説明

炎症性疾患のためのキマメ(Cajanus)抽出物およびグルコサミン

本発明は、キマメ(Cajanus)抽出物とグルコサミンとを含む新しい組成物、ならびに薬剤として、特に炎症性疾患の治療、共同治療または予防のための薬剤としてのこれらの組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の簡単な(BRIED)説明]
本発明は、キマメ(Cajanus)抽出物とグルコサミンとを含む新しい組成物、ならびに薬剤として、特に炎症性疾患の治療、共同治療または予防のための薬剤としてのこれらの組成物の使用に関する。
【0002】
炎症過程はアテローム動脈硬化、関節炎、および糖尿病などの多数の疾患に関与するので、炎症性疾患は世界的に最も重要な健康問題の1つである。炎症は一般に、異物または傷害性刺激による宿主の浸潤に対する、体組織の局在性防御反応である。したがって炎症は、細菌、ウィルス、および寄生生物などの感染性因子;または火傷もしくは放射線などの物理的原因;または毒素、薬剤もしくは産業用物質のような化学物質;またはアレルギーおよび自己免疫応答もしくは酸化的ストレスと関連付けられている病状などの免疫学的反応によって引き起こされ得る。
【0003】
炎症は、患部の疼痛、発赤、腫脹、熱、および最終的な機能喪失によって特徴付けられる。これらの症状は、主に先天性免疫系細胞が関与する複雑な一連の相互作用の結果である。細胞応答は、サイトカイン、酵素、プロテアーゼ、ペルオキシダーゼ、主要塩基性タンパク質、接着分子、脂質メディエータ(例えばエイコサノイド、プロスタグランジン、ロイコトリエン、血小板活性化因子[PAF])などのタンパク質;および反応性酸素種(例えばヒドロペルオキシド、超酸化物陰イオンO、酸化窒素[NO]など)をはじめとするいくつかの炎症性メディエータ群の相互作用ネットワークをもたらす。しかしこれらの炎症メディエータの多くは、正常な細胞活動も制御する。したがって炎症反応の欠如は、損なわれた宿主(すなわち感染)をもたらす。重要なことには、炎症性疾患をもたらす無制御な、それゆえ慢性の炎症は、ある程度、前述のメディエータのいくつかの過剰なまたは不平衡な生成によって仲介される。
【0004】
炎症性メディエータの過剰な生合成に起因する急性および慢性炎症は、関節炎(例えば骨関節炎、関節リウマチ)、喘息、炎症性腸疾患、皮膚の炎症性疾患(例えば接触性皮膚炎[特におむつのあたる部分の皮膚炎]、アトピー性皮膚炎、乾皮症、湿疹、酒さ、脂漏症、乾癬、神経皮膚炎、座瘡、日光皮膚炎のような熱と放射線の火傷)などの多数の炎症性疾患;およびアテローム動脈硬化、心疾患、代謝シンドロームX、癌、アルツハイマー病と軽度認知機能障害などのその前段階、または慢性皮膚炎と関連付けられている光老化などの慢性炎症性疾患に関与する。
【0005】
関節リウマチは関節の慢性炎症性疾患であり、多くの異なる形態の関節炎の1つである。例えば関節炎としては、関節リウマチ、脊椎関節症(spondyloarthopathies)、痛風性関節炎、骨関節炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、および若年性関節炎が挙げられる。ほとんどの場合、疾患の病因については未知であるが、SLEやRAのようないくつかの関節炎変性は自己免疫疾患である。関節リウマチは、喘息のように、サイトカイン、ケモカイン、インターロイキンとそれらの受容体、接着分子とそれらの各受容体、ならびに炎症性酵素の慢性的な不平衡発現によって、分子レベルで特徴付けられる。
【0006】
乾癬は、ヒト集団の1〜3%に影響を及ぼす、最も一般的な皮膚の問題の1つである。炎症性腸疾患(IBD)は、潰瘍性大腸炎やクローン病などの胃腸管障害について記述するのに使用される総括的な言葉である。炎症性反応は、乾癬およびIBDの病因における重要な構成要素であり、様々なケモカインおよびインターロイキンは、異なる組織におけるこれらの炎症過程の重要な調節因子である。
【0007】
血管内脂質沈着過程に加えて、内皮(すなわち血管)壁の炎症性反応は、アテローム動脈硬化すなわちアテローム形成に大いに寄与すると考えられる。アテローム動脈硬化は、最終的に炎症を引き起こす血管損傷によってもたらされる。アテローム形成中、活性化されたマクロファージ、T−リンパ球、および平滑筋細胞は病変中で蓄積して増殖し、それは究極的にアテローム硬化性プラークを形成する。単球/マクロファージおよびリンパ球活性化は、エイコサノイド、サイトカイン、およびマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)の放出をもたらし、それらは全て内皮損傷、ならびにアテローム硬化性プラークの形成と最終的にその破裂に関係があるとされる。最後に、冠動脈疾患(CAD)の危険性が高い群において、C−反応性タンパク質(CRP)、フィブリノーゲン、およびインターロイキンなどの循環する炎症性マーカーが増大または変化する。いくつかの臨床試験は、CRP濃度の上昇が冠状動脈および血管イベントのリスク増大に関連することを示唆する。集合的に、炎症過程はアテローム形成の開始と進行に重要な役割を果たす。
【0008】
炎症性メディエータの組織または臓器特異的生成の変化はまた、アルツハイマー病の病態生理学とも関連付けられている。アルツハイマー病患者の脳内には炎症の証拠があり、それはサイトカインのレベルおよび活性化小グリア細胞の増大によって特徴付けられる。したがって炎症は、古典的炎症性疾患(例えば関節炎、喘息、腸疾患)に関与するだけでなく、多くの慢性炎症性疾患(例えばアテローム動脈硬化、心疾患、代謝シンドロームX、癌、アルツハイマー病)ともまた関連付けられている。
【0009】
炎症性イベントはまた、異なるタイプの癌(例えば胃癌および腸癌、黒色腫)の病態生理学とも関連付けられている。プロスタグランジンなどの炎症性メディエータのレベル増大が、ヒトの乳癌、大腸癌、肺癌、および膵臓癌で見つかっている。
【0010】
目下、2つの主要な薬剤クラスであるコルチコステロイドおよび非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が、炎症性疾患を治療するのに使用される。NSAIDおよびコルチコステロイドは、本質的に症状軽減を提供する。コルチコステロイドの使用は、長期間の使用中の重篤な副作用に対する懸念の高まりのために減少した。
【0011】
NSAIDは、主として疼痛および炎症性疾患治療のため、特に関節炎の治療(すなわち疼痛緩和)のために、最も広く使用されている薬剤である。疫学的研究は、NSAIDを摂取している患者がNSAIDを摂取していない患者よりも、アルツハイマー病を発症するリスクが低いことを提唱した。NSAIDの保護効果は、シクロオキシゲナーゼが神経変性過程に関与しているかもしれないことを提唱する。さらに疫学的研究は、NSAIDを摂取していない人々との比較で、NSAIDを摂取している人々において、結腸直腸癌、胃癌、食道癌、および乳癌リスクの顕著な低下を示した。動物モデルでは、NSAIDは腫瘍発生を顕著に低下させた。
【0012】
しかし関節炎などの慢性疾患を治療する場合、長期のNSAIDの使用は、重篤な胃腸合併症、腎臓毒性または喘息反応のような重い副作用によって制限される。
【0013】
したがって副作用が最小または皆無である、新しい抗炎症薬に対する必要性がある。炎症性疾患がある患者は、疾患予防のためにそしてアジュバント治療として使用し得る、穏やかな抗炎症効果があり主な副作用がない「天然」と見なされるある種の治療に対して、特別な関心がある。さらに使用される治療法は、過剰な炎症反応と不十分な炎症反応の間の平衡状態を保つ必要がある。
【0014】
抗炎症作用を示すこのような「天然」薬剤の既知の例は多数ある。しかしこれらの「天然」化合物の不都合は、それらの生物学的活性、ひいては阻害活性が多くの場合不十分なことである。
【0015】
[発明の詳細な説明]
意外にも、キマメ(Cajanus)抽出物とグルコサミンの組み合わせは、抗炎症活性を相乗的に増強することが分かった。さらにこの組み合わせは、軟骨細胞の増殖を刺激することで、軟骨の構築および修復もまた増強するかもしれないことが意外にも見つかった。したがって本発明の組成物は、心疾患、多発性硬化症、骨関節炎、関節リウマチ、アテローム動脈硬化、および骨粗鬆症などの炎症性疾患の治療、共同治療、および予防において特に有用かもしれない。
【0016】
したがって、本発明は、キマメ(Cajanus)抽出物とグルコサミンとを含む組成物に関する。好ましくは本発明は、化合物A〜H(下記参照)とグルコサミンとを含む組成物に関する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】キマメ(Cajanus)抽出物とグルコサミン硫酸塩との混合物の相乗効果を示す。キマメ(Cajanus)の濃度をx軸上に示し(mg/L単位)、グルコサミン硫酸塩の濃度をy軸上に示す(mg/L単位)。直線の終点は、グルコサミン(y軸)およびキマメ(Cajanus)(x軸)のIC50値を反映する。グルコサミンとキマメ(Cajanus)の組み合わせで観察されたIC50値は、四角のシンボルによってプロットされる。それらは直線の下に位置するので、それらは相乗的相互作用を反映する。
【0018】
「キマメ(Cajanus)」という用語は、本明細書での用法では、カジャヌス・カジャン(Cajanus cajan)またはカジャヌス・インディカス(Cajanus indicus)またはそれらの抽出物であり、以下の化合物の少なくとも1つ、好ましくは2つ以上のこれらの化合物、および最も好ましくはこれらの化合物の全てを含む。
・ 化合物A(ピノストロビン)
・ 化合物B(ロンギスチリンA)
・ 化合物C(ロンギスチリンA炭酸[2−ヒドロキシ−4−メトキシ−3−(3−メチル−2−ブテニル)−6−(2−フェニルエチル)安息香酸]E−イソメアー(isomere))またはそのエーテル化またはそのエステル化ヒドロキシ誘導体
・ 化合物D(ロンギスチリンA炭酸[2−ヒドロキシ−4−メトキシ−3−(3−メチル−2−ブテニル)−6−(2−フェニルエチル)安息香酸]Z−イソメアー(isomere))またはそのエーテル化またはそのエステル化ヒドロキシ誘導体
・ 化合物E(5−メトキシ−3−スチルベノール)
・ 化合物F(4−O−メチルピノシルビン酸)
・ 化合物G(9−ヒドロキシ−10,12−アクタデカジエン(actadecadienoic)酸)
・ 化合物H(アモルフルチンA)
【0019】
植物材料または抽出物中のこれらの化合物の量は、重要ではない。好ましくは植物材料または抽出物の総重量を基準にして、少なくとも0.5重量%の量の化合物A〜Hの少なくとも1つが存在する。より好ましくは植物材料または抽出物の総重量を基準にして、少なくとも1重量%の量、なおもより好ましくは少なくとも10重量%の量が存在する。
【0020】
望ましい場合、例えば化合物A〜Hの少なくとも1つが選択的に除去されるか、保持されるか、または濃縮されるようにキマメ(Cajanus)の天然原料を加工することで、A〜Hを含む植物抽出物化合物を調製してもよい。代案としては、精製化合物A〜Hを使用してこのような組成物を製造し得る。このような組成物はまた、例えば少量の化合物A〜Hを含む天然原料または天然原料の加工形態に、一定量の化合物Bおよび/または化合物C〜Hの少なくとも1つを添加することで調製し得る。
【0021】
キマメ(Cajanus)は、化合物A〜Hを得るためのあらゆる適切な手段によって加工されてもよい。化合物A〜Hの少なくとも1つを含有する植物抽出物は、還流温度またはより低い温度におけるエタノールまたはジクロロメタンのような溶剤を用いたキマメ(Cajanus)(場合により乾燥または粉末形態)の従来法による抽出によって得てもよい。代案としては、それは液体二酸化炭素のような超臨界流体を用いて、または水を用いた樹皮の水蒸気蒸留とそれに続く蒸留された有機部分の試料採取によって抽出してもよい。試料採取は、例えばジクロロメタンのような有機溶剤を用いた抽出によって実施してもよい。引き続く溶剤除去から所望のキマメ(Cajanus)抽出物が得られる。場合により、このようにして得られたキマメ(Cajanus)抽出物をさらなる加工段階の対象にして、化合物A〜Hの含量を高めてもよい。抽出および/または精製法は当該技術分野で知られており、Journal of Separation Science(2006年),29(3),351〜357頁またはJournal of Chromatography,A(2004),1036(2),171〜175頁に記載されるものが挙げられる。
【0022】
望ましい場合、所望の誘導体を得るために、例えばアルキル化またはアセチル化剤を用いて、抽出物または純粋な単離化合物を当業者に知られている方法によってさらに誘導体化してもよい。
【0023】
より好ましくは、化合物A〜Hを含む植物抽出物は、キマメ(Cajanus)の超臨界二酸化炭素抽出によって得られる。代案としては、物質A〜Hは化学合成によって得られてもよい。
【0024】
本発明の枠内で、「グルコサミン」はグルコサミンと、グルコサミン硫酸塩またはグルコサミン塩酸塩のようなグルコサミン塩などのその全ての誘導体を意味する。グルコサミン−3−スルフェートおよびグルコサミン−6−スルフェートが好ましい形態である。グルコサミンは市販され、典型的にカニまたはエビから供給される殻のキチンから調製してもよい。
【0025】
本発明に従った組成物中のキマメ(Cajanus)とグルコサミンの比率は、1:50〜5:1の範囲で選択されてもよく、好ましくは1:20〜3:1の範囲であり、例えば1:10〜1:1の範囲などである。
【0026】
本発明の組成物は、異なる形態の関節炎、特に骨関節炎および関節リウマチの治療、共同治療、および予防に特に適する。また本発明の組成物は、関節障害の治療、共同治療、および予防のための、特に関節の炎症低下、関節の健康の維持および/または増大、関節硬直の予防、関節可動性の増大、関節への柔軟性および/または可撓性の提供、関節の潤滑、関節の炎症に付随する疼痛緩和、関節腫脹の低下、関節の問題の緩和、および関節ケアの提供のための薬剤としても適切である。したがって本発明はまた、炎症性疾患ならびに関節障害の治療、共同治療または予防のための薬剤としての本発明に従った組成物の使用にも関する。さらに別の実施形態では、本発明はキマメ(Cajanus)抽出物の抗炎症活性を増強する、グルコサミンの使用に関する。
【0027】
本発明に従った組成物はまた、別の関節障害、すなわち関節中の軟骨分解または軟骨損傷の治療、共同治療または予防にも適し、したがって例えば骨関節炎などの退行変性関節疾患;またはスポーツ損傷などの関節障害の軟骨分解構成要素の治療などに適することが分かった。
【0028】
軟骨分解は、本発明の枠内では、コラゲナーゼやエラスターゼをはじめとするマトリックスメタロプロテアーゼ、またはアグリカナーゼをはじめとするADAMTSなどの軟骨分解酵素の産生増大によって特徴付けられる、関節軟骨の代謝の変調として定義される。
【0029】
骨関節炎は、加齢における関節の消耗によって発生し、疼痛と関節機能低下をもたらす非炎症性起源の関節の慢性変性疾患である。骨関節炎の症状としては、1つ以上の関節中の疼痛、硬直、および運動機能喪失が挙げられる。過剰な関節負荷は骨関節炎のリスクを増大させ、したがって骨関節炎は大抵は脊椎、膝、および腰などの体重支持関節を冒すが、親指および手指関節もまた冒されることもある。関節障害はまた、外傷、すなわち微小損傷または鈍的外傷、骨折、腱、関節半月または靱帯の損傷にも起因し得て、または例えば外傷または肥満症などに起因する、過剰な機械的応力またはその他の生体力学的不安定性の結果でもあり得る。
【0030】
軟骨分解に起因する関節障害は、高齢者における身体障害および機能障害の主要原因であり、60歳以上の人々のほぼ80%が、これらの障害のいくつかの証拠を示す。年齢、遺伝要因、筋肉の不使用および筋力低下、外傷、肥満症、および解剖学的異常が障害発生に寄与する。
【0031】
関節障害は治療が困難である。現在まで、治療は概して、好ましくは非ステロイド性抗炎症薬による症状軽減に限定されている。薬剤は疼痛を管理して腫れを抑制するために投与されるが、軟骨の損傷を予防または治療しない。重篤な軟骨損傷を経験している患者は、人工関節置換術をはじめとする外科手術を要することが多い。したがって軟骨の損失と損傷を治療しまたは予防する薬剤に対する大きな必要性があり、それの必要性が本発明によって解決された。
【0032】
本明細書の全体を通じた用法では、「予防」という用語は、進行中の病状の発症を遅れさせまたは遅延させること、病状の重篤性を緩和すること、病状への初期介入などもまた包含する。それは個人を病気にかからなくさせる状況だけに適用される必要はない。
【0033】
本発明の組成物は、以下の特性の1つ以上を有してもよい。
・ それは関節の健康を維持および/または改善する
・ それは関節硬直を予防する
・ それは関節可動性を促進する
・ それは関節への柔軟性および/または可撓性の提供を助ける
・ それは関節を潤滑にする
・ それは関節の炎症に付随する関節炎疼痛を軽減または緩和する
・ それは関節の問題を緩和する
・ それは関節ケアを提供する
・ それは関節損傷を治療または予防する
・ それは関節完全性を提供する
・ それは関節損傷の進行を遅らせまたは予防する
・ それは関節機能を支持する
・ それは関節の健康と機能を促進する
・ それは活動的な個人の関節の健康と可動性を自然に支持する
・ それは関節の運動上の柔軟性を保つ
・ それは関節柔軟性を促進する
【0034】
本発明のさらなる実施形態は、次のとおりである。
・ 軟骨再生および維持剤としてのキマメ(Cajanus)+グルコサミン組成物の使用。
・ 関節軟骨の保全および再生のための組成物を製造するための本発明に従ったキマメ(Cajanus)+グルコサミン組成物の使用。
・ 有効量のキマメ(Cajanus)+グルコサミン組成物を(関節)軟骨の再生および/または保全を必要とする哺乳類に投与するステップを含む、哺乳類における(関節)軟骨の再生および/または保全方法。
【0035】
別の実施形態では、本発明は、皮膚の炎症、最も好ましくは日光皮膚炎の治療、共同治療または予防薬としての本発明のキマメ(Cajanus)+グルコサミン組成物の使用に関する。
【0036】
異なる態様では、本発明はまた、薬剤として使用するための本発明の組成物にも関する。
【0037】
さらに別の実施形態では、本発明は、上で詳述したような炎症性疾患、より好ましくは関節炎、特に骨関節炎の治療、共同治療または予防に適した栄養補助食品、医薬品、化粧品または皮膚科製剤を製造するための本発明に従った組成物の使用に関する。
【0038】
また本発明は、ヒトをはじめとする動物において、炎症性疾患、特に関節炎、より特に骨関節炎または関節リウマチを治療、共同治療、および予防する方法に関し、前記方法は、本発明に従った組成物の抗炎症的有効量をそれを必要とするヒトをはじめとする動物に投与するステップを含む。好ましくは、炎症性疾患は関節炎、最も好ましくは骨関節炎である。
【0039】
「抗炎症的有効量」という用語は、生理学的効果を得るのに必要な量を指す。生理学的効果は、単回投与によって達成されても、または反復投与によって達成されてもよい。投与量は、もちろん特定組成物の生理学的特徴およびその投与様式と経路;受容者の年齢、健康、および体重;症状の性質と程度;併用療法の種類;治療頻度;および所望の効果などの既知の要因に応じて変動してもよく、当業者によって調節され得る。
【0040】
本発明の枠内で、「動物」は哺乳類をはじめとする全ての動物を意味し、ヒトを含む。ヒト以外の好ましい哺乳類の例は、ネコ、イヌ、ヒトコブラクダ、ラクダ、ゾウ、およびウマをはじめとする非反芻動物または反芻動物動物である。
【0041】
別の実施形態では本発明は、本発明に従った組成物と栄養補助食品的に許容可能なキャリアとを含む栄養補助食品組成物に関する。
【0042】
栄養補助食品組成物という用語は、本明細書での用法では、食品、食材、健康補助食品、栄養補給剤、または食品または食材のための栄養補給組成物を含む。
【0043】
したがって別の実施形態では、本発明は栄養補助食品に関し、栄養補助食品は食品、食材、健康補助食品、栄養補給剤、または食品または食材のための栄養補給組成物である。
【0044】
本明細書での用法では、食品という用語は、ヒトまたは動物による摂取に適したあらゆる食物または飼料を指す。食品は、調製され包装された食物(例えばマヨネーズ、サラダドレッシング、パン、またはチーズ食品)、または動物飼料(例えば押し出しされたペレット化動物飼料、粗配合飼料またはペットフード組成物)であってもよい。本明細書での用法では、食材という用語は、ヒトまたは動物の摂取に適したあらゆる物質を指す。健康補助食品という用語は、単回または複数回投与単位に包装された、ヒトまたは動物の食餌を栄養補給するための少量の化合物を指す。健康補助食品は一般に顕著な熱量を提供しないが、その他の微量栄養素(例えばビタミンまたはミネラル)を含有してもよい。栄養補給剤という用語は、熱量源と組み合わされた健康補助食品を含む組成物を指す。いくつかの実施形態では、栄養補給剤は、食事代替品または栄養補給剤である(例えば栄養バーまたはエネルギーバーまたは栄養飲料または濃縮物)。
【0045】
食品または食材は、例えば非アルコールおよびアルコール飲料などの飲料、ならびに飲用水および液状食品に添加するための液体調製品である。非アルコール飲料は、例えば清涼飲料;スポーツドリンク;オレンジジュース、リンゴジュース、およびブドウジュースなどの果汁;レモネード;茶;ニアウォーター飲料;ミルクおよび例えばヨーグルト飲料などのその他の乳飲料;およびダイエット飲料である。別の実施形態では食品または食材は、ケーキおよびクッキーなどのベークド製品、プディング、乳製品、砂糖菓子、スナック食品、または冷凍菓子またはノベルティー(例えばアイスクリーム、ミルクセーキ)、調理済み冷凍食、キャンディ、スナック製品(例えばチップス)などの固体または半固体食品;スープ、スプレッド、ソース、サラダドレッシングなどの液状食品;調理済み肉製品、チーズ、ヨーグルト、およびあらゆるその他の脂肪または油含有食品;および食品成分(例えば小麦粉)を指す。食品または食材という用語はまた、機能性食品および加工食品も含み、後者はヒトの摂取のために認可されたあらゆる包装済みの食物を指す。
【0046】
ペットフード組成物をはじめとする動物飼料としては、必要な栄養要求量を供給することが意図される食物、ならびにおやつ(例えばイヌ用ビスケット)またはその他の栄養補助食品が挙げられる。本発明に従った組成物を含む動物飼料は、乾燥組成物(例えばキブル)、半湿潤組成物、湿潤組成物、またはあらゆるその混合物の形態であってもよい。代案としてはまたはさらに、動物飼料は、グレイビー、飲用水、ヨーグルト、粉末、懸濁液、チュー、おやつ(例えばビスケット)などのまたはあらゆるその他の送達形態の栄養補給剤である。
【0047】
本発明の健康補助食品は、あらゆる適切な形態で送達してもよい。好ましい実施形態では、健康補助食品は、経口送達のために調合される。本発明の健康補助食品成分は、許容可能な賦形剤および/または経口摂取のためのキャリア中に含有される。キャリアの、ひいては健康補助食品それ自体の実際の形態は重要でない。キャリアは、液体、ゲル、ジェルキャップ、カプセル、粉末、(被覆または非被覆)固体錠剤、茶などであってもよい。健康補助食品は、好ましくは錠剤またはカプセルの形態、最も好ましくは硬質(シェル)ゼラチンカプセルの形態である。適切な賦形剤および/またはキャリアとしては、マルトデキストリン、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、微結晶性セルロース、デキストロース、米粉、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、スクロース、植物ゴム質、乳糖、メチルセルロース、ポビドン、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチなどが(それらの混合物を含めて)挙げられる。好ましいキャリアとしては、炭酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、マルトデキストリン、およびそれらの混合物が挙げられる。様々な成分および賦形剤および/またはキャリアが、従来の技術を使用して混合され所望の形態に成形される。本発明の錠剤またはカプセルは、pH約6.0〜7.0で溶解する腸溶コーティングで被覆されてもよい。小腸中で溶解するが胃の中では溶解しない適切な腸溶コーティングは、酢酸フタル酸セルロースである。製剤および投与技術についてさらに詳しくは、最新版のRemington’s Pharmaceutical Sciences(Maack Publishing Co.,Easton,PA)に記載されている。
【0048】
別の実施形態では、健康補助食品は、摂取者による食物または飲料への添加に適した粉末または液体として提供される。例えばいくつかの実施形態では、健康補助食品は、例えば飲料に混合して、または例えばプディング、トッピング、ソース、ピューレ、調理済みシリアル、またはサラダドレッシングなどの半固体食品中に撹拌して、または例えば摂取直前に放出するために食品または飲料容器のキャップ内に封入するなどの別のやり方で食物に添加して、粉末形態で個人に投与し得る。健康補助食品は、特に健康補助食品によって食餌に追加される熱量を制限することが望ましい場合、1つ以上の不活性成分を含んでもよい。例えば本発明の健康補助食品はまた、例えばハーブ、ビタミン、ミネラル、エンハンサー、着色剤、甘味料、着香料、不活性成分などをはじめとする任意の成分も含有してもよい。いくつかの実施形態では、健康補助食品は、リン酸カルシウムまたは酢酸カルシウム、三塩基性;リン酸カリウム、二塩基性;硫酸マグネシウムまたは酸化マグネシウム;塩(塩化ナトリウム);塩化カリウムまたは酢酸カリウム;アスコルビン酸;オルトリン酸第二鉄;ナイアシンアミド;硫酸亜鉛または酸化亜鉛;パントテン酸カルシウム;グルコン酸銅;リボフラビン;β−カロテン;塩酸ピリドキシン;硝酸チアミン;葉酸;ビオチン;塩化クロムまたはピコロン(picolonate)酸クロム;ヨウ化カリウム;セレン酸ナトリウム;モリブデン酸ナトリウム;フィロキノン;ビタミンD3;シアノコバラミン;亜セレン酸ナトリウム;硫酸銅;ビタミンA;ビタミンC;イノシトール;ヨウ化カリウムをはじめとするが、これに限定されるものではない、ビタミンおよびミネラルをさらに含む。ビタミンおよびミネラルの適切な投与量は、例えば米国RDAガイドラインを参考にして得てもよい。
【0049】
別の実施形態では、本発明は、本発明に従った組成物を含む栄養補給剤(例えばエネルギーバーまたは食事代替バーまたは飲料)を提供する。栄養補給剤はまた、食事またはスナック代替品の役割を果たしてもよく、一般に栄養熱量を提供する。好ましくは栄養補給剤は、炭水化物、タンパク質、および脂肪を均衡のとれた量で提供する。栄養補給剤は、単純炭水化物、中鎖炭水化物、または多糖類、またはその組み合わせをさらに含み得る。単糖は、望ましい官能特性について選択し得る。未調理コーンスターチが複合糖質の一例である。
【0050】
熱は複合糖質を単純炭水化物に分解するので、その高分子量構造を保つことが所望されるならば、それは調理または熱加工されない食品調合物またはその一部の中だけに含めるべきであり、ここで単純炭水化物とは単糖類または二糖類である。栄養補給剤は、一実施形態では3つのレベルの鎖長の炭水化物源の組み合わせを含有する(単純、中鎖、および複合;例えばスクロース、マルトデキストリン、および未調理コーンスターチ)。
【0051】
本発明の栄養補給剤中に組み込まれるタンパクは、栄養調合物中で利用されるあらゆる適切なタンパク質であり得て、乳清タンパク質、乳清タンパク質濃縮物、乳清粉末、卵、ダイズ粉、豆乳ダイズタンパク質、ダイズタンパク質単離物、カゼイネート(例えばカゼイン酸ナトリウム、ナトリウムカゼイン酸カルシウム、カゼイン酸カルシウム、カゼイン酸カリウム)、動物および植物性タンパク質、およびそれらの加水分解物または混合物を含み得る。タンパク質源を選択する際、タンパク質の生物価をまず検討すべきであり、最も高い生物価は、カゼイネート、乳清、ラクトアルブミン、卵アルブミンおよび全卵タンパク質に見られる。好ましい実施形態では、タンパク質は乳清タンパク質濃縮物とカゼイン酸カルシウムとの組み合わせである。これらのタンパク質は生物価が高く、すなわちそれらは必須アミノ酸の比率が高い。Modern Nutrition in Health and Disease,第8版,Lea & Febiger,1986年出版、特に第1巻の30〜32頁を参照されたい。
【0052】
栄養補給剤は、多様な形態で多様な製造法によって提供し得る。好ましい実施形態では、フードバーを製造するために、液体成分を調理し;乾燥成分を液体成分と共にミキサー内に入れて生地相が得られるまで混合し;生地を押し出し機に入れて押し出し;押し出し生地を適切な長さに切断し;製品を冷却する。バーは、本明細書で具体的に列挙される成分に加えて、味を良くするその他の栄養素および増量剤を含有してもよい。
【0053】
栄養補給剤の加工または製造のために、本明細書に記載される成分に、例えば増量剤、乳化剤、保存料などのその他の成分も添加し得ることが、当業者によって理解される。
【0054】
さらに栄養補助食品組成物に、香料、着色剤、香辛料、ナッツなどを組み込んでもよい。香料は、フレーバー抽出物、揮発性油、チョコレート香料、ピーナツバター香料、クッキークラム、クリスプライス、バニラまたはあらゆる市販される香料の形態であり得る。有用な香料の例としては、純粋アニス抽出物、模造バナナ抽出物、模造チェリー抽出物、チョコレート抽出物、純粋レモン抽出物、純粋オレンジ抽出物、純粋ペパーミント抽出物、模造パイナップル抽出物、模造ラム抽出物、模造イチゴ抽出物、または純粋バニラ抽出物;またはバームオイル、ベイ油、ベルガモット油、セダー油、クルミ油、チェリー油、シナモン油、丁子油、ハッカ油などの揮発性油;落花生バター、チョコレート香料、バニラクッキークラム、バタースコッチまたはタフィーが挙げられるがこれに限定されるものではない。一実施形態では、健康補助食品はココアまたはチョコレートを含有する。
【0055】
栄養補助食品組成物の安定性のために、乳化剤を添加してもよい。適切な乳化剤の例としては、レシチン(例えば卵またはダイズからの)、および/またはモノ−およびジ−グリセリドが挙げられるがこれに限定されるものではない。その他の乳化剤は当業者にはすぐに分かり、適切な乳化剤の選択は、配合および最終製品にある程度に左右される。保存料もまた栄養補給剤に添加して、製品の貯蔵寿命を延長してもよい。好ましくはソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウムまたはEDTA二ナトリウムカルシウムなどの保存料が使用される。
【0056】
上述の炭水化物に加えて、栄養補助食品組成物は、例えば糖類、シクラメート、アスパルタミン、アスパルテーム、アセスルファムK、および/またはソルビトールなどの天然または人工(好ましくは低カロリー)甘味料を含有し得る。このような人工甘味料は、栄養補給剤が、過体重または肥満の個人、または高血糖症を発症しやすいII型糖尿病がある個人によって摂取されることが意図される場合に、望ましいことがある。
【0057】
栄養補助食品を通じて投与されるキマメ(Cajanus)とグルコサミンの投与量および比率は、もちろん特定組成物の生理学的特徴およびその投与様式と経路;受容者の年齢、健康、および体重;症状の性質と程度;併用療法の種類;治療頻度;および所望の効果などの既知の要因に応じて変動し、それは通常の試行によって、または栄養補助食品組成物の配合に関する通常の考察によって、当該分野の専門家よって判定される得る。
【0058】
好ましい実施形態では、栄養補助食品は、1食あたり、好ましくは化合物A〜Hを含む抽出物の形態である1mg〜1000mg、より好ましくは2mg〜500mgのキマメ(Cajanus)と、1mg〜2000mg、好ましくは1mg〜1500mgのグルコサミンとを含む。
【0059】
別の態様では、本発明は、本発明に従った組成物と薬学的に許容可能なキャリアとを含む医薬品に関する。
【0060】
当業者は、どのキャリアを薬学的に許容可能なキャリアとして使用し得るかを知っている。適切な薬学的キャリアは、例えば本分野の標準的基準教科書である前出のRemington’s Pharmaceutical Sciencesに記載される。このような薬学的に許容可能なキャリアの例は、経口/非経口/注射投与に適した無機および有機担体材料の双方であり、水、ゼラチン、アラビアゴム、乳糖、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、滑石、植物油などが挙げられる。
【0061】
医薬組成物は、水、あらゆる起源からのゼラチン、植物ゴム質、リグニンスルホネート、滑石、糖、デンプン、アラビアゴム、植物油、ポリアルキレングリコール、着香剤、保存料、安定剤、乳化剤、緩衝液、潤滑剤、着色剤、湿潤剤、増量剤などをはじめとするが、これに限定されるものではない、従来の医薬品添加剤およびアジュバント、賦形剤または希釈剤をさらに含んでもよい。
【0062】
好ましい実施形態では、医薬品は粉末、錠剤、カプセル、ゲル、液体または固体実施形態の形態である。
【0063】
医薬組成物中の個々の構成要素の投与量および比率は、通常の臨床前および臨床試験を用いて、または医薬組成物の配合に関する通常の考察によって、当該分野の専門家よって判定される得る。
【0064】
好ましい実施形態では、活性成分が、医薬組成物を用いて単回投与または複数回投与どちらかの形態で、例えば0.8〜8mg/kg体重/日など、少なくとも0.01mg/kg体重/日、好ましくは0.1〜50mg/kg体重/日、最も好ましくは0.3〜15mg/kg体重/日のキマメ(Cajanus)の量、および3〜25mg/kg体重/日など、少なくとも0.01mg/kg体重/日、好ましくは0.1〜50mg/kg体重/日、最も好ましくは0.3〜15mg/kg体重/日のグルコサミンの量で投与される。
【0065】
例えば医薬品は、例えばカプセルまたは錠剤あたりなど、投薬単位あたり1mg〜500mgの量のキマメ(Cajanus)、および1mg〜1500mgの量のグルコサミンを含んでもよい。
【0066】
本発明に従った栄養補助食品および医薬品は、人体をはじめとする動物体に投与するのに適したあらゆるガレヌス製剤形態であってもよく、より特には、例えば食物または飼料(のための添加剤/栄養補給剤)、食物または飼料プレミックス、強化食品または飼料、錠剤、丸薬、顆粒、糖衣丸、カプセル、および粉末および錠剤などの発泡性調合物のような固体形態;または例えば飲料、ペースト、および油性懸濁液としての例えば溶液、エマルジョンまたは懸濁液形態などの液体形態などの経口投与に通常のあらゆる形態であってもよい。ペーストは、硬質または軟質シェルカプセルに充填されてもよい。実例のまたはその他の適用形態は、経皮、非経口、局所適用または注射投与のための形態である。栄養補助食品および医薬品は、制御(遅延)放出製剤の形態であってもよい。医薬品の例としてはまた、クリーム、ゲル、スプレー、ドライスティック、粉末などの局所施用に適した組成物も挙げられる。
【0067】
別の態様では、本発明は、本発明の組成物の有効量と、美容的にまたは皮膚科学的に許容可能なキャリアとを含む、化粧品または皮膚科製剤に関する(後者は特定タイプの医薬品である)。美容または皮膚科組成物は、それぞれ従来の美容および皮膚科アジュバントおよび/または添加剤および/または追加的活性成分をさらに含んでなってもよい。
【0068】
好ましくは化粧品または皮膚科製剤は、皮膚の炎症、特に紫外線によって引き起こされる日光皮膚炎、接触性皮膚炎(特におむつのあたる部分の皮膚炎)、アトピー性皮膚炎、乾皮症、湿疹、酒さ、脂漏症、乾癬、神経皮膚炎、熱傷、光老化の治療、共同治療または予防のため、または不潔な皮膚の治療、共同治療または予防のためのスキンケア製剤である。不潔な皮膚の例としてはにきび、座瘡、および炎症性側面があるその他の皮膚不潔が挙げられる。
【0069】
「有効量」という用語は、美容または皮膚科組成物の総重量を基準にして、好ましくは少なくとも0.1%のカジャヌス・カジャン(Cajanus cajan)からの化合物A〜Hおよびグルコサミンを意味する。好ましくは化粧品または皮膚科製剤は、総量で約0.01重量%〜20重量%、より好ましくは約0.05〜10重量%、さらにより好ましくは約0.1〜5重量%の化合物A〜Hおよびグルコサミンを含む。
【0070】
皮膚に塗布される化粧品または皮膚科製剤の量は、製剤中の活性成分濃度と、所望の美容または医薬品効果に左右される。例えばクリームを皮膚に塗布するような用途であり得る。クリームは通常、約1〜2mgクリーム/cm皮膚の量で塗布される。しかし皮膚に塗布される組成物の量は重要でなく、塗布された特定量の組成物によって所望の効果が達成できなければ、より多くの活性成分を含有するより高濃度の活性調製が用いられるかもしれない。
【0071】
本発明はまた、皮膚の炎症の美容治療、共同治療または予防のため、特に日光皮膚炎、接触性皮膚炎(特におむつのあたる部分の皮膚炎)、アトピー性皮膚炎、乾皮症、湿疹、酒さ、脂漏症、乾癬、神経皮膚炎、熱傷または光老化の美容治療、共同治療または予防のための化粧品の使用にも関する。
【0072】
また本発明は、皮膚の炎症、特にヒトにおける日光皮膚炎、例えば座瘡などの不潔な皮膚、または慢性皮膚炎と関連付けられている光老化を治療、共同治療または予防する方法に関し、前記方法は、本発明に従った皮膚学組成物の有効量をそれを必要とするヒトに投与するステップを含む。また本発明は、本発明に従った化粧品による、皮膚の炎症、特に日光皮膚炎または不潔な皮膚の美容治療、共同治療または予防方法に関する。日光皮膚炎の予防は、好ましくは適切なサンスクリーン剤と組み合わされた、本発明の組成物を含む局所施用によって達成される。
【0073】
本発明に従った化粧品または皮膚科製剤は、溶剤または脂肪性物質中の懸濁液または分散体の形態であってもよく、または代案としてはクリーム、ペースト、ローション、増粘ローションまたはミルク、軟膏形態の小胞分散体、ゲル、ソリッドチューブスティックまたはエアロゾルムースなどのエマルジョンまたはマイクロエマルジョンの形態(特にO/WまたはW/Oタイプ、O/W/OまたはW/O/W−タイプ、式中Oは油相を表し、Wは水相を表す)であってもよく、ムース、フォームまたはスプレーフォーム、スプレー、スティックまたはエアロゾルまたはワイプの形態で提供されてもよい。化粧品または皮膚科製剤の例は、スキンケア製剤、特にボディオイル、ボディローション、ボディゲル、トリートメントクリーム、皮膚保護軟膏、保湿ゲル、保湿スプレー、リバイタライジングボディスプレー、日焼け後用調製品または日焼け止め製剤である。
【0074】
例えば日光皮膚炎、光老化または不潔な皮膚などの皮膚の炎症の治療、共同治療または予防のための美容または皮膚科組成物は、経口投与に通常の形態であってもよく、その例については上述され、美容食品および栄養補給剤もまた含まれる。
【0075】
例えば日焼け止め製剤または日焼け後用調製品としての本発明の化粧品または皮膚科製剤は、それぞれ保存料/抗酸化剤、脂肪性物質/油、水、有機溶媒、シリコーン、増粘剤、軟化剤、乳化剤、追加的サンスクリーン剤、消泡剤、保湿剤、芳香剤、界面活性剤、増量剤、金属イオン封鎖剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性または両性ポリマーまたはそれらの混合物、噴霧剤、酸性化または塩基性化剤、染料、着色剤、顔料またはナノ顔料、光安定剤、昆虫忌避剤、日焼け剤、美白剤、抗細菌剤、保存料活性成分、または通常化粧品に調合されるあらゆるその他の成分などの通常の美容および皮膚科アジュバントおよび/または添加剤をさらに含んでもよい。
【0076】
例えば日焼け止め製剤などの本発明の化粧品または皮膚科製剤に組み込まれてもよいサンスクリーン剤は、有利にはIR、UV−A、UV−B、UV−Cおよび/または広帯域フィルターから選択される。UV−Bまたは広域スペクトルサンスクリーン剤の例、すなわち約290〜340nmに最大吸収を有する物質は、有機または無機化合物であってもよい。有機UV−Bまたは広域サンスクリーン剤は、例えば2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(オクトクリレン、PARSOL(登録商標)340)、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチルなどのアクリル酸エステル;4−メチルベンジリデンショウノウ(PARSOL(登録商標)5000)、3−ベンジリデンショウノウ、ショウノウベンザルコニウムメトサルフェート、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ、スルホベンジリデンショウノウ、スルホメチルベンジリデンショウノウ、テレフタリデンジショウノウスルホン酸などのショウノウ誘導体;メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(PARSOL(登録商標)MCX)、メトキシケイ皮酸エトキシエチル、メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン(PARSOL(登録商標)Hydro)、メトキシケイ皮酸イソアミルなど、ならびにシロキサンなどのケイ皮酸誘導体に結合したケイ皮酸誘導体;p−アミノ安息香酸、p−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、Nーオキシプロピレン化p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリルなどのp−アミノ安息香酸誘導体;ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシ−ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン;4−メトキシベンザルマロン酸ジ−(2−エチルヘキシル)などのベンザルマロン酸のエステル;欧州特許第0895776号明細書に記載される2−(4−エトキシアニリノメチレン)プロパン二酸ジエチルエステルなどの2−(4−エトキシ−アニリノメチレン)プロパン二酸のエステル;ポリシリコーン−15(PARSOL(登録商標)SLX)などの欧州特許第0358584B1号明細書、欧州特許第0538431B1号明細書、および欧州特許第0709080A1号明細書に記載される、ベンズマロネート基を含有するオルガノシロキサン化合物;ドロメトリゾールトリシロキサン(Mexoryl XL);例えば2−フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸およびその塩(PARSOL(登録商標)HS)などのイミダゾール誘導体である。2−フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸の塩は、例えばナトリウムまたはカリウム塩やアンモニウム塩やモルホリン塩や、モノエタノールアミン塩およびジエタノールアミン塩のような一級、二級、三級アミンの塩などのアルカリ塩;イソプロピルサリチル酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ブチル、サリチル酸エチルヘキシル(PARSOL(登録商標)EHS、NEO Heliopan OS)、サリチル酸イソオクチルまたはサリチル酸ホモメンチル(ホモサラート、PARSOL(登録商標)HMS、NEO Heliopan OS)などのサリチル酸誘導体;エチルヘキシルトリアゾン(Uvinul T−150)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(Uvasorb HEB)などのトリアジン誘導体である。例えば欧州特許第1471995号明細書などで開示される、カプセル化メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(Eusolex UV−pearls)またはUVフィルターを装填したマイクロカプセルなどのカプセル化UVフィルター。無機化合物は、微粒子化されたTiO、ZnOなどの顔料である。「微粒子化された」という用語は、約5nm〜約200nm、特に約15nm〜約100nmの粒度を指す。TiO粒子はまた、例えばアルミニウムまたは酸化ジルコニウムなどの金属酸化物によって、または例えばポリオール、メチコン、ステアリン酸アルミニウム、アルキルシランなどの有機コーティングによって被覆されていていてもよい。このようなコーティングについては、当該技術分野で良く知られている。
【0077】
広域スペクトルまたはUVAサンスクリーン剤、すなわち約320〜400nmに最大吸収を有する物質の例は、例えば4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイル−メタン(PARSOL(登録商標)1789)、ジメトキシジベンゾイルメタン、イソプロピルジベンゾイルメタンなどのジベンゾイルメタン誘導体;2,2’−メチレン−ビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)−フェノール(TINOSORB M)などのベンゾトリアゾール誘導体;ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(Tinosorb S)など;2,2−(1,4−フェニレン)ビス−(1H−ベンゾイミダゾール−4,6−ジスルホン酸)(Neoheliopan AP)などのフェニレン−1,4−ビス−ベンゾイミダゾールスルホン酸または塩;欧州特許第1046391号明細書に記載される2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−ベンゾイル)−安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul A plus)などのアミノ置換されたヒドロキシベンゾフェノン;国際公開第2005080341A1号パンフレットに記載されるイオン性UV−Aフィルターなどの有機または無機化合物であってもよい。微粒子化されたZnOまたはTiOなどの顔料。「微粒子化された」という用語は、約5nm〜約200nm、特に約15nm〜約100nmの粒度を指す。粒子はまた、例えばアルミニウムまたは酸化ジルコニウムなどのその他の金属酸化物によって、または例えばポリオール、メチコン、ステアリン酸アルミニウム、アルキルシランなどの有機コーティングによって被覆されていてもよい。このようなコーティングについては、当該技術分野で良く知られている。
【0078】
ジベンゾイルメタン誘導体の光安定性は限定的であるので、これらのUV−Aサンスクリーン剤を光安定化することが望ましいかもしれない。したがって「従来のUV−Aサンスクリーン剤」という用語はまた、例えば欧州特許第0514491B1号明細書および欧州特許出願公開第0780119A1号明細書に記載される3,3−ジフェニルアクリル酸誘導体によって安定化されたPARSOL(登録商標)1789;米国特許第5,605,680号明細書に記載されるベンジリデンショウノウ誘導体;欧州特許第0358584B1号明細書、欧州特許第0538431B1号明細書、および欧州特許出願公開第0709080A1号明細書に記載されるベンズマロネート基を含有するオルガノシロキサンなどのジベンゾイルメタン誘導体も指す。
【0079】
本発明の化粧品または皮膚科製剤に含まれてもよい活性成分は、例えばトコフェロール、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸、リン酸アスコルビル、ビタミンQ、D、およびK、レチノール、レチナール、レチノイン酸、酢酸レチノール、レチノールパルミチン酸、ビオチン、β−カロテンやリコペンやアスタキサンチン(asthaxanthin)などのカロチノイド誘導体などのビタミンおよびその誘導体;野菜抽出物、抗菌成分、メチオニンやシステインやシスチンやトリプトファンやフェニルアラニンやチロシンなどの、ジペプチド、オリゴペプチドおよびポリペプチドを含む不安定アミノ酸、フェノール、ポリフェノールまたはフラバノイド、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、補酵素Q10などのユビキノン、セラミド、擬似セラミド、精油、植物抽出物デオキシリボ核酸、フィタン酸である。
【0080】
美容および皮膚科アジュバント、添加剤および/または追加的活性成分の必要量は、所望の製品に基づいて当業者によって容易に選択され得て、本明細書で制限されることなく例証される。
【0081】
本発明を以下の非限定的例によって例証する。
【0082】
[実施例1]
[C.カジャン(C.cajan)とグルコサミン硫酸塩の組み合わせの抗炎症活性]
細胞アッセイにおいて酸化窒素および/または炎症促進性プロスタグランジン(PGE)の合成阻害を測定することで、グルコサミン硫酸塩と組み合わさったキマメ(Cajanus)混合物の抗炎症効果を判定した。PGEが炎症過程で重要な役割を果たす一方、酸化窒素(NO)は様々な形態の関節炎、胃腸疾患、および代謝シンドロームXをはじめとする様々な慢性炎症性疾患における炎症の顕著な特徴である(Creamer Pら、1997年、Lancet 350:503〜508頁;Vuolteenahoら、2007年、Scand.J Rheumatology 36:247〜258頁)。
【0083】
マウスのマクロファージ細胞系RAW264.7を使用した細胞アッセイにおいて、炎症反応に対する効果を試験した。細胞は米国バージニア州マナッサス(Manassas,VA,USA)のATCCから購入し、ストレプトマイシン/ペニシリン、非必須アミノ酸、および10%ウシ胎仔血清(FCS)(D−10)を含有するDMEM中で培養した。細胞(約50,000/ウェル)を平底マイクロタイタープレート中に播種して、1日間培養した。次に細胞を0.25%FCS(D−025)を含有する完全培地中で、飢餓状態にした。一晩の培養後に培地を除去し、最終濃度の2倍の試験化合物を含有する100μLのD−025で置き換えた。
【0084】
カジャヌス・カジャン(Cajanus cajan)抽出物はアナリティコン(Analyticon)によって調製された。グルコサミン−3−スルフェートおよびグルコサミン−6−スルフェートはシグマ(Sigma)から購入した。引き続いて2ug/mlのLPSを含有する100μLのD−025を添加し(すなわち最終LPS濃度は1μg/ml)、細胞を24時間培養した。物質は通常、2倍の希釈段階で0.1〜100mg/L)の濃度範囲で試験した。全ての処理は二連で行い、各処理毎にいくつかの実験シリーズを実施した。細胞から酸化窒素が放出されて、亜硝酸塩に転換する。
【0085】
標準として亜硝酸ナトリウムを使用し、グリース(Griess)反応によって亜硝酸濃度を測定した。簡単に述べると、50μlの上清をグリース試薬1(25μL)およびグリース試薬2(25μL)と混合し、遠心分離して540nmにおける光学濃度を測定した。細胞培地中に分泌されたPGEは、米国ウィスコンシン州アンハーバーの(Ann Harbor,WI,USA)のCayman Chemicalsから入手し、製造業者の使用説明書に従って使用したEIAによって測定した。全ての定量は二連で、様々な希釈の培養物上清で行った。最良適合曲線のための二パラメトリック最小二乗適合方程式[y=A+((B−A)/(1+((C−x)ΛD))]を使用して、LPS−刺激細胞のIC5O値を計算した(Excelフィットソフトウェアプログラム)。
【0086】
表1は、グルコサミン硫酸塩が皆無、またはごくわずかな抗炎症性のみを有したのに対し、カジャヌス・カジャン(Cajanus cajan)抽出物の混合物は、NOおよびPGE産生の双方を用量依存的に低下させたことを示す。
【0087】
【表1】

【0088】
例えばBitlerら,2005年,J Nutr.135:1475〜1479頁に記載されるのと同様の手順に従って、炎症性メディエータ酸化窒素(NO)の抑制に対するキマメ(Cajanus)抽出物とグルコサミン硫酸塩の混合物の併用効果を評価した。この評価は、Chouら,1977年J.Biol.Chem.252:6438〜6442頁)により出版された研究に基づく。結果はアイソボログラムで視覚化され、そこでは物質間の相乗的相互作用が直線の下に位置する実験値によって反映される。図1に示されるように、キマメ(Cajanus)とグルコサミン硫酸塩の組み合わせは、抗炎症活性を相乗的に増強する。
【0089】
表2では、相乗効果の程度が、IC50の計算値および観察値間の差に基づいてさらに定量化される。キマメ(Cajanus)対グルコサミン全ての比率で、相乗効果を支持する相当な差が見られた。
【0090】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
キマメ(Cajanus)またはその生理活性成分化合物A〜Hとグルコサミンとを含む組成物。
【請求項2】
前記キマメ(Cajanus)生理活性物質が、C.カジャン(C.cajan)またはC.インディカス(C.indicus)からの抽出によって濃縮される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
キマメ(Cajanus)とグルコサミンの比率が10:1〜100:1の範囲である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
炎症性疾患の治療、共同治療または予防のための薬剤としての請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項5】
関節障害の治療、共同治療および予防のための薬剤としての請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物と栄養補助食品的に許容可能なキャリアとを含む、栄養補助食品。
【請求項7】
食品、食材、健康補助食品、栄養補給剤、または食品または食材のための栄養補給剤組成物である、請求項6に記載の栄養補助食品。
【請求項8】
キマメ(Cajanus)およびグルコサミンの量が、1食あたり0.01〜1g、より好ましくは0.2mg〜500mgである、請求項6または7に記載の栄養補助食品。
【請求項9】
薬剤として使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
炎症性疾患の治療、共同治療または予防のための薬剤を製造するための請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項11】
前記炎症性疾患があらゆる形態の関節炎である、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
前記炎症性疾患が糖尿病または代謝シンドロームXである、請求項10に記載の使用。
【請求項13】
前記炎症性疾患が皮膚の炎症である、請求項10に記載の使用。
【請求項14】
前記炎症性疾患が神経変性疾患に関連する、請求項10に記載の使用。
【請求項15】
請求項1〜3のいずれか一項に記載される組成物と、薬学的に許容可能なキャリアとを含む医薬品。
【請求項16】
粉末、錠剤、カプセル、ゲル、液体または固体の形態である、請求項15に記載の医薬品。
【請求項17】
皮膚科用である、請求項15に記載の医薬品。
【請求項18】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物と、美容的に許容可能なキャリアとを含む化粧品組成物。
【請求項19】
スキンケア製剤である、請求項18に記載の化粧品組成物。
【請求項20】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物の有効量を、炎症性疾患の治療を必要とする動物に投与するステップを含む、動物において炎症性疾患を治療、共同治療または予防する方法。
【請求項21】
前記炎症性疾患が関節炎である、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記炎症性疾患が皮膚の炎症である、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
グルコサミンの抗炎症活性を高めるキマメ(Cajanus)の使用。
【請求項24】
キマメ(Cajanus)を含有する組成物に有効量のグルコサミンを添加するするステップを含む、キマメ(Cajanus)の有効性を高める方法。

【図1】
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【公表番号】特表2012−518617(P2012−518617A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550574(P2011−550574)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052114
【国際公開番号】WO2010/094760
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】