説明

炎症状態下に血液脳関門で示差的(differentially)に発現される核酸

本発明は、炎症によって誘導された、血液脳関門機能における初期の動的変化を起こしている脳微小血管内皮細胞で、その発現が変調されている新規の核酸、及びそれによってコードされているポリペプチドに関する。本明細書では、そのようなポリペプチドを、リポ多糖感応性(LPSS)のポリペプチドと呼ぶ。これらの核酸及びポリペプチドは、そのような生物作用を必要とする哺乳動物における血液脳関門特性を制御する方法において有用となりうる。これには、血液−脳/網膜関門における障害、(眼を含めた)脳の障害、及び末梢血管症害の診断及び治療が含まれる。加えて、本発明は、抗LPSSポリペプチド性の抗体又はリガンドの診断プローブ、脳血液関門標的指向剤、又は治療薬としての使用、及び、LPSSポリペプチドのリガンド、又は発現、活性化、若しくは生理活性の変調因子の診断プローブ、治療薬、又は薬物送達促進物質としての使用にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを、内皮細胞中で改変するステップを含む、内皮細胞の透過性を変調する方法。
【請求項2】
前記LPSSポリペプチドの活性、又は定常レベルが、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現レベルを調節することによって改変される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
配列番号2、3、4、6、7、8、9、10、11、19、20、23、24、及び25に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドの活性、又は定常レベルを増加させることによって、内皮細胞の透過性を低下させる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含み、前記ヌクレオチド配列が、前記ヌクレオチド配列の内皮細胞中での発現を推進できるプロモーターによる制御下にある、発現ベクターを内皮細胞に導入することによって増加させる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
配列番号22、1、5、12、13、14、15、16、17、18、及び21に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを低下させることによって、内皮細胞の透過性を低下させる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現を抑制できるアンチセンスヌクレオチド配列を含み、前記アンチセンスヌクレオチド配列が、前記アンチセンスヌクレオチド配列の内皮細胞中での発現を推進できるプロモーターによる制御下にある、発現ベクターを前記内皮細胞に導入することによって低下させる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
配列番号22、1、5、12、13、14、15、16、17、18、及び21に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを増加させることによって、内皮細胞の透過性を増加させる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
前記LPSSポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含み、前記ヌクレオチド配列が、前記ヌクレオチド配列の内皮細胞中での発現を推進できるプロモーターによる制御下にある、発現ベクターを内皮細胞に導入することによって増加させる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
配列番号2、3、4、6、7、8、9、10、11、19、20、23、24、及び25に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを低下させることによって、内皮細胞の透過性を増加させる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項10】
前記LPSSポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現を抑制できるアンチセンスヌクレオチド配列を含み、前記アンチセンスヌクレオチド配列が、前記アンチセンスヌクレオチド配列の内皮細胞中での発現を推進できるプロモーターによる制御下にある、発現ベクターを前記内皮細胞に導入することによって低下させる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記内皮細胞が微小血管系細胞、好ましくは脳微小血管系細胞である、請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
対象の微小血管内皮細胞において、配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するポリペプチドの活性、又は定常状態レベルを薬理学的に改変することを含み、前記改変が、前記微小血管透過性変性障害の症候を軽減するのに十分である、対象の微小血管透過性変性障害を治療又は予防する方法。
【請求項13】
配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子を含む医薬組成物を、対象に治療有効量投与するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ポリペプチドが、配列番号2、3、4、6、7、8、9、10、11、19、20、23、24、及び25に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記核酸分子が遺伝子療法ベクターであり、遺伝子療法ベクター中で、前記ヌクレオチド配列が、前記ヌクレオチド配列の発現を内皮細胞中、好ましくは微小血管内皮細胞中で推進できるプロモーターによって制御されている、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
配列番号22、1、5、12、13、14、15、16、17、18、及び21に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドのアンタゴニストを含む医薬組成物を、対象に治療有効量投与するステップを含み、好ましくは、前記アンタゴニストが前記ポリペプチドに対する抗体である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
配列番号22、1、5、12、13、14、15、16、17、18、及び21に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現を抑制できるアンチセンスヌクレオチド配列を含み、前記アンチセンスヌクレオチド配列が、前記アンチセンスヌクレオチド配列の発現を、内皮細胞中、好ましくは微小血管内皮細胞中で推進できるプロモーターによって、制御されている、遺伝子療法ベクターを含む医薬組成物を対象に治療有効量投与するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記微小血管透過性障害が、脳血管症害(CVA)、アルツハイマー病(AD)、血管関連痴呆、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、ウシスポンジ様脳症(BSE)、パーキンソン病(PD)、脳損傷、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン舞踏病などの神経変性障害;敗血性ショック、肝性脳症、(糖尿病性)高血圧、糖尿病性微小血管症、睡眠病、ホイップル疾患、デュシェンヌ筋ジストロフィー(DMD)、アスパルチルグリコサミン尿症、コレステロールエステル貯蔵病、ウォルマン病、シスチン症、ダノン病、ファブリー病、ファーバー脂肪肉芽腫症、ファーバー病、フコース蓄積症、ガラクトシアリドーシスI/II型、ゴーシェ病I/II/III型、ゴーシェ病、球型細胞性白質ジストロフィー、クラッベ病、糖原病II型、ポンペ病、GM1ガングリオシドーシスI/II/III型、GM2ガングリオシドーシスI型、テイ・サックス病、GM2ガングリオシドーシスII型、サンドホフ病、GM2ガングリオシドーシス、α−マンノシドーシスI/II型、マンノシドーシス、異染性白質ジストロフィー、ムコリピド症I型、シアリドーシスI/II型、ムコリピド症II/III型、I細胞病、ムコリピド症タイプIIIC、偽ハーラー多発性ジストロフィー、ムコ多糖症I型、ムコ多糖症II型、ハンター症候群、ムコ多糖症IIIA型、サンフィリポ症候群、ムコ多糖症IIIB型、ムコ多糖症IIIC型、ムコ多糖症IIID型、ムコ多糖症IVA型、モルキオ症候群、ムコ多糖症IVB型、モルキオ症候群、ムコ多糖症VI型、ムコ多糖症VII型、スライ症候群、ムコ多糖症IX型、多種スルファターゼ欠損症、ニューロンセロイド脂褐素症、CLN1バッテン病、ニーマン・ピック病A/B型、ニーマン・ピック病、ニーマン・ピック病C1型、ニーマン・ピック病C2型、ピクノディソストーシス、シンドラー疾患タイプVII、シンドラー病、シアル酸貯蔵病、子癇、及び子癇前症などのCNS要素を有する末梢障害;うつ病、自閉症、不安、注意欠如多動性障害(ADHD)、神経精神性全身性紅斑性狼瘡、双極性障害、統合失調症、及び他の精神病などの神経精神障害;脳腫瘍、癲癇、偏頭痛、ナルコレプシー、不眠、慢性疲労症候群、高山病、脳炎、髄膜炎、及びエイズ関連痴呆などの他のCNS障害;並びに、血管腫瘍、増殖性硝子体網膜症、慢性関節リウマチ、クローン病、アテローム硬化症、卵巣過刺激、乾癬、新生血管形成に関連した子宮内膜症、バルーン血管形成後の再狭窄、瘢痕組織過剰生産、末梢血管疾患、高血圧、炎症性血管炎、レイノー病、レイノー現象、動脈瘤、動脈再狭窄、静脈血栓症、リンパ管炎、リンパ水腫、創傷治癒、組織修復、虚血性再潅流損傷、狭心症、心筋梗塞、心臓慢性症状、鬱血性心不全などの心不全、加齢性黄斑変性、及び骨粗鬆症などの血管形成関連障害から成る群より選択される、請求項12から17までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は、前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子を含む医薬組成物を、微小血管透過性を増加させるのに有効な量、対象に投与するステップを含む、対象における微小血管透過性を可逆的に増加させる方法。
【請求項20】
前記LPSSポリペプチドが、配列番号22、1、5、12、13、14、15、16、17、18、及び21に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するポリペプチドである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記核酸分子が遺伝子療法ベクターであり、前記遺伝子療法ベクター中で、前記ヌクレオチド配列が、前記ヌクレオチド配列の内皮細胞中での発現を推進できるプロモーターによって制御されている、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
配列番号2、3、4、6、7、8、9、10、11、19、20、23、24、及び25に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドのアンタゴニストを含む医薬組成物を、対象に治療有効量投与するステップを含み、好ましくは、前記アンタゴニストが前記ポリペプチドに対する抗体である、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
配列番号2、3、4、6、7、8、9、10、11、19、20、23、24、及び25に示すアミノ酸配列から成る群より選択される1つのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現を抑制できるアンチセンスヌクレオチド配列を含み、前記アンチセンスヌクレオチド配列が、前記アンチセンスヌクレオチド配列の発現を内皮細胞中、好ましくは微小血管内皮細胞中で推進できるプロモーターによって制御されている、遺伝子療法ベクターを含む医薬組成物を、対象に治療有効量投与するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
CNS又は微小血管系の障害を患っているか、又は発症する危険のある患者に治療薬又は診断薬を投与することによって、CNS又は微小血管系の障害を治療又は診断する方法であって、治療薬又は診断薬、或いはその薬学的に許容される担体が標的指向剤に結合され、前記標的指向剤が、配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドに特異的に結合する薬剤である方法。
【請求項25】
前記LPSSポリペプチドが、配列番号22、1、5、12、13、14、15、16、17、18、19、21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つ、より好ましくは配列番号22又は21に示すアミノ酸配列の1つに対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
対象における微小血管透過性の状態を診断する方法であって、
(a)配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに対して、少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドをコードする核酸配列の、対象における微小血管内皮での発現レベルを測定するステップと、
(b)前記核酸配列の発現レベルを、前記核酸配列の発現レベルに関する基準値と比較するステップと
を含み、好ましくは、前記基準値が健康な個体の微小血管内皮での発現レベルの平均値である方法。
【請求項27】
前記核酸配列の発現レベルが、前記核酸配列によってコードされるLPSSポリペプチドの量を定量化することによって間接的に測定される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
複数の核酸配列の発現レベルが比較される、請求項26又は27に記載の方法。
【請求項29】
発現レベルが、対象から得られた試料中でex vivoに測定される、請求項26から28までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
微小血管透過性障害を診断する方法、又は微小血管透過性障害に対する罹病性を診断する方法である、請求項26から29までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記微小血管透過性障害が、脳血管症害(CVA)、アルツハイマー病(AD)、血管関連痴呆、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、ウシスポンジ様脳症(BSE)、パーキンソン病(PD)、脳損傷、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン舞踏病などの神経変性障害;敗血性ショック、肝性脳症、(糖尿病性)高血圧、糖尿病性微小血管症、睡眠病、ホイップル疾患、デュシェンヌ筋ジストロフィー(DMD)、アスパルチルグリコサミン尿症、コレステロールエステル貯蔵病、ウォルマン病、シスチン症、ダノン病、ファブリー病、ファーバー脂肪肉芽腫症、ファーバー病、フコース蓄積症、ガラクトシアリドーシスI/II型、ゴーシェ病I/II/III型、ゴーシェ病、球型細胞性白質ジストロフィー、クラッベ病、糖原病II型、ポンペ病、GM1ガングリオシドーシスI/II/III型、GM2ガングリオシドーシスI型、テイ・サックス病、GM2ガングリオシドーシスII型、サンドホフ病、GM2ガングリオシドーシス、α−マンノシドーシスI/II型、マンノシドーシス、異染性白質ジストロフィー、ムコリピド症I型、シアリドーシスI/II型、ムコリピド症II/III型、I細胞病、ムコリピド症タイプIIIC、偽ハーラー多発性ジストロフィー、ムコ多糖症I型、ムコ多糖症II型、ハンター症候群、ムコ多糖症IIIA型、サンフィリポ症候群、ムコ多糖症IIIB型、ムコ多糖症IIIC型、ムコ多糖症IIID型、ムコ多糖症IVA型、モルキオ症候群、ムコ多糖症IVB型、モルキオ症候群、ムコ多糖症VI型、ムコ多糖症VII型、スライ症候群、ムコ多糖症IX型、多種スルファターゼ欠損症、ニューロンセロイド脂褐素症、CLN1バッテン病、ニーマン・ピック病A/B型、ニーマン・ピック病、ニーマン・ピック病C1型、ニーマン・ピック病C2型、ピクノディソストーシス、シンドラー疾患タイプVII、シンドラー病、シアル酸貯蔵病、子癇、及び子癇前症などの、CNS要素を有する末梢障害;うつ病、自閉症、不安、注意欠如多動性障害(ADHD)、神経精神性全身性紅斑性狼瘡、双極性障害、統合失調症、及び他の精神病などの神経精神障害;脳腫瘍、癲癇、偏頭痛、ナルコレプシー、不眠、慢性疲労症候群、高山病、脳炎、髄膜炎、及びエイズ関連痴呆などの他のCNS障害;並びに、血管腫瘍、増殖性硝子体網膜症、慢性関節リウマチ、クローン病、アテローム硬化症、卵巣過刺激、乾癬、新生血管形成に関連した子宮内膜症、バルーン血管形成後の再狭窄、瘢痕組織過剰生産、末梢血管疾患、高血圧、炎症性血管炎、レイノー病、レイノー現象、動脈瘤、動脈再狭窄、静脈血栓症、リンパ管炎、リンパ水腫、創傷治癒、組織修復、虚血性再潅流損傷、狭心症、心筋梗塞、心臓慢性症状、鬱血性心不全などの心不全、加齢性黄斑変性、及び骨粗鬆症などの血管形成関連障害から成る群より選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
微小血管透過性を回復させる治療の有効性を評価する方法である、請求項26から29までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
微小血管内皮細胞の透過性を変調できる物質を同定する方法であって、
(a)配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するLPSSポリペプチドをコードする、1つ又は複数の核酸を発現できる試験細胞集団を用意するステップと;
(b)試験細胞集団を前記物質に接触させるステップと;
(c)配列番号22、1〜21、及び23〜25に示すアミノ酸配列の1つに少なくとも90%の同一性のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする核酸配列の発現レベルを、前記物質と接触した試験細胞集団で測定するステップと;
(d)前記核酸配列の前記発現を、前記物質に接触していない試験細胞集団における、前記核酸配列の発現レベルと比較するステップと;
(e)前記物質に接触した試験細胞集団と、前記物質に接触していない試験細胞集団との間で、前記核酸配列の発現レベルに相違が生じる物質を同定するステップ
とを含む方法。
【請求項34】
前記核酸配列の発現レベルが、前記核酸配列によってコードされるLPSSポリペプチドの量を定量することによって間接的に測定される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
複数の核酸配列の発現レベルが比較される、請求項33又は34に記載の方法。
【請求項36】
試験細胞集団が内皮細胞、好ましくは血管内皮細胞、より好ましくは微小血管内皮細胞、最も好ましくは脳微小血管内皮細胞を含む、請求項33から35までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
試験細胞集団が哺乳類細胞、好ましくはヒト細胞を含む、請求項33から36までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記物質に接触した試験細胞集団、及び前記物質に接触していない試験細胞集団が、一細胞集団、好ましくは一細胞系、より好ましくは一細胞に由来する、請求項33から37までのいずれか一項に記載の方法
【請求項39】
試験細胞集団がヘルパー細胞集団と共培養され、試験細胞集団がフィルターの片側の面で培養され、ヘルパー細胞集団が前記フィルターの反対側の面で培養され、好ましくは、ヘルパー細胞集団が星状細胞を含む、請求項33から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
請求項33から39までのいずれか一項に記載の方法で同定された物質。

【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2007−528698(P2007−528698A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502740(P2006−502740)
【出願日】平成16年2月10日(2004.2.10)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000092
【国際公開番号】WO2004/069870
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(505300597)ティオー − ビービービー ホールディング ベスローテン フェンノートシャップ (1)
【Fターム(参考)】