説明

炎症関連疾患を予防または治療するためのアルドステロンブロッカー療法

被検者にて、心筋炎、心筋症、脈管炎およびベーチェット病のような炎症関連疾患を予防または治療する方法であって、前記被検者における炎症または心臓リモデリングの調節に直接的または間接的に関係する1つ以上の発現生成物の発現を変化させるのに十分なアルドステロンブロッカーの治療学的に有効な量で前記被検者を処置することを含む方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者にて、心筋炎、心筋症、脈管炎およびベーチェット病からなる群より選択される炎症関連疾患を予防または治療する方法であって、該方法が、前記被検者における炎症または心臓リモデリングの調節に直接的または間接的に関係する1つ以上の発現生成物の発現を変化させるのに十分なアルドステロンブロッカーの治療学的に有効な量で前記被検者を処置することを含む方法。
【請求項2】
前記炎症関連疾患が、心筋炎である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記炎症関連疾患が、心筋症である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記炎症関連疾患が、脈管炎である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記炎症関連疾患が、ベーチェット病である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
被検者における炎症または心臓リモデリングの調節にて直接的または間接的に関係する1つ以上の発現生成物の前記発現が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、MCP-1、ICAM-1、VCAM-1、ANF、avβ3、Inf-γ、IL-1、TNF-アルファ、NADH/NADPH酸化酵素、スーパーオキシドフリーラジカル、TXA2、b-FGF、CD44、エンドテリン、アンギオテンシンII受容体、活性t-PA、不活性t-PA、PAI-1、CRP、IL-6、IL-10、IL-12、トロポニンT、HSP65、アミロイド、ホスホリパーゼA2、フィブリノーゲン、CD40/CD40L、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、コラーゲン結合インテグリンa1β1およびコラーゲン結合インテグリンa2β1からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記発現生成物の2つ以上が、同時的に、同時発現される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記発現生成物が、シクロオキシゲナーゼ-2を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記シクロオキシゲナーゼ-2が、オステオポンチン、MCP-1、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびVCAM-1からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記発現生成物が、オステオポンチンを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記オステオポンチンが、シクロオキシゲナーゼ-2、MCP-1、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびVCAM-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記発現生成物が、MCP-1を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記MCP-1が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびVCAM-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記発現生成物が、ICAM-1を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記ICAM-1が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、MCP-1、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-βおよびVCAM-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記発現生成物が、VCAM-1を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項17】
前記VCAM-1が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記発現生成物が、インターロイキン-8を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項19】
前記インターロイキン-8が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、VCAM-1、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記発現生成物が、NFカッパBを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記NFカッパBが、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、VCAM-1、インターロイキン-8、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記発現生成物が、形質転換成長因子-βを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項23】
前記形質転換成長因子-βが、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、VCAM-1、インターロイキン-8、NFカッパB、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
3つ以上の発現生成物が、同時的に、同時発現される、請求項6に記載の方法。
【請求項25】
前記アルドステロンブロッカーが、アルドステロン受容体アンタゴニストである、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、スピロラクトン-タイプの化合物である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記スピロラクトン-タイプの化合物が、
7α-アセチルチオ-3-オキソ-4,15-アンドロスタジエン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
3-オキソ-7α-プロピオニルチオ-4,15-アンドロスタジエン-〔17((β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
6β,7β-メチレン-3-オキソ-4,15-アンドロスタジエン-〔17((β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
15α,16α-メチレン-3-オキソ-4,7α-プロピオニルチオ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
6β,7β,15α,16α-ジメチレン-3-オキソ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
7α-アセチルチオ-15β,16β-メチレン-3-オキソ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
15β,16β-メチレン-3-オキソ-7β-プロピオニルチオ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;および、
6β,7β,15β,16β-ジメチレン-3-オキソ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
からなる群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、スピロノラクトンである、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、エポキシ-ステロイド系アルドステロンアンタゴニストである、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記エポキシ-ステロイド系化合物が、20-スピロキサン化合物のステロイド核の“C”環に縮合したエポキシ部分を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記20-スピロキサン化合物が、9-アルファ,11-ベータ-置換されたエポキシ部分の存在を特徴とする、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記エポキシ-ステロイド系化合物が、
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,(γ-ラクトン,メチルエステル,(7α,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-ジメチルエステル,(7α,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン(6β,7β,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,7-(1−メチルエチル)エステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,7-メチルエステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-1,4,6-トリエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,メチルエステル,(6β,7β,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,一カリウム塩,(6β,7β,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,γ-ラクトン,エチルエステル,(7α,11α,17β)-;および、
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,1-メチルエチルエステル,(7α,11α,17β)-;
からなる群より選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、エポキシメクセレノンである、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-ジメチルエステル,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項36】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,7-(1-メチルエチル)エステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項37】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,7-メチルエステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項38】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-1,4,6-トリエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項39】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,メチルエステル,(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項40】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,一カリウム塩,(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項41】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項42】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,エチルエステル,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項43】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,エチルエステル,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の方法。
【請求項44】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、ドロスピレノンである、請求項25に記載の方法。
【請求項45】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、エポキシメクセレノンである、請求項25に記載の方法。
【請求項46】
投与されるエポキシメクセレノンの量が、約0.5mg〜約500mg/日の間である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約0.5mg〜約100mg/日の間である、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約10mg〜約100mg/日の間である、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約0.5mg〜約25mg/日の間である、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約0.5mg〜約10mg/日の間である、請求項45に記載の方法。
【請求項51】
前記アルドステロンブロッカーが、11β-ヒドロキシアンドロステ-4-エン-3-オン17-スピロラクトンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項52】
前記アルドステロンブロッカーが、アルドステロン阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項53】
前記アルドステロン阻害剤が、アロマターゼ阻害剤;12-リポキシゲナーゼ阻害剤;P45011β阻害剤;心房ナトリウム排泄増加性因子;20溶解酵素阻害剤;PKC阻害剤;ベンゾジアゼピン類;カルシウムブロッカー;ジアシルグリセロールリパーゼ阻害剤;カリウムイオノホア;電子伝達ブロッカー;または、それらの薬学的に許容可能な塩からなる群より選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記アルドステロン阻害剤が、ジアシルグリセロールリパーゼ阻害剤である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記ジアシルグリセロールリパーゼ阻害剤が、1,6-ビス-シクロヘキシルオキシミノカルボニルアミノ)-ヘキサンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記アルドステロン阻害剤が、ベンゾジアゼピン化合物である、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
前記ジアゼピン化合物が、ジアゼパムまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記アルドステロン阻害剤が、アロマターゼ阻害剤である、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
前記アロマターゼ阻害剤が、ファドロゾールまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記アルドステロン阻害剤が、リポキシゲナーゼ阻害剤である、請求項52に記載の方法。
【請求項61】
前記リポキシゲナーゼ阻害剤が、フェニドンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記アルドステロン阻害剤が、P45011β阻害剤である、請求項52に記載の方法。
【請求項63】
前記P45011β阻害剤が、18-ビニルプロゲステロンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記アルドステロンブロッカーが、アルドステロンシンターゼ阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項65】
被検者にて炎症関連疾患を予防または治療する方法であって、該方法が、インターロイキン-8、NFカッパBおよび形質転換成長因子-βからなる群より選択される1つ以上の発現生成物の発現を変化させるのに十分なアルドステロンブロッカーの治療学的に有効な量で
前記被検者を処置することを含む方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者にて、前記被検者における炎症または心臓リモデリングの調節に直接的または間接的に関係する1つ以上の発現生成物の発現を変化させることにより、心筋炎、心筋症、脈管炎およびベーチェット病からなる群より選択される炎症関連疾患を予防または治療するための、アルドステロンブロッカーを含む医薬組成物。
【請求項2】
前記炎症関連疾患が、心筋炎である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記炎症関連疾患が、心筋症である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記炎症関連疾患が、脈管炎である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記炎症関連疾患が、ベーチェット病である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項6】
被検者における炎症または心臓リモデリングの調節にて直接的または間接的に関係する1つ以上の発現生成物が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、MCP-1、ICAM-1、VCAM-1、ANF、avβ3、Inf-γ、IL-1、TNF-アルファ、NADH/NADPH酸化酵素、スーパーオキシドフリーラジカル、TXA2、b-FGF、CD44、エンドテリン、アンギオテンシンII受容体、活性t-PA、不活性t-PA、PAI-1、CRP、IL-6、IL-10、IL-12、トロポニンT、HSP65、アミロイド、ホスホリパーゼA2、フィブリノーゲン、CD40/CD40L、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、コラーゲン結合インテグリンa1β1およびコラーゲン結合インテグリンa2β1からなる群より選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記発現生成物の2つ以上が、同時的に、同時発現される、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記発現生成物が、シクロオキシゲナーゼ-2を含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記シクロオキシゲナーゼ-2が、オステオポンチン、MCP-1、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびVCAM-1からなる群より選択される、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記発現生成物が、オステオポンチンを含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記オステオポンチンが、シクロオキシゲナーゼ-2、MCP-1、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびVCAM-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記発現生成物が、MCP-1を含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記MCP-1が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびVCAM-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記発現生成物が、ICAM-1を含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記ICAM-1が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、MCP-1、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-βおよびVCAM-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記発現生成物が、VCAM-1を含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記VCAM-1が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、インターロイキン-8、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記発現生成物が、インターロイキン-8を含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記インターロイキン-8が、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、VCAM-1、NFカッパB、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記発現生成物が、NFカッパBを含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記NFカッパBが、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、VCAM-1、インターロイキン-8、形質転換成長因子-β、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記発現生成物が、形質転換成長因子-βを含む、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記形質転換成長因子-βが、シクロオキシゲナーゼ-2、オステオポンチン、VCAM-1、インターロイキン-8、NFカッパB、ICAM-1およびMCP-1からなる群より選択される1つ以上の発現生成物と同時発現される、請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項24】
3つ以上の発現生成物が、同時的に、同時発現される、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記アルドステロンブロッカーが、アルドステロン受容体アンタゴニストである、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、スピロラクトン-タイプの化合物である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記スピロラクトン-タイプの化合物が、
7α-アセチルチオ-3-オキソ-4,15-アンドロスタジエン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
3-オキソ-7α-プロピオニルチオ-4,15-アンドロスタジエン-〔17((β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
6β,7β-メチレン-3-オキソ-4,15-アンドロスタジエン-〔17((β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
15α,16α-メチレン-3-オキソ-4,7α-プロピオニルチオ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
6β,7β,15α,16α-ジメチレン-3-オキソ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
7α-アセチルチオ-15β,16β-メチレン-3-オキソ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
15β,16β-メチレン-3-オキソ-7β-プロピオニルチオ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;および、
6β,7β,15β,16β-ジメチレン-3-オキソ-4-アンドロステン-〔17(β-1’)-スピロ-5’〕パーヒドロフラン-2’-オン;
からなる群より選択される、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、スピロノラクトンである、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、エポキシ-ステロイド系アルドステロンアンタゴニストである、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記エポキシ-ステロイド系化合物が、20-スピロキサン化合物のステロイド核の“C”環に縮合したエポキシ部分を有する、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記20-スピロキサン化合物が、9-アルファ,11-ベータ-置換されたエポキシ部分の存在を特徴とする、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記エポキシ-ステロイド系化合物が、
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,(γ-ラクトン,メチルエステル,(7α,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-ジメチルエステル,(7α,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン(6β,7β,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,7-(1−メチルエチル)エステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,7-メチルエステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-1,4,6-トリエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,メチルエステル,(6β,7β,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,一カリウム塩,(6β,7β,11α,17β)-;
3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α,17β)-;
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,γ-ラクトン,エチルエステル,(7α,11α,17β)-;および、
プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,1-メチルエチルエステル,(7α,11α,17β)-;
からなる群より選択される、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、エポキシメクセレノンである、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-ジメチルエステル,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項36】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ,7-(1-メチルエチル)エステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項37】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,7-メチルエステル,一カリウム塩,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項38】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-1,4,6-トリエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項39】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,メチルエステル,(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項40】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,一カリウム塩,(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項41】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、3’H-シクロプロパ〔6,7〕プレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸,9,11-エポキシ-6,7-ジヒドロ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,(6β,7β,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項42】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,エチルエステル,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項43】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、プレグネ-4-エン-7,21-ジカルボン酸,9,11-エポキシ-17-ヒドロキシ-3-オキソ-,γ-ラクトン,エチルエステル,(7α,11α,17β)-である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項44】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、ドロスピレノンである、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記アルドステロン受容体アンタゴニストが、エポキシメクセレノンである、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項46】
投与されるエポキシメクセレノンの量が、約0.5mg〜約500mg/日の間である、請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項47】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約0.5mg〜約100mg/日の間である、請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項48】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約10mg〜約100mg/日の間である、請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項49】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約0.5mg〜約25mg/日の間である、請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項50】
投与されるエポキシメクセレノンの治療学的に有効な量が、約0.5mg〜約10mg/日の間である、請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項51】
前記アルドステロンブロッカーが、11β-ヒドロキシアンドロステ-4-エン-3-オン17-スピロラクトンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項52】
前記アルドステロンブロッカーが、アルドステロン阻害剤である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項53】
前記アルドステロン阻害剤が、アロマターゼ阻害剤;12-リポキシゲナーゼ阻害剤;P45011β阻害剤;心房ナトリウム排泄増加性因子;20溶解酵素阻害剤;PKC阻害剤;ベンゾジアゼピン類;カルシウムブロッカー;ジアシルグリセロールリパーゼ阻害剤;カリウムイオノホア;電子伝達ブロッカー;または、それらの薬学的に許容可能な塩からなる群より選択される、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項54】
前記アルドステロン阻害剤が、ジアシルグリセロールリパーゼ阻害剤である、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項55】
前記ジアシルグリセロールリパーゼ阻害剤が、1,6-ビス-シクロヘキシルオキシミノカルボニルアミノ)-ヘキサンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項54に記載の医薬組成物。
【請求項56】
前記アルドステロン阻害剤が、ベンゾジアゼピン化合物である、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項57】
前記ジアゼピン化合物が、ジアゼパムまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項56に記載の医薬組成物。
【請求項58】
前記アルドステロン阻害剤が、アロマターゼ阻害剤である、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項59】
前記アロマターゼ阻害剤が、ファドロゾールまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項58に記載の医薬組成物。
【請求項60】
前記アルドステロン阻害剤が、リポキシゲナーゼ阻害剤である、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項61】
前記リポキシゲナーゼ阻害剤が、フェニドンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項60に記載の医薬組成物。
【請求項62】
前記アルドステロン阻害剤が、P45011β阻害剤である、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項63】
前記P45011β阻害剤が、18-ビニルプロゲステロンまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項62に記載の医薬組成物。
【請求項64】
前記アルドステロンブロッカーが、アルドステロンシンターゼ阻害剤である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項65】
被検者にて、インターロイキン-8、NFカッパBおよび形質転換成長因子-βからなる群より選択される1つ以上の発現生成物の発現を変化させることにより、炎症関連疾患を予防または治療するための、アルドステロンブロッカーを含む医薬組成物。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図2E】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図33】
image rotate

【図38】
image rotate


【公表番号】特表2006−508174(P2006−508174A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−568540(P2004−568540)
【出願日】平成15年1月24日(2003.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/002208
【国際公開番号】WO2004/073602
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(502427323)ファルマシア・コーポレーション (67)
【Fターム(参考)】