説明

炭化水素樹脂の製造方法

【課題】 分解油留分の炭化水素樹脂への重合転化率を高め、炭化水素樹脂を効率的に製造する方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも下記(1)及び(2)の工程を経た多段重合工程を行う炭化水素樹脂の製造方法。
(1)工程;石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分(a)単独または該留分(a)と沸点範囲が15〜70℃の留分(b)との混合物に、フリーデルクラフツ系触媒を添加し30〜60℃の範囲内の重合温度で重合反応を行う重合工程。
(2)工程;(1)工程の後、(1)工程の重合温度よりも高い重合温度に昇温し継続して重合反応を行う重合工程。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化水素樹脂の製造方法に関するものであり、更に詳細には、重合反応時の炭化水素樹脂への重合転化率が高くなることから生産効率良く炭化水素樹脂を製造する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
石油類の熱分解により得られる分解油留分を原料とした重合物として炭化水素樹脂(石油樹脂と称することもある。)が知られている。このような炭化水素樹脂は、各種粘着付与剤、改質剤、接着剤、塗料、印刷インキ等の用途に使用されている。
【0003】
そして、炭化水素樹脂の製造方法としては、脂肪族系炭化水素樹脂の製造方法(例えば特許文献1,2参照。)、芳香族系炭化水素樹脂の製造方法(例えば特許文献3,4参照。)、脂肪族−芳香族炭化水素樹脂の製造方法(例えば特許文献5参照。)、等の各種炭化水素樹脂の製造方法が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開平03−188112号公報
【特許文献2】特開平05−140238号公報
【特許文献3】特開2002−060418号公報
【特許文献4】特開2002−060431号公報
【特許文献5】特開平03−190910号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1〜5に提案された炭化水素樹脂の製造方法は、単に炭化水素樹脂を製造するものであり、生産効率よく炭化水素樹脂を製造することに関してはなんら考慮がなされていないものであった。
【0006】
そこで、本発明は、生産性に優れた炭化水素樹脂の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、分解油の重合工程を特定条件下の多段重合工程とすることにより、分解油の炭化水素樹脂への重合転化率を高めることが可能となり、その結果、炭化水素樹脂の生産性を高めた製造方法となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち、本発明は、少なくとも下記(1)及び(2)の工程を経た多段重合工程を行う炭化水素樹脂の製造方法に関するものである。
(1)工程;石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分(a)単独または該留分(a)と沸点範囲が15〜70℃の留分(b)との混合物に、フリーデルクラフツ系触媒を添加し30〜60℃の範囲内の重合温度で重合反応を行う重合工程。
(2)工程;(1)工程の後、(1)工程の重合温度よりも高い重合温度に昇温し重合反応を継続して行う重合工程。
【0009】
以下、本発明に関し詳細に説明する。
【0010】
本発明の炭化水素樹脂の製造方法は、少なくとも上記(1)及び(2)の工程を経た多段重合工程を行うものである。
【0011】
ここで、(1)工程は、石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分(a)単独または該留分(a)と沸点範囲が15〜70℃の留分(b)の混合物に、フリーデルクラフツ系触媒、必要に応じて連鎖移動剤を添加し、30〜60℃との範囲内より選択される重合温度で重合反応を行う重合工程である。該留分(a)とは、石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分であり、C9留分と称されることもある。該留分(a)としては、該範疇に属するものであれば如何なるものも用いることが可能であり、例えばスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、ビニルトルエン、インデン、ジシクロペンタジエン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼン、ナフタレン等が挙げられる。また、該留分(b)とは、石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が15〜70℃の留分であり、C5留分と称されることもある。該留分(b)としては、該範疇に属するものであれば如何なるものも用いることが可能であり、例えばメチルブテン、ペンテン、イソプレン、ピペリレン、シクロペンテン、シクロペンタジエン、ペンタン、シクロペンタン等が挙げられる。
【0012】
本発明においては、該留分(a)単独または該留分(a)と該留分(b)との混合物として用いてもよく、該留分(a)と該留分(b)との混合物とする場合の混合割合としては、目的とする炭化水素樹脂の特性に応じて任意に選択することが可能であり、その中でも炭化水素樹脂として求められる軟化点、透明性等の特性が優れたものとなることから、留分(a)30〜70重量%と留分(b)70〜30重量%との割合で混合することが好ましい。
【0013】
重合反応を行う際のフリーデルクラフツ触媒としては、一般的に炭化水素樹脂を製造する際に用いられるフリーデルクラフツ触媒を用いることが可能であり、例えば三塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、その誘導体である錯体化合物等を挙げることができ、その添加量としては、目的とする炭化水素樹脂に応じ任意に選択すれば良く、その中でも特に0.05〜5重量%の割合で用いることが好ましい。
【0014】
また、重合反応を行う際に連鎖移動剤を用いて分子量等の調節を行うことが可能である。連鎖移動剤としては、一般的に炭化水素樹脂を製造する際に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能であり、例えばフェノール性水酸基を有する炭化水素化合物、より具体的にはフェノール、アルキルフェノール等を挙げることができ、その添加量としては、目的とする炭化水素樹脂に応じ任意に選択すれば良く、その中でも特に0.5〜5重量%の割合で用いることが好ましい。
【0015】
(1)工程を行う際の重合温度は30〜60℃の範囲内より選択される温度であり、特に生産効率に優れた製造方法となることから30〜44℃の範囲内より選択される重合温度であることが好ましい。ここで、(1)工程の重合温度が30℃未満である場合、重合反応が遅くなり生産効率よく炭化水素樹脂を製造することが困難となる。一方、(1)工程の重合温度が60℃を越える場合、例え続いて(2)工程を実施しても重合転化率を高めることが出来ず、炭化水素樹脂を生産効率よく製造することが困難となる。
【0016】
また、(1)工程を行う際の重合時間としては、目的とする炭化水素樹脂に応じ任意に選択すればよく、その中でも特に生産効率よく炭化水素樹脂を製造することが可能となることから0.5〜3時間の範囲で行うことが好ましい。そして、(1)工程を行う際は、1つの重合反応装置により(1)工程を行っても、別途用意した複数の重合反応装置に順次移送しながら連続的に分割して(1)工程を行ってもよく、その中でも特に生産効率よく炭化水素樹脂の製造を行うことが可能となることから、2器以上の重合反応装置に順次移送しながら重合反応を行う二段階以上の分割重合を行うことが好ましい。
【0017】
本発明における(2)工程は、(1)工程の後、(1)工程の重合温度よりも高い重合温度に昇温し重合反応を継続して行う重合工程である。本発明においては、(1)工程の後、(2)工程を実施することにより、分解油留分の炭化水素樹脂への重合転化率を高めることが可能となり、その結果、高い生産効率で炭化水素樹脂を製造することが可能となる。
【0018】
そして、(2)工程における重合温度は(1)工程の重合温度よりも高い温度であり、その中でも特に生産効率よく炭化水素樹脂を製造することが可能となることから(1)工程の重合温度よりも5℃以上高い重合温度とすることが好ましく、更に(1)工程の重合温度以上でありかつ、45〜75℃の範囲内より選択される温度であることが好ましい。ここで、(2)工程における重合温度が(1)工程の重合温度未満である場合、重合反応が遅くなり生産効率よく炭化水素樹脂を製造することが困難となる。
【0019】
また、(2)工程を行う際の重合時間としては、目的とする炭化水素樹脂に応じ任意に選択すればよく、その中でも特に生産効率よく炭化水素樹脂を製造することが可能となることから0.5〜4時間の範囲で行うことが好ましい。そして、(1)工程から(2)工程へ移行する際は、(1)工程を行なったのと同一の重合反応装置により継続して(2)工程を行っても、別途用意した重合反応装置に移送した後(2)工程を行ってもよく、その中でも特に生産効率よく炭化水素樹脂の製造を行うことが可能となることから、別途用意した重合反応装置に移送した後(2)工程を行うことが好ましい。
【0020】
さらに、本発明の製造方法においては、(1)及び(2)工程を経た後に重合反応を終了する際には、水、アルカリ性水溶液等を加えることによりフリーデルクラフツ触媒を失活させること、水洗を行うこと、等の付加的工程を設けても良い。さらに、重合反応終了後の炭化水素樹脂溶液より、未反応留分、場合よっては含まれている水分等の炭化水素樹脂以外の成分を留去する濃縮工程を設けてもよい。
【0021】
また、本発明の炭化水素樹脂の製造方法においては、炭化水素樹脂に安定剤等を添加する工程を設けてもよく、その際は、ヒンダードアミン系安定剤を溶融状態で添加する工程であることが好ましい。
【0022】
該ヒンダードアミン系安定剤としては、従来公知のピペラジンの2位および6位の炭素に結合しているすべての水素がメチル基で置換された構造を有する化合物が挙げられ、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ((6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2−4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ))、テトラキス((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルベンゾエート、ビス−(1,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、1,1’−(1,2−エタンジイル)ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2−4−ビス(N−ブチル−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物、ポリ((6−N−モルホリル−1,3,5−トリアジン−2−4−ジイル)(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ))、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと1,2−ジブロモエタンとの縮合物、(N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)プロピオンアミド等が挙げられ、これらは1種又は2種以上で用いてもよく、その中でも特に貯蔵時の色調変化が少なく保存安定性に優れる炭化水素樹脂が得られることから、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートであることが好ましい。
【0023】
本発明の炭化水素樹脂の製造方法においては、例えばドロップフォーマー等の造粒機による造粒工程を付加することにより、炭化水素樹脂を造粒物として製造することが可能である。
【発明の効果】
【0024】
本発明により、分解油留分の炭化水素樹脂への重合転化率を高め、炭化水素樹脂を効率的に製造することが可能となる。
【実施例】
【0025】
次に、本発明を実施例及び比較例によって説明するが、本発明はこれらの例になんら制限されるものではない。
【0026】
〜重合反応終了後の炭化水素樹脂の生成量測定〜
炭化水素樹脂の重合反応後の重合反応溶液の比重を測定し、予め作成しておいた分解油留分溶液中の炭化水素樹脂濃度−比重の検量線に該比重をあてはめることにより、炭化水素樹脂の生成量を算出した。なお、この際の分解油留分中の炭化水素樹脂濃度−比重検量線は、一定量の炭化水素樹脂をキシレンに溶解し、浮標を用いて比重測定することにより作成した。
【0027】
実施例1
石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が15〜70℃の留分250gと、同じ熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分250gとを混合してセパラブルフラスコに入れ、さらにフリーデルクラフツ触媒として三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体2.5g、連鎖移動剤としてフェノール2.8gを仕込み、乾燥窒素気流下、35℃で2時間重合反応を行った後、別途用意したセパラブルフラスコに移送し、乾燥窒素気流下、45℃で2時間重合反応を行った。その際、重合反応溶液の一部を取り出し比重を測定することにより、炭化水素樹脂の生成量を算出した。その結果、128gの炭化水素樹脂が生成していることが判った。
【0028】
そして、重合反応溶液に1重量%の水酸化ナトリウム水溶液250g、キシレン250gを加え、中和を行い重合反応を停止し、更に水相と油相の分離を行い、油相に水を添加し油相分離を行う洗浄を行った。
【0029】
得られた油相に窒素を吹き込みながら210℃に加熱を行い、未反応分解油留分の留去を行い炭化水素樹脂の濃縮を行い、炭化水素樹脂の回収を行った。
【0030】
実施例2
石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が15〜70℃の留分250gと、同じ熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分250gとを混合してセパラブルフラスコに入れ、さらにフリーデルクラフツ触媒として三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体1.3g、連鎖移動剤としてフェノール1.3gを仕込み、乾燥窒素気流下、30℃で1時間重合反応を行った後、別途用意したセパラブルフラスコに移送し、さらにフリーデルクラフツ触媒として三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体1.2g、連鎖移動剤としてフェノール1.5gを仕込み、乾燥窒素気流下、40℃で1時間重合反応を行い、その後、続けて別途用意したセパラブルフラスコに移送し、乾燥窒素気流下、50℃で1時間重合反応を行い。その際、重合反応溶液の一部を取り出し比重を測定することにより、炭化水素樹脂の生成量を算出した。その結果、135gの炭化水素樹脂が生成していることが判った。
【0031】
そして、重合反応溶液に1重量%の水酸化ナトリウム水溶液250g、キシレン250gを加え、中和を行い重合反応を停止し、更に水相と油相の分離を行い、油相に水を添加し油相分離を行う洗浄を行った。
【0032】
得られた油相に窒素を吹き込みながら210℃に加熱を行い、未反応分解油留分の留去を行い炭化水素樹脂の濃縮を行い、炭化水素樹脂の回収を行った。
【0033】
比較例1
石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が15〜70℃の留分250gと、同じ熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分250gとを混合してセパラブルフラスコに入れ、さらにフリーデルクラフツ触媒として三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体2.5g、連鎖移動剤としてフェノール2.8gを仕込み、乾燥窒素気流下、35℃で4時間重合反応を行った。その際、重合反応溶液の一部を取り出し比重を測定することにより、炭化水素樹脂の生成量を算出した。その結果、107gの炭化水素樹脂が生成していることが判った。
【0034】
そして、重合反応溶液に1重量%の水酸化ナトリウム水溶液250g、キシレン250gを加え、中和を行い重合反応を停止し、更に水相と油相の分離を行い、油相に水を添加し油相分離を行う洗浄を行った。
【0035】
得られた油相に窒素を吹き込みながら210℃に加熱を行い、未反応分解油留分の留去を行い炭化水素樹脂の濃縮を行い、炭化水素樹脂の回収を行った。
【0036】
比較例2
石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が15〜70℃の留分250gと、同じ熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分250gとを混合してセパラブルフラスコに入れ、さらにフリーデルクラフツ触媒として三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体2.5g、連鎖移動剤としてフェノール2.8gを仕込み、乾燥窒素気流下、40℃で3時間重合反応を行った。その際、重合反応溶液の一部を取り出し比重を測定することにより、炭化水素樹脂の生成量を算出した。その結果、114gの炭化水素樹脂が生成していることが判った。
【0037】
そして、重合反応溶液に1重量%の水酸化ナトリウム水溶液250g、キシレン250gを加え、中和を行い重合反応を停止し、更に水相と油相の分離を行い、油相に水を添加し油相分離を行う洗浄を行った。
【0038】
得られた油相に窒素を吹き込みながら210℃に加熱を行い、未反応分解油留分の留去を行い炭化水素樹脂の濃縮を行い、炭化水素樹脂の回収を行った。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも下記(1)及び(2)の工程を経た多段重合工程を行うことを特徴とする炭化水素樹脂の製造方法。
(1)工程;石油類の熱分解により得られる分解油留分のうち沸点範囲が140〜220℃の留分(a)単独または該留分(a)と沸点範囲が15〜70℃の留分(b)との混合物に、フリーデルクラフツ系触媒を添加し30〜60℃の範囲内の重合温度で重合反応を行う重合工程。
(2)工程;(1)工程の後、(1)工程の重合温度よりも高い重合温度に昇温し重合反応を継続して行う重合工程。
【請求項2】
請求項1に記載の炭化水素樹脂の製造方法において、(1)工程の重合温度が30〜44℃の範囲内の重合温度であり、(2)工程の重合温度が(1)工程の重合温度よりも5℃以上高い温度であることを特徴とする炭化水素樹脂の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の炭化水素樹脂の製造方法において、(1)工程により得られた重合反応液を別途用意した重合反応装置に移送した後に(2)工程を行うことを特徴とする炭化水素樹脂の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の炭化水素樹脂の製造方法において、(1)工程を二段階以上に分割して重合反応を行うことを特徴とする炭化水素樹脂の製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の炭化水素樹脂の製造方法において、フリーデルクラフツ触媒が三フッ化ホウ素及び/又はその誘導体であることを特徴とする炭化水素樹脂の製造方法。

【公開番号】特開2010−143957(P2010−143957A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319446(P2008−319446)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000003300)東ソー株式会社 (1,901)
【Fターム(参考)】