説明

炭酸ガス含有ゼリーの製造方法およびその装置

【課題】 ゼリーの製造方法や装置を基本的に変更することなく炭酸入りゼリーを製造することを課題とする。
【解決手段】 常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器(1)に定量充填し、その開口部がフィルム(1b)により密閉された容器入りゼリー(A)を用意し、容器入りゼリーを筒状に形成される筒状外装袋(2)内に所定個数投入し、筒状外装袋内に炭酸ガスを供給し、筒状外装袋の口部をシールして筒状外装袋を密閉し、密封した密封外装袋内において小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸ガス含有ゼリーの製造方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から図1に示すようにカップ状のプラスチック製小容器1の容器本体1aにゼリーを充填してその開口部をフィルム1bで密封し、この容器入りゼリーAを所定個数外装袋(図示せず)に詰めて販売に供するようになされたゼリー菓子が各種提供されており、食するときはフィルム1bをつまみ部分1cから剥しとり、容器本体1aの胴部分を手指で挟んで圧迫することによりゼリーを口中に入れることができるようになっている。
【0003】
この種のゼリー菓子においては、味や風味に変化を持たせるため、近時ゼリー中に炭酸ガス(以下の説明においてはCOと略称する)を含浸させ、食べたとき爽やかな清涼感を与えるようになされたものがある。
【0004】
上記のようにゼリー中にCOを含有させるための手段としては、従来
(1)ゲル化剤を含むゼリー液を流動させながら冷却して流動状ゲルを作り、これにCOを圧入し、容器に充填して密封したのち容器を加熱して内部のゲルを一旦ゾル化させ、容器ごと冷却してゲル化する手段によるもの(特許文献1参照)。
(2)同じくゲル化剤溶液にCOを封入したのち容器に充填密封し、加熱殺菌後冷却してゼリー化させる手段によるもの(特許文献2参照)。
(3)糖液、増粘多糖類、有機酸を組み合わせてゼリーを作り、これを細片状に切断したものと、糖類、酸味料を含むシロップにCOを吸収させたものとを容器に充填し、密封したのち加熱殺菌処理してゼリーを融解させて冷却する手段によるもの(特許文献3参照)。
(4)ゼリーを充填した容器を耐圧性の装置に入れて加熱殺菌を行い、その後ゼリーをゲル化温度近くまで冷却して減圧し、次いで装置にCOを入れて昇圧させ、さらに不活性ガスを入れる。こうして耐圧性の装置内の加圧・減圧を繰り返し、COを溶解させたのち冷却してゼリーをゲル化させる手段によるもの(特許文献4参照)。
が知られている。
【0005】
しかして上記いずれの手段によるものも、ゼリーを製造する工程途上でCOを含有させるので、ゼリー自体の製造工程が複雑化し、在来の製造装置をそのまま使用してCO入りのゼリーを製造することができず、勢いコスト高となることが避けられなかった。
【特許文献1】特開2001−211839号公報
【特許文献2】特許第2658008号公報
【特許文献3】特開2002−223735号公報
【特許文献4】特許第2888430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ゼリーの製造方法や包装工程は従来のCOを含有しないゼリーの製造工程と殆んど変ることのない常法にしたがって製造することを可能とし、これにより大きな設備投資や工程の複雑化を回避して安価にCO入りゼリーの提供を可能とすることにある。
【0007】
また容器入りゼリーをCOと共に外装袋で包装することによりゼリー中にCOが溶解している状態を長く保てるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する手段として本発明は、常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを用意し、前記容器入りゼリーを筒状に形成される筒状外装袋内に所定個数投入し、前記筒状外装袋内に炭酸ガスを供給し、前記筒状外装袋の口部をシールして前記筒状外装袋を密閉し、密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させることを特徴とする。
【0009】
また、常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを用意し、連続して給送される外装袋用素材を筒成形ガイドにそって筒状外装袋を成形し、その成形する時点で前記筒状外装袋の内部に前記容器入りゼリーを所定個数投入するとともに炭酸ガスを供給し、次いで前記筒状外装袋の一側の合わせ部を縦シールしたのち口部を横シールして切断して前記筒状外装袋を密閉し、密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させることを特徴とする。
【0010】
なお、予め、筒状外装袋を生成しておき、その中に容器入りゼリーを所定個数投入し、次に炭酸ガスを供給するようにしてもよい。
【0011】
また、前記炭酸ガスは前記筒状外装袋内が大気圧下にある状態で供給されることを特徴とする。
【0012】
また、前記密封外装袋内において前記容器入りゼリーを自然放置して炭酸ガスをゼリー中に含侵させることを特徴とする。
【0013】
上記方法を実施するための装置として、常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを生成する手段と、前記容器入りゼリーを筒状に形成される筒状外装袋内に所定個数投入する手段と、前記筒状外装袋内に炭酸ガスを供給する手段と、前記筒状外装袋の口部をシールして前記筒状外装袋を密閉する手段と、を備え、密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させることを特徴とする。
【0014】
また、常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを生成する手段と、連続して給送される外装袋用素材を筒成形ガイドにそって筒状外装袋を成形し、その成形する時点で前記筒状外装袋の内部に前記容器入りゼリーを所定個数投入するとともに炭酸ガスを供給する手段と、次いで前記筒状外装袋の一側の合わせ部を縦シールしたのち口部を横シールして切断して前記筒状外装袋を密閉する手段と、を備え、密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させることを特徴とする。
【0015】
また、前記容器入りゼリーの小容器の容器本体は炭酸ガスの透過性を有するプラスチック素材により構成され、前記容器本体の開口部を封止する前記フィルムおよび前記密封外装袋は前記容器本体を構成するプラスチック素材に比べてより低い炭酸ガスの透過性を有する素材により構成されていることを特徴とする。
【0016】
また、前記炭酸ガスの透過性を有するプラスチック素材としてポリプロピレンが、より低い炭酸ガスの透過性を有する素材としてポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられていることを特徴とする。
【0017】
なお、炭酸ガスの透過性を有するプラスチック素材としてはポリプロピレンに限らず他のプラスチック素材あるいは複数のプラスチック素材を合成したものでもよく、また、より低い炭酸ガスの透過性を有する素材としては、例えばプラスチック素材であってもよく、あるいは紙材やガラス材や金属箔等のプラスチック素材以外の素材であってもよく、またプラスチック素材である場合は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに限らず他のプラスチック素材あるいは複数のプラスチック素材を合成したもの及びプラスチック素材とそれ以外の素材を合成したものでも良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ゼリーの製造工程や包装工程は従来の炭酸ガスを含まないゼリーと殆んど変ることのない常法にしたがって製造や包装ができるので、新たな設備投資や工程の複雑化をもたらすことがなく、炭酸ガス入りゼリーを著しく安価に提供することができる。
【0019】
また容器入りゼリーを炭酸ガスと共に外装袋で包装するので、ゼリー中に炭酸ガスが溶解している状態を長く保つことができ、炭酸ガス特有の清涼感や風味を損うことがない。
【0020】
また、炭酸ガスは筒状外装袋内が大気圧下にある状態で供給されるので、圧力調整装置等の特別の装置を必要としないので、簡易な装置構成で簡易に炭酸ガス入りゼリーを製造することができる。
【0021】
また、密封外装袋内において容器入りゼリーを自然放置して炭酸ガスをゼリー中に含侵させるので、加圧装置等の特別の装置を必要としないので、簡易な装置構成で簡易に炭酸ガス入りゼリーを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図3は、本発明による炭酸ガス含有ゼリーの製造装置の一実施形態の構成図を示し、ここにおいて包装されるゼリーは常法によって製造されたゼリーが図1に示した小容器1内に封入されているものであり、これを所定個数炭酸ガス(以下COと略称する)と共に外装袋2内に投入して包装するものである。
【0023】
上記装置は、外装袋2を構成するためのプラスチックフィルムからなる外装袋フィルム3をその原反3aから引き出して中継ロール4,4…を介し連続的に給送する外装袋フィルム供給手段5と、この外装袋フィルム3を受け入れて筒状に成形するための筒成形ガイド6と、この筒成形ガイド6の一側にそって設けられ筒状とされた外装袋フィルム3の一側の合わせ部3bを熱等によりシールする縦シール手段7と、同じく筒成形ガイド6の側部に配設され外装袋フィルム3を下方へ送るベルト(またはローラ)構造の送り手段8と、前記筒成形ガイド6の入口部6aへ向け筒状化された外装袋フィルム3内に容器入りゼリーAを投入する容器入りゼリー投入手段9と、当該筒状化された外装袋フィルム3内にCOを吹き込む炭酸ガス供給手段10と、これら容器入りゼリーAおよびCOが供給された外装袋フィルムの口部相当位置を熱等によりシールすると同時にその位置で切断する横シール切断手段11とからなっている。前記中継ロールはその1本〜複数本に駆動力が与えられる。
【0024】
本発明において用いられる容器入りゼリーAの小容器1は、その容器本体1aがCOを透過し得るプラスチック素材、例えばポリプロピレン(PP)で構成され、この容器本体1aの開口部を封止するプラスチックフィルム1bは容器本体1aを構成するプラスチック素材に比べてより低いCOの透過性を有するプラスチック素材、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されており、外装袋2内においてCOが図2に示すように容器本体1aを滲透してゼリー中に含侵されるようになっている。
【0025】
前記筒形成ガイド6の入口部6aの両側部には、所定幅の外装袋フィルム3の両側部を丸めるためのガイド部6b,6bが突設されており、外装袋フィルム3の供給側とは反対側で外装袋フィルム3の左右縁が合わされて前記縦シール手段7へ導かれるようになっている。
【0026】
外装袋フィルム3の移送は、送り手段8の間欠回動によりその摩擦力で下方へ一定の速度で送られる。
【0027】
容器入りゼリーAの供給手段9は、前記筒成形ガイド6の入口部6aに下端が挿入された円筒状の誘導筒12を有し、この誘導筒12の上部に図示しない装置によりゼリーが封入されて形成された容器入りゼリーAが順次計数して供給されるようになっている。
【0028】
また前記誘導筒12の側部にはCO供給源からCOを圧送するCO供給用チューブ13が挿入され、このチューブ13の下端は筒成形ガイド6の下端近くまで延在されていて、外装袋2の合わせ部3bが閉じられて袋状とされた部分の位置でCOを吹き込むように構成されている。
【0029】
前記横シール切断手段11は間欠作動されるもので、外装袋2の合わせ部3bがシールされた外装袋フィルム2の下方部所定位置を横シール3cして外装袋2を形作り、その横シール3cの幅の範囲内で図示しないナイフにより切断するようになっており、それに至る前に前記のように所定個数の容器入りゼリーAとCOが投入されていることから、1袋分の製品が製造されるようになっている。
【0030】
なお、前記縦シール手段7、横シール切断手段11はいずれも周知であるので、その詳細な説明は省略する。
【0031】
次に作用を説明する。
外装袋フィルム供給手段5の原反3aから引き出される外装袋フィルム3は中継ロール4,4…の駆動により筒成形ガイド6へ導かれ、この筒成形ガイド6の入口部6aでその両側に突出するガイド部6b,6bにそって次第に丸められ、外装袋フィルム3の左右側縁の合わせ部3bが縦シール手段7によってシールが施され、筒状に形成される。
【0032】
こうして筒状とされた外装袋フィルム3は送り手段8の駆動により下方へ移送され、外装袋フィルム3の下方部が横シール切断手段11の位置に至ったとき両面が挟持されて横シール3cが施されるとともに横シール3cの幅の範囲内でナイフにより切断される。
【0033】
上記横シール3cが施されて切断が行われる直前または同時、さらには直後のいずれかの時点で容器入りゼリー投入手段9により所定個数の容器入りゼリーAが投入されると共にCO供給用チューブ13を通じてCOが吹き込まれる。
【0034】
こうしたのち送り手段8により1袋分が下方へ送られたとき送りを停止し、横シール切断手段11で外装袋フィルム3を挟持し、切断が行われて1袋分の外装袋2となり、その内部に所定個数の容器入りゼリーAとCOが封入された商品となる。
【0035】
こうして順次1袋ずつ容器入りゼリーAおよびCOが内在する商品が連続的に作られる。
【0036】
外装袋2内において、COが所定個数の容器入りゼリーAと共に密閉収納されているので、図2に示すように容器入りゼリーAの容器本体1aをCOが透過してゼリー中にCOが含侵され、CO入りのゼリーとなる。このように容器入りゼリーAとCOとを共に外装袋2内に密閉包装することにより、ゼリー中にCOが溶解している状態を長く保つことができ、CO入りのゼリーとしての食感や風味を損なうことなく提供することができる。
【0037】
次に上記のようにしてCOと共に外装袋2に密閉収納して形成された容器入りゼリーAが、外装袋2から取り出されて食されたときに、いわゆるCO入りのゼリーの風味を有するか否かが問題となるが、実際にCO入りのゼリーの風味を有することを示すために、次のような官能試験を行った。
【0038】
上記のようにしてCOと共に外装袋2に密閉収納して形成された容器入りゼリーA(表2で、炭酸ガス含有ゼリーと表示されている)と、COを封入せずに外装袋2に密閉収納した容器入りゼリー(表2で、含有してないゼリーと表示されている)とに対し、20才代〜30才代の男女20名の被検者に実際に食べさせて得た官能試験の結果を示す。
【0039】
評価方法は、被検者に炭酸風味について5段階の評価をしてもらい、その点数を平均して表わした。
【0040】
食した際の炭酸の風味(清涼感)の強弱についての評価基準は次の通りである。
+2:刺激が強い
+1:やや刺激的
0:妥当
−1:炭酸風味がやや不足
−2:炭酸風味が不足
【0041】
ここで、”0”で評価される”妥当”とは、通常に市販されているような物と同様に、炭酸風味が適度に感じれることをいう。従って、評価結果が”0”の近傍の値を有すれば、炭酸風味が適度に感じれることが立証されたことになる。また、符合が”+”であれば積極的に炭酸風味を感じれることが立証されたことになる。
【0042】
官能試験に用いたゼリーの配合は表1に示される。
【表1】

【0043】
官能試験の評価結果は表2に示される。
【表2】

【0044】
表2に示される結果によれば、COと共に外装袋2に密閉収納して形成された容器入りゼリーAについては、符合数値”+0.05”に示されるように、炭酸風味が適度に感じれるとともに、炭酸風味を適度に積極的に感じれることが示されている。
【0045】
これに対して、COを封入せずに外装袋2に密閉収納した容器入りゼリーについては、符合数値”−1.75”に示されるように、当然ながら、炭酸風味が不測していると感じれるとともに、炭酸風味の不足を積極的に感じれることが示されている。
【0046】
以上の結果からみて、炭酸ガスを含有していないゼリーは清涼感を得られていないのに対し、炭酸ガス含有ゼリーは適度な炭酸風味を有し、清涼感を得ていることが判明した。
【0047】
なお、筒状の外装袋としては、円筒状の形状に限らす、容器入りゼリーAを投入するため開口部と所定個数の容器入りゼリーAを内包できる袋状空間部とを有するものであればよく、例えば、折り畳んだ状態でシート状ものものであっても開口部を広げた状態で袋状空間部が形成されるものであればよい。
【0048】
また、上述の例においては、筒状の外装袋に対し容器入りゼリーAの投入とCOの供給とを同時に行った例を示したが、筒状の外装袋に対しまず容器入りゼリーAを投入し、次にCOを供給するようにしてもよい。
【0049】
さらに、上述の例においては、筒状の外装袋の形成と、容器入りゼリーAの投入及びCOの供給とを連動して行う例を示したが、まず筒状の外装袋を形成しておき、次に筒状外装袋に容器入りゼリーAを投入し、COを容器入りゼリーAの投入と同時にあるいは投入後に筒状外装袋に供給するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明が対象とする容器入りゼリーの一形態を示す斜視図。
【図2】同、炭酸ガスの滲透状態を示す断面図。
【図3】本発明による炭酸含有ゼリーの製造装置の一実施形態を示す構成図。
【符号の説明】
【0051】
A 容器入りゼリー
1 小容器
1a 容器本体
1b フィルム
1c つまみ部分
2 外装袋
3 外装袋フィルム
3a 原反
3b 合わせ部
3c 横シール
4 中継ロール
5 外装袋フィルム供給手段
6 筒成形ガイド
6a 入口部
6b ガイド部
7 縦シール手段
8 送り手段
9 容器入りゼリー供給手段
10 CO供給手段
11 横シール切断手段
12 誘導筒
13 CO供給用チューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを用意し、
前記容器入りゼリーを筒状に形成される筒状外装袋内に所定個数投入し、
前記筒状外装袋内に炭酸ガスを供給し、
前記筒状外装袋の口部をシールして前記筒状外装袋を密閉し、
密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させる
ことを特徴とする炭酸ガス含有ゼリーの製造方法。
【請求項2】
常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを用意し、
連続して給送される外装袋用素材を筒成形ガイドにそって筒状外装袋を成形し、その成形する時点で前記筒状外装袋の内部に前記容器入りゼリーを所定個数投入するとともに炭酸ガスを供給し、
次いで前記筒状外装袋の一側の合わせ部を縦シールしたのち口部を横シールして切断して前記筒状外装袋を密閉し、
密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させる
ことを特徴とする炭酸ガス含有ゼリーの製造方法。
【請求項3】
前記炭酸ガスは前記筒状外装袋内が大気圧下にある状態で供給される
ことを特徴とする請求項1または2記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造方法。
【請求項4】
前記密封外装袋内において前記容器入りゼリーを自然放置して炭酸ガスをゼリー中に含侵させる
ことを特徴とする請求項1または2記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造方法。
【請求項5】
前記容器入りゼリーの小容器の容器本体は炭酸ガスの透過性を有するプラスチック素材により構成され、前記容器本体の開口部を封止する前記フィルムおよび前記密封外装袋は前記容器本体を構成するプラスチック素材に比べてより低い炭酸ガスの透過性を有する素材により構成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造方法。
【請求項6】
常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを生成する手段と、
前記容器入りゼリーを筒状に形成される筒状外装袋内に所定個数投入する手段と、
前記筒状外装袋内に炭酸ガスを供給する手段と、
前記筒状外装袋の口部をシールして前記筒状外装袋を密閉する手段と、
を備え、
密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させる
ことを特徴とする炭酸ガス含有ゼリーの製造装置。
【請求項7】
常法により製造されたゼリーをプラスチック製小容器に定量充填し、その開口部がフィルムにより密閉された容器入りゼリーを生成する手段と、
連続して給送される外装袋用素材を筒成形ガイドにそって筒状外装袋を成形し、その成形する時点で前記筒状外装袋の内部に前記容器入りゼリーを所定個数投入するとともに炭酸ガスを供給する手段と、
次いで前記筒状外装袋の一側の合わせ部を縦シールしたのち口部を横シールして切断して前記筒状外装袋を密閉する手段と、
を備え、
密封した密封外装袋内において前記小容器を透過した炭酸ガスをゼリー中に含侵させる
ことを特徴とする炭酸ガス含有ゼリーの製造装置。
【請求項8】
前記容器入りゼリーの小容器の容器本体は炭酸ガスの透過性を有するプラスチック素材により構成され、前記容器本体の開口部を封止する前記フィルムおよび前記密封外装袋は前記容器本体を構成するプラスチック素材に比べてより低い炭酸ガスの透過性を有する素材により構成されている
ことを特徴とする請求項6または7記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造装置。
【請求項9】
前記炭酸ガスの透過性を有するプラスチック素材としてポリプロピレンが、より低い炭酸ガスの透過性を有する素材としてポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられている
ことを特徴とする6または7記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−223257(P2006−223257A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−44083(P2005−44083)
【出願日】平成17年2月21日(2005.2.21)
【出願人】(591096303)株式会社ブルボン (13)
【Fターム(参考)】