説明

炭酸温水による頭皮の美容方法および機械器具

【課題】 頭皮の美容法に関しては、さまざまな方法が行われているが、育毛が中心であり、あくまでも現状維持や一時的な回復を期待するものであり、本質的な育毛と頭皮の改善にはなりえないものであった。
【解決手段】30℃以上で炭酸ガス濃度が500ppm以上の高濃度炭酸温水に好ましくは20分以上頭部を浸けることにより、皮下の毛細血管の血流が良くなり頭皮の新陳代謝が活発になる。そして、毎日続けることで皮下の毛細血管が頭皮に向かって発達すると考えられ、恒久的な育毛と頭皮の改善につながる。この高濃度炭酸温水による頭皮浴を手軽に行えるように、頭部に炭酸温水浴を20分程度行える液漏れしない機構とパッキンを用い、キャップ形状の容器を頭に装着し、その容器の中に高濃度炭酸温水を充填し、頭部の皮膚が高濃度炭酸温水に直接触れた状態を20分程度保てるように、手軽に頭の炭酸温水浴美容ができる方法と機器を提案するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度が30℃以上で炭酸ガスの含有濃度が500ppm以上になるようにした薬剤又は炭酸ガスの溶解により生成した炭酸温水を頭に長時間接触させることによる頭皮の血行促進及びふけ痒みの減少、髪の美しさを育成する美容技術に関するものである。
【0002】
また、本発明は、高濃度の炭酸温水にアミノ酸やビタミンなどの美容剤や漢方薬剤を混ぜた美容液あるいは塩分や遊離硫化水素を溶解させた温水を頭皮面に長時間接触させることによる頭皮及び毛髪の美容技術に関するものである。
【0003】
さらに、本発明は炭酸温水を頭皮表面に接触させる際、桶などに入れた炭酸温水に頭を浸けるのではなく、半球状のキャップ容器に炭酸温水を入れてかぶった状態で、水が漏れないような器具を用いる頭皮の美容技術に関するものである。
【背景技術】
【0004】
従来から、頭皮の美容に関しては、さまざまな方法が提案されてきた。たとえば、薬剤を付ける頭皮マーサージにより血行をよくすると共に栄養分を刷り込む方法である。
【0005】
あるいは、上が開放された樽型の商品名「育毛温泉キャップ」などがある。クロロプレーンゴムなどの筒状のものを頭に強く巻きつけて、上からお風呂のお湯を注いで頭皮に温水や冷水をかけて育毛を促進するものがある、これは上が開放のため髪の毛の隙間からお湯が漏れて何度も何度もお風呂のお湯を注ぎこむ必要があるだけではなく、お湯の漏れを少なくするために筒の下側を頭に強く締め付ける必要があり頭皮の血行を妨害してします。その他に、スチームなどで毛穴の汚れを取り除く方法などもある。これ等は単に洗浄や温熱効果を利用してお頭皮を清潔にして抜け毛を防ぐ程度の効果を期待するものである。
【0006】
また、パーマをかける時の頭にかぶる機械のような装置で、マイナスイオンを発生させて頭皮の血行を改善して発毛効果を期待する美容機なども販売されているが、高価な機械である。これらも、やはり血行を促進して育毛をうながすものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、これらの方法は一時的に血行を良くし、栄養や水分を補給することは出来るが、本質的な頭皮の改善になっているかどうかは疑問が残る。すなわち、摩擦や刺激により良くなった血行は、刺激がなくなるとすぐに元に戻り、外から刷り込んだ栄養分や水分は頭皮に留まることはなく効果はすぐに消えてしまう。
【0008】
本質的に頭皮の改善を行う為には、体が持つ本来の機能である新陳代謝を促進してやることが大切である。言い換えると体の持つ本来の機能を利用して、血行を良くし、さらには毛細血管自体を頭皮に向かって発達させることが大切である。
【0009】
頭皮の老化は血管から運ばれてくる水分保持力の減少と酸素や栄養分の不足である。これを可能にするには、毛細血管を頭皮表面に向かって発育させて、皮下の血流を増加させることにより、改善効果が期待できる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
人は酸素を吸い炭酸ガスを吐き出しているが、これは吸った酸素が血液により細胞に運ばれて消費され、代わりに炭酸ガスを細胞から引き取って呼気により体外に排出している。この機能を細胞の外で絶え間なく行っているのが、毛細血管である。
【0011】
炭酸ガスが高濃度で溶解した炭酸温水に頭皮を浸すと、炭酸ガスが皮膚から吸収され、吸収された炭酸ガスは毛細血管に入り、そして炭酸ガスが毛細血管内に増えると、体は炭酸ガスを早く排出しようとして、毛細血管を流れる血液量を増やすという報告がある。
【0012】
この毛細血管の血行促進を利用して、頭皮への酸素・水分・栄養の補給を増加させ、頭皮本来の機能である新陳代謝が促進されるようにしたものである。炭酸温水で頭皮を浸すのを止めるとすぐに血流量は元に戻るが、頭皮にこの炭酸温水浴を毎日、長い時間続けることにより、毛細血管自体を頭皮に向かって発達させ、本来の、髪の毛の状態に回復させようとするものである。
【0013】
炭酸温水による頭皮の血行促進には、炭酸温水をシャワーで頭皮に掛ける方法もあるが、この場合炭酸温水に頭皮が浸っているのは部分的かつ一時的であり、あまり大きな効果が期待できない。方法としては頭部を温水に浸す方法もあるが、頭を下にする場合は長くできない欠点があり。また筒状のものを頭に強く巻きつけて、上からお湯を注ぐ場合、頭を強く縛らないと水が滴り落ちてなくなってしまう。強く頭を縛ると血行が悪くなり健康上好ましくない。このような欠点を改善してお風呂に入って居る間に簡単に炭酸温水を頭皮に長い時間接触させることができるようにしたものである。
【0014】
本発明においては、炭酸温水を収納できる玉子の長手方向に、半分に切断したような半球状のキャップ容器を、頭にかぶるように装着し、そのキャップ容器の開口部には柔軟性のパッキンを配置して、パッキンの中に頭の径より小さな開口部を設け、このキャップ容器に炭酸温水を入れて、頭にかぶり、頭皮表面に炭酸温水が長時間接触する構造とした。この容器は髪とパッキンの間以外に外に開放しているところが無いので、空気が外から入らないため、髪の毛から炭酸温水が流れ落ちない。頭を挿しこむ時、炭酸温水がパッキン側からこぼれる位にキャップ容器に炭酸温水を入れておき、容器を下にして頭を押し込むことにより、中に空気が残らない。そして、髪の毛の隙間を通って流れ落ちる量が著しく微量であるため長時間、頭部とキャップ容器との間に炭酸温水が留まるようにしたものである。
【0015】
これにより、頭部に炭酸温水を何度もかけるのではなく、お風呂で湯船に浸かっている通常の姿勢で頭部炭酸温水浴が可能となった。
ここで、炭酸温水が頭皮と接触している間だけ接触している部分の頭皮直下の毛細血管の血流が良くなり、炭酸温水との接触をやめると、血流は元に戻る為、少なくとも3分から5分以上望ましくは20分程度、連続的に炭酸温水に頭皮が接触していることが重要である。本発明の方法であれば、頭部は温水に浸かったまま炭酸温水を補充しなくても、長時間、頭皮の炭酸温水浴を続けることが可能である。更に炭酸温水に長時間頭皮が浸っていると、温浴効果により毛穴が開き、毛穴の汚れも温水中に出て毛穴もきれいになる。
【0016】
また、高濃度炭酸温水による頭皮の育毛などの美容法は毎日続けることが大切である為、機械で炭酸ガスをお湯に溶かして炭酸温水を作る以外に、手軽にどこででもできるように、キャップ容器内にお湯をいれて重曹(重炭酸ナトリウム)とクエン酸を入れることにより、炭酸温水を作る方法も提案した。またキャップ容器の開放部に設けた軟質のパッキンの開口部径より大きい形状でキャップ容器の内側に軟質の独立発泡部材を頭部が押し込むと入る程度の間隔で空間スペースを無くすように配置した。
【0017】
また、キャップ容器をかぶった時に水の重さでキャップ容器が下がってきて、その底が頭に接しないようにしたものである。この空間スペースを無くすためのスペーサーには、例えばポリエチレン、やPP材の柔らかい発泡クション部材を使用するのが好ましい。本発明は前記装着容器内に炭酸温水が保たれるようにする、頭皮の美容方法と装置を提案するものです。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明における実施例の1つを示す。図1は側面から見た図で、キャップ容器の開口部にある縁5を包むようにパッキンの液漏れ防止部6が縁5を液密に包む形状部の破断面をわかりやすく示したものである。図に示すようにキャップ容器1の縁5の所に配置された、柔軟性シリコンパッキンの開口部3には切裂防止山3−1がありその開口部分が、楕円状の開口部に成っている。この楕円の開口部は一般の人の頭部外周径より小さくなっているため、この開口部3より頭を押し入れる場合、パッキン4の開口部3は内側に、めくれる形で頭髪を圧迫し、軽い締め付け状態で液漏れを防ぐようになっている。
【0019】
キャップ容器1の下部にはパッキン4の内側に柔らかい、独立発泡ポリエチレン性のスペーサー7がリング状に曲げて挿入されている。このスペイサー7は図4のような形状にして、簡単に抜き型で板物から加工できるようにすると安価で良い。これをリング状に曲げてパッキン4の内側に図1のように挿入する。キャップ容器1は半割の玉子型に成っているためスペーサー7の長さを調整するとスペーサー7の外周径が決まるため押し込んでも所定の位置より中に入り込むことがない。
【0020】
また、キャップ容器1装着時にキャップ容器1内に収容された炭酸温水が外部に漏れないように軟質の板状のパッキン4の外周部にキャップ容器1の外縁を抱え込む形で液漏れ防止部6を有し、キャップ容器1と接着材で液密にするか、外側からアルミ板内蔵の軟質樹脂のコの字型飾り帯でパッキン4の外縁を抱え込む部分を圧迫して液漏れがないようにしても良い。
【0021】
またパッキン4の内周部には切裂防止山3−1が付いている。またこの切裂防止山3−1が外側に向かって2重又は3重に配置されていても良い。これによりユーザーの顔が大きすぎたらこの切裂防止山3−1に沿ってハサミをいれて開口部3を各自が好きなように大きくすることができるようになっていても良い。
【0022】
図2はキャップ容器1の頭部を入れる側から見た形状を示している。軟質性の板状のパッキン4の中心側に切裂防止山3−1があり、頭皮を押さえて液漏れしないようにセットできる。また、これらの使用方法は、まず、開口部3から温水を入れ、次に重炭酸ナトリウムとクエン酸を、所定の量を投入します。すると一瞬に反応して炭酸温水ができる。または、温水に炭酸ガスを溶解させて作られた所定の濃度の炭酸温水をいれる。
【0023】
尚、この状態で、頭を下に向けて、キャップ容器1内の炭酸温水がこぼれないように水平にしながら、頭部をパッキン4の開口部3から押し入れる。すると、炭酸温水の一部とキャップ容器1内の空気が押し出されてキャップ容器1には空気がない状態が生まれる。この状態でキャップ容器1ごと頭を正常な位置に戻します。このまま、お風呂などの湯船に浸かりながら20分位そのままにします。
【0024】
この時、キャップ容器1と頭部の間には空気が無いためこぼれようとしても内部に負圧が生じて髪の毛の間から炭酸温水はわずか滲みだすが、ほとんどこぼれ出ない。時間が来たらお風呂の中で、キャップ容器1を持ち上げて頭部から外します。こぼれ出る温水は炭酸温水なのでお風呂の中に混ざっても何の障害にもならない。
【0025】
図3はキャップ容器1に炭酸温水を入れた状態の断面形状を示し、スペーサー7がどのように配置されているかを示しています。スペーサー7の一部に幅が広くなった山形部分10はできるだけキャップ容器1内に入る炭酸温水の量を減らして軽く利用できるためのものである。特にストレスの多い職場の男性には頭の毛が減少するのを気にする人が多く、さりとて、気にしている事も他の人に気付かれたくないため、誰も気にならないお風呂時間で行うのが良く本方法が、有効に活用できる。
【0026】
図4はスペーサー7の板状の形状を示すものである。これを手でリング状に軽く曲げて、キャップ容器1のパッキン4の内側に、山形部分10が頭の両サイド側にくるようにセットする。断面図には傾斜8が示してあるがこのように傾斜があると頭部に接触する場合収まりが良く好ましい形状であるが加工が難しくコストも上がるため傾斜角度が無い状態でもかまわない。さらに、板状ではなくリング形状に成形してもかまわない。また山形部分10は無くても良い。
【0027】
次に使用方法を説明する。前記キャップ容器1のパッキン4を上側にしてキャップ容器1に所定の温水を入れ、該温水に重炭酸ナトリウムと共にクエン酸、アセコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸等の少なくとも1つを投入して炭酸温水を生成して、頭部を前記キャップ容器の中に押し入れてから身体を起こし、キャップ容器が真上に来るようにした状態で、少なくても3分以上好ましくは20分程度、頭皮が炭酸温水に浴するようにして、毎日お風呂で湯船に浸かりながら頭皮の炭酸温水浴を行う。もちろん、機械を使って温水に炭酸ガスを溶かして作った炭酸温水を直接キャップ容器1に入れても良い。
【0028】
生成された炭酸温水にリン酸L−アスコルビルマグネシウム、リン酸L−アスコルビルナトリウム、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルチミン酸等のビタミンC誘導体や、アスパラギン酸ナトリウム、アラニン、アラントイン、アルギニン、イソロイシン、イノシン酸2Naグアニル酸2Naグリシン、グルタミン酸、セリン、タウリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジンHCL、フェニルアラニン、プロリン、リシンHCL、ロイシン等のアミノ酸類やセイヨウオオバコ種子エキス、ヒメフウロエキス等の少なくても1つを添加すると頭皮の育毛にはさらに好ましい。
【0029】
薬剤で炭酸温水を作る場合とは異なる生成方法として、単純に温水の中に直接炭酸温水ガスを溶解させる方法が在る。この場合でも生成方法が色々あり、極めて高い溶解率を有する方法を次に示す。
図5においては簡易型の炭酸温水生成装置の使用形態をしめすものである。桶101に温水を所定量入れて、ポンプ102を作動させてノズル105から炭酸ガス空間106に噴射します。この炭酸ガス空間106はボンベ107からレギュレイター108で圧力が調整されて電磁弁111を介して開閉がなされる。この制御は水位センサー112と113と114と115の信号で電機制御回路(表示せず)により制御されている。
【0030】
混合タンク104の中に最初に溜まっている空気は、水面が上昇して押し出せるように空気排水管路117が在り、排気用電磁弁118を介して戻り管路109に連通して空気を外部に排出するように成っている。空気を排出したら炭酸ガスが混合タンク104に送りこまれ温水が排出されて水位が下がりセンサー114の位置まで下がると電磁弁111をOFFにして炭酸ガス供給を停止する。
【0031】
この時、戻り管路109の出口には所定の絞り効果を有するオリフィス110が配置されている。センサー112は混合タンク104に温水が満ちたことを知らせるもので、電磁弁111が閉じ炭酸ガスの供給がなくなると、ノズル105から噴霧された温水が炭酸ガス空間106の炭酸ガスを吸収し、水位が上昇する。センサー115はこれ以上水位が下がると炭酸ガスが大気中に放出されるため危険であるからエラー停止をするためのものである。終了時は吸気管路123の先端に設けられた開閉バルブ124を開く。これにより、吸い上げ管路103に空気が入りポンプ102は桶101のお湯を吸い上げなくなる。
【0032】
吸気管路から入った空気はポンプ102を通って混合タンク104内に送られ、混合タンク内の高濃度炭酸温水を全て戻り管路109に押し出す。このように制御され桶101の温水は混合タンク104を介して循環をして高濃度の炭酸温水になる。ここで使用される温水の温度は30度以上が望ましい、好ましくは38度から40度が効果的である。図6は全ての炭酸温水を作る循環の動きは、図5と同じであるが桶101からポンプ102に温水を供給するのではなく他の吸水源から混合タンク104に吸水する点が異なるものである。
【0033】
この場合は一般の市販されていろ給湯機から温水を供給することが好ましい。このようにするといちいち桶101に温水を満たす手間が省けて商業ベースとして炭酸温水を作るのに適している。また直接炭酸ガスによって作られた炭酸温水には、薬剤を使用して生成した炭酸温水より美容効果に優れた面がある、例えば、アミノ酸から作られ、炭素数14以下で100ナノサイズ位にナノ化して作られた、油であるのに胞水性を上げたセラミド類似物質などを使用する場合に、水に溶けるようになるため炭酸温水に入れて使用できる良い点が生まれる。
【0034】
ただし、ナノ化した薬剤はナトリウムの作用で分子が集合し、大きな塊になり易く、重炭酸ナトリウムなどの薬剤で作った炭酸温水では、せっかくナノ化した意味がなくなる。炭酸ガスから作られた炭酸温水では、ナトリウムの妨害が無いため、より効果的な美容薬剤の組み合わせが可能になる。
【0035】
また、この生成した炭酸温水にビタミンCなどの誘導体を加えるとさらに好ましい美容効果が期待できる。単純なアスコルビン酸でなく、例えばAPPS(アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸)やパルミチン酸の代わりに他の油脂を持つものが結合したものでも良く、また、これ等は現在とても高価なため、アスコルビン酸のリン酸化物、例えばリン酸L−アスコルビルマグネシウムやリン酸L−アスコルビルナトリウムなどでも良い。そのほかにLシステインやそのアセチル化したN−アセチル−L−システイン(味の素の商品名)やアルブチンやプロリンなどを加えるのが好ましい。
【0036】
また、特殊加工で小さい分子量にして人体に吸収できるように炭素数14以下にして100ナノメートル以下に超微細化して胞水生を高めたセラミド類似物質など、また甘草やウスベニアオイなど数種の漢方製剤エキスを加えるのも更に好ましい。
【0037】
また、PCAソーダ(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)と糖の1種であるトリハロースを加えるのも大変好ましい。これはNFM効果(ナチュラルモイスチャーリングファクター、自然の潤滑因子効果)が期待できる。[0030]から今まで述べた化粧品剤を、毛細血管の拡張効果を作り出す炭酸温水に入れて用いると好ましい美容効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0038】
従来の美容方では行われなかった長時間の頭皮浴を、高濃度炭酸温水を使って行う事により、毛穴をきれいにするだけではなく、炭酸ガスが頭皮表面から皮下の毛細血管に入り、これにより毛細血管の血流を促し新陳代謝を活発にすることが出来る。新陳代謝が活発になると頭皮の細胞への水分や栄養の補給が活発になり、頭皮本来の新陳代謝が活性化して中から、本来の発毛力を取り戻すことが出来る。また、頭皮から油分の分泌を適正化し、すがすがしい衛生的な頭皮環境を作る事ができる。高濃度炭酸温水による頭皮浴を続けることにより毛細血管が頭皮に向かって発達し、持続的に頭皮を若返らせることができる。
【0039】
本発明により手軽に高濃度炭酸温水による頭皮浴が出来るようになり、毎日続けることが可能になる。また、温水に頭をつけることは一般的でなかったが、高濃度炭酸温水による頭皮浴を少なくとも20分以上連続して行う事ができるようになるため、また、毛細血管の減退が原因と考えられている頭皮の発毛不良の改善や、髪のキュティクルのケアーが期待できる。
また、高濃度炭酸温水だけではなく、付加的に活性型ビタミンCなどやアミノ酸類や漢方から生まれた様々な育毛効果がある植物抽出液やミネラル豊富な塩類を混ぜることによりさらに効果を上げることが期待できる。
【0040】
本発明により、女性や男性の永遠の願望である「いつまでも髪の毛が若々しくありたい」という願いが頭皮の内側から細胞レベルで活性化させて本質的な頭皮の改善にとり実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明のキャップ容器1の実施例の側面図を示す。
【図2】本発明のキャップ容器1の背面図でパッキン4の形状を示す。
【図3】本発明のキャップ容器1の断面図で炭酸温水を入れた状態を示す。
【図4】本発明のキャップ容器1の内側に配置するスペーサー7の形状を示す。
【図5】本発明のキャップ容器1に使用する炭酸温水の薬剤による生成とは異なる温水に直接炭酸ガスを溶解させる生成方法を示す。
【図6】本発明のキャップ容器1に使用する炭酸温水を温水に直接炭酸ガスを溶解させる別の方法を示す。
【符号の説明】
【0042】
キャップ容器1、縁5、パッキン4、液漏れ防止部6、開口部3、切裂防止山3−1、スペーサー7、傾斜8、水面12、桶101、ポンプ102、ノズル105、炭酸ガス空間106、ボンベ107、レギュレイター108、電磁弁111、水位センサー112、113、114、115、混合タンク104、排気用電磁弁118、戻り管路109、オリフィス110、吸気管路123、開閉バルブ124、吸い上げ管路103、桶101、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部に液体を収容できる構造のキャップ容器を装着して行う頭皮温水浴器において、該キャップ容器は端部に、キャップ容器内に液体を保持するための板状のパッキンを有し、該パッキンには頭部を押し入れることができる開口部を有し該キャップ容器内に溶存炭酸ガス濃度が500ppm以上で湯温が30℃以上の炭酸温水を収容し、少なくとも3分以上炭酸温水を頭皮に接触させることを特徴とする炭酸温水による頭皮の美容方法。
【請求項2】
前記キャップ容器の板状パッキンを上側にしてキャップ容器に所定の温水を入れ、該温水に重炭酸ナトリウムと共にクエン酸、アセコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸等の少なくとも1つを投入して炭酸温水を生成して、頭部を前記キャップ容器の中に押し入れてから身体を起こし、キャップ容器が真上に来るようにした状態で、少なくても3分以上頭皮が炭酸温水に浴するようにして行うことを特徴とする請求項1記載の炭酸温水による頭皮の美容方法。
【請求項3】
リン酸L−アスコルビルマグネシウム、リン酸L−アスコルビルナトリウム、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルチミン酸等のビタミンC誘導体や、アスパラギン酸ナトリウム、アラニン、アラントイン、アルギニン、イソロイシン、イノシン酸2Naグアニル酸2Naグリシン、グルタミン酸、セリン、タウリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジンHCL、フェニルアラニン、プロリン、リシンHCL、ロイシン等のアミノ酸類やセイヨウオオバコ種子エキス、ヒメフウロエキス等の少なくても1つを添加することを特徴とする請求項1乃至2記載の炭酸温水による頭皮の美容方法。
【請求項4】
前記炭酸温水が30度以上の温水に炭酸ガスを吸収させ炭酸ガス濃度が500ppm以上になるように生成した炭酸温水を使用する事を特徴とする請求項1及び3記載の炭酸温水による頭皮の美容方法。
【請求項5】
頭部に液体を収容できる構造のキャップ容器を装着して行う頭皮温水浴器において、半球状で中が中空の容器を有し、該容器の開口端部に伸縮自在のシートを有し、該シートの中央近傍には前記容器の開口面積よりも小さい穴を1つ有し、該シートは前記容器に接着および/または前記容器の端部にはめ込まれており、前記容器に炭酸温水を入れ、前記シートの穴を押し広げるようにして前記容器を頭にかぶった時に、前記シートが頭部に髪の毛を介して接触し、中の炭酸温水が容易に外へ流れ出ないような構造となっていることを特徴とする頭皮の炭酸温水美容器具。
【請求項6】
前記容器の端部近傍で前記シートの内側に、独立発泡のクッション材をリング状に有することを特徴とする請求項5記載の頭皮の炭酸温水美容器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−45413(P2009−45413A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−243027(P2007−243027)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000122483)
【出願人】(500235386)ヴィータ株式会社 (29)
【Fターム(参考)】