説明

炭酸飲料用容器

本発明は、飲料を入れるチャンバと、該チャンバからの前記飲料の飲料分注開口と、前記チャンバに圧力媒体を供給するため該チャンバに流体連通すると共に、圧力媒体を送出するための送出弁により閉め切られる出口を有する圧力媒体チャンバと、前記送出弁を作動するため該送出弁に接続される圧力調整要素とを備えた炭酸飲料用の容器に関するものであり、前記圧力調整要素のハウジングが、端壁、周壁、及びシールされた仕方で該周壁に沿って前記ハウジング内を移動できるピストンを備えており、上側ハウジング部が前記端壁に面する前記ピストンの側と前記端壁との間に形成されており、少なくとも部分的に前記送出弁を囲む下側ハウジング部が前記端壁と反対の方に面する前記ピストンの側に形成されており、前記ピストンは前記送出弁上に係合し、前記ハウジングの前記上側ハウジング部は基準圧力源と流体連通している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を収容するチャンバと、該チャンバからの飲料の飲料分注開口と、該チャンバに圧力媒体を供給するため該チャンバに流体連通すると共に、圧力媒体を送出するための送出弁により閉めきられている出口を有する圧力媒体チャンバと、前記送出弁を作動するため該送出弁に接続された圧力調整要素とを備える炭酸飲料用容器に関するものである。
【0002】
本発明は、圧力調整要素と、容器に炭酸飲料を充填する方法とにもまた関するものである。
【背景技術】
【0003】
例えば50バールかもっと高い圧力を受けたCOの入ったCOカートリッジにより、ホイップクリームを入れた金属容器又はビールの缶のような容器に例えばCOである圧力媒体を供給することは既知である。COカートリッジの容積は比較的に小さいため、接続が迅速に且つシールされた仕方で行なわれないと、接続時に大きな割合のCOが逃げるであろう。高圧COカートリッジのシール及びその圧力調整は比較的に複雑である。更に、既知の装置では、ユーザーが調整圧力を設定するための設備が存在していない。
【0004】
実用新案のDE 20115158 U1に開示されたビール樽においては、この樽内にあるキャビティにより圧力媒体チャンバが形成されている。ユーザーは、圧力調整器の入っている別の分注ヘッドをビール分注弁とCO送出弁とに接続することができる。この分注ヘッドが接続された場合、圧力媒体チャンバは樽内のビールチャンバに接続される。圧力調整要素は詳細には示されていない。
【0005】
更に、剛なプラスチック容器内に収容された可撓性バッグ内にビールが詰められているビール用容器は、本出願人の名義のNL−A1019054号に開示されている。この容器は、該容器に接続されて可撓性バッグと剛な外側容器との間のスペース内の圧力を上昇させる圧縮機を備えた分注装置内に置かれる。分注装置における圧縮機の使用はこれを比較的に難しくすると同時に、圧縮機は、振動及び騒音レベルの上昇を生じさせる可能性がある。
【発明の開示】
【0006】
本発明の1つの目的は、現状の技術から既知である圧縮機又は炭酸ガスシリンダのような別個に接続されるべき加圧手段を使用することなく飲料を分注できる、炭酸飲料用の容器を提供することである。
【0007】
本発明の更なる目的は、比較的に低圧で有効な炭酸飲料用容器のための比較的に簡単な圧力調整要素を提供することである。また、本発明の目的は、効率的な方法で、例えばビールの充填管にあるような、特に炭酸飲料用の容器を充填するプロセスにおいて炭酸飲料用の容器に機械的に接続できる圧力調整要素を提供することである。本発明の別の目的は、ユーザーにより調節できる圧力調整要素を提供することである。
【0008】
このために、本発明による容器は、圧力調整要素のハウジングが端壁、周壁、及びシールされた仕方で該周壁に沿って前記ハウジング内を移動できるピストンを備えており、上側ハウジング部が前記端壁に面する前記ピストンの側と前記端壁との間に形成されており、少なくとも部分的に前記送出弁を囲む下側ハウジング部が前記端壁と反対の方に面する前記ピストンの側に形成されており、前記ピストンが前記送出弁上に係合し、前記ハウジングの前記上側ハウジング部が基準圧力源と流体連通している、ことを特徴としている。
【0009】
本発明による比較的に簡単な圧力調整器は、簡単な方法で圧力媒体容器に結合することができる。この圧力媒体容器は、例えば頂部、側部又は底部の壁により容器に例えば接続することができる。しかし、好ましいのは、この圧力媒体容器が炭酸飲料のチャンバ内に収容されることである。本発明による圧力調整要素は、20バール未満、好ましくは10バール未満の比較的に低圧で使用するのに適している。例えば大気圧力である基準圧力に関して数バールの過圧になっているチャンバ内の炭酸ガス圧力の正確な圧力調整は、複雑なガスシールを使用することなく、本発明による圧力調整要素を使用して可能である。
【0010】
一実施形態において、ばね要素が圧力調整要素のハウジングの端壁とピストンとの間に収容されている。その結果、圧力媒体チャンバの送出弁はプレストレスを与えられ、圧力調整要素の圧力調整範囲は、ばね張力を設定することにより簡単な方法で調節することができる。一実施形態において、圧力調整要素の上側ハウジング部は、ねじ部を有する円筒形壁と、補完的ねじ部により円筒形壁に結合されるキャップとから構成されており、上側ハウジング部の容積は、前記容器の内部圧力を設定するため前記円筒形壁に沿って前記キャップを移動させることにより可変である。キャップを移動させることにより、ユーザーは、簡単な方法で圧力調整範囲を適応させることができ、そして希望に応じて、ビールのような炭酸飲料を高圧力で―大きく泡立てて―或いは低圧力で―そんなに泡立てないで―容器から出すことができる。
【0011】
容器のチャンバは圧力媒体チャンバを前記チャンバに導き入れるための導入開口備えることができ、該導入開口は接続要素を備えており、圧力調整要素は前記チャンバの該接続要素への固定のための補完的接続要素を有している。前記チャンバは、圧力調整器弁が固定されるときに該圧力媒体チャンバ上に係合する作動部材を備えることができ、その結果として送出弁がピストンに押し付けられる。
【0012】
圧力調整要素は、飲料分注弁を備えた密閉アセンブリを形成することができると共に、圧力媒体容器に接続することができる。ビールの充填管にあるような、飲料で容器を充填した後、圧力媒体容器を前記容器内にそこにある充填開口を介して入れることができ、また充填開口は、例えば液密のねじ継手を介して密閉アセンブリを該チャンバに接続することにより閉め切ることができる。このために、容器への密閉アセンブリの接続を、該接続がユーザーにより除去されうることのないような方法で行なうよう、充填管において工具を使用することが好ましい。
【0013】
密閉アセンブリを充填開口中に入れた後、容器は、例えば、本出願人の名義のNL−A1019054号に記載されているような飲料分注装置に入れるのに使用できる状態になっている。しかしながら、飲料分注装置において圧縮機を省略することが今や可能である。分注管を飲料分注開口に接続した後、容器の内容物は所望の圧力を受けて分注することができる。
【0014】
炭酸飲料用の容器の更なる実施形態によると、容器の軸心に関して位置がずらされた飲料分注開口は、飲料分注弁により閉め切られており、分注管は、容器の軸心に対して交叉配置された流出部分と、容器の軸心の方向に配置されると共に出口上に係合する部分とを備えており、飲料分注開口の軸心からの距離は、非作動位置において、流出部分が容器の周囲内にあると共に、非作動位置に関して回転した分注位置において、流出部分が容器の周囲を越えて延びるようになっている。
【0015】
給送位置にする場合、飲料分注管は、それが容器の周囲の範囲内にあるようその垂直軸心を中心として回される。容器は、分注管に対する損傷の危険なしにこの位置に容易に運ばれ且つ入れておかれることができる。飲料分注管をその垂直軸心を中心として回転することにより、飲料分注管は容器の周囲の外側に位置するようになるので、そこから飲料を分注して容器に隣接して置かれたグラスに入れることができる。この実施形態に適する容器は、例えば、本出願人の名義のNL1016688号に記載されている。
【0016】
炭酸飲料用容器の幾つかの実施形態は、添付図面を参照して以下に一例として詳細に説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、例えばビールのような炭酸飲料用として、例えばNL-A 1019054号に記載されているような容器1を示している。この容器は、金属又はプラスチックで形成することができると共に、上述した公報に記載された分注装置において使用することができるが、容器を加圧するための圧縮機は省略することが可能である。容器1内には、好ましくはビールである炭酸飲料を入れておくチャンバ2がある。容器1の頂壁には充填開口5があり、該開口を介して圧力媒体容器9がチャンバ2内に既に導き入れられている。圧力媒体容器9に取り付けられた密閉アセンブリ7は、チャンバ2の充填後に充填開口5に嵌め込まれていて、これを液密式に閉め切っている。該密閉アセンブリ7は、容器9の弁12に係合する圧力調整要素10と、ばね荷重式弁11により閉め切られる飲料分注開口13とを有している。圧力調整要素10は、好ましくはCOである圧力媒体をビールのレベルよりも上方のスペース17に流入させることができる圧力媒体容器9の締切弁12を作動する。圧力調整要素10は、締切弁12上に係合するピストン19を有すると共に、加圧されたスペース17と開口21を介して連通する。該ピストン19は開口24を介して環境と連通している。
【0018】
容器1の軸心29から少し離れている分注管27は、飲料分注開口13の中に既に入れられている。弁11の下方で分注開口13の内側に接続された立上り管30は容器1内に収容されている。突起部32が作動部材として容器1の底部上に合体されていて、密閉アセンブリ7を容器の頂壁に固定するときにその突起部上に圧力媒体容器9の底部が載る。その結果、弁12は圧力調整要素のピストン19に押し付けられ、そして圧力媒体容器9は送出弁12を開くことにより始動させられる。
【0019】
容器9は、押し込むことにより開くことができるばね荷重式締切弁12と共にそれ自体既知のエアゾール容器を収容することができる。圧力媒体容器は、本出願人の名義のNL−A1012922号に記載されているように活性炭及びCO収容することができる。この容器の容量は1〜50リットルとすることができ、好適な実施形態においては、3〜5リットルである。
【0020】
図2は、密閉アセンブリ7を示すと共に、圧力調整要素10のハウジング35を示しており、そのハウジング内で、ピストン19はハウジング35の円筒形内周壁36に沿って封止式に上下動することができる。圧力媒体容器9の弁12は下側ハウジング部37に収容されており、その下縁部は容器9の上側肩部38に載っている。円筒形周壁36及び端壁40により境界を定められた上側ハウジング部39内には、所定圧力をピストン19を介して弁12に加えるために、ばね要素41がある。下側ハウジング部37は、開口21を介して容器内のビール上方のスペース17と連通している。上側ハウジング部39は小さな絞り開口24を介して環境と連通しているので、周囲圧力はここで平衡圧として広がっている。温度上昇の結果としての上昇、或いは容器からビールを分注することによるビール上方のスペース17の容積の拡張の結果としての下降のような圧力調整要素10の下側ハウジング部37における内圧の変動がある場合、ピストン19は移動して大気圧に関して一定圧力をスペース17中に回復するであろう。
【0021】
更に、図2は、密閉アセンブリに組み込まれた飲料分注開口13を示しており、この開口は弁11により閉じられていて、それが閉位置にある場合、ばね44のばね圧力の作用を受けて弁の座部に押し付けられる。立上り管30の頂端は密閉アセンブリ7に接続されている。
【0022】
図2から分かるように、密閉アセンブリ7は弾性鎖錠留め具42により容器9の蓋体のフランジ付き縁部に接続されている。このようにして、弾性密閉アセンブリ7は、容器に充填開口5を介して充填した後、ねじ部43により容器1のこの充填開口5に接続される前に、容器9と迅速に組み付けることができる。飲料が容器から分注されてしまい、かつ容器9からの圧力媒体が少なくとも部分的に使い尽くされたときに、容器1を製造業者に戻すことができ、そこで密閉アセンブリ7及び圧力媒体容器9の組立ユニットを図4に示すような特別の工具を使用して容器1から取り外すことができる。容器1を洗浄した後、満杯の圧力媒体容器が接続された新しい密閉アセンブリは、充填開口5を閉めきるために、飲料を再充填された容器1に嵌め込むことができる。
【0023】
図3は、ビール上方のスペース17内に所望の圧力を得るために、圧力調整要素10をユーザーにより設定することができる実施形態を示している。このために、圧力調整要素10は、上側ハウジング部39の端壁40を形成するキャップ45を有している。このキャップ45は、ねじ部46によりハウジング35の円筒形周壁に接続されると共に、締め付けることにより、ピストン19に作用するばね圧を増すことができるので、弁12が更に押し込まれてより多くの圧力媒体が容器9から供給され、その結果、圧力が相応して上昇する。
【0024】
図4は工具50の実施形態を示しており、これにより、圧力媒体容器9に接続された密閉アセンブリ7は、充填された容器の充填開口5内に固定することができると共に、空の容器から取り除くことができる。この工具50は、回転軸51に装着された支持プレート52を有している。支持プレートは、圧力調整要素10に係合するための収容キャビティ53と、飲料分注開口13内に入り込む突起部54とを有している。圧力調整アセンブリ7に関する正確な位置決めは、収容キャビティ10及び突起部54により得られ、そしてねじ部43を固定するか又は解放するためにモーメントをこのアセンブリに及ぼすことができる。
【0025】
図5は容器1の更なる実施形態を示していて、容器1の軸心29からの飲料分注開口13の距離D1は、分注管27の水平部分55が軸心29を越える距離D2−この距離D2は容器1の直径よりも小さい−だけ突出するようになっているので、図示の保管/給送位置において、分注管27は、容器に関して突出しておらず、従って、機械的損傷から保護されている。図5において破線で示された位置において、分注管27は、充填開口13から容器1の周囲までの半径方向距離D3が図5における距離D2よりも小さいので、容器の周囲を越えて延びている。回転できるように飲料分注開口内に収容された垂直管部分56を中心として分注管27を回すことにより、分注管は、破線で示された分注位置に置かれることができる。図5における容器1と分注管27とは、例えば、本出願人の名義のNL−A 1012922号に記載されたように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による容器及び圧力調整要素の概略長手方向断面図を示している。
【図2】本発明に基づいて圧力調整要素と飲料分注弁とを備えた密閉アセンブリの詳細を示している。
【図3】圧力調整要素が調節可能になった、図2のものに類似する密閉アセンブリを示している。
【図4】図2及び図3による密閉アセンブリを炭酸飲料用の容器に固定するための工具を示している。
【図5】飲料分注管が、その垂直軸心を中心として、容器の周囲内側に位置付けられた保管/給送位置と容器の周囲外側に位置付けられた作動位置との間を回転できる炭酸飲料用容器を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を入れるチャンバ(2)と、該チャンバからの飲料の飲料分注開口(13)と、該チャンバに圧力媒体を供給するため該チャンバ(2)に流体連通すると共に、圧力媒体を送出するための送出弁(12)により閉め切られる出口を有する圧力媒体チャンバ(9)と、前記送出弁(12)を作動するため該送出弁(12)に接続される圧力調整要素(10)とを備えた炭酸飲料用容器(1)であって、前記圧力調整要素(10)のハウジング(35)が、端壁(40)、周壁(36)、及びシールされ、該周壁に沿って前記ハウジング内を移動できるピストン(19)を備えており、上側ハウジング部(39)が前記端壁(40)に面する前記ピストンの側と前記端壁との間に形成されており、少なくとも部分的に前記送出弁(12)を囲む下側ハウジング部(37)が前記端壁と反対の方に面する前記ピストンの側に形成されており、前記ピストン(19)は前記送出弁上に係合し、前記ハウジングの前記上側ハウジング部(39)は基準圧力源と流体連通している、炭酸飲料用容器。
【請求項2】
前記圧力調整要素(10)の前記上側ハウジング部(39)は基準圧力源としての周囲と連通している、請求項1に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項3】
ばね要素(41)が前記圧力調整要素(10)の前記ハウジング(35)の前記端壁(40)と前記ピストン(19)との間に収容されている、請求項1又は2に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項4】
前記圧力媒体チャンバ(9)は飲料用の前記チャンバ(2)に収容されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項5】
前記チャンバ(2)は前記圧力媒体チャンバ(9)を前記チャンバ(2)に導き入れるための導入開口(5)を備えており、該導入開口は接続要素を備えており、前記圧力調整要素(10)は前記チャンバの該接続要素への固定のための補完的接続要素(43)を有している、請求項4に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項6】
前記チャンバ(2)は、前記圧力媒体チャンバ(9)が該チャンバ(2)内に固定されたときに該圧力媒体チャンバ上に係合する作動部材(32)を備えており、その結果として、前記送出弁(12)が前記ピストン(19)に押し付けられる、請求項5に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項7】
前記上側ハウジング部(39)は、ねじ部(46)を有する円筒形壁と、補完的ねじ部により前記円筒形壁に結合されるキャップ(45)とから構成されており、前記上側ハウジング部の容積は、前記容器の内部圧力を設定するため前記円筒形壁に沿って前記キャップを移動させることにより可変である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項8】
前記圧力調整要素(10)と、前記容器の内容物を分注するため飲料分注弁(11)により閉め切られる前記飲料分注開口(13)とにより密閉アセンブリ(7)が形成されており、該密閉アセンブリ(7)は、前記飲料と前記圧力媒体チャンバ(9)を前記チャンバ(2)内に導き入れるため充填開口(5)内にシールされた仕方で接続されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項9】
前記密閉アセンブリ(7)は円筒形要素から構成されている、請求項8に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項10】
前記圧力媒体容器(9)は、20バール未満、好ましくは10バール未満の圧力下にある圧力媒体を含んでいる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項11】
前記圧力媒体容器(9)はCOが充填されたエアゾール容器から構成されている、請求項10に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項12】
前記飲料分注開口(13)は前記チャンバ(2)の軸心から距離(D1)だけ遠くに離れており、分注管(27)が、前記チャンバの前記軸心に対して交叉配置された流出部分(55)と、前記チャンバの前記軸心の方向に配置されると共に回転できるように前記出口(13)に接続された部分(56)とを備えて設けられており、前記軸心及び及び前記飲料分注開口の間の前記距離(D1)は、非作動位置において、前記流出部分(55)が前記容器の周囲内にあると共に、前記非作動位置に関して回転した分注位置において、前記流出部分(55)が前記容器の周囲を越えて延びるようになっている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の炭酸飲料用容器。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載に基づく圧力媒体チャンバ(9)と圧力調整要素(10)の組立体。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項の記載に基づく圧力調整要素(10)。
【請求項15】
飲料分注弁(11)により閉め切られる飲料分注開口(13)を備えた炭酸飲料用容器(1)であって、前記飲料分注開口(13)は、前記容器の軸心(29)に関して位置がずれており、分注管(27)が、前記チャンバの前記軸心に対して交叉配置された流出部分(55)と、前記チャンバの前記軸心の方向に配置されると共に回転できるように前記出口(13)に接続された部分(56)とを備えて設けられており、前記軸心(29)及び前記飲料分注開口(13)の間の距離(D1)は、非作動位置において、前記流出部分(55)が前記炭酸飲料用容器の周囲内にあると共に、前記非作動位置に関して回転した分注位置において、前記流出部分(55)が前記容器の周囲を越えて延びている、炭酸飲料用容器。
【請求項16】
炭酸飲料を入れておく容器を製造する方法であって、
充填開口を介して容器に炭酸飲料を充填するステップと、
請求項1〜13のいずれか1項に基づいて圧力調整要素に接続された圧力媒体容器を供給するステップと、
密閉工具により前記充填開口に前記圧力調整要素を接続するステップとを含んでいる製造方法。
【請求項17】
前記圧力調整要素は、外側にねじ部を備えた円筒形であると共に、回転により前記充填開口のねじ部に接続される、請求項16に記載の製造方法。
【請求項18】
前記圧力調整要素が前記密閉工具により固定されるときに、前記圧力媒体チャンバが前記チャンバにある作動部材との係合状態になり、そのため前記圧力媒体チャンバの締切弁が前記ピストンに押し付けられるようになっている、請求項16又は17に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−528114(P2006−528114A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521020(P2006−521020)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000513
【国際公開番号】WO2005/007560
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(506023116)ハイネケン・サプライ・チェイン ビー.ブイ. (5)
【Fターム(参考)】