点字形式によるダイヤルキー文字入力方法、通信システム及び通信端末装置
【課題】 通信端末のダイヤルキーパッドの操作により視覚障害者にとって好適な点字形式によるダイヤルキー文字入力を可能とする方法、通信端末及び通信システムを提供することである。
【解決手段】 携帯通信端末1のダイヤルキーパッド2のうちの1個のダイヤルキー(2,3,5,6,8,9)を1個の点字枠3とみなし、点字の凸点を上記テンキーの押下に対応させて点字形式による文字入力を行う。例えば、文字「ケ」を入力する場合、その点字パターンに応じて、該パターンの凸部(黒丸印)に対応する「2,3,5,9」のテンキーを押下する。
【解決手段】 携帯通信端末1のダイヤルキーパッド2のうちの1個のダイヤルキー(2,3,5,6,8,9)を1個の点字枠3とみなし、点字の凸点を上記テンキーの押下に対応させて点字形式による文字入力を行う。例えば、文字「ケ」を入力する場合、その点字パターンに応じて、該パターンの凸部(黒丸印)に対応する「2,3,5,9」のテンキーを押下する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯通信端末(PHS端末、携帯電話機等)、固定電話端末等において、通信用のダイヤルキーパッドを利用して点字形式によるダイヤルキー文字入力を可能とする方法、通信システム及び通信端末に係り、特に視覚障害者の方の利便性を向上させるのに好適な文字入力方法及び装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯通信端末等の主として通信を行う端末のダイヤルキーパッドを利用した文字入力方法には、例えば、図26及び図27に示すものがある。
【0003】図26に示す従来の文字入力方法は、2種類のダイヤルキーである第1の押下キーと第2の押下キーの組合わせで文字を入力する。例えば、「セ」は第1の押下キー■と第2の押下キー■の組合わせ「3,4」を押下して入力する。
【0004】また、他の従来の文字入力方法は、図27に示すように、文字群(ア〜ソ…)をキー毎に割り当て、夫々のキーの押下回数によって文字を入力する。例えば、「ケ」は割り当てキーの「2」を4回押下して入力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の文字入力方法には、以下のような欠点がある。まず、文字入力方法及び文字のキーへの割り当て方が統一されておらず、さらに五十音だけでなく、各種記号、英数字などのキー割り当てを暗記するのは困難で、特に視覚障害者にとって文字入力方法の修得に困難を生じる。また、特に視覚障害者にとって、入力した文字内容が確認できないため、入力ミスに気付かず入力してしまうことを防止できない。
【0006】本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を改良するため、既存の装置の構成を変更することなくソフト的な対応によるだけで、特に視覚障害者にとって好適な点字形式によるダイヤルキー文字入力方法、通信システム及び通信端末を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法は、通信端末のダイヤルキーパッドを操作し、所定の点字形式で点字文字を入力すると共に該点字文字を墨字に変換することを要旨とする。
【0008】上記本発明のダイヤルキー文字入力方法において、前記ダイヤルキーパッドの6個のダイヤルキーを1個の点字枠とみなして点字文字を入力するか、或いは、前記ダイヤルキーパッドの9個のダイヤルキーを1個の点字枠と前置点の枠の右半分とみなして点字文字を入力するか、または、前記ダイヤルキーパッドの12個のダイヤルキーを2個の点字枠とみなして点字文字を入力するようにしてもよい。
【0009】更に上述した本発明の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法で、入力文字内容を音声で読み上げるようにしたり、または、点字形式の入力モードを音声で設定可能とするようにしてもよい。
【0010】本発明の通信端末は、上述した方法に好適なものとするため、12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末であって、上記ダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する文字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを要旨とする。
【0011】上記本発明の通信端末において、前記通信端末はメモリ部を有し、該メモリ部は前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトメモリを備えるようにしたり、または、前記音声を通常より大音量で受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有するようにしてもよい。
【0012】本発明の通信システムは前述の方法に好適なものとするため、12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末と有線又は無線インターフェースを介して接続された通信ステーションを有し、該通信ステーションは、上記通信端末のダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する点字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを要旨とする。
【0013】上記本発明の通信システムにおいて、前記通信ステーションは、メモリ部を有し、該メモリ部は、前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトメモリを備えていてもよく、或いは、前記通信ステーションは、前記音声を通常より大音量で前記通信端末の受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は文字入力方法として、現在広く使用されている点字の凸点(凸面入力の場合、凹面入力も可)を携帯通信端末、固定電話端末等のダイヤルキーパッドの所定の各ダイヤルキーの押下に対応させて、点字と同様の入力を可能とする方法及び装置(通信端末、通信システム)を提案する。
【0015】これにより、最も点字を使い慣れている視覚障害者が、新たに入力方法を修得する困難さを伴わずに、ダイヤルキーの押下による文字入力を容易に行うことを可能とする。
【0016】また、本発明では、点字形式(パターン)での入力を共通とするが、文字入力の方式(入力モード)は複数種類用意し、利用者が夫々の使い勝手に応じて任意にその入力方式を選択できるようにする。これにより、より多くの利用者にとって点字形式による文字入力が容易になる。
【0017】更に本発明では、ダイヤルキー操作内容及び入力した文字を音声で読み上げる機能や、音声による入力モードの設定機能等を付加することにより、入力文字内容を確認して入力ミスの回避を可能とし、操作の容易化を図るようにできる。
【0018】本発明の方法は、携帯通信端末、固定電話通信端末等、或いはこれと有線又は無線インターフェースを介して接続される通信ステーションに対して、点字入力モードを制御する文字入力制御手段、点字−墨字変換手段、音声認識手段及び音声合成手段を付与することによって実施されるが、これら各手段はハード的構成を付加することなくソフト的に対応できる。
【0019】また、本発明において、点字形式の文字入力モードは、6点入力モード、9点入力モード、或いは12点入力モードから選択設定可能である。この場合、各入力モードにおいて、夫々凸面又は凹面の入力の選択が可能である。
【0020】
【実施例】以下図面に示す本発明の各実施例を説明する。文字、操作内容の読み上げは、受話スピーカを利用する場合と、呼出音用スピーカを利用する場合が考えられるが、以下の実施例では受話スピーカを利用する場合を示す。呼出音用スピーカを利用する場合も同様である。
(a)6点入力方式本方式は、例えば、図1に示すように携帯通信端末1のダイヤルキーパッド2の6個のダイヤルキー(2,3,5,6,8,9)を1個の点字枠3とみなし、点字の凸点を上記テンキーの押下に対応させて点字形式による文字入力を行う。
【0021】この場合、点字枠3以外のダイヤルキー*,0,#を用いて下記の入力補助操作を行うことができるようにする。但し、この操作方法は一例であり、通信端末1の図示していない回転釦等の他の操作キーを利用して、操作性を向上させることも可能であり、後述する9点入力方式及び12点入力方式についても同様なことが言える。
【0022】入力決定…………「#」キーを押下確認読み上げ(冒頭から)…………「0」キーを押下挿入…………「*」キーを1秒未満押下消去…………「*」キーを1秒以上押下6点入力方式では、2,3,5,6,8,9のダイヤルキーを点字の凸点に対応させて押下し、文字を入力する。
【0023】またスペースは、点字枠とみなすダイヤルキー2を全く押下せず、「#(入力決定)」のキーを押下すると、入力される。
【0024】6点入力方式による文字入力操作例を下記に示す。
(i)2,3,5,6,8,9のダイヤルキーを点字枠とみなし、凸部に位置するダイヤルキーを押下する。例えば、「ケ」を入力する場合、点字パターンは図2(a)に示す通りなので、その凸部(黒丸印)に対応する「2,3,5,9」のダイヤルキーを押下する。この時、押下の順番は問わない(他の入力方式でも同様)。
【0025】(ii)1点字枠分のダイヤルキーの押下が終了したら、「#(入力決定)」のダイヤルキーを押下する。例えば、「ギ」を入力する場合、点字パターンは図2(b)に示す通りなので、「6」「#」「2,5,9」「#」の各ダイヤルキーをこの順序で押下する。入力文字は点字−墨字変換データにより、墨字に変換され墨字データとして入力される。
【0026】(iii)この時、点字入力内容が、点字−墨字変換データの参照により文字確定した時点で自動的にその文字が読み上げられる。上記例の場合、各ダイヤルキーを「6」「#」「2,5,9」「#」の順序で押下した時点で「ギ」の音が、耳から離れた状態でも聞こえるように受話用スピーカから通常より大音量で発せられるようにする。
【0027】(iv)ディスプレイ4のある場合は、点字入力された文字が墨字に変換されて表示される。
【0028】(v)入力文字内容を作成文の冒頭から確認したい場合は、「0(確認読み上げ)」のダイヤルキーを押下する。この時「読み上げます」という音声が受話用スピーカより同様に発せられるようにする。
【0029】(vi)文字の挿入を行う場合は、挿入する位置の1文字前の文字の音声読み上げ時に、「*」のダイヤルキーを1秒未満押下し、文字入力を行う。この時「挿入します」という音声が受話用スピーカより同様に発せられるようにする。
【0030】(vii)入力内容に誤りのある場合は、消去したい文字の音声読み上げ時に、「*」のダイヤルキーを1秒以上押下することにより消去される。この時「消去します」という音声が受話用スピーカより同様に発せられるようにする。
【0031】(b)9点入力方式本方式は、例えば、図3に示すように、9個のダイヤルキー(1〜9)のうちの1,4,7のダイヤルキーを前置点の枠の右側半分3a,2,3,5,6,8,9を1個の点字枠3bとみなして、点字の凸点をダイヤルキーの押下に対応させて文字入力を行う。本方式における入力補助操作は前述した6点入力方式と同一である。
【0032】以下に本方式による文字入力操作例を説明する。前置点のない場合は、2,3,5,6,8,9の6個のダイヤルキーを使用して6点入力方式と同様の入力を行う。前置点のある場合で、その前置点が点字枠の半分だけに凸点のある場合、前置点の右側と合わせて一括して入力する。
【0033】例えば、「ギ」を入力する場合、点字パターンは図2(b)の通りなので、ダイヤルキーを「2,4,5,9」「#」と押下する。これにより、前述6点入力よりも、入力決定キー「#」の押下操作を少なくすることが可能となる。
【0034】また、前置点を必要とする文字で、前置点が右半分だけに凸点がある文字は、通常の文章に非常によく使われる文字であることが多いことから、これにより、入力決定キー「#」の押下操作を少なくする効果が大きい(前置点を必要とする文字で、前置点が右半分だけに凸点がある文字は、図4に主なものを示す。)。前置点のある場合で、その前置点が点字枠の左半分にも凸点のある場合、2,3,5,6,8,9の6個のダイヤルキーを使用して6点入力方式と同様の入力を行う。
【0035】例えば、「ツァ」を入力する場合、点字パターンは図2(c)の通りなので、ダイヤルキーを「5,9」「#」「2,6,8」「#」と押下する。スペースは、点字枠とみなすダイヤルキー(1,2,3,4,5,6,7,8,9)を全く押下せず「#(入力決定)」のダイヤルキーを押下すると、入力される。
【0036】(c)12点入力方式本方式は図5に示すように、通信端末1を横にして、12個のダイヤルキー(1〜9,*,0,#)のうち、1〜6を先行する1個の点字枠3c、7,8,9,*,0,#をそれに続く1個の点字枠3dとみなして、点字の凸点を上記各ダイヤルキーの押下に対応させて文字入力を行う。
【0037】本方式での入力補助操作は次のように保留キーを利用する。
入力決定…………「保留」を1秒未満押下確認読み上げ(冒頭から)…………「保留」を1秒以上押下挿入…………読み上げ中「保留」を1秒未満押下消去…………読み上げ中「保留」を1秒以上押下
【0038】以下本方式による文字入力操作例を説明する。本方式によると、点字2枠毎の連続入力を可能とする。これにより、前述2方式と比較しさらに入力決定キーの押下回数が少なくなる。例えば、「キク」を入力する場合、点字パターンは図2(d)の通りなので、ダイヤルキーを「2,3,4,9,*,#」「保留」と押下する。前述2方式の場合は「2,5,9」「#」「2,3,9」「#」となり、入力決定キーの押下が1回多い。「ツァ」を入力する場合、点字パターンは図2(e)の通りなので、ダイヤルキーを「2,4,7,9,0」「保留」と押下する。前述2方式の場合は「5,9」「#」「2,6,8」「#」ダイヤルキーを押下することとなり、入力決定キーの押下が1回多い。スペースは、12個のダイヤルキーを全く押下せず入力決定キー(「保留」)を押下する時のみ、1つのスペースが入力される。
【0039】入力操作は、前述のように、前置点のない点字文字2文字の入力、及び前置点の左側にも凸点のある点字文字の入力について入力決定キーの押下回数が少なくなること、そしてキー操作の方法が異なること以外は、6点入力方式と同様である。
【0040】図6は本発明の方法を実施するための通信端末1の一実施例の概略構成を示す。同図において、1aはCPU等から成る制御部及びメモリ部で、特にメモリ部のみの構成を示しており、1a1は文字入力制御ソフトメモリで、入力モード設定保持メモリ1a2、通常入力モード制御ソフトメモリ1a3、6点入力モード制御ソフトメモリ1a4、9点入力モード制御ソフトメモリ1a5、12点入力モード制御ソフトメモリ1a6から成る。また1a7は端末制御ソフトメモリ、1a8は音声認識ソフトメモリ、1a9は音声合成メモリソフトメモリ、1a10は制御用タイマ(T1)メモリ、1a11は点字−墨字変換データメモリ、1a12は押圧キー保持メモリ、1a13は入力文字保持メモリ、1a14は制御用タイマ(T2,T3,T4)メモリ、1a15は受話音量制御ソフトである。更に2aはダイヤルキーパッド、2bは機能選択キー、2cは発信キー、2dは保留キー、2eは増幅回路、2fは受話スピーカ、2gは送話マイクである。
【0041】図7は点字−墨字変換データメモリ1a11の構造例を示す。同図において、左欄の点字パターンに対応する墨字を右欄に示す。
【0042】図8(a)は押下キー保持メモリ1a12の構造例を示し、2ブロックB1,B2での夫々6点B1−1〜B1−6、B2−1〜B2−6の押下情報(押下/押下なし)で構成される。
【0043】6点入力の場合、例えば、図8(b)に示すように、ダイヤルキー「2,3,5,6,8,9」の押下を上記メモリブロックの図示の位置に対応させて押下/押下なしを記憶する。
【0044】また、ダイヤルキー「#」が押下された後、墨字未確定の場合は、先に記憶した記憶内容を右側のブロックB1から左側のブロックに移動させて、次の入力を右側ブロックB1に記憶させる。例えば、「ガ」の入力の例を図8(c)に示す。
【0045】9点入力の場合は、図8(d)に示すように、ダイヤルキー「1〜9」の押下を、メモリブロックB1,B2の図示の位置に対応させて押下/押下なしを記憶する。ダイヤルキー「#」が押下された後、墨字未確定の場合は、6点入力の場合と同様である。
【0046】12点入力の場合は、図8(e)に示すように、ダイヤルキー「1〜9,*,0,#」の押下を、メモリブロックB1,B2の図示の位置に対応させて押下/押下なしを記憶する。ダイヤルキー「#」が押下された後、右側ブロックB2のみの押下情報で墨字未確定の場合は、6点入力の場合と同様である。
【0047】図9は、入力文字保持メモリ1a13の構造例を示す。同図において、Sはスペース、Fは挿入フラグを示す。
【0048】次に上述した入力方式及び通信端末の構成による端末処理方式の状態遷移例を説明する。この例での操作方法は下記の通りである。
【0049】入力モードの設定方法:「機能」キーを押下後、音声もしくはダイヤルキー操作の何れでも入力できる。キー操作の場合は、「3」…………通常モード「6」…………6点入力モード「9」…………9点入力モード「#」…………12点入力モード音声入力の場合は、「つうじょう」…………通常モード「ろく」…………6点入力モード「きゅう」…………9点入力モード「じゅうに」…………12点入力モード文字入力モードへの遷移:「機能」キーを2回押下する。
【0050】図10は前記入力モードの設定方法としてキー操作の場合、図11は音声入力の場合の夫々の状態遷移を示すフローチャートで、キー操作又は音声入力により選択された入力モード(ステップS1,S2)が、音声による確認(ステップS3)後、入力モード設定保持メモリ1a2に保持される(ステップS4)。そして操作待ち状態より機能キーを2回押下して上記メモリの内容を参照して、夫々の入力モードによる文字入力待ち状態(ステップS5)となる。
【0051】図12は通常入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【0052】図13,14及び15は、6点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1),(2),(3)を示すフローチャートである。図13において、ステップT1は、ダイヤルキー「2,3,5,6,8,9」の何れかの押下による6点文字入力の場合の状態遷移を示し、ステップT2はダイヤルキー「#」の押下により入力決定と判定された場合の状態遷移、ステップT3はスペースと判定された場合の入力の状態遷移を示す。また、ステップT4はステップT2又はT3後の入力文字修正操作の入力待ち状態からスタートする状態遷移を示す。また、ステップT5はダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字情報の状態遷移を示す。
【0053】図14において、ステップT6は、ダイヤルキー「0」の押下による確認読み上げの状態遷移、ステップT7は、入力文字の音声読み上げ(再生)時、ダイヤルキー「*」の1秒未満の押下による文字挿入の状態遷移、ステップT8はその時のダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字消去の状態遷移、を夫々示す。またステップT9は発信キーの押下による文字入力終了までの状態遷移を示す。
【0054】図15はステップT7による挿入文字の入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートで、ステップT10,T11及びT12は夫々前記T1,T2及びT3と同様の状態遷移を示す。ステップT13は挿入文字入力が一定時間T2の経過後になかった場合、再生の中断個所から更に再生を続行することを示す。
【0055】図16,17及び図18は9点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1),(2),(3)を示すフローチャートである。図16において、ステップX1は、ダイヤルキー「1〜9」の何れかの押下による9点入力文字の場合の状態遷移を示し、ステップX2はダイヤルキー「#」の押下により入力決定と判定された場合の状態遷移、ステップX3はスペースと判定された場合の入力の状態遷移を示す。またステップX4はステップX2又はX3後の入力文字修正操作の入力待ち状態からスタートする状態遷移を示す。またX5はダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字消去の状態遷移を示す。
【0056】図17において、ステップX6はダイヤルキー「0」の押下による確認読み上げの状態遷移、ステップX7は入力文字の音声読み上げ(再生)時の、ダイヤルキー「*」の1秒未満の押下による文字挿入の状態遷移、ステップX8はその時のダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字消去の状態遷移、を夫々示す。またステップX9は発信キーの押下による文字入力終了までの状態遷移を示す。
【0057】図18はステップX7による挿入文字の入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートで、ステップX10,X11及びX12は夫々前記X1,X2及びX3と同様の状態遷移を示す。ステップX13は挿入文字入力が一定時間T3の経過後になかった場合、再生の中断個所から更に再生を続行することを示す。
【0058】図19,20及び図21は12点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1),(2),(3)を示すフローチャートである。図19において、ステップY1はダイヤルキー「1〜9,*,0,#」の何れかの押下による12点文字入力の場合の状態遷移を示し、ステップY2は「保留」キーの1秒未満の押下により入力決定と判断された場合の入力の状態遷移、ステップY3はスペースと判定された場合の入力の状態遷移を示す。またステップY4はステップY2またはY3後の入力文字修正操作の入力待ち状態からスタートする状態遷移を示す。
【0059】図20において、ステップY5は「保留」キーの1秒以上の押下による確認読み上げの状態遷移、ステップY6は入力文字の音声読み上げ(再生)時の、「保留」キー1秒未満の押下による文字挿入の状態遷移、ステップY7はその時の「保留」キー1秒以上の押下による文字消去の状態遷移、を夫々示す。またステップY8は発信キーの押下による文字入力終了までの状態遷移を示す。
【0060】図21はステップY6による挿入文字の入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートで、ステップY10,Y11及びY12は夫々前記Y1,Y2及びY3と同様の状態遷移を示す。ステップY13は挿入文字入力が一定時間T4の経過後になかった場合、再生の中断個所から更に再生を続行することを示す。
【0061】図22は前記ステップT9,X9,Y8後の入力文字処理指示操作待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【0062】図23は本発明の方法を実施するための通信端末1及び通信ステーション10から成る通信システムの実施例の概略構成を示す。本実施例では、図6の実施例における通信端末1の本発明の各手段(ソフト)を通信ステーション10に備えさせ、通信端末1は通常の手段のみを有するものとする。
【0063】図23において、通信端末1は通信部1Aを有し、通信ステーション10は通信部10Aを有していて、有線/無線インターフェース11を介して相互に接続されている。
【0064】通信ステーション10は、例えば、携帯無線通信端末の基地局であり、12はCPU等から成る制御部及びメモリ部で、特にメモリ部のみの構成を示しており、12a1は文字入力制御ソフトメモリで、入力モード設定保持メモリ12a2、通常入力モード制御ソフトメモリ12a3、6点入力モード制御ソフトメモリ12a4、9点入力モード制御ソフトメモリ12a5、12点入力モード制御ソフトメモリ12a6から成る。また12a7はネットワーク側装置制御ソフトメモリ、12a8は音声認識ソフトメモリ、12a9は音声合成メモリソフトメモリ、12a10は制御用タイマ(T1)メモリ、12a11は点字−墨字変換データメモリ、12a12は押圧キー保持メモリ、12a13は入力文字保持メモリ、12a14は制御用タイマ(T2,T3,T4)メモリ、12a15は送話音量制御ソフトである。なお、点字−墨字変換データメモリ構造、押下キー保持メモリ構造及び入力文字保持メモリ構造は前記通信端末の実施例の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0065】図24は通信端末1及び上述した構成の通信ステーション10の構成によるネットワーク側処理方式での通信端末におけるキー操作に応じた状態遷移例を示すフローチャートである。
【0066】図24において、通信端末の機能キーを押下すると(ST1)、ネットワーク側装置(通信ステーション)を呼出し(ST2)、通信ステーションは端末からの呼出しに応答する(ST3)。これに応答して端末では、キー押下信号及び送話マイクからの音声バスの確立状態となり(ST4)、キー押下もしくは音声入力(ST5)により入力されたキー押下信号もしくは音声信号は通信ステーションに送られ(ST6)、通信ステーションは端末からのキー押下信号もしくは音声信号を受けて(ST7)、前述したようにして入力モード及び点字−墨字変換処理等を行い(ST8)、墨字データもしくは音声信号を端末に送る(ST9)。音声信号の場合、通常の送話音量より大音量で送信する。端末では、確定墨字データを受けて(ST10)、入力保持メモリに記憶する(ST11)、あるいは音声信号を受けて(ST12)、受話スピーカより音声を出力する。端末で発信キーを押下されると、発信キー押下信号を通信ステーションに送る(ST13)。通信ステーションは発信キー押下信号を受けて(ST14)、変換処理を終了する(ST15)。端末では、発信キー押下信号の送信により文字入力を終了し(ST16)、入力文字処理指示操作待ち状態となる(ST17)。
【0067】図25は上記ステップST17の入力文字処理指示操作待ち状態からスタートして操作待ち状態(ST18)に至る状態遷移例を示すフローチャートである。
【0068】
【発明の効果】以上説明した所から明らかなように本発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
(i)特に視覚障害者にとって、使い慣れている点字パターンでのダイヤルキー操作により文字入力できるので、文字入力が簡単になる。
(ii)音声読み上げ機能により、視覚障害者でも文字入力の誤りが確認できるので、文字入力ミスを防止できる。
(iii)複数種類の入力方法(モード)を用意することにより、利用者の最も使いやすい方法で文字入力を行うことができ、より多くの人が便利に利用できる。
(iv)端末のハードウエアを特別に作る必要がなく、ソフトウエアの付加変更で対応でき、特に通信ステーション(ネットワーク側装置)で対応する場合は、端末は既存のものをほぼそのまま使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の6点入力方式の説明図である。
【図2】複数の点字パターンを示す図である。
【図3】本発明の9点入力方式の説明図である。
【図4】前置点を必要とする文字で、前置点として右半分だけに凸点がある点字パターンを示す図である。
【図5】本発明の12点入力方式の説明図である。
【図6】本発明の方法を実施するための通信端末の一実施例を示す概略構成図である。
【図7】点字−墨字変換データメモリの構造例を示す図である。
【図8】押下キー保持メモリの構造及び動作例を示す図である。
【図9】入力文字保持メモリの構造例を示す図である。
【図10】キー操作による入力モード設定の場合の状態遷移を示すフローチャートである。
【図11】音声入力による入力モード設定の場合の状態遷移を示すフローチャートである。
【図12】通常入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【図13】6点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1)を示すフローチャートである。
【図14】上記状態遷移の例(2)を示すフローチャートである。
【図15】上記状態遷移の例(3)を示すフローチャートである。
【図16】9点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1)を示すフローチャートである。
【図17】上記状態遷移の例(2)を示すフローチャートである。
【図18】上記状態遷移の例(3)を示すフローチャートである。
【図19】12点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1)を示すフローチャートである。
【図20】上記状態遷移の例(2)を示すフローチャートである。
【図21】上記状態遷移の例(3)を示すフローチャートである。
【図22】12点入力モードでの入力文字処理指示操作待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の方法を実施するための通信システムの概略構成を示す図である。
【図24】上記通信システムによる本発明の文字入力方法を説明する状態遷移例を示すフローチャートである。
【図25】図24の方法における入力文字処理指示操作待ち状態からスタートして操作待ち状態に至る状態遷移例を示すフローチャートである。
【図26】従来の文字入力方法の一例を示す説明図である。
【図27】従来の文字入力方法の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯通信端末
2 ダイヤルキーパッド
1a 制御部及びメモリ部
10 通信ステーション
11 有線/無線インターフェース
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯通信端末(PHS端末、携帯電話機等)、固定電話端末等において、通信用のダイヤルキーパッドを利用して点字形式によるダイヤルキー文字入力を可能とする方法、通信システム及び通信端末に係り、特に視覚障害者の方の利便性を向上させるのに好適な文字入力方法及び装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯通信端末等の主として通信を行う端末のダイヤルキーパッドを利用した文字入力方法には、例えば、図26及び図27に示すものがある。
【0003】図26に示す従来の文字入力方法は、2種類のダイヤルキーである第1の押下キーと第2の押下キーの組合わせで文字を入力する。例えば、「セ」は第1の押下キー
【0004】また、他の従来の文字入力方法は、図27に示すように、文字群(ア〜ソ…)をキー毎に割り当て、夫々のキーの押下回数によって文字を入力する。例えば、「ケ」は割り当てキーの「2」を4回押下して入力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の文字入力方法には、以下のような欠点がある。まず、文字入力方法及び文字のキーへの割り当て方が統一されておらず、さらに五十音だけでなく、各種記号、英数字などのキー割り当てを暗記するのは困難で、特に視覚障害者にとって文字入力方法の修得に困難を生じる。また、特に視覚障害者にとって、入力した文字内容が確認できないため、入力ミスに気付かず入力してしまうことを防止できない。
【0006】本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を改良するため、既存の装置の構成を変更することなくソフト的な対応によるだけで、特に視覚障害者にとって好適な点字形式によるダイヤルキー文字入力方法、通信システム及び通信端末を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法は、通信端末のダイヤルキーパッドを操作し、所定の点字形式で点字文字を入力すると共に該点字文字を墨字に変換することを要旨とする。
【0008】上記本発明のダイヤルキー文字入力方法において、前記ダイヤルキーパッドの6個のダイヤルキーを1個の点字枠とみなして点字文字を入力するか、或いは、前記ダイヤルキーパッドの9個のダイヤルキーを1個の点字枠と前置点の枠の右半分とみなして点字文字を入力するか、または、前記ダイヤルキーパッドの12個のダイヤルキーを2個の点字枠とみなして点字文字を入力するようにしてもよい。
【0009】更に上述した本発明の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法で、入力文字内容を音声で読み上げるようにしたり、または、点字形式の入力モードを音声で設定可能とするようにしてもよい。
【0010】本発明の通信端末は、上述した方法に好適なものとするため、12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末であって、上記ダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する文字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを要旨とする。
【0011】上記本発明の通信端末において、前記通信端末はメモリ部を有し、該メモリ部は前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトメモリを備えるようにしたり、または、前記音声を通常より大音量で受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有するようにしてもよい。
【0012】本発明の通信システムは前述の方法に好適なものとするため、12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末と有線又は無線インターフェースを介して接続された通信ステーションを有し、該通信ステーションは、上記通信端末のダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する点字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを要旨とする。
【0013】上記本発明の通信システムにおいて、前記通信ステーションは、メモリ部を有し、該メモリ部は、前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトメモリを備えていてもよく、或いは、前記通信ステーションは、前記音声を通常より大音量で前記通信端末の受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は文字入力方法として、現在広く使用されている点字の凸点(凸面入力の場合、凹面入力も可)を携帯通信端末、固定電話端末等のダイヤルキーパッドの所定の各ダイヤルキーの押下に対応させて、点字と同様の入力を可能とする方法及び装置(通信端末、通信システム)を提案する。
【0015】これにより、最も点字を使い慣れている視覚障害者が、新たに入力方法を修得する困難さを伴わずに、ダイヤルキーの押下による文字入力を容易に行うことを可能とする。
【0016】また、本発明では、点字形式(パターン)での入力を共通とするが、文字入力の方式(入力モード)は複数種類用意し、利用者が夫々の使い勝手に応じて任意にその入力方式を選択できるようにする。これにより、より多くの利用者にとって点字形式による文字入力が容易になる。
【0017】更に本発明では、ダイヤルキー操作内容及び入力した文字を音声で読み上げる機能や、音声による入力モードの設定機能等を付加することにより、入力文字内容を確認して入力ミスの回避を可能とし、操作の容易化を図るようにできる。
【0018】本発明の方法は、携帯通信端末、固定電話通信端末等、或いはこれと有線又は無線インターフェースを介して接続される通信ステーションに対して、点字入力モードを制御する文字入力制御手段、点字−墨字変換手段、音声認識手段及び音声合成手段を付与することによって実施されるが、これら各手段はハード的構成を付加することなくソフト的に対応できる。
【0019】また、本発明において、点字形式の文字入力モードは、6点入力モード、9点入力モード、或いは12点入力モードから選択設定可能である。この場合、各入力モードにおいて、夫々凸面又は凹面の入力の選択が可能である。
【0020】
【実施例】以下図面に示す本発明の各実施例を説明する。文字、操作内容の読み上げは、受話スピーカを利用する場合と、呼出音用スピーカを利用する場合が考えられるが、以下の実施例では受話スピーカを利用する場合を示す。呼出音用スピーカを利用する場合も同様である。
(a)6点入力方式本方式は、例えば、図1に示すように携帯通信端末1のダイヤルキーパッド2の6個のダイヤルキー(2,3,5,6,8,9)を1個の点字枠3とみなし、点字の凸点を上記テンキーの押下に対応させて点字形式による文字入力を行う。
【0021】この場合、点字枠3以外のダイヤルキー*,0,#を用いて下記の入力補助操作を行うことができるようにする。但し、この操作方法は一例であり、通信端末1の図示していない回転釦等の他の操作キーを利用して、操作性を向上させることも可能であり、後述する9点入力方式及び12点入力方式についても同様なことが言える。
【0022】入力決定…………「#」キーを押下確認読み上げ(冒頭から)…………「0」キーを押下挿入…………「*」キーを1秒未満押下消去…………「*」キーを1秒以上押下6点入力方式では、2,3,5,6,8,9のダイヤルキーを点字の凸点に対応させて押下し、文字を入力する。
【0023】またスペースは、点字枠とみなすダイヤルキー2を全く押下せず、「#(入力決定)」のキーを押下すると、入力される。
【0024】6点入力方式による文字入力操作例を下記に示す。
(i)2,3,5,6,8,9のダイヤルキーを点字枠とみなし、凸部に位置するダイヤルキーを押下する。例えば、「ケ」を入力する場合、点字パターンは図2(a)に示す通りなので、その凸部(黒丸印)に対応する「2,3,5,9」のダイヤルキーを押下する。この時、押下の順番は問わない(他の入力方式でも同様)。
【0025】(ii)1点字枠分のダイヤルキーの押下が終了したら、「#(入力決定)」のダイヤルキーを押下する。例えば、「ギ」を入力する場合、点字パターンは図2(b)に示す通りなので、「6」「#」「2,5,9」「#」の各ダイヤルキーをこの順序で押下する。入力文字は点字−墨字変換データにより、墨字に変換され墨字データとして入力される。
【0026】(iii)この時、点字入力内容が、点字−墨字変換データの参照により文字確定した時点で自動的にその文字が読み上げられる。上記例の場合、各ダイヤルキーを「6」「#」「2,5,9」「#」の順序で押下した時点で「ギ」の音が、耳から離れた状態でも聞こえるように受話用スピーカから通常より大音量で発せられるようにする。
【0027】(iv)ディスプレイ4のある場合は、点字入力された文字が墨字に変換されて表示される。
【0028】(v)入力文字内容を作成文の冒頭から確認したい場合は、「0(確認読み上げ)」のダイヤルキーを押下する。この時「読み上げます」という音声が受話用スピーカより同様に発せられるようにする。
【0029】(vi)文字の挿入を行う場合は、挿入する位置の1文字前の文字の音声読み上げ時に、「*」のダイヤルキーを1秒未満押下し、文字入力を行う。この時「挿入します」という音声が受話用スピーカより同様に発せられるようにする。
【0030】(vii)入力内容に誤りのある場合は、消去したい文字の音声読み上げ時に、「*」のダイヤルキーを1秒以上押下することにより消去される。この時「消去します」という音声が受話用スピーカより同様に発せられるようにする。
【0031】(b)9点入力方式本方式は、例えば、図3に示すように、9個のダイヤルキー(1〜9)のうちの1,4,7のダイヤルキーを前置点の枠の右側半分3a,2,3,5,6,8,9を1個の点字枠3bとみなして、点字の凸点をダイヤルキーの押下に対応させて文字入力を行う。本方式における入力補助操作は前述した6点入力方式と同一である。
【0032】以下に本方式による文字入力操作例を説明する。前置点のない場合は、2,3,5,6,8,9の6個のダイヤルキーを使用して6点入力方式と同様の入力を行う。前置点のある場合で、その前置点が点字枠の半分だけに凸点のある場合、前置点の右側と合わせて一括して入力する。
【0033】例えば、「ギ」を入力する場合、点字パターンは図2(b)の通りなので、ダイヤルキーを「2,4,5,9」「#」と押下する。これにより、前述6点入力よりも、入力決定キー「#」の押下操作を少なくすることが可能となる。
【0034】また、前置点を必要とする文字で、前置点が右半分だけに凸点がある文字は、通常の文章に非常によく使われる文字であることが多いことから、これにより、入力決定キー「#」の押下操作を少なくする効果が大きい(前置点を必要とする文字で、前置点が右半分だけに凸点がある文字は、図4に主なものを示す。)。前置点のある場合で、その前置点が点字枠の左半分にも凸点のある場合、2,3,5,6,8,9の6個のダイヤルキーを使用して6点入力方式と同様の入力を行う。
【0035】例えば、「ツァ」を入力する場合、点字パターンは図2(c)の通りなので、ダイヤルキーを「5,9」「#」「2,6,8」「#」と押下する。スペースは、点字枠とみなすダイヤルキー(1,2,3,4,5,6,7,8,9)を全く押下せず「#(入力決定)」のダイヤルキーを押下すると、入力される。
【0036】(c)12点入力方式本方式は図5に示すように、通信端末1を横にして、12個のダイヤルキー(1〜9,*,0,#)のうち、1〜6を先行する1個の点字枠3c、7,8,9,*,0,#をそれに続く1個の点字枠3dとみなして、点字の凸点を上記各ダイヤルキーの押下に対応させて文字入力を行う。
【0037】本方式での入力補助操作は次のように保留キーを利用する。
入力決定…………「保留」を1秒未満押下確認読み上げ(冒頭から)…………「保留」を1秒以上押下挿入…………読み上げ中「保留」を1秒未満押下消去…………読み上げ中「保留」を1秒以上押下
【0038】以下本方式による文字入力操作例を説明する。本方式によると、点字2枠毎の連続入力を可能とする。これにより、前述2方式と比較しさらに入力決定キーの押下回数が少なくなる。例えば、「キク」を入力する場合、点字パターンは図2(d)の通りなので、ダイヤルキーを「2,3,4,9,*,#」「保留」と押下する。前述2方式の場合は「2,5,9」「#」「2,3,9」「#」となり、入力決定キーの押下が1回多い。「ツァ」を入力する場合、点字パターンは図2(e)の通りなので、ダイヤルキーを「2,4,7,9,0」「保留」と押下する。前述2方式の場合は「5,9」「#」「2,6,8」「#」ダイヤルキーを押下することとなり、入力決定キーの押下が1回多い。スペースは、12個のダイヤルキーを全く押下せず入力決定キー(「保留」)を押下する時のみ、1つのスペースが入力される。
【0039】入力操作は、前述のように、前置点のない点字文字2文字の入力、及び前置点の左側にも凸点のある点字文字の入力について入力決定キーの押下回数が少なくなること、そしてキー操作の方法が異なること以外は、6点入力方式と同様である。
【0040】図6は本発明の方法を実施するための通信端末1の一実施例の概略構成を示す。同図において、1aはCPU等から成る制御部及びメモリ部で、特にメモリ部のみの構成を示しており、1a1は文字入力制御ソフトメモリで、入力モード設定保持メモリ1a2、通常入力モード制御ソフトメモリ1a3、6点入力モード制御ソフトメモリ1a4、9点入力モード制御ソフトメモリ1a5、12点入力モード制御ソフトメモリ1a6から成る。また1a7は端末制御ソフトメモリ、1a8は音声認識ソフトメモリ、1a9は音声合成メモリソフトメモリ、1a10は制御用タイマ(T1)メモリ、1a11は点字−墨字変換データメモリ、1a12は押圧キー保持メモリ、1a13は入力文字保持メモリ、1a14は制御用タイマ(T2,T3,T4)メモリ、1a15は受話音量制御ソフトである。更に2aはダイヤルキーパッド、2bは機能選択キー、2cは発信キー、2dは保留キー、2eは増幅回路、2fは受話スピーカ、2gは送話マイクである。
【0041】図7は点字−墨字変換データメモリ1a11の構造例を示す。同図において、左欄の点字パターンに対応する墨字を右欄に示す。
【0042】図8(a)は押下キー保持メモリ1a12の構造例を示し、2ブロックB1,B2での夫々6点B1−1〜B1−6、B2−1〜B2−6の押下情報(押下/押下なし)で構成される。
【0043】6点入力の場合、例えば、図8(b)に示すように、ダイヤルキー「2,3,5,6,8,9」の押下を上記メモリブロックの図示の位置に対応させて押下/押下なしを記憶する。
【0044】また、ダイヤルキー「#」が押下された後、墨字未確定の場合は、先に記憶した記憶内容を右側のブロックB1から左側のブロックに移動させて、次の入力を右側ブロックB1に記憶させる。例えば、「ガ」の入力の例を図8(c)に示す。
【0045】9点入力の場合は、図8(d)に示すように、ダイヤルキー「1〜9」の押下を、メモリブロックB1,B2の図示の位置に対応させて押下/押下なしを記憶する。ダイヤルキー「#」が押下された後、墨字未確定の場合は、6点入力の場合と同様である。
【0046】12点入力の場合は、図8(e)に示すように、ダイヤルキー「1〜9,*,0,#」の押下を、メモリブロックB1,B2の図示の位置に対応させて押下/押下なしを記憶する。ダイヤルキー「#」が押下された後、右側ブロックB2のみの押下情報で墨字未確定の場合は、6点入力の場合と同様である。
【0047】図9は、入力文字保持メモリ1a13の構造例を示す。同図において、Sはスペース、Fは挿入フラグを示す。
【0048】次に上述した入力方式及び通信端末の構成による端末処理方式の状態遷移例を説明する。この例での操作方法は下記の通りである。
【0049】入力モードの設定方法:「機能」キーを押下後、音声もしくはダイヤルキー操作の何れでも入力できる。キー操作の場合は、「3」…………通常モード「6」…………6点入力モード「9」…………9点入力モード「#」…………12点入力モード音声入力の場合は、「つうじょう」…………通常モード「ろく」…………6点入力モード「きゅう」…………9点入力モード「じゅうに」…………12点入力モード文字入力モードへの遷移:「機能」キーを2回押下する。
【0050】図10は前記入力モードの設定方法としてキー操作の場合、図11は音声入力の場合の夫々の状態遷移を示すフローチャートで、キー操作又は音声入力により選択された入力モード(ステップS1,S2)が、音声による確認(ステップS3)後、入力モード設定保持メモリ1a2に保持される(ステップS4)。そして操作待ち状態より機能キーを2回押下して上記メモリの内容を参照して、夫々の入力モードによる文字入力待ち状態(ステップS5)となる。
【0051】図12は通常入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【0052】図13,14及び15は、6点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1),(2),(3)を示すフローチャートである。図13において、ステップT1は、ダイヤルキー「2,3,5,6,8,9」の何れかの押下による6点文字入力の場合の状態遷移を示し、ステップT2はダイヤルキー「#」の押下により入力決定と判定された場合の状態遷移、ステップT3はスペースと判定された場合の入力の状態遷移を示す。また、ステップT4はステップT2又はT3後の入力文字修正操作の入力待ち状態からスタートする状態遷移を示す。また、ステップT5はダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字情報の状態遷移を示す。
【0053】図14において、ステップT6は、ダイヤルキー「0」の押下による確認読み上げの状態遷移、ステップT7は、入力文字の音声読み上げ(再生)時、ダイヤルキー「*」の1秒未満の押下による文字挿入の状態遷移、ステップT8はその時のダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字消去の状態遷移、を夫々示す。またステップT9は発信キーの押下による文字入力終了までの状態遷移を示す。
【0054】図15はステップT7による挿入文字の入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートで、ステップT10,T11及びT12は夫々前記T1,T2及びT3と同様の状態遷移を示す。ステップT13は挿入文字入力が一定時間T2の経過後になかった場合、再生の中断個所から更に再生を続行することを示す。
【0055】図16,17及び図18は9点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1),(2),(3)を示すフローチャートである。図16において、ステップX1は、ダイヤルキー「1〜9」の何れかの押下による9点入力文字の場合の状態遷移を示し、ステップX2はダイヤルキー「#」の押下により入力決定と判定された場合の状態遷移、ステップX3はスペースと判定された場合の入力の状態遷移を示す。またステップX4はステップX2又はX3後の入力文字修正操作の入力待ち状態からスタートする状態遷移を示す。またX5はダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字消去の状態遷移を示す。
【0056】図17において、ステップX6はダイヤルキー「0」の押下による確認読み上げの状態遷移、ステップX7は入力文字の音声読み上げ(再生)時の、ダイヤルキー「*」の1秒未満の押下による文字挿入の状態遷移、ステップX8はその時のダイヤルキー「*」の1秒以上の押下による文字消去の状態遷移、を夫々示す。またステップX9は発信キーの押下による文字入力終了までの状態遷移を示す。
【0057】図18はステップX7による挿入文字の入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートで、ステップX10,X11及びX12は夫々前記X1,X2及びX3と同様の状態遷移を示す。ステップX13は挿入文字入力が一定時間T3の経過後になかった場合、再生の中断個所から更に再生を続行することを示す。
【0058】図19,20及び図21は12点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1),(2),(3)を示すフローチャートである。図19において、ステップY1はダイヤルキー「1〜9,*,0,#」の何れかの押下による12点文字入力の場合の状態遷移を示し、ステップY2は「保留」キーの1秒未満の押下により入力決定と判断された場合の入力の状態遷移、ステップY3はスペースと判定された場合の入力の状態遷移を示す。またステップY4はステップY2またはY3後の入力文字修正操作の入力待ち状態からスタートする状態遷移を示す。
【0059】図20において、ステップY5は「保留」キーの1秒以上の押下による確認読み上げの状態遷移、ステップY6は入力文字の音声読み上げ(再生)時の、「保留」キー1秒未満の押下による文字挿入の状態遷移、ステップY7はその時の「保留」キー1秒以上の押下による文字消去の状態遷移、を夫々示す。またステップY8は発信キーの押下による文字入力終了までの状態遷移を示す。
【0060】図21はステップY6による挿入文字の入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートで、ステップY10,Y11及びY12は夫々前記Y1,Y2及びY3と同様の状態遷移を示す。ステップY13は挿入文字入力が一定時間T4の経過後になかった場合、再生の中断個所から更に再生を続行することを示す。
【0061】図22は前記ステップT9,X9,Y8後の入力文字処理指示操作待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【0062】図23は本発明の方法を実施するための通信端末1及び通信ステーション10から成る通信システムの実施例の概略構成を示す。本実施例では、図6の実施例における通信端末1の本発明の各手段(ソフト)を通信ステーション10に備えさせ、通信端末1は通常の手段のみを有するものとする。
【0063】図23において、通信端末1は通信部1Aを有し、通信ステーション10は通信部10Aを有していて、有線/無線インターフェース11を介して相互に接続されている。
【0064】通信ステーション10は、例えば、携帯無線通信端末の基地局であり、12はCPU等から成る制御部及びメモリ部で、特にメモリ部のみの構成を示しており、12a1は文字入力制御ソフトメモリで、入力モード設定保持メモリ12a2、通常入力モード制御ソフトメモリ12a3、6点入力モード制御ソフトメモリ12a4、9点入力モード制御ソフトメモリ12a5、12点入力モード制御ソフトメモリ12a6から成る。また12a7はネットワーク側装置制御ソフトメモリ、12a8は音声認識ソフトメモリ、12a9は音声合成メモリソフトメモリ、12a10は制御用タイマ(T1)メモリ、12a11は点字−墨字変換データメモリ、12a12は押圧キー保持メモリ、12a13は入力文字保持メモリ、12a14は制御用タイマ(T2,T3,T4)メモリ、12a15は送話音量制御ソフトである。なお、点字−墨字変換データメモリ構造、押下キー保持メモリ構造及び入力文字保持メモリ構造は前記通信端末の実施例の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0065】図24は通信端末1及び上述した構成の通信ステーション10の構成によるネットワーク側処理方式での通信端末におけるキー操作に応じた状態遷移例を示すフローチャートである。
【0066】図24において、通信端末の機能キーを押下すると(ST1)、ネットワーク側装置(通信ステーション)を呼出し(ST2)、通信ステーションは端末からの呼出しに応答する(ST3)。これに応答して端末では、キー押下信号及び送話マイクからの音声バスの確立状態となり(ST4)、キー押下もしくは音声入力(ST5)により入力されたキー押下信号もしくは音声信号は通信ステーションに送られ(ST6)、通信ステーションは端末からのキー押下信号もしくは音声信号を受けて(ST7)、前述したようにして入力モード及び点字−墨字変換処理等を行い(ST8)、墨字データもしくは音声信号を端末に送る(ST9)。音声信号の場合、通常の送話音量より大音量で送信する。端末では、確定墨字データを受けて(ST10)、入力保持メモリに記憶する(ST11)、あるいは音声信号を受けて(ST12)、受話スピーカより音声を出力する。端末で発信キーを押下されると、発信キー押下信号を通信ステーションに送る(ST13)。通信ステーションは発信キー押下信号を受けて(ST14)、変換処理を終了する(ST15)。端末では、発信キー押下信号の送信により文字入力を終了し(ST16)、入力文字処理指示操作待ち状態となる(ST17)。
【0067】図25は上記ステップST17の入力文字処理指示操作待ち状態からスタートして操作待ち状態(ST18)に至る状態遷移例を示すフローチャートである。
【0068】
【発明の効果】以上説明した所から明らかなように本発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
(i)特に視覚障害者にとって、使い慣れている点字パターンでのダイヤルキー操作により文字入力できるので、文字入力が簡単になる。
(ii)音声読み上げ機能により、視覚障害者でも文字入力の誤りが確認できるので、文字入力ミスを防止できる。
(iii)複数種類の入力方法(モード)を用意することにより、利用者の最も使いやすい方法で文字入力を行うことができ、より多くの人が便利に利用できる。
(iv)端末のハードウエアを特別に作る必要がなく、ソフトウエアの付加変更で対応でき、特に通信ステーション(ネットワーク側装置)で対応する場合は、端末は既存のものをほぼそのまま使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の6点入力方式の説明図である。
【図2】複数の点字パターンを示す図である。
【図3】本発明の9点入力方式の説明図である。
【図4】前置点を必要とする文字で、前置点として右半分だけに凸点がある点字パターンを示す図である。
【図5】本発明の12点入力方式の説明図である。
【図6】本発明の方法を実施するための通信端末の一実施例を示す概略構成図である。
【図7】点字−墨字変換データメモリの構造例を示す図である。
【図8】押下キー保持メモリの構造及び動作例を示す図である。
【図9】入力文字保持メモリの構造例を示す図である。
【図10】キー操作による入力モード設定の場合の状態遷移を示すフローチャートである。
【図11】音声入力による入力モード設定の場合の状態遷移を示すフローチャートである。
【図12】通常入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【図13】6点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1)を示すフローチャートである。
【図14】上記状態遷移の例(2)を示すフローチャートである。
【図15】上記状態遷移の例(3)を示すフローチャートである。
【図16】9点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1)を示すフローチャートである。
【図17】上記状態遷移の例(2)を示すフローチャートである。
【図18】上記状態遷移の例(3)を示すフローチャートである。
【図19】12点入力モードでの文字入力待ち状態からスタートする状態遷移の例(1)を示すフローチャートである。
【図20】上記状態遷移の例(2)を示すフローチャートである。
【図21】上記状態遷移の例(3)を示すフローチャートである。
【図22】12点入力モードでの入力文字処理指示操作待ち状態からスタートする状態遷移例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の方法を実施するための通信システムの概略構成を示す図である。
【図24】上記通信システムによる本発明の文字入力方法を説明する状態遷移例を示すフローチャートである。
【図25】図24の方法における入力文字処理指示操作待ち状態からスタートして操作待ち状態に至る状態遷移例を示すフローチャートである。
【図26】従来の文字入力方法の一例を示す説明図である。
【図27】従来の文字入力方法の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯通信端末
2 ダイヤルキーパッド
1a 制御部及びメモリ部
10 通信ステーション
11 有線/無線インターフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信端末のダイヤルキーパッドを操作し、所定の点字形式で点字文字を入力すると共に該点字文字を墨字に変換することを特徴とする点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項2】 前記ダイヤルキーパッドの6個のダイヤルキーを1個の点字枠とみなして点字文字を入力することを特徴とする請求項1記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項3】 前記ダイヤルキーパッドの9個のダイヤルキーを1個の点字枠と前置点の枠の右半分とみなして点字文字を入力することを特徴とする請求項1記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項4】 前記ダイヤルキーパッドの12個のダイヤルキーを2個の点字枠とみなして点字文字を入力することを特徴とする請求項1記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項5】 入力文字内容を音声で読み上げることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項6】 点字形式の入力モードを音声で設定可能とすることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項7】 12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末であって、上記ダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する文字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを特徴とする通信端末。
【請求項8】 前記通信端末はメモリ部を有し、該メモリ部は前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトメモリを備えたことを特徴とする請求項7記載の通信端末。
【請求項9】 前記音声を通常より大音量で受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有することを特徴とする請求項7又は8記載の通信端末。
【請求項10】 12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末と有線又は無線インターフェースを介して接続された通信ステーションを有し、該通信ステーションは、上記通信端末のダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する点字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを特徴とする通信システム。
【請求項11】 前記通信ステーションは、メモリ部を有し、該メモリ部は、前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトを備えたことを特徴とする請求項10記載の通信システム。
【請求項12】 前記通信ステーションは、前記音声を通常より大音量で前記通信端末の受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有することを特徴とする請求項10又は11記載の通信システム。
【請求項1】 通信端末のダイヤルキーパッドを操作し、所定の点字形式で点字文字を入力すると共に該点字文字を墨字に変換することを特徴とする点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項2】 前記ダイヤルキーパッドの6個のダイヤルキーを1個の点字枠とみなして点字文字を入力することを特徴とする請求項1記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項3】 前記ダイヤルキーパッドの9個のダイヤルキーを1個の点字枠と前置点の枠の右半分とみなして点字文字を入力することを特徴とする請求項1記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項4】 前記ダイヤルキーパッドの12個のダイヤルキーを2個の点字枠とみなして点字文字を入力することを特徴とする請求項1記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項5】 入力文字内容を音声で読み上げることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項6】 点字形式の入力モードを音声で設定可能とすることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の点字形式によるダイヤルキー文字入力方法。
【請求項7】 12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末であって、上記ダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する文字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを特徴とする通信端末。
【請求項8】 前記通信端末はメモリ部を有し、該メモリ部は前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトメモリを備えたことを特徴とする請求項7記載の通信端末。
【請求項9】 前記音声を通常より大音量で受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有することを特徴とする請求項7又は8記載の通信端末。
【請求項10】 12個のダイヤルキーから成るダイヤルキーパッド、その他のキー、送話マイク、受話スピーカを備えた通信端末と有線又は無線インターフェースを介して接続された通信ステーションを有し、該通信ステーションは、上記通信端末のダイヤルキーパッドの操作による点字入力モードを制御する点字入力制御手段、点字−墨字変換手段、上記送話マイクから入力される音声を認識する音声認識手段及び点字入力された文字内容に対応する音声を前記受話スピーカより出力するための音声合成手段を備えたことを特徴とする通信システム。
【請求項11】 前記通信ステーションは、メモリ部を有し、該メモリ部は、前記文字入力制御手段を構成する入力モード設定保持メモリ及び点字入力モード制御ソフトメモリ、前記点字−墨字変換手段を構成する点字−墨字変換データメモリ、前記音声認識手段を構成する音声認識ソフトメモリ及び前記音声合成手段を構成する音声合成メモリソフトを備えたことを特徴とする請求項10記載の通信システム。
【請求項12】 前記通信ステーションは、前記音声を通常より大音量で前記通信端末の受話スピーカより出力させる音声増幅制御手段を有することを特徴とする請求項10又は11記載の通信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図12】
【図22】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図25】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図23】
【図15】
【図16】
【図24】
【図27】
【図17】
【図18】
【図26】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図12】
【図22】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図25】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図23】
【図15】
【図16】
【図24】
【図27】
【図17】
【図18】
【図26】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2001−45135(P2001−45135A)
【公開日】平成13年2月16日(2001.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−212173
【出願日】平成11年7月27日(1999.7.27)
【出願人】(000208891)株式会社ディーディーアイ (2,700)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成13年2月16日(2001.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成11年7月27日(1999.7.27)
【出願人】(000208891)株式会社ディーディーアイ (2,700)
【Fターム(参考)】
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