説明

無線ネットワークをインストールする方法

無線通信ネットワークをインストールする方法は、無線通信ネットワークを提供するように定められたアクセスポイントに無線で接続するようにクライアントデバイスを構成する。前記方法は、無線通信ネットワークにつなぐようにクライアントデバイスを構成するために、クライアントデバイスにおいてインストールプログラムを実行するステップを含む。インストールプログラムは、無線通信ネットワークを使用するトラフィックを識別する少なくとも1つの無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を自動的に提供される。前記無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を自動的に提供するステップは、前記無線ネットワーク構成情報を記憶した不揮発性メモリを具備するインストールデバイスを接続して、前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報を利用するように、前記インストールプログラムを構成することによって実施される。前記インストールデバイスに記憶された前記無線ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイントの無線ネットワーク構成に対応し、前記インストールデバイスが、前記アクセスポイントに接続するように定められた任意のクライアント端末に接続される前に、前記インストールデバイスと前記アクセスポイントとの両者が、前記無線ネットワーク構成情報を用いて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線ネットワークアクセスインストールデバイスを使用して構成された少なくとも1つのクライアントデバイスと無線通信ネットワークアクセスポイントとを具備する無線通信ネットワークをインストールする方法と、関連する態様とに関する。
【0002】
本発明は、制限されないが、特に、クライアント端末/デバイス又は他の適切なコンピュータ装置のようなコンピュータプラットフォームを無線通信ネットワークインストールデバイスに接続して、インストールプロセス中に無線アクセスポイントに無線接続できるようにすることによる、コンピュータプラットフォームを使用して無線ネットワークをインストールして構成する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
図面の図1は、当技術において知られている既存の無線通信ネットワーク1に接続するために、どのようにコンピュータ装置が構成され得るかを示している。図1において、無線アクセスポイント2(例えば、無線通信ルータ又はハブタイプのデバイス)は、通信リンク4を介して、第1のコンピュータ6に接続されている。第1のコンピュータ6は、無線ネットワーク1を構成するために既に使用されている。無線ネットワーク1に、他の装置、例えば(図1に、ラップトップコンピュータ8として示されている)別のコンピュータを接続するために、装置8は、2つ以上のネットワークが検出された場合に正しい無線ネットワークにつながり(attach)、更に、アクセスポイント2と交換される通信を安全なものにすることができる正しい暗号鍵を使用するように構成されなければならない。これは、適切なソフトウェアと適切な無線通信ハードウェアとをインストールすることを必要とする。ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus)メモリスティック型デバイス10と統合した形における、例えばアンテナのような、このようなハードウェアを提供することが、当技術において知られている。
【0004】
通信の伝送は、音声を伝送していても又はデータを伝送していても、プライベートであるので、無線通信は安全でなければならず、これは、伝送を暗号化することによって達成される。無線ネットワークを安全にインストールするために、ネットワークを何らかの形で識別して、暗号鍵を使用して、ネットワークによる伝送を暗号化する必要がある。当技術において周知の無線ネットワーク識別子は、「SSID」又はサービスセット識別子(Service Set Identifier)を含む。無線ローカルエリアネットワーク(local area network, LAN)のSSIDは、無線LANを識別するコードであって、同じ位置で動作している異なるLANからのパケットを区別するコードである。
【0005】
無線ネットワークに対する2つの主な暗号化方法、即ち、WEPとWPAとが周知である。無線同等プライバシー(wireless equivalency privacy, WEP)は、802.11a/b/bの装置の大部分によってサポートされており、40ビット又は64ビットの(又は、より長い)鍵を使用して、クライアントデバイスとアクセスポイント(access point, AP)との間でデータを暗号化することができる。ワイファイプロテクテッドアクセス(Wi-Fi Protected Access, WPA)は、僅かにより強力な暗号化を提供し、様々な方式、即ち、共有秘密鍵、各ユーザに割り当てられたユニークキー、又はSSL証明の何れかを使用して、クライアント/アクセスポイントを認証することができる。更に、一時鍵保全プロトコル(Temporal Key Integrity Protocol, TKIP)を使用して、時間の経過と共に、暗号化WPA鍵を交替させることができる。WEP暗号化技術とWPA暗号化技術との両者では、無線ネットワークを作っているAP2に提供された安全鍵と、AP2と通信する各クライアントデバイス6、8に提供された安全鍵とがマッチしなければならない。
【0006】
その結果、添付の図面の図1に示されているような無線通信ネットワークをインストールするために、人間が装置をインストールして、(AP2が適切に事前構成されている場合は)その特定のAP2が提供する、ネットワークに対するネットワーク識別子と、適切な暗号鍵とを用いて、AP2と接続する各クライアントデバイス6、8を手動操作で構成するためになければならない(AP2が適切に事前構成されていない場合は、最初にAPを構成して、同等な情報をクライアントデバイス6、8に提供しなければならない)。
【0007】
しかしながら、このような既知のインストールプロセスは、ユーザが高レベルで関与する。SSIDと、暗号化WPA又はWEPとを、APと各クライアントデバイスとに提供しなければならず、これらは長くて複雑な一連の数字及び/又は文字を必要とするので、ユーザが間違って、ネットワークがAP及び/又はクライアントデバイスに適切にインストールされないか、或いはインストールされても、安全に動作するように構成されない結果となる可能性が高い。
【0008】
国際特許出願WO2005/104652号は、「System and Associated Terminal, Method, and Computer Program for Configuring and Updating Service Access Points and Providing Service Content Specific Pricing in the Mobile Domain(サービスアクセスポイントを構成及び更新し、移動可能領域においてサービス内容別の価格設定を提供する、システム及び関連する端末と、方法と、コンピュータプログラム)」という名称を有し、どのようにして、事前構成されたサービスアクセスポイントの設定をマルチメディアメモリカードに提供して、クライアントアプリケーションが、マルチメディアメモリカードにおける事前構成されたサービスアクセスポイントの設定から、移動端末においてサービスアクセスポイントの設定を構成できるかについて記載している。
【0009】
国際特許出願WO02/080515号は、「System and Method for Configuring Network Access Devices(ネットワークアクセスデバイスを構成するシステム及び方法)」という名称を有し、データ記憶カード又はスマートカードを使用して、構成の設定をネットワークアクセス機器に提供することについて記載している。WO02/080515号は、最初にユーザが希望のサービスに署名による登録(sign-up)をした場合に、統合されるアクセスデバイス15とアクセスマルチプレクサとに適合する構成の設定を加入者データ記憶カードにダウンロード又は記憶することによって、加入者データ記憶カードがどのようにして作成されるかについて記載している。加入者データ記憶カードは、ネットワークオペレータ又はアプリケーションサービスプロバイダによって作成され、ルータを構成する情報を含み、一方で、アクセスマルチプレクサのポートは通常はネットワークオペレータ41によって構成される。データ記憶カードの作成後に、これは、統合されるアクセスデバイス15の構成に使用するために、加入者11に提供される。WO02/080515号は、データ記憶カードを構成するデータ記憶カードライタを制御するアプリケーションサービスプロバイダ51について記載している。カードを使用すると、幾つかの異なるネットワークアクセスデバイスのうちの任意の1つにインストールするのに適した1枚のデータ記憶カードに、複数のネットワークアクセスデバイスとアクセスマルチプレクサとに対する構成の設定と情報とをロードすることができ、従って、様々な製造業者によって提供されたハードウェアデバイスを有する加入者が、アクティブなデータカードを使用することができる。
【0010】
US2005/0149204号は、「Configuring Network Settings using Portable Storage Media(携帯型記憶媒体を使用したネットワーク設定の構成)」という名称を有し、フラッシュデバイス又はUSBメモリデバイスのような携帯型コンピュータ読み出し可能媒体デバイスを使用して、コンピューティングデバイスを自動構成できるようにすることについて記載している。第1のコンピュータプラットフォームで実行されるアプリケーションを使用して、無線ネットワークをセットアップして構成するときに、最初にユーザがネットワークキーのような構成情報を入力して、次に、携帯型コンピュータ読み出し可能媒体デバイスを使用して、構成情報を他のデバイスに転送して、他のデバイスが無線ネットワークにアクセスできるようにしている。
【0011】
クライアントデバイスのユーザがインストールプロセスを完了するのをより簡単にするために、与えられたSSID及びWEP鍵を用いてアクセスポイントデバイスを事前構成して、その特定のデバイスのSSID及びWEP鍵を示すアクセスポイントデバイスに対するラベルを提供することが、当技術において知られている。次に、そのアクセスポイントを使用して無線ネットワークをインストールするユーザは、ラベルを読み出して、SSID及びWEP鍵情報をクライアントデバイスに提供する。SSID及びWEP鍵情報は、クライアントデバイスで実行されるネットワークインストールプログラムによって促されたときに入力されるデータの形をとり、そのアクセスポイントを使用するように構成する。このために、正しいラベルを、正しいアクセスポイントデバイスに付さなければならない。さもなければ、ユーザによって入力された情報が、アクセスポイントデバイスに記憶された情報に対応しなくなる。これは、アクセスポイントの製造プロセスを一層複雑にして、事前構成されたアクセスポイントの製造と適合するように手作業で又は電子的にラベルを付す製造ラインを必要とする。
【0012】
しかしながら、問題をこのレベルに単純化しても、複雑なタスクをもたらす。例えば、暗号鍵を生成して、且つ正しい無線ネットワークを識別できるようにするために、長い一連のキーストロークを正確に入力することが、ユーザ入力のレベルに必要である。その結果、無線ネットワークを構成するのに必要な追加のデータを入力するときに、人為的なエラーが発生する可能性は依然としてかなり高い。このインストール方法と共に存在し続ける別の制限は、プロセスに依然として時間がかかり、一般的には、数分(一般的なユーザの場合に、5乃至10分程度)かかるということである。
【0013】
本発明は、無線ネットワークキー又はSSID情報のような無線ネットワーク構成情報を、ユーザが入力する必要を取り除くことによって、当技術において知られている制限を克服する、無線通信ネットワークをインストールする無線方法を提供することを目的とする。
【発明の概要】
【0014】
本発明の態様は、以下の記載と請求項とに示されている。好ましい実施形態は、以下の記載と従属請求項とに示されている。本発明の態様と任意の従属請求項とが任意の適切な相応しいやり方で互いに組み合わせられ得ることが、当業者に分かるであろう。
【0015】
本発明の第1の態様は、無線通信ネットワークを提供するように定められているアクセスポイントに、無線で接続するようにクライアントデバイスを構成することによって、無線通信ネットワークをインストールする方法であって、
前記無線通信ネットワークにつなぐように前記クライアントデバイスを構成するために、インストールプログラムを前記クライアントデバイスにおいて実行するステップと、
前記無線通信ネットワークを使用するトラフィックを識別する少なくとも1つの無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を、前記インストールプログラムに自動的に提供するステップと、
を含み、
前記無線ネットワーク識別子を含む前記無線ネットワーク構成情報を自動的に提供するステップは、
前記無線ネットワーク構成情報を記憶している不揮発性メモリを具備するインストールデバイスを接続して、前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報を利用するように、前記インストールプログラムを構成することによって実施され、
前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイントの無線ネットワーク構成に対応し、
前記アクセスポイントに接続するように定められた任意のクライアント端末に、前記インストールデバイスを接続する前に、前記インストールデバイスと前記アクセスポイントとの両者が、前記無線ネットワーク構成情報を用いて構成される、方法を提供することを目的とする。
【0016】
インストールデバイスとアクセスポイントは、対をなす無線ネットワーク構成情報を提供される。即ち、インストールデバイスとアクセスポイントは、無線インストールネットワークキットを形成するように、一緒に構成され分散させられている。
【0017】
本発明の別の態様は、無線通信ネットワークを提供するように定められたアクセスポイントに、無線で接続するように構成された、クライアントデバイスを構成する方法であって、
前記無線通信ネットワークにつなぐように前記クライアントデバイスを構成するために、インストールプログラムを前記クライアントデバイスにおいて実行するステップと、
前記無線通信ネットワークを使用するトラフィックを識別する少なくとも1つの無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を、前記インストールプログラムに自動的に提供するステップと、
を含み、
前記無線ネットワーク識別子を含む前記無線ネットワーク構成情報を自動的に提供するステップは、
前記無線ネットワーク構成情報を記憶している不揮発性メモリを具備するインストールデバイスを接続して、前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報を利用するように、前記インストールプログラムを構成することによって実施される、方法に関する。
【0018】
前記クライアントデバイスを構成する方法を使用して、無線ネットワークをインストールすることによって、ネットワークに接続するように第1のクライアントデバイスを自動的に構成することができる。先行技術では、クライアントデバイス間でネットワーク構成を転送することが知られている一方で、先行技術では、ユーザは依然として、ネットワーク構成情報を手動操作で入力することによって、無線ネットワークをインストールするクライアントデバイスを構成しなければならない。
【0019】
しかしながら、これは、インストールプロセスを一層長くて飽き飽きするものにし、ユーザにスキルを要求し、(誤った情報を入力した、等の場合に)人為的なエラーの潜在的な部分を取り込む。従って、クライアント端末(クライアントデバイスと同義語として使用されている)を構成するように定められた携帯型データ記憶デバイスを具備する無線ネットワークインストールツールに、無線ネットワーク構成情報を記憶することによって、ユーザは、インストールツールをクライアント端末に接続するだけでよいので、インストール手続きはより自動化される。しかしながら、これは、ユーザに配信する前であって、インストールツールが関連しているアクセスポイントに接続すべき任意のクライアント端末に接続する前に、そのインストールツールが、特定の無線ネットワークアクセスポイントに対する正しい無線ネットワーク構成情報を記憶することを必要とする。
【0020】
前記方法は、前記無線通信ネットワークによる前記クライアントデバイスと前記アクセスポイントとの間における伝送を暗号化する暗号鍵を含む無線ネットワーク構成情報を、前記インストールプログラムに自動的に提供するステップ、を更に含み得る。
【0021】
前記インストールデバイスは、前記インストールプログラムのためのコードを更に含み、前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、前記インストールプログラムが前記クライアントデバイスにロードされる。
【0022】
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、前記コードが自動的にロードされ得る。
【0023】
前記無線ネットワーク構成情報は、前記無線ネットワーク識別子及び/又は前記無線暗号鍵を提供し、前記インストールプログラムと共に、ロードされ得る。
【0024】
前記無線ネットワーク構成情報は、前記無線ネットワーク識別子及び/又は前記無線暗号鍵を提供し、前記インストールプログラムをロードした後で、ロードされ得る。
【0025】
前記方法は、前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、前記アクセスポイントから前記無線ネットワーク識別子を自動的に取得して、前記無線ネットワーク識別子を、前記インストールデバイスの前記不揮発性メモリに保持するステップと、を更に含み得る。
【0026】
前記方法は、前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、
前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、前記アクセスポイントから前記暗号鍵を自動的に取得して、前記暗号鍵を、前記インストールデバイスの前記不揮発性メモリに保持するステップ、
を更に含み得る。
【0027】
前記方法は、前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、前記無線ネットワーク識別子に対応する構成情報を、前記アクセスポイントに提供するステップと、を更に含み、その後で、前記アクセスポイントは、前記一意のネットワーク識別子を有する無線通信ネットワークを提供するように構成されている。
【0028】
前記方法は、前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、前記暗号鍵に対応する構成情報を、前記アクセスポイントに提供するステップと、を更に含み、その後で、前記アクセスポイントは、前記暗号鍵を利用して、無線通信ネットワークを提供することができる。
【0029】
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、前記方法は、1つ以上の所定のネットワーク特性を満たし且つ無線ネットワーク識別子を有していない無線ネットワークが、利用可能であるかどうかを検出するステップと、前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク識別子を、前記無線ネットワークによって、前記アクセスポイントに送るステップと、を更に含み、前記アクセスポイントが前記無線ネットワーク識別子を受信した場合に、前記アクセスポイントは、前記無線ネットワーク識別子を利用して、前記アクセスポイントが提供する前記無線ネットワークを識別するように、自分自身を自動的に構成するように定められている。
【0030】
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、前記方法は、1つ以上の所定のネットワーク特性を満たし且つ暗号鍵を有していない無線ネットワークが、利用可能であるかどうかを検出するステップと、前記インストールデバイスに記憶されている前記暗号鍵を、前記無線ネットワークによって、前記アクセスポイントに送るステップと、を更に含み、前記アクセスポイントが前記無線ネットワーク識別子を受信した場合に、前記アクセスポイントは、前記暗号鍵を利用して、前記アクセスポイントが提供する前記無線ネットワークを識別するように、自分自身を自動的に構成するように定められている。
【0031】
本発明の別の態様は、無線通信ネットワークアクセスポイントとクライアント端末とを使用して、無線通信ネットワークをインストールするように定められた無線通信ネットワークインストールデバイスであって、前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、情報を記憶する不揮発性メモリと、前記クライアント端末に接続する接続手段と、を具備し、前記クライアント端末が、前記無線通信ネットワークにつながるように自分自身を構成するように定められたインストールプログラムを実行する場合と、前記無線通信ネットワークインストールデバイスが、前記クライアント端末に接続された場合とにおいて、前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、前記無線通信ネットワークを使用するトラフィックを識別する少なくとも1つの無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を前記インストールプログラムに自動的に提供することにより、前記アクセスポイントに無線で接続するように、前記クライアント端末を構成することによって、前記無線通信ネットワークをインストールし、前記無線通信ネットワークインストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイントの前記無線ネットワーク構成に対応し、前記アクセスポイントを使用する任意のクライアント端末に、前記無線通信ネットワークインストールデバイスを接続する前に、前記無線通信ネットワークインストールデバイスと前記アクセスポイントとの両者が、前記無線ネットワーク構成情報を用いて構成される、無線通信ネットワークインストールデバイスを含む。
【0032】
前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、前記無線通信ネットワークインストールデバイスが前記クライアント端末に接続された場合に、前記クライアント端末が無線接続をすることを可能にするように定められたアンテナ手段を更に具備し得る。
【0033】
前記無線通信ネットワークインストールデバイスの不揮発性メモリは、フラッシュメモリを含み得る。
【0034】
前記接続手段は、前記クライアント端末に接続するように定められたユニバーサルシリアルバスコネクタを含み得る。
【0035】
前記接続手段は、短距離無線接続手段を含み得る。
【0036】
本発明の別の態様は、無線通信ネットワークインストールデバイスであって、無線通信ネットワーク構成情報データを記憶するように定められたデータ記憶手段と、前記無線通信ネットワーク構成情報を用いて、クライアント端末を自動的に構成する手段と、を具備し、前記無線通信ネットワークインストールデバイスを、前記クライアント端末に適切に接続して、前記クライアント端末を構成するために使用した後で、前記無線通信ネットワーク構成情報により、前記クライアント端末は、対応する無線通信ネットワーク構成情報を用いて構成された関連する通信ネットワークアクセスポイントに、自動的に接続することができ、前記無線通信ネットワークインストールデバイスへの前記無線通信ネットワーク構成情報のインストールと、前記アクセスポイントへの対応する無線通信ネットワーク構成情報のインストールとを整合させることによって、前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、前記アクセスポイントに自動的に関連付けられる、無線通信ネットワークインストールデバイスを提供することを目的とする。
【0037】
本発明の別の態様は、上述の態様に係る前記無線通信ネットワークインストールデバイスを使用して、無線通信ネットワークアクセスポイントに接続するように、クライアント端末を適切に構成することを可能にする無線通信ネットワーク構成情報を用いて構成された無線通信ネットワークアクセスポイントであって、前記アクセスポイントの前記無線通信ネットワーク構成情報と、前記無線通信ネットワークインストールデバイスの前記対応する無線通信ネットワーク構成情報とが、共同して、前記クライアント端末が前記アクセスポイントに接続することを可能にし、前記アクセスポイントへの前記無線通信ネットワーク構成情報のインストールと、前記無線通信ネットワークインストールデバイスへの前記対応する無線通信ネットワーク構成情報のインストールとを整合させることによって、前記アクセスポイントが、前記無線通信ネットワークインストールデバイスに自動的に関連付けられる、無線通信ネットワークアクセスポイントを提供することを目的とする。
【0038】
本発明の別の態様は、無線通信ネットワークインストールキットであって、前記無線通信ネットワークインストールキットは、アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報を用いて構成されたアクセスポイントと、対応するクライアント端末無線通信ネットワーク構成情報を記憶するように定められたデータ記憶手段を備える、関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスと、を具備し、前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスが、前記クライアント端末に適切に接続されて、前記クライアント端末を構成するために使用されると、前記アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報と、前記対応するクライアント端末無線通信ネットワーク構成情報とが、共同して、クライアント端末を前記アクセスポイントに接続することを可能にするように定められており、前記アクセスポイントへの第1の無線通信ネットワーク構成情報のインストールと、前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスへの対応する第2の無線通信ネットワーク構成情報のインストールとを整合させることによって、前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスが前記アクセスポイントに自動的に関連付けられる、無線通信ネットワークインストールキットを提供することを目的とする。
【0039】
データソースは、前記インストールデバイスにおける前記無線通信ネットワーク構成情報のデータの記憶と、前記ネットワークアクセスポイントに記憶されている、対応する無線通信ネットワーク構成情報の記憶と、を整合させ得る。
【0040】
本発明の別の態様は、無線通信ネットワークインストールキットを構成する方法であって、前記無線通信ネットワークインストールキットは、アクセスポイントと、関連するクライアント端末インストールデバイスと、を具備し、前記無線通信ネットワークインストールキットを構成する方法は、アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報を用いて、前記アクセスポイントを構成するステップと、クライアント端末無線通信ネットワーク構成情報を用いて、前記インストールデバイスを構成するステップと、を含み、前記クライアント端末無線通信ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報に対応しており、従って、関連するインストールデバイスが、クライアント端末に適切に接続されて、前記クライアント端末を構成するために使用されると、前記アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報と、前記対応するクライアント端末無線通信ネットワーク構成情報とが、共同して、前記クライアント端末が前記アクセスポイントに接続することを可能にし、
前記無線通信ネットワークインストールキットの、前記アクセスポイントと前記無線ネットワークインストールデバイスは、同じ無線ネットワーク構成の特徴で構成される、無線通信ネットワークインストールキットを構成する方法を提供することを目的とする。
【0041】
本発明の別の態様は、クライアント端末を無線通信ネットワークに接続する方法であって、無線ネットワークインストールデバイスを前記クライアント端末に接続するステップと、前記無線ネットワークインストールデバイスから得られる情報を使用して、前記クライント端末においてインストールプログラムを実行するステップと、利用可能な無線通信ネットワークを探索するステップと、利用可能な無線通信ネットワークの位置を特定するステップと、前記位置を特定された利用可能な無線通信ネットワークの構成情報と、前記クライアント端末にインストールデバイスを使用してインストールされた構成情報とを比較するステップとを含み、更に、前記クライアント端末にインストールされた前記無線ネットワーク構成情報が、前記位置を特定された利用可能な無線通信ネットワークに対する前記無線ネットワーク構成情報とマッチすると判断された場合に、前記クライアント端末を前記無線通信ネットワークに接続するステップを含む、クライアント端末を無線通信ネットワークに接続する方法を提供することを目的とする。
【0042】
上述の方法のステップは、1つ以上のコンピュータプログラムの組(suite)によって、全体的に又は部分的に実施され得る。前記コンピュータプログラムの1つ以上は、前記インストールデバイス及び/又はクライアント端末に備えられているデータ処理手段の制御を受ける。
【0043】
ここで、本発明の実施形態を添付の図面を参照して例示的に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】当技術において知られている無線通信システムを示す図である。
【図2】本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする無線方法を実施するのに適した装置の配置を示す図である。
【図3a】本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法を示す図である。
【図3b】本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法を示す図である。
【図3c】本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法を示す図である。
【図3d】本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法を示す図である。
【図3e】本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法を示す図である。
【図4a】図3aに示されている本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法の特徴をより詳しく示す図である。
【図4b】図3aに示されている本発明の実施形態に従って、無線通信ネットワークをインストールする方法の特徴をより詳しく示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
ここで、添付の図面を参照して、本発明の最良の様式を記載する。本発明のある特定の実施形態の記載は、本発明のある特定の特徴を実施するための当技術において既に周知の詳細であって、分かり易くするために削除してもよいことと、記載されている特徴は、当技術において既に知られている任意の機能的に同等なもの又は変更したものを含むことが、明示的に除外されていなければ、それらを暗示的に含むこととが、当業者に分かるであろう。
【0046】
添付の図面の図2は、例示的なシナリオを示している。この例示的なシナリオにおいて、ユーザは、少なくとも1つのクライアントデバイス12と無線ルータアクセスポイント14とを無線接続できるようにすることを望んでいる。クライアントデバイスの例は、コンピュータ装置(デスクトップとモバイルとの両者)、他のデバイス、例えば、ゲームコンソール、テレビジョン装置、テレビジョン装置のためのセットトップボックス、他の家庭用電気器具、等、又は無線接続を必要とする他の何らかのデバイスを含み得る。アクセスポイントの例は、無線モデム/ルータタイプの装置、例えば、ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー(British Telecommunications plc)が住宅市場に売り出しているホームハブ(Home Hub)含む。無線モデム/ルータタイプの装置は、1つ又は複数のデバイスが無線通信リンクを形成して使用することを可能にする。アクセスポイント14は、住宅環境以外にも備えられて、住宅環境以外のタイプのクライアントデバイスに無線接続を供給することができる。
【0047】
アクセスポイント14は、サービスプロバイダによって、公衆通信網、例えば、ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニーによってサポートされているPSTNのような有線ネットワークに前方接続(onward connection)するように事前構成されているものと仮定する。しかしながら、別の実施形態では、アクセスポイント14は、代わりに、別の有線又は無線ネットワークに接続するように構成されていてもよい。代わりに、本発明によると、ローカルエリア無線ネットワークにインストールした後でのみ、前方接続するように構成されていてもよい。
【0048】
本発明の実施形態によると、インストールデバイス16は、図2にも示されている。本発明の1つの実施形態において、インストールデバイス16は、クライアントデバイスが無線ネットワークに接続するように構成するための、及び接続することを可能にするための、例えばアンテナのような、適切なハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとを含む。その代わりに、アンテナのような無線接続のためのハードウェアコンポーネントは、クライアントデバイス12が備えている場合もある。1つの実施形態において、インストールデバイス16は、それが無線接続するアクセスポイント14に対応する情報で事前にプログラムされた無線アダプタを含む。この実施形態において、インストールデバイス16は、利用可能な無線ネットワークを検出する適切なアンテナと適切な制御機能とを更に含むが、その代りに、既に記載したように、別の実施形態では、この機能を実施するハードウェアは、クライアントデバイス12においてホストとして働くコンポーネントを使用して提供される。
【0049】
本発明の最良の様式において、インストールデバイス16は、適切なポートを介してクライアントデバイス12に接続するために、ユニバーサルシリアルバスタイプのコネクタを更に含む。インストールデバイス16は、無線アクセスポイント14によって提供される無線ネットワークにより、クライアントデバイス12が無線アクセスポイント14に接続するのを可能にするように定められた構成情報を記憶する適切な読み出し及び書き込み可能な不揮発性メモリコンポーネントを更に含む。適切な不揮発性メモリコンポーネントの例は、フラッシュメモリ、又は電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)コンポーネントのような読み出し及び書き込み可能なメモリコンポーネントの他の何らかの適切な形態、又はマイクロドライブメモリコンポーネントを含む。
【0050】
メモリコンポーネントは、少なくとも、ネットワーク識別子及び/又は無線暗号鍵を含む構成データを記憶するのに十分な容量を有し、更にオプションで、一般的なインストールデータ及び/又は他の情報を記憶することができる。ネットワーク識別子及び/又は無線暗号鍵はインストールデバイスごとに一意であることが好ましいので、このような一意のデータを迅速で効率的に書き込むことができるような形態のメモリが好ましい。構成データは、クライアントデバイス12を構成するために使用される前に、メモリコンポーネントに事前にインストールされる。この場合には、構成データは、アクセスポイント14によって記憶されている同等な構成情報と対にされる。又は、本発明の別の実施形態において、構成情報は、インストールプロセス中に動的に生成される。この場合には、インストールデバイスを使用して、クライアントデバイス12と無線アクセスポイント14との両者を、対をなす同等な構成情報を用いて構成する。
【0051】
本発明の1つの実施形態によると、無線ネットワークをインストールする方法は、インストールコンピュータプログラムを実施する一般的なインストールソフトウェアを、クライアントデバイス12で実行して、関連するアクセスポイントに接続するようにクライアントデバイス12を構成することが必要である。例えば、この一般的なインストールソフトウェアを使用して、クライアントデバイス12に備えられている任意のアンテナ及び/又はチューナコンポーネント、等を構成する、並びに/或いは、インストールデバイス16における1つ以上の同等な/補足的なコンポーネントを構成することができる。この一般的なインストールコードが、インストールデバイス自体によって備えられていない場合は、インストールデバイス16をつなぐ前に、クライアントデバイスがアクセスする別のキャリア媒体を使用して、例えば、CD−ROM、DVD、又は電子的なダウンロードによってコードをインストールすることにより、この情報はクライアントデバイス12に事前に備えられるものと想定する。
【0052】
図3a、3b、3cは、図2に示されているインストールデバイス16を使用して、第1のクライアントデバイス12とアクセスポイント14との無線接続を可能にする無線通信ネットワークをインストールする無線方法の様々な実施形態の概要を示している。
【0053】
本発明の第1の実施形態は、少なくとも1つの無線ネットワーク識別子と無線暗号鍵とを含むアクセスポイント構成情報を用いて、アクセスポイント14を事前構成することを想定している。アクセスポイント構成情報は、インストールデバイス16に備えられている同等なクライアントデバイス構成情報と対をなす。対をなすクライアントデバイス情報は、構成されたアクセスポイント14と安全な無線接続をするようにクライアントデバイス12を構成するのに十分な情報を備えている。構成情報の例は、アクセスポイント14を一意に識別する情報(例えば、SSID)と、アクセスポイント14との無線接続によって提供されるデータに対する暗号鍵(例えば、WEP又はWPA鍵)とを含む。
【0054】
図3aにおいて、最初に、クライアントデバイス12は、既に記載された一般的なインストールソフトウェアを使用して構成される。この一般的なインストールソフトウェアに対して、追加情報を提供する必要がある。追加情報は、無線アクセスポイント14の構成情報に対応する、クライアントデバイス12の構成情報を含む。クライアント構成情報は、一般的なものではなく、クライアントデバイス12に対して一意であることが好ましい。クライアント構成情報によって、クライアントデバイス12は、アクセスポイント14が提供する無線ネットワークを識別することができる。更に、クライアント構成情報によって、アクセスポイント/クライアントデバイスのうちの関連する1つが、ネットワークにより送られた通信を適切に暗号化及び解読することができる。この中で既に記載されているように、一般的なインストールソフトウェアが、クライアントデバイス12において実行されて、インストールプログラムの実行中の適切な時点で、対をなす構成情報をインストールデバイス16からロードするか、又はその代わりに(例えば、インストールデバイスがインストールプログラム自体を提供する場合は)インストールプログラムをロードして、クライアントデバイスにおいて実行されたときに、クライアントデバイスが、対をなす必要な構成情報を取り込むことができる。
【0055】
しかしながら、何れの場合も、ユーザが構成情報を入力することなく、インストールが進み、本発明の最良の様式では、ディレクトリツリー及び/又はライセンスの承認を除いて、ユーザが入力することなく、完全に自動的にインストールを進めることができる。
【0056】
(インストールデバイスが一般的なインストールソフトウェア自体を自動的にロードする場合は必ず)一般的なインストールソフトウェアを実行する前に、又は一般的なインストールプログラムによって促された1つ以上の時点において、ユーザが、(例えば、無線アダプタ形式の)インストールデバイス16をクライアントデバイス12に接続する(図3aのステップ20)。インストールデバイス16がクライアントデバイス12に接続されると、アクセスポイント14と無線接続をするのに必要な一意の情報が、自動的に提供されて、アクセスポイント14と無線接続をすることができるようにクライアントデバイス12を構成する(図3aのステップ21として示されている)。
【0057】
次に、クライアントデバイス12は、利用可能な無線ネットワークを探索して(図3aのステップ22)、適切な無線ネットワーク(例えば、閾値を超える信号強度の品質又は閾値未満の雑音のような1つ以上の無線ネットワーク特性基準を満たす、ネットワーク)の位置が特定されると、インストールプログラムは、ネットワークを識別する情報と、インストールデバイス16によって提供された情報とを比較する。これがマッチすると、そのインストールデバイス16に対する正しいネットワークが識別され、更に、暗号鍵をチェックして、それらがマッチしていることを確認する(図3aのステップ23)。クライアントデバイス12がアクセスポイント14に無線接続する能力を有することを、インストールプログラムが確認すると、アクセスポイント14によって提供されたネットワークに、クライアントデバイス12をつないで(ステップ24)、クライアントデバイスは、使える状態になる。
【0058】
(図示されていない)1つの代わりの実施形態では、最初に、インストールデバイス16をアクセスポイント14に接続して、インストールデバイス16は、適切な対をなす構成情報、例えば、同じネットワーク識別子及び暗号鍵を、アクセスポイント14から検索する。この情報がインストールデバイス16に転送されると、インストールデバイス16又はアクセスポイント14の何れかに備えられた適切な手段を使用して、情報の転送が完了したことを、ユーザに知らせる。次に、ユーザは、アクセスポイント14からインストールデバイス16を外して、インストールデバイス16をクライアントデバイス12に接続する。次に、図3aの通りに、クライアントデバイスの構成が進む。
【0059】
図3bと3cは、代わりの実施形態を示している。これらの代わりの実施形態では、クライアントデバイス12を構成するために使用する前に、最初に、アクセスポイント14を構成するために、同じインストールデバイス16を使用する。
【0060】
図3bでは、アクセスポイント14は、電力を供給されると、アクセスポイントとして機能できるが、アクセスポイント14は、安全なネットワークアクセスを提供するように、まだ完全に構成されていないものと想定されている。従って、ネットワークインストールプログラムの開始の時点で、アクセスポイントによって生成されたネットワークは、構成するためにのみ利用可能であり、クライアントデバイス12が安全に使用することはできない。
【0061】
本発明のこの実施形態によると、アクセスポイント14を構成するために、クライアントデバイス12は、最初にインストールデバイス16に接続される(ステップ20)。インストールデバイスは、図3aに関連して既に記載したコンポーネントと特徴とを有する。
【0062】
図3bでは、クライアントデバイス12の構成を可能にする構成情報に加えて、アクセスポイント14の遠隔構成を可能にする適切な構成情報を用いて、インストールデバイス16を事前構成する。次に、クライアントデバイス12は、ネットワークの構成を完了するために、適切な候補ネットワークを探索する(ステップ25)。
【0063】
ネットワークが、例えば、SSIDとWEP鍵との両者を既に有していると決定されると、そのネットワークは、事前構成されていて、無線ネットワークインストール方法のこの実施形態に対する候補ネットワークと見なされない。ネットワークの走査中に、1つ以上の候補ネットワークが検出される場合がある。このような場合に、正しいネットワークが確実に選択されるように、即ち、クライアントデバイス12をつなぐべきネットワークであって、アクセスポイント14によって提供されたネットワークに対応する正しいネットワークを、その特定のクライアントデバイス12が確実に選択するように、インストールプロセスは1回以上のチェックを行なう。
【0064】
適切なチェックプロセスは、1つ以上のネットワーク特性基準、例えば、信号強度及び/又はQoS、等を満たすことを、候補ネットワークに要求し得る。構成に利用可能なネットワークの位置が特定されると、クライアントデバイスから構成情報を送信することによって、ネットワークアクセスポイント14に構成情報を提供する(ステップ26)。これを実施するために、アクセスポイント14によるクライアントデバイス12bの検出を管理する適切なプロトコルを実施して、無線アダプタ16から提供される情報によって、アクセスポイント14を構成できるようにする。これは、当業者に既知の任意の適切なプロセスを使用して実施することができる。
【0065】
インストールデバイス16によって提供された関連する構成情報を用いて、ネットワークが構成されると、インストールデバイス16をクライアントデバイス12につないだままにして、図3aに記載されているように、インストールデバイス16を使用して、アクセスポイント14によって提示された、構成されたネットワークを使用するように、クライアントデバイス12を構成する。
【0066】
図3cは、第3の代わりの実施形態を示す。図3bに示されているように、最初に、インストールデバイス16をクライアントデバイス12につないで、アクセスポイント14の遠隔構成中と、その後のクライアントデバイスの構成中との両者において、つないだままにするのではなく、代わりに、図3cでは、最初に、直接に又は適切なアダプタ(図示されていない)を介して、インストールデバイス16をアクセスポイント14に接続する(ステップ17)。
【0067】
この実施形態では、インストールデバイス16が提供する情報を使用して、アクセスポイント14を構成して(ステップ19)、無線ネットワークと暗号鍵とを識別する情報を、それと確実に適切に対にして、その後で、これを使用して、クライアントデバイス12を構成する。インストールプロセスが完了したときをユーザに知らせるために、インストールデバイス又はアクセスポイント14において、適切な表示か音の何れかで通知するか、及び/又は、適切な解除デバイスかボタンが備えられ得る。アクセスポイント14が適切に構成されると、インストールデバイス16は、アクセスポイントから外されて(ステップ29)、次に、クライアントデバイス12に接続される(ステップ20)。次に、クライアントデバイス12の構成は、図3aに示されている、残りのインストールステップに従う。
【0068】
添付の図面の図3d及び3eの各々は、本発明の代わりの実施形態を示している。これらの実施形態において、無線通信ネットワークをインストールする方法は、プログラムによって及び/又はユーザ入力によって、動的に生成される構成情報を使用する。図3dでは、最初に、クライアントデバイス12において構成情報を生成して、インストールデバイスは、この情報を記憶して、それをアクセスポイント14に提供する。図3eでは、最初に、アクセスポイント14において構成情報を生成して、次に、インストールデバイスに記憶して、次に、これを使用して、対応する構成情報をクライアントデバイス12に提供する。
【0069】
最初に図3dに戻ると、クライアントデバイス12は、インストールソフトウェアを実行する(60)。インストールソフトウェアは、インストールプロセス中に、クライアントデバイス12とアクセスポイント14とに対する構成情報を動的に生成して(ステップ62)、構成情報が、ある時点でインストールデバイス16に転送される。ランダム又は擬似ランダムな情報を生成するのに適した当技術において知られている任意の適切な技術を使用して、この情報を生成して、各クライアントデバイスが、少なくとも無線暗号鍵及び/又は無線ネットワーク識別子に対する一意の構成情報を確実に生成するのが好ましい。次に、この情報を使用して、アクセスポイント14の対をなす構成情報を生成する。
【0070】
次に、クライアントデバイス12は、ネットワークの構成を完成するために、適切な候補ネットワークを探索する(ステップ64)。ネットワークが、例えば、SSIDとWEP鍵との両者を既に有していると決定されると、そのネットワークは、事前構成されていて、無線ネットワークインストール方法のこの実施形態に対する候補ネットワークと見なされない。ネットワークの走査中に、1つ以上の候補ネットワークが検出される場合がある。この場合に、正しいネットワークが確実に選択されるように、即ち、特定のクライアントデバイス12をつなぐべきネットワークであって、アクセスポイント14によって提供されたネットワークに対応する正しいネットワークを、クライアントデバイス12が確実に選択するように、インストールプロセスは1回以上のチェックを行なう。適切なチェックプロセスは、1つ以上のネットワーク特性基準、例えば、信号強度及び/又はQoS、等を満たすことを、候補ネットワークに要求し得る。構成に利用可能なネットワークの位置が特定されると、クライアントデバイス12から構成情報を送信し、クライアントデバイス12によって提供された構成命令をアクセスポイント14がインストールすることについて管理する適切なプロトコルを使用することによって、構成情報がネットワークアクセスポイント14に提供される。次に、クライアントデバイス12は、インストールプロセスによって生成された設定を使用して、ネットワークにつなぐように構成される(ステップ70)。図3dに最終ステップとして示されている任意の適切な時点で、インストールデバイス16は、動的に生成された構成情報を記憶して、同じ構成の設定を使用して、即ち、例えば、同じ無線ネットワーク識別子と暗号鍵情報とを使用して、アクセスポイント14によって提示された無線ネットワークに、他のクライアントデバイスをつなぐことができるようにする。
【0071】
上述の実施形態の代わりとして、対応する情報が、インストールソフトウェアによってインストールデバイス16に書き込まれると、代わりに、インストールデバイス16をクライアントデバイス12から外して、直接に及び/又は適切なアダプタを介して、アクセスポイント14に接続して、構成情報をアクセスポイント14に直接に転送する。
【0072】
図3eは、図3cに既に示されているプロセスに対するバリエーションを示している。図3eでは、インストール構成情報は、最初はインストールデバイスに記憶されていないが、代わりに、インストールプロセス中に動的に生成される。図3eでは、インストールデバイスをアクセスポイント14に接続して(ステップ80)、任意の既存の設定をオーバーライドするか、又は初期設定プログラムを自動的に作動させる(ステップ82)。この初期設定プログラムは、アクセスポイントに対する適切な構成情報を動的に生成する。次に、動的に生成された設定を、アクセスポイント14に記憶して(ステップ84)、アクセスポイントを適切に構成するために使用する(84)。次に、クライアントデバイスに対する対応する構成情報を、インストールデバイス16に記憶して(ステップ88)、次に、インストールデバイスをアクセスポイント14から外して、クライアントデバイス12に接続する(ステップ90)。この時点で、クライアントデバイスは、アクセスポイント14に無線接続をするように自分自身を構成するために、図3aに示されているやり方に従って、インストールデバイスによって提供された構成情報を利用して、インストールソフトウェアを実行する(ステップ92)。
【0073】
1つの実施形態では、クライアントデバイス12で実行されるインストールソフトウェアは、クライアントデバイス12自身、他のクライアントデバイス、及び/又はアクセスポイントに対する構成情報を、インストールデバイス16のメモリに記憶しており、他のクライアントデバイスが同じアクセスポイント14に無線接続する、後のインストールを完了させることができ、及び/又はそれがこのようなステップを要求した場合に、アクセスポイントを再構成することができる。
【0074】
ここで、無線ネットワークをインストールする方法の実施形態を、添付の図面の図4aを参照して、より詳しく記載する。
【0075】
この方法は、関連するクライアントデバイスにインストールソフトウェアをインストールするように要求することによって始まる(ステップ30)。既に記載したように、これは、CD−ROM、DVD、又はインストールソフトウェアのためのキャリア媒体を提供する他のタイプの不揮発性メモリデバイスをロードすることによって、或いはソフトウェアのダウンロードとして、並びに/若しくは、インストールデバイス16自体を使用してロードすることによって、達成され得る。
【0076】
ソフトウェアがインストールされると直ぐに、クライアントデバイスは、遠隔アクセスポイント14と無線接続をするのに必要なハードウェアの状態を見付け出すように構成される。ハードウェアは、インストールデバイス16又はクライアントデバイス12の何れかに備えられ得る。次に、インストールプロセスは、インストールデバイス16がクライアントデバイス12に接続されている(ステップ34)か、又はインストールデバイス16が電力を供給されて(ステップ36)、機能している(ステップ38)か、即ち、インストールデバイス16が無線ネットワークを検出できるか、をチェックする。
【0077】
次に、無線ネットワークを無線でインストールする方法は、添付の図面の図4bに続く。この時点では、インストールデバイス16は、その環境が分からないので、利用可能な無線ネットワークを走査する(ステップ40)。インストールデバイス16が、1つ以上の無線ネットワークを検出すると(ステップ42)、例えば、図4bに示されているように、クライアントデバイス12が、特定のネットワークに接続するために、対をなす適切な構成情報をロードしたことを、インストールプロセスが確認して、クライアントデバイス12が、無線ネットワーク識別子と暗号鍵、例えば、WEPとSSIDタイプのネットワーク識別子とを有するかを、プロセスがチェックする。何らかの理由で、これらが得られない場合に、本発明の1つの実施形態では、欠落情報(図示されていない)をユーザが手入力すること、又はインストールデバイス16をクライアントデバイス12に再挿入することを要求するように、インストールプログラムは戻る。
【0078】
インストールデバイス16にある、又は既にクライアントデバイス12にある、対をなす構成情報を、インストールプログラムが見付けると、インストールプログラムは、任意の検出されたネットワークが、対応する構成情報を有するかどうかをチェックして、クライアントデバイス12に対する、つなぐべき正しいネットワークを識別することができる(ステップ46)。このような正しいネットワークの位置が特定されると、クライアントデバイスは、暗号鍵を使用して、正しい無線接続情報を得るように構成される(ステップ48)。次に、クライアントデバイス12は、識別されたネットワークに接続して(ステップ50)、そのクライアントデバイス12が有する暗号鍵が、そのネットワークに対して正しいかどうかを確認する(ステップ52)。次に、クライアントデバイス12は、アクセスポイント14と無線接続をするための関連する設定を記憶して(ステップ54)、クライアントデバイス12を、スリープ又はリブート後に、同じ無線ネットワークアクセスポイントに再びつなぐことができるようにする。このようなやり方で、インストールデバイス16によって提供された情報は、無線アクセスポイント14に備えられている情報とマッチするように、クライアントデバイス12において対にされる。
【0079】
本発明の上述の実施形態は、携帯型メモリデバイスを使用して、無線通信システムをインストール及び/又は構成する方法を提供している。
【0080】
携帯型メモリデバイスは、不揮発性コンピュータメモリを含み、無線通信システムをインストールして構成することを可能にする一般的なデータと、無線暗号化する一意の追加のデータとを用いて、一意にプログラムされ得る。不揮発性メモリは、USBデバイスの形態で提供されているフラッシュメモリ、又は電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)の形態の、メモリカードであることが好ましいが、後者は、小さなブロック(一般的に、バイト)で消去可能であり、一方でフラッシュメモリは、より大きなブロックでプログラムすることができる。
【0081】
本発明の適切な実施形態では、アクセスポイント14を構成する前に、クライアントデバイス12を構成できることが、当業者に分かるであろう。
【0082】
更に、本明細書は、ソフトウェアを使用して実施できるプロセスを記載しているが、この記載は、このソフトウェアと同じ命令セットを実行する他の手段を、ハードウェア、ファームウェア、及び/又は可能性のある適切なその任意の組み合わせの中に含んでいることを意図していることが、当業者に分かるであろう。
【0083】
本発明の例示的な実施形態は、この中で既に詳しく記載され、添付の図面に示されているが、本発明は、例示的な実施形態に制限されることを意図されておらず、請求項の範囲から逸脱しない、様々な自明の変更と同等なアレンジとを含む。この中で及び請求項の中で明示的に記載されている特徴は、機能的に同等なものを提供する別の特徴に置換可能である。そのような機能的に同等なものは、当業者に分かるであろう。
【0084】
上述において、「1つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」、「様々な実施形態」、等の記載は、そのように記載された本発明の実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を含むことを示している。しかしながら、全ての実施形態が、必ずしも、その特定の特徴、構造、又は特性を備えている必要はない。この中で上述において「1つの実施形態では」又は「例示的な実施形態では」との文言が記載されている場合に、この文言は、当業者の1人に明らかな実施形態と同じ実施形態を指す場合も、又は指していない場合もある。
【0085】
例えば、「処理」、「計算」、「算出」、「決定」、等のような、特徴を記載する用語は、適宜に、コンピュータ又はコンピューティングシステム、或いは同様の電子コンピューティングデバイスが行う動作及び/又はプロセスを指す。これは、コンピューティングシステムのレジスタ及び/又はメモリ内で物理量、例えば電子量として表されるデータを、コンピューティングシステムのメモリ、レジスタ、又はその他のもの、例えば、情報記憶デバイス、送信デバイス、又はディスプレイデバイス内で物理量として同様に表わされる他のデータに、操作及び/又は変換する。
【0086】
クライアント端末との用語は、適切に構成された「コンピューティングプラットフォーム」を指す。この「コンピューティングプラットフォーム」は、1つ以上のデータプロセッサを含む。データ「プロセッサ」は、レジスタ及び/又はメモリからの電子データを処理して、その電子データを、レジスタ及び/又はメモリに記憶することができる他の電子データに変換する、任意のデバイス又はデバイスの一部を指す。
【0087】
本発明の1つ以上の実施形態は、ここに記載されている方法の動作を行なう装置を含む。装置は、所望の目的に限定して構築され得る。或いは、装置は、デバイスに記憶されているプログラムによって選択的にアクティブにされた又は再構成された汎用デバイスを含み得る。本発明による方法の1つ以上の実施形態は、機械読み出し可能媒体に記憶された命令として実施される。機械読み出し可能媒体は、ここに記載されている動作を行なうために、コンピューティングプラットフォームによって読み出されて実行され得る。「機械読み出し可能媒体」との用語は、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出すことができる形態で情報を記憶又は送信する任意の機構を含む。機械読み出し可能媒体の例は、読み出し専用メモリ(read only memory, ROM)と、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)と、磁気ディスク記憶媒体と、光記憶媒体と、フラッシュメモリデバイスと、伝搬される電気信号か、光信号か、音響信号か、或いは他の適切なディジタル及び/又はアナログ信号(例えば、搬送波、赤外線信号、ディジタル信号、等)とを含むが、これらに制限されない。
【0088】
「コンピュータプログラム」及び/又は「コンピュータ制御論理」との用語に対する参照は、適宜に、機械コード、実行可能コード、及び/又はソースコードに対する参照を含む。機械コード、実行可能コード、及び/又はソースコードは、コンパイルされると、コンピュータプログラムのコンピューティングプラットフォームにおいて実行される。
【0089】
コンピュータプログラムは、コンピューティングプラットフォームのメインメモリ及び/又は二次メモリ、並びに/或いはコンピューティングプラットフォームにつなぐことができ、且つ取り外すことができるデータ記憶手段、例えば無線ネットワークインストールデバイス、に記憶されるフォーマットで、又は電子的にダウンロード可能なフォーマットで提供され得る。無線ネットワークをインストールするコンピュータプログラムが、このようなデータ記憶手段に記憶される場合に、これはコンピュータプログラム製品を含む。このようなコンピュータプログラムは、実行された時に、クライアント端末、即ち、コンピュータプラットフォーム又はシステムが、ここに記載されているように本発明の特徴を行なうことができるように定められている。特に、コンピュータプログラムは、実行された時に、本発明の実施形態に従って、プロセッサが方法の1つ以上のステップを実施できるように定められている。従って、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムのデータ制御装置を表し得る。
【0090】
本発明の別の実施形態は、コンピュータプログラム製品を含む。このコンピュータプログラム製品は、制御論理(コンピュータソフトウェア)を記憶したコンピュータ読み出し可能媒体を含む。制御論理は、プロセッサによって実行された時に、ここに記載されている本発明の実施形態の機能をプロセッサに行なわせる。
【0091】
ソフトウェアを使用して実施される本発明の別の例示的な実施形態において、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に記憶され、前記データ記憶手段及び/又はハードドライブを使用して、並びに/或いはネットワーク通信インターフェースカードを介して、コンピュータシステムにロードされる。データプロセッサによって実行される制御論理を実施するソフトウェアは、ここに記載されている本発明の実施形態の機能を、プロセッサに行なわせる。
【0092】
ここに記載されている実施形態と例は、非制限的な例である。この中で上述において詳しく記載された本発明の実施形態は、単に、例示的な実施形態を形成している。本発明の意図及び技術的範囲から逸脱することなく、例えばより広い態様の中で、変更及び修正が行われ得ることが、当業者に分かるであろう。本発明の実施形態は、請求項に定義されているように、本発明の真の意図の中に含まれる全ての変更及び修正をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0093】
4・・・通信リンク、6・・・第1のコンピュータ、8・・・ラップトップコンピュータ、12・・・クライアントデバイス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークを提供するように定められているアクセスポイントに、無線で接続するようにクライアントデバイスを構成することによって、無線通信ネットワークをインストールする方法であって、
前記無線通信ネットワークにつなぐように前記クライアントデバイスを構成するために、インストールプログラムを前記クライアントデバイスにおいて実行するステップと、
前記無線通信ネットワークを使用するトラフィックを識別する少なくとも1つの無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を、前記インストールプログラムに自動的に提供するステップと、
を含み、
前記無線ネットワーク識別子を含む前記無線ネットワーク構成情報を自動的に提供するステップは、
前記無線ネットワーク構成情報を記憶している不揮発性メモリを具備するインストールデバイスを接続して、前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報を利用するように、前記インストールプログラムを構成することによって実施され、
前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイントの無線ネットワーク構成に対応し、
前記アクセスポイントに接続するように定められた任意のクライアント端末に、前記インストールデバイスを接続する前に、前記インストールデバイスと前記アクセスポイントとの両者が、前記無線ネットワーク構成情報を用いて構成される、方法。
【請求項2】
前記無線通信ネットワークによる前記クライアントデバイスと前記アクセスポイントとの間における伝送を暗号化する暗号鍵を含む無線ネットワーク構成情報を、前記インストールプログラムに自動的に提供するステップ、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インストールデバイスは、前記インストールプログラムのためのコードを更に含み、
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、前記インストールプログラムが前記クライアントデバイスにロードされる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、前記コードが自動的にロードされる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線ネットワーク識別子及び/又は前記無線暗号鍵を提供する前記無線ネットワーク構成情報は、前記インストールプログラムと共に、ロードされる、請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記無線ネットワーク識別子及び/又は前記無線暗号鍵を提供する前記無線ネットワーク構成情報は、前記インストールプログラムをロードした後で、ロードされる、請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、
前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、
前記アクセスポイントから前記無線ネットワーク識別子を自動的に取得して、前記無線ネットワーク識別子を、前記インストールデバイスの前記不揮発性メモリに保持するステップと、
を更に含む、請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、
前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、
前記アクセスポイントから前記暗号鍵を自動的に取得した場合に、前記暗号鍵を、前記インストールデバイスの前記不揮発性メモリに保持するステップ、
を更に含む、請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、
前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、
前記無線ネットワーク識別子に対応する構成情報を、前記アクセスポイントに提供するステップと、
を更に含み、
その後で、前記アクセスポイントは、前記一意のネットワーク識別子を有する無線通信ネットワークを提供するように構成されている、請求項1乃至6又は8の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記インストールデバイスを前記クライアントデバイスに接続するステップの前に、
前記インストールデバイスを前記アクセスポイントに接続するステップと、
前記暗号鍵に対応する構成情報を、前記アクセスポイントに提供するステップと、
を更に含み、
その後で、前記アクセスポイントは、前記暗号鍵を利用して、無線通信ネットワークを提供することができる、請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、
前記方法は、
1つ以上の所定のネットワーク特性を満たし且つ無線ネットワーク識別子を有していない無線ネットワークが、利用可能であるかどうかを検出するステップと、
前記インストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク識別子を、前記無線ネットワークによって、前記アクセスポイントに送るステップと、
を更に含み、
前記アクセスポイントが前記無線ネットワーク識別子を受信した場合に、前記アクセスポイントは、前記無線ネットワーク識別子を利用して、前記アクセスポイントが提供する前記無線ネットワークを識別するように、自分自身を自動的に構成するように定められている、請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記インストールデバイスが前記クライアントデバイスに接続された場合に、
前記方法は、
1つ以上の所定のネットワーク特性を満たし且つ暗号鍵を有していない無線ネットワークが、利用可能であるかどうかを検出するステップと、
前記インストールデバイスに記憶されている前記暗号鍵を、前記無線ネットワークによって、前記アクセスポイントに送るステップと、
を更に含み、
前記アクセスポイントが前記無線ネットワーク識別子を受信した場合に、前記アクセスポイントは、前記暗号鍵を利用して、前記アクセスポイントが提供する前記無線ネットワークを識別するように、自分自身を自動的に構成するように定められている、請求項1乃至7、9、又は11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
無線通信ネットワークアクセスポイントとクライアント端末とを使用して、無線通信ネットワークをインストールするように定められた無線通信ネットワークインストールデバイスであって、
前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、
情報を記憶する不揮発性メモリと、
前記クライアント端末に接続する接続手段と、を具備し、
前記クライアント端末が、前記無線通信ネットワークにつながるように自分自身を構成するように定められたインストールプログラムを実行する場合と、
前記無線通信ネットワークインストールデバイスが、前記クライアント端末に接続された場合とにおいて、
前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、前記無線通信ネットワークを使用するトラフィックを識別する少なくとも1つの無線ネットワーク識別子を含む無線ネットワーク構成情報を前記インストールプログラムに自動的に提供することにより、前記アクセスポイントに無線で接続するように、前記クライアント端末を構成することによって、前記無線通信ネットワークをインストールし、
前記無線通信ネットワークインストールデバイスに記憶されている前記無線ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイントの前記無線ネットワーク構成に対応し、
前記アクセスポイントを使用する任意のクライアント端末に、前記無線通信ネットワークインストールデバイスを接続する前に、前記無線通信ネットワークインストールデバイスと前記アクセスポイントとの両者が、前記無線ネットワーク構成情報を用いて構成される、無線通信ネットワークインストールデバイス。
【請求項14】
前記クライアント端末が無線接続することを可能にするように定められたアンテナ手段を更に具備する、請求項13に記載の無線通信ネットワークインストールデバイス。
【請求項15】
前記不揮発性メモリは、フラッシュメモリを含む、請求項13又は14に記載の無線通信ネットワークインストールデバイス。
【請求項16】
前記接続手段は、前記クライアント端末に接続するように定められたユニバーサルシリアルバスコネクタを含む、請求項13乃至15の何れか1項に記載の無線通信ネットワークインストールデバイス。
【請求項17】
前記接続手段は、短距離無線接続手段を含む、請求項13乃至15の何れか1項に記載の無線通信ネットワークインストールデバイス。
【請求項18】
無線通信ネットワークインストールデバイスであって、
無線通信ネットワーク構成情報のデータを記憶するように定められたデータ記憶手段と、
前記無線通信ネットワーク構成情報を用いて、クライアント端末を自動的に構成する手段と、
を具備し、
前記無線通信ネットワークインストールデバイスを、前記クライアント端末に適切に接続して、前記クライアント端末を構成するために使用した後で、前記無線通信ネットワーク構成情報により、前記クライアント端末は、対応する無線通信ネットワーク構成情報を用いて構成された関連する通信ネットワークアクセスポイントに、自動的に接続することができ、
前記無線通信ネットワークインストールデバイスへの前記無線通信ネットワーク構成情報のインストールと、前記アクセスポイントへの対応する無線通信ネットワーク構成情報のインストールとを整合させることによって、前記無線通信ネットワークインストールデバイスは、前記アクセスポイントに自動的に関連付けられる、無線通信ネットワークインストールデバイス。
【請求項19】
請求項1又は2の何れか1項に記載された前記無線通信ネットワークインストールデバイスを使用して、無線通信ネットワークアクセスポイントに接続するように、クライアント端末を適切に構成することを可能にする無線通信ネットワーク構成情報を用いて構成された無線通信ネットワークアクセスポイントであって、
前記無線通信ネットワークアクセスポイントの前記無線通信ネットワーク構成情報と、前記無線通信ネットワークインストールデバイスの前記対応する無線通信ネットワーク構成情報とが、共同して、前記クライアント端末が前記アクセスポイントに接続することを可能にし、
前記無線通信ネットワークアクセスポイントへの前記無線通信ネットワーク構成情報のインストールと、前記無線通信ネットワークインストールデバイスへの前記対応する無線通信ネットワーク構成情報のインストールとを整合させることによって、前記アクセスポイントが、前記無線通信ネットワークインストールデバイスに自動的に関連付けられる、無線通信ネットワークアクセスポイント。
【請求項20】
無線通信ネットワークインストールキットであって、
前記無線通信ネットワークインストールキットは、
アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報を用いて構成されたアクセスポイントと、
対応するクライアント端末無線通信ネットワーク構成情報を記憶するように定められたデータ記憶手段を備える、関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスと、を具備し、
前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスが、クライアント端末に適切に接続されて、前記クライアント端末を構成するために使用されると、前記アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報と、前記対応するクライアント端末無線通信ネットワーク構成情報とが、共同して、クライアント端末が前記アクセスポイントに接続することを可能にするように定められており、
前記アクセスポイントへの第1の無線通信ネットワーク構成情報のインストールと、前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスへの対応する第2の無線通信ネットワーク構成情報のインストールとを整合させることによって、前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスが前記アクセスポイントに自動的に関連付けられる、無線通信ネットワークインストールキット。
【請求項21】
データソースは、
前記関連するクライアント端末ネットワークインストールデバイスにおける前記無線通信ネットワーク構成情報のデータの記憶と、
前記ネットワークアクセスポイントに記憶されている、対応する無線通信ネットワーク構成情報の記憶と、を整合させる、請求項20に記載の無線通信ネットワークインストールキット。
【請求項22】
無線通信ネットワークインストールキットを構成する方法であって、
前記無線通信ネットワークインストールキットは、
アクセスポイントと、
関連するクライアント端末インストールデバイスと、を具備し、
前記無線通信ネットワークインストールキットを構成する方法は、
アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報を用いて、前記アクセスポイントを構成するステップと、
クライアント端末無線通信ネットワーク構成情報を用いて、前記インストールデバイスを構成するステップと、を含み、
前記クライアント端末無線通信ネットワーク構成情報は、前記アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報に対応しており、従って、関連するインストールデバイスが、クライアント端末に適切に接続されて、前記クライアント端末を構成するために使用されると、前記アクセスポイント無線通信ネットワーク構成情報と、前記対応するクライアント端末無線通信ネットワーク構成情報とが、共同して、前記クライアント端末が前記アクセスポイントに接続することを可能にし、
前記無線通信ネットワークインストールキットの、前記アクセスポイントと前記無線ネットワークインストールデバイスは、同じ無線ネットワーク構成の特徴で構成される、無線通信ネットワークインストールキットを構成する方法。
【請求項23】
クライアント端末を無線通信ネットワークに接続する方法であって、
無線ネットワークインストールデバイスを前記クライアント端末に接続するステップと、
前記無線ネットワークインストールデバイスから得られる情報を使用して、前記クライント端末においてインストールプログラムを実行するステップと、
前記クライアント端末が、利用可能な無線通信ネットワークを探索するステップと、
前記クライアント端末が、利用可能な無線通信ネットワークの位置を特定するステップと、
前記クライアント端末が、前記位置を特定された利用可能な無線通信ネットワークの構成情報と、前記クライアント端末にインストールデバイスを使用してインストールされた構成情報とを比較するステップと、
前記クライアント端末にインストールされた前記無線ネットワーク構成情報が、前記位置を特定された利用可能な無線通信ネットワークに対する前記無線ネットワーク構成情報とマッチすると、前記クライアント端末が判断した場合に、前記クライアント端末を前記無線通信ネットワークに接続するステップと、
を含む、クライアント端末を無線通信ネットワークに接続する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2011−517184(P2011−517184A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501292(P2011−501292)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【国際出願番号】PCT/GB2009/000812
【国際公開番号】WO2009/122146
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】