説明

無線ネットワークコントローラを選択する方法、装置、およびシステム

【課題】無線ネットワークコントローラまたは制御ポイントとしての役割を果たす無線ネットワークの局を選択するデバイス、システム、および方法を開示する。
【解決手段】局は、無線ネットワークコントローラを選択するべく局の機能をチェックせよとの要求であって、送信局の機能値を含む要求を受信してよい。局は、局の自身の機能値と、送信局の機能値とを機能優先順序の降順で比較することで、局の自身の機能をチェックして、局の機能値が送信局の機能値よりも高い場合には、局は、より高い機能値を有する局を無線ネットワークコントローラとして選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
パーソナル無線エリアネットワーク(WPAN)は、1人の人の近隣での、コンピューティングデバイス(例えば、電話および携帯情報端末等のパーソナルデバイス)間の通信に利用されるネットワークである。WPANの届く範囲は、数メートルであってよい。WPANは、パーソナルデバイス同士の個人間通信に利用することもできるし、インターネット等の高レベルのネットワークへのアップリンクを介した接続にも利用することもできる。
【0002】
ミリ波WPANおよび/またはmmWaveネットワークは、高速インターネットアクセス、ストリーミングコンテンツのダウンロード(例えばビデオ・オン・デマンド(VOD)、高精細テレビ(HDTV)、ホームシアター等)、リアルタイムストリーミング、およびケーブルを入れ替えるための無線データバス等の、超高速データレートの(例えば、毎秒2ギガビット(Gbps)を超える速度)用途が可能である。
【0003】
mmWaveWPANのなかには、個人基本サービスセット(PBSS)を含むものがある。PBSSは、複数の局(STA)を含むことができる。STAは、マルチバンドが可能なSTAであっても、および/または、60GHzのSTAであってもよい。mmWaveWPANは、さらに、STAの1つを、PBSS制御ポイント(PCP)として動作させる、または振舞うことを許可することもできる。PCPは、2つの局の間の直接リンクを制御したり、および/または、構築したりすることができる。さらにPCPは、サービス期間(SP)を割り当てたり、および/または、スケジュールしたりすることもできる。
【0004】
発明とみなす主題は、明細書の最終部分で特に指摘し、明確に請求する。しかし発明は、その組成および方法両面において、並びに、その対象物、特徴、および利点においても、添付図面とともに以下の詳細な記載を読んだ際に最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の例示的な実施形態における無線通信ネットワークの概略図である。
【図2】本発明の1つの例示的な実施形態におけるDBand局情報エレメントの無線ネットワークコントローラ機能ファクターの概略図である。
【図3】本発明の例示的な実施形態における無線通信ネットワークの、ある局の概略図である。
【図4】本発明の例示的な実施形態における無線ネットワークコントローラを選択する方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
記載を簡潔および明瞭にするために、図面に示す部材は、必ずしも実際の縮尺で描かれてはいない。例えば、部材の一部の大きさは、他の部材よりも強調表示されて、明瞭性を期している場合がある。さらに適切と思われる場合には、図面間で参照番号を繰り返して、対応する、または類似した部材であることを示している場合がある。
【0007】
以下の詳細な記載においては、数多くの詳細を述べて、本発明の完全な理解を促す。しかし、当業者であれば理解するように、本発明は、これら特定の詳細がなくても実施することができる。また、公知の方法、手順、部材、および回路については詳述を避けることで、本発明を不当に曖昧にしないようにしている箇所もある。
【0008】
以下に述べる詳細な記載の一部は、コンピュータメモリ内のデータビットまたはバイナリデジタル信号に対する処理を表すアルゴリズムによる、象徴的な表現で示される場合がある。これらの、アルゴリズムによる記載および表現は、データ処理技術分野の当業者が当業者に対して自分の仕事の内容を伝える際に利用される技術である。
【0009】
特にそうではないと明記されていない限り、「処理(processing)」「コンピューティング(computing)」「計算(calculating)」「判断/決定(determining)」といった用語を利用する説明は明細書の随所に見られるが、これらは、特にそうではないと明記していない限りにおいて、コンピュータまたはコンピューティングシステム、もしくはこれらに類似した電子コンピューティングデバイスの行う、コンピューティングシステムのレジスタおよび/またはメモリ内の物理量(例えば電子)で表されるデータを、コンピュータシステムのレジスタ、メモリ、もしくはその他の同様の情報格納、送信、または表示デバイス内の物理量で同様に表される他のデータへと操作および/または変換する動作および/または処理に係るものであってよい。「a」「an」といった不定冠詞は、ここでは、1つ、または2以上と定義されている。複数という用語は、ここでは、2以上の数として定義されている。ここで利用される「別の」という用語は、少なくとも第2の、またはそれ以上、の意味である。含む、および/または、有する、という用語は、ここでは、備えるという意味に定義されている場合もあるが、これに限定はされない。ここで利用される連結という用語は、所望な形態で(例えば機械的、電子的、デジタル的、直接、ソフトウェアにより、ハードウェアにより、等の形態で)、動作可能に接続されることとして定義される。
【0010】
ここで利用される「PBSS制御ポイント(PCP)」という用語は、mmWaveネットワークの制御ポイントとして動作する局(STA)として定義される。
【0011】
ここで利用される「アクセスポイント(AP)」という用語は、STA機能を有し、且つ、関連するSTAに対して、無線媒体(WM)を介して配信サービスへのアクセスを提供する任意の実体のこととして定義される。
【0012】
ここで利用される「無線ネットワークコントローラ」という用語は、無線ネットワークのPCPおよび/またはAPとして動作する局として定義される。
【0013】
ここで利用される「指向性帯域(DBand)という用語は、チャネル開始周波数が45GHzを超える任意の周波数帯域のこととして定義される。
【0014】
ここで利用される「DBandSTA」という用語は、無線トランスミッタがDBand内にあるチャネル上で動作するSTAのこととして定義される。
【0015】
ここで利用される「個人基本サービスセット(PBSS)」という用語は、暫定的な内蔵式のネットワークを形成し、DBandで動作し、1つのPBSS制御ポイント(PCP)を含み、配信システム(DS)へのアクセスは存在しないが、イントラPBSS転送サービスがオプションとして存在するような基本サービスセット(BSS)として定義される。
【0016】
ここで利用される「スケジュールされたサービス期間(SP)」は、サービス品質(QoS)APまたはPCPによりスケジュールされる。スケジュールされたSPは、所望の場合には、固定時間間隔で始まってよい。
【0017】
ここで利用される「トラフィック」および/または「トラフィックストリーム」という用語は、STA等の無線デバイス間のデータフローおよび/またはストリームとして定義される。ここで利用される「セッション」という用語は、直接物理リンクを構築した一対の局に維持または格納されている(転送は除く)状態情報として定義される。状態情報は、セッションを記述または定義してよい。
【0018】
ここで利用する「無線デバイス」という用語は、例えば、無線通信のできるデバイス、無線通信のできる通信デバイス、無線通信のできる通信局、無線通信のできるポータブルまたは非ポータブルデバイス等であってよい。一部の実施形態では、無線デバイスとは、コンピュータに統合された周辺デバイスであったり、これを含んだりするものであってよく、または、コンピュータに取り付けられた周辺デバイスであったり、これを含んだりするものであってよい。一部の実施形態では、「無線デバイス」という用語は、無線サービスをオプションとして含む概念であってよい。
【0019】
本発明の実施形態は、mmWaveネットワークのサービス期間をスケジュールするデバイス、システム、および方法を提供することができる。例えばmmWaveネットワークのPCPは、サービス期間の開始時間を、サービス期間スケジュール情報を含む情報エレメントがPCPに送信されてから所定の時間を経過しない時点として設定することができるが、本発明の範囲はこれらの例に限定はされない。
【0020】
本発明は、様々な用途に利用可能であることを理解されたい。本発明はこの点に限定はされないが、ここに開示する回路および技術は、無線システムの局等の様々な装置内で利用することができる。本発明の範囲内に含まれることが意図される局は、あくまで例であるが、WLAN局、無線パーソナルネットワーク(WPAN)等を含む。
【0021】
本発明の範囲内に含まれることが意図される種類のWPAN局は、これらに限定はされないが、マルチバンドステーションとして動作可能な局、PCPとして動作可能な局、APとして動作可能な局、DBand局として動作可能な局、移動局、アクセスポイント、例えば周波数ホッピング方式信号(FHSS)、直接拡散方式(DSSS)、相補的符号化キーイング(CCK)、直交周波数分割多重(OFDM)等の拡散スペクトル信号を受信および送信する局等を含む。
【0022】
一部の実施形態は、様々なデバイスおよびシステム(例えば、ビデオデバイス、オーディオデバイス、オーディオ−ビジュアル(A/V)デバイス、セットトップボックス(STB)、Blu−ray(登録商標)ディスク(BD)プレーヤ、BDレコーダ、DVDプレーヤ、高精細(HD)DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、ブロードキャストHDレシーバ、ビデオソース、オーディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナ、ブロードキャスト無線レシーバ、ディスプレイ、フラットパネルディスプレイ、パーソナルメディアプレーヤ(PMP)、デジタルビデオカメラ(DVC)、デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、オーディオレシーバ、オーディオ増幅器、データソース、データシンク、デジタル静止カメラ(DSC)、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、携帯情報端末(PDA)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス、車両デバイス、非車両デバイス、モバイルまたはポータブルデバイス、消費者用デバイス、非モバイルまたは非ポータブルデバイス、無線通信局、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP)、有線または無線ルータ、有線または無線モデム、有線または無線ネットワーク、ワイヤレスエリアネットワーク、ワイヤレスビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ワイヤレスPAN(WPAN)、Wireless HD(登録商標)および/またはワイヤレスギガビットアライアンス(WGA)仕様および/または将来のバージョンおよび/またはこれらの派生物に従って動作するデバイスおよび/またはネットワーク、既存のIEEE802.11(IEEE802.11―19992007:ワイヤレスLAN媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様)規格および修正版(「IEEE802.11規格」)および/または、その将来のバージョンおよび/または派生物に従って動作するデバイスおよび/またはネットワーク、上述したネットワークの一部であるユニットおよび/またはネットワーク、一方向および/または双方向無線通信システム、セルラー式無線電話通信システム、無線ディスプレイ(WiDi)デバイス、セルラー式電話機、無線電話機、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、無線通信デバイスを含むPDAデバイス、モバイルまたはポータブルグローバルポジショニングシステム(GPS)デバイス、GPSレシーバまたはトランシーバまたはチップを含むデバイス、RFID素子またはチップを含むデバイス、多入力多出力(MIMO)トランシーバまたはデバイス、単一入力多出力(SIMO)トランシーバまたはデバイス、多入力単一出力(MISO)トランシーバまたはデバイス、1以上の内部アンテナおよび/または外部アンテナを有するデバイス、デジタルビデオブロードキャスト(DVB)デバイスまたはシステム、多重標準の無線デバイスまたはシステム、有線または無線ハンドヘルドデバイス(例えばBlackBerry,Palm Treo等)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)デバイス等との関連で利用されてよい。
【0023】
一部の実施形態は、1以上の種類の無線通信信号および/またはシステム(例えば無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数分割多重(FDM)、直交FDM(OFDM)、時分割多重(TDM)、時分割多重接続(TDMA)、拡張TDMA(E−TDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、符号分割多重接続(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、CDMA2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、マルチキャリア変調(MDM)、離散マルチトーン(DMT)、Bluetooth(登録商標)、グローバルポジショニングシステム(GPS)、Wi−Fi、Wi−Max、ZigBee(登録商標)、Ultra−Wideband(UWB)、モバイル通信用のグローバルシステム(GSM(登録商標))、2G、2.5G,3G、3.5G、EDGE(Enhanced Data rates for GSM(登録商標) Evolution:GSM(登録商標)進化に関する向上データレート等)とともに利用することができる。他の実施形態は、様々な他のデバイス、システム、および/または、ネットワークで利用することができる。
【0024】
一部の実施形態は、適切な限られた範囲または短距離の無線通信ネットワーク(例えば「ピコネット」、ワイヤレスエリアネットワーク、WPAN、WVAN等)とともに利用することもできる。
【0025】
図1は、本発明の例示的な実施形態における無線通信ネットワーク100の概略図である。例えば、無線通信ネットワーク100は、IEEE802 802.11タスクグループad(TGad)が開発した規格に従って、および/または、WGA仕様に従って、および/または、IEEE802.15.3c規格に従って、および/または、WirelessHD(登録商標)仕様に従って、および/または、ECMA−387規格などに従って動作可能であってよい。
【0026】
本発明の範囲はこれに限定はされないが、無線通信ネットワーク100は、局110、無線ネットワークコントローラ120、および局130を含んでよい。この例示的な実施形態においては、局110および130のそれぞれが、ネットワークコントローラとして動作可能であってよい。ネットワークコントローラ120は、望ましい場合には、局の役割を果たすことができるものであってよい。
【0027】
さらに局110および局130は、送信元および送信先DBand局として動作可能であってよいが、本発明の範囲はこの点に限定はされない。
【0028】
動作中に、無線ネットワークコントローラ120は、望ましい場合には、PCPおよび/またはAPの役割を果たすことができるものであってよい。局110および130は、無線ネットワークコントローラとなるための自身の機能をチェックおよび評価する要求を受信してよい。この要求には、送信局の機能の値、またはこれら値のセットが含まれていてよい。各局は、局の機能から、自身の無線ネットワークコントローラファクター(例えばDBand局情報エレメントのためのPCPファクター等)を構築または格納することができる。ピア局の機能を受信すると、局は、送信局の無線ネットワークコントローラファクターを構築することができる。DBand局情報エレメントのためのPCPファクターについては、図2を参照して詳述する。
【0029】
本発明のこの例示的な実施形態においては、局110および130のそれぞれ、および、無線ネットワークコントローラ120が、格納されている機能値(例えば自身の無線ネットワークコントローラファクター)と、受信した機能値(例えばピアの自身の無線ネットワークコントローラファクター)とを、機能優先順序の降順で比較することで、局の自身の機能をチェックまたは評価して、最高機能値または値のセットまたは組み合わせた値を有する局を、無線ネットワークコントローラまたは制御ポイントとして選択することができるが、本発明の範囲はこの例に限定はされない。比較対象ファクターまたは値は、値のセット(例えばビットのセット)を含みうるので、比較は、組み合わせられて、1つファクターまたは総合的な値を形成するような値のセットを比較することも含む。
【0030】
比較を行うためには、局は、局の自身の機能値と、受信したピア局の機能値とを組み合わせて、局の数値的に組み合わせられた機能値と、ピア局の数値的に組み合わせられた機能値とをそれぞれ提供、算出、または生成することができるが、組み合わせられた機能値におけるある機能の位置(つまり、順序の比較における値の比較の位置)は、機能の優先度、および、組み合わせられた機能値における、より低い優先度の機能値よりも重みの高い機能に依存する。
【0031】
例えば、組み合わせられた機能値とは、永久電源に対応するステータスまたはこれに対応する値(例えばそれが存在してもしなくても)、制御ポイントのクラスタリング機能のステータスまたはこれに対応する値、関連局のサービス期間をスケジュールする機能のステータスまたはこれに対応する値、擬似静的スケジュールを提供する機能のステータスまたはこれに対応する値、局のアンテナのセクターの総数、および、無線ネットワークの制御ポイントと関連付けられる局の最大数を、数値的に組み合わせられた機能値を提供するために組み合わせた値である数であってよい。
【0032】
さらに局は、永久電源のステータスまたは存在を第1に最も優先させ、制御ポイントのクラスタリング機能を第2に優先させ、関連局のサービス期間のスケジュール機能を第3に優先させ、擬似静的スケジュールを提供する機能を第4に優先させ、局のアンテナのセクターの総数を第5に優先させ、無線ネットワークの制御ポイントに関連付けられる局の最大数を第6に優先させ、というように局の自身の機能に優先順位をつけてよいが、本発明の範囲はこの点に限定はされない。
【0033】
局の自身の機能値または組み合わせられた値が、ピア局の機能値または組み合わせられた値と等しい場合には、局(例えば局110)は、局のMACアドレス値を、ピア局(局130)および無線ネットワークコントローラ120のものと比較して、最高MAC値を有する局を選択してよい。選択された局(例えば局130)は、望ましい場合には、無線ネットワークコントローラ機能に従って動作し、または振る舞い、無線ネットワークコントローラの役割を果たすことができる。
【0034】
図2は、本発明の1つの例示的な実施形態におけるDBand局情報エレメントの無線ネットワークコントローラ機能ファクターを示す。一部の例示的な実施形態では、無線ネットワークコントローラ機能ファクターを、PCP機能ファクター200と称する場合もある。
【0035】
この例示的な実施形態では、局の機能は、最大の関連局の数210、セクターの総数220、擬似静的割り当て230、時分割データ転送時間(TDDTT)240、PCP/APクラスタリング250、および電源260を含んでよいが、本発明の範囲はこれらの機能に限定はされず、他の局の機能を本発明の実施形態において利用することもできることを理解されたい。
【0036】
本発明の実施形態では、電源260の値は、STAが電池により駆動される場合に1に設定されてよく、そうではない場合(例えば永久電源を利用する場合)には0に設定されてよい。従ってこの例では、電源値が0である場合に最高優先度が得られ、局の機能値の組み合わせに最高値を設定することができる。
【0037】
第2に優先させるものはPCP/APクラスタリング250である。PCP/APクラスタリング250は、STAがPCP/APとして動作する場合にPCP/APクラスタリング250を実行することができる場合には1に設定され、そうではない場合には0に設定される。従って、PCP/APクラスタリング値を1に設定することができる場合には、PCP/AP250の優先度が高くなる、または増加する。
【0038】
第3に優先させるものはTDDTT240である。TDDTT240は、STAが、PCP/APとして動作する場合に、時分割チャネルアクセス可能な場合には1に設定され、そうではない場合には0に設定される。従ってTDDTT240の優先度は、TDDTTの値が1に設定されている場合に高くなる、または増加する。
【0039】
第4に優先させるものは擬似静的割り当て230である。擬似静的割り当て230は、STAが、PCP/APとして動作する場合に、擬似静的割り当て可能な場合には1に設定され、そうではない場合には0に設定される。従って擬似静的割り当て230の優先度は、擬似静的割り当てが1の場合に高くなる、または増加する。
【0040】
第5に優先させるものはセクターの総数220である。セクターの総数220は、STAが全てのアンテナについて組み合わせられたセクタースイープで利用可能なセクターの総数のことであってよい。この例では、セクター数は5番目の優先度であってよい。
【0041】
第6に優先させるものはMAX関連STA数210である。この例示的な実施形態では、MAX関連STA数210は、STAがPCP/APとして動作する場合に、関連して実行することのできるSTAの最大数を示していてよい。この例では、STAの数が、6番目の優先度であってよい。
【0042】
本発明の一部の例示的な実施形態においては、PCPファクター値は、上述した局の機能の数値的に組み合わせられた値であってよい。局が無線ネットワークコントローラの役割を果たすことができるかどうかの決定は、STAのPCPファクター(PCPファクター200)((self_PCT_factor))の値と、ピア局のDBand機能エレメントに示されているピアSTAのPCPファクター(peer_PCP_factor)の値とを比較することで行われてよい。他のファクターを利用することもできる。
【0043】
別の例示的な実施形態では、望ましい場合に、局のPCPファクター値は、局DBand機能エレメントに存在するフィールドの値を連結することで、またはフィールドを選択することで、算出、生成、または構築することもできる。慣例では、最下位ビットを左端のビット(B0)とするが、本発明の範囲はこの点に限定はされない。
【0044】
加えて、self_PCT_factorのDBandSTAの値が、peer_PCP_factorの値より大きい場合には、または、これらの値同士は等しいが、STAのMACアドレスのほうが、ピアSTAのDBand機能エレメントに含まれているピアSTAのAMCアドレスより大きい場合には、DBandSTAが、無線ネットワークコントローラ(例えばPCPまたはAP)に設定される、または、この役割を果たすことになり、そうではない場合には、STAは無線ネットワークコントローラの役割を果たさない。
【0045】
さらに無線ネットワークコントローラの選択が、要求の受信の結果として実行される場合には、局は以下のように応答してよい。つまり、局が無線ネットワークコントローラになる場合には、「成功」メッセージを送信する。局が非PCP STAの役割を果たす場合には、既に開始済み、または、参加メッセージ(already started or join message)を送って応答する。
【0046】
明示的な無線ネットワークコントローラ(例えばPCP)ハンドオーバの場合には、無線ネットワークコントローラは、候補の無線ネットワークコントローラを選択するときに、PCPファクターの値を利用することができるが、本発明の範囲はこの点に限定はされない。
【0047】
1、0ではない、他の値もしくは符号を利用することもでき、または、1、0に対して異なる意味を与えることもできる。
【0048】
先ず図3を参照すると、本発明の例示的な実施形態における無線通信ネットワークのSTAの概略が示されている。本発明の実施形態においては、局300は、例えば無線ネットワークコントローラ、アクセスポイント、ピコネットコントローラ(PNC)、局、マルチバンドステーション、DBand局、イニシエータ、応答機等として機能可能な無線通信デバイスであってよい。
【0049】
本発明の一部の例示的な実施形態においては、局300は、例えば無線機310を含んでよい。無線機310は、2以上のアンテナに動作可能に連結されてよい。例えば無線機310は、アンテナ360および362に動作可能に連結されてよい。無線機310は、少なくともレシーバ(RX)312、トランスミッタ(TX)314、およびビームフォーミング(BF)コントローラ316を含んでよいが、本発明の範囲はこの点に限定はされない。無線機310は、トランシーバであっても、これを含んでもよい。
【0050】
さらに、本発明の一部の実施形態においては、無線機310は、DBand(例えば60GHz周波数帯域)上で動作してよい。局300はさらに、MACプロセッサ340およびメモリ350を含んでよい。MACプロセッサ340は、局管理実体(SME)モジュール345を含んでよい。MACプロセッサ340は、望ましい場合に、IEEE802.11TAGadおよび/またはIEEE802.15.3cおよび/または、WirelessHD(登録商標)および/またはECMA−387および/またはISO/IEC13156:2009および/またはBluetooth(登録商標)および/またはWGA仕様に従ってMACプロトコルを動作させてよい。本発明の一実施形態の方法は(PCPファクター値またはその他の値の算出または生成を含み)、MACプロセッサ340全体またはその一部により行われてよい。
【0051】
メモリ350は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、取り外し可能または取り外し不可能メモリ、消去可能または消去不可能メモリ、書き込み可能または書き換え可能メモリ等の1以上を含んでよい。例えば、メモリ350は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDR−DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、EPROM、EEPROM、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、書き込み可能CD(CD−R)、書き換え可能CD(CD−RW)、フラッシュメモリ(NORまたはNANDフラッシュメモリ等)、コンテンツアドレス可能メモリ(CAM)、ポリマーメモリ、相変化メモリ、強誘電性メモリ、シリコン酸化物窒化物酸化物シリコン(SONOS)メモリ、ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードドライブ、光ディスク、磁気ディスク、カード、磁気カード、光カード、テープ、カセット等を含んでよい。
【0052】
一部の例示的な実施形態では、アンテナ360および362は、例えば、フェーズドアレイアンテナ、内部および/または外部RFアンテナ、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、無指向性アンテナ、エンドフェッドアンテナ、円偏光アンテナ、マイクロストリップアンテナ、ダイバーシティアンテナ、または、無線通信信号、ブロック、フレーム、送信ストリーム、パケット、メッセージおよび/またはデータを送信および/または受信するのに適したその他の種類のアンテナを含んでよいが、本発明の範囲はこれらの例に限定はされない。
【0053】
本発明の一部の例示的な実施形態では、BFコントローラ316は、望ましい場合、多入力多出力(MIMO)コントローラおよび/またはビームフォーマプロセッサを含んでもよい。
【0054】
本発明の実施形態では、無線機310およびレシーバ312は、アンテナ360を介して、無線ネットワークコントローラになるための自身の機能をチェックおよび評価する要求を受信してよい。要求には、送信局の機能値が含まれていてよい。例えば、機能値は、図2に関して説明したDBand局情報エレメントのPCPファクターに含まれていてよい。
【0055】
本発明の例示的な実施形態では、MACプロセッサ340は、格納されている機能値(例えば自身の機能)を、受信した機能値(例えばピア局の機能)と比較することで、局の自身の機能をチェックまたは評価することができる。チェックは、例えば機能優先順序の降順で行うことができる。例えば、MACプロセッサは、先ず、最高優先度の機能をチェックしてから、降順で他の機能をチェックすることができる。局(例えば局110)の自身の機能値が、ピア局(例えば局130)の機能値よりも高い場合には、最高機能値を有する局を、無線ネットワークコントローラまたは制御ポイントとして選択することができるが、本発明の範囲はこの例に限定はされない。
【0056】
一実施形態では、「選択」は、ネットワークコントローラになる、またはネットワークコントローラに選択される局により行われてよい。一部の実施形態では、コントローラにならないと判断した局は、別の局をコントローラには選択することはなく、別の局自身に選択させる。
【0057】
比較を行うためには、MACプロセッサ340は、局の自身の機能値を、受信したピア局の機能値と組み合わせて、局の数値的に組み合わせられた機能値を生成し、ピア局の数値的に組み合わせられた機能値をそれぞれ算出、提供、または生成することができるが、組み合わせられた機能値におけるある機能の位置は、機能の優先度、および/または、より低い優先度の機能値よりも組み合わせられた機能値における重みの高い機能に依存する。
【0058】
一例では、組み合わせられた機能値は、永久電源、制御ポイントのクラスタリング機能、関連局のサービス期間をスケジュールする機能、擬似静的スケジュールを提供する機能、局のアンテナのセクターの総数、および、無線ネットワークの制御ポイントと関連付けられる局の最大数を、数値的に組み合わせられた機能値を提供するために組み合わせた値であってよい。
【0059】
さらにMACプロセッサ340は、永久電源を第1に最も優先させ、制御ポイントのクラスタリング機能を第2に優先させ、関連局のサービス期間のスケジュール機能を第3に優先させ、擬似静的スケジュールを提供する機能を第4に優先させ、局のアンテナのセクターの総数を第5に優先させ、無線ネットワークの制御ポイントに関連付けられる局の最大数を第6に優先させ、というように局の自身の機能に優先順位をつけてよいが、本発明の範囲はこの点に限定はされない。
【0060】
局の自身の機能値が、ピア局の機能値と等しい場合には、MACプロセッサ340は、局のMACアドレス値を、ピア局(局130および無線ネットワークコントローラ120)のものと比較して、最高の媒体アクセス制御値を有する局を選択してよい。SME345は、選択された局(例えば局130)に、望ましい場合には、無線ネットワークコントローラ機能に従って動作させて、局130に無線ネットワークコントローラの役割を果たさせることができる。
【0061】
図4は、本発明の例示的な実施形態における無線ネットワークコントローラを選択する方法のフローチャートを示す。例えば方法は、MACプロセッサ(MACプロセッサ340)により、メモリ350に格納されている命令を実行することから、またはこれにより実行されてよい。
【0062】
方法は、局の無線ネットワークファクターが無線ネットワークコントローラ(例えばPCPおよび/またはAP)の役割を果たすことができるものであるかをチェックおよび評価する要求メッセージを受信することから始まってよい(テキストボックス410)。この要求には、送信局の機能の値が含まれてよい。局は、自身の無線ネットワークコントローラファクター(例えばself_PCT_factor)およびピア局の無線ネットワークコントローラファクター(例えばpeer_PCP_factor)を、それぞれ自身の機能および受信した機能に分けて組み合わせてよい(テキストボックス415)。例えば、局は、自身のself_PCT_factorの値を、peer_PCP_factorの値に対してチェックおよび/または比較してよい。局のself_PCT_factor値が、peer_PCT_factor値と等しい場合(ダイアモンド420)には、局は、自身のMACアドレスをピア局のMACアドレスに対してチェックまたは比較してよい。局のMACアドレスが、ピア局のMACアドレスより大きい場合には(ダイアモンド440)、局を、無線ネットワークコントローラの役割を行うように設定し(テキストボックス470)、望ましい場合には、「成功」メッセージを局管理実体(例えばSME345)に送信してよい(テキストボックス480)。
【0063】
局のself_PCT_factor値がpeer_PCT_factor値とは異なっており(ダイアモンド420)、局自身のself_PCT_factor値がpeer_PCT_factor値より高い場合には(ダイアモンド430)、局は、(自身の局管理実体により)、例えば「成功」メッセージを送信することにより、または、このステータスを局のSME(SME345)に示すことにより(テキストボックス480)、局自身が無線ネットワークコントローラの役割を行うと設定する(テキストボックス470)。局のself_PCT_factorの値がpeer_PCT_factorの機能値に等しい場合には(ダイアモンド420)、および、局のMACアドレスがピア局のMACアドレスより小さい場合には(ダイアモンド440)、ピア局を、無線ネットワークコントローラの役割を行うように設定し(テキストボックス450)、局は、このステータスを示すメッセージを送信してよく、および/または、「既に開始済み」または「参加」メッセージを局のSME(例えばSME345)に送ってよい(テキストボックス460)。他の異なる処理を実行してもよい。
【0064】
本発明の実施形態は、プロセッサまたはコントローラにより実行されると、ここに開示する方法を実行するような命令(例えばコンピュータ実行可能命令)を符号化したり、含んだり、または格納したりする、メモリ、ディスクドライブ、USBフラッシュメモリ等の、コンピュータまたはプロセッサ永久可読媒体、または、コンピュータまたはプロセッサ永久格納媒体等の物品を含んでよい。
【0065】
本発明の実施について特定の実施形態を示して記載してきた。これらの実施形態は例示を意図しており、限定は意図していない。数多くの変形例、修正例、追加、および向上が可能である。従って、記載されているものが単数形であっても複数形のものが可能である場合もある。様々なコンポーネント、処理、およびデータストレージの境界線は自由な場合があり、特定の処理は特定の構成例のコンテキストにおいて示されていることを理解されたい。他の機能割り当ても可能であり、これも以下の請求項の範囲に含まれる。最後に、様々な構成において離散的なコンポーネントとして提示されている構造および機能は、構造またはコンポーネントの組み合わせとして実装されてもよい。述べられていてもいなくても、全ての変形例、修正例、追加、および向上が、以下の請求項が定義する本発明の範囲内に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークコントローラの役割を果たす無線ネットワークの局を選択する方法であって、
前記局において、前記局の機能をチェックせよとの要求であって、送信局の機能値を含む要求を受信する段階と、
前記局の機能値と、前記送信局の機能値とを機能優先順序の降順で比較することで、前記局の機能をチェックする段階と、
最高機能値セットを有する局を、前記無線ネットワークコントローラとして選択する段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記チェックする段階は、
前記局の複数の機能値を組み合わせて、数値的に組み合わせられた値を生成する段階を有し、
前記組み合わせられた機能値におけるある機能の位置は、前記機能の優先度と、前記組み合わせられた機能値における、より低い優先度の機能値よりも重みの高い機能とに依存する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機能値を生成する段階は、
永久電源のステータス、制御ポイントのクラスタリング機能、関連局のサービス期間をスケジュールする機能、擬似静的スケジュールを提供する機能、前記局のアンテナのセクターの総数、および、前記無線ネットワークの制御ポイントと関連付けられる局の最大数の各値を組み合わせる段階を有する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記チェックする段階は、
永久電源のステータスを第1に最も優先させ、制御ポイントのクラスタリング機能を第2に優先させ、関連局のサービス期間のスケジュール機能を第3に優先させ、擬似静的スケジュールを提供する機能を第4に優先させ、前記局のアンテナのセクターの総数を第5に優先させ、前記無線ネットワークの制御ポイントに関連付けられる局の最大数を第6に優先させるよう、前記局の機能に優先度をつける段階を有する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記チェックする段階は、
前記局の媒体アクセス制御アドレス値をチェックする段階と、
前記局の前記数値的に組み合わせられた機能値と、ピア局の数値的に組み合わせられた機能値とが等しい場合には、媒体アクセス制御アドレス値が最大である局を選択する段階と
を有する請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記選択された局の制御ポイント機能を開始する段階と、
前記選択された局が、前記無線ネットワークの前記制御ポイントとしての役割を果たす段階と
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線ネットワークの局であって、
無線ネットワークコントローラとなるための機能をチェックせよとの要求であって、送信局の機能値のセットを含む要求を受信するトランシーバと、
前記局の機能を含む自身の無線ネットワークコントローラファクターを格納するメモリと、
前記自身の無線ネットワークコントローラファクターに格納されている前記局の機能と、ピアネットワークコントローラファクターに構成されている前記受信した機能値とを機能優先順序の降順で比較することで、前記局の機能をチェックする媒体アクセス制御(MAC)プロセッサと
を備え、
最高の機能値のセットを有する局を、前記無線ネットワークコントローラとして選択する局。
【請求項8】
前記MACプロセッサは、前記局の複数の機能値を組み合わせて、数値的に組み合わせられた機能値を生成し、
前記組み合わせられた機能値におけるある機能の位置は、前記機能の優先度と、前記組み合わせられた機能値における、より低い優先度の機能値よりも高い重みを有する機能とに依存する請求項7に記載の局。
【請求項9】
前記MACプロセッサは、永久電源のステータス、制御ポイントのクラスタリング機能、関連局のサービス期間をスケジュールする機能、擬似静的スケジュールを提供する機能、前記局のアンテナのセクターの総数、および、前記無線ネットワークの制御ポイントと関連付けられる局の最大数の各値を組み合わせて、前記数値的に組み合わせられた機能値を提供する請求項8に記載の局。
【請求項10】
前記MACプロセッサは、永久電源のステータスを第1に最も優先させ、制御ポイントのクラスタリング機能を第2に優先させ、関連局のサービス期間のスケジュール機能を第3に優先させ、擬似静的スケジュールを提供する機能を第4に優先させ、前記局のアンテナのセクターの総数を第5に優先させ、前記無線ネットワークの制御ポイントに関連付けられる局の最大数を第6に優先させるよう、前記局の機能に優先度をつける請求項9に記載の局。
【請求項11】
前記MACプロセッサは、前記局の媒体アクセス制御アドレス値をチェックして、前記自身の無線コントローラファクターと、前記ピアの無線コントローラファクターとが等しい場合には、前記媒体アクセス制御アドレス値が最大である局を選択する請求項7に記載の局。
【請求項12】
前記MACプロセッサの局管理実体は、制御ポイント機能に従って動作して、前記局に、前記無線ネットワークの前記制御ポイントの役割を果たさせる請求項7に記載の局。
【請求項13】
無線局コントローラは、個人基本サービスセット(PBSS)制御ポイント(PCP)を有する請求項7に記載の局。
【請求項14】
直接帯域(DBand)局を備える請求項7に記載の局。
【請求項15】
無線通信システムであって、
無線ネットワークの局を備え、
前記局は、
無線ネットワークコントローラとなるための機能をチェックせよとの要求であって、送信局の機能値のセットを含む要求を受信するトランシーバと、
前記局の機能を含む自身の無線ネットワークコントローラファクターを格納するメモリと、
前記自身の無線ネットワークコントローラファクターに格納されている前記局の機能と、ピアネットワークコントローラファクターに構成されている前記受信した機能値とを機能優先順序の降順で比較することで、前記局の機能をチェックする媒体アクセス制御(MAC)プロセッサと
を備え、
最高の機能値のセットを有する局を、前記無線ネットワークコントローラとして選択する
無線通信システム。
【請求項16】
前記局の前記MACプロセッサは、前記局の複数の機能値を組み合わせて、数値的に組み合わせられた機能値を生成し、
前記組み合わせられた機能値におけるある機能の位置は、前記機能の優先度と、前記組み合わせられた機能値における、より低い優先度の機能値よりも高い重みを有する機能とに依存する請求項15に記載の無線通信システム。
【請求項17】
前記局の前記MACプロセッサは、永久電源のステータス、制御ポイントのクラスタリング機能、関連局のサービス期間をスケジュールする機能、擬似静的スケジュールを提供する機能、前記局のアンテナのセクターの総数、および、前記無線ネットワークの制御ポイントと関連付けられる局の最大数の各値を組み合わせて、前記数値的に組み合わせられた機能値を提供する請求項16に記載の無線通信システム。
【請求項18】
前記局の前記MACプロセッサは、永久電源のステータスを第1に最も優先させ、制御ポイントのクラスタリング機能を第2に優先させ、関連局のサービス期間のスケジュール機能を第3に優先させ、擬似静的スケジュールを提供する機能を第4に優先させ、前記局のアンテナのセクターの総数を第5に優先させ、前記無線ネットワークの制御ポイントに関連付けられる局の最大数を第6に優先させるよう、前記局の機能に優先度をつける請求項17に記載の無線通信システム。
【請求項19】
前記MACプロセッサは、前記局の媒体アクセス制御アドレス値をチェックして、前記自身の無線コントローラファクターと、前記ピアの無線コントローラファクターとが等しい場合には、前記媒体アクセス制御アドレス値が最大である局を選択する請求項15に記載の無線通信システム。
【請求項20】
前記MACプロセッサは、制御ポイント機能に従って動作して、前記局に、前記無線ネットワークの前記制御ポイントの役割を果たさせる請求項15に記載の無線通信システム。
【請求項21】
前記無線局コントローラは、個人基本サービスセット(PBSS)制御ポイント(PCP)を有する請求項15に記載の無線通信システム。
【請求項22】
前記局は、直接帯域(DBand)局を備える請求項15に記載の無線通信システム。
【請求項23】
媒体アクセス制御(MAC)プロセッサであって、
命令を格納するコンピュータ可読格納媒体を備え、
前記命令は実行されると、
局において、前記局の機能をチェックせよとの要求であって、送信局の機能値を含む要求を受信する段階と、
前記局の機能値と、前記送信局の機能値とを機能優先順序の降順で比較することで、前記局の機能をチェックする段階と、
最高機能値セットを有する局を、無線ネットワークの制御ポイントとして選択する段階と
を実行させるMACプロセッサ。
【請求項24】
前記命令は実行されると、
前記局の複数の機能値を組み合わせて、数値的に組み合わせられた値を生成することでチェックする段階を実行させ、
前記組み合わせられた機能値におけるある機能の位置は、前記機能の優先度と、前記組み合わせられた機能値における、より低い優先度の機能値よりも高い重みを有する機能とに依存する請求項23に記載のMACプロセッサ。
【請求項25】
前記命令は実行されると、
永久電源のステータス、制御ポイントのクラスタリング機能、関連局のサービス期間をスケジュールする機能、擬似静的スケジュールを提供する機能、前記局のアンテナのセクターの総数、および、前記無線ネットワークの制御ポイントと関連付けられる局の最大数の各値を組み合わせる段階を実行させる請求項24に記載のMACプロセッサ。
【請求項26】
前記命令は実行されると、
永久電源のステータスを第1に最も優先させ、制御ポイントのクラスタリング機能を第2に優先させ、関連局のサービス期間のスケジュール機能を第3に優先させ、擬似静的スケジュールを提供する機能を第4に優先させ、前記局のアンテナのセクターの総数を第5に優先させ、前記無線ネットワークの制御ポイントに関連付けられる局の最大数を第6に優先させるよう、前記局の機能に優先度をつけることでチェックを行う段階を実行させる請求項23に記載のMACプロセッサ。
【請求項27】
前記命令は実行されると、
前記局の媒体アクセス制御アドレス値をチェックする段階と、
前記局の前記数値的に組み合わせられた機能値と、ピア局の数値的に組み合わせられた機能値とが等しい場合には、前記媒体アクセス制御アドレス値が最大である局を選択する段階と
を実行させる請求項24に記載のMACプロセッサ。
【請求項28】
前記命令は実行されると、
前記選択された局の制御ポイント機能を開始する段階と、
前記局が、前記無線ネットワークの前記制御ポイントとしての役割を果たす段階と
を実行させる請求項23に記載のMACプロセッサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−147429(P2012−147429A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−1249(P2012−1249)
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】