説明

無線周波数電力制御システム

【課題】RFフィードバック信号に対するプラズマ室からの歪の影響を最小にする。
【解決手段】無線周波数(RF)システムはM個の予め定められた周波数インターバルを割当てる制御モジュールを含んでいる。システムはさらにM個の予め定められた周波数インターバルの割当てられたそれぞれ1つの周波数インターバル内の周波数でプラズマ室内の電極へ第1のRF電力をそれぞれ与える。N個のRFソースはプラズマ室からのフィードバックを含んでいる第2のRF電力にそれぞれ応答する。N個のRFソースは第2のRF電力とM個の予め定められた周波数インターバルのそれぞれの1つに基づいて、第1のRF電力を調節する処理モジュールをそれぞれ含んでいる。MとNは1よりも大きい整数である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFソースとプラズマ室との間の無線周波数(RF)電力交換に関する。特に本発明はRFフィードバック信号に対するプラズマ室からの歪の影響を最小にすることに関する。
【背景技術】
【0002】
ここで行われる背景の説明は一般的な説明の文脈で提示することを目的とする。本願の発明者の研究はその研究がこの背景のセクションで説明される範囲では、出願時に従来技術として適格とされない可能性があり、また本願の説明に対する従来技術として明確的にも暗黙的にも認められない可能性もある。
【0003】
図1を参照すると、太陽装置の製造のための付着プロセスで使用されるツール10は室16へ無線周波数(RF)電力を提供できる。室16はそれぞれのプラズマソース21-1,…21-i,…,21-N(プラズマソース21と呼ばれる)に関連される付勢電極19-1,…19-i,…,19-N(電極19と呼ばれる)および接地電極20-1,…20-i,…,20-N(電極20と呼ばれる)を包囲することができる。
【0004】
ツール10は伝送線24-1,…24-i,…,24-N(伝送線24と呼ばれる)を介してRF電力を伝送するRFソース22-1,…22-i,…,22-N(RFソース22と呼ばれる)を含むことができる。伝送線24はRF電力をそれぞれの電極20へ与える整合ネットワーク26-1,…26-i,…,26-N(整合ネットワーク26と呼ばれる)と通信する。RFセンサ28-1,…28-i,…,28-N(RFセンサ28と呼ばれる)は伝送線24と通信する。RFセンサ28はプラズマ室16から反射されRFソース22により受信される受信RF電力(←R)の読取りを行うことができる。RFセンサ28はプラズマ室16に与えられる順方向のRF電力(→F)の読取りも行うことができる。同様に、電圧/電流センサはRFセンサ28の代わりに伝送線上の電圧および電流信号を検出するために使用されることができる。
【0005】
動作において、電極19、20は共通の真空および/または接地を共有できるので、多数のRFソース22からの順方向RF電力からのRF放電は室16内の電磁(EM)相互作用を通して結合できる。RFソース22内のRFセンサ(図示せず)は結合されたRF放電を検出しそれらをフィードバックすることができ、それによってこれらは対応するRFソース22で受信される。反射されたRF電力はそれ故、プラズマ室16の多数の電極19、20と通信する多数のRFソース22からのRF信号により生じるクロストークのような歪みによって影響されるプラズマ室16からのRFフィードバックを含む可能性がある。
【0006】
プラズマプロセスを効率的に実行するため、反射されたRF電力/フィードバックに基づいて順方向のRF電力を正確に制御することが望ましいであろう。例えば順方向のRF電力を制御するための厳格な要求は太陽装置製造プロセスの複雑性が増加するにしたがって、進化する。その結果、種々の制御技術が順方向および反射された電力を監視するために使用される。
【0007】
例えば、典型的な周波数同調方法は以下のように行われる。RFソース22はオンに切換えられ、全ての、好ましくは同じRF帯域内の開始点で1つの周波数を有する。RFソース22は順方向電力をプラズマ室へ供給する。順方向電力の一部はプラズマ室16から反射される。反射された電力は測定され、反射された電力の大きさは受信された信号としてメモリに記憶される。RFソース22はその後、一方向でRF周波数を変化する。RFソース22は再び反射された電力を測定し、これを先の測定からの記憶された大きさと比較する。
【0008】
反射された電力の変化に基づいて、RFソース22は再度、周波数を移動させる。反射された電力に減少が存在するならば、周波数は同じ方向で動かされ、反射された電力に増加が存在するならば、周波数は反対の方向で移動される。これは最低の可能な反射された電力が実現されるまで継続される。
【発明の概要】
【0009】
無線周波数(RF)システムはM個の予め定められた周波数インターバルを割当てる制御モジュールを含んでいる。このシステムはまたM個の予め定められた周波数インターバルの割当てられたそれぞれ1つの周波数インターバル内の周波数でプラズマ室内の電極へ第1のRF電力をそれぞれ与えるN個のRFソースを含んでいる。N個のRFソースもプラズマ室からのフィードバックを含んでいる第2のRF電力にそれぞれ応答する。N個のRFソースは第2のRF電力とM個の予め定められた周波数インターバルのそれぞれの1つに基づいて第1のRF電力を調節する処理モジュールをそれぞれ含んでいる。MとNは1よりも大きい整数である。
【0010】
別の特徴では、RFシステムはM個の予め定められた周波数インターバルを割当てる制御モジュールを含んでいる。このシステムはさらに負荷中の第1の電極に転送される第1の電力と、負荷からの第1のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第1のものとに基づいて、転送された負荷電力に対して第1の設定点を第1の周波数に維持する第1の同調可能なRFソースを含んでいる。システムはまた負荷中の第2の電極に転送される第2の電力と、負荷からの第2のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第2のものとに基づいて、転送された負荷電力に対して第2の設定点を第2の周波数に維持する第2の同調可能なRFソースを含んでいる。Mは1よりも大きい整数である。
【0011】
別の特徴では、RFシステムを動作する方法はM個の予め定められた周波数インターバルの割当を含んでいる。その方法はまたM個の予め定められた周波数インターバルの割当てられたそれぞれ1つの周波数インターバル内の各周波数でプラズマ室内の電極へN個の第1のRF電力信号を与えるステップを含んでいる。方法はまたプラズマ室からフィードバックを受けるステップも含んでいる。方法はさらにフィードバックとM個の予め定められた周波数インターバルのそれぞれ1つとに基づいてN個の第1のRF電力信号を調節するステップを含んでいる。MとNは1よりも大きい整数である。
【0012】
別の特徴では、RFシステムを動作する方法はM個の予め定められた周波数インターバルの割当を含んでいる。その方法はまた負荷中の第1の電極に転送される第1の電力と、負荷からの第1のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの第1のものとに基づいて、転送された負荷電力に対して第1の設定点を第1の周波数にアクチブに維持するステップを含んでいる。この方法はさらに負荷中の第2の電極に転送される第2の電力と、負荷からの第2のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第2のものとに基づいて、転送された負荷電力に対して第2の設定点を第2の周波数にアクチブに維持することを含んでいる。Mは1よりも大きい整数である。
【0013】
本発明の応用性のさらに広い領域は本発明の詳細な説明、請求項、図面から明白になるであろう。詳細な説明および特定の例は単なる例示の目的としており、本発明の技術的範囲を限定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来技術による例示的な無線周波数(RF)システムのブロック図である。
【図2A】選択周波数分布のないスペクトル図である。
【図2B】選択周波数分布のないスペクトル図である。
【図3A】本発明による例示的なRFシステムのブロック図である。
【図3B】本発明による例示的なRFシステムのブロック図である。
【図3C】本発明による例示的なRFシステムのブロック図である。
【図4】本発明による周波数割当図である。
【図5】本発明による受信された信号の歪みを示す周波数プロット図である。
【図6】本発明による例示的なRFシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は詳細な説明および添付図面からさらに十分に理解されるであろう。
以下の説明は本質的に単なる例示であり、発明、その応用、又は使用を限定することを意図するものではない。明瞭にする目的で、同じ参照符合は類似の組織を識別するために図面中で使用される。ここで使用されているように、用語「A、B、Cの少なくとも1つ」は非排他的論理orを使用して論理(AまたはBまたはC)を意味するように解釈されるべきである。方法内のステップは本発明の明細書の原理を変更せずに異なる順序で実行されることができることを理解すべきである。
【0016】
ここで使用されているように、用語「モジュール」は1以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する特定用途用集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用またはグループ)および/またはメモリ(共有、専用またはグループ)、組合せ論理回路および/または説明された機能を行う他の適切なコンポーネントまたは、その一部又はそれらを含んでいる。
【0017】
多数のRFソースから無線周波数(RF)電力を負荷へ与えるツールは本発明に含まれる。ツールはRFソースからの転送されたまたは順方向のRF電力(→F)(→はベクトルを示す)に基づいて負荷から反射された受信されたRF電力(←R)内のクロストークのような歪みを減少する1以上の処理モジュールを含んでいる。制御モジュールまたはツールオペレータは選択的にRFソースの周波数インターバルを割当てることができる。処理モジュールは周波数インターバルに基づいて歪みを減少できる。
【0018】
クロストークは負荷中の多数の電極間で生じる可能性があるので、反射された信号、例えばi番目のRFソースの反射された信号Rの付加的な歪みはこの歪みに影響するN個のソースのkの累算である。
【数1】

【0019】
Rev(t)cos(ωt+α(t))はi番目のRFソースのi番目の逆ベース信号に対応する。
【数2】

【0020】
はi番目のRFソースのベース信号に付加された他のkのRF信号からの歪みの和に対応する。時間(t)における特定の瞬間のRの対応するフーリエ変換は次式である。
【数3】

【0021】
図2A−2Bを参照すると、通常のスペクトル図が示されており、多数のRFソースは狭領域f−f乃至f+f、例えば指定された中心周波数(fc)の50ppmに制限される。図2Aでは、i番目のRFソースの受信された信号[R]に結合されそれと干渉する2つの例示的な帯域内スペクトル成分30-1、30-Nが示されている。例えば、負荷から反射された実際の電力に対応する関係する30−iのスペクトル成分は同じ周波数値を有する干渉するスペクトル成分30-1、30-Nと垂直に整列されることができる。この例では、全てのスペクトル成分の累積和から関係する30−iのスペクトル成分を弁別することは困難である。
【0022】
同様に、図2Bでは干渉するスペクトル成分30-1、30-Nは同じ周波数値を共有しておらず、動作帯域幅(f−f乃至f+f)内の周波数値を有するように分配されることができる。RF信号間の周波数変化が予め規定された狭い周波数範囲内であるならば、関係する30−iの反射されたスペクトル成分は他の帯域内スペクトル成分30−1、30−Nと合成されることができる。
【0023】
図2Aと2Bの通常の周波数分布はそれ故、反射された信号の不正確な解析と、したがって対応するRFソース内の不正確な電力調節の一因になる可能性がある。
【0024】
図3A−3Cを参照すると、ツール100は室116へRF電力を提供できる。図3A−3Cは種々の特徴およびコンポーネントの組合せを含めて示されているが、ここで説明した種々の他の特性およびコンポーネントの組合せが図3A−3Cの任意又は全てに含まれることもできる。室116は各プラズマソース121-1,…121-i,…および121-N(プラズマソース121と呼ぶ)に関連される電極119-1,…119-i,…および119-N(電極119と呼ぶ)と電極120-1,…120-i,…および120-N(電極120と呼ぶ)を含んでいる。電極119、120は室116内の共通の真空と共通の接地を共有することができる。
【0025】
ツール100は伝送線124-1,…124-i,…および124-N(伝送線124と呼ぶ)を介してRF電力を伝送する同調可能なRFソース122-1,…122-i,…および122-N(RFソース122と呼ぶ)を含むことができる。RFソース122は電力増幅器126-1,…126-i,…および126-N(電力増幅器126と呼ぶ)と、RFセンサ128-1,…128-i,…および128-N(RFセンサ128と呼ぶ)と、処理モジュール129-1,…129-i,…および129-N(処理モジュール129と呼ぶ)を含むことができる。1実施形態では、処理モジュール129は各RFソース122の負荷電力設定点を維持するために電力増幅器126を変化する。例示的な処理モジュール129は比例−積分−微分制御装置(PID制御装置)を含んでいる。処理モジュール129は歪みを濾波するフィルタに関連されることができ、その例は本発明の明細書で後に説明する。RFソース122の主なコンポーネントだけを説明するが、他の既知のコンポーネントがRFソース122を構成するために必要とされる可能性があることが理解されよう。
【0026】
RFソース122はそれぞれ特定の動作周波数を割当てられることができる。1実施形態では、ツールオペレータは各処理モジュール129に対してメモリ130中の予め定められた周波数ビンを割当てることができる。別の実施形態では、制御モジュール132はRFソース122の周波数帯域を分割し、および/または各RFソースに対してメモリ130中の予め定められた周波数ビンを割当てることができる。制御モジュール132はその後各処理モジュール129に周波数インターバルを割当てることができる。
【0027】
RFソース122は整合ネットワーク136-1,…136-i,…および136-N(整合ネットワーク136と呼ぶ)を介して室116へ出力されるRF電力を発生できる。整合ネットワーク136は設定点に基づいて室116の入力インピーダンスをRFソース122の出力インピーダンスへ整合するように制御される可変素子を含んでいる。整合ネットワーク136の可変素子は例えばここで参考文献とされている米国特許第5,654,679号、米国特許第5,473,291号、米国特許出願11/554,979号明細書のように電子機械コンポーネントまたは固体状態装置を含むことができる。電子機械的コンポーネントは真空の可変キャパシタを含むことができるがそれに限定されない。固体状態装置は半導体装置を使用するキャパシタ状の同調素子であってもよい。同調素子の数は整合ネットワーク126のトポロジにしたがって変化できる。
【0028】
例えば1以上の50オームの伝送線を含むことができる伝送線124はそれぞれの電極119へ電力を提供する。1実施形態では第1の伝送線はRFソース122から整合ネットワーク136へRF電力を提供し、第2の伝送線は整合ネットワーク136から電極119へRF電力を提供する。RFセンサ138-1,…138-i,…および138-N(RFセンサ138と呼ぶ)は伝送線124と通信しRF電力を検出する。RFセンサ138はそれ故、室116からRFソース122へ戻るように反射をされた電力および/または室116へ与えられる順方向電力の読取りを行う。
【0029】
RFソース122のRFセンサ128はRFソース122により出力された順方向RF電力と室116から反射されたRF電力を検出するために、電力増幅器126と整合ネットワーク136との間に補間されることができる。1実施形態では、RFセンサ128は検出された順方向電力→Fと受信され反射された電力←Rに対応する出力を有する方向センサを含んでいる。それ故、RFセンサ128からの2つの出力信号は処理モジュール129への入力として役目をすることができる。センサ信号の処理は特定のセンサ構造に基づくことができるが、本発明の処理モジュールの広い観点が種々の異なるタイプのセンサ構造に対して応用可能であることが容易に理解される。例えば伝送線に存在する電圧および電流信号に基づいた電圧および/または電流信号を発生するセンサが説明したRFセンサ128の代わりに使用されることができる。
【0030】
1実施形態では、処理モジュール129は転送された負荷電力(P)の設定点を維持し(例えばP=→F−←R=λ(→F’−←R’))、ここでλは定数である。反射された電力が設定点から変化するならば、処理モジュール129は負荷電力を調節するために電力増幅器126を駆動するように反応できる。反射された電力が歪みを含むならば、処理モジュール129は歪みに基づいて付加的に負荷電力を限定できる。ツール100はそれ故、RFソース122の動作周波数インターバルの選択的な割当てと制御を通して歪みを限定できる。
【0031】
図3A−3Cを考慮して図4A−4Cを参照すると、周波数割当ての例示的な図が示されている。図4Aに示されるように、制御モジュール132はRFソース122の動作RF帯域を分割し、周波数インターバルを各処理モジュール129へ割当てる。例えば制御モジュール132は図4Aのように、RF帯域を長さΔfのN−1のオーバーラップしない周波数インターバルに分割する割当てモジュール140を含むことができる。周波数インターバルは均一の長さであってもなくてもよい。割当てモジュール142はその後周波数インターバルをRFソース122へ割当てることができ、それによって2以上のRFソース122が割当てられるインターバルは存在しない。
【0032】
別の実施形態では、割当てモジュール140は図4Bのように、N個のRFソース122の動作RF帯域を長さΔfのK<N周波数インターバルへ分割することができる。N×Δfが使用可能な帯域幅の長さよりも大きくてもK<Nインターバルが使用される。周波数インターバルの長さは均一であってもなくてもよく、この実施形態では、周波数インターバルはオーバーラップしてもよい。
【0033】
割当てモジュール142は室116内の近傍ではない電極119と通信する多数のRFソース122に同じ周波数インターバルを割当てることができる。近傍電極は直接隣接する電極を含むことができ、および/またはしきい値よりも少ない距離を離れた電極を含むことができる。
【0034】
1実施形態では、割当てモジュール142はそれらのそれぞれのターゲット電極を示すRFソース122から信号を受信できる。割当てモジュール142は例えばメモリ130に記憶されたプラズマ室マップに基づいて近傍である電極を決定することができ、電極の位置に基づいて周波数インターバルを割当てることができる。制御モジュール132はまた非周波数アジャイルRFソースの通常の帯域(例えば50ppm)よりも大きい範囲にわたってRFソースの周波数を分配できる。帯域幅は+/−X%>>50ppmの予め定められた範囲まで拡張されることができる。
【0035】
1実施形態では、図3Bのように、同じ周波数インターバルがRFソース122のセットに割当てられるとき、制御モジュール132はRFソース122のセットのRFセンサ138から信号を受信する位相モジュール143を含んでいる。位相モジュール143は信号に基づいてRFソース122の各対応するセットの相対的な位相を測定することができ、位相設定点でそれぞれの処理モジュール129を更新できる。処理モジュール129は位相設定点に基づいてそれぞれのRFソース122の出力電力の位相を更新できる。例えば位相モジュール143は同じ周波数インターバルを割当てられた各RFソースに対して異なる位相設定点を提供できる。
【0036】
他の実施形態では、RFソース122はパルス電力出力であることができる。RFソース122が周波数インターバルを共有するとき、制御モジュール132はRFソース22のパルス時間を同期できる。例えば制御モジュール132および/またはRFソース122は1以上のクロックに関連されることができる。制御モジュール132はそれ故、パルスを同期するために周波数インターバルを共有するRFソース122の1以上の時間インターバルを設定できる。制御モジュール132はRFソース122が同期してパルスを生成するようにRFソース122へ時間インターバルを与えることができる。
【0037】
別の実施形態では、図4Cのように制御モジュール132は長さΔfの周波数インターバルを割当てることができる。長さΔfの周波数インターバルを割当てられたRFソース122は予め定められた周波数範囲、例えば長さΔfの予め定められた周波数範囲にわたって同調することができる。
【0038】
処理モジュール129は関数の値を計算する自己調整モジュール144-1,…144-i,…および144-N(自己調整モジュール144と呼ぶ)も含むことができる。その関数はメモリ130に記憶された前に反射された電力および/または前の順方向電力の値に基づいて、反射された電力と順方向電力の比を含むことができる。自己調整モジュール144はその後幾つかのステップ値によりその周波数を変更するよう電力増幅器126に通報することを処理モジュール129へ命令できる。自己調整モジュール144はそれ故、整合ネットワーク136の可変の整合の同調よりもRFソース122の電力転送を最適にすることができる。例示的な自動調整モジュール144は米国特許第6,0120,794号明細書に示されており、この文献はここで参考文献とされている。自己調整モジュール144および/または整合ネットワーク136による周波数同調はRFソース122からそれぞれの電極119へのRF信号転送を最適化することができる。
【0039】
1実施形態では、処理モジュール129は検出された順方向電力→Fおよび/または受信され反射された電力←Rを濾波する狭帯域タイプのフィルタ150-1,…150-i,…および150-N(フィルタ150と呼ぶ)を含んでいる。フィルタは関係する信号を通過させ、受信された信号の付加的なスペクトル成分を減衰させる。例示的なフィルタは米国特許第6,707,255号明細書に示されており、ここで参考文献とされている。動作において、フィルタ150は関係する周波数を通過し干渉する周波数成分を拒否する予め定められた帯域内にアナログ信号を限定する。関係する周波数は同調された周波数における基本周波数成分を含むことができるが、関係する周波数は同調された周波数に対して他の周波数成分も含むことができることが想定される。RFソース122はフィルタ150により濾波されている受信された信号から関係する周波数を通過させるために周波数インターバル内で同調することができる。
【0040】
1実施形態では図3Cのように、例えばガラスに与えられる材料を比較的均等に付着するために室116中のプラズマに与えられるRF電力の提供を「攪拌」またはランダム化することが望ましい。それ故、処理モジュール129は、それぞれのRFソース122に割当てられる周波数インターバル内で周波数を分配/スメアするそれぞれの変調モジュール158-1,…158-i,…および158-N(変調モジュール158と呼ぶ)を含むことができる。
【0041】
変調モジュール158は周波数が電力増幅器126を駆動するために出力される前に周波数を変調できる。周波数はフィルタ150を通して処理されることができる。例示的な変調モジュール158は周波数シフトキーイング(FSK)、位相シフトキーイング(PSK)、直角位相シフトキーイング(QPSK)、周波数ホッピングおよび高速度周波数掃引、種々の他の擬似ランダムまたは複素数周波数変調技術を使用して出力周波数を変調できる。変調モジュール158は相互に通信してもしなくてもよく、異なるRFソース122の異なる周波数を集合的に変調してもしなくてもよい。
【0042】
1実施形態では、整合ネットワーク136は相互変調歪(IMD)成分を減衰できる反射損失を含むことができる。IMD成分はプラズマ放電を通してRF結合から生じることができ、これは各電極119に与えられる種々の周波数から和および差スペクトル成分を生成できる。
【0043】
図5Aを参照すると、制御モジュール132が動作帯域幅をN−1のインターバルに区分し、そのインターバルをRFソース122へ割当てる場合の1実施形態についての周波数スペクトルが示されている。i番目のソースでは、反射された信号に対応するIMD成分は差周波数のセットに対してR∀k≠iとして示されている。
【0044】
示されているように、i番目のRFソースの反射された電力信号[R]はそれ故IMDと他の歪から弁別可能である。整合ネットワーク136が図5Aに示されているようにIMD成分(R∀k≠i)の低周波数範囲に対応する反射損失を有するならば、IMD成分は整合ネットワーク136により減衰されることができる。IMD成分はそれ故、RFソースに関連される制御方式を混乱させない。このタイプの整合ネットワーク136は処理モジュール129により受信され/フィードバックされた信号の処理においてデジタル濾波を含む実施形態では必要とされない。例えば米国特許第6,707,255号明細書の例により示されているフィルタ150が使用されることができる。換言すると、IMD成分(R∀k≠i)の低周波数範囲は単に受信された信号から濾波されることができる。
【0045】
図5Bを参照すると、制御モジュール132が図4Cのように動作帯域幅をK<Nインターバルに区分し、そのインターバルをRFソース122へ割当てる場合の1実施形態について周波数スペクトルが示されている。幅Δfの周波数インターバルは多数のRFソース122に対応できる。しかしながらプラズマソース121間のEM結合を避けるため、割当てモジュール142は周波数をRFソース122へ割当てることができ、それによって近傍電極119は図5Bの周波数スペクトルでのようにオーバーラップする周波数インターバルを含まない。Δfにより規定される周波数インターバルは図4CのようにΔfの広いアジャイル周波数同調範囲を可能にできる。
【0046】
図6を参照すると、例示的なRFシステムのブロック図が示されている。図6では図3のコンポーネントと類似のコンポーネントが同様に符合付けされている。1実施形態では、整合ネットワーク160-1,…160-i,…および160-N(整合ネットワーク160と呼ぶ)は出力ロードインピーダンスを整合し最大の電力転送を実現するために同調される可変素子を有することができる。
【0047】
RFソース162-1,…162-i,…および162-N(RFソース162と呼ぶ)はアジャイル周波数の可変性を介して負荷電力を調節するための制御目標(オブジェクティブ)も有しながらそれらの周波数割当ての知識を有することができる。処理モジュール164-1,…164-i,…および164-N(処理モジュール164と呼ぶ)はそれ故整合ネットワーク160中の可変素子を制御するため制御信号を整合ネットワーク160へ提供することができる。制御信号は効率的にRFソース162と整合ネットワーク160の可変素子との制御をダイナミックシステム制御を行うことのできる共通の制御装置へ局部化する。
【0048】
処理モジュール164からの制御信号は処理モジュール164が整合ネットワーク160の同調範囲を区分できるので、周波数帯域の区画化に類似している。例えば1つのRFソースは周波数設定f用に構成されることができ、近傍RFソースはf+Δfのようにfからオフセットされた周波数構造を有することができる。周波数インターバル割当てに基づく周波数の変化はfで動作するRFソースとf+Δfで動作するRFソースとの間の対応するインピーダンスシフトを有するプラズマソース121により与えられる負荷インピーダンスを調節することができる。これらのインピーダンスシフトはRFソースの2つのそれぞれの整合ネットワークがそれらの可変素子について対応する設定点シフトを有することを必要とする可能性がある。それぞれのRFソースの処理モジュールは設定点シフトを制御できる。
【0049】
RF電力をオンに切換える前に、処理モジュール164はプラズマ点火に関連される設定点により整合ネットワーク160を構成できる。プラズマ点火後、処理モジュール164はそれぞれの整合ネットワーク160の可変素子に電力転送を最大にするための放電設定を命令する。処理モジュール164は整合ネットワーク160の可変素子を調節しおよび/または電力転送を最大にするように周波数同調することができる。放電設定はRFソース162で自律的に構成された分配された制御のための異なるプラズマプロセスまたは動作(例えばクリーンサイクル)のためにダイナミックに構成されることができる。
【0050】
動作において、図3A−3Cを参照すると、RFソース122はオンに切換えられ、周波数は制御モジュール132により設定された予め定められた周波数インターバル内の設定点にある。RFソース122は順方向電力をプラズマ室116へ供給する。順方向電力の一部はRFソース122の方向へ戻すように反射される。反射された電力は測定され、反射された電力の大きさは受信された信号としてメモリ130に記憶される。RFソース122はその後、それらのそれぞれの周波数インターバル内で一方向でRF周波数を変化する。RFソース122は再度反射された電力を測定し、これを以前の測定からの記憶された大きさと比較する。反射された電力の変化に基づいて、RFソース122は再度周波数インターバル内で周波数を移動させる。反射された電力に減少があるならば、周波数は同じ方向で動かされることができ、反射された方向に増加があるならば、周波数は反対方向で動かされることができる。これは最低の可能な反射された電力のような電力の設定点が実現されるまで継続される。
【0051】
本発明の広い教示は種々の形態で実行されることができる。それ故、この開示は特定の例を含み、他の変形が図面、明細書、請求項を研究すれば明白になるので、発明の真の技術的範囲はそれに限定されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数(RF)システムにおいて、
M個の予め定められた周波数インターバルを割当てる制御モジュールと、
M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられたそれぞれ1つの周波数インターバル内の周波数でプラズマ室内の電極へ第1のRF電力をそれぞれ供給し、プラズマ室からのフィードバックを含んでいる第2のRF電力にそれぞれ応答するN個のRFソースとを具備しており、
N個のRFソースは第2のRF電力とM個の予め定められた周波数インターバルのそれぞれの1つに基づいて第1のRF電力を調節する処理モジュールをそれぞれ含んでおり、MとNは1よりも大きい整数であるRFシステム。
【請求項2】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちLがオーバーラップし、ここでLは1よりも大きい整数である請求項1記載のRFシステム。
【請求項3】
制御モジュールはM個の予め定められた周波数インターバルのうちLのメンバーを、近傍ではない1つの電極と通信するN個のRFソースのメンバーに割当てる請求項2記載のRFシステム。
【請求項4】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちJは同じ予め定められた周波数インターバルに対応し、Jは1以上の整数である請求項1記載のRFシステム。
【請求項5】
M個の予め定められた周波数インターバルはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルはオーバーラップせず、M=Nである請求項1記載のRFシステム。
【請求項6】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちOはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルのうちPはそれぞれ異なる長さであり、OとPはそれぞれ1以上の整数である請求項1記載のRFシステム。
【請求項7】
N個のRFソースはそれぞれ第1のRF電力と第2のRF電力が処理モジュールで処理される前に、第1のRF電力と第2のRF電力の干渉成分を濾波する狭帯域フィルタを含んでいる請求項1記載のRFシステム。
【請求項8】
さらに、それぞれN個のRFソースと通信するN個の整合ネットワークを具備している請求項1記載のRFシステム。
【請求項9】
さらに、プラズマ室と、
N個のRFソースとプラズマ室との間に挿入され、N個の整合ネットワークの素子の設定点を制御するN個のRFソースのそれぞれの処理モジュールからの信号に基づいて、N個のRFソースとプラズマ室との間のインピーダンスを整合させるN個の整合ネットワークを具備している請求項1記載のRFシステム。
【請求項10】
さらに、N個の整合ネットワークとプラズマ室との間に位置され、プラズマ室からの第2のRF電力を感知するN個のセンサを具備している請求項9記載のRFシステム。
【請求項11】
制御モジュールはさらにN個のセンサからの信号に基づいて、1以上のRFソースの周波数の位相を選択的に提供する位相モジュールを具備している請求項10記載のRFシステム。
【請求項12】
N個のRFソースの処理モジュールはそれぞれ、擬似ランダム変調方式と複素周波数変調方式の少なくとも一方に基づいて、N個のRFソースのそれぞれ1つによって出力されたRF電力の周波数を変調する変調モジュールを含んでいる請求項1記載のRFシステム。
【請求項13】
変調モジュールは周波数シフトキーイング(FSK)、位相シフトキーイング(PSK)、直角位相シフトキーイング(QPSK)、周波数ホッピングおよび高速度周波数掃引の少なくとも1つを用いて周波数を変調する請求項12記載のRFシステム。
【請求項14】
制御モジュールはM個の予め定められた周波数インターバルのうちの1つを共有するN個のRFソースのメンバーのRF電力出力パルスを同期する請求項1記載のRFシステム。
【請求項15】
無線周波数(RF)システムにおいて、
M個の予め定められた周波数インターバルを割当てる制御モジュールと、
負荷中の第1の電極に転送される第1の電力と、負荷から反射される第1のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第1のものとに基づいて、転送された負荷電力の第1の設定点を第1の周波数に維持する第1の同調可能なRFソースと、
負荷中の第2の電極に転送される第2の電力と、負荷から反射される第2のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第2のものとに基づいて、転送された負荷電力の第2の設定点を第2の周波数に維持する第2の同調可能なRFソースとを具備しており、
Mは1よりも大きい整数であるRFシステム。
【請求項16】
M個の予め定められた周波数インターバルの第1および第2のものはオーバーラップし、第1の電極は負荷内の第2の電極と近接していない請求項15記載のRFシステム。
【請求項17】
M個の予め定められた周波数インターバルはそれぞれ釣り合った長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルはオーバーラップせず、M=Nである請求項15記載のRFシステム。
【請求項18】
第3の同調可能なRFソースは、負荷中の第3の電極に転送される第3の電力と、負荷からの第3のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの第3のものに基づいて、転送された負荷電力の第3の設定点を第3の周波数に維持する請求項15記載のRFシステム。
【請求項19】
M個の予め定められた周波数インターバルの第1および第3のものは整合した予め定められた周波数インターバルに対応し、M個の予め定められた周波数インターバルの第1および第2のものは異なるインターバルに対応し、第1および第3の電極は近接していない電極であり、第1の電極は負荷内の第2の電極と近接している請求項18記載のRFシステム。
【請求項20】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちOはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルのうちPはそれぞれ異なる長さであり、OとPは1以上の整数である請求項15記載のRFシステム。
【請求項21】
第1の同調可能なRFソースは第2の同調可能なRFソースからの第2の電力により生じる負荷から反射された第1のフィードバック内の干渉成分を濾波する狭帯域フィルタを含んでいる請求項15記載のRFシステム。
【請求項22】
さらに、第1の同調可能なRFソースおよび負荷と通信する第1の整合ネットワークと、第2の同調可能なRFソースおよび負荷と通信する第2の整合ネットワークとを具備している請求項15記載のRFシステム。
【請求項23】
第1の整合ネットワークは、第1の整合ネットワークの素子の設定点を制御する第1の同調可能なRFソースからの信号に基づいて、第1の同調可能なRFソースと負荷との間のインピーダンスを整合させる請求項15記載のRFシステム。
【請求項24】
さらに、第1の整合ネットワークと負荷との間に位置され、第1および第2のRF電力を感知するセンサを具備し、制御モジュールはさらにセンサからの信号に基づいて第1と第2の同調可能なRFソースの1以上の周波数の位相を選択的に提供する位相モジュールを具備している請求項23記載のRFシステム。
【請求項25】
第1の同調可能なRFソースは、擬似ランダム変調方式と複素周波数変調方式の少なくとも一方に基づいて、第1の同調可能なRFソースから出力されたRF電力の周波数を変調する変調モジュールを含んでいる請求項15記載のRFシステム。
【請求項26】
変調モジュールは周波数シフトキーイング(FSK)、位相シフトキーイング(PSK)、直角位相シフトキーイング(QPSK)、周波数ホッピングおよび高速度周波数掃引の少なくとも1つを用いて周波数を変調する請求項25記載のRFシステム。
【請求項27】
制御モジュールは第1の同調可能なRFソースがM個の予め定められた周波数インターバルのうちの1つを第2の同調可能なRFソースと共有するとき第1の同調可能なRFソースと第2の同調可能なRFソースとのRF電力出力パルスを同期する請求項25記載のRFシステム。
【請求項28】
さらに負荷を具備し、その負荷はプラズマ室を含んでいる請求項15記載のRFシステム。
【請求項29】
M個の予め定められた周波数インターバルを割当て、
M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられたそれぞれ1つの周波数インターバル内の周波数でそれぞれプラズマ室内の電極にN個の第1のRF電力出力を供給し、
プラズマ室からフィードバックを受信し、
フィードバックおよびM個の予め定められた周波数インターバルの割当てられたそれぞれ1つの周波数インターバルに基づいてN個の第1のRF電力出力を調節するステップを含み、MとNは1よりも大きい整数である無線周波数(RF)システムの動作方法。
【請求項30】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちLがオーバーラップし、ここでLは1よりも大きい整数である請求項29記載の方法。
【請求項31】
さらに、M個の予め定められた周波数インターバルのうちLのメンバーを、電極の近傍ではない1つの電極と通信するN個の第1のRF電力出力のメンバーに割当てるステップを含んでいる請求項30記載の方法。
【請求項32】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちJは同じ予め定められた周波数インターバルに対応し、Jは1以上の整数である請求項29記載の方法。
【請求項33】
M個の予め定められた周波数インターバルはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルはオーバーラップせず、M=Nである請求項29記載の方法。
【請求項34】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちOはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルのうちPはそれぞれ異なる長さであり、OとPは1以上の整数である請求項29記載の方法。
【請求項35】
N個のRF電力出力の1以上のRFソースの周波数の位相を選択的に与えるステップを含んでいる請求項29記載の方法。
【請求項36】
さらに、擬似ランダム変調方式と複素周波数変調方式の少なくとも一方に基づいて、N個のRF電力のメンバーの変調周波数を含んでいる請求項29記載の方法。
【請求項37】
さらに、M個の予め定められた周波数インターバルのうちの1つを共有するN個のRF電力出力のメンバーのパルスを同期するステップを含んでいる請求項29記載の方法。
【請求項38】
M個の予め定められた周波数インターバルを割当て、
負荷の第1の電極に転送される第1の電力と、負荷からの第1のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第1の周波数インターバルとに基づいて、第1の周波数において転送された負荷電力の第1の設定点をアクチブに維持し、
負荷の第2の電極に転送される第2の電力と、負荷からの第2のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの割当てられた第2の周波数インターバルに基づいて、第2の周波数において転送された負荷電力の第2の設定点をアクチブに維持するステップを含み、
Mは1よりも大きい整数である無線周波数(RF)システムの動作方法。
【請求項39】
M個の予め定められた周波数インターバルの第1および第2のものはオーバーラップし、第1の電極は負荷内の第2の電極と近接していない請求項38記載の方法。
【請求項40】
M個の予め定められた周波数インターバルはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルはオーバーラップせず、M=Nである請求項38記載の方法。
【請求項41】
負荷中の第3の電極に転送される第3の電力と、負荷からの第3のフィードバックと、M個の予め定められた周波数インターバルの第3のものとに基づいて、転送された負荷電力の第3の設定点を第3の周波数に維持するステップをさらに含んでいる請求項38記載の方法。
【請求項42】
M個の予め定められた周波数インターバルの第1および第3のものは同じ予め定められた周波数インターバルに対応し、M個の予め定められた周波数インターバルの第1および第2のものは異なるインターバルに対応し、第1および第3の電極は近接していない電極であり、第1の電極は負荷内の第2の電極と近接している請求項41記載の方法。
【請求項43】
M個の予め定められた周波数インターバルのうちOはそれぞれ整合した長さであり、M個の予め定められた周波数インターバルのうちPはそれぞれ異なる長さであり、OとPはそれぞれ1以上の整数である請求項38記載の方法。
【請求項45】
さらに、第1および第2の周波数の位相を選択的に与えるステップを含んでいる請求項38記載の方法。
【請求項46】
さらに、擬似ランダム変調方式と複素周波数変調方式の少なくとも一方に基づいて、第1および第2の周波数を変調するステップを含んでいる請求項38記載の方法。
【請求項47】
さらに第1の電力と第2の電力のパルスを同期するステップを含んでいる請求項38記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−219026(P2010−219026A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−3707(P2010−3707)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【出願人】(592053963)エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド (114)
【氏名又は名称原語表記】MKS INSTRUMENTS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】