説明

無線送信システムにおける、改良されたサービスの質の感知に対するデータオブジェクトポピュラリティ測定値の使用に対する方法と機器

システム、方法、装置、そして機器は、送信されたデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて送信配信容量を割り当てるように提供される。ポピュラリティ測定値に基づいて送信配信容量を割り当てることによって、サービスの質(QoS)の感知は、平均受信失敗数を減少させることと、データオブジェクトアクセス遅延を減少させることと、さらに/または、バッテリー電源と処理能力のような無線装置の資源の消費を減少させることと、によって改良される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
35U.S.C.§119に基づく優先権の主張
本特許出願は、“POPULARITY MEASURE FOR IMPROVED QOS PERCEPTION”(改良されたQOS感知に対するポピュラリティ測度)という題名を有し、本特許出願の譲受人に対して譲渡されておりさらに本明細書において参照されることによって明示で本明細書に組み入れられている仮特許出願番号60/792、036(出願日:2006年4月14日)に対する優先権を主張するものである。
【0002】
開示されている様態は、無線送信システムにおけるサービスの質の感知を改良するための、無線送信システム、特にデータオブジェクトポピュラリティ(data object popularity)測定値を用いるシステムと方法に関連している。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークに関するマスメディアサービス/メディアオブジェクトの大規模な展開は、送信/マルチキャストネットワーク容量を利用する。遠隔通信規格設定プロジェクト(telecommunications specifications-setting projects)によって提案されているような、マルチメディアブロードキャストとマルチキャストサービス(MBMS)と、ブロードキャストとマルチキャストサービス(BCMCS)と、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)と第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)、同様に、カリフォルニア州、サンディエゴにあるクゥアルコム・インコーポレイテッドにより開発され利用可能になったメディアFLO(登録商標)は、無線チャネルを通して携帯用通信装置に転送するマルチメディアコンテンツを作動させることを目的としている。メディアFLO(登録商標)送信ネットワークは、デジタルの映画クリップ、スポーツ放送、ビデオクリップ、そして音楽ファイルのようなメディアオブジェクトの転送を可能にするサービスを提供する。これらのメディアオブジェクトは、コンテンツプロバイダによってメディアFLO(登録商標)ネットワークへ配信され、そこで、スケジュールされた送信時間まで格納される。
【0004】
送信サービスの重要な特性は、無線伝送の費用はセルにおける加入者数から独立しているということである。このことは、多数のユーザーグループに、サービス/メディアオブジェクトを配信する資源効率のいい方法を提供し、従って、ネットワークのスケーラビリティを改良する。しかしながら、資源効率のいい送信/マルチキャスト通信は、いくつかの潜在的な非能率な点を持っている。例えば、センダーと多数の受信器との間の広範なチャネルコンディションは、信頼性ある転送の提供の問題を容易でないものにする。順方向誤り訂正(FEC)技術は、悪状況の無線チャネルにおける受信器に対する送信ロスを克服するために十分な冗長レベルを必要とする。従って、チャネルデータ転送率、チャネルコード率、送信電力、そしてその他同種類の物などのようなシステム資源は、悪状況の無線チャネルの、本質的機能となる。
【0005】
それゆえ、送信/マルチキャストネットワークにおける、スループット容量/帯域幅のようなネットワーク資源を“賢く”割り当てる方法を開発するための必要性が存在する。
【発明の開示】
【0006】
開示されている機器と方法は、無線送信システム容量の割り当てを決定するためのデータオブジェクトポピュラリティ測定値の使用を提供する。
【0007】
特に、装置、方法、機器、コンピュータ読み取り可能な媒体とプロセッサは、スループット帯域幅のような、送信システム容量の割り当てを決定することにおいて用いられるデータオブジェクトポピュラリティ測定値を提供することを示されている。ポピュラリティ測定値は、データオブジェクトに対する容量を計算するために、最適化問題のような理論数学的な数と関連して用いられる。あるいは、ポピュラリティ測定値は、データオブジェクトに対する容量を決定するための発見的シミュレーションを関連して用いられる。割り当てられた容量は、例えば、コード率をデータオブジェクトが与えられた時間において送られる場所で調整するようなデータオブジェクトの配信レートを調整することにおいて反映されるか、または割り当てられた容量は、コードブロックに配信された冗長な情報量に適応して反映される。ポピュラリティ測定値に基づいて容量を割り当てることによって、認められたサービスの質(QoS)は、受信失敗の最小化と、受信エラーまたは欠陥の最小化と、データオブジェクトアクセス遅延の最小化と、バッテリー電源と処理能力のような無線装置資源の使用の最小化と、の形式で実行される。
【0008】
最適チャネル容量割り当ては、送信システムにおける全てのデータオブジェクトに等しいチャネル容量を割り当てることと比較して、送信システムにおける受信失敗数の削減をもたらす。このような容量割り当ての方法はサービスの質(QoS)の感知の改良を提供する。QoSの改良は、受信失敗における減少と、アクセス遅延における減少と、無線装置の消費電力における減少と、を通して認められる。
【0009】
データオブジェクトポピュラリティは、ユーザー間のオブジェクトのユーティリティーまたは重要な測度の点から規定されている。インターネット利用における不均一性、データオブジェクト要求パターンは、文書で十分立証された事象である。Almeidaおよびその他の者による“Analysis of Educational Media Server Workloads”(教育上のメディアサーバ作業負担の分析)、Acharyaおよびその他の者によるNOSSDAV2001と“Characterizing User Access to Videos on the World Wide Web”(ワールドワイドウェブにおける映像に対するユーザーアクセスを特徴付けること)と2000年1月のACM/SPIEマルチメディア計算とネットワーキング、において説明されているような多数の研究は、データオブジェクトとウェブオブジェクトの両方の歪曲されたポピュラリティ(a skewed popularity)を示している。データ/メディアサーバ作業負荷の分析は、データ/メディアセッションの90%を占めるサーバにアクセスされるファイルの14%ないし30%という、アクセスの高い局所性を示している。それゆえ、ユーザーの大部分は最もポピュラーなデータオブジェクトに興味を持っているので、これらのオブジェクトに対する配信性能を改良することは、総合的なユーザー体験を改良する。
【0010】
一様態において、無線送信システムにおけるデータコンテンツの配信を行うために提供される方法が規定されている。方法は、少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信することを含む。方法は、ポピュラリティ測定値に基づいて少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てることと、割り当てられた無線送信システム容量に従って少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行うことと、を付加的に含む。方法は、リアルタイムと非リアルタイムのデータコンテンツの配信に適用される。
【0011】
いくつかの様態において、無線送信システム容量の割り当ては、送信システム割り当て目標に関連する最適化問題を解決するような、ポピュラリティ測定値の機能として容量を計算することを必要とする。あるいは、無線送信システム容量を割り当てることは、発見的なシミュレーション方法を必要とする。一度容量が割り当てられると、方法は、例えば、与えられた時間内における配信繰り返しを増加/減少させること、またはコード化されたブロックにおける冗長情報量を調整することなど、配信レートを調整することによって割り当てを実行する。
【0012】
他の様態において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信する動作と、ポピュラリティ測定値に基づいて少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てる動作と、割り当てられた無線送信システム容量に従って少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行う動作と、を実行するように構成されると規定されている。
【0013】
関連する様態は、そのうえに格納される命令を含む機械読み取り可能な媒体によって規定されている。命令は、少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信するための第1組の命令と、ポピュラリティ測定値に基づいて少なくとも1つのデータオブジェクトの配信のため無線送信システム容量を割り当てるための第2組の命令と、割り当てられた無線送信システム容量に従って少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行うための第3組の命令と、を含む。
【0014】
他の様態は、送信配信容量を割り当てるための無線ネットワーク装置によって規定されている。ネットワーク装置は、プロセッサとメモリとを含むコンピュータプラットフォームを含む。ネットワーク装置は、メモリに格納され、プロセッサによって実行可能な容量割り当てモジュールもまた含む。容量割り当てモジュールは、少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信するためと、ポピュラリティ測定値に基づいて少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線ネットワーク送信容量の割り当てを決定するためと、に動作可能な容量割り当て論理を含む。ネットワークは、オプションとして、割り当てられた無線送信システム容量に従って少なくとも1つのデータオブジェクトを配信するために動作可能な配信機構を含む。
【0015】
あるいは、送信配信容量を割り当てるためのネットワーク装置は、少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信するための方法と、ポピュラリティ測定値に基づいて少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てるための方法と、によって規定されている。
【0016】
さらにもう一様態は、無線装置におけるデータコンテンツを受信するための方法の点から規定されている。この方法は、ネットワークエンティティにデータオブジェクト使用情報を提供することと、使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信することと、を含む。受信された、送信されたデータ項目は、ポピュラリティ測定値に関連付けられた配信レートを有するか、またはポピュラリティ測定値に関連付けられた冗長なデータ量を有する。この方法は、使用上に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として、平均失敗数と、データオブジェクトアクセス遅延と/または、無線装置における消費電力と、における減少をもたらす。
【0017】
関連する様態において、少なくとも1つのプロセッサは、データオブジェクトポピュラリティ情報をネットワークエンティティに提供する動作と、ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する動作と、を実行するように構成されると規定されている。
【0018】
他の関連した様態は、その上に格納された命令を含む機械読み取り可能な媒体によって規定されている。命令は、データオブジェクトポピュラリティ情報をネットワークエンティティに提供するための第1組の命令と、ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信するための第2組の命令と、を含む。
【0019】
さらにもう一様態において、無線通信装置は、プロセッサとメモリを含むコンピュータプラットフォームを含むと規定されている。無線装置は、メモリに格納され、プロセッサによって実行可能なデータオブジェクト使用通知モジュールもまた含み、データオブジェクト使用通知モジュールは、ネットワークエンティティと、プロセッサによって動作可能な通信モジュールと、にデータオブジェクト使用情報を提供するために動作可能であり、さらに、ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信するために動作可能である。
【0020】
さらに、様態は、無線通信装置がデータオブジェクトポピュラリティ情報をネットワークエンティティに提供するための方法と、ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信するための方法と、を含むと規定されている。
【0021】
それ自体、本様態は、送信されたデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて送信配信容量の割り当てを提供する。ポピュラリティ測定値に基づいて送信配信容量を割り当てることによって、サービスの質(QoS)の感知は、平均受信失敗数を減少させることと、データオブジェクトアクセス遅延を減少させることと、さらに/または、バッテリー電源と処理能力のような無線装置の資源の消費を減少させることと、によって改良される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本装置、機器、方法、コンピュータ読み取り可能な媒体、そしてプロセッサは、本発明の様態が示されている添付図面に関して下文において、より十分に説明されるであろう。しかしながら、装置、機器、方法、コンピュータ読み取り可能な媒体、そしてプロセッサは、多くの異なる形式で統合され、本明細書で明らかにされる様態に限定されるように解釈されるべきではない。むしろ、これらの様態は、本明細書が完全かつ完了するように提供され、当業者に対して本発明の範囲を十分に伝えるであろう。数字は、通して構成要素について言及している。
【0023】
図1は、データオブジェクトポピュラリティ測定値に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるためのシステムのブロック線図である。システムは、1つ以上のコンテンツプロバイダ14から、媒体コンテンツのようなデータオブジェクト12を受信するデータ配信システム10を含み、無線電話16と、パーソナルデジタルアシスタント18と、携帯用計算装置20と、のような無線装置に対するデータオブジェクトを、無線を使って配信する。データ配信システム10は、オペレーションセンターサイト(an operation center site)に置かれ、データオブジェクトを受信するためと、配信するために動作可能な、サーバ、格納ユニット、そしてその他同種類の物のような1つ以上のネットワーク装置の実装を含み、これは、データオブジェクトとポピュラリティ測定値を格納し、さらに、ポピュラリティ測定値に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるための計算処理を提供する。データオブジェクト12は、1つ以上のユーザーの消費に対する、ビデオファイル、オーディオファイル、マルチメディアファイル、そしてその他同種類の物、またはいずれかの形式のデータのようなメディアオブジェクトを含む。コンテンツプロバイダ14は、電気的に、直接、またはそのような物のようないずれかの既知の方法によって、コンテンツをデータ配信システム10に配信する。電子配信は無線または有線であり、さらにそれ自体は、衛星の使用、インターネットまたはそのような物のような通信ネットワークを含む。データオブジェクト12は、リアルタイム送信か非リアルタイム通信のいずれかにおいて、無線ネットワーク34を通って無線装置と通信される。例えば、カリフォルニア州サンディエゴのクゥアルコム・インコーポレイテッドにより利用可能なメディアFLO(登録商標)システムは、フォワードリンクのみの技術に頼る無線マルチメディア配信システムを供給する。
【0024】
データ配信システム10は、データオブジェクトポピュラリティ測定値24に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるために動作可能な容量割り当てモジュール22を含む。データ配信システム10は、ポピュラリティ測定基準(popularity metrics)とも呼ばれるポピュラリティ測定値、ユーティリティー測定値/測定基準(utility measurements/metrics)、重要性測定値/測定基準(importance measurements/metrics)とその他同種類の物を、いずれかの利用可能なソースから得る。例えば、ポピュラリティ測定値は、サブスクリプションデータ(subscription data)、一定または不定期にユーザーに問い合わせること、コンテンツプロバイダ、またはいずれかのサービス、またはデータオブジェクトポピュラリティデータにアクセスするエンティティから得られる。ポピュラリティ測定値が得られ、ポピュラリティ測定値が提供される方法は、本明細書で開示されている総合的なコンセプトに対して筋が通っていない。加えて、留意すべきは、ポピュラリティ測定値は単一のデータオブジェクトまたはファイルに適用されるか、またはポピュラリティ測定値は1つより多くのデータオブジェクトのグループまたは組に適用されるということである。
【0025】
容量割り当てモジュール22は、ポピュラリティ測定値24に基づいて送信ネットワーク容量の割り当てを決定するために動作可能である容量割り当て論理26を含む。容量割り当て論理26は、(例えば、利用できる帯域幅のような)利用できる配信容量28とポピュラリティ測定値24に頼り、少なくとも1つのデータオブジェクトまたは1組以上のデータオブジェクトに対してのような最適な(例えば、ポピュラリティ特有の容量割り当て30を決定する。一様態において、容量割り当て論理24は、ポピュラリティ測定値24に基づいてデータオブジェクトに対して最適容量割り当て30を計算するために理論上の数を実行する。詳しく説明された、ポピュラリティ測定値に基づいて割り当てられたオブジェクト容量の理論上の計算例は、下で示されている。他の様態において、容量割り当て論理24は、この目的のために発見的なシミュレーション/最適化を実行し、各々のデータオブジェクトまたはデータオブジェクトの各々のグループに対して最適容量割り当て30の値を得る。
【0026】
データ配信システム10は、最適容量割り当てに従って無線ネットワーク34を通ってデータオブジェクトを分布するために動作可能である配信機構32も含む。前述されているように、分布機構32は、容量割り当てモジュール22として同じネットワーク装置に属すか、または他の実施形態において、配信機構は、分離型ネットワーク装置に属する。
【0027】
図2は、データオブジェクトポピュラリティに基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるためのネットワーク装置40のブロック線図である。上述のネットワーク装置は、サーバ、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または、コンピュータプラットフォーム42、処理エンジン44、そしてメモリ46を有する特殊目的の、または一般用の計算装置などのいずれかの計算装置のような、ネットワーク装置のいずれかのタイプの少なくとも1つを有する。さらに、ネットワーク装置16で操作される、または実行されるような、本明細書で説明されているモジュール、アプリケーション、そして論理は、単一のネットワーク装置で完全に、または自動的に実行され、他の様態において、分離型サーバまたは計算装置は提携して作動することにより、使用に適したフォーマットにおいてデータをパーティーに提供し、さらに/または、ネットワーク装置40によって実行される、無線装置クライアントとモジュールとアプリケーションとの間のデータフローにおける制御の独立層を提供する。
【0028】
ネットワーク装置40は、無線ネットワーク34を通して、データを送信かつ受信するために動作可能なコンピュータプラットフォーム42を含み、さらに、ルーチンとアプリケーションを実行することができる。コンピュータプラットフォーム42は、メモリ46を含み、これは、読み取り専用メモリと/またはランダムアクセスメモリ(RAMとROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通するいずれかのメモリのような、揮発性と不揮発性メモリを有する。さらに、メモリ46は、1つ以上のフラッシュメモリセルを含むか、磁気媒体、光媒体、テープ、ソフトまたはハードディスクのような二次記憶装置、または三次記憶装置のいずれかである。さらに、コンピュータプラットフォーム42は処理エンジン44も含んでおり、これは、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理装置である。
【0029】
コンピュータプラットフォーム42は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、そしてそれらの組み合わせにおいて実施される通信モジュール48をさらに含み、ネットワーク装置40と無線ネットワーク34との間と同様、ネットワーク装置40の様々な構成要素間で通信を行うことができる。この点において、いくつかの様態においては、通信モジュール48は、最適容量割り当てに従って、無線ネットワーク34を通って、データオブジェクトを分散するために動作可能である、(図1に示されている)配信機構33としての役割を果たす。通信モジュールは、無線通信接続を確立するために必要な、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアと/またはそれらの組み合わせを含む。
【0030】
メモリ46は、1つ以上のコンテンツプロバイダ14によってネットワーク装置40に提供されている1つ以上のデータオブジェクト/コンテンツ12を含む。データオブジェクト12は、無線または有線通信、またはコンテンツ配信のいずれか他の適した方法によってネットワーク装置40に配信される。先述の通り、他の様態において、データコンテンツ12は、ネットワーク装置40とは別個の、しかし通信している、分離型ネットワーク装置またはサーバにおいて格納される。メモリ46は、1つ以上のコンテンツプロバイダまたは購読サービスによってネットワーク装置40に提供されているポピュラリティ測定値24もまた含む。あるいは、ポピュラリティ測定値は、ネットワーク装置40において、様々なサービスプロバイダ、サブスクリプションサービス、またはデータコンテンツユーザをポーリングすることによって計算または総計され、データオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループのポピュラリティまたは重要性を決定する。留意すべきは、いずれかの許容できる方法は、ポピュラリティ測定値を決定するために用いられ、それ自体、ポピュラリティデータは、いずれかの選択されたデータオブジェクトソースと/またはデータオブジェクトユーザーから含まれるということである。ポピュラリティ測定値24は、無線または有線通信、または配信のいずれか他の適した方法によって、ネットワーク装置40に配信される。先述の通り、他の様態において、ポピュラリティ測定値24は、ネットワーク装置40とは別個の、しかし通信している、分離型ネットワーク装置またはサーバにおいて格納される。
【0031】
ネットワーク装置40のメモリ46は、データオブジェクトポピュラリティ測定値24に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるために動作可能な容量割り当てモジュール22を含む。容量割り当てモジュール22は、ポピュラリティ測定値24に基づいて送信ネットワーク容量の割り当てを決定するために動作可能な容量割り当て論理26を含む。容量割り当て論理26は、(例えば、利用できる帯域幅のような)利用できる配信容量28とポピュラリティ測定値24に頼り、同報送信に関連付けられた少なくとも1つのデータオブジェクトまたは1組以上のデータオブジェクトに対して最適(例えば、ポピュラリティ特定の)容量割り当て30を決定する。一様態において、容量割り当て論理24は、ポピュラリティ測定値24に基づいて送信におけるデータオブジェクトに対して最適容量割り当て30を計算するために理論上の数を実行する。他の様態において、容量割り当て論理24は、この目的のために発見的なシミュレーション/最適化を実行し、送信における1つ以上のデータオブジェクトまたは1つ以上のデータオブジェクトのグループに対して最適容量割り当て30の値を得る。
【0032】
図3を参照すると、一様態に従って、ブロック線図は、ポピュラリティ測定値に基づいて割り当てられた配信容量を割り当てられた1つ以上のデータオブジェクトを有する同報送信を受信するために動作可能な無線通信装置を表す。無線装置50は、小型携帯移動電話機16、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)18、両方向テキスト用ポケットベル、携帯用計算機20、そして無線通信ポータルを有する分離型コンピュータプラットフォームのような物も含み、さらに、ネットワークまたはインターネットに対する有線接続もまた有する。同報送信を受信する機器と方法は、それに応じて無線装置または無線コンピュータモジュールのいずれかのフォームで実行され、無線通信ポータルを含み、無線モデム、PCMCIAカード、無線アクセス端末、またはそれらのいずれかの組み合わせまたは部分の組み合わせも無制限に含む。
【0033】
無線装置50は、コンピュータプラットフォーム52を含み、これは、無線ネットワーク34を通して送信されたデータを受信することができ、ルーチンとアプリケーションを受信かつ実行でき、さらにオプションとして無線ネットワーク34に接続されている無線ネットワーク装置40から送信されたデータを表示することができる。コンピュータプラットフォーム52は、メモリ54を含み、これは、読み取り専用メモリと/、またはランダムアクセスメモリ(RAMとROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通するいずれかのメモリのような、揮発性と不揮発性メモリを有する。さらに、メモリ54は、1つ以上のフラッシュメモリセルを含むか、磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトまたはハードディスクのような2次元記憶装置、または3次元記憶装置のいずれかである。
【0034】
さらに、コンピュータプラットフォーム52は、処理エンジン56も含んでおり、これは、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理装置である。処理エンジン56、またはASICのような他のプロセッサは、送信/マルチキャストプレーヤーモジュール60のような、無線装置50のメモリ54に格納される、いずれかの常駐プログラムとインターフェースで接続するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)層58を実行する。API58は、概して、それぞれの無線装置を実行するランタイム環境である。1つのそのような実行時間環境は、カリフォルニア州サンディエゴのクゥアルコム・インコーポレイテッドによって開発された、バイナリランタイム環境フォーワイヤレス(BREW(登録商標))ソフトウェアである。他の実行時間環境は、例えば、無線計算装置におけるアプリケーションの実行を制御するために操作するように利用される。
【0035】
処理エンジン56は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、そしてそれらの組み合わせに統合される様々な処理サブシステム26を含み、無線装置50の機能性と、無線ネットワーク34における無線装置のオペラビリティを可能にする。例えば、一様態において、処理エンジン56は、電力バッテリーモジュール66の消費電力を管理するために動作可能な電力管理サブシステム64を含む。いくつかの様態において、最適容量割り当ては、データオブジェクトアクセス遅延の最小化をもたらし、無線装置において、より少ない消費電力に対応する。アクセス遅延は、ユーザーが、要求されたデータオブジェクトを受信するために待たなければならない時間として定義されている。他の様態において、処理エンジン56は、音、不揮発性メモリ、ファイルシステム、送信(transmit)、レシーブ(receive)、サーチャー(searcher)、物理層、リンク層(link layer)、呼び出し処理層(call processing layer)、主制御、遠隔手順、音楽、オーディオ、ハンドセット、診断(diagnostic)、デジタル信号プロセッサ、ボコーダー、メッセージング、コールマネージャー(call manager)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標) LPOS、位置測定、位置エンジン(position engine)、ユーザーインターフェース、スリープ、データサービス、セキュリティー、認証、USIM/SIM、音声サービス、グラフィックス、USB、ビデオサービス、カメラ/カムコーダーインターフェース、そして関連したディスプレードライバー、他の機能性アプリケーション(functionality applications)に加えて、MPEG、GPRSなどのようなマルチメディア、などのような、1つの処理サブシステムまたは処理サブシステム62の組み合わせを含む。留意すべきは、サブシステムは、いずれのデータまたは無線装置において動作可能なデータサービスを含み、装置の、操作可能な機能性を統合するということである。
【0036】
コンピュータプラットフォーム52は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、そしてそれらの組み合わせに統合される通信モジュール64をさらに含み、通信モジュール64は、無線装置50と無線ネットワーク34との間と同様、無線装置50の様々な構成要素間の通信を可能にする。例えば、通信モジュールは、データ配信システム10またはネットワーク装置40からの1つ以上のデータオブジェクト12を受信するために動作可能である。通信モジュールは、無線信号送信、レシーブ、変調構成要素と復調構成要素を含む、無線通信接続を確立するために必要なハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、と/またはそれらの組み合わせを含む。
【0037】
メモリ54は、ネットワーク配信システム10またはネットワーク装置40から受信された1つ以上のデータオブジェクト12を格納し、ポピュラリティ測定値に基づいて所定の最適配信容量を割り当てられている。他の様態において、無線装置は、例えば、“プレイ”などのように、データオブジェクト12を無線装置におけるデータオブジェクトを格納することなく実行する。メモリ54は、ネットワーク配信システム10またはネットワーク装置40から受信されているデータオブジェクトを実行するために動作可能なデータ/メディアプレーヤーモジュール60もまた格納する。
【0038】
メモリ54は、データ配信システム10と関連付けられたネットワークエンティティに通信されたデータオブジェクト使用情報を提供するために動作可能なデータコンテンツ使用通知モジュール61を付加的に格納する。同様に、ネットワークエンティティは、1つ以上のデータオブジェクトに対するポピュラリティ測定値をコンパイルするためのデータオブジェクト使用情報を用いる。データコンテンツ使用通知モジュール61は、所定のスケジュールにおけるネットワークエンティティにデータオブジェクト使用情報を提供するように構成され、また、ネットワークエンティティは、必要に応じた基準におけるデータオブジェクト使用情報を通信するために無線装置をポーリングする。データオブジェクト使用情報は、データオブジェクトがダウンロードされ、さらに/またはアクセスされる時間数と、データオブジェクトがダウンロードされ、さらに/またはアクセスされる、またはそのような物が行われる時刻を含むが、これに限定されるものではない。
【0039】
加えて、無線装置50は、通信装置内に入力を生成するための入力機構66と、通信装置のユーザーによる消費に対する情報を生成するための出力機構68とを有する。例えば、入力機構66は、キーまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレー、またはマイクロホンなどのような機構を含む。ある特定の様態において、入力機構66は、通信装置においてアプリケーションを作動させるためにユーザー入力を提供する。さらに、例えば、出力機構68は、ディスプレー、オーディオスピーカー、触覚フィードバック機構(a haptic feedback mechanism)などを含む。例えば、1つ以上の出力機構は、装置のユーザーに対してデータオブジェクト12を表示するために動作可能である。
【0040】
図4は、ポピュラリティ測定値に基づいて配信ネットワーク容量を割り当てるための方法を表すフローチャート線図である。事象200において、1つのデータオブジェクトまたは複数のデータオブジェクトはコンテンツプロバイダから受信される。データオブジェクトは、無線通信装置において分散かつ消費されることが可能なビデオ、オーディオ、マルチメディアコンテンツ、またはいずれかの他のデータのような、いずれかのメディアオブジェクトである。データオブジェクトは、無線装置へ続いて起こる無線配信に対する、中央分散ポイント/オペレーションセンターで受信される。
【0041】
事象210において、ポピュラリティ測定値は、受信されたデータオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに関連して得られる。ポピュラリティ測定値は、購読サービス、コンテンツプロバイダ、またはデータオブジェクトユーザーによって提供された情報から得られる。加えて、ポピュラリティ測定値はデータ配信システム内(例えば、中央分散ポイント/オペレーションセンター)で計算されるか、あるいはその逆で、得られ、もしくはポピュラリティ測定値は、得られるか、あるいはその逆で、購読サービスまたはコンテンツプロバイダにおけるような、データ配信システムに通信されるより先に計算される。ポピュラリティ測定値は、所定のスケジュールにおいてアップデートされるか、または、ポピュラリティ測定値の瞬間正確度(instantaneous accuracy)を提供するために連続的にアップデートされる。さらに、ポピュラリティ測定値は、与えられたデータオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに対するユーザーの好み(preference)を規定するか、またはポピュラリティ測定値は、与えられたデータオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに対する重要性を規定する。
【0042】
事象220において、無線送信システム容量は、データオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいてデータオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに割り当てられる。いくつかの様態において、送信システム容量を割り当てることは、(1)送信に対する配信容量を決定すること、(2)送信に含むための所定のアイデンティティ(identity)と、データオブジェクト数を決定すること、(3)ポピュラリティ測定値に基づいて所定のオブジェクト間の、与えられた配信容量を割り当てること、とをさらに含む。
【0043】
一様態において、理論上の数は、ポピュラリティ測定値に基づいてデータオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに対する容量値(a capacity value)を計算するために適用される。容量値は、配信ネットワークで目下利用できる、利用できる容量または残りの容量に関連している。最適容量の割り当ては、平均受信失敗(mean reception failures)、平均アクセス失敗(mean access failures)、またはいずれか他の配信オブジェクトを最適化する結果である。他の様態において、この目的のために発見的シミュレーションは容量値を得るために適用される。
【0044】
事象230において、データオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループは、ポピュラリティ測定値に基づいて最適容量割り当てに従って配信/送信される。先述の通り、最適容量割り当ては、無線装置における平均受信失敗数と、平均アクセス遅延時間と/またはバッテリー消費電力の、最小化/最適化をもたらす。
【0045】
図5は、一様態に従って、データオブジェクト使用情報を通知するためと、配信されたデータオブジェクトを受信するためと、の方法を表すフローチャートである。事象250において、無線装置は、ネットワークエンティティにデータオブジェクト使用情報を提供する。データオブジェクト使用情報は、情報の無線通信によってネットワークエンティティに提供される。このような様態において、無線装置は、所定のスケジュールにおいてデータオブジェクト使用情報を通信するか、または、代わりに、他の様態において、ネットワークエンティティは、必要に応じた基準におけるデータオブジェクト使用情報を提供するために無線装置をポーリングする。ネットワークエンティティは、データコンテンツ配信システムに関連付けられ、動作可能になり、または、1つ以上のデータオブジェクトに対するポピュラリティ測定値をコンパイルするため、計算するため、あるいはその逆で、生成(form)するためのデータコンテンツ使用情報を用いるために動作可能であるエンティティと通信している。データオブジェクト使用情報は、データオブジェクトがダウンロードされ、さらに/またはアクセスされ/再生される(play)時間数と、データオブジェクトがダウンロードされ、さらに/またはアクセスされ/再生される(play)、そしてその他同種類のことが行われる時刻を含むが、これに限定されるものではない。
【0046】
事象260において、無線装置は、無線装置によって提供されるデータオブジェクト使用情報の少なくとも一部分に基づいて生成されているポピュラリティ測定値に基づいて、無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の配信されたデータオブジェクトを受信する。一様態において、1つ以上の配信されたデータオブジェクトを受信することは、ポピュラリティ測定値に関連付けられた配信レートを有する1つ以上の配信されたオブジェクトを受信することを含む。他の様態においては、1つ以上の配信されたデータオブジェクトを受信することは、冗長なデータ量がポピュラリティ測定値に関連づけられている1つ以上の配信されたオブジェクトを受信することを含む。受信した配信されたデータオブジェクトは、リアルタイムで配信されるか、または非リアルタイムで配信されたデータオブジェクトである。
【0047】
事象270において、無線装置ユーザーは、無線装置においてデータオブジェクトを消費するために1つ以上の受信したデータオブジェクトにアクセスするか、あるいはその逆で、1つ以上の受信したデータオブジェクトを再生する(play)。データオブジェクトにアクセスすることは、データコンテンツ使用ログにおいて記録される事象(event)を構成し、その後、事象は、ネットワークエンティティに伝達されるデータコンテンツ使用情報を生成する。
【0048】
図5に関連して説明されている方法は、無線装置で生じる認められた受信失敗数の減少と/または、データオブジェクトを受信すること/ダウンロードすることにおけるアクセス遅延の減少と/または消費電力の減少をもたらす。
【0049】
以下は、データオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値/測定基準に基づいてデータオブジェクトまたはデータオブジェクトのグループに対する容量割り当て値を決定するための理論上の数を用いる一仮定的実施例を提供する。本明細書で説明されている数は、例としてのみ述べられており、限定されるようにとらえられるべきではない。他の理論上の数もまた、本明細書で開示される様態からはずれることなく、ポピュラリティ測定値に基づいて容量割り当てを決定するために用いられる。先述の通り、ポピュラリティ測定値に基づいて容量割り当てを決定することは、理論上の数の使用に限定されない。ポピュラリティ測定値に基づいて容量割り当ての決定も、この目的のために発見的シミュレーションまたはそのような物のような、いずれかの他の周知の方法によって実行される。
【0050】
本明細書で説明されている仮定的実施例において、送信システムは、所定の送信スケジュールに従って周波数を区別するとともにデータオブジェクトを配信するので、送信システムにおける平均失敗数は最小化される。所定の送信スケジュールは、所定の時間または帯域幅において配信されたデータオブジェクト数として定義される。平均失敗数は、与えられたオブジェクトが、送信されたオブジェクトを受信するように想定された装置によって受信されない実現値の総数として定義される。このようなシステムにおいて、説明された様態に従って、スケジュールは最もポピュラーなオブジェクトを強調し、あまりポピュラーでないオブジェクトを過小評価する。オブジェクトが無線装置において確実に受信されていない実現値数を最小化することにより改良されたサービスの感知を提供することに加えて、この方式は、オブジェクトポピュラリティ/ユーティリティー測定の機能として、オブジェクトまたはオブジェクトの組に対する、(例えばスループットと/または帯域幅と/チャネル容量のような)システム容量を割り当てるためのモデルを提供する。
【0051】
データオブジェクトは(i)と定義され、
=削除制御ブロック数におけるオブジェクト(i)の長さ、
=ビット/時間ユニットにおけるオブジェクト(i)に割り当てられたチャネル容量、
ECB_size=物理層パケットにおける削除制御ブロックのサイズ、
PLP_size=物理層パケットのサイズ、
と定義される。
【0052】
それゆえ、オブジェクト(i)は、配信時間窓の時間内において(L x ECB_size x PLP_size)/C単位ごとに送信される。サイズTの固定の配信時間ウィンドーを与えられると、オブジェクト(i)に対応する反復数/繰り返し数は以下のように定義される。
【数1】

【0053】
ここにおいて、PLP_sizeはビットにおいて物理層パケットのサイズであり、
T’=T/(ECB_size x PLP_size)である。
【0054】
この仮定的実施例の目的のため、削除制御ブロックは独立しており、それ自体、通信チャネルによってもたらされた削除は、削除制御ブロックとは相互に関連がない。それゆえ、長さLのオブジェクト(i)に対する与えられた反復数m、オブジェクトが無線装置においてうまく受信されない確率は以下のように与えられる。
【数2】

【0055】
ここにおいて、qは削除制御ブロック内での復号失敗の確率であり、
d=1−qである。
【0056】
加えて、この仮定の目的のため、送信システムは、送信ウィンドーが時間内にオーバーラップするデータオブジェクト数Nを含み、Rは送信システムユーザー総数であり、pは、例えばオブジェクト(i)を受信するわずかなユーザーの推定値のような、オブジェクトアクセス確率である。オブジェクトアクセス確率pを与えられると、容量割り当てモジュールは、各々のオブジェクトに割り当てられるべき最適なわずかな帯域幅を決定することができる。
【0057】
送信システムにおける平均失敗数は以下のように与えられる。
【数3】

【0058】
ここにおいて、
F=平均失敗数、
fail=個々のオブジェクトが目的装置において受信されない確率、
T’=時間窓である。
【0059】
従って、平均失敗数を最小化するための目標を有する最適化問題に対して、オブジェクト(i)に割り当てられるチャネル容量Cは、以下の最適化問題を解決することにより決定される。
【数4】

【数5】

【0060】
ここにおいて、C=配信送信専用の残りのチャネル容量である。
【0061】
残りのチャネル容量は、リアルタイムストリーミング通信量に起因する容量消費を考慮すると、利用できる容量として定義される。
【0062】
最適化問題は、所定の推定の数を用いて解決される。図解された例において、最適化問題は、ラグランジュ乗数法を用いて解決される。ラグランジュ乗数法は以下に示される。
【数6】

【0063】
ここにおいて、
γ=ラグランジュ乗数である。
【0064】
それゆえ、最適化問題は以下のようにして変形される。
【数7】

【0065】
そして、
【数8】

【0066】
最適容量割り当て数(7)と数(8)を満たさなければならない。それゆえ、オブジェクト(i)、Cに割り当てられるチャネル容量に対する数を解決することにより、
【数9】

【0067】
ここで、
【数10】

【0068】
さらに、
【数11】

【0069】
それゆえ、図解された容量割り当ての仮定的実施例において、より高い容量は、より高いユーザー確率を伴うデータオブジェクトのために予約される。もし全てのデータオブジェクトが等しい長さと等しいアクセス確率を有するならば、数(9)は、以下のように変形される。
【数12】

【0070】
さらに、
【数13】

【0071】
ここにおいて、Lは、固定のオブジェクトの長さである。
【0072】
図6は、残りの割り当てられた容量304の機能として、送信システムにおける受信失敗数302における変化を表すx−yグラフ300である。システムは、割り当てられた容量CとCを伴う2つのオブジェクトを含み、それぞれ、C=C−Cであり、Cは同報送信専用の残りのチャネル容量である。アクセス確率は、Cに対して0.8であり、Cに対して0.2であり、オブジェクト長さはL/L=7/3である。(x、y)=(0.5、690.4)に対応する、ラベルのついたポイント306は、失敗数690.4を表し、例えばもしC=0.5で、C=0.5など、等容量割り当てが、データオブジェクトに提供されると生じる。(x、y)=(0.82、178.78)に対応する、ラベルのついたポイント308は、失敗数178.78を表し、例えばもしC=0.82で、C=0.18など、最適な容量割り当てが、データオブジェクトに提供されると生じる。最適容量割り当ては、先述した数9を適用することによって提供される。それゆえ、容量の最適割り当ては、例えば、等容量割り当てに対して、約690から、ポピュラリティ測定値に基づいて容量割り当てに対して約178など、約512の受信失敗数を低減する。
【0073】
図7は、データオブジェクトポピュラリティ分散パラメータ334の機能として、送信システムにおける受信失敗数332における変化を表すx−yグラフ330である。グラフは、ポピュラリティ測度に基づいて最適容量割り当て曲線336と、等容量割り当て曲線338との間の比較を、変化するZipf分散パラメータとともに図解している。この様態において、データオブジェクトポピュラリティはZipf分散パターンに従うと考えられる。しかしながら、留意すべきは、他の分散モデルが利用されるということである。Zipf分散はZipfの法則に従い、Zipfは、いくつかの事象(P)の実現値の周波数が、ランク(i)の機能として、ランクが上記の実現値の周波数によって決定される時、一単位(1)に近接する、べき指数aを伴う、べき法則機能P〜1/iである結果である。図7の図解された実施例において、送信システムは、約0.7と約10メディアミニッツ(media minutes)との間で一律に分散されたオブジェクト長さとともに100データオブジェクトを含む。示されているように、0と1との間のZipfパラメータをともなって、等容量割り当てに対する失敗数は、約630から約550に及び、一方で、対照的に、ポピュラリティ測度に基づいて最適容量割り当てに対する失敗数は、約30から約10に及ぶ。
【0074】
それゆえ、説明された様態に従って最適なチャネル割り当ては、システムにおける全てのデータオブジェクトに対して等容量割り当てを割り当てることと比較して、送信システムにおける受信失敗数の削減をもたらす。それゆえ、ポピュラリティ測度に基づいて最適容量割り当ては、オブジェクト特有のQoSをオブジェクトポピュラリティ測定値にスケーリングすることによってサービスの質(QoS)の感知を改良するための機構を提供する。
【0075】
送信システムによって経験された受信失敗数を最小化することに加えて、ポピュラリティ測定値は平均アクセス遅延を最小化するように用いられる。アクセス遅延は、ユーザーが、ビデオファイル、オーディオファイル、またはそのような物を受信するために待たなければならない時間として定義されている。アクセス遅延を最小化することによって、無線装置がアウェーク(awake)の状態である時間と、送信を受信するためにリッスン(listen)の状態である時間と、それゆえ電力を消費する時間は減らされ、電池寿命は維持される。以下の理論上の数はアクセス遅延を最小化するためのポピュラリティ測定値を用いる概念を示している。
【0076】
この例の目的のため、データオブジェクト(i)の連続する実現値は、均等に一定の間隔をあけられることと、sは、オブジェクト(i)に対して一定の間隔をあけることを規定することと、を仮定する。加えて、同型の無線装置の分散はウェークアップ(wake-up)の状態であるかまたは長い間(over time)要求すること、を仮定すると、オブジェクトに対する平均アクセス時間は、s/2である。オブジェクト(i)に対するポピュラリティ測度はwとして定義され、総オブジェクト数はNとして定義される。それゆえ、総平均アクセス時間tは以下のように定義される。
【数14】

【0077】
もし、全てのオブジェクトが同一の長さであるとすると、最適化数(6)からの結果を用いて、最小総合平均アクセス遅延は、各々のセグメントの間隔が、データオブジェクトのポピュラリティの平方根に逆に正比例する時に、成し遂げられる。
【数15】

【0078】
もし、データオブジェクトが変化する長さ、lであるとすると、数(15)の一般化はデータオブジェクトの間隔において以下の条件をもたらす。
【数16】

【0079】
次のとおり、セグメントの長さをlと仮定し、e(l)をデータオブジェクトが、回復不能なロスを伴って受信される確率として定義する。それゆえ、予期された、回復不能なロスを伴う連続する実現値数は、e(l)/(1−e(l))である。従って、平均オブジェクトアクセス遅延は以下のように表される。
【数17】

【0080】
もし、Cが総容量であり、Cがオブジェクト(i)に割り当てられた容量であるとすると、s=l/Cである。従って、最適化問題は以下のように述べられる。
【数18】

【0081】
を最小化することとして記述される。
【0082】
最適化問題を解決することは、総平均アクセス遅延は、以下の時最小化される。
【数19】

【0083】
それゆえ、数(19)によって定義されるように、この例に従うと、平均アクセス遅延は、データオブジェクトの連続する実現値間の間隔が直接オブジェクトの長さの平方根に正比例し、オブジェクトのポピュラリティ測定値の平方根に正比例する時、最小化される。
【0084】
本明細書で開示されている実施形態に関して説明されている様々な例証となる論理、論理ブロック、モジュール、そして回路は、本明細書で説明されている機能を実行するように設計された、一般用のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラム可能な論理回路、個別のゲートまたはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、またはそれらのいずれかの組み合わせを伴って実施されるか、実行される。一般用のプロセッサは、マイクロプロセッサであるが、他においては、プロセッサはいずれか通常のプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、または状態機械である。プロセッサは、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはいずれかのこのような構成のような、計算装置の組み合わせとしても実行される。
【0085】
さらに、本明細書で開示されている様態に関連して説明されている方法またはアルゴリズムのステップと/または動作は、プロセッサによって実行されるハードウェアまたはソフトウェアモジュール、または2つの組み合わせにおいて、直接統合される。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスター、ハードディスク、レムーバブルディスク、CD−ROM、またはいずれか、当技術分野で周知の記憶媒体であるフォームに属する。典型的な記憶媒体は、プロセッサと結合し、これによりプロセッサは記憶媒体からの情報を読み取り、記憶媒体への情報を書き込むことができる。他においては、記憶媒体はプロセッサに組み込まれる。さらに、いくつかの様態において、プロセッサと記憶媒体はASICに属する。加えて、ASICはユーザー端末に属する。他においては、プロセッサと記憶媒体は、ユーザー端末における個別の構成要素として属する。加えて、いくつかの様態においては、方法とアルゴリズムのステップと/または動作は、機械読み取り可能な媒体と/コンピュータ読み取り可能な媒体における命令の1つまたはいずれかの組み合わせまたは組として属する。
【0086】
前述の明細書は、例証となる様態と/または実施形態を示しているが、留意すべきは、添付の請求項によって規定されているような、説明された様態と/または実施形態の範囲からはずれることなく、本明細書において様々な変化と変更がなされるということである。さらに、説明されている実施形態の構成要素は単数形で説明または記載されているが、単数形の限定が明示的に述べられていなければ、複数形も予期される。加えて、いずれの様態と/または実施形態の全てまたは一部は、その他の定めがされていなければ、いずれの他の様態と/または実施形態の全てまたは一部とともに利用される。
【0087】
それゆえ、説明されている様態は、送信されたデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて送信配信容量の割り当てを提供する、システム、方法、装置、そして機器を提供する。ポピュラリティ測定値に基づいて送信配信容量を割り当てることによって、サービスの質(QoS)の感知は、平均受信失敗数を減少させることと、データオブジェクトアクセス遅延を減少させることと、さらに/または、バッテリー電源と処理能力のような無線装置の資源の消費を減少させることと、によって改良される。
【0088】
本発明の多くの変更と他の実施形態は、前の記述と、関連する図に示されている教義の利益を有することに関係する本発明に対して、当業者の頭に浮かぶであろう。それゆえ、本発明は、開示されている特定の実施形態に限定されないということと、変更と他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に含まれることを意図されているということと、が理解されるであろう。本明細書において特定の用語が採用されているが、それらは一般的かつ記述的な意味でのみ用いられており、限定を目的とするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】様態に従って、データオブジェクトポピュラリティ測定値に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるためのシステムのブロック線図である。
【図2】様態に従って、データオブジェクトポピュラリティ測定値に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるためのネットワーク装置のブロック線図である。
【図3】様態に従って、データオブジェクトポピュラリティ測定値に基づいてネットワーク容量を割り当てられている、送信されたデータオブジェクトを受信するための無線装置のブロック線図である。
【図4】様態に従って、データオブジェクトポピュラリティ測定値に基づいて送信ネットワーク容量を割り当てるための方法の流れ図である。
【図5】様態に従って、データオブジェクト使用情報を提供するための方法と、データオブジェクト使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいてネットワーク容量を割り当てられた、送信データオブジェクトを受信するための方法と、の流れ図である。
【図6】様態に従って、割り当てられた容量の機能として送信システム受信失敗を表すx−yグラフである。
【図7】様態に従って、等しく最適な容量割り当てに対するオブジェクトポピュラリティ分散パラメータの機能として送信システム受信失敗を表すx−yグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信システムにおけるデータコンテンツの配信を行う方法であり、
少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信することと、
前記ポピュラリティ測定値に基づいて前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てることと、
割り当てられた前記無線送信システム容量に従って前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行うことと、
を具備する方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行うことは、前記少なくとも1つのデータオブジェクトに対する配信レートを調節すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行うことは、前記少なくとも1つのデータオブジェクトにおける冗長なデータ量を調節すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線送信システム容量を割り当てることは、前記ポピュラリティ測定値の機能として無線送信システム容量を計算すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線ネットワーク送信システム容量を計算することは、無線送信システム資源割り当て目標に関連する最適化問題を解決すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線送信システム資源割り当て目標に関連する最適化問題を解決することは、受信失敗の最小化と、アクセス遅延の最小化と、装置消費電力を受信することの最小化とからなるグループから選択された、前記無線送信システム資源割り当て目標、をさらに規定する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線送信システム資源割り当て目標に関連する最適化問題を解決することは、所定の推定の数を用いる最適化問題を解決すること、をさらに具備する請求項4に記載の方法。
【請求項8】
所定の推定の数を用いる最適化問題を解決することは、ラグランジュ乗数法を用いて最適化問題を解決すること、をさらに具備する請求項7に記載の方法。
【請求項9】
無線送信システム容量を割り当てることは、発見的シミュレーションに基づいて無線送信システム容量を決定すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信することは、非リアルタイムデータオブジェクトとリアルタイムデータオブジェクトとからなるグループから選択された、前記少なくとも1つのデータオブジェクト、をさらに規定する請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ポピュラリティ測定値を受信することは、データコンテンツサービスからの使用統計量を受信すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ポピュラリティ測定値を受信することは、データオブジェクトユーザーからの使用データを受信すること、をさらに具備する請求項1に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサであり、
前記少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信する動作と、
前記ポピュラリティ測定値に基づいて前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てる動作と、
割り当てられた前記無線送信システム容量に従って前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行う動作と、
を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能な媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクトであって、
前記媒体は、
コンピュータに、前記少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信させるための第1組の符号と、
コンピュータに、前記ポピュラリティ測定値に基づいて前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てさせるための第2組の符号と、
コンピュータが、割り当てられた前記無線送信システム容量に従って前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信を行わせるための第3組の符号と、
を含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項15】
無線ネットワーク装置であり、
プロセッサとメモリを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリ内に格納され、前記プロセッサにより実行可能な容量割り当てモジュールであって、少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信するためと、前記ポピュラリティ測定値に基づいて前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線ネットワーク送信容量の割り当てを決定するように動作可能な容量割り当て論理を含む容量割り当てモジュールと、
を具備する無線ネットワーク装置。
【請求項16】
割り当てられた前記無線送信システム容量に従って前記少なくとも1つのデータオブジェクトを配信するように動作可能な配信機構、をさらに具備する請求項15に記載のネットワーク装置。
【請求項17】
容量割り当て論理は、割り当てられた前記無線送信システム容量に従って前記少なくとも1つのデータオブジェクトに対する配信レートを調節するように、さらに動作可能である請求項16に記載のネットワーク装置。
【請求項18】
前記容量割り当て論理は、割り当てられた前記無線送信容量に従って前記少なくとも1つのデータオブジェクトにおいて冗長なデータ量を調節するために、さらに動作可能である請求項15に記載のネットワーク装置。
【請求項19】
前記容量割り当て論理は、前記ポピュラリティ測定値の機能として無線送信システム容量を計算するように、さらに動作可能である請求項15に記載のネットワーク装置。
【請求項20】
前記容量割り当て論理は、無線送信システム資源割り当て目標に関連する最適化問題を解決するように、さらに動作可能である請求項19に記載のネットワーク装置。
【請求項21】
無線送信システム資源割り当て目標に関連する前記最適化問題は、データオブジェクト受信失敗の最小化と、アクセス遅延の最小化と、装置消費電力を受信することの最小化とからなるグループから選択された前記割り当て目標、をさらに規定する請求項20に記載のネットワーク装置。
【請求項22】
前記容量割り当て論理は、所定の推定の数を用いる最適化問題を解決するように、さらに動作可能である請求項20に記載のネットワーク装置。
【請求項23】
前記容量割り当て論理は、ラグランジュ乗数法を用いる最適化問題を解決するように、さらに動作可能である請求項22に記載のネットワーク装置。
【請求項24】
前記容量割り当て論理は、発見的シミュレーションに基づいて無線送信システム容量を決定するように、さらに動作可能な請求項15に記載のネットワーク装置。
【請求項25】
ネットワーク装置であり、
前記少なくとも1つのデータオブジェクトに関連付けられたポピュラリティ測定値を受信するための手段と、
前記ポピュラリティ測定値に基づいて前記少なくとも1つのデータオブジェクトの配信に対する無線送信システム容量を割り当てるための手段と、
を具備するネットワーク装置。
【請求項26】
無線装置においてデータコンテンツを受信する方法であって、
データオブジェクト使用情報をネットワークエンティティに提供することと、
前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信することと、
を具備する方法。
【請求項27】
送信されたデータオブジェクトを受信することは、前記ポピュラリティ測定値に関連付けられた配信レートを有する、送信されたデータオブジェクトを受信すること、をさらに具備する請求項26に記載の方法。
【請求項28】
送信されたデータオブジェクトを受信することは、前記ポピュラリティ測定値に関連付けられた冗長なデータ量を有する、送信されたデータオブジェクトを受信すること、をさらに具備する請求項26に記載の方法。
【請求項29】
受信失敗数は、前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として減少する、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
データオブジェクトアクセス遅延は、前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として減少する、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記無線装置における消費電力は、前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として減少する、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
1つ以上の送信されたデータオブジェクトは、1つ以上のリアルタイムで送信されたデータオブジェクトを受信すること、をさらに具備する請求項26に記載の方法。
【請求項33】
1つ以上の送信されたデータオブジェクトは、1つ以上の非リアルタイムで送信されたデータオブジェクトを受信すること、をさらに具備する請求項26に記載の方法。
【請求項34】
ネットワークエンティティに対してデータオブジェクトポピュラリティ情報を提供することは、データオブジェクト使用ポーリング要求に対して応答すること、をさらに具備する請求項26に記載の方法。
【請求項35】
ネットワークエンティティに対してデータオブジェクトポピュラリティ情報を提供することは、所定のスケジュールに基づいてネットワークサービスに対するデータオブジェクト使用を提供すること、をさらに具備する請求項26に記載の方法。
【請求項36】
少なくとも1つのプロセッサであり、
ネットワークエンティティに対するデータオブジェクトポピュラリティ情報を提供する動作と、
前記ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する動作と、
を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項37】
コンピュータ読み取り可能な媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクトであって、前記媒体は、
コンピュータに、ネットワークエンティティに対してデータオブジェクトポピュラリティ情報を提供させるための第1組の符号と、
コンピュータに、前記ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信させるための第2組の符号と、
を含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項38】
無線通信装置であり、
プロセッサとメモリを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサにより実行可能なデータオブジェクト使用通知モジュールであって、ネットワークエンティティに対して前記データオブジェクト使用情報を提供するために実行可能であるデータオブジェクト使用通知モジュールと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサにより実行可能な通信モジュールであって、前記データオブジェクト使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信するために実行可能である通信モジュールと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサにより実行可能なデータ/メディアプレーヤーモジュールであって、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを再生するために動作可能であるデータ/メディアプレーヤーと、
を具備する無線通信装置。
【請求項39】
前記通信モジュールは、前記ポピュラリティ測定値に関連付けられた配信レートを有する、送信されたデータオブジェクトを受信するために、さらに動作可能な請求項38に記載の無線装置。
【請求項40】
前記通信モジュールは、ポピュラリティ測定値に関連付けられた冗長なデータ量を有する、送信されたデータオブジェクトを受信するために動作可能な請求項38に記載の無線装置。
【請求項41】
受信失敗数は、前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として減少する、請求項38に記載の無線装置。
【請求項42】
データオブジェクトアクセス遅延は、前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として減少する、請求項38に記載の無線装置。
【請求項43】
無線装置における消費電力は、前記使用情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、前記1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する結果として減少する、請求項38に記載の無線装置。
【請求項44】
前記通信モジュールは、前記ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システムを割り当てられた、1つ以上のリアルタイムで送信されたデータオブジェクトを受信するために、さらに動作可能な請求項38に記載の無線装置。
【請求項45】
通信モジュールは、前記ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の非リアルタイムで送信されたデータオブジェクトを受信するために、さらに動作可能な請求項38に記載の無線装置。
【請求項46】
前記データオブジェクト使用通知モジュールは、データオブジェクト使用ポーリング要求に対して応答するため、にさらに動作可能な請求項26に記載の無線装置。
【請求項47】
前記データオブジェクト使用通知モジュールは、所定のスケジュールに基づいてネットワークサービスに対するデータオブジェクト使用データを提供するために、さらに動作可能な請求項26に記載の無線装置。
【請求項48】
無線通信装置であり、
ネットワークエンティティに対してデータオブジェクトポピュラリティ情報を提供する手段と、
前記ポピュラリティ情報に関連付けられたポピュラリティ測定値に基づいて無線送信システム容量が割り当てられた、1つ以上の送信されたデータオブジェクトを受信する手段と、
を具備する無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−533979(P2009−533979A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505637(P2009−505637)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/066631
【国際公開番号】WO2007/121351
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】