説明

無線通信において受信されるパケットのアンバンドリング

部分的なパケット・データ・ユニット(PDU)のアンバンドリングおよび処理を容易にするシステムおよび方法体系が説明される。PDUは、通信層において送信され、異種通信層の部分的なPDUを含みうる。完全なSDUは、部分的なPDUにおいて決定され、上位通信層に提供されうる。しかし、それに加えて、部分的なPDUは部分的なSDUを備えうる。部分的なPDUの残りの一部分あるいは追加の一部分を受信すると、部分的なSDUの残りの一部分あるいは追加の一部分は、部分的なSDUと結合され、完全なSDU(あるいはSDUのより大きな一部分)が作成されうる。完全なSDUは、作成されると、上位通信層に提供されうる。代替的に、部分的なPDUは、部分的なPDUの残りの一部分と結合され、完全なPDUあるいはより大きなPDUが生成されうる。ここから、以前は不完全だったSDUが取り出され、上位通信層に提供されうる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、“A METHOD AND APPARATUS FOR BUNDLING MULTIPLE IP PACKETS IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM,”と題され、2009年1月7日に提出された米国特許仮出願61/143142号の利益を権利主張するものである。上記出願の全文は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に無線通信に関し、特に、1又は複数のパケット・データ・ユニット(PDU)において受信されるサービス・データ・ユニット(SDU)をアンバンドリングすることに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声やデータなどのような様々な種類の通信コンテンツを提供するために広く用いられている。典型的な無線通信システムは、利用可能なシステム・リソース(例えば、帯域幅や送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信を支援することができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの実例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元(OFDMA)システムなどを含みうる。更に、このシステムは、第3世代パートナシップ・プロジェクト(3GPP)、3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)のような、仕様に適合しうる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時に支援しうる。各モバイル・デバイスは、フォワード・リンクおよびリバース・リンクでの伝送によって1又は複数のアクセス・ポイント(例えば、基地局、フェムトセル、ピコセル、中継ノード、および/あるいはそれらに類似するもの)と通信しうる。フォワード・リンク(すなわち、下りリンク)は、アクセス・ポイントからモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、リバース・リンク(すなわち、上りリンク)は、モバイル・デバイスからアクセス・ポイントへの通信リンクを称する。更に、モバイル・デバイスとアクセス・ポイントとの間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システムなどによって確立されうる。それに加えて、ピア・ツー・ピア無線ネットワーク構成において、モバイル・デバイスは、その他のモバイル・デバイスと(および/あるいはアクセス・ポイントが、その他のアクセス・ポイントと)通信しうる。
【0005】
無線通信技術が進歩し、デバイスが異なる種類のデータを受信および処理することに関してより多用途に使用可能になるとともに、デバイス通信のための帯域幅需要は、特にジャスト・イン・タイム処理のために増加する。この増加は、同じ期間内により多くの数のパケットをデバイスに伝達することが要求されることによってもたらされる。現在、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)パケット・データ・ユニット(PDU)は、IPパケットを1つしか含み得ない。これによって、パケット・レートが増加するとともにラジオ・リンク制御(RLC)層の複雑性の増大が結果としてもたらされる。それに加えて、RLC PDU内部のPDCPサービス・データ・ユニット(SDU)は、異なる暗号同期(crypt-syncs)を用いて暗号化され、その結果、複数の暗号化エンジン呼出によりPDCPの複雑性が増大する。このように、より多くのパケットを受信および処理することは、追加の電力を消費し、デバイス性能および電池寿命の低下を結果としてもたらす。更に、送信するIPパケットの数の増加とともに満たすことが困難となる、PDCPおよびRLCについての絶対時間予算(absolute time budgets)が存在しうる。
【発明の概要】
【0006】
権利主張される要旨の様々な態様の基本的認識を提供するために、このような態様の簡略化された概要が以下に示される。この概要は、意図される態様全てについての広範囲な要約ではなく、重要事項や決定的要素を識別することも、そのような態様の範囲を線引くことも意図されていない。この概要の唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明に対する前置きとして、開示される態様のいくつかの概念を簡略化形式で示すことである。
【0007】
1又は複数の実施形態およびそれに対応する開示によると、1又は複数の通信層において送信されるパケットのバンドリング(bundling)およびアンバンドリング(unbundling)を容易にすることに関連して様々な態様が説明される。これに関連して、多数の小さなパケットとは対照的に、少数の大きなパケットが無線ネットワークにおけるデバイス間で通信されうる。このように、読取ヘッダ、暗号化パケットなどの追加のオーバヘッドが所定の通信について軽減され、結果としてデバイスの効率が増進される。例えば、第1の通信層における複数のパケット・データ・ユニット(PDU)は、第2の通信層における複数のPDUあるいはそれらのうちの複数の部分のバンドリングを可能にするために拡張されうる。この実例において、第1の層のPDUによって受信された第2の通信層のPDUはアンバンドリングされうる。そして、第2の通信層の関連するサービス・データ・ユニット(SDU)が取り出され、上位層に提供されうる。1つの実例において、受信された部分的なPDUにおける完全なSDUは上位層に転送されるが、この部分的なPDUは部分的なSDUも含みうる。第2の層のPDUの別の一部分(例えば、残りの一部分あるいは完全な一部分)が第1の層の後続のPDUにおいて受信されると、PDUの新たな一部分における部分的なSDUは、第1の受信された部分的なPDUの部分的なSDUと結合され、完全なSDU(あるいは、SDUのより大きな部分)を構築しうる。完全なSDUが構築されると、それも上位通信層に提供されうる。
【0008】
別の実例において、第1の通信層の1又は複数のPDUにおける、部分的なPDUおよび続いて受信された1又は複数のPDUの部分から、完全なPDUが第2の通信層において構築されうる。部分的なPDUが構築され、その結果として追加の完全なSDUが生じると、この完全なSDUは上位通信層に転送されうる。何れの場合においても、部分的なPDUの伝送を可能にすることと、不完全なPDUの残りの部分を待つことなく完全なSDUを処理することとによって、デバイス効率の増進が提供される。更に、1つの実例において、第1の通信層は、ラジオ・リンク制御(RLC)層あるいはそれに類似する層であり、第2の通信層は、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)層あるいはそれに類似する層でありうる。
【0009】
関連する態様によると、異種通信層に関連する部分的なPDUを備えるPDUを通信層において受信することを含む方法が提供される。この方法は、通信層においてPDUから部分的なPDUを抽出することと、部分的なPDUにおける1又は複数の完全なSDUを上位通信層に提供することとを更に含む。
【0010】
別の態様は、無線通信装置に関連する。この無線通信装置は、異種通信層に関連するPDUの不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから取得し、PDUの不完全な一部分における1又は複数のSDUを上位通信層に供給するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含みうる。この少なくとも1つのプロセッサは、デバイスから異種PDUにおけるPDUの不完全な一部分の追加の一部分を通信層において受信するように更に構成されている。この無線通信装置は更に、この少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリを備える。
【0011】
更に別の態様は、装置に関連している。この装置は、異種通信層に関連するPDUの不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから受信する手段と、通信層においてデバイスから受信されたこのPDUからPDUの不完全な一部分を抽出する手段とを含む。この装置は、PDUの不完全な一部分における1又は複数のSDUを上位通信層に提供する手段を更に含む。
【0012】
更に別の態様は、コンピュータ・プログラム製品に関連している。これは、異種通信層に関連する部分的なPDUを備える、通信層におけるPDUを受信することを少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードを含むコンピュータ読取可能媒体を有しうる。このコンピュータ読取可能媒体は、通信層においてPDUから部分的なPDUを抽出することを少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードと、部分的なPDUにおける1又は複数の完全なSDUを上位通信層に提供することを少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードとを更に含みうる。
【0013】
更に、追加的な態様は、異種通信層に関連するPDUの不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから取得するPDU受信構成要素と、通信層においてデバイスから受信されたPDUからPDUの不完全な一部分を抽出するPDUアンバンドリング構成要素とに関連している。この装置は、PDUの不完全な一部分における1又は複数のSDUを上位通信層に通信するSDU提供構成要素を更に含みうる。
【0014】
以上の目的、およびそれに関連する目的の達成に向けて、1又は複数の実施形態は、本明細書において以下に完全に説明される特徴、特に請求項において指摘されるような特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1又は複数の実施形態の例示的な特定の態様を詳細にわたって説明する。しかし、これらの態様は、様々な実施形態の原理が用いられうる様々な様式のうちのほんのいくつかを示しているに過ぎず、説明される実施形態は、このような全ての態様とそれらに対する同等物とを含むよう意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、部分的なパケット・データ・ユニット(PDU)をバンドリングおよびアンバンドリングするためのシステムのブロック図である。
【図2】図2は、無線通信環境の中で利用するための実例的な通信装置の例示である。
【図3】図3は、部分的なPDUをバンドリングおよびアンバンドリングすることと、それらのサービス・データ・ユニット(SDU)を処理することとを達成する無線通信ネットワークの例を示す。
【図4】図4は、PDUの残りの部分が受信されると、複数の不完全なSDUをリアセンブルする通信フローの例を示す。
【図5】図5は、PDUの残りの部分が受信されると、複数の不完全なPDUをリアセンブルする通信フローの例を示す。
【図6】図6は、部分的なPDUが受信された場合に、それらを処理する実例的な方法体系のフロー図である。
【図7】図7は、不完全なPDUと、この不完全なPDUの受信された残りの部分とから、SDUをリアセンブルする実例的な方法体系のフロー図である。
【図8】図8は、不完全なPDUを処理し、この不完全なPDUの残りの部分を受信するとリアセンブルする実例的な方法体系のフロー図である。
【図9】図9は、残りの部分を待つことなく部分的なPDUを処理することを容易にする実例的な装置のブロック図である。
【図10】図10は、本明細書において説明される機能の様々な態様を実施するために利用されうる実例的な無線通信デバイスのブロック図である。
【図11】図11は、本明細書において説明された機能の様々な態様を実施するために利用されうる実例的な無線通信デバイスの別のブロック図である。
【図12】図12は、本明細書において説明されうる様々な態様に従う無線多元接続通信システムの例を示す。
【図13】図13は、本明細書において説明される様々な態様が機能する実例的な無線通信システムを例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
権利主張される要旨の様々な態様が、図面の参照と共に説明される。ここにおいて、同一符番は、同一要素を示すために使用されうる。以下の記述において、説明のために、1又は複数の態様の完全な理解を提供するために多くの特定の詳細が説明される。しかし、こういった態様が、これらの特定の詳細なしに実践されうることは明白である。その他の実例において、周知の構造およびデバイスは、1又は複数の態様を説明することを容易にするためにブロック図で示される。
【0017】
用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」などは、本願において使用される際、コンピュータに関連するエンティティ、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、実行中のソフトウェアの何れかを称するように意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ上で動作する処理や、集積回路や、オブジェクトや、実行ファイルや、実行スレッドや、プログラムおよび/又はコンピュータであるが、それらに限定はされない。実例として、コンピューティング・デバイス上で動作するアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素でありうる。1又は複数の構成要素が、処理および/又は実行スレッド内に存在し、1つのコンピュータ上に局在化されるおよび/あるいは2以上のコンピュータ間で分散されうる。それに加えて、これらの構成要素は、格納された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ読取可能媒体から実行されうる。(例えば、ローカル・システムにおいてや、分散システムにおいてや、および/又は、その他のシステムを伴うインターネットのようなネットワークにわたって、信号によって別の構成要素と相互作用する1つの構成要素からのデータのような)1又は複数のデータ・パケットを有する信号に従うような、ローカルおよび/又はリモートな処理によって構成要素は通信しうる。
【0018】
更に、無線端末および/あるいは基地局に関連付けて、様々な態様が本明細書において説明される。無線端末は、音声および/あるいはデータの接続性をユーザに提供するデバイスを称しうる。無線端末は、ラップトップ・コンピュータあるいはデスクトップ・コンピュータのようなコンピューティング・デバイスに接続されうる、あるいは、携帯情報端末(PDA)のような自立型デバイスでありうる。無線端末は、システム、サブキャリア・ユニット、サブキャリア局、モバイル局、モバイル、遠隔局、アクセス・ポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、あるいはユーザ器機(UE)とも呼ばれうる。無線端末は、サブキャリア局、無線デバイス、セルラ電話、PCS電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続性能を有するハンドヘルド・デバイス、あるいは無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。基地局(例えば、アクセス・ポイントすなわち発展型ノードB(eNB))は、エア・インタフェースによって1又は複数のセクタを介して無線端末と通信するアクセス・ネットワークにおけるデバイスを称しうる。基地局は、受信されたエア・インタフェース・フレームをIPパケットに変換することによって、無線端末と、インターネット・プロトコル(IP)ネットワークを含みうる他のアクセス・ネットワークとの間のルータとしての役目を務める。この基地局は更に、エア・インタフェースについての属性の管理を調整する。
【0019】
更に、本明細書において説明される様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはそれら任意の組合せにおいて実施されうる。ソフトウェアにおいて実現される場合、これらの機能は、1又は複数の命令群あるいはコードとして、コンピュータ読取可能媒体に格納されうる、もしくはそれによって送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体である。限定ではなく例として、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAMや、ROMや、EEPROMや、CD−ROMもしくはその他の光ディスク記憶装置や、磁気ディスク記憶装置もしくはその他の磁気記憶デバイスや、あるいは命令群もしくはデータ構造の形態で希望のプログラム・コードを伝達するあるいは格納するために使用され、コンピュータ、あるいはプロセッサによってアクセスされうる、その他任意の媒体を備えうる。更に、任意のコネクションが適切にコンピュータ読取可能媒体と称される。例えば、同軸ケーブルや、光ファイバ・ケーブルや、ツイスト・ペアや、デジタル加入者回線(DSL)や、あるいは、赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブルや、光ファイバ・ケーブルや、ツイスト・ペアや、DSLや、あるいは赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるようなディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクト・ディスク(CD)(disc)、レーザ・ディスク(disc)、光学ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)及びブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)(BD)を含む。 ここで、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生する一方、ディスク(disc)はレーザを用いてデータを光学的に再生する。上記のものによる組合せも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0020】
本明細書において説明された技術は、符号分割多元接続多元アクセス(CDMA)システム、時分割多元接続多元アクセス(TDMA)システム、周波数分割多元アクセス(FDMA)システム、直交周波数分割アクセス(OFDMA)システム、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)システム、およびその他のシステムのような様々な無線通信システムのために使用されうる。用語「システム」および「ネットワーク」は、本明細書において、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)やcdma2000などのようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含む。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、IS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現しうる。OFDMAシステムは、例えば、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードキャスト(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20.Flash−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用する最新リリースである。これは、下りリンクでOFDMAを用いて、上りリンクでSC−FDMAを用いる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは第3世代パートナシップ・プロジェクト(3GPP)と命名された団体からの文書において説明される。加えて、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ・プロジェクト2」(3GPP2)と命名された団体からの文書において説明される。
【0021】
多数のデバイス、構成要素、モジュール等を含みうるシステムの観点から、様々な態様が示されるだろう。様々なシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むこと、および/あるいは、図面に関連して議論されるそれらのデバイス、構成要素、モジュールなどのいくつか、あるいは全てを含み得ないことが理解されるべきである。これらのアプローチの組合せも使用されうる。
【0022】
図面を参照すると、図1は、単一のPDCPパケット・データ・ユニット(PDU)における複数のパケット・データ収束プロトコル(PDCP)サービス・データ・ユニット(SDU)のバンドリングおよびアンバンドリングを容易にする無線ネットワーク100の例を示している。無線ネットワーク100は、無線ネットワークによって互いに通信する無線デバイス102、104を含む。1つの実例において、無線デバイス102、104は、例えば、マクロセル・アクセス・ポイント、フェムトセル又はピコセル・アクセス・ポイント、eNB、モバイル基地局、それらの一部、および/あるいは無線ネットワークへのアクセスを提供する、実質的に任意のデバイスのようなアクセス・ポイントであり得る。別の実例において、無線デバイス102、104は、例えば、UE、UEの一部、および/あるいは無線ネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスのような、モバイル・デバイスであり得る。
【0023】
無線デバイス102は、無線デバイス104とのデータの送信/受信を容易にする複数の通信層を備えうる。例えば、無線デバイス102は、1又は複数の無線デバイスに/からラジオ・リンク制御(RLC)通信を送信/受信するRLC層106と、RLC層106にPDCP PDUを提供し、および/あるいは、RLC層106からPDCP PDUを取り出すPDCP層108(ここではPDUが1又は複数のPDCP SDUを備える)と、1又は複数の上位層110とを含みうる。この上位層110は、PDCP層108からPDCP SDUを受信し、および/あるいはバンドリングと1又は複数の無線デバイスへの伝送とのためにPDCP層108にパケットを提供しうる。同様に、無線デバイス104は、同じあるいは類似の機能を提供する、RLC層112と、PDCP層114と、1又は複数の上位層116とを含みうる。例えば、SDUは、送信された上位層パケットのために利用されうる。従って、例えば、SDUは1又は複数の上位層パケットあるいはそのうちの部分を備えうる。PDCP PDUは1又は複数のSDUを備えうる、また、RLC PDUは1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を備えうる。
【0024】
実例によると、上位層110は、1又は複数のデバイスに送信するためのパケットを生成しうるか、さもなければ受信しうる。例えば、上位層110は、アプリケーション層、インターネット・プロトコル(IP)層、および/あるいはこれらと同等のものを含みうる。PDCP層108は、上位層110からパケットを受信し、パケットを送信するために1又は複数のPDCP SDUを生成しうる。PDCP層108は追加的にPDCP PDUを作成しうる。これは、少なくとも、1又は複数のPDCP SDUに関連するシーケンス・ナンバを含むヘッダと共に1又は複数のPDCP SDUを備えうる。PDCP層108は、PDCP PDUをRLC層106に提供しうる。これは、1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を、RLCヘッダと共にRLC PDU内に位置付け、RLC PDUを無線デバイス104に送信する。RLC層112は、無線デバイス102からRLC PDUを受信しうる。
【0025】
1つの実例において、RLC層112は、RLC PDU内に備えられている部分的なPDCP PDUを、PDCP層114に伝達しうる。これに関して、部分的なPDCP PDUは、部分的なPDCP SDUを備えうる。説明されたように、例えば、PDCP層114は、部分的なPDCP SDUを完全にするSDUの部分を備える後続のPDCP PDUが受信されると、この受信された部分的なPDCP SDUをリアセンブルしうる。別の実例において、RLC層112は、前の部分的なPDCP PDUの別の一部分(例えば、残りの一部分)を受信すると、完全な(あるいは、さらに完全にされた部分的な)PDCP PDUとして、前の部分的なPDCP PDUを再伝達しうる。何れかの実例において、PDCP層114は、完全なPDCP SDUを抽出し、完全なSDUおよび/あるいは1又は複数の関連するパケットを上位層116に提供しうる。
【0026】
これに関して、複数のPDCP PDUおよび/あるいはそのうちの部分が単一のRLC PDUにおいて受信されることができ、これは、増加したパケット・レートのために、このPDCP PDUおよび/あるいは部分における完全なPDCP SDUの効率的な伝送あるいは受信を提供する。これは、完全なPDCP PDUを待つことなく完全なPDCP SDUを上位層に提供することによって、部分的なPDCP PDUが処理されうるためである。PDCP PDUのその他の部分がRLC PDUにおいて受信されると、追加の完全なSDUが、PDCP PDUの部分からリアセンブルされたのであろうとそうでなかろうと、上位層に提供されうる。その他の層が、本明細書において説明される概念を利用して、パケットのより効率的な伝送および受信のために、そのパケットをバンドリングおよびアンバンドリングできるということが理解されるべきである。例えば、3GPP、3GPP LTE、UMTS、CDMA、WiMAX、WiFiおよび/あるいはその他の技術が、1又は複数の通信層において、本明細書において示された概念を利用して、複数のPDUおよび/あるいはそのうちの部分を下位層のPDUにおいて効率的に送信しうる。
【0027】
次に図2を参照すると、無線通信ネットワークに関与しうる通信装置200が例示されている。通信装置200は、アクセス・ポイント、モバイル・デバイス、それらの一部、あるいは、無線ネットワークにおいて通信を受信する実質的に任意のデバイスでありうる。通信装置200は、無線ネットワークにおいて1又は複数のデバイス(図示せず)からPDUを取得するPDU受信構成要素202と、PDUから1又は複数のSDUを抽出するPDUアンバンドリング構成要素204と、受信されたSDUの複数の部分を、1又は複数の完全なSDUに結合するSDUリアセンブル構成要素206と、完全なSDUを処理のために1又は複数の上位通信層に送信するSDU提供構成要素208とを含みうる。
【0028】
実例によると、PDU受信構成要素202は、1又は複数のデバイスによって送信されるPDUあるいはその一部分を取得し、このPDUは複数のSDUあるいはそのうちの部分を備えうる。加えて、PDUは、例えば、順序通りのSDUの伝達を容易にするヘッダの後に、SDUあるいはSDUの部分のためのシーケンス・ナンバを含む1又は複数のヘッダを備えうる。PDUアンバンドリング構成要素204は、PDUあるいはその一部分から1又は複数のSDUあるいはそのうちの部分を抽出し、1又は複数のSDUがSDU全体である場合、SDU提供構成要素208は、処理のために、SDU全体を上位層に供給しうる。PDUアンバンドリング構成要素204によってSDUの一部分がPDUの一部分から取り出される場合、例えば、SDUの先頭の一部分が(例えば、前のPDUの一部分の末端部で)以前に受信されていると、SDUリアセンブル構成要素206は、複数の部分からSDU全体(あるいは、SDUの残りの一部分が受信されない場合は、より大きな部分的なPDU)を作成できる。SDU全体が複数の部分から構築されると、SDU提供構成要素208は、SDU全体を上位層に送信しうる。
【0029】
同様に、これに関連して、PDUアンバンドリング構成要素204によってPDUの一部分から抽出されたSDUが、合致する一部分を有していない(例えば、このSDUの一部分が、PDUの一部分の末端部から抽出される)場合、PDU受信構成要素202は、1又は複数のデバイスから、PDUの次の一部分(1つの実例において、残りの一部分)を取得することができ、これはSDUの一部分の残りを(例えば、PDUにおける第1のSDUの一部分として)含む。PDUアンバンドリング構成要素204は、PDUから残りの一部分を取り出し、SDUリアセンブル構成要素206は複数の部分を結合して、処理のためにSDU提供構成要素208によって上位層に送信されうるSDU全体を作成する。PDU受信構成要素202は、PDUの次の一部分と共に、異種PDUの少なくとも一部分も受信しうるということが理解されるべきである。
【0030】
しかし、別の実例において、PDU受信構成要素202は、リアセンブルが必要とされない(従って、SDUリアセンブル構成要素206も必要とされない)ような完全なSDUを有するPDUあるいはそのうちの部分を受信しうる。この実例において、PDU受信構成要素202は、下位通信層から1又は複数のSDUあるいはそのうちの部分を有するPDUあるいはPDUの一部分を取得しうる。PDUアンバンドリング構成要素204は、PDUあるいはPDUの一部分から、SDU全体を抽出し、どんなSDU部分をも無視しうる。その後、PDU受信構成要素202は、下位の通信層からPDU全体(あるいは、より大きな一部分)を取得しうる。これは、一部分が以前に受信された完全なSDUを備える。SDU提供構成要素208は、一部分が以前に受信された完全なSDUを、上位層に送信しうる。1つの実例において、PDUは、PDU受信構成要素202がPDUの一部分の受信の後に続いて完全なPDUを受信しうるように、以前に受信されたSDU全体も含みうる。このように、説明されたように、SDU提供構成要素208は、一部分を受信すると、PDUの一部分において受信されたSDU全体を上位層に提供し、その後、以前に部分的にのみ受信された、PDU全体からのSDU全体を提供して、SDUの効率的な受信および処理を容易にしうる。
【0031】
1つの実例において、PDU受信構成要素202は、通信装置200のRLC層からPDCP PDUを受信しうる。従って、この実例において、PDUアンバンドリング構成要素204は、説明されたように、PDCP SDUあるいは関連する複数の部分にPDCP PDUをアンバンドリングしうる。PDCP SDUの部分が全体として受信されると、SDU提供構成要素208は、説明されたように、PDCP SDUを上位層に送信しうる。その他の技術におけるその他のプロトコル層が、類似の機能を用いて、説明されたように1又は複数のPDU内のSDUの効率的な受信および処理を提供できるということが理解されるべきである。
【0032】
図3を参照すると、無線ネットワークにおける効率的な通信のためにPDCPパケットをバンドリングおよびアンバンドリングすることを容易にする無線通信システム300が例示されている。システム300は、異種無線デバイス104と通信する無線デバイス102を含む。説明されたように、無線デバイス102、104は、無線ネットワーク(図示せず)に対するアクセスを受信および/あるいは提供するために通信する実質的に任意の種類の基地局あるいは(個別に電力供給されるデバイスのみでなく、例えば、モデムも含む)モバイル・デバイスでありうる。更に、システム300は、MIMOシステムでありうる、および/あるいは、1又は複数の無線ネットワーク・システムの仕様(例えば、EV−DO、3GPP、3GPP2、3GPP LTE、WiMAXなど)に適合しうる。それに加えて、無線デバイス102の構成要素および機能は、例えば、同様の機能を提供するように、無線デバイス104内に存在でき、又、逆もまた同様である。
【0033】
無線デバイス102は、無線ネットワークにわたって送信するためのパケットあるいはその他のデータ・ユニットを取得する上位層データ受信構成要素302と、パケットあるいはその他のデータ・ユニットを送信するための1又は複数のPDCP SDUを生成するPDCP SDU作成構成要素304と、1又は複数のPDCP SDUをトランスポートするためのPDCP PDUを初期化するPDCP PDU作成構成要素306と、1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を送信するためのRLC PDUを作成するRLC PDU生成構成要素308と、RLC PDUを1又は複数のデバイスに送信するRLC送信構成要素310とを備えうる。
【0034】
無線デバイス104は、無線ネットワークにおける1又は複数の無線デバイスからRLC PDUを取得しうるRLC受信構成要素312と、RLC PDUから1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を取り出しうるPDCP PDU抽出構成要素314と、PDCP SDUを、受信されたこれらの部分から、構築するオプションのPDCP SDUリアセンブル構成要素316と、完全なPDCP SDUパケットを取得するPDCP SDU抽出構成要素318と、PDCP SDUパケットに備えられた上位層データを決定し、このデータを1又は複数の上位層に提供する上位層データ提供構成要素320とを含みうる。
【0035】
実例によると、アプリケーション層のような、無線デバイス102の上位層は、上位層データ受信構成要素302に、1又は複数のパケット(例えば、IPパケット)を提供しうる。パケットが1又は複数の異種無線デバイスに送信されるべきであることを決定すると、上位層データ受信構成要素302は、PDCP SDU作成構成要素304に、パケットあるいはそのうちの部分を提供しうる。PDCP SDU作成構成要素304は、パケットのための1又は複数のPDCP SDUを生成しうる。1つの実例において、PDCP SDU作成構成要素304は、複数のパケットあるいはそれらのうちの部分のためのPDCP SDUを生成しうる。PDCP PDU作成構成要素306は、1又は複数のPDCP SDUを備えるPDCP PDUを生成しうる。実例において、PDCP PDU作成構成要素306は、PDCP SDUの順序通りの伝達および受信を容易にするために、少なくとも、PDCP PDUにおける1又は複数のPDCP SDUのシーケンス・ナンバを示すヘッダをPDCP PDUに含めうる。
【0036】
RLC PDU生成構成要素308は、RLC層で1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を送信するためにRLC PDUを作成しうる。1つの実例において、RLC PDU生成構成要素308は、複数のPDCP PDUおよび/あるいはそれらのうちの部分をバンドリングしうる。例えば、RLC PDUにおける最初のPDCP PDUおよび最後のPDCP PDUは、PDU全体あるいはそのうちの部分であり、RLC PDUの中間におけるその他のPDCP PDUは、PDU全体でありうる。それに加えて、RLC PDU生成構成要素308は、所定のRLC PDUのためのRLCヘッダを挿入しうる。これは、順序通りの伝達および受信を容易にするRLC PDUのシーケンス・ナンバを少なくとも含みうる。RLC送信構成要素310は、1又は複数のRLC PDUを無線デバイス104に送信しうる。
【0037】
RLC受信構成要素312は、無線デバイス104によって送信された1又は複数のRLC PDUを取得しうる。これらは、説明されたように、1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を含みうる。PDCP PDU抽出構成要素314は、RCL PDUから1又は複数のPDCP PDUおよび/あるいはPDUの部分を取り出し、存在する場合は、PDCP SDUリアセンブル構成要素316、あるいは、PDCP SDU抽出構成要素318に、PDCP PDUおよび/あるいはPDUの部分を提供しうる。ここで、PDCP PDU抽出構成要素314がSDUをリアセンブルする。説明されたように、RLC PDUは、PDCP PDUの部分、もって、PDCP SDUの部分を含みうる。このように、1つの実例において、PDCPリアセンブル構成要素316は、1又は複数のPDCP SDUあるいはそのうちの部分を備えるPDCP PDUの一部分を受信しうる。例えば、PDCP PDUがPDCP SDUの一部分で始まる場合、PDCP SDUリアセンブル構成要素316は、このPDCP SDUの一部分を、PDCP PDU抽出構成要素314から前のPDCP PDUの末端部で受信されたPDCP SDUの一部分と結合しうる。同様に、PDCP SDUリアセンブル構成要素316は、PDCP PDUの末端部でPDCP SDUの一部分を受信する場合、後続のPDCP PDUの先頭のPDCP SDUの一部分との後続の結合のためにPDCP SDUを保持しうる。PDCP SDUリアセンブル構成要素316は、PDCP SDU抽出構成要素316に、完全にされたPDCP SDUを提供しうる。
【0038】
しかし、別の実例においては、PDCP SDUリアセンブル構成要素316は存在せず、PDCP PDU抽出構成要素314が、RLC PDUにおいて受信されたPDCP PDUを、PDCP SDU抽出構成要素318に提供しうる。この実例において、RLC PDUからPDCP PDUあるいはその一部分を受信すると、PDCP PDU抽出構成要素314は、PDCP PDUあるいはその一部分を決定し、PDCP SDU抽出構成要素318に提供しうる。PDCP PDU抽出構成要素314が実際にPDUの一部分を抽出する場合に、RLC受信構成要素312によって受信された次のRLC PDUから次のPDCP PDUの一部分を抽出すると、PDCP PDU抽出構成要素314は完全なPDCP PDUを、全体として、PDCP SDU抽出構成要素318に送りうる。このように、PDCP SDU抽出構成要素318は、最初にPDCP PDUの一部分を受信して、PDCP PDUから任意の完全なPDCP SDUを抽出し、その後、完全なPDCP PDUを受信し、そこから、PDCP PDUの前の一部分において一部分が受信されている任意のPDCP SDUを抽出しうる。何れの場合においても、PDCP SDU抽出構成要素318は、後続の処理のために、上位層データ提供構成要素320に完全なPDCP SDUを提供しうる。
【0039】
図4を参照すると、無線ネットワークにおける様々な層の間での通信フロー400の例が示される。図示されたように、PDCP PDU402は、PDCP PDU402における第1のPDCP SDU406のシーケンス・ナンバを指定するヘッダ404を含みうる。PDCP PDU402は、別のPDCP SDU408も含みうる。同様に、PDCP PDU410は、PDCP PDU410における第1のPDCP SDU414についてのシーケンス・ナンバを特定するヘッダ412を含みうる。PDCP PDU410は、追加的に、PDCP SDU416、418を備えうる。それに加えて、PDCP PDU420は、PDCP SDU424、426と共にヘッダ422を含みうる。実例において、PDCP PDU402、410、420は、無線ネットワークにおいて1つのデバイスから別のデバイスに送信されたPDCP PDUを表しうる。例えば、PDCP PDU402、410、420および/あるいはそれらのうちの部分が、示されているように、1又は複数のRLC PDUにおいてRLC層で送信されうる。
【0040】
図示されたように、PDCP PDU402の一部分が、RLC層で(例えば、異なるデバイスにおいて)送信および受信されうる。図示されたように、RLC PDUのためのシーケンス・ナンバを備えうるRLCヘッダ428が、PDCP PDU402のPDCP PDUの一部分430と共に含まれうる。加えて、PDCP PDUの一部分430は、PDCP SDU406と、PDCP SDU408のPDCP SDUの一部分432とを含みうる。PDCP PDUの一部分430は、先に説明されたように、PDCP層に転送されうる。この実例において、完全なPDCP SDU406は、上位層に転送されうる。その後、ヘッダ434と、PDCP PDU402の残りの一部分と、PDCP PDU410と、PDCP PDU420の一部分とを備えるRLC PDUが受信されうる。説明されたように、PDCP PDU402の残りの一部分が抽出され、PDCP層に提供されうる。PDCP SDU408のPDCP SDUの残りの一部分436は、PDCP PDU402の残りの一部分から抽出され、PDCP SDU408のうちの以前に受信されたPDCP SDUの一部分432と結合され、PDCP SDU408が構築されうる。PDCP SDU408は、上位層に提供されうる。
【0041】
それに加えて、PDCP PDU410がRLC PDUから抽出され、PDCP層に提供されうる。PDCP SDU414、416、418がPDCP PDU410から抽出され、上位層に提供されうる。それに加えて、PDCP PDU420のうちのPDCP PDUの一部分436は、PDCP層に提供されうる。その後、ヘッダ438およびPDCP PDU420のPDCP PDUの一部分442を備えるRLC PDUが、RLC層で受信されうる。PDCP PDU420のうちのPDCP PDUの一部分442は、説明されたように、PDCP層に提供されうる。この実例において、PDCP SDU424のうちのPDCP SDUの一部分440は、PDCP PDUの一部分442から取り出され、以前に受信されたPDCP SDUの一部分436と結合されてPDCP SDU424が形成されうる。これは、上位層に提供されうる。それに加えて、PDCP SDU426が上位層に提供されうる。従って、図示されたように、1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分が、1又は複数のRLC PDUにおいてバンドリングされ、PDCP PDUにおけるPDCP SDUの効率的な受信および処理を容易にすることができる。これに関して、RLC層でデバイスに送信する前に、完全にされたPDCP PDUを待つことに関連する遅延が回避される。デバイスは、1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分を受信すると、不完全なPDCP PDUの残りの一部分を待っている間、PDCP PDUあるいはそのうちの部分における完全なPDCP SDUを処理しうる。この実例において、部分的なSDUの追加の部分を含む不完全なPDCP PDUの追加の部分が受信されると、部分的なPDCP SDUは、PDCP層においてリアセンブルされうる。
【0042】
図5を参照すると、無線ネットワークにおける様々な層のうちの実例的な通信フロー500が示されている。図示されたように、PDCP PDU402は、PDCP PDU402における最初のPDCP SDU406のシーケンス・ナンバを指定するヘッダ404を含みうる。PDCP PDU402は、別のPDCP SDU408も含みうる。同様に、PDCP PDU410は、PDCP PDU410における最初のPDCP SDU414のためのシーケンス・ナンバを指定するヘッダ412を含みうる。PDCP PDU410は、追加的に、PDCP SDU416、418を備えうる。それに加えて、PDCP PDU420は、PDCP SDU424、426と共にヘッダ422を含みうる。実例において、PDCP PDU402、410、420は、無線ネットワークにおいて1つのデバイスから別のデバイスに送信されたPDCP PDUを表しうる。例えば、PDCP PDU402、410、420、および/あるいはそれらのうちの部分は、1又は複数のRLC PDUにおいてRLC層によって送信されうる。
【0043】
図示されたように、PDCP PDU402の一部分は、(例えば、異なるデバイスにおいて)RLC層で送信および受信されうる。RLC PDUのためのシーケンス・ナンバを備えうるRLCヘッダ428は、図示されたように、PDCP PDU402のPDCP PDUの一部分430と共に含まれうる。それに加えて、PDCP PDUの一部分430は、PDCP SDU406と、PDCP SDU408のうちのPDCP SDUの一部分432とを含みうる。PDCP PDUの一部分430は、先に説明されたように、PDCP層に転送されうる。この実例において、完全なPDCP SDU406は上位層に転送され、部分的なPDCP SDU432は無視されうる。その後、ヘッダ434と、PDCP PDU402の残りの一部分と、PDCP PDU410と、PDCP PDU420の一部分とを備えるRLC PDUが受信されうる。説明されたように、PDCP PDU402の残りの一部分が抽出され、完全なPDCP PDU402を形成するために、以前に受信されたPDCP PDUの一部分430と結合されうる。完全なPDCP PDU402は、PDCP層に提供されうる。PDCP SDU406が既に上位層に提供されているので、PDCP SDU408が完全なPDCP PDU402から抽出され、上位層に提供されうる。
【0044】
更に、PDCP PDU410がRLC PDUから抽出され、PDCP層に提供されうる。PDCP SDU414、416、418がPDCP PDU410から抽出され、上位層に提供されうる。それに加えて、PDCP PDU420のうちのPDCP PDUの一部分436が、PDCP層に提供されうる。PDCP PDUの一部分420は、完全なPDCP SDUを含んでいないので無視されうる。その後、ヘッダ438と、PDCP PDU420のうちのPDCP PDUの一部分442とを備えるRLC PDUがRLC層で受信されうる。PDCP PDU420のうちのPDCP PDUの一部分442は、以前に受信されたPDCP PDUの一部分436と結合され、完全なPDCP PDU420が構築されうる。完全なPDCP PDU420は、説明されたように、PDCP層に提供されうる。この実例において、PDCP SDU424、426は、完全なPDCP PDU420から抽出され、上位層に提供されうる。従って、図示されたように、PDCP PDUにおけるPDCP SDUの効率的な受信および処理を容易にするために、1又は複数のPDCP PDUあるいはそのうちの部分が、1又は複数のRLC PDUにおいてバンドリングされうる。その際、RLC層を介してデバイスに送信する前に、完全にされたPDCP PDUを待つことに関連する遅延が回避されうる。デバイスは、PDCP PDUの一部分を受信すると、PDCP PDUの追加の1又は複数の部分における不完全なPDCP SDUの残りの一部分を待っている間に、完全にされたPDCP SDUを処理しうる。この実例において、部分的なPDCP PDUはRLC層でリアセンブルされうるので、PDCP層は、PDCP SDUをリアセンブルする必要なく、完全なPDCP PDUを最終的に受信しうる。
【0045】
図6−8を参照すると、本明細書において説明された様々な態様に従って実行されうる方法体系が例示される。説明の簡略化のために、方法体系が一連の動作として図示および説明されるが、この方法体系は動作の順序によって限定されることはなく、1又は複数の態様によると、いくつかの動作は、本明細書において図示および説明されたのとは別の動作と同時に、および/あるいは、異なる順序で生じうるということが理解されるべきである。例えば、方法体系は状態図における場合のように、一連の相関状態あるいは相関イベントとして代替的に示されうるということを当業者は理解および認識するだろう。更に、1又は複数の態様に従う方法体系を実施するために、例示された動作の全てが必ずしも必要とされるわけではない。
【0046】
図6を参照すると、無線通信において部分的なPDUを受信および処理するための実例的な方法体系600が示されている。602において、異種通信層に関連する部分的なPDUを備えるPDUが通信層において受信されうる。説明されたように、RLC PDUが部分的なPDCP PDUを備えうるように、例えば、通信層はRLC層であり、および/あるいは、異種通信層はPDCP層でありうる。604において、部分的なPDUは、通信層において、PDUから抽出されうる。これに関して、PDUは1又は複数の完全なSDUおよび/あるいは部分的なSDUを含みうる。従って、606において、部分的なPDUにおける1又は複数の完全なSDUは、上位通信層に提供されうる。従って、PDUにおける1又は複数のSDUが処理されるよりも前に部分的なPDUの残りが受信される必要はない。上記で説明されたように、残りが受信されると、部分的なPDUの残りによって完全にされた任意の部分的なSDUは、上位通信層に提供されうる。
【0047】
図7を参照すると、無線ネットワークにおいて部分的なPDUをアンバンドリングおよび処理することを容易にする実例的な方法体系700が示されている。702において、不完全なPDUは、1又は複数の完全なSDUおよび/あるいは不完全なSDUの一部分にアンバンドリングされうる。例えば、1又は複数の完全なSDUがPDU内に存在する場合、704において、1又は複数の完全なSDUが上位通信層に提供されうる。例えば、上位通信層は、SDUあるいはそのコンテンツを処理するアプリケーション層でありうる。従って、いくつかのSDUは、不完全なPDUの残りの一部分を待っている間に処理されうる。706において、不完全なPDUの次の一部分が受信されうる。708において、不完全なSDUと、不完全なPDUの次の一部分における異種の不完全なSDUとを結合することによって、完全なSDUが構築されうる。1つの実例において、不完全なPDUの次の一部分は、PDUの残りの一部分でありうる。それに加えて、例えば、PDUの残りの一部分は、1又は複数の追加のPDUあるいはそのうちの部分と共に受信されうる。構築された完全なSDUは、710において、上位通信層に提供されうる。
【0048】
図8を参照すると、無線ネットワークにおいて部分的なPDUをアンバンドリングおよび処理するための実例的な方法体系800が示されている。802において、不完全なPDUは、1又は複数の完全なSDUおよび/あるいは不完全なSDUにアンバンドリングされうる。例えば、1又は複数の完全なSDUがPDU内に存在する場合、804において、1又は複数の完全なSDUが上位通信層に提供されうる。例えば、上位通信層は、SDUあるいはそのコンテンツを処理するアプリケーション層であり得る。このように、不完全なPDUの残りの一部分を待っている間に、いくつかのSDUが処理されうる。806において、不完全なPDUの次の一部分が受信されうる。808において、不完全なPDUと、不完全なPDUの次の一部分とを結合することによって、PDUのより大きな一部分が構築されうる。PDUのより大きな一部分から取得された不完全なSDUの完全な再現物(representation)は、810において、上位通信層に提供されうる。1つの実例において、PDUのより大きな一部分からSDUの完全な再現物が抽出されうる。従って、不完全なPDUにおいて受信されたSDUは、受信されると処理され、不完全なPDUにおいては以前は不完全だったSDUは、不完全なPDUの次の一部分を受信すると処理されうる。1つの実例において、不完全なPDUの次の一部分は、PDUの残りの一部分であり得る。それに加えて、例えば、PDUの残りの一部分は、1又は複数の追加のPDUあるいはそのうちの部分と共に受信されうる。
【0049】
本明細書において説明される1又は複数の態様によると、PDUをバンドリングあるいはアンバンドリングすることや、SDUをリアセンブルすることなどに関して、推測がなされうることが理解されるだろう。本明細書において使用される場合、用語「推測する」あるいは「推測」は、一般に、イベントおよび/あるいはデータによってキャプチャされたような観測のセットから、システム、環境、および/あるいはユーザの状態を論証あるいは推測する処理を称する。推測は、例えば、特定のコンテキストあるいは動作を識別するために用いられうる、あるいは複数の状態にわたる確率分布を生成しうる。推測は確率的である、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づく、対象の状態にわたる確率分布の計算である。推測は、イベントのセットおよび/あるいはデータから、より高いレベルのイベントを構成するために用いられる技術をも称しうる。このような推測は、イベントが時間的に密に近接して相関性があろうとなかろうと、かつ、イベントおよびデータが1又はいくつかのイベントおよびデータ・ソースに由来するのであろうとなかろうと、観測されたイベントのセットおよび/あるいは格納されたイベント・データから新たなイベントあるいは動作を構築することを結果としてもたらす。
【0050】
図9を参照すると、無線ネットワークにおいて受信されるPDUの不完全な部分を処理するシステム900が例示されている。例えば、システム900は、基地局やモバイル・デバイスなどの内部に、少なくとも部分的に存在しうる。システム900は、機能ブロックを含むように示され、これらは、プロセッサ、ソフトウェア、あるいはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであるということが理解されるべきである。システム900は、関連して動作しうる電子構成要素の論理グループ902を含む。例えば、論理グループ902は、異種通信層に関連するPDUの不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから受信するための電子構成要素904を含みうる。説明されたように、1つの実例において、通信層はRLC層であり、異種通信層はPDCP層でありうる。更に、論理グループ902は、通信層においてデバイスから受信されたPDUから、PDUの不完全な一部分を抽出するための電子構成要素906を備えうる。これに関連して、説明されたように、PDUの不完全な部分のための処理が、残りを受信する前に開始しうる。
【0051】
更に、論理グループ902は、PDUの不完全な一部分における1又は複数のSDUを、上位通信層に提供するための電子構成要素908を含みうる。説明されたように、電子構成要素908は、上位通信層に完全なSDUのみを提供しうる。それに加えて、電子構成要素904は、PDUの不完全な一部分の残りの一部分も受信しうる。更に、論理グループ902は、PDUの不完全な一部分と、PDUの不完全な一部分の残りの一部分とから完全なSDUをリアセンブルするための電子構成要素910も含みうる。例えば、PDUの不完全な一部分は、(例えば、PDUの最後に)SDUの一部分を含み、PDUの残りの一部分は、SDUの残りの一部分を(例えば、PDUの残りの一部分の先頭に)含みうる。SDUの複数の部分は、例えば、完全なSDUを構築するために結合されうる。
【0052】
更に、説明されたように、電子構成要素908は、リアセンブルされたSDUを、上位通信層に提供しうる。従って、不完全なPDUにおけるSDUは、PDUの残りを待っている間に処理され、残りが受信されると、この残りと不完全な一部分とにわたる部分的なSDUが構築され、上位通信層に提供されうる。それに加えて、1つの実例において、電子構成要素910がPDUをリアセンブルするのではなく、電子構成要素906がPDUをリアセンブルし、この完全なPDU(あるいは、より大きな一部分)を、PDUの不完全な一部分においては完全ではなかった完全なSDUを上位通信層に提供するために電子構成要素908に提供しうる。更に、システム900は、電子構成要素904、906、908、910に関連する機能を実行するための命令群を保持するメモリ912を含みうる。メモリ912の外側にあるように図示されているが、電子構成要素904、906、908、910のうちの1又は複数が、メモリ912内に存在しうることが理解されるべきである。
【0053】
図10は、本明細書において説明される機能の様々な態様を実施するために利用されうるシステム1000のブロック図である。1つの実例において、システム1000は、基地局あるいはeNB1002を含む。例示されたように、eNB1002は、1又は複数の信号を、1又は複数の受信(Rx)アンテナ1006によって1又は複数のUE1004から受信し、1又は複数の送信(Tx)アンテナ1008によって、1又は複数のUE1004に送信しうる。追加的に、eNB1002は、受信アンテナ1006から情報を受信する受信機1010を備えうる。1つの実例において、受信機1010は、受信された情報を復調する復調器(Demod)1012に動作可能なように関連付けられうる。復調されたシンボルはその後、プロセッサ1014によって分析されうる。プロセッサ1014は、メモリ1016に結合されうる。これは、コード・クラスタ(code cluster)、アクセス端末割当、これらに関連するルックアップ・テーブル、一意的スクランブリング・シーケンス、および/またはその他適切な種類の情報に関連する情報を格納することができる。1つの実例において、eNB1002は、方法体系600、700、800、および/あるいはその他同様かつ適切な方法体系を実行するためにプロセッサ1014を用いうる。eNB1002は更に、送信アンテナ1008を介する、送信機1020による伝送のために信号を多重化しうる変調器1018を含みうる。
【0054】
図11は、本明細書において説明された機能の様々な態様を実施するために利用されうる別のシステム1100のブロック図である。1つの実例において、システム1100は、モバイル端末1102を含む。例示されたように、モバイル端末1102は、1又は複数のアンテナ1108によって、1又は複数の信号を、1又は複数の基地局1104から受信し、1又は複数の基地局1104に送信しうる。更に、モバイル端末1102は、アンテナ1108から情報を受信する受信機1110を備えうる。1つの実例において、受信機1110は、受信された情報を復調する復調器(Demod)1112に動作可能なように関連付けられうる。復調されたシンボルはその後、プロセッサ1114によって分析されうる。プロセッサ1114は、メモリ1116に結合されうる。これは、モバイル端末1102に関連するデータおよび/あるいはプログラム・コードを格納しうる。加えて、モバイル端末1102は、方法体系600、700、800、および/あるいはその他同様のかつ適切な方法体系を実行するために、プロセッサ1114を用いうる。モバイル端末1102は、説明された機能を達成するために、前の複数の図面において説明された1又は複数の構成要素も用いうる。1つの実例において、これらの構成要素はプロセッサ1114によって実施されうる。モバイル端末1102は、アンテナ1108を介した送信機1120による伝送のために、信号を多重化しうる変調器1118も含みうる。
【0055】
図12を参照すると、無線多元接続通信システムの例示が、様々な態様に従って提供される。1つの実例において、アクセス・ポイント1200(AP)は、複数のアンテナ・グループを含む。図12に例示されたように、1つのアンテナ・グループはアンテナ1204、1206を含み別のグループはアンテナ1208、1210を含み、更に別のグループは、アンテナ1212、1214を含みうる。図12において、2つのアンテナだけが各アンテナ・グループのために図示されているが、2つより多いあるいは少ないアンテナが、各アンテナ・グループのために利用されうることが理解されるべきである。別の実例において、アクセス端末1216は、アンテナ1212、1214と通信できる。ここで、アンテナ1212、1214は、フォワード・リンク1220によって情報をアクセス端末1216へ送信し、リバース・リンク1218によって情報をアクセス端末1216から受信する。更におよび/あるいは代替的に、アクセス端末1222は、アンテナ1206、1208と通信できる。ここで、アンテナ1206、1208は、フォワード・リンク1226によって情報をアクセス端末1222へ送信し、リバース・リンク1224によって情報をアクセス端末1222から受信する。周波数分割複信システムにおいて、通信リンク1218、1220、1224、1226は、通信のために異なる周波数を使用しうる。例えば、フォワード・リンク1220は、リバース・リンク1218によって使用されるのとは異なる周波数を使用しうる。
【0056】
アンテナの各グループおよび/あるいはそれらが通信するように設計されているエリアは、アクセス・ポイントのセクタと称されうる。1つの態様によると、アンテナ・グループは、アクセス・ポイント1200によってカバーされているエリアのセクタにおけるアクセス端末に通信するように設計されうる。フォワード・リンク1220、1226による通信において、アクセス・ポイント1200の送信アンテナは、異なるアクセス端末1216、1222のためのフォワード・リンクの信号対雑音比を向上させるために、ビームフォーミングを利用しうる。更に、自己のカバレッジにわたってランダムに散在しているアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセス・ポイントは、近隣セルにおけるアクセス端末に対して、単一のアンテナによって自己のアクセス端末全てに送信するアクセス・ポイントよりも少ない干渉しかもたらさない。
【0057】
例えばアクセス・ポイント1200のようなアクセス・ポイントは、端末と通信するために使用される固定局であり、基地局、eNB、アクセス・ネットワーク、および/あるいはその他の適切な用語で称されうる。更に、例えばアクセス端末1216、1222のようなアクセス端末は、モバイル端末、ユーザ器機、無線通信デバイス、端末、無線端末、および/あるいはその他の適切な用語で称されうる。
【0058】
図13を参照すると、本明細書において説明される様々な態様が機能しうる無線通信システム1300の例を示すブロック図が提供される。1つの実例において、システム1300は、送信機システム1310および受信機システム1350を含む複数入力複数出力(MIMO)システムである。しかし、送信機システム1310および/あるいは受信機システム1350は、複数入力単一出力システムにも適用されうる。このシステムにおいては、例えば、(例えば基地局における)複数の送信アンテナが、1又は複数のシンボル・ストリームを単一のアンテナ・デバイス(例えば、モバイル局)に送信しうる。更に、本明細書において説明される送信機システム1310および/あるいは受信機システム1350の態様は、単一出力単一入力のアンテナ・システムに関連して利用されうることが理解されるべきである。
【0059】
1つの態様によると、複数のデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、送信機システム1310において、データ・ソース1312から、送信(TX)データ・プロセッサ1314へ提供される。1つの実例において、各データ・ストリームはその後、それぞれの送信アンテナ1324によって送信されうる。更に、TXデータ・プロセッサ1314は、符号化されたデータを提供するために、それぞれのデータ・ストリームの各々のために選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データ・ストリームのためのトラフィック・データをフォーマット、符号化、およびインタリーブしうる。1つの実例において、各データ・ストリームのための符号化されたデータはその後、OFDM技術を使用して、パイロット・データと共に多重化されうる。パイロット・データは、例えば、既知の様式で処理される既知のデータ・パターンでありうる。更に、このパイロット・データは、チャネル応答を推定するために、受信機システム1350において使用されうる。送信機システム1310に戻ると、各データ・ストリームのための、多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、変調シンボルを提供するために、それぞれのデータ・ストリームの各々のために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボル・マッピング)されうる。1つの実例において、各データ・ストリームのためのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1330上で実行されるおよび/あるはプロセッサ1330によって提供される命令群によって決定されうる。
【0060】
次に、全てのデータ・ストリームのための変調シンボルが、TX プロセッサ1320に提供されうる。これは、変調シンボルを(例えば、OFDMのために)更に処理しうる。TX MIMOプロセッサ1320はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個のトランシーバ1322a乃至1322tへ提供しうる。1つの実例において、各トランシーバ1322は、それぞれのシンボル・ストリームを受信および処理して、1又は複数のアナログ信号を提供しうる。各トランシーバ1322はその後、更に、アナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、アップコンバート)して、MIMOチャネルによる伝送に適した、変調された信号を提供しうる。従って、トランシーバ1322a乃至1322tからのN個の変調信号はその後、N個のアンテナ1324a乃至1324tからそれぞれ送信されうる。
【0061】
別の態様によると、送信された変調された信号は、受信機システム1350においてN個のアンテナ1352a乃至1352rによって受信されうる。各アンテナ1352から受信された信号はその後、それぞれのトランシーバ1354に提供されうる。1つの実例において、各トランシーバ1354は、それぞれの受信された信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、その後、このサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。RX MIMO/データ・プロセッサ1360はその後、特定の受信機処理技術に基づいて、N個のトランシーバ1354からN個の受信されたシンボル・ストリームを受信および処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。1つの実例において、各検出されたシンボル・ストリームは、対応するデータ・ストリームのために送信された変調シンボルの推定であるシンボルを含みうる。RXプロセッサ1360はその後、少なくとも部分的に、各検出されたシンボル・ストリームを復調、デインタリーブ、復号することによって各シンボル・ストリームを処理して、対応するデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元しうる。このように、RXプロセッサ1360による処理は、送信機システム1310において、TX MIMOプロセッサ1320およびTXデータ・プロセッサ1316によって実行される処理に対して相補的でありうる。RXプロセッサ1360は追加的に、処理されたシンボル・ストリームをデータ・シンク1364に提供しうる。
【0062】
1つの態様によると、RXプロセッサ1360によって生成されたチャネル応答推定値は、受信機における空間/時間処理を実行し、電力レベルを調節し、変調レートあるいはスキームを変更し、および/あるいは、その他の適切な動作を実行するために使用されうる。それに加えて、RXプロセッサ1360は更に、例えば、検出されたシンボル・ストリームの信号対雑音および干渉比(SNR)のようなチャネル特性を推定しうる。RXプロセッサ1360はその後、推定されたチャネル特性をプロセッサ1370に提供しうる。1つの実例において、RXプロセッサ1360および/あるいはプロセッサ1370は更に、システムのための「動作(operating)」SNRの推定値を導出しうる。プロセッサ1370はその後、通信リンクおよび/あるいは受信されたデータ・ストリームに関する情報を備えうるチャネル状態情報(CSI)を提供しうる。この情報は、例えば、動作SNRを含みうる。CSIはその後、TXデータ・プロセッサ1318によって処理され、変調器1380によって変調され、トランシーバ1354a乃至1354rによって調整され、送信機システム1310に対して送信されうる。更に、受信機システム1350おけるデータ・ソース1316は、TXデータ・プロセッサ1318によって処理されるべき追加のデータを提供しうる。
【0063】
送信機システム1310に戻ると、受信機システム1350からの変調された信号はその後、受信機システム1350によって報告されたCSIを復元するために、アンテナ1324によって受信され、トランシーバ1322によって調整され、復号器1340によって復号され、RXデータ・プロセッサ1342によって処理されうる。1つの実例において、報告されたCSIはその後、プロセッサ1330に提供され、1又は複数のデータ・ストリームのために使用されるべき符号化および変調スキームに加えてデータ・レートを決定するために使用されうる。決定された符号化および変調スキームはその後、量子化および/あるいはその後の受信機システム1350への伝送における使用のために、トランシーバ1322に提供されうる。更におよび/あるいは代替的に、報告されたCSIは、TXデータ・プロセッサ1314およびTX MIMOプロセッサ1320のための様々な制御を生成するためにプロセッサ1330によって使用されうる。別の実例において、CSIおよび/あるいはRXデータ・プロセッサ1342によって処理されたその他の情報は、データ・シンク1344に提供されうる。
【0064】
1つの実例において、送信機システム1310におけるプロセッサ1330および受信機システム1350におけるプロセッサ1370は、それぞれのシステムにおいて動作を管理する。更に、送信機システム1310におけるメモリ1332および受信機システム1350におけるメモリ1372は、それぞれプロセッサ1330、1370によって使用されるプログラム・コードおよびデータのために記憶装置を提供しうる。更に、受信機システム1350において、様々な処理技術は、N個の受信された信号を処理して、N個の送信されたシンボル・ストリームを検出するために使用されうる。これらの受信機処理技術は、等化技術とも称されうる空間および空間時間受信機処理技術、および/あるいは、「連続干渉除去」あるいは「連続除去」受信機処理技術とも称されうる「連続ナリング(nulling)/等化および干渉除去」受信機処理技術を含みうる。
【0065】
本明細書において説明される態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはそれら任意の組合せによって実施されうると理解されあるべきである。このシステムおよび/あるいは方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるはマイクロコード、プログラム・コードあるいはコード・セグメントにおいて実施される場合、記憶装置構成要素のような、機械読取可能媒体に格納されうる。コード・セグメントは、手順か、機能か、サブプログラムか、プログラムか、ルーティンか、サブルーティンか、モジュールか、ソフトウェア・パッケージか、クラスか、あるいは、命令群、データ構造、あるいはプログラム文からなる任意の組合せかを表しうる。コード・セグメントは、情報、データ、引数(argument)、パラメータ、あるいはメモリ・コンテンツをパスおよび/あるいは受信することによって、別のコード・セグメントあるいはハードウェア回路に結合されうる。情報、引数、パラメータ、データなどが、メモリ共有、メッセージ・パッシング、トークン・パッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な手段を使用して、パス、フォワード、あるいは送信されうる。
【0066】
ソフトウェアにおける実施では、本明細書において説明される技術は、本明細書において説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順や機能など)を用いて実施される。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサ内に、あるいはプロセッサの外側に実現されうる。プロセッサの外側の場合、メモリ・ユニットは当該技術分野において周知の様々な手段によって、通信可能なようにプロセッサに結合されうる。
【0067】
上記で説明された内容は、1又は複数の態様の実例を含む。もちろん、前述された態様を説明するために、構成要素あるいは方法体系の想到しうる全ての組合せを説明するのは不可能であるが、様々な態様からなる多くの更なる組合せあるいは置換えが可能であるということを当業者は認識しうる。従って、説明された態様は、添付の請求項の精神および範囲内に含まれるような変更、変形、およびバリエーションを包含するように意図されている。更に、用語「含む(includes)」は、詳細な説明あるいは請求項のどちらかにおいて使用される範囲内で、このような用語は、用語「備える」と類似して、「備える」が請求項において、遷移語として用いられる場合のように包括的であることが意図されている。更に、用語「又は/あるいは(or)」は、詳細な説明あるいは特許請求の範囲の何れかにおいて使用される場合に、「非排他的なあるいは/又は」を意味するよう意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異種通信層に関連する部分的なパケット・データ・ユニット(PDU)を備えるPDUを通信層において受信することと、
前記通信層において前記PDUから前記部分的なPDUを抽出することと、
前記部分的なPDUにおける1又は複数の完全なサービス・データ・ユニット(SDU)を上位通信層に提供することと
を備える方法。
【請求項2】
前記通信層において、異種PDUにおける前記部分的なPDUのより大きな一部分を受信することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記部分的なPDUと前記部分的なPDUの前記より大きな一部分とから完全なSDUをリアセンブルすることを更に備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記完全なSDUを前記上位通信層に提供することを更に備える請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記完全なSDUをリアセンブルすることは、前記部分的なPDUのうちのSDUの一部分と、前記部分的なPDUの前記より大きな一部分のうちの異種SDUの一部分とを結合することを含む請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記部分的なPDUと、前記部分的なPDUの前記より大きな一部分とから完全なPDUあるいはより大きな部分的なPDUをリアセンブルすることを更に備える請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記部分的なPDUにおいては不完全なSDUである、前記より大きな部分的なPDUあるいは前記完全なPDUにおける完全なSDUを、前記上位通信層に提供することを更に備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記通信層はラジオ・リンク制御(RLC)層であり、前記異種通信層は、パケット・データ収束プロコル(PDCP)層である請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記PDUを前記通信層において受信することは、前記異種通信層に関連する1又は複数の完全なPDUを更に備える前記PDUを、前記通信層において受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
異種通信層に関連するパケット・データ・ユニット(PDU)の不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから取得し、
前記PDUの前記不完全な一部分における1又は複数のサービス・データ・ユニット(SDU)を上位通信層に供給し、
前記通信層において、異種PDUにおける前記PDUの前記不完全な一部分の追加の一部分を前記デバイスから受信する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える無線通信装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記PDUの前記不完全な一部分と、前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分とから完全なSDUを構築するように更に構成された請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも部分的に、前記PDUの前記不完全な一部分における不完全なSDUの一部分を、前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分における異種の不完全なSDUの一部分と結合することによって、前記完全なSDUを構築する請求項11に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記完全なSDUを前記上位通信層に供給するように更に構成された請求項11に記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記PDUの前記不完全な一部分と前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分とから、前記PDUのより大きな一部分あるいは前記PDUの完全な一部分を構築するように更に構成された請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記PDUの不完全な一部分においては不完全なSDUである、前記PDUの完全な一部分あるいは前記PDUのより大きな一部分における完全なSDUを、前記上位通信層に供給するように更に構成された請求項14に記載の無線通信装置。
【請求項16】
前記通信層は、ラジオ・リンク制御(RLC)層であって、前記異種通信層は、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)層である請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項17】
前記通信層において前記デバイスから取得された前記PDUは、前記異種通信層に関連する1又は複数の完全なPDUを更に備える請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項18】
異種通信層に関連するパケット・データ・ユニット(PDU)の不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから受信する手段と、
前記通信層において、前記デバイスから受信された前記PDUから、前記PDUの前記不完全な一部分を抽出する手段と、
前記PDUの前記不完全な一部分における1又は複数のサービス・データ・ユニット(SDU)を上位通信層に提供する手段と
を備える装置。
【請求項19】
前記PDUを受信する手段はその後、前記通信層において、前記デバイスから異種PDUにおける前記PDUの前記不完全な一部分の追加の一部分を受信する請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記PDUの前記不完全な一部分と前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分とから完全なSDUをリアセンブルする手段を更に備える請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記PDUの前記不完全な一部分における1又は複数のSDUを前記上位通信層に提供する前記手段は更に、前記完全なSDUを前記上位通信層に提供する請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記完全なSDUをリアセンブルする前記手段は、前記PDUの前記不完全な一部分からの不完全なSDUを、前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分からの異種の不完全なSDUと結合する請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記PDUの前記不完全な一部分を抽出する前記手段は、前記通信層において前記デバイスから受信された前記PDUから、前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分を抽出し、前記PDUの前記不完全な一部分と前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分とから、前記PDUのより大きな一部分をリアセンブルする請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記PDUの前記不完全な一部分における1又は複数のSDUを前記上位通信層に提供する前記手段は更に、前記PDUの前記不完全な一部分においては不完全なSDUである、前記PDUの前記より大きな一部分における完全なSDUを前記上位通信層に提供する請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記通信層は、ラジオ・リンク制御(RLC)層であり、前記異種通信層は、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)層である請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記通信層において前記デバイスから受信された前記PDUは、前記異種通信層に関連する1又は複数の完全なPDUを更に含む請求項18に記載の装置。
【請求項27】
コンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ読取可能媒体は、
異種通信層に関連する部分的なパケット・データ・ユニット(PDU)を備える、通信層におけるPDUを受信することを少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードと、
前記通信層において、前記PDUから前記部分的なPDUを抽出することを前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードと、
前記部分的なPDUにおける1又は複数の完全なサービス・データ・ユニット(SDU)を上位通信層に提供することを前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードと
を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項28】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記通信層において、異種PDUにおける前記部分的なPDUの追加の一部分を受信することを、前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードを更に備える請求項27に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項29】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記部分的なPDUと前記部分的なPDUの前記追加の一部分とから完全なSDUをリアセンブルすることを、前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードを更に備える請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項30】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記完全なSDUを前記上位通信層に提供することを、前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードを更に備える請求項29に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項31】
前記完全なSDUをリアセンブルすることを前記少なくとも1つのコンピュータに実行させる前記コードは、前記部分的なPDUのSDUの一部分と、前記部分的なPDUの前記追加の一部分の異種のSDUの一部分とを結合する請求項29に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項32】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記部分的なPDUと、前記部分的なPDUの前記追加の一部分とから、前記部分的なPDUのより大きな一部分をリアセンブルすることを前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードを更に備える請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記部分的なPDUにおいては不完全なSDUである、前記PDUの前記より大きな一部分における完全なSDUを、前記上位通信層に提供することを、前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるコードを更に備える請求項32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記通信層はラジオ・リンク制御(RLC)層であり、前記異種通信層は、パケット・データ収束プロコル(PDCP)層である請求項27に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
前記通信層における前記PDUは、前記異種通信層に関連する1又は複数の完全なPDUを更に備える請求項27に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
異種通信層に関連するパケット・データ・ユニット(PDU)の不完全な一部分を含むPDUを通信層においてデバイスから取得するPDU受信構成要素と、
前記通信層において前記デバイスから受信された前記PDUから、前記PDUの前記不完全な一部分を抽出するPDUアンバンドリング構成要素と、
前記PDUの前記不完全な一部分における1又は複数のサービス・データ・ユニット(SDU)を、上位通信層に通信するSDU提供構成要素と を備える装置。
【請求項37】
前記PDU受信構成要素はその後、前記通信層において、前記デバイスから異種PDUにおける前記PDUの前記不完全な一部分の追加の一部分を取得する請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記PDUの前記不完全な一部分と前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分とから完全なSDUを構築するSDUリアセンブル構成要素を更に備える請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記SDU提供構成要素は更に、前記完全なSDUを前記上位通信層に通信する請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記SDUリアセンブル構成要素は、前記PDUの前記不完全な一部分からの不完全なSDUを、前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分からの異種の不完全なSDUと結合して、前記完全なSDUを構築する請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記PDUアンバンドリング構成要素は、前記通信層において前記デバイスから受信された前記PDUから、前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分を抽出し、前記PDUの前記不完全な一部分と前記PDUの前記不完全な一部分の前記追加の一部分とから、前記PDUのより大きな一部分をリアセンブルする請求項37に記載の装置。
【請求項42】
前記SDU提供構成要素は更に、前記PDUの前記不完全な一部分においては不完全なSDUである、前記PDUの前記より大きな一部分における完全なSDUを前記上位通信層に通信する請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記通信層は、ラジオ・リンク制御(RLC)層であり、前記異種通信層は、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)層である請求項36に記載の装置。
【請求項44】
前記通信層において前記デバイスから取得された前記PDUは、前記異種通信層に関連する1又は複数の完全なPDUを更に含む請求項36に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−514952(P2012−514952A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545431(P2011−545431)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/020379
【国際公開番号】WO2010/080916
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】