無線通信システムにおける参照信号シーケンス生成方法及び装置
【課題】無線通信システムにおける端末による参照信号シーケンス生成方法及び装置を提供する。
【解決手段】端末は、端末に特定の端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信し、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成する。基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する端末特定SGHパラメータによって各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類される。
【解決手段】端末は、端末に特定の端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信し、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成する。基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する端末特定SGHパラメータによって各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムにおける参照信号シーケンス生成方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多入力多出力(MIMO)技術は、複数送信アンテナ及び複数受信アンテナを使用してデータの送受信効率を向上させる。MIMOシステムによってダイバシチを具現するための方式には、空間周波数ブロック符号(SFBC)、時空間ブロック符号(STBC)、巡回遅延ダイバシチ(CDD)、周波数切替え送信ダイバシチ(FSTD)、時間切替え送信ダイバシチ(TSTD)、プリコーディングベクトル切替え(PVS)、空間多重化(SM)などがある。受信アンテナ数及び送信アンテナ数に応じたMIMOチャネル行列は、複数の独立チャネルに分解することができる。各々の独立チャネルを階層又はストリームという。階層の個数をランクという。
【0003】
無線通信システムではデータの送受信、システム同期獲得、チャネル情報フィードバックなどのために、アップリンクチャネル又はダウンリンクチャネルを推定する必要がある。無線通信システム環境においては多重経路時間遅延のためフェージングが発生する。フェージングによる急激な環境変化によって発生する信号の歪みを補償して、送信信号を復元する過程をチャネル推定という。また、端末が属するセル又は他のセルに対するチャネル状態を測定する必要がある。チャネル推定又はチャネル状態測定のために、一般に、送受信器が相互に知っている参照信号(RS)を用いてチャネル推定を実行する。
【0004】
参照信号送信に使われる副搬送波を参照信号副搬送波といい、データ送信に使われるリソース要素をデータ副搬送波という。直交周波数分割多重化(OFDM)システムにおいて、参照信号を、すべての副搬送波に割り当てる方式とデータ副搬送波間に割り当てる方式とがある。参照信号をすべての副搬送波に割り当てる方式は、チャネル推定性能の利得を得るためにプリアンブル信号のように参照信号だけからなる信号を用いる。これを使用する場合、一般に参照信号の密度が高いため、データ副搬送波間に参照信号を割り当てる方式に比べてチャネル推定性能を改善することができる。しかしながら、データの送信量が減少するため、データの送信量を増大させるためにはデータ副搬送波間に参照信号を割り当てる方式を使用する。このような方法を使用する場合、参照信号の密度が減少するためチャネル推定性能の劣化が発生し、これを最小化できる適切な配置が要求される。
【0005】
【数1】
受信器は、参照信号の情報を知っているため、受信された信号から参照信号の情報を分離してチャネルを推定することができ、推定されたチャネル値を補償して送信端で送ったデータを正確に推定することができる。送信器が送る参照信号をp、参照信号が伝送中に経験するチャネル情報をh、受信器で発生する熱雑音をn、受信器で受信された信号をyとすると、y=h・p+nのように表すことができる。この場合、参照信号pは、受信器が既に知っているため、最小二乗(LS)方式を用いるとき、式1のようにチャネル情報(hat−h)を推定することができる。
【0006】
(式1)
【数2】
【0007】
このとき、参照信号pを用いて推定したチャネル推定値hat−hは、hat−n値によってその正確度が決定される。したがって、正確なh値の推定のためには、hat−nが0に収束しなければならず、このためには多くの個数の参照信号を用いてチャネルを推定してhat−nの影響を最小化しなければならない。優秀なチャネル推定性能を得るための多様なアルゴリズムが存在する。
【0008】
参照信号送信においてセル間干渉(ICI)を最小化するために、参照信号シーケンスに対してシーケンスグループホップ(SGH)又はシーケンスホップ(SH)などを適用することができる。SGHが適用されることによって、各スロットにおいて送信する参照信号シーケンスのシーケンスグループインデクスが変化する。
【0009】
複数ユーザMIMO(MU−MIMO)環境において、複数の端末が送信する参照信号間の直交性を保証するために直交カバー符号(Orthogonal Covering Code,OCC)を適用することができる。OCCを適用することによって直交性及び処理量(throughput)の向上を保証することができる。一方、MU−MIMO環境において、複数の端末は別個の帯域幅を使用することができる。別個の帯域幅を有する複数の端末が送信する参照信号に対して、SGHを実行しつつOCCが共に適用される場合、セル計画の複雑度が増加する。すなわち、複数の端末が送信する参照信号間の直交性を保証し難い。
【0010】
このため、参照信号シーケンスに対するSGH又はSH実行可否を指示する他の方法が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の技術的課題は、無線通信システムにおける参照信号シーケンス生成方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一態様において、無線通信システムにおける端末(UE)による参照信号シーケンス生成方法が提供される。上記参照信号シーケンス生成方法は、上記端末に特定の端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信するステップと、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するステップと、を含み、上記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータによって上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする。
【0013】
上記端末特定SGHパラメータは、上位階層を介して送信される。
【0014】
上記参照信号シーケンスは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを使用し、信号の復調するための復調参照信号(DMRS)のシーケンスである。
【0015】
上記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じである。
【0016】
上記端末特定SGHパラメータが、シーケンスホップ(SH)が実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じである。
【0017】
上記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、フレーム内のすべてのスロットのシーケンスグループ番号は、同じである。
【0018】
上記参照信号シーケンス生成方法は、SGH実行可否を指示するセル特定SGHパラメータ又はSH実行可否を指示するセル特定SHパラメータを受信するステップを更に含む。上記セル特定GHパラメータが、SGHが実行されることを指示するとき、SGH実行可否を指示するにあたって、上記端末特定SGHパラメータが上記セル特定SGHパラメータに優先(override)する。上記セル特定SHパラメータが、SHが実行されることを指示するとき、SH実行可否を指示するにあたって、上記端末特定SGHパラメータが上記セル特定SHパラメータに優先する。
【0019】
上記参照信号シーケンス生成方法は、上記参照信号シーケンスを副搬送波にマップして送信することを更に含む。
【0020】
上記参照信号シーケンスは、循環シフトに更に基づいて生成される。
【0021】
上記基本シーケンスは、Zadoff−Chu(ZC)シーケンスに基づいている。
【0022】
上記参照信号シーケンスにOCCが適用される。上記OCCの適用可否は、上位階層を介して送信されるOCCインデクスによって指示される。
【0023】
他の態様において、端末が提供される。上記端末は、端末特定SGHパラメータを受信するように構成される無線周波(RF)部と、上記RF部と接続され、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するように構成されるプロセッサと、を含み、上記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータによって上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
MU−MIMO環境において、別個の帯域幅を使用する複数の端末間の直交性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】無線通信システムを示す図である。
【図2】3GPP LTEにおける無線フレームの構造を示す図である。
【図3】一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッドの一例を示す図である。
【図4】ダウンリンクサブフレームの構造を示す図である。
【図5】アップリンクサブフレームの構造を示す図である。
【図6】SC−FDMAシステムにおける送信器構造の一例を示す図である。
【図7】副搬送波マッパが複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマップする方式の一例を示す図である。
【図8】復調のための参照信号送信器構造の一例を示す図である。
【図9】参照信号が送信されるサブフレームの構造の一例を示す図である。
【図10】クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の一例を示す図である。
【図11】クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例を示す図である。
【図12】クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例を示す図である。
【図13】参照信号にOCCが適用される一例を示す図である。
【図14】複数の端末が別個の帯域幅を使用してMU−MIMO送信を実行する場合の一例を示す図である。
【図15】提案された端末特定SGHパラメータによってSGHが実行されない場合の一例を示す図である。
【図16】提案された参照信号シーケンス生成方法の一実施例を示す図である。
【図17】本発明の実施例が具現される基地局及び端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の技術は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)などのような多様な無線通信システムに用いることができる。CDMAは、はん用地上無線接続(UTRA)又はCDMA2000のような無線技術によって具現することができる。TDMAは、世界移動体通信システム(GSM)(登録商標)/一般パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化形であり、IEEE802.16eに基づくシステムとの後方互換性を提供する。UTRAは、はん用移動体通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化システム(LTE)は、進化UTRA(E−UTRA)を使用する進化UMTS(E−UMTS)の一部であり、ダウンリンクにおいてOFDMAを採用し、アップリンクにおいてSC−FDMAを採用する。高度LTE(LTE−A)は、3GPP LTEの進化形である。
【0027】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0028】
図1は、無線通信システムである。
【0029】
無線通信システム10は、少なくとも一つの基地局(BS)11を含む。各基地局11は、特定の地理的領域(一般にセルという)15a、15b、15cに対して通信サービスを提供する。また、セルは複数の領域(セクタという)に分けることができる。端末(UE)12は、固定されたものでもよいし、移動性を有するものでもよく、移動機(MS)、移動体端末(MT)、ユーザ端末(UT)、加入者局(SS)、無線機器、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、携帯機器等、他の用語で呼ばれることもある。基地局11は、一般に端末12と通信する固定局を意味し、進化ノードB(eNB)、基地局装置(BTS)、アクセスポイント、等、他の用語で呼ばれることもある。
【0030】
端末は、通常一つのセルに属し、端末が属するセルをサービス提供セル(serving cell)という。サービス提供セルに対して通信サービスを提供する基地局をサービス提供基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラシステムであるため、サービス提供セルに隣接する他のセルが存在する。サービス提供セルに隣接する他のセルを隣接セルという。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局)という。サービス提供セル及び隣接セルは、端末を基準に相対的に決定される。
【0031】
この技術は、ダウンリンク又はアップリンクに用いることができる。一般に、ダウンリンクは基地局11から端末12への通信を意味し、アップリンクは端末12から基地局11への通信を意味する。ダウンリンクにおいては、送信器は基地局11の一部分であり、受信器は端末12の一部分である。アップリンクにおいては、送信器は端末12の一部分であり、受信器は基地局11の一部分である。
【0032】
無線通信システムは、多入力多出力(MIMO)システム、多入力1出力(MISO)システム、1入力1出力(SISO)システム、及び1入力多出力(SIMO)システムのうちいずれか一つである。MIMOシステムは、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナ)を使用する。MISOシステムは、複数の送信アンテナ及び一つの受信アンテナを使用する。SISOシステムは、一つの送信アンテナ及び一つの受信アンテナを使用する。SIMOシステムは、一つの送信アンテナ及び複数の受信アンテナを使用する。以下、送信アンテナは、一つの信号又はストリームを送信するために使われる物理的又は論理的アンテナを意味し、受信アンテナは、一つの信号又はストリームを受信するために使われる物理的又は論理的アンテナを意味する。
【0033】
図2は、3GPP LTEにおける無線フレームの構造を示す。
【0034】
これは3GPP TS 36.211 V8.2.0,“Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA); Physical channels and modulation(Release 8)”,2008年3月,の5節を参照することができる。図2を参照すると、無線フレームは10個のサブフレームによって構成され、一つのサブフレームは2個のスロットによって構成される。無線フレーム内のスロットは#0から#19までのスロット番号が付けられる。一つのサブフレームの送信にかかる時間を送信時間間隔(TTI)という。TTIは、データ送信のためのスケジュール単位を意味する。例えば、一つの無線フレームの長さは10msであり、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0035】
一つのスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数の副搬送波を含む。3GPP LTEはダウンリンクにおいてOFDMAを使用するため、一つのシンボル区間を表現するためにOFDMシンボルが用いられる。OFDMシンボルは、多元接続方式によっては他の名称で呼ばれることもある。例えば、アップリンク多元接続方式にSC−FDMAが使われる場合は、SC−FDMAシンボルと呼んでもよい。リソースブロック(RB)はリソース割当単位であり、一つのスロット内に複数の連続する副搬送波を含む。上記無線フレームの構造は一例に過ぎない。したがって、無線フレームに含まれるサブフレームの個数、サブフレームに含まれるスロットの個数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの個数は、多様に変更することができる。
【0036】
3GPP LTEでは、正規(normal)循環プレフィクス(CP)の場合は一つのスロットは7個のOFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPの場合は一つのスロットは6個のOFDMシンボルを含むと定義している。
【0037】
無線通信システムは、大きく、周波数分割2重通信(FDD)方式と、時分割2重通信(TDD)方式とに分けられる。FDD方式によると、アップリンク送信及びダウンリンク送信が別個の周波数帯域を占めて行われる。TDD方式によると、アップリンク送信及びダウンリンク送信が同じ周波数帯域を占め、別個の時間に行われる。TDD方式のチャネル応答は、実質的に相互的(reciprocal)である。これは与えられた周波数領域において、ダウンリンクチャネル応答及びアップリンクチャネル応答がほぼ同じであるということを意味する。したがって、TDDに基づく無線通信システムにおけるダウンリンクチャネル応答は、アップリンクチャネル応答から得ることができるという長所がある。TDD方式は、周波数帯域全体においてアップリンク送信及びダウンリンク送信が時分割されるため、基地局によるダウンリンク送信と、端末によるアップリンク送信とを同時に実行することができない。アップリンク送信及びダウンリンク送信がサブフレーム単位に区別されるTDDシステムにおいては、アップリンク送信及びダウンリンク送信は別個のサブフレームにおいて実行される。
【0038】
図3は、一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッドの一例を示す。
【0039】
ダウンリンクスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域においてNRB個のリソースブロックを含む。ダウンリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NRBは、セルにおいて設定されるダウンリンク送信帯域幅に従属する。例えば、LTEシステムにおけるNRBは、60〜110のうちいずれか一つである。一つのリソースブロックは、周波数領域において複数の副搬送波を含む。アップリンクスロットの構造も上記ダウンリンクスロットの構造と同様である。
【0040】
リソースグリッド上の各要素をリソース要素という。リソースグリッド上のリソース要素は、スロット内のインデクス対(k,l)によって識別することができる。ここで、k(k=0,...,NRB×12−1)は周波数領域内の副搬送波インデクスであり、l(l=0,...,6)は時間領域内のOFDMシンボルインデクスである。
【0041】
ここで、一つのリソースブロックは、時間領域において7OFDMシンボル、周波数領域において12副搬送波によって構成される7×12リソース要素を含むことを例示的に記述するが、リソースブロック内のOFDMシンボルの数及び副搬送波の数はこれに制限されるものではない。OFDMシンボルの数及び副搬送波の数は、CPの長さ、周波数間隔などによって多様に変更することができる。例えば、正規CPの場合、OFDMシンボルの数は7であり、拡張されたCPの場合、OFDMシンボルの数は6である。一つのOFDMシンボルにおいて副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536、及び2048のうち一つを選定して使用することができる。
【0042】
図4は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
【0043】
ダウンリンクサブフレームは時間領域において2個のスロットを含み、各スロットは正規CP内に7個のOFDMシンボルを含む。サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3OFDMシンボル(1.4MHz帯域幅に対しては最大4OFDMシンボル)は、制御チャネルが割り当てられる制御領域であり、残りのOFDMシンボルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が割り当てられるデータ領域である。
【0044】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)のリソース割当及び送信フォーマット、アップリンク共有チャネル(UL−SCH)のリソース割当情報、呼出しチャネル(PCH)上の呼出し情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位階層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信電力制御命令の集合、IP電話(VoIP)の活性化、などを運ぶことができる。複数のPDCCHを制御領域内において送信することができ、端末は複数のPDCCHを監視することができる。PDCCHは、一つ又は複数個の連続的な制御チャネル要素(CCE)の集合(aggregation)上で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に応じた符号化速度をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループに対応する。CCEの数と、CCEによって提供される符号化速度との関係によって、PDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
【0045】
基地局は、端末に送信しようとするDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査ビット(CRC)を付ける。CRCにはPDCCHの所有者又は用途によって固有な識別子(無線ネットワーク一時識別子,RNTI)がマスクされる。特定端末のためのPDCCHの場合、端末の固有識別子、例えば、セルRNTI(C−RNTI)がCRCをマスクすることができる。又は、呼出しメッセージのためのPDCCHの場合、呼出し指示識別子、例えば、呼出しRNTI(P−RNTI)がCRCをマスクすることができる。システム情報ブロック(SIB)のためのPDCCHの場合、システム情報RNTI(SI−RNTI)がCRCをマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)がCRCをマスクすることができる。
【0046】
図5は、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0047】
アップリンクサブフレームは、周波数領域において制御領域とデータ領域とに分けることができる。上記制御領域には、アップリンク制御情報を送信するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が割り当てられる。上記データ領域には、データを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が割り当てられる。上位階層によって指示される場合、端末は、PUSCH及びPUCCHの同時送信を行うことができる。
【0048】
一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームにおけるリソースブロック(RB)対として割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロット及び第2のスロットの各々において別個の副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界を基準に変更される。これを、PUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界において周波数がホップされたという。端末がアップリンク制御情報を時間に応じて別個の副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバシチ利得を得ることができる。mは、サブフレーム内においてPUCCHに割り当てられたリソースブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデクスである。
【0049】
PUCCH上で送信されるアップリンク制御情報には、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)、ダウンリンクチャネル状態を示すチャネル品質指示子(CQI)、アップリンク無線リソース割当要求であるスケジュール要求(SR)などがある。
【0050】
PUSCHは、トランスポートチャネルであるUL−SCHにマップされる。PUSCH上で送信されるアップリンクデータは、TTI中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロックである。上記トランスポートブロックはユーザ情報である。又は、アップリンクデータは多重化されたデータである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックと制御情報とが多重化されたものである。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、プリコーディング行列指示子(PMI)、HARQ、ランク指示子(RI)などがある。又は、アップリンクデータは制御情報だけで構成することもできる。
【0051】
図6は、SC−FDMAシステムにおける送信器構造の一例を示す。
【0052】
図6を参照すると、送信器50は、離散フーリエ変換(DFT)部51、副搬送波マッパ52、逆高速フーリエ変換(IFFT)部53、及びCP挿入部54を含む。送信器50は、スクランブルユニット(図示せず)、変調マッパ(図示せず)、階層マッパ(図示せず)、及び階層パーミュテータ(図示せず)を含むことができ、これらはDFT部51の前に配置することができる。
【0053】
DFT部51は、入力されるシンボルにDFTを実行して複素数シンボルを出力する。例えば、Ntxシンボル(ただし、Ntxは自然数)が入力されたとき、DFTサイズはNtxである。DFT部51は、変換プリコーダと呼ばれることがある。副搬送波マッパ52は、上記複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマップする。上記複素数シンボルは、データ送信のために割り当てられたリソースブロックに対応するリソース要素にマップすることができる。副搬送波マッパ52は、リソースマッパと呼ばれることがある。IFFT部53は、入力されるシンボルに対してIFFTを実行し、時間領域信号であるデータのための基底帯域信号を出力する。CP挿入部54は、データのための基底帯域信号の後部の一部を複写し、データのための基底帯域信号の前部に挿入する。CP挿入を介してシンボル間干渉(ISI)、搬送波間干渉(ICI)が防止されるため、多重経路チャネルにおいても直交性を維持することができる。
【0054】
図7は、副搬送波マッパが複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマップする方式の一例を示す。図7の(a)を参照すると、副搬送波マッパは、DFT部から出力された複素数シンボルを周波数領域において連続する副搬送波にマップする。複素数シンボルがマップされない副搬送波には‘0’が挿入される。これを集中型(localized)マップという。3GPP LTEシステムにおいては集中型マップ方式が使われる。図7の(b)を参照すると、副搬送波マッパは、DFT部から出力された連続する2個の複素数シンボルの間毎にL−1個の‘0’を挿入する(Lは自然数)。すなわち、DFT部から出力された複素数シンボルは、周波数領域において等間隔に分散された副搬送波にマップされる。これを分散型マップという。副搬送波マッパが図7の(a)のような集中型マップ方式、又は図7の(b)のような分散型マップ方式を使用する場合、単一搬送波特性が維持される。
【0055】
図8は、復調のための参照信号送信器構造の一例を示す。
【0056】
図8を参照すると、参照信号送信器60は、副搬送波マッパ61、IFFT部62、及びCP挿入部63を含む。参照信号送信器60は、図6の送信器50と違って、DFT部51を経ずに周波数領域で生成され、副搬送波マッパ61を介して副搬送波にマップされる。このとき、副搬送波マッパは、図7の(a)の集中型マップ方式を用いて参照信号を副搬送波にマップすることができる。
【0057】
図9は、参照信号が送信されるサブフレームの構造の一例である。図9の(a)のサブフレームの構造は正規CPの場合を示す。サブフレームは第1のスロット及び第2のスロットを含む。第1のスロット及び第2のスロットはそれぞれ7SC−FDMAシンボルを含む。サブフレーム内の14SC−FDMAシンボルには0から13までのシンボルインデクスが付けられる。シンボルインデクスが3及び10であるSC−FDMAシンボルを介して参照信号を送信することができる。参照信号はシーケンスを用いて送信することができる。参照信号シーケンスとしてZCシーケンスを用いることができ、ルートインデクス及び循環シフト値に応じて多様なZCシーケンスを生成することができる。基地局は、端末に別個の循環シフト値を割り当て、直交シーケンス又は準直交シーケンスを介して複数の端末のチャネルを推定することができる。上記サブフレーム内の2個のスロットにおいて参照信号が占める周波数領域の位置は互いに同じであってもよいし、異なってもよい。2個のスロットでは同じ参照信号シーケンスが使われる。参照信号が送信されるSC−FDMAシンボルを除いた残りのSC−FDMAシンボルを介してデータを送信することができる。図9の(b)のサブフレームの構造は拡張CPの場合を示す。サブフレームは第1のスロット及び第2のスロットを含む。第1のスロット及び第2のスロットはそれぞれ6SC−FDMAシンボルを含む。サブフレーム内の12SC−FDMAシンボルには0から11までのシンボルインデクスが付けられる。シンボルインデクスが2及び8であるSC−FDMAシンボルを介して参照信号が送信される。参照信号が送信されるSC−FDMAシンボルを除いた残りのSC−FDMAシンボルを介してデータが送信される。
【0058】
図9には示していないが、サブフレーム内のSC−FDMAシンボルを介して測定参照信号(SRS)を送信することもできる。測定参照信号は、アップリンクスケジュールのために端末が基地局に送信する参照信号である。基地局は、受信された測定参照信号を介してアップリンクチャネルを推定し、推定されたアップリンクチャネルをアップリンクスケジュールに用いる。
【0059】
クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式は、既存のSC−FDMA送信方式の変形であり、プリコーダを経たデータシンボルを複数のサブブロックに分け、該サブブロックを分離して、周波数領域にマップする方法である。
【0060】
図10は、クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の一例である。図10を参照すると、送信器70は、DFT部71、副搬送波マッパ72、IFFT部73、及びCP挿入部74を含む。送信器70は、スクランブルユニット(図示せず)、変調マッパ(図示せず)、階層マッパ(図示せず)、及び階層パーミュテータ(図示せず)を更に含むことができ、これはDFT部71の前に配置することができる。
【0061】
DFT部71から出力される複素数シンボルは、N個のサブブロックに分けられる(Nは自然数)。N個のサブブロックは、サブブロック#1,サブブロック#2,...,サブブロック#Nで表すことができる。副搬送波マッパ72は、N個のサブブロックを周波数領域において分散させて副搬送波にマップする。連続する2個のサブブロック間毎にNULLを挿入することができる。一つのサブブロック内の複素数シンボルは、周波数領域において連続する副搬送波にマップすることができる。すなわち、一つのサブブロック内においては集中型マップ方式を用いることができる。
【0062】
図10の送信器70は、単一搬送波送信器又は複数搬送波送信器のいずれにも用いることができる。単一搬送波送信器に使われる場合、N個のサブブロックのすべてが一つの搬送波に対応する。複数搬送波送信器に使われる場合、N個のサブブロックそれぞれが一つの搬送波に対応することができる。又は、複数搬送波送信器に使われる場合にも、N個のサブブロックのうち複数のサブブロックが一つの搬送波に対応することができる。一方、図10の送信器70において一つのIFFT部73を介して時間領域信号が生成される。したがって、図10の送信器70が複数搬送波送信器に使われるためには、連続した搬送波割当状況において、隣接した搬送波間の副搬送波間隔が整列しなければならない。
【0063】
図11は、クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例である。図11を参照すると、送信器80は、DFT部81、副搬送波マッパ82、複数のIFFT部83−1,83−2,...,83−N(Nは自然数)、及びCP挿入部84を含む。送信器80は、スクランブルユニット(図示せず)、変調マッパ(図示せず)、階層マッパ(図示せず)、及び階層パーミュテータ(図示せず)を更に含むことができ、これはDFT部81の前に配置することができる。
【0064】
N個のサブブロックそれぞれに対して個別にIFFTが実行される。第nのIFFT部83−nは、サブブロック#nにIFFTを実行し、第nの基底帯域信号を出力する(n=1,2,...,N)。第nの基底帯域信号と第nの搬送波信号とを乗算して、第nの無線信号が生成される。N個のサブブロックから生成されたN個の無線信号は加算された後、CP挿入部84によってCPが挿入される。図11の送信器80は、送信器が割当を受けた搬送波が隣接しない非連続の搬送波割当状況において用いることができる。
【0065】
図12は、クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例である。図12は、チャンク単位にDFTプリコーディングを実行するチャンク特定DFT−s OFDMシステムである。これはNx SC−FDMAと呼ぶことができる。図12を参照すると、送信器90は、コードブロック分割部91、チャンク分割部92、複数のチャネル符号化部93−1,...,93−N、複数の変調器94−1,...,94−N、複数のDFT部95−1,...,95−N、複数の副搬送波マッパ96−1,...,96−N、複数のIFFT部97−1,...,97−N、及びCP挿入部98を含む。ここで、Nは、複数搬送波送信器が使用する複数搬送波の個数である。チャネル符号化部93−1,...,93−Nはそれぞれ、スクランブルユニット(図示せず)を含むことができる。変調器94−1,...,94−Nは、変調マッパと呼ばれることがある。送信器90は、階層マッパ(図示せず)及び階層パーミュテータ(図示せず)を更に含むことができ、これはDFT部95−1,...,95−Nの前に配置することができる。
【0066】
コードブロック分割部91は、トランスポートブロックを複数のコードブロックに分割する。チャンク分割部92は、コードブロックを複数のチャンクに分割する。ここで、コードブロックは、複数搬送波送信器から送信されるデータを意味し、チャンクは、複数搬送波のうち一つの搬送波を介して送信されるデータ断片を意味する。送信器90は、チャンク単位にDFTを実行する。送信器90は、非連続の搬送波割当状況又は連続した搬送波割当状況において用いることができる。
【0067】
以下、アップリンク参照信号に対して説明する。
【0068】
参照信号は、一般にシーケンスの形態で送信される。参照信号シーケンスは、特別な制限なしに任意のシーケンスを用いることができる。参照信号シーケンスには、位相偏移変調(PSK)ベースのコンピュータを介して生成されたシーケンスを使用することができる。PSKの例には、2相位相偏移変調(BPSK)、4相位相偏移変調(QPSK)などがある。又は、参照信号シーケンスは、一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスを使用することができる。CAZACシーケンスの例には、ZCベースのシーケンス、循環拡張されたZCシーケンス、短縮(truncation)ZCシーケンスなどがある。又は、参照信号シーケンスは、擬似ランダム(PN)シーケンスを使用することができる。PNシーケンスの例には、m−シーケンス、コンピュータを介して生成されたシーケンス、Goldシーケンス、Kasamiシーケンスなどがある。また、参照信号シーケンスは、循環シフトされたシーケンスを用いることができる。
【0069】
アップリンク参照信号は、復調参照信号(DMRS)と測定参照信号(SRS)とに区別することができる。DMRSは、受信された信号の復調のためのチャネル推定に使われる参照信号である。DMRSは、PUSCH又はPUCCHの送信と結合することができる。SRSは、アップリンクスケジュールのために端末が基地局に送信する参照信号である。基地局は、受信された測定参照信号を介してアップリンクチャネルを推定し、推定されたアップリンクチャネルをアップリンクスケジュールに用いる。SRSは、PUSCH又はPUCCHの送信と結合されない。DMRS及びSRSのために同じ種類の基本シーケンスを用いることができる。一方、アップリンク複数アンテナ送信においてDMRSに適用されたプリコーディングは、PUSCHに適用されたプリコーディングと同様である。循環シフト分離は、DMRSを多重化する基本方式である。3GPP LTE−AシステムにおけるSRSは、プリコーディングされていなくてもよく、アンテナ特定された参照信号であってもよい。
【0070】
参照信号シーケンスru,v(α)(n)は、式2によって基本シーケンスbu,v(α)と循環シフトαに基づいて定義することができる。
【0071】
(式2)
【数3】
【0072】
式2において、MscRS(1≦m≦NRBmax,UL)は参照信号シーケンスの長さであり、MscRS=m*NscRBである。NscRBは、周波数領域において副搬送波の個数によって表したリソースブロックの大きさを示し、NRBmax,ULは、NscRBの倍数によって表したアップリンク帯域幅の最大値を示す。複数の参照信号シーケンスは、一つの基本シーケンスに異なる循環シフト値であるαを適用して定義することができる。
【0073】
基本シーケンスbu,v(n)は複数のグループに分けられ、このとき、u∈{0,1,...,29}はグループインデクスを示し、vはグループ内の基本シーケンスインデクスを示す。基本シーケンスは基本シーケンスの長さ(MscRS)に依存する。各グループは、1≦m≦5であるmに対して長さがMscRSである一つの基本シーケンス(v=0)を含み、6≦m≦nRBmax,ULであるmに対しては長さがMscRSである2個の基本シーケンス(v=0,1)を含む。シーケンスグループインデクスu及びグループ内の基本シーケンスインデクスvは、後述するグループホップ又はシーケンスホップのように時間によって変わることがある。
【0074】
また、参照信号シーケンスの長さが3NscRB又はそれ以上である場合、基本シーケンスは、式3によって定義することができる。
【0075】
(式3)
【数4】
【0076】
式3で、qはZCシーケンスのルートインデクスを示す。NZCRSはZCシーケンスの長さであり、MscRSより小さい最大素数として与えられることができる。ルートインデクスqであるZCシーケンスは、式4によって定義することができる。
【0077】
(式4)
【数5】
【0078】
qは、式5によって与えることができる。
【0079】
(式5)
【数6】
【0080】
参照信号シーケンスの長さが3NscRB以下である場合、基本シーケンスは、式6によって定義することができる。
【0081】
(式6)
【数7】
【0082】
表1は、MscRS=NscRBのとき、φ(n)を定義した例示である。
【0083】
(表1)
【表1】
【表2】
【0084】
表2は、MscRS=2*NscRBのとき、φ(n)を定義した例示である。
【0085】
(表2)
【表3】
【表4】
【0086】
参照信号のホップは、次のように適用することができる。
【0087】
スロットインデクスnsのシーケンスグループインデクスuは、式7によってグループホップパターンfgh(ns)及びシーケンスシフトパターンfssに基づいて定義することができる。
【0088】
(式7)
【数8】
【0089】
17個の別個のグループホップパターン及び30個の別個のシーケンスシフトパターンが存在することができる。グループホップの適用可否は、上位階層によって指示することができる。
【0090】
PUCCH及びPUSCHは、同じグループホップパターンを有することができる。グループホップパターンfgh(ns)は、式8によって定義することができる。
【0091】
(式8)
【数9】
【0092】
式8において、c(i)は、PNシーケンスである疑似ランダムシーケンスであり、長さ31のGoldシーケンスによって定義することができる。式9は、Goldシーケンスc(n)の一例を示す。
【0093】
(式9)
【数10】
【0094】
ここで、Nc=1600であり、x1(i)は第1のm−シーケンスであり、x2(i)は第2のm−シーケンスである。例えば、第1のm−シーケンス又は第2のm−シーケンスは、SC−FDMAシンボル毎にセルID、一つの無線フレーム内のスロット番号、スロット内のSC−FDMAシンボルインデクス、CPの種類などによって初期化することができる。疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの始めで
【数11】
として初期化することができる。
【0095】
PUCCH及びPUSCHは、同じシーケンスシフトパターンを有することができる。PUCCHのシーケンスシフトパターンは、fssPUCCH=NIDcellmod30として与えることができる。PUSCHのシーケンスシフトパターンは、fssPUSCH=(fssPUCCH+Δss)mod30として与えることができ、Δss∈{0,1,...,29}は上位階層によって構成することができる。
【0096】
シーケンスホップは、長さが6NscRBより長い参照信号シーケンスにだけ適用することができる。このとき、スロットインデクスnsの基本シーケンスグループ内の基本シーケンスインデクスvは、式10によって定義することができる。
【0097】
(式10)
【数12】
【0098】
c(i)は、式9の例示によって表現することができ、シーケンスホップの適用可否は、上位階層によって指示することができる。疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの始めで
【数13】
として初期化することができる。
【0099】
PUSCHのためのDMRSシーケンスは、式11によって定義することができる。
【0100】
(式11)
【数14】
【0101】
式11において、m=0,1,…であり、n=0,...,MscRS−1である。MscRS=MscPUSCHである。
【0102】
循環シフト値であるα=2πncs/12はスロット内において与えられ、ncsは、式12によって定義することができる。
【0103】
(式12)
【数15】
【0104】
式12において、nDMRS(1)は、上位階層において送信されるパラメータによって指示され、表3は、上記パラメータとnDMRS(1)との対応関係の例示を示す。
【0105】
(表3)
【表5】
【0106】
また、式12において、nDMRS(2)は、PUSCH送信に対応するトランスポートブロックのためのDCIフォーマット0内の循環シフトフィールドによって定義することができる。DCIフォーマットは、PDCCHにおいて送信される。上記循環シフトフィールドは、3ビットの長さを有することができる。
【0107】
表4は、上記循環シフトフィールドとnDMRS(2)との対応関係の一例である。
【0108】
(表4)
【表6】
【0109】
同じトランスポートブロックにおいてDCIフォーマット0を含むPDCCHが送信されない場合、同じトランスポートブロックおいて最初のPUSCHが半永続的にスケジュールされた場合、又は同じトランスポートブロックにおいて最初のPUSCHがランダムアクセス応答許可(grant)によってスケジュールされた場合、nDMRS(2)は0である。
【0110】
nPRS(ns)は、式13によって定義することができる。
【0111】
(式13)
【数16】
【0112】
c(i)は、式9の例示によって表現することができ、c(i)で示されるセル特定に適用することができる。疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの始めで
【数17】
として初期化することができる。
【0113】
DMRSシーケンスrPUSCHは、振幅スケーリング係数βPUSCHと乗算され、該当するPUSCH送信に使われる物理トランスポートブロックに、シーケンスの始めのrPUSCH(0)からマップされる。上記DMRSシーケンスは、一つのスロット内において正規CPである場合は4番目のSC−FDMAシンボル(SC−FDMAシンボルインデクス3)に、拡張CPである場合は3番目のSC−FDMAシンボル(SC−FDMAシンボルインデクス2)にマップされる。
【0114】
SRSシーケンスrSRS(n)=ru,v(α)(n)が定義される。uはPUCCHシーケンスグループインデクスを示し、vは基本シーケンスインデクスを示す。循環シフト値αは、式14によって定義される。
【0115】
(式14)
【数18】
【0116】
nSRScsは、各端末に対して上位階層によって構成される値であり、0から7までの整数のうちいずれか一つである。
【0117】
一方、参照信号シーケンスにOCCを適用することができる。OCCは、互いに直交性を有し、且つシーケンスに適用することができるコードを意味する。一般的に複数のチャネルを区別するために別個のシーケンスが使用することができるが、OCCを用いて複数のチャネルを区別することができる。
【0118】
OCCは、次のような用途に用いることができる。
【0119】
1)アップリンク参照信号に割り当てられる無線リソースの量を増やすためにOCCを適用することができる。
【0120】
例えば、第1のスロット及び第2のスロットにおいて送信される参照信号の循環シフト値がaに割り当てられるとき、第2のスロットにおいて送信される参照信号に(−)符号を割り当てることができる。すなわち、第1のユーザは、第2のスロットにおいて循環シフト値がaであり、且つ符号が(+)である参照信号を送信し、第2のユーザは、第2のスロットにおいて循環シフト値がaであり、且つ符号が(−)である参照信号を送信することができる。基地局は、第1のスロットにおいて送信される参照信号と第2のスロットにおいて送信される参照信号とを加算することによって、第1のユーザのチャネルを推定することができる。また、基地局は、第1のスロットにおいて送信される参照信号から第2のスロットにおいて送信される参照信号を減算することによって、第2のユーザのチャネルを推定することができる。すなわち、OCCを適用することによって、基地局は、第1のユーザが送信する参照信号と第2のユーザが送信する参照信号とを区別することができる。これによって、少なくとも2名のユーザが、同じ参照信号シーケンスを使用する一方、別個のOCCを使用することによって、使用できる無線リソースの量を2倍に増やすことができる。
【0121】
2)単一ユーザの複数アンテナ又は複数階層に割り当てられる循環シフト値の間隔を増やすためにOCCを適用することができる。以下、複数階層に割り当てられる循環シフト値を説明するが、複数アンテナに割り当てられる循環シフト値にも適用することができる。
【0122】
アップリンク参照信号は、循環シフト値に基づいてチャネルを区別する。複数アンテナシステムにおいては、複数の階層を区別するために各階層に対する参照信号に別個の循環シフト値を割り当てることができる。階層の個数が増加するほど割り当てるべき循環シフト値も増加させなければならず、このため循環シフト値の間隔は減る。したがって、複数のチャネルの区別が難しくなるためチャネル推定性能が減少する。これを克服するためにOCCを各階層に適用することができる。例えば、4個の階層に対し、各階層に対する参照信号の循環シフトオフセットが0,6,3及び9に各々割り当てられると仮定する。各階層に対する参照信号間の循環シフト値の間隔は3である。このとき、第3の階層及び第4の階層に(−)符号のOCCを適用し、各アンテナの参照信号間の循環シフト値の間隔を6に増やすことができる。これによってチャネル推定の性能を増加させることができる。
【0123】
3)単一ユーザに割り当てられる循環シフト値の間隔を増やすためにOCCを適用することができる。
【0124】
複数アンテナを有する多数のユーザを含む複数ユーザMIMO(MU−MIMO)システムにおいて、循環シフト値にOCCを適用することができる。例えば、MIMO送信を実行する単一ユーザの観点では、複数のアンテナ又は複数の階層を区別するために各アンテナ又は各階層間に間隔が遠い循環シフト値を割り当てることができるが、複数ユーザの観点では、各ユーザ間の循環シフト間隔は狭くてもよい。これを克服するために、OCCを適用することができる。OCCが適用されるとき、OCCのタイプによって複数ユーザ間に同じ循環シフト値を適用することができる。
【0125】
図13は、参照信号にOCCが適用される一例を示す。
【0126】
一つのサブフレーム内において、階層0に対する参照信号シーケンスと、階層1に対する参照信号シーケンスとの双方は、第1のスロットの4番目のOFDMシンボルと、第2のスロットの4番目のOFDMシンボルとにマップされる。各階層において2個のOFDMシンボルに同じシーケンスがマップされる。このとき、階層0に対する参照信号シーケンスは、[+1 +1]の直交シーケンスが乗算されてOFDMシンボルにマップされる。階層1に対する参照信号シーケンスは、[+1 −1]の直交シーケンスが乗算されてOFDMシンボルにマップされる。すなわち、階層1に対する参照信号シーケンスが一つのサブフレーム内において第2のスロットにマップされるとき、−1が乗算されてマップされる。
【0127】
上記のようにOCCが適用される場合、参照信号を受信する基地局は、第1のスロットにおいて送信される参照信号シーケンスと、第2のスロットにおいて送信される参照信号シーケンスとを加算し、階層0のチャネルを推定することができる。また、基地局は、第1のスロットで送信される参照信号シーケンスから、第2のスロットで送信される参照信号シーケンスを減算することによって、階層1のチャネルを推定することができる。すなわち、OCCを適用することによって、基地局は各階層で送信される参照信号を区別することができる。したがって、同じリソースを使用して複数の参照信号を送信することができる。可能な循環シフトの値が6個である場合、上記のOCCを適用して多重化することができる階層又はユーザの個数を12個まで増加させることができる。
【0128】
本例では[+1 +1]又は[+1若しくは1]の二進フォーマットがOCCとして使われることを仮定するが、これに限定されるものではなく、多様な種類の直交シーケンスをOCCとして用いることができる。例えば、Walsh符号、DFT係数、CAZACシーケンスなどの直交シーケンスをOCCに適用することができる。また、OCCを適用することによって、別個の帯域幅を有するユーザ間において、参照信号をより容易に多重化することができる。
【0129】
以下、提案された参照信号シーケンス生成方法を説明する。
【0130】
前述したように、LTE rel−8における参照信号シーケンスに対するシーケンスグループホップ(SGH)の実行可否は、セル特定として送信される信号によって指示することができる。以下、参照信号シーケンスに対するSGH実行可否を指示するセル特定信号をセル特定GHパラメータという。セル内にLTE rel−8端末とLTE−A端末とが同時に存在できるが、LTE Rel−8端末とLTE−A端末とは参照信号シーケンスに対するSGHの実行可否が同様である。現在定義されているSGH又はシーケンスホップ(SH)はスロット単位に実行することができる。上記セル特定GHパラメータは、上位階層によって提供されるGroup−hopping−enabledパラメータである。上記Group−hopping−enabledの値が真の場合、参照信号シーケンスに対するSGHが実行され、このとき、SHは実行されない。上記Group−hopping−enabledの値が偽の場合、参照信号シーケンスに対するSGHが実行されず、上位階層によって提供され、SH実行可否を指示するセル特定SHパラメータによってSH実行可否が決定される。上記セル特定SHパラメータは、上位階層によって提供されるSequence−hopping−enabledパラメータである。
【0131】
一方、LTE−Aにおいて、LTE rel−8端末とLTE−A端末とがMU−MIMO送信を実行し、又はLTE−A端末がMU−MIMO送信を実行することができる。このとき、別個の帯域幅を有する端末のMU−MIMOをサポートするためにOCCを適用することができる。OCCを適用することによって、MU−MIMO送信を実行する端末間の直交性を向上させ、処理量(throughput)も向上させることができる。しかしながら、端末間の帯域幅が別個であり、LTE rel−8において定義されるセル特定GH又はSHパラメータによって参照信号シーケンスに対するSGH又はSH実行可否が決定されるときは、各端末が送信する参照信号間の直交性を十分に保証することができない。
【0132】
図14は、複数の端末が別個の帯域幅を使用してMU−MIMO送信を実行する場合の一例である。図14の(a)において、第1の端末(UE1)及び第2の端末(UE2)は、同じ帯域幅を使用する。この場合、LTE rel−8で定義するセル特定GH又はSHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHの実行可否を決定することができる。図14の(b)において、第1の端末(UE1)は、第2の端末(UE2)及び第3の端末(UE3)が使用する帯域幅を合計した帯域幅を使用する。すなわち、第1の端末、第2の端末、及び第3の端末が、各々、別個の帯域幅を使用する。この場合、新たな方法によって各端末が送信する参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSH実行可否を決定する必要がある。
【0133】
これによって、既存のセル特定GHパラメータ及びセル特定SHパラメータ以外に新たに端末特定SGHパラメータが定義することができる。上記端末特定SGHパラメータは、特定端末のための情報であり、特定端末に対してだけ送信することができる。上記端末特定SGHパラメータは、特定端末に割り当てられたPUSCHリソースを使用して送信されるDMRSに適用することができる。すなわち、上記端末特定SGHパラメータは、PUSCHリソースを使用して送信されるDMRSの基本シーケンスに対するSGH/SH実行可否を指示することができる。以下、説明の便宜のために、上記端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否だけが決定されると限定するが、これに制限されるものではない。上記端末特定SGHパラメータと他の端末特定SHパラメータによって、参照信号の基本シーケンスに対するSH適用可否を決定することもできる。また、本発明は、PUSCHリソースを使用して送信されるDMRSの基本シーケンスに適用される場合を説明するが、これに制限されるものではなく、PUCCHリソースを使用して送信されるDMRS、SRSなどにも多様に適用することができる。また、複数の端末が別個の帯域幅を有するMU−MIMO環境を仮定するが、互いに同じ帯域幅を有するMU−MIMO又はSU−MIMO環境においても本発明の適用が可能である。
【0134】
セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータの値が真になって参照信号の基本シーケンスに対してSGH又はSHが実行されるとき、PUSCHリソースを使用するDMRS、PUCCHリソースを使用するDMRS及びSRSに対してスロットレベルのSGH又はSHが共通に実行される。すなわち、スロット単位に参照信号の基本シーケンスのシーケンスグループインデクス(又は、番号)が変化するか、又はシーケンスグループ内で基本シーケンスインデクス(又は、番号)が変化する。このとき、端末特定SGHパラメータによってPUSCHリソースを使用するDMRSに対する実行可否を再び指示することができる。すなわち、端末特定SGHパラメータがセル特定GHパラメータ又はセル特定SGHパラメータに優先する。上記端末特定SGHパラメータは、Disable Sequence−group hoppingパラメータである。すなわち、上記端末特定SGHパラメータの値が真になる場合、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータと関係なくSGH及びSHが実行されることはない。より具体的には、上記端末特定SGHパラメータの値が真のとき、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータによって、参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHの実行が指示されるが、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHは実行されない。SGHが実行されないため、参照信号の基本シーケンスのシーケンスグループインデクスはスロット単位に変化しない。また、セル特定GHパラメータによってSGHが実行されるときと同様に、SHが実行されないため、参照信号の基本シーケンスの基本シーケンスインデクスはスロット単位に変化しない。このとき、一つのサブフレーム内においてだけSGH及びSHが実行されず、サブフレーム内の2つのスロットは、同じシーケンスグループインデクスと同じ基本シーケンスインデクスの参照信号の基本シーケンスを送信し、サブフレーム間にはSGH又はSHを適用することができる。又は、サブフレーム全体においてSGH及びSHが適用されず、すべてのスロットは、同じシーケンスグループインデクスと同じ基本シーケンスインデクスの参照信号の基本シーケンスを送信することもできる。一方、上記端末特定SGHパラメータの値が偽のとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHは、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータによって指示されたとおり実行することができる。
【0135】
図15は、提案された端末特定SGHパラメータによってSGH及びSHが実行されない場合の一例である。図15を参照すると、LTE rel−8又は9において、SGH及びSHが実行されるとき、各スロットで送信される参照信号の基本シーケンスのシーケンスグループインデクス又は基本シーケンスインデクスが異なる。方法1は、端末特定SGHパラメータによってサブフレーム内においてSGHとSHが実行されない場合である。各サブフレーム内の2つのスロットは、同じシーケンスグループインデクス及び同じ基本シーケンスインデクスを有する参照信号の基本シーケンスを生成し、サブフレーム間でシーケンスグループインデクス又は基本シーケンスインデクスが変化する。方法2は、端末特定SGHパラメータによってすべてのサブフレームにおいてSGH及びSHが実行されない場合である。これによって、すべてのサブフレームが、同じシーケンスグループインデクス及び同じ基本シーケンスインデクスを有する参照信号の基本シーケンスを生成する。
【0136】
図16は、提案された参照信号シーケンス生成方法の一実施例である。
【0137】
ステップS100において、端末は端末特定SGHパラメータを受信する。上記端末特定SGHパラメータは、上位階層によって与えることができる。ステップS110において、端末は各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成する。上記基本シーケンスは、SGH及びSH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータに応じて、上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号と基本シーケンス番号とに分類することができる。
【0138】
上記端末特定SGHパラメータによるSGH及びSH実行可否は、以下で説明する多様な方法によって端末に知らせることができる。
【0139】
1)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに含まれている周波数ホップフラグが、上記端末特定SGHパラメータの役割をすることができる。例えば、周波数ホップフラグによって周波数ホップが有効にされる(enable)場合、スロットレベルのSGH又はSHが実行することができる。また、周波数ホップフラグによって周波数ホップが無効にされる(disable)場合、PUSCHリソースを使用するDMRSの基本シーケンスに対するSGH及びSHは実行されない。又は、サブフレーム単位でSGH又はSHを実行することができる。
【0140】
2)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに含まれているUE IDを示すビットに、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否を示す情報をマスクしてSGH及びSH実行可否を指示することができる。
【0141】
3)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに含まれている循環シフト指示子の特定インデクスが指定されたとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否を指示することができる。
【0142】
4)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに、参照信号の基本シーケンスのSGH及びSH実行可否を指示する端末特定SGHパラメータを含めることができる。
【0143】
5)特定端末のための上位階層信号通知によって、端末特定SGHパラメータを端末に送信することができる。
【0144】
6)クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式が使われる場合、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHは実行されない。
【0145】
一方、端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHが実行されないとき、該当参照信号に対してOCCを適用することができる。参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHが実行される場合には、OCCが適用されない。
【0146】
OCC適用可否を指示するために多様な方法を用いてもよい。まず、循環シフトインデクスがDCIフォーマットを介して指示され、OCC適用可否を指示するOCCインデクスが上位階層を介して送信されるとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHが実行されない場合には、OCCインデクスによるOCC適用可否にそのまま従ってもよい。例えば、OCCインデクスが0である場合にはOCCを適用せず、OCCインデクスが1である場合にはOCCを適用することができる。又は、その反対に、OCCインデクスが1である場合にはOCCを適用せず、OCCインデクスが0である場合にはOCCを適用することができる。また、参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHが実行される場合には、OCCインデクスと反対に、OCC適用可否を決定することができる。例えば、OCCインデクスが0である場合にはそのままOCCを適用し、OCCインデクスが1である場合にはOCCを適用しない。又は、その反対に、OCCインデクスが1である場合にはそのままOCCを適用し、OCCインデクスが0である場合にはOCCを適用しない。
【0147】
又は、OCC適用可否を指示するOCCインデクスを別に定義せずに、DCIフォーマット内の3ビットの循環シフトインデクスとOCCインデクスとを結合して、特定循環シフトインデクスに対して特定OCCを適用するように指示することができる。このとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH、又は仮実行される場合には該当循環シフトインデクスが指示するOCCインデクスをもう一回反転させ、結果的にOCCが適用されないようにすることができる。また、端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHが実行されない場合には、該当循環シフトインデクスが指示するOCCインデクスをそのまま使用してOCCが適用されるようにすることができる。これによって、各階層に割り当てられた参照信号間の干渉を減らすことができる。
【0148】
以上、端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否が決定されることを説明したが、MU−MIMO環境において端末間参照信号の直交性を更に保証するために、追加的にSH実行可否を指示するパラメータを新たに定義することができる。上記SH実行可否を指示する新たなパラメータは、端末特定SHパラメータである。端末特定SHパラメータは、前述した端末特定SGHパラメータと同様な方法に適用することができる。すなわち、端末特定SHパラメータは、セル特定SHパラメータに優先して適用することができる。このとき、前述された端末特定SGHパラメータは、SGH実行可否だけを決定することができる。すなわち、端末特定SGHパラメータの値が真のとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGHは実行されない。また、端末特定SHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSH実行可否が決定される。端末特定SHパラメータの値が真の場合、参照信号の基本シーケンスに対するSHは実行されず、端末特定SHパラメータの値が偽の場合、参照信号の基本シーケンスに対するSH実行可否は、セル特定SHパラメータによって決定することができる。上記端末特定SHパラメータは、PDCCHを介する信号通知を用いて暗黙的又は明示的に動的信号通知され、又はRRC信号通知のような上位階層によって、暗黙的又は明示的に与えることができる。
【0149】
一方、以上の説明においては、アップリンク送信モードと関係なしに、端末特定SGHパラメータ、端末特定GHパラメータ又は端末特定SHパラメータが、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータより優先して適用されることを仮定したが、送信モードによって変えることもできる。LTE rel−8/9においては、単一アンテナ送信モードが基本的に提供されるが、LTE−Aではアップリンク送信の効率のために複数アンテナ送信モード、非連続割当を提供するための送信モードなどを定義することができる。このとき、送信モードに応じて、端末特定SGHパラメータ、端末特定GHパラメータ又は端末特定SHパラメータの実行可否を決定することができる。例えば、単一アンテナ送信モードにおいては、端末特定SGHパラメータがセル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータに優先されるが、これを無視してセル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSH実行可否を決定してもよい。
【0150】
図17は、本発明の実施例が具現される基地局及び端末のブロック図である。
【0151】
基地局800は、プロセッサ810、メモリ820、及び無線周波(RF)部830を含む。プロセッサ810は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810によって具現することができる。メモリ820は、プロセッサ810と接続され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を記憶する。RF部830は、プロセッサ810と接続され、端末特定SGHパラメータを端末に送信する。
【0152】
端末900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を含む。RF部930は、プロセッサ910と接続され、上記端末特定SGHパラメータを受信する。プロセッサ910は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910によって具現することができる。プロセッサ910は、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するように構成される。上記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータによって上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類される。メモリ920は、プロセッサ910と接続され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を記憶する。
【0153】
プロセッサ810、910は、特定用途集積回路(ASIC)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体及び/又は他の記憶装置を含むことができる。RF部830、930は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアによって具現されるとき、前述した方式は前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)によって具現することができる。モジュールは、メモリ820、920に記憶され、プロセッサ810、910によって実行することができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサ810、910と接続することができる。
【0154】
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップ又はブロックによって順序図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと異なる順序に又は同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示すステップが排他的ではなく、他のステップが含まれ、順序図の一つ又はその以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができるであろう。
【0155】
前述した実施例は、多様な態様の例示を含む。多様な態様を示すためのすべての可能な組合せを記述することはできないが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、他の組合せが可能であることを認識することができるであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲内に属するすべての交替、修正及び変更を含む。
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムにおける参照信号シーケンス生成方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多入力多出力(MIMO)技術は、複数送信アンテナ及び複数受信アンテナを使用してデータの送受信効率を向上させる。MIMOシステムによってダイバシチを具現するための方式には、空間周波数ブロック符号(SFBC)、時空間ブロック符号(STBC)、巡回遅延ダイバシチ(CDD)、周波数切替え送信ダイバシチ(FSTD)、時間切替え送信ダイバシチ(TSTD)、プリコーディングベクトル切替え(PVS)、空間多重化(SM)などがある。受信アンテナ数及び送信アンテナ数に応じたMIMOチャネル行列は、複数の独立チャネルに分解することができる。各々の独立チャネルを階層又はストリームという。階層の個数をランクという。
【0003】
無線通信システムではデータの送受信、システム同期獲得、チャネル情報フィードバックなどのために、アップリンクチャネル又はダウンリンクチャネルを推定する必要がある。無線通信システム環境においては多重経路時間遅延のためフェージングが発生する。フェージングによる急激な環境変化によって発生する信号の歪みを補償して、送信信号を復元する過程をチャネル推定という。また、端末が属するセル又は他のセルに対するチャネル状態を測定する必要がある。チャネル推定又はチャネル状態測定のために、一般に、送受信器が相互に知っている参照信号(RS)を用いてチャネル推定を実行する。
【0004】
参照信号送信に使われる副搬送波を参照信号副搬送波といい、データ送信に使われるリソース要素をデータ副搬送波という。直交周波数分割多重化(OFDM)システムにおいて、参照信号を、すべての副搬送波に割り当てる方式とデータ副搬送波間に割り当てる方式とがある。参照信号をすべての副搬送波に割り当てる方式は、チャネル推定性能の利得を得るためにプリアンブル信号のように参照信号だけからなる信号を用いる。これを使用する場合、一般に参照信号の密度が高いため、データ副搬送波間に参照信号を割り当てる方式に比べてチャネル推定性能を改善することができる。しかしながら、データの送信量が減少するため、データの送信量を増大させるためにはデータ副搬送波間に参照信号を割り当てる方式を使用する。このような方法を使用する場合、参照信号の密度が減少するためチャネル推定性能の劣化が発生し、これを最小化できる適切な配置が要求される。
【0005】
【数1】
受信器は、参照信号の情報を知っているため、受信された信号から参照信号の情報を分離してチャネルを推定することができ、推定されたチャネル値を補償して送信端で送ったデータを正確に推定することができる。送信器が送る参照信号をp、参照信号が伝送中に経験するチャネル情報をh、受信器で発生する熱雑音をn、受信器で受信された信号をyとすると、y=h・p+nのように表すことができる。この場合、参照信号pは、受信器が既に知っているため、最小二乗(LS)方式を用いるとき、式1のようにチャネル情報(hat−h)を推定することができる。
【0006】
(式1)
【数2】
【0007】
このとき、参照信号pを用いて推定したチャネル推定値hat−hは、hat−n値によってその正確度が決定される。したがって、正確なh値の推定のためには、hat−nが0に収束しなければならず、このためには多くの個数の参照信号を用いてチャネルを推定してhat−nの影響を最小化しなければならない。優秀なチャネル推定性能を得るための多様なアルゴリズムが存在する。
【0008】
参照信号送信においてセル間干渉(ICI)を最小化するために、参照信号シーケンスに対してシーケンスグループホップ(SGH)又はシーケンスホップ(SH)などを適用することができる。SGHが適用されることによって、各スロットにおいて送信する参照信号シーケンスのシーケンスグループインデクスが変化する。
【0009】
複数ユーザMIMO(MU−MIMO)環境において、複数の端末が送信する参照信号間の直交性を保証するために直交カバー符号(Orthogonal Covering Code,OCC)を適用することができる。OCCを適用することによって直交性及び処理量(throughput)の向上を保証することができる。一方、MU−MIMO環境において、複数の端末は別個の帯域幅を使用することができる。別個の帯域幅を有する複数の端末が送信する参照信号に対して、SGHを実行しつつOCCが共に適用される場合、セル計画の複雑度が増加する。すなわち、複数の端末が送信する参照信号間の直交性を保証し難い。
【0010】
このため、参照信号シーケンスに対するSGH又はSH実行可否を指示する他の方法が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の技術的課題は、無線通信システムにおける参照信号シーケンス生成方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一態様において、無線通信システムにおける端末(UE)による参照信号シーケンス生成方法が提供される。上記参照信号シーケンス生成方法は、上記端末に特定の端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信するステップと、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するステップと、を含み、上記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータによって上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする。
【0013】
上記端末特定SGHパラメータは、上位階層を介して送信される。
【0014】
上記参照信号シーケンスは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを使用し、信号の復調するための復調参照信号(DMRS)のシーケンスである。
【0015】
上記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じである。
【0016】
上記端末特定SGHパラメータが、シーケンスホップ(SH)が実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じである。
【0017】
上記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、フレーム内のすべてのスロットのシーケンスグループ番号は、同じである。
【0018】
上記参照信号シーケンス生成方法は、SGH実行可否を指示するセル特定SGHパラメータ又はSH実行可否を指示するセル特定SHパラメータを受信するステップを更に含む。上記セル特定GHパラメータが、SGHが実行されることを指示するとき、SGH実行可否を指示するにあたって、上記端末特定SGHパラメータが上記セル特定SGHパラメータに優先(override)する。上記セル特定SHパラメータが、SHが実行されることを指示するとき、SH実行可否を指示するにあたって、上記端末特定SGHパラメータが上記セル特定SHパラメータに優先する。
【0019】
上記参照信号シーケンス生成方法は、上記参照信号シーケンスを副搬送波にマップして送信することを更に含む。
【0020】
上記参照信号シーケンスは、循環シフトに更に基づいて生成される。
【0021】
上記基本シーケンスは、Zadoff−Chu(ZC)シーケンスに基づいている。
【0022】
上記参照信号シーケンスにOCCが適用される。上記OCCの適用可否は、上位階層を介して送信されるOCCインデクスによって指示される。
【0023】
他の態様において、端末が提供される。上記端末は、端末特定SGHパラメータを受信するように構成される無線周波(RF)部と、上記RF部と接続され、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するように構成されるプロセッサと、を含み、上記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータによって上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
MU−MIMO環境において、別個の帯域幅を使用する複数の端末間の直交性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】無線通信システムを示す図である。
【図2】3GPP LTEにおける無線フレームの構造を示す図である。
【図3】一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッドの一例を示す図である。
【図4】ダウンリンクサブフレームの構造を示す図である。
【図5】アップリンクサブフレームの構造を示す図である。
【図6】SC−FDMAシステムにおける送信器構造の一例を示す図である。
【図7】副搬送波マッパが複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマップする方式の一例を示す図である。
【図8】復調のための参照信号送信器構造の一例を示す図である。
【図9】参照信号が送信されるサブフレームの構造の一例を示す図である。
【図10】クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の一例を示す図である。
【図11】クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例を示す図である。
【図12】クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例を示す図である。
【図13】参照信号にOCCが適用される一例を示す図である。
【図14】複数の端末が別個の帯域幅を使用してMU−MIMO送信を実行する場合の一例を示す図である。
【図15】提案された端末特定SGHパラメータによってSGHが実行されない場合の一例を示す図である。
【図16】提案された参照信号シーケンス生成方法の一実施例を示す図である。
【図17】本発明の実施例が具現される基地局及び端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の技術は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)などのような多様な無線通信システムに用いることができる。CDMAは、はん用地上無線接続(UTRA)又はCDMA2000のような無線技術によって具現することができる。TDMAは、世界移動体通信システム(GSM)(登録商標)/一般パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化形であり、IEEE802.16eに基づくシステムとの後方互換性を提供する。UTRAは、はん用移動体通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化システム(LTE)は、進化UTRA(E−UTRA)を使用する進化UMTS(E−UMTS)の一部であり、ダウンリンクにおいてOFDMAを採用し、アップリンクにおいてSC−FDMAを採用する。高度LTE(LTE−A)は、3GPP LTEの進化形である。
【0027】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0028】
図1は、無線通信システムである。
【0029】
無線通信システム10は、少なくとも一つの基地局(BS)11を含む。各基地局11は、特定の地理的領域(一般にセルという)15a、15b、15cに対して通信サービスを提供する。また、セルは複数の領域(セクタという)に分けることができる。端末(UE)12は、固定されたものでもよいし、移動性を有するものでもよく、移動機(MS)、移動体端末(MT)、ユーザ端末(UT)、加入者局(SS)、無線機器、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、携帯機器等、他の用語で呼ばれることもある。基地局11は、一般に端末12と通信する固定局を意味し、進化ノードB(eNB)、基地局装置(BTS)、アクセスポイント、等、他の用語で呼ばれることもある。
【0030】
端末は、通常一つのセルに属し、端末が属するセルをサービス提供セル(serving cell)という。サービス提供セルに対して通信サービスを提供する基地局をサービス提供基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラシステムであるため、サービス提供セルに隣接する他のセルが存在する。サービス提供セルに隣接する他のセルを隣接セルという。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局)という。サービス提供セル及び隣接セルは、端末を基準に相対的に決定される。
【0031】
この技術は、ダウンリンク又はアップリンクに用いることができる。一般に、ダウンリンクは基地局11から端末12への通信を意味し、アップリンクは端末12から基地局11への通信を意味する。ダウンリンクにおいては、送信器は基地局11の一部分であり、受信器は端末12の一部分である。アップリンクにおいては、送信器は端末12の一部分であり、受信器は基地局11の一部分である。
【0032】
無線通信システムは、多入力多出力(MIMO)システム、多入力1出力(MISO)システム、1入力1出力(SISO)システム、及び1入力多出力(SIMO)システムのうちいずれか一つである。MIMOシステムは、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナ)を使用する。MISOシステムは、複数の送信アンテナ及び一つの受信アンテナを使用する。SISOシステムは、一つの送信アンテナ及び一つの受信アンテナを使用する。SIMOシステムは、一つの送信アンテナ及び複数の受信アンテナを使用する。以下、送信アンテナは、一つの信号又はストリームを送信するために使われる物理的又は論理的アンテナを意味し、受信アンテナは、一つの信号又はストリームを受信するために使われる物理的又は論理的アンテナを意味する。
【0033】
図2は、3GPP LTEにおける無線フレームの構造を示す。
【0034】
これは3GPP TS 36.211 V8.2.0,“Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA); Physical channels and modulation(Release 8)”,2008年3月,の5節を参照することができる。図2を参照すると、無線フレームは10個のサブフレームによって構成され、一つのサブフレームは2個のスロットによって構成される。無線フレーム内のスロットは#0から#19までのスロット番号が付けられる。一つのサブフレームの送信にかかる時間を送信時間間隔(TTI)という。TTIは、データ送信のためのスケジュール単位を意味する。例えば、一つの無線フレームの長さは10msであり、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0035】
一つのスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数の副搬送波を含む。3GPP LTEはダウンリンクにおいてOFDMAを使用するため、一つのシンボル区間を表現するためにOFDMシンボルが用いられる。OFDMシンボルは、多元接続方式によっては他の名称で呼ばれることもある。例えば、アップリンク多元接続方式にSC−FDMAが使われる場合は、SC−FDMAシンボルと呼んでもよい。リソースブロック(RB)はリソース割当単位であり、一つのスロット内に複数の連続する副搬送波を含む。上記無線フレームの構造は一例に過ぎない。したがって、無線フレームに含まれるサブフレームの個数、サブフレームに含まれるスロットの個数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの個数は、多様に変更することができる。
【0036】
3GPP LTEでは、正規(normal)循環プレフィクス(CP)の場合は一つのスロットは7個のOFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPの場合は一つのスロットは6個のOFDMシンボルを含むと定義している。
【0037】
無線通信システムは、大きく、周波数分割2重通信(FDD)方式と、時分割2重通信(TDD)方式とに分けられる。FDD方式によると、アップリンク送信及びダウンリンク送信が別個の周波数帯域を占めて行われる。TDD方式によると、アップリンク送信及びダウンリンク送信が同じ周波数帯域を占め、別個の時間に行われる。TDD方式のチャネル応答は、実質的に相互的(reciprocal)である。これは与えられた周波数領域において、ダウンリンクチャネル応答及びアップリンクチャネル応答がほぼ同じであるということを意味する。したがって、TDDに基づく無線通信システムにおけるダウンリンクチャネル応答は、アップリンクチャネル応答から得ることができるという長所がある。TDD方式は、周波数帯域全体においてアップリンク送信及びダウンリンク送信が時分割されるため、基地局によるダウンリンク送信と、端末によるアップリンク送信とを同時に実行することができない。アップリンク送信及びダウンリンク送信がサブフレーム単位に区別されるTDDシステムにおいては、アップリンク送信及びダウンリンク送信は別個のサブフレームにおいて実行される。
【0038】
図3は、一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッドの一例を示す。
【0039】
ダウンリンクスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域においてNRB個のリソースブロックを含む。ダウンリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NRBは、セルにおいて設定されるダウンリンク送信帯域幅に従属する。例えば、LTEシステムにおけるNRBは、60〜110のうちいずれか一つである。一つのリソースブロックは、周波数領域において複数の副搬送波を含む。アップリンクスロットの構造も上記ダウンリンクスロットの構造と同様である。
【0040】
リソースグリッド上の各要素をリソース要素という。リソースグリッド上のリソース要素は、スロット内のインデクス対(k,l)によって識別することができる。ここで、k(k=0,...,NRB×12−1)は周波数領域内の副搬送波インデクスであり、l(l=0,...,6)は時間領域内のOFDMシンボルインデクスである。
【0041】
ここで、一つのリソースブロックは、時間領域において7OFDMシンボル、周波数領域において12副搬送波によって構成される7×12リソース要素を含むことを例示的に記述するが、リソースブロック内のOFDMシンボルの数及び副搬送波の数はこれに制限されるものではない。OFDMシンボルの数及び副搬送波の数は、CPの長さ、周波数間隔などによって多様に変更することができる。例えば、正規CPの場合、OFDMシンボルの数は7であり、拡張されたCPの場合、OFDMシンボルの数は6である。一つのOFDMシンボルにおいて副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536、及び2048のうち一つを選定して使用することができる。
【0042】
図4は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
【0043】
ダウンリンクサブフレームは時間領域において2個のスロットを含み、各スロットは正規CP内に7個のOFDMシンボルを含む。サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3OFDMシンボル(1.4MHz帯域幅に対しては最大4OFDMシンボル)は、制御チャネルが割り当てられる制御領域であり、残りのOFDMシンボルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が割り当てられるデータ領域である。
【0044】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)のリソース割当及び送信フォーマット、アップリンク共有チャネル(UL−SCH)のリソース割当情報、呼出しチャネル(PCH)上の呼出し情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位階層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信電力制御命令の集合、IP電話(VoIP)の活性化、などを運ぶことができる。複数のPDCCHを制御領域内において送信することができ、端末は複数のPDCCHを監視することができる。PDCCHは、一つ又は複数個の連続的な制御チャネル要素(CCE)の集合(aggregation)上で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に応じた符号化速度をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループに対応する。CCEの数と、CCEによって提供される符号化速度との関係によって、PDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
【0045】
基地局は、端末に送信しようとするDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査ビット(CRC)を付ける。CRCにはPDCCHの所有者又は用途によって固有な識別子(無線ネットワーク一時識別子,RNTI)がマスクされる。特定端末のためのPDCCHの場合、端末の固有識別子、例えば、セルRNTI(C−RNTI)がCRCをマスクすることができる。又は、呼出しメッセージのためのPDCCHの場合、呼出し指示識別子、例えば、呼出しRNTI(P−RNTI)がCRCをマスクすることができる。システム情報ブロック(SIB)のためのPDCCHの場合、システム情報RNTI(SI−RNTI)がCRCをマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)がCRCをマスクすることができる。
【0046】
図5は、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0047】
アップリンクサブフレームは、周波数領域において制御領域とデータ領域とに分けることができる。上記制御領域には、アップリンク制御情報を送信するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が割り当てられる。上記データ領域には、データを送信するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が割り当てられる。上位階層によって指示される場合、端末は、PUSCH及びPUCCHの同時送信を行うことができる。
【0048】
一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームにおけるリソースブロック(RB)対として割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロット及び第2のスロットの各々において別個の副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界を基準に変更される。これを、PUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界において周波数がホップされたという。端末がアップリンク制御情報を時間に応じて別個の副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバシチ利得を得ることができる。mは、サブフレーム内においてPUCCHに割り当てられたリソースブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデクスである。
【0049】
PUCCH上で送信されるアップリンク制御情報には、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)、ダウンリンクチャネル状態を示すチャネル品質指示子(CQI)、アップリンク無線リソース割当要求であるスケジュール要求(SR)などがある。
【0050】
PUSCHは、トランスポートチャネルであるUL−SCHにマップされる。PUSCH上で送信されるアップリンクデータは、TTI中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロックである。上記トランスポートブロックはユーザ情報である。又は、アップリンクデータは多重化されたデータである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックと制御情報とが多重化されたものである。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、プリコーディング行列指示子(PMI)、HARQ、ランク指示子(RI)などがある。又は、アップリンクデータは制御情報だけで構成することもできる。
【0051】
図6は、SC−FDMAシステムにおける送信器構造の一例を示す。
【0052】
図6を参照すると、送信器50は、離散フーリエ変換(DFT)部51、副搬送波マッパ52、逆高速フーリエ変換(IFFT)部53、及びCP挿入部54を含む。送信器50は、スクランブルユニット(図示せず)、変調マッパ(図示せず)、階層マッパ(図示せず)、及び階層パーミュテータ(図示せず)を含むことができ、これらはDFT部51の前に配置することができる。
【0053】
DFT部51は、入力されるシンボルにDFTを実行して複素数シンボルを出力する。例えば、Ntxシンボル(ただし、Ntxは自然数)が入力されたとき、DFTサイズはNtxである。DFT部51は、変換プリコーダと呼ばれることがある。副搬送波マッパ52は、上記複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマップする。上記複素数シンボルは、データ送信のために割り当てられたリソースブロックに対応するリソース要素にマップすることができる。副搬送波マッパ52は、リソースマッパと呼ばれることがある。IFFT部53は、入力されるシンボルに対してIFFTを実行し、時間領域信号であるデータのための基底帯域信号を出力する。CP挿入部54は、データのための基底帯域信号の後部の一部を複写し、データのための基底帯域信号の前部に挿入する。CP挿入を介してシンボル間干渉(ISI)、搬送波間干渉(ICI)が防止されるため、多重経路チャネルにおいても直交性を維持することができる。
【0054】
図7は、副搬送波マッパが複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマップする方式の一例を示す。図7の(a)を参照すると、副搬送波マッパは、DFT部から出力された複素数シンボルを周波数領域において連続する副搬送波にマップする。複素数シンボルがマップされない副搬送波には‘0’が挿入される。これを集中型(localized)マップという。3GPP LTEシステムにおいては集中型マップ方式が使われる。図7の(b)を参照すると、副搬送波マッパは、DFT部から出力された連続する2個の複素数シンボルの間毎にL−1個の‘0’を挿入する(Lは自然数)。すなわち、DFT部から出力された複素数シンボルは、周波数領域において等間隔に分散された副搬送波にマップされる。これを分散型マップという。副搬送波マッパが図7の(a)のような集中型マップ方式、又は図7の(b)のような分散型マップ方式を使用する場合、単一搬送波特性が維持される。
【0055】
図8は、復調のための参照信号送信器構造の一例を示す。
【0056】
図8を参照すると、参照信号送信器60は、副搬送波マッパ61、IFFT部62、及びCP挿入部63を含む。参照信号送信器60は、図6の送信器50と違って、DFT部51を経ずに周波数領域で生成され、副搬送波マッパ61を介して副搬送波にマップされる。このとき、副搬送波マッパは、図7の(a)の集中型マップ方式を用いて参照信号を副搬送波にマップすることができる。
【0057】
図9は、参照信号が送信されるサブフレームの構造の一例である。図9の(a)のサブフレームの構造は正規CPの場合を示す。サブフレームは第1のスロット及び第2のスロットを含む。第1のスロット及び第2のスロットはそれぞれ7SC−FDMAシンボルを含む。サブフレーム内の14SC−FDMAシンボルには0から13までのシンボルインデクスが付けられる。シンボルインデクスが3及び10であるSC−FDMAシンボルを介して参照信号を送信することができる。参照信号はシーケンスを用いて送信することができる。参照信号シーケンスとしてZCシーケンスを用いることができ、ルートインデクス及び循環シフト値に応じて多様なZCシーケンスを生成することができる。基地局は、端末に別個の循環シフト値を割り当て、直交シーケンス又は準直交シーケンスを介して複数の端末のチャネルを推定することができる。上記サブフレーム内の2個のスロットにおいて参照信号が占める周波数領域の位置は互いに同じであってもよいし、異なってもよい。2個のスロットでは同じ参照信号シーケンスが使われる。参照信号が送信されるSC−FDMAシンボルを除いた残りのSC−FDMAシンボルを介してデータを送信することができる。図9の(b)のサブフレームの構造は拡張CPの場合を示す。サブフレームは第1のスロット及び第2のスロットを含む。第1のスロット及び第2のスロットはそれぞれ6SC−FDMAシンボルを含む。サブフレーム内の12SC−FDMAシンボルには0から11までのシンボルインデクスが付けられる。シンボルインデクスが2及び8であるSC−FDMAシンボルを介して参照信号が送信される。参照信号が送信されるSC−FDMAシンボルを除いた残りのSC−FDMAシンボルを介してデータが送信される。
【0058】
図9には示していないが、サブフレーム内のSC−FDMAシンボルを介して測定参照信号(SRS)を送信することもできる。測定参照信号は、アップリンクスケジュールのために端末が基地局に送信する参照信号である。基地局は、受信された測定参照信号を介してアップリンクチャネルを推定し、推定されたアップリンクチャネルをアップリンクスケジュールに用いる。
【0059】
クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式は、既存のSC−FDMA送信方式の変形であり、プリコーダを経たデータシンボルを複数のサブブロックに分け、該サブブロックを分離して、周波数領域にマップする方法である。
【0060】
図10は、クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の一例である。図10を参照すると、送信器70は、DFT部71、副搬送波マッパ72、IFFT部73、及びCP挿入部74を含む。送信器70は、スクランブルユニット(図示せず)、変調マッパ(図示せず)、階層マッパ(図示せず)、及び階層パーミュテータ(図示せず)を更に含むことができ、これはDFT部71の前に配置することができる。
【0061】
DFT部71から出力される複素数シンボルは、N個のサブブロックに分けられる(Nは自然数)。N個のサブブロックは、サブブロック#1,サブブロック#2,...,サブブロック#Nで表すことができる。副搬送波マッパ72は、N個のサブブロックを周波数領域において分散させて副搬送波にマップする。連続する2個のサブブロック間毎にNULLを挿入することができる。一つのサブブロック内の複素数シンボルは、周波数領域において連続する副搬送波にマップすることができる。すなわち、一つのサブブロック内においては集中型マップ方式を用いることができる。
【0062】
図10の送信器70は、単一搬送波送信器又は複数搬送波送信器のいずれにも用いることができる。単一搬送波送信器に使われる場合、N個のサブブロックのすべてが一つの搬送波に対応する。複数搬送波送信器に使われる場合、N個のサブブロックそれぞれが一つの搬送波に対応することができる。又は、複数搬送波送信器に使われる場合にも、N個のサブブロックのうち複数のサブブロックが一つの搬送波に対応することができる。一方、図10の送信器70において一つのIFFT部73を介して時間領域信号が生成される。したがって、図10の送信器70が複数搬送波送信器に使われるためには、連続した搬送波割当状況において、隣接した搬送波間の副搬送波間隔が整列しなければならない。
【0063】
図11は、クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例である。図11を参照すると、送信器80は、DFT部81、副搬送波マッパ82、複数のIFFT部83−1,83−2,...,83−N(Nは自然数)、及びCP挿入部84を含む。送信器80は、スクランブルユニット(図示せず)、変調マッパ(図示せず)、階層マッパ(図示せず)、及び階層パーミュテータ(図示せず)を更に含むことができ、これはDFT部81の前に配置することができる。
【0064】
N個のサブブロックそれぞれに対して個別にIFFTが実行される。第nのIFFT部83−nは、サブブロック#nにIFFTを実行し、第nの基底帯域信号を出力する(n=1,2,...,N)。第nの基底帯域信号と第nの搬送波信号とを乗算して、第nの無線信号が生成される。N個のサブブロックから生成されたN個の無線信号は加算された後、CP挿入部84によってCPが挿入される。図11の送信器80は、送信器が割当を受けた搬送波が隣接しない非連続の搬送波割当状況において用いることができる。
【0065】
図12は、クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式を適用した送信器の他の例である。図12は、チャンク単位にDFTプリコーディングを実行するチャンク特定DFT−s OFDMシステムである。これはNx SC−FDMAと呼ぶことができる。図12を参照すると、送信器90は、コードブロック分割部91、チャンク分割部92、複数のチャネル符号化部93−1,...,93−N、複数の変調器94−1,...,94−N、複数のDFT部95−1,...,95−N、複数の副搬送波マッパ96−1,...,96−N、複数のIFFT部97−1,...,97−N、及びCP挿入部98を含む。ここで、Nは、複数搬送波送信器が使用する複数搬送波の個数である。チャネル符号化部93−1,...,93−Nはそれぞれ、スクランブルユニット(図示せず)を含むことができる。変調器94−1,...,94−Nは、変調マッパと呼ばれることがある。送信器90は、階層マッパ(図示せず)及び階層パーミュテータ(図示せず)を更に含むことができ、これはDFT部95−1,...,95−Nの前に配置することができる。
【0066】
コードブロック分割部91は、トランスポートブロックを複数のコードブロックに分割する。チャンク分割部92は、コードブロックを複数のチャンクに分割する。ここで、コードブロックは、複数搬送波送信器から送信されるデータを意味し、チャンクは、複数搬送波のうち一つの搬送波を介して送信されるデータ断片を意味する。送信器90は、チャンク単位にDFTを実行する。送信器90は、非連続の搬送波割当状況又は連続した搬送波割当状況において用いることができる。
【0067】
以下、アップリンク参照信号に対して説明する。
【0068】
参照信号は、一般にシーケンスの形態で送信される。参照信号シーケンスは、特別な制限なしに任意のシーケンスを用いることができる。参照信号シーケンスには、位相偏移変調(PSK)ベースのコンピュータを介して生成されたシーケンスを使用することができる。PSKの例には、2相位相偏移変調(BPSK)、4相位相偏移変調(QPSK)などがある。又は、参照信号シーケンスは、一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスを使用することができる。CAZACシーケンスの例には、ZCベースのシーケンス、循環拡張されたZCシーケンス、短縮(truncation)ZCシーケンスなどがある。又は、参照信号シーケンスは、擬似ランダム(PN)シーケンスを使用することができる。PNシーケンスの例には、m−シーケンス、コンピュータを介して生成されたシーケンス、Goldシーケンス、Kasamiシーケンスなどがある。また、参照信号シーケンスは、循環シフトされたシーケンスを用いることができる。
【0069】
アップリンク参照信号は、復調参照信号(DMRS)と測定参照信号(SRS)とに区別することができる。DMRSは、受信された信号の復調のためのチャネル推定に使われる参照信号である。DMRSは、PUSCH又はPUCCHの送信と結合することができる。SRSは、アップリンクスケジュールのために端末が基地局に送信する参照信号である。基地局は、受信された測定参照信号を介してアップリンクチャネルを推定し、推定されたアップリンクチャネルをアップリンクスケジュールに用いる。SRSは、PUSCH又はPUCCHの送信と結合されない。DMRS及びSRSのために同じ種類の基本シーケンスを用いることができる。一方、アップリンク複数アンテナ送信においてDMRSに適用されたプリコーディングは、PUSCHに適用されたプリコーディングと同様である。循環シフト分離は、DMRSを多重化する基本方式である。3GPP LTE−AシステムにおけるSRSは、プリコーディングされていなくてもよく、アンテナ特定された参照信号であってもよい。
【0070】
参照信号シーケンスru,v(α)(n)は、式2によって基本シーケンスbu,v(α)と循環シフトαに基づいて定義することができる。
【0071】
(式2)
【数3】
【0072】
式2において、MscRS(1≦m≦NRBmax,UL)は参照信号シーケンスの長さであり、MscRS=m*NscRBである。NscRBは、周波数領域において副搬送波の個数によって表したリソースブロックの大きさを示し、NRBmax,ULは、NscRBの倍数によって表したアップリンク帯域幅の最大値を示す。複数の参照信号シーケンスは、一つの基本シーケンスに異なる循環シフト値であるαを適用して定義することができる。
【0073】
基本シーケンスbu,v(n)は複数のグループに分けられ、このとき、u∈{0,1,...,29}はグループインデクスを示し、vはグループ内の基本シーケンスインデクスを示す。基本シーケンスは基本シーケンスの長さ(MscRS)に依存する。各グループは、1≦m≦5であるmに対して長さがMscRSである一つの基本シーケンス(v=0)を含み、6≦m≦nRBmax,ULであるmに対しては長さがMscRSである2個の基本シーケンス(v=0,1)を含む。シーケンスグループインデクスu及びグループ内の基本シーケンスインデクスvは、後述するグループホップ又はシーケンスホップのように時間によって変わることがある。
【0074】
また、参照信号シーケンスの長さが3NscRB又はそれ以上である場合、基本シーケンスは、式3によって定義することができる。
【0075】
(式3)
【数4】
【0076】
式3で、qはZCシーケンスのルートインデクスを示す。NZCRSはZCシーケンスの長さであり、MscRSより小さい最大素数として与えられることができる。ルートインデクスqであるZCシーケンスは、式4によって定義することができる。
【0077】
(式4)
【数5】
【0078】
qは、式5によって与えることができる。
【0079】
(式5)
【数6】
【0080】
参照信号シーケンスの長さが3NscRB以下である場合、基本シーケンスは、式6によって定義することができる。
【0081】
(式6)
【数7】
【0082】
表1は、MscRS=NscRBのとき、φ(n)を定義した例示である。
【0083】
(表1)
【表1】
【表2】
【0084】
表2は、MscRS=2*NscRBのとき、φ(n)を定義した例示である。
【0085】
(表2)
【表3】
【表4】
【0086】
参照信号のホップは、次のように適用することができる。
【0087】
スロットインデクスnsのシーケンスグループインデクスuは、式7によってグループホップパターンfgh(ns)及びシーケンスシフトパターンfssに基づいて定義することができる。
【0088】
(式7)
【数8】
【0089】
17個の別個のグループホップパターン及び30個の別個のシーケンスシフトパターンが存在することができる。グループホップの適用可否は、上位階層によって指示することができる。
【0090】
PUCCH及びPUSCHは、同じグループホップパターンを有することができる。グループホップパターンfgh(ns)は、式8によって定義することができる。
【0091】
(式8)
【数9】
【0092】
式8において、c(i)は、PNシーケンスである疑似ランダムシーケンスであり、長さ31のGoldシーケンスによって定義することができる。式9は、Goldシーケンスc(n)の一例を示す。
【0093】
(式9)
【数10】
【0094】
ここで、Nc=1600であり、x1(i)は第1のm−シーケンスであり、x2(i)は第2のm−シーケンスである。例えば、第1のm−シーケンス又は第2のm−シーケンスは、SC−FDMAシンボル毎にセルID、一つの無線フレーム内のスロット番号、スロット内のSC−FDMAシンボルインデクス、CPの種類などによって初期化することができる。疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの始めで
【数11】
として初期化することができる。
【0095】
PUCCH及びPUSCHは、同じシーケンスシフトパターンを有することができる。PUCCHのシーケンスシフトパターンは、fssPUCCH=NIDcellmod30として与えることができる。PUSCHのシーケンスシフトパターンは、fssPUSCH=(fssPUCCH+Δss)mod30として与えることができ、Δss∈{0,1,...,29}は上位階層によって構成することができる。
【0096】
シーケンスホップは、長さが6NscRBより長い参照信号シーケンスにだけ適用することができる。このとき、スロットインデクスnsの基本シーケンスグループ内の基本シーケンスインデクスvは、式10によって定義することができる。
【0097】
(式10)
【数12】
【0098】
c(i)は、式9の例示によって表現することができ、シーケンスホップの適用可否は、上位階層によって指示することができる。疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの始めで
【数13】
として初期化することができる。
【0099】
PUSCHのためのDMRSシーケンスは、式11によって定義することができる。
【0100】
(式11)
【数14】
【0101】
式11において、m=0,1,…であり、n=0,...,MscRS−1である。MscRS=MscPUSCHである。
【0102】
循環シフト値であるα=2πncs/12はスロット内において与えられ、ncsは、式12によって定義することができる。
【0103】
(式12)
【数15】
【0104】
式12において、nDMRS(1)は、上位階層において送信されるパラメータによって指示され、表3は、上記パラメータとnDMRS(1)との対応関係の例示を示す。
【0105】
(表3)
【表5】
【0106】
また、式12において、nDMRS(2)は、PUSCH送信に対応するトランスポートブロックのためのDCIフォーマット0内の循環シフトフィールドによって定義することができる。DCIフォーマットは、PDCCHにおいて送信される。上記循環シフトフィールドは、3ビットの長さを有することができる。
【0107】
表4は、上記循環シフトフィールドとnDMRS(2)との対応関係の一例である。
【0108】
(表4)
【表6】
【0109】
同じトランスポートブロックにおいてDCIフォーマット0を含むPDCCHが送信されない場合、同じトランスポートブロックおいて最初のPUSCHが半永続的にスケジュールされた場合、又は同じトランスポートブロックにおいて最初のPUSCHがランダムアクセス応答許可(grant)によってスケジュールされた場合、nDMRS(2)は0である。
【0110】
nPRS(ns)は、式13によって定義することができる。
【0111】
(式13)
【数16】
【0112】
c(i)は、式9の例示によって表現することができ、c(i)で示されるセル特定に適用することができる。疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの始めで
【数17】
として初期化することができる。
【0113】
DMRSシーケンスrPUSCHは、振幅スケーリング係数βPUSCHと乗算され、該当するPUSCH送信に使われる物理トランスポートブロックに、シーケンスの始めのrPUSCH(0)からマップされる。上記DMRSシーケンスは、一つのスロット内において正規CPである場合は4番目のSC−FDMAシンボル(SC−FDMAシンボルインデクス3)に、拡張CPである場合は3番目のSC−FDMAシンボル(SC−FDMAシンボルインデクス2)にマップされる。
【0114】
SRSシーケンスrSRS(n)=ru,v(α)(n)が定義される。uはPUCCHシーケンスグループインデクスを示し、vは基本シーケンスインデクスを示す。循環シフト値αは、式14によって定義される。
【0115】
(式14)
【数18】
【0116】
nSRScsは、各端末に対して上位階層によって構成される値であり、0から7までの整数のうちいずれか一つである。
【0117】
一方、参照信号シーケンスにOCCを適用することができる。OCCは、互いに直交性を有し、且つシーケンスに適用することができるコードを意味する。一般的に複数のチャネルを区別するために別個のシーケンスが使用することができるが、OCCを用いて複数のチャネルを区別することができる。
【0118】
OCCは、次のような用途に用いることができる。
【0119】
1)アップリンク参照信号に割り当てられる無線リソースの量を増やすためにOCCを適用することができる。
【0120】
例えば、第1のスロット及び第2のスロットにおいて送信される参照信号の循環シフト値がaに割り当てられるとき、第2のスロットにおいて送信される参照信号に(−)符号を割り当てることができる。すなわち、第1のユーザは、第2のスロットにおいて循環シフト値がaであり、且つ符号が(+)である参照信号を送信し、第2のユーザは、第2のスロットにおいて循環シフト値がaであり、且つ符号が(−)である参照信号を送信することができる。基地局は、第1のスロットにおいて送信される参照信号と第2のスロットにおいて送信される参照信号とを加算することによって、第1のユーザのチャネルを推定することができる。また、基地局は、第1のスロットにおいて送信される参照信号から第2のスロットにおいて送信される参照信号を減算することによって、第2のユーザのチャネルを推定することができる。すなわち、OCCを適用することによって、基地局は、第1のユーザが送信する参照信号と第2のユーザが送信する参照信号とを区別することができる。これによって、少なくとも2名のユーザが、同じ参照信号シーケンスを使用する一方、別個のOCCを使用することによって、使用できる無線リソースの量を2倍に増やすことができる。
【0121】
2)単一ユーザの複数アンテナ又は複数階層に割り当てられる循環シフト値の間隔を増やすためにOCCを適用することができる。以下、複数階層に割り当てられる循環シフト値を説明するが、複数アンテナに割り当てられる循環シフト値にも適用することができる。
【0122】
アップリンク参照信号は、循環シフト値に基づいてチャネルを区別する。複数アンテナシステムにおいては、複数の階層を区別するために各階層に対する参照信号に別個の循環シフト値を割り当てることができる。階層の個数が増加するほど割り当てるべき循環シフト値も増加させなければならず、このため循環シフト値の間隔は減る。したがって、複数のチャネルの区別が難しくなるためチャネル推定性能が減少する。これを克服するためにOCCを各階層に適用することができる。例えば、4個の階層に対し、各階層に対する参照信号の循環シフトオフセットが0,6,3及び9に各々割り当てられると仮定する。各階層に対する参照信号間の循環シフト値の間隔は3である。このとき、第3の階層及び第4の階層に(−)符号のOCCを適用し、各アンテナの参照信号間の循環シフト値の間隔を6に増やすことができる。これによってチャネル推定の性能を増加させることができる。
【0123】
3)単一ユーザに割り当てられる循環シフト値の間隔を増やすためにOCCを適用することができる。
【0124】
複数アンテナを有する多数のユーザを含む複数ユーザMIMO(MU−MIMO)システムにおいて、循環シフト値にOCCを適用することができる。例えば、MIMO送信を実行する単一ユーザの観点では、複数のアンテナ又は複数の階層を区別するために各アンテナ又は各階層間に間隔が遠い循環シフト値を割り当てることができるが、複数ユーザの観点では、各ユーザ間の循環シフト間隔は狭くてもよい。これを克服するために、OCCを適用することができる。OCCが適用されるとき、OCCのタイプによって複数ユーザ間に同じ循環シフト値を適用することができる。
【0125】
図13は、参照信号にOCCが適用される一例を示す。
【0126】
一つのサブフレーム内において、階層0に対する参照信号シーケンスと、階層1に対する参照信号シーケンスとの双方は、第1のスロットの4番目のOFDMシンボルと、第2のスロットの4番目のOFDMシンボルとにマップされる。各階層において2個のOFDMシンボルに同じシーケンスがマップされる。このとき、階層0に対する参照信号シーケンスは、[+1 +1]の直交シーケンスが乗算されてOFDMシンボルにマップされる。階層1に対する参照信号シーケンスは、[+1 −1]の直交シーケンスが乗算されてOFDMシンボルにマップされる。すなわち、階層1に対する参照信号シーケンスが一つのサブフレーム内において第2のスロットにマップされるとき、−1が乗算されてマップされる。
【0127】
上記のようにOCCが適用される場合、参照信号を受信する基地局は、第1のスロットにおいて送信される参照信号シーケンスと、第2のスロットにおいて送信される参照信号シーケンスとを加算し、階層0のチャネルを推定することができる。また、基地局は、第1のスロットで送信される参照信号シーケンスから、第2のスロットで送信される参照信号シーケンスを減算することによって、階層1のチャネルを推定することができる。すなわち、OCCを適用することによって、基地局は各階層で送信される参照信号を区別することができる。したがって、同じリソースを使用して複数の参照信号を送信することができる。可能な循環シフトの値が6個である場合、上記のOCCを適用して多重化することができる階層又はユーザの個数を12個まで増加させることができる。
【0128】
本例では[+1 +1]又は[+1若しくは1]の二進フォーマットがOCCとして使われることを仮定するが、これに限定されるものではなく、多様な種類の直交シーケンスをOCCとして用いることができる。例えば、Walsh符号、DFT係数、CAZACシーケンスなどの直交シーケンスをOCCに適用することができる。また、OCCを適用することによって、別個の帯域幅を有するユーザ間において、参照信号をより容易に多重化することができる。
【0129】
以下、提案された参照信号シーケンス生成方法を説明する。
【0130】
前述したように、LTE rel−8における参照信号シーケンスに対するシーケンスグループホップ(SGH)の実行可否は、セル特定として送信される信号によって指示することができる。以下、参照信号シーケンスに対するSGH実行可否を指示するセル特定信号をセル特定GHパラメータという。セル内にLTE rel−8端末とLTE−A端末とが同時に存在できるが、LTE Rel−8端末とLTE−A端末とは参照信号シーケンスに対するSGHの実行可否が同様である。現在定義されているSGH又はシーケンスホップ(SH)はスロット単位に実行することができる。上記セル特定GHパラメータは、上位階層によって提供されるGroup−hopping−enabledパラメータである。上記Group−hopping−enabledの値が真の場合、参照信号シーケンスに対するSGHが実行され、このとき、SHは実行されない。上記Group−hopping−enabledの値が偽の場合、参照信号シーケンスに対するSGHが実行されず、上位階層によって提供され、SH実行可否を指示するセル特定SHパラメータによってSH実行可否が決定される。上記セル特定SHパラメータは、上位階層によって提供されるSequence−hopping−enabledパラメータである。
【0131】
一方、LTE−Aにおいて、LTE rel−8端末とLTE−A端末とがMU−MIMO送信を実行し、又はLTE−A端末がMU−MIMO送信を実行することができる。このとき、別個の帯域幅を有する端末のMU−MIMOをサポートするためにOCCを適用することができる。OCCを適用することによって、MU−MIMO送信を実行する端末間の直交性を向上させ、処理量(throughput)も向上させることができる。しかしながら、端末間の帯域幅が別個であり、LTE rel−8において定義されるセル特定GH又はSHパラメータによって参照信号シーケンスに対するSGH又はSH実行可否が決定されるときは、各端末が送信する参照信号間の直交性を十分に保証することができない。
【0132】
図14は、複数の端末が別個の帯域幅を使用してMU−MIMO送信を実行する場合の一例である。図14の(a)において、第1の端末(UE1)及び第2の端末(UE2)は、同じ帯域幅を使用する。この場合、LTE rel−8で定義するセル特定GH又はSHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHの実行可否を決定することができる。図14の(b)において、第1の端末(UE1)は、第2の端末(UE2)及び第3の端末(UE3)が使用する帯域幅を合計した帯域幅を使用する。すなわち、第1の端末、第2の端末、及び第3の端末が、各々、別個の帯域幅を使用する。この場合、新たな方法によって各端末が送信する参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSH実行可否を決定する必要がある。
【0133】
これによって、既存のセル特定GHパラメータ及びセル特定SHパラメータ以外に新たに端末特定SGHパラメータが定義することができる。上記端末特定SGHパラメータは、特定端末のための情報であり、特定端末に対してだけ送信することができる。上記端末特定SGHパラメータは、特定端末に割り当てられたPUSCHリソースを使用して送信されるDMRSに適用することができる。すなわち、上記端末特定SGHパラメータは、PUSCHリソースを使用して送信されるDMRSの基本シーケンスに対するSGH/SH実行可否を指示することができる。以下、説明の便宜のために、上記端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否だけが決定されると限定するが、これに制限されるものではない。上記端末特定SGHパラメータと他の端末特定SHパラメータによって、参照信号の基本シーケンスに対するSH適用可否を決定することもできる。また、本発明は、PUSCHリソースを使用して送信されるDMRSの基本シーケンスに適用される場合を説明するが、これに制限されるものではなく、PUCCHリソースを使用して送信されるDMRS、SRSなどにも多様に適用することができる。また、複数の端末が別個の帯域幅を有するMU−MIMO環境を仮定するが、互いに同じ帯域幅を有するMU−MIMO又はSU−MIMO環境においても本発明の適用が可能である。
【0134】
セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータの値が真になって参照信号の基本シーケンスに対してSGH又はSHが実行されるとき、PUSCHリソースを使用するDMRS、PUCCHリソースを使用するDMRS及びSRSに対してスロットレベルのSGH又はSHが共通に実行される。すなわち、スロット単位に参照信号の基本シーケンスのシーケンスグループインデクス(又は、番号)が変化するか、又はシーケンスグループ内で基本シーケンスインデクス(又は、番号)が変化する。このとき、端末特定SGHパラメータによってPUSCHリソースを使用するDMRSに対する実行可否を再び指示することができる。すなわち、端末特定SGHパラメータがセル特定GHパラメータ又はセル特定SGHパラメータに優先する。上記端末特定SGHパラメータは、Disable Sequence−group hoppingパラメータである。すなわち、上記端末特定SGHパラメータの値が真になる場合、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータと関係なくSGH及びSHが実行されることはない。より具体的には、上記端末特定SGHパラメータの値が真のとき、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータによって、参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHの実行が指示されるが、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHは実行されない。SGHが実行されないため、参照信号の基本シーケンスのシーケンスグループインデクスはスロット単位に変化しない。また、セル特定GHパラメータによってSGHが実行されるときと同様に、SHが実行されないため、参照信号の基本シーケンスの基本シーケンスインデクスはスロット単位に変化しない。このとき、一つのサブフレーム内においてだけSGH及びSHが実行されず、サブフレーム内の2つのスロットは、同じシーケンスグループインデクスと同じ基本シーケンスインデクスの参照信号の基本シーケンスを送信し、サブフレーム間にはSGH又はSHを適用することができる。又は、サブフレーム全体においてSGH及びSHが適用されず、すべてのスロットは、同じシーケンスグループインデクスと同じ基本シーケンスインデクスの参照信号の基本シーケンスを送信することもできる。一方、上記端末特定SGHパラメータの値が偽のとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHは、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータによって指示されたとおり実行することができる。
【0135】
図15は、提案された端末特定SGHパラメータによってSGH及びSHが実行されない場合の一例である。図15を参照すると、LTE rel−8又は9において、SGH及びSHが実行されるとき、各スロットで送信される参照信号の基本シーケンスのシーケンスグループインデクス又は基本シーケンスインデクスが異なる。方法1は、端末特定SGHパラメータによってサブフレーム内においてSGHとSHが実行されない場合である。各サブフレーム内の2つのスロットは、同じシーケンスグループインデクス及び同じ基本シーケンスインデクスを有する参照信号の基本シーケンスを生成し、サブフレーム間でシーケンスグループインデクス又は基本シーケンスインデクスが変化する。方法2は、端末特定SGHパラメータによってすべてのサブフレームにおいてSGH及びSHが実行されない場合である。これによって、すべてのサブフレームが、同じシーケンスグループインデクス及び同じ基本シーケンスインデクスを有する参照信号の基本シーケンスを生成する。
【0136】
図16は、提案された参照信号シーケンス生成方法の一実施例である。
【0137】
ステップS100において、端末は端末特定SGHパラメータを受信する。上記端末特定SGHパラメータは、上位階層によって与えることができる。ステップS110において、端末は各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成する。上記基本シーケンスは、SGH及びSH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータに応じて、上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号と基本シーケンス番号とに分類することができる。
【0138】
上記端末特定SGHパラメータによるSGH及びSH実行可否は、以下で説明する多様な方法によって端末に知らせることができる。
【0139】
1)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに含まれている周波数ホップフラグが、上記端末特定SGHパラメータの役割をすることができる。例えば、周波数ホップフラグによって周波数ホップが有効にされる(enable)場合、スロットレベルのSGH又はSHが実行することができる。また、周波数ホップフラグによって周波数ホップが無効にされる(disable)場合、PUSCHリソースを使用するDMRSの基本シーケンスに対するSGH及びSHは実行されない。又は、サブフレーム単位でSGH又はSHを実行することができる。
【0140】
2)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに含まれているUE IDを示すビットに、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否を示す情報をマスクしてSGH及びSH実行可否を指示することができる。
【0141】
3)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに含まれている循環シフト指示子の特定インデクスが指定されたとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否を指示することができる。
【0142】
4)アップリンク送信のためのDCIフォーマットに、参照信号の基本シーケンスのSGH及びSH実行可否を指示する端末特定SGHパラメータを含めることができる。
【0143】
5)特定端末のための上位階層信号通知によって、端末特定SGHパラメータを端末に送信することができる。
【0144】
6)クラスタ化されたDFT−s OFDM送信方式が使われる場合、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHは実行されない。
【0145】
一方、端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHが実行されないとき、該当参照信号に対してOCCを適用することができる。参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHが実行される場合には、OCCが適用されない。
【0146】
OCC適用可否を指示するために多様な方法を用いてもよい。まず、循環シフトインデクスがDCIフォーマットを介して指示され、OCC適用可否を指示するOCCインデクスが上位階層を介して送信されるとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHが実行されない場合には、OCCインデクスによるOCC適用可否にそのまま従ってもよい。例えば、OCCインデクスが0である場合にはOCCを適用せず、OCCインデクスが1である場合にはOCCを適用することができる。又は、その反対に、OCCインデクスが1である場合にはOCCを適用せず、OCCインデクスが0である場合にはOCCを適用することができる。また、参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSHが実行される場合には、OCCインデクスと反対に、OCC適用可否を決定することができる。例えば、OCCインデクスが0である場合にはそのままOCCを適用し、OCCインデクスが1である場合にはOCCを適用しない。又は、その反対に、OCCインデクスが1である場合にはそのままOCCを適用し、OCCインデクスが0である場合にはOCCを適用しない。
【0147】
又は、OCC適用可否を指示するOCCインデクスを別に定義せずに、DCIフォーマット内の3ビットの循環シフトインデクスとOCCインデクスとを結合して、特定循環シフトインデクスに対して特定OCCを適用するように指示することができる。このとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGH、又は仮実行される場合には該当循環シフトインデクスが指示するOCCインデクスをもう一回反転させ、結果的にOCCが適用されないようにすることができる。また、端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSHが実行されない場合には、該当循環シフトインデクスが指示するOCCインデクスをそのまま使用してOCCが適用されるようにすることができる。これによって、各階層に割り当てられた参照信号間の干渉を減らすことができる。
【0148】
以上、端末特定SGHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH及びSH実行可否が決定されることを説明したが、MU−MIMO環境において端末間参照信号の直交性を更に保証するために、追加的にSH実行可否を指示するパラメータを新たに定義することができる。上記SH実行可否を指示する新たなパラメータは、端末特定SHパラメータである。端末特定SHパラメータは、前述した端末特定SGHパラメータと同様な方法に適用することができる。すなわち、端末特定SHパラメータは、セル特定SHパラメータに優先して適用することができる。このとき、前述された端末特定SGHパラメータは、SGH実行可否だけを決定することができる。すなわち、端末特定SGHパラメータの値が真のとき、参照信号の基本シーケンスに対するSGHは実行されない。また、端末特定SHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSH実行可否が決定される。端末特定SHパラメータの値が真の場合、参照信号の基本シーケンスに対するSHは実行されず、端末特定SHパラメータの値が偽の場合、参照信号の基本シーケンスに対するSH実行可否は、セル特定SHパラメータによって決定することができる。上記端末特定SHパラメータは、PDCCHを介する信号通知を用いて暗黙的又は明示的に動的信号通知され、又はRRC信号通知のような上位階層によって、暗黙的又は明示的に与えることができる。
【0149】
一方、以上の説明においては、アップリンク送信モードと関係なしに、端末特定SGHパラメータ、端末特定GHパラメータ又は端末特定SHパラメータが、セル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータより優先して適用されることを仮定したが、送信モードによって変えることもできる。LTE rel−8/9においては、単一アンテナ送信モードが基本的に提供されるが、LTE−Aではアップリンク送信の効率のために複数アンテナ送信モード、非連続割当を提供するための送信モードなどを定義することができる。このとき、送信モードに応じて、端末特定SGHパラメータ、端末特定GHパラメータ又は端末特定SHパラメータの実行可否を決定することができる。例えば、単一アンテナ送信モードにおいては、端末特定SGHパラメータがセル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータに優先されるが、これを無視してセル特定GHパラメータ又はセル特定SHパラメータによって参照信号の基本シーケンスに対するSGH又はSH実行可否を決定してもよい。
【0150】
図17は、本発明の実施例が具現される基地局及び端末のブロック図である。
【0151】
基地局800は、プロセッサ810、メモリ820、及び無線周波(RF)部830を含む。プロセッサ810は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810によって具現することができる。メモリ820は、プロセッサ810と接続され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を記憶する。RF部830は、プロセッサ810と接続され、端末特定SGHパラメータを端末に送信する。
【0152】
端末900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を含む。RF部930は、プロセッサ910と接続され、上記端末特定SGHパラメータを受信する。プロセッサ910は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910によって具現することができる。プロセッサ910は、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するように構成される。上記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する上記端末特定SGHパラメータによって上記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類される。メモリ920は、プロセッサ910と接続され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を記憶する。
【0153】
プロセッサ810、910は、特定用途集積回路(ASIC)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体及び/又は他の記憶装置を含むことができる。RF部830、930は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアによって具現されるとき、前述した方式は前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)によって具現することができる。モジュールは、メモリ820、920に記憶され、プロセッサ810、910によって実行することができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサ810、910と接続することができる。
【0154】
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップ又はブロックによって順序図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと異なる順序に又は同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示すステップが排他的ではなく、他のステップが含まれ、順序図の一つ又はその以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができるであろう。
【0155】
前述した実施例は、多様な態様の例示を含む。多様な態様を示すためのすべての可能な組合せを記述することはできないが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、他の組合せが可能であることを認識することができるであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲内に属するすべての交替、修正及び変更を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末(UE)による参照信号シーケンス生成方法であって、
前記端末に特定された端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信するステップと、
各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するステップと、を有し、
前記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する前記端末特定SGHパラメータによって前記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記端末特定SGHパラメータは、上位階層を介して送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記参照信号シーケンスは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを使用し、信号の復調のための復調参照信号(DMRS)のシーケンスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末特定SGHパラメータが、シーケンスホップ(SH)が実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、フレーム内のすべてのスロットのシーケンスグループ番号は、同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
SGH実行可否を指示するセル特定SGHパラメータ又はSH実行可否を指示するセル特定SHパラメータを受信するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記セル特定GHパラメータが、SGHが実行されることを指示するとき、前記端末特定SGHパラメータがSGH実行可否を指示するにあたって、前記セル特定SGHパラメータに優先することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記セル特定SHパラメータが、SHが実行されることを指示するとき、前記端末特定SGHパラメータがSH実行可否を指示するにあたって、前記セル特定SHパラメータに優先することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記参照信号シーケンスを副搬送波にマップして送信するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記参照信号シーケンスは、循環シフトに更に基づいて生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記基本シーケンスは、ZC(Zadoff−Chu)シーケンスに基づいていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記参照信号シーケンスに直交カバー符号(OCC)が適用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記OCCの適用可否は、上位階層を介して送信されるOCCインデクスによって指示されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信するように構成される無線周波(RF)部と、
前記RF部と接続され、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するように構成されるプロセッサと、を備え、
前記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する前記端末特定SGHパラメータによって前記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする参照信号シーケンス生成装置。
【請求項1】
無線通信システムにおける端末(UE)による参照信号シーケンス生成方法であって、
前記端末に特定された端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信するステップと、
各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するステップと、を有し、
前記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する前記端末特定SGHパラメータによって前記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記端末特定SGHパラメータは、上位階層を介して送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記参照信号シーケンスは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを使用し、信号の復調のための復調参照信号(DMRS)のシーケンスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末特定SGHパラメータが、シーケンスホップ(SH)が実行されないことを指示するとき、一つのサブフレーム内のスロットのシーケンスグループ番号及びシーケンスグループ内の基本シーケンス番号は、同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記端末特定SGHパラメータが、SGHが実行されないことを指示するとき、フレーム内のすべてのスロットのシーケンスグループ番号は、同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
SGH実行可否を指示するセル特定SGHパラメータ又はSH実行可否を指示するセル特定SHパラメータを受信するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記セル特定GHパラメータが、SGHが実行されることを指示するとき、前記端末特定SGHパラメータがSGH実行可否を指示するにあたって、前記セル特定SGHパラメータに優先することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記セル特定SHパラメータが、SHが実行されることを指示するとき、前記端末特定SGHパラメータがSH実行可否を指示するにあたって、前記セル特定SHパラメータに優先することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記参照信号シーケンスを副搬送波にマップして送信するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記参照信号シーケンスは、循環シフトに更に基づいて生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記基本シーケンスは、ZC(Zadoff−Chu)シーケンスに基づいていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記参照信号シーケンスに直交カバー符号(OCC)が適用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記OCCの適用可否は、上位階層を介して送信されるOCCインデクスによって指示されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
端末特定シーケンスグループホップ(SGH)パラメータを受信するように構成される無線周波(RF)部と、
前記RF部と接続され、各スロット単位に基本シーケンスに基づいて参照信号シーケンスを生成するように構成されるプロセッサと、を備え、
前記基本シーケンスは、SGH実行可否を指示する前記端末特定SGHパラメータによって前記各スロット単位に決定されるシーケンスグループ番号及び基本シーケンス番号に応じて分類されることを特徴とする参照信号シーケンス生成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2013−516888(P2013−516888A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547970(P2012−547970)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/KR2011/000110
【国際公開番号】WO2011/084004
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/KR2011/000110
【国際公開番号】WO2011/084004
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
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