説明

無線通信システム及び中継器

【課題】中継器に送信時間を監視する機能、送信の停止、送信の再開を示すメッセージを送信する機能を持たせ、自律的に送信時間制限を守る手段を提供する。
【解決手段】通信の集中しがちな中継器200a、b、cなどから中継中断/中継再開メッセージを送信可能なように構成する。ARIB STD−T92で決められる直近1時間中に360秒の制限を越える(近い)場合には、中継中断メッセージを該無線通信システムの全ての構成要素に送信する。該制限が解消した場合には、中継再開メッセージを該無線通信システムの全ての構成要素に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
送信時間に制限のある無線システムにおける送信制御、特に効率的な送信時間の制約を満たす方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各無線通信局に所定の期間に所定の上限を越えて通信することを禁じる無線通信システムとして、標準規格ARIB STD−T92が存在する。このようなシステムでは無線通信を行う全てのシステム構成要素に対して上記のような制限を課される。
【0003】
類似のシステムとしては、各無線通信局に所定の制限時間を越えて連続して通信することを禁じる無線通信システムが存在する。特開2007−300358号公報(特許文献1)では、通信中の各無線通信局における送信時間制御装置を動作させる時間を同期させることで、送信時間オーバによる強制終了を防止する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−300358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ARIB STD−T92では、端末同様に送受信が集中する中継局に対しても上記のような制限を課される。
【0006】
中継器は他の器材からのメッセージの中継として送信を行う必要があるため、自らが送信タイミングの管理を行うことが困難である。そのため、他の器材に対して中継の可否や中継の中断を通知する機能を持つ必要がある。
【0007】
本発明の目的は、中継器に送信時間を監視する機能、送信の停止、送信の再開を示すメッセージを送信する機能を持たせ、自律的に送信時間制限を守る手段を提供することにある。
【0008】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0010】
本発明の代表的な実施の形態に関わる無線通信システムは、各機器に対して所定の期間に送信時間上限が存在し、1の集約器と、1又は2以上の中継器と、1又は2以上の終端端末と、を含み、中継器は中継停止メッセージを送信し、中継停止メッセージを受け取った他の集約器、中継器、終端端末はメッセージの送信を中断することを特徴とする。
【0011】
この無線通信システムにおいて、中継器は送信時間上限または送信時間上限由来の値に基づき中継停止メッセージを送信することを特徴としても良い。
【0012】
この無線通信システムにおいて、中継器は中継再開メッセージを送信し、中継再開メッセージを受け取った他の集約器、中継器、終端端末はメッセージの送信を再開することを特徴としても良い。
【0013】
この無線通信システムにおいて、中継器は送信時間上限または送信時間上限由来の値に基づき中継再開メッセージを送信することを特徴としても良い。
【0014】
本発明の代表的な実施の形態に関わる中継器は、各機器に対して所定の期間に送信時間上限が存在する無線通信システムで用いられ、送信時間上限を管理する送信時間上限タイマーを有し、送信時間上限タイマーの値が第1の閾値を越えると中継停止メッセージを送信することを特徴とする。
【0015】
この中継器において、送信時間上限タイマーの値が第2の閾値を越えると中継再開メッセージを送信することを特徴としても良い。
【0016】
この中継器において、第1の閾値と第2の閾値が等しいことを特徴としても良く、また第1の閾値が第2の閾値より大きいことを特徴としても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明に関わる無線通信システムなどを用いる事で、433MHz周波数帯では短距離無線通信しかできない日本の電波法の元で、港湾等広範囲な物流現場で特定小電力無線通信ネットワークを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に関わる無線通信システムの機器構成に付いての構成図である。
【図2】あるRFIDタグが無線通信システムに参加する際の処理を表すシーケンスチャートである。
【図3】無線通信システムに参加後のRFIDタグが送信を行う際のシーケンスチャートである。
【図4】無線通信システムの停止処理に関するシーケンスチャートである。
【図5】無線通信システムの中継再開処理に関するシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明する。しかし、特に明示した場合を除き、それは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部又は全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものでなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0020】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合を除き、必ずしも必須のものでないことは言うまでもない。
【0021】
また、以下の実施の形態に記載される構成部品の形状、寸法、材質、その相対的位置関係などは一例に過ぎない。この発明の範囲をそれのみに限定するものではない。
【0022】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明に関わる無線通信システムの機器構成に付いての構成図である。
【0024】
本発明が想定する無線通信システムは集約器100、中継器200、RFIDタグ300の3つの要素から構成される。これら3つの要素は全てARIB STD−T92に基づく特定小電力無線局である。
【0025】
本図に表れる全ての構成要素は例外なく、送信時間制限の適用対象となる。
【0026】
本発明に関わる通信システムでは、通信は必ず「集約器100→中継器200→RFIDタグ300」またはその逆方向で行われ、RFIDタグや中継器が互いに直接通信を行うことは無い。
【0027】
集約器100は、無線通信システムと外部の通信システムとの通信を行う機器である。1台の集約器100は複数の中継器200と通信を行う。
【0028】
集約器100は、RFIDタグ300のRFIDタグ番号と中継器200の中継器番号の対応を記録している。集約器100は、RFIDタグ300に対してメッセージを送信する際には、メッセージの送信先のRFIDタグ300のRFIDタグ番号に対応する中継器200の中継器番号を付与する。
【0029】
中継器200は、集約器100とRFIDタグ300の間でメッセージの中継を行う機器である。1台の中継器200は1台の集約器100と複数のRFIDタグ300と通信を行う。
【0030】
中継器200は、メッセージ中の中継器番号と送受信者を元に中継が必要なメッセージを判定する。なお、同一の無線通信システム中に中継器200は複数存在しても良い。
【0031】
中継器200が、どの通信メッセージを中継するかの判断は、メッセージに含まれる中継器番号が自分の中継器番号に一致するかによる。メッセージに含める中継器番号は以下のロジックで選択される。
【0032】
1)RFIDタグ300がメッセージを送信する際には、該当するRFIDタグ300が属する中継器200の中継器番号をメッセージに含める。ここで「RFIDタグ300が属する中継器200」とは、例えば図1の場合にはRFIDタグ300bは中継器200aに属するなど、RFIDタグ300と中継器200が直接通信する場合を指す。
【0033】
2)集約器100がメッセージを送信する際には、宛て先のRFIDタグ300を配下に持つ中継器200の中継器番号を集約器100がRFIDタグ番号から検索し、メッセージに含める。
【0034】
中継器200は、内部タイマーと通信時間記録機能を有する。ARIB STD−T92に基づく「1秒以内に停止し、直近の1時間当たり360秒」という制限を越える閾値(中継停止メッセージそのものを考慮した値)を越えた時点で中継の停止処理を行う。また、中継器200は、時間の経過により「直近の1時間当たり360秒」という通信時間の制限が解除された時点で中継の再開判断を行うことが可能なように設計されている。
【0035】
中継器200が中継の停止処理を行う際には、中継中止メッセージを出力する。また中継器200が中継を再開する場合、中継再開メッセージを出力する。
【0036】
中継中止メッセージは、該当する中継器200が送信時間制限を越えるために中継を中断することを無線通信システム中の各構成要素に通知するためのメッセージである。
【0037】
中継中止メッセージは無線通信システム全体で有効になる。図4、5で明かされるように特定の中継器との紐付けは持たない。
【0038】
中継再開メッセージは特定の中継器200が行っていた中継の中止を終了し、通信を再開することを通信システムを構成する各機器に通知するためのメッセージである。
【0039】
中継再開メッセージを受信したRFIDタグ300、集約器100は事前にどの中継中止メッセージを受信していたかに関わらず通信を再開する。
【0040】
RFIDタグ300は、何らかの対象物に貼付され、自律的に、若しくは外部からの問い合わせに応じて、RFIDタグ300自体の状態の報告を行う無線タグである。RFIDタグ300は、終端端末の1種であり、必ずしもタグ形状に拘るものではない。装置埋め込み式であってもよく、またRFIDタグ300自体が独立した単体装置であっても良い。1台のRFIDタグは同時に1台の中継器200のみと通信を行う。
【0041】
同一の無線通信システム中にRFIDタグ300は複数存在しても良い。
【0042】
無線通信システム内に新たなRFIDタグ300が参加する、あるいは既存のRFIDタグが無線通信システム外に脱退することがある。新しいRFIDタグ300が配下に入る中継器200は、該当する新しいRFIDタグ300がシステムに参加した時点で利用可能な中継器200である。複数の中継器が利用可能な場合には、最も電波の強い中継局200が選択される。
【0043】
次に、この無線通信システムの一連の動作について説明する。
【0044】
図2は、あるRFIDタグ300が無線通信システムに参加する際の処理を表すシーケンスチャートである。
【0045】
本シーケンスチャートは、RFIDタグ300が無線通信システムの通信可能範囲に進入するところから始まる。
【0046】
RFIDタグ300は、該無線通信システムに参加すべく、ブロードキャストメッセージ(あるいはそれに相当するメッセージ)でシステム参加メッセージをシステム全体に送信する(ステップS1001)。
【0047】
ステップS1001で送信されたシステム参加メッセージを各中継器200x(n=1、2、3…、n)が受信すると、受信した各中継器200xは送信元のRFIDタグ300に対して返信メッセージを送り返す(ステップS1002)。
【0048】
RFIDタグ300は、受信した返信メッセージを処理する。具体的には複数の中継器から返信があった場合には電波強度の強いものを属する中継器200とする判断である(ステップS1003)。
【0049】
ステップS1003で、RFIDタグ300が自身の属する中継局200(図上では中継局200a)に対して確認メッセージを出力する(ステップS1004)。
【0050】
ステップS1004の確認メッセージを受け取った中継局200aは、上位の集約器100に対し、更に確認メッセージを出力する(ステップS1005)。この際中継局200aはステップS1004で送付された確認メッセージの内容に自身の中継器番号を添付して確認メッセージを出力する。
【0051】
ステップS1005の確認メッセージを受け取った後、集約器100はタグ番号と中継器番号の対応を記録する(ステップS1006)。これによりRFIDタグ300の無線通信システムへの参加処理が終了する。
【0052】
続けて、無線通信システム参加後の一連の動作について説明する。
【0053】
図3は、無線通信システムに参加後のRFIDタグ300が送信を行う際のシーケンスチャートである。この図では、RFIDタグ300が、集約器100に送信を行うことを想定する。
【0054】
RFIDタグ300はメッセージ中に自身の属する中継器200aの中継器番号を記載した状態で、ブロードキャストによる送信メッセージの送信を行う(ステップS2001)。受信した各中継器200は記載された中継器番号を参照し、記載された中継器番号が自身のそれかを確認する。
【0055】
中継器番号が自分のものでない場合には、中継器200x(本図ではx=b、c、d…、n)は受け取った送信メッセージを受け捨てる、または無視する(ステップS2003b)。中継器番号が自分のものの場合には、中継器(本図では200a)は、受け取った送信メッセージを集約器100に送信する(ステップS2002)。そして、中継器200aはその送信開始時間、終了時間を記録する(ステップS2003a)。この際、ARIB STD−T92に基づく「直近の1時間当たり360秒」という制限を越えるかを判定する(ステップS3003)。この制限を越える場合は図4で説明するため、ここでは、制限を越えない場合のみ述べる。
【0056】
集約器100は、受信が完了したことを示す回答メッセージを全ての中継器200に送信する(ステップS2004)。この回答メッセージにも送信先の中継器200aの中継器番号が集約器100によって付加される。
【0057】
この回答メッセージに付加された中継器番号が自身のもので無い場合、中継器200x(本図ではx=b、c、d…、n)は回答メッセージを無視、あるいは受け捨てる(ステップS2006b)。
【0058】
この回答メッセージに付加された中継器番号が自身のものの場合(図では中継器200aの場合)、中継器200aは送信先のRFIDタグに対し、自身が受け取った回答メッセージを送信する(ステップS2005)。その際の、中継器200aはその送信開始時間、終了時間を記録する(ステップS2006a)。
【0059】
次に、中継の停止について説明する。
【0060】
図4は、無線通信システムに停止処理に関するシーケンスチャートである。なお、本図及び図5では、送信メッセージの送信元であるRFIDタグをRFIDタグ300a、それ以外の無線通信システムに属するRFIDタグをRFIDタグ300として説明する。
【0061】
まず、RFIDタグ300aがメッセージを送信しようとする。RFIDタグ300aは集約器100をあて先として、送信メッセージを中継器200aに対して出力する(ステップS3001)。中継器200aは、送信メッセージ中に記載された中継器番号を参照し、記載された中継器番号が自身のそれかを確認する。
【0062】
送信メッセージ中に記載された中継器番号が自身のそれである場合、中継器200aは集約器100に対して受信した送信メッセージを送信する(ステップS3002)。この際、中継器200aは通信開始、終了時間を記録し、ARIB STD−T92に基づく「直近の1時間当たり360秒」という制限を越えるかを判定する(ステップS3003)。制限を越えない場合は図3で説明がなされているため、ここでは制限を越える場合のみ述べる。
【0063】
上記制限を越え、中継停止の判断を中継器200aが行った際には、中継停止メッセージを該無線通信システムの全ての構成要素を宛先して送信する(ステップS3004)。集約器100は上記中継停止メッセージを受信すると、該無線通信システムに属する全ての中継器に対してこの中継停止メッセージを送信する(ステップS3005)。
【0064】
中継停止メッセージを受信した中継器は、自身に属するRFIDタグ300に対して、さらにこの中継停止メッセージを送信する(ステップS3006)。
【0065】
このようにすることで、該無線通信システムの全ての構成要素に中継停止メッセージが送信される。この中継停止メッセージを受信した該無線通信システムの構成要素はメッセージ送信を中断する。
【0066】
このようにすることで、中継器などの送受信の集中する無線通信システムの構成要素によるARIB STD−T92に基づく制限に抵触することを回避することが可能となる。
【0067】
なお、上記では中継器200のみがこのような動作をする記載をしたが、集約器100、RFIDタグ300に対してもこのような動作のきっかけ(ステップS3001)が可能なように実装を行っても良い。
【0068】
最後にこのような停止した無線通信システムの再開について説明する。
【0069】
図5は、無線通信システムの中継再開処理に関するシーケンスチャートである。
【0070】
まず中断の原因となった制限は、時間の経過と共に、中継器200aがARIB STD−T92に基づく制限は解消される。ARIB STD−T92に「由来する」閾値(この値にはARIB STD−T92に基づく360秒だけでなく、324秒(=1割減)などの一定の余裕を持たせたARIB STD−T92の制限由来の値も含まれる)よりも減少すると、中断の原因となったRFIDタグ300aは再開を決定する(ステップS4001)。中断の原因となったRFIDタグ300aは該無線通信システムの全ての構成要素を宛先して中継再開メッセージを送信する(ステップS4002)。これにより集約器100及び中継器200a配下の全てのRFIDタグ300に中継再開メッセージが送信される。中継器200aから出力された中継再開メッセージを受信した集約器100、中継器200aの配下に位置するRFIDタグ300(図5の一番右列のRFIDタグ)はメッセージの送信を再開する。
【0071】
また、この中継再開メッセージを受信した集約器100は、受信した中継再開メッセージを他の中継器200に対して出力する(ステップS4004)。転送を受けた他の中継器200は送信を再開すると共に(ステップS4005)、配下のRFIDタグ300に対して受信した中継再開メッセージをさらに送信する(ステップS4006)。
【0072】
ステップS4006で送信された中継再開メッセージを受信したRFIDタグ300(図5の一番左列のRFIDタグ300)はメッセージの送信を再開する(ステップS4007)。以降は図3の手続きを採ることで、RFIDタグ300または集約器100からの送信の実行が可能となる。
【0073】
このようにすることで、中継器の通信時間制限の管理を単純・確実に行う機能を提供することが可能となる。
【0074】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。
【0075】
たとえば、図4S3003の閾値と図5S4001の閾値とは一致させても良いし、相違させても良い。特に図4S3003の閾値>図5S4001の閾値とするのは積極的に検討する余地がある。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、構成要素である端末や中継器に対し、送信時間制限の管理を単純・確実に行う機能を提供するものである。
【符号の説明】
【0077】
100…集約器、200、200a…中継器、300、300a…RFIDタグ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各機器に対して所定の期間に送信時間上限が存在し、1の集約器と、1又は2以上の中継器と、1又は2以上の終端端末と、を含む無線通信システムであって、
前記中継器は中継停止メッセージを送信し、前記中継停止メッセージを受け取った他の前記集約器、前記中継器、前記終端端末はメッセージの送信を中断することを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
請求項1記載の無線通信システムにおいて、
前記中継器は前記送信時間上限または前記送信時間上限由来の値に基づき前記中継停止メッセージを送信することを特徴とする無線通信システム。
【請求項3】
請求項1記載の無線通信システムにおいて、
前記中継器は中継再開メッセージを送信し、前記中継再開メッセージを受け取った他の前記集約器、前記中継器、前記終端端末はメッセージの送信を再開することを特徴とする無線通信システム。
【請求項4】
請求項3記載の無線通信システムにおいて、
前記中継器は前記送信時間上限または前記送信時間上限由来の値に基づき前記中継再開メッセージを送信することを特徴とする無線通信システム。
【請求項5】
各機器に対して所定の期間に送信時間上限が存在する無線通信システムで用いられ、
前記送信時間上限を管理する送信時間上限タイマーを有する中継器であって、
前記送信時間上限タイマーの値が第1の閾値を越えると中継停止メッセージを送信することを特徴とする中継器。
【請求項6】
請求項5記載の中継器において、
前記送信時間上限タイマーの値が第2の閾値を越えると中継再開メッセージを送信することを特徴とする中継器。
【請求項7】
請求項6記載の中継器において、
前記第1の閾値と前記第2の閾値が等しいことを特徴とする中継器。
【請求項8】
請求項6記載の中継器において、
前記第1の閾値が前記第2の閾値より大きいことを特徴とする中継器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−16965(P2013−16965A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147193(P2011−147193)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000232818)日本郵船株式会社 (61)
【Fターム(参考)】