説明

無線通信ネットワークのための伝送制御

【課題】網目状通信ネットワークにおいて、伝送を有効に制御する技術を提供する。
【解決手段】網目状ネットワークのための伝送制御は、網目状ネットワークにおいてメッシュ点または局をランク付けすることにより達成され得る。1つの設計では、網目状ネットワークにおける第1の局のランクは決定され得る。網目状ネットワークにおける第1の局より下位ランクの少なくとも1つの局が識別され得る。下位ランクの少なくとも1つの局についての少なくとも1つの伝送パラメータは、第1の局によってセットされ得る。別の態様では、局は、各局のデータ要求を達成するために異なる伝送パラメータ値を割り当てられることができる。少なくとも1つの伝送パラメータ値は、ランク、QoS要件、トラフィックの量および/または、その局のための達成可能なデータレートに基づいて、各局に対して選ばれ得る。そしてその局へ送られ得る。

【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、「網目状通信ネットワークのための伝送制御(TRANSMISSION CONTROL FOR A MESH COMMUNICATION NETWORK)」と題され、2006年3月3日に申請され、譲受人にこれについて譲渡され、引用によってここに組込まれる、シリアル番号60/778,745の米国の仮出願についての優先権を主張する。
【背景】
【0002】
I.分野
本開示は、一般に、通信に関係しており、そして、より具体的には、網目状ネットワークのような無線通信ネットワークにおける伝送を制御するための技術に関係している。
【0003】
II.背景
網目状通信ネットワークは、ネットワークにおける他のノードに向けてトラフィックを転送することができるノード(あるいはメッシュ点)からできているネットワークである。網目状ネットワークのノードは、他の装置と通信することができる任意の装置であり得る。これらの装置は、ラップトップ・コンピューター、ハンドヘルド装置、携帯電話、端末などであり得る。この柔軟性は、網目状ネットワークが既存の装置を使用して、低価格で形成され、そして拡張することを可能にする。さらに、網目状ネットワークはノード障害に対して頑丈である。与えられたノードが障害を起こした場合、トラフィックは単に別のルートを見つけて、障害を起こしたノードを回避することができる。
【0004】
網目状ネットワークの運営上の主な課題は、よい性能が、すべての、あるいは、できるだけ多くのノードに対して達成され得るように、伝送をノードによって制御することである。伝送制御が不適当か効果のない場合、そのときは網目状ネットワークの総合的性能は落ちることがあり得るし、いくつかのノードまたは多くのノードはそれらのデータ要求を達成しないことがあり得るし、および/または、他の有害な結果が生じることがあり得る。
【0005】
したがって、当該技術分野において、網目状ネットワークにおいて伝送を有効に制御する技術の必要がある。
【発明の概要】
【0006】
無線通信ネットワークにおける伝送を制御するための技術が、ここに説明される。一態様において、網目状ネットワークのための伝送制御は、網目状ネットワークにおいて、局(あるいはメッシュ点またはノード)をランク付けることにより達成され得る。1つの設計では、網目状ネットワークにおける第1の局のランク(rank)は決定され得る。網目状ネットワークにおいて第1の局より下位ランクの少なくとも1つの局が識別されることができる。各局のランクは下記に説明されるように、様々な因子に基づいて決定されることができる。下位ランクの少なくとも1つの局のための少なくとも1つの伝送パラメータは、第1の局によってセットされることができる。少なくとも1つの伝送パラメータは、(i)不使用チャネル(idle channel)を感知する時間を示す調停インターフレームスペース(arbitration inter frame space)(AIFS)、(ii)チャネルにアクセスする前にランダム・バックオフ(random backoff)を決定するために使用される最小および最大のコンテンション・ウィンドウ、(iii)送信権(transmission opportunity)(TXOP)の持続時間、および/または(iv)他のパラメータ、を含み得る。
【0007】
別の態様において、ワイヤレス・ネットワークにおいて、局は、各局のデータ要求を達成するために異なる伝送パラメータ値を割り当てられることができる。1つの設計では、少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値は、少なくとも1つの局の各々に割り当てられることができる。各局の少なくとも1つの伝送パラメータ値は、局のランク、その局のサービス品質(QoS)要求、その局によるトラフィックの量、その局によって達成可能なデータレート、少なくとも1つの局に対する逆方向許可(reverse direction grant)、などに基づいて選択され得る。少なくとも1つの伝送パラメータ値は、プローブ・レスポンスフレームまたは他のある仕組みによって各局へ送信され得る。
【0008】
さらに別の態様において、アクセス・ポイントは、そのアクセス・ポイントによって近隣のアクセス・ポイントがチャネル占有時間を決定することを可能にするために、ビーコン・フレームにおいて、その現在の 負荷情報を放送することができる。アクセス・ポイントは、さらに、そのアクセス・ポイントがトラフィックを送信していない、または受信していない場合、休止期間にチャネル測定を行なう、そして、チャネル測定に基づいて近隣のアクセス・ポイントによってチャネル占有時間を推定することができる。
【0009】
種々の態様および、この開示の特徴は、下記により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】網目状通信ネットワークを示す。
【図2】局によるチャネルアクセスおよび送信を示す。
【図3】網目状ネットワークにおいて伝送パラメータをセットするためのプロセスを示す。
【図4】網目状ネットワークにおいて伝送パラメータをセットするための装置を示す。
【図5】ワイヤレス・ネットワークにおいて伝送パラメータをセットするためのプロセスを示す。
【図6】ワイヤレス・ネットワークにおいて伝送パラメータをセットするための装置を示す。
【図7】チャネル占有時間の決定のためのプロセスを示す。
【図8】チャネル占有時間の決定のための装置を示す。
【図9】ワイヤレス・ネットワークにおいて2つの局のブロック図を示す。
【詳細な説明】
【0011】
図1は、メッシュ点120、130および140と呼ばれる多くのノードを含んでいる網目状通信ネットワーク100を示す。メッシュ点120および130は、メッシュ点140がリーフメッシュ点である場合、他のメッシュ点に対してトラフィックを転送することができる。リーフメッシュ点は、他のメッシュ点に対してトラフィックを転送しないメッシュ点である。一般に、メッシュ点は、それぞれ局またはアクセス・ポイント(AP)であり得る。
【0012】
局は、無線媒体によって他の局と通信することができる装置である。「無線媒体」、「チャネル」という用語は、同意語で、ここでは区別なく使用される。局は、さらに、端末、アクセスターミナル、移動局、ユーザー設備(user equipment)(UE)、加入者ユニットなどと、呼ばれ得る、そして、それらの機能のうちのいくらかまたは全てを含むことができる。局は、ラップトップ・コンピューター、携帯電話、ハンドヘルド装置、ワイヤレスデバイス、携帯情報端末(personal digital assistant)(PDA)、無線モデムカード、コードレス電話機などである得る。
【0013】
APは、無線媒体によってそのAPに関連した局に対して配信サービスのためのアクセスを提供することができる局である。APは、さらに、ベース・ステーション、無線基地局(BTS)、ノードB、発展したノードB(eNode B)、などと呼ばれことがあり、そして、それらの機能のうちのいくらかまたは全てを含むことができる。図1に示された例において、メッシュ点120および130はAPであることができ、そして、メッシュ点140は、リーフ局および/またはAPであり得る。AP 120aおよび120bは、バックホール(backhaul)ネットワーク110に直接接続されることができる。それは、網目状ネットワーク100のバックボーンのように働くワイヤード・インフラストラクチャー(wired infrastructure)であり得る。配備と運転費用は、バックホール・ネットワーク110にAPのサブセットだけを直接接続することにより縮小されることができる。AP 130は、バックホール・ネットワーク110を介してトラフィックを交換するために、互いに、および/またはAP 120により通信することができる。リーフ局140は、AP 120および/または130により通信することができる。
【0014】
網目状ネットワーク100において、AP 120は、さらにワイヤードAP、ポータルAP、メッシュ・ポータルなどとも呼ばれることができる。AP 130は、さらにアンワイヤード(unwired)AP、メッシュAP(MAP)などとも呼ばれることができる。AP120と130、ならびにリーフ局つまりAP 140は、メッシュ点、メッシュ・ノード、ノードなどとも呼ばれることができる。MAP130は、ワイヤードAP 120へトラフィックを転送するエンティティとして働くことができる。データ(あるいはパケット)のフレームは、1点以上のメッシュ点から成るルート経由でソースから宛先に流れることができる。ルーティングアルゴリズムは、フレームが宛先に到着するよう通過させるためにメッシュ点のシーケンスを決定するために使用されることができる。ある状況で、APは、輻輳されることがあり得て、そして、その輻輳したAPにトラフィックを転送する他のAPに対してネットワークの輻輳をなくすために速度を落とすことを要求することができる。
【0015】
図1に示されるように、ほとんどのトラフィックが、ワイヤードAPへ、およびワイヤードAPから流れる場合、階層構造が網目状ネットワークに与えられることができる。与えられたメッシュ点xが、網目状ネットワークに最初に接続する場合、ルーティングアルゴリズムが、最も近いワイヤードAPにフレームを送るために、メッシュ点xによって使用され得るメッシュ点のシーケンスを決定するために実行され得る。メッシュ点xは、その後、ワイヤードAPにフレームを送信する/転送するためにそのルートを使用することができる。
【0016】
以下の説明において、用語「局」は、リーフ局またはAPを指すことができる。
【0017】
網目状ネットワーク100において、局は、IEEE 802.11、ハイパーラン(Hiperlan)、ブルーツース(Bluetooth(登録商標))、携帯電話、などのような、任意のラジオ技術またはラジオ技術の任意の組合せによって互いに通信することができる。IEEE 802.11は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のための電気電子学会(IEEE)の標準のファミリーで、世界の至る所で一般に使用される。局は、例えば、キャンパス、都心、モール、または、より高い人口密度および/またはより大きなデータ使用によって特徴つけられる他のホット・ゾーンのような、任意の地理的なエリア一帯に展開されることができる。
【0018】
局は、1つ以上のフローのために他の局と通信することができる。フローは、2つの局の間のリンクによって送信されることができる高次のレイヤデータ・ストリーム(例えばTCPまたはUDPストリーム)であり得る。フローは、音声、ビデオ、パケット・データなどのような任意のタイプのトラフィックを運ぶことができる。フローは、特別のトラフィッククラス向けである得るし、データレート、待ち時間または遅延、などについて、一定の要求があり得る。フローは、周期的であり、そして、一定間隔あるいは非周期的に送信されることができる。また、散発的に、例えば、送信するべきデータがあるときならいつでも、送信されることができる、例えば、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)のためのフローは、データフレームを10または20ミリ秒(ms)ごとに送信することができる。局には、与えられたAPを備えた1つ以上のトラヒックタイプのための1つ以上のフローがあり得る。
【0019】
一態様において、網目状ネットワークのための伝送制御は、網目状ネットワークにおいてメッシュ点か局をランキング(ranking)することにより達成されることができる。ランキングは、ワイヤードAPへのホップ数、APに関連した局の数、APによって転送されているトラフィックの量、APによって転送されているトラフィックのタイプまたはクラス、APの能力など、のような様々な因子に基づくことができる。APの能力は、達成可能なデータレート、バッファサイズおよび/または他の因子によって定量化されることができる。ランクを決定するのに使用される因子のすべては、適切な重みを与えられることができる。また、そのすべては各メッシュ点のランクを確認するために使用されることができるメトリックを得るために組み合わせられることができる。
【0020】
1つの設計において、与えられたメッシュ点か局xのランクは、ワイヤードAPへのホップの数に基づいて決定されることができ、そして、次のように表現され得る。
【数1】

【0021】
ここで、Rank (MP x)はメッシュ点xのランクであり、そして、MaxRankは任意に選ばれたランクの最大値である。メッシュ点xからワイヤードAPまでの1点以上のメッシュ点のシーケンスのメッシュ点はそれぞれ、1つのホップと見なされることができる。そういう訳で、ワイヤードAPへのホップの数は、メッシュ点xからワイヤードAPまでのメッシュ点のシーケンスにおいて、メッシュ点の数と等しいことがあり得る。
【0022】
網目状ネットワークに複数のワイヤードAPがある場合、メッシュ点xのランクは、すべてのワイヤードAPへのホップの最小数に基づいて、決定されることができ、そして次のように表現され得る。
【数2】

【0023】
式(1)または(2)の高ランク値は、より高いランクに対応する。それは典型的には、下に議論されるように、より高い必要なスループット、より高いアクセス優先度などを意味する。
【0024】
図1において、ワイヤードAP 120aおよび120bは、最高位のランクMaxRankを持つことができる、MAP130aおよび130bは、次の最も高いランクMaxRank - 1を持つことができる、地図130cは、次の最も高いランクMaxRank - 2を持つことができ、そして、リーフ局つまりAP 140は、MaxRank - 2, MaxRank - 3, および MaxRank - 4 のランクを持つことができる。一般に、網目状ネットワーク用の階層構造は、任意の数の層を持っていることができる。また、メッシュ点には、任意の数の異なるランクがあり得る。それぞれのメッシュ点は、ルーティングアルゴリズムに基づいて、最も近いワイヤードAPへのメッシュ点の数とともに、そのルートを学習することができる。
【0025】
網目状ネットワークは、メッシュ点がチャネルへのアクセスを獲得することを可能にするように任意のアクセススキームを利用することができる。以下に詳細に説明される1つの設計において、網目状ネットワークは、公に利用可能である「修正:メディア・アクセス制御(MAC)のサービスの質(QoS)の拡張(Amendment: Medium Access Control (MAC) Quality of Service (QoS) Enhancements)」とタイトルをつけられたIEEE 802.11eに説明された、拡張型分散チャネルアクセス(Enhanced Distributed Channel Access)(EDCA)手続きを利用する。EDCAは、インプリメントするのが比較的単純であり、そして、局によって運ばれるフローのQoS要求と、局を経るトラフィックの量に基づいて、それらの局によるチャネルへの優先的なアクセスをサポートする。
【0026】
EDCAは、局によってチャネル経由で伝送を制御するために3つのパラメータを利用する。表1は3つの伝送パラメータをリストし、各パラメータに対して短い説明を与える。伝送パラメータは、チャネルへのアクセス、および/または、アクセスを獲得した後のチャネル上の送信を制御するパラメータである。AIFSとコンテンション・ウィンドウは、チャネル・アクセスパラメータであり、そして、チャネルへのアクセスを制御するために使用される。TXOP持続時間は、一旦チャネルがアクセスされたならば、送信を調節する。
【表1】

【0027】
図2は、EDCAを用いた局によるチャネルアクセスおよび送信を示す。局は、時刻T1で送信するべきデータを持っていることができ、そして、チャネルが使用中か使用されていないかどうか判断するためにチャネルを感知することができる。チャネルが、その局のAIFS値と等しい期間、使用されていない場合には、その局は、時刻T2からスタートしてそのチャネルでデータを送信し得る。ここで、T2 - T1 ≧ AIFS。局は、TXOPの特別の持続時間を与えられ、TXOP持続時間の終了である時刻T3までチャネルを占有することができる。
【0028】
局は、時刻T4で送信するべき、より多くのデータを持っていることができ、そして、チャネルが使用中か使用されていないかどうか判断するためにチャネルを感知することができる。この例において、この局のAIFS値よりも小さなAIFS値を持っている他の局があるので、チャネルは最初、使用されていないが、時刻T5において使用中になる。その後、チャネルが時刻T6で使用されなくなるまで、局は待つことができる。そして、さらにチャネルがそのAIFS値と等しい期間、使用されなくなること、それは時刻T7で生じる、を待つことができる。その後、局は、ゼロと、最初CWminにセットされることができるコンテンション・ウィンドウ(CW)、の間のランダム・バックオフを選択することができる。ランダム・バックオフは、AIFSの間、使用されていないチャネルを感知した後に、複数の局が同時に送信するシナリオを回避するために使用される。その後、局は、チャネルが使用中のときならいつでも休止し、そして、チャネルがAIFSの間使用されていない後カウントダウンの再開するように、ランダム・バックオフをカウントダウンすることができる(図2に示されない)。局は、カウントダウンが、時刻T8でゼロに達する場合、データを送信することができる。局は、TXOPを与えられ、TXOP持続時間の終了である時刻T9までチャネルを占有することができる。図2に示されていないが、局は、それぞれの不成功な送信の後に、コンテンション・ウィンドウがCWmaxに達するまで、コンテンション・ウィンドウを倍にすることができる。
【0029】
AIFSは、局が使用中期間の後にチャネルへのアクセスを延期する時間の量である。AIFSは、チャネルへのアクセスを獲得する確度にこのように影響し得る。一般に、より高いプライオリティを持った局は、より小さなAIFS値を割り当てられることができ、そして、より大きなAIFS値を持った他の局の前にチャネルにアクセスすることができる。反対に、より低いプライオリティを持った局は、より大きなAIFS値を割り当てられることができ、そして、より小さなAIFS値を持った他の局へチャネルのアクセスを譲ることができる。
【0030】
最小のコンテンション・ウィンドウおよび(より少ない程度に)最大のコンテンション・ウィンドウは、チャネルにアクセスする時間の平均値を決定することができる。より小さなCWminを持った局は、平均的に、より大きなCWminを持った局より短い量の時間でチャネルにアクセスすることができる。
【0031】
他の態様において、ワイヤレス・ネットワーク(例えば網目状ネットワーク)内の局は、各局のデータ要求を達成するために異なる伝送パラメータ値を割り当てられることができる。与えられた局のデータ要求は、保証レート、QoS要求、遅延要求、トラヒック負荷などから与えられることができる。異なる局は、異なる量のトラフィックを運ぶ、および/または、異なるQoS要求を持つことができる。適切な伝送パラメータ値は、その局のデータ要求を達成するために、各局に割り当てられることができる。
【0032】
わずかなワイヤードAPを持つ、図1に示される網目状ネットワークについては、ワイヤードAPへのアップストリームのフロー、およびワイヤードAPから局へのダウンストリームのフローによって、網目状ネットワーク内のトラフィックフローが支配され得る場合、階層アーキテクチャが形成されることができる。そのような階層的網目状ネットワークにおいて、下記のファクターは、個々のメッシュ点または局に伝送パラメータ値を割り当てる際に考慮に入れられることができる。
【0033】
メッシュ点のランクは、メッシュ点によって交換されているトラフィックの量を示すことができる。図1の中のMAP 130bのようなより高いランクのメッシュ点は、MAP 130cのようなより下位のランクのメッシュ点より多くのトラフィックを運ぶことができる。さらに、より高いランクのメッシュ点を通るトラフィックは、より下位のランクのメッシュ点によって既に遅延を受けることがあり得る。したがって、より高いランクのメッシュ点は、より小さなAIFSおよびCWmin値によって、チャネルにアクセスする際に、より高いプライオリティを持っているべきである。
【0034】
トラフィックの量およびトラフィックのQoS要求は、伝送パラメータ値を割り当てる際に考慮され得る。QoSトラフィックを転送するメッシュ点にはそれぞれ、そのメッシュ点を通って送られている各フローの記述子があり得る。各フローの記述子は、レート情報、(例.フローのピーク・ビット・レートおよび平均ビット・レート)および/または、遅延情報を提供することができる。遅延要求は、1秒ごとのアクセスの希望数を決定するために使用されてもよい。それは伝送パラメータ(例えばコンテンション・ウィンドウサイズ)を決定するために、次には使用されてもよい。メッシュ点に割り当てられたTXOP持続時間は、メッシュ点により運ばれるトラフィックの量に依存し得る。
【0035】
メッシュ点の場所は、メッシュ点によって達成可能な最大データ転送レートを決定することができる。そのより高いランクのメッシュ点からさらに遠くに位置するより下位ランクのメッシュ点は、より高いランクのメッシュ点に対してより低いデータレート接続をしていることがあり得る。転送されたフローに対して公平性を保証するために、このより下位ランクのメッシュ点に割り当てられたTXOPは、これらのフローが適切に取り扱われるように、メッシュ点によって達成可能なデータレートを考慮に入れることができる。
【0036】
他の因子も個々のメッシュ点に伝送パラメータ値を割り当てる際に考慮され得る。例えば、より高いランクのメッシュ点の逆方向TXOP許可は、そのトラヒック転送能力を決定することができる。それはより下位のランクのメッシュ点に伝送パラメータ値を割り当てる際に考慮され得る。伝送パラメータ値は、フローとともに修正され得る。また、メッシュ点は加えられるか、あるいは削除されることがあり得る。
【0037】
1つの設計において、より高いランクのメッシュ点は、より下位のランクのメッシュ点の伝送パラメータをセットする。他の設計において、1対のメッシュ点は、どちらのメッシュ点が伝送パラメータをセットするのかについて、それら自身の間で交渉することができる。さらに他の設計において、一群のメッシュ点は、そのグループにおけるすべてのメッシュ点または特別のクラスのフローのための伝送パラメータをセットするために、1つのメッシュ点を選ぶことができる。一般に、1点以上の他のメッシュ点のための伝送パラメータをセットするメッシュ点は、任意の因子または複数の因子に基づいて、選択されることができる。それはランクを含んでいることがあり得るし、含んでいないこともあり得る。以下に説明される1つの設計において、ランクiのメッシュ点は、ランクiのこのメッシュ点と通信する、ランクi−1のメッシュ点の伝送パラメータをセットする。
【0038】
IEEE 802.11eにおいて、QoSをサポートするAPは、QoS AP(QAP)と呼ばれる。また、QoSをサポートする局はQoS STA(QSTA)と呼ばれる。IEEE 802.11eにおいて、QAPは、そのQAPに関連した全てのQSTA間の公平性を保証するために、各アクセス・カテゴリー(あるいはプライオリティ)のすべてのQSTAのためのEDCAパラメータをセットする。このスキームは、公平性を保証するが、個別フローのQoS要求を扱うことはしない。網状ネットワークにおいて、ランクiのメッシュ点にはランクi−1のいくつかの子どもノードがあってもよい。これらの子どもノードの各々によって運ばれるトラフィックは異なることがあり得る。1つの設計において、より高いランク・メッシュ点は、その子どもノードの各々に異なる伝送パラメータ値を割り当てることができる。この設計は、個々の子どもノードのQoS要求が満たされることを可能にすることができる。
【0039】
より高いランクのメッシュ点は、より高いランク・メッシュ点によって個々のより下位のランクのメッシュ点に割り当てられる伝送パラメータ値を通信する、および/または、交渉するために、下位ランクのメッシュ点とメッセージを交換することができる。1つの設計において、メッセージは、プローブ・リクエストおよびプローブ・レスポンスフレームに入れて運ばれることができる。それはIEEE 802.11eにおいて使用されるものに類似していることがあり得る。しかしながら、プローブ・レスポンスフレームは特定のメッシュ点に割り当てられた伝送パラメータ値を含むように拡張されることができる。それから、それは、より高いランク・メッシュ点によって割り当てられた値にそれらの伝送パラメータをセットする。他のシグナリングメッセージまたは管理活動フレームもこれらの伝送パラメータ値を運ぶために定義され得る。
【0040】
伝送パラメータは、様々な方式でセットされることができる。明快さのために、伝送パラメータをセットするいくつかの特定の設計は下記に説明される。これらの設計は、プライオリティがランクによって決定されると想定する。その結果、より高いランキングのメッシュ点はより高いプライオリティを持つ。メッシュ点のランクは、式(1)および(2)において示されるように、ワイヤードAPへのホップの数によって、および/または他の因子に基づいて、決定されることができる。
【0041】
1つの設計において、伝送パラメータは、異なるQoS要求がある各トラフィック・カテゴリーに対してセットされることができる。トラフィック・カテゴリーは、またトラフィッククラス、アクセス・カテゴリー、アクセス・クラスなどと呼ばれることがあり得る。
【0042】
IEEE 802.11eにおいて、8つまでのトラフィック・カテゴリーがサポートされることができ、異なるプライオリティを割り当てられることができる。明快さのために、1つのトラフィック・カテゴリーに対する伝送パラメータの設定は、下記に説明される。同じプロセスが、各サポートされたトラフィック・カテゴリーのために繰り返され得る。
【0043】
1つの設計において、メッシュ点は、それらのランクに基づいて決定されたAIFS値を割り当てられる。より大きなAIFS値を持ったメッシュ点は、より小さなAIFS値を持ったメッシュ点によって「飢餓状態」になり得る。よって、特に、より高いランクのメッシュ点はより多くのトラフィックがあり得るし、そして、それによりチャネルにアクセスする、より高い確度を持っているはずなので、より高いランクのメッシュ点は、下位ランクのメッシュ点と比較してより小さなAIFS値を持っているべきである。メッシュ・ポータル(例、図1の中のワイヤードAP 120aおよび120b)は、できるだけ小さなAIFS値を持っているべきである。1つの設計において、メッシュ点のAIFS値は、次のように与えられ得る。
【0044】
AIFS[i−1]= AIFS[i]+δ 式(3)
ここで、AIFS[i]は、ランクiのメッシュ点のAIFS値であり、
δは、ゼロより大きいAIFSの増分値である。
【0045】
一般に、メッシュ点のAIFS値は、AIFS[i−1]≧ AIFS[i] のように選択されることができる。ここで、AIFS[i−1]は、AIFS[i]の任意の関数に基づいて定義され得る。例えば、AIFS[i−1]は、AIFS[i−1]= η・AIFS[i]のように与えられ得る。ここで、ηは、1以上のスケーリング因子である。他の関数も、さらに、AIFS[i]からAIFS[i−1]を得るために使用され得る。
【0046】
1つの設計において、同じ最小および最大のコンテンション・ウィンドウ値は、すべてのメッシュ点に対して使用される。また、TXOP持続時間はメッシュ点のデータ要求に基づいて割り当てられる。この設計は、いくつかのメッシュ点が、他のものより高いスループットを持つことを可能にすることができる。しかしながら、この設計は、与えられたメッシュ点が大きなTXOPを割り当てられ、そして他のメッシュ点がチャネルにアクセスするためにTXOPの終了まで待つ必要がある場合、より長い遅延を導入することができる。
【0047】
他の設計において、TXOP持続時間と同様に最小および最大のコンテンション・ウィンドウ値も、そのメッシュ点のデータ要求に基づいて各メッシュ点に割り当てられる。
【0048】
最小のコンテンション・ウィンドウは、与えられたメッシュ点について以下のように選択されてもよい。十分に長い期間にわたって、2つのメッシュ点iおよびjについての成功した試みの数nおよびnの比は、それぞれ、以下のようにほぼ関連づけできることが、示され得る。
【数3】

【0049】
ここで、
【数4】

【0050】
は、それぞれメッシュ点iとjの最小のコンテンション・ウィンドウ値である。式(4)は、成功したアクセスの数についての比、および、したがってチャネルについてアクセスを得るための遅延は、最小のコンテンション・ウィンドウ値にほぼ比例することを示唆している。ここでは、最大のコンテンション・ウィンドウは考慮されていない。
【0051】
上限と下限の1組、つまり最小のコンテンション・ウィンドウについてのしきい値は以下のように定義され得る。
【0052】
1.
【数5】

【0053】
−最小のコンテンション・ウィンドウにおける下限 (それは伝送についての許される衝突の最大数に基づいて決定され得る)、および、
2.
【数6】

【0054】
−最小のコンテンション・ウィンドウにおける上限(それはフローについて最も高い遅延耐性に基づいて決定され得る)。
【0055】
フローの最小のコンテンション・ウィンドウは、式(4)を使用して、セットされることができ、下限
【数7】

【0056】
および
上限
【数8】

【0057】
内にあるように強制され得る。最も大きな遅れ許容差を伴うフローは、その最小のコンテンション・ウィンドウを
【数9】

【0058】
にセットし得る。より小さな遅れ許容差を伴うフローは、その最小のコンテンション・ウィンドウを
【数10】

【0059】
より低くセットし得る。
【0060】
1つの設計において、TXOP持続時間は、各メッシュ点によって運ばれるトラヒック負荷に対応するように割り当てられる。与えられたメッシュ点によるチャネルアクセスのための平均遅延時間は、コンテンション・プロセスから与えられるように、Dとして表示されることができる。この平均チャネルアクセス遅延は、メッシュ点に割り当てられた最小および最大のコンテンション・ウィンドウ値、およびAIFS値に依存し得る。TXOP限界(それはメッシュ点に割り当てられ得る最大のTXOPである)は、そのメッシュ点についてのトラフィック仕様(TSPEC)に基づいて連続するチャネルアクセス間の時間の間の到来する、フレームの数の関数として設定されることができる。このTXOP限界は次のように与えられることができる。
【数11】

【0061】
ここで、gは、アプリケーションに対して保証されたレートであり、また、
Lはアプリケーションのフレームサイズである。
【0062】
TSPECパラメータが、知られているか、アプリケーションのピークおよび中間のレートの要求に基づいて導き出され得る場合、保証されたレートgは、TSPECパラメータから導き出され得る。トークン・バケット・パラメータを使用して、保証されたレートgは次のように表現され得る。
【数12】

【0063】
ここで、dは遅延許容時間(delay bound)を表わし、Pはピークレートを表わし、ρは平均のレートを表わし、σがバーストサイズを表わす。また、pは誤り率を表わす。これらのパラメータは、TSPECの中で与えられることができる。
【0064】
メッシュ点には、潜在的に異なるフレームサイズおよび/または異なる保証されたレートを持っている個別フローからできている累積的なフローがあり得る。この場合、累積的なフローについての平均フレームサイズLを得るために、これらのフローの貢献に基づいて、個別フローのフレームサイズに重みが加えられることができる。平均フレームサイズLは、以下のように決定されることができる。
【数13】

【0065】
ここで、gはフローkの保証されたレートである。また、Lはフローkのフレームサイズである。
【0066】
TXOP持続時間は、メッシュ点についてのQoS要求およびトラフィックの量に基づいてこのように割り当てられることができる。TXOP限界は、例えば、式(5)乃至(7)において示されるように、決定されることができる。TXOP持続時間は、平均チャネルアクセス遅延DおよびフレームサイズLにより保証されたレートgを達成することができることを保証するようにTXOP限界と等しいことがあり得る。TXOP持続時間は、トラヒック負荷が、より軽い場合、および/または、保証されたレートgより低いデータレートを持っている場合、TXOP限界より短いことがあり得る。
【0067】
より高いランクのメッシュ点は、例えば、逆方向における許可によって下位ランクのメッシュ点に与えられたTXOPの数に依存して、下位ランクのメッシュ点のTXOP限界を変更することができる。
【0068】
1つの設計において、割り当てられた伝送パラメータ値は、プローブ・リクエストおよびプローブ応答メッセージによって送られることができる。他の設計において、割り当てられた伝送パラメータ値は、他のシグナリングメッセージ(例えば、アクセスパラメータ更新シグナリングメッセージまたは他の管理活動フレーム)によって、あるいはデータフレームの一部として、あるいは他の仕組みによって送られることができる。
【0069】
さらに他の態様において、APは、近隣のAPがこのAPによってチャネル占有時間を決定することを可能にするために、そのビーコン・フレーム内でその現在の負荷情報を放送することができる。APは、さらにAPがトラフィックを送信していない、あるいは受信していないときには休止期間にチャネル測定を行い、そして、そのチャネル測定に基づいて近隣のAPによってチャネル占有時間を推定することができる。APは、近隣のAPによるチャネル占有時間についてより正確な評価を得るためにチャネル測定をフィルタすることができる。
【0070】
図3は、網目状通信ネットワークにおいて伝送パラメータをセットする過程300の設計を示す。網目状通信ネットワーク内の第1の局のランクは決定され得る(ブロック312)。網目状通信ネットワーク内の第1の局より下位のランクの少なくとも1つの局が識別され得る(ブロック314)。より下位のランクの少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータが、第1の局によってセットされ得る(ブロック316)。
【0071】
各局のランクは、網目状ネットワークにおいて、その局から指定の局(例.ワイヤードAP)へのホップの数に基づいて決定されることができる。各局のランクは、さらに、上に注記されたように、他の因子に基づいて決定されることができる。少なくとも1つの局は、第1の局と直接通信することができる、そして、第1の局より1つ下位のランクであり得る。
【0072】
少なくとも1つの伝送パラメータは、AIFS、最小のコンテンション・ウィンドウ、最大のコンテンション・ウィンドウ、TXOP持続時間、あるいはそれらの任意の組合せ、を含むことができる。第1の局は、その局のデータ要求および/または、他のファクターに基づいて、例えば、その局のランク、局のQoS要求、局による運ばれるトラフィックの量、その局によって達成可能なデータレート、第1の局の逆方向許可、等に基づいて、各局に少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てることができる。第1の局は、プローブ応答メッセージまたは他のある仕組みによって各局へ少なくとも1つの伝送パラメータ値を送信することができる。第1の局は、少なくとも1つの局に、同じか異なる伝送パラメータ値を割り当てることができる。
【0073】
第1の局は、自律的に少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットすることができる。あるいは、第1の局は、その局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするために、各局と交渉することができる。第1の局は、さらに、少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするために、少なくとも局によって選択されることができる。
【0074】
図4は、網目状通信ネットワークにおいて伝送パラメータをセットする装置400についての設計を示す。装置400は、網目状通信ネットワークにおいて第1の局のランクを決定するための手段(モジュール412)と、網目状通信ネットワークにおいて第1の局より下位ランクの少なくとも1つの局を識別するための手段(モジュール414)と、下位ランクの少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするための手段(モジュール416)と、を含んでいる。モジュール412〜416は プロセッサ、エレクトロニクス装置、ハードウェアデバイス、エレクトロニクス・コンポーネント、論理回路、メモリ、等、あるいはそれらの任意の組合せ、を含むことができる。
【0075】
図5は、無線通信ネットワークにおいて伝送パラメータをセットする過程500についてのデザインを示す。それは網目状ネットワークであり得るし、網目状ネットワークではないこともあり得る。少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値は、無線通信ネットワークにおいて各々の少なくとも1つの局に割り当てられることができる(ブロック512)。各局の少なくとも1つの伝送パラメータ値が、局のランク、局のQoS要求、局による運ばれるトラフィックの量、局によって達成可能なデータレート、少なくとも1つの局への逆方向の許可、などに基づいて、選択されることができる。各局に割り当てられた少なくとも1つの伝送パラメータ値は、例えば、プローブ・レスポンスフレーム、アクセスパラメータ更新シグナリングメッセージ、あるいは他の管理活動フレームによって、あるいはデータフレームの一部として、あるいは他のいくつかの仕組みによって、その局へ送信されることができる(ブロック514)。
【0076】
少なくとも1つの伝送パラメータは、不使用チャネルを感知する時間を表すAIFS含み得る。少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てている局は、第1のAIFS値に関係していることがあり得る。第1のAIFS値より大きな少なくとも1つのAIFS値が、割り当てる局よりチャネルにアクセスする、より低い可能性を少なくとも1つの局に与えるために、少なくとも1つの局に割り当てられ得る。
【0077】
少なくとも1つの伝送パラメータは、チャネルにアクセスする前にランダム・バックオフを決定するのに使用される最大のコンテンション・ウィンドウおよび/または最小のコンテンション・ウィンドウを含み得る。最小のコンテンション・ウィンドウ値は、その局によって送信された少なくとも1つのフローの遅延要求、および/または、保証されたレートに基づいて、各局に対して選ばれることができる。最小のコンテンション・ウィンドウ値は、局について決定された下限および上限内にあるように強制され得る。下限は、局によって送られた伝送について、衝突に関して最大の耐えられる数に基づいて決定され得る。上限は、局によって送られた少なくとも1つのフローの最大遅延要求に基づいて決定され得る。最小のコンテンション・ウィンドウ値は、前記上限、そのフローの遅延要求、および、少なくとも1つのフローの全てについての最大遅延要求に基づいて、各フローに対して選択されることができる。最大のコンテンション・ウィンドウ値もまた、各局に対して選択されることができる。
【0078】
少なくとも1つの伝送パラメータは、TXOP持続時間を含み得る。各局のTXOP持続時間は、局に対して、平均チャネルアクセス遅延、遅延要求、保証されたレート、達成可能なデータレート、平均フレームサイズなどに基づいて選択されることができる。複数のフローを伴う局について平均フレームサイズは、例えば、式(7)で示されるように、複数のフローについてのフレームサイズの加重平均に基づいて、決定されることができ、図6は、無線通信ネットワークにおいて伝送パラメータをセットする装置600の設計を示す。装置600は、少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値(例えば、AIFS、最小のコンテンション・ウィンドウ、最大のコンテンション・ウィンドウ、TXOP持続時間、など)を、無線通信ネットワークにおいて少なくとも1つの局の各々へ割り当てるための手段(モジュール612)、および、少なくとも1つの伝送パラメータ値を少なくとも1つの局の各々へ送信するための手段(モジュール614)、を含んでいる。
【0079】
モジュール612および614は、プロセッサ、エレクトロニクス装置、ハードウェアデバイス、エレクトロニクス・コンポーネント、論理回路、メモリ、など、あるいはそれらの任意の組合せを含むことができる。
【0080】
図7は、チャネル占有時間を決定する過程700の設計を示す。アクセス・ポイントについての負荷情報は、決定され(ブロック712)、ビーコン・フレームで放送され得る(ブロック714)。負荷情報は、アクセス・ポイントがチャネルを占有する時間の量を表すことができる。チャネル測定も、アクセス・ポイントがデータを送信あるいは受信していない休止期間に達成され得る(ブロック716)。近隣のアクセス・ポイントによるチャネル占有時間は、チャネル測定に基づいて、推定され得る(ブロック718)。チャネル測定は、近隣のアクセス・ポイントによるチャネル占有時間についてより正確な評価を得るためにフィルタされることができる。
【0081】
図8は、チャネル占有時間を決定する装置800の設計を示す。装置800は、アクセス・ポイントについて負荷情報を決定するための手段(モジュール812)、アクセス・ポイントがチャネルを占有する時間の量を表している負荷情報と共に、ビーコン・フレームで負荷情報を放送するための手段(モジュール814)、アクセス・ポイントがデータを送信していない、あるいは受信していない休止期間においてチャネル測定を達成するための手段(モジュール816)、および、前記チャネル測定に基づいて近隣のアクセス・ポイントによってチャネル占有時間を推定するための手段(モジュール818)、を含んでいる。モジュール812〜818は、プロセッサ、エレクトロニクス装置、ハードウェアデバイス、エレクトロニクス・コンポーネント、論理回路、メモリ、など、あるいはそれらの任意の組合せ、を含むことができる。
【0082】
図9は、無線通信ネットワーク(例えば網目状ネットワーク)において、2つの局900および950のブロック図を示す。局900はワイヤードAP 120であり得る。そして、局950は図1の中の網目状ネットワーク100内のMAP 130であり得る。局900もまたMAP 130であり得る。そして、局950は網目状ネットワーク100においてリーフ局140であり得る。
【0083】
局900では、送信(TX)データ・プロセッサ912は、データ・ソース910からトラフィックデータを受け取り、コントローラ/プロセッサ920から制御データ(例えば伝送パラメータ値)を受け取り、スケジューラ924からスケジューリング情報を受け取る。TXデータ・プロセッサ912は、その局に対して選ばれたレートに基づいて、各受信局向けのデータを処理(例、コード化、インターリーブ、変調、スクランブル)し、制御データとスケジューリング情報を処理し、そして出力チップを生成する。送信器(TMTR)914は、その出力チップを処理(例、アナログへ変換、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し、そして変調された信号を生成する。それはアンテナ916を介して受信局へ送信される。
【0084】
局950では、アンテナ952は、局900から変調された信号を受信し、受信信号を供給する。受信器(RCVR)954は、受信信号を処理し、サンプルを供給する。受信(Rx)データ・プロセッサ956は、そのサンプルを処理(例、デスクランブル、復調、デインターリーブ、デコード)し、データシンク958へ局950のための復号データを供給し、そしてコントローラ/プロセッサ960に制御データとスケジューリング情報を供給する。TXデータ・プロセッサ972は、データ・ソース970からトラフィックデータを受け取り、コントローラ/プロセッサ960から制御データを受け取る。TXデータ・プロセッサ972は、局950のための選ばれたレートに基づいてトラフィックデータおよび制御データを処理し、出力チップを生成する。送信器974は、出力チップを処理し変調された信号を生成する。それはアンテナ952を介して送信される。
【0085】
局900では、アンテナ916は、局950およびおそらく他の局から変調された信号を受信する。受信器930は、アンテナ916からの受信信号を処理し、サンプルを供給する。Rxデータ・プロセッサ932は、サンプルを処理し、データシンク934へ各送信局についての復号データを供給し、コントローラ/プロセッサ920に制御データを供給する。
【0086】
コントローラ/プロセッサ920および960は、局900および950のそれぞれに動作を指示する。コントローラ/プロセッサ920および/または960は、さらに図 3の中のプロセス300、図5の中のプロセス500、図7の中のプロセス700、および/または伝送制御の他のプロセスをも実行する。メモリ922および962は、局900および950のためのデータと命令をそれぞれ格納する。局900が、ワイヤードAPである場合、通信(Comm)ユニット924は、局900とバックホール・ネットワークの間の通信をサポートすることができる。
【0087】
ここに説明された技術は、種々の手段によって実装され得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアあるいはそれらの組合せでインプリメントされることができる。ハードウェア・インプリメンテーションのために、その技術を遂行するために使用される演算処理装置は、1つ以上の、特定用途向けIC(ASIC)、ディジタル信号プロセサ(DSP)、ディジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子機器、ここに説明された機能を行なうことを目指した他の電子ユニット、コンピュータ、あるいはそれらの組合せ内でインプリメントされることができる。
【0088】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア・インプリメンテーションのために、その技術は、ここに説明された機能を遂行する命令(例えば手続き、関数、など)でインプリメントされることができる。ファームウェア、および/または、ソフトウェア命令は、メモリ(例えば、図9におけるメモリ922または962)に格納され、プロセッサ(例えばプロセッサ920または960)によって実行されることができる。メモリはプロセッサ内あるいはプロセッサの外部にインプリメントされることができる。ファームウェアおよび/またはソフトウェア命令は、さらにランダムアクセス記憶装置(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、不揮発性RAM(NVRAM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的消去・書込み可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、コンパクトディスク(CD)、磁気または光学データ記憶装置などのようなプロセッサ判読可能な他のメディアにも格納される。
【0089】
この開示についての前の説明は、任意の当業者がこの開示を作るか使用することを可能にするために提供される。この開示に対する様々の変更は、当業者に容易に明白になるであろう。また、ここに定義された総括的な法則は、この開示の精神あるいは範囲から外れずに、他の変形に適用され得る。したがって、その開示は、ここに説明された例に限定するようには意図されないが、ここに開示された法則および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
網目状通信ネットワークにおいて第1の局のランクを決定し、前記網目状通信ネットワークにおいて前記第1の局より下位のランクの少なくとも1つの局を識別し、さらに、前記より下位のランクの少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするように、構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を含む装置。
【請求項2】
前記各局のランクは、前記網目状通信ネットワークにおいて前記局から指定の局へのホップの数に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの伝送パラメータは、少なくとも1つの調停インターフレームスペース(AIFS)、最小のコンテンション・ウィンドウ、最大のコンテンション・ウィンドウ、および、送信権(TXOP)の持続時間、を含む、請求項1の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局のデータ要求に基づいて前記少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当て、そして、プローブ応答メッセージを介して各局へ前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を送信するように、構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、自律的に少なくとも1つの局に対して前記少なくとも1つの伝送パラメータをセットするように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局に対して前記少なくとも1つの伝送パラメータをセットするために前記少なくとも1つの局の各々と交渉するように構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の局は、前記少なくとも1つの局に対して前記少なくとも1つの伝送パラメータをセットするように少なくとも前記局によって選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの局は、前記第1の局と直接通信し、そして、前記第1の局より1つランクが下である、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
網目状通信ネットワークにおいて第1の局のランクを決定し、前記網目状通信ネットワークにおいて前記第1の局より高いランクの少なくとも1つの局を識別し、前記第1の局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするために、前記より高いランクの少なくとも1つの局のうちの1つを選択し、さらに、前記より高いランクの選択された局から少なくとも1つの伝送パラメータ値の受信するように、構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を含む装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの伝送パラメータ値に基づいてチャネルアクセスを遂行するように構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
網目状通信ネットワークにおいて第1の局のランクの決定することと、
前記網目状通信ネットワークにおいて前記第1の局より下位ランクの少なくとも1つの局を識別することと、
前記より下位ランクの少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットすることと、
を含む方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの伝送パラメータをセットすることは、
前記局のデータ要求に基づいて前記少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てること、
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
網目状通信ネットワークにおいて第1の局のランクを決定するための手段と、
前記網目状通信ネットワークにおいて前記第1の局より下位ランクの少なくとも1つの局を識別するための手段と、
前記より下位ランクの少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするための手段と、
を含む装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの伝送パラメータをセットするための前記手段は、
前記局のデータ要求に基づいて前記少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるための手段、
を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
網目状通信ネットワークにおいて第1の局のランクを決定するための命令と、
前記網目状通信ネットワークにおいて前記第1の局より下位ランクの少なくとも1つの局を識別するための命令と、
前記下位ランクの少なくとも1つの局に対して少なくとも1つの伝送パラメータをセットするための命令と、
を含む、命令を格納したプロセッサ可読媒体。
【請求項17】
無線通信ネットワークにおいて少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てて、かつ前記少なくとも1つの局の各々へ前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を含む装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、各局のランクを決定し、そして、前記局のランクに基づいて各局に前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるように、構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局のサービス品質(QoS)要求に基づいて各局に前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって運ばれるトラフィックの量に基づいて各局に前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって達成可能なデータレートに基づいて各局に前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの局に対する逆方向許可に基づいて各局に前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるように構成されている、
請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つの伝送パラメータは、不使用チャネルを感知する時間を表す調停インターフレームスペース(AIFS)を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサは、チャネルにアクセスすることにより低い可能性を前記少なくとも1つの局に与えるように前記装置の第1のAIFS値より大きい、少なくとも1つのAIFS値を前記少なくとも1つの局に割り当てるように、構成されている、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つの伝送パラメータは、チャネルにアクセスする前にランダム・バックオフを決定するために使用される最小のコンテンション・ウィンドウを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって送信される少なくとも1つのフローについて保証されたレートに基づいて、各局の最小のコンテンション・ウィンドウ値を選択するように構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって送信される少なくとも1つのフローの遅延要求に基づいて、各局の最小のコンテンション・ウィンドウ値を選択するように構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのプロセッサは、各局の前記最小のコンテンション・ウィンドウについて下限および上限を決定し、そして、前記局の前記下限と上限内にあるように各局の最小のコンテンション・ウィンドウ値を選択するように、構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって送信される少なくとも1つのフローの最大遅延要求に基づいて各局の前記最小のコンテンション・ウィンドウについて上限を決定し、そして、前記局の上限以下であるように各局の最小のコンテンション・ウィンドウ値を選択するように、構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記局によって送信される伝送の衝突の最大の耐えられる数に基づいて、各局の前記最小のコンテンション・ウィンドウの下限を決定し、そして、前記局の前記下限以上であるように各局の最小のコンテンション・ウィンドウ値を選択するように、構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサが、各局によって送信される少なくとも1つのフローの各々に対して、最小のコンテンション・ウィンドウ値を、前記最小のコンテンション・ウィンドウの上限、前記フローの遅延要求、および、前記少なくとも1つのフローについての最大遅延要求、に基づいて選択するように、構成されている、請求項25に記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つの伝送パラメータは、チャネルにアクセスする前に最大のランダム・バックオフを決定するために使用される最大のコンテンション・ウィンドウを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つの伝送パラメータは、送信権(TXOP)持続時間を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって送信される少なくとも1つのフローの遅延要求に基づいて各局についての前記TXOP持続時間を選択するように構成されている、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサは、平均チャネルアクセス遅延、保証されたレート、および、前記局の平均フレームサイズに基づいて、各局についての前記TXOP持続時間を選択するように構成されている、
請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数のフローのフレームサイズの加重平均に基づいて、複数のフローを持った局の前記平均フレームサイズを決定するように構成されている、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記局によって達成可能なデータレートに基づいて各局についての前記TXOP持続時間を選択するように構成されている、請求項33に記載の装置。
【請求項38】
無線通信ネットワークにおいて、少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てることと、
前記少なくとも1つの局の各々へ前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を送信することと、
を含む方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てることは、
前記局の少なくとも1つのランク、前記局のサービス品質(QoS)要求、前記局によって運ばれるトラフィックの量、および、前記局によって達成可能なデータレート、に基づいて、各局に少なくとも1つの前記伝送パラメータ値を割り当てること、
を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てることは、
少なくとも1つの調停インターフレームスペース(AIFS)値、最小のコンテンション・ウィンドウ値、最大のコンテンション・ウィンドウ値、および、各局に対する送信権(TXOP)持続時間を、割り当てること、
を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
無線通信ネットワークにおいて、少なくとも1つの局の各々に、少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるための手段と、
前記少なくとも1つの局の各々へ少なくとも1つの前記伝送パラメータ値を送信するための手段と、
を含む装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるための前記手段は、
各局に前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を、前記局の少なくとも1つのランク、前記局のサービス品質(QoS)要求、前記局によって運ばれるトラフィックの量、および、前記局によって達成可能なデータレート、に基づいて割り当てる手段、
を含む、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるための前記手段は、
少なくとも1つの調停インターフレームスペース(AIFS)値、最小のコンテンション・ウィンドウ値、最大のコンテンション・ウィンドウ値、および、各局に対する送信権(TXOP)持続時間、を割り当てるための手段、
を含む、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
無線通信ネットワークにおいて、少なくとも1つの局の各々に少なくとも1つの伝送パラメータの少なくとも1つの伝送パラメータ値を割り当てるための命令と、
前記少なくとも1つの局の各々へ前記少なくとも1つの伝送パラメータ値を送信するための命令と、
を含む、命令を格納したプロセッサ可読媒体。
【請求項45】
第2の命令セットは、少なくとも1つの調停インターフレームスペース(AIFS)値、最小のコンテンション・ウィンドウ値、最大のコンテンション・ウィンドウ値、および、各局に対する送信権(TXOP)持続時間、を割り当てるための命令、
を含む、請求項44に記載のプロセッサ可読媒体。
【請求項46】
アクセス・ポイントの負荷情報を決定し、ビーコン・フレームにおいて前記負荷情報を放送し、そして、前記負荷情報は前記アクセス・ポイントがチャネルを占有する時間の量を表す、ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を含む装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アクセス・ポイントがデータを送信あるいは受信していない休止期間において、チャネル測定を達成し、そして、前記チャネル測定に基づいて、近隣のアクセス・ポイントによってチャネル占有時間を推定するように、構成されている、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記近隣のアクセス・ポイントによって前記チャネル占有時間のより正確な評価を達成するために前記チャネル測定をフィルタするように構成されている、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
アクセス・ポイントの負荷情報を決定することと、
ビーコン・フレームにおいて前記負荷情報を放送することと、そして、前記負荷情報は、前記アクセス・ポイントがチャネルを占有する時間の量を表示するものである、
を含む方法。
【請求項50】
前記アクセス・ポイントが、データを送信していない、または受信していない休止期間において、チャネル測定を達成することと、
前記チャネル測定に基づいて近隣のアクセス・ポイントによってチャネル占有時間を推定することと、
をさらに含む、請求項49に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−54950(P2012−54950A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−209559(P2011−209559)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【分割の表示】特願2008−558494(P2008−558494)の分割
【原出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】