説明

無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法

【課題】消費電力を低減する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法を提供する。
【解決手段】3G無線制御部11、WiFi無線制御部12及びWiMAX無線制御部13は、それぞれに対応するデータ通信方式の中から一つを選択して、選択したデータ通信方式を用いて選択したデータ通信方法に対応する一つが通信を行う。3G圏外サーチ処理部34、WiFi圏外サーチ処理部35、WiMAX圏外サーチ処理部36は、それぞれのデータ通信方式に対応する基地局を検出する。サーチ制御部37は、各データ通信方式の通信状態及び予め決められている優先度を基に、WiMAX圏外サーチ処理部36による基地局の検出処理の実行頻度を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、第3世代(3G:3rd Generation)携帯電話方式、固定無線通信の標準規格(WiMAX(登録商標):Worldwide Interoperability for Microwave Access)、無線LANの標準規格(WiFi(登録商標):WIreless FIdelity)など様々なデータ通信方式が提案されている。それらのデータ通信方式が提供する伝送速度や通信範囲は様々である。一般に、伝送速度と通信範囲とはトレードオフの関係にあるため、単一の無線伝送システムで高い伝送速度と広い通信範囲とを同時に得ることは困難である。
【0003】
そのため、状況に応じてデータ通信方式を切り替えることで操作者の要望に適した通信を実現することが行なわれている。このような場合、異なるデータ通信方式のセル同士が隣接又は重なる場合がある。このように複数のデータ通信方式が混在する無線通信システムでは、無線通信端末装置は、各データ通信方式を用いた通信を行うために、それぞれのデータ通信方式に対応する基地局又はアクセスポイントがあるか否かを判定するサーチを行なっている。
【0004】
このような、アクセスポイントのサーチ技術として、通信品質に応じてサーチを行う間隔を変更する従来技術がある。また、複数のデータ通信方式を用いた無線通信システムとして、優先度や信号強度などにより待受けのページングをどのデータ無線通信方式を用いて取得するかを決定する従来技術が提案されている。また、データ通信方式の優先度に基づいてハンドオーバ先の無線基地局を決定してハンドオーバを行う従来技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−61015号公報
【特許文献2】特開2006−262178号公報
【特許文献3】特開2008−131587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のサーチ方法では、通信速度や通信範囲などに基づく優先順位が高いデータ通信方式を使用している状態で、それより優先順位が低いデータ通信方式の利用可能性が低い場合に問題が生じる。すなわち、このような場合、利用可能性が低いにもかかわらず、優先順位が低いデータ通信方式におけるサーチを頻繁に行なってしまうことになる。また、優先順位が高いデータ通信方式の電波品質が良好な場合にも、それより優先順位が低い通信方式におけるサーチを頻繁に行なってしまう。さらに、データ通信方式が3つ以上使用する場合に、全てのデータ通信方式におけるサーチを頻繁に行わなくても良い場合がある。このように、本来であれば、いずれかのデータ通信方式におけるサーチを頻繁に行う利点が低い場合にも関わらず、そのデータ通信方式において頻繁にサーチを行なっていては、無駄な電力消費が発生してしまい、電力消費を抑えることは困難である。
【0007】
また、通信品質に応じてサーチを行う間隔を変更する従来技術を用いても、実際にはそれほどサーチを行なわなくてもよいデータ通信方式における無駄なサーチが発生してしまい、電力消費を抑えることは困難である。また、待受けのページングを行うデータ無線通信方式を決定する技術や、優先度に基づいてハンドオーバ先を決定する技術のいずれを用いても、無駄なサーチは発生してしまい、電力消費を抑えることは困難である。
【0008】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力を低減する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法は、一つの態様において、サーチ処理部は、複数のデータ通信方式を用いて通信可能な前記各データ通信方式に対応する基地局を検出する。サーチ制御部は、予め決められている前記データ通信方式の優先度及び通信状態を基に、通信に使用しているデータ通信方式以外のデータ通信方式を用いた前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を制御する。
【発明の効果】
【0010】
本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法の一つの態様によれば、消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、複数のデータ通信方式が混在する場合の通信エリアを示す図である。
【図2】図2は、各実施例に係る無線通信端末装置のブロック図である。
【図3】図3は、実施例1に係るサーチ頻度決定テーブルの一例の図である。
【図4】図4は、実施例1におけるWiMAXサーチ制御の決定処理のフローチャートである。
【図5】図5は、実施例1におけるWiMAX通信の圏外サーチ頻度の決定処理のフローチャートである。
【図6】図6は、実施例2に係るサーチ頻度決定テーブルの一例の図である。
【図7】図7は、実施例2におけるWiMAX通信の圏外サーチ頻度の決定処理のフローチャートである。
【図8】図8は、実施例3に係るサーチ頻度決定テーブルの一例の図である。
【図9】図9は、実施例3におけるWiMAX通信の圏外サーチ頻度の決定処理のフローチャートである。
【図10】図10は、無線通信端末装置のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法が限定されるものではない。無線通信装置としては、例えば、携帯電話装置やスマートフォンなどがあるが、これに限らず、複数のデータ通信方式を用いて無線通信を行う装置であればよい。
【実施例1】
【0013】
図1は、複数のデータ通信方式が混在する場合の通信エリアを示す図である。また、図2は、各実施例に係る無線通信端末装置のブロック図である。
【0014】
本実施例に係る無線通信端末装置1は、データ通信方式として、3G通信、WiMAX通信、WiFi通信を用いて無線通信を行う。図1における基地局2がWiFiのアクセスポイントである。そして、通信エリア5が基地局2の通信エリアである。また、基地局3がWiMAX通信のアクセスポイントである。そして、通信エリア6が基地局3の通信エリアである。さらに、基地局4A〜4Cが3G通信の基地局である。そして、通信エリア7Aが基地局4Aの通信エリアである。また、通信エリア7Bが基地局4Bの通信エリアである。また、通信エリア7Cが基地局4Cの通信エリアである。以下の説明では、WiFi及びWiMAXのアクセスポイントもすべて「基地局」として表す。
【0015】
図1に示すように、通信エリアとしては、3G通信が最も広く、次にWiMAX通信が広く、WiFi通信が最も狭い。これとは逆に、伝送速度は、WiFi通信が最も高速であり、次にWiMAX通信が高速であり、3G通信が最も遅い。無線通信端末装置1の利用者としては、伝送速度が速い通信を行うことを望むことが考えられるので、本実施例では、伝側速度の速い順に優先度を高くする。すなわち、本実施例では、WiFi通信の優先度が最も高く、次にWiMAX通信の優先度が高く、3G通信の優先度が最も低い場合で説明する。ただし、この優先度は他の基準を用いてもよく、例えば、通信の継続性と言う観点から通信エリアの大きさを基準に優先度を決めてもよい。
【0016】
図1の状態では、無線通信端末装置1は、WiFi通信の通信エリア5及び3G通信の通信エリア7Aに圏内に含まれている。また、図1の状態では、無線通信端末装置1は、通信エリア6を含むWiMAX通信の通信エリアのいずれの圏内にも含まれていない。そして、無線通信端末装置1は、ある通信エリアの圏内に含まれている場合には、その通信エリアを有する基地局との間で、その基地局に対応するデータ通信方式を用いて通信を行うことができる。すなわち、図1の状態では、無線通信端末装置1は、WiFi通信を用いて基地局2と通信を行うことができる。また、無線通信端末装置1は、3G通信を用いて基地局4Aと通信を行うことはできる。これに対して、図1の状態では、無線通信端末装置1は、WiMAX通信を用いた通信を行うことはできない。また、例えば、図1の状態から無線通信端末装置1が通信エリア6及び通信エリア7Aのみが重なる場所に移動した場合、無線通信端末装置1は、3G通信を用いて基地局4Aと通信を行うことができ、またWiMAX通信を用いて基地局3と通信を行うことができる。しかし、その場合、無線通信端末装置1は、WiFi通信を用いた通信を行うことができなくなる。
【0017】
このように、ある通信エリアを有する基地局との間で通信を行っている状態から移動して、その通信エリアから外れた場合、無線通信端末装置1は、移動先を通信エリアに含む基地局に接続を切り替え通信を継続させるハンドオーバを行う。そのため、無線通信端末装置1は、ハンドオーバの接続先となることができる基地局を予め検出しておく。この基地局の検出を「サーチ」と呼ぶ。
【0018】
そして、あるデータ通信手段において、基地局からの電界が圏外と判定されて以降、次に圏内となるまでの間、基地局からの電界の有無を検出するために無線通信端末装置1が定期的に実施するサーチ動作を「圏外サーチ」と呼ぶ。ここで、電界が圏外とは、その電界を有する基地局の通信エリアの外にいることを示し、電界が圏内とは、その電界を有する通信エリアの中にいることを示す。また、あるデータ通信における基地局からの電界が検出され圏内と判定されて以降、次に圏外を検出するまでの間、基地局からの電界の強度を測定するために定期的に無線通信端末装置1が実施するサーチ動作を「圏内サーチ」と呼ぶ。
【0019】
例えば、データ通信方式として3G通信を例に説明する。この場合、圏外サーチは、無線周波数及び拡散符号が未知で、何らかの無線周波数において所定閾値以上の電界強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)が検出されるかをサーチ動作として実現される。電界強度は「受信信号強度」と呼ばれる場合もある。また、圏内サーチは、既知の無線周波数及び既知の拡散符号を用いて符号復調した結果のエネルギー値を測定するサーチ動作として実現される。また、無線通信端末装置1は、圏内サーチ動作を定期的に実施している状態から移動などにより、基地局からの電界強度が検出できなくなり圏外と判定すると、圏外サーチ動作を定期的に実施する状態に遷移する。また、無線通信端末装置1は、圏外サーチ動作を定期的に実施している状態から移動などにより、基地局からの電界強度が検出できるようになり圏内と判定すると、無線周波数及び拡散符号が同定され、圏内サーチ動作を定期的に実施する状態に遷移する。
【0020】
次に、本実施例に係る無線通信端末装置1の構成の詳細を説明する。図2に示すように、本実施例に係る無線通信端末装置1は、3G無線制御部11、WiFi無線制御部12及びWiMAX無線制御部13を有する。また、本実施例に係る無線通信端末装置1は、3Gベースバンド処理部21、WiFiベースバンド処理部22、WiMAXベースバンド処理部23及び制御部30を有する。そして、制御部30は、3G圏内サーチ処理部31、WiFi圏内サーチ処理部32、WiMAX圏内サーチ処理部33、3G圏外サーチ処理部34、WiFi圏外サーチ処理部35及びWiMAX圏外サーチ処理部36を有している。さらに、制御部30は、サーチ制御部37、使用状態管理部38及び通信制御部39を有している。以降の説明では、本願の主眼とする、各種サーチ処理ならびにその結果に基づく通信切替制御について説明し、通信すべきデータの送受信そのものに関わる動作については説明を割愛する。
【0021】
3G無線制御部11は、3G通信による無線信号(以下では、「3G信号」と呼ぶ。)をアンテナを介して基地局から受信する。3G無線制御部11は、受信した3G信号に対してベースバンド帯域への周波数変換を行い、ベースバンド信号を生成する。3G無線制御部11は、ベースバンド信号となった3G信号を3Gベースバンド処理部21へ出力する。
【0022】
また、3G無線制御部11は、受信した3G信号に含まれるパイロット信号に基づく電界強度を測定するための情報を3G圏内サーチ処理部31及び3G圏外サーチ処理部34へ出力する。電界強度を測定するための情報とは、例えば、無線信号を減衰させるためのアッテネータの利得を制御するAGC(Automatic Gain Control)の制御量などである。さらに、ベースバンド信号となった3G通信のパイロット信号は、3Gベースバンド処理部21において拡散符号との相関演算が行なわれ、その結果得られるエネルギー値が3G圏内サーチ処理部31へ出力される。
【0023】
WiFi無線制御部12は、WiFi通信による無線信号(以下では、「WiFi信号」と呼ぶ。)をアンテナを介して基地局から受信する。WiFi無線制御部12は、受信したWiFi信号に対してベースバンド帯域への周波数変換を行い、ベースバンド信号を生成する。WiFi無線制御部12は、ベースバンド信号となったWiFi信号をWiFiベースバンド処理部22へ出力する。
【0024】
また、WiFi無線制御部12は、受信したWiFi信号に含まれるパイロット信号に基づく電界強度を測定するための情報をWiFi圏内サーチ処理部32及びWiFi圏外サーチ処理部35へ出力する。さらに、圏内サーチのため、WiFi無線制御部12は、ベースバンド信号となったWiFi通信のパイロット信号をWiFiベースバンド処理部22へ出力する。
【0025】
WiMAX無線制御部13は、WiMAX通信による無線信号(以下では、「WiMAX信号」と呼ぶ。)をアンテナを介して基地局から受信する。WiMAX無線制御部13は、受信したWiMAX信号に対してベースバンド帯域への周波数変換を行い、ベースバンド信号を生成する。WiMAX無線制御部13は、ベースバンド信号となったWiMAX信号をWiMAXベースバンド処理部23へ出力する。
【0026】
また、WiMAX無線制御部13は、受信したWiMAX信号に含まれるパイロット信号に基づく電界強度を測定するための情報をWiMAX圏内サーチ処理部33及びWiMAX圏外サーチ処理部36へ出力する。さらに、圏内サーチのため、WiMAX無線制御部13は、ベースバンド信号となったWiMAX通信のパイロット信号をWiMAXベースバンド処理部23へ出力する。
【0027】
3Gベースバンド処理部21は、ベースバンド信号である3G信号の入力を3G無線制御部11から受ける。そして、3Gベースバンド処理部21は、受信した3G信号に対してベースバンド周波数での復調処理を行う。そして、3Gベースバンド処理部21は、復調処理を施した3G信号を3G圏内サーチ処理部31へ出力する。
【0028】
WiFiベースバンド処理部22は、ベースバンド信号であるWiFi信号の入力をWiFi無線制御部12から受ける。そして、WiFiベースバンド処理部22は、受信したWiFi信号に対してベースバンド周波数での復調処理を行う。そして、WiFiベースバンド処理部22は、復調処理を施したWiFi信号をWiFi圏内サーチ処理部32へ出力する。
【0029】
WiMAXベースバンド処理部23は、ベースバンド信号であるWiMAX信号の入力をWiMAX無線制御部13から受ける。そして、WiMAXベースバンド処理部23は、受信したWiMAX信号に対してベースバンド周波数での復調処理を行う。そして、WiMAXベースバンド処理部23は、復調処理を施したWiMAX信号をWiMAX圏内サーチ処理部33へ出力する。
【0030】
3G圏内サーチ処理部31は、圏内サーチの実行指示をサーチ制御部37から受ける。そして、3G圏内サーチ処理部31は、予め決められた頻度で、受信した3G信号の電界強度を3G無線制御部11から入力された電界強度を測定するための情報を用いて測定し、3G圏内閾値と比較することにより3G圏内かどうかを判定する。ここで、3G圏内閾値とは、3G通信の基地局の通信エリアの圏内にいるか否かを判定するための予め決められた閾値である。本実施例では、例えば、3G圏内サーチ処理部31は、5秒から10秒に1回のサーチ頻度で受信した3G信号の電界強度を測定する。以下では、5秒から10秒に1回のサーチ頻度を通常頻度という。3G圏内と判定された場合には、さらに、3G圏内サーチ処理部31は、3Gベースバンド処理部21から入力された3G信号に対して無線周波数及び拡散符号の同定を行い、受信した3G信号の送信元の基地局を特定する。また、このときに3Gベースバンド処理部21から得られるエネルギー値に基づき各基地局からの受信電界強度を測定する。そして、3G圏内サーチ処理部31は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力する。
【0031】
また、3G圏内サーチ処理部31は、ある基地局からの3G信号の電界強度が3G圏内閾値を下回った場合、その基地局の通信エリアの圏外と判定する。そして、3G圏内サーチ処理部31は、3G通信のいずれの通信エリアからも圏外(以下では、「3G通信の圏外」という。)となった場合、3G通信の圏外になった情報をサーチ制御部37へ通知する。3G通信の圏外になった場合、3G圏内サーチ処理部31は、サーチ動作を停止する。
【0032】
WiFi圏内サーチ処理部32は、圏内サーチの実行指示をサーチ制御部37から受ける。そして、WiFi圏内サーチ処理部32は、例えば通常頻度で、受信したWiFi信号の電界強度をWiFi無線制御部12から入力された電界強度を測定するための情報を用いて測定する。さらに、WiFi圏内サーチ処理部32は、WiFiベースバンド処理部22から入力されたWiFi信号から送信元の基地局を特定する。そして、WiFi圏内サーチ処理部32は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力する。
【0033】
また、WiFi圏内サーチ処理部32は、ある基地局からのWiFi信号の電界強度がWiFi圏内閾値を下回った場合、その基地局の通信エリアの圏外と判定する。ここで、WiFi圏内閾値とは、WiFi通信の基地局の通信エリアの圏内にいるか否かを判定するための予め決められた閾値である。そして、WiFi圏内サーチ処理部32は、WiFi通信のいずれの通信エリアからも圏外(以下では、「WiFi通信の圏外」という。)となった場合、WiFi通信の圏外になった情報をサーチ制御部37へ通知する。WiFi通信の圏外になった場合、WiFi圏内サーチ処理部32は、サーチ動作を停止する。
【0034】
WiMAX圏内サーチ処理部33は、圏内サーチの実行指示をサーチ制御部37から受ける。そして、WiMAX圏内サーチ処理部33は、例えば通常頻度で、受信したWiMAX信号の電界強度をWiMAX無線制御部13から入力された電界強度を測定するための情報を用いて測定する。さらに、WiMAX圏内サーチ処理部33は、WiMAXベースバンド処理部23から入力されたWiMAX信号から送信元の基地局を特定する。そして、WiMAX圏内サーチ処理部33は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力する。
【0035】
また、WiMAX圏内サーチ処理部33は、ある基地局からのWiMAX信号の電界強度がWiMAX圏内閾値を下回った場合、その基地局の通信エリアの圏外と判定する。ここで、WiMAX圏内閾値とは、WiMAX通信の基地局の通信エリアの圏内にいるか否かを判定するための予め決められた閾値である。そして、WiMAX圏内サーチ処理部33は、WiMAX通信のいずれの通信エリアからも圏外(以下では、「WiMAX通信の圏外」という。)となった場合、WiMAX通信の圏外になった情報をサーチ制御部37へ通知する。WiMAX通信の圏外になった場合、WiMAX圏内サーチ処理部33は、サーチ動作を停止する。
【0036】
3G圏外サーチ処理部34は、圏外サーチの実行指示をサーチ制御部37から受ける。そして、3G圏外サーチ処理部34は、例えば通常頻度で、受信した3G信号の電界強度を3G無線制御部11から入力された電界強度を測定するための情報を用いて測定し、電界強度が3G圏内閾値を越える基地局を検出する。この3G圏外サーチ処理部34による3G通信を行える基地局の検出が、3G通信の圏外サーチである。そして、3G圏外サーチ処理部34は、3G通信の基地局が検出できた場合、3G通信の圏内になったと判定する。そして、3G圏外サーチ処理部34は、3G通信の圏内となった場合、3G通信の圏内になった情報をサーチ制御部37へ通知する。3G通信の圏内と判定した場合、3G圏外サーチ処理部34は、サーチ動作を停止する。
【0037】
WiFi圏外サーチ処理部35は、圏外サーチの実行指示をサーチ制御部37から受ける。そして、WiFi圏外サーチ処理部35は、例えば通常頻度で、受信したWiFi信号の電界強度をWiFi無線制御部12から入力された電界強度を測定するための情報を用いて測定し、電界強度がWiFi圏内閾値を越える基地局を検出する。このWiFi圏外サーチ処理部35によるWiFi通信を行える基地局の検出が、WiFi通信の圏外サーチである。そして、WiFi圏外サーチ処理部35は、WiFi通信の基地局が検出できた場合、WiFi通信の圏内になったと判定する。そして、WiFi圏外サーチ処理部35は、WiFi通信の圏内となった場合、WiFi通信の圏内になった情報をサーチ制御部37へ通知する。WiFi通信の圏内と判定した場合、WiFi圏外サーチ処理部35は、サーチ動作を停止する。
【0038】
WiMAX圏外サーチ処理部36は、サーチ頻度の指定とともに圏外サーチの実行指示をサーチ制御部37から受ける。ここで、サーチ頻度の指定には、サーチを行なわないという指定も含む。そして、WiMAX圏外サーチ処理部36は、指定されたサーチ頻度で、受信したWiMAX信号の電界強度をWiMAX無線制御部13から入力された電界強度を測定するための情報を用いて測定し、電界強度がWiMAX圏内閾値を越える基地局を検出する。このWiMAX圏外サーチ処理部36によるWiMAX通信を行える基地局の検出が、WiMAX通信の圏外サーチである。また、WiMAX圏外サーチ処理部36は、圏外サーチ実行中にサーチ頻度の指定をサーチ制御部37から受信すると、指定されたサーチ頻度に圏外サーチの頻度を変更して、圏外サーチを継続する。そして、WiMAX圏外サーチ処理部36は、WiMAX通信の基地局が検出できた場合、WiMAX通信の圏内になったと判定する。そして、WiMAX圏外サーチ処理部36は、WiMAX通信の圏内となった場合、WiMAX通信の圏内になった情報をサーチ制御部37へ通知する。WiMAX通信の圏内と判定した場合、WiMAX圏外サーチ処理部36は、サーチ動作を停止する。
【0039】
ここで、たとえサーチ頻度としてサーチを行なわないと指定しても、WiFi通信が行えなくなれば、無線通信端末装置1は、3G通信に切り替わり、さらにWiMAX圏外サーチ処理部36は、WiMAX通信の圏外サーチを行う。そして、WiMAX圏外サーチ処理部36は、WiMAX通信の基地局を検出する。これにより、無線通信端末装置1は、WiMAX通信に切り替わることが可能となる。このように、WiFiを使用している間、WiMAXの圏外サーチを行なわないようにしても、3G通信による通信を行う時間は短く抑えられ、伝送速度の低下を抑えることができる。
【0040】
使用状態管理部38は、通信に使用しているデータ通信方式の情報の通知を通信制御部39から受ける。そして、使用状態管理部38は、通信制御部39からデータの通信方式の情報の通知を受けると、その通信に使用しているデータ通信方式の情報をサーチ制御部37へ通知する。さらに、使用状態管理部38は、通信に使用しているデータ通信方式の情報を記憶しておく。
【0041】
サーチ制御部37は、3G圏内になったという情報を3G圏外サーチ処理部34から受けた場合、圏内サーチの実行指示を3G圏内サーチ処理部31へ通知する。また、サーチ制御部37は、WiFi圏内になったという情報をWiFi圏外サーチ処理部35から受けた場合、圏内サーチの実行指示をWiFi圏内サーチ処理部32へ通知する。また、サーチ制御部37は、WiMAX圏内になったという情報をWiMAX圏外サーチ処理部36から受けた場合、圏内サーチの実行指示をWiMAX圏内サーチ処理部33へ通知する。
【0042】
また、サーチ制御部37は、図3に示すようなサーチ頻度決定テーブル51を記憶している。そして、サーチ制御部37は、3G圏外になったという情報を3G圏内サーチ処理部31から受けると、圏外サーチの実行指示を3G圏外サーチ処理部34へ通知する。また、サーチ制御部37は、WiFi圏外になったという情報をWiFi圏内サーチ処理部32から受けると、圏外サーチの実行指示をWiFi圏外サーチ処理部35へ通知する。
【0043】
また、サーチ制御部37は、WiMAX圏外になったという情報をWiMAX圏内サーチ処理部33から受けると、その時点で通信に使用しているデータ通信方式の情報を使用状態管理部38から取得する。サーチ制御部37は、取得した通信に使用しているデータ通信方式に対応するWiMAX通信における圏外サーチのサーチ頻度をサーチ頻度決定テーブル51から取得する。具体的には、WiFi通信を使用して通信している場合、サーチ制御部37は、WiMAXの圏外サーチのサーチ頻度としてサーチ頻度低を取得する。また、WiFi通信を使用して通信していない場合、サーチ制御部37は、WiMAXの圏外サーチのサーチ頻度としてサーチ頻度高を取得する。ここで、サーチ頻度高及びサーチ頻度低とは、相互にサーチ頻度を比較した場合の頻度の高低を表している。例えば、本実施例では、サーチ頻度高を通常サーチ頻度とし、サーチ頻度低をサーチを行なわないものとする。そして、サーチ制御部37は、取得したサーチ頻度の指定とともに、圏外サーチの実行指示をWiMAX圏外サーチ処理部36へ通知する。
【0044】
また、サーチ制御部37は、データ通信方式の変更があった場合、使用状態管理部38から通信に使用しているデータ通信方式の変更の通知を受ける。そして、サーチ制御部37は、WiMAX圏外か否かを判定する。そして、WiMAX圏外の場合、通信に使用しているデータ通信方式に対応するWiMAX通信における圏外サーチのサーチ頻度をサーチ頻度決定テーブル51から取得する。そして、サーチ制御部37は、取得したサーチ頻度の指定をWiMAX圏外サーチ処理部36へ通知する。
【0045】
ここで、本実施例では、サーチ制御部37が図3に示すサーチ頻度決定テーブルを記憶している構成で説明したが、これに限らない。すなわち、サーチ制御部37は、WiFi通信を使用している場合に、WiMAX通信における圏外サーチ頻度を低くし、WiFi通信を使用していない場合に、WiMAX通信における圏外サーチ頻度を高くすると決定すればよい。
【0046】
通信制御部39は、3G圏内サーチ処理部31、WiFi圏内サーチ処理部32及びWiMAX圏内サーチ処理部33から受信した電界強度を用いて、データ通信方式の切り替え及びハンドオーバの処理を行う。具体的には、通信制御部39は、優先度の高いデータ通信方法が使用できる場合には、より優先度の高いデータ通信方法を使用するように切り替える。例えば、無線通信端末装置1が、図1の通信エリア7Aだけの場所から、通信エリア7Aと通信エリア5が重なる場所に移動した場合、通信制御部39は、基地局4Aから基地局2への接続先の切り替え及びデータ通信方式の3G通信からWiFi通信への切り替を行う。また、例えば、図1の通信エリア7Aから通信エリア7Bに移動した場合、通信制御部39は、接続先を基地局4Aから基地局4Bに切り替えハンドオーバを行う。
【0047】
次に、図4を参照して、本実施例に係る無線通信端末装置によるWiMAXサーチ制御について説明する。図4は、実施例1におけるWiMAXサーチ制御の決定処理のフローチャートである。
【0048】
サーチ制御部37は、WiMAX通信の圏外サーチの頻度決定の処理を実施する(ステップS1)。
【0049】
そして、サーチ制御部37は、決定したサーチ頻度での圏外サーチの実行をWiMAX圏外サーチ処理部36に指示する(ステップS2)。
【0050】
WiMAX圏外サーチ処理部36は、指示されたサーチ頻度で定期的な電界強度の測定を行う。そして、WiMAX圏外サーチ処理部36は、測定結果によりWiMAX圏内か否かを判定する(ステップS3)。WiMAX圏外の場合(ステップS3:否定)、WiMAX圏外サーチ処理部36は、指示されたサーチ頻度での定期的な電界強度の測定を繰り返す。
【0051】
これに対して、WiMAX圏内の場合(ステップS3:肯定)、WiMAX圏外サーチ処理部36は、WiMAX圏内になったことをサーチ制御部37に通知する。そして、サーチ制御部37は、圏内サーチの実行をWiMAX圏内サーチ処理部33に指示する(ステップS4)。
【0052】
WiMAX圏内サーチ処理部33は、サーチ制御部37からの指示を受けて、定期的で定期的な電界強度の測定を行う。そして、WiMAX圏内サーチ処理部33は、測定結果によりWiMAX圏外か否かを判定する(ステップS5)。WiMAX圏内の場合(ステップS5:否定)、WiMAX圏外サーチ処理部36は、定期的な電界強度の測定を繰り返す。
【0053】
これに対して、WiMAX圏外の場合(ステップS5:肯定)、ステップS1に戻る。無線通信端末装置1は、動作終了まで、ステップS1〜S5を繰り返す。
【0054】
次に、図5を参照して、本実施例に係る無線通信端末装置によるWiMAXの圏外サーチの頻度の決定処理について説明する。図5は、実施例1におけるWiMAXの圏外サーチ頻度の決定処理のフローチャートである。図5のフローは、図4におけるステップS1で行なわれる処理にあたる。ここでは、データ通信方式が変更になった場合について説明する。
【0055】
サーチ制御部37は、使用状態管理部38からデータ通信方式の変更の通知を受けて、WiMAX圏外か否かを判定する(ステップS101)。WiMAX圏内の場合(ステップS101:否定)、サーチ制御部37は、圏外サーチの指示は行わず、圏外サーチの頻度の決定処理を終了する。
【0056】
これに対して、WiMAX圏外の場合(ステップS101:肯定)、サーチ制御部37は、WiFi通信を使用しているか否かを判定する(ステップS102)。WiFi通信を使用している場合(ステップS102:肯定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを低頻度にするように決定する(ステップS103)。
【0057】
一方、WiFi通信を使用していない場合(ステップS102:否定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを高頻度にするように決定する(ステップS104)。
【0058】
さらに、図5のフローでは、データ通信方式が変更になった場合について説明したが、WiMAX圏内から圏外に移った場合には、サーチ制御部37は、ステップS102〜S104の処理を行いWiMAX通信における圏外サーチの頻度を決定する。
【0059】
ここで、WiMAX通信の圏外サーチ頻度を低くすることができる理由について説明する。WiFi通信を使用している場合には、操作者が移動しながら無線通信端末装置1を使用する可能性は低い。そのため、WiFi通信を使用している場合には、WiMAX通信に切り替わる確率が低いので、WiFi通信より優先度の低いWiMAX通信における圏外サーチの頻度を低くしても問題が無い。また、無線通信端末装置1がWiFi通信の通信エリアの外においても、通信エリアが最も広い3G通信により通信の継続性は確保される。そのため、例えWiMAX通信のサーチ頻度を低くしたためにWiMAX通信の基地局が検出できていない状態でWiFi通信の通信エリアから外れても、3G通信により通信は継続される。また、WiFi通信から3G通信に切り替われば、WiMAX通信の圏外サーチの頻度は高くなるため、無線通信端末装置1は、直ぐにWiMAX通信の基地局を検出し3G通信からWiMAX通信へと切り替えを行うので、高い伝送速度が直ぐに確保できる。
【0060】
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信端末装置は、WiFi通信を使用している場合に、優先度が低いWiMAX通信の圏外サーチの頻度を低くする。これにより、WiFi通信時のWiMAX通信の圏外サーチによる消費電力を低減することができる。また、WiFi通信における移動可能性の低さ及び3G通信によるバックアップにより、通信継続性も維持することができる。
【実施例2】
【0061】
次に、実施例2について説明する。本実施例に係る無線通信端末装置は、WiMAX通信におけるサーチ頻度の決定の条件が実施例1と異なるものである。そこで、以下では、サーチ頻度の決定処理について主に説明する。本実施例に係る無線通信装置も、図2に示すブロック図で表される。以下の説明では、特に説明の無い限り、実施例1と同様の符号を有する各部は同じ機能を有するものとする。
【0062】
WiFi圏内サーチ処理部32は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力するとともに、サーチ制御部37へ出力する。
【0063】
通信制御部39は、通信に使用しているデータ通信方式とともに、接続先の基地局の識別情報を使用状態管理部38に通知する。
【0064】
使用状態管理部38は、通信制御部39からデータ通信方式及び接続先の基地局の識別情報を受信すると、それらをサーチ制御部37へ通知する。さらに、使用状態管理部38は、受信した通信に使用しているデータ通信方式及びその通信の接続先の基地局の識別情報を記憶する。
【0065】
サーチ制御部37は、図6に示すようなサーチ頻度決定テーブル52を記憶している。図6は、実施例2に係るサーチ頻度決定テーブルの一例の図である。図6では、電界強度をRSSIと表している。
【0066】
サーチ制御部37は、WiMAX圏内サーチ処理部33からWiMAX圏外になった通知を受けた場合、通信に使用しているデータ通信方式を使用状態管理部38から取得する。データ通信方式としてWiFi通信を用いて通信を行っている場合、サーチ制御部37は、WiFi通信おける接続先の基地局の識別情報を取得する。そして、サーチ制御部37は、WiFi圏内サーチ処理部32から受信した電界強度から、接続先の基地局の電界強度を取得する。サーチ制御部37は、取得した電界強度が閾値(Th)より大きいか否かを判定する。
【0067】
そして、電界強度が閾値(Th)より大きい場合、サーチ制御部37は、サーチ頻度決定テーブル52を参照して、サーチ頻度低と決定する。また、電界強度が閾値(Th)以下の場合、サーチ制御部37は、サーチ頻度決定テーブル52を参照して、サーチ頻度高と決定する。これに対して、データ通信方式機としてWiFi通信を用いた通信を行っていない場合、サーチ制御部37は、3G通信の電界強度に関わらず、サーチ頻度高と決定する。そして、サーチ制御部37は、決定したサーチ頻度で圏外サーチを実行するようにWiMAX圏外サーチ処理部36へ指示する。
【0068】
また、使用状態管理部38からデータ通信方式の変更の通知を受けた場合、サーチ制御部37は、WiMAX通信が圏外か否かを判定する。WiMAX通信が圏外の場合、サーチ制御部37は、WiMAX圏内サーチ処理部33からWiMAX圏外になった通知を受けた場合と同様の圏外サーチの頻度の決定処理を行う。
【0069】
ここで、閾値(Th)は、通信システムの運用に合せて設定されることが好ましい。例えば、伝送速度の低下をなるべく避けたいならば、閾値(Th)を高く設定して、WiMAX通信への切り替えを確保しやすくしておくことが好ましい。また、消費電力をなるべく抑えたいならば、閾値(Th)を低く設定して、WiMAX通信における圏外サーチを減らすことが好ましい。また、WiFi通信の通信環境や他のデータ通信の通信環境なども考慮することで、閾値(Th)を適切に設定することが好ましい。
【0070】
次に、図7を参照して、本実施例に係る無線通信端末装置によるWiMAX通信の圏外サーチの頻度の決定処理について説明する。図7は、実施例2におけるWiMAX通信の圏外サーチ頻度の決定処理のフローチャートである。ここでは、データ通信方式が変更になった場合について説明する。
【0071】
サーチ制御部37は、使用状態管理部38からデータ通信方式の変更の通知を受けて、WiMAX圏外か否かを判定する(ステップS201)。WiMAX圏内の場合(ステップS201:否定)、サーチ制御部37は、圏外サーチの指示は行わず、圏外サーチの頻度の決定処理を終了する。
【0072】
これに対して、WiMAX圏外の場合(ステップS201:肯定)、サーチ制御部37は、WiFi通信を使用しているか否かを判定する(ステップS202)。WiFi通信を使用している場合(ステップS202:肯定)、サーチ制御部37は、WiFi通信の電界強度(RSSI)が閾値(Th)より大きいか否かを判定する(ステップS203)。WiFi通信の電界強度が閾値より大きい場合(ステップS203:肯定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを低頻度にするように決定する(ステップS204)。
【0073】
一方、WiFi通信を使用していない場合(ステップS202:否定)又はWiFi通信の電界強度が閾値以下の場合(ステップS203:否定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを高頻度にするように決定する(ステップS205)。
【0074】
さらに、図7のフローでは、データ通信方式が変更になった場合について説明したが、WiMAX圏内から圏外に移った場合には、サーチ制御部37は、ステップS202〜S204の処理を行いWiMAX通信における圏外サーチの頻度を決定する。
【0075】
ここで、WiMAX通信の圏外サーチ頻度を低くしてもよい理由について説明する。WiFi通信を使用しており、且つ電波品質が良好の場合には、他のデータ通信方式に切り替える可能性は低い。そのため、電波品質が良好の状態でWiFi通信を使用している場合には、WiFi通信より優先度の低いWiMAX通信における圏外サーチの頻度を低くしても問題が無い。また、無線通信端末装置1がWiFi通信の通信エリアの外においても、通信エリアが最も広い3G通信により通信の継続性は確保される。そのため、WiMAX通信のサーチ頻度を低くしたためにWiMAX通信の基地局が検出できていない状態で、WiFi通信の通信エリアから外れても3G通信により通信は継続される。また、WiFi通信から3G通信に切り替われば、WiMAX通信の圏外サーチの頻度は高くなるため、無線通信端末装置1は、直ぐにWiMAX通信の基地局を検出し3G通信からWiMAX通信へと切り替えを行うので、高い伝送速度が直ぐに確保できる。
【0076】
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信端末装置は、WiFi通信を行っており、且つWiFi通信の電界強度が閾値以上の場合に、WiMAX通信の圏外サーチの頻度を低くする。これにより、WiFi通信の通信状態が良好な場合、すなわち、WiFi通信がそのまま継続されると考えられる場合には、WiMAX通信の圏外サーチによる消費電力を低減することができる。
【実施例3】
【0077】
次に、実施例3について説明する。本実施例に係る無線通信端末装置は、WiMAX通信におけるサーチ頻度の決定の条件としてさらに3G通信の通信状態を加えたことが実施例2と異なるものである。そこで、以下では、3G通信の通信状態を加味したサーチ頻度の決定処理について主に説明する。本実施例に係る無線通信装置も、図2に示すブロック図で表される。以下の説明では、特に説明の無い限り、実施例1と同様の符号を有する各部は同じ機能を有するものとする。
【0078】
WiFi圏内サーチ処理部32は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力するとともに、サーチ制御部37へ出力する。
【0079】
3G圏内の場合、3G圏内サーチ処理部31は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力するとともに、サーチ制御部37へ出力する。また、3G圏外の場合、3G圏外サーチ処理部34は、基地局の識別情報と測定した電界強度を通信制御部39へ出力するとともに、サーチ制御部37へ出力する。
【0080】
通信制御部39は、通信に使用しているデータ通信方式とともに、接続先の基地局の識別情報を使用状態管理部38に通知する。
【0081】
使用状態管理部38は、通信制御部39からデータ通信方式及び接続先の基地局の識別情報を受信すると、それらをサーチ制御部37へ通知する。さらに、使用状態管理部38は、受信した通信に使用しているデータ通信方式及びその通信の接続先の基地局の識別情報を記憶する。
【0082】
サーチ制御部37は、図8に示すようなサーチ頻度決定テーブル53を記憶している。図8は、実施例3に係るサーチ頻度決定テーブルの一例の図である。図8では、電界強度をRSSIと表している。
【0083】
サーチ制御部37は、WiMAX圏内サーチ処理部33からWiMAX圏外になった通知を受けた場合、通信に使用しているデータ通信方式を使用状態管理部38から取得する。データ通信方式としてWiFi通信を用いて通信を行っている場合、サーチ制御部37は、WiFi通信おける接続先の基地局の識別情報を取得する。そして、サーチ制御部37は、WiFi圏内サーチ処理部32から受信した電界強度から、接続先の基地局のWiFi通信の電界強度を取得する。さらに、3G圏内の場合、サーチ制御部37は、3G通信の電界強度を3G圏内サーチ処理部31から取得する。また、3G圏外の場合は、サーチ制御部37は、3G通信の電界強度を3G圏外サーチ処理部34から取得する。サーチ制御部37は、取得したWiFi通信の電界強度が閾値(Th1)より大きいか否かを判定する。さらに、サーチ制御部37は、取得したWiFi通信の電界強度が閾値(Th2)より大きいか否かを判定する。
【0084】
そして、サーチ制御部37は、サーチ頻度決定テーブル53を参照して、WiFi通信の電界強度が閾値(Th1)より大きい場合は、3G通信の電界強度に関わらず、サーチ頻度低と決定する。また、WiFi通信の電界強度が閾値(Th1)以下で且つ3G通信の電界強度が閾値(Th2)より大きい場合、サーチ制御部37は、サーチ頻度決定テーブル53を参照して、サーチ頻度中と決定する。また、WiFi通信の電界強度が閾値(Th1)以下で且つ3G通信の電界強度が閾値(Th2)以下の場合、サーチ制御部37は、サーチ頻度決定テーブル53を参照して、サーチ頻度高と決定する。これに対して、データ通信方式機としてWiFi通信を用いた通信を行っていない場合、サーチ制御部37は、3G通信の電界強度に関わらず、サーチ頻度高と決定する。そして、サーチ制御部37は、決定したサーチ頻度で圏外サーチを実行するようにWiMAX圏外サーチ処理部36へ通知する。
【0085】
ここで、例えば、本実施例では、サーチ頻度高を5〜10秒に1回の頻度とし、サーチ頻度低を圏外サーチを行なわないとし、サーチ頻度中をサーチ頻度高とサーチ頻度低の間の頻度(例えば、1分に1回)とする。
【0086】
また、使用状態管理部38からデータ通信方式の変更の通知を受けた場合、サーチ制御部37は、WiMAX通信が圏外か否かを判定する。WiMAX通信が圏外の場合、サーチ制御部37は、WiMAX圏内サーチ処理部33からWiMAX圏外になった通知を受けた場合と同様の圏外サーチの頻度の決定処理を行う。
【0087】
ここで、閾値(Th1)及び閾値(Th2)は、通信システムの運用に合せて設定されることが好ましい。例えば、より通信の継続性を高めたいのであれば、閾値(Th2)を高く設定して、3G通信が行えない場合に、確実にWiMAX通信が実行できるようにしておくことが好ましい。また、消費電力をなるべく抑えたいならば、閾値(Th2)を低く設定して、WiMAX通信における圏外サーチを減らすことが好ましい。また、WiFi通信の通信環境や3G通信の通信環境なども考慮することで、各閾値を適切に設定することが好ましい。
【0088】
次に、図9を参照して、本実施例に係る無線通信端末装置によるWiMAXの圏外サーチの頻度の決定処理について説明する。図9は、実施例3におけるWiMAXの圏外サーチ頻度の決定処理のフローチャートである。ここでは、データ通信方式が変更になった場合について説明する。
【0089】
サーチ制御部37は、使用状態管理部38からデータ通信方式の変更の通知を受けて、WiMAX圏外か否かを判定する(ステップS301)。WiMAX圏内の場合(ステップS301:否定)、サーチ制御部37は、圏外サーチの指示は行わず、圏外サーチの頻度の決定処理を終了する。
【0090】
これに対して、WiMAX圏外の場合(ステップS301:肯定)、サーチ制御部37は、WiFi通信を使用しているか否かを判定する(ステップS302)。WiFi通信を使用している場合(ステップS302:肯定)、サーチ制御部37は、WiFi通信の電界強度(RSSI)が閾値(Th1)より大きい否かを判定する(ステップS303)。WiFi通信の電界強度が閾値より大きい場合(ステップS303:肯定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを低頻度にするように決定する(ステップS304)。
【0091】
これに対して、WiFi通信の電界強度が閾値以下の場合(ステップS303:否定)、サーチ制御部37は、3G通信の電界強度(RSSI)が閾値(Th2)より大きいか否かを判定する(ステップS305)。WiFi通信の電界強度が閾値より大きい場合(ステップS305:肯定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを中頻度にするように決定する(ステップS306)。
【0092】
一方、WiFi通信を使用していない場合(ステップS302:否定)又は3G通信の電界強度が閾値以下の場合(ステップS305:否定)、サーチ制御部37は、MiMAX通信の圏外サーチを高頻度にするように決定する(ステップS307)。
【0093】
さらに、図7のフローでは、データ通信方式が変更になった場合について説明したが、WiMAX圏内から圏外に移った場合には、サーチ制御部37は、ステップS202〜S204の処理を行いWiMAX通信における圏外サーチの頻度を決定する。
【0094】
ここで、3G通信とWiFi通信の電波品質に応じてWiMAX通信の圏外サーチ頻度を上述のように決定する理由について説明する。WiFi通信を使用しているが電波品質が劣化している場合であっても、通信エリアが最も広い3G通信の電波品質が高ければ、例えWiFi通信が使用できなくなっても3G通信により通信の継続性は確保される。そのため、例えばWiFi通信を行っている場合で、WiMAX通信のサーチ頻度を低くしたためにWiMAX通信の基地局が検出できていない状態で、WiFi通信の通信エリアから外れても3G通信により通信は継続される。これに対して、WiFi通信及び3G通信のいずれの電波品質も劣化している状態では、WiFi通信及び3G通信のみでは通信の継続性が維持できないおそれがあるので、WiMAX通信の圏外サーチを行っておくことが好ましい。このような理由から、上述のように3G通信とWiFi通信の電波品質に応じたWiMAX通信の圏外サーチ頻度を決定できる。
【0095】
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信端末装置は、WiFi通信及び3G通信の電界強度に応じて、WiMAX通信の圏外サーチの頻度を変更する。これにより、WiFi通信の通信状態が良好な場合、すなわち、WiFi通信がそのまま継続されると考えられる場合には、WiMAX通信の圏外サーチによる消費電力を低減することができる。また、WiFi通信の通信状態が不良でも、3G通信の通信状態が良好であり、通信の継続性が確保できている場合には、WiMAX通信の圏外サーチによる消費電力をある程度低減することができる。
【0096】
〔ハードウェア構成〕
次に、図10を参照して、各実施例に係る無線通信端末装置のハードウェア構成について説明する。図10は、無線通信端末装置のハードウェア構成を示す図である。
【0097】
上述した各実施例に係る無線通信端末装置1は、アンテナ102〜122、3G無線部104、WiFi無線部114、WiMAX無線部124、3Gベースバンド部106、WiFiベースバンド部116及びWiMAXベースバンド部126を有する。さらに、無線通信端末装置1は、プロセッサ130、表示部140、操作部150、マイク160、スピーカ170及びメモリ180を有する。
【0098】
3G無線部104、WiFi無線部114及びWiMAX無線部124は、それぞれ、発振器、乗算器、増幅器、アッテネータ及びAGCなどを有する。そして、3G無線部104は、アンテナ102に接続されており、例えば図2に示す3G無線制御部11の機能を実現する。また、WiFi無線部114は、アンテナ112に接続されており、例えば図2に示すWiFi無線制御部12の機能を実現する。また、WiMAX無線部124は、アンテナ122に接続されており、例えば図2に示すWiMAX無線部の13の機能を実現する。
【0099】
3Gベースバンド部106、WiFiベースバンド部116及びWiMAXベースバンド部は、変調器及び復調器などを有する。そして、3Gベースバンド部106は、3G無線部104及びプロセッサ130に接続されており、例えば図2に示す3Gベースバンド処理部21の機能を実現する。また、WiFiベースバンド部116は、WiFi無線部114及びプロセッサ130に接続されており、例えば図2に示すWiFiベースバンド処理部22の機能を実現する。また、WiMAXベースバンド部126は、WiMAX無線部124及びプロセッサ130に接続されており、例えば図2に示すWiMAXベースバンド処理部23の機能を実現する。
【0100】
メモリ180、表示部140、操作部150、マイク160及びスピーカ170は、それぞれプロセッサ130に接続されている。
【0101】
表示部140は、例えば液晶画面などを有し、3G/WiMAX/WiFiの各電界強度、圏外/圏内状態、及び通信状態などをアンテナ本数やアイコンなどの形式で表示する。表示部140は、プロセッサ130からの制御を受けて動作する。
【0102】
操作部150は、通信アプリケーションの起動・終了の制御などを行うユーザインタフェースであり、例えばボタンやタッチスクリーンなどである。操作部150は、タッチスクリーンなどから入力された情報をプロセッサ130に入力する。
【0103】
マイク160は、音声信号を入力する。また、スピーカ170は音声信号を出力する。マイク160及びスピーカ170は、それぞれ符号化処理部及び復号化処理部を備えている。
【0104】
プロセッサ130及びメモリ180は、例えば図2に示した制御部30の機能を実現する。具体的には、メモリ180は、図2に示した通信制御部39、使用状態管理部38及びサーチ制御部37などによる処理を実現するプログラムなどの各種プログラムを記憶している。そして、プロセッサ130は、これらのプログラムをメモリ180から読み出して実行することで、上述の各機能を実現するプロセスを生成する。
【符号の説明】
【0105】
1 無線通信端末装置
11 3G無線制御部
12 WiFi無線制御部
13 WiMAX無線制御部
21 3Gベースバンド処理部
22 WiFiベースバンド処理部
23 WiMAXベースバンド処理部
30 制御部
31 3G圏内サーチ処理部
32 WiFi圏内サーチ処理部
33 WiMAX圏内サーチ処理部
34 3G圏外サーチ処理部
35 WiFi圏外サーチ処理部
36 WiMAX圏外サーチ処理部
37 サーチ制御部
38 使用状態管理部
39 通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータ通信方式の中から一つを選択して、選択したデータ通信方式を用いて通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部が選択したデータ通信方式以外のデータ通信方式に対応する基地局を検出するサーチ処理部と、
前記複数のデータ通信方式の通信状態及び予め決められている優先度を基に、通信に使用しているデータ通信方式以外のデータ通信方式を用いた前記サーチ処理部による前記基地局の検出処理の実行頻度を制御するサーチ制御部と、
を備えたことを特徴とする無線通信端末装置。
【請求項2】
前記サーチ制御部は、優先度が最も高いデータ通信方式を用いて前記無線通信部が通信を行っていない場合、優先度が低い他のデータ通信方式の前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を所定頻度とし、優先度が最も高いデータ通信方式を用いて前記無線通信部が通信を行っている場合、優先度が低い他のデータ通信方式の前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を前記所定頻度よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末装置。
【請求項3】
前記サーチ制御部は、優先度が最も高いデータ通信方式を用いて前記無線通信部が通信を行っている場合であって、優先度が最も高いデータ通信方式の電界強度が所定値以下の場合、優先度が低い他のデータ通信方式の前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を所定頻度とし、また、優先度が最も高いデータ通信方式の電界強度が所定値より大きい場合、他のデータ通信方式の前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を前記所定頻度よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末装置。
【請求項4】
前記サーチ制御部は、伝送速度が高いほどデータ通信方式の優先度が高くなるように決められた優先度を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。
【請求項5】
前記サーチ制御部は、前記優先度として第1優先度及び第2優先度を用い、前記第1優先度が最も高い第1データ通信方式を用いて無線通信部が通信を行っている場合であって、前記第1データ通信方式の電界強度が所定値より大きい場合、前記第1データ通信方式及び前記第2優先度が最も高い第2データ通信方式以外の低優先度データ通信方式を用いた前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を第1頻度とし、また、前記第1データ通信方式の電界強度が所定値以下であり、且つ前記第2データ通信方式の電界強度が所定値以下の場合、前記低優先度データ通信方式を用いた前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を前記第1頻度よりも高い第2頻度とし、前記第1データ通信方式の電界強度が所定値以下であり、且つ前記第2データ通信方式の電界強度が所定値より大きい場合、前記低優先度データ通信方式を用いた前記サーチ処理部による基地局の検出処理の実行頻度を前記第1頻度よりも高く前記第2頻度よりも低い第3頻度とすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末装置。
【請求項6】
前記サーチ制御部は、前記第1優先度として伝送速度が高いほどデータ通信方式の優先度が高くなるように決められた優先度を用い、前記第2優先度として1つの基地局における通信範囲が広いほどデータ通信方式の優先度が高くなるように決められた優先度を用いることを特徴とする請求項5に記載の無線通信端末装置。
【請求項7】
前記サーチ処理部は、自装置が特定のデータ通信方式を用いた通信の圏外にある状態で該特定のデータ通信方式を用いて通信可能な基地局の検出を行う圏外サーチ及び自装置が特定のデータ通信方式を用いた通信の圏内にある状態で該特定のデータ通信方式を用いて通信可能な基地局の検出を行う圏内サーチという2つのサーチ方式を実施し、
前記サーチ制御部は、前記サーチ処理部による圏外サーチにおける検出方法を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。
【請求項8】
接続している基地局との間の通信が所定条件となった場合に、前記サーチ処理部により検出された基地局を接続先とするようハンドオーバを行うハンドオーバ処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。
【請求項9】
複数のデータ通信方式の中から一つを選択して、選択したデータ通信方式を用いて通信を行い、
前記複数のデータ通信方式の通信状態及び予め決められた優先度を基に、通信に使用しているデータ通信方式以外のデータ通信方式を用いた基地局の検出処理の実行頻度を制御し、
前記基地局の検出処理の実行頻度の制御を受けて、通信に使用しているデータ通信方式以外のデータ通信方式に対応する基地局を検出する
ことを特徴とする無線通信端末装置制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−90069(P2013−90069A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227450(P2011−227450)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】