説明

無線選択呼出受信機

【課題】 電源電圧を制御して消費電力を低減させる。
【解決手段】 受信メッセージの表示部8を駆動する制御部6、メッセージの記憶部14、DC/DCコンバータ10、同コンバータ10の電圧を検出するA/D変換器24などを含み、制御部6、記憶部14、A/D変換器24にはコンバータ10より電池20の電圧を昇圧して電源が供給される。また、コンバータ10は与えられた制御信号54にもとづいて第1の電圧およびこの電圧より高い第2の電圧を電源として出力する。制御部6が構成する受信検出手段は、無線部4を通じてメッセージを受信したことを検出する。制御部6が構成する電圧制御手段は制御信号54を出力してコンバータ10を制御し、常時は上記コンバータに第1の電圧を出力させ、上記受信検出手段がメッセージの受信を検出したときは、一定時間、DC/DCコンバータ10に第2の電圧を出力させる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示機能を備えた無線選択呼出受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表示機能を備えた無線選択呼出受信機は、無線部、制御部、記憶部、液晶表示装置などを含んで構成されている。無線部はアンテナが受信した無線信号を増幅して復調し、そして制御部は無線部からの復調信号より受信メッセージを抽出して記憶部に格納するとともに、液晶表示装置を駆動してメッセージを表示させる。また、従来の無線選択呼出受信機はDC/DCコンバータを備え、DC/DCコンバータにより電池の電圧を昇圧し、昇圧した電圧を電源として上記制御部および記憶部に供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記制御部および記憶部は通常、集積回路により構成されており、そして、近年の集積回路技術の進歩により、この種の集積回路は乾電池1本分の低い電源電圧でも動作可能となっている。しかし、液晶表示装置は低電圧で動作するものがなく、したがって、液晶表示装置の駆動回路を含む上記制御部は、液晶表示装置の駆動に必要な高電圧で動作させざるを得ず、制御部の主要部は低電圧で動作可能であるにもかかわらず、上述のように電池の電圧をDC/DCコンバータにより昇圧した電圧を電源としている。また、制御部をこのように高電圧で動作させる結果、制御部との間でデータを授受する記憶部についても同様に高電圧で動作させている。しかし、電源電圧が高いと回路に流れる電流も大きくなり、必然的に消費電力の増大を招いていた。無線選択呼出受信機は電池を電源としているため、電池寿命の延長などを図る上で消費電力の低減は重要な課題である。そこで、本発明の目的は、電源電圧を切り替え制御する構成として消費電力の低減を図った無線選択呼出受信機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するため、受信メッセージを表示する表示部と、表示部を駆動する制御部と、電池の電圧を昇圧するDC/DCコンバータとを含み、少なくとも制御部はDC/DCコンバータが出力する電圧を電源として動作する無線選択呼出受信機であって、DC/DCコンバータは与えられた制御信号にもとづき第1の電圧および第1の電圧より高い第2の電圧を切り替えて出力し、メッセージを受信したことを検出する受信検出手段と、制御信号を出力してDC/DCコンバータを制御し、常時はDC/DCコンバータに第1の電圧を出力させ、受信検出手段がメッセージを受信したことを検出したときは、一定時間、DC/DCコンバータに第2の電圧を出力させる電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0005】すなわち、本発明の無線選択呼出受信機では、電圧制御手段が、制御信号を出力してDC/DCコンバータを制御し、常時はDC/DCコンバータに第1の電圧を出力させ、一方、受信検出手段がメッセージを受信したことを検出したときは、一定時間、DC/DCコンバータに第2の電圧を出力させる。したがって、メッセージの表示が必要な場合にのみ、DC/DCコンバータは一定時間、高電圧の第2の電圧を制御部に供給し、それ以外は低電圧の第1の電圧を制御部に供給する。そのため、従来のように常時、高電圧を制御部に供給する場合に比べ消費電力を大幅に低減することができる。その結果、電池寿命の延長、電池交換に伴う経済的負担の軽減、さらには小型の電池を用いることによる装置の小型化を実現できる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例について図面を参照して説明する。図1は本発明による無線選択呼出受信機の一例を示すブロック図、図2は図1の無線選択呼出受信機を構成する制御部を詳しく示すブロック図、図3は図2の制御部を構成するマイクロコンピュータを機能的に表す機能ブロック図である。図1に示したように、この無線選択呼出受信機2は、無線部4、制御部6、液晶表示装置8(LCD)、DC/DCコンバータ10などを含んで構成されている。無線部4は、アンテナ12により受信された無線信号を増幅し、復調する。制御部6は、無線部4からの復調信号より受信メッセージを抽出して液晶表示装置8にメッセージを表示させたり、DC/DCコンバータ10の制御などを行う。制御部6の機能については後にさらに詳しく説明する。記憶部14は、制御部6が抽出した受信メッセージなどを格納するためのものである。増幅器16およびスピーカ18は、本発明に係わる呼出音発生手段および警報音発生手段を構成しており、制御部6からの信号にもとづいてメッセージを受信したことを利用者に通知する呼出音や、電池20の電圧が異常であることを利用者に知らせる警報音などを発生する。
【0007】操作スイッチ22は、無線選択呼出受信機2の筐体の操作面に設けられており、利用者が、記憶部14に記憶されているメッセージを表示させたい場合などに操作する。制御部6はこの操作スイッチ22の操作にもとづいて記憶部14からメッセージを読み出し、液晶表示装置8を駆動して表示させる。A/D変換器24は、DC/DCコンバータ10の出力電圧をデジタル信号に変換し、制御部6に供給する。DC/DCコンバータ10は、電池20の電圧を昇圧し、電源電圧として電圧線26を通じて制御部6、記憶部14、ならびにA/D変換器24に出力する。DC/DCコンバータ10は電圧の切り換えが可能な構成となっており、制御部6からの制御信号にもとづいて、第1の電圧および第1の電圧より高い第2の電圧を切り替えて出力する。電池20は、電源線28を通じて、DC/DCコンバータ10に電源電圧を供給するとともに、無線部4および増幅器16に電源電圧を供給する。したがって、無線部4および増幅器16は常に電池20からの低電圧で動作する。また、DC/DCコンバータ10は本実施の形態例では第1の電圧を出力するとき電池20から供給される電圧をそのまま出力する。
【0008】次に、制御部6について詳しく説明する。制御部6は、全体が1つの集積回路により構成され、図2R>2に示したように、例えば8ビットのマイクロコンピュータ30を構成するCPU32(中央処理装置)およびCPU32を動作させるプログラムデータを格納したROM34(読み出し専用メモリ)、デコーダ36、液晶表示装置8のドライバ38、ならびにタイマー40を備え、各部は8ビットバス42により相互に接続されている。
【0009】デコーダ36は、無線部4が復調した信号から呼出番号を抽出し、抽出した呼出番号と自己の呼出番号とを比較し、両者が一致した場合は受信検出信号を8ビットバス42に出力すると共に、無線部4からの復調信号に含まれる受信メッセージを取り込む。デコーダ36はまた、上記受信検出信号を出力する際、鳴音信号を増幅器16に供給して呼出音を発生させる。
【0010】図3に示したように、マイクロコンピュータ30は機能的には受信検出手段44、電圧制御手段46、スイッチ検出手段48、電圧判定手段50、表示制御手段52を構成している。受信検出手段44は、詳しくは上記デコーダ36とマイクロコンピュータ30とにより実現され、デコーダ36が受信検出信号を出力したことでメッセージを受信したことを検出する。スイッチ検出手段48は、操作スイッチ22の操作状態を監視し、操作スイッチ22が操作されたときは、そのことを電圧制御手段46に通知する。
【0011】電圧制御手段46は、制御信号54を出力してDC/DCコンバータ10を制御し、常時はDC/DCコンバータ10に第1の電圧を出力させ、受信検出手段44がメッセージを受信したことを検出したとき、またはスイッチ検出手段48が操作スイッチ22が操作されたことを検出したとき、一定時間、DC/DCコンバータ10に第2の電圧を出力させる。なお、電圧制御手段46は、DC/DCコンバータ10に第2の電圧を出力させるとき、タイマー40(本発明に係わる計時手段)を起動し、その後、タイマー40が一定時間の経過を表す信号を出力したとき、DC/DCコンバータ10に制御信号54を出力して、第1の電圧を出力させる。
【0012】電圧判定手段50は、A/D変換器24が出力するデジタル信号によりDC/DCコンバータ10の出力電圧が正常か異常かを判定し、異常と判定した場合は増幅器16に警報音信号を供給して警報音を発生させる。また、表示制御手段52は、デコーダ36が取り込んだ受信メッセージをデコーダ36より受け取り、まず本発明に係わる記憶制御手段として動作してメッセージを記憶部14に格納し、一方、メッセージをドライバ38に供給して液晶表示装置8にメッセージを表示させる。
【0013】次にこのように構成された無線選択呼出受信機2の動作について説明する。図4は本実施の形態例の無線選択呼出受信機2の動作を示すフローチャート、図5は無線選択呼出受信機2の動作を示すタイミングチャートである。以下ではこれらの図面も適宜参照する。まず、液晶表示装置8はドライバ38によって駆動されておらず、液晶表示装置8にはメッセージなどは表示されていないものとする。このとき受信検出手段44およびスイッチ検出手段48はそれぞれメッセージの受信および操作スイッチ22の操作を待ち受けている状態にあり(ステップS1)、そして、図5に示したように、DC/DCコンバータ10は、電圧制御手段46からの制御信号54がハイレベル(“H”)であるため、第1の電圧VLを出力している。したがって、制御部6、記憶部14、ならびにA/D変換器24は低電圧の第1の電圧を電源として低消費電力で動作している。
【0014】ここで、タイミングT1(図5)でメッセージを含む信号が送信されてきたとすると、無線部4は、アンテナ12により受信されたこの無線信号を増幅し、復調する。そして、受信検出手段44を構成するデコーダ36は、無線部4が復調した信号から呼出番号を抽出し、抽出した呼出番号と自己の呼出番号とを比較する。これらの呼出番号が一致した場合、デコーダ36は受信検出信号を8ビットバス42に出力してマイクロコンピュータ30にメッセージの受信を知らせると共に、無線部4からの復調信号に含まれる受信メッセージを取り込む。デコーダ36はまた、上記受信検出信号を出力する際、鳴音信号を増幅器16に供給して呼出音を発生させる。そして、受信検出手段44はメッセージを受信したことを電圧制御手段46および電圧判定手段50に通知する(ステップS1でYESの場合)。
【0015】受信検出手段44からの通知を受け、電圧判定手段50はDC/DCコンバータ10の出力電圧をデジタル信号に変換すべくA/D変換器24を制御し(ステップS2)、その結果A/D変換器24が出力したデジタル信号によりDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDが正常か異常かを判定する(ステップS3)。その際、電圧判定手段50は、第1の電圧より低い基準電圧VLLとDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDを比較し、出力電圧VDDが基準電圧VLL以上のときは正常と判定する。
【0016】ここで、電圧判定手段50は、異常であると判定した場合には(NO)、増幅器16に警報音信号を供給する。増幅器16はこの信号を増幅してスピーカ18に供給し、警報音を発生させて利用者に電池電圧が低すぎることを通知する(ステップS4)。
【0017】一方、電圧判定手段50が正常であると判定した場合(YES)、電圧制御手段46は、上述のように受信検出手段44からメッセージ受信の通知を受けていることから、DC/DCコンバータ10の出力電圧を切り替えるべく制御する(ステップS5)。すなわち、電圧制御手段46は、ローレベル(“L”)の制御信号54をDC/DCコンバータ10に出力し、第1の電圧より高い第2の電圧VHを出力させる。また、電圧制御手段46はローレベルの制御信号54を出力するとき同時にタイマー40を起動する。図5に示したように、電圧制御手段46がタイミングT1でローレベルの制御信号54を出力すると、DC/DCコンバータ10の出力電圧はその後、上昇を開始し、タイミングT2で第2の電圧VHに達する。
【0018】そして、電圧判定手段50は、再度、DC/DCコンバータ10の出力電圧をデジタル信号に変換すべくA/D変換器24を制御し(ステップS6)、その結果A/D変換器24が出力したデジタル信号によりDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDが正常か異常かを判定する(ステップS7)。その際、電圧判定手段50は、出力電圧VDDが、本来の第2の電圧VHの±10%の許容範囲をはずれているとき出力電圧VDDは異常であると判定する。ここで、電圧判定手段50は、異常であると判定した場合には(NO)、上述の場合と同様、増幅器16に警報音信号を供給する。増幅器16はこの信号を増幅してスピーカ18に供給し、警報音を発生させて利用者に電源電圧が異常であることを通知する(ステップS8)。一方、電圧判定手段50が正常であると判定した場合は(YES)、DC/DCコンバータ10から供給される第2の電圧を電源として制御部6、記憶部14、ならびにA/D変換器24が動作する。そして、表示制御手段52は、デコーダ36が取り込んだ受信メッセージをデコーダ36より受け取り、まず記憶部14に格納し、一方、ドライバ38に供給して液晶表示装置8にメッセージを表示させる(ステップS9)。
【0019】以上、ステップS1でメッセージが受信された場合を説明したが、ステップS1で利用者が例えば記憶部14に記憶されているメッセージを表示するため操作スイッチ22を操作した場合には、スイッチ検出手段48がこれを検出して電圧制御手段46および電圧判定手段50に通知する。以降の動作は、上述の場合と基本的に同じである。
【0020】すなわち、ステップS2、S3においてDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDが電圧判定手段50により調べられ、基準電圧VLLより低い場合はステップS4で警報が発生され、正常な場合は、電圧制御手段46はステップS5においてローレベルの制御信号54を出力してDC/DCコンバータ10に第2の電圧を出力させる。その後、電圧判定手段50により再度、電圧がチェックされて(ステップS6、S7)、異常なら警報が発せられ(ステップS8)、正常なら、ステップS9において、表示制御手段52により、記憶部14からメッセージが読み出され、ドライバ38を通じて液晶表示装置8に表示される。
【0021】その後、電圧制御手段46はDC/DCコンバータ10に対して出力電圧をもとの電圧に切り替えさせる制御を行う。すなわち電圧制御手段46は、タイマー40が一定時間の経過を表す信号を出力するのを待機し(ステップS10)、タイマー40が例えばタイミングT3でこの信号を出力したとすると、電圧制御手段46は、スイッチ検出手段48からスイッチ操作の通知を受けていないなら、DC/DCコンバータ10の出力電圧をもとの電圧にもどすべくDC/DCコンバータ10を制御する。ただし、それに先だって電圧判定手段50は、上述の場合と同様にDC/DCコンバータ10の出力電圧を調べる。すなわち、電圧判定手段50は、DC/DCコンバータ10の出力電圧をデジタル信号に変換すべくA/D変換器24を制御し(ステップS11)、その結果A/D変換器24が出力したデジタル信号によりDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDが正常か異常かを判定する(ステップS12)。その際、電圧判定手段50は、出力電圧VDDが、本来の第2の電圧VHの±10%の許容範囲をはずれているとき出力電圧VDDは異常であると判定する。
【0022】ここで、電圧判定手段50が異常であると判定した場合は(NO)、増幅器16に警報音信号を供給する。増幅器16はこの信号を増幅してスピーカ18に供給し、警報音を発生させて利用者に電池電圧が異常であることを通知する(ステップS13)。一方、電圧判定手段50が正常であると判定した場合(YES)、電圧制御手段46はDC/DCコンバータ10の出力電圧を切り換えるべく制御する(ステップS14)。すなわち、電圧制御手段46は、ハイレベルの制御信号54をDC/DCコンバータ10に出力し、第1の電圧VLを出力させる。図5に示したように、電圧制御手段46がタイミングT3でハイレベルの制御信号54を出力すると、DC/DCコンバータ10の出力電圧はその後、下降を開始し、タイミングT4で第1の電圧VLに達する。
【0023】そして、電圧判定手段50は、再度、DC/DCコンバータ10の出力電圧をデジタル信号に変換すべくA/D変換器24を制御し(ステップS15)、その結果A/D変換器24が出力したデジタル信号によりDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDが正常か異常かを判定する(ステップS16)。その際、第1の電圧より低い基準電圧VLLとDC/DCコンバータ10の出力電圧VDDを比較し、出力電圧VDDが基準電圧VLL以上のときは正常と判定する。
【0024】ここで、電圧判定手段50が異常であると判定した場合は(NO)、上述の場合と同様、増幅器16に警報音信号を供給する。増幅器16はこの信号を増幅してスピーカ18に供給し、警報音を発生させて利用者に電源電圧が異常であることを通知する(ステップS17)。一方、電圧判定手段50が正常であると判定した場合は(YES)、DC/DCコンバータ10から供給される第1の電圧を電源として制御部6、記憶部14、ならびにA/D変換器24が動作し、この第1の電圧ではドライバ38は動作せず、したがって液晶表示装置8はメッセージなどの表示はいっさい行わない(ステップS18)。
【0025】このように、本実施の形態例の無線選択呼出受信機2では、液晶表示装置8にメッセージを表示する場合にのみDC/DCコンバータ10は高電圧の第2の電圧を出力し電源として制御部6、記憶部14、ならびにA/D変換器24に供給するので、従来のように常時、高電圧を制御部6などに供給する場合に比べ消費電力を大幅に低減することができる。その結果、電池寿命の延長、電池交換に伴う経済的負担の軽減、さらには小型の電池を用いることによる装置の小型化を実現できる。また、本実施の形態例では、DC/DCコンバータ10の出力電圧を適宜チェックして、電源電圧が電池20の消耗などにより適切な値でない場合には警報が発せられるので、利用者は電池20の消耗などを速やかに把握して電池交換など必要な措置をとることができる。
【0026】次に本発明の第2の実施の形態例について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する説明はここでは省略する。この無線選択呼出受信機56が上記実施の形態例の無線選択呼出受信機2と異なるのは、音声合成集積回路により構成された音声合成部58を備えている点である。音声合成部は、DC/DCコンバータ10の出力電圧を電源として動作し、制御部6から受信メッセージを受け取り、その音声信号を音声合成技術により生成して増幅器16に供給する。したがって、この無線選択呼出受信機56ではメッセージが液晶表示装置8に表示されるだけでなく、音声としてスピーカ18より発せられる。
【0027】そして、音声合成部58は上述のようにDC/DCコンバータ10の出力電圧により動作し、DC/DCコンバータ10は上述のように制御部6により電圧が切り替えられるので、メッセージを液晶表示装置8に表示し、そしてメッセージの音声を発生する場合にのみ音声合成部58には、音声合成部58の動作に必要な高電圧の第2の電圧が供給される。そのため、この第2の実施の形態例でも、上記実施の形態例と同様の効果が得られる。音声合成集積回路は一般に他のデバイスに比べて動作電源電圧が高いため、消費電力を削減する上でこのような構成が有効である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、受信メッセージを表示する表示部と、表示部を駆動する制御部と、電池の電圧を昇圧するDC/DCコンバータとを含み、少なくとも制御部はDC/DCコンバータが出力する電圧を電源として動作する無線選択呼出受信機であって、DC/DCコンバータは与えられた制御信号にもとづき第1の電圧および第1の電圧より高い第2の電圧を切り替えて出力し、メッセージを受信したことを検出する受信検出手段と、制御信号を出力してDC/DCコンバータを制御し、常時はDC/DCコンバータに第1の電圧を出力させ、受信検出手段がメッセージを受信したことを検出したときは、一定時間、DC/DCコンバータに第2の電圧を出力させる電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】すなわち、本発明の無線選択呼出受信機では、電圧制御手段が、制御信号を出力してDC/DCコンバータを制御し、常時はDC/DCコンバータに第1の電圧を出力させ、一方、受信検出手段がメッセージを受信したことを検出したときは、一定時間、DC/DCコンバータに第2の電圧を出力させる。したがって、メッセージの表示が必要な場合にのみ、DC/DCコンバータは一定時間、高電圧の第2の電圧を制御部に供給し、それ以外は低電圧の第1の電圧を制御部に供給する。そのため、従来のように常時、高電圧を制御部に供給する場合に比べ消費電力を大幅に低減することができる。その結果、電池寿命の延長、電池交換に伴う経済的負担の軽減、さらには小型の電池を用いることによる装置の小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線選択呼出受信機の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の無線選択呼出受信機を構成する制御部を詳しく示すブロック図である。
【図3】図2の制御部を構成するマイクロコンピュータを機能的に表す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態例の無線選択呼出受信機の動作を示すフローチャートである。
【図5】無線選択呼出受信機の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2……無線選択呼出受信機、4……無線部、6……制御部、8……液晶表示装置、10……DC/DCコンバータ、12……アンテナ、14……記憶部、16……増幅器、18……スピーカ、20……電池、22……操作スイッチ、24……A/D変換器、26……電圧線、28……電源線、30……マイクロコンピュータ、32……CPU、34……ROM、36……デコーダ、38……ドライバ、40……タイマー、42……8ビットバス、44……受信検出手段、46……電圧制御手段、48……第2の電圧制御手段、50……電圧判定手段、52……表示制御手段、54……制御信号、56……無線選択呼出受信機、58……音声合成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 受信メッセージを表示する表示部と、前記表示部を駆動する制御部と、電池の電圧を昇圧するDC/DCコンバータとを含み、少なくとも前記制御部は前記DC/DCコンバータが出力する電圧を電源として動作する無線選択呼出受信機であって、前記DC/DCコンバータは与えられた制御信号にもとづき第1の電圧および前記第1の電圧より高い第2の電圧を切り替えて出力し、さらに、前記無線選択呼出受信機は、メッセージを受信したことを検出する受信検出手段と、前記制御信号を出力して前記DC/DCコンバータを制御し、常時は前記DC/DCコンバータに前記第1の電圧を出力させ、前記受信検出手段がメッセージを受信しそれを表示又は音声出力するときは、前記DC/DCコンバータに前記第2の電圧を出力させ、前記表示又は音声出力の後、前記DC/DCコンバータに前記第1の電圧を出力させる電圧制御手段と、前記電圧制御手段が前記DC/DCコンバータに前記第1の電圧を出力させるときは前記DC/DCコンバータの出力電圧が前記第1の電圧より低い第1の基準電圧以下の場合に異常と判定し、前記電圧制御手段が前記DC/DCコンバータに前記第2の電圧を出力させるときは前記DC/DCコンバータの出力電圧が前記第2の電圧を含む許容範囲をはずれている場合に異常と判定する電圧判定手段と、を含むことを特徴とする無線選択呼出受信機。
【請求項2】 前記受信検出手段および前記電圧制御手段は前記制御部により構成されていることを特徴とする請求項1記載の無線選択呼出受信機。
【請求項3】 経過時間を計測する計時手段をさらに備え、前記電圧制御手段は、前記計時手段による計測結果にもとづいて一定時間、前記DC/DCコンバータに前記第2の電圧を出力させることを特徴とする請求項1記載の無線選択呼出受信機。
【請求項4】 利用者が操作する操作スイッチと、前記操作スイッチが操作されたことを検出するスイッチ検出手段と、をさらに備え、前記電圧制御手段は、前記スイッチ検出手段が前記操作スイッチが操作されたことを検出したとき、一定時間、前記DC/DCコンバータに前記第2の電圧を出力させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の無線選択呼出受信機。
【請求項5】 前記スイッチ検出手段は前記制御部により構成されていることを特徴とする請求項4記載の無線選択呼出受信機。
【請求項6】 さらに、前記DC/DCコンバータの出力電圧をデジタル信号に変換するA/D変換器と、警報音を発生する警報発生手段と、を含み、前記電圧判定手段は、前記電圧制御手段が前記DC/DCコンバータに前記第1の電圧を出力させるとき、前記A/D変換器の出力電圧が前記第1の電圧より低い第1の基準電圧以下の場合に異常と判定し、前記電圧制御手段が前記DC/DCコンバータに前記第2の電圧を出力させるとき、前記A/D変換器の出力電圧が前記第2の電圧を含む許容範囲をはずれている場合に異常と判定し、異常と判定した場合は前記警報発生手段に警報音を発生させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の無線選択呼出受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2001−57685(P2001−57685A)
【公開日】平成13年2月27日(2001.2.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−209190(P2000−209190)
【分割の表示】特願平10−111516の分割
【出願日】平成10年4月6日(1998.4.6)
【出願人】(000197366)静岡日本電気株式会社 (1,236)