説明

無線選択呼出受信機

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線選択呼出受信機に関し、特にそれぞれ個別の動作を行わせるための複数の操作スイッチを有する無線選択呼出受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の複数の操作スイッチを有する無線選択呼出受信機では、ユーザが例えばメモリからのメッセージ読出し用のスイッチを操作したときは、無線部が受信動作中と否とには関係なく、制御部はメッセージの読込みおよびメッセージの表示を遅滞なく行うように、時刻更新や通常の処理に使用するサブクロックではなくメインクロックを動作させてスイッチの割込み処理を高速に行う構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の無線選択呼出受信機では、ユーザが例えばメモリからのメッセージ読出し用や時刻修正用のスイッチを操作したときは、無線部が受信動作中と否とには関係なく、制御部はサブクロックではなくメインクロックを動作させてスイッチの割込み処理を高速に行う構成となっていた。
【0004】したがって、無線選択呼出受信機の無線部が受信動作を行っている際にユーザがメモリからのメッセージ読出し用や時刻修正用のスイッチを操作したときはメインクロックが動作するので、このメインクロックの高調波ノイズおよびこのメインクロックで動作するCPUなどから発生するノイズによって読込みメッセージに誤りが生じたり、ID(識別番号)の抽出に失敗して自無線選択呼出受信機宛の呼出しを受信できないことがあるという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、無線部が受信動作中はスイッチの割込みを禁止してメインクロックを動作させないようにすることにより、受信動作時におけるメインクロックの高調波ノイズおよびメインクロックを使用しているCPUなどのノイズの影響を削減した無線選択呼出受信機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ユーザの操作によってそれぞれ鳴音リセット,表示のオン/オフ,時刻修正および記憶されたメッセージの読出しを含む動作を行わせるための複数のスイッチを備える無線選択呼出受信機において、アンテナを通して基地局から受信した無線信号を復調する無線部が受信動作中か否かを認定する動作認定手段と、この動作認定手段が前記無線部の前記受信動作中を認定したときには前記ユーザが前記スイッチを操作してもそのスイッチの割込みを禁止するスイッチ割込み禁止手段とを備えることを特徴とする無線選択呼出受信機が得られる。
【0007】また、前記スイッチ割込みの禁止時にはその旨を表示する表示手段を備えることを特徴とする無線選択呼出受信機が得られる。
【0008】さらに、前記無線部の前記受信動作中か否かを認定する無線部動作認定部と、前記複数のスイッチの操作によるスイッチ割込みを制御するスイッチ割込み制御部と、前記無線選択呼出受信機内のすべてのシーケンス制御を司る制御部と、この制御部が高速処理を行うときまたは前記スイッチ割込みの処理を行うときに起動されるメインクロックとを備えることを特徴とする無線選択呼出受信機が得られる。
【0009】そして、前記無線部動作認定部が前記無線部の動作状態を調べて前記受信動作中と認定したときに前記スイッチ割込み制御部はスイッチ割込み禁止信号を出力し、前記制御部は前記メインクロックを起動せず、前記スイッチ割込み制御部は前記表示部にスイッチ割込み禁止中の表示制御を行うことを特徴とする無線選択呼出受信機が得られる。
【0010】そしてまた、前記無線部動作認定部が前記無線部の非動作を認定したときに前記スイッチ割込み制御部はスイッチ割込み許可信号を出力し、前記制御部は前記メインクロックを起動してスイッチ割込み処理を行い、前記スイッチ割込み制御部は前記表示部にスイッチ割込み動作中の表示制御を行うことを特徴とする無線選択呼出受信機が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の無線選択呼出受信機の一実施形態を示すブロック図、図2は本実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【0013】図1を参照すると、本発明の一実施形態の無線選択呼出受信機は、アンテナ1により受信された図示していない基地局からの無線信号を復調する無線部2と、無線選択呼出受信機内のすべてのシーケンス制御を司る制御部3と、無線部2が受信動作中か否かを認定する無線部動作認定部4と、鳴音リセット,表示のオン/オフ,時刻修正および記憶されたメッセージの読出しなどを操作するためのスイッチ5と、このスイッチ5の割込みを制御するスイッチ割込み制御部6と、スイッチ割込み禁止の情報およびメッセージ等の情報を表示する表示部7と、表示部7のLCDを点灯駆動する表示制御部8と、制御部3が高速処理を行う時やスイッチ割込みの処理を行うために起動されるメインクロック9と、制御部3が時刻更新や通常の処理を行うときに使用するために常時起動しているサブクロック10と、自無線選択呼出受信機の識別番号(ID)をあらかじめ格納しておくID−ROM11と、自無線選択呼出受信機の呼出しを報知する報知部12とを備えている。
【0014】そして、無線部動作認定部4は制御部3により動作を制御される無線部2の動作状態を調べ、無線部2の受信動作中を認定したときはスイッチ割込み制御部6を制御してスイッチ割込み禁止信号を制御部3に送らせ、制御部3はこのスイッチ割込み禁止信号を受信するとメインクロック9の使用を行わない。一方、スイッチ割込み制御部6は表示制御部8を制御して表示部7にスイッチ割込み禁止中の表示を行わせる。
【0015】また、無線部動作認定部4が無線部2の非動作を認定したときは、スイッチ割込み制御部6を制御してスイッチ割込み許可信号を制御部3に送らせ、制御部3はこのスイッチ割込み許可信号を受信するとメインクロック9を起動してスイッチ割込み処理を高速に行い、スイッチ割込み制御部6は表示制御部8を制御して表示部7にスイッチ割込み動作中の表示を行わせる。
【0016】続いて、図1および図2を併用して本実施形態のスイッチ割込み禁止の動作について説明する。
【0017】無線部動作認定部4は無線部2が受信動作中か非動作中かを調べる(ステップS201)。そして無線部2が受信動作中であると認定したときには(S201でY)、スイッチ割込み制御部6を制御してスイッチ割込み禁止信号が制御部3に送られると共に、スイッチ割込み制御部6は表示制御部8を制御して表示部7にスイッチ割込み禁止中の表示を行わせる(S206)。
【0018】S206でスイッチ割込み禁止中が表示されている状態で、ユーザがスイッチ5を操作してスイッチ割込みを行ったときは(S207でY)、スイッチ割込み制御部6はスイッチ割込み操作が行われたことを無視して(S208)スイッチ割込み禁止中表示のままの待受け状態となる(S209)。
【0019】また、S207でN、つまりユーザがスイッチ割込みを行わなかったときは、スイッチ割込み制御部6はこれを検出したとき直ちにスイッチ割込み禁止中表示のままの待受け状態とし(S209)、この状態を維持する。
【0020】S201でN、つまり無線部2が非動作中であると認定されたときは、通常の待受け状態を維持しておき(S202)、この状態でユーザがスイッチ5を操作してスイッチ割込みを行ったときは(S203でY)、制御部3はメインクロック9を起動し(S204)、スイッチ割込み処理を行った後、表示部7の表示をスイッチ割込み動作中に切り替える(S205)。
【0021】なお、S203でN、つまりユーザがスイッチ5の操作を行わなかったときは、S202に戻って通常の待受け状態を維持する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ユーザの操作によってそれぞれ鳴音リセット,表示のオン/オフ,時刻修正および記憶されたメッセージの読出しを含む動作を行わせるための複数のスイッチを備える無線選択呼出受信機において、アンテナを通して基地局から受信した無線信号を復調する無線部が受信動作中か否かを認定する動作認定手段と、この動作認定手段が無線部の受信動作中を認定したときにはユーザがスイッチを操作してもそのスイッチの割込みを禁止するスイッチ割込み禁止手段とを備えることにより、また、スイッチ割込みの禁止時にはその旨を表示する表示手段を備えることにより、そしてその実施態様として、上記無線部の受信動作中か否かを認定する無線部動作認定部と、複数のスイッチの操作によるスイッチ割込みを制御するスイッチ割込み制御部と、無線選択呼出受信機内のすべてのシーケンス制御を司る制御部と、この制御部が高速処理を行うときまたはスイッチ割込みの処理を行うときに起動されるメインクロックとを備えることにより、また、無線部動作認定部が無線部の動作状態を調べて受信動作中と認定したときにスイッチ割込み制御部はスイッチ割込み禁止信号を出力し、制御部はメインクロックを起動せず、スイッチ割込み制御部は表示部にスイッチ割込み禁止中の表示制御を行うことにより、さらに、無線部動作認定部が無線部の非動作を認定したときにスイッチ割込み制御部はスイッチ割込み許可信号を出力し、制御部はメインクロックを起動してスイッチ割込み処理を行い、スイッチ割込み制御部は表示部にスイッチ割込み動作中の表示制御を行うことにより、無線選択呼出受信機の無線部が受信動作中にユーザがスイッチ操作を行っても、このスイッチ割込みは無視されてメインクロックは動作しないので、スイッチ操作により発生するメインクロックの高調波ノイズおよびこのメインクロックで動作するCPUなどから発生するノイズによって読込みメッセージに誤りが生じたり、識別番号の抽出に失敗して自無線選択呼出受信機宛の呼出しを受信できないことが無くなるという効果を有する。
【0023】また、ユーザは表示を見ることによって、現在はスイッチ割込み禁止中であるか、またはスイッチ割込み動作中であるかを認識することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線選択呼出受信機の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 無線部
3 制御部
4 無線部動作認定部
5 スイッチ
6 スイッチ割込み制御部
7 表示部
8 表示制御部
9 メインクロック
10 サブクロック
11 ID−ROM
12 報知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユーザの操作によってそれぞれ鳴音リセット,表示のオン/オフ,時刻修正および記憶されたメッセージの読出しを含む動作を行わせるための複数のスイッチを備える無線選択呼出受信機において、アンテナを通して基地局から受信した無線信号を復調する無線部が受信動作中か否かを認定する動作認定手段と、この動作認定手段が前記無線部の前記受信動作中を認定したときには前記ユーザが前記スイッチを操作してもそのスイッチの割込みを禁止するスイッチ割込み禁止手段とを備えることを特徴とする無線選択呼出受信機。
【請求項2】 前記スイッチ割込みの禁止時にはその旨を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載の無線選択呼出受信機。
【請求項3】 前記無線部の前記受信動作中か否かを認定する無線部動作認定部と、前記複数のスイッチの操作によるスイッチ割込みを制御するスイッチ割込み制御部と、前記無線選択呼出受信機内のすべてのシーケンス制御を司る制御部と、この制御部が高速処理を行うときまたは前記スイッチ割込みの処理を行うときに起動されるメインクロックとを備えることを特徴とする請求項1記載の無線選択呼出受信機。
【請求項4】 前記無線部動作認定部が前記無線部の動作状態を調べて前記受信動作中と認定したときに前記スイッチ割込み制御部はスイッチ割込み禁止信号を出力し、前記制御部は前記メインクロックを起動せず、前記スイッチ割込み制御部は表示部にスイッチ割込み禁止中の表示制御を行うことを特徴とする請求項3記載の無線選択呼出受信機。
【請求項5】 前記無線部動作認定部が前記無線部の非動作を認定したときに前記スイッチ割込み制御部はスイッチ割込み許可信号を出力し、前記制御部は前記メインクロックを起動してスイッチ割込み処理を行い、前記スイッチ割込み制御部は表示部にスイッチ割込み動作中の表示制御を行うことを特徴とする請求項3記載の無線選択呼出受信機。

【図1】
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【図2】
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【特許番号】第2852245号
【登録日】平成10年(1998)11月13日
【発行日】平成11年(1999)1月27日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−156639
【出願日】平成8年(1996)6月18日
【公開番号】特開平10−4573
【公開日】平成10年(1998)1月6日
【審査請求日】平成8年(1996)6月18日
【出願人】(000197366)静岡日本電気株式会社 (1,236)
【参考文献】
【文献】特開 平4−7921(JP,A)
【文献】特開 平4−304042(JP,A)
【文献】特開 平7−203510(JP,A)
【文献】特開 平8−19018(JP,A)
【文献】特開 平3−42921(JP,A)