説明

無線金融トランザクションでプッシュ技術を実施するシステム及び方法

取引を実行する方法が提供され、ネットワークを介してハンドヘルド装置に金融情報を通信することを有する。金融情報は、ハンドヘルド装置により開始され得る取引に関連する。ハンドヘルド装置は、プッシュ・ツー・トレード(Push to TradeTM)プロトコルを介してネットワークに接続される。この方法はまた、エンドユーザの代わりに取引を実行することも有する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して通信分野に関し、特に無線金融トランザクションでプッシュ技術を実施するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
概して、金融市場は、或る程度の収益性を実現するために、投資家が資産を購入する機会を与える。株式、派生商品、信託、投資信託、年金基金、金融市場及び債権のような投資手段は、投資家に資本を配分する選択肢を提供する例示的な投資商品を表す。(必ずしも全てではないにしろ)多くの取引環境では、対面の接触が生じる取引ピット(trading pit)で取引が行われる。これは、購入者及び販売者が、購入者と販売者とをマッチングする専門家に物理的に集まる場所である。しかし、(コンピュータを介した)電子通信は、取引処理での多くの部分を担う。全ての取引は“オークション”である。設定価格は存在せず、最後の取引が株式の“価格”であるとしばしば考えられる。実際に、価格は、何らかの購入者が何らかの時点で支払いたいと考える最高金額である。特定の株式の需要が高くなると、販売者が販売することを促すため、様々な購入者が価格を高く入札する。株式の需要が低くなると、購入者を引きつけるため、販売者は低価格で販売しなければならず、価格が低下する。
【0003】
トレーダーが何らかの所定のシステムに正規に認定されると、トレーダーは、提示のトランザクションが安全になり得るように、取引要求を取引ピットに供給し始めることができる。ほとんどの場合には、トレーダーは所定の商品を購入又は販売しようとする依頼者又は顧客のニーズに単に適応する。トレーダーの実際の“取引デスク”は非常に包括的になることがあり、また、制約的及びわずらわしくなることがある。通常ではトレーダーは多数の電話回線を備えており、同様に所定のトレーダーが市場価格を認識し、積極的に市場を認識し、市場に影響を及ぼし得るニュースを認識することを可能にする多数のデータフィードを備えている。同様に、取引を行う簡単なコンピュータシステムですら面倒で煩わしくなり得る。更に、取引を行おうとする所定のユーザは、不活発な取引システム及び遅延した情報交換を許容しなければならない。リアルタイムデータがトレーダーの何らかの成功にとって強力なツールを示すため、この情報は非常に時間に敏感である。更に、このようなデータフィードは、対応する市場データに効率的に伝達され、ネットワークを伝搬するときに情報の整合性を維持する。
【0004】
潜在的に何百万ドルがデリケートな均衡にあり、些細な計算エラー又は少量のデータ破壊ですら、関連するトレーダーに金融の被害を与え得る。従って、最適の取引を実行するための便利且つ効率的なプラットフォームを提供する機能は、システム設計者、ネットワーク設計者及び構成部品製造者にかなりの障害を提示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
様々な要因のため、インターネット型電子金融システムは、多数の望ましくない態様を有し得る。例えば、インターネットは、電子金融システムの動作が改変又は破壊の可能性なしに処理するという確信を確保するために必要なセキュリティを欠いている。インターネット金融システムのオペレータは、ハッキング、ウィルス、不正行為、及びインターネットでビジネスを行うことに関連する他の欠点を受けやすい。インターネット型システムのユーザは、金融トランザクションが安全であり、正しく認証され、プライバシーが損なわれないままであるという確信をしばしば欠いている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例では、無線取引を実行する装置が提供され、ネットワークを介して金融サービスプロバイダと通信するように動作可能なハンドヘルド装置を有する。ハンドヘルド装置は、金融サービスプロバイダ要素に情報を送信し、金融サービスプロバイダ要素から情報を受信するように動作可能であり、金融情報は、ハンドヘルド装置により開始された取引に関連する。ハンドヘルド装置は、取引を実行する前に、プッシュ・ツー・トレード(Push to TradeTM)プロトコルを介して金融サービスプロバイダ要素に接続される。
【0007】
本発明の特定の実施例では、方法が提供され、取引を実行する前に、ハンドヘルド装置を認定することを有する。所定のエンドユーザの認定は、何らかの適切な要素(例えば、音声認識モジュール、電話ID、システムID、アプリケーションID、取引デスク確認機構、ユーザID、ピクチャID、生体測定パラメータ等)を介して実現され、様々なレベルのセキュリティを許容されてもよい。従って、エンドユーザの安全な取引を確保するために、識別確認構成要素が使用されてもよい。更に、監査目的でタイムスタンプと音声ログと(例えば、インスタント又はダイレクトメッセージングに関する)データログとを記録するために、記録構成要素もまた提供されてもよい。これは、前の取引活動を調査しようとする何らかの規制機関、トレーダー又は金融プロバイダにとって有用なツールを提供する。
【0008】
本発明の様々な実施例は、多数の利点から利益を受け得る。1つ以上の実施例は、以下に説明する利点の一部又は全てから利益を受けてもよく、利益を受けなくてもよい。好ましいアーキテクチャに関連する1つの利点は、非常に高速であるという点である。多くのサービスプロバイダは、所定の位置に直接接続する機能を提供する。従って、エンドユーザが取引を実行することを決定すると、エンドユーザは、取引デスクに即座に接続され得る。取引デスクは容易に要求された取引を実行し得る。取引デスクは専用であり、エンドユーザの要求に対して即座に行動し得るように備えられてもよい。このことにより、ユーザは自分の財務状態を調整するために、リアルタイムのニュースで効率的に行動することが可能になる。
【0009】
本発明はまた、安全なネットワークで遠隔、無線且つ移動体での金融トランザクションを可能にする。更に、このアーキテクチャは、未許可のユーザへのアクセスを妨げる一方で、遠隔、無線且つ移動体での機能を実現し、安全な接続を提供し、未許可の位置からの金融トランザクションの実行を妨げる。このシステムはまた、エンドユーザのグループについての複数の金融通信装置を有する。これらの装置は通信ネットワークに接続され、これによって通信ネットワークの一部が移動体になる。このことは、トランザクションを如何なる数の許容される環境で実行する機会を与えられるため、トレーダーにかなりの柔軟性を提供する。
【0010】
本発明の更に他の利点は、トレーダーの識別情報を決定するために使用される安全且つプライベートの無線ネットワークの組み合わせに関する。同様に、このことにより、取引が特定のハンドヘルド装置から許可されているか否かを決定するアーキテクチャが可能になる。このシステムは、全ての参加者の全ての音声ログ及びキーストローク/テキスト(インスタント又はダイレクトメッセージングの場合)の監査追跡を保存し得る。
【0011】
本発明の特定の実施例は、これらの利点の一部又は全部を享受してもよく、享受しなくてもよい。以下の図面、説明及び特許請求の範囲から、他の技術的利点が当業者に容易に明らかになり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の完全な理解のため、及び更なる特徴及び利点について、添付図面と共に検討される以下の詳細な説明に言及が行われる。
【0013】
図1Aは、移動トレーダーが“プッシュ・ツー・トレード(Push to TradeTM)”プロトコルを使用して何らかの金融市場環境に関与する機会を提供するコンビニエンス金融システム10の概略ブロック図である。金融システム10は、ハンドヘルド装置11のような何らかの適切な装置を使用中でもよい複数のエンドユーザ12を有する。ハンドヘルド装置11が図1に図示されている。図1はまた、通信ネットワーク18と、管理モジュール22と、金融サービスプロバイダ要素26と、金融市場データ要素30とを有してもよい。ハンドヘルド装置は、1人以上のエンドユーザ12に金融システム10内の他の要素との接続性を提供する複数の要素を有し得るユーザインタフェースを有してもよい。
【0014】
本発明の教示によれば、金融システム10は、参加者が遠隔及び/又は移動位置から金融活動に関与することを可能にする、“プッシュ・ツー・トレード”を実装するコンビニエンス金融システムを提供する。本発明はまた、特定の地域が適切な取引場所として指定されている取引環境を提供し、他の場所は取引目的で使用することを禁止される。考えられる金融活動は、何らかの数の金融市場により提供されるもののような取引を含む。取引活動は、担保取引(ロングポジション及びショートポジション)、先物取引、債権取引、商品取引、金融市場での取引、又は他の適切な資産クラスでの取引に限定されず、これらを含み、如何なる適切な金融トランザクションを有してもよい。取引は如何なる適切な金融市場(例えば、FTSE、ドイツDAX、フランスCAC、NASDAQ、AMEX(American Exchange)、ニューヨーク証券取引所、Nikkei、債権又は国債市場、及びHan Seng Index等)で行われてもよい。他の金融市場も金融システム10により容易に適応可能である。
【0015】
金融システム10のアーキテクチャは、取引を実行する前にトレーダーの識別情報を決定するために使用される安全且つプライベートの無線ネットワークの組み合わせを提供する。次に、このことによって、このアーキテクチャは、取引が所定のハンドヘルド装置11から実行可能であるか否かを決定することが可能になる。このアーキテクチャはまた、“プッシュ・ツー・トーク(Push to TalkTM)”様式を利用することにより、エンドユーザに偏在的な接続性を提供する。金融システム10に関連する1つの利点は、迅速な取引シナリオにつながるため、その速度に関する。現在では、サービスプロバイダは、数秒足らずで所定の目的に直接接続する機能を提供する。従って、金融システム10を使用して、エンドユーザは、要求された取引を容易に実行し得る取引デスクに迅速に接続することができる。この向上した速度の特徴により、ユーザは自分の財務状態を調整するために、リアルタイムのニュースで効率的に行動することが可能になる。
【0016】
エンドユーザ12が金融市場を調べており、金の価格が急落していることを認識する例について検討する。何らかの個人にとって最適な取引が実現されるように、如何なる適切な市場データ並びに債権及び財務情報がリアルタイムにエンドユーザ12に提供されてもよい点に留意すべきである。エンドユーザ12は、単にハンドヘルド装置11を取り出し、これを起動する(現在ONでない場合)。起動時に、プッシュ・ツー・トレード機能が有効になり、1つ以上のアプリケーションが自動的に実行又はダウンロードされる。更に、エンドユーザ12が金融サービスプロバイダ要素26と直接連絡するときに、一連の無線アプリケーションが実行されてもよい。
【0017】
この例では、エンドユーザ12は、金で複数の財務状態を維持している。従って、エンドユーザが金の価格の急激な急落を考えてこれらの投資を迅速に終了することが必要である。エンドユーザ12は、仲介人(又は電子仲介人)に直接の接続を行うために、ハンドヘルド装置11を使用することができる。ここで所望の取引活動が受け入れられ得る。エンドユーザ12が要求している本人であることを確保するために、認証が行われてもよい。このことは、簡単なパスワード交換、音声認識プロトコル、又は他のバイオメトリック若しくはセキュリティ条件を有してもよい。金融システム10の動作に関する更なる詳細について、図1B〜8を参照して以下に説明する。
【0018】
システムは、移動電話によりアクセス可能な実質的に如何なる位置からでも適切な取引を実行してもよい。本発明の実施例では、取引を許可するために指定の取引地域が使用され得る。これらの2つの概念は結合されてもよく、相互に独立して存在してもよい。コンビニエンス金融システム10は通信ネットワーク18で実施されてもよい。通信ネットワーク18は、セルラネットワークでもよく、プライベート無線及び/又は有線ネットワークでもよい。後者の例は、WiFi及びWiMaxネットワークを含む。一実施例では、コンビニエンス金融システムの動作は、セキュリティ問題が存在しない情報がインターネットを介して送信されるように、インターネットを使用する。これにより、情報は必要に応じて適切に暗号化されてもよい。通信ネットワークにより、トレーダーが遠隔位置(例えば業務領域又は市場の指定の金融地域の外部)から金融活動に参加することが可能になることが好ましい。また、このシステムにより、トレーダーが金融活動に関与している間に移動することが可能になり得る。このシステムは、エンドユーザ確認又は決定機能を有することが好ましい。エンドユーザ確認又は決定機能は、ハンドヘルド装置11からの金融活動を許可又は禁止するように動作可能である。
【0019】
動作中に、エンドユーザ12は、ハンドヘルド装置11(例えば、移動電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、ミニコンピュータ等のような電子通信を送受信する何らかの適切な装置)によってシステム10にアクセスすることが好ましい。所定のエンドユーザの認定は、何らかの適切な要素(例えば、音声認識、電話ID、システムID、アプリケーションID、取引デスク確認機構、ユーザID、ピクチャID、生体測定パラメータ等)を介して実現され、様々なレベルのセキュリティを許容してもよい。この例示的な場合では、エンドユーザ12は、適切な認定を実現するために、エンドユーザのIDとアプリケーションIDとを通信する。金融通信装置は、通信ネットワーク18に及び通信ネットワーク18から金融情報を送信及び受信する。金融情報は、要求された取引の何らかの態様に関してもよく、エンドユーザ12に関してもよく、市場データに関してもよく、エンドユーザ12が受信しようとする他の適切な金融データに関してもよい。金融情報はまた、通信ネットワーク18とコンピュータとの間で送信される。コンピュータは、金融サービスプロバイダ要素26内に存在してもよく(又はそのドメインに含まれてもよい)、その外部に提供されてもよい。コンピュータの位置は重要ではなく、コンピュータは、金融サービスプロバイダ要素26のドメインに隣接して存在してもよく、離れてもよい。金融サービスプロバイダは、eSpeed, Inc.のような取引の実際のコントローラでもよい。一例として、金融サービスプロバイダは、ニューヨークのビルの敷地に位置してもよい。
【0020】
一実施例では、ソフトウェアは、エンドユーザ12により操作されるハンドヘルド装置11と金融サービスプロバイダ要素26との双方に存在する。ハンドヘルド装置11に存在するソフトウェアは、金融活動に対応する情報をエンドユーザに提示するように動作可能であることが好ましい。この情報は、取引活動に関連する対象物のグラフィック表示、エンドユーザにより選択された取引活動に関する選択肢の提示を非限定的に有する。金融通信装置のソフトウェアもまた、コンピュータからのデータとユーザにより入力されたデータとを受信するように動作可能であることが好ましい。コンピュータに存在するソフトウェアは、金融通信装置とデータを交換し、更なるコンピュータ及びデータ記憶装置にアクセスし、ここに記載した全ての機能及び既知の電子金融システムに共通の機能を実行するように動作可能であることが好ましい。
【0021】
通信ネットワーク18を通じて送信される金融情報は、ユーザが参加する金融体験の動作に必要な又は望ましい如何なるフォーマットの如何なる情報を有してもよい。情報は、全体として又は組み合わせて送信されてもよく、デジタル又はアナログ、テキスト又は音声を含み、及び何らかの既知の又は将来の伝送技術(例えば有線又は無線技術を含んでもよい)に従って、送信されてもよい。無線技術は、例えば許可済又は許可免除の技術を有してもよい。使用され得るいくつかの特定の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access、GSM(Global System for Mobile Communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、WiFi(802.11x)、WiMax(802.16x)、PSTN(Public Switched Telephone Network)、DSL(Digital Subscriber Line)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、又はケーブルモデム技術を非限定的に含む。これらは単なる例であり、当業者は他の種類の通信技術も本発明の範囲内であることをわかる。更に、ユーザと金融サーバとの間での情報の通信に更なる構成要素が使用され得ることがわかる。このような更なる構成要素は、回線、トランク、アンテナ、スイッチ、ケーブル、送信機、受信機、コンピュータ、ルータ、サーバ、光ファイバ電送装置、リピータ、アンプ等を非限定的に有してもよい。
【0022】
少なくとも1つの実施例では、金融情報の通信は、インターネットを関与せずに行われる。このことは、インターネットでビジネスを行うときに典型的に生じるセキュリティ問題を回避するという利点を有する。しかし、特定の実施例では、金融情報の一部又は全部はインターネットで送信されてもよい。また、金融情報の一部又は全部は、インターネット通信パスで部分的に送信されてもよい。特定の実施例では、或る情報がインターネットで全体的又は部分的に送信されるが、情報は金融情報であるか、秘密に保持される必要のない金融情報である。
【0023】
エンドユーザ12は、依頼者、顧客、将来の投資家、又は取引を行おうとするエンティティである。エンドユーザ12はまた、通信ネットワーク18を介して情報を配信するために使用され得るユーザインタフェースで通信にアクセス又は開始しようとしてもよい。エンドユーザ12は、何らかの所定の金融ターゲットで買い持ちをする(取引を実行する)ために、特定の商品、株式又は市場に関連するデータ(パフォーマンス特性等)を調査してもよい。代替として、エンドユーザ12は、プログラム、データベース若しくは他の構成要素、装置、要素、又は金融システム10内で音声若しくはデータ交換を開始することができるオブジェクトのように、他のエンティティ又は要素の代わりに通信を開始しようとする何らかの対象物を表してもよい。また、この文献で使用される“データ”は、如何なる種類の数値、音声若しくはスクリプトデータ、又は1つのポイントから他のポイントに通信され得る如何なる適切なフォーマットの他の適切な情報を示す点に留意すべきである。
【0024】
エンドユーザ12は、エンドユーザ12と規定された合意とを結びつけるために使用され得る法律文書を表す取引に参加してもよい。2人の関係者間での記載された文書、電子メール、ファクシミリメッセージ、コンピュータディスプレイ、アカウントへの記入、又は口頭の合意のように、取引は如何なる適切な形式を採用してもよい。このような取引は、その項目、表示及び規約で柔軟性がある。一般的に、含まれる項目が取引により束縛される2人(以上)の関係者に相互に合意可能であることを仮定して、取引参加者又はホスト側エンティティに適切になり得る又は関心のあり得る如何なる情報又はデータが取引に含まれてもよい。
【0025】
ハンドヘルド装置11の一部であるユーザインタフェースは、選択された金融市場で取引を容易にする要素である。ハンドヘルド装置11のユーザインタフェースは、取引に関するトランザクションに関連する要求を受信して処理するように動作可能である。ユーザインタフェースは、エンドユーザ12が金融システム10の他の要素にアクセスするためのポータルを提供する。ユーザインタフェースは、取引活動を管理若しくは容易にしようとする何らかの人、ビジネス又はエンティティのコンピュータでもよい。従って、ユーザインタフェースは、金融環境でこのような動作及び機能を実現するように利用又は実装され得る何らかの適切なハードウェア、ソフトウェア、装置、構成要素、要素又はオブジェクトを有してもよい。一実施例では、ユーザインタフェースは、押下されたときにプッシュ・ツー・トーク・プロトコルの直接接続機能を起動する簡単なボタンを有する移動電話である。このことにより、エンドユーザ12は、選択された金融トランザクションを実行する目的で、取引デスク及び/又は仲介人に直接接続することが可能になる。移動電話は2つのプラットフォーム(一方は単純なセルラ通信用であり、他方は直接接続用である)を有してもよい。
【0026】
代替として、ハンドヘルド装置11のユーザインタフェースは、電子ノートブック、携帯情報端末(PDA)、タブレットPC(無線カードを含む)、ウォーキートーキー(walkie-talkie)、又は金融システム10内の1つ以上の要素にアクセスできる他の適切な装置(無線等)、構成要素若しくは要素のように、エンドユーザ12と金融システム10内の他の要素との間で通信を容易にする他の適切なオブジェクトと交換されてもよい。エンドユーザインタフェースはまた、ディスプレイ、マイクロフォン、キーボード又は特定の構成及び配置による他の適切な端末要素のように、人間のユーザにとって何らか適したインタフェースを有してもよい。更に、エンドユーザインタフェースは、取引に関与する通信に特に設計された固有の要素でもよい。このような要素は、特にエンドユーザ12に関与する金融アプリケーション及びプッシュ・ツー・トレード技術のために制作又は製造されてもよい。
【0027】
ユーザインタフェースは、金融業界で活動する機能及び/又は権限を有する如何なる適切なエンティティにより所有されて動作されてもよい。(例えば金融サービスプロバイダ要素26を介して)ユーザインタフェースと他の金融取引所との間に接続が確立されてもよい。これによって、取引所に関連する情報がエンドユーザ12に配信され、トランザクションを実行する前に調査されてもよい。従って、ユーザインタフェースは、所定の資産を購入又は販売するかを決定するために使用される適切な金融情報を提供するために、リアルタイムの金融データをエンドユーザ12に配信してもよい。この金融情報は、金融市場データ要素30又は他の適切な要素から取り出されてもよい。金融市場データ要素30は、データ(例えば、価格情報、市場ライン、満期データ、金融グラフ及びチャート、履歴の相場、又は移動平均のように、拡張したオーディオ及びビデオストリーミング情報を提供するリッチメディアコンテンツを潜在的に含む)をエンドユーザ12に中継してもよい。他の潜在的な金融データも容易に配信されてもよく、特定のニーズに基づいてもよい。正確且つタイムリーな情報を配信するために、金融市場データ要素30は、このような金融データを伝達する対応する取引所の通信リンクに直接結合されてもよい。代替として、金融市場データ要素30は、所望のデータがエンドユーザ12に配信されるように、何らかの適切な位置(例えば、投資家にリアルタイム情報を配信するように動作可能なニューズワイヤー又はサーバ)からこのような重要な情報を収集してもよい。
【0028】
この文献で使用される“ハンドヘルド装置”という用語は、何らかの適切なユーザインタフェースと、金融/取引を試みる際にエンドユーザ12を支援し得る前述の他のオブジェクトのいずれかとを含む点に留意することが重要である。従って、“ハンドヘルド装置”という用語は、活動の際にエンドユーザを支援するような全てのツール及び装置を広く含むように解釈される包括的な用語である。金融システム10はこのような選択肢を十分に備えている点に留意すべきである。このようなハンドヘルド装置は、Dell、Nextel、Motorola、Nokia、RIM等のような会社により製造され、ここで説明するプッシュ・ツー・トレード機能を有し得る。
【0029】
立会取引所で使用されるハンドヘルドユニットは、トレーダーが取引立会所に出入りするときに、トレーダーによりチェックイン及びチェックアウトされなければならない。ハンドヘルドの有用性は、その物理的位置を許可された位置内に制限することにより管理されている。すなわち、禁止された位置からの取引又は未許可の人による取引を妨げる唯一の方法は、ハンドヘルドを取引所施設内の安全な空間内でのみ使用可能にすることである。本発明のアーキテクチャの代替用途は、1)許可された取引位置で無線装置の起動を許容するために無線技術を使用することができ、2)ユーザの識別情報を確認し、未許可のユーザによる使用を妨げるために安全な識別技術を使用することができ、3)市場活動に関与する無線ユニットの効率的な使用を容易にするために電子取引技術を使用することができる。金融システム10の動作は、立会取引所がハンドヘルドユニットの使用を制御することに関して直面する問題を解決する。このことは、認定された金融市場の参加者が交換型又は店頭の担保取引に関与し得る地理的地域を拡張しつつ、実現され得る。他の用途は、派生商品の取引、他の形式の取引可能金融商品及び金融的若しくは物理的資産、他の担保、又は取引が政府機関、管理機関若しくは単なる業界グループにより規制される商品を有してもよい。
【0030】
契約相手は市場の規則及びその信用要件に従って取引処理を通じて匿名のままでもよいが、市場の安全且つ効率的な機能は取引参加者に提供される。データのプロバイダ(例えばeSpeed Inc.)及び管理機関(例えばSEC(Securities and Exchange Commission))もまた、ハンドヘルド装置の監査機能から利益を受け得る。例えば、エンドユーザ“John James”が9:08AM(EST)にハンドヘルド装置にログインし、2つのニュース項目を調査し、口頭の取引を実行するように処理し、Intel株式の10,000株の販売に関与したことを確認するために、キーストローク記録及び音声ログが使用され得る。この結果を実現するために、簡単なキーストローク及び音声記録要素がハンドヘルド装置11及び/又は金融サービスプロバイダ要素26に備えられてもよい。
【0031】
通信ネットワーク18は、エンドユーザ12とユーザインタフェースとの間でデータ又は情報を交換するように動作可能な通信可能プラットフォームである。好ましい実施例では、通信ネットワーク18は、プッシュ・ツー・トーク・プロトコルを容易にするように動作可能な何らかのネットワークを表す。他の実施例では、通信ネットワーク18は、インターネットアーキテクチャを表し、取引に関連するトランザクションを電子的に実行又は開始する機能をエンドユーザ12に提供する。代替として、通信ネットワーク18は、エンドユーザ12が同じ動作又は機能を実行するために使用され得る一般電話システム(POTS:plain old telephone system)でもよい。他の実施例では、通信ネットワーク18は、金融システム10の何らかの2つのノード間での通信インタフェース又は交換を提供する何らかのパケットデータネットワーク(PDN:packet data network)でもよい。代替として、通信ネットワーク18は、何らかのローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、イントラネット、又はネットワーク若しくは電話環境で通信を容易にする他の適切なアーキテクチャ若しくはシステムでもよい。
【0032】
管理モジュール22は、エンドユーザ12により開始される公正且つ適切なトランザクションの実行を確保するために、金融サービスプロバイダ要素26と協調する要素である。管理モジュール22は、金融システム10の任意選択の構成要素である。管理モジュール22は、金融サービスプロバイダ要素26の何らかの動作を制御するために特定の実施例で使用されてもよい。例えば、管理モジュール22は、取引パラメータを相互に設定するため、証拠金要求を承認するため、又は特定の取引活動を中断するために使用されてもよい。選択された例では、管理モジュール22は、日常の1日の終わりの決済を待つことなく、日中に更なる証拠金を要求してもよい。更に他の場合には、管理モジュール22は、更に簡単な監視機能に使用されてもよく、必要に応じて金融サービスプロバイダ要素26内に含まれてもよい。
【0033】
図1Bは、金融サービスプロバイダ要素26の概略ブロック図である。本発明の例示的な一実施例によれば、金融サービスプロバイダ要素26は、プロセッサ42と、メモリ要素44と、サーバ50とを有してもよい。金融サービスプロバイダ要素26は、エンドユーザ12から要求を受信し、取引に関与する金融トランザクションが実行されるようにこれらの要求を処理するように動作可能である。生成された結果の取引は、プロセッサ42により適切に管理及び保護された後に、メモリ要素44に適切に格納されてもよい。プロセッサ42は、エンドユーザ12により要求された何らかの金融項目又は条件を処理する際に支援してもよい。金融サービスプロバイダ要素26が要求された金融パラメータ又はエンドユーザ12により提示された取引項目と市場で利用可能なものとをマッチングできない場合、金融サービスプロバイダ要素26はエンドユーザ12に連絡し、このような取引を実行することができないことを取り囲む状況をエンドユーザ12に通知してもよい。
【0034】
プロセッサ42は、取引システムアプリケーション又は取引を容易にする他のコンピュータ命令を実行する如何なる適切なプロセッサを有してもよい。プロセッサ42は、エンドユーザ12の識別情報を確認するように動作可能な認証モジュール48を有してもよい。認証モジュール48は、適切な認証手順を提供することに関して、音声認識モジュール49に格納された何らかの適切なアプリケーション、情報又はデータと協調してもよく、これらを利用してもよい。最適な認証手順を実行するため、プロセッサ42は、1つ以上のエンドユーザプロファイル54とサーバ50とにアクセスしてもよい。サーバ50は、取引を実行しようとする所定のエンドユーザ12に関連する音声認識モジュール49から、識別情報を取得又は受信するように動作可能でもよい。従って、金融サービスプロバイダ要素26は、プロセッサ42に含まれる如何なる数の適切なモジュールを介して、ハンドヘルド装置11に識別確認構成要素又は機能を提供してもよい。
【0035】
プロセッサ42は、CPU又はマイクロプロセッサでもよく、共に動作する如何なる適切な数のプロセッサを有してもよい。一般的にプロセッサ42は、現在の取引データを決定するために様々なアルゴリズム、計算又は演算を実行するように動作可能である。プロセッサ42は、メモリ要素44及び/又は金融市場データ要素30から受信したデータに基づいてこのような現在の取引データを決定してもよい。更に、プロセッサ42は、金融市場データ要素30から受信している新しい情報に基づいて、このような現在の取引データを更新してもよい。或る実施例では、プロセッサ42は、リアルタイムに、実質的にリアルタイムに、又は設定された間隔で(例えば35秒毎等)、現在の取引データを更新してもよい。
【0036】
メモリ要素44は、1つ以上のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、高速サイクルRAM(FCRAM)、静的RAM(SRAM)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、電子消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサのように、取引を容易にする(又はこれに関する情報を格納する)1つ以上のメモリ装置を有してもよい。一般的にメモリ要素44はまた、プロセッサ42により使用され得るデータを格納するように動作可能である。
【0037】
金融サービスプロバイダ要素26の内部構成は適応性があり、この目的の動作を実現するために容易に変更、修正、再配置又は再構成されてもよい点に留意すべきである。更に、金融サービスプロバイダ要素26に含まれる要素は、如何なる適切な方法で相互作用してもよい。前述のように、本発明のプッシュ・ツー・トレード機能の教示を実現するために、ソフトウェアは金融サービスプロバイダ要素26及び/又はハンドヘルド装置11に存在してもよい。ソフトウェアは、取引又はエンドユーザに関連する何らかの適切な情報を記録するキーストローク及び/又は音声記録構成要素のような項目を提供するために使用されてもよい。また、取引を実行することを始めることを許可する前に、(例えば、音声認識及び音声パターンを使用して、又はGPS、ジオ・フェンシング(geo-fencing)及び三角測量プロトコルを使用して)ハンドヘルド装置11のエンドユーザの何らかの種類の認定を提供しようとする識別確認構成要素を提供するために使用されてもよい。これらの要素の双方及びここに記載の他のものは、動作を実現するために、ハンドヘルド装置11及び/又は金融サービスプロバイダ要素26内に提供されてもよい。しかし、その柔軟性のため、これらの2つの要素は、代替として、この動作を容易にするように動作可能な如何なる適切な構成要素、装置、特定用途向け集積回路(ASIC)、ハードウェア、ソフトウェア、プロセッサ、マイクロプロセッサ、アルゴリズム、ROM要素、RAM要素、EPROM、EEPROM、FPGA、又は他の適切な要素若しくはオブジェクトを備えてもよい(有してもよい)。金融システム10に関して、金融サービスプロバイダ要素26の構造によりかなりの柔軟性が提供される。ここでは、本発明の動作を実現するための変更又は拡張は、ハンドヘルド装置11及び金融サービスプロバイダ26の一方又は双方に提供されてもよい。また、金融サービスプロバイダ要素26の図示の構成要素は、本発明の教示を実現するために、削除、置換、交換、結合又は拡張されてもよい点に留意すべきである。
【0038】
金融サービスプロバイダ要素26のメモリ要素44は、金融システム10に配置され得る様々な種類の異なる取引(及びそれぞれの結果)に関する情報(音声又はデータログを含む(例えばダイレクトメッセージングの場合))を格納してもよい。メモリ要素44はまた、様々な金融商品と複数のエンドユーザプロファイル54とを格納してもよい。メモリ要素44は、金融商品番号(FIN:financial instrument number)に関する情報、特定の取引の対象となる市場の説明、指定の期間/満期、及び特定の取引に定められた手数料(又は料金)を更に格納してもよい。これらのフィールド(及び他のもの)は、本発明の範囲内で様々な方法で規定され得る。例えば、‘満期’という用語は、金融商品が終了する特定の決算又は決済時間及び/又は日付を示しもよく、何らかの任意又は特定の将来の日付(例えば終わりのベル)で完了する金融商品自体のイベントに基づいてもよい。
【0039】
更に、各エンドユーザプロファイル54は、エンドユーザ12、エンドユーザ12の取引活動又はエンドユーザ12の金融に関連する如何なる関連情報を有してもよい。例えば、アカウント番号、取引履歴、音声パターン、会社情報、差引残高、手数料、利用可能なファンド、及び潜在的なデビット/クレジットのような項目がプロファイルに反映されてもよい。エンドユーザプロファイル54は、(ハンドヘルド装置11を介して)エンドユーザ12によりPINでアクセス又は音声で起動されてもよく、単にこれを行うように認定されたエンティティ又は管理者により(ハンドヘルド装置11の指示で)アクセスされてもよい。
【0040】
装置が置き間違えられた場合、盗まれた場合、又は失った場合に、管理者はこの状況に対処することを請け負ってもよい点に留意すべきである。管理者は、装置を効果的に無効にする“中止メッセージ”をハンドヘルド装置に送信することにより応答してもよい。中止メッセージは、格納された情報が保護されるように、ハンドヘルド装置に格納された全ての情報を削除可能でもよい。
【0041】
例示的な一実施例を示す図2に進むと、通信ネットワークはセルラネットワーク52を有する。セルラネットワーク52は複数の基地局57を有し、各基地局57は対応するサービスエリア60を有する。基地局技術は一般的に知られており、基地局は典型的なセルラネットワークにある如何なる種類のものでもよい。基地局は重複するサービスエリアを有してもよい。更に、サービスエリアはセクタ化されてもよく、セクタ化されなくてもよい。ネットワークはまた、ハンドヘルド装置11を有し、ハンドヘルド装置11は、コンビニエンス金融システムにアクセスしてコンビニエンス金融システムで利用可能な活動に参加するために、ユーザにより使用される金融通信装置として機能する。ユーザは、無線信号の送信及び受信を介して、基地局のネットワークに接続される。通信ネットワークはまた、少なくとも1つの音声/データスイッチを有し、少なくとも1つの音声/データスイッチは、専用の安全な陸線を介してネットワークの無線部分に接続されることが好ましい。通信ネットワークはまた、金融サービスプロバイダ要素58を有し、金融サービスプロバイダ要素58も同様に、専用の安全な陸線を介して、音声/データスイッチ56に接続される。音声/データスイッチは、例えば移動交換センタ(MSC:mobile switching center)を介して基地局のネットワークに接続されてもよく、陸線は音声/データスイッチとMSCとの間で提供されてもよい。
【0042】
例えばセルラネットワークの場合には、コンビニエンス金融システムは、プライベート・ラベル・キャリアネットワークの使用を通じて有効になり得ることが好ましい。各基地局は、移動局のハンドセットに及び移動局のハンドセットからプライベートの安全な音声及び/又はデータ伝送を送信及び受信するように、セルラキャリアによりプログラムされる。ハンドセットは、金融ソフトウェアとキャリアの認証ソフトウェアとの双方で予めプログラムされることが好ましい。基地局は、プライベートT-1、T-3又はE-1回線を介して適切なスイッチと通信し得る。一般的に、プロバイダはプライベートT-1、T-3又はE-1回線を貸し出し、プライベートT-1、T-3又はE-1回線が金融サービスプロバイダにより制御された呼を金融サーバに中継する。必要に応じて、例えば財務局のような金融規制機関により暗号化が電話に導入され得る。
【0043】
図3に示す他の例として図示するように、ハンドヘルド装置11は、移動キャリアネットワーク64で金融サービスプロバイダ要素68と通信する。金融サービスプロバイダ要素68内に位置確認モジュール69が存在する。金融サービスプロバイダ要素68は、様々な金融アプリケーション及び他のアプリケーションが存在する他のプラットフォーム又はサーバへの1つ以上の接続を有し得る。図3に図示するように、いくつかの例示的な金融アプリケーションは、金融交換所とリアルタイムニュース70とを有する。これらのアプリケーションのそれぞれは、1つ以上のモジュールで具現されてもよく、金融サービス要素68に含まれてもよく、他のエンティティにより提供されてもよい。これらのアプリケーションは金融市場データ要素30に含まれてもよく、単にエンドユーザ12により使用され得るリンクとして提供されてもよい。これらのアプリケーションは網羅的ではなく、記載の又は潜在的なコンビニエンス活動のいずれかに関連する環境をユーザに提供する他のアプリケーションも存在し得る点に留意すべきである。
【0044】
コンビニエンス金融システムは、位置が1つ以上の基準を満たすか否かに応じて、遠隔位置からの金融活動を許可又は無効にするように動作可能な位置確認機能を有することが好ましい(例えば位置確認モジュール69に提供される)。Nextel GPS機能が正確であり、高品質の電磁気信号を受信する点に留意すべきである。別の点で、これは“室内無線方式”ほど正確でないことがある。室内無線方式は室内特有になり得る。一般的に室内技術は更に特有の測定ツールを使用するが、一般的に屋外技術は基地局と衛星とを使用する。例えば、この基準は、金融活動が後援の取引エンティティにより許可されている所定の地域内にその位置があるか否かでもよい。他の例として、基準は、位置が非取引領域(指定のトイレ及びロビー地域等)にあるか否かでもよい。このような位置の割り当ては任意であるため、かなり変化してもよい。位置確認モジュール69で使用される位置確認技術は、“ネットワーク型”及び/又は“衛星型”技術を非限定的に有してもよい。ネットワーク型技術は、例えば多点測位(multilateration)、三角測量及びジオ・フェンシング(geo-fencing)のような技術を有してもよい。衛星型技術は、例えばGPS技術又はここに概説した機能を実行する他の適切なプロトコルを有してもよい。従って、位置確認モジュール69は、この動作を容易にする如何なる適切な要素を有してもよい。
【0045】
動作中に、金融サービスプロバイダ要素68は、(例えば位置確認モジュール69を介して)エンドユーザの位置を特定してもよい。トレーダーの位置データは取引活動を制御するために使用され得る。取引について特定の地域が指定されてもよく、他の地域が厳密に立入禁止でもよい。例えば、取引は取引立会所及び(関連するビルの)カフェテリアでのみ実行されるが、トイレ及びロビーでは厳密に禁止される。
【0046】
取引の目的で他の地域が明確に指定されてもよい点に留意すべきである。しかし、このような代替の位置の構成は、所定の認定された地域の範囲内で取引を安全にすることに比べて、少し異なる。例えば、NYのManhattanで仕事をしているエンドユーザがニューヨーク証券取引所の取引立会所を離れ、地元のコーヒー店でコーヒーを飲むことを選択する場合、新しい位置に到達したときに取引を実行する機会を有し得る。同じエンドユーザがモーニングコーヒーを飲んでおり、ハンドヘルド装置を介して商品価格を監視している例について検討する。何らかの時点で、中東での潜在的な紛争に関するニュース記事が発生する。トレーダーは、このような通知の発生で金の価格が上昇する可能性が高いことを認識する。コーヒー店での現在位置から、エンドユーザはハンドヘルド装置にログインし、適切に認証され、金を含む取引を実行することを許可される。従って、エンドユーザが職場を離れたときに、安全な管理及び保護されたネットワークを離れる。コーヒー店でのシステムは異なるように構成される。ハンドヘルド装置は依然として適切なアクセスポイントを介して所定のネットワークにアクセスし得るが、トラヒックは異なるようにルーティングされ得る。ハンドヘルド装置から伝搬する情報が安全であることを確保するために、セキュアプロトコルが提供されてもよい。エンドユーザにより入力されるユーザ名及びパスワードの入力も、このトラヒックフローを保護する際に支援してもよい。適切に認定されると、情報は受信側ネットワークに安全なモードで伝搬してもよく、受信側ネットワークで金融サービスプロバイダ要素68に中継され得る。
【0047】
従って、このアーキテクチャにより、その人が取引を実行することを許可する前に、(例えば位置データを提供するGPS技術を使用して)関係者の識別情報及び位置が確認可能になる。適切な位置確認構成要素は、このような動作を実現するために、金融サービスプロバイダ要素68とハンドヘルド装置11との双方に提供されてもよい。(特に、エンドユーザが一般的に安全な環境を表す業務地域の外部に移動した場合)トレーダーが取引を実行することを許可するか否かについての問題が存在する場合に、提示された取引活動を確認するために、簡単な電話の呼び出しがトレーダーに対して行われてもよい。会話は以下のように行われ得る。
話者1:“eSpeed, Inc.のDarrin Knightですが、John Jamesをお願いします。”
話者2:“Johnです。”
話者1:“あなたが57th Street及び9th Avenueのコーヒー店にいることを確認しました。また、あなたがCisco株式の8,000株を取引しようとしていることを確認しました。これは全て正しいですか?”
話者2:“はい。”
話者1:“パスワードを確認してもよいですか?”
話者2:“Hoosierです。”
話者1:“正しいです。ご迷惑をおかけしました。あなたの金融保護についてこの情報を確認したかったのです。eSpeed, Inc.を代表して、素晴らしい日を過ごしてください。”
図4に示す他の例示的な実施例では、通信ネットワークはプライベート無線ネットワークを有する。プライベート無線ネットワークは、職場環境又は住居/家庭環境にある複数の取引地域74をカバーするために、何らかのプッシュ・ツー・トーク・ネットワーク技術を有してもよい。図4では、様々なプッシュ・ツー・トーク・ネットワーク技術71が図示されている。ネットワーク71は必要に応じて相互接続されてもよい。また、コンビニエンス金融システムは、図4に示すネットワークの組み合わせを有してもよい。例えば、プライベート無線ネットワークと、マルチチャネル・アクセスユニット又はセクタ化基地局72を有するセルラネットワークと、1つ以上の衛星46を有する衛星ネットワークとの組み合わせが図示されている。
【0048】
プライベート無線ネットワークは、エンドユーザの位置及び識別情報確認という金融取引のニーズに特に適することがある。代替として、ネットワーク71により可能になる取引地域は、例えば、コーヒー店78と、スイミングプール、湖又は他の娯楽地域79とを有してもよい。主な取引地域74は、住居地域70と、職場地域73の近くにあるようなレストラン及び職場と、隣接のビル75と、町の反対側にある支店を示し得る遠隔のビル47とを有してもよい。図4に示す全体のコンビニエンス金融システムの構成は適応性があり、これは本発明の一例のみを意図している。
【0049】
各取引地域74は、中央及び冗長の金融サービスプロバイダ要素(前記のもの等)にMWAN/MANを介して接続されることが好ましい。プライベート無線ネットワーク71にアクセスするために、ハンドヘルド装置はプッシュ・ツー・トーク可能PDA又はミニラップトップであり、第三者のパートナーにより管理される必要はない。一例では、PDAは、1人以上のユーザにプッシュ・ツー・トレード機能を提供する最新のソフトウェアバージョンを使用可能なRIM/Blackberryユニットである。
【0050】
図5は、金融システム10の動作例の概略ブロック図である。図5に示すように、コンビニエンス金融システムは、複数のハンドヘルド装置53、55及び56を有する。このアーキテクチャはまた、音声/データスイッチ89と金融サービスプロバイダ要素90とを有する。これらの装置は必要に応じて単に結合されてもよい。音声/データスイッチ89はまた、音声認識モジュール49に含まれてもよく、音声認識モジュール49により交換されてもよい。ハンドヘルド装置53は広い職場領域88の外部にある。職場領域88は、複数の職場領域が相互に関連付けられる場合を示してもよい。装置55及び56は、共に職場領域88の内部にある。しかし、装置56のみが、複数の基地局83のサービスエリアにより確立された承認取引地域87内にある。このような指定は、ハンドヘルド装置56を介した金融活動を容易に有効にするために使用されてもよい。他の環境では、ハンドヘルド装置53及び55は取引を実行可能であるが、限られた取引機能を備えてもよい。
【0051】
例示的な実施例の動作中に、所定のユーザは、ハンドヘルド装置11から金融サービスプロバイダ要素26のサーバ50に接続することができる。ハンドヘルド装置は、プッシュ・ツー・トーク・プロトコルを容易にすることができ、これにより、ハンドヘルド装置11は、ウォーキートーキーのように動作する。従って、ハンドヘルド装置11は、プッシュ・ツー・トレード機能を可能にする如何なる適切なプログラム又はアプリケーションを有してもよい。また、この文献で使用されるプッシュ・ツー・トークという用語は、エンドユーザに直接接続機能を可能にする何らかのプロトコルを有する点に留意すべきである。“プッシュ・ツー・トーク”の広い項目にこのようなプロトコル(例えば、Instant Talk、Fastchat等)が含まれることが、出願人の重要な意図である。
【0052】
プッシュ・ツー・トーク・・プロトコルにより、所定のハンドヘルド装置11は如何なる数の他の装置(他の電話(移動又は陸線型)、パーソナルコンピュータ、ラップトップ等)に即座に接続することが可能になる。エンドユーザの接続は、従来のダイヤル又は何らかの形式の自動ダイヤルの起動によって生じるとは限らない。必要な接続を提供するために、簡単なボタンが押下され得る。タイミングに関して、(元々のプッシュ・ツー・トーク技術を開発した)Nextelは、プッシュ・ツー・トークプロトコルが2秒以内に接続することを示唆する。
【0053】
プッシュ・ツー・トレード・プロトコルにより、ユーザは、IP又はセルラネットワークでウォーキートーキー様式を使用することが可能になり、従来の双方向の無線の境界の制約を減少させる。プッシュ・ツー・トーク・サービスは分断的技術(disruptive technology.)に基づく。従来の電話の会話の間では、唯一の人が同時に話すことができるため、待ち時間が問題である。従来の電話を行うことに比較して、プッシュ・ツー・トーク・プラットフォームの1つの魅力は、誰かが応答することを待たずに、個人又は個人のグループに即座に話すことができる点にある。プッシュ・ツー・トーク機能の他の利点は、通常の電話より短いことであり、対応するエンドユーザの電話コストを削減する。プッシュ・ツー・トーク技術は、実質的に如何なるネットワーク通信とも互換性がある。例えば、プッシュ・ツー・トーク・プロトコルは、GSM及びCDMAを含むセルラ電話ネットワークと共に容易に使用され得る。プッシュ・ツー・トレードに使用されるネットワーク装置は、現在ではEricsson、Nextel、Sprint、Verizon及びMotorolaのような会社により提供されている。
【0054】
プッシュ・ツー・トークは、効果的にハンドヘルド装置11をウォーキートーキーにするため、エンドユーザが音声メッセージを送信することをうまく可能にするだけではく、即座のデータテキスト(一般的には“ダイレクトメッセージング”と呼ばれる)も可能にする。プッシュ・ツー・トーク・メッセージングは、電話キーパッドを介してテキストを入力する低速且つ扱いにくい処理を迂回することで、ショートメッセージングシステムでかなりの改善を示す。このことは、テキストメッセージングを迅速且つ効率的にする。
【0055】
エンドユーザが電話をかけると、金融サービスプロバイダ要素90は、(音声/データスイッチ89を介して)エンドユーザに迅速に接続される。音声/データスイッチ89は、要求された取引を始める前に、何らかの所定のエンドユーザを確認してもよい。この例示的な実施例では、金融サービスプロバイダ要素90は、依頼者のためにこのプッシュ・ツー・トレード機能を設けている1つ以上の電子取引デスクを表す。従って、全てのプッシュ・ツー・トレード要求はこの位置で受信され得る。他の実施例では、何らかの適切なエンティティ、仲介人、標準的な取引デスク、又は電子装置がこのようなプッシュ・ツー・トレード通信を受信してもよい。専用の取引デスクは、複数の電話構成を有してもよく、入来する取引要求が効果的に適切な宛先に中継されるコンピュータ支援発送センタとして提供されてもよい。更に、エンドユーザ12は、適切なエンティティと接触していることを確保するために、取引デスク確認番号を取引デスクに問い合わせてもよい。相互に、取引デスクは、認証処理の一部として取引デスク確認番号をエンドユーザ12に問い合わせてもよい。
【0056】
接続が確立されると、金融サービスプロバイダ要素90は、リアルタイムで、エンドユーザにより指示されるように単に取引を行ってもよい。エンドユーザは、関心のある何らかの商品について当面の価格の利益を提供される。例えば、接続時に、エンドユーザは、参加しようとする金融又は市場環境を提示されてもよい。(金融サービスプロバイダ要素90に含まれる)取引デスクの代理人又は装置は、エンドユーザが電子取引又は仲介人支援の取引を実行することを問い合わせ得る。更に、金融環境は様々な段階で提示されてもよい。例えば、第1段階では、金融環境は全ての市場の金融概要を有してもよく、ここでユーザが特定の金融選択肢(例えば、特定の市場概要、選択された資産(例えば、商品、株式、債権等)の特定の価格、現在の状態、購買力等を含む)を提示される。次の段階では、ユーザは市場プラットフォームから選択された活動の種類の選択例を提示されてもよい。
【0057】
このプラットフォームから、エンドユーザは特定の種類の取引のような活動を選択し得る。従って、ユーザは選択された活動に関する1つ以上の選択肢を提示される。例えば、この時点で、ユーザは金融取引所に購入注文又は販売注文を行ってもよい。ハンドヘルド装置11に存在するソフトウェアはユーザにより入力された選択肢を受け付け、入力データを金融サービスプロバイダ要素90に送信する。次に、金融サービスプロバイダ要素90は入力データで動作する。プッシュ・ツー・トレード技術は、監査又は確認目的でトランザクションの音声ログに容易に対応する。従って、デジタル音声記憶装置が金融サービスプロバイダ要素90内に提供されてもよい。これにより、トランザクション(例えば、入札価格及び売り呼値を含む)が記録される。更に、自動音声ログは、例えば電子メール又は従来の郵便サービスを介して、この情報をエンドユーザに返信し得る。エンドユーザが全ての取引活動について適切な確認の受信を決まって提供されるように、このことは当然に生じ得る。このようなログは、誤った取引に関する争いが生じる場合に実行可能な確認処理を提供する。
【0058】
この時点での動作は、取引の結果及び/又は金額の決定、他のサーバ及び/又はソフトウェアアプリケーションへのアクセス、更なる情報の取り出し、ユーザへの適切な応答の準備等を非限定的に有してもよい。例えばユーザが自分のアカウント及び所定の取引所に関して取引を行うために装置を使用している場合に、結果及び/又は金額を決定する動作が行われてもよい。従って、これは、請求手数料、取引をカバーするためにアカウントから引き落とされる金額等を含み、実行された取引の正式な勘定を有してもよい。例えばユーザがニュースサービスへのアクセスのようなサービス活動に関与している場合に、他のサーバ及び/又はソフトウェアアプリケーションにアクセスする動作が生じてもよい。(金融サービスプロバイダ要素26に存在する)金融ソフトウェアがユーザにより要求された特定の種類の情報を取り出す目的で他のサーバにアクセスすることを促されたときに、情報を取り出す動作が生じてもよい。金融サービスプロバイダ要素90はユーザの入力データへの応答を準備し得る。この活動が終了すると、ユーザは応答を承認し、ログアウトしてセッションを終了し得る。
【0059】
他の実施例では、ユーザがハンドヘルド装置を金融サーバ(例えば金融サービスプロバイダ要素90のサーバ50)に接続すると、金融サーバは、ネットワーク識別情報を引き出し、その情報を金融サービスプロバイダに通信する。ハンドヘルド装置に存在するソフトウェアは、ユーザによるログイン又はアクセス時に(少なくとも部分的に識別情報に基づいて)ユーザの位置を決定し、メッセージを金融サービスプロバイダに送信する機能を組み込んでもよい。
【0060】
いずれかの位置決定方法に関して、金融システムは、位置決定情報を定期的に更新してもよい。例えば、このことは、ハンドヘルド装置の未許可の地域への移動がログイン又は初期アクセス時だけでなく実行中に検出されることを確保するために、金融セッション中に所定の間隔で行われてもよい。従って、使用される位置決定技術に応じて、金融活動を許可、制限又は禁止するか否かの判定は、ハンドヘルド装置、金融サービスプロバイダ要素、又はハンドヘルド装置と金融サービスプロバイダ要素との間で情報を伝送するために使用されるネットワークの何らかの構成要素(例えば基地局等)で行われてもよい。
【0061】
未許可の地域で金融活動を回避又は制限することに関するプライベート無線ネットワークの一態様は、ハンドヘルド装置のRFID(Radio Frequency Identification)センサのようなセンサの配置である。ユーザが許可された金融地域の外部で装置を使用することを試みると、センサはアラームを起動してもよい。更に、他の実施例では、装置は移動できない物体(例えば、ボート、車のダッシュボード、飛行機のどこか等)に“つながれ”てもよい。ユーザは、ID及びパスワードを使用して、単にこのような装置にログインしさえすればよい。
【0062】
図6に関して、本発明による方法の例示的な実施例について以下に説明する。前述のように、ハンドヘルド装置のソフトウェアは、取引活動の入力データを受信するように動作可能である。入力データは、金融サービスプロバイダ要素に存在する関連の金融ソフトウェアで生じてもよく、ハンドヘルド装置のユーザにより入力されてもよい。ハンドヘルド装置のソフトウェアは、ここに記載の他のアプリケーションのいずれかのグラフィック表示を提示するように動作可能でもよい。
【0063】
図6に示す例示的な方法では、第1のステップ600において、ハンドヘルド装置が起動される。このことは、電話、PDA、ラップトップ、タブレットPC、又はこのどこかに記載の他の通信装置の電源オンの機能として行われてもよい。他の構成では、ハンドヘルド装置は既にオンになっており、動作中である。電話の開始は、単にハンドヘルド装置に備えられたボタン又はキーの押下に過ぎない。更に他の実施例では、音声起動が使用されてもよい。起動の一部は、装置のプロンプトを介したログインを有する。このことは、ハンドヘルド装置のエンドユーザの第1レベルの認証として考えられてもよい。プッシュ・ツー・トレードの場合には、このステップは完全にスキップされてもよい。ステップ602において、ハンドヘルド装置を使用する個人の識別情報を確認するために、音声認識が使用される。このような動作は音声認識モジュール49に関係する。位置確認動作もまた、必要に応じてこのステップ又は後に実行されてもよい。
【0064】
第2レベルの認証も使用され得る。第2レベルのユーザ認証は、ハンドヘルド装置自体の認証を有する。例えば、このことは、移動キャリアによる装置の認証により生じてもよい。第3レベルのユーザ認証は生体測定を有してもよい。この文献で使用される“生体測定”という用語は、指紋識別、写真識別、網膜走査、声紋マッチング及び音声認識プロトコルを有し、これらに限定されない。従って、容易にわかるように、所定のエンドユーザの認証は、如何なる適切な要素(例えば、電話ID、システムID、アプリケーションID、取引デスク確認機構、ユーザID、ピクチャID、生体測定パラメータ等)を介して実現され、様々なレベルのセキュリティを許容してもよい。
【0065】
次のステップ604において、ユーザは、金融又は市場環境と取引デスクゲートウェイとを提示される。取引デスクゲートウェイは、エンドユーザが電子取引又は仲介人支援の取引を実行することを問い合わせ得る。更に、金融環境が様々な段階で提示されてもよい。例えば、第1段階では、金融環境は全ての市場の金融概要を有してもよく、ここでユーザが特定の金融選択肢(例えば、特定の市場概要、選択された資産(例えば、商品、株式、債権等)の特定の価格、現在の状態、購買力等を含む)を提示される。次の段階では、ユーザは市場プラットフォームから選択された活動の種類の選択例を提示されてもよい。
【0066】
次のステップ606において、ユーザは特定の種類の取引のような活動を選択する。ステップ608において、ユーザは選択された活動に関する1つ以上の選択肢を提示される。ステップ610において、ユーザは選択肢を選択する。例えば、この時点で、ユーザは金融取引所に購入注文又は販売注文を行ってもよい。ステップ612において、ハンドヘルド装置に存在するプッシュ・ツー・トレード・ソフトウェアはユーザにより入力された選択肢を受け付け、入力データを金融サービスプロバイダ要素26に送信する。金融サービスプロバイダ要素26は、全てのこのような通信について適切なログを生成する。従って、この活動についてデータ(又はテキスト)又は音声ログが生成されて管理される。ステップ614において、金融サービスプロバイダ要素26は入力データで動作する。
【0067】
この時点での動作は、結果及び/又は金額の決定、他のサーバ及び/又はソフトウェアアプリケーションへのアクセス、情報の取り出し、ユーザへの応答の準備等を非限定的に有してもよい。例えばユーザが選択された取引所に関して取引を行うために装置を使用している場合に、結果及び/又は金額を決定する動作が行われてもよい。例えばユーザがニュースサービスへのアクセスのようなサービス活動に関与している場合に、他のサーバ及び/又はソフトウェアアプリケーションにアクセスする動作が生じてもよい。(金融サービスプロバイダ要素26に存在する)金融ソフトウェアがユーザにより要求された特定の種類の情報を取り出す目的で他のサーバにアクセスすることを促されたときに、情報を取り出す動作が生じてもよい。ステップ616において、金融サービスプロバイダ要素26はユーザの入力データへの応答を準備し得る。ステップ618において、ユーザは応答を承認し、ステップ620において、ユーザはログアウトしてセッションを終了し得る。
【0068】
コンビニエンス金融活動中に、データはエンドユーザ12と金融サービスプロバイダにより制御される金融サービスプロバイダ要素26との間で送信及び返信されることが好ましい。通信の経路の一例が図7に図示されている。ユーザにより行われた取引のような金融データは、ハンドヘルド装置701(例えば、PDA、ラップトップ等)から基地局702(又はWiFi若しくはWiMaxネットワークのようなプライベート無線ネットワークの場合には送信機)に送信される。基地局702は、データネットワーク703を通じてデータをハブ又はゲートウェイ704にルーティングし、次に、ハブ又はゲートウェイ704は、データを金融サービスプロバイダ要素705にルーティングする。ハンドヘルド装置701からデータネットワーク703への通信は、無線通信を有することが好ましい。これは、如何なる種類の既知の無線通信又は如何なる種類の将来利用可能な無線通信でもよい。許容できる無線通信プロトコルの例は、CDMA、GSM及びGPRSを含む。
【0069】
データネットワーク703からゲートウェイ704及び金融サービスプロバイダ要素705への通信は、安全な陸線で行われることが好ましい。図7は、単なる例示的な通信ネットワークであり、本発明は、データがハンドヘルド装置701から金融サービスプロバイダ要素705に送信され得る他のネットワークをもカバーすると理解されるべきである。ハンドヘルド装置701から金融サービスプロバイダ要素705に送信されるデータに応答するデータは、最初の送信の経路と基本的に反対の経路に沿ってハンドヘルド装置701に返信されることが好ましい。
【0070】
前述のように、本発明の固有の態様は、ユーザにより行われる金融トランザクションの電子記録を確立することを有する。これは、キーストロークのログの利用により実現されることが好ましい。キーストロークのログは、エンドユーザにより行われた全てのキーストロークの電子記録である。この状況でのキーストロークのログにより、金融制御委員会又は他の規制機関がシステムで行われる金融活動の定期的な独自の監視を行うために、直接的に電子記録にアクセスすることが可能になる。
【0071】
図8に示す本発明の他の実施例では、船型コンビニエンス取引システムが提供される。このシステムは、客船802(例えばヨット等)を有することが好ましい。このシステムは、通信ネットワークに接続された1つ以上のハンドヘルド装置806を有する。図8に示すネットワークは移動ネットワークを有し、基地局808は、LANを介して基地局コントローラ(BSC:base station controller)810に接続される。BSC810は、T-1又はE-1インタフェースを介して第1のVSAT(Very Small Aperture Terminal)モデム812に接続される。第1のVSATモデム812は第1の衛星814と通信する。第1の衛星814は、第2の衛星814からの信号を送受信するように動作可能である。第2の衛星814は第2のVSATモデム812と通信する。第2のVSATモデム812は、複数の金融サービスプロバイダ要素818を有する金融サービス位置816と通信する。金融サービスプロバイダ要素818は、メインデータベース820に結合される。同様に、図8に示すネットワーク構成は、単なる例であり、他の構成も本発明の範囲内である。船上バックオフィス822が提供されることが好ましい。このオフィスは如何なる種類のハンドヘルド装置を有してもよい。この例では、単純なPCが船に設けられている。このようなPCは、“ハンドヘルド装置”という用語の広義の範囲にある点に留意すべきである。データは、船上VSATモデム及び送信機により、(好ましくは陸型の)第2のVSAT受信機及びモデムに中継する第1の衛星に通信される。次に、データは移動局コントローラ(図示せず)を介してサーバ及び/又は中央データベースに通信される。このような取引が飛行機で実行されるような同様の場面も含まれ得る。このような構成は明らかに本発明の広義の範囲内である。
【0072】
他の例示的な実施例では、相互に相互作用する複数の無線ユーザを含む金融活動を可能にするために、取引システムが使用され得る。例えば、システムは、第1のユーザにより選択された取引が第2のユーザにより実行されるように、第1のユーザ及び第2のユーザが同じトランザクションで取引活動を行う取引を可能にしてもよい。第1及び第2のユーザのハンドヘルド装置に提示される金融環境は、他の各ユーザの存在及び活動を示すことが好ましい。この場面では、エンドユーザの要求を代理するために、仲介人が使用されてもよい。
【0073】
前述のように、図1〜8に記載の要素及び動作は、何らかの数の状況及び用途で金融システム10を使用することで実現され得る。従って、取引に関連する要素及び活動のタスク及び動作を達成するために、データ処理機能及び要素、適切なインフラストラクチャ、適切な人及び管理、及び他の適切なソフトウェア、ハードウェア又はデータ記憶オブジェクトが、金融システム10に含まれ得る。従って、図1Aは、エンドユーザ12が取引を実行し得る適切な処理及び通信プラットフォームの一例のみを提供する。
【0074】
図1〜8の特定の実施例を参照して本発明について詳細に説明したが、本発明の領域及び範囲を逸脱することなく、様々な多の変形、置換及び代替が行われ得ることがわかる。例えば、前の図面は、取引の基礎としての役目を担う複数の資産構成を示しているが、如何なる適切な金融商品、デビット、担保、株式又は商品がこのような資産に容易に置換可能であり、同様に、本発明の教示から利益を受ける。
【0075】
また、本発明の教示は、エンドユーザがここに記載の動作及び機能を有する料金プランに登録(又は加入)し得るように、エンドユーザ(又はエンドユーザのグループ)に容易に与えられる点に留意することも重要である。従って、エンドユーザは、ネットワーク環境で適切な取引の認定を実現するために、位置に基づく確認方法を利用する料金プランに登録し得る。次に、このような構成を反映する対応の請求書が生成され得る。このような構成は、金融プロバイダと依頼者との間の簡単な顧客構成により示されてもよい。同様に、エンドユーザは金融ポリシープランに登録し得る。これによって、同様の加入が生じ、請求が生じる。本発明はこのような金融構成を満たし、容易にこのような可能性の全てを包含する。
【0076】
取引情報は非常に時間に依存し、リアルタイムデータが交換されることを可能にする通信技術の改善がシステム設計者の技術的要求であることがわかる。本発明の実施例は、“プッシュ・ツー・トレード”プロトコルを使用することにより、リアルタイムデータの提供に対する技術的対策を提供する。このようなプロトコルは、番号をダイヤルする必要なく、エンドユーザと取引デスク及び/又は仲介人との間の直接の接続を提供する。本発明は、例えばボタンの押下又は他の起動手段(例えば音声起動)の使用により、直接的に接続を提供する。“ボタン”という用語は、押下されるキーの形式のボタンと、接触式画面の一部とを少なくともカバーすることがわかる。プッシュ・ツー・トレード・プロトコルにより、エンドユーザは音声メッセージを送信することが可能になるだけでなく、即座のデータテキストが送信されることも可能になる。このことは、キーパッドを介してテキストを入力する低速且つ扱いにくい処理を迂回するため、技術的な利点を示す。
【0077】
ネットワークのセキュリティを改善する試みは長年行われてきており、セキュリティの向上がシステム設計者の既知の技術的要求であることもわかる。
【0078】
本発明の或る実施例では、ハンドヘルド装置の地理的/物理的位置を決定する機構での物理的な位置入力信号を使用することにより、通信で向上したセキュリティを実現することが、場合によっては他のセキュリティ機構と組み合わせて、セキュリティを向上する方法についての問題への技術的な対策になる。例えば、ハンドヘルド装置は、許可された取引地域の外側に移動されたときに、無効になってもよい。他の例では、ユーザは許可された取引地域の外部の位置で依然としてハンドヘルド装置を動作することができるが、その位置は更なるセキュリティ手段を起動してもよい。例えば、更なるセキュリティ手段は、エンドユーザが(例えばパスワードを使用して)自分を識別するために電話をかけることでもよい。このような電話は、許可された取引地域の外部の位置にいるときに、ユーザが金融サービスプロバイダ要素と通信しようとする場合に自動的に生じてもよい。
【0079】
或る実施例では、ハンドヘルド装置に送信されるデータをブロックすること又は解放することは、その物理的位置に依存してもよく、異なる位置について異なるレベルのセキュリティ又は異なるレベルのデータを提供してもよい。例えば、より敏感なデータが安全な地域の装置に更新/送信されてもよく、あまり敏感でないデータがあまり安全でない地域で更新/送信されてもよい。或る実施例では、ハンドヘルド装置からメイン追跡システムに送信されるデータは、ハンドヘルド装置の地理的位置に応じて、異なる通信経路を介して送信されてもよく、及び/又は受信側メイン取引システムによって異なるように扱われてもよい。他のあまり安全でない物理的位置からの通信で行われるものに比べて、何らかの安全な物理的地域からの通信ではあまりセキュリティ処理/検査が行われなくてもよいため、このことは、取引システムのセキュリティプロセッサ(コンピュータプロセッサ)の時間及び処理能力を解放するという技術的効果を有する。従って、同じ装置を有する同じ人は、送信(又は受信)している場所に応じて、取引システムにより異なる量のセキュリティ処理を消費する。従って、セキュリティプロセッサによるセキュリティ処理は、同じコンピュータリソース集約的な方法で全ての通信を扱う必要はない。このことは、より良い性能を有することを可能にし、及び/又は低い仕様のプロセッサが所定の規格を実行することを可能にする。同様に、異なる場合に異なるデータトラヒック経路を使用することは、ほとんどの安全なチャネルで不要な需要を低減し得る。コンピュータリソース集約的な経路であるか否かを決定する制御として移動装置の物理的位置を使用する技術的概念は、有限な処理能力に関連する問題を解決することに役立つために使用される。
【0080】
多数の他の変更、置換、変形、代替及び修正が当業者に明らかになり、本発明は、特許請求の要旨及び範囲内にあるこのような変更、置換、変形、代替及び修正を含むことを意図する。米国特許商標庁(USTPO)を支援するため、更に、特許請求の範囲を解釈する際にこの出願で発行された何らかの特許の何らかの読者を支援するため、出願人は、(a)特定の請求項で“手段”又は“ステップが”特に使用されない限り、請求項のいずれかがこの出願日に存在するU.S.C.セクション112のパラグラフ6を求めることを意図せず、(b)請求項に反映されていない限り、明細書の如何なる言及も決して本発明を限定しないことを意図する点に留意することを要求する。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1A】本発明の実施例によるコンビニエンス金融システムを示す概略ブロック図
【図1B】図1Aのシステムに含まれ得る構成要素を示す概略ブロック図
【図2】本発明の実施例による無線ネットワークを備えたコンビニエンス金融システムを示す概略ブロック図
【図3】本発明の実施例による様々な金融活動を示すコンビニエンス金融システムのブロック図
【図4】本発明の実施例による例示的なサービスエリアを示すコンビニエンス金融システムを示す概略ブロック図
【図5】本発明の実施例による例示的な動作実施例を示す概略ブロック図
【図6】本発明の実施例によるコンビニエンス金融方法の例示的なステップを示す概略フローチャート
【図7】本発明の実施例による例示的な通信パスを示すコンビニエンス金融システムを示す概略ブロック図
【図8】本発明の他の例示的な実施例による船型コンビニエンス金融システムを示す概略ブロック図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して金融サービスプロバイダ要素と通信するように動作可能なハンドヘルド装置を有する装置であって、
前記ハンドヘルド装置は、前記金融サービスプロバイダ要素に及び前記金融サービスプロバイダ要素から金融情報を送信及び受信するように動作可能であり、
前記金融情報は、前記ハンドヘルド装置により開始された取引に関連し、
前記ハンドヘルド装置は、前記取引を実行する前に、プッシュ・ツー・トレード・プロトコルを介して前記金融サービスプロバイダ要素に接続される装置。
【請求項2】
前記ハンドヘルド装置は、携帯情報端末、ラップトップ、移動局、ウォーキートーキー、パーソナルコンピュータ(PC)及びタブレットPCのうち選択されたものである請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ハンドヘルド装置は、前記エンドユーザが前記取引を実行する際に支援するために、前記ハンドヘルド装置のエンドユーザに前記金融情報を表示するように動作可能である請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記金融情報は、前記取引に関連するリアルタイムデータである請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ハンドヘルド装置は、前記金融サービスプロバイダ要素により無効になり得る請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ハンドヘルド装置に格納又は表示されるデータの一部は、前記ハンドヘルド装置が無効になったときに削除される請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ハンドヘルド装置は、失われたとき又は盗まれたときに無効になる請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記ハンドヘルド装置に配置されたセンサを更に有し、
前記センサは、認定された取引地域の外部の位置への前記ハンドヘルド装置の移動を検出するように動作可能であり、
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記センサが前記認定された取引地域の外部の位置への前記ハンドヘルド装置の移動を検出したときに、前記ハンドヘルド装置と前記金融サービスプロバイダ要素との間での前記金融情報の通信を一時停止又は終了するように動作可能である請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記センサは、無線認証センサである請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ハンドヘルド装置は、第1の装置と第2の装置とを有し、
前記第1の装置のユーザは、取引活動中に前記第2の装置のユーザと電子的に相互作用する請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記ハンドヘルド装置のユーザが前記取引の実行を認定されているか否かを決定するように動作可能な識別確認構成要素を更に有する請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記識別確認構成要素は、生体測定を有する請求項12に記載の装置。
【請求項13】
前記ハンドヘルド装置のユーザにより入力されたキーストロークを記録するように動作可能な記録構成要素を更に有する請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記ハンドヘルド装置のユーザにより入力された音声データを記録するように動作可能な記録構成要素を更に有する請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記ハンドヘルド装置のユーザにより入力されたダイレクトメッセージングデータを記録するように動作可能な記録構成要素を更に有する請求項1に記載の装置。
【請求項16】
ネットワークを介してハンドヘルド装置と通信するように動作可能な金融サービスプロバイダ要素を有する装置であって、
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記ハンドヘルド装置に及び前記ハンドヘルド装置から金融情報を送信及び受信するように動作可能であり、
前記金融情報は、前記ハンドヘルド装置により開始され得る取引に関連し、
前記ハンドヘルド装置は、前記取引を実行する前に、プッシュ・ツー・トレード・プロトコルを介して前記金融サービスプロバイダ要素に接続される装置。
【請求項17】
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記ハンドヘルド装置を無効にするように動作可能である請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記ハンドヘルド装置に格納又は表示されるデータの一部は、前記ハンドヘルド装置が無効になったときに削除される請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記ハンドヘルド装置が失われたとき又は盗まれたことに応じて、前記ハンドヘルド装置を無効にするように動作可能である請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認するように動作可能な位置確認モジュールを更に有する請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記位置確認モジュールは、ジオ・フェンシングを使用することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記位置確認モジュールは、地球投影位置決定衛星技術を使用することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記位置確認構成要素は、三角測量を使用することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記位置確認モジュールは、地理的地図を使用することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を決定する請求項20に記載の装置。
【請求項25】
前記位置確認モジュールは、前記ハンドヘルド装置が認定された取引地域内にあることを確保する請求項20に記載の装置。
【請求項26】
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記ハンドヘルド装置が前記取引を実行することができる1つ以上の取引地域を指定するように動作可能である請求項16に記載の装置。
【請求項27】
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記ハンドヘルド装置のエンドユーザに関連するエンドユーザプロファイルを格納するように動作可能である請求項16に記載の装置。
【請求項28】
前記エンドユーザプロファイルは、前記エンドユーザに関連するアカウント情報、前記エンドユーザに関連する音声パターン、前記エンドユーザに関連する資産状態、及び前記エンドユーザに関連する個人識別情報のうち選択された1つ以上を有する請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記ハンドヘルド装置のエンドユーザにリアルタイムデータを提供するために、金融取引所と通信するように動作可能である請求項16に記載の装置。
【請求項30】
前記金融サービスプロバイダ要素は、
a)電話ID
b)システムID
c)アプリケーションID
d)取引デスク確認機構
e)ユーザID
f)ピクチャID、及び
g)生体測定
を有する要素のグループのうち少なくとも1つを使用して、前記ハンドヘルド装置を認定するように動作可能である請求項16に記載の装置。
【請求項31】
1つ以上の前記要素は、前記ハンドヘルド装置のエンドユーザの1つ以上のセキュリティレベルに対応する請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記取引を実行する前に音声認識又は音声パターンを使用して前記ハンドヘルド装置のユーザを認定するように動作可能な音声認識モジュールを更に有する請求項16に記載の装置。
【請求項33】
前記ハンドヘルド装置のユーザにより入力された音声データを記録するように動作可能なメモリ要素を更に有する請求項16に記載の装置。
【請求項34】
前記ハンドヘルド装置のユーザにより入力されたダイレクトメッセージングデータを記録するように動作可能なメモリ要素を更に有する請求項16に記載の装置。
【請求項35】
取引を実行する方法であって、
ネットワークを介してハンドヘルド装置に金融情報を通信し、
前記金融情報は、前記ハンドヘルド装置により開始され得る取引に関連し、
前記ハンドヘルド装置は、プッシュ・ツー・トレード・プロトコルを介して前記ネットワークに接続され、
エンドユーザの代わりに前記取引を実行することを有する方法。
【請求項36】
前記ハンドヘルド装置を無効にすることを更に有する請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ハンドヘルド装置に格納又は表示されるデータの一部は、前記ハンドヘルド装置が無効になったときに削除される請求項36に記載の方法。
【請求項38】
音声パターン又は音声認識データを使用して前記ハンドヘルド装置のユーザを認定することを更に有する請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認することを更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、ジオ・フェンシングを使用することにより確認される請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認することを更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、地球投影位置決定衛星技術を使用することにより確認される請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認することを更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、三角測量を使用することにより確認される請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認することを更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、地理的地図を使用することにより確認される請求項35に記載の方法。
【請求項43】
前記取引に関連する音声ログデータ及びダイレクトメッセージングデータのうち選択されたものを格納することを更に有する請求項35に記載の方法。
【請求項44】
前記ハンドヘルド装置のエンドユーザに関連するエンドユーザプロファイルを格納することを更に有する請求項35に記載の方法。
【請求項45】
前記ハンドヘルド装置のエンドユーザにリアルタイムデータを提供するために、金融取引所と通信することを更に有する請求項35に記載の方法。
【請求項46】
a)電話ID
b)システムID
c)アプリケーションID
d)取引デスク確認機構
e)ユーザID
f)ピクチャID、及び
g)生体測定
を有する要素のグループのうち少なくとも1つを使用して、前記ハンドヘルド装置を認定することを更に有する請求項35に記載の方法。
【請求項47】
取引を実行するシステムであって、
ネットワークを介してハンドヘルド装置に金融情報を通信し、前記金融情報は、前記ハンドヘルド装置により開始され得る取引に関連し、前記ハンドヘルド装置は、プッシュ・ツー・トレード・プロトコルを介して前記ネットワークに接続される手段と、
エンドユーザの代わりに前記取引を実行する手段と
を有するシステム。
【請求項48】
前記ハンドヘルド装置を無効にする手段を更に有する請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記ハンドヘルド装置に格納又は表示されるデータの一部は、前記ハンドヘルド装置が無効になったときに削除される請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
音声パターン又は音声認識データを使用して前記ハンドヘルド装置のユーザを認定する手段を更に有する請求項47に記載のシステム。
【請求項51】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する手段を更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、ジオ・フェンシングを使用することにより確認される請求項47に記載のシステム。
【請求項52】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する手段を更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、地球投影位置決定衛星技術を使用することにより確認される請求項47に記載のシステム。
【請求項53】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する手段を更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、三角測量を使用することにより確認される請求項47に記載のシステム。
【請求項54】
前記ハンドヘルド装置とインタフェース接続することにより、前記ハンドヘルド装置の前記位置を確認する手段を更に有し、
前記ハンドヘルド装置の前記位置は、地理的地図を使用することにより確認される請求項47に記載の方法。
【請求項55】
前記取引に関連する音声ログデータ及びダイレクトメッセージングデータのうち選択されたものを格納する手段を更に有する請求項47に記載のシステム。
【請求項56】
前記ハンドヘルド装置のエンドユーザに関連するエンドユーザプロファイルを格納する手段を更に有する請求項47に記載のシステム。
【請求項57】
前記ハンドヘルド装置のエンドユーザにリアルタイムデータを提供するために、金融取引所と通信する手段を更に有する請求項47に記載のシステム。
【請求項58】
a)電話ID
b)システムID
c)アプリケーションID
d)取引デスク確認機構
e)ユーザID
f)ピクチャID、及び
g)生体測定
を有する要素のグループのうち少なくとも1つを使用して、前記ハンドヘルド装置を認定する手段を更に有する請求項47に記載のシステム。
【請求項59】
ネットワークを介して金融サービスプロバイダ要素と通信するように動作可能なハンドヘルド装置を有する装置であって、
前記ハンドヘルド装置は、前記金融サービスプロバイダ要素に及び前記金融サービスプロバイダ要素から金融情報を送信及び受信するように動作可能であり、
前記金融情報は、前記装置により開始された取引に関連し、
前記ハンドヘルド装置は、前記ハンドヘルド装置と前記金融サービスプロバイダ要素との間の直接接続を提供するように動作可能である装置。
【請求項60】
プッシュ・ツー・トレード・プロトコルが、前記ハンドヘルド装置と前記金融サービスプロバイダ要素との間の前記直接接続を提供する請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記直接接続は、ボタン又は音声コマンドの起動により起動される請求項59に記載の装置。
【請求項62】
前記直接接続が起動されたときに、1つ以上のアプリケーションが自動的に実行又はダウンロードされる請求項59に記載の装置。
【請求項63】
自動的に実行される前記アプリケーションは、セキュリティアプリケーションである請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記セキュリティアプリケーションは、前記ハンドヘルド装置の前記ユーザの識別情報を決定するアプリケーションである請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記直接接続のときに、金融データが前記ハンドヘルド装置に自動的に提供される請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記ハンドヘルド装置に配置されたセンサを更に有し、
前記センサは、認定された取引地域の外部の位置への前記ハンドヘルド装置の移動を検出するように動作可能であり、
前記金融サービスプロバイダ要素は、前記センサが前記認定された取引地域の外部の位置への前記ハンドヘルド装置の移動を検出したときに、前記ハンドヘルド装置を無効にするように動作可能である請求項59に記載の装置。
【請求項67】
前記ハンドヘルド装置に格納又は表示されるデータの一部は、前記ハンドヘルド装置が無効になったときに削除される請求項66に記載の装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−521075(P2008−521075A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540163(P2007−540163)
【出願日】平成17年11月8日(2005.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/040417
【国際公開番号】WO2006/060123
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(506361856)シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. (75)
【Fターム(参考)】