説明

無脊椎動物害虫を駆除するためのアミノキナゾリン化合物

本発明は、無脊椎動物害虫、特に節足動物害虫および線虫を駆除または防除するのに有用なアミノキナゾリン化合物もしくはそのエナンチオマーまたはそれらの獣医学上許容可能な塩に関する。また本発明は、これらの化合物を使用することにより無脊椎動物害虫を防除する方法、および植物増殖材料、ならびに、前記化合物を含む農業用および獣医学用組成物に関する。式(I)中のA1、A2、A3、A4、R1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R5c、R5dおよびpは、本明細書で定義した通りである。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで表されるアミノキナゾリン化合物:
【化1】

(式中、
A1、A2、A3およびA4は、N、NXまたはCR4(式中、Xは非共有電子対またはOである)であるが、ただし、A1、A2、A3およびA4の多くとも3つがNまたはNXであり;
R1、R2は、互いに独立して、水素、CN、NO2、C1-C10-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、非置換であるか、1個または複数のR6で置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、NR8R9、N=C(R6)2、C(=O)R6、C(=S)R6、C(=NR8)R6および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和または部分飽和であり、酸素、窒素および/または硫黄(ここで、窒素および/または硫黄原子は酸化されていてもよい)から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、非置換であるか、1〜5個のR10で置換されており、
またここで、前記複素環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
R3は、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C10-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、非置換であるか、1個または複数のR6で置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、N(R8)R9、N=C(R6)2、C(=O)R6、C(=S)R6、C(=NR8)R6、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和または部分飽和であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複素環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
各R4は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C10-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、非置換であるか、1個または複数のR6で置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、N(R8)R9、N=C(R6)2、C(=O)R6、C(=S)R6、C(=NR8)R6、C(=O)N(R8)R9、C(=S)N(R8)R9、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和または部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
あるいは、隣接する炭素原子に結合されている2個の基R4は、一緒になって、-CH2CH2CH2CH2-、-CH=CH-CH=CH-、-N=CH-CH=CH-、-CH=N-CH=CH-、-N=CH-N=CH-、-OCH2CH2CH2-、-OCH=CHCH2-、-CH2OCH2CH2-、-OCH2CH2O-、-OCH2OCH2-、-CH2CH2CH2-、-CH=CHCH2-、-CH2CH2O-、-CH=CHO-、-CH2OCH2-、-CH2C(=O)O-、-C(=O)OCH2-、-O(CH2)O-、-SCH2CH2CH2-、-SCH=CHCH2-、-CH2SCH2CH2-、-SCH2CH2S-、-SCH2SCH2-、-CH2CH2S-、-CH=CHS-、-CH2SCH2-、-CH2C(=S)S-、-C(=S)SCH2-、-S(CH2)S-、-CH2CH2NR8-、CH2CH=N-、-CH=CH-NR8-、-OCH=N-および-SCH=N-から選択される基を形成し、
ここで、上記のそれぞれの基において、1〜5個の水素原子は、互いに独立して、ハロゲン、メチル、ハロメチル、ヒドロキシル、メトキシおよびハロメトキシから選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく、
あるいは、上記の基の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C10-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、非置換であるか、1個または複数のR6で置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、N(R8)R9、N=C(R6)2、C(=O)R6、C(=S)R6、C(=NR8)R6、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和または部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
あるいは、R5aは、隣接する炭素原子R5bと一緒になって、1個のハロゲンで少なくとも置換されている5または6員の環を形成していてもよく;
R5bは、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシおよびC1-C6-シクロアルコキシからなる群から選択され、
ここで、前述のそれぞれの基は、1個のハロゲンで少なくとも置換されており、さらに、部分的にまたは完全にハロゲン化されていてもよく、かつ、1〜5個の基R6で置換されていてもよく;
あるいは、R5bは、隣接する炭素原子R5cまたはR5aと一緒になって、1個のハロゲンで少なくとも置換されている5または6員の環を形成していてもよく;
R5cは、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C10-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、非置換であるか、1個または複数のR6で置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、N(R8)R9、N=C(R6)2、C(=O)OR7、C(=S)OR7、C(=NR8)R6、C(=O)N(R8)R9、C(=S)N(R8)R9、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
あるいは、R5cは、隣接する炭素原子R5bまたはR5dと一緒になって、R5bが含まれる場合には1個のハロゲンで少なくとも置換されている5または6員の環を形成していてもよく;
R5dは、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C10-アルキル、C3-C8-シクロアルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、非置換であるか、1個または複数のR6で置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、S(O)mN(R8)R9、N(R8)R9、N=C(R6)2、C(=O)R6、C(=S)R6、C(=NR8)R6、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
あるいは、R5dは、隣接する炭素原子R5cと一緒なって、またはR1もしくはR2と一緒になって、5または6員の環を形成していてもよく;
R6は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、1個または複数のRcで置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、ORo、O(CO)Rc、O(CS)Rc、S(O)mRo、S(O)mN(Rn)2、S(CO)Rc、S(CS)Rc、S(C=NRn)Rc、N(Rn)2、N(Rn)C(=O)Rc、N(Rn)C(=S)Rc、NS(O)mRo、N=C(Rc)2、C(=O)Rc、C(=S)Rc、C(=NRn)Rc、C(=O)N(Rn)2、C(=S)N(Rn)2、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
あるいは、2個の近傍で結合している基R6は、一緒になって、=C(Rc)2、=S(O)mRo、=S(O)mN(Rn)2、=NRnおよび=NN(Rn)2から選択される基を形成し;
R7は、独立して、水素、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、1個または複数のRcで置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、ORo、O(CO)Rc、O(CS)Rc、S(O)mRo、S(O)mN(Rn)2、S(CO)Rc、S(CS)Rc、S(C=NRn)Rc、N(Rn)2、N(Rn)C(=O)Rc、N(Rn)C(=S)Rc、NS(O)mRo、N=C(Rc)2、C(=O)Rc、C(=S)Rc、C(=NRn)Rc、C(=O)N(Rn)2、C(=S)N(Rn)2、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
ただし、R7は、それが酸素原子に結合されている場合には、C1-C6-アルコキシまたはC1-C6-ハロアルコキシではなく;
R8、R9は、互いに独立して、また各事象とは無関係に、水素、CN、NO2、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、1個または複数のRcで置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、ORo、O(CO)Rc、O(CS)Rc、S(O)mRo、S(O)mN(Rn)2、S(CO)Rc、S(CS)Rc、S(C=NRn)Rc、N(Rn)2、N(Rn)C(=O)Rc、N(Rn)C(=S)Rc、NS(O)mRo、N=C(Rc)2、C(=O)Rc、C(=S)Rc、C(=NRn)Rc、C(=O)N(Rn)2、C(=S)N(Rn)2、1、2、3、4または5個の基R10で置換されていてもよいフェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、1〜5個の基R10で置換されており、
またここで、前記複飽和または部分飽和環中の1または2個のCH2基は、1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
R10は、独立して、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル(ここで、前述の脂肪族基および脂環式基の炭素原子は、1個または複数のRcで置換されていてもよい)、Si(R11)2R12、ORo、O(CO)Rc、O(CS)Rc、S(O)mRo、S(O)mN(Rn)2、S(CO)Rc、S(CS)Rc、S(C=NRn)Rc、N(Rn)2、N(Rn)C(=O)Rc、N(Rn)C(=S)Rc、NS(O)mRo、N=C(Rc)2、C(=O)Rc、C(=S)Rc、C(=NRn)Rc、C(=O)N(Rn)2、C(=S)N(Rn)2、フェニル(これは、独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシおよびC1-C6-ハロアルコキシから選択される1〜5個の基で置換されていてもよい)、ならびに3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和または部分飽和であり、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシおよびC1-C6-ハロアルコキシから選択される1〜5個の基で置換されており;
あるいは、隣接する原子に結合されている2個の基R10は、一緒になって、-CH2CH2CH2CH2-、-CH=CH-CH=CH-、-N=CH-CH=CH-、-CH=N-CH=CH-、-N=CH-N=CH-、-OCH2CH2CH2-、-OCH=CHCH2-、-CH2OCH2CH2-、-OCH2CH2O-、-OCH2OCH2-、-CH2CH2CH2-、-CH=CHCH2-、-CH2CH2O-、-CH=CHO-、-CH2OCH2-、-CH2C(=O)O-、-C(=O)OCH2-、-O(CH2)O-、-SCH2CH2CH2-、-SCH=CHCH2-、-CH2SCH2CH2-、-SCH2CH2S-、-SCH2SCH2-、-CH2CH2S-、-CH=CHS-、-CH2SCH2-、-CH2C(=S)S-、-C(=S)SCH2-、-S(CH2)S-、-CH2CH2NR8-、-CH2CH=N-、-CH=CH-NR8-、-OCH=N-および-SCH=N-から選択される基を形成し、
ここで、上記のそれぞれの基において、1〜5個の水素原子は、互いに独立して、ハロゲン、メチル、ハロメチル、ヒドロキシル、メトキシおよびハロメトキシから選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく、
あるいは、上記の基の1または2個以上のCH2基は1または2個のC=O基で置換されていてもよく;
R11、R12は、互いに独立して、また各事象とは無関係に、C1-C4-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルキル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択され;
Rcは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-ハロアルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-ハロアルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C3-C8-ハロシクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、フェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、CO、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、互いに独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから選択される1〜5個の基で置換されており;
Roは、独立して、水素、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-ハロアルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-ハロアルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C3-C8-ハロシクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、フェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、CO、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、互いに独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから選択される1〜5個の基で置換されており;
ただし、Roは、それが酸素原子に結合されている場合には、C1-C6-アルコキシまたはC1-C6-ハロアルコキシではなく;
Rnは、独立して、水素、CN、NO2、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-ハロアルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-ハロアルキルスルホニル、C3-C8-シクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C4-アルキル、C3-C8-ハロシクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、フェニル、および3-、4-、5-、6-または7員の飽和複素環からなる群から選択され、
ここで、前記複素環は、飽和、部分飽和または芳香族であり、CO、N、O、S、NO、SOおよびSO2から選択される1、2または3個のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含み、非置換であるか、互いに独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルコキシおよびC1-C4-ハロアルコキシから選択される1〜5個の基で置換されており;
mは、独立して、0、1または2であり;
pは、0、1、2、3または4である)
ならびにそれらの塩およびN-オキシド、あるいはそれらのエナンチオマーまたはジアステレオマー、あるいはそれらの農業上または獣医学上許容可能な塩。
【請求項2】
R5bがC1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシおよびC1-C6-シクロアルコキシからなる群から選択され、この場合、前述のそれぞれの基は少なくとも1個のハロゲンと置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R3が水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、SCN、SF5、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C6-ハロアルコキシ、C3-C6-ハロシクロアルコキシ、Si(R11)2R12、OR7、S(O)mR7、N(R8)R9、N=(R6)2、C(=O)R6、C(=S)R6およびC(=NR8)R6からなる群から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
R5bがC1-C6-ハロアルキルおよびC1-C6-ハロアルコキシからなる群から選択され;
R3が水素、ハロゲン、CN、NO2、C(=NR8)R6、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C6-ハロアルコキシおよびC3-C6-ハロシクロアルコキシからなる群から選択される、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R5bがCF3であり;
R3がハロゲンであり;
A1、A2、A3およびA4がCR4であり;
R5cおよびR5dが互いに独立して水素、ハロゲン、C1-C6-アルキルまたはC1-C6-ハロアルキルであり;
R5aおよび各R4が互いに独立して水素、ハロゲン、CN、NO2、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシまたはC1-C6-シクロアルコキシである、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
R5bがCF3であり;
R3がハロゲンであり;
A1、A2、A3およびA4がCR4であり;
R5cおよびR5dが水素であり;
R5aおよび各R4が互いに独立して水素、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキルである、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物と、少なくとも1種の不活性固体担体および/または液体担体とを含む組成物。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物と、少なくとも1種の農業上許容可能な担体とを含む農薬組成物。
【請求項9】
請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物と、少なくとも1種の獣医学上許容可能な担体とを含む獣医学用組成物。
【請求項10】
無脊椎動物害虫を駆除するための請求項1〜6のいずれか1項で定義した化合物またはそれを含む組成物の使用。
【請求項11】
無脊椎動物害虫による加害または感染から動物を防除または保護するための請求項1〜6のいずれか1項で定義した化合物またはそれを含む組成物の使用。
【請求項12】
無脊椎動物害虫の攻撃または加害を防除または駆除する方法であって、害虫、その食糧、その生息地、その繁殖場所、害虫が成長している、もしくは成長し得る植物、植物増殖材料、土壌、区域、材料もしくは環境を、殺虫有効量の請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物またはそれを含む組成物で処理することを含む方法。
【請求項13】
無脊椎動物害虫による攻撃または加害から植物または植物繁殖素材を保護する方法であって、植物もしくは植物増殖材料、または害虫が成長する材料、表面もしくは場所を、殺虫有効量の請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物またはそれを含む組成物で処理することを含む方法。
【請求項14】
無脊椎動物害虫の攻撃または加害を駆除する方法であって、害虫、その食糧、その生息地、その繁殖場所、または害虫が成長している、もしくは成長し得る植物、植物増殖材料、土壌、区域、材料もしくは環境を、殺虫有効量の請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物またはそれを含む組成物で処理することを含む方法。
【請求項15】
請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物またはそれを含む組成物を含んでなる、植物増殖材料。
【請求項16】
請求項1〜6のいずれか1項で定義した式Iで表される化合物を種子100kg当たり0.1g〜10kgで含む種子。
【請求項17】
無脊椎動物害虫による加害または感染から動物を処置、防除、予防または保護する方法であって、殺虫有効量の請求項1〜6のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物と動物とを接触させることを含む方法。
【請求項18】
無脊椎動物害虫による加害または感染から動物を処置、防除、予防または保護する組成物を調製するための請求項1〜6のいずれか1項で定義した式Iで表される化合物の使用。

【公表番号】特表2013−505909(P2013−505909A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−530214(P2012−530214)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063502
【国際公開番号】WO2011/036074
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】