説明

無針インジェクタ

無針インジェクタが、概略、近位端部と遠位端部とそれらを貫通するボアを有するバレルと、バレル遠位端部に配置されボアと流体連絡するインジェクタヘッドと含む。エネルギ源がバレル近位端部に配置され、ボルトが、ボア内に配置され、ボアの中へ薬を引き出すために第1の位置から第2の位置まで内部往復運動をし、ボア内に嵌め込まれこのことにより第2の位置から第1の位置まで動作する際インジェクタヘッドを介して薬を押し出す。メカニズムは、エネルギ源を作動しボルト操作するように設けられる。


【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、概略、薬インジェクタに関し、特に、無針インジェクタに関する
【0002】
投薬を経皮的に行うための多数のインジェクタが開発されている。これらの装置の全ては、患者の経皮面を介して薬を進める十分なエネルギが必要である。そのエネルギは、機械的レバレッジ、ばね、圧縮気体若しくは電気ソレノイドを利用して与えられ得る。
【0003】
インジェクタは、それ単体としても開発されるし、再充填薬及びエネルギ供給システムを備えていてもよい。これらのシステムは全て、経皮貫通に十分な圧力で薬を全て射出するように、ピストンなどに十分な力を加えることが必要である。
【0004】
本発明は、エネルギ源によりインジェクタヘッドを介しピストン若しくはボルトを用いて薬を経皮状で供給する無針インジェクタに関する。
【0005】
[発明の概要]
本発明に係る無針インジェクタは、概略、インジェクタヘッドを伴うハウジング、ケーシング、若しくはバレル、及び、作動エネルギのリリースの際にインジェクタヘッドを介して薬を押し出すピストン、モールド、若しくはシリンダを含む。
【0006】
[詳細な説明]
図1−図4を参照すると、中を貫通するボア20を伴い近位端部14及び遠位端部16を有するバレル12を概略含む、本発明に係る無針インジェクタ10の第1の実施形態が示される。
【0007】
インジェクタヘッド22は、バレル遠位端部16に配置され、該インジェクタヘッド22はボア20と流体連絡しこれによりその中を介して薬の注入を行う。
【0008】
水薬瓶26は、BOTOX(登録商標)などの薬を保持するために設けられているものであり、水薬瓶はバレルの遠位端部16近傍でボア20と流体連絡する。水薬瓶26はバレル12に着脱自在で付属するのが好ましい。
【0009】
ガスカートリッジ30は、バレル近位端部14に配置される。ボルト32は、ボア20内に配置され、ポート28を閉じる第1の位置から、ボア20内の薬のリリースのためポートを開く第2の位置にまで、相互に移動する。
【0010】
ボルト32は、ボルト32とボア20の間に十分な密閉を与えるように寸法取りされて嵌め込まれており、第1の位置から第2の位置へボルト32を動かして水薬瓶からボア20の中に薬を引き入れ、第2の位置から第1の位置へボルト32を動かしてインジェクタヘッドを介して薬を押し出す。このことは以下により詳細に記す。
【0011】
コックスタブ34は、第1と第2の位置からボルト32を手動できるように設けられている。このコックの動きにおいて、ポート28を介してボルト32とインジェクタヘッド22の間のボア20の中に、薬が引き込まれる。
【0012】
バレルと遠位及び近位端部12、14との間のボア20内部で相互移動するように、ハンマ40が設けられ配置されている。ボルト32とハンマ40の間に主ばね42が設けられバレル遠位端部16に向かってハンマを押しやる。
【0013】
ボルト32とハンマ40の間に主ばねを圧縮して第2の位置でボルト32を解放自在に保持するために、逆鉤46が設けられ、トリガ48は逆鉤46と関連して動作するように設けられ、バレル遠位端部16に向かってハンマを駆動するためにばね42をリリースする。
【0014】
バルブスタブ52は、ボア内部に配置され、このときその遠位はボルト32に付着し近位端部はガスカートリッジ42に付着する。バルブチューブ52はハンマ40及び主ばね42を経由して伸展する。
【0015】
カップシール56は、カートリッジ30からバルブチューブ52の中への気体の流れを制御するバルブシート58を含む。
【0016】
ここで、バルブシート58に対してカップシール56を解放自在にシールするために、リアばね60が設けられている。カップシール56は、逆鉤46によるリリースの後ハンマ40のインパクトにより一瞬開き、これにより、気体がバルブチューブ52を介して流れることができ、ボルト32が、インジェクトヘッド22を介して薬を噴出する第1の位置に押しやられる。リアばね60はその後、一瞬の開口の後バルブシート58に対してカップシール56を閉じる。
【0017】
操作時に、ボルト32がコックされないと、前方位置が、バレル12を介して延在するボア20の中への薬の進入をブロックする。インジェクタ10をコックするために、コックスタブ34が後方に動かされ、主ばね42に向かって押され、これによりボルト32はハンマ40に対して接合する。この動作により、水薬瓶26とボア20の間のポート28が開き、インジェクタヘッド22とボルト32の間のボア20の中に薬が引き出される。ボルト32がハンマ40に対して押しやられると逆鉤46はボルト32を捕捉し、このことにより、ボルト32とハンマ40が一体化され、それらは一つのユニットとして移動する。
【0018】
薬を注入するため、トリガ48が押されてハンマ40をボルト32からリリースする逆鉤46をリリースし、主ばね42はハンマ40を後方に推進し、リアばね60に打ち勝つのに十分な力でバルブを後方に推進するバルブチューブ52を一瞬押す。このとき、ガス圧力はチューブ52を介してガスカートリッジ30からリリースされ、このことにより、ボルト32は、ボルト32の前方とインジェクタヘッド22との間に配置された薬を素早く押し、インジェクタヘッド22を介して噴射する。
【0019】
図5−図9を参照すると、本発明に係る無針インジェクタ110の第2の実施形態は、概略、間をボア120が貫通する遠位端部114と近位端部116を有するバレル112を含む。噴射ヘッド124は、バレル遠位端部114に配置され、該遠位端部114は、薬を噴射するためのボア120と流体連絡する。
【0020】
水薬瓶128は、BOTOX(登録商標)などの薬を保持するように設けられ、水薬瓶128は、バレル遠位端部114近傍でオーディオインプットポート4380と130を介してボア120と流体連絡している。水薬瓶128は、バレル112に着脱自在に取り付けられ、該バレル112はフレーム134に支持されるのが好ましい。
【0021】
シリンダ136は、バレル近位端部116にてフレーム134により回転自在に支持され、ガスカートリッジ142を受けるための複数のチャンバを内部に含む。
【0022】
ボルト144は、図4に示すようなポート130を閉じる第1の位置から、ボアに薬をリリースするためポート130を開けた図3に示すような第2の位置まで、往復動作するためのボア120の中に配置される。
【0023】
ボルト144はボア120の中に嵌め込まれ、これにより第1の位置から第2の位置に移動する際に、ライン148を介してポート130を経て水薬瓶128から薬が引き出される。以下に述べるように第2の位置から第1の位置へボルトを移動すると、インジェクタヘッド124を介して薬が押し出される。インジェクタヘッドは、従来の設計のものでよい。
【0024】
ばね152はボルト144の近傍に配置され、以下に説明するように、第1の位置から第2の位置へボルト144を駆動する。
【0025】
合わせピン160がボルト144とシリンダ136の間に配置され、シリンダ136を回転することによってハンマ156及びボア120と整列されるガスカートリッジ142を刺すようにしてもよい。フレーム134にピボット自在に搭載されたトリガ164は、ハンマ156と整列されたカートリッジ142を押しやりカートリッジ142を刺すためのリンケージ170を利用するのであり、このことにより、第2の位置から第1の位置へボルト144を空気作用で駆動し、図4に示すように、噴射ヘッドを介してボアの中の薬を押し出す。圧力のリリースの後、ばね112はボルト144を第1の位置から第2の位置へ押しやり、繰り返しの注入のためにボア124の中へ薬を引き出す。
【0026】
内部の圧力のリリースのためにガスカートリッジ142をハンマと係合するように動かす前に、シリンダ136がボア120及びハンマ156と整列するように手動で回されるようにしてもよく、つめ及びラチェット構成がシリンダ136を回転するように設けられるようにしてもよい。
【0027】
図10及び図11を参照すると、本発明に係る無針ばねインジェクタ210の第3の実施形態は、概略、管状ケーシング212を含む。該管状ケーシング212では、底部半分シェル214が管状ケーシング212のリアの端部216から延在する。
【0028】
頂部半分シェル330はケーシングのリアの端部216にヒンジ自在に付属し、底部半分シェル214を覆う。
【0029】
ノーズキャップ222は管状ケーシング212の前方端部226に着脱自在に付属され、インジェクタヘッド230はノーズキャップ222の端部232内に配置される。図12及び図13内により明確に示されるように、シリンジ240が管状ケーシング240内部に取り替え自在に配置され、該シリンジ240はインジェクタヘッド230と流体連絡するものである。プランジャ242が管状ケーシング212の内部に滑動自在に配置されており、インジェクタヘッド230を介して薬を噴射するためにシリンジ240の一つの端部246に係合している。
【0030】
プッシュロッドは、頂部半分シェル220と底部半分シェル214の間に収容され、プランジャ242を滑動自在に動かすようにされており、ばね256はプッシュロッド250のリア端部260近傍に設けられプッシュロッドを駆動する。
【0031】
ラチェット262は、プッシュロッドの前方位置264に接して配置され、管状ケーシング212内部にピボット自在に搭載された手動操作トリガ270は、管状ケーシング212から外方に延在しリンクメカニズム274、及びラチェット262と解放自在に係合する逆鉤276を手動で押下するためのボタンを含む。
【0032】
図14−図16は、BOTOX(登録商標)などの薬の一回服用分を噴射するための、ラチェット262及びプッシュロッド250の単回の前方動作を始めるボタン272の押下を示す。
【0033】
図17及び図18は、プッシュロッドラチェット262と係合し、底部半分シェル214から頂部半分シェル220がヒンジ状に開いたときにばね256を押し込むコックメカニズム280を示す。ばね256は、逆鉤276がラチェット262と係合することによって圧縮状態で保持される。
【0034】
図19及び図20を参照すると、概略、コックリング314、シリンダ316、インジェクタヘッド318、水薬瓶320、ピストン322、バルブ324、及びばね326を伴うハウジング312を示す、本発明に係る無針プッシュリリースインジェクタ310の第4の実施形態が示されている。図21及び図22を参照すると、ハウジング312は、ボア334を内部に含む遠位端部330と近位端部332を含む。コックリング314はハウジング遠位端部330から延在し、ハウジングボア334内部に配置されるリア部位338を含む。
【0035】
シリンダ316は、コックリング314内部に滑動自在に配置され、前方端部342及びリア端部344を含み、チャンバ346が前方端部342の直近に配置されている。薬を保持する水薬瓶350が、近位端部332に対して配置され、ディップチューブ324及びチェックバルブ324を介してチャンバ346と流体連絡している。
【0036】
インジェクタヘッド318は、シリンダ前方端部342に配置され、チャンバ346と流体連絡している。インジェクタヘッドは適切なデザインであればよい。
【0037】
ピストン364は、コックリング314内部に滑動自在に配置され、シリンダ316内部に滑動自在に配置された前方ヘッド366と、ハウジングボア334内部に滑動自在に配置されたリアヘッド368を含む。
【0038】
前方ヘッド366はシリンダ316に嵌め込まれ、このことにより、図22に示す第1の位置から図21に示す第2の位置へピストンが動くと、一方バルブ324を介して薬を水薬瓶350からチャンバの中に引き入れる。第1の位置から第2の位置へピストンが動かされると、インジェクタヘッド318を介してチャンバ346から薬が押し出される。
【0039】
主ばね372は、ハウジング近位端部332とピストンリアヘッド368の間に配置され、逆鉤380は、主ばね372が圧縮される第2の位置でピストン364を解放自在に保持するように設けられる。逆鉤380は、逆鉤ばね382と、ピストンリアヘッド368と解放自在に係合するテーパ状端部384とを含む。
【0040】
利用時には、インジェクタヘッド318は皮膚360に対して圧され、このことでシリンダ316の後方の動作が生じ、シリンダリア端部344はテーパ状端部384に対して付勢され、このことで矢印390方向の逆鉤の動作と、ピストンリアヘッド368及びピストン364をリリースする逆鉤の圧縮が生じる。このとき、ばね372はピストン前方ヘッド366をチャンバ346の中に押しやり、ピストン前方ヘッド366は矢印370で示されるように薬をインジェクタヘッド318を介して押し出す。
【0041】
装置を再びコックするため、コックリング314が矢印394の方向に動かされ、これにより、ピストン端部384が動かされて逆鉤380がピストンリアヘッド368に再び係合する。
【0042】
図23に示されるように、コックリングは、回転を防ぐためのガイド396を含んでもよい。
【0043】
図24を参照すると、ハウジング412、インジェクタヘッド414、例えばBOTOX(登録商標)などの薬を保持する水薬瓶416、コックグリップ420、及びトリガ422を概略含むプッシュプル無針インジェクタ410の第5の実施形態を示している。
【0044】
図25−図27に示すように、ハウジング412は、遠位端部426及び近位端部428を含み、チャンバ430は遠位端部426にてハウジング内部412に配置されている。
【0045】
インジェクタヘッドは、従来のデザインのものでよいのであるが、ハウジング遠位端部426に配置され、チャンバ430と流体連絡している。
【0046】
水薬瓶416は、上記で参照したように、薬(図示せず)を保持する交換可能容器434を支持し、ディップチューブ436及び一方バルブ438を介してチャンバと流体連絡している。
【0047】
ピストン440は、ハウジング412内部に滑動自在に配置され、チャンバ430内部に滑動自在に配置されたピストンヘッドと、ハウジング428内に配置された独立の移動自在のステム444とを含む。ピストンヘッド442はチャンバ430内部に嵌め込まれ、このことにより、図26に示す第1の位置から図27に示す第2の位置までピストンヘッドが移動する際に、一方バルブ438及びディップチューブ436を介して水薬瓶416からチャンバ430の中に薬を引き出す。チャンバ内への流体の流入は図27の矢印450で示される。
【0048】
図25に示す第2の位置から図26に示す第1の位置までピストンヘッド442を移動することにより、薬がインジェクタヘッド414を介して押し出される。噴射される薬は矢印452により示されている。ピストンステム444に接するヘッド454は滑動自在にステム444と繋がり、ピストンヘッド442は前方プレート460と後方プレート462の間に位置する。
【0049】
図25−図27に示すように、ばね466は後方プレート462と端プレート470の間でピストンステム444周りに配置され、該ばね466は、ハウジング近位端部428を覆って滑動自在に配置されるコックグリップ420によって圧縮される。コックグリップを相互に移動させると、図面に示すように、ばねを圧縮する。逆鉤は、図26と図27に示すように、後方プレート462を係合させてばね466を圧縮する第2の位置でピストン444を解放自在に保持するために、設けられる。
【0050】
トリガ422は、ハウジング412上にピボット自在に配置される。更にトリガ422は、前方プレート460と共にピストン442を第1の位置に駆動しチャンバ430容積で決定される計測された服用量の薬を噴射するために、逆鉤474によりばね466を解放させ得るという操作上の関係にある。
【0051】
図28及び図29を参照すると、ハウジング512、インジェクタヘッド514、例えばBOTOX(登録商標)などの薬を保持するための水薬瓶516、回転自在グリップ520、及びトリガ522を概略含むツイストセット無針インジェクタ510の第5の実施形態が示されている。
【0052】
図30−図32に示すように、ハウジング512は、遠位端部526及び近位端部528を含んでおり、チャンバ530が遠位端部526にてハウジング512内部に配置されている。
【0053】
インジェクタヘッド514は、従来のデザインのものでよいのであるが、ハウジング遠位端部526に配置され、チャンバ530と流体連絡している。
【0054】
水薬瓶516は、上記で参照したように、薬(図示せず)を保持する交換可能容器534を支持し、ディップチューブ536及び一方バルブ438、例えばダックビルバルブを介してチャンバと流体連絡している。
【0055】
ピストン540は、ハウジング512内部に滑動自在に配置され、チャンバ530内部に滑動自在に配置されたピストンヘッド542と、ハウジング512内に配置された移動自在のステム544とを含む。ピストンヘッド542はチャンバ530内部に嵌め込まれ、このことにより、図31に示す第1の位置から図32に示す第2の位置までピストンヘッドが移動する際に、一方バルブ538及びディップチューブ536を介して水薬瓶416からチャンバ430の中に薬を引き出す。チャンバ内への流体の流入は図32の矢印550で示される。
【0056】
図31に示す第2の位置から図30及び図32に示す第1の位置までピストンヘッド542を移動することにより、薬がインジェクタヘッド514を介して押し出される。噴射される薬は矢印552により示されている。ピストンステム544に接するヘッド554は滑動自在にステム544と繋がり、ピストンヘッド542は前方プレート560と後方プレート562の間に位置する。
【0057】
図30−図32に示すように、ばね566は後方プレート562と端プレート570の間でピストンステム544周りに配置され、該ばね566は、ハウジング近位端部528にてねじ回転自在に配置される回転グリップ520によって圧縮される。コックグリップを回転して動作させると、図面に示すように、ばね566を圧縮する。逆鉤574は、図30に示すように、後方プレート562を係合させてばね566を圧縮する第2の位置でピストン544を解放自在に保持するために、設けられる。
【0058】
トリガ522は、ハウジング512上にピボット自在に配置される。更にトリガ522は、前方プレート560と共にピストン542を第1の位置に駆動しチャンバ530容積で決定される計測された服用量の薬を噴射するために、逆鉤574によりばね566を解放させ得るという操作上の関係にある。
【0059】
図33及び図34を参照すると、近位端部616及び遠位端部618を伴う中空ケーシング614を有するインライン無針インジェクタ610の第7の実施形態が示されており、インジェクタヘッド622は、ケーシング遠位端部618に配置され、例えばBOTOX(登録商標)などの薬を保持するための水薬瓶516は、ケーシング近位端部616においてケーシング614内部に配置されている。
【0060】
ドラッグマニフォルド、即ちライン630は、ディップ634を介して水薬瓶626と更にチャンバ638と連絡し、水薬瓶626からチャンバ638の中に薬を移送する。ドラッグマニフォルド630内に配置される、例えばダックビルバルブのような一方バルブ642は、チャンバから水薬瓶への薬の逆送を防ぐ。
【0061】
ピストン646はチャンバ内部に設けられて滑動自在に配置され、インジェクタヘッド632を介して薬を押し出し、マニフォルドを介して水薬瓶626からチャンバ638内に薬を引き出す。ガスマニフォルド646は、ピストン646の近位端部652の背後に配置され、ピストン近位端部652の背後のライン654からガスを注入し、ケーシング遠位端部618に向かってピストン646を駆動しインジェクタヘッド622を介して薬を押し出す。
【0062】
実施形態610では、ピストンをケーシング近位端部616に向かって移動させ、後続の注入のために水薬瓶626からチャンバ638の中へ薬を引き出すように、コックスタブ656が設けられてもよい。
【0063】
図36及び図37を参照すると、本発明に係るインライン無針インジェクタの別の実施形態660が示されている。共通の参照符号は、図33及び図34に示すインジェクタに関して上述の内容に従って、同一の若しくは実質的に同様に要素を表す。
【0064】
図33及び図34では示していない手動操作ガスバルブ664が、ケーシング614の近傍に配置され、これによりマニフォルド650中へのガスライン668を介するガスの制御が可能とされる。実施形態660では、薬の排出後ピストン646をケーシング近位端部616に向かって移動させ、このことにより水薬瓶626からドラッグマニフォルド630を介して薬を引き出す手段として、ばね668が設けられている。
【0065】
インジェクタ660の操作が、図35及び図36の夫々に示されている。図35では、薬が充填されたチャンバが、ピストン近位端部652がガスマニフォルド650の近傍に有る状態で、配置されたピストンにより噴射する準備が整っている。ガスバルブ664を開くと、ガスはケーシング遠位端部に向かってピストンを駆動し、図36に示すようにインジェクタ622を介して薬を押し出す。
【0066】
図37及び図38を参照すると、近位端部716及び遠位端部718を有するハウジング712を含む本発明に係る第8の実施形態の無針インジェクタ710が示されており、ここでシリンダ722がハウジングの遠位端部718にてハウジング712内に配置されおり、インジェクタヘッド726がシリンダ722の一つの端部730に配置されている。好ましくはBOTOX(登録商標)である薬を保持する水薬瓶734は、ハウジングの近位端部716にてハウジング712内部に配置される。マニフォルド738は、シリンダ722を水薬瓶734と相互に接続し、水薬瓶734内部に配置されたディップチューブを用いて水薬瓶734からシリンダ722へ薬を移送する。
【0067】
プランジャ744は、シリンダ722内部に滑動自在に配置された第1の端部、即ちピストン748を含む。該ピストン748は、プランジャ744がインジェクタヘッド726に向かって移動する際にインジェクタヘッド726を介してシリンダ722内の薬を押し出し、プランジャ744がインジェクタヘッド726から離れて移動する際に水薬瓶734からシリンダ722の中に薬を引き込む。以下に記すように、プランジャ744は、ソレノイドスタック752で与えられる磁場の印加によって、操作可能若しくは移動可能となる。ソレノイド752は、プランジャ744の第1の端部748と第2の端部756の間にプランジャ744周りに配置される。ソレノイド752は、例えば110ボルト交流ライン764などの電源に接続されたトリガスイッチ760により制御される電流が加えられると、インジェクタヘッド726に向かってプランジャ744を押しやるという操作をするように、配置される。
【0068】
ばね768は、ソレノイド752と第2の端部756との間のプランジャ744周りに配置され、電流がソレノイド752に加えられなくなった後、インジェクタヘッド726からプランジャ744を押し離すのであり、このことにより上述のように水薬瓶734からシリンダ722の中に薬が引き出される。
【0069】
図39及び図40に明確に示されるように、水薬瓶734は、ハウジング712の近位端部716と遠位端部718との間の連結770により、ハウジングから着脱自在であってもよい。
【0070】
装置の操作は図39と図40に示されており、図39は充填状態にあるインジェクタ710を示し、プランジャ744はシリンダ722の近位端部772に配置している。
【0071】
トリガスイッチ760で制御される電流を印加してソレノイド752にエネルギを与えると、プランジャ744は図40に示されるようにシリンダ722の遠位端部776に付勢され、図780で示すようにインジェクタヘッド726を介して薬を押し出す。図39に一部を示す電気配線784は、従来技術のように電源線764、トリガ760及びソレノイドと接続する。
【0072】
インジェクタヘッド726を介して薬を噴射した後、スイッチ760により電力がソレノイドから除去され、ばね768はプランジャをインジェクタヘッドから押し離すことができ、更にプランジャの第1の端部、即ちピストン748はシリンダ722の近位端部772に引き寄せられる。
【0073】
本発明が有利に利用されるように提示するという目的のために、本発明に係る特定の無針インジェクタを上記で説明したが、本発明はこれらに限定されないということが理解されるべきである。即ち、本発明は、列挙の要素を含んでもよく、それらから構成されてもよく、若しくは本質的にそれらで構成されてもよい。更に、本明細書でとりたてて開示していない要素が無くても、本明細書で図示し開示した本発明は、適切に実施され得る。従って、当業者が想到し得る修正、変更若しくは均等な構成のどれであっても、若しくは全ては、添付の請求項に定義される本発明の範囲の範囲内にあると考えるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】ハウジング、インジェクタヘッド、及びトリガを伴う水薬瓶を概略示す本発明の第1の実施形態の斜視図である。
【図2】側面図、及び、図1に示すハウジング内部に設ける機構の部分断面図であり、インジェクタヘッド、水薬瓶、ボルト、コック鋲、バルブチューブ、メインばね、ハンマ、逆鉤、バルブシート、トリガ、カップシール、リアばね、及びガスカートリッジが、概略含まれる。
【図3】インジェクタヘッドを介して薬を注入するためのコックされた配置で示された、図2で示すボルトを伴うインジェクタの断面図である。
【図4】インジェクタヘッドを介して薬を投与した後のロックの無い配置で示された、図3で示すボルトを伴うインジェクタの断面図である。
【図5】リボルバ無針インジェクタを含む本発明に係る第2の実施形態の正面斜視図であり、概略、フレーム、バレル、水薬瓶、複数カートリッジを支持するシリンダ、及びトリガメカニズムを示している。
【図6】図5に示すインジェクタの背面斜視図である。
【図7】バレル遠位端部近くのポート、ハンマを伴いバレルボア内に設けられたボルト、及びばねメカニズムを示す図5のインジェクタの断面図であり、ボルトは、カートリッジを発射しインジェクタヘッドを介して薬を射出する前の、第1の配置で示されている。
【図8】トリガの圧縮と、ハンマ及び、ボルトを前方へ駆動するボアと整列するガスカートリッジの動きを示す、図7と同様のインジェクタ断面図であり、以下でより詳細に説明する。
【図9】図7のライン9−9に沿った断面図である。
【図10】底部半分シェルと頂部半分シェルを有する管状ケーシングを概略示す本発明に係る第3の実施形態の斜視図である。
【図11】管状ケーシング内に示すばねのコックの間の、開口の配置での頂部半分シェルを示す図10と同様の斜視図である。
【図12】コックされた配置のばね、プランジャラチェット、プッシュロッド、シリンジ及びトリガを示す、図10と図11の無針ばねインジェクタの断面図である。
【図13】ばねによりプランジャの前方動作を生じるラチェットの1工程の動きと、インジェクタヘッドを介する薬の注入を示す、図12と同様の断面図である。
【図14】第3の実施形態のコックのメカニズムを示し、これはインジェクタの頂部半分シェルをヒンジで開くことで作用するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無針インジェクタであって、
ハウジングと、
上記ハウジングの一つの端部に配置されるインジェクタヘッドと、
上記ハウジング内に配置され上記インジェクタヘッドを介して薬を噴出するピストンと、
上記ピストンと連結し、上記ピストンを上記インジェクタヘッドに向けて付勢して薬の噴出を実効化するエネルギ源と、
上記エネルギ源を作動するコントロールメカニズムと
を含む無針インジェクタ。
【請求項2】
無針インジェクタにおいて、
近位端部と遠位端部とそれらを貫通するボアを有するバレルと、
バレル遠位端部に配置され上記ボアと流体連絡するインジェクタヘッドと、
薬を保持し、バレル遠位端部近傍のポートを介して上記ボアと流体連絡する水薬瓶と、
バレル近位端部に配置されるガスカートリッジと、
上記ボア内に配置され、上記ポートを閉じる第1の位置から上記ポートを開く第2の位置まで内部往復運動をするボルトであって、上記ボアに嵌め込まれ、このことにより上記第1の位置から上記第2の位置まで動作する際上記水薬瓶から上記ボアの中へ薬を引き出し、上記第2の位置から上記第1の位置まで動作する際インジェクタヘッドを介して薬を押し出す、ボルトと、
手動により上記ボルトを第2の位置にまで動かすことができるコックスタブと、
上記ボルトとバレル近位端部との間の上記ボアの中で往復動作をするように配置されたハンマと、
上記ボルトと上記ハンマの間に配置され上記ハンマをバレル遠位端部に向かって押しやる主ばねと、
上記ボルトを第2の位置で解放自在に保持し、上記ボルトと上記ハンマの間で主ばねを圧縮する逆鉤と、
上記逆鉤に操作される関係の下で配置され、ハンマをバレル遠位端部に向かって駆動するためにばねをリリースするトリガと、
上記ボア内部に配置され、遠位端部を上記ボルトに付属させ近位端部をガスカートリッジに付属させ、上記ハンマを介して延在する、バルブチューブと、
カートリッジから上記バルブチューブへのガスの流れを制御するバルブシートを含むカップシールと、
上記バルブシートに対してカップシールを解放自在にシールするリアばねであって、上記カップシールは上記ハンマの衝撃により一瞬開かれガスを上記バルブチューブを介して流させ上記ボルトを第1の位置に押しやり、このことのよって上記インジェクタヘッドを介して薬を噴出するカップシールであり、
更に上記の一瞬の開きの後バルブシートに対してカップシールを閉じるリアばねと
を含む無針インジェクタ。
【請求項3】
無針インジェクタにおいて、
近位端部と遠位端部とそれらを貫通するボアを有するバレルと、
バレル遠位端部に配置され上記ボアと流体連絡するインジェクタヘッドと、
薬を保持し、バレル遠位端部近傍のポートを介して上記ボアと流体連絡する水薬瓶と、
バレル遠位端部に回転するように装着され、ガスカートリッジを収容するための内部の複数チャンバを有するシリンダと、
上記ボア内に配置され、上記ポートを閉じる第1の位置から上記ポートを開く第2の位置まで往復運動をするボルトであって、上記ボアに嵌め込まれ、このことにより上記第1の位置から上記第2の位置まで動作する際上記水薬瓶から上記ボアの中へ薬を引き出し、上記第2の位置から上記第1の位置まで動作する際インジェクタヘッドを介して薬を押し出す、ボルトと、
合わせピンと、
上記ボルト近傍に配置され第1の位置から第2の位置に押しやるばねと、
ボルトの背面に配置されるハンマであって、ハンマ自身及びボアと整列した状態にある上記ガスカートリッジを移動させ合わせピン内に至らしめる、ハンマと、
上記バレル及び上記シリンダを支持するフレームと、
上記フレームにピボット自在に付属し、整列したカートリッジを合わせピン内に付勢して整列したカートリッジを刺すためにハンマを動かし、このことにより、第2の位置から第1の位置へボルトを駆動して上記インジェクタヘッドを介して上記ボア内の薬を押し出し、圧力が解放されるとばねがボルトを第1の位置から第2の位置へ付勢し繰り返しの注入のためにボアの中へ薬を引き出す、トリガと
を含む無針インジェクタ。
【請求項4】
無針ばねインジェクタにおいて、
底部半分シェルがリア端部から延在する管状ケーシングと、
ケーシングリア端部にヒンジ自在に付属する頂部半分シェルと、
上記管状ケーシングの前面端部に着脱自在に付属するノーズキャップと、
上記ノーズキャップの一つの端部内に配置されるインジェクタヘッドと、
上記管状ケーシング内部に交換自在に配置されインジェクタヘッドと流体連絡するシリンジと、
上記管状ケーシング内部に滑動自在に配置され上記シリンジの一つの端部と係合し、上記インジェクタヘッドを介して薬を噴出するプランジャと、
底部半分シェルと頂部半分シェルの間に配置され上記プランジャを滑動自在に移動させるプッシュロッドと、
上記プッシュロッドのリア部位付近に配置され、上記プッシュロッドを駆動するばねと、
上記プッシュロッドの前方部位に配置されたラチェットと、
手動での押下のための上記管状ケーシングから外へ延在するボタンと上記ラチェットと解放自在で係合する逆鉤とを含み、上記管状ケーシング内部にピボット自在に装着される手動操作トリガと、
上記プッシュロッド及び上記頂部半分シェルと係合し、上記頂部半分シェルが上記底部半分シェルからヒンジ状で開口する際に上記ばねを圧縮するコックメカニズムであって、上記逆鉤を上記ラチェットと係合させることによって上記ばねが圧縮状態で保持され、上記ボタンの押下により上記ラチェットから上記逆鉤が解放され、このことでばねが伸張して上記プッシュロッド及び上記プランジャを前方方向に駆動し更に上記インジェクタヘッドを介して上記シリンジから上記薬を噴出する、コックメカニズムと
を含む無針ばねインジェクタ。
【請求項5】
無針プッシュリリースインジェクタにおいて、
遠位端部、近位端部及び中心ボアを有するハウジングと、
ハウジング遠位端部から延在し、リア部位がハウジングボア内に滑動自在に配置されているコックリングと、
上記コックリング内部に滑動自在に配置され、前面端部とリア端部を有しチャンバが前面端部近くに配置されているシリンダと、
薬を保持し、ハウジング近位端部内に配置され、上記チャンバと流体連絡する水薬瓶と、
シリンダ第1端部に配置され上記チャンバと流体連絡するインジェクタヘッドと、
上記コックリング内部に滑動自在で配置され、前面ヘッドが上記シリンダ内部で滑動自在で配置されリアヘッドがハウジングボア内部で滑動自在で配置されたピストンであって、前面ヘッドは上記シリンダに嵌め込まれ第1の位置から第2の位置へピストンが動く際に一方バルブを介して上記水薬瓶から上記チャンバの中へ薬を引き出し、第2の位置から第1の位置へピストンが動く際にインジェクタヘッドを介して薬を押し出す、ピストンと、
ハウジング近位端部と上記ピストンのリアヘッドとの間に配置されたばねと、
圧縮されたばねにより第2の位置に上記ピストンを解放自在で保持する逆鉤であって、上記逆鉤は逆鉤ばねとテーパ状端部を含み、逆鉤ばねは上記テーパ状端部をピストンリアヘッドと解放自在に係合せしめる、逆鉤と
を含み、
上記シリンダリア端部は逆鉤テーパ状端部に操作される関係の下に配置され、ピストンリアヘッドから上記逆鉤を解放して上記ばねに対し上記ピストンを上記第1の位置に駆動することを特徴とする無針プッシュリリースインジェクタ。
【請求項6】
プッシュプル無針インジェクタにおいて、
遠位端部及び近位端部を有するハウジングと、
遠位端部にて上記ハウジング内部に配置されたチャンバと、
ハウジング遠位端部に配置され、上記チャンバと流体連絡するインジェクタヘッドと、
薬を保持し、一方バルブを介して上記チャンバと流体連絡する水薬瓶と、
上記ハウジング内部に滑動自在で配置され、ピストンヘッドが上記チャンバ内部で滑動自在で配置されステムがハウジング近位端部内で配置されたピストンであって、上記ピストンヘッドは上記チャンバに嵌め込まれ第1の位置から第2の位置へピストンが動く際に一方バルブを介して上記水薬瓶から上記チャンバの中へ薬を引き出し、第2の位置から第1の位置へピストンが動く際にインジェクタヘッドを介して薬を押し出す、ピストンと、
ピストンステム周りに配置され第2の位置から第1の位置へ上記ピストンを付勢するばねと、
ハウジング近位端部を覆って滑動自在に配置され、上記ばねを圧縮するコックグリップと、
圧縮されたばねにより第2の位置に上記ピストンを解放自在で保持する逆鉤と、
逆鉤に操作される関係の下に配置され、上記ばねを解放して上記ピストンを上記第1の位置に駆動するトリガと
を含むプッシュプル無針インジェクタ。
【請求項7】
インライン無針インジェクタにおいて、
近位端部及び遠位端部を有する中空ケーシングと、
ケーシング遠位端部に配置されるインジェクタヘッドと、
ケーシング遠位端部のケーシング内部に配置されるチャンバと、
薬を保持し、ケーシング近位端部のケーシング内部に配置される水薬瓶と、
上記水薬瓶から上記チャンバに薬を移送するマニフォルドと、
上記水薬瓶の中に薬が移動するのを防ぐため、上記マニフォルドの中に配置される一方バルブと、
チャンバ内部に滑動自在に配置され、上記インジェクタヘッドを介して薬を押し出し、上記マニフォルドを介して上記水薬瓶からチャンバの中に薬を引き込むピストンと、
上記ピストンの近位端部の背後に配置されピストン近位端部の背後にガスを注入しケーシング遠位端部に向かってピストンを駆動して上記インジェクタヘッドを介して薬を押し出すガスマニフォルドと、
マニフォルドと流体連絡し、ピストン近位端部の背後のガス注入を制御するバルブと、
上記ピストンをケーシング近位端部に向かって動かし、このことにより上記マニフォルドを介して上記水薬瓶からチャンバの中に薬を引き出すための手段と
を含むインライン無針インジェクタ。
【請求項8】
上記水薬瓶がケーシング内部に着脱自在に配置されることを特徴とする請求項7に記載のインジェクタ。
【請求項9】
上記ピストンをケーシング近位端部に向かって動かすための手段が、上記ピストンに付属するコックスタブを含むことを特徴とする請求項7に記載のインジェクタ。
【請求項10】
上記ピストンをケーシング近位端部に向かって動かすための手段が、上記ピストン周囲に配置されたばねを含むことを特徴とする請求項7に記載のインジェクタ。
【請求項11】
無針ソレノイド駆動インジェクタにおいて、
近位端部及び遠位端部を有するハウジング、
ハウジング遠位端部の上記ハウジング内部に配置されるシリンダと、
上記シリンダの一つの端部に配置されるインジェクタヘッドと、
ハウジングの遠位端部に配置される、薬を保持するための水薬瓶と、
シリンダ及び水薬瓶と相互に接続し、上記水薬瓶から上記シリンダへ薬を移送するマニフォルドと、
上記シリンダから上記水薬瓶の中に薬が流れるのを防ぐため、上記マニフォルドの中に配置される一方バルブと、
磁場の印加によって動作可能となるプランジャであって、シリンダ内部に滑動自在に配置された第1の端部を有し、上記インジェクタヘッドに向かって移動する際に上記インジェクタヘッドを介してシリンダ内の薬を押し出し、上記インジェクタヘッドから離れて移動する際に上記水薬瓶から上記シリンダの中に薬を引き込むプランジャと、
プランジャの上記第1の端部と第2の端部の間にプランジャ周りに配置され、電流が加えられると上記インジェクタヘッドに向かってプランジャを押しやるという操作をするように間に配置されるソレノイドと、
上記ソレノイドへの電流の印加を制御するためのトリガスイッチと、
上記ソレノイドと上記第2の端部との間のプランジャ周囲に配置され、電流が上記ソレノイドに加えられなくなった後、上記インジェクタヘッドからプランジャを押し離すのであり、このことにより上記マニフォルドを介して上記水薬瓶から上記シリンダの中に薬が引き出される、ばねと
を含む無針ソレノイド駆動インジェクタ。
【請求項12】
上記水薬瓶が上記ハウジング内部に着脱自在に配置されることを特徴とする請求項11に記載のインジェクタ。


【図14】第3の実施形態のコックのメカニズムを示し、これはインジェクタの頂部半分シェルをヒンジで開くことで作用するものである。
【図15】第3の実施形態のコックのメカニズムを示し、これはインジェクタの頂部半分シェルをヒンジで開くことで作用するものである。
【図16】第3の実施形態のコックのメカニズムを示し、これはインジェクタの頂部半分シェルをヒンジで開くことで作用するものである。
【図17】第3の実施形態のコックのメカニズムを示し、これはインジェクタの頂部半分シェルをヒンジで開くことで作用するものである。
【図18】第3の実施形態のコックのメカニズムを示し、これはインジェクタの頂部半分シェルをヒンジで開くことで作用するものである。
【図19】ハウジング、コックリングを示す実施形態に係る無針プッシュリリースインジェクタの第4の実施形態の斜視図である。
【図20】コックリング及びインジェクタヘッドを伴い、水薬瓶、チェックバルブ、ピストン、ばねを含む内部部品を示す、図19の実施形態の斜視図である。
【図21】図19−図20に示すインジェクタの断面図であり、特に、インジェクタヘッドを介して(図示しない)患者の皮膚内に薬を注入することに向けてのリリースの前に、逆鉤により圧縮状態で、ばねを保持する、本実施形態の部品を示す。
【図22】ユーザの皮膚によりインジェクタヘッドに加えられる圧力へのピストンのリリースを示す図21と同様の断面図である。
【図23】インジェクタヘッド、シリンダ、ピストン、及びコックリングの斜視図である。
【図24】概略ハウジングを示すプッシュプルインジェクタ、薬の閉じ込めのための水薬瓶、インジェクタヘッド、コックグリップ、及びトリガを含む本発明の第5の実施形態の斜視図である。
【図25】ハウジング内部に配置されるチャンバ、ハウジング内部に滑動自在に配置されるピストン、及び、チャンバ内部に嵌め込まれステムを有するピストンヘッドを、とりわけ示す図24のインジェクタの断面図であり、該ステムは、ばねが周りに配置さればねが圧縮された第2の配置でピストンを保持する逆鉤を伴う。
【図26】ピストンのリリースを示す図25と同様の断面図であり、ばねはチャンバを介してピストンヘッドを押しておりこれによりインジェクタヘッドを介して薬を押す。
【図27】ばねの引きと、後続の注入のための水薬瓶からチャンバの中への薬の引き入れを示す、図25と図26と同様の断面図である。
【図28】概略ハウジングを示すツイストセットインジェクタ、インジェクタヘッド、回転自在グリップ、及びトリガを含む、本発明に係る第6の実施形態の斜視図である。
【図29】薬の保持のための水薬瓶、ピストン、一方向バルブ、主ばね、及びチェックバルブを示す、図28のインジェクタの部分分解平面図である。
【図30】ハウジング内部に配置されるチャンバ、ハウジング内部に滑動自在に配置されピストンヘッドを伴うピストンを、とりわけ示す図28及び図29のインジェクタの断面図であり、該ピストンヘッドは、チャンバ内部に嵌め込まれステムを有し、該ステムは、ばねが周りに配置さればねが圧縮された第2の配置でピストンを保持する逆鉤を伴う。
【図31】ピストンのリリースを示す図30と同様の断面図であり、ばねはチャンバを介してピストンヘッドを押しておりこれによりインジェクタヘッドを介して薬を押す。
【図32】ばねの引きと、後続の注入のための水薬瓶からチャンバの中へのグリップの回転による薬の引き入れを示す、図30と図31と同様の断面図である。
【図33】概略ケーシングを示すインライン無針インジェクタ、ケーシングの遠位端部に配置されたインジェクタヘッド、及びガスラインを示す本発明の第7の実施形態の斜視図である。
【図34】本発明に係る更なる実施形態の図であり、ピストンと共に内部に配置されるチャンバを有する中空ケーシング、ガスマニフォルド、薬マニフォルド、水薬瓶、ダックビルバルブ、及びコックスタブを概略示す、部分断面図である。
【図35】ばねによるチャンバピストンバイアスを概略示す本発明の第2の更なる実施形態の断面図である。
【図36】気体圧力を加えてピストンを駆動しインジェクタヘッドを介して薬を押しやる、図35に示す実施形態に対応する断面図である。
【図37】ハウジング、インジェクタヘッド、及び付属電源コードを概略示す本発明に係る無針ソレノイド駆動インジェクタの第8の実施形態の斜視図である。
【図38】シリンダ、トリガで操作されるソレノイド駆動プランジャを伴って内部に配置されるピストン、マニフォルドを介する薬の流れを制御するチェックバルブ、ハウジング内部に配置された水薬瓶から薬を引き出すためのディップタブを示す、図37のインジェクタの断面図である。
【図39】図37及び図38に示す無針ソレノイド駆動インジェクタの動作を示す断面図であり、本発明に係る無針ソレノイド駆動インジェクタの動作を示す。
【符号の説明】
【0075】
10・・・無針インジェクタ10、12・・・バレル、14・・・近位端部、16・・・遠位端部、20・・・ボア、22・・・インジェクタヘッド、26・・・水薬瓶、28・・・ポート、30・・・ガスカートリッジ、32・・・ボルト、34・・・コックスタブ、40・・・ハンマ、42・・・主ばね、46・・・逆鉤、52・・・バルブチューブ、56・・・カップシール、58・・・バルブシート、60・・・リアばね。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図19】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公表番号】特表2007−534345(P2007−534345A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517384(P2006−517384)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/019491
【国際公開番号】WO2004/112871
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(591018268)アラーガン、インコーポレイテッド (293)
【氏名又は名称原語表記】ALLERGAN,INCORPORATED
【Fターム(参考)】