説明

焼成品用の増量剤

【課題】糖の埋め合わせ又は代替としての役割に加えて、例えば甘味又は繊維のような他の機能を呈する利点を提供し、そしてそれが使用される焼成製品の組織を改良するような増量剤に対するニーズに応える。
【解決手段】糖の含有量が0〜約10重量%であるように該糖を減少させ又は排除するための機能性の増量剤であって、澱粉加水分解生成物、抵抗性の澱粉、バルク甘味料及び乳化剤を含む増量剤。なお、乳化剤として、オクテニル無水琥珀酸変性澱粉である。その増量剤は、他の成分の再配合及び/又は変更を要すること無く、焼成製品における糖の直接的な、1対1の置き換えを果たす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼成製品に使用するための増量剤に関するものである。更に詳細には、本発明は糖の直接的代替品として、焼成品における増量剤として使用するためのヒドロコロイド系に向けられている。
【背景技術】
【0002】
ケーキ、クッキー及びマフィン(muffin)のような焼成製品、並びにドーナツを含むフライ製品において、糖が全成分の20%〜30%を構成し得る。貯蔵安定性のケーキ又はフルーツケーキのようなより高価な配合物において、使用される糖の量は35%〜38%ほど高くなり得る。人工的な高強度甘味料及び天然の高強度甘味料の両方が、糖の代わりに甘味を付与するために、減糖(reduced sugar)の焼成製品及び糖を含まない(sugar-free)焼成製品に普通に添加される。しかしながら、これらの甘味料の必要量は、例えば全成分の約0.05%〜約0.10%の範囲内のように、通常非常に少ない。従って、そのような製品の主要な成分である糖を1種以上の高強度甘味料で置き換えると、製品配合物中に空隙が残る。重量及び体積についてのこの減少は、通常増量剤で埋められる。
【0003】
増量剤は、減糖の焼成品又は糖を含まない焼成品中において糖を置き換えるために使用される、良く知られた成分である。それらの添加で、食品における糖の甘味を付けない効果のある程度を、その増量剤が少なくとも部分的に埋め合わせる。
【0004】
減糖製品及び糖を含まない製品における重量及び体積についての減少を埋め合わせるのに使用される場合、以下のものを含む、糖の幾つかの重要な物理的特性を有する増量剤が望ましい。
i) 高い溶解性
ii) 加熱処理時の低くて安定な粘度
iii) 焼成温度で色(メイラード反応による)を発現する能力、及び
iv) 幾分吸湿性であること(即ち、ケーキ中における天然の防腐剤)
【0005】
増量剤無しでは、ケーキバッター(cake batter)のような糖を含まない製品又は減糖製品は、泡立てられる際に過度に濃密で粘着性の粘性を有するであろう。焼成時におけるケーキの膨張性及び空気流通性が混合時に混入される気泡の量にある程度関連するので、増量剤に乏しい糖を含まないケーキは、体積に欠け、そして緻密な組織を有すると予想され得る。
【0006】
減糖の焼成製品又は糖を含まない焼成製品の製造に使用される種々のタイプの増量剤がある。それらには、抵抗性の(resistant)澱粉、デキストリン及びマルトデキストリンが含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の増量剤の各々が、糖の埋め合わせ又は代替としての役割に加えて、例えば甘味又は繊維のような他の機能を呈するかもしれないが、それらのどれもが糖の適切な代替として供さないものである。それらの利点の全てを提供し、そしてそれが使用される焼成製品の組織を改良するような増量剤に対するニーズが依然として存在している。加えて、減糖の焼成製品又は糖を含まない焼成製品において、その配合物からの糖の除去により失われた重量と体積についての1対1の代替を提供する、改良された増量剤又は増量剤ブレンドに対するニーズが存在している。更に、焼成製品の配合物、ドウ(dough)又はバッターの粘性を改良するような増量剤に対するニーズが存在している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、焼成品における増量剤としての使用のためのブレンド物に向けられている。本発明の増量剤は、澱粉加水分解生成物、バルク甘味料及び乳化剤を含むものである。
【0009】
その増量剤は、他の成分の再配合及び/又はプロセスの変更を必要とすることなく、焼成製品における糖の直接的な1対1の代替品として供する。特に、その増量剤は、糖を含まないスポンジケーキの製造において非常に有用である。
【0010】
本発明の増量剤は、糖を含まない焼成品又は減糖の焼成品における使用に適している。それらの食品には、体重の減少を目的とした食品と同様に、糖尿病患者に適した食品が含まれる。本発明の増量剤は、2.4kcal/g未満のカロリー量に配合され得る低カロリー焼成品の配合に使用され得る。加えて、本発明の増量剤は、それを用いて製造された食品の高繊維ラベリングを可能にする。
【0011】
増量剤は、ここでの使用において、糖を置き換えるために高強度甘味料と共に使用され得る成分又は成分類の組み合わせを意味するように意図されている。
【0012】
焼成品又は焼成製品は、ここでの使用において、通常高い%(少なくとも10%)の糖を含む焼成された製品及びフライにされた製品を意味するように意図されており、そしてケーキ、クッキー、マフィン及びドーナツを非制限的に含むものである。
【0013】
減糖の焼成品は、ここでの使用において、通常よりも少ない糖を含むものを意味するように意図されており、一つの態様において、約10重量%未満の糖を含有する焼成品を意味するように意図されている。
【0014】
加水分解は、ここでの使用において、分子と水との化学反応であって、2個以上のより小さい分子を生成するものである。特定の加水分解生成物は、求められている生成物のタイプに応じて、酸、アルカリ又は酵素の触媒、或いはそれらの組み合わせによって形成され得る。加水分解生成物は、少なくとも部分的に消化しにくい又は消化に対して抵抗性のあるものであるデキストリン及びマルトデキストリンを非限定的に含むように意図されている。
【0015】
バルク甘味料は、ここでの使用において、ソルビトール、マンニトール及びキシリトールを非限定的に含む、糖アルコール又はポリオールを含むように意図されている。
【0016】
デキストリンは、澱粉単独で又はトレースレベルの酸触媒と共に使用されることによって、乾式焙焼(dry roasting)プロセス(熱分解)で得られる澱粉加水分解生成物である。その生成物は、安定した粘度を与える、水中での良好な溶解性によって特徴付けられる。白色デキストリン、黄色デキストリン、ブリティッシュガム及び溶液安定性のデキストリンの四タイプが存在する。白色デキストリンは、一般に食品及び薬用に使用される。白色デキストリンは、典型的には約5%までの消化しにくい成分を含有する。約30%までの消化しにくい成分を含有し得る、通常の黄色デキストリンは、強い味を有し得る。ブリティッシュガムは、通常濃い黄色又は褐色であって、標準的な黄色デキストリンよりも濃い色である。それらは高温で中性pHの澱粉の乾式焙焼によって製造される。
【0017】
消化しにくいデキストリンは、通常のマルトデキストリンを製造するためのプロセスに類似した熱分解とその後の酵素処理によって製造することが可能であり、そこではその酵素処理がα‐1,4グルコース結合の少なくとも一部を転化する。消化しにくいデキストリンは、またデキストリンを製造するためのプロセスと同様のプロセスによって製造され得て、そこでは澱粉が酸触媒され、そして高圧下で熱処理される。このプロセスは、1→4グリコシド結合の50%までを転化し、少なくとも60%の消化しにくい成分を含有するデキストリンをもたらす。消化しにくいデキストリンは、食物繊維の供給源として供する。
【0018】
マルトデキストリンは、20未満の加水分解度又はデキストロース当量(DE)を有する澱粉加水分解生成物である。それらは、通常糊化澱粉へのアミラーゼ酵素の作用により製造される。この酵素処理は、α‐1,4グルコース結合の少なくとも一部を除去又は分解(転化)するように実施され得る。マルトデキストリンは、無水グルコースユニットが主に1,4結合によって結合されている分子量分布を有する甘くない多糖類をある範囲で含有する。消化しにくいマルトデキストリンは、当分野において知られたものであって、Cerestar社によって商業的に販売されているActiStar RM、松谷化学工業株式会社によって商業的に販売されている抵抗性のマルトデキストリンであるFibersolが含まれ、それらは欧州特許第0846704号明細書、米国特許第5,358,729号明細書、第5,364,652号明細書、第5,430,141号明細書、第5,472,732号明細書及び第5,620,873号明細書に開示されている。
【0019】
ここでの使用において、デキストロース当量(DE)は加水分解生成物の還元力として定義される。各澱粉分子は一つの還元性末端を有し、それ故DEは分子量に逆に相関している。無水のD‐グルコースのDEが100と定義され、未加水分解澱粉のDEが実質的に0である。
【0020】
抵抗性のマルトデキストリン及びデキストリン(消化に対して抵抗性のあるマルトデキストリン及びデキストリン)は、人体によって消化されやすくなく、又はそれらの分解生成物が健常者の小腸中で吸収されないものである。
【0021】
抵抗性の澱粉は、人体によって消化されやすくない食品用の澱粉又は澱粉誘導体である。抵抗性澱粉の公式の定義は、健常者の小腸において吸収されない澱粉及び澱粉分解生成物の合計である。
【0022】
現状で得られる抵抗性澱粉に4つの主要な群;RS1、RS2、RS3及びRS4がある。RS1は、例えば種中に閉じ込められて物理的に到達しがたい澱粉である。RS1が消化されるためには、澱粉粒体が閉じ込められていないように、その種又は外側被膜が破壊されねばならない。RS2は、粒状澱粉であって、糊化されておらず、糊化されるまでアミラーゼによって消化され得ないものである。その例には、バナナ、未調理のポテト、えんどう豆(peas)、及び高アミロース澱粉が含まれる。RS3は、高度に退化した粒状でない澱粉であって、押出成形された又はすぐに食べられるセリアル、パン及び調理されそして冷却されたポテト中に見られるものである。RS4は、化学的に変性された澱粉である。これらの抵抗性澱粉の全てが異なる特性を有するが、一般に食物組織、化工及び結腸の健康について肯定的な効果を有する。澱粉ではあるが、抵抗性澱粉は一般にAOAC法を用いて全食物繊維のように分解する。
【0023】
水流動性(WF)は、ここでの使用において、0〜90のスケールで測定される粘性の実験に基づいた試験であり、そこでは流動性が粘性の逆数である。澱粉の水流動性は、典型的には24.73cPの粘度を有し、100回転に23.12±0.05秒を要する標準油を用いて、30℃で標準化されたThomas Rotational Shear−type Viscometer(米国ペンシルバニア州フィラデルフィアのArthur A. Thomas社から商業的に入手可能)を用いて測定される。水流動性の正確で再現性のある測定値は、転化率が増加するにつれて粘度が減少する、澱粉の転化の程度に依存する異なった固形分レベルで、100回転のために経過する時間を決定することによって得られる。
【0024】
糊化又は澱粉の転化は、水性媒体中における熱的及び/又は化学的な影響下での澱粉粒体の不可逆的な膨潤であって、澱粉ペーストを生じる。その膨潤プロセスの間、アミロースが澱粉粒体から滲出し易く、アミロペクチンが充分に水和されるようになる。粒体がそれらの最高の度合いまで水和され、そして隣どうしの接触が密である場合、粘度が高くなりピークに達する。もし加熱が続けられると、その粒体は次いで破裂し、つぶれ、そして崩壊する。糊化した澱粉は、偏光照明下での完全なマルタ十字及び複屈折がもはや存在しないものを含むように意図されたものである。予備糊化された澱粉は、焼成品に使用する前に糊化されてしまったものを意味するように意図されたものである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、焼成品において増量剤として使用するためのブレンド体に向けられたものである。本発明の増量剤は、澱粉加水分解生成物、バルク甘味料及び乳化剤を含む。
【0026】
澱粉は、ここでの使用において、塊茎(tubers)、穀物(grain)、豆果(legumes)及び種子(seeds)又は他の天然の全ての供給源に由来する全ての澱粉及びフラワー(flours)であって、ここでの使用に適し得るいかなるものをも含むように意図されている。天然のままの澱粉は、ここでの使用において、自然に見出されるようなものである。交雑種(crossbreeding)、転流(translocation)、逆位(inversion)、形質転換(transformation)、或いは遺伝子的に変性された生物体(GMO)と通常言われるそれらの変形を含めた、遺伝子工学又は染色体工学の他の方法を含む、標準的な育種(breeding)技術によって得られる植物に由来する澱粉も適している。加えて、突然変異育種の既知の標準的方法によって形成されても良い、人工的な突然変異から生長した植物に由来する澱粉、及び上記の一般的な組成物の変種も、ここでは適している。
【0027】
その澱粉の典型的な供給源は、穀物(cereals)、塊茎、根(roots)、豆果及び果実(fruits)である。天然のままの原料は、コーン(マイズ(maize))、えんどう(pea)、ポテト、さつまいも(sweet potato)、バナナ、大麦(barley)、小麦(wheat)、米、オート(oat)、サゴ(sago)、アマランス(amaranth)、タピオカ(tapioca)(カサバ(cassava))、葛うこん(arrowroot)、カンナ(canna)及びモロコシ(sorghum)、加えてそれらのワキシー又は高アミラーゼ変種であり得る。ここでの使用において、「ワキシー」(waxy)又は「低アミロース」(low amylose)の語句は、約10重量%以下、詳細には5重量%以下、より詳細には2重量%以下のアミロースを含有する澱粉を含むように意図されている。ここでの使用において、「高アミロース」(high amylose)は、少なくとも約40重量%、詳細には少なくとも約70重量%、より詳細には少なくとも約80重量%のアミロースを含有する澱粉を含むように意図されている。中に包含された発明は、アミロース含有量を無視して全ての澱粉に関連しており、そして天然の、遺伝子的に改質された、又は混成育種(hybrid breeding)から得られたものを含めた、全ての澱粉供給源を含むように意図されている。
【0028】
本発明の増量剤には、求められている生成物のタイプに応じて、酸、アルカリ又は酵素の触媒、或いはそれらの組み合わせを非限定的に含む、当分野で既知の方法を使用して澱粉から製造される少なくとも1種の澱粉加水分解生成物が含まれる。加水分解生成物は、少なくとも部分的に消化しにくい、又は消化に対して抵抗性を示す、デキストリン及びマルトデキストリンを非限定的に含むように意図されたものである。デキストリンは、少なくとも部分的に消化しにくい又は抵抗性の白色デキストリン、黄色デキストリン、ブリティッシュガム及び溶液安定性のデキストリンを含むように意図されたものである。
【0029】
マルトデキストリンは、少なくとも部分的に消化しにくい、又は消化に対して抵抗性を示す、20未満のデキストロース当量(DE)を有するものを含むように意図されたものであり、そしてCerestar社によって商業的に販売されているActiStar RM、松谷化学工業株式会社によって商業的に販売されている抵抗性のマルトデキストリンであるFibersolのようなマルトデキストリンを含むように意図されている。それらは、欧州特許第0846704号明細書、米国特許第5,358,729号明細書、第5,364,652号明細書、第5,430,141号明細書、第5,472,732号明細書及び第5,620,873号明細書に開示されている。
【0030】
その増量剤は、少なくとも1種のバルク甘味料を更に含む。一つの態様において、そのバルク甘味料は、糖アルコール又はポリオールである。もう一つの態様において、そのバルク甘味料は、ソルビトール、マンニトール及びキシリトールからなる群から選択されるものである。
【0031】
ソルビトールは、澱粉の酵素加水分解によって得られたD‐グルコースの触媒水素添加によって工業的に製造される。糖を減少させるのとは異なり、ソルビトールは、アミンとアミノ酸の褐変化反応を受けない。蔗糖に比した相対的甘さは、50〜60の範囲にある。それは、マイルドなアルカリ性及び酸性の条件に対して安定であり、普通の食品、医薬品及び化粧品配合物中の他の成分と反応しない。
【0032】
マンニトールは、ソルビトールの異性体である。マンニトールは、糖ほど甘くはないが、糖の約半分程度しかカロリーに寄与せず、身体によってあまり吸収されない。マンニトールは、望ましい冷却効果を有し、苦味をマスクするために使用され得る。ソルビトールが吸湿性物質であるのに対して、マンニトールは非吸湿性であり、そのためにダスティングパウダー(dusting powder)として使用されても良い。
【0033】
天然の、非発酵性の炭水化物であるキシリトールは、糖と同様に甘いが、約三分の一程度しかカロリーに寄与しない。
【0034】
増量剤は、少なくとも1種の乳化剤を更に含む。一つの態様において、その乳化剤は蛋白質、ガム又は変性澱粉からなる群から選択される。もう一つの態様において、その乳化剤は、澱粉に乳化特性を付与する試薬又は試薬類の組み合わせでの処理によって誘導された変性澱粉である。第3の態様において、その澱粉は、疎水性の部分を含有し、且つ親水性の部分も含有しても良い試薬で誘導される。更なる態様において、疎水性の部分が、少なくとも5個の炭素原子を含有するアルキル又はアルケニル基、或いは少なくとも6個の炭素原子を含有し、そして更なる態様では約24個の炭素原子を含有するアラルキル又はアラルケニル基である。親水性の部分は、その試薬によって付与されても良く、或いは澱粉自体のヒドロキシル基が親水性の部分として供して、そしてその試薬が疎水性の部分のみを付与しても良い。本発明の一つの側面では、その乳化剤がオクテニル無水琥珀酸(OSA)変性澱粉である。
【0035】
澱粉分子上に疎水性、又は疎水性と親水性の官能性の望ましいブレンドを生じ、それによって乳化特性を生む、澱粉の誘導化(変性)のためのいかなるプロセスも、本発明の変性澱粉の製造に使用され得る。好適な誘導体及びそれらを製造する方法は、当分野において知られており、例えば、言及によってここに取り込まれる米国特許第4,626,288号明細書に開示されている。本発明の一つの側面において、言及によってここに取り込まれる米国特許第2,613,206号明細書及び第2,661,349号明細書に開示される方法によるアルケニル環式ジカルボン酸無水物との反応によって、或いはエチレンオキシド又はプロピレンオキシドのようなアルキレンオキシドとの反応によって、更なる態様におけるオクテニル無水琥珀酸との反応によって、その澱粉が誘導される。
【0036】
低粘度が望ましい場合には、約60までの水流動性に転化された、ワキシーマイズのような澱粉を含有するアミロペクチンのオクテニル琥珀酸ハーフエステル誘導体が、有用な態様である。一つの態様において、転化澱粉は、約0.1%〜約3.0%のオクテニル無水琥珀酸で処理される。もう一つの態様では、ヒドロキシプロピルオクテニル琥珀酸誘導体が使用されても良い。
【0037】
変性澱粉乳化剤は、加水分解又は転化されたものであっても良い。その澱粉は、適した分解方法を使用して、流動性のある、又は薄層沸騰性(thin-boiling)のある形態に転化され得る。そのような分解には、例えば硫酸又は塩酸のような酸でのマイルドな酸加水分解、過酸化水素での転化、或いは酵素転化が含まれる。転化澱粉生成物には、未転化の澱粉(類)とブレンドされた転化澱粉(類)と同様に、種々の技術によって転化された種々の澱粉類のブレンドが含まれ得る。
【0038】
酸処理によって転化された澱粉の製造において、粒体澱粉ベースが、酸の存在下で、典型的にはその澱粉の糊化点よりも低い温度で、望ましい粘度まで普通に加水分解される。その澱粉は水中でスラリーにされ、次いで通常濃縮された形の酸が添加される。典型的には、その反応は、8〜16時間の期間に渡って生じ、その後にそのスラリーのpHが約5.5に調整され得る。その澱粉はろ過によって回収されても良い。
【0039】
酵素処理による澱粉の転化において、澱粉ベースが通常水中でスラリーにされて、特定の酵素が有効に働く範囲、一般には約5.6〜約5.7の範囲にpHが調整される。α‐アミラーゼのような酵素が少量(例えば澱粉について約0.02%)、そのスラリーに添加される。ある酵素が粒状澱粉に作用するかもしれないが、そのスラリーは通常その澱粉の糊化点よりも高温加熱される。望ましい転化が得られたときに、例えば酸でのpH調整によって又は加熱によって、その酵素が失活される。その後に、pHが調整されても良い。酵素のタイプ及び濃度、転化条件、並びに転化の長さは、得られる生成物の組成に影響する。他の酵素又は酵素類の組み合わせを使用することも可能である。
【0040】
澱粉を転化、又は薄める(thin)ために、単独で又は金属触媒と共に、過酸化水素も使用され得る。その転化された澱粉は、必要に応じて、澱粉の完全な溶解性及び残留酵素の失活を確実にするために、ジェットクッキングされることが可能である。
【0041】
増量剤は、任意に少なくとも1種の抵抗性澱粉を含有しても良い。抵抗性澱粉は、当分野において周知であって、National Starch and Chemical Companyから商業的に入手可能な澱粉NOVELOSE(登録商標)及びHI‐MAIZE(登録商標)を含めた、RS1、RS2、RS3及びRS4のタイプのものを非限定的に含む。
【0042】
ここでの使用に適した特性を有する澱粉又は澱粉のブレンドは、変性又は転化の前又は後のいずれかで、その澱粉の元のままの又は化工中に生じた風味、臭い又は色を除去するために当分野で知られた方法で精製されても良い。澱粉を処理するのに好適な精製プロセスは、欧州特許第554818号に代表される特許群に開示されている。アルカリ洗浄技術も有用であって、それらは米国特許第4,477,480号及び第5,187,272号に代表される特許群に開示されている。
【0043】
澱粉は、冷水分散性にして予備糊化されても良い。ドラム乾燥、噴霧乾燥又はジェットクッキングを含めた当分野において知られた種々の技術が、それらの澱粉を予備糊化し得る。予備糊化された澱粉を製造するためのプロセスの例示は、米国特許第1,516,512号明細書、第1,901,109号明細書、第2,314,459号明細書、第2,582,198号明細書、第2,805,966号明細書、第2,919,214号明細書、第2,940,876号明細書、第3,086,890号明細書、第3,133,836号明細書、第3,137,592号明細書、第3,234,046号明細書、第3,607,394号明細書、第3,630,775号明細書、第4,280,851号明細書、第4,465,702号明細書、第5,037,929号明細書、第5,131,953号明細書及び第5,149,799号明細書にある。
【0044】
澱粉製品は、粉末に砕かれても良い。一方、粉末状の形態が好ましいけれども、特定の最終用途によっては、その製品がフレーク状の形態にされても良い。フィッツ(Fitz)微粉砕機又はハンマーのような通常のいかなる装置も、好適なフレークス化又は粉末化を行なうために使用され得る。
【0045】
一つの態様において、増量剤は、抵抗性のマルトデキストリン、ソルビトール及びオクテニル無水琥珀酸変性澱粉を含む。もう一つの態様において、増量剤が、抵抗性のマルトデキストリン、ソルビトール及びオクテニル無水琥珀酸変性澱粉を4:4:1の比率で含む。
【0046】
その結果得られる増量剤は、糖を置き換えるために焼成製品中に使用されても良く、一つの態様では1対1で糖を置き換えるために使用され得る。その増量剤は、通常焼成製品の少なくとも約10重量%の量で使用され、一つの態様では焼成製品の20〜40重量%の量で使用される。焼成製品は、ケーキ、マフィン及びドーナツを非限定的に含めた、糖を用いるいかなる物であっても良い。一つの態様では、焼成製品は追加的に高強度甘味料を含有し、そして本発明の一つの側面では、高強度甘味料が焼成製品の約0.05重量%〜約0.10重量%の量である。その高強度甘味料は、当分野において知られたいかなるものであっても良く、一つの態様ではサッカリン及びアスパルテームからなる群から選択されるであろう。
【0047】
以下の実施例においては、他に示されない限り、全ての部及び%が重量で表され、そして全ての温度が℃で表される。以下の実施例は、本発明を更に例証して説明するために示されるものであって、いかなる点においても限定するものと取られるべきではない。使用される全ての%は、重量/重量基準である。
【実施例】
【0048】
A.種々の増量剤ブレンドを用いた焼成製品のためのドライミックスの製造
糖で製造された対照のスポンジケーキに対する比較のために、異なる糖置換増量剤ブレンド(BA)をそれぞれ有する、9個の異なるスポンジケーキを作製した。試験したブレンドは、以下のような物であった。
BA1: 100%の抵抗性マルトデキストリンで糖を置換
BA2: 抵抗性の50%のマルトデキストリンと50%のソルビトールで糖を置換
BA3: 25%の抵抗性マルトデキストリンと75%のソルビトールで糖を置換
BA4: 抵抗性マルトデキストリン、ソルビトール及びオクテニル無水琥珀酸変性(OSA)澱粉で糖を置換
BA5: 抵抗性マルトデキストリン、10〜13のDEを有するマルトデキストリン及びOSA澱粉で糖を置換
BA6: 抵抗性マルトデキストリン、13〜16のDEを有するマルトデキストリン及びOSA澱粉で糖を置換
BA7: 抵抗性マルトデキストリン、クッキングされたヒドロキシプロピル澱粉及びOSA澱粉で糖を置換
BA8: 抵抗性マルトデキストリン、抵抗性澱粉、ソルビトール及びOSA澱粉で糖を置換
BA9: 抵抗性マルトデキストリン、抵抗性澱粉及びOSA澱粉で糖を置換
対照; スポンジケーキ対照配合物(即ち、糖を用いて製造されたケーキ)
【0049】
【表1】

【0050】
B.ケーキ作製
全部で10個のケーキ(対照及び9個のBAブレンド)を以下のように作製した。上記の表1に示される10個の異なるドライミックスを作製し、合計で252.5g(全ケーキ重量の50.5%)の各ミックスを別々にしまった。各ケーキについて、2個の完全な卵(154.0g、全ケーキ重量の30.8%)を水(65.0g、全ケーキ重量の13.0%)と、中位の速度で30秒間混合した。そのドライミックスを低い速度で水/卵混合物に徐々にかき回した。ドライミックスと共に、バッター(batter)を、3.5分間、又はそのバッターが軽く空気で飽和されるまで(約0.40〜約0.50の目標比重のバッター)、高速で混合した。次いで、その速度を低くして、植物油(28.5g、全ケーキ重量の5.7%)を添加した。そのバッターを丸いベーキングトレイ中に注いで、予備加熱されたオーブン中において180℃(355°F)で30分間焼成した。
【0051】
各ウェットミックスの比重は以下のとおりであった。
BA1 0.48
BA2 0.46
BA3 0.44
BA4 0.41
BA5 0.51
BA6 0.41
BA7 0.48
BA8 0.45
BA9 0.42
対照 0.48
【0052】
C.結果‐ケーキバッターの特性
望ましい対照のケーキバッターに対する9個のケーキバッターの物理的特長の結果を以下の表2に示す。
【0053】
【表2】

【0054】
D.結果‐焼成ケーキの内的及び外的特徴
望ましい対照の焼成ケーキに対する9個の焼成ケーキの物理的特長の結果を以下の表3に示す。
【0055】
【表3】

【0056】
E.糖を含まないスポンジケーキ
糖を含まないスポンジケーキを、以下のリストにある成分を使って作製した。
成分 重量%
ケーキフラワー 22.0
BA4 24.5
Acesulphame(人工甘味料) 0.05
全体の卵 30.8
無脂肪ドライミルク 0.9
ベーキングパウダー 0.76
乳化剤(Admul Emulsponge) 2.3
水 13.0
コーン油 5.7
バニラ風味 (所望により)
合計% 100.00%
【0057】
開発された糖を含まないスポンジケーキ配合物は、米国の食品医薬品局(FDA)の21CFR§101.60(c)において特定されるような「減糖」(reduced sugar)及び「糖を含まない」(sugar-free)のラベルの要求に合っていた。その化工の条件及び手順は、上記の実験セクションBに示したものと同様であった。そのスポンジケーキ配合物へのBA4の導入は、1対1の代替であって、他の成分の再配合を必要としなかった。焼成中の皮(crust)上での色の発現は自然なものであった。最終のケーキは、良好な対称性を有していた。膨張は満足できるものであった。芯(crumb)の色は、対照に匹敵し得るような明るい黄色であった。芯の組織は柔らかかった。その芯の全体的な気泡構造は、細かくて均一な大きさであった。グレイン(grain)は、対照に見られるものよりも少し粗かった。そのケーキの芯は、対照に比して、やや粘着性であって且つ弾力性が少なかった。しかしながら、その総合的な評価は、満足出来るものであって、それら自体で、又は相互に組み合わせて(BA4において乳化されるような追加の乳化剤無しで)使用された場合、デキストリン、マルトデキストリン、抵抗性のマルトデキストリン、変性された澱粉又は抵抗性澱粉のような他の増量剤から作製されたケーキよりも、評価が高かった。
【0058】
上記の結果から分かるように、最良の増量剤ブレンドはBA4であった。この好ましい増量剤ブレンドで作製された糖を含まないスポンジケーキは、粘稠性バッター、即ちクリーム状で、低粘性でそして白色の、対照のものに近いバッターを提供した。この糖を含まないスポンジケーキを焼成した場合、対照のものに最も類似した特徴を呈した。外部的には、そのケーキは一様な膨張及び対照のものに似たきつね色の皮を備えた。内部的には、好ましい増量剤と共に焼成されたケーキは、明るい黄みがかった色の芯、対照よりもやや粗い気泡、及び柔らかい組織を備えていた。
【0059】
対照的に、他の増量剤を用いて作製されたスポンジケーキは、濃密で大幅に粘着性の(注ぐことが困難な)バッターを有していた。焼成の際に、それらのケーキは、青白い色の皮、ケーキ表面上での線状割れ目、不均一な膨張、乏しい体積、濁った暗い色の芯、大き目の気泡及びやや粘着性の組織を呈した。
【0060】
F.クッキー
モデルのクッキー配合物(対照)
成分 ベーカーの%
低タンパク質小麦フラワー 100
マーガリン 27
バター 24
粉末状の糖 16
コーンシロップ(75Brix) 4
無脂肪ドライミルク 2
塩 1
卵黄 7
大豆蛋白 2
変性されたタピオカ澱粉1
1)National Starch and Chemical Companyから商業的に入手可能な、変性されたタピオカ澱粉H‐50
【0061】
糖置換クッキー配合物
成分 ベーカーの%
低タンパク質小麦フラワー 100
マーガリン 27
バター 24
BA4 20
Acesulfame K 0.095
無脂肪ドライミルク 2
塩 1
卵黄 7
大豆蛋白 2
水 10
変性されたタピオカ澱粉1
1)National Starch and Chemical Companyから商業的に入手可能な、変性されたタピオカ澱粉H‐50
【0062】
作製手順
1.粉末状の糖又はBA4、NFDM,小麦フラワー、遊離大豆蛋白及びH‐50を秤量した。
2.マーガリン及びバターを別々に秤量した。
3.コーンシロップを塩及び卵黄と混合した。
4.砂状の組織が得られるまで、ドライミックスをマーガリン及びバターと低速度でブレンドした。
5.固体のかたまりが形成されるまで、液体部分を低速度でブレンドした。
6.シート状にしたドウを2cm×6.5cmの大きさで長方形のブロックに切断し、10個の穴を開けた。
7.ベーキングマット上にクッキーを置いて、30分間焼成した。
【0063】
結果
糖置換配合において、最終のクッキーの水分が最適のレベルに達するように、焼成時間の延長(最大5〜10分)が好ましかった。焼成時間以外は、ドウ調製手順に変化は無かった。
【0064】
糖置換配合物のドウは、対照よりもやや堅めであり、混合段階でおよそ10%(ベーカーの%基準で)の水を添加して、ドウ形成段階での良好な機械加工性を達成した。
【0065】
焼成中の糖置換クッキーにおける拡張量は対照のものと大きく異ならなかった。糖置換クッキーの色は一様であったが、対照のクッキーよりも少し褐色であった。焼成中の色の発現は、総体的に満足できるものであった。クッキーの対称性は対照と同じほど良好であった。その糖置換クッキーは、対照のクッキーよりも、短時間で噛め、口の中で早く溶け、軟らかい組織を有していた。糖置換クッキーと対照のクッキーの間で、風味及び芳香において特色のある違いが無いことが注目された。
【0066】
モデルのクッキー配合物中の糖(粉末状又は液状)はFIBERTEX BA(増量剤組成物)で良好に置き換えられて、糖を含まないクッキーが得られる。調製手順に対して最小限の変更が必要とされる。高強度甘味料であるAcesulfame Kが、甘味を付与するために添加される。
【0067】
本発明が記載され詳細に説明されてきたが、それは説明と例示のみのためのものであると理解されるべきであって、限定するものと取られてはならない。本発明の精神および範囲は、請求の範囲の語句によってのみ限定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼成品における使用のための機能性の増量剤であって、
消化しにくい又は消化に対して抵抗性のある少なくとも1種の澱粉加水分解生成物、
少なくとも1種のバルク甘味料、及び
少なくとも1種の乳化剤
を含む、増量剤。
【請求項2】
少なくとも1種の抵抗性の澱粉を更に含む、請求項1に記載の増量剤。
【請求項3】
前記少なくとも1種の乳化剤が変性澱粉である、請求項1に記載の増量剤。
【請求項4】
前記変性澱粉がアルケニル無水琥珀酸変性澱粉及び/又はアルキレン酸化物変性澱粉である、請求項3に記載の増量剤。
【請求項5】
前記変性澱粉がオクテニル無水琥珀酸変性澱粉である、請求項4に記載の増量剤。
【請求項6】
前記澱粉が予備糊化されたものである、請求項3に記載の増量剤。
【請求項7】
前記澱粉がタピオカベースからのものである、請求項3に記載の増量剤。
【請求項8】
前記澱粉が更に転化されたものである、請求項3に記載の増量剤。
【請求項9】
前記少なくとも1種の澱粉加水分解生成物がマルトデキストリンである、請求項1に記載の増量剤。
【請求項10】
前記マルトデキストリンが抵抗性のマルトデキストリンである、請求項9に記載の増量剤。
【請求項11】
前記バルク甘味料が糖アルコールである、請求項1に記載の増量剤。
【請求項12】
前記糖アルコールがソルビトール、マンニトール及びキシリトールからなる群から選択されるものである、請求項11に記載の増量剤。
【請求項13】
前記糖アルコールがソルビトールである、請求項11に記載の増量剤。
【請求項14】
焼成品における使用のための機能性の増量剤であって、
少なくとも1種の抵抗性のマルトデキストリン、
少なくとも1種のソルビトール、及び
少なくとも1種のオクテニル無水琥珀酸変性澱粉
を含む、増量剤。
【請求項15】
前記マルトデキストリン:ソルビトール:澱粉の比が4:4:1である、請求項14に記載の増量剤。
【請求項16】
消化しにくい又は消化に対して抵抗性のある少なくとも1種の澱粉加水分解生成物、
少なくとも1種のバルク甘味料、及び
少なくとも1種の乳化剤
を含む焼成品であって、減糖の焼成品又は糖を含まない焼成品である、焼成品。
【請求項17】
少なくとも1種の抵抗性の澱粉を更に含む、請求項16に記載の焼成品。
【請求項18】
前記少なくとも1種の乳化剤が変性澱粉である、請求項16に記載の焼成品。
【請求項19】
前記変性澱粉がアルケニル無水琥珀酸変性澱粉及び/又はアルキレン酸化物変性澱粉である、請求項18に記載の焼成品。
【請求項20】
前記変性澱粉がオクテニル無水琥珀酸変性澱粉である、請求項19に記載の焼成品。
【請求項21】
前記澱粉が予備糊化されたものである、請求項18に記載の焼成品。
【請求項22】
前記澱粉がタピオカベースからのものである、請求項18に記載の焼成品。
【請求項23】
前記澱粉が更に転化されたものである、請求項18に記載の焼成品。
【請求項24】
前記少なくとも1種の澱粉加水分解生成物がマルトデキストリンである、請求項16に記載の焼成品。
【請求項25】
前記マルトデキストリンが抵抗性のマルトデキストリンである、請求項24に記載の焼成品。
【請求項26】
前記バルク甘味料が糖アルコールである、請求項16に記載の焼成品。
【請求項27】
前記糖アルコールがソルビトール、マンニトール及びキシリトールからなる群から選択されるものである、請求項26に記載の焼成品。
【請求項28】
前記糖アルコールがソルビトールである、請求項26に記載の焼成品。
【請求項29】
少なくとも1種の抵抗性のマルトデキストリン、
少なくとも1種のソルビトール、及び
少なくとも1種のオクテニル無水琥珀酸変性澱粉
を含む焼成品であって、減糖の焼成品又は糖を含まない焼成品である、焼成品。
【請求項30】
前記マルトデキストリン:ソルビトール:澱粉の比が4:4:1である、請求項29に記載の焼成品。
【請求項31】
少なくとも1種の高強度甘味料を更に含む、請求項16に記載の焼成品。
【請求項32】
少なくとも1種の高強度甘味料を更に含む、請求項29に記載の焼成品。
【請求項33】
糖の代わりに請求項1に記載の増量剤を用いることを含む、焼成品において糖を減少させ又は排除する方法。
【請求項34】
糖の代わりに請求項14に記載の増量剤を用いることを含む、焼成品において糖を減少させ又は排除する方法。
【請求項35】
糖の代わりに請求項1に記載の増量剤及び高強度甘味料を用いることを含む、焼成品において糖を減少させ又は排除する方法。
【請求項36】
糖の代わりに請求項14に記載の増量剤及び高強度甘味料を用いることを含む、焼成品において糖を減少させ又は排除する方法。

【公開番号】特開2011−177185(P2011−177185A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−90206(P2011−90206)
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【分割の表示】特願2006−528277(P2006−528277)の分割
【原出願日】平成16年9月27日(2004.9.27)
【出願人】(308036790)ブルノプ トゥヴェーデ ベスローテン フェンノートシャップ (21)
【出願人】(000188227)松谷化学工業株式会社 (102)
【Fターム(参考)】