説明

焼酎のアミノ酸成分を増大化させた焼酎アミノ酸液及び焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法

【課題】焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液を提供すると共に、焼酎粕中の有機物粒子をミクロンレベルに剪断破壊して前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を極大化させることにより、発酵菌が微粒子に進入付着して発酵分離速度・発酵率(分解性)を高めることのできる焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法を提供する。
【解決手段】焼酎粕を水分率90〜98%に固液分離して得られた液体を、別の処理槽内の水分率約84%の個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態の焼酎粕中に高速噴出させてこの焼酎粕中の有機物粒子をミクロンレベルに剪断破壊することにより前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を極大化させてから発酵菌により発酵処理して焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液を得た。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、肥料、堆肥、土壌改良材、飼料、食品、飲料、調味料、機能性健康食品等に利用するアミノ酸成分を増大化させた焼酎粕及び焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1(特開2008−136448号公報)には、「焼酎粕を含水率15%質量%以下に脱水乾燥し、酸を加えて加水分解した後、アルカリでpH4.0〜6.0になるように中和し、中和した液を珪藻土等を用いて圧搾濾過してアミノ酸液を得、そこで生じた圧搾液の対しては更に加水攪拌してアミノ酸液の収量の増大をはかる焼酎粕からアミノ酸液製造方法及びこの方法で製造されたアミノ酸液」が記載されている。
【0003】
そして、上記「アミノ酸液はグルタミン酸、アラニン、グリシン等のほか、ほとんどの必須アミノ酸と、ポリフェノール類、ミネラル、各種ビタミン等の有用成分が含まれている」[0012]旨、さらに「このアミノ酸液は健康飲料等に利用でき、・・・血圧降下、抗癌作用等の新たな製品開発に寄与できるものであり、又細胞組成に大きな影響を持つアミノ酸であれば、植物の健全な育成で、化学肥料使用量を減少させ、植物の本来の健康な樹形を保ち、害虫除去等の農薬の散布を限りなく減少でき、土壌の改善にも大きな効果がある」[0016]旨説明されている。
【0004】
しかしながら、この発明の目的は、単に焼酎粕からアミノ酸液製造する方法及びその方法で製造されたアミノ酸液を提供するものであり、焼酎粕中のアミノ酸成分の増大化を目的とするものではない。また、焼酎粕を含水率15%質量%以下に脱水乾燥し、酸を加えて加水分解した後、アルカリでpH4.0〜6.0になるように中和し、中和した液を珪藻土等を用いて圧搾濾過してアミノ酸液を得、そこで生じた圧搾液の対しては更に加水攪拌してアミノ酸液の収量の増大をはかる等の煩雑な工程を必要とする。
【0005】
また、特許文献2(特開2006−087348号公報)には、「発酵食品粕を含有する水産養殖用飼料であって、前記水産養殖飼料の全量に対して、0.0001〜5重量%の炭粉を含有し、食品廃棄物の有効利用を図ることができると共に、給餌した魚介類に違和感を与えず食い付きを妨げることがなく、又排泄物にアンモニア態窒素を固定化し、アンモニア態窒素が水中に拡散するのを防止して水質を清浄に保つことができ水質保全性に優れ、また水質浄化のための換水量を少なくすることができ養殖作業性及び省エネルギー性に優れ、さらに簡易な設備で養殖の集約化が可能で、さらに水中や体内の重金属類を系外に排出可能な水産養殖用飼料」が記載されている。
【0006】
そして、この本発明においては「アスパラギン酸等のアミノ酸またはイノシン酸等の核酸性物質を含む誘引活性物質が、水産養殖用飼料の全量に対し、0.5〜5重量%、好ましくは2〜3重量%含有されている」[請求項6]旨、また、「発酵食品粕が、焼酎の生産時に副生される焼酎粕又は焼酎廃液の濃縮液である」[請求項7]旨、さらに「前記誘引活性物質に含まれるアミノ酸としては、グリシン、α−アラニン、β−アラニン、サルコシン、セリン、システイン、タウリン、アスパラギン酸、イソロイシン、ロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、アルギニン、チロシン、プロリン、グルタミン酸等の炭素集が2〜11個のアミノ酸が用いられる」[0022]旨説明されている。
【0007】
しかしながら、この発明は、焼酎の生産時に副生される焼酎粕又は焼酎発酵食品粕廃液の濃縮液である発酵食品粕に炭粉を含有させた水産養殖用飼料であって、前記発酵食品粕に上記誘引活性物質としてアミノ酸成分が含まれていると言うものであって、焼酎粕中のアミノ酸成分の増大化を目的とするものではない。また、水産養殖用飼料であるので、マグロ粉末やおから等の余分な添加物を含有させている。
【0008】
また、特許文献3(特開2004−290114号公報)には、「蒸煮したソバに麹菌を作用させ発酵させた後、アルコールを主とする揮発成分を取り除いてなり、アミノ酸類を豊富に含有した食品素材であり、このような物質はそば焼酎の製造過程から焼酎粕として得られるもので、前記アミノ酸類はγ−アミノ酪酸、システイン、バリン、フェニアラニンの内少なくとも1種を含有、さらに遊離アミノ酸としては、トレオニン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、リシン、アルギニンの少なくとも1つを含む」[請求項1〜3、10、12]旨が記載されている。
【0009】
そして、「表1に、各種酒類粕中のアミノ酸類の代表としてGABA及びグルタミン酸の含有量を示す。この表から明らかなように、そば焼酎粕にはグルタミン酸は含有されていないが、GABAが豊富に含有されていることが分かる。なお、表1に示した含有量は、各々乾燥物100g当たりの含量(重量)である」[0011]旨説明されている。
【0010】
しかしながら、表1に示される試料の「焼酎(雲海酒造、減圧ソバ焼酎粕)」のGABAは583.7と高含量であるが各々乾燥物100g当たりとしての含量(重量)である。また、この試料の「焼酎(雲海酒造、減圧ソバ焼酎粕)」にはグルタミン酸は含有されていない。さらに、焼酎粕中のアミノ酸成分の増大化を目的とするものではない。
【0011】
また、「・・・第2表は、焼酎製造工程に対応する各段階での成分量を示す。本分析は、コントロールの未処理ソバ;水に浸漬したソバ、麹菌処理を施したもの;焼酎粕の原液;焼酎粕の濃縮物について行われた」[0012]旨説明されている。
【0012】
しかしながら、特に第2表の試料の「ソバ焼酎・原液(減圧蒸留)」のGABAは原液として149.7であるが、グルタミン酸は含有されていない。
【0013】
さらに、第3表の試料「ソバ焼酎・原液」に示されるアミノ酸成分には、GABAを筆頭に、システイン(Cys)、バリン(Val)、フェニアラニン(Phe)、リシン(Lys)等高い含量が示されているが、それ以外のアミノ酸成分は「ソバ焼酎・原液」中には含有されていない。
【0014】
また、特許文献4(特開平6−315369号公報)には、「焼酎の蒸留廃液に麹菌を加えて、これを培養して、当該培養物を固液分離する焼酎の蒸留廃液の処理方法、この固液成分を含有する飼料、食品、調味料、酵素製剤」が記載されている。
【0015】
そして、〔実施例1〕において使用される「蒸留廃液は米焼酎蒸留廃液を用いた」[0023]旨説明され、この固液分離物の液体成分の内容分析は、「上記固液分離物の乾燥物の内容分析を衛生試験法(衛生試験注解(日本薬学会編))に基づき行った。その結果を第4表に示す」[0032]〜[0034]旨説明されていおり、第4表には個液分離後の液体成分のアミノ酸組成及びその濃度(mg/100g)が示されている。
【0016】
しかしながら、この実施例における焼酎廃液(焼酎粕)は、米焼酎蒸留廃液でり、表4に示されるアミノ酸組成及びその濃度は、焼酎蒸留廃液中の固体成分をことごとく分離除去した固液分離後の液体成分の内容分析である
【0017】
また、特許文献5(特開昭62−051583号公報)には「穀類を原料とする焼酎廃液にモナスカス属(Monascus)糸状菌を培養し、アミラーゼ及びヌクレアーゼを生成せしめたる後、廃液にリボ核酸および澱粉質原料を添加し、50〜70℃において酵素反応を行わしめることを特徴とする核酸成分、アミノ酸、糖分を含む複合調味料の製造方法」が記載されている。
【0018】
そして、この実施例において「米を原料とする焼酎廃液200mlを・・・減圧課下に濃縮して乾固し複合調味料65gを得た。・・・この調味料65gを700mlの水に溶解して、アミノ酸組成及び核酸成分を高速液体クロマトグラフィーにより分析した。アミノ酸はオルソフタールアルデヒド法、核酸成分は市販のワコーゲルカラム SAX 10Hを使用して行った。その結果は次の通りである。アミノ酸分析mg/ml・・・」(第2頁左下〜右頁)旨説明されており、各アミノ酸成分組成及びその濃度(mg/ml)が示されている。
【0019】
しかしながら、この発明の実施例におけるアミノ酸組成及び核酸成分の分析は実施例に記載の通り、米を原料とする焼酎廃液200mlをアンモニア水でpH5.5に調整し、加熱殺菌してモナスカス・プルプレウスを移植し、・・・減圧課下に濃縮して乾固したものであり・・・さらに700mlの水に溶解して、アミノ酸組成及び核酸成分を分析したものである。
【0020】
また、特許文献6(特開2006−167622号公報)には、「食品残渣や汚泥などの有機物を水流に浮遊させて、高速水流による剪断作用、流れ方向変更部での衝撃作用、及び/又は水流中の空気によるキャビテーション作用によって機械的にミクロンレベルまで超微細化する工程と、大量の発酵菌などの微生物が生息する菌床としての植物性チップ及び/又はオガコを容器内で移植させる工程と、前記超微細化された有機物を含む水流を前記容器内で前記植物性チップ及び/又はオガコに分散供給する工程と、前記容器内で分散供給された水流内の超微細な有機物を前記容器内における前記植物性チップ及び/又はオガコの移動中に微生物によって分散処理する工程とを有していることを特徴とする有機物の微生物による分解処理方法」が記載されている。参考特許文献7(特開2006−35165号公報)及び参考特許文献8(特開2007−37487号公報)
【0021】
そして、「食品残渣や汚泥などの有機物を水流に浮遊させて、好ましくは8m/秒以上の高速水流による剪断作用、流れ方向変更部での衝撃作用、及び/又は水流中の空気によるキャビテーション作用によって機械的にミクロンレベルまで超微細化する工程によって、水流中の浮遊有機物がミクロンレベルに超微細化されることになる。このレベルまで有機物粒子が超微細化されると大幅に単位面積が大きくなり、移動している発酵菌などの菌床の植物性チップ及び/又はオガコに散水管を介して分散供給すると、周囲から極めて多数の発酵菌が付着して、短時間で大量の有機物粒子を摂取し、増殖し、その発酵過程で炭酸ガスと熱等に効率的に分解消費される」旨説明されている。
【0022】
しかしながら、この発明の目的は、食品残渣や汚泥などの有機物の微生物による分解処理方法であって、発酵菌が短時間で大量の有機物粒子を摂取し、増殖し、その発酵過程で炭酸ガスと熱等に効率的に分解消費するようにしたものである。したがって、焼酎粕のアミノ酸成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液及び焼酎粕中のアミノ酸成分濃度増大化処理方法に関するものではない。
【0023】
特許文献1 特開2008−133748号公報
特許文献2 特開2006−087348号公報
特許文献3 特開2004−290114号公報
特許文献4 特開平6−315369号公報
特許文献5 特開昭62−051583号公報
特許文献6 特開2006−167622号公報
特許文献7 特開2006−035165号公報
特許文献8 特開2007−037487号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本発明は、水分率約84%以上の焼酎粕を個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態で発酵処理して、焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液を提供する。また、焼酎粕を水分率90〜98%に固液分離して得られた液体を、別の処理槽内の水分率約84%の個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態の焼酎粕中に高速噴出させてこの焼酎粕中の有機物粒子をミクロンレベルに剪断破壊することにより前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を極大化させてから発酵菌により発酵菌により発酵処理した焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法を提供する。
【課題を解決する手段】
【0025】
請求項1の発明は、水分率約84%以上の焼酎粕を個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態で発酵処理して、少なくとも、アラニンが90mg/100g以上、アスパラギン酸が75mg/100g以上、グルタミン酸が70mg/100以上、ロイシンが60mg/100g以上と焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液を提供するものである。
【0026】
この発明においては、焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液を提供することができる。
【0027】
請求項2の発明は、焼酎粕を水分率90〜98%に固液分離して得られた液体を、別の処理槽内の水分率約84%の個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態の焼酎粕中に高速噴出させてこの焼酎粕中の有機物粒子を約30μm以下に剪断破壊することにより前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を20〜50ppmに極大化させてから発酵菌により発酵処理した焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法を提供するものである。
【0028】
この発明においては、焼酎粕中の有機物粒子をミクロンレベルに剪断破壊して前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を極大化させることにより、発酵菌が微粒子に付着して発酵分離速度・発酵率(分解性)を高めることのできる焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例を示すアミノ酸成分濃度増大化処理方法の概略工程図である。焼酎製造残渣である焼酎粕(焼酎廃液)は焼酎粕原液槽1に貯留される。この焼酎粕は水分率約84%以上であり、ポンプP1により固液分離機2に注出され水分率90〜98%に固液分離する。固液分離した焼酎粕は固液分離液槽3に貯留される。
【0030】
一方、水分率84%以上でその他有機物を含む個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態の焼酎粕(焼酎廃液)は焼酎粕原液剪断槽4に貯留されている。そして、前記固液分離液槽3に貯留されている固液分離焼酎粕はポンプP2によりパイプ5(約50mmφ)を介して有機物破砕機6に送られる。有機物破砕機6では、前記固液分離した焼酎粕はブロアー7から高速噴出するエアーにより有機物破砕機6の前記パイプの径より狭いノズル6a(約8mmφ)及び回転ノズル6bを介して焼酎粕原液剪断槽4内の有機物を含む個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態の焼酎粕(焼酎廃液)に対して高速噴出する。
【0031】
ノズル6aでの流速は約200m/sec、回転ノズル6bでの流速は約5m/secであり、焼酎粕原液剪断槽4内の焼酎粕への叶出量は300l/minである。これによりこの焼酎粕中の有機物粒子を約30μm以下に剪断破壊する。そして、前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を20〜50ppmに極大化させることができる。
【0032】
有機物粒子を約30μm以下に剪断破壊して焼酎粕中の溶存酸素濃度を20〜50ppmに極大化させた焼酎粕は、排出口8及びパイプ9を介して発酵槽10へ貯留される。ここで焼酎粕の全体量に対して発酵菌(乳酸菌)を__%投入して発酵させる。このとき焼酎粕中の有機物粒子を約30μm以下に剪断破壊した有機物粒子は表内面に多くの傷が形成されているため、発酵菌が粒子内へ進入付着し易いと共に、焼酎粕中の溶存酸素濃度を20〜50ppmに極大化しているため、焼酎粕の発砲及び酸化作用を促進させ発酵分解速度・発酵率(分解性)を高めることができる。したがって、これにより発酵菌により発酵処理した焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化することができる。
【0033】
上記アミノ酸成分濃度増大化処理方法は、甘藷、米、麦等のあらゆる原料の焼酎に利用できるが、本実施例においては甘藷焼酎粕を使用して、そのアミノ酸成分及びその濃度をポストカラム誘導体化高速液体クロマトグラフ法により測定した結果を第1表に示す。
【0034】

【0035】
したがって、水分率約84%以上の甘藷焼酎粕を個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態で発酵処理して、少なくとも、アラニンが90mg/100g以上、アスパラギン酸が75mg/100g以上、グルタミ50mg/100g以上、グリシン50mg/100g以上、イソロイシン40mg/100g以上、スレオニン35mg/100g以上、セリン30mg/100g以上、フェニルアラニン30mg/100g以上、チロシン30mg/100g以上、プロリン28mg/100g以上、アルギニン22mg/100g以上、リジン22mg/100g以上、ヒスチジン10mg/100g以上、シスチン8mg/100g以上、メチオニン6mg/100g以上、トリプトファン2mg/100g以上が好ましい。また、上記アミノ酸成分の濃度順位が上記の順位であることも本発明の焼酎アミノ酸液の特徴である。
【発明の効果】
【0036】
この発明においては、焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液を提供できる。また、焼酎粕中の有機物粒子をミクロンレベルに剪断破壊して前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を極大化させることにより、発酵菌が有機微粒子に進入付着して発酵分離速度・発酵率(分解性)を高めることのできる焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】 アミノ酸成分濃度増大化処理方法の概略工程図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分率約84%以上の焼酎粕を個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態で発酵処理して、少なくとも、アラニンが90mg/100g以上、アスパラギン酸が75mg/100g以上、グルタミン酸が70mg/100以上、ロイシンが60mg/100g以上と焼酎粕中のアミノ酸含有成分濃度を増大化させた焼酎アミノ酸液。
【請求項2】
焼酎粕を水分率90〜98%に固液分離して得られた液体を、別の処理槽内の水分率約84%の個液分離や濃縮処理をしないそのままの状態の焼酎粕中に高速噴出させてこの焼酎粕中の有機物粒子を約30μm以下に剪断破壊することにより前記焼酎粕中の溶存酸素濃度を20〜50ppmに極大化させてから発酵菌により発酵処理した焼酎粕のアミノ酸成分濃度増大化処理方法。

【図1】
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【公開番号】特開2011−177165(P2011−177165A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65074(P2010−65074)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(510077646)
【出願人】(510077657)シップハイテック株式会社 (1)
【出願人】(504194948)
【Fターム(参考)】