説明

照明システム及び照明点灯方法

【課題】施工コストなどのコストの削減を図りつつ複数の照明器具の照明灯を連動させて点灯させること。
【解決手段】照明システム100は、照明器具A10,B20と、照明器具B20に設けられた人感センサ25と、電流検出回路14と、制御ユニット200とを備える。照明器具B20は、人感センサ25が人体を検出することで自己の照明灯が点灯する。電流検出回路14は、照明器具B20の照明灯が点灯することにより電灯線29に流れた電流を検出する。制御ユニット200は、電流検出回路14から出力された電流検出信号に応じて、照明器具B20の照明灯の点灯から所定時間経過後にスイッチ部19をON状態にして照明器具A10の照明灯を点灯させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の照明器具の照明灯を点灯させる照明システム及び照明点灯方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の照明器具を備える照明システムにおいて、一つの照明器具の照明灯が点灯したときに他の照明器具の照明灯が連動して点灯するものとして、例えば特開2004−185869号公報に開示されているものが知られている。この照明システムは、人感センサと照明灯(ランプ)とを備える照明器具に、共通の連動信号が入力されると共に、この連動信号を時分割した各分割区間を、各照明器具のアドレスに対応させる。
【0003】
そして、各照明器具には、自己の人感センサが人を検知したときに、自己のアドレスに対応する分割区間に人検知信号を付加する検知信号出力手段が設けられると共に、連動すべきアドレスに対応する分割区間で人検知信号を検出したときに、自己のランプを点灯させる連動点灯手段が設けられる。これにより、連動信号にアドレスを示すアドレス信号を付加しなくても、ランプが点灯した照明器具に連動して他の照明器具のランプを点灯させることができる構成とされている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−185869号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来の照明システムでは、各ランプを連動させて点灯させるために、各照明器具に人感センサを設けると共に、各照明器具に電力を供給する電源線の他に連動信号を送受信する連動線を接続しなければならない。このため、照明システムを実現するための敷設工事や部品代などに掛かる費用が高額となり、施工コストなどのコストの削減が図りにくいという問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、施工コストなどのコストの削減を図りつつ複数の照明器具の照明灯を連動させて点灯させることができる照明システム及び照明点灯方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明システムは、電灯設備の電灯線に接続された第1の照明器具と、前記第1の照明器具と前記電灯設備の電灯線を介して電気的に接続されると共に、設置箇所の周囲の監視空間における事象変化を検出する事象変化検出機器を有する第2の照明器具と、前記第2の照明器具を通って前記電灯設備の電灯線に流れた電流を検出する電流検出機器と、前記第1の照明器具の照明灯の点灯を制御する制御ユニットとを備え、前記第2の照明器具は、前記事象変化検出機器による事象変化の検出に応じて自己の照明灯を点灯させ、前記制御ユニットは、前記第2の照明器具の照明灯の点灯に伴って前記電灯設備の電灯線に流れた電流の前記電流検出機器による検出に応じて、当該第2の照明器具の照明灯の点灯から所定時間経過後に前記第1の照明器具の照明灯を点灯させることを特徴とする。
【0008】
また、所定時間は、制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更される構成とされていてもよい。また、第1の照明器具の照明灯の点灯持続時間は、制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更される構成とされていてもよい。
【0009】
さらに、第1の照明器具の照明灯及び第2の照明器具の照明灯の少なくともいずれか一つの点灯に伴う照度を検出する照度検出機器をさらに備え、照度は、制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更される構成とされていてもよい。なお、事象変化検出機器は、監視空間における人体の有無を検出する人感センサであるとよい。
【0010】
また、本発明に係る照明点灯方法は、電灯設備の電灯線に接続された複数の照明器具の照明灯を連動させて点灯させる照明点灯方法において、前記電灯設備の電灯線に接続された第1の照明器具及び第2の照明器具のうち、第2の照明器具の照明灯が点灯したことによって、当該第2の照明器具を通り前記電灯設備の電灯線に流れた電流を検出する電流検出ステップと、前記電流に応じて、前記第2の照明器具の照明灯の点灯から所定時間経過後に前記第1の照明器具の照明灯を点灯させる点灯ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
電流検出ステップでは、第2の照明器具を通って電灯設備の電灯線に流れた電流を検出する電流検出機器によって、第2の照明器具に設けられた事象変化検出機器が設置箇所の周囲の監視空間における事象変化を検出したことで当該第2の照明器具の照明灯が点灯したことに伴って電流を検出し、点灯ステップでは、第1の照明器具の照明灯の点灯を制御する制御ユニットによって、第1の照明器具の照明灯を点灯させるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の照明器具の照明灯の連動点灯を実現するために掛かる施工コストなどのコストの削減を図ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、添付の図面を参照して、本発明に係る照明システム及び照明点灯方法の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る照明システムの基本的構成の一例を示す説明図である。図1に示すように、照明システム100は、例えば所定の住宅敷地内(構内)に構築されるものであり、第1の照明器具である照明器具A10と、第2の照明器具である照明器具B20と、この照明器具B20と共に設けられた事象変化検出機器である人感センサ25と、電流検出機器である電流検出回路14と、照明器具A10の照明灯(ランプ)の点灯を制御する制御ユニット200とを備えて構成されている。
【0015】
照明器具A10は、例えば玄関スペースの室内側に設置された蛍光灯などの照明灯を備える室内照明器具であり、照明器具B20は、例えば玄関扉の室外側に設置されたLED(Light Emitting Diode)や白熱灯などの照明灯を備える屋外照明器具である。なお、照明器具B20は、人感センサ25からの人体検出信号に応じて、自己の照明灯を点灯させる。これら照明器具A10及び照明器具B20は、それぞれコンセントなどの接続点10a,20aを介してAC電源11からの電力を供給する電灯線29に接続されている。
【0016】
また、電灯線29は、宅内分電盤などの接続点11aを介してAC電源11に接続され、制御ユニット200は、接続点200aによって直接電灯線29に接続されている。また、AC電源11からの電力供給は、例えば手動式の電源スイッチ12をON状態にすることによって行われる。この電源スイッチ12は、照明システム100全体のON/OFFスイッチである。
【0017】
人感センサ25は、例えば赤外線式の熱線センサや、超音波センサ、ミリ波レーダセンサなどからなり、照明器具B20と共に設置される。この人感センサ25は、照明器具B20の近傍における人体検知範囲(検知エリア)内に人が存在するとき(すなわち、検知エリアの事象変化を検知したとき)、人体から発せられる熱や反射波などを感知して人体検出信号を照明器具B20に出力する。
【0018】
電流検出回路14は、照明器具B20側の電灯線29に接続されており、AC電源11からの電力供給に伴う電流が照明器具B20の照明灯の点灯に伴って電灯線29に流れると、その電流を検知して電流検出信号を制御部15に出力する。
【0019】
制御ユニット200は、AC電源11からの制御ユニット200への入力電力から、制御ユニット200において必要とされる出力電力を生成する電源回路13と、上述した電流検出回路14と、制御ユニット200の各構成部を制御する制御部15と、照明システム100のユーザが操作する操作部16とを備えている。
【0020】
また、制御ユニット200は、照明器具B20と連動してその点灯状態を報知するLED(図示せず)の点灯を制御するLED回路17と、照明器具A10及び照明器具B20の照明灯のうちの少なくとも一つの照度を検出する照度検出機器である照度センサ18と、トライアックなどからなり照明器具A10の照明灯の点灯/非点灯を切り替えるスイッチ部19とを備えている。
【0021】
なお、制御ユニット200の操作部16は、ユーザによる操作部16への操作入力によって、照度センサ18の感度調整を行う照度センサ調整部21と、同じく操作入力によって設定された点灯に関する(点灯間隔時間や点灯持続時間に関する)設定条件情報に基づいて、照明器具A10及び照明器具B20の照明灯の点灯時間の長さや各照明灯の点灯間隔時間の長さを調整する点灯間隔時間調整部22とを備えている。なお、設定条件情報は、あらかじめ制御ユニット200において設定されているが、ユーザの操作入力によって変更可能な情報である。
【0022】
制御部15は、照度センサ調整部21から出力された照度調整信号に応じて、照明器具A10(あるいは照明器具B20)の照明灯の照度を調整する。また、制御部15は、点灯間隔時間調整部22から出力された時間調整信号に応じて、後述するRAMなどにあらかじめ記憶された設定条件情報を書き換えて、各照明灯の点灯時間や点灯間隔時間を調整する。
【0023】
制御部15は、図示は省略するが、例えばCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、例えば照明器具A10の照明灯の点灯制御を行うための所定の演算処理などを実行して、制御ユニット200の各構成部を制御すると共に、照明システム100全体の制御を司る。
【0024】
ROMは、制御ユニット200のブートプログラムや照明システム100における照明器具A10の照明灯の点灯制御をCPUに実行させるための点灯制御プログラムなどの各種プログラムを記憶している。ここで、点灯制御プログラムは、本実施形態に係る照明点灯方法を実現するプログラムであり、CPUを次のように動作させる。
【0025】
すなわち、点灯制御プログラムは、例えば人感センサ25が人体を感知したことによって照明器具B20の照明灯が点灯したときに、この照明器具B20を通った電流を電流検出回路14が検出した場合に、電流検出回路14から出力された電流検出信号に応じて照明器具A10の照明灯を照明器具B20の照明灯の点灯から所定時間経過後に点灯させるものである。
【0026】
RAMは、CPUのワークエリアとして使用される他、操作部16からの操作入力によって変更される設定条件情報などの各種情報を一時的あるいは恒久的に記憶する。操作部16は、スライドスイッチや押しボタン式スイッチなどの操作キーを備えた操作端末やリモコンなどによって構成される。なお、照度センサ調整部21及び点灯間隔時間調整部22は、制御部15と接続されていれば、操作部16と一体的に構成されていなくてもよい。また、電源回路13、電流検出回路14、LED回路17、照度センサ18、及びスイッチ19は、一般的な回路やセンサによって構成することができるため、ここでは説明を省略する。次に、このように構成された照明システム100における照明灯の点灯動作について説明する。
【0027】
図2及び図3は、本発明の一実施形態に係る照明システムにおける照明灯の点灯動作の概念を説明するための説明図である。また、図4は、同照明システムにおける各構成部の動作タイミングを示すタイムチャートである。さらに、図5は、同照明システムによる照明灯の点灯に関する処理を示すフローチャートである。なお、以降において、既に説明した部分と重複する箇所については同一の符号を附して説明を省略する。また、図4においては、各構成部の符号の記載は省略してある。
【0028】
図2に示すように、照明システム100においては、例えば照明器具B20と共に玄関扉の室外側に設置された人感センサ25が人体30を感知すると、まず、照明器具B20の照明灯が点灯する。照明器具B20の照明灯が点灯すると、照明器具B20を通って流れた電流が電流検出回路14(図1参照、以下同じ)によって検出される。
【0029】
制御ユニット200は、この電流検出回路14から出力された電流検出信号をトリガとして、例えばあらかじめ設定された設定条件情報に基づき照明器具B20の照明灯が点灯してから所定の点灯間隔時間が経過した後に、図3に示すように、照明器具A10の照明灯を点灯させる。これにより、この照明システム100を用いれば、例えば人体30が不審者であった場合などに、あたかも室内に住人が居るように思わせることができるため、防犯などに役立てることが可能となる。
【0030】
照明システム100の具体的な動作は、図4に示すように、まず、人感センサ25が、例えば玄関扉に近づいてきた人体30を検知エリア内で感知すると人体の検出状態となり、照明器具B20の照明灯が点灯して点灯状態となる。照明器具B20の照明灯が点灯すると、電流検出回路14が照明器具B20を通って電灯線29に流れた電流を検出し電流検出状態となると共に、電流検出信号を制御ユニット200の制御部15に出力する。
【0031】
制御ユニット200の制御部15は、電流検出回路14からの電流検出信号に応じて、例えばLED回路17を制御してLEDを点灯させ照明器具B20の照明灯の点灯状態を報知すると共に、照明器具B20の照明灯の点灯から、あらかじめ設定された点灯間隔時間t1経過後にスイッチ部19をONにしてON状態とする。スイッチ部19がON状態となると、照明器具A10側の電灯線29に電流が流れ、照明器具A10の照明灯が点灯して点灯状態となる。
【0032】
制御部15は、照明器具A10の照明灯を、例えばあらかじめ設定された点灯持続時間t2だけ点灯させると、スイッチ部19をOFFにしてOFF状態とし、照明器具A10側の電灯線29に流れる電流を遮断する。これにより、照明器具A10の照明灯が消灯して消灯状態となる。
【0033】
なお、照明器具A10の照明灯は、例えば操作部16の点灯操作スイッチ(図示せず)をON状態としてからOFF状態とした場合、制御部15による制御にしたがって点灯する。すなわち、制御部15によって点灯操作スイッチの動作に伴いスイッチ部19のON/OFFが切り替えられることにより、スイッチ部19がON状態からOFF状態となるまでの任意の点灯持続時間t3だけ点灯する。
【0034】
また、照明器具B20は、例えば人感センサ25が検出状態であるときに点灯状態となるように構成されているため、人感センサ25の検出/非検出状態に応じて点灯持続時間t4,t5だけ点灯する。次に、このような照明灯の点灯動作を実現する照明システム100での点灯動作時の制御ユニット200における処理について説明する。
【0035】
図5に示すように、まず、例えばユーザによって電源スイッチ12が操作されることで、制御ユニット200の電源回路13を介して制御部15にAC電源11からの電力が供給され、照明システム100が起動してON状態となる(ステップS1)。次に、制御部15は、例えば操作部16の点灯操作スイッチへの操作入力によって、点灯操作スイッチがONとなったか否かを判断する(ステップS2)。
【0036】
点灯操作スイッチがONとなったと判断した場合(ステップS2:Yes)は、スイッチ部19をON状態として照明器具A10の照明灯を点灯させる(ステップS5)。点灯操作スイッチがONとなっていないと判断した場合(ステップS2:No)は、人感センサ25により人体が検出され照明器具B20の照明灯が点灯したことにより電灯線29に電流が流れたことを電流検出回路14が検出するのを待って(ステップS3:Noのループ)、電流が検出された場合(ステップS3:Yes)は、設定条件情報により設定された点灯間隔時間としての所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4)。
【0037】
制御部15は、所定時間が経過するのを待って(ステップS4:Noのループ)、所定時間が経過したと判断した場合(ステップS4:Yes)は、スイッチ部19をON状態として照明器具A10の照明灯を点灯させる(ステップS5)。照明器具A10の照明灯を点灯させたら、設定条件情報に基づいて設定された点灯持続時間t2(図4参照)が経過したか否かを判断する(ステップS6)。
【0038】
経過したと判断した場合(ステップS6:Yes)は、スイッチ部19をOFF状態として照明器具A10の照明灯を消灯させる(ステップS8)。経過していないと判断した場合(ステップS6:No)は、例えば操作部16の点灯操作スイッチへの操作入力によって、点灯操作スイッチがOFFとなったか否かを判断する(ステップS7)。点灯操作スイッチがOFFとなっていないと判断した場合(ステップS7:No)は、ステップS6へ移行して点灯持続時間t2の経過判断を行う。
【0039】
点灯操作スイッチがOFFとなったと判断した場合(ステップS7:Yes)は、点灯持続時間t2が経過したと判断した場合(ステップS6:Yes)と同様に、スイッチ部19をOFF状態として照明器具A10の照明灯を消灯させる(ステップS8)。そして、例えばユーザによって電源スイッチ12が操作されることで、制御ユニット200の電源回路13を介して制御部15に供給されていたAC電源11からの電力が遮断されたときは、照明システム100の起動が終了してOFF状態となり(ステップS9)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0040】
以上述べたように、本実施形態によれば、制御ユニット200の制御部15が、人感センサ25が人体を感知したことによる照明器具B20の照明灯の点灯に伴い電流検出回路14から出力された電流検出信号に応じて、照明器具B20の照明灯の点灯から点灯間隔時間t1経過後に照明器具A10の照明灯を自動的に点灯させることができる。このため、従来の照明システムと比べて、照明器具A10の照明灯と照明器具B20の照明灯とを連動して点灯させるための複数の人感センサや連動線が不要となる。また、既存の電灯設備に制御ユニット200を設けるなどの簡単な工事を加えるだけで本実施形態の照明システム100を実現し複数の照明灯を連動させて点灯させることができる。これにより、複数の照明器具A10,B20の照明灯の連動点灯を実現させるために掛かる施工コストなどのコストの削減を図ることができる。
【0041】
なお、上述した照明システム100では、照明器具A10,B20の照明灯の連動した点灯動作を例に挙げて説明したが、制御ユニット200によって制御可能な照明器具を増設することにより、さらに多くの照明器具を連動させて点灯させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態に係る照明システムの基本的構成の一例を示す説明図である。
【図2】同照明システムにおける照明灯の点灯動作の概念を説明するための説明図である。
【図3】同照明システムにおける照明灯の点灯動作の概念を説明するための説明図である。
【図4】同照明システムにおける各構成部の動作タイミングを示すタイムチャートである。
【図5】同照明システムによる照明灯の点灯に関する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
10…照明器具A、11…AC電源、12…電源スイッチ、13…電源回路、14…電流検出回路、15…制御部、16…操作部、17…LED回路、18…照度センサ、19…スイッチ部、20…照明器具B、21…照度センサ調整部、22…点灯間隔時間調整部、25…人感センサ、29…電灯線、100…照明システム、200…制御ユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電灯設備の電灯線に接続された第1の照明器具と、
前記第1の照明器具と前記電灯設備の電灯線を介して電気的に接続されると共に、設置箇所の周囲の監視空間における事象変化を検出する事象変化検出機器を有する第2の照明器具と、
前記第2の照明器具を通って前記電灯設備の電灯線に流れた電流を検出する電流検出機器と、
前記第1の照明器具の照明灯の点灯を制御する制御ユニットとを備え、
前記第2の照明器具は、前記事象変化検出機器による事象変化の検出に応じて自己の照明灯を点灯させ、
前記制御ユニットは、前記第2の照明器具の照明灯の点灯に伴って前記電灯設備の電灯線に流れた電流の前記電流検出機器による検出に応じて、当該第2の照明器具の照明灯の点灯から所定時間経過後に前記第1の照明器具の照明灯を点灯させる
ことを特徴とする照明システム。
【請求項2】
前記所定時間は、前記制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更されることを特徴とする請求項1記載の照明システム。
【請求項3】
前記第1の照明器具の照明灯の点灯持続時間は、前記制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更されることを特徴とする請求項1又は2記載の照明システム。
【請求項4】
前記第1の照明器具の照明灯及び前記第2の照明器具の照明灯の少なくともいずれか一つの点灯に伴う照度を検出する照度検出機器をさらに備え、
前記照度は、制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の照明システム。
【請求項5】
前記事象変化検出機器は、前記監視空間における人体の有無を検出する人感センサであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の照明システム。
【請求項6】
電灯設備の電灯線に接続された複数の照明器具の照明灯を連動させて点灯させる照明点灯方法において、
前記電灯設備の電灯線に接続された第1の照明器具及び第2の照明器具のうち、第2の照明器具の照明灯が点灯したことによって、当該第2の照明器具を通り前記電灯設備の電灯線に流れた電流を検出する電流検出ステップと、
前記電流に応じて、前記第2の照明器具の照明灯の点灯から所定時間経過後に前記第1の照明器具の照明灯を点灯させる点灯ステップとを有する
ことを特徴とする照明点灯方法。
【請求項7】
前記電流検出ステップでは、前記第2の照明器具を通って前記電灯設備の電灯線に流れた電流を検出する電流検出機器によって、前記第2の照明器具に設けられた事象変化検出機器が設置箇所の周囲の監視空間における事象変化を検出したことで当該第2の照明器具の照明灯が点灯したことに伴って電流を検出し、
前記点灯ステップでは、前記第1の照明器具の照明灯の点灯を制御する制御ユニットによって、前記第1の照明器具の照明灯を点灯させることを特徴とする請求項6記載の照明点灯方法。
【請求項8】
前記点灯ステップにおける所定時間は、前記制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更されることを特徴とする請求項7記載の照明点灯方法。
【請求項9】
前記点灯ステップでは、前記第1の照明器具の照明灯の点灯持続時間は、前記制御ユニットにて変更可能に設定されており、ユーザからの操作入力によって変更されることを特徴とする請求項7又は8記載の照明点灯方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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