説明

照明バルブの実装用基板

【課題】部品点数を削減できると共に、照明バルブを安定に支持できる照明バルブの実装用基板を提供することである。
【解決手段】照明バルブの実装用基板10は、基板本体11と、基板本体11の立設面11A上に形成された一対のランド12a,12bと、基板本体11の立設面11A上に固定された支持端子構造体13とを備える。支持端子構造体13は、照明バルブ80のベース部82を支持する機能を有する。また、支持端子構造体13は、一方のバルブ端子83とランド12a、他方のバルブ端子83とランド12bとをそれぞれ電気的に接続する一対の支持端子14a,14bから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明バルブの実装用基板に関し、例えば、車内用照明装置に適用可能な照明バルブの実装用基板に関する。
【背景技術】
【0002】
車内用照明装置としては、車内天井部に設置される照明装置が例示できる。また、トランクルーム等にも照明装置が設置される場合がある。これら車内用照明装置の幾つかは、照明バルブが実装された基板を備えている。なお、照明バルブとしては、図21に例示する形態の照明バルブ80が広く使用されている。
【0003】
図21に示すように、照明バルブ80は、フィラメントが封入される本体部81と、扁平形状を呈し、本体部81よりも外形が小さなベース部82とを含み、本体部81の一端から照明バルブ80の長手方向に沿ってベース部82が延出した形状を有する。そして、フィラメントにつながる一対のバルブ端子83が、ベース部82の幅方向に沿った表面である主表面84上に引き出されている。本体部81は、照明バルブ80の長手方向を軸方向とする略円柱状の外形を有し、その他端は半球形状を呈している。このような形態の照明バルブは、一般的に、ウェッジベース型と称されている。
【0004】
照明バルブ80のベース部82には、その幅方向中央部に円柱形状部85が設けられている。円柱形状部85は、本体部81と同軸上に設けられ、2つの主表面84の幅方向中央部が縦方向に沿って隆起している。また、各主表面84の縦方向中央部には、円柱形状部85を除く部分に、幅方向に沿って延びる凹状部86が形成されている。各バルブ端子83は、互いに反対側に位置する主表面84上において、円柱形状部85の円弧面を避けてそれぞれ配置され、互いにベース部82の幅方向の反対側に位置する。なお、照明バルブ80は、本体部81の軸、円柱形状部85の軸に対して、2回回転対称である(180°回転させたときに同じ形状となる)。
【0005】
ここで、ベース部82の「縦方向」とは、照明バルブ80の長手方向に沿った方向を意味する。ベース部82の「幅方向」とは、縦方向に直交する方向のうち、ベース部82の長く延びた方向であり、ベース部82の縦方向及び幅方向に直交する方向が「厚み方向」である。なお、ベース部82の幅は、本体部81の径方向長さと略同等であるが、ベース部82の厚みは、本体部81の径方向長さよりも大幅に小さくなっている。
【0006】
図22に示すように、従来技術では、照明バルブ80のベース部82にソケット90が装着された状態で基板に実装される。ソケット90は、ベース部82を支持するものであり、基板に設けられたソケット嵌合部に嵌め込まれる。また、ソケット90は、一対のバルブ端子83に当接するソケット端子を含む。また、ソケット90は、照明バルブ80のガタツキを防止するために、円柱形状部85及びその周辺の主表面84を支持するハウジングを含む。例えば、当該ハウジングには、円柱形状部85の形状に対応した円弧面が形成されている。このようにして、照明バルブ80が基板に対して安定に支持される。
【0007】
照明バルブが実装された基板を備える車内用照明装置は、複数の特許文献にも開示されている。例えば、特許文献1,2には、照明バルブがソケットを介して基板に実装された形態が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009‐255709号公報
【特許文献2】特開2010‐143455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、車内用照明装置では、部品点数の削減によるコストダウンが求められている。例えば、ソケットを削減できれば大幅なコストダウンにつながるが、ソケットがなければ照明バルブを基板に対して安定に支持できないという問題が発生する。
【0010】
そこで、本発明の目的は、部品点数を削減できると共に、照明バルブを安定に支持できる照明バルブの実装用基板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る照明バルブの実装用基板は、フィラメントを封入する本体部と、本体部よりも外形が小さなベース部とを含み、フィラメントにつながる一対のバルブ端子がベース部上に引き出された照明バルブを実装する基板であって、基板本体と、基板本体上に形成された一対のランドと、基板本体上に固定され照明バルブのベース部を支持する複数の支持体とを備え、複数の支持体は、一対のバルブ端子と一対のランドとをそれぞれ電気的に接続する一対の支持端子を含んで構成される支持端子構造体を有することを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、基板本体上に固定された複数の支持体によって照明バルブのベース部を安定に支持できる。そして、複数の支持体には、一対のバルブ端子と一対のランドとをそれぞれ電気的に接続する一対の支持端子から構成される支持端子構造体が含まれる。つまり、支持体がソケットの機能を有するため、従来のソケットが不要になる。
【0013】
本発明に係る照明バルブの実装用基板において、照明バルブは、ベース部が扁平形状を呈すると共に、一対のバルブ端子がベース部の幅方向に沿った主表面上に引き出された形態を有し、一対の支持端子は、少なくとも一部が基板本体上に立設する金属板から構成され、支持端子構造体は、照明バルブが基板本体上に立設した状態で、ベース部を厚み方向の両側から挟持可能な挟持間隙を有することが好ましい。当該構成によれば、基板本体上に立設した一対の支持端子から構成される支持端子構造体によって、扁平形状のベース部を厚み方向の両側から挟持できるので、照明バルブを基板本体上に立設させた状態で安定に支持できる。
【0014】
また、支持端子構造体は、ベース部の幅方向一方側において、一方のバルブ端子に当接すると共に、各主表面を押圧してベース部を厚み方向の両側から挟持可能な第1の支持端子と、ベース部の幅方向他方側において、他方のバルブ端子に当接すると共に、各主表面を押圧してベース部を厚み方向の両側から挟持可能な第2の支持端子とで構成され、挟持間隙が各支持端子にそれぞれ設けられた構成とすることができる。
【0015】
また、各バルブ端子が、互いに反対側に位置する主表面上に引き出された照明バルブを実装する基板であって、支持端子構造体の挟持間隙は、互いの間隙をベース部の厚みより狭くして各支持端子を対向配置することで、各支持端子の間に設けられ、各支持端子の少なくとも一方は、挟持間隙において、互いに離れる方向に弾性変形可能な構成とすることができる。当該構成によれば、対向配置された一対の支持端子によって、ベース部を厚み方向の両側から挟持できる。また、各支持端子の少なくとも一方が弾性的に撓むため、挟持間隙にベース部を挿入し易い。一方、ベース部の挿入後は、支持端子の弾性力によってベース部が強力に挟持されるため、照明バルブは外れ難い。
【0016】
また、各支持端子は、それぞれ異なる主表面に当接するように対向配置され、基板本体上に固定される基部と、基部の一端から延出し、基板本体上に立設するように曲げられて、バルブ端子に当接すると共に、主表面の幅方向一方側を押圧する端子部と、基部の一端から端子部と分かれて延出し、基板本体上に立設するように曲げられて、主表面の幅方向他方側を押圧する支持部とをそれぞれ含む構成とすることができる。当該構成によれば、各支持端子の端子部及び支持部によって、主表面の幅方向両側を、ベース部の厚み方向の両側から押圧できるので、照明バルブのガタツキをさらに抑制できる。一方、幅広の端子部のみで主表面を押圧してもよいが、押圧部分の幅が広くなると、例えば、歪みや配置ズレによって、幅方向端部に隙間が発生することが想定される。ゆえに、押圧部分が二股に分かれた支持端子によれば、主表面の幅方向両側を均等に押圧し易くなる。
【0017】
なお、ウェッジベース型の既存の照明バルブには、円柱形状部が設けられており、ベース部の主表面の幅方向中央部が隆起して、主表面上に円弧面が形成されている。そして、各バルブ端子は、当該円弧面を避けて各主表面の幅方向片側に配置されている。主表面に当接する部分が二股に分かれた支持端子によれば、円弧面を避けて主表面の幅方向両側を押圧できる。或いは、二股に分かれた端子部と支持部とで円柱形状部を挟み込み、ガタ止めすることも可能である。
【0018】
また、基部の少なくとも一部は、支持端子が立設する基板本体の立設面上に沿って当接可能な平板形状を呈することが好ましい。当該構成によれば、支持端子を基板本体上に載置し易くなる。例えば、平板形状部分の面積は、チップマウンター等の実装機で自動実装可能な大きさであることが好ましい。
【0019】
また、基板本体には、少なくともベース部が挿通可能な照明バルブ挿通孔が形成され、各支持端子は、照明バルブ挿通孔から突出するベース部を挟持可能なように、照明バルブ挿通孔の周縁に配置されることが好ましい。当該構成によれば、照明バルブを照明バルブ挿通孔に挿入した状態でベース部を挟持できるため、照明バルブの実装形態の厚みを薄くすることができる。また、照明バルブ挿通孔を利用して照明バルブを保持すれば、照明バルブのガタツキをさらに抑制できる。
【0020】
また、各支持端子の少なくとも一方は、ベース部の幅方向片側又は両側を押える幅方向押え部を含むことが好ましい。また、各支持端子の少なくとも一方は、貫通孔から突出するベース部の上面を押える上方向押え部を含むことが好ましい。当該構成によれば、ベース部の動きを制限する、又はベース部が動くことを防止することができる。例えば、ベース部が幅方向に動いて幅方向押え部に接触した場合には、幅方向押え部によって、それ以上の動きを止めることができる。
【0021】
また、支持端子構造体は、各支持端子が一体化された一体化端子の形態で基板本体上に固定された後、一体化端子を各支持端子に分割して形成することができる。当該構成によれば、例えば、支持端子の載置工程を簡略化することができる。
【0022】
また、ランドが立設面上に形成された基板本体に対して、リフロー方式で支持端子を半田付けすることができる。また、ランドが立設面と反対側の裏面上に形成された基板本体に対して、基板本体の一部を基板本体に形成された挿通孔からランドの近傍に突出させ、フロー方式で該突出部分とランドとを半田付けすることもできる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る照明バルブの実装用基板によれば、部品点数を削減できると共に、照明バルブを安定に支持することができる。本発明に係る照明バルブの実装用基板は、例えば、車内用照明装置の実装基板として好適であり、車内用照明装置のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態である照明バルブの実装用基板を立設面側から見た斜視図である。
【図2】第1実施形態である実装用基板を示す側面図である。
【図3】第1実施形態である実装用基板を示す底面図である。
【図4】第1実施形態である実装用基板において、基板本体の単体を示す図である。
【図5】第1実施形態である実装用基板において、支持端子の単体を示す図である。
【図6】図1において、照明バルブが実装された様子を示す図である。
【図7】図2において、照明バルブが実装された様子を示す図である。
【図8】第1実施形態において、基板本体の変形例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態である照明バルブの実装用基板を立設面側から見た斜視図である。
【図10】第2実施形態である実装用基板を示す側面図である。
【図11】第2実施形態である実装用基板を示す底面図である。
【図12】図9において、照明バルブが実装された様子を示す図である。
【図13】図10において、照明バルブが実装された様子を示す図である。
【図14】本発明の第3実施形態である照明バルブの実装用基板を立設面側から見た斜視図である。
【図15】第3実施形態である実装用基板を示す底面図である。
【図16】第3実施形態である実装用基板において、一方の支持端子を省略し、その省略した支持端子側から他方の支持端子を見た図である。
【図17】第3実施形態である実装用基板の半製品を示す図である。
【図18】本発明の実施形態における第1変形例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態における第2変形例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態における第3変形例を示す図である。
【図21】照明バルブを示す斜視図である。
【図22】ソケットが装着された照明バルブを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図1〜図20を用いて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0026】
実施形態では、照明バルブとして既存の照明バルブ80(図21参照)を例示するが、本発明は、例えば、照明バルブ80の形状が一部変更されたものについても適用できる。本発明が適用可能な照明バルブ80の変形例としては、各バルブ端子83が同じ側の主表面84上に引き出された形態、円柱形状部85を有さない形態、円柱形状部85を有さず凹状部86が主表面84の全幅に亘って形成された形態などが例示できる。
【0027】
また、実施形態では、説明の便宜上、基板本体の中央部に、1つの支持端子構造体が固定され、1つの照明バルブ80が実装される形態を示すが、本発明は図示する形態に限定されない。例えば、基板本体には、複数の支持端子構造体を固定して、複数の照明バルブ80を実装できる。また、基板本体には、照明バルブ80の他にも、例えば、スイッチ、トランジスタ、コンデンサ、及びコネクタなどの各種電子部品を実装できる。
【0028】
また、実施形態では、説明の便宜上、「上下」、「前後」、「左右」等の方向を示す用語を使用する。以下では、支持端子構造体が立設する基板本体の表面を「立設面」、立設面と反対側の表面を「裏面」と称し、基板本体の立設面に垂直な方向を「上下方向」とする。また、照明バルブ80は、ベース部82側を「上」とする。また、第1及び第2実施形態では、互いに対向配置される一対の支持端子において、対向する支持端子に近い側を「前」、遠い側を「後」とする。また、一対の支持端子において、上下方向及び前後方向に直交する方向を「左右方向」とし、端子部側を「右」、支持部側を「左」とする。
【0029】
<第1実施形態>
図1〜図8を用いて、本発明の第1実施形態である照明バルブの実装用基板10(以下、実装用基板10とする)を詳細に説明する。以下では、支持端子14a,14bのうち、支持端子14aに関連する構成要素には符号に「a」を付し、支持端子14bに関連する構成要素には符号に「b」を付する。
【0030】
まず初めに、図1〜図5を参照し、実装用基板10の構成を詳細に説明する。
【0031】
図1は、実装用基板10を立設面11A側から見た斜視図であり、図2は、実装用基板10の側面図である。図1及び図2に示すように、実装用基板10は、基板本体11と、基板本体11の立設面11A上に形成された一対のランド12a,12bと、基板本体11の立設面11A上に固定された支持端子構造体13とを備える。支持端子構造体13は、照明バルブ80のベース部82を支持する機能を有する。また、支持端子構造体13は、一方のバルブ端子83とランド12a、他方のバルブ端子83とランド12bとをそれぞれ電気的に接続する一対の支持端子14a,14bから構成される。
【0032】
基板本体11は、その立設面11A上に、ランド12a,12bや配線25が形成されると共に、支持端子構造体13が固定される板状部材である。基板本体11の形態としては特に限定されず、例えば、矩形形状の平坦な樹脂プレートが例示できる。また、図1では、立設面11A上に形成された直線状の配線25を示しているが、配線25の形成位置や形成パターンは特に限定されず、配線25は基板本体11の内部に形成されてもよい。配線25は、例えば、ランド12a,12bと、基板本体11上に実装される各種電子部品や外部に引き出されるリード線とを接続する。また、基板本体11には、照明バルブ挿通孔23及び脚部挿通孔24a,24bが形成されるが、これらは後ほど詳説する。
【0033】
支持端子構造体13は、上記のように、一対の支持端子14a,14bから構成される。支持端子14a,14bは、少なくとも一部が基板本体11上に立設する金属板から構成される。そして、支持端子構造体13は、照明バルブ80が基板本体11に対して垂直に立設した状態で、照明バルブ80のベース部82を厚み方向の両側から挟持可能な挟持間隙15を有する。
【0034】
ここで、支持端子14a,14bを構成する金属板としては、導電性が高く、曲げ加工や半田付けが可能なものが好適である。さらに、金属板は、弾性変形可能であることが好ましく、照明バルブ80を挟持できる機械的強度を有する必要がある。金属板の厚みは、0.3mm程度であることが好ましい。
【0035】
支持端子構造体13の挟持間隙15は、互いに反対側に位置するベース部82の主表面84に当接するように、支持端子14a,14bを対向配置することで設けられる。即ち、挟持間隙15は、支持端子14a,14bの間に設けられる。なお、挟持間隙15は、支持端子14a,14bの間隙を、照明バルブ80のベース部82の厚みよりも狭く設定して設けられることが好ましい。そして、挟持間隙15において、支持端子14a,14bの少なくとも一方が互いに離れる方向に弾性変形可能とする、つまり弾性的な撓みを可能とする。支持端子14a,14bが弾性的に撓むことで、ベース部82の厚みよりも狭い間隙にベース部82を挿入でき、挿入後は支持端子14a,14bの弾性力によってベース部82を強力に挟持できる。
【0036】
支持端子14a,14bは、基板本体11の立設面11A上に固定される基部16a,16bと、基部16a,16bの前端から延出する端子部17a,17bと、基部16a,16bの前端から端子部17a,17bと分かれて延出する支持部18a,18bとを含む。つまり、支持端子14a,14bは、その前方部分が二股に分かれた形状を有する。端子部17a,17b及び支持部18a,18bは、基板本体11上に立設するように曲げられて、照明バルブ80のベース部82が挟持間隙15に挿入されたときに、ベース部82の主表面84にそれぞれ当接する部分である。さらに、端子部17a,17bは、各主表面84上のバルブ端子83にそれぞれ当接する。
【0037】
支持端子14a,14bは、互いに同一の形状を有する。そして、支持端子構造体13は、支持端子14aの端子部17aと支持端子14bの支持部18bとが対向し、支持端子14aの支持部18aと支持端子14bの端子部17bとが対向して配置された形態を有する。以下では、説明の明瞭化のため、支持端子14a,14bで共通する内容は、支持端子14aについて説明する。
【0038】
支持端子14aは、1枚の金属板から構成されており、基部16aの前方右側から端子部17aが延出し、基部16aの前方左側から支持部18aが延出した形状を有する。端子部17a及び支持部18aは、その間に切り込み(以下、スリットとする)が形成されることで分離され、その付け根付近から上方に向かって大きく湾曲している。なお、支持端子14aでは、端子部17aが支持部18aよりも上方に向かって長く延出し、左右非対称な形状を有する。
【0039】
支持端子14aでは、基部16aの左右方向に沿った長さ(以下、幅とする)と、端子部17aの右端から支持部18aの左端までの幅とが同等である。即ち、支持端子14aの幅は、前後方向に沿って同等である。支持端子14aの幅は、例えば、照明バルブ80のベース部82の幅と略同等に設定されることが好適である。つまり、照明バルブ80のベース部82が挟持間隙15に挿入されたときに、端子部17aが、主表面84の幅方向一方側を押圧し、支持部18aが、主表面84の幅方向他方側を押圧するように構成されることが好適である。
【0040】
なお、スリットの形成位置を変えると、端子部17a及び支持部18aの幅を適宜変更できるが、スリットは、支持端子14aの左右方向中央部において、各部の幅が略同等となるように形成されることが好ましい。また、スリットは、端子部17a及び支持部18aが円柱形状部85の円弧面に当接しないように形成されることが好ましい。
【0041】
基部16aは、立設面11A上に形成されたランド12aに接続される部分であり、半田を用いて、ランド12aに直接固定されることが好適である。つまり、支持端子14aは、基板本体11上に直接半田付けされることが好適である。また、基部16aは、立設面11A上に沿って当接した平板形状を呈する。基部16aは、前方がやや湾曲し、後方に脚部22aが設けられているが、その大部分が平板形状を呈している。基部16aが平板形状を呈することで、例えば、チップマウンターを用いて支持端子14aを基板本体11上に載置することができ、支持端子14aの自動実装が容易になる。
【0042】
基部16aの後方左右両側には、基部16aに対して垂直に延び、脚部挿通孔24aから裏面11B側に突出する脚部22aが設けられている。脚部22aは、例えば、フロー方式による半田付けに対応した基板本体11X(後述の図8参照)において、ランド12aとの電気的な接続に利用される。つまり、支持端子14aは、基板本体11の種類に係わらず適用可能な形態を有する。脚部22aは、リフロー方式に対応した基板本体11においても、例えば、支持端子14aの位置決めや仮固定等の機能を発揮できる。
【0043】
端子部17a及び支持部18aは、基部16aに対して略垂直となるように後方に曲げられ、基板本体11上に略垂直に立設している。そして、端子部17a及び支持部18aは、それぞれ対向配置される支持部18b及び端子部17bと共に、照明バルブ80のベース部82を厚み方向の両側から挟持する機能を有する。なお、端子部17a及び支持部18aは、挟持間隙15を形成する凸状部19aをそれぞれ有する。さらに、端子部17aは、バルブ端子83に当接し、ランド12aとの電気的な接続を形成する部分として機能する。また、端子部17aは、支持部18aよりも長く延びた部分に、幅方向押え部20aと、上方向押え部21aとを有している。
【0044】
凸状部19aは、端子部17a及び支持部18aの一部が前方に向かって、即ち対向配置される支持端子14bに向かって膨出した部分である。凸状部19aは、基部16aに対して略垂直となるように後方に曲げられた端子部17a及び支持部18aが、ある高さで略垂直を超えて後方に曲げられることで形成される。凸状部19aは、いずれも同じ高さに形成でき、主表面84に形成された凹状部86に嵌合する高さに形成されることが好ましい。そして、支持端子14aの凸状部19aと、支持端子14bの凸状部19bとによって、支持端子14a,14bの間に挟持間隙15が設けられる。より詳しくは、凸状部19aと凸状部19bとの間隔が、照明バルブ80のベース部82の厚みよりも狭くなるように、支持端子14a,14bを対向配置することで挟持間隙15が設けられる。
【0045】
幅方向押え部20aは、端子部17aの上方に設けられている。幅方向押え部20aは、照明バルブ80のベース部82の厚み方向に沿った表面(以下、側面とする)の一方を押え、支持端子14bの幅方向押え部20bが側面の他方を押えて、幅方向押え部20bと共にベース部82の幅方向の動きを制限する機能を有する。幅方向押え部20aは、挟持間隙15において挟持されるベース部82の側面に沿うように、端子部17aの上方右端から前方に延出した形状を有する。幅方向押え部20aの前後方向に沿った長さは、対向する支持部18bと接触しない範囲で適宜決定できる。一方、幅方向押え部20aと、幅方向押え部20bとの間隔は、照明バルブ80の実装に影響がない範囲で、ベース部82の幅に近いことが好ましい。
【0046】
上方向押え部21aは、端子部17aの上端に設けられている。上方向押え部21aは、照明バルブ挿通孔23から突出するベース部82の幅方向一方側の上面を押え、上方向押え部21bがベース部82の幅方向他方側の上面を押えて、上方向押え部21bと共にベース部82の上方向の動きを制限する機能を有する。上方向押え部21aは、照明バルブ挿通孔23から突出するベース部82の上面に沿うように、端子部17aの上端が前方に折り曲げられて前方に延出した形状を有する。上方向押え部21aの延出長さは、例えば、ベース部82の上面の半分程度をカバーする長さに設定できる。
【0047】
なお、支持端子14aでは、端子部17aに幅方向押え部20a及び上方向押え部21aが設けられているが、支持部18aに幅方向押え部20a及び上方向押え部21aを設けてもよい。また、幅方向押え部20a及び上方向押え部21aは、端子部17a及び支持部18aに分けて設けられてもよい。
【0048】
ここで、図3及び図4をさらに参照する。
【0049】
図3は、実装用基板10の底面図であり、図4は、基板本体11の単体を示す平面図である。図1〜図4に示すように、支持端子14a,14bの間には、基板本体11を立設面11A及び裏面11Bに対して垂直に貫通した照明バルブ挿通孔23が形成されている。換言すると、支持端子14a,14bは、照明バルブ挿通孔23を挟んで対向配置されている。照明バルブ挿通孔23は、開口形状が円形状であり、その直径は、本体部81の径方向長さよりも僅かに大きく設定されている。つまり、照明バルブ挿通孔23は、照明バルブ80が長手方向に沿って挿通可能な貫通孔である。
【0050】
支持端子14a,14bは、照明バルブ挿通孔23上を覆うように、端子部17a,17b及び支持部18a,18bが照明バルブ挿通孔23上に張り出して配置されている。つまり、後述の図6及び図7に示すように、照明バルブ80の実装形態では、照明バルブ80が裏面11B側から照明バルブ挿通孔23に挿入され、ベース部82が立設面11A側に突出するが、支持端子14a,14bは、照明バルブ挿通孔23から突出するベース部82を挟持可能なように、照明バルブ挿通孔23の周縁に配置されている。
【0051】
基板本体11の立設面11Aには、照明バルブ挿通孔23を挟んで互いに対向する位置に、一対のランド12a,12bがそれぞれ形成される。ランド12a,12bは、支持端子14a,14bの前後方向の長さ、支持端子14a,14bの間隙などを考慮して、照明バルブ挿通孔23の縁から離れた位置に形成されている。なお、ランド12a,12bの形成パターンは、図4に例示するように、互いに同じパターンで形成できる。図4では、ランド12aが3つの領域に分かれて形成された形態を例示しているが、その形成パターンは特に限定されない。
【0052】
また、基板本体11には、脚部22a,22bが挿通可能な貫通孔である脚部挿通孔24a,24bがそれぞれ形成されている。図3では、照明バルブ挿通孔23を囲むように、脚部挿通孔24a,24bが合計4つ形成された形態を例示しているが、その形成個数や形成位置、開口形状等は、脚部22a,22bの数や形状等に応じて適宜変更できる。
【0053】
ここで、支持端子14aの単体を示す図5を参照して、その構成を補足説明する。
【0054】
図5に示すように、支持端子14aは、基部16aの前方から二股に分かれて延出する端子部17a及び支持部18aが、後方に向かって大きく反り返るように湾曲した形状を有する。端子部17aは、支持部18aと同じ長さまでは、支持部18aと同じ形状を有し、いずれにも同じ高さに、前方に向かって膨出した凸状部19aを有する。
【0055】
端子部17aは、支持部18aの上端がさらに基部16aに対して略垂直に延びた形状を有する。そして、端子部17aには、支持部18aよりも長く延びた部分に、互いに略直交する幅方向押え部20a及び上方向押え部21aが設けられる。例えば、上方向押え部21aは、端子部17aの上端を基部16aと略平行となるように前方に向かって折り曲げることで形成される。一方、幅方向押え部20aは、端子部17aの上端近傍に右端から延出する小片部を形成しておき、当該小片部を前後方向と略平行となるように前方に向かって折り曲げることで形成できる。
【0056】
また、基部16aの後方左右両側には、端子部17a及び支持部18aと反対方向に向かって、基部16aに対して略垂直に延びた脚部22aが設けられている。図5では、矩形形状の脚部22aが2つ設けられた形態を例示しているが、脚部22aの個数や形状は特に限定されない。
【0057】
上記構成を備える支持端子14aは、基板本体11の立設面11A上に半田付けにより固定されることが好適である。支持端子14aは、例えば、ランド12aに対してリフロー方式で半田付けできる。リフロー方式による半田付けは、例えば、次の手順で行われる。まず、基板本体11の立設面11Aに形成されたランド12a上に、クレーム半田と称される半田ペーストを、例えば、印刷機を用いて塗工する。次に、半田ペーストが塗工されたランド12a上に、例えば、チップマウンターを用いて支持端子14aを載置する。その後、基板本体11を加熱して半田を溶かすことで、支持端子14aがランド12a上に半田付けされる。
【0058】
次に、図6及び図7を参照し、照明バルブ80の実装形態を説明する。併せて、実装用基板10の作用効果を説明する。
【0059】
図6は、図1において、照明バルブ80が実装された様子を示す図であり、図7は、図2において、照明バルブ80が実装された様子を示す図である。なお、図6及び図7では、図面の明瞭化のため、一部の符号を省略している。図6及び図7に示すように、照明バルブ80は、基板本体11の裏面11B側から照明バルブ挿通孔23に挿入され、ベース部82が立設面11A側から突出した状態で支持端子構造体13により挟持されている。ベース部82は、支持端子構造体13の挟持間隙15において挟持されており、照明バルブ80は、基板本体11上に垂直に立設している。なお、挟持間隙15は、上記のように、支持端子構造体13を構成する支持端子14a,14bを、凸状部19a,19bの間隔がベース部82の厚みよりも狭くなるように対向配置することで形成されている。
【0060】
照明バルブ80のベース部82を挟持間隙15に挿入しようとすると、端子部17a,端子部17b及び支持部18a,18bが上方に押されて撓む。そして、対向する端子部17aと支持部18b、対向する支持部18aと端子部17bが、互いの間隔を広げるように、つまり互いに離れる方向に弾性変形することで、ベース部82の挿入が可能となる。ベース部82の挿入後は、端子部17a,17b及び支持部18a,18bが元の形状に戻ろうとする弾性力によってベース部82が強く挟持される。
【0061】
実装用基板10における照明バルブ80の実装形態では、挟持間隙15において、支持端子14aの端子部17a及び支持部18aが一方の主表面84を、支持端子14bの端子部17b及び支持部18bが他方の主表面84をそれぞれ押圧している。つまり、支持端子14a,14bは、主表面84の幅方向両側を、ベース部82の厚み方向の両側から押圧している。また、支持端子14a,14bは、円柱形状部85に対応する位置に、端子部17a,17b及び支持部18a,18bを分離するスリットが形成されているので、円柱形状部85を避けて主表面84を押圧できる。具体的には、一方の主表面84に対して、端子部17aが向かって円柱形状部85の右側に当接し、支持部18aが向かって円柱形状部85の左側に当接する。同様に、他方の主表面84に対して、端子部17bが向かって円柱形状部85の右側に当接し、支持部18bが向かって円柱形状部85の左側に当接する。
【0062】
このように、支持端子14a,14bは、主表面84の幅方向両側を、ベース部82の厚み方向の両側から押圧して挟持できるので、照明バルブ80のガタツキを十分に抑制し、基板本体11に対して照明バルブ80を安定に支持することができる。また、挟持間隙15を構成する凸状部19a,19bは、各主表面84の凹状部86に嵌合している。このため、照明バルブ80のガタツキがさらに抑制される。
【0063】
また、実装用基板10において、照明バルブ80は、照明バルブ挿通孔23に挿入された状態で支持されているため、例えば、立設面11A側から突出した長さ分だけ実装形態の厚みを薄くできる。例えば、実装用基板10を車内用照明装置に適用した場合、裏面11B側に意匠パネルを設置するが、実装用基板10の実装形態では、照明バルブ挿通孔23を有さない形態に比べて、裏面11B側から突出する本体部81の長さが短い。つまり、意匠パネルを基板本体11に近づけて配置でき、車内用照明装置の薄型化に貢献できる。なお、照明バルブ80の本体部81は、照明バルブ挿通孔23の内縁である程度保持されている。即ち、照明バルブ挿通孔23は照明バルブ80のガタ止めにも寄与している。
【0064】
そして、支持端子14aの端子部17aは、対向する支持部18bと共に照明バルブ80のベース部82を挟持しながら、一方のバルブ端子83に当接して、ランド12aとの電気的な接続を形成する。図示していないが、支持端子14bの端子部17bについても、端子部17aと同様に、対向する支持部18aと共にベース部82を挟持しながら、他方のバルブ端子83に当接して、ランド12bとの電気的な接続を形成する。つまり、一対のバルブ端子83は、当接している端子部17a,17b、及び端子部17a,17bと連続しており、一対のランド12a,12bにそれぞれ半田付けされた基部16a,16bを介して、一対のランド12a,12bと電気的に接続される。
【0065】
さらに、端子部17aの幅方向押え部20aによって、ベース部82の一方の側面が押えられ、端子部17bの幅方向押え部20bによって、ベース部82の他方の側面が押えられている。つまり、幅方向押え部20a,20bによって、ベース部82の幅方向に対する動きが制限され、ベース部82の幅方向に対するガタツキがさらに抑制される。なお、幅方向押え部20a,20bは、ベース部82の側面に接触してもよい。ベース部82の実装に影響がない範囲で、幅方向押え部20a,20bと、ベース部82の各側面との隙間は小さいことが好ましい。当該隙間を小さくするほど、ベース部82が動く範囲を狭くでき、ガタ止め効果が大きくなる。
【0066】
さらに、端子部17aの上方向押え部21aによって、ベース部82の幅方向一方側の上面が押えられ、端子部17bの上方向押え部21bによって、ベース部82の幅方向他方側の上面が押えられている。つまり、上方向押え部21a,21bによって、ベース部82の上方向への動きが制限され、ベース部82の上方向に対するガタツキがさらに抑制される。なお、上方向押え部21a,21bは、ベース部82の上面に接触してもよい。ベース部82の実装に影響がない範囲で、上方向押え部21a,21bと、ベース部82の上面との隙間は小さいことが好ましい。当該隙間を小さくするほど、ベース部82が動く範囲を狭くでき、ガタ止め効果が大きくなる。
【0067】
以上のように、実装用基板10によれば、一対の支持端子14a,14bから構成される支持端子構造体13によって、照明バルブ80のベース部82が挟持され、且つ一対のバルブ端子83と一対のランド12a,12bとの電気的な接続が形成される。即ち、支持端子構造体13がソケットとしての機能を果たすため、従来のソケット90(図22参照)を使用しなくても、基板本体11に対して照明バルブ80を安定に支持することができる。実装用基板10は、例えば、車内用照明装置の実装基板として好適であり、車内用照明装置のコストダウンを図ることができる。
【0068】
なお、上記の第1実施形態では、基板本体11の立設面11A上にランド12a,12bが形成され、支持端子14a,14bがリフロー方式で半田付けされるものとして説明したが、図8に示すように、その裏面11B上に一対のランド12aX,12bXが形成された基板本体11Xであってもよい。図8に例示する形態では、基板本体11Xの裏面11B上において、脚部挿通孔24a,24bの周縁にランド12aX,12bXが形成されている。また、ランド12aX,12bXにつながる配線25Xは、基板本体11Xの内部に形成されている。
【0069】
支持端子14a,14bの脚部22a,22bは、上記の第1実施形態と同様に、それぞれ脚部挿通孔24a,24bに挿入されて裏面11B側に突出している。図8に例示する形態では、裏面11B側に突出した脚部22a,22bを利用して、支持端子14a,14bをフロー方式で半田付けすることが好ましい。フロー方式による半田付けは、例えば、溶融半田で満たされた半田槽に、基板本体11Xの裏面11Bを浸すことで行われる。基板本体11Xの裏面11Bを半田槽に浸すと、裏面11Bから突出した脚部22a,22b及び脚部挿通孔24a,24bの周縁に形成されたランド12aX,12bXに、溶融半田が付着する。そして、付着した溶融半田が冷却固化することで、一対の脚部22a,22bと、一対のランド12aX,12bXとがそれぞれ接続される。
【0070】
<第2実施形態>
図9〜図13を用いて、本発明の第2実施形態である照明バルブの実装用基板30(以下、実装用基板30とする)を詳細に説明する。以下では、支持端子34a,34bのうち、支持端子34aに関連する構成要素には「a」を付し、支持端子34bに関連する構成要素には「b」を付する。また、以下では、第1実施形態と重複する説明は省略し、第1実施形態と相違する点について詳しく説明する。
【0071】
まず初めに、図9〜図11を参照し、実装用基板30の構成を詳細に説明する。
【0072】
図9〜図11は、それぞれ、実装用基板30の斜視図、側面図、底面図である。図9〜図11に示すように、実装用基板30は、基板本体31と、基板本体31の裏面31B上に形成された一対のランド32a,32bと、基板本体31の立設面31A上に固定された支持端子構造体33とを備える。支持端子構造体33は、支持端子構造体13と同様に、照明バルブ80のベース部82を厚み方向の両側から挟持し、一対のバルブ端子83と一対のランド32a,32bとを電気的に接続する。
【0073】
基板本体31には、裏面31B上に一対のランド32a,32bが形成され、内部に配線45が形成される。また、基板本体31には、基板本体11と同様に、照明バルブ挿通孔43、脚部挿通孔44a,44bがそれぞれ形成されるが、その形状等が異なる。照明バルブ挿通孔43は、開口形状が矩形形状である。そして、その開口幅は、長辺が照明バルブ80のベース部82の幅よりも僅かに大きく、短辺が本体部81の径方向長さよりも小さく設定されている。つまり、照明バルブ挿通孔43は、照明バルブ80のベース部82が挿入可能で、本体部81が挿入できない貫通孔である。脚部挿通孔44a,44bは、互いに同じパターンで形成されている。脚部挿通孔44aは、2つの脚部42aが挿入される幅広の貫通孔と、周縁にランド32aが形成され、1つの脚部42aが挿入される貫通孔とを含む。
【0074】
支持端子構造体33は、互いに同一の形状を有する一対の支持端子34a,34bを対向配置して構成される。支持端子34aは、支持端子14aと同様に、基部36aと、端子部37aと、支持部38aとを含み、端子部37a及び支持部38aは、挟持間隙35を形成する凸状部39aをそれぞれ有する。また、端子部37aには、上方向押え部41aが設けられ、基部36aには、脚部42aが設けられている。
【0075】
一方、端子部37aは、幅方向押え部20aを有さない点で端子部17aと異なる。また、基部36aは、前方と後方とで幅が異なり、3つの脚部42aを有する点で、基部16aと異なる。基部36aは、基部16aと同様に、立設面31A上に沿って当接した平板形状を有するが、後方側の2/3程度は、左右両側がカットされ、端子部37a、支持部38aと略同等の幅に縮幅された形状を有する。また、当該縮幅部分の左右両側に2つの脚部42aが形成されると共に、基部36aの後端を折り曲げて、1つの脚部42aが形成されている。
【0076】
基部36aの左右両側に形成された脚部42aは、基板本体31の裏面31Bから突出せず、幅広の脚部挿通孔44aの内縁に係合している。つまり、当該脚部42aは、支持端子34aを基板本体31に固定する機能を有している。一方、基部36aの後端に形成された脚部42aは、脚部挿通孔44aを通して裏面31B側に突出している。そして、裏面31Bから突出した脚部42aは、フロー方式により、脚部挿通孔44aの周縁に形成されたランド32aに半田付けされる。
【0077】
次に、図12及び図13を参照して、照明バルブ80の実装形態を説明する。併せて、実装用基板30の作用効果を説明する。
【0078】
図12は、図9において、照明バルブ80が実装された様子を示す図であり、図13は、図10において、照明バルブ80が実装された様子を示す図である。図12及び図13に示すように、実装用基板30における照明バルブ80の実装形態は、実装用基板10の場合と同様に、支持端子構造体33が、照明バルブ80が基板本体31上に垂直に立設した状態で、照明バルブ挿通孔43の立設面31A側から突出したベース部82を厚み方向の両側から挟持した形態である。
【0079】
つまり、実装用基板30では、互いに対向配置された一対の支持端子34a,34bが、主表面84の幅方向両側を、照明バルブ80のベース部82の厚み方向の両側から押圧することで挟持しており、基板本体31に対して照明バルブ80が安定に支持されている。一方、実装用基板30の実装形態は、本体部81が照明バルブ挿通孔43に挿入できないため、裏面31B側から突出する本体部81の長さが長い点で、実装用基板10の実装形態と異なる。
【0080】
実装用基板30では、照明バルブ挿通孔43の開口形状を矩形形状とし、開口幅を本体部81が挿入できない程度に小さくすることで、照明バルブ挿通孔43によるベース部82の保持性を高めている。つまり、照明バルブ挿通孔43を利用して照明バルブ80のガタ止めを行っている。具体的には、照明バルブ挿通孔43の内縁により、ベース部82の幅方向両側を押えて、幅方向の動きを制限している。
【0081】
なお、照明バルブ挿通孔43の内縁は、ベース部82の側面に接触してもよく、主表面84に接触してもよい。ベース部82の実装に影響がない範囲で、照明バルブ挿通孔43の内縁と、ベース部82との隙間は小さいことが好ましい。当該隙間を小さくするほど、ベース部82が動く範囲を狭くでき、ガタ止め効果が大きくなる。
【0082】
<第3実施形態>
図14〜図17を用いて、本発明の第3実施形態である照明バルブの実装用基板50(以下、実装用基板50とする)を詳細に説明する。以下では、支持端子54a,54bのうち、支持端子54aに関連する構成要素には「a」を付し、支持端子54bに関連する構成要素には「b」を付する。また、以下では、第1及び第2実施形態と重複する説明は省略し、第1及び第2実施形態と相違する点について詳しく説明する。
【0083】
まず初めに、図14〜図16を参照し、実装用基板50の構成を詳細に説明する。併せて、照明バルブ80の実装形態、実装用基板50の作用効果についても適宜説明する。
【0084】
図14及び図15は、それぞれ、実装用基板50の斜視図、底面図であり、図16は、支持端子54aを支持端子54b側から見た図(支持端子54bを省略し、基板本体51を一点鎖線で示す)である。図14〜図16に示すように、実装用基板50は、基板本体51と、基板本体51の立設面51A上に形成された一対のランド52a,52bと、基板本体51上に立設した支持端子構造体53とを備える。支持端子構造体53は、支持端子構造体13と同様に、照明バルブ80のベース部82を厚み方向の両側から挟持し、一対のバルブ端子83と一対のランド52a,52bとを電気的に接続する。
【0085】
基板本体51には、基板本体11と同様に、立設面51A上に、一対のランド52a,52bと、複数の配線65とが形成される。一対のランド52a,52bは、互いに同じパターンで、各々2つずつ形成されている。また、基板本体51には、照明バルブ挿通孔63、脚部挿通孔64a,64bがそれぞれ形成される。照明バルブ挿通孔63は、照明バルブ挿通孔43と同様に、開口形状が矩形形状であるが、その開口幅は、本体部81の径方向長さよりも大きく設定されている。
【0086】
脚部挿通孔64a,64bは、互いに同じパターンで、各々2つずつ形成されている。2つの脚部挿通孔64aは、照明バルブ挿通孔63を挟んで対向するように、それぞれ形成される。そして、脚部挿通孔64aの周縁には、ランド52aがそれぞれ形成される。つまり、各ランド52aは、照明バルブ挿通孔63を挟んで対向配置されている。
【0087】
支持端子構造体53は、上記各実施形態と同様に、互いに同一の形状を有する一対の支持端子54a,54bを対向配置して構成されている。但し、支持端子構造体53は、照明バルブ80の実装時において、支持端子54aが、ベース部82の幅方向一方側に位置し、支持端子54bが、ベース部82の幅方向他方側に位置するように、対向配置された形態を有する。
【0088】
つまり、支持端子54aは、ベース部82の幅方向一方側において、一方のバルブ端子83に当接すると共に、各主表面84を押圧してベース部82を両側から挟持可能な構成を有する。同様に、支持端子54bは、ベース部82の幅方向他方側において、他方のバルブ端子83に当接すると共に、各主表面84を押圧してベース部82を両側から挟持可能な構成を有する。このように、支持端子構造体53では、上記各実施形態とは異なり、支持端子54a,54bのぞれぞれが、照明バルブ80のベース部82を厚み方向の両側から挟持する。
【0089】
具体的に、支持端子54aは、基板本体51に固定される基部56aと、基板本体51上に立設する端子部57aとを各々2つずつ含む。各基部56aには、脚部62aがそれぞれ設けられ、各脚部62aが照明バルブ挿通孔63を挟んで対向配置されたランド52aにそれぞれ半田付けされる。各端子部57aは、それぞれ異なる主表面84に当接するように対向配置され、例えば、凹状部86に対応して形成された各凸状部59aによって、各端子部57aの間に挟持間隙55が設けられる。そして、各端子部57aは、幅方向押え部60aによって連結されている。幅方向押え部60aは、上下方向に沿って立設面51Aまで延びた形状を呈し、各端子部57aを連結して一体化すると共に、ベース部82の幅方向に対する動きを制限する。
【0090】
一方の端子部57aは、1つのバルブ端子83に当接する。当該バルブ端子83は、一方の端子部57a、及び一方の基部56aを介して、一方のランド52aと電気的に接続される。また、一方の端子部57aは、幅方向押え部60aによって他方の端子部57aと連結されているため、バルブ端子83は、他方のランド52aとも電気的に接続される。図14に例示する形態では、いずれのランド52aにも直線状の配線65が接続されている。当該形態では、例えば、支持端子54a,54bについて、同じ側の配線65に外部に引き出されるリード線等を接続できる。
【0091】
ここで、支持端子54aの構成について補足説明する。
【0092】
図16に示すように、支持端子54aは、幅方向押え部60aにより連結された各端子部57aが対向配置されて、各端子部57aの間に挟持間隙55が形成された形態である。基部56aは、裏面51Bに沿って当接する平板形状部分を有し、平板形状部分の一端には、上方に向かって垂直に延びた脚部62aが設けられている。脚部62aは、脚部挿通孔64aを通して立設面51A側に突出し、立設面51A上に形成されたランド52aに半田付けされる。平板形状部分の他端からは、端子部57aが照明バルブ挿通孔63の内縁に沿って、上方に向かって垂直に延びている。端子部57aは、立設面51A付近で、対向する端子部57aの方向に折れ曲がって斜め上方に延び、所定の高さ(例えば、凹状部86に対応する高さ)で折り返されて凸状部59aを形成している。
【0093】
幅方向押え部60aの上端からは、立設面51Aに対して略平行に、支持端子54bの方向に向かって延びた上方向押え部61aが設けられている、上方向押え部61aは、ベース部82の上面を押えて、ベース部82の上方向に対する動きを制限する。なお、上方向押え部61aの先端は、上方に向かって反り返った形状を有している。この反り返りは、後述の分割工程で形成されたものである。
【0094】
次に、図17を参照しながら、実装用基板50の製造工程の一部を説明する。
【0095】
図17は、実装用基板50の半製品50Pを示す図である。図17に示すように、基板本体51には、支持端子54a,54bが分割される前の一体化端子53Pが固定されている。一体化端子53Pは、支持端子54a,54bを連結する連結部61Pを有する。なお、一体化端子53Pは、例えば、脚部62a,62bと、ランド52a,52bとをそれぞれ半田付けすることで基板本体51に固定される。
【0096】
連結部61Pは、支持端子54aの幅方向押え部60aの上端と、支持端子54bの幅方向押え部60bの上端とを接続する平板であって、一体化端子53Pの上面を形成している。連結部61Pは、一体化端子53Pが基板本体51に半田付けされた後、支持端子54a,54bの中間位置で切断される。そして、一体化端子53Pが支持端子54a,54bに分割され、支持端子構造体53が形成される。
【0097】
つまり、支持端子構造体53は、支持端子54a,54bが一体化された一体化端子53Pの形態で基板本体51に半田付けされた後、連結部61Pを切断して、一体化端子53Pを支持端子54a,54bに分割することで形成される。そして、切断された連結部61Pは、上方向押え部61a,61bとなる。このような製造工程によれば、基板本体51上に載置する部品点数が減るので、特に実装する部品点数が少ない場合には、載置時間の短縮に大きく寄与する。
【0098】
なお、実装用基板50における照明バルブ80の実装形態は、上記各実施形態と同様に、照明バルブ80が基板本体51上に垂直に立設した状態で、支持端子構造体53が、照明バルブ挿通孔63の立設面51A側から突出したベース部82を厚み方向の両側から挟持した形態である。
【0099】
上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で、適宜設計変更できる。
【0100】
以下、図18〜図20を用いて、設計変更(変形例)の一例を説明する。なお、図18及び図19は、照明バルブ80の実装形態を上方から見た模式図であり、ベース部82及び支持端子構造体(支持体)の一部のみを示した図である。図20は、照明バルブ80の実装形態の側面図である。
【0101】
例えば、上記実施形態では、支持端子構造体を構成する一対の支持端子が、同一の形状を有するものとして説明したが、図18に示すように、支持端子構造体は、形状が異なる一対の支持端子70a,70bから構成されてもよい。図18に例示する形態では、支持端子70aは、バルブ端子83に当接する端子部71aと、支持部72aとを含み、端子部71a及び支持部72aのそれぞれに、幅方向押え部73aが設けられている。一方、支持端子70bは、それぞれ幅方向押え部73aを有さない端子部71b、支持部72bを含む。
【0102】
また、上記実施形態では、照明バルブ80のベース部82が支持端子構造体のみで支持されるものとして説明したが、図19に示すように、一対の支持端子74a,74bから構成される支持端子構造体に加えて、支持体75を備えていてもよい。図19では、ベース部82の一方の主表面84上に一対のバルブ端子83が引き出されており、一対の支持端子74a,74bが、一方の主表面84にそれぞれ当接した実装形態を示している。なお、他方の主表面84には、支持体75が当接している。つまり、一対の支持端子74a,74bと、支持体75とがそれぞれ異なる主表面84に当接するように、各部材を対向配置することで、ベース部82を厚み方向の両側から挟持する実装形態が得られる。なお、支持体75は、金属板に限定されず、例えば、耐熱性の高い樹脂板から構成されてもよい。
【0103】
また、上記実施形態では、基板本体に照明バルブ挿通孔が形成されるものとして説明したが、図20に示すように、照明バルブ挿通孔を有さない基板本体76を用いてもよい。図20では、照明バルブ80が、円柱形状部85を有さず、凹状部86が主表面84の全幅に亘って形成された形態を有し、一対の支持端子77a,77bが、各凹状部86にそれぞれ嵌合した実装形態を示している。一対の支持端子77a,77bは、例えば、主表面84の全幅に亘って当接可能な幅広の金属板からなる。
【0104】
また、上記実施形態では、基部に脚部が設けられたものとして説明したが、リフロー方式で半田付けされる場合には、支持端子は、脚部を有さない形態であってもよい。また、支持端子は、基板本体に対してリフロー方式又はフロー方式で半田付けされることが好ましいが、導電性接着剤等の接着剤を用いて固定されてもよい。
【符号の説明】
【0105】
10,30,50 照明バルブの実装用基板、11,31,51 基板本体、11A,31A,51A 立設面、11B,31B,51B 裏面、12a,12b,32a,32b,52a,52b ランド、13,33,53 支持端子構造体、14a,14b,34a,34b,54a,54b 支持端子、15,35,55 挟持間隙、16a,16b,36a,36b,56a,56b 基部、17a,17b,37a,37b,57a,57b 端子部、18a,18b,38a,38b 支持部、19a,19b,39a,39b,59a,59b 凸状部、20a,20b,60a,60b 幅方向押え部、21a,21b,41a,41b,61a,61b 上方向押え部、22a,22b,42a,42b,62a,62b 脚部、23,43,63 照明バルブ挿通孔、24a,24b,44a,44b,64a,64b 脚部挿通孔、25,45,65 配線、50P 半製品、53P 一体化端子、61P 連結部、80 照明バルブ、81 本体部、82 ベース部、83 バルブ端子、84 主表面、85 円柱形状部、86 凹状部、90 ソケット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィラメントを封入する本体部と、本体部よりも外形が小さなベース部とを含み、フィラメントにつながる一対のバルブ端子がベース部上に引き出された照明バルブを実装する基板であって、
基板本体と、
基板本体上に形成された一対のランドと、
基板本体上に固定され、照明バルブのベース部を支持する複数の支持体と、
を備え、
複数の支持体は、一対のバルブ端子と一対のランドとをそれぞれ電気的に接続する一対の支持端子を含んで構成される支持端子構造体を有する照明バルブの実装用基板。
【請求項2】
請求項1に記載の実装用基板であって、
照明バルブは、ベース部が扁平形状を呈すると共に、一対のバルブ端子がベース部の幅方向に沿った主表面上に引き出された形態を有し、
一対の支持端子は、少なくとも一部が基板本体上に立設する金属板から構成され、
支持端子構造体は、照明バルブが基板本体上に立設した状態で、ベース部を厚み方向の両側から挟持可能な挟持間隙を有する照明バルブの実装用基板。
【請求項3】
請求項2に記載の実装用基板であって、
支持端子構造体は、
ベース部の幅方向一方側において、一方のバルブ端子に当接すると共に、各主表面を押圧してベース部を厚み方向の両側から挟持可能な第1の支持端子と、
ベース部の幅方向他方側において、他方のバルブ端子に当接すると共に、各主表面を押圧してベース部を厚み方向の両側から挟持可能な第2の支持端子と、
で構成され、挟持間隙が各支持端子にそれぞれ設けられた照明バルブの実装用基板。
【請求項4】
請求項2に記載の実装用基板であって、
照明バルブの各バルブ端子は、互いに反対側に位置する主表面上に引き出され、
支持端子構造体の挟持間隙は、互いの間隙をベース部の厚みより狭くして各支持端子を対向配置することで、各支持端子の間に設けられ、
各支持端子の少なくとも一方は、挟持間隙において、互いに離れる方向に弾性変形可能である照明バルブの実装用基板。
【請求項5】
請求項2又は4に記載の実装用基板であって、
各支持端子は、それぞれ異なる主表面に当接するように対向配置され、
基板本体上に固定される基部と、
基部の一端から延出し、基板本体上に立設するように曲げられて、バルブ端子に当接すると共に、主表面の幅方向一方側を押圧する端子部と、
基部の一端から端子部と分かれて延出し、基板本体上に立設するように曲げられて、主表面の幅方向他方側を押圧する支持部と、
をそれぞれ含む照明バルブの実装用基板。
【請求項6】
請求項5に記載の実装用基板であって、
基部の少なくとも一部は、支持端子が立設する基板本体の立設面上に沿って当接可能な平板形状を呈する照明バルブの実装用基板。
【請求項7】
請求項2〜6のいずれか1に記載の実装用基板であって、
各支持端子の少なくとも一方は、ベース部の幅方向片側又は両側を押える幅方向押え部を含む照明バルブの実装用基板。
【請求項8】
請求項2〜7のいずれか1に記載の実装用基板であって、
基板本体には、少なくともベース部が挿通可能な照明バルブ挿通孔が形成され、
各支持端子は、照明バルブ挿通孔から突出したベース部を厚み方向の両側から挟持可能なように、照明バルブ挿通孔の周縁に配置された照明バルブの実装用基板。
【請求項9】
請求項8に記載の実装用基板であって、
各支持端子の少なくとも一方は、貫通孔から突出するベース部の上面を押える上方向押え部を含む照明バルブの実装用基板。
【請求項10】
請求項2〜9のいずれか1に記載の実装用基板であって、
支持端子構造体は、各支持端子が一体化された一体化端子の形態で基板本体上に固定された後、一体化端子を各支持端子に分割して形成される照明バルブの実装用基板。
【請求項11】
請求項2〜10のいずれか1に記載の実装用基板であって、
各ランドは、各支持端子が立設する基板本体の立設面上に形成され、
各支持端子は、対応するランドに対してリフロー方式で半田付けされる照明バルブの実装用基板。
【請求項12】
請求項2〜10のいずれか1に記載の実装用基板であって、
各ランドは、各支持端子が立設する基板本体の立設面と反対側の裏面上に形成され、
各支持端子は、その一部が基板本体に形成された挿通孔から裏面側に突出し、該突出部分が対応するランドに対してフロー方式で半田付けされる照明バルブの実装用基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−171457(P2012−171457A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34557(P2011−34557)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(308013436)小島プレス工業株式会社 (386)
【Fターム(参考)】