説明

照明体を太陽として地球との現実の相互関係を表現する時計

【課題】 この発明は、今、宇宙の中にあつて太陽と地球が、現在の月、日、時刻で、どのような状態であるかを、現状の通り目視することができると同時に、季節、月、日、時刻を読みとることもできる機能を有する器具として解決し、学校での教材として、世界を取り引き先とした仕事場で、また家庭内では癒しの雰囲気を作り出すためのものである。
【解決手段】(イ) 球体の照明を太陽に見立て、照明から少し離れた位置にある地球儀が1日に1回転することを、地球儀に内包されたムーブメントから歯車・軸等を用いながら解決する。
(ロ) 太陽を意味する照明の回りを、照明から出されたアームの先端にある地 球儀が、1年間で1周すると同時に、1日に1回転する地球儀はどの時期どの時刻でも一定方向に向くように、照明体部分と地球儀部分を繋ぐアーム部分にある歯車・軸等を用いながら解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は地球が太陽の惑星であり、公転しながら絶えず地球の地軸が一定方向に23.5度傾斜し、1日に1回転しながら一周に一年を費やす様子を、現在の現実と同じ状況として見ることができ、同時に月、日、時間を読み取ることができる時計付照明具に関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来より通常の時計のメカニズムに連動して、音響を出すものや、時刻の表示以外に動くものを取り付けた装置等はあったが、太陽と地球の相関々係を分かりやすくそれらを表現し、光源を太陽に見立て、どの時期でも常時一定の方向に地軸と同様に傾斜し、地球が太陽の回りを1年で1周するような、太陽と地球に関する現在の宇宙の現実を表現する時計はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本案は、電池を用いた通常のムーブメント本体の短針部分の、1日に2回転する動きを利用し、太陽の回りを地球が365回転しながら、地軸をどの位置でも23.5度一定方向に傾斜を保って公転し、光源となる太陽の回りを1年に一周する装置のために、歯車及び軟性質のベルト等の特性を応用し、これらを解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
その解決手段を図面により説明すれば、
(イ) 土台となる台座(1)に電池式ムーブメント(2)を電池入れ替え用の切り込み部分がある止め具(3)に押さえ具付固定ネジ(4)で固定する。
電池式ムーブメントの短針部軸(5)に、円周360度に対して、180度の位置に2歯を保有する歯車(6)を取り付け、対する歯車(7)を20歯とし、歯車(8)を円周360度に対して1歯を保有するようにする。
回転が可能な軸(9)に歯車(7)と(8)を固定し、電池式ムーブメント短針の1日2回転を、軸(9)が5日に1回転するようにする。
(ロ) 5日に1回転する1歯を有する歯車(8)に、相対する歯車(10)は、円周360度に73歯を有し、回転が可能な軸(11)に固定して、歯車(8)より5日毎に1回転する伝導で(10)の歯車に固定された軸(11)が1年に1回転するようにする。
(ハ) 電池式ムーブメント(2)から各種の歯車の連動で、台座(1)の外側に回転を導かれた軸(11)には荷重ヘアリング(12)を通じてアーム部分(14)を乗せ、歯車(13)を軸(11)に固定して取り付ける。
アーム部分(14)の底面に月、日を指す針(15)を設け、アーム(14)に固定する。
アーム(14)の底面側に、土台(1)の端にあたる位置に、土台に接するようにして、支えとなるキャスター(16)を設置して均衡を保ち地球部方向への転倒を防止する。
アーム(14)内に回転可能な軸(17)を設け、歯車(18)を軸(17)に固定して取り付ける。
(13)の歯車の歯数と歯車(18)の歯数を同等とし、歯車(13)と歯車(18)を取り付けた軸(17)が1年間365日に1回転するようにする。
(ニ) 軸(17)にはアーム部分(14)の内側に納まる歯車(19)を固定し、その歯車(19)の歯数ピッチと同様のピッチを保有したゴム等の軟性質のベルト(20)を設ける。
アーム(14)の地球側の先端に、垂直部分と垂直から23.5度傾斜して1体化した軸(21)を取り付け、(21)の支柱には円形台座(35)に対して、自由に回転する円筒形型のカバー(22)を設ける。
軸(21)の垂直部分には歯車(19)と同数のピッチを保有する歯車(23)を固定し、軸(17)に取り付けた歯車(19)、及び軟性質ベルト(20)に連動して、軸(21)は1年365日に1回転し、アーム(14)が1年のどの位置にあっても、軸(21)は常時一定方向に23.5度の傾斜を保つようにする。
(ホ) 地球儀(24)の中には逆回りの電池式ムーブメント(25)を取り付ける保持支柱(26)を設け、電池挿入箇所(27)が右上になるように取り付ける。
支柱(26)は、地球儀の中央部分にあたる緯度0度あたりで分離させ、はめ込みがてきる部分(28)を設ける。
支柱(26)は地球軸(21)に固定し、逆回りの電池式ムーブメント(25)の短針軸(29)には保持支柱に支障を来さない程度の歯車(30)を固定する。
歯車(30)に相対する歯車(31)は、歯車(30)の2倍になる歯数を保持させて軸(32)に固定する。
軸(32)の端末に地球儀(24)の頂点部分を固定し、軸(32)は回転を保つために、保持支柱の上部にある穴とベアリングに支えられるようにする。
(ヘ) 地球儀(24)の中にある逆回り電池式ムーブメント(25)短針の1日2回転を歯車(30)(31)の回転により、軸(31)は1日に1回転となり、従って軸(32)に地球軸の頂点で固定された地球儀(24)も1日に1回転する。
地球軸の南極側にあたる下方にはベアリング等をはめ込み、軸(21)に対して自由な回転ができるようにする。
(ト) アーム(14)に時間表示の時刻輪(33)の支えとして、逆L型にした支え具(36)をアーム(14)の左側に取り付ける。
また相対する右側には、支え具(37)を、支柱(21)と支柱カバー(22)及び円形台座(35)を隔てた位置に求め、アーム(14)に取り付け、軸(21)の回転を滑らかにするためのベアリングを固定させる円形台座(35)を設ける。
固定された支え具(36)(37)には、円周状の時刻輪(33)を取り付けるため、地球儀(24)緯度0度の赤道付近まで円弧状の支柱(34)を設け、時間表示の時刻輪(33)を取り付ける。
(チ) アーム(14)の上に、地球儀(24)の反対側にあたる軸(11)の真上に、照明体(38)を設置するための支え板(39)を設け、ソケット(40)及び光源を取り付ける。
【発明の効果】
【0005】
本発明の地球儀付の照明器具を使用すれば、実際の太陽と地球の関係を実感しながら見ることができると同時に、月、日、時刻が分かり、仕事場での使用や学校等の教育施設での使用及び家庭においては癒しの雰囲気作りに役立つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本地球儀付きの照明具は、時計の大きさやアームの長さ等により、電池式或いは電気式の構造とすることも可能であり、本案の電池式を使用するときはムーブメントに電池を挿入し、スイッチを入れることにより作動し、電池が消耗するまで使用が可能であり、電池を入れ替えれば再度の作動が継続し、月日、時間を合わせれば半永久的に使用ができる。
また、どの場所にむきを変えて設置されても、使用目的を果たすことができ、基本的な構造を変更することなく、一部の部品を変更することにより、天井に取り付け、或いは吊り下げて、下方より太陽と地球の関係や月日、時刻を読み取ることができる。
【実施例】
【0007】
本案の地球儀付き照明具を使用するときは、台座の内側にある電池式ムーブメントに電池を挿入し、緯度0度の部分で上下半分に分割される地球儀をを開けてムーブメントに電池を挿入し、地球儀の南半球に経度を合わせて北半球を時刻に合わせて取り付け、太陽と地球の実状関係と台座にある月日に指針を合わせ、最後に軟性ベルトを用い、緊張した状態で、止め具或いはホッチキス等を用いて接続する。
アームの中にあるベルトは上から見て、ベルトに密接した歯車が、例えば直径1センチの場合は、時計回りとは逆方向に1年に3センチ程度の移動するので、従ってベルト止め具の位置は、電池の寿命年数×3センチ程度となり、それ以上の余裕を考慮し地球儀軸の歯車に装着する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の完成した形の斜視図
【図2】 本発明の図3の照明部aからb線の上部への平面図
【図3】 本発明の照明部側の立面図
【図4】 本発明の照明部の下部からの平面図
【図5】 本発明の地球儀側の立面図
【図6】 本発明の地球儀側の地球儀と支え具を除いた平面図
【図7】 本発明の地球儀側の正面からの立面図
【図8】 本発明の地球儀内部の斜視図
【符号の説明】
【0009】
1は台座 15は月日用指針 29はムーブメント短針軸
2はムーブメント 16は支えキャスター 30は伝導歯車
3は止め具 17は回転軸 31は伝導歯車
4は押さえ具付固定ネジ 18は伝導歯車 32は地球儀の頂点に固定された軸
5はムーブメント短針軸 19は伝導歯車 33は時刻表示輪
6は伝導歯車 20は伝導用ベルト 34は時刻表示輪の支え
7は伝導歯車 21は特殊形状の回転軸 35は円形台座
8は伝導歯車 22は回転軸カバー 36は33を支える逆L型止め具
9は回転軸 23は伝導歯車 37は33を支えるL型止め具
10は伝導歯車 24は地球儀 38は照明体
11は回転軸 25はムーブメント 39は支え板
12は荷重ベアリング 26は特殊形状の支柱 40はソケット
13は伝導歯車 27は電池収納位置
14はコの字型アーム 28ははめ込み穿合部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目で見て太陽と地球の相関関係を現実的に理解しながら、その現実と共に現時点の時刻や月日が分かる構造を持ち、照明となる光源側から離れた位置にある地球儀の地球軸が、地球と同様に、傾斜を一定方向にして光源である太陽の回りを1年で1周し、地球儀が1日に1回転する装置であり、置物形式及び、構造の一部を変更し、天井取り付け或いは吊り下げて、使用することができる、電池方式又は電気方式の月日、時刻が表示できる照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−105947(P2006−105947A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−318538(P2004−318538)
【出願日】平成16年10月5日(2004.10.5)
【出願人】(501107215)
【Fターム(参考)】