説明

照明制御システム及び方法

【課題】工場や広いオフィス等の照明が多数ある環境でも照明制御をきめ細かく行え、効率的な節電を行うことが可能な照明制御システム及び方法を提供する。
【解決手段】テーブル作成手段は複数のコンセントの位置に対して照明器具を対応させてコンセントと照明器具との対応関係を示すテーブルを作成し、電流監視装置103はl各コンセント102に流れる電流の変化を検知する。電流監視装置103でいずれかのコンセントの電流変化が検知されたらテーブルを参照して電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、検知された電流変化の増減に応じて特定された照明器具106を点灯又は消灯する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明の点灯/消灯を制御する照明制御システム及び方法、特に、工場や広いオフィス等のような多数の照明器具を使用する環境に好適な照明制御システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、エネルギー消費の削減或いはCO排出量の削減が叫ばれている中で、ユーザの照明の点灯/消灯の意識が乏しいことが多く、自動的にエネルギー削減或いはCO排出量削減が出来る制御システムが求められている。例えば、工場や広いオフィス等で多くの照明を使用する環境では、照明の点灯/消灯はエネルギー消費削減やCO排出量削減効果は大きい。
【0003】
そこで、照明制御に関する技術としては、例えば、特許文献1乃至2に記載された技術が知られている。特許文献1には、コンピュータの電源がオンになると照明用ランプが点灯し、コンピュータの電源がオフになると照明用ランプが消灯することが記載されている(段落0016等)。
【0004】
特許文献2には、各コンセントに接続された電気機器が使用されている時は内蔵する電流センサからセンサ信号を監視盤に送信することにより、監視盤を見れば照明器具の点灯・消灯状態、各コンセントに繋がる電気機器の通電状態か否かを一目で確認できることが記載されている(段落0008〜0009等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−121322号公報
【特許文献2】特開平04−295515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1乃至2には、コンピュータの電源のオン、オフに応じて照明の点灯や消灯を制御することや、センサを用いてコンセントに流れる電流を検知し、コンセントに接続された照明器具の点灯・消灯状態や、コンセントに接続された電気機器の通電状態か否かを確認することが記載されている。
【0007】
しかしながら、引用文献1では、コンピュータのオン、オフに応じて照明制御を行っており、例えば、工場やオフィス等の多数の照明がある環境で照明制御を行うことは考慮されていない。また、特許文献2には、コンセントに接続された照明器具の点灯・消灯状態を確認すること等は記載されているが、特に、照明が多数ある環境に適した照明制御に関しては言及されていない。
【0008】
本発明の目的は、工場や広いオフィス等の照明が多数ある環境においても、照明制御をきめ細かく行え、効率的な節電を行うことが可能な照明制御システム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る照明制御システムは、複数のコンセントの一部又は全部に接続された電気機器の使用状態に応じて複数の照明器具の点灯と消灯を制御する照明制御システムであって、前記複数のコンセントに流れる電流を監視し、各コンセントに流れる電流の変化を検知する検知手段と、予め前記複数のコンセントのそれぞれに対して、前記照明器具を対応させて前記コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成するテーブル作成手段と、前記検知手段によりいずれかのコンセントの電流の変化が検知された時に前記テーブルを参照して前記電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、前記検知された電流の変化の増減に応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る照明制御方法は、複数のコンセントの一部又は全部に接続された電気機器の使用状態に応じて複数の照明器具の点灯と消灯を制御する照明制御方法であって、検知手段が、前記複数のコンセントに流れる電流を監視し、各コンセントに流れる電流の変化を検知するステップと、テーブル作成手段が、予め前記複数のコンセントのそれぞれに対して、前記照明器具を対応させて前記各コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成するステップと、制御手段が、前記検知手段によりいずれかのコンセントの電流の変化が検知された時に前記テーブルを参照して前記電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、前記検知された電流の変化の増減に応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、工場や広いオフィス等の照明が多数ある環境においても、照明制御をきめ細かく行え、必要な照明器具のみを点灯したり、不要な照明器具のみを消灯する等節電を効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る照明制御システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】部屋内のコンセントの配置例を示す図である。
【図3】部屋内の照明器具の配置例を示す図である。
【図4】コンセントと照明器具との対応関係を示す図である。
【図5】本発明に係る照明制御システムの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る照明制御システムの一実施形態を示すブロック図である。図1に示すように使用機器101がコンセント102に接続されている。使用機器101とは、例えば、パーソナルコンピュータ(以下パソコン)、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電気機器である。図1では、1つの使用機器101と1つのコンセント102を示しているが、オフィス等の部屋内に複数の使用機器101が配置され、これら使用機器101が部屋内に配置された各コンセント102に接続されている。
【0014】
なお、本実施形態では、照明制御の対象領域としてオフィス等の部屋を例に挙げて説明するが、本発明は、例えば、工場等のエリア等でも使用でき、特に、照明器具が多数ある広い環境に好適に使用できる。また、全てのコンセントに使用機器を接続して照明制御を行う例を説明するが、複数のコンセントの一部に使用機器を接続して照明制御を行っても良い。
【0015】
電流監視装置103は、コンセント102に流れる電流を検知する電流センサ等の装置であり、複数のコンセント102の電流変化を監視し、それぞれのコンセント102に接続された使用機器101の使用状態を監視する。例えば、パソコン等の使用機器101の電源がオンされ、非使用状態から使用状態になったかを検出し、反対にパソコン等の使用機器101の電源がオフされ、使用状態から非使用状態になったかを検出する。電流監視装置103は、常時、全てのコンセント102の電流変化を監視し、監視結果をコンセント/照明位置関係情報記憶装置104に通知する。
【0016】
照明器具106は、例えば、蛍光灯やLEDを用いたLED照明器具等であり、部屋内には複数の照明器具106が配置されている。複数の照明器具106はそれぞれコンセント102の位置と対応付けられている。コンセント102と照明器具106との対応関係については後述する。
【0017】
コンセント/照明位置関係情報記憶装置104は、予め部屋内に配置された複数のコンセント102の位置に対して、それぞれ複数の照明器具106の対応関係を記憶している。つまり、部屋内に配置されたあるコンセント102の位置に対してどの照明器具106が対応しているかを記憶しており、部屋内の全てのコンセント102に対してそれぞれどの照明器具106が対応するかを記憶している。この対応関係は後述するようにテーブルとして記憶している。
【0018】
コンセント/照明位置関係情報記憶装置104は、電流監視装置103から送信されたコンセント102の電流監視結果に基づいて電流変化のあったコンセント102、即ち、電流が増加したコンセント或いは電流が減少したコンセントに対応する照明器具106を特定し、該当する照明器具106を照明制御装置105に通知する。その際、上述のようにテーブルにはコンセント102と照明器具106との対応関係が登録されているため、そのテーブルと照合して電流が増加したコンセント或いは電流が減少したコンセント102に対応する照明器具106を特定する。
【0019】
なお、この場合のコンセントに流れる電流の増加は、後述するようにそのコンセントに接続された使用機器が非使用状態から使用状態に変化したことを意味し、電流の減少は、そのコンセントに接続された使用機器が使用状態から非使用状態に変化したことを意味する。
【0020】
照明制御装置105は、コンセント/照明位置関係情報記憶装置104から通知された照明器具106に点灯/消灯信号を出力し、該当する照明器具106の点灯/消灯を制御する。
【0021】
図2は部屋内のコンセント102の配置例を示す。図2に示すように部屋は複数のエリア10、20、30、40に分けられている。まず、エリア10にはコンセント1とコンセント4が対向するように配置され、エリア20にはコンセント3とコンセント6が対向するように配置されている。
【0022】
また、エリア10とエリア20との境界には、コンセント2とコンセント5が対向するように配置されている。更に、エリア30にはコンセント7とコンセント10が対向するように配置され、エリア40にはコンセント9とコンセント12が対向するように配置されている。また、エリア30とエリア40との境界には、コンセント8とコンセント11が対向するように配置されている。
【0023】
図3は図2と同じ部屋の照明器具106の配置例を示す図である。図3に示すエリア10〜エリア40は図2のエリア10〜エリア40と同じである。エリア10には、照明器具Aと照明器具Bが並んだ状態で配置され、その後方位置に照明器具Cと照明器具Dが並んだ状態で配置されている。
【0024】
エリア20には、図3に示すように照明器具Eと照明器具Fが並んだ状態で配置され、その後方位置に照明器具Gと照明器具Hが並んだ状態で配置されている。エリア30には、照明器具Iと照明器具Jが並んだ状態で配置され、その後方位置に照明器具Kと照明器具Lが並んだ状態で配置されている。エリア40には、照明器具Mと照明器具Nが並んだ状態で配置され、その後方位置に照明器具Oと照明器具Pが並んだ状態で配置されている。
【0025】
ここで、図2と図3を参照すると、図2に示すコンセント1には照明器具Aと照明器具Bとが対応し、コンセント2には照明器具Bと照明器具Eとが対応することが分かる。また、コンセント3には照明器具Eと照明器具Fとが対応し、コンセント4には照明器具Cと照明器具Dとが対応することが分かる。更に、コンセント5には照明器具Dと照明器具Gとが対応し、コンセント6には照明器具Gと照明器具Hとが対応することが分かる。他のコンセントにも同様に照明器具が対応付けられている。本実施形態では、1つのコンセントに対して2つの照明器具を対応させているが、1つのコンセントに対応させる照明器具の数は任意である。
【0026】
図4はこのようなコンセントと照明器具との対応関係を示す。図4に示すように設定1としてコンセント1はエリア10に配置され、コンセント1に対応する照明器具はAとBであることが登録されている。また、設定2としてコンセント2はエリア10と20に配置され、コンセント2に対応する照明器具はBとEであることが登録されている。更に、設定3としてコンセント3はエリア20に配置され、コンセント3に対応する照明器具はEとFであることが登録されている。
【0027】
以下、図4に示すように全てのコンセントに対応する照明器具が登録されている。なお、図4では1つのコンセントに対して2つの照明器具を対応させているが、1つのコンセントに対応させる照明器具の数は任意である。例えば、図4ではコンセント4に対応する照明器具としてC、Dを挙げているが、照明器具A、B、C、Dをコンセント4に対応させても良い。
【0028】
図4に示すコンセントと照明器具との対応関係を示すテーブルは、図1に示すコンセント/照明位置関係情報記憶装置104内のメモリ(図示せず)に記憶されている。ユーザがコンセント1に使用機器101を接続して使用機器101が使用状態の場合には、設定1に従いエリア10内の照明器具AとBが点灯する。また、コンセント2に使用機器101を接続して使用機器101が使用状態の場合には、設定2に従いエリア10と20内の照明器具はBとEが点灯する。
【0029】
次に、本実施形態の具体的な動作を図1乃至図5を参照して説明する。図5は本実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、システムの事前設定を行う。即ち、上述のようにコンセントと照明器具との対応関係を決定し、コンセント/照明位置関係情報記憶装置104内に図4に示すテーブルを作成する。
【0030】
次に、電流監視装置103は、常時、コンセント102(図2のコンセント1〜12)の電流変化を監視し(S101)、いずれかのコンセントの電流変化を検知すると、そのコンセントに流れる電流がゼロからそのコンセントに接続された使用機器101の使用状態に変化したのか、そのコンセントに接続された使用機器101の使用状態からゼロ(非使用状態)に変化したのかを判定する(S102)。
【0031】
例えば、図2に示すコンセント1に流れる電流が変化し、ほぼゼロから使用機器101の使用状態に電流が変化したとする。つまり、コンセント1に接続されたパソコン等の使用機器の電源が投入され、コンセント1に流れる電流がほぼゼロから流れ始めて使用機器の使用状態に変化したとする。電流監視装置103は、この電流変化を検知すると、コンセント/照明位置関係情報記憶装置104に電流変化の発生したコンセント及びそのコンセントに流れる電流変化がほぼゼロから使用機器101の使用状態に変化したことを通知する。
【0032】
コンセント/照明位置関係情報記憶装置104は、この電流変化の情報を電流監視装置103から受信すると、図4に示すテーブルを参照して電流変化の発生したコンセントに対応する照明器具を特定する(S103)。この場合は、例えば、図2に示すコンセント1に流れる電流が変化し、図4に設定1としてコンセント1に対応する照明器具はAとBであることが登録されているので、コンセント1に対応する照明器具はAとBであると特定する。
【0033】
また、この場合の電流変化は、上述のようにコンセント1の電流がゼロから使用状態への変化であるため、コンセント/照明位置関係情報記憶装置104は照明制御装置105に照明器具AとBを点灯させるように点灯信号を送信する。照明制御装置105は、この点灯信号に応じて照明器具AとBを点灯させる(S104)。また、例えば、コンセント2に流れる電流がゼロから使用状態に変化すると、図4に示すようにコンセント2に対応する照明器具はBとEであるため照明器具BとEが点灯し、コンセント3に流れる電流がゼロから使用状態に変化すると、コンセント3に対応する照明器具はEとFであるため照明器具EとFが点灯する。
【0034】
一方、S101でいずれかのコンセントに流れる電流変化を検知し、S102でそのコンセントに流れる電流が使用状態からほぼゼロに変化したとする。例えば、コンセント1に接続されたパソコン等の使用機器の電源がオフされ、コンセント1に流れる電流がほぼゼロに変化したとする。コンセント/照明位置関係情報記憶装置104は、同様に図4に示すテーブルを参照して電流変化の発生したコンセント1に対応する照明器具を特定する(S105)。
【0035】
この場合にも、図4には設定1としてコンセント1に対応する照明器具はAとBであることが登録されているので、コンセント1に対応する照明器具はAとBであると特定する。また、コンセント1の電流変化は、使用状態からほぼゼロへの変化であるため、コンセント/照明位置関係情報記憶装置104は照明制御装置105に照明器具AとBを消灯させるように消灯信号を送信する。照明制御装置105は、この消灯信号に応じて照明器具AとBを消灯させる(S106)。また、例えば、コンセント2に流れる電流が使用状態からほぼゼロに変化すると、コンセント2に対応する照明器具BとEが消灯し、コンセント3に流れる電流が使用状態からゼロに変化すると、コンセント3に対応する照明器具EとFが消灯する。
【0036】
このように本実施形態では、予め複数のコンセントのそれぞれの位置に対して、それぞれ照明器具を対応させて各コンセントと照明器具との対応関係をテーブルに保持しておき、電流監視装置103により、常時、各コンセントに流れる電流変化を監視する。そして、いずれかのコンセントに流れる電流が変化すると、テーブルを参照して電流変化の発生したコンセントに対応する照明器具を特定し、コンセントに流れる電流がほぼゼロから使用状態に変化した場合には、対象となるコンセントに対応する照明器具を点灯するように制御を行う。また、コンセントに流れる電流が使用状態からほぼゼロに変化した場合には、対象となるコンセントに対応する照明器具を消灯するように制御を行う。
【0037】
従って、部屋に配置された照明器具の点灯と消灯を部屋全体で一括制御するのではなく、部屋の所定のエリア単位で照明制御を自動で行うことができ、必要な照明器具のみを点灯したり、不要な照明器具のみを消灯することが可能となる。そのため、例えば、工場や広いオフィス等の照明器具が多数ある環境においても、きめ細かな照明制御を行え、節電を効率的に行うことが可能となる。
【0038】
なお、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限らない。
【0039】
(付記1)複数のコンセントの一部又は全部に接続された電気機器の使用状態に応じて複数の照明器具の点灯と消灯を制御する照明制御システムであって、
前記複数のコンセントに流れる電流を監視し、各コンセントに流れる電流の変化を検知する検知手段と、
予め前記複数のコンセントのそれぞれに対して、前記照明器具を対応させて前記コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成するテーブル作成手段と、
前記検知手段によりいずれかのコンセントの電流の変化が検知された時に前記テーブルを参照して前記電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、前記検知された電流の変化の増減に応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯する制御手段と、
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【0040】
(付記2)前記テーブル作成手段は、前記各コンセントに対して少なくとも1つ以上の照明器具を対応させて各コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成することを特徴とする付記1に記載の照明制御システム。
【0041】
(付記3)前記テーブル作成手段は、前記複数の照明器具の少なくとも一部を複数のコンセントに対応させていることを特徴とする付記2に記載の照明制御システム。
【0042】
(付記4)前記制御手段は、前記検知された電流の変化が前記電気機器の非使用状態から使用状態へ増加する変化か、使用状態から非使用状態へ減少する変化かに応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の照明制御システム。
【0043】
(付記5)複数のコンセントの一部又は全部に接続された電気機器の使用状態に応じて複数の照明器具の点灯と消灯を制御する照明制御方法であって、
検知手段が、前記複数のコンセントに流れる電流を監視し、各コンセントに流れる電流の変化を検知するステップと、
テーブル作成手段が、予め前記複数のコンセントのそれぞれに対して、前記照明器具を対応させて前記コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成するステップと、
制御手段が、前記検知手段によりいずれかのコンセントの電流の変化が検知された時に前記テーブルを参照して前記電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、前記検知された電流の変化の増減に応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯するステップと、
を含むことを特徴とする照明制御方法。
【0044】
(付記6)前記テーブル作成手段は、前記各コンセントに対して少なくとも1つ以上の照明器具を対応させて各コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成することを特徴とする付記5に記載の照明制御方法。
【0045】
(付記7)前記テーブル作成手段は、前記複数の照明器具の少なくとも一部を複数のコンセントに対応させていることを特徴とする付記6に記載の照明制御方法。
【0046】
(付記8)前記制御手段は、前記検知された電流の変化が前記電気機器の非使用状態から使用状態へ増加する変化か、使用状態から非使用状態へ減少する変化かに応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯することを特徴とする付記5乃至7のいずれか1に記載の照明制御方法。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、例えば、工場やオフィス等の広いエリアに多数の照明器具が配置された環境に好適に使用することができる。
【符号の説明】
【0048】
101 使用機器(電気機器)
102 コンセント
103 電流監視装置
104 コンセント/照明位置関係情報記憶装置
105 照明制御装置
106 照明器具
10、20、30、40 部屋のエリア
A〜P 照明器具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンセントの一部又は全部に接続された電気機器の使用状態に応じて複数の照明器具の点灯と消灯を制御する照明制御システムであって、
前記複数のコンセントに流れる電流を監視し、各コンセントに流れる電流の変化を検知する検知手段と、
予め前記複数のコンセントのそれぞれに対して、前記照明器具を対応させて前記コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成するテーブル作成手段と、
前記検知手段によりいずれかのコンセントの電流の変化が検知された時に前記テーブルを参照して前記電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、前記検知された電流の変化の増減に応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯する制御手段と、
を備えたことを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
前記テーブル作成手段は、前記各コンセントに対して少なくとも1つ以上の照明器具を対応させて各コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成することを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記テーブル作成手段は、前記複数の照明器具の少なくとも一部を複数のコンセントに対応させていることを特徴とする請求項2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記検知された電流の変化が前記電気機器の非使用状態から使用状態へ増加する変化か、使用状態から非使用状態へ減少する変化かに応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明制御システム。
【請求項5】
複数のコンセントの一部又は全部に接続された電気機器の使用状態に応じて複数の照明器具の点灯と消灯を制御する照明制御方法であって、
検知手段が、前記複数のコンセントに流れる電流を監視し、各コンセントに流れる電流の変化を検知するステップと、
テーブル作成手段が、予め前記複数のコンセントのそれぞれに対して、前記照明器具を対応させて前記コンセントと照明器具との対応関係を記憶するテーブルを作成するステップと、
制御手段が、前記検知手段によりいずれかのコンセントの電流の変化が検知された時に前記テーブルを参照して前記電流の変化が検知されたコンセントに対応する照明器具を特定し、前記検知された電流の変化の増減に応じて前記特定された照明器具を点灯又は消灯するステップと、
を含むことを特徴とする照明制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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