説明

照明器具

【課題】 蛍光ランプを破損したり、ガラス破片が飛散したりする心配が無く、また、点灯ユニットや持ち運び用取手のために外形寸法が大きくなったり、見栄えが損ねられたりしない照明器具を提供する。
【解決手段】 透光部を有する殻状のケース(2)に、口金(31a,32a)を備える丸型の蛍光ランプ(31,32)を収納し、蛍光ランプ(31,32)の内側に、ランプ点灯させるための点灯ユニット(4)を配設するとともに、ケース(2)に蛍光ランプ(31,32)の内側を貫通する貫通穴(2a)を形成ししたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬式の照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、可搬式の照明器具で蛍光ランプを使用したものとしては、支持ベースに固定される照明器具本体に、ソケットと反射板を備えたシェードを固定して、前記ソケットに蛍光ランプの口金を係合させ、蛍光ランプからの光を前記反射板で所定方向に向けるようにしたものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−134153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の照明器具では、むき出し状態での蛍光ランプに物をぶつけると、蛍光ランプを破損させることがあり、かかる場合に蛍光ランプのガラス破片が飛散することがある。照明器具の蛍光ランプ以外の部分に物にぶつけても、そのショックがソケットを介して蛍光ランプに直接的に伝わり、蛍光ランプを破損させることがある。
【0004】
また、従来の照明器具では、照明器具本体や支持ベースの内部に点灯ユニット(安定器等)を収納するが、そのスペース確保のために、外形寸法が大きくなったり、デザイン上の制約を受けたりするという問題がある。
【0005】
さらに、従来の照明器具は、持ち運びに不向きな形状をしており、場所を変えながら使用する場合に不便である。これに対して、腕や肩に掛けて持ち運べるように取手やベルトを設けることも考えられるが、これによって、外形寸法が大きくなったり、見栄えを損ねたりするという問題がある。
【0006】
本発明は、斯かる実情に鑑み、蛍光ランプを破損したり、ガラス破片が飛散したりする心配が無く、また、点灯ユニットや持ち運び用取手のために外形寸法が大きくなったり、見栄えを損ねたりしない照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の発明は、透光部を有する殻状のケース(2)に、口金(31a,32a)を備える蛍光ランプ(31,32)を収納したことを特徴とする照明器具を提供する。なお、殻状のケースは、蛍光ランプを外部から完全に遮断するようなものに限らず、蛍光ランプが物に直接当たらない程度に保護されていれば良い。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、前記蛍光ランプ(31,32)を、相互に連結されて前記ケース(2)を形成する複数の分割体(21,22)により、挟持固定したことを特徴とする請求項1に記載の照明器具を提供する。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、前記蛍光ランプ(31,32)と前記複数の分割体(21,22)の間に、弾性材で形成される支持片(211,221)を介在させて、前記蛍光ランプ(31,32)及び前記口金(31a,32a)に係合するソケット(41a,42a,61a,62a,71a,72a)を前記ケース(2)に対してフローティング支持したことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具を提供する。
【0010】
本発明の請求項4に記載の発明は、前記支持片(211,221)を、前記ケース(2)に固定したことを特徴とする請求項3に記載の照明器具を提供する。
【0011】
本発明の請求項5に記載の発明は、前記支持片(211,221)を、前記複数の分割体(21,22)に分けて固定したことを特徴とする請求項3に記載の照明器具を提供する。
【0012】
本発明の請求項6に記載の発明は、前記支持片(211,221)を、前記ケース(2)内における前記蛍光ランプ(31,32)の収納位置を特定するように配置したことを特徴とする請求項4又は5に記載の照明器具を提供する。
【0013】
本発明の請求項7に記載の発明は、前記支持片(211,221)を、前記ケース(2)に対して着脱可能としたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の照明器具を提供する。
【0014】
本発明の請求項8に記載の発明は、前記蛍光ランプ(31,32)は、環状蛍光ランプであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の照明器具を提供する。
【0015】
本発明の請求項9に記載の発明は、前記ケース(2)に、前記蛍光ランプ(31,32)の内側を通過する穴(2a)を形成したことを特徴とする請求項8に記載の照明器具を提供する。
【0016】
本発明の請求項10に記載の発明は、前記蛍光ランプ(31,32)の内側に、ランプ点灯させるための点灯ユニット(4)を配設したことを特徴とする請求項8又は9に記載の照明器具を提供する。
【0017】
本発明の請求項11に記載の発明は、前記点灯ユニット(4)を、前記ケース(2)内に収納したことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の照明器具を提供する。
【0018】
本発明の請求項12に記載の発明は、前記ソケット(61a,62a,71a,72a)に接続されるコード(61,62,71,72)を、前記ケース(2)の外側に導出して、前記ケース(2)から分離した状態で配設される点灯ユニット(6,7)に接続したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに照明器具を提供する。
【0019】
本発明の請求項13に記載の発明は、前記点灯ユニット(6)にコンセントへの差込プラグ(6a)を一体的に備えることを特徴とする請求項12に記載の照明器具を提供する。
【0020】
本発明の請求項14に記載の発明は、前記ケース(2)を水密に形成したことを特徴とする請求項12又は13に記載の照明器具を提供する。
【0021】
本発明の請求項15に記載の発明は、前記穴(2a)に係合する係合部(52)を有して前記ケース(2)を着脱自在に支持するブラケット(5)を、備えることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の照明器具を提供する。
【0022】
本発明の請求項16に記載の発明は、前記ケース(2)には、前記ケース(2)にヒンジ固定されており、該ヒンジ固定部(24)を中心にしてバタフライ状に展開される一対のハンドル(25,26)が設けられており、展開した該ハンドル(25,26)をスタンドとして使用できることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の照明器具を提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の請求項1に記載の照明器具によれば、蛍光ランプ(31,32)が殻状のケース(2)で覆われているため、照明器具を物にぶつけたりしても、蛍光ランプ(31,32)は容易に破損せず、万一破損しても蛍光管の破片の飛散を防止できるという優れた効果を奏し得る。
【0024】
本発明の請求項2に記載の照明器具によれば、請求項1に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ケース(2)を形成する複数の分割体(21,22)で蛍光ランプ(31,32)を挟持固定するため、ランプ把持用のクランプを特別に設けたり、また、クランプ固定のためにケース(2)を補強したりする面倒が避けられる。
【0025】
本発明の請求項3に記載の照明器具によれば、請求項1又は2に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。蛍光ランプ(31,32)及びこれに係合するソケット(41a,42a,61a,62a,71a,72a)をフローティング支持したので、ケース(2)への外部衝撃は、弾性材で形成される支持片(211,221)によって吸収され、蛍光ランプ(31,32)の破損が避けられる。
【0026】
本発明の請求項4又は5に記載の照明器具によれば、請求項3に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。支持片(211,221)をケース(2)側に固定したので、蛍光ランプ(31,32)の交換時に、支持片(211,221)の紛失や誤組付を生じることがなく、フローティング効果を損なうことを確実に防止できる。
【0027】
本発明の請求項6に記載の照明器具によれば、請求項4又は5に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。支持片(211,221)で蛍光ランプ(31,32)の収納位置が特定されることにより、蛍光ランプ(31,32)を容易に、誤組付けなく交換できる。
【0028】
本発明の請求項7に記載の照明器具によれば、請求項4乃至6のいずれかに記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。支持片(211,221)をケース(2)に対して着脱可能としたので、サイズ違いの(例えば、蛍光管径やランプ形状が異なる)蛍光ランプへの交換も容易にできる。
【0029】
本発明の請求項8に記載の照明器具によれば、請求項1乃至7に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。通常の直管形の蛍光ランプと比較して、長手方向の寸法を小さく抑えることができるので、持ち運びがし易い。
【0030】
本発明の請求項9に記載の照明器具によれば、請求項8に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ケース(2)を、穴(2a)で腕に掛けて持ち運んだり、穴(2a)で服掛け、ドアノブ等に掛けて使用したりできる。また、穴(2a)は、環状蛍光ランプ(31,32)の内側に形成したので、照明器具全体の寸法を大きくせずに済む。
【0031】
本発明の請求項10に記載の照明器具によれば、請求項8又は9に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。点灯ユニット(4)を環状蛍光ランプ(31,32)の内側に設けたので、照明器具の外形寸法を小さく抑えることができる。また、蛍光ランプ(31,32)の照射光が、点灯ユニット(4)で遮られたりすることがなく、ランプ照射範囲を設定する際の制約が少ない。例えば、ケース(2)全体を透明樹脂で形成することにより、照明器具の周囲の全方向を同時に照らすことができる。
【0032】
本発明の請求項11に記載の照明器具によれば、請求項8乃至10のいずれかに記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。点灯ユニット(4)を前記ケース(2)内に収納したので、点灯ユニット(4)及びこれに接続するソケットコードが保護される。
【0033】
本発明の請求項12に記載の照明器具によれば、請求項1乃至9のいずれかに記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。点灯ユニット(6,7)をケース(2)外部に設けることにより、ケース(2)が軽量化され、また、点灯ユニット(6,7)から発生する熱による高温化が避けられるので、ケース(2)を手で持ちながら使用する場合に適したものとすることができる。
【0034】
本発明の請求項13に記載の照明器具によれば、請求項12に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。点灯ユニット(6)にコンセントへの差込みプラグを一体的に設けたので、ケース(2)を移動させながら使用する場合において、点灯ユニット(6)を床面上等で引きずることが避けられる。
【0035】
本発明の請求項14に記載の照明器具によれば、請求項12または13に記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ケース(2)を水密にしたので、水が掛かるような場所でも使用可能である。なお、点灯ユニット(6,7)は、ケース(2)の外側に設けられているので、水密にしても高温になることは無い。
【0036】
本発明の請求項15に記載の照明器具によれば、請求項9乃至11のいずれかに記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ブラケット(5)は、穴(2a)に係合してケース(2)を支持するため、ブラケット(5)係合用の金具等を設けたりしなくても済む。
【0037】
本発明の請求項16に記載の照明器具によれば、請求項1乃至15のいずれかに記載の照明器具が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ハンドル(25,26)を展開して据設置用スタンドとして使用できるようにしたので、据置時に邪魔になることが避けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0039】
図1〜図5は発明を実施する形態の一例を示す。図1は、本実施形態に係る照明器具1の正面図、図2は側面図、図3は分解斜視図である。図4は、照明器具1を係合支持するためのブラケット5を示し、(a)は下面図、(b)は側面図である。図5は、照明器具1を天井に取り付けられたブラケット5に固定した様子を示し、(a)は下面図、(b)は側面図である。なお、図4、図5について(a)を下面図としたが、これは、照明器具を使用する際の向きを限定するものでない。
【0040】
〔照明器具1〕
照明器具1は、可搬型の照明器具であって、図1及び図2に示されるように、円盤型の殻状ケース2に、口金31a,32aを備える環状の蛍光ランプ31,32と点灯ユニット4を収納してなり、ケース2からコンセント用の差込プラグ43aを有する電源コード43が導出され、また、ケース2を着脱自在に支持するブラケット5(図4及び図5に示す。)を備える。照明器具1を物にぶつけても、蛍光ランプ31,32は、ケース2で覆われているため、容易に破損することはなく、蛍光ランプのガラス管が破損してもガラス管の破片等の飛散は防止される。
【0041】
ケース2に収納される蛍光ランプ31,32は、サイズ違い(例えば、40W形と32W形)の丸形の環状蛍光ランプであって、点灯ユニット4から口金31a,32aに係合するソケット41a,42aを通じて供給される電力により点灯する。環状蛍光ランプを採用したため、照明器具1の長手方向の寸法は、同じワット数の直管形蛍光ランプを採用する場合よりも小さく抑えられ、持ち運びがし易くなっている。また、小径の蛍光ランプ32は、大径の蛍光ランプ31を貫通する穴の内側に収められているため、これによって、ケース2は厚み寸法t(図2)が小さく抑えられている。
【0042】
〔ケース2〕
ケース2は、耐衝撃性の高いポリカーボネート樹脂製で、トレイ形状をした2つ(複数)の分割体21,22を重ね合わせ、ビス穴に挿通するビス23と後述するヒンジ固定部材24で相互に連結することにより形成される。分割体21,22は、図3に示されるようにケース2を厚み方向で半割にした同形状とされているが、分割体21が半透明の乳白色でランプ光を透過する透光部となるのに対して、分割体22がその内面に光反射面が形成される遮光部である点で異なる。
【0043】
〔分割体21,22〕
分割体21,22は、その略中央部に、図3に示されるように、貫通穴21a,22a、及び隔壁21b,22bが形成されている。貫通穴21a,22aは、分割体21,22が相互に連結された状態で内周縁どうしが接合されて、ケース2を厚み方向に貫通する貫通穴2aを形成する。この貫通穴2aを利用すれば、照明器具の寸法を大きくするようなハンドルを付けなくても、ケース2を腕に掛けて持ち運んだり、使用場所にある突起物に掛けたりして使用することができる。隔壁21b,22bは、分割体21,22が相互に連結された状態で、周囲から区画されるとともに後述する点灯ユニット4を収納する小室2bを形成する。
【0044】
隔壁21b,22bの周辺には、主に点灯ユニット4から生じる熱をケース外部へ逃がすスリット状の通気穴21c,22cが形成される。また、分割体21,22の合わせ縁部には、図2に示されるように、複数個の切欠21d,22dが対向するように間隔をおいて形成されており、これらの切欠はケース2に通気穴2dを形成する。
【0045】
分割体21,22は、図3に示されるように、その周方向の4ヵ所(複数位置)に、円盤型の径方向に延びるリブ21e,22eを備える。リブ21e、22eには、半円形の受部211f,211gを備える支持片211と、同じく半円形の受部221f,221gを備える支持片221が固定される。その他、分割体21,22の外周縁部には、外径方向に突出して、相互に重なる突状部21h,22hが形成されている。
【0046】
分割体21,22は、これらが連結された状態で蛍光ランプ31,32を挟持固定するが、蛍光ランプ31,32の間に介在する支持片211,221はシリコンゴム等の弾性材で形成され、しかも蛍光ランプ31,32及びこれに係合するソケット41a,42aと、ケース2との間には十分な隙間が確保されている。これにより、蛍光ランプ31,32とソケット41a,42aは、ケース2に対して弾性材でフローティング支持されることとなり、ケース2を物にぶつけても、その衝撃が蛍光ランプ31,32に直接伝わることはない。また、支持片211,221は、厚みが小さく設定されているため、蛍光ランプからの照射光が実質的に遮られることはない。なお、支持片211,221を透光性の弾性材で形成すれば、その厚みを小さくしなくても、照射光を遮断されないようにすることができる。
【0047】
また、支持片211,221は、分割体21,22に固定されているので、蛍光ランプ31,32の交換時に紛失する心配がなく、しかも、蛍光ランプの管形状に合わせた半円形の受部211f,211g,221f,221gを備えているので、ケース2を分解した状態において、蛍光ランプ31,32の収納位置が特定されて蛍光ランプを容易に交換することができる。さらに、支持片211,221は、リブ21e、22eに嵌め込むことにより着脱可能に固定されており、したがって、これを形状の異なるものに交換して、例えば、管径や環径の異なる蛍光ランプを使用できるようにすることも可能である。
【0048】
〔ハンドル25,26〕
ケース2には、照明器具1の持ち運び用グリップ及び据置用スタンドとなるハンドル25,26が取付けられる。ハンドル25,26は、図3に示されるように、ハンドル本体部25a,26aにカバー25b,26bを嵌め込んでなるコの字形部材で、突状部21h、22hに嵌着するヒンジ固定部材24に回動可能に固定され、図2に実線で示されるように閉じられた状態で、照明器具1の持ち運び用グリップとして機能し、図2に一点鎖線で示されるように展開された状態で、据置用スタンドとして機能する。
【0049】
〔点灯ユニット4〕
点灯ユニット4は、蛍光ランプを点灯させるための機器(例えば、安定器)を収容した箱状のもので、図3に示されるように、ソケット41a,42aを先端に備えるソケットコード41,42と、電源コード43を備える。点灯ユニット4は、上述したようにケース2の内部に区画形成される小室2bに収納されており、ソケットコード41,42と電源コード43は、隔壁21b,22bの隙間(不図示)から小室2bの外側に導出される。図1に示されるように、ソケット41a,42aは、口金31a,32aに係合した状態でケース2の内部に収納され、電源コード43は、ケース2外部に導出され、先端に電源コンセントへの差込プラグ43aが設けられる。
【0050】
〔ブラケット5〕
ブラケット5は、図4に示されるように、平板状のブラケット本体51に、クランプ状の係合部52とフック部53を一体的に備えてなる。ブラケット本体51には、天井等に固定するためビス穴51aと、壁掛けフック等に掛けるための壁掛穴51bが形成される。図5に示されるように、天井Rにブラケット5を固定しておけば、係合部52を貫通穴2aに係合して、ケース2をかかえ込むように支持し、フック部53をケース2の側面に設けられる通気穴2dに係合することで、ケース2をぐらつかないようにして、補助的に支持することができるので、天井固定型の照明器具と同様に使用することもできる。なお、係合部52の先端には、ケース2が不用意に外れることを防止する爪52a(図4)が形成されている。
【0051】
〔上記実施形態の変形例〕
上記実施形態に係る照明器具1では、点灯ユニット4をケース2の内側に収納したが、これに代えて、図6(a)に示されるように、蛍光ランプ31,32の口金31a,32aに係合するソケット61a,62aから延びるソケットコード61,62を束ねてケース2の外側に導出し、その先端にケース2から分離した状態で設けられる点灯ユニット6を接続するようにしても良く、さらに、点灯ユニット6に、コンセントへの差込プラグ6aを設けるようにしても良い。なお、図6(b)に示されるように、蛍光ランプ31,32の口金31a,32aに係合するソケット71a,72aから延びるソケットコード71,72を束ねてケース2の外側に導出して、その先端にケース2から分離した状態で設けられる点灯ユニット7を接続し、点灯ユニット7から差込プラグ73aを先端に備える電源コード73を導出するようにしても良い。
【0052】
図6(a)及び(b)のように構成することで、照明器具本体となるケース2は、内部に蛍光ランプ31,32のみが収納されるため、軽量化され、高温化が避けられることはもちろん、ケース2に形成される貫通穴2aを上記実施形態の照明器具と比べて、さらに大きくすることができ、照明器具の使用性が高められる。例えば、図7に示されるように、貫通穴2aで作業用ヘルメットHに固定するようにしても良い。また、ケース2内部の温度上昇が抑えられるため、通気穴21b,21c,2dをすべて廃止し、分割体21,22の合わせ面やソケットコード61,62,71,72の取出口をシールすることにより、ケース2を水密に形成して、ケース2を水が掛かるような場所でも使用できるように構成しても良い。
【0053】
上記実施形態では、分割体21と22は、ケース2を反割にした同形状に形成したが、これに限らず、例えば、一方の分割体を、開口を有する箱形状とし、他方の分割体を、前記開口を閉鎖する蓋形状として、これらの分割体を相互に連結することによって蛍光ランプを挟持固定するケース2を形成しても良い。また、ケース2は、2つの分割体で形成したが、3つ以上の分割体で形成することとしても良い。
【0054】
上記実施形態では、ケース2を形成する分割体21,22は、ポリカーボネート樹脂で形成したが、他の材料で形成しても良い。また、分割体21と22とで異なる材料を使用しても良く、例えば、分割体21を透明樹脂で形成し、分割体22を金属で形成することとしても良い。また、同じ分割体において異なる材料を組み合わせて使用しても良い。
【0055】
上記実施形態では、分割体21を透明に形成して透光部とする一方、分割体22を内面に光反射面を備える反射部としたが、これに限らず、分割体21,22の両方を透明樹脂で形成して全体を透光部としても良い。点灯ユニット4は蛍光ランプの内側に設けられているので、ケース2全体を透光部とすれば、蛍光ランプ31,32から周囲に照射する光を、点灯ユニット4によって遮られることはなく、照明器具1の上下左右前後を同時に照らすことができる。図6に示される変形例のように、点灯ユニット4を蛍光ランプの外側に配設しておけば、貫通穴2aの内側は、360度の方向から光が照射されるため、細かいものの観察用照明に適したものとなる。なお、貫通穴2aの内側に蛍光ランプの光を集めるために、ケース2の外周縁部に沿って反射面を形成しても良い。
【0056】
上記実施形態に係る照明器具1は、複数本の蛍光ランプ31,32を使用したが、蛍光ランプは一本だけとしても良い。蛍光ランプ31,32は、環形を丸としたが、例えば、楕円形や四角形等の異なる環形をした環状蛍光ランプを使用することも可能である。ケース2には、据置スタンド等として使用できるハンドル25,26を取り付けたが、これは、照明器具として必須のものではなく省いても良い。また、貫通穴2aは、上記実施形態のような形状に限らず、例えば円形や四角形としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本実施形態に係る正面図。
【図2】照明器具1の側面図。
【図3】照明器具1の分解斜視図。
【図4】照明器具1を係合支持するブラケット5を示し、(a)は下面図、(b)は側面図。
【図5】照明器具1をブラケット5で固定した状態を示し、(a)は下面図、(b)は側面図。
【図6】本実施形態の変形例を示す図。
【図7】本実施形態に変形例に係る照明器具の使用例を示す図。
【符号の説明】
【0058】
1 照明器具
2 ケース
2a 穴(貫通穴)
2b 小室
2d 通気穴
2f,2g 支持穴
21,22 分割体
21a,22a 貫通穴
21b,22b 隔壁
21c,22c 通気穴
21d,22d 切欠
21e,22e リブ
21h,22h 突状部
211,221 支持片
211f,211g,221f,221g 受部
23 ビス
24 ヒンジ固定部
25,26 ハンドル
25a,26a ハンドル本体部
25b,26b カバー
31,32 蛍光ランプ
31a,32a 口金
4 点灯ユニット
41,42 ソケットコード
41a,42a ソケット
43 電源コード
43a 差込プラグ
5 ブラケット
51 ブラケット本体
51a ビス穴
51b 壁掛穴
52 係合部
52a 爪
53 フック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光部を有する殻状のケース(2)に、口金(31a,32a)を備える蛍光ランプ(31,32)を収納したことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記蛍光ランプ(31,32)を、相互に連結されて前記ケース(2)を形成する複数の分割体(21,22)により、挟持固定したことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記蛍光ランプ(31,32)と前記複数の分割体(21,22)の間に、弾性材で形成される支持片(211,221)を介在させて、前記蛍光ランプ(31,32)及び前記口金(31a,32a)に係合するソケット(41a,42a,61a,62a,71a,72a)を前記ケース(2)に対してフローティング支持したことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記支持片(211,221)を、前記ケース(2)に固定したことを特徴とする請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記支持片(211,221)を、前記複数の分割体(21,22)に分けて固定したことを特徴とする請求項3に記載の照明器具。
【請求項6】
前記支持片(211,221)を、前記ケース(2)内における前記蛍光ランプ(31,32)の収納位置を特定するように配置したことを特徴とする請求項4又は5に記載の照明器具。
【請求項7】
前記支持片(211,221)を、前記ケース(2)に対して着脱可能としたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の照明器具。
【請求項8】
前記蛍光ランプ(31,32)は、環状蛍光ランプであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の照明器具。
【請求項9】
前記ケース(2)に、前記蛍光ランプ(31,32)の内側を通過する穴(2a)を形成したことを特徴とする請求項8に記載の照明器具。
【請求項10】
前記蛍光ランプ(31,32)の内側に、ランプ点灯させるための点灯ユニット(4)を配設したことを特徴とする請求項8又は9に記載の照明器具。
【請求項11】
前記点灯ユニット(4)を、前記ケース(2)内に収納したことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の照明器具。
【請求項12】
前記ソケット(61a,62a,71a,72a)に接続されるコード(61,62,71,72)を、前記ケース(2)の外側に導出して、前記ケース(2)から分離した状態で配設される点灯ユニット(6,7)に接続したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに照明器具。
【請求項13】
前記点灯ユニット(6)にコンセントへの差込プラグ(6a)を一体的に備えることを特徴とする請求項12に記載の照明器具。
【請求項14】
前記ケース(2)を水密に形成したことを特徴とする請求項12又は13に記載の照明器具。
【請求項15】
前記穴(2a)に係合する係合部(52)を有して前記ケース(2)を着脱自在に支持するブラケット(5)を、備えることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の照明器具。
【請求項16】
前記ケース(2)には、前記ケース(2)にヒンジ固定されており、該ヒンジ固定部(24)を中心にしてバタフライ状に展開される一対のハンドル(25,26)が設けられており、展開した該ハンドル(25,26)をスタンドとして使用できることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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