説明

照明装置システム

【課題】照明装置の周辺の人の画像を、効率よく撮影して保存し、かつ、必要な画像の撮影の漏れを少なくすることが可能な照明装置システムを提供する。
【解決手段】太陽電池照明装置システム1は太陽電池照明装置10,11を備える。太陽電池照明装置10,11は、それぞれ、太陽電池と蓄電池と照明部とを含む。太陽電池照明装置10は、撮像部109と画像蓄積部110と照明通信部112と制御部108とを含む。太陽電池照明装置111は、人検知部1071と照明通信部1121とを含む。照明通信部112,1121は互いに信号の送受信を行なう。太陽電池照明装置11は、人検知部1071が人を検知した場合に照明通信部1121を通して照明通信112に信号を送信する。制御部108は、照明通信部112が照明通信部1121から信号を受信した場合に、画像の撮影を行なうように撮像部109を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には照明装置システムに関し、特定的には、昼間に太陽電池で発電された電力を蓄電池に充電すると共に、太陽電池および蓄電池の電力を使用して照明装置の設置場所周辺の照明および映像監視を行う照明装置システムに関する。
【背景技術】
【0002】
公園や住宅街の広場などのコミュニティエリアは、近隣住民の交流や憩いの場として、大いに活用されている。また、生活習慣の変化により、夕暮れから夜間にかけての利用者も増加している。その反面、凶悪な犯罪や事故の発生現場となる危険性も高まっており、その対策が早急に求められている。
【0003】
このため、街路灯や常夜灯に監視カメラを設置することにより、犯罪の抑止を図り、利用者の安心感を向上できるシステムが注目されている。
【0004】
例えば、特開2008−98854号公報(特許文献1)では、商用交流電源を使用する代わりに太陽電池を搭載し、昼間に太陽電池で蓄電池を充電しておくことによって、外部からの電源配線が不要になり、地中配線が難しい所にも設置できる映像監視システムが提案されている。この映像監視システムでは、監視センターに映像信号を送信するための無線通信機を各屋外監視装置(太陽電池照明装置)に備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−98854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
太陽電池または太陽電池で充電された蓄電池で動作するシステムの場合、監視カメラ機能で消費される電力を極力低減することが求められる。また、監視カメラで撮影された画像を保存するために使用できる画像メモリの容量に制限があるため、人物の映っていない不要な画像データを保存しないことが望ましい。
【0007】
消費電力を低減したり、画像メモリを効率よく使用したりするためには、24時間連続で監視カメラの画像を記録する代わりに、照明装置の周辺に人がいるかどうかを判別するために人感センサを設置し、人体を検知した場合だけ、照明装置周辺の画像を撮影して記録する方式が考えられる。
【0008】
しかしながら、人感センサによって人が検知された後に録画を開始すると、対象者、すなわち、人感センサが検知した人物が映っている時間が短くなる。また、人感センサの検知前の画像が犯罪や事故の捜査に必要な場合には、肝心な画像が録画できていないという問題点がある。
【0009】
特開2008−98854号公報(特許文献1)に記載の映像監視システムでは、監視センターを太陽電池照明装置の近くに設置できる場合はよいが、1つの監視センターで広範囲に設置された複数の太陽電池照明装置を管理する場合や、複数の地域を1つの監視センターで管理する場合は、太陽電池照明装置と監視センター間の距離が遠くなる。太陽電池照明装置と監視センターとの距離によっては長距離伝送が可能な無線通信機が必要となり、コストが増加するという問題点がある。さらに、監視センターはすべての太陽電池照明装置を管理・制御する必要があるため、作業が煩雑になるという問題点がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、照明装置の周辺の人の画像を、効率よく撮影して保存し、かつ、必要な画像の撮影の漏れを少なくすることが可能な照明装置システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に従った照明装置システムは、主照明装置と副照明装置とを備える。主照明装置と副照明装置とは、それぞれ、太陽電池と、太陽電池によって発電された電力によって充電される蓄電池と、蓄電池から供給される電力によって点灯される照明部とを含む。
【0012】
主照明装置は、主照明装置の周辺の画像を撮影するための撮像部と、撮像部で撮影された画像を保存する画像保存部と、副照明装置と通信するための第1の照明通信部と、撮像部を制御する制御部とを含む。
【0013】
副照明装置は、副照明装置の周辺に人がいることを検知するための副検知部と、主照明装置と通信するための第2の照明通信部とを含む。
【0014】
第1の照明通信部と第2の照明通信部とは、互いに信号の送受信を行なうことが可能であるように構成される。副照明装置は、副検知部が人を検知した場合に、第2の照明通信部を通して第1の照明通信部に信号を送信する。主照明装置の制御部は、第1の照明通信部が第2の照明通信部から送信された信号を受信した場合に、撮像部が画像の撮影を行なうように撮像部を制御する。
【0015】
このように、この発明に従った照明装置システムでは、副照明装置の周辺に人がいると、副照明装置の副検知部が人を検知する。副検知部が人を検知した場合には、第2の照明通信部を通して、主照明装置の第1の照明通信部に信号が送信される。第2の照明通信部から送信された信号を主照明装置の第1の照明通信部が受信すると、主照明装置の撮像部が画像の撮影を行なう。撮像部によって撮影された画像は、画像保存部に保存される。
【0016】
このように、主照明装置では、副照明装置が周辺の人を検知したときに主照明装置の周辺の画像の撮影を行なう。したがって、主照明装置の周辺に人がいるかどうかに関わらず常に撮影を行なう場合と比較して、人の写っていない不要な画像を画像保存部に保存することが少なくなる。一方、主照明装置の周辺に人がいることが検知されたときに主照明装置の周辺の画像を撮影する場合と比較して、主照明装置の周辺に人が近付く前に主照明装置の周辺を撮影し、撮影された画像を保存することができるので、必要な画像を撮影することができなくなることを防ぐことができる。
【0017】
主照明装置と副照明装置とは、第1の照明通信部と第2の照明通信部とにおいて互いに信号の送受信を行なうので、特開2008−98854号公報(特許文献1)に記載されているような監視センター等と主照明装置と副照明装置とが通信するための長距離伝送が可能な無線通信機などを備える必要がない。このようにして、照明装置システム全体のコストを低減することができる。また、監視センター等との通信を行なう場合と比較して、蓄電池の消耗を抑えることができる。さらに、主照明装置で撮影を行なうときに、監視センター等からの指示を待つ必要がないので、必要な画像の撮影漏れを低減することができる。
【0018】
また、主照明装置と副照明装置においては、日照時間中は太陽電池によって発電され、蓄電池が充電される。照明部は、蓄電池から供給される電力によって点灯される。このようにして、外部から電力の供給がなくても照明を行なうことが可能である。
【0019】
このようにすることにより、照明装置の周辺の人の画像を、効率よく撮影して保存し、かつ、必要な画像の撮影の漏れを少なくすることが可能な照明装置システムを提供することができる。
【0020】
この発明に従った照明装置システムは、複数の副照明装置を備えることが好ましい。制御部は、第1の照明通信部が第2の照明通信部から送信された信号を受信したときに、信号を送信した第2の照明通信部を有する副照明装置が主照明装置に隣接する副照明装置であるかどうかを判断する。信号を送信した副照明装置が主照明装置に隣接する副照明装置である場合には、撮像部が画像の撮影を開始するように撮像部を制御する。信号を送信した副照明装置が主照明装置に隣接しない副照明装置である場合には、撮像部が画像の撮影を開始しないように撮像部を制御する。
【0021】
このようにすることにより、主照明装置は、隣接する副照明装置の副検知部によって人が検知された場合に、撮像部で撮影を開始する。一方、主照明装置に隣接しない副照明装置の副検知部によって人が検知されても、撮影を開始しない。
【0022】
このようにして、主照明装置の周辺に人がいないときに撮像部が画像を撮影することを防ぎ、人の写っていない不要な画像が画像保存部に保存されることを防ぐことができる。
【0023】
この発明に従った照明装置システムは、複数の副照明装置を備えることが好ましい。主照明装置は、時間を計測する第1の計時部を含むことが好ましい。制御部は、第1の照明通信部が第2の照明通信部から送信された信号を受信したときに、第1の計時部が時間の計測を開始するように制御し、第1の計時部が所定の時間を計測したときに撮像部が画像の撮影を開始するように撮像部を制御する。
【0024】
このようにすることにより、主照明装置は、副照明装置の副検知部によって人が検知されてから、所定の時間を第1の計時部が計測したときに、撮像部で画像の撮影を開始する。
【0025】
副照明装置の副検知部によって人が検知されてから、その人が主照明装置の撮像部の撮影可能範囲に入るまでの間には時間がかかる。この間は、主照明装置の撮像部が周囲の画像を撮影しても、人が写らない。そこで、副照明装置の副検知部によって人が検知されてから、所定の時間を第1の計時部が計測したときに、撮像部で画像の撮影を開始することによって、人の写っていない不要な画像が画像保存部に保存されることを防ぐことができる。
【0026】
なお、第1の計時部が時間の計測を開始してから撮像部が画像の撮影を開始するまでの所定の時間は、主照明装置と副照明装置との間の距離等に基づいて、適切に設定されればよい。
【0027】
この発明に従った照明装置システムにおいては、主照明装置は、主照明装置の周辺に人がいることを検知するための主検知部と、時間を計測する第2の計時部とを含むことが好ましい。制御部は、第1の照明通信部が第2の照明通信部から送信された信号を受信したときに、第2の計時部が時間の計測を開始するように制御することが好ましい。第2の計時部が所定の時間を計測するまでの間に主検知部によって人が検知されていない場合には、撮像部が画像の撮影を終了するように撮像部を制御することが好ましい。第2の計時部が時間の計測を開始してから所定の時間を計測するまでの間に画像保存部が保存した画像を消去することが好ましい。
【0028】
このようにすることにより、副照明装置の副検知部が人を検知してから所定の時間の間、主照明装置の主検知部が人を検知しない場合には、主照明装置は、画像の撮影を終了する。また、第2の計時部が時間の計測を開始してから、画像の撮影を終了するまでの間に画像保存部が保存した画像を消去する。
【0029】
副照明装置の副検知部が人を検知してから所定の時間の間、主照明装置の主検知部が人を検知しない場合、副照明装置の周辺にいた人は、主照明装置に向かって移動していないと考えられる。
【0030】
そこで、副照明装置の副検知部が人を検知してから所定の時間の間、主照明装置の主検知部が人を検知しない場合には、主照明装置は、画像の撮影を終了し、所定の時間の間に画像保存部が保存した画像を消去することによって、人の写っていない不要な画像が画像保存部に保存されることを防ぐことができる。また、撮影を継続することによって生じる消費電力を削減することができる。
【0031】
なお、第2の計時部が時間の計測を開始してから撮像部が画像の撮影を終了するまでの所定の時間は、主照明装置と副照明装置との間の距離等に基づいて、適切に設定されればよい。
【0032】
この発明に従った照明装置システムは、当該照明装置システムを管理するための管理部を備えることが好ましい。主照明装置は、管理部と情報の送受信を行なうための管理通信部を含むことが好ましい。副照明装置は、副照明装置の周辺の画像を撮影するための副撮像部と、副撮像部で撮影された画像を保存する副画像保存部とを含むことが好ましい。第2の照明通信部は、副画像保存部に保存される画像を第1の照明通信部に送信することが好ましい。管理通信部は、画像保存部に保存される画像を管理部に送信し、第1の照明通信部が第2の照明通信部から受信した画像を管理部に送信するように構成されていることが好ましい。
【0033】
このように、副照明装置の副撮像部で撮影された画像は、副画像保存部に保存される。副照明装置の副画像保存部に保存される画像は、第2の照明通信部から第1の照明通信部に送信される。第1の照明通信部が第2の照明通信部から受信した画像は、主照明装置の画像保存部に保存されている画像とともに、管理通信部によって管理部に送信される。すなわち、副照明装置の副撮像部が撮影した画像は、副照明装置から直接、管理部に送信されるのではなく、一旦、主照明装置を経由して管理部に送信される。したがって、副照明装置と管理部との間で長距離伝送を行なうための無線通信機などを必要とすることなく、副照明装置の副撮像部が撮影した画像を管理部に送信することができる。
【0034】
このようにすることにより、主照明装置と副照明装置のそれぞれが別々に管理部に画像等を送信する場合と比較して、照明装置システム全体のコストを低減することができる。
【0035】
この発明に従った照明装置システムにおいては、制御部は、主照明装置の太陽電池の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、画像保存部に保存される画像を管理通信部が管理部に送信し、かつ、第1の照明通信部が第2の照明通信部から受信した画像を管理通信部が管理部に送信するように、管理通信部を制御することが好ましい。
【0036】
このように、主照明装置の太陽電池の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、主照明装置の管理通信部と管理部との通信を行なうことによって、主照明装置の蓄電池の消耗を抑えることができる。
【0037】
この発明に従った照明装置システムにおいては、制御部は、副照明装置の太陽電池の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、前記副画像保存部に保存される画像を第2の照明通信部が第1の照明通信部に送信するように、第1の照明通信部と第2の照明通信部とを制御することが好ましい。
【0038】
このように、副照明装置の太陽電池の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、副照明装置の第2の照明通信部と主照明通信部の第1の照明通信部とが通信を行なうことによって、副照明通信部の蓄電池の消耗を抑えることができる。
【発明の効果】
【0039】
以上のように、この発明によれば、照明装置の周辺の人の画像を、効率よく撮影して保存し、かつ、必要な画像の撮影の漏れを少なくすることが可能な照明装置システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の第1実施形態として、太陽電池照明装置システムの全体の構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態の太陽電池照明装置システムの1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。
【図4】第2実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図5】第2実施形態の太陽電池照明装置システムのうちの1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。
【図6】第3実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図7】第3実施形態の太陽電池照明装置システムのうちの1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。
【図8】この発明の第4実施形態として、太陽電池照明装置システムの全体の構成を模式的に示す図である。
【図9】第4実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図10】第5実施形態の太陽電池照明装置システムを構成する、1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材、または、相当する部材には同一の符号を付している。同一の符号が付された部材の名称および機能は同様であるので、それらの詳細な説明は繰り返さない。
【0042】
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態として、太陽電池照明装置システムの全体の構成を模式的に示す図である。
【0043】
図1に示すように、公園や住宅街の広場などのコミュニティエリアにおいて、夜間に利用者が歩行している周囲の状況、例えば歩道の形状や段差、あるいは、対向者の存在や移動方向などを判断するのに必要な明るさが確保できるように、複数台の太陽電池照明装置10,11,12,13,…,1nが配置されている。複数台の太陽電池照明装置10,11,12,13,…,1nは、太陽電池照明装置システム1を構成している。複数の太陽電池照明装置10,11,12,13,…,1nは、互いに適切な間隔をあけて配置されている。太陽電池照明装置10,11,12,13,…,1nの間隔は、例えば、数十m程度である。
【0044】
この実施形態においては、太陽電池照明装置10を主照明装置、太陽電池照明装置11,12,13,…,1nを副照明装置として説明する。この実施形態においては、副照明装置はn個、設置されている。以下、副照明装置のうちの任意の一つを、太陽電池照明装置1k(k=1,2,…,n)と表す。
【0045】
太陽電池照明装置10においては、太陽電池101、照明部105、撮像部109、照明通信部112が、太陽電池照明装置10の支柱100に取り付けられている。太陽電池101は、太陽電池照明装置10の上部に配置されている。照明部105は、太陽電池照明装置10の周辺を歩行する歩行者等を照明するように、発光部を下方に向けて配置されている。撮像部109は、太陽電池照明装置10の周辺を歩行する歩行者等を撮影するように、下方を向けて支柱100に取り付けられている。照明通信部112は、支柱100の上部に取り付けられている。照明通信部112は、第1の照明通信部の一例である。
【0046】
太陽電池照明装置1kにおいては、太陽電池101k、照明部105k、撮像部109k、照明通信部112kが、太陽電池照明装置1kの支柱100kに取り付けられている。太陽電池101kは、太陽電池照明装置1kの上部に配置されている。照明部105kは、太陽電池照明装置1kの周辺を歩行する歩行者等を照明するように、発光部を下方に向けて配置されている。撮像部109kは、太陽電池照明装置1kの周辺を歩行する歩行者等を撮影するように、下方を向けて支柱100kに取り付けられている。照明通信部112kは、支柱100kの上部に取り付けられている。太陽電池照明装置1kの照明通信部112kは、第2の照明通信部の一例である。
【0047】
副照明装置の一つである太陽電池照明装置11は、主照明装置である太陽電池照明装置10に隣接する副照明装置であるとする。主照明装置に隣接する副照明装置は、複数あってもよい。
【0048】
図2は、本発明の第1実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。図2では、太陽電池照明装置システムを構成する太陽電池照明装置の例として、図1に示す太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置1kのみを示している。太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置1kは、同様に構成されているので、以下には太陽電池照明装置10を例にして太陽電池照明装置の構成を説明する。
【0049】
図2に示すように、太陽電池照明装置10は、主に、太陽電池照明部120と撮影記録部130とから構成されている。太陽電池照明部120は、太陽電池101と、電源切替部102と、蓄電池103と、照明電源部104と、照明部105と、DC−DCコンバータ106とから構成される。撮影記録部130は、人検知部107と、制御部108と、撮像部109と、画像保存部として画像蓄積部110と、第1識別番号記憶部111と、照明通信部112とから構成される。
【0050】
太陽電池101と、蓄電池103と、照明電源部104と、DC−DCコンバータ106は、電源切替部102に接続されている。照明電源部104は、照明部105に接続されている。
【0051】
DC−DCコンバータ106は、撮影記録部130の人検知部107、制御部108、撮像部109、画像蓄積部110、第1識別番号記憶部111および照明通信部112に接続されている。
【0052】
昼間、太陽電池101で発電される電力は、電源切替部102を経由して、蓄電池103を充電する。このとき、電源切替部102は照明電源部104に電力を供給しない。
【0053】
日没になって太陽電池101の出力電圧が基準電圧より低くなると、電源切替部102は、その出力電圧の低下を検知して、蓄電池103に蓄積された電力を、照明電源部104に供給する。照明電源部104は、電源切替部102から供給される電力を、照明部105を駆動するのに適した形態に変換する。照明部105には、低消費電力化および長寿命化が図れるLED(発光ダイオード)照明の使用が望ましいが、これに限定されず、蛍光灯など他の照明を用いてもよい。
【0054】
なお、照明部105を点灯させるかどうかの判断は、太陽電池101の出力電圧の低下だけでなく、例えば電源切替部102に時計機能を内蔵させ、時間が昼間であるか、夜間であるかを判定条件に追加することで行ってもよい。また、照度センサ(図示せず)で検知した明るさを判定条件に加えてもよい。
【0055】
電源切替部102は、照明電源部104以外に、DC−DCコンバータ106にも電力を供給する。DC−DCコンバータ106は、電源切替部102から供給される電力、すなわち、昼間は太陽電池101で発電される電力を、また、夜間は蓄電池103に蓄積された電力を、人検知部107、制御部108、撮像部109、画像蓄積部110、第1識別番号記憶部111および照明通信部112を駆動するのに適した形態に変換する。
【0056】
人検知部107は、太陽電池照明装置10の周辺に人がいるかどうかを検知する手段である。人検知部107は、例えば、焦電型センサ等を使用することができる。人検知部107で人体を検知した場合、制御部108は、撮像部109に太陽電池照明装置10の周辺の画像撮影を開始させる。また、制御部108は、撮像部109で撮影した画像を画像蓄積部110に保存させる。さらに、制御部108は、人体を検知したことを通知する通知信号を、制御部108内のメモリに記録されている太陽電池照明装置10の識別番号とともに、照明通信部112から送信させる。
【0057】
撮像部109の撮像素子には、高感度・低ノイズ化が容易なCCDセンサ、あるいは、低消費電力・小型化の容易なCMOSセンサの使用が望ましい。また、撮影時のフレームレート、電子シャッター速度、AGC(Automatic Gain Control)アンプのゲイン等の撮影条件は、制御部108で制御される。
【0058】
画像蓄積部110において、画像データの蓄積には、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク等が使用される。画像蓄積部110に保存、蓄積された画像データは、制御部108からの指示によって、照明通信部112を経由して、外部に送信される。また、メモリーカード等の取外し可能な記憶媒体を使用して、管理者が直接回収する方式を採用してもよい。
【0059】
太陽電池照明装置10は外部からの電源配線が不要であることが特長であるから、照明通信部112で使用する通信方式でも、無線方式を採用することが望ましい。照明通信部112は、他の太陽電池照明装置1kと通信する必要があるが、太陽電池照明装置相互の距離は近いので、数Km以上の長距離を無線伝送する場合に比べて送信電力を抑えられ、低消費電力化が可能である。照明通信部112によって通知信号以外に画像データを相互に送受信するのであれば、例えば、IEEE802.11a/b/g等の無線方式を採用してもよい。また、照明通信部112では通知信号だけ、あるいは、画像データのサイズやフレームレートを低減して送受信するのであれば、例えば、Zigbee(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線方式を採用してもよい。
【0060】
第1識別番号記憶部111には、主照明装置である太陽電池照明装置10に隣接する副照明装置である太陽電池照明装置11の識別番号が記憶されている。この実施形態においては、太陽電池照明装置10の第1識別番号記憶部111には、隣接する太陽電池照明装置として太陽電池照明装置11の識別番号が記憶されているものとする。
【0061】
太陽電池照明装置10に隣接する副照明装置である太陽電池照明装置11の人検知部1071は、副検知部の一例である。
【0062】
太陽電池照明装置11の人検知部1071は、周辺に人がいることを検知して、制御部1081に信号を送信する。制御部1081は、照明通信部1121を通して、太陽電池照明装置10の照明通信部112に信号を送信する。このとき、制御部1081は、第1識別番号記憶部1111から太陽電池照明装置11の識別番号を読み出して、人検知部1071の信号とともに照明通信部1121を通して照明通信部112に送信する。
【0063】
他の太陽電池照明装置1kにおいても同様に、人検知部107kは、周辺に人がいることを検知して、制御部108kに信号を送信する。制御部108kは、照明通信部112kを通して、太陽電池照明装置10の照明通信部112に信号を送信する。このとき、制御部108kは、第1識別番号記憶部111kから太陽電池照明装置1kの識別番号を読み出して、人検知部107kの信号とともに照明通信部112kを通して太陽電池照明装置10の照明通信部112に送信する。
【0064】
以上のように構成される太陽電池照明装置システム1の動作について説明する。
【0065】
図3は、第1実施形態の太陽電池照明装置システムの1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。以下の各行程において、所定の判断を行なう主体は太陽電池照明装置10の制御部108(図2)である。
【0066】
図3に示すように、まず、ステップS101にて、制御部108は、太陽電池照明装置システム1が画像の監視状態に設定されているかどうか調べる。太陽電池照明装置システム1が画像の監視状態に設定されていない場合には、処理を終了する。太陽電池照明装置システム1が画像の監視状態に設定されている場合には、ステップS102に進む。なお、監視状態の設定は、時刻や日時、あるいは、照明の点灯状態等によってON/OFFされるようにしてもよいし、照明通信部112を経由して、外部から設定できるようにしてもよい。
【0067】
ステップS102では、太陽電池照明装置10の人検知部107が人体を検知しているかどうかを確認する。人検知部107が人体を検知していれば、ステップS111に進む。人検知部107が人体を検知していなければ、ステップS103に進む。
【0068】
ステップS103では、太陽電池照明装置10の照明通信部112が他の太陽電池照明装置1kから人体を検知したことを通知する通知信号を受信していないかどうかを確認する。照明通信部112が他の太陽電池照明装置1kから人体を検知したことを通知する通知信号を受信していなければ、ステップS101に戻る。照明通信部112が他の太陽電池照明装置1kから人体を検知したことを通知する通知信号を受信していれば、ステップS104に進む。
【0069】
ステップS104では、太陽電池照明装置10の照明通信部112に通知信号を送信した太陽電池照明装置1kの識別番号が、第1識別番号記憶部111に予め登録されている識別番号と一致するかどうかを確認する。すなわち、太陽電池照明装置10に通知信号を送信した太陽電池照明装置1kが、太陽電池照明装置10に隣接する太陽電池照明装置11であるかどうかを確認する。
【0070】
通知信号を送信した太陽電池照明装置1kの識別番号が、第1識別番号記憶部111に予め登録されている識別番号と一致しなければ、制御部108は、通知信号を送信した太陽電池照明装置1kは太陽電池照明装置10に隣接して設置された太陽電池照明装置11ではないと判断して、画像の撮影を行なわずに、ステップS101に戻る。通知信号を送信した太陽電池照明装置1kの識別番号が、第1識別番号記憶部111に予め登録されている識別番号と一致すれば、制御部108は、通知信号を送信した太陽電池照明装置1kは太陽電池照明装置10に隣接して設置された太陽電池照明装置11であると判断して、ステップS121に移行する。
【0071】
一方、ステップS102において、太陽電池照明装置10の人検知部107が人を検知したことが確認されれば、ステップS111では、制御部108は、撮像部109が太陽電池照明装置10の周辺の画像撮影を開始するように制御する。ステップS112では、照明通信部112を通して、周辺に設置された他の太陽電池照明装置1kに、太陽電池照明装置10の人検知部107が人体を検知したことを通知する通知信号を送信させる。なお、フローチャートには図示していないが、撮像部109で撮影された画像は、画像蓄積部110に保存される。
【0072】
撮像部109が太陽電池照明装置10の周辺の画像撮影を開始した後、ステップS113で、制御部108は、人検知部107で人体を継続して検知中かどうかを確認する。そして、人検知部107で人体を継続して検知中であれば、ステップS113に戻り、人体の検知が終了するまでステップS113の処理を繰り返す。人検知部107で人体を検知していなければ、ステップS114に進み、撮像部109での画像撮影を終了させる。なお、撮像開始後は、画像蓄積部110に蓄積された画像を画像処理して人体の動きを検知する方式を併用することで、人体検知の精度を向上させるようにしてもよい。
【0073】
ステップS114で撮影終了後、ステップS101に戻る。なお、フローチャートには図示していないが、撮像部109で撮影が終了すると、画像蓄積部110での画像データの保存作業も停止させる。
【0074】
一方、ステップS121では、制御部108は、減算カウンタに撮影量を設定する。撮影量としては、例えば、撮影時間、撮影フレーム数等が使用される。次に、ステップS122にて、制御部108は、撮像部109で太陽電池照明装置周辺の画像撮影を開始させる。なお、フローチャートには図示していないが、撮像部109で撮影された画像の撮影量に応じて、減算カウンタの値は自動的に減少していき、零になると減算を停止する。
【0075】
ステップS123では、制御部108は、人検知部107が人体を検知しているかどうかを確認する。人検知部107が人体を検知していれば、ステップS112に移行する。人検知部107が人体を検知していなければ、ステップS124に進む。
【0076】
ステップS124では、制御部108は、減算カウンタの値が零になったかどうかを確認する。減算カウンタの値が零でなければ、ステップS123に戻る。減算カウンタの値が零であれば、予め設定した撮影量の画像データを画像蓄積部110に保存したので、ステップS125に進み、撮像部109での画像撮影を終了させる。そして、ステップS101に戻る。
【0077】
以上のように、第1実施形態における太陽電池照明装置システム1によると、太陽電池照明装置10の人検知部107で人体を検知した場合、撮像部109で太陽電池照明装置10の周辺の画像を撮影すると共に、照明通信部112を通して、太陽電池照明装置システム1を構成する他の太陽電池照明装置1kに人体を検知したことを通知する通知信号を送信する。一方、太陽電池照明装置10の照明通信部112が、隣接して設置された太陽電池照明装置11から通知信号を受信した場合、太陽電池照明装置10の人検知部107で人体を検知しなくても、撮像部109が画像の撮影を開始する。このようにして、常時画像を撮影する方式に比べて低消費電力化を図ることができるとともに、太陽電池照明装置10の人検知部107で人体が検知される前に画像の録画を開始することができる。
【0078】
なお、上述の説明では、太陽電池照明装置10の人検知部107で人体を検知した場合、ステップS113にて、人体を検知しなくなるまで、撮像部109での画像撮影を継続するようにした。しかし、人検知部107で人体を検知した場合にも、隣接する太陽電池照明装置11の人検知部1071で人を検知した場合と同様に減算カウンタを使用して、予め設定した撮影量の画像データだけを保存する方式を採用してもよい。
【0079】
以上のように、第1実施形態の太陽電池照明装置システム1は、太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置11とを備える。太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置11とは、それぞれ、太陽電池101,1011と、太陽電池101,1011によって発電された電力によって充電される蓄電池103,1031と、蓄電池103,1031から供給される電力によって点灯される照明部105,1051とを含む。
【0080】
太陽電池照明装置10は、太陽電池照明装置10の周辺の画像を撮影するための撮像部109と、撮像部109で撮影された画像を保存する画像蓄積部110と、太陽電池照明装置11と通信するための照明通信部112と、撮像部109を制御する制御部108とを含む。
【0081】
太陽電池照明装置11は、太陽電池照明装置11の周辺に人がいることを検知するための人検知部1071と、太陽電池照明装置10と通信するための照明通信部1121とを含む。
【0082】
照明通信部112と照明通信部1121とは、互いに信号の送受信を行なうことが可能であるように構成される。太陽電池照明装置11は、人検知部1071が人を検知した場合に、太陽電池照明装置11の照明通信部1121を通して照明通信部112に信号を送信する。太陽電池照明装置10の制御部108は、照明通信部112が太陽電池照明装置11の照明通信部1121から送信された信号を受信した場合に、撮像部109が画像の撮影を行なうように撮像部109を制御する。
【0083】
このように、太陽電池照明装置システム1では、太陽電池照明装置11の周辺に人がいると、太陽電池照明装置11の人検知部1071が人を検知する。人検知部1071が人を検知した場合には、太陽電池照明装置11の照明通信部1121を通して、太陽電池照明装置10の照明通信部112に信号が送信される。照明通信部1121から送信された信号を太陽電池照明装置10の照明通信部112が受信すると、太陽電池照明装置10の撮像部109が画像の撮影を行なう。撮像部109によって撮影された画像は、画像蓄積部110に保存される。
【0084】
このように、太陽電池照明装置10では、太陽電池照明装置11が周辺の人を検知したときに太陽電池照明装置10の周辺の画像の撮影を行なう。したがって、周辺に人がいるかどうかに関わらず常に撮影を行なう場合と比較して、人の写っていない不要な画像を画像蓄積部110に保存することが少なくなる。一方、太陽電池照明装置10の周辺に人がいることが検知されたときに太陽電池照明装置10の周辺の画像を撮影する場合と比較して、太陽電池照明装置10の周辺に人が近付く前に太陽電池照明装置10の周辺を撮影し、撮影された画像を保存することができるので、必要な画像を撮影することができなくなることを防ぐことができる。
【0085】
太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置11とは、照明通信部112と照明通信部1121とにおいて互いに信号の送受信を行なうので、太陽電池照明装置システム1の全体を監視する監視センター等と、太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置11とがそれぞれ通信するための長距離伝送が可能な無線通信機などを備える必要がない。このようにして、太陽電池照明装置システム1の全体のコストを低減することができる。また、監視センター等との通信を行なう場合と比較して、蓄電池103,1031の消耗を抑えることができる。さらに、太陽電池照明装置10で撮影を行なうときに、監視センター等からの指示を待つ必要がないので、必要な画像の撮影漏れを低減することができる。
【0086】
また、太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置11においては、日照時間中は太陽電池101,1011によって発電され、蓄電池103,1031が充電される。照明部105,1051は、蓄電池103,1031から供給される電力によって点灯される。このようにして、外部から電力の供給がなくても照明を行なうことが可能である。
【0087】
このようにすることにより、太陽電池照明装置10の周辺の人の画像を、効率よく撮影して保存し、かつ、必要な画像の撮影の漏れを少なくすることが可能な太陽電池照明装置システム1を提供することができる。
【0088】
また、第1実施形態の太陽電池照明装置システム1は、複数の太陽電池照明装置11,…,1k,…,1nを備える。制御部108は、太陽電池照明装置10の照明通信部112が、太陽電池照明装置1kの照明通信部112kから送信された信号を受信したときに、信号を送信した照明通信部112kを有する太陽電池照明装置1kが太陽電池照明装置10に隣接する太陽電池照明装置11であるかどうかを判断する。信号を送信した太陽電池照明装置1kが太陽電池照明装置10に隣接する太陽電池照明装置11である場合には、撮像部109が画像の撮影を開始するように撮像部109を制御する。信号を送信した太陽電池照明装置1kが太陽電池照明装置10に隣接しない太陽電池照明装置1kである場合には、撮像部109が画像の撮影を開始しないように撮像部109を制御する。
【0089】
このようにすることにより、太陽電池照明装置10は、隣接する太陽電池照明装置11の人検知部1071によって人が検知された場合に、撮像部109で撮影を開始する。一方、太陽電池照明装置10に隣接しない太陽電池照明装置1kの人検知部107kによって人が検知されても、撮影を開始しない。
【0090】
このようにして、太陽電池照明装置10の周辺に人がいないときに撮像部109が画像を撮影することを防ぎ、人の写っていない不要な画像が画像蓄積部110に保存されることを防ぐことができる。
【0091】
なお、この実施形態においては、太陽電池照明装置10を主照明装置として、太陽電池照明装置1kを副照明装置として説明したが、太陽電池照明装置10と太陽電池照明装置1kは、同一の構成を有している。また、他の太陽電池照明装置11,…,1k,…,1nにおいても、太陽電池照明装置10と同様に、図3に示す制御処理が行われる。したがって、太陽電池照明装置10,11,12,…のいずれが主照明装置として用いられてもよいし、いずれが副照明装置として用いられてもよい。
【0092】
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【0093】
図4に示すように、太陽電池照明装置20は、図2に示される太陽電池照明装置10の構成に加えて、さらに、第1の計時部として第1タイマー部113を備える。太陽電池照明装置20のその他の構成は、太陽電池照明装置10と同様である。
【0094】
第2実施形態においても、太陽電池照明装置システム2は、主照明装置として太陽電池照明装置20と、副照明装置として複数の太陽電池照明装置を備える。図4では、太陽電池照明装置システム2を構成する太陽電池照明装置の例として、主照明装置として太陽電池照明装置20と、副照明装置の一つとして太陽電池照明装置2kのみを示している。この実施形態においては、副照明装置はn個、設置されている。以下、副照明装置のうちの任意の一つを、太陽電池照明装置2k(k=1,2,…,n)と表す。太陽電池照明装置20を主照明装置、太陽電池照明装置2kを副照明装置として説明する。
【0095】
副照明装置の一つである太陽電池照明装置21は、主照明装置である太陽電池照明装置20に隣接する副照明装置であるとする。太陽電池照明装置20の第1識別番号記憶部111には、太陽電池照明装置20に隣接する太陽電池照明装置21の識別番号が予め記憶されている。
【0096】
第2実施形態においては、太陽電池照明装置20を主照明装置として、太陽電池照明装置2kを副照明装置として説明するが、太陽電池照明装置20,2kは、同一の構成を有している。したがって、太陽電池照明装置20と太陽電池照明装置2kのいずれが主照明装置として用いられてもよいし、いずれが副照明装置として用いられてもよい。
【0097】
第1タイマー部113は、太陽電池照明装置20の照明通信部112で、隣接して設置された太陽電池照明装置21から人体を検知したことを通知する通知信号を受信したときに、制御部108からの指示で起動する。
【0098】
太陽電池照明装置2kの人検知部107kが人体を検知すると、人体を検知したことを通知する通知信号が、太陽電池照明装置20と、他の太陽電池照明装置に送信される。この通知信号は一瞬の内に対象となる太陽電池照明装置で受信される。一方、検知の対象となった人は、この人を検知した人検知部107kを備える太陽電池照明装置2kから太陽電池照明装置20のところまで移動するために、ある程度の時間が必要になる。そのため、太陽電池照明装置2kから通知信号を受信した太陽電池照明装置20が直ちに撮影を開始すると、撮影の対象となる人が太陽電池照明装置20の撮影可能範囲に到着するまで、撮影の対象者が映っていない画像を画像蓄積部110に保存し続けることになる。
【0099】
このことを考慮して、撮影の対象者が、人体の検知を通知した太陽電池照明装置2kから太陽電池照明装置20の撮影可能範囲に到着するまでの時間より短い第1設定時間を所定の時間として、第1タイマー部113に設定しておく。第1設定時間は、太陽電池照明装置システム2の設置時あるいは設定変更時に、例えば、照明通信部112を経由して、外部から設定しておく。なお、第1設定時間は、隣接して設置されたすべての太陽電池照明装置で共通の値に設定してもよいし、人体の検知を通知した太陽電池照明装置2kの識別番号毎に個別に設定してもよい。
【0100】
図5は、第2実施形態の太陽電池照明装置システムのうちの1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。ここでは、図3に示す第1実施形態の太陽電池照明装置と異なる行程について説明する。
【0101】
図5に示すように、第2実施形態の太陽電池照明装置システム2の太陽電池照明装置20では、ステップS104で、通知信号を送信した太陽電池照明装置2kの識別番号が、第1識別番号記憶部111に予め登録されている識別番号と一致するかどうかを確認する。通知信号を送信した太陽電池照明装置2kの識別番号が、第1識別番号記憶部111に予め登録されている識別番号と一致すれば、制御部108は、ステップS201にて第1タイマー部113をリセットして、カウントを開始させる。この実施形態においては、第1識別番号記憶部111には、太陽電池照明装置20に隣接する太陽電池照明装置21の識別番号が記憶されている。したがって、太陽電池照明装置21の人検知部1071によって人が検知された場合に、太陽電池照明装置20の第1タイマー部113がカウントを開始する。
【0102】
ステップS202では、制御部108は、太陽電池照明装置20の人検知部107が人体を検知しているかどうかを確認する。太陽電池照明装置20の人検知部107が人体を検知していれば、ステップS111に進む。太陽電池照明装置20の人検知部107が人体を検知していなければ、制御部108は、第1タイマー部113が計測する時間が第1設定時間を越えたかどうか調べる。第1タイマー部113が計測する時間が第1設定時間を越えていなければ、ステップS202に戻る。第1タイマー部113が計測する時間が第1設定時間を越えていれば、ステップS121に移行する。
【0103】
ステップS121以降では、第1実施形態と同様に、減算カウンタに撮影量が設定され、撮像部109で撮影が行なわれる。
【0104】
太陽電池照明装置システム2の太陽電池照明装置20における他の制御処理は、太陽電池照明装置システム1の太陽電池照明装置10の制御処理と同様である。
【0105】
以上のように、第2実施形態に係る太陽電池照明装置システム2では、第1タイマー部113の出力が第1設定時間を越えたときに、太陽電池照明装置20の撮像部109で画像の撮影を開始する。このようにすることにより、撮影の対象者が人体の検知を通知した太陽電池照明装置21から太陽電池照明装置20の撮影可能範囲に到着するまでに発生する対象者が映っていない画像期間を第1設定時間だけ短くして、画像蓄積部110に蓄積される画像データ量を節約することができる。
【0106】
このように、第2実施形態における太陽電池照明装置システム2は、太陽電池照明装置20の照明通信部112で、他の太陽電池照明装置2kから人体を検知したことを通知する通知信号を受信してから、予め設定した第1設定時間の経過後に、画像の撮影を開始する機能を有する点で、第1実施形態の太陽電池照明装置システム1と異なる。
【0107】
以上のように、第2実施形態の太陽電池照明装置システム2は、複数の太陽電池照明装置20,21を備える。太陽電池照明装置20は、時間を計測する第1タイマー部113を含む。制御部108は、照明通信部112が照明通信部1121から送信された信号を受信したときに、第1タイマー部113が時間の計測を開始するように制御し、第1タイマー部113が所定の時間を計測したときに撮像部109が画像の撮影を開始するように撮像部109を制御する。
【0108】
このようにすることにより、太陽電池照明装置20は、太陽電池照明装置21の人検知部1071によって人が検知されてから、所定の時間を第1タイマー部113が計測したときに、撮像部109で画像の撮影を開始する。
【0109】
太陽電池照明装置21の人検知部1071によって人が検知されてから、その人が太陽電池照明装置20の撮像部109の撮影可能範囲に入るまでの間には時間がかかる。この間は、太陽電池照明装置20の撮像部109が周囲の画像を撮影しても、人が写らない。そこで、太陽電池照明装置21の人検知部1071によって人が検知されてから、所定の時間を第1タイマー部113が計測したときに、撮像部109で画像の撮影を開始することによって、人の写っていない不要な画像が画像蓄積部110に保存されることを防ぐことができる。
【0110】
なお、第1タイマー部113が時間の計測を開始してから撮像部109が画像の撮影を開始するまでの所定の時間は、太陽電池照明装置20と太陽電池照明装置21との間の距離等に基づいて、適切に設定されればよい。
【0111】
第2実施形態の太陽電池照明装置システム2のその他の構成と効果は、第1実施形態の太陽電池照明装置システム1と同様である。
【0112】
また、太陽電池照明装置2kにおいては、太陽電池照明装置20と同様に、図5に示す制御処理が行われる。
【0113】
なお、この実施形態においては、太陽電池照明装置20を主照明装置として、太陽電池照明装置2kを副照明装置として説明したが、太陽電池照明装置20と太陽電池照明装置2kは、同一の構成を有している。また、太陽電池照明装置2kにおいても、太陽電池照明装置20と同様に、図5に示す制御処理が行われる。したがって、太陽電池照明装置20,2kのいずれが主照明装置として用いられてもよいし、いずれが副照明装置として用いられてもよい。
【0114】
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【0115】
図6に示すように、太陽電池照明装置30は、図2に示される太陽電池照明装置10の構成に加えて、さらに、第2タイマー部114を備える。
【0116】
第3実施形態においても、太陽電池照明装置システム3は、主照明装置として太陽電池照明装置30と、副照明装置として複数の太陽電池照明装置を備える。図6では、太陽電池照明装置システム3を構成する太陽電池照明装置の例として、主照明装置として太陽電池照明装置30と、副照明装置の一つとして太陽電池照明装置3kのみを示している。この実施形態においては、副照明装置はn個、設置されている。以下、副照明装置のうちの任意の一つを、太陽電池照明装置3k(k=1,2,…,n)と表す。太陽電池照明装置30を主照明装置、太陽電池照明装置3kを副照明装置として説明する。
【0117】
第3実施形態においては、太陽電池照明装置30を主照明装置として、太陽電池照明装置3kを副照明装置として説明するが、太陽電池照明装置30,3kは、同一の構成を有している。したがって、太陽電池照明装置30と太陽電池照明装置3kのいずれが主照明装置として用いられてもよいし、いずれが副照明装置として用いられてもよい。
【0118】
また、第3実施形態においては、太陽電池照明装置31は、主照明装置である太陽電池照明装置30に隣接する副照明装置であるとする。第1実施形態と第2実施形態と同様に、主照明装置である太陽電池照明装置30の第1識別番号記憶部111には、隣接する副照明装置として太陽電池照明装置31の識別番号が記憶されている。
【0119】
第2タイマー部114は、太陽電池照明装置30の照明通信部112が、他の太陽電池照明装置31から人体を検知したことを通知する通知信号を受信して撮像部109で撮影を開始するときに、制御部108からの指示で起動する。
【0120】
太陽電池照明装置30に隣接する太陽電池照明装置31の人検知部1071が太陽電池照明装置31の周辺に人体を検知すると、人体を検知したことを通知する通知信号が太陽電池照明装置30に送信される。この通知信号を受信した太陽電池照明装置30は、受信直後、あるいは、第2実施形態の太陽電池照明装置システムと同様に、第1設定時間経過後に、撮像部109で太陽電池照明装置30の周辺の撮影を開始する。
【0121】
一方、太陽電池照明装置31の人検知部1071で検知された人は、太陽電池照明装置31から、隣接する太陽電池照明装置30や他の太陽電池照明装置のいずれかがある場所に移動する。このことは、人検知部1071による検知の対象となった人が移動しない方向に設置されている太陽電池照明装置も存在することを意味する。太陽電池照明装置31の人検知部1071で人が検知されたときに他の太陽電池照明装置で撮影を開始しても、その人が近付かない太陽電池照明装置では、撮影の対象となる人が映っていない画像を画像蓄積部に保存することになる。
【0122】
このことを考慮して、撮影の対象者が人体の検知を通知した太陽電池照明装置31から太陽電池照明装置30の撮影可能範囲に到着するまでの時間より十分に長い第2設定時間を、太陽電池照明装置システム3の設置時あるいは設定変更時に、例えば、照明通信部112を経由して、外部から設定しておく。なお、第2設定時間は、すべての太陽電池照明装置で共通の値に設定してもよいし、人体の検知を通知した太陽電池照明装置の識別番号毎に個別に設定してもよい。
【0123】
図7は、第3実施形態の太陽電池照明装置システムのうちの1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。図3に示す第1実施形態の太陽電池照明装置と異なる行程について説明する。
【0124】
図7に示すように、ステップS104で、通知信号を送信した太陽電池照明装置が太陽電池照明装置30に隣接して設置された太陽電池照明装置31であることが確認された場合には、ステップS301にて、制御部108は、第2タイマー部114をリセットして、カウントを開始させる。次に、ステップS122にて、制御部108は、撮像部109で太陽電池照明装置30の周辺の画像撮影を開始させる。
【0125】
ステップS123では、制御部108は、太陽電池照明装置30の人検知部107が人体を検知しているかどうか確認する。人検知部107が人体を検知していれば、検知の対象となった人が太陽電池照明装置31から太陽電池照明装置30に移動したと判断して、処理はステップS112に移行する。人検知部107が人体を検知していなければ、ステップS302に進む。
【0126】
ステップS302では、制御部108は、第2タイマー部114が第2設定時間を計測したかどうか調べる。第2タイマー部114が第2設定時間を計測していなければ、ステップS123に戻る。第2タイマー部114が第2設定時間を計測していれば、太陽電池照明装置31の人検知部1071で検知された人は太陽電池照明装置30の方向に移動してこないと判断して、ステップS125で撮像部109での画像撮影を終了させる。さらに、ステップS303にて、第2設定時間に画像蓄積部110に蓄積された画像データを削除する。そして、ステップS101に戻る。
【0127】
第3実施形態の太陽電池照明装置システム3の他の制御処理は、第1実施形態の太陽電池照明装置の制御処理と同様である。
【0128】
以上のように、第3実施形態に係る太陽電池照明装置システム3では、第2タイマー部114の出力が第2設定時間を越えるまでに、太陽電池照明装置30の人検知部107で人体を検知しなかった場合、撮像部109での撮影を終了すると共に、画像蓄積部110に保存した対応する画像データを削除する。このようにすることにより、人体の検知を通知した他の太陽電池照明装置31から撮影の対象者が太陽電池照明装置30に近付かない場合に、撮影を継続することによって発生する消費電力を削減できるとともに、画像蓄積部110に不要な画像データを保存することを防止することができる。
【0129】
このように、第3実施形態の太陽電池照明装置システム3は、太陽電池照明装置30の照明通信部112で、他の太陽電池照明装置31から人体を検知したことを通知する通知信号を受信してから、予め設定した第2の時間が経過するまでに、太陽電池照明装置30の人検知部107で人体を検知しなかったときに、撮像部109での撮影を終了すると共に、画像蓄積部110に保存した対応する画像データを削除する機能を有する点で、第1実施形態、第2実施形態と異なる。
【0130】
以上のように、第3実施形態の太陽電池照明装置システム3においては、太陽電池照明装置30は、太陽電池照明装置30の周辺に人がいることを検知するための人検知部107と、時間を計測する第2タイマー部114とを含む。制御部108は、太陽電池照明装置30の照明通信部112が太陽電池照明装置31の照明通信部1121から送信された信号を受信したときに、第2タイマー部114が時間の計測を開始するように制御する。第2タイマー部114が所定の時間を計測するまでの間に太陽電池照明装置30の人検知部107によって人が検知されていない場合には、制御部108は撮像部109が画像の撮影を終了するように撮像部109を制御する。制御部108は、第2タイマー部114が時間の計測を開始してから所定の時間を計測するまでの間に画像蓄積部110が保存した画像を消去する。
【0131】
このようにすることにより、太陽電池照明装置31の人検知部1071が人を検知してから所定の時間の間、太陽電池照明装置30の人検知部107が人を検知しない場合には、太陽電池照明装置30は、画像の撮影を終了する。また、第2タイマー部114が時間の計測を開始してから、撮像部109が画像の撮影を終了するまでの間に画像蓄積部110が保存した画像を消去する。
【0132】
太陽電池照明装置31の人検知部1071が人を検知してから所定の時間の間、太陽電池照明装置30の人検知部107が人を検知しない場合、太陽電池照明装置31の周辺にいた人は、太陽電池照明装置30に向かって移動していないと考えられる。
【0133】
そこで、太陽電池照明装置31の人検知部1071が人を検知してから所定の時間の間、太陽電池照明装置30の人検知部107が人を検知しない場合には、太陽電池照明装置30は、画像の撮影を終了し、所定の時間の間に画像蓄積部110が保存した画像を消去することによって、人の写っていない不要な画像が画像蓄積部110に保存されることを防ぐことができる。また、撮影を継続することによって生じる消費電力を削減することができる。
【0134】
なお、第2タイマー部114が時間の計測を開始してから撮像部109が画像の撮影を終了するまでの所定の時間は、太陽電池照明装置30と太陽電池照明装置31との間の距離等に基づいて、適切に設定されればよい。
【0135】
また、太陽電池照明装置3kにおいては、図7に示す、太陽電池照明装置30と同様の制御処理が行われる。
【0136】
第3実施形態の太陽電池照明装置システム3のその他の構成と効果は、第1実施形態の太陽電池照明装置システム1と同様である。
【0137】
なお、この実施形態においては、太陽電池照明装置30を主照明装置として、太陽電池照明装置3kを副照明装置として説明したが、太陽電池照明装置30と太陽電池照明装置3kは、同一の構成を有している。また、太陽電池照明装置3kにおいても、太陽電池照明装置30と同様に、図7に示す制御処理が行われる。したがって、太陽電池照明装置30,3kのいずれが主照明装置として用いられてもよいし、いずれが副照明装置として用いられてもよい。
【0138】
(第4実施形態)
図8は、この発明の第4実施形態として、太陽電池照明装置システムの全体の構成を模式的に示す図である。
【0139】
図8に示すように、第4実施形態の太陽電池照明装置システム4が第1実施形態の太陽電池照明装置システム1(図1)と異なる点としては、少なくとも1台の太陽電池照明装置40が管理通信部115を備える。太陽電池照明装置40は、管理通信部115を通して太陽電池照明装置システム4を管理する管理センター60と通信する。管理通信部115と、管理センター60の管理センター用通信部601とは互いに信号の送受信を行なう。太陽電池照明装置40は、管理センター60に太陽電池照明装置システム4の動作状態と、画像蓄積部に保存されている画像データを送信する。
【0140】
第4実施形態においても、太陽電池照明装置システム4は、主照明装置として太陽電池照明装置40と、副照明装置として複数の太陽電池照明装置を備える。太陽電池照明装置20を主照明装置、太陽電池照明装置41,42,43…4nを副照明装置として説明する。この実施形態においては、副照明装置はn個、設置されている。以下、副照明装置のうちの任意の一つを、太陽電池照明装置4k(k=1,2,…,n)と表す。
【0141】
この実施形態においては、太陽電池照明装置システム4を構成する太陽電池照明装置のうち、1つの太陽電池照明装置40のみが管理通信部115を備え、他の太陽電池照明装置4kは、管理通信部115を備えない。
【0142】
図9は、第4実施形態の太陽電池照明装置システムの概略的な構成を示すブロック図である。図9では、太陽電池照明装置システムを構成する太陽電池照明装置の例として、主照明装置として太陽電池照明装置40と、副照明装置の一つとして太陽電池照明装置4kのみを示している。
【0143】
図9に示すように、太陽電池照明装置40は、第1実施形態の太陽電池照明装置10(図2)の構成に加えて、さらに、管理通信部115と第2識別番号記憶部116を備える。第2識別番号記憶部116は、太陽電池照明装置40が照明通信部112を介して通信を管理する他の太陽電池照明装置4kのそれぞれの識別番号を保存する。すなわち、第2識別番号記憶部116には、1〜nのn個の識別番号が記憶されている。例えば、第2識別番号記憶部116の1番目に記憶されている識別番号には、太陽電池照明装置41が対応する。第2識別番号記憶部116のn番目に記憶されている識別番号には、太陽電池照明装置4nが対応する。
【0144】
太陽電池照明装置40のその他の構成は、太陽電池照明装置10と同様である。また、図8に示す太陽電池照明装置4kは、太陽電池照明装置40と同様に、撮像部109kや、画像蓄積部110kや、照明通信部112kを備えるものとする。
【0145】
太陽電池照明装置40は、第2識別番号記憶部116に保存された識別番号を有する他の太陽電池照明装置4kに対して、照明通信部112を介して、例えばポーリング方式で、各太陽電池照明装置4kの動作状態の確認や画像データの送信を指示する。太陽電池照明装置40から照明通信部112kを介して制御信号を受信した太陽電池照明装置4kは、その制御信号に含まれる指示に対応した応答を、照明通信部112kを介して太陽電池照明装置40に返信する。
【0146】
また、管理センター60は、管理センター60で管理している太陽電池照明装置40に対して、管理センター用通信部601、管理通信部115を経由して、太陽電池照明装置40および太陽電池照明装置40が通信を管理する太陽電池照明装置4kの動作状態の確認や画像データの送信を指示する。太陽電池照明装置40は、管理センター60からの制御信号に含まれる指示に対応した応答を、管理通信部115、管理センター用通信部601を経由して、管理センター60に返信する。
【0147】
一般に、太陽電池照明装置システム4と管理センター60との間の距離は、太陽電池照明装置間の距離に比べて離れているので、管理通信部115は照明通信部112に比べてコストがかかる。そのため、すべての太陽電池照明装置40,4kに管理通信部115を備える代わりに、太陽電池照明装置システム4の全体で少なくとも1台、あるいは、太陽電池照明装置システム4のグループ単位で1台の管理通信部115を備えることで、システム全体のコストを低減することができる。この実施形態においては、太陽電池照明装置システム4の全体で1台の管理通信部115を太陽電池照明装置40が備える。
【0148】
太陽電池照明装置40は主照明装置の一例であり、太陽電池照明装置4kは副照明装置の一例である。また、太陽電池照明装置4kの撮像部109kは副撮像部の一例であり、画像蓄積部110kは、副画像保存部の一例である。
【0149】
なお、管理通信部115を備えた太陽電池照明装置40は、管理通信部115を備えていない太陽電池照明装置4kに比べて消費電力が大きいので、太陽電池照明装置40の太陽電池101と蓄電池103の容量を他の太陽電池照明装置4kの太陽電池101kと蓄電池103kの容量よりも大きくしてもよい。
【0150】
このように、第4実施形態に係る太陽電池照明装置システム4では、少なくとも1台の太陽電池照明装置40に、管理センター60と通信するための管理通信部115を備えることによって、管理通信部115を備える太陽電池照明装置40は直接管理センター60と通信することができる。一方、管理通信部115を備えない太陽電池照明装置4kは管理通信部115を備えた太陽電池照明装置40の管理通信部115を経由して管理センター60と通信することができる。
【0151】
以上のように、第4実施形態の太陽電池照明装置システム4は、太陽電池照明装置システム4を管理するための管理センター60を備える。太陽電池照明装置40は、管理センター60と情報の送受信を行なうための管理通信部115を含む。太陽電池照明装置4kは、太陽電池照明装置4kの周辺の画像を撮影するための撮像部109kと、撮像部109kで撮影された画像を保存する画像蓄積部110kとを含む。太陽電池照明装置4kの照明通信部112kは、太陽電池照明装置4kの画像蓄積部110kに保存される画像を、太陽電池照明装置40の照明通信部112に送信する。管理通信部115は、太陽電池照明装置40の画像蓄積部110に保存される画像を管理センター60に送信し、太陽電池照明装置40の照明通信部112が太陽電池照明装置4kの照明通信部112kから受信した画像を管理センター60に送信するように構成されている。
【0152】
このように、太陽電池照明装置4kの撮像部109kで撮影された画像は、太陽電池照明装置4kの画像蓄積部110kに保存される。太陽電池照明装置4kの画像蓄積部110kに保存される画像は、太陽電池照明装置4kの照明通信部112kから太陽電池照明装置40の照明通信部112に送信される。太陽電池照明装置40の照明通信部112が太陽電池照明装置4kの照明通信部112kから受信した画像は、太陽電池照明装置40の画像蓄積部110に保存されている画像とともに、管理通信部115によって管理センター60に送信される。すなわち、太陽電池照明装置4kの撮像部109kが撮影した画像は、太陽電池照明装置4kから直接、管理センター60に送信されるのではなく、一旦、太陽電池照明装置40を経由して管理センター60に送信される。したがって、太陽電池照明装置4kのそれぞれと管理センター60との間で長距離伝送を行なうための無線通信機などを必要とすることなく、太陽電池照明装置4kの撮像部109kが撮影した画像を管理センター60に送信することができる。
【0153】
このようにすることにより、太陽電池照明装置40と太陽電池照明装置4kのそれぞれが別々に管理センター60に画像等を送信する場合と比較して、太陽電池照明装置システム4の全体のコストを低減することができる。
【0154】
第4実施形態の太陽電池照明装置システム4のその他の構成と効果は、第1実施形態の太陽電池照明装置システム1と同様である。
【0155】
(第5実施形態)
第5実施形態の太陽電池照明装置システムが第4実施形態の太陽電池照明装置システムと異なる点としては、太陽電池の出力電圧が基準電圧より高い発電状態にある場合にのみ、管理センターに画像等の送信を開始する。第5実施形態の太陽電池照明装置システムの構成は、図8と図9に示す第4実施形態の太陽電池照明装置システム4と同様である。
【0156】
すなわち、第5実施形態においても、太陽電池照明装置システム4は、主照明装置として太陽電池照明装置40と、副照明装置として複数の太陽電池照明装置4kを備える。図9では、太陽電池照明装置システム4を構成する太陽電池照明装置の例として、主照明装置として太陽電池照明装置40と、副照明装置の一つとして太陽電池照明装置4kのみを示している。太陽電池照明装置40を主照明装置、太陽電池照明装置41,42,43…4nを副照明装置として説明する。この実施形態においては、副照明装置はn個、設置されている。以下、副照明装置のうちの任意の一つを、太陽電池照明装置4k(k=1,2,…,n)と表す。
【0157】
図10は、第5実施形態の太陽電池照明装置システムを構成する、1つの太陽電池照明装置における制御処理を順に示すフローチャートである。以下の各行程において、所定の判断の主体は制御部108(図9)である。
【0158】
図10に示すように、まず、ステップS401にて、太陽電池照明装置40の制御部108は、電源切替部102を経由して、太陽電池照明装置40の太陽電池101の出力電圧が所定の電圧として、基準電圧より高い発電状態にあるかどうかを確認する。この実施形態においては、基準電圧は、電源切替部102が蓄電池103に蓄積された電力を照明電源部104に供給するように切り替える電圧であるとする。太陽電池照明装置40の太陽電池101が発電状態になければ、太陽電池照明装置40の蓄電池103の消耗を防止するため、処理を終了する。太陽電池照明装置40の太陽電池101が発電状態にあれば、ステップS402に進み、太陽電池照明装置40の画像蓄積部110に保存されている画像を、管理通信部115から管理センター60に送信する。管理センター60から画像データの正常受信を示す応答信号を受信して、画像データの送信が正常に終了すれば、ステップS403では、送信を完了した画像データを画像蓄積部110から消去する。なお、画像データの送信が正常に終了したかどうかの判断は、他の方法で行われてもよい。
【0159】
一定量の画像データを送信する毎に、ステップS404にて、画像蓄積部110に保存されている画像データの量を調べ、すべての画像データの送信が完了しているかどうかを確認する。すべての画像データの送信が完了していなければ、すなわち、未送信の画像データが残っていれば、ステップS401に戻る。また、すべての画像データの送信が完了していれば、ステップS410に移行する。
【0160】
なお、太陽電池101の発電状態は随時変化するため、太陽電池照明装置40から管理センター60に画像データを送信している間に、太陽電池101の出力電圧が基準電圧より低くなる可能性がある。その場合、電源切替部102は、太陽電池101の出力電圧の低下を検知して、蓄電池103に蓄積された電力をDC−DCコンバータ106に供給するので、画像データの送信に支障は生じない。また、一定量の画像データを送信する毎に、太陽電池101の発電状態を調査するようにしているので、蓄電池103の消耗を最小限に抑えることができる。
【0161】
ステップS410では、太陽電池照明装置40の制御部108は、制御部108が有するカウンタiの初期値を1に設定する。また、制御部108が有するレジスタnに、第2識別番号記憶部116に記録されている識別番号の個数を設定する。この実施形態においては、レジスタnには、副照明装置である太陽電池照明装置4kの個数、すなわち、nが設定される。
【0162】
ここで、第2識別番号記憶部116には、1〜nのn個の識別番号が記憶されている。例えば、第2識別番号記憶部116の1番目に記憶されている識別番号には、太陽電池照明装置41が対応する。第2識別番号記憶部116のn番目に記憶されている識別番号には、太陽電池照明装置4nが対応する。ステップS411では、太陽電池照明装置40の制御部108は、第2識別番号記憶部116のi番目に記録されている識別番号に対応する太陽電池照明装置4iに、照明通信部112を介して、太陽電池照明装置4iの発電状態を問合せる。例えば、ステップS410においてカウンタiの値が1に設定されると、制御部108は、太陽電池照明装置41の発電状態を問い合わせる。
【0163】
ステップS412では、太陽電池照明装置4iの太陽電池101iの出力が基準電圧よりも高い発電状態であるかどうかを確認する。太陽電池照明装置4iが発電状態になければ、太陽電池照明装置4iの蓄電池103iの消耗を防止するため、画像データの転送処理を行わずに、ステップS416に移行する。太陽電池照明装置4iが発電状態にあれば、ステップS413に進み、太陽電池照明装置40の太陽電池101が発電状態にあるかどうかを調査する。太陽電池照明装置40の太陽電池101が発電状態になければ、蓄電池103の消耗を防止するため、処理を終了する。太陽電池照明装置40の太陽電池101が発電状態にあれば、ステップS414に進む。
【0164】
ステップS414では、太陽電池照明装置40の制御部108は、第2識別番号記憶部116のi番目に記録されている識別番号に対応する太陽電池照明装置4iに、照明通信部112を介して、太陽電池照明装置4iの画像蓄積部110iに画像が保存されているかどうかを問合せる。
【0165】
ステップS415では、太陽電池照明装置4iの画像蓄積部110iに画像データが保存されているかどうかを判断する。太陽電池照明装置4iの画像蓄積部110iに画像データが保存されていれば、画像データの転送処理を行うため、ステップS421に移行する。太陽電池照明装置4iの画像蓄積部110iに画像データが保存されていなければ、画像データの転送処理は必要ないので、ステップS416に進む。
【0166】
ステップS416では、カウンタiの値を1つ増加させる。ステップS417では、カウンタiの値が第2識別番号記憶部116に記録されている識別番号の個数nを超えたかどうかを判断する。カウンタiの値が第2識別番号記憶部116に記録されている識別番号の個数nを超えていなければ、第2識別番号記憶部116に記録されていて、まだ、通信をしていない太陽電池照明装置4iが存在するので、ステップS411に戻る。カウンタiの値が第2識別番号記憶部116に記録されている識別番号の個数nを超えていれば、第2識別番号記憶部116に記録されているすべての太陽電池照明装置4iとの通信を実行したので、処理を終了する。
【0167】
ステップS421では、太陽電池照明装置40の制御部108は、第2識別番号記憶部116のi番目に記録されている識別番号に対応する太陽電池照明装置4iに、照明通信部112を介して、画像データの送信を指示する。
【0168】
ステップS422では、太陽電池照明装置40の制御部108は、太陽電池照明装置4iから照明通信部112iを介して送られてくる画像データを、画像蓄積部110に保存する。
【0169】
ステップS423では、太陽電池照明装置40の制御部108は、太陽電池照明装置4iに、送信を完了した画像データを太陽電池照明装置4iの画像蓄積部110iから消去するように指示する。その結果、太陽電池照明装置4iは、画像蓄積部110iから対応する画像データを消去する。
【0170】
ステップS424では、太陽電池照明装置40の制御部108は、第2識別番号記憶部116のi番目に記録されている識別番号と、画像蓄積部110に保存されている画像データを、管理通信部115から管理センター60に送信する。そして、画像データの送信が正常に終了したら、ステップS425にて、送信を完了した画像データを画像蓄積部110から消去する。このようにして、一定量の画像データの転送処理(ステップS421〜ステップS425)が完了する毎に、ステップS411に移行する。
【0171】
以上の処理を、太陽電池照明装置40の太陽電池101と太陽電池照明装置4kの太陽電池101kが発電状態にある場合に繰り返すことによって、太陽電池照明装置40の蓄電池103と太陽電池照明装置4kの蓄電池103kの消耗を最低限に抑えながら、すべての太陽電池照明装置40,4kで保存されている画像データを管理センター60に送信することができる。
【0172】
また、太陽電池照明装置40では、管理センター60に送信を完了した画像データを消去するようにしているので、照明通信部112を介して通信を管理する他の太陽電池照明装置4kの台数分の画像メモリを画像蓄積部110に備える必要がなく、コストの増加を抑えることができる。
【0173】
以上のように、第5実施形態に従った太陽電池照明装置システムにおいては、制御部108は、太陽電池照明装置40の太陽電池101の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、太陽電池照明装置40の画像蓄積部110に保存される画像を管理通信部115が管理センター60に送信し、かつ、太陽電池照明装置40の照明通信部112が太陽電池照明装置4kの照明通信部112kから受信した画像を管理通信部115が管理センター60に送信するように、管理通信部115を制御する。
【0174】
このように、太陽電池照明装置40の太陽電池101の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、太陽電池照明装置40の管理通信部115と管理センター60との通信を行なうことによって、太陽電池照明装置40の蓄電池103の消耗を抑えることができる。
【0175】
また、第5実施形態の照明装置システムにおいては、制御部108は、太陽電池照明装置4kの太陽電池101kの出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、太陽電池照明装置4kの画像蓄積部110kに保存されている画像を、太陽電池照明装置4kの照明通信部112kが太陽電池照明装置40の照明通信部112に送信するように、照明通信部112と照明通信部112kと管理通信部115とを制御する。
【0176】
このように、太陽電池照明装置4kの太陽電池101kの出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、太陽電池照明装置4kの照明通信部112kと太陽電池照明装置40の照明通信部112とが通信を行なうことによって、太陽電池照明装置4kの蓄電池103kの消耗を抑えることができる。
【0177】
第5実施形態の太陽電池照明装置のその他の構成と効果は、第1実施形態の太陽電池照明装置1と同様である。
【0178】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【産業上の利用可能性】
【0179】
本発明は、昼間に太陽電池で発電された電力を蓄電池に充電すると共に、太陽電池および蓄電池の電力を使用して設置場所周辺の照明および映像監視を行う太陽電池照明装置システムに適用でき、例えば、公園や住宅街に設置される街路灯や常夜灯に利用することができる。
【符号の説明】
【0180】
1,2,3,4:太陽電池照明装置システム、10,1k,20,2k,30,3k,40,4k:太陽電池照明装置、60:管理センター、101,101k:太陽電池、103,103k:蓄電池、105,105k:照明部、107,107k:人検知部、108,108k:制御部、109,109k:撮像部、110,110k:画像蓄積部、112,112k:照明通信部、113,113k:第1タイマー部、114,114k:第2タイマー部、115:管理通信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主照明装置と副照明装置とを備え、
前記主照明装置と前記副照明装置とは、それぞれ、太陽電池と、前記太陽電池によって発電された電力によって充電される蓄電池と、前記蓄電池から供給される電力によって点灯される照明部とを含み、
前記主照明装置は、前記主照明装置の周辺の画像を撮影するための撮像部と、前記撮像部で撮影された画像を保存する画像保存部と、前記副照明装置と通信するための第1の照明通信部と、前記撮像部を制御する制御部とを含み、
前記副照明装置は、前記副照明装置の周辺に人がいることを検知するための副検知部と、前記主照明装置と通信するための第2の照明通信部とを含み、
前記第1の照明通信部と前記第2の照明通信部とは、互いに信号の送受信を行なうことが可能であるように構成され、
前記副照明装置は、前記副検知部が人を検知した場合に、前記第2の照明通信部を通して前記第1の照明通信部に信号を送信し、
前記主照明装置の前記制御部は、前記第1の照明通信部が前記第2の照明通信部から送信された信号を受信した場合に、前記撮像部が画像の撮影を行なうように前記撮像部を制御する、照明装置システム。
【請求項2】
複数の前記副照明装置を備え、
前記制御部は、
前記第1の照明通信部が前記第2の照明通信部から送信された信号を受信したときに、信号を送信した前記第2の照明通信部を有する前記副照明装置が前記主照明装置に隣接する前記副照明装置であるかどうかを判断し、
信号を送信した前記副照明装置が前記主照明装置に隣接する前記副照明装置である場合には、前記撮像部が画像の撮影を開始するように前記撮像部を制御し、
信号を送信した前記副照明装置が前記主照明装置に隣接しない前記副照明装置である場合には、前記撮像部が画像の撮影を開始しないように前記撮像部を制御する、請求項1に記載の照明装置システム。
【請求項3】
複数の前記副照明装置を備え、
前記主照明装置は、時間を計測する第1の計時部を含み、
前記制御部は、
前記第1の照明通信部が前記第2の照明通信部から送信された信号を受信したときに、前記第1の計時部が時間の計測を開始するように制御し、前記第1の計時部が所定の時間を計測したときに前記撮像部が画像の撮影を開始するように前記撮像部を制御する、請求項1に記載の照明装置システム。
【請求項4】
前記主照明装置は、前記主照明装置の周辺に人がいることを検知するための主検知部と、時間を計測する第2の計時部とを含み、
前記制御部は、
前記第1の照明通信部が前記第2の照明通信部から送信された信号を受信したときに、前記第2の計時部が時間の計測を開始するように制御し、
前記第2の計時部が所定の時間を計測するまでの間に前記主検知部によって人が検知されていない場合には、前記撮像部が画像の撮影を終了するように前記撮像部を制御し、
前記第2の計時部が時間の計測を開始してから所定の時間を計測するまでの間に前記画像保存部が保存した画像を消去する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の照明装置システム。
【請求項5】
当該照明装置システムを管理するための管理部を備え、
前記主照明装置は、前記管理部と情報の送受信を行なうための管理通信部を含み、
前記副照明装置は、前記副照明装置の周辺の画像を撮影するための副撮像部と、前記副撮像部で撮影された画像を保存する副画像保存部とを含み、
前記第2の照明通信部は、前記副画像保存部に保存される画像を前記第1の照明通信部に送信し、
前記管理通信部は、前記画像保存部に保存される画像を前記管理部に送信し、前記第1の照明通信部が前記第2の照明通信部から受信した画像を前記管理部に送信するように構成されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明装置システム。
【請求項6】
前記制御部は、
前記主照明装置の前記太陽電池の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、前記画像保存部に保存される画像を前記管理通信部が前記管理部に送信し、かつ、
前記第1の照明通信部が前記第2の照明通信部から受信した画像を前記管理通信部が前記管理部に送信するように、前記管理通信部を制御する、請求項5に記載の照明装置システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記副照明装置の前記太陽電池の出力電圧が所定の電圧よりも高い場合に、前記副画像保存部に保存される画像を前記第2の照明通信部が前記第1の照明通信部に送信するように、前記第1の照明通信部と前記第2の照明通信部とを制御する、請求項5または請求項6に記載の照明装置システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−213165(P2010−213165A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−59311(P2009−59311)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】