説明

照明装置

【課題】面状発光体と光電変換素子とを一体的な構造の機能要素として動作させることにより、発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めることができる照明装置を提供する。
【解決手段】本発明の照明装置1において、光学機能シート2は、フィルム基材の一面に面状発光体が付設され、他の一面に光電変換素子が付設された構成となっている。光センサ3が所定値以上の照度を検知すると、制御部5は、駆動部4を制御動して光学機能シート2を放射状に開花させ、光電変換素子を採光側にして太陽光発電を行い、電気エネルギーを蓄電池7に充電させる。光センサ3が所定値未満の照度を検知すると、制御部5は、駆動部4を制御して光学機能シート2を紡錘状に閉花させて、面状発光体を外面側にして蓄電池7からの電気エネルギーによって照明を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトロルミネッセンス素子(以下、EL素子という。)などの面状発光体と、太陽電池などの光電変換素子とを備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、EL素子などの面状発光体を光源に用いた照明装置が注目されている。このEL素子は、一般的に、陽極と陰極とによって発光層を挟んだ構成を有し、陽極と陰極との間に電圧を印加することにより、発光層が電界作用によって発光する素子であって、省エネルギー型の照明手段として利用されている。一方、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子を用いたいわゆる太陽電池は、自然環境にやさしいエネルギー源として活用が期待されている。このようなEL素子や太陽電池の一般的な動作原理は周知であるので、ここではそれらの説明を省略する。
【0003】
EL素子には、発光層がジアミン類などの有機化合物で構成された有機EL素子と、硫化亜鉛などの無機物で構成された無機EL素子とが存在するが、低コストかつフレキシブル性に優れているなどの理由から有機EL素子が好んで利用されている。有機EL素子を用いた照明装置としては、例えば、有機EL素子を内面に用いた面状発光体を放射状/紡錘状に開閉させて、点灯/消灯を行うことができる照明装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この照明装置は、有機EL素子を内面に有する面状発光体を複数枚備えていて、有機EL素子を内側にして複数枚の面状発光体を紡錘状(つぼみ状)に閉じたときに消灯し、有機EL素子が外側に開くように複数枚の面状発光体を放射状(花びら状)に開放したときに点灯するように構成されている。
【0004】
また、近年、光電変換素子を用いた太陽電池は、自然環境にやさしいエネルギー源として活用が期待されており、面状発光体と太陽電池とを組み合わせた照明装置も多く提案されている。このような、面状発光体と太陽電池とを組み合わせた照明装置として、例えば、LED(Light Emitting Diode)と、複数枚の花弁状シートが放射状に開花したり紡錘状に閉花したりするように構成された太陽電池とを組み合わせた街路灯の技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この技術によれば、受光センサが太陽光を検知すると、複数枚の花弁状シートの太陽電池が開いて太陽光発電を行い、受光センサが暗さを検知すると、花弁状シートの太陽電池が閉じると共に、太陽光発電によって蓄電器などに蓄えられた電気エネルギーによってLEDを点灯させることができる。
【0005】
また、照明器具のセード(電球のカバー)を、モータなどを使わず、形状記憶合金線などを用いて、電球の発する熱によって動かす技術もある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
また、観葉植物のような外観とすることで、デザイン性に優れて周囲との調和を十分に図ることができる太陽光発電を利用した照明装置の技術もある(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−3547号公報
【特許文献2】特開2011−40639号公報
【特許文献3】特開平1−146204号公報
【特許文献4】特開2000−231803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、有機EL素子を内面に有する複数枚の面状発光体を放射状/紡錘状に動かして、有機EL素子を点灯/消灯させることにより、点灯時には有機EL素子を花弁状に開いて照射エリアを広げ、消灯時には照明装置の発光部分である面状発光体を紡錘状につぼめてコンパクトに収納することができるが、発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めた技術ではない。
【0009】
また、特許文献2に開示された太陽電池付きLED街路灯は、受光センサが照度レベル
を検知するによって、太陽電池を開閉したり、別体のLEDを点灯/消灯したりするように構成されている。したがって、暗くなったときには不必要な太陽電池を紡錘状に閉じて受光面の汚れを防止すると共に、別体であるLEDを点灯させるという、構造的に独立した太陽電池とLEDの機能要素をそれぞれ個別に動作させるものであるので、これも発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めた技術ではない。
【0010】
また、特許文献3に開示された技術は、モータなどを使わないため、照明器具の重量を軽くすることはできるが、光電変換素子が使われておらず、これも発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めた技術ではない。
【0011】
また、特許文献4に開示された技術は、集光部や発光源が可動ではないため、これも発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めた技術ではない。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、面状発光体(例えば、EL素子)と光電変換素子(例えば、太陽電池)とを一体的な構造の機能要素として動作させることにより、発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めることができる照明装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の前記課題は、下記の手段により達成される。
【0014】
(1)面状基材の一面に面状発光体が付設され、他の一面に光電変換素子が付設された光学機能シートと、外光の照度を検知する光センサと、前記光電変換素子によって発電された電気エネルギーを充電する蓄電池と、前記光学機能シートの面を機械的に動かす駆動部と、前記光センサが検知した照度の情報に基づいて、前記光学機能シートの面が採光側/遮光側に動くように、前記駆動部の制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする照明装置。
【0015】
(2)前記光学機能シートは、前記光センサを支える支軸を中心に同心円状に配置された複数枚の花弁状シートであり、前記制御部は、前記光センサの検知した照度の情報に基づいて前記駆動部を制御することにより、前記複数枚の花弁状シートを、全体として放射状/紡錘状になるように動かすことを特徴とする(1)に記載の照明装置。
【0016】
(3)前記制御部は、前記光センサが所定値以上の照度を検知したとき、前記花弁状シートに付設された前記光電変換素子の面が採光側となるように、前記駆動部を制御して前記花弁状シートを放射状に開花させ、前記光電変換素子によって発電された電気エネルギーを前記蓄電池に充電させることを特徴とする(2)に記載の照明装置。
【0017】
(4)前記制御部は、前記光センサが所定値未満の照度を検知したとき、前記花弁状シートに付設された前記光電変換素子の面が遮光側となるように、前記駆動部を制御して前記花弁状シートを紡錘状に閉花させ、前記蓄電池に充電された電気エネルギーにより、前記花弁状シートの外面に位置した前記面状発光体を発光させることを特徴とする(2)または(3)に記載の照明装置。
【0018】
(5)前記花弁状シートは、前記面状基材がフレキシブル性を有し、かつ、電気信号を物理的運動量に変換するアクチュエータが該面状基材の面に沿って付設されたアクチュエータ付き光学機能シートであって、前記花弁状シートは、前記アクチュエータ付き光学機能シートに付設された前記アクチュエータによる少なくとも屈曲動作および湾曲動作のいずれかによって動くことを特徴とする(2)から(4)のいずれかに記載の照明装置。
【0019】
(6)さらに、前記駆動部が前記花弁状シートを動かすタイミングを設定するための操作部を備え、前記制御部は、前記光センサが検知した照度の情報に優先して、前記操作部によって設定されたタイミングに基づいて前記駆動部を制御することにより、前記花弁状シートを放射状/紡錘状に動かすことを特徴とする(2)から(5)のいずれかに記載の照明装置。
【0020】
(7)さらに、前記駆動部が前記花弁状シートを動かすタイミングを設定するための操作部を備え、前記制御部は、前記光センサが検知した照度の情報、または、前記操作部によって設定されたタイミングのいずれかに基づいて前記駆動部を制御することにより、前記花弁状シートを放射状/紡錘状に動かすことを特徴とする(2)から(6)のいずれかに記載の照明装置。
【0021】
(8)前記操作部を操作することによって、前記面状発光体の照度の調節が可能であることを特徴とする(6)または(7)に記載の照明装置。
【0022】
(9)さらに、人の有無を検知する人感センサを備え、前記制御部は、前記人感センサによる人の検知の有無によって、前記面状発光体の照度を変えることを特徴とする(1)から(8)のいずれかに記載の照明装置。
【0023】
(10)前記蓄電池は、前記面状基材として形成されたシート状蓄電池であることを特徴とする(1)から(9)のいずれかに記載の照明装置。
【0024】
(11)前記面状発光体は有機エレクトロルミネッセンス素子であり、前記光電変換素子は有機太陽電池であることを特徴とする(1)から(10)のいずれかに記載の照明装置。
【発明の効果】
【0025】
本発明の照明装置によれば、面状発光体と光電変換素子とを一体的な構造の機能要素として動作させることにより、発光効率と太陽エネルギーの利用効率の両方を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態に係る照明装置の構成を示す概要図である。
【図2】図1に示す光学機能シートのA部断面図である。
【図3】図1に示す照明装置における光学機能シートを花弁状にデザインした場合のイメージ図であり、(a)は花弁状シートが通常の状態、(b)は花弁状シートが放射状に開花した状態、(c)は花弁状シートが紡錘状に閉花した状態を示す。
【図4】図2に示す光学機能シートの構成の変形例を示す断面図である。
【図5】図3に示す花弁状の照明装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る照明装置の構成を示す概要図であり、(a)は夜間の照明時を示し、(b)は日中の太陽光発電時を示す。
【図7】本発明の第3実施形態において、花弁状シートの枚数を可変に構成した照明装置の外観斜視図である。
【図8】本発明に係る第4実施形態の照明装置に適用される蓄電池入り花弁状シートの構成を示す外観斜視図である。
【図9】本発明に係る第5実施形態の照明装置において、蓄電池入り花弁状シートの開閉駆動手段として開閉モータを用いた構成を示す外観斜視図である。
【図10】本発明に係る第6実施形態の照明装置において、蓄電池入り花弁状シート側に制御回路と開閉モータを搭載した構成を示す外観斜視図である。
【図11】本発明の第7実施形態における広葉樹型の照明装置の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
《概要》
本発明は、EL素子などの面状発光体と太陽電池などの光電変換素子とを一枚の面状基材(例えば、フィルム基材、ガラス基材など)の表裏に配置して光学機能シート(花弁状シートなど)とし、外光の照度(明るさ)に応じて複数の光学機能シートの表裏の位置が変化するように構成された照明装置である。
【0028】
例えば、光学機能シートが花弁状シートの場合、日中は太陽光を検知して花弁状シートを開花させ、その花弁状シートの一方の面に貼付された太陽電池により光発電を行って蓄電池に充電する。そして、夜間は花弁状シートを閉花させて、蓄電池に充電された電気エネルギーを利用して、花弁状シートの他方の面に貼付されたEL素子を発光させるように構成された照明装置である。
【0029】
これによって、太陽光の自然エネルギーを最大限に利用できると共に、面状発光体の発光効率を高くすることができる省エネルギー型の照明装置を実現することができる。さらには、EL素子などの面状発光体と太陽電池などの光電変換素子とを花弁状のシートの表と裏に備えるように構成することにより、デザイン性に優れ、かつ、自然界の営みに応じた昼夜のリズムで人の生活に安らぎを与え得る照明装置を実現することができる。
【0030】
以下、本発明に係る照明装置の複数の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態を説明するための全図において、同一の構成要素に原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明を適宜省略する。
【0031】
《第1実施形態》
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明装置の構成を示す概要図である。図1に示すように、照明装置1は、花弁のように放射状/紡錘状に開閉する複数枚の光学機能シート2と、その光学機能シート2の中心部に花芯状に形成された支軸3aと、その支軸3aの上端に配置され受光照度を検知する光センサ3と、光学機能シート2の一端部を駆動支点としてその光学機能シート2を放射状/紡錘状に動かす駆動部4と、光センサ3の検知した受光照度の情報(信号)に基づいて駆動部4の制御を行う制御部5と、主電源をON/OFFしたり、光学機能シート2を放射状/紡錘状に動かすタイミングを決めるためのタイマ設定を行ったりするユーザによって操作される操作部6と、光学機能シート2の一面側に付設された太陽電池(図示せず)の発電エネルギーを充電する蓄電池7と、照明装置1を外部電源8に接続するためのコンセント9とを備えて構成されている。なお、制御部5、操作部6、及び蓄電池7などは、照明装置1の重心を低くするように鉢10の内部に収納されていて、照明装置1が転倒しないように考慮されている。
【0032】
図2は、図1に示す光学機能シート2のA部断面図である。図2に示すように、光学機能シート2は、フィルム基材(面状基材)2aの外面側(図2における右側)に面状発光体2b(例えば、EL素子)が付設され、フィルム基材2aの内面側(図2における左側)に光電変換素子2c(例えば、有機太陽電池(OPV:Organic Photo Voltaic))が付設された構成となっている。なお、有機太陽電池は、塗布変換型有機化合物が塗布された太陽電池であって、軽量化、薄型化、及びフレキシブル性に優れているので、近年では広く汎用されている。また、面状発光体2bとしては、低コストでフレキシブル性に優れた有機EL素子を用いるのが好ましいが、その他のものを用いてもよい。
【0033】
次に、図1、図2に示すような構成の照明装置1の動作について説明する。照明装置1のコンセント9に外部電源8を接続し、ユーザが操作部6を操作して外部電源8からの電力をONにすると、まず、光センサ3および制御部5によって外光の照度をチェックする。このとき、外光の照度が所定の閾値(所定値)以上(すなわち、日中)であると、制御部5が光センサ3からの高照度信号によって駆動部4を制御して光学機能シート2を放射状に開放(開花)させる。これによって、光学機能シート2の内面側に付設された光電変換素子2cが外光に対して露出し、光電変換素子2cが外光(例えば、太陽光など)を受光して発電し、発電された電気エネルギーは制御部5による充電制御によって蓄電池7に充電される。
【0034】
次に、夕方から夜間にかけて外光が減ってきて(暗くなってきて)、光センサ3が検知する照度が所定の閾値(所定値)未満になると、制御部5が光センサ3からの低照度信号によって駆動部4を制御させて光学機能シート2を紡錘状に閉塞(閉花)させる。これによって、日中は下向きであった面状発光体2bが横の外向きとなる。このとき、まず、蓄電池7に充電しておいた電気エネルギーが面状発光体2bに供給されて、面状発光体2bが発光して照明となる。なお、蓄電池7の充電量が少なくなった場合は、外部電源8から電気エネルギーを供給して面状発光体2bの発光を継続させることができる。
【0035】
なお、光センサ3が検知する照度の閾値については、照明装置1を使用する環境や状況、あるいはユーザの嗜好などによって任意に調整できることが好ましい。外光が低照度から高照度に移行する場合に、光学機能シート2を駆動して光電変換素子2cにて充電を開始する場合の照度の閾値としては、例えば、約300Lux、約500Lux、約1000Luxなどが考えられる。なお、この閾値を高くすればするほど、充電時の充電効率は向上するが、充電時間は短くなるため、そのトレードオフの関係を考慮して閾値を決定すればよい。
【0036】
また、外光が高照度から低照度に移行する場合に、光学機能シート2を駆動して面状発光体2bにて発光を開始する場合の照度の閾値としては、例えば、約100Lux、約50Lux、約10Luxなどが考えられる。なお、この閾値を低くすればするほど、電力消費量を低減することができるが、暗くても面状発光体2bが発光していない時間が長くなるため、そのトレードオフの関係を考慮して閾値を決定すればよい。また、前記した2つの閾値は、異なる値であってもよいし、同じ値であってもよい。
【0037】
また、照明装置1の制御部5にタイマ機能を備え、駆動部4が光学機能シート2を放射状/紡錘状に動作させるタイミングを操作部6の操作によって設定できるようにしてもよい。この場合、制御部5は、光センサ3が検知した照度の情報に優先して、タイマ機能に設定されたタイミングに基づいて駆動部4を制御することにより、光学機能シート2を放射状/紡錘状に動かすことができる。あるいは、制御部5は、光センサ3が検知した照度の情報、および、タイマ機能に設定されたタイミング、のいずれかの条件が満たされたときに駆動部4を制御することにより、光学機能シート2を放射状/紡錘状に動かすようにしてもよい。
【0038】
図3は、図1に示す照明装置における光学機能シートを花弁状にデザインした場合のイメージ図であり、(a)は花弁状シートが通常の状態、(b)は花弁状シートが放射状に開花した状態、(c)は花弁状シートが紡錘状に閉花した状態を示している。
【0039】
これによって、花弁状シート12の花芯に相当する支軸3aの上端部に存在する光センサ3が所定値以上の照度(明るさ)を検知すると、図3(b)に示すように花弁状シート12が開花して内側面の光電変換素子2c(図2参照)が採光側(外光側)に露出して外光(太陽100からの光など)を受光して発電し、発電された電気エネルギーが蓄電池7(図1参照)に充電される。
【0040】
また、夕方から夜間にかけて外光が減り(暗くなり)、光センサ3が検知する照度が所定値未満になると、図3(c)に示すように花弁状シート12が閉花して、日中は遮光側(下向き)であった面状発光体2b(図2参照)が横の外向きになる。そして、蓄電池7に充電された電気エネルギーが面状発光体2bに供給されることで、その横の外向きの面状発光体2bが発光してフラワー状の照明となる。この場合、蓄電池7の充電量が少なくなった場合は、図1に示す外部電源8からの電気エネルギーの供給によって面状発光体2bの発光を継続させることができる。
【0041】
このようにして、花弁状シート12の内面と外面にそれぞれ光電変換素子2cと面状発光体2bを付設した照明装置11により、照明装置11の発光効率の向上と省エネルギー化を達成することができると共に、照明装置11のデザイン性の向上を図ることができる。また、図3に示すような花弁状シート12を用いた照明装置11における下部の形状を花瓶や植木鉢のような形状にして、窓際などに配置しておくことにより、視覚的な楽しみをユーザに与えることができる。
【0042】
さらに、花弁状シート12を用いた照明装置11における下部の花瓶や植木鉢の部分に、図1に示すような蓄電池7などを配置することにより、蓄電池7などの重量を生かして重心を低くすることができるので、照明装置11の転倒を防止することができる。
【0043】
また、上記の実施形態では、花弁状シート12の内面側に光電変換素子2cを付設し、外面側に面状発光体2bを付設したが、これらを逆の構成にして、花弁状シート12の内面側に面状発光体2bを付設し、外面側に光電変換素子2cを付設するようにしてもよい。これにより、日中は花弁状シート12が閉花して採光側の光電変換素子2cによる発電で蓄電池7を充電する。一方、夜間は花弁状シート12が開花して、日中においては遮光側にあった面状発光体2bが周囲環境側に向くため、蓄電池7による電気エネルギーによって面状発光体2bを発光させることができる。
【0044】
図4は、図2に示す光学機能シート2の構成の変形例を示す断面図である。すなわち、図2に示すフィルム基材2aの代わりに、図4に示すようにシート状蓄電池2dを配置し、このシート状蓄電池2dの一方の面側(例えば、外面側(図4の右側))に面状発光体2bを貼付し、他方の面側(例えば、内面側(図4の左側))に光電変換素子2cを貼付してもよい。このようにして、図4に示すような構成の蓄電池入り花弁状シート12aにすることにより、蓄電池を別の場所に配置する必要がなくなるので、コンパクトな照明装置を実現することができる。
【0045】
図5は、図3に示す花弁状の照明装置11の動作の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは日中モードと夜間モードとからなっている。まず、日中モードにおいては、ユーザによる操作部6の操作によって主電源がONされると(ステップS1)、光センサ3および制御部5によって照度チェックが行われる(ステップS2)。ここで、日中であって照度が所定値以上の場合には(ステップS2で「高い」)、制御部5によって蓄電池7の充電量がチェックされ(ステップS3)、蓄電池7の充電量が不足している場合には制御部5が駆動部4を制御することで花弁状シート12を開花させて(ステップS4)、花弁状シート12の内面側に付設された光電変換素子2cによる発電で蓄電池7への受光充電を行う(ステップS5)。このようにして、照度チェックを常時行いながらステップS2〜S5を繰返し、日中の間は光電変換素子2cによって太陽光による充電を継続する。
【0046】
なお、ステップS3において蓄電池7の充電量が充分である場合には、光電変換素子2cによる充電は一時停止して(ステップS6)、照度チェックを継続する(ステップS2)。なお、このとき、花弁状シート12は、開花状態を維持してもよいし、閉花状態に変化させてもよい。
【0047】
次に、夜間モードにおいては、ユーザによる操作部6の操作によって主電源がONされると(ステップS1)(あるいは日中モードからの継続で)、光センサ3および制御部5によって照度チェックが行われる(ステップS2)。ここで、夜間であって照度が所定値未満の場合には(ステップS2で「低い」)、制御部5によって蓄電池7の充電量がチェックされ(ステップS13)、蓄電池7の充電量がある場合には(「有」)、制御部5が駆動部4を制御することで花弁状シート12を閉花させて(ステップS14)、蓄電池7からの電気エネルギーによって面状発光体2bによる発光を行う(ステップS15)。このようにして、照度チェックを常時行いながらステップS2、S13〜S15を繰返し、夜間の間は面状発光体2bによる照明を継続する。
【0048】
なお、ステップS13において蓄電池の充電量がない場合には(「無」)、制御部5によって外部電源8が利用可能であるか否かがチェックされ(ステップS16)、外部電源8が利用可能であれば、制御部5が駆動部4を制御することで花弁状シート12を閉花させて(ステップS14)、外部電源8からの電力によって面状発光体2bによる発光を行う(ステップS15)。一方、ステップS16で外部電源が利用不可であれば、処理を終了する。
【0049】
《第2実施形態》
図6は、本発明の第2実施形態に係る照明装置の構成を示す概要図であり、(a)は夜間の照明時を示し、(b)は日中の太陽光発電時を示している。図6に示すように、光学機能シートとして、フレキシブル性を有するフィルム状のアクチュエータ付光学機能シート22を用いることにより、アクチュエータ付光学機能シート22を実際の花のように湾曲させたり屈曲させたりすることができる。なお、ここで言うアクチュエータとは、外部から電気信号を与えられることによって伸縮、屈曲、湾曲などを行う素子である。したがって、アクチュエータ付光学機能シート22に対して外部から電気信号を与えることにより、そのアクチュエータ付光学機能シート22を湾曲させたり屈曲させたりすることができる。
【0050】
すなわち、図6(a)に示すように、夕方から夜間にかけて周囲が暗くなり、光センサ3が検知する照度が一定値未満になると、フィルム基材に付設されたアクチュエータ(図示せず)が、制御部5(図1参照)からの電気信号によって所定の動作を行うため、アクチュエータ付光学機能シート22は紡錘状に閉じる。これによって、照明装置21は、アクチュエータ付光学機能シート22の外面に付設された面状発光体2bによって照明を行うことができる。
【0051】
また、図6(b)に示すように、日中において光センサ3が所定値以上の照度を検知すると、アクチュエータ付光学機能シート22は、フィルム基材に付設されたアクチュエータの動作によって放射状に開く。これによって、アクチュエータ付光学機能シート22の内面に貼付された光電変換素子2cによって太陽光発電を行うことができる。このとき、光センサ3と制御部5によって光源(太陽)の方向を特定し、光源方向情報(信号)をアクチュエータ付光学機能シート22へ送信する。これにより、例えば、太陽100が図の左上方に存在するときは、光センサ3からの光源方向情報に基づいて、図の右側のアクチュエータ付光学機能シート22は位置aから位置bへ上方移動して開き角度を変化させる。
【0052】
なお、光源の方向は、例えば、光センサ3を複数設置しておき、それぞれの光検出強度によって特定することができる。そうすれば、それぞれの光センサ3の照度情報に基づいて、アクチュエータ付光学機能シート22のそれぞれのアクチュエータを個別に屈曲または湾曲させることができるので、光源の位置に応じてそれぞれのアクチュエータ付光学機能シート22を最適な受光姿勢に制御することができる。なお、アクチュエータ付光学機能シート22は、光学機能シート(または、花弁状シート)にバイメタルやマイクロマシンなどを付設することによって実現することができる。
【0053】
このようにして、光源である太陽の位置に向くように、それぞれのアクチュエータ付光学機能シート22の開き角度を変化させることにより、光電変換素子2cの発電効率を向上させることができる。
【0054】
《第3実施形態》
次に、本発明の第3実施形態として、花弁状シートの枚数を可変に構成した照明装置について説明する。図7は、本発明の第3実施形態において、花弁状シートの枚数を可変に構成した照明装置の外観斜視図である。
【0055】
図7に示すように、照明装置31では、台座34において、光センサ3の支軸3aから等距離の位置に複数のスリット35が形成されている。一方、花弁状シート32の差込端部32aには、光電変換素子出力端子32b、面状発光体入力端子32c、及びグランド端子32dが取り付けられている。また、差込端部32aの先端部には、突起状の逆差し防止キー32eが形成され、差込端部32aの側部には、花弁状シート32の外れを防止するためのロックキー溝32fが形成されている。そして、花弁状シート32の差込端部32aが差し込まれるスリット35の側にも、それぞれ対応する端子と接触するように導体接点が形成されていると共に、逆差し防止キー32eやロックキー溝32fに係合する係合部が形成されている。この場合、駆動部4によってスリット35の角度を変えることで、花弁状シート32の位置(向き)を変えることができる。
【0056】
なお、花弁状シート32は、その一面に光電変換素子(図示省略)が貼付され、他の一面には面状発光体(図示省略)が付設されている。ユーザは、使用する花弁状シート32の枚数を自由に決定し、その枚数の花弁状シート32の差込端部32aを、本体側の台座34のスリット35に順次差し込む。このようにして、台座34のスリット35に花弁状シート32を任意に抜き差しできるようにすることにより、使用する花弁状シート32の枚数を可変にすることができ、照明装置31のデザイン性が高まる。また、花弁状シート32として、様々な色や形状のものを用意しておけば、ユーザがそのバリエーションを楽しむことができる。なお、こうした利点を享受するために、差込端子32の形状、端子の配列などが標準化されていることが望ましい。
【0057】
《第4実施形態》
図8は、本発明に係る第4実施形態の照明装置に適用される蓄電池入り花弁状シートの構成を示す外観斜視図である。すなわち、前述の図7に示すような本体側の台座34を使用して図8に示すような蓄電池入り花弁状シート42を使用した照明装置を構成することもできる。この場合の蓄電池入り花弁状シート42は、前述の図4に示したように、シート状蓄電池2dの一方の面側(例えば、外面側)に面状発光体2bを付設し、他方の面側(例えば、内面側)に光電変換素子2cを付設したものである。
なお、蓄電池は充放電により性能が劣化するが、この構造では鉢10に蓄電池を持つ必要が無く、蓄電池の劣化した花弁のみを交換すればよいため、この照明装置を長期にわたり使用することができる。
【0058】
また、図8に示すように、蓄電池入り花弁状シート42の差込端部42aに、蓄電池端子42g、光電変換素子出力端子42b、面状発光体入力端子42c、及びグランド端子42dを取り付ける。また、差込端部42aの先端部に突起状の逆差し防止キー42eを形成し、差込端部42aの側部に蓄電池入り花弁状シート42の外れを防止するためのロックキー溝42fを形成する。そして、蓄電池入り花弁状シート42の差込端部42aが差し込まれる図7のスリット35の側にも、それぞれ対応する端子と接触するように導体接点を形成すると共に、逆差し防止キー42eやロックキー溝42fに係合する係合部を形成する。なお、蓄電池入り花弁状シート42を用いた照明装置を構成する場合は、重心の位置が低くなるように鉢の中にダミーの重りなどを詰めておくことが望ましい。
【0059】
このようにして、蓄電池入り花弁状シート42を用いた照明装置を実現することができる。
【0060】
《第5実施形態》
図9は、本発明に係る第5実施形態の照明装置において、蓄電池入り花弁状シートの開閉駆動手段として開閉モータを用いた構成を示す外観斜視図である。すなわち、図9に示すように、蓄電池入り花弁状シート52の駆動側端部には、その蓄電池入り花弁状シート52を駆動するための開閉モータ53が取り付けられている。この場合、スリット35の角度を変えることなく、開閉モータ53を作動させることで、花弁状シート32の位置(向き)を変えることができる。
【0061】
したがって、蓄電池入り花弁状シート52の差込端部52aには、モータ給電端子52h、蓄電池端子52g、光電変換素子出力端子52b、面状発光体入力端子52c、及びグランド端子52dが取り付けられている。また、差込端部52aの先端部には突起状の逆差し防止キー52eが形成され、差込端部52aの側部には蓄電池入り花弁状シート52の外れを防止するためのロックキー溝52fが形成されている。そして、蓄電池入り花弁状シート52の差込端部52aが差し込まれる図7のスリット35の側にも、それぞれ対応する端子と接触するように導体接点が形成されていると共に、逆差し防止キー52eやロックキー溝52fに係合する係合部が形成されている。なお、蓄電池入り花弁状シート52の断面構成は図4に示すようになっている。
【0062】
このようにして、開閉モータ53を用いた蓄電池入り花弁状シート52を実現することができる。
【0063】
《第6実施形態》
図10は、本発明に係る第6実施形態の照明装置において、蓄電池入り花弁状シート側に制御回路と開閉モータを搭載した構成を示す外観斜視図である。図10に示すように、蓄電池入り花弁状シート62は、その内部にシート状蓄電池(図示せず)を挟んで、表面側に面状発光体2bが貼付され、裏面側に光電変換素子2cが貼付されている。また、光センサ3が蓄電池入り花弁状シート62の上部において表裏を貫通して設置されている。
【0064】
さらに、蓄電池入り花弁状シート62の下部には、その蓄電池入り花弁状シート62を開閉するための開閉モータ53が設置され、差込端部62aには、光センサ3からの情報に基づいて面状発光体2b、光電変換素子2c、及び開閉モータ53の制御とシート状蓄電池(図示せず)の充電制御とを行う制御回路67が内蔵されている。したがって、差込端部62aには、図9に示すような各種の端子は設けられていない。また、差込端部62aの逆差し防止キー62eに隣接して外部電源入力端子68が設けられている。
【0065】
このような構成にすることにより、蓄電池入り花弁状シート62の差込端部62aを、例えば、図7に示すような照明装置本体部の台座34のスリット35に差し込むだけで、外部電源8がなくても、光センサ3が検出した照度レベルに基づいて蓄電池入り花弁状シート62を開花または閉花させ、高照度のときは光電変換素子2cによる太陽光発電及び蓄電池への充電を行い、低照度のときは面状発光体2bによる照明を行う。このようにして、差込端部62aに内蔵された制御回路67によって面状発光体2bと光電変換素子2cとの切り替え制御を行うことができる。このため、全く電気回路を持たない鉢10であっても、この花弁状シート62による照明を楽しむことができる。また、花弁状シート62に電源供給する場合も、制御用の配線が不要なため、簡便に鉢10および台座34を構成できる。
【0066】
また、蓄電池入り花弁状シート62に内蔵されたシート状蓄電池の容量が不足した場合は、外部電源8から外部電源入力端子68に電力を供給することにより、蓄電池入り花弁状シート62を開閉して光電変換素子2cによる太陽光発電及び蓄電池への充電と、面状発光体2bによる照明との切り替え制御を行うことができる。
【0067】
さらに、有線または無線の通信手段を用いて、光電変換素子2cによる太陽光発電及び蓄電池への充電と、面状発光体2bによる照明との切り替え制御を行うことができる。また、有線の場合は、外部電源入力端子68を通して電力線に制御信号を重畳させる電力線通信によって、光電変換素子2cと面状発光体2bとの切り替え制御を行うこともできる。
【0068】
《第7実施形態》
図11は、本発明の第7実施形態における広葉樹型の照明装置の外観斜視図である。すなわち、図11に示すように、この照明装置70は、広葉樹71においてそれぞれが葉形状の複数の光学機能シート72を備えて構成されている。光学機能シート72には、光電変換素子と面状発光体が両面に付設されている。また、広葉樹71の高い位置に光センサ3が設置されている。さらに、制御部(不図示)や蓄電池(不図示)は鉢73の中に収納されて重心が低い状態になっている。また、光電変換素子、面状発光体、及び光センサ3と制御部や蓄電池とを接続する信号線や電力線は広葉樹71の幹の中に配線されている。
【0069】
このような構成により、日中においては、光センサ3の高照度信号に基づいて、制御部が広葉樹71の光学機能シート72の光電変換素子の面を太陽に向けるように制御を行う。これによって、光電変換素子の発電によって鉢73内の蓄電池を充電することができる。また、夜間においては、光センサ3の低照度信号に基づいて、制御部が、広葉樹71の光学機能シート72の面状発光体の面を、室内を照らすのに適切な方向に向けるように制御を行う。これによって、面状発光体は蓄電池からの電力によって発光し、広葉樹71から照明を行うことができる。このようにして、前述の各実施形態のような花弁状シートに限らず、広葉樹71を模した照明装置70を実現することができる。
【0070】
《まとめ》
以上、本発明に係る照明装置の実施形態について具体的に説明したが、本発明は前述した各実施形態の内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、人の有無を検知する人感センサを組み合わせてもよい。そして、人感センサによって人の有無を検知し、室内に人がいるときは照度を高くし、無人のときは照度を低くする(あるいは、照明を消す)ように、面状発光体の照度調節を行うようにしてもよい。このような構成によって、さらに省エネルギーの照明装置を実現することができる。
また、EL素子を光センサとして使用してもよい。
【符号の説明】
【0071】
1、11、21、31、70 照明装置
2、72 光学機能シート
2a フィルム基材
2b 面状発光体
2c 光電変換素子
2d シート状蓄電池
3 光センサ
3a 支軸
4 駆動部
5 制御部
6 操作部
7 蓄電池
8 外部電源
9 コンセント
10、73 鉢
12、32 花弁状シート
12a、42、52、62 蓄電池入り花弁状シート
22 アクチュエータ付光学機能シート
32a、42a、52a、62a 差込端部
32b、42b、52b 光電変換素子出力端子
32c、42c、52c 面状発光体入力端子
32d、42d、52d グランド端子
32e、42e、52e、62e 逆差し防止キー
32f、42f、52f ロックキー溝
34 台座
35 スリット
42g、52g 蓄電池端子
52h モータ給電端子
53 開閉モータ
62 蓄電池入り花弁状シート
67 制御回路
68 外部電源入力端子
71 広葉樹
100 太陽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面状基材の一面に面状発光体が付設され、他の一面に光電変換素子が付設された光学機能シートと、
外光の照度を検知する光センサと、
前記光電変換素子によって発電された電気エネルギーを充電する蓄電池と、
前記光学機能シートの面を機械的に動かす駆動部と、
前記光センサが検知した照度の情報に基づいて、前記光学機能シートの面が採光側/遮光側に動くように、前記駆動部の制御を行う制御部と、
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記光学機能シートは、前記光センサを支える支軸を中心に同心円状に配置された複数枚の花弁状シートであり、
前記制御部は、前記光センサの検知した照度の情報に基づいて前記駆動部を制御することにより、前記複数枚の花弁状シートを、全体として放射状/紡錘状になるように動かす
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記光センサが所定値以上の照度を検知したとき、前記花弁状シートに付設された前記光電変換素子の面が採光側となるように、前記駆動部を制御して前記花弁状シートを放射状に開花させ、前記光電変換素子によって発電された電気エネルギーを前記蓄電池に充電させる
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記光センサが所定値未満の照度を検知したとき、前記花弁状シートに付設された前記光電変換素子の面が遮光側となるように、前記駆動部を制御して前記花弁状シートを紡錘状に閉花させ、前記蓄電池に充電された電気エネルギーにより、前記花弁状シートの外面に位置した前記面状発光体を発光させる
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記花弁状シートは、
前記面状基材がフレキシブル性を有し、かつ、電気信号を物理的運動量に変換するアクチュエータが該面状基材の面に沿って付設されたアクチュエータ付き光学機能シートであって、
前記花弁状シートは、前記アクチュエータ付き光学機能シートに付設された前記アクチュエータによる少なくとも屈曲動作および湾曲動作のいずれかによって動く
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
さらに、前記駆動部が前記花弁状シートを動かすタイミングを設定するための操作部を備え、
前記制御部は、前記光センサが検知した照度の情報に優先して、前記操作部によって設定されたタイミングに基づいて前記駆動部を制御することにより、前記花弁状シートを放射状/紡錘状に動かす
ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
さらに、前記駆動部が前記花弁状シートを動かすタイミングを設定するための操作部を備え、
前記制御部は、前記光センサが検知した照度の情報、または、前記操作部によって設定されたタイミングのいずれかに基づいて前記駆動部を制御することにより、前記花弁状シートを放射状/紡錘状に動かす
ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記操作部を操作することによって、前記面状発光体の照度の調節が可能である
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
さらに、人の有無を検知する人感センサを備え、
前記制御部は、前記人感センサによる人の検知の有無によって、前記面状発光体の照度を変える
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記蓄電池は、前記面状基材として形成されたシート状蓄電池である
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記面状発光体は有機エレクトロルミネッセンス素子であり、前記光電変換素子は有機太陽電池である
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−256525(P2012−256525A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129184(P2011−129184)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】