説明

照明装置

【課題】薄型化が可能な照明装置の提供。
【解決手段】基板1と、第1照明光を発する第1照明部2と、第1照明部2よりも狭い範囲に第2照明光を発する第2照明部3と、を備えた照明装置10。第1照明部2は、基板1の基準面1aに沿うシート状の導光体12と、導光体12に光を導入し面方向に伝搬させて前記第1照明光を得る第1光源とを有する。第2照明部3は、基板1の基準面1aに実装された第2光源13と、第2光源13からの光を傾斜方向に向けて前記第2照明光とする光路変更部14を有する。光路変更部14は、光の出射範囲を狭める集光素子21と、光を屈折させて傾斜方向に向ける光屈折素子22とを有する。基板1の基準面1aに、基準面1aとは反対面側に向けて凹む凹状部8dが形成されている。第2光源13は、凹状部8d内に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の室内灯などに使用できる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の室内灯などに用いられる照明装置としては、広い範囲(例えば車内全体)を照明するルームランプと、狭い範囲(例えば運転者や助手席の同乗者の手元)を選択的に照明するマップランプとを備えたものがある。
前記マップランプには、例えば運転席および助手席の方向に照明光が向けられるように、傾斜配置した光源(LED等)等を用いることができる(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−094317号公報
【特許文献2】特開2010−149762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記照明装置では、傾斜配置された光源等に大きなスペースが必要となるため全体の厚さ寸法が大きくなるため、薄型化は難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、薄型化が可能な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、基板と、第1照明光を発する第1照明部と、前記第1照明部よりも狭い範囲に第2照明光を発する第2照明部と、を備え、前記第1照明部が、前記基板の基準面に沿うシート状の導光体と、前記導光体に光を導入し面方向に伝搬させて前記第1照明光を得る第1光源とを有し、前記第2照明部が、前記基板の基準面側に実装された第2光源と、前記第2光源からの光を前記基板に垂直な方向に対し傾斜した方向に向けて前記第2照明光とする光路変更部とを有し、前記基板の基準面に、前記基準面とは反対面側に向けて凹む凹状部が形成され、前記第2光源は、前記凹状部内に設けられている照明装置を提供する。
本発明の照明装置は、前記基板が、取付口部を有する基板本体と、前記凹状部を有する凹状構造体とを備え、前記凹状構造体が、前記取付口部の周縁部に着脱自在に取付け可能である構成を採用できる。
前記凹状構造体は、前記取付口部の周縁部にネジ嵌合により取付け可能であり、ネジ嵌合の状態に応じて前記基板の厚さ方向の位置を調整できる構成とすることができる。
前記凹状部は、前記基板に一体に形成された凹状構造部の内面であってもよい。
前記凹状部の内面の少なくとも一部は、前記第2光源からの光を反射する反射面とされていてもよい。
前記凹状部の内面の少なくとも一部は、前記第2光源からの光を吸収する光吸収面とされていてもよい。
前記光路変更部は、前記光の出射範囲を狭める集光素子と、前記光を屈折させて前記基板に垂直な方向に対し傾斜した方向に向ける光屈折素子とを有する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、基板の基準面に凹状部が形成され、凹状部内に第2光源が設けられているため、内部構造(基板、第1照明部、第2照明部等)の厚さ寸法を増大させることなく、第2光源と光路変更部との距離を十分に確保し、良好な特性を有する第2照明光を得ることができる。従って、照明装置の薄型化を図ることができる。
また、光路変更部を装置前面側に突出させなくても、第2光源と光路変更部との間の距離を十分に確保できるため、照明装置の表面を平坦に形成することができる。よって、操作しやすさ、美観、製造容易性などの点で好適である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の照明装置の第1の実施形態の全体断面図であり、図7のA1−A1断面を示す図である。
【図2】図1の照明装置の主要部を示す断面図である。
【図3】図1の照明装置の第2照明部を示す断面図であり、(a)は凹状構造体を基板本体に取り付けた状態であり、(b)は凹状構造体の高さ位置を(a)の状態に対し変更した状態であり、(c)は凹状構造体を基板本体から取り外した状態である。
【図4】図1の照明装置の集光素子と光屈折素子を示す断面図である。
【図5】図1の照明装置の集光素子と光屈折素子を示す拡大断面図である。
【図6】図1の照明装置の全体断面図であり、図7のA2−A2断面を示す図である。
【図7】図1の照明装置を示す平面図である。
【図8】図1の照明装置の第2照明部を分解して示す断面図であり、図7のX方向に沿う断面図である。
【図9】図1の照明装置の第1照明部を分解して示す断面図であり、図7のY方向に沿う断面図である。
【図10】図1の照明装置の第1照明部を示す断面図である。
【図11】図1の照明装置に使用できる基板の一例の下面図である。
【図12】図1の照明装置に使用できる基板の一例の断面図である。
【図13】本発明の照明装置の第2の実施形態の第2照明部を示す断面図である。
【図14】本発明の照明装置の第3の実施形態の第2照明部を示す断面図である。
【図15】本発明の照明装置の第4の実施形態の第2照明部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である照明装置10の全体断面図であり、図7のX方向に沿う断面(A1−A1断面)を示す図である。図2は、照明装置10の主要部を示す断面図である。図3は、照明装置10の第2照明部3を示す断面図である。図4は、照明装置10の集光素子21と光屈折素子22を示す断面図である。図5は、集光素子21と光屈折素子22を示す拡大断面図である。図6は、照明装置10の全体断面図であり、図7のA2−A2断面を示す図である。図7は、照明装置10の平面図である。図8は、照明装置10の第2照明部3を分解して示す断面図であり、図7のX方向に沿う断面図である。図9は、照明装置10の第1照明部2を分解して示す断面図であり、図7のY方向に沿う断面図である。図10は、照明装置10の第1照明部2の断面図である。図11は、照明装置10に使用できる基板1の一例の下面図である。図12は、照明装置10に使用できる基板1の一例の断面図である。
【0009】
図1、図2、図6および図7に示すように、照明装置10は、基板1と、第1照明光を発する第1照明部2と、第1照明部2よりも狭い範囲に第2照明光を発する第2照明部3と、これらを覆うカバー部4と、カバー部4が取り付けられるフレーム部5とを備えている。
照明装置10は、例えば車両の天井部に設置して、室内灯として使用できる。図1および図6に示すように、照明装置10は、例えばフレーム部5を車両の内装材6に固定することで車両内に設置できる。
【0010】
図6および図7に示すように、第1照明部2は、基板1の一方の面1a(下面または表面)(以下、基準面1aという)に沿って設置されたシート状の導光体12と、導光体12に光を導入する第1光源11とを備えている。第1照明部2は、広い範囲(例えば車内全体)を照明するルームランプとして使用できる。
【0011】
第1光源11は、基板1の基準面1aに実装された1または複数の光源11aからなる。この例では、図7に示すように、第1光源11は複数の光源11aからなり、これら光源11aは、導光体12の一端縁部12aに沿って並べられている。
この例の光源11aが設けられた一端縁部12aは、平面視略矩形の導光体12の4つの辺部のうち1つであり、詳細には、略長方形の導光体12の一方の長辺である。
光源11aは、一端縁部12aの長さ方向の中央部を含む一部範囲に設置することができる。光源11aの設置数および位置は、導光体12内に導入して面発光させた第1照明光の明るさに不均一が生じることがないように定められる。
【0012】
図9および図10に示すように、光源11aは、発光面11bを導光体12の一端縁部12aの端面12bに対面させて設置される。
光源11aとしては、発光ダイオード(以下、LEDという)(発光素子)を使用できる。なお、光源11aとして使用される発光素子は、LEDに限らず、冷陰極管などでもよい。
【0013】
導光体12は、透明な光透過性樹脂からなり、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)のエラストマー、ウレタンアクリレート等を用いることができる。
図10に示すように、導光体12の厚さT1は、光源11aの高さH1と同じ、またはこれより大きく設定すると、光源11aからの光の導入効率を高め、第1照明光の輝度および照度を高めることができる。
【0014】
図10に示すように、導光体12の基板1側の面である上面12c(一方の面または裏面)には、入射光を散乱させて導光体12の下面12d(他方の面または表面)側に取り出す(出射させる)光取出部16を形成することができる。光取出部16は、上面12cの一部または全部の領域に形成することができる。光取出部16が広い範囲に形成されることによって、導光体12内の光は、面的な発光(第1照明光)として下面12d側に取り出される。
光取出部16は、上面12cのほぼ全域にわたって均一に形成することによって、導光体12のほぼ全域を面的に発光させることができる。第1照明部2は、面状発光装置として機能する。
【0015】
光取出部16は、例えば印刷により形成された複数の微小ドット状のインク層(以下、単に微小ドットという)とすることができる。微小ドットの平面視形状は円形、楕円形、多角形(矩形等)など任意としてよい。微小ドットはスクリーン印刷法、グラビア印刷法、パッド印刷法などの印刷法により形成することができる。
【0016】
微小ドットを構成するインクとしては、例えば顔料として酸化チタンを用いた白色インクが好適である。酸化チタンは白色顔料として機能するため、前記インクは白色を呈する。インクの酸化チタン含有率は、5〜50質量%以上、好ましくは10〜40質量%以上とすると高輝度が得られる。
酸化チタンとしては、ルチル型、アナターゼ型等があり、特に、ルチル型の酸化チタンが好ましい。
白色光を発光させるためには可視光全域を満遍なく散乱させる必要がある。ここで、散乱させる波長と、酸化チタンの粒径の関係を考慮すると、酸化チタンの粒径は10nm〜0.5μmが望ましい。
なお、光取出部はインク層に限らず、導光体表面に形成された切り欠きでもよいし、サンドブラスト等によって形成した粗面部などであってもよい。
【0017】
図1および図6に示すように、基板1の他方の面1b(上面または裏面)(詳しくは基板本体7の他方の面7d(上面または裏面))には、例えば光源11、13の点灯、消灯、光量調整などを行うための半導体素子などの電子部品17(17a、17b)が実装されている。電子部品17としては、抵抗、IC、その他、公知のものを使用できる。基板1の面1b(7d)には、電子部品17の電気的な接続等のための導電体からなる配線を形成することができる。
【0018】
図6、図9および図10に示すように、第1光源11および導光体12の一端縁部12aを含む範囲の下面側には、遮光性を有するマスク18を設けることができる。図示例のマスク18は、第1光源11から導光体12の一端縁部12aにかけて形成されている。マスク18には、白色材料を使用するのが好ましい。
マスク18を設けることによって、第1光源11からの光が外部に漏れるのを防ぎ、前記光の導光体12への導入効率を高めることができる。また、第1光源11およびその近傍における輝度が局所的に高くなるのを防ぐことができる。
【0019】
図1〜図5および図7に示すように、第2照明部3は、基板1の基準面1a側に実装された第2光源13と、第2光源13からの光を基板1に垂直な方向V1に対し傾斜した方向に向けて第2照明光とする光路変更部14とを有する。
第2照明部3は、狭い範囲(例えば運転者や助手席の同乗者の手元)を選択的に照明するマップランプ(スポットランプ)として使用できる。
【0020】
図1、図2および図7に示すように、この例では、2つの第2光源13が互いに離間して基板1に設けられている。
第2光源13としては、発光ダイオード(以下、LEDという)(発光素子)を使用できる。なお、第2光源13として使用される発光素子は冷陰極管などでもよい。第2光源13の数は図示例に限らず、1であってもよいし、3以上であってもよい。
【0021】
図3は第2照明部3を示す断面図であり、(a)は凹状構造体8を基板本体7に取り付けた状態であり、(b)は凹状構造体8の高さ位置を(a)の状態に対し変更した状態であり、(c)は凹状構造体8を基板本体7から取り外した状態である。
図3(a)に示すように、基板1は、取付口部7aが形成された平板状の基板本体7と、取付口部7aを塞いで基板本体7に取り付けられた凹状構造体8とを備えている。図11に示すように、取付口部7aの平面視形状は円形とするのが好ましい。
【0022】
図1および図2に示すように、取付口部7は、基板1において電子部品17や配線を設ける必要がない箇所(空きスペース)に形成することができる。
なお、取付口部7aの形状は円形に限らず、矩形、多角形等であってもよいし、所定方向(例えば図3(a)の紙面に垂直な方向)に延在する直線状のスリットであってもよい。また、取付口部7aは、閉鎖形状に限らず、基板1の縁部に達する開放形状であってもよい。
【0023】
図3(a)に示すように、凹状構造体8は、天板部8aと、その周縁部8cから延出する側板部8bとを有する形状とすることができる。
天板部8aは平板状に形成することができる。天板部8aの平面視形状は、基板本体7の取付口部7aに応じた形状、例えば円形、矩形等とすることができる。
天板部8aの下面8eには、第2光源13が設けられている。
【0024】
側板部8bの平面視形状は、基板本体7の取付口部7aに応じた形状、例えば円形、矩形等とすることができる。
図示例の側板部8bは、天板部8aに対し垂直(または略垂直)に下方に延出する形状(例えば円筒状、角筒状等)とされている。側板部8bは、その他の形状、例えば延出方向に行くに従って幅広となる形状(スカート状)であってもよい。
凹状構造体8は、図示した形状(有蓋筒状)に限らず、他の形状、例えば半球形、錐形などとしてよい。
【0025】
図示例の凹状構造体8は、基板1の他方の面1b(基準面1aとは反対面。詳しくは基板本体7の他方の面7d(上面または裏面))から上方に突出して形成されているが、取付口部7が電子部品17等を設ける必要がない箇所に形成されているため、電子部品17の実装に支障を来すことはない。
【0026】
図示例では、天板部8aの下面8eが基板1の面1a(7c)より高い位置にあるため(図3(a)参照)、凹状構造体8の凹状部8d(天板部8aおよび側板部8bの内面側の円柱状空間)は、基板1の基準面1a(詳しくは基板本体7の一方の面7c(下面または表面))から面1b側に向けて凹んで形成されている。
【0027】
第2光源13は、凹状部8d内面(詳しくは天板部8aの下面8e)に設けられているため、基板本体7の一方の面7cに設置する場合に比べ、光路変更部14から離れた位置に設置することができる。このため、照明装置10の厚さ寸法を増大させることなく、第2光源13と光路変更部14との距離を十分に確保できる。
【0028】
光路変更部14で良好な光路変更特性を得るには、第2光源13と光路変更部14との間に所定の距離が必要となる。
照明装置10は、凹状部8dを有するため、天板部8aの高さ位置の設定によって、第2光源13と光路変更部14との距離を任意に定めることができる。よって、この距離を光路変更部14の光学的特性に応じて最適化し、良好な特性を有する第2照明光を得ることができる。
【0029】
凹状構造体8は、基板1の他方の面1b(7d)から上方に突出した形状とすることができるため、凹状部8d内面の高さ位置が基板1の厚さ範囲内に制限されることはなく、第2光源13と光路変更部14との十分な距離確保を図ることができる。
なお、図3等に示す例では、凹状構造体8は基板1の面1b(7d)から上方に突出して形成されているが、凹状構造体8はこれに限らず、基板1の面1bから突出していない構成、すなわち凹状構造体8の上面が基板1の面1b(7d)と面一となる構成であってもよい。
【0030】
凹状構造体8には、基板1の他方の面1b(7d)に形成された配線や電子部品17と電気的に接続可能な配線を形成することができる。これによって、第2光源13への給電や第2光源13の点灯および消灯の制御などが可能となる。
【0031】
凹状構造体8の凹状部8d内面(天板部8aおよび側板部8bの内面)の少なくとも一部は、第2光源13からの光を反射する反射面とすることができる。凹状部8d内面は、全面が反射面であることが好ましい。
前記反射面は、第2光源13からの光を効率よく反射できるものが好ましい。例えば金属粉末を含有する塗料(例えばミラーインク)を塗布することによって凹状部8d内面を反射面とすることができる。反射面の構成はこれに限らず、公知の方法により凹状部8d内面に形成した金属薄膜によって反射面を形成することもできる。
凹状部8d内面を反射面とすることによって、第2光源13からの光を効率よく光路変更部14に向け、光の利用効率を高めることができる。
【0032】
凹状構造体8の凹状部8d内面の少なくとも一部は、第2光源13からの光を吸収する光吸収面としてもよい。
凹状部8d内面を光吸収面とするには、例えば、光吸収層を形成する方法が可能である。光吸収層は、光を吸収する機能があれば特に限定されないが、例えば着色材料からなる層を採用できる。着色材料の色は、光吸収機能の点で暗色が好ましく、特に黒色が好適である。例えば、カーボンブラックなどの黒色顔料を含む材料によって前記着色材料層を形成できる。
凹状部8d内面を光吸収面とすることによって、第2光源13からの光が凹状部8d内面で乱反射するのを防止し、第2照明光の特性を高めることができる。
【0033】
図3(c)に示すように、凹状構造体8は、基板本体7とは別体とすることができる。
図示例では、凹状構造体8の側板部8bが取付口部7a内に配置されることによって、凹状構造体8は、取付口部7aを塞いだ状態で基板本体7に取付けられる(図3(a)参照)。
【0034】
図3(a)〜図3(c)に示すように、凹状構造体8は、取付口部7aの周縁部7bに着脱自在に取付けできる構造とするのが好ましい。
取付構造としては、嵌脱自在なネジ嵌合構造が好ましい。図示例では、円筒状の側板部8bの外面に雄ネジ部8fが形成され、周縁部7bの内面に雄ネジ部8fに螺合する雌ネジ部7eが形成されており、凹状構造体8は、雄ネジ部8fと雌ネジ部7eとのネジ嵌合によって、周縁部7bに対し取付けおよび取外し自在とされている。
凹状構造体8を基板本体7に対して着脱自在とすることによって、第2光源13の交換作業が容易になる。
【0035】
凹状構造体8は、次に示すように、雄ネジ部8fと雌ネジ部7eとの嵌合状態に応じて高さ位置(基板1の厚さ方向の位置)を調整できる。
図3(a)に示す状態は、凹状構造体8が取付口部7aに完全に螺着され、側板部8bの下端8gが基板1の面1a(7c)と同じ高さに達しており、凹状構造体8および第2光源13は比較的低い位置にある。
図3(b)に示すように、凹状構造体8は、軸回りに巻締め方向またはその反対方向に回転させることによって、雄ネジ部8fと雌ネジ部7eとの嵌合状態を調整することによって、その高さを任意に設定できる。図3(b)に示す状態では、凹状構造体8の雄ネジ部8fは雌ネジ部7eに対してやや浅く螺着されており、凹状構造体8は図3(a)に示す位置よりもやや高い位置にある。
このように、凹状構造体8は、基板本体7に対する高さ位置を任意に設定できるため、容易な操作で第2光源13の光路変更部14に対する距離を最適化することができる。
【0036】
なお、凹状構造体8を周縁部7bに着脱自在に取付けする構造はこれに限らず、側板部8bと周縁部7bに係脱自在な凹凸係合構造を設けることもできる。例えば、側板部8bの外面に係止凸部を形成し、周縁部7bの内面に前記係止凸部に係脱自在に係合可能な係止凹部を形成することによって、凹状構造体8を周縁部7bに対し着脱自在とすることができる。
また、凹状構造体8は周縁部7bに接着剤等や図示せぬ凹凸係合構造により固定してもよい。また、凹状構造体8は基板本体7と一体に形成してもよい。
【0037】
図1に示すように、凹状構造体8は電子部品17等がない部分(空きスペース)に設けられているため、カバー部4内の構造(基板1、第1照明部2、第2照明部3等)の厚さ寸法の増大が生じないことから、照明装置10の薄型化に支障は生じない。
【0038】
基材1(基板本体7)は、特に限定されないが、例えばPETなどの樹脂で形成された板材が使用できる。基材1は、ガラスエポキシ樹脂等からなるリジッド基板であってもよい。
【0039】
図3(a)に示すように、導光体12には、基板本体7の取付口部7aと同じ形状の開口部15が形成されている。開口部15は取付口部7aを囲んで、取付口部7aより径が大きくなるように形成することもできる。
周縁部15aの内面15bの少なくとも一部は、ミラーインク塗布や金属薄膜形成などにより第2光源13からの光を反射する反射面とすることができる。内面15bの少なくとも一部は、第1光源11からの光を遮る遮光面としても機能させることができる。
【0040】
図3〜図5に示すように、光路変更部14は、第2光源13からの光の出射範囲を狭める集光素子21と、第2光源13からの光を屈折させる光屈折素子22とを有する。
集光素子21は、第2光源13からの光の広がり角と、集光素子21から出射する光に要求される光の傾斜角度などに応じて設計すればよいが、球面、楕円球面、放物面、円柱面、楕円円柱面等の曲面の一部を主形状とする形状としてもよいし、あるいはこれらの曲面を複数組み合わせた形状としてもよい。
【0041】
図4に示すように、図示例の集光素子21は、複数の凸レンズを同心円状に組み合わせたフレネルレンズであり、中央部21aと、中央部21aの外周側に形成された第1外周部21bと、第1外周部21bの外周側に形成された第2外周部21cと、第2外周部21cの外周側に形成された第3外周部21dとを有する。中央部21aおよび外周部21b〜21dは、下面21e側が曲面となるレンズである。
【0042】
第2外周部21cの最外周部は第3外周部21dの最内周部より薄く、第1外周部21bの最外周部は第2外周部21cの最内周部より薄く、中央部21aの最外周部は第1外周部21bの最内周部より薄くされている。この構造のため、この例の集光素子21は、通常の凸レンズに比べて薄型となっている。
集光素子21の上面21fは、基板1の基準面1aに沿う平坦面であり、面1aにほぼ平行である(図3参照)。このため、集光素子21は基板1に沿う姿勢とされている。
【0043】
集光素子21は、第2光源13からの光を平行化することができることが好ましい。図4および図5に示す例では、第2光源13からの出射光L1は、集光素子21によって平行光である光L2となっている。なお、集光素子21は、第2光源13からの光の出射範囲を十分に狭めることができるものであれば、平行化は必須ではない。
【0044】
図3〜図5に示すように、光路変更部14は、集光素子21の下面側(第2光源13側とは反対側)に光屈折素子22が設けられた構造となっている。
光屈折素子22は、第2光源13からの光を屈折させて、基板1に垂直な方向V1に対し傾斜した方向に向けるものである。
図2における左に位置する第2照明部3(3A)では、光屈折素子22によって、方向V1に対し左に傾斜した第2照明光LAが得られ、右に位置する第2照明部3(3B)では、光屈折素子22によって、方向V1に対し右に傾斜した第2照明光LBが得られる。
【0045】
基板1に垂直な方向V1に対する第2照明光LA、LBの角度(図2に示す傾斜角度θ)は、例えば1°以上、45°以下である。
第2照明光の傾斜角度は、例えば第2照明光の光束中心における光の進行方向の方向V1に対する角度である。
図2等では、第2照明光LA、LBが左右方向に傾斜していることが示されているが、第2照明光の傾斜方向はこれに限らず、図示した方向以外の方向に第2照明光が傾斜するように光屈折素子22を設置することもできる。例えば第2照明光は図2における紙面に垂直な方向(紙面に対し手前側または奥側)に傾斜してもよい。
【0046】
図4および図5に示すように、光屈折素子22は、光を屈折させる1または複数のプリズム部23を有する。図示例では、光屈折素子22の上面22aに、複数のプリズム部23が連なって形成されている。プリズム部23の一方の面(内周面23a)(図5参照)は方向V1に対し傾斜している。
内周面23aの傾斜方向は、必要となる第2照明光LAの傾斜方向に応じて定められる。例えば、図2における左に位置する第2照明部3(3A)のプリズム部23の内周面23aは、図3〜図5に示すように、右方に向けて下降するように傾斜している。プリズム部23の外周面23bは方向V1に沿う面とすることができる。
光屈折素子22の下面22bは、基板1の基準面1aに沿う平坦面であり、面1aにほぼ平行である(図3参照)。このため、光屈折素子22は基板1に沿う姿勢とされている。
【0047】
図3、図4、図7および図8に示すように、集光素子21および光屈折素子22は、カバー部4の下板部4bに形成された取付口部4aに嵌め込み、取付口部4aの周縁部に固定することができる。
この例では、光屈折素子22の下面22bは、カバー部4の下板部4bの下面4e(第2光源13側とは反対の面)に面一となっている。光屈折素子22は、下面22bが下板部4bの下面4eよりも奥側(図3、図4において下面4eよりも上方)にあってもよい。
集光素子21および光屈折素子22は、カバー部4の取付口部4a内に設置されているため、カバー部4から突出していない。このため、外力による集光素子21および光屈折素子22の破損が起こりにくい。
なお、集光素子21と光屈折素子22の位置関係は図示例に限定されず、光屈折素子22の下面側に集光素子21を設置してもよい。
【0048】
図1および図6に示すように、カバー部4は、基板1、第1照明部2および第2光源13を覆い、これらを保護するものであり、平板状の下板部4bと、その周縁に形成された側板部4cとを備えている。カバー部4は、側板部4cに外方に向けて形成された係止爪部4dをフレーム部5の係止穴5aに係止させることでフレーム部5に取り付けることができる。
カバー部4は、光が透過可能な透明材料からなることが好ましく、例えば樹脂やガラスなどからなる。
【0049】
図12に示すように、基板1としては、タッチパッド30(検知センサ)を備えたものが使用できる。タッチパッド30は、入力センサ31と、その一方の面に形成されたレジスト層32(被覆樹脂層)とを備えている。
入力センサ31は、人間の手指等の被検出体の近接または接触を検出するセンサである。ここでは、入力センサ31は静電容量式の入力センサであって、基材33の一方の面に配線層34が設けられた構成である。静電容量式の入力センサ31は、1枚の基材33と配線層34からなる単純な構造であるため、薄型化が可能である。
【0050】
基材33は、例えばPETなどの樹脂で形成された板材である。基材33は、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリイミド等からなるフレキシブル基板や、ガラスエポキシ樹脂等からなるリジッド基板であってもよい。
【0051】
配線層34は、例えば複数の電極34aを有する。人間の手指等の被検出体が近づくと、被検出体と電極34aとの間には静電容量が形成され、この静電容量は被検出体と電極34aとの間の対向面積や離間距離によって変化する。このため、被検出体と電極34aは可変容量部を形成する。
可変容量部の静電容量の変化は検出手段(図示略)で検出され、その検出値に基づいて制御部(図示略)で被検出体による入力操作、その位置等が把握される。
【0052】
配線層34は、例えば、銀粒子を含む銀ペーストを基材33上にスクリーン印刷した後に加熱することで形成することができる。配線層34は、基材33に積層した銅箔をエッチングすることにより形成してもよい。
レジスト層32は、配線層34間の電気絶縁性を確保するとともに酸化を防止するもので、入力センサ31の一方の面(導光体12側の面)側に、基材33および配線層34を覆って形成される。レジスト層32としては、例えば汎用のソルダレジストを使用できる。
【0053】
次に、照明装置10の第1照明部2および第2照明部3で得られる照明光について説明する。
図6、図7および図10に示すように、第1照明部2では、第1光源11(光源11a)から出射した光は、一端縁部12aの端面12bから導光体12に入射し、上面12c、下面12d等に反射しつつ、主に他端部12f(図6および図7参照)に向けて導光体12内を伝搬する。
導光体12内を伝搬する光の一部は、光取出部16で散乱して下面12d側に取り出される。光取出部16は導光体12の上面12cの広い範囲にわたって形成されているため、面的な発光である第1照明光が得られる。
第1照明光は、照明装置10が設置されている空間の広い範囲(例えば車内全体)を照明する。このため、第1照明部2はルームランプとして使用することができる。
【0054】
図1〜図5に示すように、第2照明部3では、第2光源13から出射した光L1(図4および図5参照)は、出射方向に向けて広がる拡散光であるが、集光素子21に入射して出射範囲が狭められる。図示例では、集光素子21を透過した光L2は平行光となっている。
図4および図5に示すように、光L2は光屈折素子22に向かい、プリズム部23の傾斜面である内周面23aに入射し、光屈折素子22を透過して下面22bから光L3として出射する。光屈折素子22での屈折によって、光L3は方向V1に対して傾斜する方向に向けられる。
第2照明光は、第1照明光に比べて狭い範囲(例えば運転者や助手席の同乗者の手元)を選択的に照明する。このため、第2照明部3はマップランプ(スポットランプ)として使用できる。
【0055】
照明装置10では、基板1の基準面1a(7c)に凹状部8dが形成され、凹状部8d内に第2光源13が設けられているため、カバー部4内の構造(基板1、第1照明部2、第2照明部3等)の厚さ寸法を増大させることなく、第2光源13と光路変更部14との距離を十分に確保し、良好な特性を有する第2照明光を得ることができる。従って、照明装置10の薄型化を図ることができる。
【0056】
照明装置10は、光路変更部14をカバー部4から装置前面側(図1の下面側)に突出させなくても、第2光源13と光路変更部14との間の距離を十分に確保できるため、照明装置10の表面を平坦に形成することができる。よって、操作しやすさ、美観、製造容易性などの点で好適である。
また、図1に示すように、照明装置10内には、基板1の基準面1aとは反対側の面1b側に、電子部品17等を収容可能な高さを有する空間が確保される。
このため、凹状構造体8が面1bから上方に突出する構造であっても、これを電子部品17等がない部分(空きスペース)に設ければ、照明装置10内の構造(基板1、第1照明部2、第2照明部3等)に厚さ寸法の増大はなく、装置の薄型化に支障が生じることはない。
【0057】
また、第2照明部3の光路変更部14が、集光素子21と光屈折素子22とを有するので、集光素子21で十分に出射範囲を狭くした光を光屈折素子22に入射させることができ、十分な角度で傾斜した第2照明光が得られる。これによって、集光素子21と光屈折素子22とを傾斜配置する必要がなくなることから、装置の薄型化および小型化を図ることができる。
また、集光素子21および光屈折素子22が基板1に沿う姿勢とされることができるため、装置を平板状の構造とすることができる。
照明装置10は、第1照明部2および第2照明部3の両方が1つの基板1に設けられ、かつ導光体12も基板1に沿って設けられるため、複数の基板が必要となる場合や、導光体等の傾斜配置が必要となる場合に比べ、装置構成が簡単であり、この点からも薄型化および小型化に適している。
【0058】
なお、集光素子21および光屈折素子22は、照明装置10の薄型化および小型化を達成できる範囲であれば、基板1に対し、第2照明光に応じた方向に傾斜していてもよい。
【0059】
(第2の実施形態)
図13は、本発明の第2の実施形態である照明装置の一部を示す断面図である。以下の説明においては、第1実施形態と共通の構成について同一符号を付してその説明を省略することがある。
この実施形態では、基板1の一部に凹状構造部19が形成されている。凹状構造部19は、電子部品17や配線を設ける必要がない箇所(空きスペース)に形成することができる。
【0060】
図示例の凹状構造部19は、天板部19aと、その周縁部19cから延出する側板部19bとを有する形状であり、基板1と一体に形成されている。
天板部19aは平板状に形成することができる。天板部19aの平面視形状は、例えば円形、矩形等とすることができる。
天板部19aの下面19eには、第2光源13が設けられている。
【0061】
側板部19bは、延出方向に行くに従って徐々に幅広となる形状(スカート状)とすることができる。側板部19bは、天板部19aに対し垂直(または略垂直)に下方に延出する形状であってもよい。
【0062】
図示例の凹状構造部19は、基板1の他方の面1bから上方に突出して形成されているが、電子部品17等を設ける必要がない箇所(空きスペース)に形成されているため、全体の厚さ寸法を増大させることはない。
なお、凹状構造部19は、基板1の他方の面1b(7d)から突出せず、凹状構造体19の上面が面1bと面一となっていてもよい。
【0063】
凹状構造部19の凹状部19d内面(天板部19aおよび側板部19bの内面側の円錐台状空間)は、基板1の基準面1aから面1b側に向けて凹んで形成されている。
第2光源13は、凹状部19d内面(詳しくは天板部19aの下面19e)に設けられているため、照明装置10の厚さ寸法を増大させることなく、第2光源13と光路変更部14との距離を十分に確保できる。
天板部19aの高さ位置の設定によって、第2光源13と光路変更部14との距離を任意に定めることができるため、この距離を光路変更部14の光学的特性に応じて最適化し、良好な特性を有する第2照明光を得ることができる。
【0064】
凹状構造部19の凹状部19d内面(天板部19aおよび側板部19bの内面)の少なくとも一部は、ミラーインク塗布や金属薄膜形成などにより、第2光源13からの光を反射する反射面とすることができる。凹状部19dを反射面とすることによって、第2光源13からの光を効率よく光路変更部14に向け、光の利用効率を高めることができる。
凹状構造体19の凹状部19d内面の少なくとも一部は、上述の着色材料層などの光吸収層の形成によって、第2光源13からの光を吸収する光吸収面としてもよい。
【0065】
この実施形態では、基板1と一体の凹状構造部19を用いるため、基板本体7とは別体の凹状構造体8を用いる第1実施形態に比べて製造が容易であり、製造コスト削減が可能となるという利点がある。
【0066】
(第3の実施形態)
図14は、本発明の第3の実施形態である照明装置の一部を示す断面図である。以下の説明においては、既出の構成については同一符号を付してその説明を省略することがある。
この実施形態では、光路変更部14は、フレネルレンズである集光素子21を有する。
集光素子21の光軸AX1位置は、第2光源13の光軸AX2位置からずれている。
光軸AX2は、第2光源13からの出射光束の中心における光の進行方向に沿う線であり、図示例では第2光源13の中心を通り、基板1の基準面1aに垂直である。光軸AX1は、集光素子21の中心軸に沿う線であり、基板1の基準面1aに垂直である。
図示例では、光軸AX1、AX2の位置ずれとは、基板1の基準面1aに沿う面内の位置ずれである。
【0067】
第2光源13の光軸AX2に対する集光素子21の光軸AX1のずれ方向は、第2照明光の傾斜方向に応じた方向である。
図14に示すように、第2照明部3(3A)では、集光素子21の光軸AX1は第2光源13の光軸AX2より左方にあり、これによって基板1に垂直な方向V1に対し左方に傾斜した第2照明光LAが得られる。
【0068】
(第4の実施形態)
図15は、本発明の第4の実施形態である照明装置の一部を示す断面図である。
この実施形態では、光路変更部14は、上面21gが凸状の曲面となる凸レンズである集光素子21Aを有する。
集光素子21Aは、第2光源13からの光の広がり角と、集光素子21Aから出射する光に要求される光の傾斜角度などに応じて設計すればよいが、球面、楕円球面、放物面、円柱面、楕円円柱面等の曲面の一部を主形状とする形状としてもよいし、あるいはこれらの曲面を複数組み合わせた形状としてもよい。
なお、集光素子21Aは、逆に、曲面である面21gを下に向け、平坦面である面21hを上に向けた姿勢としてもよい。また、集光素子21Aは、上下両面が凸状の曲面となる凸レンズであってもよい。
【0069】
集光素子21Aの光軸AX1位置は、第2光源13の光軸AX2位置からずれている。
光軸AX2は、第2光源13からの出射光束の中心における光の進行方向に沿う線であり、図示例では第2光源13の中心を通り、基板1の基準面1aに垂直である。光軸AX1は、例えば集光素子21Aの中心軸に沿う線であり、基板1の一方の面1aに垂直である。
図示例では、光軸AX1、AX2の位置ずれとは、基板1の基準面1aに沿う面内の位置ずれである。
【0070】
第2光源13の光軸AX2に対する集光素子21Aの光軸AX1のずれ方向は、第2照明光の傾斜方向に応じた方向である。
図15に示すように、第2照明部3(3A)では、集光素子21Aの光軸AX1は第2光源13の光軸AX2より左方にあり、これによって基板1に垂直な方向V1に対し左方に傾斜した第2照明光LAが得られる。
【符号の説明】
【0071】
1・・・基板、1a・・・基板の一方の面(基準面)、1b・・・基板の他方の面(基準面とは反対面)、2・・・第1照明部、3・・・第2照明部、7・・・基板本体、7a・・・取付口部、7b・・・周縁部、8・・・凹状構造体、8d、19d・・・凹状部、11・・・第1光源、12・・・導光体、13・・・第2光源、14・・・光路変更部、19・・・凹状構造部、21・・・集光素子、22・・・光屈折素子、V1・・・基板に垂直な方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、第1照明光を発する第1照明部と、前記第1照明部よりも狭い範囲に第2照明光を発する第2照明部と、を備え、
前記第1照明部が、前記基板の基準面に沿うシート状の導光体と、前記導光体に光を導入し面方向に伝搬させて前記第1照明光を得る第1光源とを有し、
前記第2照明部が、前記基板の基準面側に実装された第2光源と、前記第2光源からの光を前記基板に垂直な方向に対し傾斜した方向に向けて前記第2照明光とする光路変更部とを有し、
前記基板の基準面に、前記基準面とは反対面側に向けて凹む凹状部が形成され、
前記第2光源は、前記凹状部内に設けられていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記基板は、取付口部を有する基板本体と、前記凹状部を有する凹状構造体とを備え、
前記凹状構造体は、前記取付口部の周縁部に着脱自在に取付け可能であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記凹状構造体は、前記取付口部の周縁部にネジ嵌合により取付け可能であり、ネジ嵌合の状態に応じて前記基板の厚さ方向の位置を調整できることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
【請求項4】
前記凹状部は、前記基板に一体に形成された凹状構造部の内面であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項5】
前記凹状部の内面の少なくとも一部は、前記第2光源からの光を反射する反射面とされていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の照明装置。
【請求項6】
前記凹状部の内面の少なくとも一部は、前記第2光源からの光を吸収する光吸収面とされていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の照明装置。
【請求項7】
前記光路変更部が、前記光の出射範囲を狭める集光素子と、前記光を屈折させて前記基板に垂直な方向に対し傾斜した方向に向ける光屈折素子とを有することを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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