説明

熱ショックタンパク質結合化合物、組成物、およびそれらを製造するための方法

本発明の主題は、一般式(I)または(I’)によって示した化合物またはその薬理学的に許容可能な塩;これらの化合物のうちの少なくとも1つを含む薬学的組成物;これらの化合物のうちの少なくとも1つの作製方法;種々の癌および/または増殖障害の処置および/または防止のためのこれらの化合物のうちの少なくとも1つの使用方法;種々の癌に対する抗癌治療の有効性をモニタリングするためのこれらの化合物のうちの少なくとも1つの使用方法に関する。1つの実施形態では、主題は、熱ショックタンパク質70(Hsp70)に一定の特異性レベルで結合する化合物に関する。別の実施形態では、主題は、熱ショックタンパク質70(Hsp70)および熱ショック同族タンパク質70(Hsc70)の両方に一定の特異性レベルで結合して阻害する化合物に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式2a:
【化58】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
〜Xは、CH、置換C、および置換Nから独立して選択され、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択される、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
式2a’:
【化59】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
各XおよびYは、任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基;ハロ;任意選択的に置換されたC2〜22アシル基;−NR基;−C(O)R基;−(エトキシ)−R基(式中、nは1〜12である);任意選択的に置換されたアルコキシカルボニル基;任意選択的に置換されたアルキルオキシ基;任意選択的に置換されたアミノ基;ニトロ基;およびカルボキシル基からなる群から独立して選択され、
およびRは、H;任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;および−C(O)Rからなる群からそれぞれ独立して選択され、
各Rは、任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基;任意選択的に置換されたアルキルオキシ基;およびアルキルアクリラート基(エチルアクリラートなど)からなる群から独立して選択される、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
式2a’’:
【化60】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
各Rは、H;任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基;ハロ;任意選択的に置換されたC2〜22アシル基;−C(O)R基;および−(エトキシ)−R基(式中、nは1〜12である)からなる群から独立して選択され、
、R、R、およびRは、H;任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基;任意選択的に置換されたC2〜22アシル基;−C(O)R基;および任意選択的に置換されたアルコキシカルボニル基からなる群からそれぞれ独立して選択され、
Xは、任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基(例えば、4−アルキルピペラジン)、アリール基、またはヘテロアリール基;ハロ;任意選択的に置換されたC2〜22アシル基;−NR基;−C(O)R基;−(エトキシ)−R基(式中、nは1〜12である);任意選択的に置換されたアルコキシカルボニル基;任意選択的に置換されたアルキルオキシ基;任意選択的に置換されたアミノ基;ニトロ基;およびカルボキシル基からなる群から選択され、
各Rは、任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニル;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基;任意選択的に置換されたアルキルオキシ基;およびアルキルアクリラート基(エチルアクリラートなど)からなる群から独立して選択され、
但し、Xは架橋した環構造を含まないものとする、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
各Rは、H;および任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、またはアルキニルからなる群から独立して選択され、
、R、R、およびRは、H;任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のC1〜C6アルキル;および−C(O)R(式中、Rは任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のC1〜C6アルキル、アルケニル、またはアルキニルである)からなる群からそれぞれ独立して選択され、
Xは、任意選択的に置換された直鎖または分枝鎖のアルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基;任意選択的に置換された炭素環基、複素環基、アリール基、またはヘテロアリール基;およびハロからなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
各Rは、直鎖または分枝鎖のC1〜C6アルキルおよび置換された直鎖または分枝鎖のC1〜C6アルキルからなる群から独立して選択される、請求項4に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
各Rはメチルおよびエチルから独立して選択され、
NRはNHであり、
NRはNHC(O)−C1〜C6アルキルまたはNHC(O)−C2〜C6アルケニルであり、
Xは窒素原子で連結したピペラジン環であり、前記ピペラジン環は、ハロ、ハロアルキル、または直鎖または分枝鎖のC1〜C6アルキルで任意選択的に置換される、
請求項4に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
各Rは同一または異なり、且つメチルまたはエチルであり、
、R、およびRはそれぞれHであり、
は−C(O)−メチル、−C(O)−エチル、または−C(O)−エテニルであり、
Xは、ピペラジン、4−メチルピペラジン−1−イル、または4−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イルである、請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
式3a:
【化61】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
〜Xは、CH、置換C、および置換Nから独立して選択され、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
式4a:
【化62】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
〜Xは、CH、置換C、および置換Nから独立して選択され、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項10】
式5a:
【化63】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
〜Xは、CH、置換C、および置換Nから独立して選択され、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項11】
式6a:
【化64】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
〜Xは、CH、置換C、および置換Nから独立して選択され、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項12】
式7a:
【化65】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
〜Xは、CH、置換C、および置換Nから独立して選択され、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項13】
式2b:
【化66】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
10およびX11は、芳香族性が維持されるようにCH、CH、NH、NR’、O、およびSから独立して選択され、R’はアルキル鎖または置換アルキル鎖であり、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項14】
式3b:
【化67】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
10およびX11は、芳香族性が維持されるようにCH、CH、NH、NR’、O、およびSから独立して選択され、R’はアルキル鎖または置換アルキル鎖であり、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項15】
式4b:
【化68】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
10およびX11は、芳香族性が維持されるようにCH、CH、NH、NR’、O、およびSから独立して選択され、R’はアルキル鎖または置換アルキル鎖であり、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項16】
式5b:
【化69】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
10およびX11は、芳香族性が維持されるようにCH、CH、NH、NR’、O、およびSから独立して選択され、R’はアルキル鎖または置換アルキル鎖であり、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項17】
式6b:
【化70】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
10およびX11は、芳香族性が維持されるようにCH、CH、NH、NR’、O、およびSから独立して選択され、R’はアルキル鎖または置換アルキル鎖であり、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項18】
式7b:
【化71】

の化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩であって、式中、
10およびX11は、芳香族性が維持されるようにCH、CH、NH、NR’、O、およびSから独立して選択され、R’はアルキル鎖または置換アルキル鎖であり、
YはS、SO、SO、CH、CHR、CRR、CO、O、NH、またはNRであり、Rは低級のアルキル鎖またはアルコキシル鎖であり、
Zは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択され、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができ、
およびWは、各出現ごとに独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、飽和または不飽和のシクロアルキル、飽和または不飽和の複素環、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン化アルコキシ、アルケニルオキシ、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、カルバミル、置換および非置換のアミド、アルキルアミド、アルキルスルホンアミド、スルホンアミド、−NHSO2アルケニル、−NHCOアルケニル、−NHCOアルキニル、−COアルケニル、−COアルキニル、トリハロカーボン、チオアルキル、SO−アルキル、−COO−アルキル、−COアルキル、およびアルキル−CNからなる群から選択されるか、WおよびWが共にリンカーを介して連結して縮合した5員環または6員環を形成することができる、化合物またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項19】
本明細書中に開示の表1、2、3、4、5、6、7、8.9、10、11、および12の化合物からなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩。
【請求項20】
N−(6−アミノ−2−(4,6−ジメトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)ピリミジン−4−イル)アクリルアミド、
N−(6−アミノ−2−(4,6−ジエトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)ピリミジン−4−イル)アクリルアミド、
N−(2−(4,6−ジメトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)ピリミジン−4−イル)アクリルアミド、
N−(3−(4−(ベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
N−(3−(4−(ベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)ベンズアミド、
2−アミノ−N−(3−(4−(ベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−(ピリジン−3−イルメトキシ)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−(ピリジン−4−イルメトキシ)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(4−(4−クロロベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(4−(3−アミノベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(4−(2−アミノベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(4−(ジフルオロ(フェニル)メトキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
2−アミノ−N−(3−(4−(3,5−ジフルオロベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アセトアミド、
N−(3−(4−(ベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)フェニル)アクリルアミド、
N−(2−(4−(ベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)ピリミジン−4−イル)アクリルアミド、および
N−(6−アミノ−2−(4−(ベンジルオキシ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イルチオ)ピリミジン−4−イル)アクリルアミド
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が標識を含むようにさらに誘導体化されている、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
前記標識が蛍光色素である、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項24】
動物における癌または増殖性障害の処置方法であって、
治療有効量の請求項1〜20に記載の化合物を、それを必要とする動物に投与する工程を含み、但し、前記化合物のIC50値が、AML Kasumi−1細胞の成長阻害についての試験、乳癌SKBr3細胞の成長阻害についての試験、またはこれらの両方において100μM未満であるものとする、方法。
【請求項25】
動物における腫瘍または増殖性障害の処置方法であって、
治療有効量のHsp70インヒビターを、それを必要とする動物に投与する工程を含み、
その結果、前記Hsp70インヒビターがHsp70およびHsc70のヌクレオチド結合部位の外側に存在するアロステリック結合ドメインに結合し、
Hsp70およびHsc70の両方を阻害し、それにより、
正常な細胞、支質、または血管のアポトーシスを誘導せずに腫瘍細胞または増殖性障害に関連する細胞のアポトーシスを誘導する、方法。
【請求項26】
前記Hsp70インヒビターが請求項1〜20から選択される化合物である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記アロステリック結合ドメインが配列番号1上に存在し、前記ドメインが、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、Thr265、Cys267、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、Tyr41、Lys88、His89、Trp90、Pro91、Phe92、およびその組み合わせからなる群から選択される1つ以上のアミノ酸残基によって規定される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
動物における腫瘍または増殖性障害の処置方法であって、
治療有効量の請求項1〜20に記載の化合物を、それを必要とする動物に投与する工程を含み、
その結果、前記化合物が、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、Thr265、Cys267、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、Tyr41、Lys88、His89、Trp90、Pro91、Phe92、およびその組み合わせからなる群から選択される1つ以上のアミノ酸残基によって規定される配列番号1上に存在するリガンド結合ドメインに結合する、方法。
【請求項29】
Hsp70の活性を阻害する方法であって、前記Hsp70が、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、Thr265、Cys267、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、Tyr41、Lys88、His89、Trp90、Pro91、Phe92、およびその組み合わせからなる群から選択される1つ以上のアミノ酸残基によって規定されるリガンド結合ドメインを配列番号1のタンパク質またはその改変体上に含み、前記方法は、
前記リガンド結合ドメインをリガンドと接触させてHsp70の活性を阻害する工程を含む、方法。
【請求項30】
前記リガンドが請求項1〜20に記載の化合物である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
Hsp70の活性を調整する方法であって、前記Hsp70が、ATP/ADP結合ドメインの外側の裂溝領域中に存在し、且つ小領域IbおよびIIbに隣接する部位1を有する結合ポケットを含み、前記方法は、前記結合ポケットの部位1を前記結合ポケットに結合するリガンドと接触させてHsp70の活性を調整する工程を含む、方法。
【請求項32】
部位1が、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、およびThr265の極性アミノ酸を含む第1の大型の親水性サブポケット、このサブポケット中に包埋したシステイン残基(Cys267)を有し、かつこのサブポケットに近接して、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、およびTyr41などの非極性および極性の両方のアミノ酸残基を含む2番目に大きなサブポケットがHsp70上に存在し、部位1はLys88、His89、Trp90、Pro91、およびPhe92などのアミノ酸からなる別のサブポケットも含む、請求項31に記載のHsp70の活性を調整する方法。
【請求項33】
腫瘍または増殖性障害に関連する細胞中のHsp70関連タンパク質を同定する方法であって、
請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物を固体支持体に間接的または直接的に連結させる工程、
生物学的なサンプルを前記固体支持体に連結した前記化合物と接触させて、前記化合物を前記サンプル中に存在する任意のHsp70複合体に結合させる工程、および
前記化合物に結合したHsp関連タンパク質を同定する工程
を含み、
その結果、前記腫瘍または増殖性障害に関連する前記細胞中の前記Hsp関連タンパク質を同定する、方法。
【請求項34】
腫瘍または増殖性障害について処置されている患者の処置状況をモニタリングするための方法であって、
処置期間前または処置期間中の時において前記患者から第1の生物学的なサンプルを得てHsp関連タンパク質のレベルおよび活性を測定する工程、
処置期間以後の時において前記患者から第2の生物学的なサンプルを得て同じHsp関連タンパク質のレベルおよび活性を測定する工程、
前記第1の生物学的なサンプル中の前記Hsp関連タンパク質のレベルおよび活性を前記第2の生物学的なサンプル中の前記Hsp関連タンパク質のレベルおよび活性と比較する工程であって、前記Hsp関連タンパク質のレベルおよび/または活性の減少が、治療が有益な効果を有することを示す、工程
を含む、方法。
【請求項35】
請求項1に記載のHsp70またはその改変体の結合部位1の三次元構造を生成するためのコンピュータ支援システムであって、前記システムは、(a)コンピュータ可読データをエンコードしたデータ記憶材料を含むコンピュータ可読データ記憶媒体であって、前記データがペプチド配列配列番号1および図21中のボックス中に示した配列の少なくとも一部を含む、コンピュータ可読データ記憶媒体、(b)前記コンピュータ可読データを処理するための命令が格納されたワーキングメモリ;(c)前記コンピュータ可読データを前記三次元構造に処理するための前記コンピュータ可読データ記憶媒体および前記ワーキングメモリに接続された中央処理装置;および(d)前記三次元構造を表示するための前記中央処理装置に接続されたディスプレイを含む、コンピュータ支援システム。
【請求項36】
Hsp70またはHsc70の活性を調整するモジュレーターをスクリーニングするための請求項35に記載のコンピュータ支援システムによって生成されるHsp70またはその改変体の結合部位1の三次元構造であって、前記結合部位が、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、Thr265、Cys267、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、Tyr41、Lys88、His89、Trp90、Pro91、Phe92、およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸残基によって規定されるリガンド結合ドメインを含む、三次元構造。
【請求項37】
前記結合部位が、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、Thr265、Cys267、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、Tyr41、Lys88、His89、Trp90、Pro91、Phe92、およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸残基によって規定されるリガンド結合ドメインを含む、請求項36に記載のHsp70またはその改変体の結合部位1の三次元構造。
【請求項38】
Hsp70またはその改変体の結合部位1での調整活性についてモジュレーターをスクリーニングする方法であって、前記方法が、配列番号1および図21中のボックス中に示した配列の少なくとも一部を使用してHsp70または改変体のモジュレーターを同定する工程、前記モジュレーターをHsp70または改変体と接触させる工程、および前記モジュレーターの前記調整活性を決定する工程を含む、方法。
【請求項39】
前記Hsp70の結合部位1が、Thr13、Thr14、Tyr15、Lys56、Lys271、Arg269、Glu268、Arg264、Thr265、Cys267、Leu237、Val238、Val260、Arg261、Val59、Pro63、Thr66、Asn235、Asp234、Glu231、Asp69、Phe68、Tyr41、Lys88、His89、Trp90、Pro91、Phe92、およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸残基によって規定されるリガンド結合ドメインを含む、請求項38に記載のモジュレーターのスクリーニング方法。
【請求項40】
前記モジュレーターが、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、肝細胞癌、肺癌、リンパ腫、および白血病からなる群から選択されるHsp70関連細胞成長疾患または増殖性障害の予防および/または処置に関連する、請求項38に記載のモジュレーターのスクリーニング方法。
【請求項41】
前記モジュレーターを、
HER2+SKBr3乳癌細胞におけるHER2またはRaf−1の分解、
MOLM−13 AML細胞におけるFLT3またはp−STAT5の不活化、
MDA−MB−468トリプルネガティブ乳癌細胞におけるp−STAT3またはp−PDK1の不活化、
LNCaP前立腺癌細胞における変異体ARの分解、
1つ以上の癌細胞群におけるPARP切断、
MOLM−13細胞におけるカスパーゼ3,7活性化、
乳癌細胞におけるインターフェロンおよびTNFのアポトーシス効果の増大、
1つ以上の癌細胞群におけるHsp70誘導の欠如、
およびその任意の組み合わせ
からなる群から選択される癌表現型を測定する1つ以上の成長阻害アッセイを使用して癌細胞の成長阻害についてさらに試験する、請求項38〜40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
競合蛍光偏光アッセイを実施して前記モジュレーターへのHsp90またはHsp70結合について試験する工程、および結合部位1での前記モジュレーターの構造的適合をコンピュータ的に評価する工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。

【図16】
image rotate

【図21】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公表番号】特表2013−502424(P2013−502424A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525652(P2012−525652)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/045817
【国際公開番号】WO2011/022440
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(500213834)
【Fターム(参考)】