説明

熱収縮性積層フィルム及びそれからなるラベルを装着した容器

【課題】耐熱性に優れるポリエステル系共重合体とミシン目カット性、収縮特性に優れるポリスチレン系共重合体との異種素材を積層し、層間剥離に伴う問題を生じない熱収縮性フィルムを提供すること。
【解決手段】樹脂組成物Aにより形成される層を両外層(A)とし、樹脂組成物Bにより形成される層を接着層(B)とし、樹脂組成物Cにより形成される層を中間層(C)とする熱収縮性積層フィルム。<樹脂組成物A>ポリエステル系共重合体からなる樹脂組成物。<樹脂組成物B>スチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物。<樹脂組成物C>ポリスチレン系共重合体からなる樹脂組成物。







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【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル系共重合体からなる樹脂組成物Aを両外層(A)、スチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物からなる樹脂組成物Bを接着層(B)、及びポリスチレン系共重合体からなる樹脂組成物(C)を中間層(C)として、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)の順に積層構成された5層構成からなる熱収縮性積層フィルム及び該フィルムによるラベル包装された容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ペットボトル等の容器を包装するラベルには、例えば熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ポリスチレン系フィルムからなるものが知られている。
これ等のラベルを使って、ペットボトル等の容器を包装するまでの工程は、一般には次ぎの通りである。
まず横方向を主体に所定量延伸された熱収縮性フィルムが製造される。そして該フィルムの内面に印刷を行い、ミシン目を穿設し、両端面を重ね合わせ、有機溶剤により接着して筒状に成形される。そしてペットボトル1本分の筒状ラベルにカットされ、容器に被覆、熱収縮され包装されるというものである。
【0003】
ところで、上記の各種熱収縮性フィルムはそれぞれに一長一短を有している。例えば、熱収縮性ポリエステル系フィルムは耐熱性や強度に優れ、最近ではホット飲料用ラベル等に多く使用されている。また、耐溶剤性に優れ、印刷溶剤による寸法変化もほとんどない。飲料用途以外では、内容物の漏洩によってラベルがおかされて膨潤や、溶解による外観不良となることはない。その反面、強度があるため、ラベルを剥がし易くする目的で設けられたミシン目を切る際に、爪先をラベルと容器との間に入れ、ラベルをミシン目に沿って切ろうとすると、ラベルが切れず爪先を痛めたりすることがある。また、収縮時に生じる収縮応力が大きいことから、ラベルのミシン目が、収縮により大きく収縮方向に肥大し、外観上好ましくない。また、特にホット飲料用ラベルとして使用される場合などには、販売時の加熱により容器がラベルにより締付けられ、内容物の入れ目線が上昇し、容器からこぼれるといった問題も抱えている。
また、熱収縮性ポリスチレン系フィルムの場合には、熱収縮特性(収縮率及び収縮応力)に優れ、その取り扱いのし易さから多くのラベル用途に使用されている。また、ミシン目のカット性も優れる。その反面、耐溶剤性に劣り、印刷溶剤による収縮やセンターシール加工でのシール部の白化等、問題を抱えている。また、耐熱性もないことから、ホット飲料用途として使用される例はほとんどない。
【0004】
このような問題を克服するものとして、ポリエステル系樹脂とポリスチレン系樹脂との積層フィルムが開示されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】特開昭61−41543号公報
【特許文献2】特開平1−120339号公報
【特許文献3】特開2002−351332号公報
【0006】
特許文献1においては、ブレンドによる従来の改質では、一方の特性を良くしようとすると、もう一方の特性が犠牲になることが多くなることから積層での問題解決をはかり、ビニル芳香族炭化水素―共役ジエンのブロック共重合体の外面にポリエステル系共重合体を、エチレン−酢酸ビニル共重合体のアクリル酸グラフト変性共重合体を介して積層したフィルムが開示されている。
【0007】
特許文献2においては、中間層と外層とが実用上剥離しないフィルムの開示がなされている。実用上剥離しないとは、流通、貯蔵時は勿論、実使用時、即ち、収縮後及びシール後に外層と内層とが剥離せず、問題が起こらないだけの層間接着強度を持っていることであり、外層と内層との間に、積極的に層間接着強度を上げるための接着層を設けることもできるとある。接着層用樹脂としては、エチレンでない成分の共重合比率のより高いエチレン―酢酸ビニル共重合体、又はエチレン―脂肪族不飽和カルボン酸共重合体を使用でき、また、公知の酸変性ポリオレフィンを利用してもよいとされている。
【0008】
特許文献3においては、ポリスチレン系樹脂からなる中間層の両側に、ポリエステル系樹脂からなる外面層が直接積層されている積層フィルムが開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
然しながら、特許文献1及び特許文献2で開示された積層フィルムでは、ペットボトル等容器用のラベルとする際のセンターシール加工(有機溶剤を用いてフィルムを膨潤・溶解させることにより接着、筒状にする加工)において、塗布された有機溶剤が外層のポリエステル系樹脂層と接着層との間で、有機溶剤の浸透が止まり、外層と接着層との間に留まることになる。これはオレフィン系樹脂の耐溶剤性が高いことに原因がある。このことにより外層と接着層との間の見かけ上の層間強度が低下し、ペットボトル等容器にラベルを装着させる目的でシュリンクトンネルでラベルを収縮させる際に、シール部分において、外層だけが層間剥離を起こして捲れあがり、外観不良となることがある。
【0010】
また、特許文献3で開示された積層フィルムでは、ポリエステル系樹脂とポリスチレン系樹脂という異種の素材を直接積層しているため、層間強度が弱く、実使用の際、例えば、ペットボトルを落下させたときなどに、特にラベルの端部となるシールの重ね合わせの部分から層間剥離することがある。
【0011】
このように、耐熱性を備え、且つ、収縮特性に優れ、またミシン目カット性にも優れた異種素材を積層した熱収縮性フィルムは、実使用上満足できるものはないのが実情である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の課題を解決するため本発明は、下記樹脂組成物Aによる両外層(A)と、樹脂組成物Bによる接着層(B)と、樹脂組成物Cによる中間層(C)とが、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)の順に積層されることを特徴とする。
<樹脂組成物A>
ポリエステル系共重合体からなる樹脂組成物。
<樹脂組成物B>
スチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物からなる樹脂組成物。
<樹脂組成物C>
ポリスチレン系共重合体からなる樹脂組成物。
【0013】
さらに、樹脂組成物Bはスチレン含量20〜80質量%、無水マレイン酸付加量0.8〜2.4質量%のスチレンーブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物であり、このような熱収縮性積層フィルムからなるミシン目入り筒状フィルムがラベルとして装着された容器であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、前記の通り構成されているので、次ぎのような効果を奏する。
【0015】
ポリエステル系フィルムのもつ耐熱性、耐溶剤性に優れ、ポリスチレン系フィルムのもつ収縮特性及びミシン目カット性に優れ、さらにどのような状況下においても層間剥離が生じない、層間強度に優れる。
【0016】
勿論他に必要な特性、例えば適正なフィルム硬さ(適正な腰の強さ)、透明性、耐自然収縮性等にも優れた熱収縮性積層フィルムである。
【0017】
前記特性が付与されたことで、ミシン目カット性に優れたミシン目入り筒状ラベルとしてホット飲料用途やラベルに耐溶剤性(耐薬品性、耐内容物性等)が必要な用途への使用が可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
まず本発明の中枢をなす接着層(B)から説明する。
該層を形成する樹脂組成物Bは、スチレン含有が20〜80質量%、無水マレイン酸付加量が0.8〜2.4質量%であるスチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物からなる。
【0019】
樹脂組成物Bにおいて、スチレン含量が20質量%より少ない場合は、ラベルとする際のセンターシール加工において、塗布された有機溶剤が外層のポリエステル系樹脂層と接着層との間で、有機溶剤の浸透が止まり、外層と接着層との間に留まり、外層と接着層との間の見かけ上の層間強度が低下し、容器にラベルを装着させる目的で、シュリンクトンネルでラベルを収縮させる際に、シール部分において、外層と接着層との間で層間剥離が起こり、外層だけが捲れあがり、外観不良となる。逆にスチレン含量が80質量%を超えると、無水マレイン酸の付加量を維持するのが困難となり、付加量が0.8質量%より多いものを安定製造することができなくなる。無水マレイン酸の付加量が0.8質量%より少なくなると、両外層(A)と接着層(B)との層間強度が弱く、実使用の際、例えば、ペットボトルを落下させたときなどに、特にラベルの端部となるシールの重ね合わせの部分から層間剥離することがある。無水マレイン酸の付加量が2.4質量%を超えると、ゲル架橋等の不具合により樹脂の安定製造が著しく困難となる。
【0020】
接着層(B)は、必要に応じて、スチレンーブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物の、スチレン含量及び無水マレイン酸付加量の異なる複数のものを混ぜても良い。
【0021】
次に両外層(A)を説明する。
該層を形成する樹脂組成物Aは、ポリエステル系共重合体、またはそれを主体とする樹脂組成物からなる。具体的には、例えば、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸が一般的であるが、その他にイソフタル酸、フタル酸、セバシン酸、コハク酸、アジピン酸及びその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種以上のものと、ジオール成分として、エチレングリコールが一般的であるが、その他にジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、及びその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種以上のものから重縮合されたものが例示できる。
【0022】
収縮性フィルムとして使用できるポリエステル系共重合体としては、結晶性は比較的低い方がよく、できれば非晶性であることが望ましい。収縮性フィルムは、延伸、熱固定後フィルム内部に残った歪みが、再度加熱されるときに歪みの緩和により収縮という現象が発現することを利用しているが、この内部歪みの全体に占める割合が大きいほど、収縮率は大きくなる。内部歪みは結晶性が低い方が生じ易い。
【0023】
樹脂組成物Aとして、具体的には、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール67モル%、1,4―シクロヘキサンジメタノール33モル%からなるポリエステル系共重合体、あるいは、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール70モル%、ジエチレングリコール10モル%及び1,4―シクロヘキサンジメタノール20モル%からなるポリエステル系共重合体が例示できるが、これに限定されるものではない。
これら2点のポリエステル系共重合体は比較的結晶性の低い樹脂である。この結晶性に寄与するのが、ジオール成分における1,4-シクロヘキサンジメタノールの含量であり、15モル%〜40モル%、さらには18〜35モル%が好ましい。1,4−シクロヘキサンジメタノールの含量が、15モル%より少なくても、また40モル%より多くても、ポリエステル系共重合体の結晶性は高くなり、収縮特性を得るためには好ましくない。
ジエチレングリコールは0〜15モル%の含量が好ましい。加える目的はポリエステル系共重合体のガラス転移点(Tg)を下げることである。従って、ガラス転移点をさらに下げる必要がない場合には、加える必要がない。また、15モル%を超えると、ガラス転移点が低くなりすぎ、自然収縮率が大きくなるので、好ましくない。
【0024】
また、上記ポリエステル系共重合体は次の点でも好ましい。
収縮性フィルムの製造工程において、延伸耳のトリミング片、及び一次スリット加工工程でのトリミング片等を粉砕し、押出工程へリターンすることは一般的に行われていることである。これは生産性(歩留まり等)の点から、必要な工程であるといえる。しかしながら、本発明における熱収縮性積層フィルムのように、異種素材が積層されている場合には、透明性の低下等いろいろな問題が生じる。
印刷性等を考慮すると、外層の表面状態は常に一定に保っておくのが好ましい。すると、必然的に粉砕物のリターンは、中間層へ入れられることになる。該熱収縮性積層フィルムの場合には、スチレン系共重合体樹脂組成物Cからなる中間層(C)へ、ポリエステル系共重合体樹脂組成物Aからなる両外層(A),スチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物である樹脂組成物Bからなる接着層(B)、及びポリスチレン系共重合体樹脂組成物Cからなる中間層(C)が、ある配合比率で添加されることになる。つまり、スチレン系共重合体樹脂組成物C中に、少量のポリエステル系共重合体樹脂組成物Aが添加される。
【0025】
この場合において、最も透明性の低下が少ないのが上記の、ジオール成分として、1,4―シクロヘキサンジメタノールを含む、ポリエステル系共重合体である。
【0026】
また、表裏層(A)には、柔軟性の付与、ガラス転移点(Tg)の低温化を目的として、ジオール成分が1,3―ブタンジオールからなる、ポリブチレンテレフタレート樹脂を、前記ポリエステル共重合体100質量部に対して25質量%以下の割合で添加してもよく、また、目的に応じて、アンチブロッキング剤、滑剤、帯電防止剤及び酸化防止剤等を添加してもよい。特に、アンチブロッキング剤は、フィルムのブロッキングの防止及び滑性の付与を目的として、積極的に添加される場合が多い。アンチブロッキング剤としては、天然シリカ、合成シリカ、雲母、及び架橋有機ビーズなどが使用される。摩擦によるアンチブロッキング剤の脱落の点から、有機系の架橋有機ビーズが好ましい。
【0027】
次に、中間層(C)について説明する。
該層を形成する樹脂組成物Cは、ポリスチレン系共重合体、またはそれを主体とする樹脂組成物からなる。具体的には、例えば、スチレン―共役ジエンブロック共重合体、スチレン―脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体、及びグラフトタイプ耐衝撃性ポリスチレンの群から選ばれる少なくとも1種からなるものが例示できる。
【0028】
ここで、共役ジエンとは、共役二重結合を有するオレフィン類で、例えば1,3―ブタジエン、2―メチル―1,3―ブタジエン、2,3―ジメチル―1,3―ブタジエン、1,3―ペンタジエン、1,3―ヘキサジエン等が例示でき、これらを2種類以上含んでもよい。スチレンと共役ジエンとの質量比は、スチレン/共役ジエン=90/10〜60/40質量%であり、好ましくは85/15〜70/30質量%である。共役ジエン含量が10質量%よりも少ないと、耐衝撃性や収縮開始温度の低温化等の効果が望めなくなる。また、40質量%を超えると、フィルムの腰(硬さ)が低下しラベルにしたときの自動機適性の低下や、常温放置での寸法変化(自然収縮率)が大きくなり好ましくない。
【0029】
また、脂肪族不飽和カルボン酸エステルとは、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸プロピル等が例示でき、これらを2種類以上含んでもよい。スチレンと脂肪族不飽和カルボン酸エステルとの質量比は、スチレン/脂肪族不飽和カルボン酸エステル=90/10〜60/40質量%であり、好ましくは80/20〜65/35質量%である。脂肪族不飽和カルボン酸エステル含量が10質量%より少ないと、収縮開始温度の低温化の効果が少なくなり、40質量%を超えると、フィルムの腰(硬さ)が低下し、ラベルにしたときの自動機適性が低下し好ましくない。
【0030】
また、グラフトタイプ耐衝撃性ポリスチレンとは、スチレン―脂肪族不飽和カルボン酸エステルからなる連続相に、ポリスチレンを内部に包含し、且つ、ポリスチレンがポリブタジエン等ゴム成分にグラフトしたゴム状重合体からなる粒子を分散相とする構造を基本としたものをいう。連続相のスチレン―脂肪族不飽和カルボン酸エステルとの質量比はスチレン/脂肪族不飽和カルボン酸エステル=90/10〜60/40質量%であり、好ましくは80/20〜65/35質量%である。また、分散相のポリスチレンとポリブタジエンとの質量比は、ポリスチレン/ポリブタジエン=30/70〜50/50質量%であり、好ましくは35/65〜45/55質量%である。
【0031】
中間層(C)は、上記スチレン−共役ジエンブロック共重合体、スチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体及びグラフトタイプ耐衝撃性ポリスチレンの群から選ばれる、少なくとも1種以上からなる。また、目的に応じてに酸化防止剤、帯電防止剤等を添加してもよい。
【0032】
中間層(C)へは、前記のとおり延伸耳のトリミング片や一次スリット加工のトリミング片が、粉砕されリターンとして戻される。従って、ポリエステル系共重合体樹脂組成物Aが混入したときに、最も透明性の良いものが、中間層(C)を形成するポリスチレン系樹脂組成物Cとして好ましい。この場合最も好ましいのは、スチレン―共役ジエンブロック共重合体を主体とする樹脂組成物である。
【0033】
該熱収縮性積層フィルムは、ポリエステル系共重合体樹脂組成物Aからなる両外層(A)、スチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物による樹脂組成物Bからなる接着層(B)、及びポリスチレン系共重合体樹脂組成物Cからなる中間層(C)を、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)の順に積層した5層構成である。
【0034】
該熱収縮性積層フィルムの全体の厚みは、25〜70μmであり、好ましくは40〜50μmである。接着層(B)の厚みは0.5〜3μm、好ましくは0.5〜2μmである。また、両外層(A)と中間層(C)の厚み比率は、(A)/(C)=15〜40/60〜85であり、好ましくは15〜25/75〜85である。(該熱収縮性積層フィルムの全体の厚みから接着層(B)の厚みを引いた厚みを100としたときの、両外層(A)を合計した厚みと中間層(C)の厚みとの比率)中間層(C)の比率が高いのは、収縮挙動、収縮応力、及びミシン目カット性の点で、ポリスチレン系共重合体樹脂組成物からなる中間層(C)を、該熱収縮性積層フィルムの中枢的成分とすることが好ましいからである。
両外層(A)の比率が15よりも小さいと、中間層(C)の特性である、収縮応力は小さくなり、ミシン目カット性も良好となるが、両外層(A)の特性である耐熱性や耐溶剤性は低下することになり好ましくない。また、両外層(A)の比率が40を越えると、ミシン目カット性が低下し、収縮応力も大きくなり好ましくない。
【0035】
(A)/(B)/(C)/(B)/(A)の構成において、両外層(A)及び接着層(B)の厚みは、表裏それぞれ同じ厚みであることが望ましい。フィルムの表面と裏面とで層の厚みが異なると、フィルムのカールの原因となり、加工適性上好ましくないからである。
【0036】
該熱収縮性積層フィルムの主収縮方向の収縮率は、温水中80℃×10秒間で30%以上、80%以下であることが好ましく、さらには45%以上、70%以下であることが好ましい。収縮方向の収縮率が、30%より小さい場合、収縮トンネル内でのラベルの収縮が不十分となり、美麗な仕上がりが得られず、好ましくない。また、80%を超えると、ラベルが急激に収縮することから、図柄の歪みが生じ好ましくない。
【0037】
また、該熱収縮性積層フィルムの主収縮方向における、温水中80℃での収縮応力は、0.4〜3.0N/cmが好ましく、さらには0.6〜2.5N/cmが好ましい。収縮応力が0.4N/cmよりも小さいと、容器への締付けが弱く、美麗な仕上がりとならず、また3.0N/cmを超えると、例えばペットボトルの場合には、容器の締付けが強くなりすぎ、内容物の入れ目線が上昇し、開栓時に内容物がこぼれる場合がある。
【0038】
次ぎに前記熱収縮性積層フィルムの製造手段について説明する。
該フィルムの製造手段には、丸ダイとTダイによる5層共押出成形があるが、Tダイによるのが好ましいので、以下Tダイによる方法を説明する。
まず、該樹脂組成物Aは、1台の溶融押出機へ、樹脂組成物Bは、他の1台の溶融押出機へ、さらに樹脂組成物Cは、他の1台の押出機に供給される。各組成物は、所定の温度に調整されたこれ等押出機から、フィードブロック内で樹脂組成物A及び樹脂組成物Bは分岐され、該樹脂組成物Cを中間に、樹脂組成物Bをその両面に、樹脂組成物Aを、さらにその両面に配置されるようにフィードブロック内で一体となって5層に積層され合流し、所定温度に調整されたTダイから樹脂が同時に押出され、冷却ロ−ルにて冷却固化される。
また、積層の方法としては、フィードブロックとマルチマニホールドダイとの併用やマルチマニホールドダイのみを用いる場合(その場合、両外層及び接着層を形成する押出機の台数は前記台数と異なる場合がある)も例示でき、特に制限はない。
【0039】
次ぎに前記得られた実質的無延伸の5層フィルムは、延伸装置に送り込んで延伸される。この延伸装置は、縦方向ヘの延伸のための少なくとも2本のロ−ルと横方向ヘの延伸のためのテンタ−とが加熱手段の併設をもって流れ方向に配列されてなっている。使用目的により縦方向及び/又は横方向への延伸が行われる。
例えば、前記好ましく挙げる、ペットボトルの管状ラベル用である場合は、前記収縮率取得に対応して、まず縦方向へ1.8倍以下、好ましくは1.0〜1.5倍に、温度70〜90℃程度でロ−ル延伸し、引き続き横方向へ3.0〜7.5倍、好ましくは4.0〜6.5倍に、温度75〜100℃程度で10秒間で横延伸する。次いでテンター内にて弛緩熱処理を行う。該熱弛緩は弛緩率1〜5%で、温度は70〜90℃で5秒間処理する。
【0040】
前記得られた延伸5層フイルムは、ワインダーにて巻き取られた後、更に次ぎの処理を行ってもよい。それはエ−ジング処理であり、フィルムの自然収縮率の低減を行う目的で実施する。
エ−ジング処理の条件としては、30〜40℃で10〜30時間エージング室内に保管する。
その後、一次スリット工程で、所定の幅にスリットされ、梱包される。
【0041】
次ぎに前記5層熱収縮性フィルムが容器用の筒状ラベルとして使用される場合の一連の工程を説明する。
まず前記5層フィルムの内面に、グラビヤによるカラ−印刷が行われる。印刷インキは、一般にポリエステル系収縮性フィルムに使用される水性又は油性のグラビヤ用インキである。この印刷は、多丁付けで行われる。この印刷が終了したら、1丁分に相当する横幅で縦にスリットされてロ−ルに巻き取られる。この1丁分を図1を参照して説明する。該図で1(斜線)が実印刷部分(ペットボトルの胴回り全周)、2が縦方向に設けられた非印刷部分、3が1枚のラベルにした場合の上下端に設けられた非印刷部分、つまり1丁分は、1の実印刷部分と2の縦方向非印刷部分と3の上下端非印刷部分からなっている。この1丁分を1単位レイアウトとして、これが横方向に多丁付けされて、グラビヤ印刷が行われる。この多丁付け印刷が終了したら、左右4a〜4で示す横幅で、各4aと4の位置を縦方向にスリットされ、多丁付けした数だけのロ−ル巻き印刷フィルムが得られる。
【0042】
前記得られたロ−ル巻き印刷フィルムは、次ぎのようにして管状に成形される。
まず該フィルムはセンターシール機のフォーマー部分に向かって巻き出されていく。この時にミシン目6が穿設される。ミシン目6は、縦1列の場合もあれば2列の場合もある。ミシン目が穿設された該フィルムの両端はセンタ−位置で、つまり図1で言えば、右側の2で示す非印刷部分が上面に、左側の4aでカットした実印刷部分の端部が下面になるように重ね合わされる。この重ね合わされたフィルムは、その重ね合わせ部分の間にノズルを差し込んで、ここから後記する有機溶剤の適正量を吐出する。直ちにその上下接合の層面は溶解又は膨潤するので、これをニップロ−ルで連続圧着する。重ね合わせ面は強固に接着シ−ルされて、筒状に成形されるので巻き取る。
この時、使用する有機溶剤に関してはテトラヒドロフランを用いるのが望ましい。あるいは、さらにn―ヘキサン等の不溶性溶剤を少量添加する事も可能である。
さらにテトラヒドロフランの代わりに、1,3−ジオキソラン、アセトン、メチルエチルケトン等の有機溶剤を用いる事も可能である。
【0043】
そして前記巻き取られた筒状フィルムは、1枚(容器本分)のラベルにカットされるが、このカット位置は、図1の3で示す非印刷部分の中間位置5である。横方向にカットされた1枚のラベルは、その上下端に非印刷部分を有している。以上における非印刷部分の2及び3の幅は、適宜であるが、一般には非印刷部分2は3〜5mm、非印刷部分3は2〜4mmである。
【0044】
そして前記得られたラベルは開口され、容器が挿入される。
この挿入も自動的に連続して行われるので、まず該容器はその胴部分を中心に容易に挿入できることが必要である。この為には所定の隙間(この隙間は、該容器の外径よりも該ラベルの内径を大きくすることで得られる。)が必要であるが、そのフィルムの有する収縮率との関係から、あまり隙間が大きいと装着仕上がりが十分でなくなる。この装着もある程度の残留収縮力をもって行われることが望ましい。この挿入隙間と装着仕上がりとが良くバランスする隙間を例示すると、5〜8mmである。また、この隙間と同時に、該ラベルにはある程度の腰(硬さ)が要求される。これは、自動的にラベルが開口され、容器が挿入される際に、必要な特性である。MD方向(ラベルの周方向と直交する方向)の腰の強さは、2〜75mNが好ましく、さらに好ましくは15〜35mNが好ましい。腰の強さが2mNよりも小さいと、ラベルの中へ容器がスムーズに挿入できず、折れ曲がり等の原因となる。また、75mNを超えると、フィルムが硬く、ラベルの開口の際に抵抗が大きく、開口不良の原因となり好ましくない。
挿入された該容器は、75〜95℃の蒸気トンネル内を5〜15秒間要して通過する。残留収縮力を維持してしっかりと装着される。
【実施例】
【0045】
以下に比較例と共に実施例を挙げて更に詳述する。
尚、本例で言う腰(硬さ)の強さ、熱収縮率、耐落下ミシン目破断性、落下による耐層間剥離性及びミシン目のカット性は、次ぎの条件で測定して得たものである。
【0046】
●フィルム腰硬さ、
得られた熱収縮フィルムを株式会社東洋精機製作所製 LOOP STIFFNESS TESTERを用いて、300mm(縦方向)×25mm(横方向)のサンプルを切り出し、測定し(10点平均値)、その値をmNで示した。
【0047】
●収縮率、
得られた熱収縮フィルムから100mm(縦方向)×100mm(横方向)のサンプル10枚を切り取る。そしてこのサンプルの1枚を80℃温水に10秒間浸漬させたら、直ちに取り出して冷水に漬ける。これの横方向の長さL(mm)を測定する。そして各々100−Lを算出し、収縮率(%)とする。
【0048】
●収縮応力
得られた熱収縮フィルムから10mm(縦方向)×150mm(横方向)のサンプル(横方向が主収縮方向)を10枚切り出し、チャック間距離100mmにセットされた、ロードセルにつながったチャックに該サンプルを取り付けた後、80℃の温水中に30秒間浸漬し、この間の最大応力を測定し、その平均値を収縮応力(N/cm)とした。
【0049】
●ミシン目のカット性、
得られたラベル装着包装のペットボトルのミシン目の破れ性を女性(家庭の主婦/無作為)に依頼しテストする。破り動作は、ミシン目の上一端に手の爪先を入れて、該女性がミシン目に沿って破る。この動作において、手の爪先を入れてラベルを引き起して破る動作に入った時、その部分が伸びず、ミシン目の破れ動作に繋がらない場合は勿論、ミシン目に沿って破れだすが、途中でミシン目ラインからそれて、ミシン目でない部分が破れてしまう場合も×とし、いずれの場合もなく円滑に破れる場合を〇とする。
尚、ミシン目に関する測定におけるミシン目は、0.5mm:2.0mm(孔の長さ0.5mm、孔と孔の間隔2.0mm)のピッチで行った。
【0050】
●シール部の剥がれ
折径114mm、カット長110mmのラベルを、350mlの角型ペットボトルに被せ、長さ3.5m、温度85℃のスチームトンネルを通過時間7秒で収縮させる。
収縮後のラベルのシール部に異常がないものを○、剥がれ(層間剥離)が生じたものを×とする。
【0051】
●落下による耐層間剥離性
水を充填したペットボトルにラベルを装着包装し、1mの高さからコンクリート面に垂直落下させる。1本のボトルにつき、繰り返し落下させ、不具合(層間剥離)が生じるまでの落下回数により、10回以上落下させても層間剥離しないものを○、10回までに層間剥離したものを×とする。
(実施例1)
【0052】
両外層(A)として、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、ジオール成分としてエチレングリコール67モル%、1,4―シクロヘキサンジメタノール33モル%、からなる固有粘度0.75dl/g、密度1.27g/cmのポリエステル系共重合体100質量部に対して、PMMA架橋ビーズを0.08質量部添加したもの(A−1)を用いて、240℃の押出機に供給され、接着層(B)として、スチレン含量30質量%、無水マレイン酸付加量2.0質量%、MFRが4.0g/10分であり、比重が0.92のスチレンーブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物(B−1)を用いて、250℃の押出機に供給され、中間層(C)として、スチレン―ブタジエンブロック共重合体(スチレン/ブタジエン=78/22質量%、ビカット軟化点72℃、MFR5.6g/10分)(C−1)を用いて、200℃の押出機に供給され、それぞれの押出機から押出し、フィードブロック内で合流させ、250℃のTダイから同時に押出、冷却ロ−ルにて冷却固化した。
次ぎに前記得られた実質的無延伸の5層フィルムは、縦方向へ1.1倍、温度85℃でロ−ル延伸し、引き続き横方向へ5.5倍、温度90℃で10秒間で横延伸し、次いでテンター内にて弛緩率4.0%、温度は80℃で5秒間弛緩処理した。これにより熱収縮性積層フィルム1を得た。
【0053】
該フィルムの厚みは、層(A)4.5μm/層(B)1.0μm/層(C)34μm/層(B)1.0μm/層(A)4.5μmで、総厚みは45μmであった。
【0054】
該フィルムは内面に、グラビヤによるカラ−印刷を多丁付けで行った。次いで、1丁分に相当する横幅で縦方向にスリットし、ロ−ルに巻き取った後、テトラヒドロフランを用いて折径114mmでセンターシール加工し、同時にミシン目は0.5mm:2.0mmのピッチで2本の穿設を行って、ペットボトル包装用ラベルを得た。
【0055】
該ラベルは自動ラベル装置における裁断、装着は良好であった。110mmの長さに裁断後、ラベルは350mlのPETボトルに85℃のスチームトンネルを、通過時間7秒で熱収縮させることにより容器に装着させたところ、シール部分の捲れのない美麗なラベルが装着されたペットボトルが得られた。このラベルのミシン目カット性は○であった。
【0056】
このラベルが装着されたペットボトルを1mの高さからコンクリート面に繰り返し垂直落下させると、10回以上落下させても層間剥離しなかった。以上の結果をまとめて表−1に示す。
(実施例2)
【0057】
接着層(B)として、スチレン含量20質量%、無水マレイン酸付加量2.0質量%、MFRが6.0g/10分であり、比重が0.90のスチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物(B−2)を用いた。その他は実施例1と同様にして、ペットボトル包装用ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(実施例3)
【0058】
接着層(B)として、スチレン含量67質量%、無水マレイン酸付加量2.0質量%、MFRが1.5g/10分であり、比重が0.98のスチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物(B−3)を用いた。その他は実施例1と同様にして、ペットボトル用包装ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(実施例4)
【0059】
接着層(B)として、スチレン含量30質量%、無水マレイン酸付加量1.0質量%、MFRが4.0g/10分であり、比重が0.92のスチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物(B−4)を用いた。その他は実施例1と同様にしてペットボトル用包装ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(実施例5)
【0060】
両外層(A)として、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、ジオール成分としてエチレングリコール70モル%、ジエチレングリコール10モル%、1,4―シクロヘキサンジメタノール20モル%、からなる固有粘度0.75dl/g、比重1.30g/cmのポリエステル系共重合体100質量部に対して、PMMA架橋ビーズを0.08質量部添加したもの(A−2)を用いた。その他は実施例1と同様にしてペットボトル用包装ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(実施例6)
【0061】
中間層(C)として、スチレン―脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体(スチレン/脂肪族不飽和カルボン酸エステル=85/15質量%、ビカット軟化点=70℃)30重量部に、スチレン―ブタジエンブロック共重合体(スチレン/ブタジエン=75/25質量%、ビカット軟化点=82℃)70重量部とを混合した混合樹脂組成物(C−2)を用い、その他は実施例1と同様にしてペットボトル用包装ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(比較例1)
【0062】
接着層(B)を用いずに、両外層(A)(A−1)、中間層(C)(C−1)はそれぞれの押出機から押出し、フィードブロック内で積層し、両外層(A)と中間層(C)が直接積層され、冷却ロ−ルにて冷却固化により3層フィルムを得た。その後の工程は実施例1と同様である。
【0063】
このフィルムの厚みは、外層(A)4.5μm/中間層(C)36μm/外層(A)4.5μmで、総厚みは45μmであった。実施例1と同様にして、ペットボトル包装用ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(比較例2)
【0064】
接着層(B)として、酸変性ポリオレフィン(三井化学製アドマーSF731、MFR=2.6g/10分、密度0.88g/cm)(B−5)を用いた。その他は実施例1と同様にして、ペットボトル包装用ラベルを得た。結果は表―1に示す。
(比較例3)
【0065】
接着層(B)として、スチレン含量15質量%、無水マレイン酸付加量2.0質量%、MFRが3.0g/10分であり、比重が0.90のスチレン―ブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物(B−6)を用いた。その他は実施例1と同様にして、ペットボトル包装用ラベルを得た。結果は表−1に示す。
(比較例4)
【0066】
接着層(B)として、スチレン含量30質量%、無水マレイン酸付加量0.4質量%、MFRが3.5g/10分であり、比重が0.91のスチレンーブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物(B−7)を用いた。その他は実施例1と同様にして、ペットボトル包装用ラベルを得た。結果は表―1に示す。
【0067】
(比較例5)
実施例と同様の樹脂、両外層(A)として(A−1)、接着層(B)として(B−1)、中間層(C)として(C−1)を用い、外層(A)15μm/接着層(B)1.0μm/中間層(C)13μm/接着層(B)1.0μm/外層(A)15μmで、総厚み45μmのフィルムを得た。その他は実施例1と同様にして、ペットボトル包装用ラベルを得た。結果は表―1に示す。
【0068】

【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】は、(印刷)1丁分のレイアウト図(平面)である。
【符号の説明】
【0070】
1・・実印刷部分
2、3・・非印刷部分
4a、4、5・・カット位置
6・・ミシン目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記樹脂組成物Aによる両外層(A)と、樹脂組成物Bによる接着層(B)と、樹脂組成物Cによる中間層(C)とが、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)の順に積層された5層構成からなることを特徴とする熱収縮性積層フィルム。
<樹脂組成物A>
ポリエステル系共重合体からなる樹脂組成物。
<樹脂組成物B>
スチレンーブタジエン共重合体水素添加物の無水マレイン酸付加物からなる樹脂組成物。
<樹脂組成物C>
ポリスチレン系共重合体からなる樹脂組成物。
【請求項2】
樹脂組成物Bがスチレン含量20〜80質量%、無水マレイン酸付加量0.8〜2.4質量%であることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性積層フィルム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の熱収縮性積層フィルムからなるミシン目入り筒状ラベルが装着された容器。

【図1】
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【公開番号】特開2006−44179(P2006−44179A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−231804(P2004−231804)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(000001339)グンゼ株式会社 (919)
【Fターム(参考)】