説明

熱成形多層フィルム及びそれから生成されたブリスターパック

ブリスター包装の形成に使用するための多層フィルム構造体(10)は、第1の面(14)及び第2の面(16)を有して金属化ポリエチレンテレフタレートを含む第1のポリマー層(12)を含む。多層フィルム構造体(10)はまた、第1の面(26)及び第2の面(28)を有して第1の面(26)が第1のポリマー層(12)の第2の面(16)に隣接配置され、環状オレフィン又はクロロトリフルオロエチレンのホモポリマーを含む第2のポリマー層(24)を含む。多層構造体(10)は、更に、第1の面(38)及び第2の面(40)を有して第1の面(38)が第2のポリマー層(24)の第2の面(28)に隣接配置され、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む第3のポリマー層(36)を含む。多層フィルム構造体(10)と熱成形ブリスターパッケージ(100)を製造する方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この文書は、一般的に多層フィルムに関し、より具体的には、少なくとも1つの面にクロム又はミラー状外観を有する多層フィルムに関する。本明細書に開示するフィルムは、優れた水分障壁特性を示し、熱成形性が良好であり、かつ無煙圧縮タバコ製品のような複数のタブレットを包装するブリスターパックを生成するのに適している。
【背景技術】
【0002】
ゲル、フィルム、及びタブレット形態の製品を含む無煙タバコ製品の新しい形態が近年市場に参入し、又は説明されている。タブレットの形態の無煙タバコ製品と共に使用するための包装に関する設計が独特な課題をもたらしている。例えば、タバコベースの製品では、タバコが本質的に吸湿性であるために、水分含有率が問題になる可能性がある。小児用安全性も、無煙タバコ製品と共に使用される包装の別の望ましい特性である。
【0003】
消費者への流通のためのタブレットの包装では、ブリスターパックが最も良く利用される。特に、薬剤又はある一定の他の消費財を分注する時に、ブリスター包装は、分注される量の確実性、保管のセキュリティ、及び使用の利便性のためにばら詰め又はボトル詰めタブレットよりも一般的に好ましい。
【0004】
ブリスターパックは、一般的に、合成プラスチック又は積層材料の薄いシートを多重ポケット又は区画トレー状構造体に成形することによって形成される。これは、充填及び閉鎖作業が後に続くオンラインで連続的に行うことができる。
【0005】
ポケット又は区画は、一般的に、矩形格子アレイに配置される。典型的には、個々の区画は、1つの品目を収容するように意図している。区画の内容物は、ランダムに、又はある一定の事例では、指定のシーケンスでアクセスすることができる。周囲の直立したリム、レッジ、又はリッジを組み込んで、全体のトレープロフィールの硬化を助け、かつ区画の内容物を更に保護することができる。
【0006】
ブリスターパックは、典型的には、弾性変形可能な合成プラスチックを複数の個別のポケット又はブリスターの事前構成アレイに成形することによって形成される。タブレットは、典型的には、アルミニウム箔、金属化プラスチック箔、又は積層した紙及び箔の組合せのような典型的には金属から生成される放出可能、取外し可能、又は壊れやすい裏打ち層によってポケット内に捕捉又は拘束することができる。積層紙及び箔組合せでは、紙は、箔に対して積層され、多数で重なり、上に置かれて接着的に結合され、リフトオフ放出層として使用される。従って、紙は、紙が所定位置にある間に、下に重なる箔を保護するように意図している。その目的ために、紙は、箔に結合され、かつそれ以外にブリスターパック自体に固定されない。
【0007】
ブリスターパックを形成するために様々なフィルムが今まで使用されている。ブリスターパックの形成に使用するための従来のフィルムは、典型的には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PvDC)、及び/又はフルオロポリマーのようなポリマーを含む。
【0008】
典型的には、専らほこり障壁として使用されるフィルムは、PVCだけを含む単層シートを含む。これらのフィルムは、典型的には追加ポリマーの使用に伴って製造コストが増加するためにいずれの追加ポリマー層も含まない。これらのフィルムはまた、PVCが高レベルの水分をフィルムに浸透させるものとして公知であるために、有効な水分障壁として使用できない。従って、PVCは、防湿を必要とする用途に単独に使用するのに適していない。
【0009】
フィルムにおける防湿問題を克服するための試みが行われている。これらの試みは、PVC及びPVDCを同じく含むフィルムにおけるハロゲン及びフルオロポリマーの使用を含む。ハロゲン及びフルオロポリマーは、典型的にフッ素及び3フッ化塩化エチレン樹脂を含む。ハロゲン及びフルオロポリマーの使用は、フィルムが妥当な防湿を提供して水分障壁として使用されることを可能にする。
【0010】
有効な水分障壁であるフィルムを代表するフルオロポリマーを含むフィルムは、B1um他に付与された米国特許出願公開第2003/0203141号明細書に提案されている。B1um他は、スチレンブタジエンコポリマーを含む第1の接着層と、ベースと、環状オレフィンコポリマーを含む再外側層と、フィルムの外側層におけるフルオロポリマーとを含むフィルムを使用する。B1um他はまた、フィルムの外側層に非環状オレフィンコポリマーを使用する。環状オレフィンコポリマーは、オイル、有機及びアルカリ溶剤、及び熱に接触すると劣化を受けることが公知である。この劣化のために、フィルムの外側層は、劣化及び性能低下を受ける。
【0011】
環状オレフィンコポリマー(COC)は、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、及び剛性に加えて優れた透明度と透湿性を示す。COP、すなわち、非結晶性コポリマーは、熱成形を受け入れるという更に別の利点を有する。これらの特性が包装用途にCOCを望ましいものにするが、熱成形COCは、アルカリ環境に露出された時に応力亀裂を受けやすい場合がある。COC層を組み込む多層フィルムは、オレフィン樹脂又はエチレン/ビニルコポリマー層に接着されたCOC層を有するプラスチック容器を開示するItoh他に付与された米国特許第6,042,906号明細書に提案されている。COC層は、接着性樹脂で非環状オレフィン層に接着される。
【0012】
それらの全体特性のために生成された多層ポリマーフィルム又は積層体は、多くの場合に、異なるポリマーが通例互いに容易に接着しないので接着材料の「結合」層を含む。
【0013】
多層ポリマーフィルム又はシートは、共押し出しによって生成することができる。米国特許第3,479,425号明細書、第3,959,431号明細書、及び第4,406,547号明細書は、共押し出し成形工程を説明している。多層フィルムは、通例、ポリマーの2つ又はそれよりも多くの溶融した流れをダイに通すことによって共押し出しされる。材料は、層構造に互いに熔解されて自然に冷却される。押し出された状態で、プラスチックフィルムは、それらに熱成形工程を受けさせることによって容器に成形することができる。熱成形工程によるブリスター包装又は他の製造物品の構成は公知である。
【0014】
熱成形は、高い耐久性と一体性を有する包装を生成するとして認められている。米国特許第4,421,721号明細書、第4,994,229号明細書、第5,106,567号明細書、及び第6,086,600号明細書は、プラスチック容器のための様々な熱成形工程を説明している。一般的に、熱成形工程は、プラスチックのシートを望ましい形成温度まで加熱し、そのプラスチックにモールド内で真空又は圧力成形を受けさせて成形することによってプラスチック容器及び包装構造体を形成する。
【0015】
熱成形ブリスター包装は、一般的に、食品及びパーソナルケア製品などを含む市販の物品を収容する。米国特許第6,489,016号明細書は、ポリオレフィンの多層包装フィルムを開示している。同じくそのような包装材料及びそれから作られたパッケージを提案しているのは、米国特許第6,383,582号明細書、第5,750,262号明細書、第5,783,270号明細書、及び第5,755,081号明細書である。フィルムの水分障壁特性は、包装用途で重要な特性である。容器を通る水分の透過は、特に包装が薬剤、食品、及び圧縮タバコ製品などを収容する用途において内容物に悪影響を及ぼす場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0203141号明細書
【特許文献2】米国特許第6,042,906号明細書
【特許文献3】米国特許第3,479,425号明細書
【特許文献4】米国特許第3,959,431号明細書
【特許文献5】米国特許第4,406,547号明細書
【特許文献6】米国特許第4,421,721号明細書
【特許文献7】米国特許第4,994,229号明細書
【特許文献8】米国特許第5,106,567号明細書
【特許文献9】米国特許第6,086,600号明細書
【特許文献10】米国特許第6,489,016号明細書
【特許文献11】米国特許第6,383,582号明細書
【特許文献12】米国特許第5,750,262号明細書
【特許文献13】米国特許第5,783,270号明細書
【特許文献14】米国特許第5,755,081号明細書
【特許文献15】米国特許第3,481,910号明細書
【特許文献16】米国特許第3,480,580号明細書
【特許文献17】米国特許第4,612,155号明細書
【特許文献18】米国特許第4,751,270号明細書
【特許文献19】米国特許第5,139,878号明細書
【特許文献20】米国特許第5,912,070号明細書
【特許文献21】米国特許第6,068,936号明細書
【特許文献22】米国特許第5,912,070号明細書
【特許文献23】米国特許第6,008,298号明細書
【特許文献24】米国特許第6,608,936号明細書
【特許文献25】米国特許出願出願番号第60/990,661号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
当業技術の進歩にも関わらず、無煙圧縮タバコ製品のような複数のタブレットと共に使用するためのブリスターパックを形成するための適切な水分障壁特性と上等な外観を有し、かつ高度に加工可能である熱成形シート及びフィルムに対する特にブリスター包装用途における必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本明細書に開示することは、複数のタブレットを包装するためのブリスターパックの形成に使用するためのかつそのような構造体及びブリスターパックを製造する方法のための多層フィルム構造体である。
【0019】
1つの態様では、提供するのは、ブリスター包装の形成に使用するための多層フィルム構造体である。多層構造体は、第1の面及び第2の面を有して金属化ポリエチレンテレフタレートを含む第1のポリマー層と、第1の面及び第2の面を有して第1の面が第1のポリマー層の第2の面に隣接配置され、環状オレフィン又はクロロトリフルオロエチレンのホモポリマーを含む第2のポリマー層と、第1の面及び第2の面を有して第1の面が第2のポリマー層の第2の面に隣接配置され、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む第3のポリマー層とを含む。
【0020】
1つの形態では、多層フィルム構造体は、第1のポリマー層の第2の面と第2のポリマー層の第1の面の間に配置された第1の結合層を更に含む。
【0021】
別の形態では、多層フィルム構造体は、第2のポリマー層の第2の面と第3のポリマー層の第1の面の間に配置された第2の結合層を更に含む。
【0022】
更に別の形態では、第1の結合層及び第2の結合層の各々は、接着性ラッカーを含む。
【0023】
別の形態では、多層フィルム構造体は、積層構成である。
【0024】
別の態様では、提供するのは、多層フィルム構造体を製造する方法である。本方法は、第1の面及び第2の面を有して金属化ポリエチレンテレフタレートを含む第1のポリマー層を形成する段階と、第1の面及び第2の面を有して第1の面が第1のポリマー層の第2の面に隣接して位置決めされ、環状オレフィンを含む第2のポリマー層を形成する段階と、第1の面及び第2の面を有して第1の面が第2の面に隣接して位置決めされ、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む第3のポリマー層を形成する段階とを含む。
【0025】
1つの形態では、第1のポリマー層を形成する段階は、第1のポリマー層を押し出す段階を含み、第2のポリマー層を形成する段階は、第2のポリマー層を押し出す段階を含み、第3のポリマー層を形成する段階は、第3のポリマー層を押し出す段階を含む。
【0026】
別の形態では、多層フィルムは、共押し出しされる。
【0027】
更に別の形態では、積層の前に、第1の結合層が、第1のポリマー層の第2の面と第2のポリマー層の第1の面との間に配置され、第2の結合層が、第2のポリマー層の第2の面と第3のポリマー層の第1の面との間に配置される。
【0028】
別の態様では、提供するのは、第1の面及び第2の面を有して金属化ポリエチレンテレフタレートを含む第1のポリマー層と、第1の面及び第2の面を有して第1の面が第1のポリマー層の第2の面に隣接配置され、環状オレフィン又はクロロトリフルオロエチレンのホモポリマーを含む第2のポリマー層と、第1の面及び第2の面を有して第1の面が第2のポリマー層の第2の面に隣接配置され、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む第3のポリマー層とを含む多層フィルム構造体から形成され、複数のドーム状レセプタクル部分を定める熱成形ブリスターパッケージである。
【0029】
1つの形態では、ドーム状レセプタクル部分は、タブレットの形態の圧縮タバコ製品を収容する
【0030】
これら及び他の特徴は、添付図面を参照した詳細説明から明らかであろう。
【0031】
更なる説明は、以下の説明と限定しない例として様々な形態を示す図面とを参照して達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本明細書に開示するブリスターパックの形成に使用するための多層フィルムの概略断面図である。
【図2】本明細書によるブリスターパックの斜視図である。
【図3】図2のブリスターパックの底面図である。
【図4】図2のブリスターパックの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
例示の目的で選択された特定の形態に関連して様々な態様を以下に説明する。本明細書に開示するパッケージ及び方法の精神及び範囲は、選択された形態に制限されないことは認められるであろう。更に、本明細書に提供される図は、いずれかの特定の比率又は縮尺に従って描かれているのではなく、図示の形態に対して多くの変形を生成することができることに注意されたい。同様の要素を示すために同様の数字が全体を通して使用される図1〜4をここで参照する。
【0034】
定義
本明細書では、用語「ブリスターパック」は、複数の局所的な区画又はポケットで事前輪郭付けされた例えば浅いトレーのように構成された事前形成又は事前構成された包装シート又はフィルムを含むように使用される。個々の区画プロフィールは、緊密な相対適合を保証するために、意図した内容物のそれを都合良く補完する。ポケット壁は、衝撃に対していくらかの抵抗をもたらすが、典型的には、内容物の変位及び排出、及び適度の緩衝作用が可能になるように変形可能である。
【0035】
用語「フィルム」と「シート」は、本明細書を通して互換的に使用されるが、シートはまた、100ミクロンよりも厚いフィルを意味するのに使用することができる。「ミル」は、1インチの1000分の1を意味し、かつフィルム厚みを意味するのに使用することができる。
【0036】
用語「小児用安全性」は、子どもの遊びに遭遇した時に無頓着な又は好奇の操作によってその他の方法で起こる場合がある無許可のパックの開放又は子どもの利用を妨げるようにするある一定の対策を意味する。そのような備えは、必然的な完全な防御というよりは、用心又は抑止の対策を表す。
【0037】
用語「タブレット」は、その普通の関連で使用され、組成物の混合物を口腔適用に対して都合のよい形態に圧縮及び/又は成形することによって作られた固体組成物を意味する。
【0038】
図1を参照すると、多層フィルム構造体10の1つの形態が示されている。多層構造体10は、第1の面14及び第2の面16を有する第1のポリマー層12を含む。第1のポリマー層12は、金属化ポリエチレンテレフタレートを含む。第1の面20及び第2の面22を有する第1の結合層18が提供され、第1の結合層18の第1の面20は、第1のポリマー層12の第2の面16上に配置される。第1の結合層18は、接着性ラッカーを含むことができ、接着性ラッカーは、当業者が認識するように結合層として役立つ。
【0039】
多層フィルム構造体10はまた、第2のポリマー層24を含み、第1の面26及び第2の面28を有する第2のポリマー層24の第1の面26は、第1のポリマー層12の第2の面22上に配置される。第2のポリマー層24は、環状オレフィン又はクロロトリフルオロエチレンのホモポリマーを含む。第1の面32及び第2の面34を有する第2の結合層30が設けられる。第2の結合層30の第1の面32は、第2のポリマー層24の第2の面28上に配置される。第1の結合層18の場合と同様に、第2の結合層30は、結合層として役立つ接着性ラッカーを含むことができる。第1の面38及び第2の面40を有する第3のポリマー層36が設けられる。図1に示すように、第1のポリマー層36の第1の面38は、第2の結合層30の第2の面34上に配置される。第3のポリマー層36は、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む。
【0040】
1つの形態では、第1のポリマー層12は、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルの金属化層とすることができる。金属化ポリエチレンテレフタレートは、真空金属化工程によって調製されたアルミニウム金属化ポリエチレンテレフタレートフィルムとすることができる。DuPontと「Teijin Fi1ms」のジョイントベンチャーによって生産された商標My1ar(登録商標)に基づく2軸延伸金属化ポリエチレンテレフタレートを使用することができる。有利な態様では、金属化ポリエチレンテレフタレートは、水に対して不活性であり、かつ水分障壁として役立ち、オイル、グリース、及び殆どのアロマチックに影響されない。金属化ポリエチレンテレフタレートは、−100°F(−73℃)から300°F(149℃)を超えるまで堅牢さと可撓性を保つ。
【0041】
金属化層は、第1のポリマー層上に形成するか又は第1のポリマー層上に付加することができる。金属化層は、真空堆積、間接金属化、無電解メッキ、電解メッキ、及びラッカー塗布を含む1つ又はそれよりも多くの金属化の工程によって第1のポリマー層上に形成することができる。典型的には、金属化層は、アルミニウム、銅、銀、金、真鍮、及び青銅から構成される金属の群から選択された少なくとも1つの金属から構成される。その高い反射特性により、アルミニウム金属化ポリエチレンテレフタレートは、殆ど鏡に近い表面を提供する。
【0042】
金属化層は、微細な金属堆積で、通常、0.005ミクロンから2ミクロンの範囲のアルミニウムで被覆することができる。そのような薄い層の金属堆積は、高度な水分障壁特性の金属化フィルムをもたらし、同時にフィルムの透明性の低下が、金属化された半透明から不透明なフィルムをもたらす。
【0043】
1つの形態では、第1の結合層18は、接着性結合層としての役割をするように接着剤を含むことができる。第1の結合層18は、例えば、コーティングのような当業技術におけるあらゆる適切な手段により、第1のポリマー層12又は第2のポリマー層24のいずれかに直接付加することができる。ポリウレタン、エポキシ、ポリエステル、アクリル、無水修正ポリオレフィン、及びそれらの混合物のようなあらゆる適切な接着剤を利用することができる。接着剤の1つのタイプは、不飽和ポリカルボキシル酸及びその無水物から構成される群から選択された少なくとも1つの官能基を有する修正ポリオレフィン組成物を含む。そのような不飽和ポリカルボキシル酸及びその無水物は、マレイン酸及びその無水物、フマル酸及びその無水物、クロトン酸及びその無水物、シトラコン酸及びその無水物、イタコン酸及びその無水物などを含む。使用に適する修正ポリオレフィンは、米国特許第3,481,910号明細書、第3,480,580号明細書、第4,612,155号明細書、及び第4,751,270号明細書に説明されている組成物を含む。
【0044】
他の接着層は、米国特許第5,139,878号明細書に説明されているようなオレフィンのアルキルエステルコポリマー及びα、β−エチレン不飽和カルボキシル酸のアルキルエステルを含むことができる。修正ポリオレフィン組成物は、修正ポリオレフィンの総重量に対して、約0.001から約約20重量パーセント、又は約0.005重量パーセントから約10重量パーセント、又は約0.1重量パーセントから約5重量パーセントの官能基を含むことができる。修正ポリオレフィン組成物はまた、約40重量パーセントの熱可塑性エラストマー及びアルキルエステルを含有することができる。1つの形態では、第1の結合層18は、接着性ラッカーを含むことができる。
【0045】
1つの形態では、第2のポリマー層24は、環状オレフィンコポリマーのような環状オレフィンを含むことができる。本明細書で一括してCOC樹脂と参照される有用な環状オレフィンコポリマーは公知である。例えば、米国特許第5,912,070号明細書及び米国特許第6,068,936号明細書は、いくつかの環状オレフィンコポリマーを開示しており、本明細書においてその全開示内容が引用により組み込まれている。適切な非環状オレフィンコポリマーはまた、環状オレフィンモノマーと非環状オレフィンモノマーのコポリマーを含むことができる。
【0046】
当業者に公知のように、環状オレフィンは、シクロアルケン、バイシクロアルケン、トリシクロアルケン、又はテトラシクロアルケンのようなモノ−又はポリ−不飽和多環状リング系である。リング系は、モノ−置換又はポリ−置換とすることができる。1つの形態では、環状オレフィンは、少なくとも1つのペンダント有機性基を含むことができる。ペンダント有機性基は、アルコール、アミン、カルボニル、エーテル、炭水化物、亜硝酸塩、硫化物、及びその組合せを含むことができる。適切な環状オレフィンの例は、以下に限定されるものではないが、ノルボルネン、ジメチル−オクタヒドロ−ナフタリン、シクロペンタン、(5−メチル)ノルボルネン、及びその組合せを含む。
【0047】
1つの形態では、モノマーは、ホモポリマーCOCとするか、又は一般的に架橋剤又は単にコモノマーと参照される非環状コモノマーで重合化状態にすることができる。上に指摘した環状オレフィンと重合することができる適切な非環状オレフィンモノマーの例は、エチレン、プロピレン、ブチレンのような又はその混合物である。好ましい環状オレフィンは、ノルボルネンであり、それと反応するための好ましい非環状オレフィンは、エチレンである。環状オレフィンコポリマーが、ノルボルネンを含む場合、ノルボルネンは、10モルパーセントから70モルパーセント、又は25モルパーセントから45モルパーセントの量で含めることができる。環状オレフィンコポリマーがエチレンを含む場合、エチレンは、30モルパーセントから90モルパーセント、又は55モルパーセントから75モルパーセントの量で含めることができる。
【0048】
環状オレフィンポリマーは、例えば、メタロセンのような遷移金属触媒の助けにより調製することができる。適切な調製工程は、例えば、本明細書においてその全開示内容が引用により組み込まれている米国特許第5,912,070号明細書、第6,008,298号明細書、第6,489,016号明細書、及び第6,608,936号明細書で公知であり、かつそれに説明されている。
【0049】
適切な環状オレフィンコポリマーは、市販で入手することができ、その例は、ニュージャー、サミット所在のTiconaが製造するTopas(登録商標)8007F04、ケンタッキー、ルーイビル所在の「Zeon Chemica1s」によるZeonex(登録商標)、及び日本、東京所在の「JSR Corporation」によるArton(登録商標)を含む。日本、東京所在の「Mitsui Petrochemica1 Industries」も、適切な環状オレフィンコポリマーを生産している。
【0050】
別の形態では、第2のポリマー層24は、フルオロポリマーを含むことができる。適切なフルオロポリマーは、以下に限定されるものではないが、エチレン−クロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、フッ化エチレン−プロピレンコポリマー、ペルフルオロアルコキシエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)ホモポリマー又はコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルフッ化物、ポリビニリデン、及びそれらのコポリマー及び配合物を含む。1つの形態では、フルオロポリマーは、PCTFEのホモポリマー及びコポリマー、及びECTFEのコポリマーを含む。本明細書で使用されるコポリマーは、2つ又はそれよりも多くのモノマー成分を有するポリマーを含む。そのようなコポリマーは、重量比で10%まで、好ましくは、8%までのビニリデンフッ化物及びテトラフルオロエチレンのような他のコモノマーを含有することができる。適切なフルオロポリマーは、市販で入手することができ、その例は、ニュージャー、モーリスタウン所在の「Honeywe11 Internationa1 Inc.」から商標Ac1ar(登録商標)の下で入手可能であるPCTFEフルオロポリマーを含有する。1つの形態では、フルオロポリマーは、クロロトリフルオロエチレンのホモポリマーである。
【0051】
1つの形態では、第2の結合層30はまた、接着性結合層として役立つように接着剤を含むことができる。第2の結合層30はまた、例えば、コーティングのような当業技術におけるあらゆる適切な手段により、第2のポリマー層24又は第3のポリマー層26のいずれかに直接付加することができる。ポリウレタン、エポキシ、ポリエステル、アクリル、無水修正ポリオレフィン、及びそれらの混合物のようなあらゆる適切な接着剤を利用することができる。不飽和ポリカルボキシル酸及びその無水物から構成される群から選択された少なくとも1つの官能基を有する修正ポリオレフィン組成物を利用することができる。そのような不飽和カルボキシル酸及びその無水物は、マレイン酸及びその無水物、フマル酸及びその無水物、クロトン酸及びその無水物、シトラコン酸及びその無水物、イタコン酸及びその無水物などを含む。ここでもまた、適切な修正ポリオレフィンは、米国特許第3,481,910号明細書、第3,480,580号明細書、第4,612,155号明細書、及び第4,751,270号明細書に説明されている組成物を含む。
【0052】
第1の結合層18の場合と同様に、他の接着層は、米国特許第5,139,878号明細書に説明されているようなオレフィンのアルキルエステルコポリマー及びα、β−エチレン不飽和カルボキシル酸のアルキルエステルを含むことができる。修正ポリオレフィン組成物は、修正ポリオレフィンの総重量に対して約0.001から約約20重量パーセント、又は約0.005重量パーセントから約10重量パーセント、又は約0.1重量パーセントから約5重量パーセントの官能基を含むことができる。修正ポリオレフィン組成物はまた、米国特許第5,139,878号明細書に説明されているように約40重量パーセントの熱可塑性エラストマー及びアルキルエステルを含有することができる。1つの形態では、第2の結合層30は、接着性ラッカーを含むことができる。
【0053】
第3のポリマー層36は、ポリ塩化ビニル(PVC)と、ポリ塩化ビニル/ポリエチレン/ポリプロピレンのターポリマーのような塩化ビニルのコポリマー及びターポリマーと、それらの混合物とを含むことができる。当業者が広く認識しているように、PVCは、広範なソースから市販されている。
【0054】
代替の形態では、上等な外観を有する金属性外面をブリスターパック上に作成する方法は、ポリプロピレン/環状オレフィンコポリマー/ポリプロピレン、又はポリ塩化ビニル/環状オレフィンコポリマー/ポリ塩化ビニルのような材料の使用を含む。金属性層は、真空金属化によりブリスター材料上にコーティングを堆積させることによって作成することができる。コーティングは、ブリスターレセプタクルの熱成形前又は後のいずれかにブリスター材料に付加することができる。金属化の前に、ブリスター材料内に存在する場合がある表面の凹凸及び表面の欠陥を埋めるために、ブリスターパックの上にプレコート又はベースコートを付加することができる。引っ掻き傷又は摩耗に対抗するために金属化層の上にトップコートを次に付加することができる。トップコート材料に色顔料を追加することにより、金属化層にわたって明るい金属色を生成することができる。
【0055】
図2から4を参照すると、1つの形態では、本明細書に開示するフィルムがブリスターパックに形成される。このフィルム構造体は、当業技術で公知の技術を使用してブリスターパックに熱成形することができる。
【0056】
図示のように、ブリスターパック100は、複数のレセプタクル102を含む。図4を参照すると、各レセプタクル102は、タブレット50を収容することができる。1つの形態では、ブリスターパック100の複数のレセプタクル102は、少なくとも2つの縦列に配置される。
【0057】
ここで図3を参照すると、図から認めることができるように、本明細書に開示するブリスターパック100は、グラフィック及び製品情報を印刷するための表面区域54を提供することができる。
【0058】
フィルムは、ブリスターが外面、内面、及び空洞を有するように成形される。熱成形の後に、圧縮タバコ製品などとすることができるタブレット50が空洞内に挿入され、構造体は、リッド−ストックフィルム42の外面を第3のポリマー層36に直接熱密封することにより、リッド−ストックフィルム42を用いて熱融着される。この形態では、リッド−ストックフィルム42は、第3の結合層44を通じて第3のポリマー層36に接着された支持層46と、第4のポリマー層52を通じて支持層46に接着された金属箔層48とを含むことができる。支持層46は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ(塩化ビニル)、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、及びその組合せから構成される群から選択された材料のような熱可塑性材料で構成することができる。
【0059】
別の形態では、圧縮タバコ製品などとすることができるタブレット50は、アルミニウム箔、金属化プラスチック箔、又は積層した紙及び箔の組合せのような金属から典型的に生成される放出可能、取外し可能、又は壊れやすい裏打ち層56によってレセプタクル102内に捕捉又は拘束することができる。積層した紙及び箔組合せにおいて、紙48は、箔46に対して積層され、多数で重なり、上に置かれて接着的に結合され、リフトオフ放出層として使用される。従って、紙48は、紙48が所定位置にある間に、下に重なる箔46を保護するように意図している。その目的ために、紙48は、箔46に結合され、かつそれ以外にブリスターパック100自体に固定されない。
【0060】
この形態では、箔46は、箔46からの紙分離及び取り外しのための裏打ち紙リフトオフ点として役立つ縁部におけるようなある一定の局所区域以外は、加熱プロフィールプラテンによるなどのレセプタクル102への熱溶着によって熔解される。紙オーバーレイ48は、箔46を実質的に覆い隠し、ばらばらの箔とレセプタクルの分離を妨げる。
【0061】
一般的に、紙層48は、好奇的操作及び実験によるなどの不用意なブリスターパック内容物の放出を防止する不正開封防止及び小児安全層を構成する。紙オーバーレイ48が、箔アンダーレイ46から後方に剥がされた状態で、ブリスターパック100の選択されたタブレットレセプタクル102の上で箔の破裂が可能にされる。
【0062】
保護のための紙裏打ち層48の局所的なひき剥がしを助けるために、例えば、パックの製作及び組み立て時に、例えば穿孔のマトリックス又は格子を適用することは公知である。従って、特定のレセプタクル102の上に重なる紙裏打ちカバー部分48の局所的な取り外しと、そのポケットの上に重なる箔46の局所的な露出とは、関連の弾性変形可能ブリスターレセプタクル壁をへこませることにより、箔の引き裂き又は破裂中時に内容物の変位と最終的な排出を可能にする。
【0063】
認めることができるように、高速作動が可能なブリスターパック生産に専用の機械が、ブリスターパック100の生産に使用するために計画されている。
【0064】
指摘したように、ブリスターパック100は、経口消費されるようになった複数の溶解性圧縮タバコ製品を包装するために有利に使用することができる。このタイプの圧縮タバコ製品は、本明細書においてその全開示内容が引用により組み込まれている米国特許出願出願番号第60/990,661号明細書に開示されている。そのようなタバコ製品は、少なくとも1つのタバコ成分、少なくとも1つの香味料、少なくとも1つの甘味料、少なくとも1つの充填結合剤、少なくとも1つの潤滑剤、少なくとも1つの乾燥剤、及び流動促進剤を含む組成物から形成される。ブリスターパック100内に包装された圧縮タバコ製品の外面は、任意的に、被覆、処理、エンボス、又はデボスすることができる。
【0065】
有利な態様では、ブリスターパック100は、高速組立ができるように設計され、かつ付帯的な機械及びそれに関連付けられた工程を使用することができる。
【0066】
認めることができるように、本明細書に開示するブリスターパックは、不正開封防止、グラフィックのための表面区域、及び非薬剤外観をもたらす上等な外観仕上げといった特徴を提供することができる。
【0067】
本明細書に開示したブリスターパックの設計は、複数の量の包装を考慮している。考えられている形態は、8、10、16、及び20個のパッケージを含むことができる。
【0068】
優先権文書を含む全ての特許、試験手順、及び本明細書に引用した他の文書は、そのような開示が本発明の開示と矛盾しないような範囲でかつそのような組込みが許可される全ての司法権に対して引用により完全に組み込まれる。
【0069】
本明細書に開示する例示的な実施形態は、特殊性をもって説明したが、様々な他の修正が当業者には明らかであり、かつ本発明の開示の精神及び範囲から逸脱することなく当業者が容易に行うことができることは理解されるであろう。従って、ここに添付する特許請求の範囲は、本明細書で説明した例及び説明に制限されるように意図しておらず、むしろ特許請求の範囲は、本発明の開示に関連する当業者によってその均等物として処理される全ての特徴を含む本明細書に属する特許性のある新規さの全ての特徴を含むものとして解釈されるものとする。
【符号の説明】
【0070】
10 多層フィルム構造体
12 第1のポリマー層
14 第1のポリマー層の第1の面
16 第1のポリマー層の第2の面
24 第2のポリマー層
26 第2のポリマー層の第1の面
28 第2のポリマー層の第2の面
36 第3のポリマー層
38 第3のポリマー層の第1の面
40 第3のポリマー層の第2の面
100 熱成形ブリスターパッケージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の面及び第2の面を有し、金属化ポリエチレンテレフタレートを含む第1のポリマー層と、
(b)第1の面及び第2の面を有し、該第1の面が、前記第1のポリマー層の前記第2の面に隣接配置され、環状オレフィン又はクロロトリフルオロエチレンのホモポリマーを含む第2のポリマー層と、
(c)第1の面及び第2の面を有し、該第1の面が、前記第2のポリマー層の前記第2の面に隣接配置され、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む第3のポリマー層と、
を含むことを特徴とする多層フィルム構造体。
【請求項2】
前記第1のポリマー層の前記第2の面と前記第2のポリマー層の前記第1の面との間に配置された第1の結合層を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項3】
前記第2のポリマー層の前記第2の面と前記第3のポリマー層の前記第1の面との間に配置された第2の結合層を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の多層フィルム構造体。
【請求項4】
前記第1の結合層及び前記第2の結合層の各々が、接着性ラッカーを含むことを特徴とする請求項3に記載の多層フィルム構造体。
【請求項5】
前記第1のポリマー層の前記第1の面は、フィルムの最も外側の面を形成することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項6】
前記第3のポリマー層の前記第2の面は、フィルムの最も外側の面を形成することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項7】
積層構成であることを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項8】
前記環状オレフィンは、環状オレフィンコポリマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項9】
前記環状オレフィンコポリマーは、ノルボルネンとエチレンのコポリマーであることを特徴とする請求項8に記載の多層フィルム構造体。
【請求項10】
前記環状オレフィンコポリマーは、前記環状オレフィンと架橋剤との相互作用生成物を含み、該架橋剤は、アルカン、アルケン、アルキン、及びその組合せの群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の多層フィルム構造体。
【請求項11】
前記フルオロポリマーは、クロロトリフルオロエチレンのホモポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項12】
前記第3のポリマー層は、ポリプロピレンを含むことを特徴とする請求項10に記載の多層フィルム構造体。
【請求項13】
前記第3のポリマー層は、ポリ塩化ビニルを含むことを特徴とする請求項10に記載の多層フィルム構造体。
【請求項14】
フィルムが、0.98から1.03g/cm3の密度を有することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項15】
「ASTM F−1249」によって判断された時に0.20から3.00g/m2/24時間の水蒸気透過率を有することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項16】
前記第1のポリマー層は、約25μmから約205μmの厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項17】
前記第2のポリマー層は、約75μmから約205μmの厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項18】
前記第3のポリマー層は、約25μmから約205μmの厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項19】
金属化層が、前記第1のポリマー層上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項20】
金属化層が、アルミニウム、銅、銀、金、真鍮、及び青銅から構成される金属の群から選択された少なくとも1つの金属から構成されることを特徴とする請求項1に記載の多層フィルム構造体。
【請求項21】
多層フィルム構造体を製造する方法であって、
(a)第1の面及び第2の面を有して金属化ポリエチレンテレフタレートを含む第1のポリマー層を形成する段階と、
(b)第1の面及び第2の面を有し、該第1の面が、前記第1のポリマー層の前記第2の面に隣接して位置決めされ、環状オレフィンを含む第2のポリマー層を形成する段階と、
(c)第1の面及び第2の面を有し、該第1の面が、該第2の面に隣接して位置決めされ、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニルを含む第3のポリマー層を形成する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
前記第1のポリマー層を形成する前記段階は、該第1のポリマー層を押し出す段階を含み、前記第2のポリマー層を形成する前記段階は、該第2のポリマー層を押し出す段階を含み、前記第3のポリマー層を形成する前記段階は、該第3のポリマー層を押し出す段階を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記多層フィルムは、共押し出しされることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記多層フィルム構造体は、積層構成であることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項25】
積層の前に、第1の結合層が、前記第1のポリマー層の前記第2の面と前記第2のポリマー層の前記第1の面との間に配置され、第2の結合層が、該第2のポリマー層の前記第2の面と前記第3のポリマー層の前記第1の面との間に配置されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の結合層及び前記第2の結合層の各々が、接着性ラッカーを含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のポリマー層上に金属化層を形成する段階を更に含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記金属化層は、真空堆積、間接金属化、無電解メッキ、電解メッキ、及びラッカー塗布から構成される金属化の工程の少なくとも1つによって前記第1のポリマー層上に形成されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の多層フィルム構造体から形成された熱成形ブリスターパッケージであって、
複数のドーム状レセプタクル部分を形成する、
ことを特徴とする熱成形ブリスターパッケージ。
【請求項30】
前記ドーム状レセプタクル部分は、タブレットなどの形態の圧縮タバコ製品を収容することを特徴とする請求項29に記載のブリスターパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−503760(P2013−503760A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527404(P2012−527404)
【出願日】平成22年9月1日(2010.9.1)
【国際出願番号】PCT/IB2010/002480
【国際公開番号】WO2011/027225
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】