説明

熱現像感光材料および含フッ素ポリマーラテックスの製造方法

【課題】本発明の課題は塗布性に優れ、耐汚染性、耐接着性、および画像保存性に優れる熱現像感光材料を提供することにある。本発明の第2の目的は、該熱現像感光材料に用いられる含フッ素ポリマーラテックスの製造方法を提供することである。
【解決手段】支持体の同一面上に感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、熱現像剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料において、前記支持体の前記画像形成層を有する面側の最外層に乳化重合で調製された含フッ素ポリマーラテックスを含有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の同一面上に感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、熱現像剤及びバインダーを含有する画像形成層を有する熱現像感光材料において、前記支持体の前記画像形成層を有する面側の最外層に乳化重合で調製された含フッ素ポリマーラテックスを含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項2】
前記含フッ素ポリマーラテックスが下記一般式(1)で表される構成成分を有する共重合ポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料:
【化1】


(一般式(1)において、Xは水素原子、フッ素原子、CH基、またはCF基を表す。Lは2価の連結基を表し、Rfは炭素数1〜12のフッ化アルキル基を表す。Aはラジカル重合可能なモノマーから導入可能な構成成分を表す。aおよびbは、共重合比であってそれぞれ30≦a≦90、10≦b≦70、a+b=100の関係を満たす質量%を表す。)。
【請求項3】
前記一般式(1)において、Aが下記一般式(2)で表される構成成分であることを特徴とする請求項2に記載の熱現像感光材料:
【化2】


(一般式(2)において、Xは水素原子、フッ素原子、CH基、またはCF基を表す。Lは2価の連結基を表し、Rは炭素数14〜24のアルキル基を表す。)。
【請求項4】
前記フッ素ポリマーラテックスが、第3の共重合成分として、アルケン類、ジエン類、α、β−不飽和カルボン酸類、不飽和ニトリル類、スチレン類、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、又はその他の重合性単量体を共重合したポリマーであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
前記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料に用いられる含フッ素ポリマーラテックスの製造方法であって、水混和性有機溶媒を10質量%〜45質量%含有する水性溶媒中で乳化重合することを特徴とする含フッ素ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項6】
前記水混和性有機溶媒がメタノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、ジプロピレングリコール、および3−メチル−3−メトキシブタノールより選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記載の含フッ素ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項7】
前記水混和性有機溶媒がメタノール、エタノール、アセトン、ジプロピレングリコール、および3−メチル−3−メトキシブタノールより選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載の含フッ素ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項8】
カチオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤の存在下で乳化重合することを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のポリマーラテックスの製造方法。
【請求項9】
前記カチオン性界面活性剤が下記一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項8に記載の含フッ素ポリマーラテックスの製造方法:
【化3】


(一般式(3)において、R31は、炭素数6〜22のアルキル基、炭素数6〜22のアルケニル基、または炭素数6〜22のアルキル基またはアルケニル基が結合したフェニル基を表す。R32およびR33は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数1〜22のアルケニル基、炭素数6〜22のアルキル基またはアルケニル基が結合したフェニル基、またはベンジル基を表す。Xは1価のアニオンを表す。mは0,1,2,3の整数を表す。)。
【請求項10】
前記ノニオン性界面活性剤が(ポリオキシエチレン)アルキルエーテルおよび(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)アルキルエーテルの少なくとも一方であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の含フッ素ポリマーラテックスの製造方法。

【公開番号】特開2008−33148(P2008−33148A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−208607(P2006−208607)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】