説明

熱現像感光材料及び画像形成方法

【課題】 本発明の目的は、画像濃度が高く、光照射画像保存性に優れ、熱現像時の塵埃による画像欠陥、熱現像時の濃度むらや搬送性に優れる熱現像感光材料および画像形成方法を提供することにある。又、必要により、更に高温保存時の画像保存性に優れ、あるいはフィルムの搬送性に優れた画像形成方法を提供することにある。
【解決手段】 支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含む画像形成層を有する熱現像感光材料において、支持体をはさんで画像形成層側に該画像形成層と隣接する保護層を有し、支持体をはさんで画像形成層と反対側にバックコート層を有し、かつ該画像形成層側及びバックコート層側の少なくとも一方の最外層にガラス転移温度(Tg)が75℃〜200℃のポリウレタンを含有する熱現像感光材料、及びこれを用い露光処理と熱現像処理を同時に行うことを特徴とする画像形成方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含む画像形成層を有する熱現像感光材料において、支持体をはさんで画像形成層側に該画像形成層と隣接する保護層を有し、支持体をはさんで画像形成層と反対側にバックコート層を有し、かつ該画像形成層側及び該バックコート層側の少なくとも一方の最外層にガラス転移温度(Tg)が75℃〜200℃のポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項2】
最外層にガラス転移温度(Tg)が75℃〜200℃であるポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
ポリウレタン樹脂を含有する層に含まれるバインダーの総質量に対して、ポリウレタン樹脂が10〜90質量%用いられていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱現像感光材料。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料を用いて、露光処理と熱現像処理を同時に行うことを特徴とする画像形成方法。
【請求項5】
支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含む画像形成層を有する熱現像感光材料を用いる画像形成方法であって、下記(1)、(2)の少なくとも1つの条件をみたし、かつ、画像形成層側の最表面とバックコート層側の最表面の間の動摩擦係数が0.15〜0.40である熱現像感光材料を用い、露光処理と熱現像処理を同時に行うことを特徴とする画像形成方法。
(1)支持体をはさんで画像形成層側の最表面の中心線平均粗さ(Ra(E))が50nm〜110nm
(2)支持体をはさんでバックコート層側の最表面の中心線平均粗さ(Ra(B))が40nm〜90nm
【請求項6】
下記(3)、(4)の少なくとも1つの条件をみたす熱現像感光材料を用いることを特徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
(3)支持体をはさんで画像形成層側の最表面の十点平均粗さ(Rz(E))が1.0μm〜2.5μm
(4)支持体をはさんでバックコート層側の最表面の十点平均粗さ(Rz(B))が2.0μm〜4.5μm
【請求項7】
ハロゲン化銀が、沃化銀を5〜100モル%の割合で含有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項8】
ハロゲン化銀粒子が熱現像過程において表面潜像型から内部潜像型に変換することにより、表面感度が熱現像前より低下するハロゲン化銀粒子であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項9】
画像形成層側の最表面の十点平均粗さをRz(E)とし、支持体をはさんで画像形成層と反対側の最表面の十点平均粗さをRz(B)とするとき、Rz(E)/Rz(B)の値が0.10以上、0.70以下である熱現像感光材料を用いることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項10】
画像形成層側の最表面の中心線平均粗さをRa(E)とするとき、Rz(E)/Ra(E)の値が10〜70である熱現像感光材料を用いることを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項11】
支持体をはさんで画像形成層と反対側の表面の中心線平均粗さをRa(B)とするとき、Rz(B)/Ra(B)の値が20〜70である熱現像感光材料を用いることを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項12】
熱現像部の搬送速度を20〜200mm/secで熱現像することを特徴とする請求項4〜11の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項13】
請求項4〜12の何れか1項記載の画像形成方法において、露光光源が350nm〜450nmに発光ピーク強度を有するレーザーを用いることを特徴とする画像形成方法。
【請求項14】
露光部と現像部の距離が0cm以上50cm以下である熱現像機を用いて、熱現像を行うことを特徴とする請求項4〜13のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項15】
前記熱現像感光材料が、一枚のシート感光材料であり、シート感光材料の一部が露光されながら、かつ同時に、既に露光がなされたシート感光材料の一部分において現像が開始されることを特徴とする請求項4〜14のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項16】
床面から55cm以下の高さに熱現像感光材料ストックトレーの底面がある熱現像機で処理されることを特徴とする請求項4〜15のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項17】
露光部が熱現像感光材料ストックトレーより上にある熱現像機で処理されることを特徴とする請求項4〜16のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項18】
露光部及び熱現像部を前記熱現像感光材料ストックトレーに対し、共に上方位置又は下方位置に配置した熱現像機で処理されることを特徴とする請求項4〜17のいずれか1項に記載の画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−30932(P2006−30932A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256731(P2004−256731)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】