説明

熱蒸散式方法によるマイナスイオン発生装置

【課題】小型のマイナスイオン発生装置でも十分にマイナスイオンの持つ効果を享受できる為の使用方法を提供することを課題とする。
【解決手段】希土類鉱石である二酸化チタン、炭酸カルシウム、天然鉱石トルマリン、天然希土類鉱石、セラミック微粉体(基本成分はFeO3、Al2O2、Sio2、MnO、Cr2O2、ZnO、CaO、TiO2、LiO2、La2O3、TbO2、Ln2O3、Bi2O3)を組成成分とした水溶液を合成し、小型装置でも可能な熱蒸散方式を用い、当該水溶液を散布し、空気のマイナスイオン化を図る方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイナスイオンを効果的に発生させるための水溶液の配合方法、及び熱蒸散式方式によって広範囲にわたって当該効果を及ぼす装置の利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のマイナスイオン発生装置は、本発明と同等の美容効果等を得るためには、装置内部の構造を複雑化し、消費者に対して装置利用に関する利便性を欠き、大きな効果も期待できない結果とならざるを得なかった。
【0003】
また、先行技術においては、所謂「レナード効果」を期待して水を電解させてマイナスイオンを発生させる等と謳う商品もあるが、家庭用の小型機械で水成分を急激に微粒化し、負電荷を帯電させ空気を負に帯電させるというこの方法には、水量及び水成分に対する圧力が十分とは考えられない(特許文献1乃至5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許公開2008−149094
【特許文献2】特許公開2008−164271
【特許文献3】特許公開2007−319474
【特許文献4】特許公開2007−90023
【特許文献5】特許公開2001−258985
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような従来のマイナスイオン発生装置の使用方法の改善、及び複雑化を要していた装置の小型化を目指し、更にマイナスイオン組成成分が有していた問題を解決しようとするものであり、装置の利用方法及び蒸散対象の水溶液の組成成分の配合を効率化し、さらなる美容効果等を目指すこととを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
マイナスイオンを効果的且つ広範囲にわたり人体に浸透させるため、後述する組成成分を熱蒸散方法により装置から発生させ、空気のマイナスイオン化を図れるよう、交換式ボトル内に組成成分を100cc配合する構造とした。
【0007】
組成成分は、希土類鉱石である二酸化チタン、炭酸カルシウム、天然鉱石トルマリン、天然希土類鉱石、セラミック微粉体(基本成分はFeO3、Al2O2、Sio2、MnO、Cr2O2、ZnO、CaO、TiO2、LiO2、La2O3、TbO2、Ln2O3、Bi2O3)とし、化粧品原料として危険性、有害性のない成分のみをもってボトル内水溶液の組成成分を配合している。
【0008】
また組成成分は、エルバアイト(リチアトルマリン)を主成分とし、長石、石英、粘土鉱物を含む原石から採掘されており、エルバアイト(リチアトルマリン)の化学式に関しては、NaをCa、Kで一部置換し、LiをFe、Mgで一部置換するものとする。
【発明の効果】
【0009】
上記に示した組成成分は、物理的及び科学的特性として融点摂氏1000度から1200度であり、pHがアルカリ性であること、また無臭であり、気候環境や風化の影響も鉱物のため急激な変化がなく非常に安定した化学物質であることから、人体への悪影響はなく、また安定した物質であるため水溶し陰イオン状態(マイナスイオン)となった組成成分を含む水溶液が蒸散され、空気のマイナスイオン化も効果的に実施することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明の好ましい実施形態として、上記組成成分で配合された水溶液100ccあたり炭酸カルシウムは5.52mg、貝化石は40.49mgの溶解量として配合し、当該ボトルを小型の装置(使用電源AC100V、使用電力3W)に設置し、当該装置を以て加熱し、蒸散方式にて空気中に散布する形態が挙げられる。
【0011】
先述したように、所謂「レナード効果」を期待している商品もあるが、家庭用の小型機械で水成分を急激に微粒化し、負電荷を帯電させ空気を負に帯電させるというこの方法には、水量及び水成分に対する圧力が十分とは考えられず、上述した組成物質を配合した水溶液を以て、小型装置でも空気を負に帯電し、マイナスイオン化できる蒸散方式による使用形態を挙げた。
【実施例】
【0012】
美容院及び心療内科等で本件発明を実施したところ、それぞれ美容効果に期待が持てる、ストレスが緩和され改善されたという回答が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0013】
マイナスイオン発生装置の小型化及びより効果的な組成成分を配合したボトルを開発したことにより、上述した美容院や心療内科を始め、各家庭や学校、企業においてもより手軽にマイナスイオンによる癒し効果が得られるようになり、サービスや業務の効率化、各種環境改善に役立つことが期待され、以て産業上の利用性がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小型の装置でもマイナスイオンの持つストレス緩和作用、及び美容等に対する効果を高め広範囲に及ぼせるよう、熱蒸散方式で水溶液を散布する方法。
【請求項2】
マイナスイオンを効果的に発生させる為、希土類鉱石である二酸化チタン、炭酸カルシウム、天然鉱石トルマリン、天然希土類鉱石、セラミック微粉体(基本成分はFeO3、Al2O2、Sio2、MnO、Cr2O2、ZnO、CaO、TiO2、LiO2、La2O3、TbO2、Ln2O3、Bi2O3)を組成成分とした水溶液を合成し、使用する方法。

【公開番号】特開2011−224292(P2011−224292A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106730(P2010−106730)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(510124892)信美化成株式会社 (1)
【出願人】(510124906)株式会社ケアコーティング (2)
【Fターム(参考)】