説明

熱転写プリンタ

【目的】 中間転写方式において印字精度を向上すること。
【構成】 中間転写体を駆動するモータMを設けるとともに、前記モータMの回転数を理論上の計算値より低速に制御する制御手段13を設け、この制御手段13により実際の用紙9の搬送速度を理論上の計算値と合致させるようにしたもの。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンのインクをサーマルヘッドの熱によって用紙に転写して印字を行う熱転写プリンタに係り、特に、サーマルヘッドによりインクリボンのインクを中間転写体に転写して一次記録像を形成し、この一次記録像を用紙に再転写することにより所望の印字を行なう中間転写式の熱転写プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラテンに対して用紙およびインクリボンを介してサーマルヘッドを圧接させた状態において印字を行なう熱転写プリンタが多く用いられており、このような熱転写プリンタにおいて、ボンド紙等の表面粗さの粗い用紙に印字を行なう場合は、前記サーマルヘッドを強い圧接力で圧接させる必要があるが、前記サーマルヘッドの圧接力には、その精密構造ゆえに限界がある。そこで、サーマルヘッドの発熱によりインクリボンのインクを部分的に溶融して中間転写体に転写することにより中間転写体上に一次記録像を形成し、この中間転写体上の一次記録像を、強い圧接力をもって中間転写体を用紙に圧接させるプレッシャローラにより用紙に転写する中間転写式の熱転写プリンタが用いられている。
【0003】図4はこのような従来の中間転写式の熱転写プリンタの概略を示したもので、このプリンタには、モータMにより回転駆動される中間転写体を構成する円筒状の中間転写ローラ1が回転駆動自在に配設されており、この中間転写ローラ1の内側には、この中間転写ローラ1を所定温度に加熱するためのヒータ2が内蔵されている。また、前記中間転写ローラ1の近傍には、サーマルヘッド3が配設されている。このサーマルヘッド3は、直線状に整列配置された複数の発熱素子4が中間転写ローラ1の中央部に対向するように配設されており、このサーマルヘッド3の両側には、ボビン5にインクリボン6を巻回してなりこのインクリボン6を前記中間転写ローラ1とサーマルヘッド3との間にほぼ直線状に案内する1対のリボンロール7A,7Bが配設されている。このうち、リボンロール7Aは、供給側とされ、リボンロール7Bは、巻取り側とされている。また、前記中間転写ローラ1の前記サーマルヘッド3に対して直径方向対称位置には、前記中間転写ローラ1に対して強い圧接力で圧接されるプレッシャローラ8が回転自在に配設されており、前記中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に普通紙等の所定の用紙9を挿入し、前記中間転写ローラ1を回転駆動させることにより、前記用紙9を前記中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に挟持してインクリボン6の走行方向と逆方向に搬送するようになされている。
【0004】前述した従来の熱転写プリンタによれば、中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に用紙9を挿入した状態において、プレッシャローラ8を中間転写ローラ1に強い圧接力で圧接させるとともに、サーマルヘッド3を中間転写ローラ1に圧接させ、この状態において、中間転写ローラ1を回転駆動させることにより用紙9を搬送するとともに、巻取り側のリボンロール7Bによりインクリボン6を所定速度で巻取りながら、前記サーマルヘッド3を所望の印字データに基づいて駆動する。これにより、サーマルヘッド3の発熱素子4が発熱してインクリボン6のインクが部分的に溶融され、中間転写ローラ1の表面に転写されて一次記録像を形成する。このとき、中間転写ローラ1の表面に形成される一次記録像は前記中間転写ローラ1上に保持されていればよく、また、中間転写ローラ1の表面が平滑なためサーマルヘッド3を中間転写ローラ1にそれ程強い圧力で圧接させる必要はない。
【0005】そして、前記中間転写ローラ1のヒータ2により中間転写ローラ1に転写されたインクを一定温度に加熱してインクにある程度の粘性を生じさせている状態において、中間転写ローラ1の一次記録像を前記プレッシャローラ8の圧接力により用紙9に再転写して用紙9に所望の印字を行なうことができる。これにより、プレッシャローラ8により強い圧接力で用紙9に再転写されるので、ボンド紙等の表面粗さの粗い用紙9に対しても印字を行なうことができる。
【0006】一方、前述した中間転写ローラ1に代えて中間転写ベルト10を用いた中間転写方式の熱転写プリンタもすでに知られている。
【0007】この種の熱転写プリンタにおいては、図5に矢印で示す方向に進退しうるサーマルヘッド3の発熱素子4にインクリボン6を介して対向するように円筒形のプラテンローラ11が配設されており、このプラテンローラ11内には、プラテンローラ11を加熱するためのヒータ2Aが配設されている。また、中間転写ベルト10と用紙9を圧接させるために矢印で示す方向に進退しうるプレッシャローラ8に用紙9を介して対向するように円筒形のバックアップローラ12が配設されており、このバックアップローラ12内には、バックアップローラ12を加熱するためのヒータ2Bが配設され、このヒータ2Bによりバックアップローラ12の表面は、再転写に最適で、しかもインクが融けない40℃から70℃程度の温度に加熱されるようになっている。
【0008】そして、前記プラテンローラ11およびバックアップローラ12の外周には、前記中間転写ベルト10が緊張状態で巻回されている。したがって、前記プレッシャローラ8およびバックアップローラ12間には、中間転写ベルト10および用紙9が介装されることになる。前記中間転写ベルト10の材質としては、インク層からなる一次記録像を一次的に保持でき、しかも表面が平滑であればよいので、ゴムシート、プラスチックシート、金属シートなど、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
【0009】前記プラテンローラ11は、図示しないモータMにより回転駆動されるようになっており、このプラテンローラ11の回転により、中間転写ベルト10は、図5に矢印で示す方向に走行され、また、この中間転写ベルト10およびプレッシャローラ8間に挟持される用紙9も中間転写ベルト10の走行に従動するようになっている。さらに、前記インクリボン6は、図示しない搬送手段により矢印で示す方向に走行されるようになっている。
【0010】このような構成によっても、中間転写ベルト10をインクリボン6ならびに用紙9と同期して走行させることにより、中間転写ベルト10上にサーマルヘッド3の発熱素子4の発熱によりインクリボン6のインクを部分的に溶融して一時記録像を形成し、ついで、この中間転写ベルト10上の一時記録像を用紙9に再転写することにより用紙9上に印字を行うことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した図4R>4の従来のものにおける用紙9の搬送は、前述したように、前記中間転写ローラ1およびプレッシャローラ8間に挟持した用紙9を中間転写ローラ1の転動を摩擦により用紙9に伝達して行うようになっている。
【0012】しかしながら、このような構成により用紙9を搬送した場合、用紙9の曲がりや中間転写ローラ1の変形により、中間転写ローラ1の表面の回転量と用紙9の搬送量とは必ずしも一致しない。
【0013】すなわち、厚さtの用紙9が半径rの中間転写ローラ2の外周面に接触し、中間転写ローラ2の外周面上を滑ることなく搬送されているとき、用紙9の搬送速度V0 は、中間転写ローラ1の回転角速度をωとしたとき、V0 =(r+t/2)・ωにより表される。
【0014】そして、本来、中間転写ローラ1を駆動するモータMの回転数は、この搬送速度V0 をもとに計算され、設定される。
【0015】ところが、実際には、プレッシャローラ8が中間転写ローラ1に圧力P1 の力で押圧されているので、実際の搬送速度V1 は次式のように押圧力P1 の関数Fで表されることになる。
1 =F(P1
また、理論上の搬送速度V0 と実際の搬送速度V1 とはV0 <V1 の関係にある。ここにおいて、押圧力P1 が大きくなれば、ほぼ線形的に実際の搬送速度V1 も大きくなることが確認されている。
【0016】このように、用紙9の搬送における理論上の搬送速度と実際の搬送速度との間には差があり、理論上の搬送速度より実際の搬送速度の方が大きいため、理論上の搬送速度で用紙9を搬送するように中間転写ローラ1を駆動するモータMの回転数を設定して印字を行うと、用紙9上に真円を印字しようとしても、図6に示すように、用紙9の印字方向に長い楕円が形成されてしまうことになり、用紙9の搬送方向における印字精度が悪化するという問題点を有している。
【0017】一方、前述した図5の先願のものにおいても、前述した図4と同様な問題点を有している。
【0018】すなわち、厚さhの中間転写ベルト10が半径rのプラテンローラ11の外周に巻回され、プラテンローラ11の表面上を滑ることなく走行されているとき、中間転写ベルト10の走行速度V2 は、プラテンローラ11の回転角速度をωとしたとき、V2 =(r+h/2)・ωにより表される。
【0019】ところが、図4により前述したように、プレッシャローラ8が中間転写ローラ1に圧力P1 の力で押圧されているのと同様、実際には、サーマルヘッド3が図5のように中間転写ベルト10にP2 の力で押圧されているので、実際の走行速度V3 は次式のように押圧力P2 の関数Fで表されることになる。
3 =F(P2
また、理論上の走行速度V2 と実際の走行速度V3 とはV2 <V3 の関係にある。ここにおいて、押圧力P2 が大きくなれば、ほぼ線形的に実際の走行速度V3 も大きくなることが確認されている。
【0020】さらに、この図5のものにおいても、プレッシャローラ8およびバックアップローラ12間に中間転写ベルト10を介して挟持されているので、図4により説明したのと同様に、用紙9は理論上の搬送速度より高速で搬送されることになる。
【0021】この結果、図5のものにおいては、中間転写ベルト10の走行速度および用紙9の搬送速度が、それぞれ理論上の速度より高速になってしまうため、図4と同様、印字精度が悪化するという問題点を有している。
【0022】本発明は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、中間転写方式において印字精度を向上するようにした熱転写プリンタを提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するため本発明の請求項1に記載の熱転写プリンタは、印字データに従ってインクリボンのインクを部分的に溶融するサーマルヘッドと中間転写体との間にインクリボンを介装するとともに、前記中間転写体に圧接されるプレッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドおよび前記プレッシャローラをそれぞれ前記中間転写体に対し接離自在とした熱転写プリンタにおいて、前記中間転写体を駆動するモータを設けるとともに、前記モータの回転数を理論上の計算値より低速に制御する制御手段を設けたことを特徴としている。
【0024】また、請求項2に記載の熱転写プリンタは、印字データに従ってインクリボンのインクを部分的に溶融するサーマルヘッドと中間転写体との間にインクリボンを介装するとともに、前記中間転写体に圧接されるプレッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドおよび前記プレッシャローラをそれぞれ前記中間転写体に対し接離自在とした熱転写プリンタにおいて、前記中間転写体を駆動するモータを設けるとともに、前記中間転写体の外径を理論上の計算値より小径にしたことを特徴としている。
【0025】さらに、請求項3に記載の熱転写プリンタは、印字データに従ってインクリボンのインクを発熱素子の発熱により部分的に溶融するサーマルヘッドの発熱素子に前記インクリボンを介して対向するプラテンローラおよびこのプラテンローラと間隔を隔てて配設されたバックアップローラの外周に中間転写ベルトを緊張状態で巻回するとともに、用紙を前記バックアップローラの外周部位の前記中間転写ベルトに圧接させるプレッシャローラを配設した熱転写プリンタにおいて、前記中間転写ベルトを駆動するモータと、このモータの回転数を理論上の計算値より低速に制御する制御手段とを設けたことを特徴としている。
【0026】さらにまた、請求項4に記載の熱転写プリンタは、印字データに従ってインクリボンのインクを発熱素子の発熱により部分的に溶融するサーマルヘッドの発熱素子に前記インクリボンを介して対向するプラテンローラおよびこのプラテンローラと間隔を隔てて配設されたバックアップローラの外周に中間転写ベルトを緊張状態で巻回するとともに、用紙を前記バックアップローラの外周部位の前記中間転写ベルトに圧接させるプレッシャローラを配設した熱転写プリンタにおいて、前記プラテンローラを駆動するモータを設けるとともに、前記プラテンローラの外形を理論上の計算値より小径にしたことを特徴としている。
【0027】
【作用】本発明によれば、中間転写体たるローラまたはベルトの周速または走行速度あるいは用紙の搬送速度を、作用する押圧力を考慮して理論上の計算値より低速とすることにより、用紙上に形成される印字の精度を向上することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。
【0029】図1は本発明にかかる熱転写プリンタの第1実施例を示すものであり、本実施例の構成は、前述した図4とほぼ同様である。そこで、ここにおいては、図4R>4と異なる構成のみについて説明する。
【0030】図1において、中間転写体をなす中間転写ローラ1は、モータMにより回転駆動されるようになっており、このモータMは制御手段13の制御により駆動されるようになっている。
【0031】そして、本実施例においては、この制御手段13によりモータMを、用紙9の搬送のために必要な理論上の計算値より遅い速度で駆動するように制御するようになっている。なお、前記中間転写ローラ1およびプレッシャローラ8は、円筒状をなす金属製基材の外周に、必要に応じてゴムなどの弾性材料を被覆したものであり、理論上の計算値より遅い速度は、中間転写ローラ1およびプレッシャローラ8の材質やプレッシャローラ8の押圧力にもよるが約80〜99%であることが望ましい。
【0032】前述した構成によれば、プレッシャローラ8が中間転写ローラ1に圧力P1 の力で押しつけられることにより速くなる実際の用紙9の搬送速度V1 を理論上の計算値と等しくすることができる。
【0033】したがって、本実施例によれば、実際の用紙9の搬送速度を理論上の搬送速度と等しくすることができ、これにより、図2に示すように、印字すべき真円を用紙9上にそのまま真円として印字することができる。
【0034】なお、前述した実施例の構成に代えて、モータMを用紙9の搬送のために必要な理論上の計算値で駆動するとともに、中間転写ローラ1の直径を理論上の計算値より小さくして、用紙9の搬送速度を小さくするようにしてもよい。
【0035】図3は本発明の他の実施例を示すものである。
【0036】図3の熱転写プリンタにおける中間転写体は、前述した図5のものと同様、シート状の無端ベルトからなる中間転写ベルト10により構成されており、その構成は図5とほぼ同様である。そこで、ここにおいては、図5と異なる構成のみについて説明する。
【0037】図3において、中間転写ベルト10は、サーマルヘッド3の発熱素子4に対向するプラテンローラ11がモータMの回転により回転することにより走行されるようになっており、このモータMは、制御手段13の制御により駆動されるようになっている。
【0038】そして、本実施例においては、この制御手段13によりモータMを、用紙9の走行のために必要な理論上の計算値より遅い速度で駆動するように制御するようになっている。なお、前記プラテンローラ11およびバックアップローラ12やプレッシャローラ8は、円筒状をなす金属製基材の外周に、必要に応じてゴムなどの弾性材料を被覆したものであり、理論上の計算値より遅い速度は、プラテンローラ11およびバックアップローラ12、プレッシャローラ8の材質や、プレッシャローラ8の押圧力にもよるが約80〜99%であることが望ましい。
【0039】前述した構成によれば、サーマルヘッド3が中間転写ベルト10に圧力P2 で押圧されることにより速くなる実際の中間転写ベルト10の走行速度V3 を理論上の計算値と等しくできるとともに、プレッシャローラ8が中間転写ベルト10に圧力P1 で押圧されることにより速くなる実際の用紙9の搬送速度V1 を理論上の計算値と等しくすることができる。
【0040】したがって、本実施例によれば、実際の中間転写ベルト10の走行速度および用紙9の搬送速度を理論上の搬送速度(走行速度)と等しくすることができ、これにより、前述したと同様、図2に示すように、印字すべき真円を用紙9上にそのまま真円として印字することができる。
【0041】なお、前述した実施例の構成に代えて、モータMを用紙9の搬送ならびに中間転写ベルト10の走行のために必要な理論上の計算値で駆動するとともに、これらの用紙9および中間転写ベルト10を駆動するプレッシャローラ8の直径を理論上の計算値より小さくして、用紙9の搬送速度および中間転写ベルト10の走行速度を小さくするようにしてもよい。
【0042】また、本発明は、前述した各実施例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。たとえば、中間転写体として中間転写ローラを使用するものにおいて、中間転写ローラの回転ならびに用紙の搬送をモータによるプレシャローラの駆動により行ってもよい。また、中間転写体として中間転写ベルトを使用するものにおいて、中間転写ベルトの走行ならびに用紙の搬送をモータによるバックアップローラまたはプレッシャローラの駆動により行ってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、用紙の搬送速度および中間転写体がベルトであるときの中間転写体の搬送速度を正規の計算値より低速になるようにして、実際の速度を正規の計算値と等しくなるようにしたので、中間転写方式において印字精度を向上することができるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写プリンタの実施例を示す構成図
【図2】図1の実施例の作用を示す説明図
【図3】本発明に係る熱転写プリンタの他の実施例を示す構成図
【図4】従来の熱転写プリンタの一例を示す構成図
【図5】従来の熱転写プリンタの他例を示す構成図
【図6】図5の従来例の作用を示す説明図
【符号の説明】
1 中間転写ローラ
3 サーマルヘッド
6 インクリボン
8 バックアップローラ
9 用紙
10 中間転写ベルト
11 プラテンローラ
12 バックアップローラ
13 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】 印字データに従ってインクリボンのインクを部分的に溶融するサーマルヘッドと中間転写体との間にインクリボンを介装するとともに、前記中間転写体に圧接されるプレッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドおよび前記プレッシャローラをそれぞれ前記中間転写体に対し接離自在とした熱転写プリンタにおいて、前記中間転写体を駆動するモータと、前記モータの回転数を理論上の計算値より低速に制御する制御手段とを設けたことを特徴とする熱転写プリンタ。
【請求項2】 印字データに従ってインクリボンのインクを部分的に溶融するサーマルヘッドと中間転写体との間にインクリボンを介装するとともに、前記中間転写体に圧接されるプレッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドおよび前記プレッシャローラをそれぞれ前記中間転写体に対し接離自在とした熱転写プリンタにおいて、前記中間転写体を駆動するモータを設けるとともに、前記中間転写体の外径を理論上の計算値より小径にしたことを特徴とする熱転写プリンタ。
【請求項3】 印字データに従ってインクリボンのインクを発熱素子の発熱により部分的に溶融するサーマルヘッドの発熱素子に前記インクリボンを介して対向するプラテンローラおよびこのプラテンローラと間隔を隔てて配設されたバックアップローラの外周に中間転写ベルトを緊張状態で巻回するとともに、用紙を前記バックアップローラの外周部位の前記中間転写ベルトに圧接させるプレッシャローラを配設した熱転写プリンタにおいて、前記中間転写ベルトを駆動するモータと、このモータの回転数を理論上の計算値より低速に制御する制御手段とを設けたことを特徴とする熱転写プリンタ。
【請求項4】 印字データに従ってインクリボンのインクを発熱素子の発熱により部分的に溶融するサーマルヘッドの発熱素子に前記インクリボンを介して対向するプラテンローラおよびこのプラテンローラと間隔を隔てて配設されたバックアップローラの外周に中間転写ベルトを緊張状態で巻回するとともに、用紙を前記バックアップローラの外周部位の前記中間転写ベルトに圧接させるプレッシャローラを配設した熱転写プリンタにおいて、前記プラテンローラを駆動するモータを設けるとともに、前記プラテンローラの外形を理論上の計算値より小径にしたことを特徴とする熱転写プリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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