説明

熱電モジュール

【課題】エネルギ貯蔵素子の各々に対して冷却が可能にし、エネルギ貯蔵装置の冷却の効率を高めるような構造を有する熱電モジュールを提供する。
【解決手段】本発明の熱電モジュール100は、交互に配置される複数のP型熱電素子110及びN型熱電素子120と、P型熱電素子110とN型熱電素子120との間の各々に設けられる金属電極130と、P型熱電素子110とN型熱電素子120との間に位置する金属電極130の下面に接続される吸熱板140と、N型熱電素子120とP型熱電素子110との間に位置する金属電極130の上面に接続される発熱板150とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電モジュールに関し、特に、エネルギ貯蔵装置に組み込まれるエネルギ貯蔵素子の各々に対して冷却が可能になるような構造を有する熱電モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
熱電素子(thermoelectric device)とは熱電変換を用いるもので、自然系、機械ビルなどの人工物における温度の差によって起電力が発生する現象であるゼーベック効果(Seebeck effect)を用いる素子である。一般に、この熱電素子は、特許文献1に示されているように、熱電素子内の熱またはキャリアの移動方向が低温領域と高温領域との対向面間で垂直方向になされる。
【0003】
熱電変換(Thermoelectric conversion)とは、熱エネルギと電気エネルギとの間のエネルギの変換である。熱電素子は大きく、熱電材料の両端に温度差がある時に電気が発生するゼーベック効果を用いる発電と、該熱電材料に電流を流すとその両端間に温度勾配が発生するようなペルティエ効果(Peltier effect)を用いる冷却との二つのアプリケーションを有する。
【0004】
ゼーベック効果を用いると、コンピュータや自動車エンジンなどで発生した熱を電気エネルギに変換することができる。また、ペルティエ効果を用いると、冷媒が不要な各種冷却システムを具現することができる。そのため、最近、新エネルギ開発、廃エネルギ回数、環境保護などへの関心が高まるにつれて、熱電素子への関心も高くなっている。
【0005】
特に、現在、電気/電子/通信/コンピュータ産業/自動車産業などに電源として用いられるエネルギ貯蔵装置は、高い駆動電圧を得るために、エネルギ貯蔵素子、例えば、複数のリチウムイオン電池(Lithiumion battery)または複数の電気化学キャパシタ(Electrochemical Capacitor)からなる一つのモジュールとして製作されている。この場合、発熱によってエネルギ貯蔵装置の性能や寿命を低下させるという問題がある。そのため、最近には、熱電モジュールを用いるエネルギ貯蔵装置の冷却、システムへの研究が活発に行われている。
【0006】
以下、従来の熱電モジュールの構成及びその冷却原理について説明し、該熱電モジュールをエネルギ貯蔵装置に適用する場合に発生する問題に対して詳記する。
【0007】
図1は、従来の一般的な熱電素子モジュールを概略的に示す部分切欠斜視図である。
【0008】
図1に示すように、従来の熱電素子モジュール1は、P型熱電材料3とN型熱電材料5とを備える。セラミックまたは窒化ケイ素で製造された一対の絶縁基板7には各々所定のパターンで電極9が付着され、これらの熱電材料3、5は電極9によって電気的に直列接続されている。
【0009】
従来の熱電素子モジュール1において、端子2に接続されたリード線4を通じて電極9に直流電圧を印加すると、ペルティエ効果によって、P型熱電材料3からN型熱電材料5へと電流が流れる側は熱が発生し、反対に、N型熱電材料5からP型熱電材料3へと電流が流れる側は熱を吸収するようになる。よって、発熱側に接合された絶縁基板7は加熱され、吸熱側に接合された絶縁基板7は冷却される。
【0010】
このような従来熱電モジュール1を用いるエネルギ貯蔵装置の冷却システムは、一例として、特許文献2に示されているように、単純にエネルギ貯蔵素子(図3中の符号10)上に熱電モジュール(図3中の符号14)を設けて吸熱部として作動する下部絶縁基板を通じて、熱を吸放出するような形態で具現されている。
【0011】
または、熱電モジュールをエネルギ貯蔵モジュールその自体の上端または左右側面に付着する形態で具現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許出願公開第2009-0025773号
【特許文献2】特開2005-057006号
【特許文献3】韓国特許出願公開第10−2008-0039115号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、このようなシステムでは、エネルギ貯蔵素子の各々に対しては冷却が行わず、冷却効率が落ちるという問題がある。すなわち、エネルギ貯蔵装置において、発熱の主な構成装置は個々のエネルギ貯蔵素子であって、このようなエネルギ貯蔵素子で、最も広い面積を占める前面や後面に対して冷却が行わず、冷却効率が落ちてしまうことになる。
【0014】
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、エネルギ貯蔵素子の各々に対して冷却が可能にし、エネルギ貯蔵装置の冷却の効率を高めるような構造を有する熱電モジュールを提供することに、その目的ある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を解決するために、本発明による熱電モジュールは、交互に配置される複数のP型熱電素子及びN型熱電素子と、前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間に各々に設けられる金属電極と、前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間に位置する前記金属電極の下面に接続される吸熱板と、前記N型熱電素子と前記P型熱電素子との間に位置する前記金属電極の上面に接続される発熱板と、を含む。
【0016】
また、本発明の他の実施形態による熱電モジュールは、交互に配置される複数のN型熱電素子及びP型熱電素子と、前記N型熱電素子とP型熱電素子との間各々に設けられる金属電極と、前記N型熱電素子とP型熱電素子との間に位置する前記金属電極の下面に接続される吸熱板と、前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間に位置する前記金属電極の上面に接続される発熱板と、を含む。
【0017】
一実施形態によれば、前記熱電モジュールは、前記吸熱板の前面及び後面のうちのいずれか一つ、または両面に設けられるエネルギ貯蔵素子を、さらに含む。
【0018】
一実施形態によれば、前記P型及び/またはN型熱電素子は、前記発熱板と所定の間隔を置いて離間される。
【0019】
また、前記P型及び/またはN型熱電素子は、前記吸熱板と所定の間隔を置いて離間される。
【0020】
また、前記発熱板の前面は、z軸を向けて露出する。
【0021】
また、前記吸熱板の前面と前記金属電極の前面とが異なる角度で向けるようにして接続される。
【0022】
また、前記金属電極、前記吸熱板及び前記発熱板は、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素(AlC)及びアルミニウム(Al)のうちの少なくともいずれか一つから成る。
【0023】
また、前記吸熱板の断面積は、前記エネルギ貯蔵素子の断面積より広い。
【発明の効果】
【0024】
本発明による熱電モジュールをエネルギ貯蔵装置の冷却システムに適用する場合、該エネルギ貯蔵装置に設けられたエネルギ貯蔵素子の各々に対して冷却が可能で、冷却の効率を極大化することができるという効果が奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来の一般的な熱電素子モジュールを概略的に示す部分切欠斜視図である。
【図2】本発明による熱電モジュールの正面図である。
【図3】本発明による熱電モジュールの一部構成を示す斜視図である。
【図4】本発明による熱電モジュールにエネルギ貯蔵素子が付着された状態を示す模式図である。
【図5】本発明による熱電モジュールにおける熱の移動経路を示す模式図である。
【図6】本発明の他の実施形態による熱電モジュールの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好適な実施の形態は図面を参考にして詳細に説明する。次に示される各実施の形態は当業者にとって本発明の思想が十分に伝達されることができるようにするために例として挙げられるものである。従って、本発明は以下示している各実施の形態に限定されることなく他の形態で具体化されることができる。そして、図面において、装置の大きさ及び厚さなどは便宜上誇張して表現されることができる。明細書全体に渡って同一の参照符号は同一の構成要素を示している。
【0027】
本明細書で使われた用語は、実施形態を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は文句で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使われる「含む」とは、言及された構成要素、ステップ、動作及び/又は素子は、一つ以上の他の構成要素、ステップ、動作及び/又は素子の存在または追加を排除しないことに理解されたい。
【0028】
以下、添付図面を参照して、本発明の構成及び作用効果について詳記する。
【0029】
図2は、本発明による熱電モジュールの正面図で、図3は、本発明による熱電モジュールの一部構成を示す斜視図である。
【0030】
図2及び図3に示すように、本発明による熱電モジュール100は、交互に配置される複数のP型熱電素子110及びN型熱電素子120と、前記P型熱電素子110とN型熱電素子120との間に各々に設けられる金属電極130と、前記P型熱電素子110とN型熱電素子120との間に位置する前記金属電極130の下面に接続される吸熱板140と、前記N型熱電素子120と前記P型熱電素子110との間に位置する前記金属電極130の上面に接続される発熱板150とを含む。
【0031】
前記複数のP型熱電素子110及びN型熱電素子120は、当業界で用いられるものならいずれもよい。例えば、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)及びセレン(Se)よりなる郡から選ばれる少なくとも2種以上が挙げられる。
【0032】
前記金属電極130は、前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間の各々に設けられ、これらのP型熱電素子110とN型熱電素子120とを電気的に直列接続する。
【0033】
詳しくは、従来の熱電モジュールは、P型熱電素子とN型熱電素子とが下部電極パターンと上部電極パターンとの間に1個ずつ交互に並んで配設され、電極的には直列で接続され、構造的には並列で接続される。これに対して、本発明による熱電モジュール100は、複数のP型熱電素子110及びN型熱電素子120が交互に配置され、前記金属電極130が前記P型熱電素子110とN型熱電素子120との間に各々設けられることによって、電極的には勿論、構造的にも直列で接続される形態を取る。
【0034】
前記金属電極130は、熱電導性が優秀な銅(Cu)、銀(Au)、金(Ag)、アルミニウム(Al)及びタングステン(W)のうちの少なくともいずれか一つが挙げられるが、これに限定するものではない。
【0035】
示されていないが、、本発明による熱電モジュール100は、両端に電圧を印加するために、前記複数のP型熱電素子110のうち最も左側に位置するP型熱電素子の左側面、及び前記複数のN型熱電素子120のうち最も右側に位置するN型熱電素子の右側面の各々に、金属電極が設けられてもよい。
【0036】
このような構造によって、本発明による熱電モジュール100に直流電圧を印加すると、P型熱電素子110内の正孔はマイナスの方へ、前記N型熱電素子120内の電子はプラスの方へ移動することになる。
【0037】
図4は、吸熱板にエネルギ貯蔵素子が設けられた状態を示す模式図である。図4に示すように、吸熱板140は、冷却させようとする対象が発熱する熱を吸収する機能をする。これによって、前記吸熱板の前面(図3の140a)には、エネルギ貯蔵素子160が位置している。
【0038】
このエネルギ貯蔵素子160は、例えば、リチウムイオン電池、電気化学キャパシタなどが挙げられるが、これに限定するものではない。
【0039】
該冷却対象は、前記吸熱板の前面(図3の140a)の他に、後面にも位置してもよく、前後両面に位置してもよい。
【0040】
このように、前記吸熱板に、発熱量の最も多いエネルギ貯蔵素子の中で断面積の最も広い面が直接位置する。このような構成がエネルギ貯蔵素子の各々に対して適用されて、冷却が行われることによって、従来の熱電モジュールを単にエネルギ貯蔵装置に付着して冷却する方式に比べて、冷却の効率を極大化することができる。
【0041】
さらに効果的な熱伝達のために、前記吸熱板140の断面積は前記エネルギ貯蔵素子160の断面積より広く構成するのが望ましい。但し、吸熱板140間に短絡によって電気的なショットが発生しないように構成しなければならないことは当然である。
【0042】
一方、前記吸熱板の前面(図3の140a)と前記金属電極の前面(図3の130a)とは異なる角度で向けるようにして接続される。一例として、図3に示すように、前記金属電極の前面130aはx軸方向を向けるようにし、前記吸熱板の前面140aはy軸方向を向けるようにして接続してもよい。
【0043】
このような構造によって、エネルギ貯蔵装置においては、エネルギ貯蔵素子の配置方向に合わせて前記吸熱板の配置角度を適切に変更することができる。これによって、多様な形態のエネルギ貯蔵装置に対して、本発明による熱電モジュールを能動的に適用することができる。
【0044】
また、前記P型及び/またはN型熱電素子110、120は、望ましくは、前記吸熱板140と所定の間隔を置いて離間されてもよい。
【0045】
これは、耐久性の弱い熱電素子の特性上、P型及び/またはN型熱電素子110、120が前記発熱板150と直接接触すると、物理的に破損される恐れがあり、熱電性能が低下する恐れがあるためである。
【0046】
前記発熱板150は、熱の移動によって、前記吸熱板140で吸収した熱を外部へ放出する機能をする。特に、前記発熱板150の前面(図3の150a)に放熱フィンが配置されるため、望ましくは、図3に示すように、前記発熱板150の前面150aはz軸を向けて露出するように構成する。
【0047】
また、前述のように、前記P型及び/またはN型熱電素子は、前記発熱板150と所定の間隔を置いて離間されることが望ましい。
【0048】
前記吸熱板140及び発熱板150は、熱電導性が優秀な銅(Cu)、銀(Au)、金(Ag)、アルミニウム(Al)及びタングステン(W)のうちの少なくともいずれか一つが挙げられるが、これに限定するものではない。
【0049】
図5は、本発明による熱電モジユールにおける熱の移動経路を示す模式図である。図5を参照して、本発明による熱電モジュール100における熱の移動経路による冷却方式について詳記する。
【0050】
示されていないが、本発明による熱電モジュール100は、両端に電圧を印加するために、前記複数のP型熱電素子110のうち最も左側に位置するP型熱電素子の左側面、及び前記複数のN型熱電素子120のうち最も右側に位置するN型熱電素子の右側面の各々に金属電極が設けられてもよい。
【0051】
このような構造で、前記複数のP型熱電素子110のうち最も左側に位置するP型熱電素子にマイナスの電圧を印加し、前記複数のN型熱電素子120のうち最も右側に位置するN型熱電素子にプラスの電圧を印加すると、前記各P型熱電素子110内の正孔(hole)は、前記吸熱板140が吸収した熱を有して前記金属電極130の右側に移動し、N型熱電素子120内の電子(electron)は、前記吸熱板140が吸収した熱を有して前記金属電極130の左側に移動するようになる。
【0052】
そして、このように前記各P型熱電素子110及びN型熱電素子120によって移動された熱は、前記金属電極130で集中するようになり、該金属電極130に集中された熱は前記発熱板150を通じて放出されることによって、冷却が行われる。
【0053】
図6は、本発明の他の実施形態による熱電モジュールの正面図である。図6に示すように、本発明の他の実施形態による熱電モジュール200は、交互に配置される複数のN型熱電素子220及びP型熱電素子210と、前記N型熱電素子220とP型熱電素子210との間の各々に設けられる金属電極230と、前記N型熱電素子220とP型熱電素子210との間に位置する前記金属電極230の下面に接続される吸熱板240と、前記P型熱電素子210と前記N型熱電素子220との間に位置する前記金属電極230の上面に接続される発熱板250とを含む。
【0054】
示されていないが、、本発明の他の実施形態による熱電モジュール200は、両端に電圧を印加するために、前記複数のN型熱電素子220のうち最も左側に位置するN型熱電素子の左側面、及び前記複数のP型熱電素子210のうち最も右側に位置するP型熱電素子の右側面の各々に金属電極が設けられてもよい。
【0055】
このような構造で、前記複数のN型熱電素子220のうち最も左側に位置するN型熱電素子にプラスの電圧を印加し、前記複数のP型熱電素子210のうち最も右側に位置するP型熱電素子にマイナスの電圧を印加すると、前記P型熱電素子210内の正孔は前記吸熱板240が吸収した熱を有して前記金属電極230の左側に移動し、前記N型熱電素子220内の電子は前記吸熱板240が吸収した熱を有して前記金属電極230の右側に移動するようになる。
【0056】
このように、各P型熱電素子210及びN型熱電素子220によって移動された熱は、前記各金属電極230で集中するようになり、該金属電極230に集中された熱は前記発熱板250を通じて放出されることによって、冷却が行われる。
【0057】
このような熱の移動経路によって、本発明の他の実施形態による熱電モジュール200は、図2の熱電モジュールと異なり、N型熱電素子220とP型熱電素子210との間に位置する金属電極230の下面には吸熱板240が接続されなければならなく、前記P型熱電素子210とN型熱電素子220との間に位置する前記金属電極230の上面には発熱板250が接続されなければならない。
【0058】
一実施形態によれば、熱電モジュール200は、図2の熱電モジュールと同様に、前記吸熱板240の前面及び後面のうちのいずれか一つ、または両面に設けられるエネルギ貯蔵素子をさらに含んでもよい。
【0059】
前記P型及び/またはN型熱電素子210、220は、望ましくは、前記吸熱板240と所定の間隔を置いて離間されるように構成する。また、望ましくは、P型及び/またはN型熱電素子210、220は、前記発熱板250と所定の間隔を置いて離間されるように構成する。
【0060】
本発明の他の実施形態による熱電モジュール200は、前記発熱板250に放熱フィンが配置されてもよい。そのため、前記発熱板250の前面はz軸を向けて露出するように構成してもよい。
【0061】
また、前記吸熱板240の前面と前記金属電極230の前面とは異なる角度で向けるようにして接続されてもよい。
【0062】
金属電極230、吸熱板240及び発熱板250は、熱電導性が優秀な銅(Cu)、銀(Au)、金(Ag)、アルミニウム(Al)及びタングステン(W)のうちの少なくともいずれか一つが挙げられる。また、エネルギ貯蔵素子の断面積より前記吸熱板240の断面積を広く構成することによって、冷却効率を高めることができる。
【0063】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0064】
100、200 熱電モジュール
110、210 P型熱電素子
120、220 N型熱電素子
130、230 金属電極
140、240 吸熱板
150、250 放熱板
160 エネルギ貯蔵素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交互に配置される複数のP型熱電素子及びN型熱電素子と、
前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間の各々に設けられる金属電極と、
前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間に位置する前記金属電極の下面に接続される吸熱板と、
前記N型熱電素子と前記P型熱電素子との間に位置する前記金属電極の上面に接続される発熱板
とを含む熱電モジュール。
【請求項2】
交互に配置される複数のN型熱電素子及びP型熱電素子と、
前記N型熱電素子と前記P型熱電素子との間の各々に設けられる金属電極と、
前記N型熱電素子と前記P型熱電素子との間に位置する前記金属電極の下面に接続される吸熱板と、
前記P型熱電素子と前記N型熱電素子との間に位置する前記金属電極の上面に接続される発熱板
とを含む熱電モジュール。
【請求項3】
前記吸熱板の前面及び後面のうちのいずれか一つ、または両面に設けられるエネルギ貯蔵素子を、さらに含む請求項1または2に記載の熱電モジュール。
【請求項4】
前記P型及び/またはN型熱電素子は、前記吸熱板と所定の間隔を置いて離間される請求項1または2に記載の熱電モジュール。
【請求項5】
前記P型及び/またはN型熱電素子は、前記発熱板と所定の間隔を置いて離間される請求項1または2に記載の熱電モジュール。
【請求項6】
前記発熱板の前面がz軸を向けて露出する請求項1または2に記載の熱電モジュール。
【請求項7】
前記吸熱板の前面と前記金属電極の前面とが異なる角度で向けるようにして接続される請求項1または2に記載の熱電モジュール。
【請求項8】
前記金属電極、前記吸熱板及び前記発熱板は、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素(SiC)及びアルミニウム(Al)のうちの少なくともいずれか一つから成る請求項1または2に記載の熱電モジュール。
【請求項9】
前記吸熱板の断面積は、前記エネルギ貯蔵素子の断面積より広い請求項3に記載の熱電モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−84874(P2013−84874A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−11855(P2012−11855)
【出願日】平成24年1月24日(2012.1.24)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)