説明

熱電子放出バックライト装置

【課題】熱電子放出バックライト装置を提供する。
【解決手段】所定間隔離隔して平行に配置される第1基板(110)及び第2基板(120)と、前記所定間隔を維持する複数のスペーサ(140)と、第1基板(110)及び第2基板(120)の内面に、相互に対向するように形成される第1アノード電極(112)及び第2アノード電極(122)と、第1基板(110)と第2基板(120)との間で相互に一定の間隔を有して平行に配置された複数のカソード電極(130)と、第2アノード電極(122)上に形成された蛍光層(144)と、を備え、カソード電極(130)に所定電圧を印加した場合、カソード電極(130)から熱電子が放出されるようにする。
を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電子放出バックライト装置に係り、さらに詳細には、熱電子で蛍光層を励起させて白色光を放出するバックライト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ装置(Liquid Crystal Display:LCD)は、背面に白色光を供給するバックライトが設置されている。従来は、バックライトとしてプラズマ方式の冷陰極管を主に使用していた。このような冷陰極管は、水銀を使用するため、環境問題の観点から使用に適していなかった。また、導光板を使用して大型になるにしたがい光学系の構造が複雑になり、かつコストが高くなるという問題を有していた。このような意味で、無水銀であり、平板方式のバックライトが要求されている。この要求を満たすその代表的なバックライトが、カーボンナノチューブ(Carbon NanoTube:CNT)を採用したバックライトである。
【0003】
図1は、従来のCNTバックライト装置の構成を概略的に示す断面図である。
【0004】
図1に示すように、前面基板1と背面基板4との間にスペーサ(図示せず)が設置されており、前面基板1と背面基板4との間の壁体(図示せず)はシーリングされる。背面基板4上には、カソード電極5が面電極またはストライプ形状に設置されており、カソード電極5上には、電界放出源、例えば、CNT6が形成されている。前面基板1上には、透明電極であるアノード電極2が形成されており、アノード電極2上には、蛍光物質3が塗布されている。
【0005】
カソード電極5及びアノード電極2に所定の電圧を印加すれば、電界放出源6から電子が放出されて蛍光層3を励起させる。蛍光層3から放出された光は、蛍光層3、アノード電極2、及び前面基板1を通過してLCDパネルに入射する。
【0006】
従来の平板構造のバックライト装置は、カソード電極5のエッジでの電子放出量が集中して、輝度が不均一である。また、前記のような二極管(ダイオード)構造では、電子放出量の調節が困難であり、所望のアノード電流量を得ることが難しい。例えば、5インチの大角長さを有するCNTバックライト装置が10000Cd/mの輝度を得るためには、高電圧である約10kVのアノード電圧、0.5〜0.7mAのアノード電流量で駆動される必要があるが、ダイオード構造では、アノード電極2とカソード電極5との間の距離が約5mmであるとき、5kVのアノード電圧で数mA以上のアノード電流量が出る。結局、ダイオード方式では、低電圧、高電流の駆動となって、高輝度、高効率のバックライト装置を具現することが難しいという問題がある。
【0007】
特許文献1などの三極管構造の電界放出素子は、前記のような問題点は解消されるが、製造工程が電界放出ディスプレイ(Field Emission Display:FED)のように複雑となる。複数の薄膜層の蒸着及びフォトリソグラフィ工程等の半導体製造工程により製作されるため、その製造コストが高く、かつ既存のLCDパネルの製作に比べて歩留りが低いという問題がある。
【特許文献1】米国特許第5760858号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記問題を解決するために成されたものであって、背面基板と前面基板との間の空間に熱電子放出部が配置され、均一な輝度を発揮することができる熱電子放出バックライト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するための本発明に係る熱電子放出バックライト装置は、所定間隔離隔して平行に配置された第1基板及び第2基板と、前記所定間隔を維持する複数のスペーサと、前記第1基板及び前記第2基板の内面に、相互に対向するように形成される第1アノード電極及び第2アノード電極と、前記第1基板と前記第2基板との間で相互に一定の間隔を有して平行に配置される複数のカソード電極と、前記第2アノード電極上に形成される蛍光層と、を備え、前記カソード電極に所定電圧を印加した場合、前記カソード電極から熱電子が放出されることを特徴とする。
【0010】
本発明の一局面によれば、前記第2アノード電極は、高反射電極である。
【0011】
本発明の他の局面によれば、前記第2アノード電極と前記第2基板との間に反射膜がさらに形成される。
【0012】
本発明のさらに他の局面によれば、前記第2基板の下部に反射膜がさらに形成される。
【0013】
また、前記スペーサの外周には、蛍光層が形成されることが望ましい。
【0014】
また、前記スペーサは、前記第1アノード電極及び第2アノード電極を通電する導電性のスペーサであり得る。
【0015】
また、前記スペーサは、非金属材料から形成される円柱と、前記円柱の外周及び前記蛍光層との間に形成される反射膜を備える。
【0016】
また、前記カソード電極は、タングステンから形成されることが望ましい。
【0017】
また、前記カソード電極の外周には、熱電子放出物質がさらに形成されることが望ましい。
【0018】
また、前記熱電子放出物質の表面には、カーボン系の物質がさらに形成される。
【0019】
また、前記第1アノード電極上に蛍光層がさらに形成される。
【0020】
また、前記第1アノード電極及び第2アノード電極は、平板電極である。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る熱電子放出バックライト装置は、第1アノード電極及び第2アノード電極を共に使用することによって、これらのアノード電極間に配置されるカソード電極からの電子が均一に広がる。この結果、輝度を向上させることができ、また、ディフューザの使用が不要であるため、製造コストを低減させることができる。
【0022】
また、アノード電極、蛍光層が形成されたガラス基板、及びカソード電極用のワイヤーのみでバックライト装置を容易に製作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明に係る熱電子放出バックライト装置の望ましい実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態で参照する図面では、熱電子放出バックライト装置を構成する各要素の厚さ、形状、領域、要素の数などを誇張して示しているが、これは発明の内容の理解を容易にするためであって、本発明が図面に示された実施の形態に限定されるわけではない。
【0024】
図2A及び図2Bは、本発明の第1の実施形態に係る熱電子放出反射型のバックライト装置の概略的な構成を示す断面図である。
【0025】
図2A及び図2Bに示すように、第1基板110と第2基板120とがスペーサ140によって所定の間隔、例えば、5−50mmの間隔に離隔され配置されている。第1基板110は、透明材質、例えば、ガラスから形成することができる。第1基板110は、後述する蛍光層124から発生した光を透過する部材であって、LCDの背面に配置される。第1基板110の内面には、第1アノード電極112、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)から形成される透明電極が平板型に配置される。第2基板120の内面には、第2アノード電極122が平板状に配置される。そして、第1アノード電極112と第2アノード電極122との間には、複数のカソード電極130が相互に平行に配置されている。各カソード電極130は、円柱状であることが望ましい。カソード電極130の円周には、5〜20μmの厚さを有する熱電子放出物質132、例えば、(Ba,Sr,Ca)COが形成されている。
【0026】
熱電子放出物質132の表面には、電子放出源134、例えば、CNT物質、グラファイトパウダー等のカーボン系の物質がコーティングされることができる。
【0027】
カソード電極130は、タングステンから形成され、直径は、10〜250μmに形成されることができる。熱電子放出物質132は、10μmの厚さに形成されることが望ましい。そして、カソード電極130から各アノード電極は、0.3〜20mmの間隔に離隔され配置される。
【0028】
第1アノード電極112及び第2アノード電極122には、それぞれ3〜30kVの直流電圧が印加され得る。図2のように、スペーサ140が導電性である場合には、第1アノード電極112及び第2アノード電極122に同じ電圧が印加される。カソード電極130の両端には、その材質及び長さに応じて数〜数十ボルトの直流または交流電圧Vcが印加される。
【0029】
第1アノード電極112は、透明電極、例えば、ITOから形成される。図2には示されていないが、第1アノード電極122の内側面には、所定厚さ、例えば、0.2〜6μmの蛍光層が塗布される。この蛍光層は、熱電子放出物質132からの熱電子と電子放出源134からの電子とによって励起されて、可視光線を放出する。
【0030】
第2アノード電極122は、高反射物質、例えば、Alから形成される。第2アノード電極122の内側面には、所定の厚さ、例えば、3〜15μmの蛍光層124が塗布されている。この蛍光層124は、熱電子放出物質132からの熱電子と電子放出源134からの電子とによって励起されて、可視光線を放出する。
【0031】
第1実施形態において、第1アノード電極112に蛍光体が塗布されていない場合、バックライト素子は、反射型であり、第1アノード電極112に蛍光体が塗布された場合には、第1実施形態のバックライト素子は、反射型及び透過型が組み合わせられた形態である。
【0032】
第1基板110と第2基板120との間の外郭には、壁体フレーム160が形成される。壁体フレーム160は、フリットガラスで溶融させてバックライト装置の内部を密封している。カソード電極130は、壁体フレーム160を通過するように設置され、少なくとも一端が外部へ引っ張られている(tension:テンション)。このようなカソード電極130のテンション構造(tension structure)は、一般的な蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display:VFD)でフィラメントのテンションに適用される技術で可能であるので、その詳細な説明は省略する。
【0033】
スペーサ140は、約50〜500μmの厚さを有するガラスやアルミナのようなセラミック材質の円柱であり、スペーサ140の外周には、0.02〜1μmの厚さに金属層142がコーティングされる。金属層142がコーティングされた場合、第1アノード電極112及び第2アノード電極122を通電する。したがって、第1アノード電極112及び第2アノード電極122に印加される電圧Vaは、同じくなる。一方、金属層142がコーティングされていない場合には、第1アノード電極112及び第2アノード電極122に別個の電圧Vaが印加される。
【0034】
また、金属層142の外部には、3〜10μmの蛍光層144が塗布されて、加速された熱電子によって可視光線を放出することができる。この場合、金属層142は、Alのような高反射率を有する物質が適している。
【0035】
以下に、第1実施形態に係る熱電子放出バックライト装置の作用を、図2A及び図2Bを参照して詳細に説明する。
【0036】
第1アノード電極112及び第2アノード電極122に10kVの直流電圧を印加し、カソード電極の両端に8Vの直流電圧を印加する。
【0037】
次に、熱電子放出物質132から熱電子が放出されて蛍光層124,144を励起する。蛍光層124,144では、白色の可視光線が放出されて、第1アノード電極112及び第1基板110を通じてLCDパネルに白色光を提供する。この場合、第2基板側120に向かう白色光は、反射膜である第2アノード電極122で反射されて、第1基板110側へ向かう。図示はしていないが、第1アノード電極112に蛍光層が形成された場合には、熱電子によって励起された蛍光層によって白色光を放出する。この白色光は、蛍光層を透過して第1基板110側へ向かう。
【0038】
第1実施形態において、熱電子放出物質132の表面にCNT134が塗布された場合には、電界効果による冷電子も共に放出されて、蛍光体124,144から白色光を出射させる。
【0039】
図3は、本発明の第1実施形態に係る熱電子放出バックライト装置で熱電子の流れをシミュレーションした図である。図3は、第1アノード電極及び第2アノード電極にそれぞれ5kV、4.5kVの電圧が印加したものをシミュレーションしたものを示したものである。このシミュレーション図は、第1アノード電極及び第2アノード電極に同じ電圧が印加された場合に類似している。
【0040】
図3に示すように、カソード電極130の両端に印加された電圧により、熱電子放出物質132から放出された熱電子が、バックライト装置の内部で相互に重なるように均一に広がることが分かる。これにより、本発明に係る熱電子放出バックライト装置は、均一な輝度を発揮するということが分かり、したがって、大型面積のLCD用のバックライト装置として有効に使用されうる。図3には表示されていないが、本発明に係る熱電子放出バックライト装置は、第1アノード電極112及び第2アノード電極122に印加される電圧を可変させることによって、熱電子が広がる程度を調節することができる。例えば、第1アノード電極112に第2アノード電極122より高い電圧を印加すれば、カソード電極130から放出された熱電子が相対的に多く、第2アノード電極122に到達する反射型として使用することができる。
【0041】
図4は、本発明の第1実施形態に係る熱電子放出バックライト装置の発光を撮影した写真を示すものである。図4に示すカソード電極130は、10μmの厚さを有するタングステンであり、その外周に、熱電子放出物質132である(Ba,Sr,Ca)COを10μmの厚さに塗布し、その長さが5インチであり、印加電圧は6Vである。第1アノード電極112及び第2アノード電極122には、共通電圧として10kVの電圧が印加され、第1基板及び第2基板は、15mm離隔させた。図4に示すように、一つのカソード電極のみ(便宜のために、図3では黒線で表示される)を使用しても、バックライト装置からの輝度が5インチの基板に全面的に均一であり、その値が12,000Cd/mと非常に高いということが分かった。
【0042】
本発明の第1実施形態では、第2アノード電極122として高反射物質であるAlを使用したが、必ずしもこれに限定されるものではない。第2アノード電極122は、電子を反射するためのものであるので、これを代替するために別途の反射層、例えば、Al層を形成したり、Al層を第2アノード電極122と第2基板120との間、または第2基板120の下部に配置し、第2アノード電極122として透明電極、例えば、ITO電極を使用したりしてもよい。
【0043】
図5A及び図5Bは、本発明の第2実施形態に係る熱電子放出バックライト装置の概略的な構成を示す断面図であり、第1実施形態での構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ名称を使用し、重複記載を避けるため詳細な説明は省略する。
【0044】
図5A及び図5Bに示すように、第1基板210及び第2基板220がスペーサ230によって所定間隔離隔されて配置されている。第1基板210は、透明材質、例えば、ガラスから形成することができる。第1基板210は、後述する蛍光層224から発生した光を透過させる部材であって、LCDの背面に配置される。第1基板210の内面には、第1アノード電極212、例えば、ITO透明電極が平板型に配置される。第2基板220の内面には、第2アノード電極222が平板型に配置される。そして、第1アノード電極212と第2アノード電極222との間には、複数のカソード電極230が相互に平行に配置されている。各カソード電極230は、円柱状であることが望ましい。カソード電極230の円周には、熱電子放出物質232、例えば、(Ba,Sr,Ca)COが形成されている。
【0045】
熱電子放出物質232の表面には、電子放出源234、例えば、CNT物質、グラファイトパウダーなどのカーボン系の物質がコーティングされる。
【0046】
カソード電極230は、タングステンから形成され、直径は、10〜250μmに形成される。そして、カソード電極230から各アノード電極は、0.3mm〜20mmの間隔に離れて配置される。
【0047】
第1アノード電極212及び第2アノード電極222には、それぞれ3〜20kVの直流電圧が印加され、カソード電極230には、その材質及び長さに応じて数〜数十ボルトの直流または交流電圧Vcが印加される。
【0048】
第1アノード電極212の内側面には、所定厚さ、例えば、0.2〜6μmの厚さを有する蛍光層214が形成されており、第2アノード電極222の内側面には、所定厚さ、例えば、3〜15μmの厚さを有する蛍光層224が塗布されている。この蛍光層214,224は、熱電子放出物質232からの熱電子と電子放出源234からの電子とによって励起されて可視光線を放出する。
【0049】
第2アノード電極222は、高反射物質、例えば、Alから形成される。
【0050】
スペーサ240は、約50〜500μmの厚さを有するガラスまたはアルミナのようなセラミック円柱であり、スペーサ240の外周には、約3〜10μmの厚さを有する蛍光層244がさらに形成される。
【0051】
また、スペーサ240と蛍光体244との間には、高反射物質、例えば、Al反射膜242がさらに形成されていてもよい。
【0052】
第1基板210と第2基板220との間の外郭には、壁体フレーム260が形成される。壁体フレーム260は、フリットガラスで溶融させてバックライト装置の内部を密封している。カソード電極230は、壁体フレーム260を通過するように設置され、少なくとも、一端が外部にテンションがかかっている。
【0053】
第2実施形態に係る熱電子放出バックライトの作用を図面を参照して詳細に説明する。
【0054】
第1アノード電極212及び第2アノード電極222に10kVの直流電圧を印加し、カソード電極の両端に8Vの直流電圧を印加する。次に、熱電子放出物質232から熱電子が放出されて、蛍光層214,224,244を励起する。蛍光層214,224,244では、白色の可視光線が放出されて、第1アノード電極212、第1基板210を通じてLCDパネルに白色光を提供する。
【0055】
第2実施形態において、熱電子放出物質232の表面にCNTが塗布された場合には、電界効果による電子も共に放出されて、蛍光体214,224,244から白色光を出射させる。
【0056】
本発明は、図面に示された実施形態を参考に説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって決定されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、バックライト装置に関連した技術分野に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】従来の液晶ディスプレイ用のバックライト装置の構成を示す断面図である。
【図2A】本発明の第1実施形態に係る熱電子放出バックライト装置の概略的な構成を示す断面図である。
【図2B】本発明の第1実施形態に係る熱電子放出バックライト装置の概略的な構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る熱電子放出バックライト装置で熱電子の流れをシミュレーションした図面である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るバックライトの発光を示す写真である。
【図5A】本発明の第2実施例に係る熱電子放出バックライト装置の概略的な構成を示す断面図である。
【図5B】本発明の第2実施形態に係る熱電子放出バックライト装置の概略的な構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0059】
110 第1基板、
112 第1アノード電極、
120 第2基板、
122 第2アノード電極、
124 蛍光層、
130 カソード電極、
132 熱電子放出物質、
134 電子放出源、
140 スペーサ、
142 金属層、
144 蛍光層、
160 壁体フレーム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定間隔離隔して平行に配置された第1基板及び第2基板と、
前記所定間隔を維持する複数のスペーサと、
前記第1基板及び前記第2基板の内面に、相互に対向するように形成される第1アノード電極及び第2アノード電極と、
前記第1基板と前記第2基板との間で相互に一定の間隔を有して平行に配置される複数のカソード電極と、
前記第2アノード電極上に形成される蛍光層と、を備え、
前記カソード電極に所定電圧を印加した場合、前記カソード電極から熱電子が放出されることを特徴とする熱電子放出バックライト装置。
【請求項2】
前記第2アノード電極は、高反射電極であることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項3】
前記第2アノード電極は、Alから形成されることを特徴とする請求項2に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項4】
前記第2アノード電極と前記第2基板との間に反射膜がさらに形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項5】
前記第2基板の下部に反射膜がさらに形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項6】
前記スペーサの外周には、蛍光層が形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項7】
前記スペーサは、前記第1アノード電極及び第2アノード電極を通電する導電性のスペーサであることを特徴とする請求項6に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項8】
前記スペーサは非金属材料から形成される円柱であって、前記円柱の外周と前記蛍光層との間には、反射膜が形成されることを特徴とする請求項7に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項9】
前記カソード電極は、タングステンから形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項10】
前記カソード電極の直径は、10〜250μmであることを特徴とする請求項9に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項11】
前記カソード電極の外周には、熱電子放出物質がさらに形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項12】
前記熱電子放出物質は、5〜20μmの厚さに形成されることを特徴とする請求項11に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項13】
前記熱電子放出物質の表面には、カーボン系の物質がさらに形成されることを特徴とする請求項11に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項14】
前記第1アノード電極上に蛍光層がさらに形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。
【請求項15】
前記第1アノード電極及び第2アノード電極は、平板電極であることを特徴とする請求項1に記載の熱電子放出バックライト装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−332044(P2006−332044A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137372(P2006−137372)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】