説明

爆弾処理機

【課題】土中の爆弾を確実に除去することができる爆弾処理機を提供する。
【解決手段】爆弾処理機3は、車両の後部に取り付けられる爆弾処理機3であって、掘削部31と篩部32とを備える。掘削部31は、地面を掘削して土を掬い上げる。篩部32は、掘削部31の後方に配置される。篩部32は、掘削部31によって掬い上げられた土をふるい落とす。篩部32は、ふるい分けられた爆弾を後方へ排出する。第1篩カバー部33と第2篩カバー部34とをさらに備える。第1篩カバー部33は、篩部32の一側方を覆う。第2篩カバー部34は、篩部32の他側方を覆う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、爆弾処理機に関する。
【背景技術】
【0002】
地中に存在する爆弾を処理する爆弾処理機が利用されている。従来の爆弾処理機は、回転ドラムを備える。回転ドラムは、回転可能に車両の前部に取り付けられている。回転ドラムの表面には複数の突起部が形成されている。車両が走行することにより、回転ドラムが回転し、突起部によって地面が掘削される。このとき、突起部が土中の爆弾を打撃することにより、爆弾が爆破される。これにより、爆弾が土中から除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−278919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の爆弾処理機は、特に土中の地雷の除去に有効である。しかし、例えばボール爆弾などの不発弾は、外部からの刺激に対して地雷よりも鈍感である。上記のような爆弾処理機では、このように鈍感な爆弾を確実に爆破処理することが困難である。
【0005】
本発明の課題は、土中の爆弾を確実に除去することができる爆弾処理機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る爆弾処理機は、車両の後部に取り付けられる爆弾処理機であって、掘削部と篩部とを備える。掘削部は、地面を掘削して土を掬い上げる。篩部は、掘削部の後方に配置される。篩部は、掘削部によって掬い上げられた土をふるい落とす。篩部は、ふるい分けられた爆弾を後方へ排出する。
【0007】
本発明の第2の態様に係る爆弾処理機は、第1の態様の爆弾処理機であって、第1掘削カバー部と第2掘削カバー部とをさらに備える。第1掘削カバー部は、掘削部の一側方を覆う。第2掘削カバー部は、掘削部の他側方を覆う。
【0008】
本発明の第3の態様に係る爆弾処理機は、第1又は第2の態様の爆弾処理機であって、第1篩カバー部と第2篩カバー部とをさらに備える。第1篩カバー部は、篩部の一側方を覆う。第2篩カバー部は、篩部の他側方を覆う。
【0009】
本発明の第4の態様に係る爆弾処理機は、第1から第3の態様のいずれかの爆弾処理機であって、掘削部は、土中に挿入される先端部と、先端部と篩部との間に渡って設けられる上面部とを有する。
【0010】
本発明の第5の態様に係る爆弾処理機は、第4の態様の爆弾処理機であって、掘削部は、複数の板状部材を有する。複数の板状部材は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される。複数の板状部材は、平面視において前後方向に延びる。
【0011】
本発明の第6の態様に係る爆弾処理機は、第4の態様の爆弾処理機であって、掘削部は、板状部材を有する。板状部材は、左右方向に延びている。
【0012】
本発明の第7の態様に係る爆弾処理機は、第1から第6の態様のいずれかの爆弾処理機であって、篩部は、複数の篩部材を有する。複数の篩部材は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される。複数の篩部材は、前後方向に延びている。
【0013】
本発明の第8の態様に係る爆弾処理機は、第7の態様の爆弾処理機であって、篩部は、複数の第1篩部材と、複数の第2篩部材とを有する。複数の第1篩部材は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される。複数の第2篩部材は、左右方向において第1篩部材の間に配置される。複数の第2篩部材は、第1篩部材に対して傾斜して配置される。
【0014】
本発明の第9の態様に係る爆弾処理機は、第8の態様の爆弾処理機であって、少なくとも掘削部による掘削時には、第1篩部材は水平に配置され、第2篩部材は、後方且つ下方へ向かって傾斜して配置される。
【0015】
本発明の第10の態様に係る爆弾処理機は、第7の態様の爆弾処理機であって、篩部は、複数の第1篩部材と、複数の第2篩部材とを有する。複数の第1篩部材は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される。複数の第2篩部材は、左右方向において第1篩部材の間に配置される。複数の第2篩部材は、第1篩部材よりも下方に配置される。
【0016】
本発明の第11の態様に係る爆弾処理機は、第1から第10の態様のいずれかの爆弾処理機であって、取付部をさらに備える。取付部は、後方に向かって開口しており前方へ向かって上下方向の間隔が小さくなる空間を有する。この空間には、車両に含まれる支持部材が挿入される。取付部には支持部材が固定される。
【0017】
本発明の第12の態様に係る爆弾処理車両は、車両本体と、第1爆弾処理機と、第2爆弾処理機とを備える。車両本体は、車両を走行させるための走行装置を有する。第1爆弾処理機は、車両本体の前方に配置される。第1爆弾処理機は、回転体と、複数の突起部とを有する。回転体は、車両本体に回転可能に支持される。複数の突起部は、回転体の表面に配置される。第2爆弾処理機は、第1から第11の態様のいずれかの爆弾処理機であって、車両本体の後方に配置される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の第1の態様に係る爆弾処理機では、掘削部によって地面が掘削されることにより、土中の爆弾が周囲の土と共に掘削部によって掬い上げられる。爆弾と土は、掘削部の後方の篩部へと送られる。土は、篩部において、ふるい落とされる。土からふるい分けられた爆弾は、篩部から後方へ排出される。これにより、爆弾が土中から確実に除去される。
【0019】
本発明の第2の態様に係る爆弾処理機では、掘削部の両側方が、第1掘削カバー部と第2掘削カバー部とによってそれぞれ覆われている。このため、爆弾が掘削部から側方へこぼれ落ちてしまうことが防止される。これにより、爆弾処理機が通過した後の地中に、爆弾が残存することを防止することができる。
【0020】
本発明の第3の態様に係る爆弾処理機では、篩部の両側方が、第1篩カバー部と第2篩カバー部とによってそれぞれ覆われている。このため、爆弾が篩部から側方へこぼれ落ちてしまうことが防止される。これにより、爆弾処理機が通過した後の地中に、爆弾が残存することを防止することができる。
【0021】
本発明の第4の態様に係る爆弾処理機では、掘削部の先端部が土中に挿入されることにより、爆弾と土とが掘り起こされる。そして、掘削部の上面部に沿って爆弾と土とが後方の篩部へと送られる。
【0022】
本発明の第5の態様に係る爆弾処理機では、掘削部は、複数の板状部材によって構成されるレーキ状の形状を有する。このため、掘削部の構造が簡素化されると共に、効率よく地面を掘削することができる。
【0023】
本発明の第6の態様に係る爆弾処理機では、掘削部は、左右方向に延びる板状部材を有する。このため、掘削部の構造が簡素化されると共に、効率よく地面を掘削することができる。
【0024】
本発明の第7の態様に係る爆弾処理機では、複数の篩部材は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される。このため、土は、篩部材の間の隙間を通って篩部から、ふるい落とされる。また、篩部材は、前後方向に延びた形状であるため、篩部において、ふるい分けられた爆弾は、円滑に後方へ排出される。
【0025】
本発明の第8の態様に係る爆弾処理機では、第2篩部材が第1篩部材に対して傾斜して配置される。このため、爆弾と共に掘削された石を効率よく、ふるい落とすことができる。
【0026】
本発明の第9の態様に係る爆弾処理機では、第2篩部材が、後方且つ下方へ向かって傾斜して配置されるので、爆弾と共に掘削された石を効率よく、ふるい落とすことができる。また、第1篩部材が水平に配置されるので、爆弾を効率よく第1篩部材上にふるい分けることができる。
【0027】
本発明の第10の態様に係る爆弾処理機では、第2篩部材が、第1篩部材よりも下方に配置されるので、爆弾と共に掘削された石を効率よく、ふるい落とすことができる。また、第1篩部材が第2篩部材よりも上方に位置するので、爆弾を効率よく第1篩部材上にふるい分けることができる。
【0028】
本発明の第11の態様に係る爆弾処理機では、取付部の空間は、後方に向かって開口しており、前方へ向かって上下方向の間隔が小さくなる。従って、ブルドーザなどの作業車両において一般的に用いられるリッパ装置のシャンクを取付部の空間に挿入することができる。このため、汎用的な作業車両に爆弾処理機を取り付けることができる。
【0029】
本発明の第12の態様に係る爆弾処理車両は、前進することにより、まず第1爆弾処理機によって地中の爆弾を爆破処理することができる。そして、第1爆弾処理機によって爆破処理されなかった爆弾は、第2爆弾処理機によって土中から除去される。これにより、爆弾を土中から確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る爆弾処理車両の側面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る爆弾処理車両の側面図。
【図3】第1の実施形態に係る第2爆弾処理機の斜視図。
【図4】第1の実施形態に係る第2爆弾処理機の上面図。
【図5】第1の実施形態に係る第2爆弾処理機の下面図。
【図6】第1の実施形態に係る第2爆弾処理機の側面図。
【図7】図4におけるVII−VII断面図。
【図8】図4におけるVIII−VIII断面図。
【図9】本発明の第2実施形態に係る爆弾処理機の斜視図。
【図10】本発明の第2実施形態に係る爆弾処理機の上面図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る爆弾処理機の側面図。
【図12】図10におけるXII−XII断面図。
【図13】図10におけるXIII−XIII断面図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る爆弾処理車両100の側面図である。なお、以下の説明において、前、後、左、右は、それぞれ運転席に着座したオペレータから見た前、後、左、右を意味するものとする。また、「側方」は、右側、又は、左側を意味するものとする。爆弾処理車両100は、車両本体1と、第1爆弾処理機2と、第2爆弾処理機3とを備える。
【0032】
車両本体1は、車体フレーム11と、走行装置12と、キャブ13と、エンジンルーム14と、リッパ装置15とを有する。車体フレーム11は、走行装置12と、キャブ13と、エンジンルーム14と、リッパ装置15とを支持している。走行装置12は、爆弾処理車両100を走行させるための装置である。走行装置12は、アイドラ121と、スプロケット122と、複数の転輪123と、履帯124とを有する。なお、図1では、複数の転輪123の一部にのみ符号「123」を付して他の転輪の符号を省略している。履帯124は、アイドラ121と、スプロケット122と、複数の転輪123とに巻回されている。スプロケット122がエンジン(図示せず)からの駆動力によって駆動されることにより、履帯124が駆動される。これにより、爆弾処理車両100が走行する。キャブ13は、車体フレーム11上に配置されている。キャブ13の内部には、図示しない運転席や操作装置が配置されている。エンジンルーム14は、キャブ13の前方に配置されている。エンジンルーム14の内部には図示しないエンジン及び油圧ポンプなどの動力機器が配置されている。
【0033】
リッパ装置15は、車体フレーム11の後部に取り付けられている。リッパ装置15は、第1アーム部材151と、第2アーム部材152と、ブラケット153と、リフトシリンダ154と、複数のシャンク155とを有している。第1アーム部材151の一端は車体フレーム11に揺動可能に取り付けられている。第1アーム部材151の他端はブラケット153に揺動可能に取り付けられている。第2アーム部材152は、第1アーム部材151の上方に配置されている。第2アーム部材152の一端は車体フレーム11に揺動可能に取り付けられている。第2アーム部材152の他端はブラケット153に揺動可能に取り付けられている。リフトシリンダ154の一端は、車体フレーム11に揺動可能に取り付けられている。リフトシリンダ154の他端は、ブラケット153に揺動可能に取り付けられている。リフトシリンダ154は、油圧アクチュエータである。油圧ポンプから吐出された作動油によって、リフトシリンダ154が伸縮する。複数のシャンク155は、左右方向に並んで配置されている。なお、図1では、最も左側に位置するシャンク155のみが図示されている。複数のシャンク155の上端は、それぞれブラケット153に揺動可能に取り付けられている。複数のシャンク155の先端部すなわち下端部は、前方且つ下方へ向かって屈曲した形状を有する。複数のシャンク155の先端部は、前方へ向かって上下方向の大きさが小さくなる先細りの形状を有する。シャンク155の先端部には、後述する第2爆弾処理機3が取り付けられる。上述したリフトシリンダ154が伸縮することにより、シャンク155が上下に移動する(図2参照)。これにより、第2爆弾処理機3が上下に移動する。
【0034】
第1爆弾処理機2は、車両本体1の前方に配置される。第1爆弾処理機2は、アーム部材21と、リフトシリンダ22と、チルトシリンダ23とを介して、車両本体1に支持されている。アーム部材21の一端は、車両本体1に揺動可能に取り付けられている。アーム部材21の他端は、第1爆弾処理機2に揺動可能に取り付けられている。リフトシリンダ22の一端は、車両本体1に揺動可能に取り付けられている。リフトシリンダ22の他端は、第1爆弾処理機2に揺動可能に取り付けられている。チルトシリンダ23の一端は、車両本体1に揺動可能に取り付けられている。チルトシリンダ23の他端は、第1爆弾処理機2に揺動可能に取り付けられている。リフトシリンダ22とチルトシリンダ23とは、油圧アクチュエータである。すなわち、リフトシリンダ22とチルトシリンダ23とは、油圧ポンプからの作動油によって駆動される。リフトシリンダ22が伸縮することにより、第1爆弾処理機2が上下に移動する。また、チルトシリンダ23が伸縮することにより、第1爆弾処理機2の上下方向の傾斜角すなわちチルト角が変更される。
【0035】
第1爆弾処理機2は、支持装置24と、回転ドラム25と、複数の突起部26と、を有する。支持装置24は、回転ドラム25を回転可能に支持している。回転ドラム25は本発明の回転体に相当する。回転ドラム25は概ね円筒状の形状を有している。回転ドラム25の回転軸は左右方向に延びている。複数の突起部26は、回転ドラム25の表面に配置されている。回転ドラム25が接地した状態で、爆弾処理車両100が走行すると、回転ドラム25が回転駆動される。そして、突起部26が、地中の地雷などの爆弾を打撃することにより、爆弾が爆破処理される。
【0036】
第2爆弾処理機3は、車両本体1の後方に配置されている。第2爆弾処理機3は、車両本体1の後部に取り付けられる。上述したように、第2爆弾処理機3は、上述したリッパ装置15に取り付けられている。より具体的には、第2爆弾処理機3は、リッパ装置15のシャンク155の先端部に取り付けられている。シャンク155は、本発明の支持部材に相当する。第2爆弾処理機3は、上述したリフトシリンダ154が伸縮することにより、上下に移動する。第2爆弾処理機3は、図1に示すリフトダウン位置と、図2に示すリフトアップ位置とに移動可能である。リフトダウン位置では、第2爆弾処理機3が地面に接触して、地面を掘削する。リフトアップ位置は、リフトダウン位置よりも上方に位置している。リフトアップ位置では、第2爆弾処理機3は地面に接触しない。図3は、第2爆弾処理機3の斜視図である。図4は、第2爆弾処理機3の上面図である。図5は、第2爆弾処理機3の下面図である。図6は、第2爆弾処理機3の側面図である。図3に示すように、第2爆弾処理機3は、掘削部31と、篩部32と、複数のカバー部33−38と、を有する。また、図4に示すように、第2爆弾処理機3は、複数の取付部41−43を有する。
【0037】
掘削部31は、地面を掘削して、土を掬い上げる。図6に示すように、掘削部31は、土中に挿入される先端部31aと、上面部31bとを有する。上面部31bは、先端部31aと篩部32との間に渡って設けられる。第2爆弾処理機3が図1に示すリフトダウン位置に配置されている状態で、掘削部31の上面部31bは、前方且つ下方へ向かって傾斜している。なお、本実施形態では、第2爆弾処理機3は、リッパ装置15によって、図1に示すリフトダウン位置と図2に示すリフトアップ位置との間で平行移動する。従って、リフトダウン位置とリフトアップ位置とのいずれにおいても、第2爆弾処理機3の姿勢は、図6に示す状態に維持される。
【0038】
図3及び図4に示すように、掘削部31は、ブレード部311と支持部312とを有する。支持部312とブレード部311との上面は、上述した掘削部31の上面部31bを構成している。ブレード部311は、左右方向に延びる板状部材である。ブレード部311は、支持部312の前方に配置されている。ブレード部311の先端部は、掘削部31の先端部31aを構成する。ブレード部311の先端部が土中に貫入されることにより、地面が掘削される。ブレード部311は、上下方向にジグザグに屈曲した形状を有する。支持部312は、ブレード部311の後方に位置している。支持部312にはブレード部311の後端部が固定されている。図5に示すように、ブレード部311と支持部312との下面には、複数のリブ313が取り付けられている。なお、図5では、複数のリブ313の一部にのみ符号「313」を付して、他のリブには符号を省略している。複数のリブ313は前後方向に延びている。複数のリブ313は、左右方向に間隔を空けて配置されている。
【0039】
篩部32は、掘削部31の後方に配置されている。篩部32は、掘削部31によって掬い上げられた土をふるい落とす。篩部32は、ふるい分けられた爆弾を後方へ排出する。図4に示すように、篩部32は、複数の篩部材321,322を有する。篩部材321,322は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。篩部材321,322は、前後方向に延びた板状の部材である。上面視において、篩部材321,322は、前後方向に延びた直線状の形状を有する。篩部材321,322の前端部は、掘削部31の支持部312に固定されている。篩部材321,322の後端部は開放されており、自由端となっている。第2爆弾処理機3が図1に示すリフトダウン位置に配置されている状態で、篩部材321,322の上面32aは水平に配置されている。図6に示すように、篩部材321,322の上面32aと掘削部31の31bとの間のなす角は、鈍角である。篩部材321,322は、複数の第1篩部材321と複数の第2篩部材322とを有する。複数の第1篩部材321は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。第1篩部材321の上面は、水平に配置されている。第1篩部材321の上面は、上述した篩部32の上面32aを構成している。第2篩部材322は、左右方向において第1篩部材321の間に配置されている。すなわち、第2篩部材322と第1篩部材321とは、左右方向に並んで交互に配置されている。図7は、図4におけるVII−VII断面の一部を示している。図7に示すように、第2篩部材322は、第1篩部材321よりも下方に配置されている。第2篩部材322の上面は、水平に配置されている。従って、第2篩部材322の上面と第1篩部材321の上面とは互いに平行である。図5に示すように、第2篩部材322の下面には、連結部材323,324が固定されている。連結部材323,324は、左右方向に延びており、複数の第2篩部材322を互いに連結している。連結部材323,324は、第1連結部材323と第2連結部材324とを有する。図4に示すように、第1連結部材323は、後述する第3取付部43よりも左側に位置する複数の第2篩部材322を連結している。第1連結部材323の一端は、後述する第1篩カバー部35に固定されている。第1連結部材323の他端は、後述する第3篩カバー部37に固定されている。第2連結部材324は、後述する第3取付部43よりも右側に位置する複数の第2篩部材322を連結している。第2連結部材324の一端は、後述する第2篩カバー部36に固定されている。第2連結部材324の他端は、後述する第4篩カバー部38に固定されている。
【0040】
複数のカバー部33−38は、第1掘削カバー部33と、第2掘削カバー部34と、第1〜第4篩カバー部35−38とを有する。第1掘削カバー部33は、掘削部31の一側方を覆う。第2掘削カバー部34は、掘削部31の他側方を覆う。具体的には、第1掘削カバー部33は、掘削部31の左側を覆う。第2掘削カバー部34は、掘削部31の右側を覆う。第1掘削カバー部33は、板状の部材である。図6に示すように、第1掘削カバー部33の上部は、掘削部31の上面部31bから上方へ突出するように配置されている。第1掘削カバー部33の下端部は、水平な形状を有する。第1掘削カバー部33の下端部は、掘削部31の先端部31aよりも上方に位置している。第2掘削カバー部34は第1カバー部33−38と同様の形状を有する。
【0041】
第1篩カバー部35は、篩部32の一側方を覆う。第2篩カバー部36は、篩部32の他側方を覆う。具体的には、第1篩カバー部35は、篩部32の左側を覆う。第2篩カバー部36は、篩部32の右側を覆う。図4に示すように、第1篩カバー部35と第2篩カバー部36とは、左右方向において上述した第1掘削カバー部33と第2掘削カバー部34との間に位置する。図6に示すように、第1篩カバー部35の下端部は、篩部材321,322よりも下方に位置している。また、第1篩カバー部35の上端部は、篩部材321,322よりも上方に位置している。第1篩カバー部35の後端部は、篩部材321,322の後端部よりも前方に位置している。従って、側面視において、篩部材321,322の後端部は、第1篩カバー部35の後端部から後方へ突出している。図4に示すように、第1篩カバー部35の前端部及び第2篩カバー部36の前端部は、第1掘削カバー部33の後端部及び第2掘削カバー部34の後端部よりも前方に位置している。従って、図6に示すように、側面視において、第1篩カバー部35の前部は、第1掘削カバー部33の後部と重なっている。第2篩カバー部36は、第1篩カバー部35と同様の形状であり、第1篩カバー部35と左右対称に配置されている。従って、図示していないが、側面視において、第2篩カバー部36の前部は、第2掘削カバー部34の後部と重なっている。
【0042】
第3篩カバー部37と第4篩カバー部38とは、左右方向において第1篩カバー部35と第2篩カバー部36との間に配置されている。第3篩カバー部37と第4篩カバー部38とは、左右方向において複数の篩部材321,322の間に配置されている。第3篩カバー部37と第4篩カバー部38とは、左右方向において間隔を空けて配置されている。
【0043】
複数の取付部41−43は、第2爆弾処理機3をリッパ装置15に取り付けるための部分である。図4に示すように、複数の取付部41−43は、第1〜第3取付部41−43を有する。第1〜第3取付部41−43は、左右方向に間隔を空けて配置されている。第1取付部41は、篩部32の一側方に配置されている。具体的には、第1取付部41は、篩部32の左側に配置されている。第1取付部41は、左右方向において第1掘削カバー部33と第1篩カバー部35との間に配置されている。第2取付部42は、篩部32の他側方に配置されている。具体的には、第2取付部42は、篩部32の右側に配置されている。第2取付部42は、左右方向において第2掘削カバー部34と第2篩カバー部36との間に配置されている。第3取付部43は、左右方向において第1取付部41と第2取付部42との間に配置されている。具体的には、第3取付部43は、左右方向において第3篩カバー部37と第4篩カバー部38との間に配置されている。
【0044】
図8は、図4におけるVIII−VIII断面の一部を示している。第1取付部41は、図4に示す左右の側板部411,412と、図8に示す挿入部413とを有る。左右の側板部411,412は、それぞれ板状の部材である。左右の側板部411,412は、左右方向に間隔を空けて配置されている。挿入部413は、左右方向に延びる板状部の部材である。挿入部413は、左右の側板部411,412の間に配置されており、左右の側板部411,412に固定されている。挿入部413は、側面視においてV字形に屈曲した形状を有する。挿入部413は、上面部414と下面部415とを有する。上面部414と下面部415との間の上下方向の間隔は、前方へ向かって小さくなっている。これにより、上面部414と下面部415との間には、前方へ向かって上下方向の間隔が小さくなる空間S1が形成されている。上面部414には第1補強部材416が固定されている。下面部415には第2補強部材417が固定されている。また、挿入部413の前方には、第3補強部材418が配置されている。第1〜第3補強部材416−418は、板状の部材である。挿入部413によって形成される空間S1は、後方へ向かって開口しており、上述したシャンク155の先端部がこの空間S1に挿入される。上述した左右の側板部411,412の上記空間S1に面する位置には、取付孔419が形成されている。取付孔419は、左右の側板部411,412を左右方向に貫通している。同様の取付孔がシャンク155にも形成されている。図示しない取付ピンが、側板部411,412の取付孔419とシャンク155の取付孔とに挿入されることにより、シャンク155が第1取付部41に固定される。第2取付部42と第3取付部43とは、それぞれ第1取付部41と同様の構造であるため、説明を省略する。なお、本実施形態では、リッパ装置15は、3つのシャンク155を有しており、これらのシャンク155に第1〜第3取付部41−43がそれぞれ取り付けられる。
【0045】
本実施形態に係る爆弾処理車両100は次の特徴を有する。
【0046】
爆弾処理車両100が前進すると、まず第1爆弾処理機2によって地中の爆弾が爆破処理される。そして、爆弾処理車両100がさらに前進することにより、第1爆弾処理機2では処理されなかった爆弾が、第2爆弾処理機3によって土中から除去される。
【0047】
具体的には、爆弾処理車両100において第2爆弾処理機3が図1に示すリフトダウン位置に配置される。この状態で、爆弾処理車両100が前進することにより、掘削部31によって地面が掘削されて、土中の爆弾が周囲の土と共に掘削部31の上面部31b上に掬い上げられる。爆弾と土は、掘削部31の上面部31b上を移動して、掘削部31の後方の篩部32へと送られる。土は、篩部32において、ふるい落とされる。土からふるい分けられた爆弾は、篩部32から後方へ送られて地面上に排出される。これにより、爆弾が土中から確実に除去される。
【0048】
掘削部31の両側方が、第1掘削カバー部33と第2掘削カバー部34とによって覆われている。また、篩部32の両側方が、第1篩カバー部35と第2篩カバー部36とによって覆われている。このため、土と共に掘り出された爆弾が、第2爆弾処理機3から側方へこぼれ落ちてしまうことが防止される。これにより、第2爆弾処理機3が通過した後の地中に、爆弾が残存することを防止することができる。
【0049】
掘削部31は、左右方向に延びる板状のブレード部311を有する。このため、掘削部31の構造が簡素化されると共に、効率よく地面を掘削することができる。
【0050】
複数の篩部材321,322は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される。このため、土は、篩部材321,322の間の隙間を通って篩部32から、ふるい落とされる。また、第2篩部材322が第1篩部材321よりも下方に配置されているため、第2篩部材322と第1篩部材321との間の隙間を通って、石が篩い落とされる。このため、爆弾と共に掘削された土と石とを効率よく、ふるい落とすことができる。さらに、篩部材321,322は、前後方向に延びた形状であるため、篩部32において、ふるい分けられた爆弾は、円滑に後方へ排出される。
【0051】
取付部41−43の空間S1は、後方に向かって開口しており、前方へ向かって上下方向の間隔が小さくなる。従って、ブルドーザなどの作業車両において一般的に用いられるリッパ装置のシャンクを第1〜第3取付部41−43の空間S1に挿入することができる。このため、汎用的なブルドーザなど作業車両を車両本体1として利用して、第2爆弾処理機3を取り付けることができる。第1爆弾処理機2についても同様に、例えばブルドーザの前部に取り付けられるブレード型の作業機に代えて、第1爆弾処理機2を容易に取り付けることができる。
【0052】
次に、本発明の第2実施形態に係る爆弾処理車両について説明する。第2実施形態に係る爆弾処理車両は、図9に示す第2爆弾処理機4を備える。第2実施形態に係る爆弾処理車両の第2爆弾処理機4を除く他の構成については、第1実施形態に係る爆弾処理車両100と同様であるため説明を省略する。図9は、第2爆弾処理機4の斜視図である。図10は、第2爆弾処理機4の上面図である。図11は、第2爆弾処理機4の側面図である。図9に示すように、第2爆弾処理機4は、掘削部51と、篩部52と、複数のカバー部53−58とを有する。また、図10に示すように、第2爆弾処理機4は、複数の取付部51−53を有する。
【0053】
掘削部51は、地面を掘削して、土を掬い上げる。図11に示すように、掘削部51は、土中に挿入される先端部51aと、上面部51bとを有する。上面部51bは、先端部51aと篩部52との間に渡って設けられる。第2爆弾処理機4がリフトダウン位置に配置されている状態で、掘削部51の上面部51bは、前方且つ下方へ向かって傾斜している。図9に示すように、掘削部51は、複数の板状部材511,512と、支持部513とを有する。なお、図9では、複数の板状部材511,512の一部にのみ符号「511」又は「512」を付しており、他の板状部材の符号を省略している。板状部材511,512の後端部は、支持部513に固定されている。複数の板状部材511,512は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。図10に示すように、複数の板状部材511,512は、平面視において前後方向に延びている。
【0054】
図12は、図10におけるXII−XII断面の一部を示している。複数の板状部材511,512は、複数の第1板状部材511と複数の第2板状部材512とを有する。複数の第1板状部材511は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。第1板状部材511は、前後方向および上下方向に延びる板状の形状を有する。第1板状部材511は、側面視において、前方へ向かって上下方向の大きさが小さくなる先細りの形状を有する。第2爆弾処理機4が図1に示すリフトダウン位置に配置されている状態で、第1板状部材511の上面は、前方且つ下方へ向かって傾斜して配置される。第1板状部材511の上面は、上述した掘削部51の上面部51bを構成する。複数の第2板状部材512は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。複数の第2板状部材512は、左右方向において第1板状部材511の間に配置されている。すなわち、複数の第1板状部材511と複数の第2板状部材512とは、左右方向に並んで交互に配置されている。第2板状部材512は、前後方向および上下方向に延びる板状の形状を有する。第2板状部材512は、側面視において、前方へ向かって上下方向の大きさが小さくなる先細りの形状を有する。第2爆弾処理機4がリフトダウン位置に配置されている状態で、第2板状部材512の上面は、前方且つ下方へ向かって傾斜して配置される。第2板状部材512の前後方向の長さは、第1板状部材511の前後方向の長さよりも小さい。このため、第2板状部材512の前端部は、第1板状部材511の前端部よりも後方に位置している。また、第2板状部材512の上面は、第1板状部材511の上面よりも下方に位置している。
【0055】
篩部52は、掘削部51の後方に配置されている。篩部52は、掘削部51によって掬い上げられた土をふるい落とす。篩部52は、ふるい分けられた爆弾を後方へ排出する。篩部52は、複数の篩部材521,522を有する。図10に示すように、篩部材521,522は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。篩部材521,522は、前後方向に延びた板状の部材である。上面視において、篩部材521,522は、前後方向に延びた直線状の形状を有する。篩部材521,522の前端部は、掘削部51の支持部513に固定されている。篩部材521,522の後端部は開放されており、自由端となっている。図11に示すように、第2爆弾処理機4がリフトダウン位置に配置されている状態で、篩部材52の上面52aは水平に配置されている。篩部52の上面52aと掘削部51の上面部51bとの間のなす角は、鈍角である。篩部材521,522は、複数の第1篩部材521と複数の第2篩部材522とを有する。複数の第1篩部材521は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置されている。第2爆弾処理機4がリフトダウン位置に配置されている状態で、第1篩部材521の上面は、水平に配置される。第1篩部材521の上面は、上述した篩部52の上面52aを構成する。第2篩部材522は、左右方向において第1篩部材521の間に配置されている。すなわち、第2篩部材522と第1篩部材521とは、左右方向に並んで交互に配置されている。図13は、図10におけるXIII−XIII断面の一部を示している。図13に示すように、第2篩部材522は、第1篩部材521に対して傾斜して配置される。従って、第2爆弾処理機4がリフトダウン位置に配置されている状態で、第2篩部材522の上面は、後方且つ下方へ向かって傾斜して配置される。従って、掘削部51による掘削時には、第1篩部材521は水平に配置され、第2篩部材522は、後方且つ下方へ向かって傾斜して配置される。図10に示すように、第2篩部材522の下面には、連結部材523,524が固定されている。連結部材523,524は、左右方向に延びており、複数の第2篩部材522を互いに連結している。連結部材523,524は、左右方向に延びており、複数の第2篩部材322を互いに連結している。連結部材523,524は、第1連結部材523と第2連結部材524とを有する。第1連結部材523は、後述する第3取付部63よりも左側に位置する複数の第2篩部材522を連結している。第1連結部材523の一端は、後述する第1篩カバー部55に固定されている。第1連結部材523の他端は、後述する第3篩カバー部57に固定されている。第2連結部材524は、後述する第3取付部63よりも右側に位置する複数の第2篩部材522を連結している。第2連結部材524の一端は、後述する第2篩カバー部56に固定されている。第2連結部材524の他端は、後述する第4篩カバー部58に固定されている。
【0056】
複数のカバー部53−58は、第1掘削カバー部53と、第2掘削カバー部54と、第1〜第4篩カバー部55−58とを有する。図11に示すように、第1篩カバー部55の前端部は、第1掘削カバー部53の後端部よりも後方に位置している。すなわち、第1篩カバー部55の全体が、第1掘削カバー部53よりも後方に位置している。これと同様に、図示していないが、第2篩カバー部56の全体が、第2掘削カバー部54よりも後方に位置している。その他の点については、第1掘削カバー部53と、第2掘削カバー部54と、第1〜第4篩カバー部55−58とは、それぞれ第1実施形態の第1掘削カバー部33と、第2掘削カバー部34と、第1〜第4篩カバー部35−38と同様の構成である。このため、第1掘削カバー部53と、第2掘削カバー部54と、第1〜第4篩カバー部55−58とに関しては詳細な説明を省略する。また、複数の取付部61−63は、第1取付部61と第2取付部62と第3取付部63とを有する。第1取付部61と第2取付部62と第3取付部63とは、それぞれ第1実施形態の第1取付部41と第2取付部42と第3取付部43と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0057】
本実施形態に係る爆弾処理車両は、第1実施形態の爆弾処理車両100と同様の特徴を有する。また、本実施形態に係る爆弾処理車両は以下の特徴を有する。
【0058】
掘削部51は、複数の板状部材511,512によって構成されるレーキ状の形状を有する。このため、掘削部51の構造が簡素化されると共に、効率よく地面を掘削することができる。
【0059】
複数の篩部材521,522が左右方向に間隔を空けて配置される。また、第2篩部材522が、第1篩部材521に対して傾斜して配置されており、後方且つ下方へ向かって傾斜している。このため、第1篩部材521と第2篩部材522との間の隙間を通って、爆弾と共に掘削された石と砂とが効率よく、ふるい落とされる。
【0060】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0061】
上記の実施形態の爆弾処理車両100は、3つのシャンク155を備えているため、第2爆弾処理機3は、3つの取付部41−43を有している。しかし、本発明において取付部の数は3つに限られず、第2爆弾処理機は、2つ以下、或いは、4つ以上の取付部を有してもよい。
【0062】
第2爆弾処理機は、第1実施形態の第2爆弾処理機3の掘削部31と、第2実施形態の第2爆弾処理機4の篩部52とを備えてもよい。或いは、第2爆弾処理機は、第2実施形態の第2爆弾処理機4の掘削部51と、第1実施形態の第2爆弾処理機3の篩部32とを備えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明によれば、土中の爆弾を確実に除去することができる爆弾処理機を提供することができる。
【符号の説明】
【0064】
1・・・車両本体、 2・・・第1爆弾処理機、 3,4・・・第2爆弾処理機、 25・・・回転ドラム、 26・・・突起部、 31,51・・・掘削部、 32,52・・・篩部、 33,53・・・第1掘削カバー部、 34,54・・・第2掘削カバー部、 35,55・・・第1篩カバー部、 36,56・・・第2篩カバー部、 41−43,61−63・・・取付部、 321,521・・・第1篩部材、 322,522・・・第2篩部材、 100・・・爆弾処理車両



【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の後部に取り付けられる爆弾処理機であって、
地面を掘削して土を掬い上げる掘削部と、
前記掘削部の後方に配置され、前記掘削部によって掬い上げられた土をふるい落とし、ふるい分けられた爆弾を後方へ排出する篩部と、
を備える爆弾処理機。
【請求項2】
前記掘削部の一側方を覆う第1掘削カバー部と、
前記掘削部の他側方を覆う第2掘削カバー部と、
をさらに備える請求項1に記載の爆弾処理機。
【請求項3】
前記篩部の一側方を覆う第1篩カバー部と、
前記篩部の他側方を覆う第2篩カバー部と、
をさらに備える請求項1又は2に記載の爆弾処理機。
【請求項4】
前記掘削部は、土中に挿入される先端部と、前記先端部と前記篩部との間に渡って設けられる上面部とを有する、
請求項1から3のいずれかに記載の爆弾処理機。
【請求項5】
前記掘削部は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置され平面視において前後方向に延びる複数の板状部材を有する、
請求項4に記載の爆弾処理機。
【請求項6】
前記掘削部は、左右方向に延びる板状部材を有する、
請求項4に記載の爆弾処理機。
【請求項7】
前記篩部は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置され前後方向に延びる複数の篩部材を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の爆弾処理機。
【請求項8】
前記篩部は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される複数の第1篩部材と、左右方向において前記第1篩部材の間に配置され前記第1篩部材に対して傾斜して配置される第2篩部材とを有する、
請求項7に記載の爆弾処理機。
【請求項9】
少なくとも前記掘削部による掘削時には、前記第1篩部材は水平に配置され、前記第2篩部材は、後方且つ下方へ向かって傾斜して配置される、
請求項8に記載の爆弾処理機。
【請求項10】
前記篩部は、左右方向にそれぞれ間隔を空けて配置される複数の第1篩部材と、左右方向において前記第1篩部材の間に配置され前記第1篩部材よりも下方に配置される第2篩部材とを有する、
請求項7に記載の爆弾処理機。
【請求項11】
前記車両に含まれる支持部材が挿入される空間を有し、前記支持部材が固定される取付部をさらに備え、
前記空間は、後方に向かって開口しており、前方へ向かって上下方向の間隔が小さくなる、
請求項1から10のいずれかに記載の爆弾処理機。
【請求項12】
車両を走行させるための走行装置を有する車両本体と、
前記車両本体に回転可能に支持される回転体と、前記回転体の表面に配置された複数の突起部と、を有し、前記車両本体の前方に配置される第1爆弾処理機と、
請求項1から請求項11のいずれかに記載の爆弾処理機であって前記車両本体の後方に配置される第2爆弾処理機と、
を備える爆弾処理車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−251743(P2012−251743A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125567(P2011−125567)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)