説明

爪用の化粧料

【課題】 パール光沢剤を含有する爪用の化粧料に於いて、被膜自身の無色透明性やパール光沢剤の分散安定性などの新規要求品質を向上せしめる手段を提供する。
【解決手段】 ニトロセルロースとアルキッド樹脂を含有する爪用の化粧料に於いて、パール光沢剤とオクトクリレンとを含有させる。前記ニトロセルロースの含有量は、1〜20質量%であり、アルキッド樹脂は1〜15質量%であることが好ましく、前記オクトクリレンの含有量は、0.1〜 5質量%であることが好ましい。前記パール光沢剤として、積層樹脂小片を含有することが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧料に関し、更に詳細には爪用の化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
ネイルエナメル、ネイルコート、マニキュア、ペディキュアなどの爪用の化粧料は、爪を保護したり、或いは、色彩を付与して美しく見せたりする目的で使用される化粧料であり、通常は、ニトロセルロースなどの皮膜形成剤をイソプロパノール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル等で溶解し、有機色素などの他の成分と混合させた製剤を使用することが多い。(例えば、特許文献1を参照)ここにおいて、溶解した有機色素などの光不安定成分の光安定性を保つ目的で紫外線吸収剤を含有させる。かかる紫外線吸収剤としては、オキシベンゾン、スリソベンゾン等のベンゾフェノン類、p−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルなどのp−メトキシ桂皮酸エステル類、t−ブチルメトキシベンゾイルメタンなどのベンゾイルメタン類、オクトクリレンなどのシアノジフェニルプロペン酸エステル類が使用される。(例えば、特許文献2を参照)中でも、ベンゾイルメタン類はそのものの着色性が少ないために多用されている。
【0003】
近年、科学技術の発達に伴い、新しい光学技術として、高分子薄膜や金属薄膜を積層させて、小片に切り出して作成した積層小片による煌びやかな真珠様光沢創出技術があり、この様な技術が爪用の化粧料にも応用されるようになってきた。(例えば、特許文献3を参照)この様な素材の開発により、爪用の化粧料、取り分け、ネイルカラーでは、従来のように、着色された被膜自身の色による光学効果を重んじることから、真珠様光沢や煌めき感などの視覚刺激を重んじる方向に嗜好性が変わり、これに伴い要求品質も変化してきている。特に、この様な真珠様光沢を利用する場合には、被膜自身の無色透明性が要求されるようになるとともに、パール剤や積層小片などの素材の分散安定性の重要性も高まりつつある。
【0004】
一方、1)ニトロセルロース及びアルキッド樹脂を含有する爪用の化粧料に於いて、2)パール光沢剤と3)オクトクリレンとを含有するものは全く知られていないし、この様な構成を採用することにより、被膜自身の無色透明性やパール光沢剤の分散安定性等の品質要素が向上することも全く知られていない。
【0005】
【特許文献1】特開2003−267838号公報
【特許文献2】特表2006−513272号公報
【特許文献3】特表2005−517518号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、パール光沢剤を含有する爪用の化粧料に於いて、被膜自身の無色透明性やパール光沢剤の分散安定性などの新規要求品質を向上せしめる手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、パール光沢剤を含有する爪用の化粧料に於いて、被膜自身の無色透明性やパール光沢剤の分散安定性などの新規要求品質を向上せしめる手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)ニトロセルロース及びアルキッド樹脂を含有する爪用の化粧料に於いて、2)パール光沢剤と3)オクトクリレンとを含有する化粧料がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
<1>1)ニトロセルロース及びアルキッド樹脂を含有する爪用の化粧料に於いて、2)パール光沢剤と3)オクトクリレンとを含有することを特徴とする、化粧料。
<2>前記ニトロセルロースの含有量は、1〜20質量%であり、前記アルキッド樹脂の含有量は、1〜15質量%であることを特徴とする、<1>に記載の化粧料。
<3>前記オクトクリレンの含有量は、0.1〜 5質量%であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載の化粧料。
<4>前記パール光沢剤として、積層樹脂小片を含有することを特徴とする、<1>〜<3>何れか1項に記載の化粧料。
<5>紫外線吸収剤として、ベンゾフェノン誘導体、p−メトキシ桂皮酸エステル類及びベンゾイルメタン誘導体を実質的に含有しないことを特徴とする、<1>〜<4>何れか1項に記載の化粧料。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、パール光沢剤を含有する爪用の化粧料に於いて、被膜自身の無色透明性やパール光沢剤の分散安定性などの新規要求品質を向上せしめる手段を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)本発明の爪用の化粧料の必須成分であるニトロセルロース、アルキッド樹脂
本発明の化粧料は、爪用であって、皮膜形成剤としてニトロセルロース及びアルキッド樹脂を含有することを特徴とする。ニトロセルロースは爪の物性と適合した皮膜を形成する性質を有し、古来より爪用の皮膜形成剤として使用されているが、光などによって黄色に変化する性質を有する。又、黄変化とともに、系へも影響を及ぼし、粉体類の分散性を損なう。この様な分散性への影響は、粉体の種類によってことなり、この影響は無機性が高いほど、又、アスペクト比が高いほど顕著である。通常この様な黄変をアルキッド樹脂を併用することにより抑制するが、この様な形態に於いても十分に黄変現象は抑制できない場合が存する。又、アルキッド樹脂の併用は被膜の柔軟性と透明感を損なう場合が存し、その併用限度も存する。本発明の爪用の化粧料では、被膜特性を損なわない程度にアルキッド樹脂を併用し、更に、後記オルトクリレンを併用することにより、黄変現象を防ぐ。この様な構成を採用することにより、本発明の爪用の化粧料では、前記ニトロセルロースの光による劣化を抑制し、その皮膜特性の好ましい部分を最大限生かす性質を有する。ニトロセルロースの長所である、爪への適合性とその皮膜の無色透明性は、配合されたパール光沢剤の光学効果、特に、高分子積層小片の煌めき効果を美麗に呈する性質を具現化するためには、かかるニトロセルロースは、1〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%含有させることが好ましい。又、ニトロセルロースの量は、皮膜形成剤全量に対して、少なくとも30質量%以上であることが好ましく、より好ましくは50質量%以上である。又、一方のアルキッド樹脂の含有量は、化粧料全量に対して、1〜15質量%が好ましく、5〜10質量%がより好ましい。これはアルキッド樹脂が多すぎると、被膜の柔軟性や、透明性を損なう場合が存し、少なすぎると添加によるニトロセルロースの補完効果が得られない場合が存する。更に、本発明の爪用の化粧料では、ニトロセルロースとアルキッド樹脂の質量比は、1:5〜5:1が好ましく、1:2〜2:1がより好ましい。この範囲を外れると被膜特性を損なう場合が存する。
【0010】
(2)本発明の爪用の化粧料の必須成分であるパール光沢剤
本発明の爪用の化粧料は、前記皮膜成分によって光学効果を著しく奏する素材であるパール光沢剤を含有することを特徴とする。ここで、パール光沢剤とは、粉体表面に存する光回折格子による干渉光により、真珠様光沢、煌めき感を呈する粉体の総称であり、大きく分けて、チタンマイカなどの二酸化チタンの微粒子で表面を被覆された、マイカや硝子フレークなどの板状粉体と、高分子薄膜や金属薄膜を積層させて、小片に切り出して作成した積層小片の2種が存し、本発明ではこれらの何れもが使用可能である。これらのパール光沢剤は、所望により、何れも無機顔料や有機色素で着色されていても良い。これらの具体例を示せば、例えば、チタンマイカとしては、BASF社から、フラメンコ(Flamenco;登録商標)レッド100、フラメンコ(Flamenco;登録商標)ゴールド、フラメンコ(Flamenco;登録商標)グリーン、フラメンコ(Flamenco;登録商標)ブルー、フラメンコ(Flamenco;登録商標)スパークルオレンジ等のフラメンコシリーズ、クロイゾネ(CLOISONNE;登録商標)G ブロンズ等のクロイゾネシリーズ、ジェムトン(登録商標)タン オパール等のジェムトンシリーズ、デュオクロム(DUOCROME;登録商標)YR、デュオクロム(DUOCROME;登録商標)R、デュオクロム(DUOCROME;登録商標)GY等のデュオクロムシリーズ、ティミカ(TIMICA;登録商標)カッパー、ティミカ(TIMICA;登録商標)パールホワイト、ティミカ(TIMICA;登録商標)ゴールドSP、ティミカ(TIMICA;登録商標)Gブロンズ等のティミカシリーズなどが市販されており、メルク・ジャパン社から、ティミロン(登録商標)1001、ティミロン(登録商標)MP1005、ティミロン(登録商標)MP115、ティミロン(登録商標)MP149等のティミロンシリーズ、コロロナ(登録商標)ブライトゴールド、コロロナ(登録商標)ブロンズファイン等のコロロナシリーズなどが市販されており、日本光研(株)より、プロミネンス(PROMINENCE;登録商標)SFなどのプロミネンスシリーズが市販されており、またガラスフレーク系のパール粉体としは、BASF社より、リフレクスポインポインツオブパール等のリフレクスシリーズ、日本板硝子(株)よりメタシャイン(登録商標)MC1080RYS1などのメタシャインシリーズが市販されており、積層小片としては、角八魚燐箔株式会社より、アルミフレークシルバー0.01等のアルミフレークシリーズが、ダイヤ工業株式会社より、ダイヤホログラムHG−S40EP、ダイヤホログラムHG−S60EP等のダイヤホログラムシリーズ、DCグリッターシルバーCNo.0.005等のDCグリッターシリーズ、尾池工業株式会社より、MAuグリッター等のMAuグリッターシリーズ、イリデセント・グリッターIF−4101(BASF社製)、(PET/Al)ラミネート、(PET/MMP)ラミネート等が市販されており、これらが好ましく例示できる。かかる成分は総量で、0.1〜20質量%含有することが好ましく、1〜10質量%がより好ましい。本発明の爪用の化粧料では、皮膜形成剤を無色透明に保持できるので、長期にわたって、美麗にパール感、煌めき感を奏する性質を有する。又、系全体の安定性も著しく向上しているため、金属ボールなどを含有させて再攪拌をしなくとも、パール光沢剤が均一に分散しているため、化粧効果の再現性が高い性質も有する。特に、積層小片のように光学効果の大きい粉体を用いた場合には、この様な再現性向上効果は著しいので、この様な粉体を含有する形態が、本発明の化粧料としては好ましい。
【0011】
(3)本発明の爪用の化粧料の必須成分であるオクトクリレン
本発明の爪用の化粧料は、オクトクリレンを含有することを特徴とする。本発明の化粧料では、かかる成分は被膜成分の着色を防止するとともに、前記パール光沢剤の分散安定性を向上せしめ、パール光沢剤の沈降を抑制する作用を有する。ニトロセルロースを含有する被膜成分の着色、取り分け、光を照射したことによって生じる着色に対しては、ベンゾフェノン誘導体、p−メトキシ桂皮酸エステル類及びベンゾイルメタン誘導体等のオクトクリレンと構造の系統を異にする紫外線吸収剤の添加は効を奏しにくい。又、この様な成分は光の照射により、自身が着色してしまうため、パール光沢剤の光学効果を生かす爪用の化粧料では欠点の方が大きくなってしまう可能性が高い。従って、本発明の化粧料では、オキシベンゾン、スリソベンゾン等のベンゾフェノン類、p−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルなどのp−メトキシ桂皮酸エステル類、t−ブチルメトキシベンゾイルメタンなどのベンゾイルメタン類等のオクトクリレンと構造の系統を異にする紫外線吸収剤は実質的に含有しないことが好ましい。本発明の爪用の化粧料におけるオクトクリレンの好ましい含有量は、0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.2〜2質量%である。
【0012】
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、爪用の化粧料であって、前記必須成分を含有する。本発明の爪用の化粧料が適用される化粧料としては、例えば、爪に色味を載せる目的で使用される、ネイルカラー、ネイルカラーを塗工するための素地を作成する、ネイルベースコート、ネイルカラーの落ちを防ぐためにネイルカラーに上塗りをする、ネイルトップコートなどが好ましく例示できる。これらの中では、パール光沢剤以外の光学効果成分の含有量が低いもの、具体的には、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青、紺青、有機色素の含有量の総量が1%以下であるものが好ましい。これはこの様な系では被膜の着色が目立つためであり、かかる着色を抑制する本願発明の効果が顕著であるためである。
【0013】
本発明の爪用の化粧料では、前記成分以外に、通常爪用の化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、アクリル酸アルキル樹脂などのニトロセルロースやアルキッド樹脂以外の皮膜形成剤、クエン酸トリエチル、カプリル酸モノグリセリド、フタル酸ジエチルなどの可塑剤、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、群青、紺青などの無機色素、赤色102号、赤色202号、黄色4号、黄色6号、青色1号などの有機色素、シリカ、雲母、絹雲母などの粉体類、有機変性ヘクトライト、脂肪酸デキストリンエステルなどの有機増粘剤、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、蟻酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミルなどのエステル系溶剤等が好適に例示できる。本発明の爪用の化粧料は、かかる必須成分、任意成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。
【0014】
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加える。
【実施例1】
【0015】
以下に示す処方に従って、本発明の爪用の化粧料を作成した。即ち、処方成分を良く攪拌混合し、しかる後に、3本ロールを通して粉体類を均一分散させ、本発明の爪用の化粧料1を得た。同様に処理して、ニトロセルロースをアルキッド樹脂に置換した比較例1、オクトクリレンをt−ブチルメトキシベンゾイルメタンに置換した比較例2、オクトクリレンをp−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルに置換した比較例3、積層小片である(PET/Al)ラミネートをベンガラに置換した比較例4も同様に作成した。爪用の化粧料1及び比較例1〜4は2つの瓶に小分けし、一方は冷暗所に24時間(冷暗)、もう一方は日光で1万カウントの光照射(光)を行った。これらのサンプルは、(1)化粧料の上部にパール光沢剤が沈降して出来た透明層が存在するか否か、(2)化粧料を白黒板に延展し、被膜を形成させたときに該被膜に黄味が認められるか否か、(3)5本の指の爪に同一サンプルを塗布したときに、5つの爪上の化粧料の被膜に差異があるか否か、及び、(4)平均的な仕上がりの美麗さ程度(スコア5:良い、スコア4:やや良い、スコア3:可もなく不可もなく、スコア2:やや悪い、スコア1:悪いの5段階評価)を観察し、安定性を判別した。結果を表2に示す。これより、本発明の爪用の化粧料は、物理的安定性としての粉体分散性の安定性、使用性としての化粧仕上がりの安定性に優れることが分かる。又、本発明の効果はパール光沢剤が存する場合に特に著しいことも分かる。
【0016】
【表1】

【0017】
【表2】

【実施例2】
【0018】
実施例1と同様に、下記の処方に従って、本発明の爪用の化粧料2を作成し、同様に評価を行った。実施例1と同様に、ニトロセルロースをアルキッド樹脂に置換した比較例5、オクトクリレンをt−ブチルメトキシベンゾイルメタンに置換した比較例6、オクトクリレンをp−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルに置換した比較例7、積層小片である(PET/Al)ラミネートをベンガラに置換した比較例8も作成し評価した。結果を表4に示す。赤色202号のような有機色素を含有する場合、オクトクリレンの添加量は0.5質量%よりも高い方が好ましいことが分かる。
【0019】
【表3】

【0020】
【表4】

【実施例3】
【0021】
実施例1と同様に、下記の処方に従って、本発明の爪用の化粧料3を作成し、同様に評価を行った。透明層、黄味、被膜の差異は冷暗所保存でも、光照射1万カウントでもともに認めず、美麗さは冷暗所保存でも、光照射1万カウントでもともにスコア4であった。これより、実施例2の結果と考え合わせると、有機色素を併用した場合にはオクトクリレンは1質量%程度含有させた方が好ましいことが分かる。
【0022】
【表5】

【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は爪用の化粧料として利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)ニトロセルロース及びアルキッド樹脂を含有する爪用の化粧料に於いて、2)パール光沢剤と3)オクトクリレンとを含有することを特徴とする、化粧料。
【請求項2】
前記ニトロセルロースの含有量は、1〜20質量%であり、前記アルキッド樹脂の含有量は、1〜15質量%であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
前記オクトクリレンの含有量は、0.1〜 5質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
前記パール光沢剤として、積層樹脂小片を含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
【請求項5】
紫外線吸収剤として、ベンゾフェノン誘導体、p−メトキシ桂皮酸エステル類及びベンゾイルメタン誘導体を実質的に含有しないことを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。

【公開番号】特開2009−179573(P2009−179573A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18462(P2008−18462)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000113470)ポーラ化成工業株式会社 (717)
【出願人】(500470840)アサヌマ コーポレーション株式会社 (18)
【Fターム(参考)】