説明

物体検出装置およびメダル選別装置

【課題】不正治具により遊技機における遊技媒体の不正な計数行為を抑制する。
【解決手段】受光波形パラメータ取得部123は、受光部114により検出される受光レベルを受光波形パラメータとして取得する。投光部111は、受光部114で検出可能な光を投光する。基準波形パラメータ記憶部122は、投光部111により投光される光を、受光部114により検出されるときの受光レベルの波形の情報を基準波形パラメータとして記憶する。比較判定部は、受光波形パラメータと、基準波形パラメータとが一致するか否かにより不正の有無を検出する。本発明は、遊技機に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体検出装置およびメダル選別装置に関し、特に、遊技機における円板状遊技媒体の不正な計数を防止できるようにした物体検出装置およびメダル選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スロットマシン(またはパチスロ機)に代表される回動体からなる遊技機においては、遊技媒体として円板状のメダルが用いられている。
【0003】
遊技機のメダル選別装置には、光センサが設けられており、この光センサにより投入されたメダルの数が計数される。
【0004】
より具体的には、この光センサは、LED(Light Emission Diode)からなる投光素子と受光素子とが、メダルの通過経路を挟むように対向して設けられたものが2組連接されている。投光素子は、直流光を発し、受光素子は、この投光素子からの直流光が受光され続けている限り、通過経路上にメダルが存在しないことを認識(検出)する。
【0005】
そして、メダルが投入口に投入されて通過経路上をメダルが自重により通過すると、投光素子により投光された直流光がメダルにより遮光されて、受光素子で所定時間だけ直流光が受光できない状態となる。このとき、光センサは、メダルの通過を検出する。また、同一の構造の光センサがメダルの経路上に連接されているので、連接された光センサにおけるメダルの通過が検出されるタイミングのずれや順序により、メダルの投入経路上での移動方向を検出することができる(特許文献1参照)。
【0006】
ところで、この光センサの構造を利用した不正治具による不正行為が報告されている。
【0007】
この不正治具は、メダル投入口に挿入可能な、柔軟な、きしめん状のものからなり、その先端部に発光素子が設けられたものである。
【0008】
この不正治具による不正は、例えば、メダルの投入口から先端部分が挿入されて、遊技機の光センサにおける投光素子と受光素子との間に、不正治具の投光素子が光センサの受光素子に光学的に対向する位置まで挿入される。そして、不正治具の投光素子が、光センサの受光素子に対して直流光を投光することにより、光センサは、メダルが投入されていない状態として認識(検出)し、不正治具が挿入されていることも認識(検出)できない。
【0009】
さらに、この状態で、不正治具の投光素子の投光をメダルの通過時間に合わせて停止させる動作が繰り返されることにより、メダルが通過していないにもかかわらず、光センサには、あたかもメダルが通過したことを誤検出させることができる。
【0010】
従って、上述したような光センサを用いているような場合、このような不正治具による不正がなされてしまう可能性があった。
【0011】
そこで、上述した不正治具による不正を防止するため、光センサの投光素子より変調光を発生させて、受光素子により変調光を受光させ、この変調光の有無を検出することによりメダルの通過を検出させる技術が提案されている。
【0012】
【特許文献1】特開2006−55181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、光センサの投光素子から変調光を発生させて、受光素子による変調光の検出の有無によりメダルの通過を検出させるようにした場合、例えば、従来の不正治具を改良して、光センサの投光素子に光学的に対向する位置に受光素子をさらに設けることにより、光センサの投光素子から投光される変調光を検出した上で、検出した変調光と同期して不正治具の投光素子を投光させることが可能となるため、上述した不正治具と同様の不正がなされてしまう恐れがある。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、不正治具による不正行為を光センサで検出できるような構成とすることにより、不正行為を防止できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一側面の物体検出装置は、光を検出する受光部と、前記受光部により検出される受光レベルを波形情報として取得する波形情報取得部と、前記受光部で検出可能な光を投光する投光部と、前記投光部により投光される光が、前記受光部により検出されるときの受光レベルの波形の情報を基準波形情報として記憶する基準波形情報記憶部と、前記波形情報取得部により取得された波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報とが一致するか否かにより不正の有無を検出する不正検出部とを備える。
【0016】
所定の時間間隔で前記投光部を投光するための制御信号を発生する投光制御部と、前記投光部と前記受光部との光路を遮光しながら円板状の物体を通過させる通過部と、前記不正検出部により不正が検出されない場合、前記波形情報と、前記制御信号との比較により、前記円板状の物体の通過を検出する通過検出部をさらに含ませるようにすることができる。
【0017】
前記基準波形情報には、前記基準波形の立上り時間、パルス幅、立下り時間、または受光レベルを示すパラメータを含ませるようにすることができる。
【0018】
前記波形情報取得部により取得される複数の波形の波形情報を記憶する波形情報記憶部と、前記波形情報記憶部に記憶されている複数の波形の波形情報の各パラメータを平均化する平均化部とをさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出部には、前記平均化部により平均化された各パラメータからなる波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報における各パラメータとが一致するか否かにより不正の有無を検出させるようにすることができる。
【0019】
前記不正検出部には、前記波形情報取得部により取得される波形と、基準波形情報における各パラメータとが規定回数一致しないことで不正の有無を検出させるようにすることができる。
【0020】
本発明のメダル選別装置は、請求項1乃至5に記載の物体検出装置を備える。
【0021】
本発明の一側面の物体検出装置は、光が検出され、検出される受光レベルが波形情報として取得され、受光可能な光が投光され、所定の時間間隔で投光するための制御信号が発生され、光路を遮光しながら円板状の物体が通過させられ、投光される光が、検出されるときの受光レベルの波形の情報が基準波形情報として記憶され、取得された波形情報と、記憶されている基準波形情報とが一致するか否かにより不正の有無が検出される。
【0022】
本発明の一側面の物体検出装置における、前記受光部により検出される受光レベルを波形情報として取得する波形情報取得部とは、例えば、パラメータ取得部であり、前記受光部で検出可能な光を投光する投光部と、前記投光部により投光される光を、前記受光部により検出されるときの受光レベルの波形の情報を基準波形情報として記憶する基準波形情報記憶部とは、例えば、基準波形パラメータ記憶部であり、前記波形情報取得部により取得された波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報とが一致するか否かにより不正の有無を検出する不正検出部とは、例えば、比較判定部である。
【0023】
すなわち、円板状の物体の通路を跨いで、所定の時間間隔で投光部より投光される変調光が受光部により受光される。受光部は、検出した光の受光レベルを示す受光信号を受光波形パラメータ取得部に供給する。パラメータ取得部は、受光レベルを示す受光信号から受光波形を認識し、受光波形の形状を特定するための受光波形パラメータを取得する。比較判定部は、受光波形パラメータ取得部で取得された受光波形パラメータと、記憶されている基準波形を示す基準波形パラメータとを比較し、比較結果に基づいて、一致していないとき、正規の投光部により発生された光が検出されていないことを認識し、正規の投光部ではない不正な投光部からの光を検出しているものとみなして不正を検出する。
【0024】
結果として、本来検出されるべきセンサに設けられている投光部からの光による受光波形と、センサ以外の投光部により投光される光の波形とを識別することができるので、遊技機における不正治具による遊技媒体の不正な計数行為を抑制することが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、不正治具により遊技機における遊技媒体の不正な計数行為を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0027】
すなわち、本発明の一側面の物体検出装置は、光を検出する受光部(例えば、図7の受光部114)と、前記受光部により検出される受光レベルを波形情報として取得する波形情報取得部(例えば、図7の受光波形パラメータ取得部123)と、前記受光部で検出可能な光を投光する投光部(例えば、図7の投光部111)と、前記投光部により投光される光が、前記受光部により検出されるときの受光レベルの波形の情報を基準波形情報として記憶する基準波形情報記憶部(例えば、図7の基準波形パラメータ記憶部122)と、前記波形情報取得部により取得された波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報とが一致するか否かにより不正の有無を検出する不正検出部(例えば、図7の比較判定部125)とを備える。
【0028】
前記受光部で受光可能な光を投光する投光部と、所定の時間間隔で前記投光部を投光するための制御信号を発生する投光制御部(例えば、図7の投光制御部112)と、前記投光部と前記受光部との光路を遮光しながら円板状の物体を通過させる通過部(例えば、図7の通路26)と、前記不正検出部により不正が検出されない場合、前記波形情報と、前記制御信号との比較により、前記円板状の物体の通過を検出する通過検出部(例えば、図7の通過判定部127)をさらに含ませるようにすることができる。
【0029】
前記波形情報取得部により取得される複数の波形の波形情報を記憶する波形情報記憶手段(例えば、図7の記憶部123a)と、前記波形情報記憶手段に記憶されている複数の波形の波形情報の各基準波形パラメータを平均化する平均化部(例えば、図7の受光波形パラメータ平均化部124)とをさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出部(例えば、図7の比較判定部125)には、前記平均化部により平均化された各基準波形パラメータからなる波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報における各基準波形パラメータとが一致するか否かにより不正の有無を検出させるようにすることができる。
【0030】
[遊技機の構成例]
図1,図2は、本発明に係る遊技機の一実施の形態の構成例を示す図である。図1は、遊技機1の概観斜視図であり、図2は、遊技機1の前面扉5が開放され、内部の概観図が示されている。
【0031】
図1で示されるように、遊技機1は、遊技操作面右部に設けられたメダルMの投入口2より遊技媒体であるメダルMが投入されることにより遊技可能となる。より具体的には、メダルMが1乃至3枚投入されると図中左部に設けられたスタートレバーが操作可能となる。スタートレバーが操作されると、3つの回動体が回転し、それぞれに対応して設けられたストップボタンが操作されることにより回転が停止する。この際、停止した回動体の図柄が横、または斜めに揃うと、遊技機1は、揃った図柄に応じたメダルMを返却口3より排出する。
【0032】
投入口2は、遊技操作面右中央部に設けられており、メダルMを1枚ずつ受入れ、メダルセレクタ10(図2乃至図5)に供給する。メダルセレクタ(メダル選別装置)10は、投入口2より投入されたメダルMのうち、正規の大きさのメダルのみを内部に取込み、不適合の大きさのメダル類を外部の返却口3に返却する選別機能を備えている。
【0033】
また、投入口2の下部には返却ボタン4が設けられている。返却ボタン4は、遊技者が遊技を中止したいとき押下するものであり、押下して操作された場合、メダルMが返却口3から返却される。
【0034】
図2で示されているように、前面扉5が開放された遊技機1の正面部1aには上部に回動体(リール)6が設けられ、下部にはメダル取込み用またはメダル払出し用のホッパ7、図示しないメダル返却通路、および電源装置8とが設けられている。
【0035】
一方、返却口3側の前面扉5の内面には、上部よりカバー9、メダルセレクタ(メダル選別装置)10、および返却口3とが、同順に配設されている。以上のような構成により、遊技者により投入口2からメダルMが投入されると、遊技機1は、回動体6を回転または停止させることで遊技を実現させる。
【0036】
[メダルセレクタの構成例]
次に、図3乃至図5を参照して、メダルセレクタ(メダル選別装置)10の構成例について説明する。ここで、図3は、メダルセレクタ10の基板表面側からの外観斜視図であり、図4はメダルセレクタ10の基板裏面側を示す外観斜視図であり、図5は、基板21と開閉板22との一対を組合せて構成されるメダルセレクタ10の分解斜視図である。
【0037】
メダルセレクタ(メダル選別装置)10は、平面視コの字状の基板21と、開閉板22とを備え、開閉板22側の支軸23を基板21側の軸受部24に軸支すると共に、バネ25により開閉板22を常時基板21側に付勢し、これら基板21と開閉板22との両者によりメダルMが通過するための通路26を形成している。
【0038】
この通路26は、上部の(挿入口)入口27と下方の出口28とを有するL字状に形成され、投入口2に連接される入口27から下方に延びる縦辺部R1と、斜め下方に延びて出口28に至る横辺部R2と、これら両辺部R1,R2を湾曲状に連通接続する湾曲部R3とを備えている。
【0039】
また、基板21裏面側の支軸29を支点として揺動可能な可動ガイド板30が設けられている。この可動ガイド板30は、横長のガイド部31を基板21の開口部32から通路26の上部に沿設し、このガイド部31でメダルMの上端側を搬送方向にガイドするように構成している。
【0040】
さらに、上述の可動ガイド板30には、基板21の裏面側に位置する排出部材としてのブロッカ33を一体に折り曲げ形成し、このブロッカ33の下端ブロック部33aを通路26の下流側の開口部26aから通路26に出没可能に構成している。
【0041】
また、上述の基板21の裏面側にはソレノイド34で駆動される可動板35が設けられており、この可動板35の遊端35aが可動ガイド板30の上端30aに対向して設けられ、ソレノイド34のON時に可動板35の遊端35aで可動ガイド板30の上端30aが押圧されることにより、可動ガイド板30のガイド部31が、メダルMの上端側の搬送をガイドすると共に、ブロッカ33の下端ブロック部33aを通路26の開口部26aから基板21の裏面側に後退させる。これにより、有効と選別された正規のメダルMは出口28へと搬送され、無効と選別された不適合の大きさのコイン類は開閉板22の排出口22aから排出させて、外部(遊技機の返却口)に返却されるように構成されている。
【0042】
ソレノイド34のOFF時には、可動ガイド板30がメダルMの上端側の搬送ガイドが解除されると共に、ブロッカ33の下端ブロック部33aが通路26側へ突出されることにより、メダルMの受入れが中止される。
【0043】
この通路26の横辺部R2は、横辺部R2の上下に対設される可動ガイド板30のガイド部31と通路26の下面を形成する案内プレート26bとの上下に平行する間隔により直径の小さなメダルMを通路外に排除する外形選別を実施し、正規の大きさのメダルMのみを通過させて計数するように構成している。
【0044】
従って、出口28からは一定の大きさの円板形状を有する適正な大きさのメダルMのみがホッパ7に取込まれる。この出口28の直前において通路26を形成する基板21の通路壁には、通路26の横辺部R2を通過するメダルMを検出して計数するための2箇所のセンサからなるセンサ71を、この通路方向に順に取付けている。
【0045】
これらのセンサ71は、第1センサと第2センサからなる2箇所のセンサから構成されており、それぞれのセンサにおいて投受光してメダルMの通過を検出する光学式検出センサとして機能し、メダルMが通路26に沿って下流側に移動し、このメダルMが第1センサ、および第2センサの、それぞれの光路をこの順に遮ることで、メダルMの通過を検出する。このため、第1センサ、および第2センサは、適正なメダルMの直径より小さくなる間隔に配置されている。
【0046】
[センサの構成例]
次に、図6,図7を参照して、センサ71の詳細な構成例について説明する。
【0047】
センサ71における第1センサは、投光口101−2から投光され、受光口102−2により受光される光路を横切るメダルMの有無を検出し、第2センサは、投光口101−1から投光され、受光口102−1により受光される光路を横切るメダルMの通過を検出する。
【0048】
より詳細には、投光口101−1は、図7で示されるように、その内部に設けられたLED(Light Emission Diode)などからなる投光部111より投光された変調光を光路L1−1で示されるように投光し、反射板113により反射させて、光路L2−1より受光口102−1を介して受光部114に受光させる。受光部114は、受光した光を光電変換により電気信号に変換して受光信号として通過検出部115に供給する。
【0049】
尚、以降において、投光口101−1,101−2、および受光口102−1,102−2、並びに光路L1−1,L1−2,L2−1,L2−2のそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、投光口101、受光口102、光路L1,L2と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。また、図7においては、投光口101−1、受光口102−1についてのみが、投光口101、受光口102として表示されているが、投光口101−2、受光口102−2については、投光部111、および受光部114の配置が物理的に入替っているのみであり、その他の構成との関係については、同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0050】
投光制御部112は、投光部111の投光を制御する制御信号を供給し、予め定められたタイミングで投光部111を投光させることにより変調光を発生させる。このとき、投光制御部112は、投光部111における投光のタイミングを示す制御信号を通過検出部115にも供給する。
【0051】
通過検出部115は、閾値判定部121、基準波形パラメータ記憶部122、受光波形パラメータ取得部123、受光波形パラメータ平均化部124、比較判定部125、A/D変換部126、および通過判定部127より構成されている。通過検出部115は、受光部114より供給されてくる受光信号と、投光制御部112より供給されてくる制御信号とを比較し、一致するか否かにより通路26をメダルMが通過したか否かを判定し、第1センサおよび第2センサの通過の検出タイミングなどからメダルの通過を検出したとき、カウンタ131に通過を知らせる通過信号を供給する。また、通過検出部115は、受光信号の波形から不正の有無を検出し、不正を検出した場合、不正発報部132にその旨を通知する。この通知により、不正検出部132は、不正を検出したことを発報する。
【0052】
通過検出部115の閾値判定部121は、受光部114より供給されるアナログ信号からなる受光信号の受光レベルを所定の閾値と比較する。基準波形パラメータ記憶部122は、投光部111により投光された変調光が反射部113により反射されて受光部114にて受光される際に発生する受光信号を波形化したときの波形を特定するためのパラメータとして、基準波形パラメータを記憶している。より具体的には、基準波形パラメータは、受光波形となるパルス波形における立上り時間、パルス幅、立下り時間、および受光レベルであり、基準波形パラメータ記憶部122では、これらの基準波形パラメータを予め記憶している。尚、基準波形パラメータ記憶部122に記憶される基準波形パラメータは、投光部111に対応した情報であるので、例えば、投光部111が設定される際に、キャリブレーションにより投光部111が変調光を投光したものを測定し、測定結果を記憶させるようにしても良い。
【0053】
受光波形パラメータ取得部123は、受光信号より形成される波形に基づいて、受光波形パラメータを取得し、所定数だけ内蔵する記憶部123aに記憶させる。
【0054】
受光波形パラメータ平均化部124は、受光波形パラメータ取得部123の記憶部123aに記憶されている所定数の受光波形パラメータについて、それぞれの受光波形パラメータ毎に平均化する。
【0055】
比較判定部125は、平均化された受光波形パラメータと、基準波形パラメータとをそれぞれ比較し、受光波形と基準波形が一致するか否かを判定する。そして、比較判定部125は、一致しないとき不正が発生したものとみなし、不正を検出する。
【0056】
A/D(アナログ/デジタル)変換部126は、アナログ波形の受光波形をデジタル波形に変換する。
【0057】
通過判定部127は、デジタル波形に変換された受光波形と、制御信号により想定される波形とを比較し、一致しない状態が所定時間内だけ継続した場合、すなわち、所定パルス分一致しない場合、メダルMの通過を検出する。
【0058】
カウンタ131は、通過検出部115からの検出結果である通過信号に基づいて、メダルMを計数する。
【0059】
[センサによる通過検出動作]
次に、図8のフローチャートを参照して、図7のセンサ71によるメダルMの通過検出動作について説明する。
【0060】
ステップS11において、投光制御部112は、投光部111を投光させる制御信号を発生する。そして、投光制御部112は、発生した制御信号を、投光部111、および通過検出部115に供給する。投光部111は、投光制御部112からの制御信号に基づいて、光路L1方向に投光させる。この処理により、メダルMの通路26上にメダルMが存在しなければ、投光部111により発光される変調光が光路L1より投光されて、反射板113により反射され、光路L2より受光部114に順次受光される。さらに、受光部114は、受光した光を光電変換し、受光信号として通過検出部115に供給する。
【0061】
ステップS12において、通過検出部115は、受光信号に基づいて、図11を参照して後述する不正判定動作を実行し、不正の有無を判定する。
【0062】
ステップS13において、通過検出部15は、ステップS12の不正判定動作により不正が検出されたか否かを判定する。ステップS13において、例えば、不正判定動作により不正が検出されなかった場合、ステップS14において、A/D変換部126は、図9の上部で示されるようなアナログ信号の受光信号を、図9の下部で示されるようなデジタル信号に変換する。より具体的には、A/D変換部126は、図9の上部で示されるように、アナログ信号における受光信号と、閾値Tとを比較し、閾値Tよりも高い受光レベルの場合、光を検出している信号とし、閾値Tよりも低い受光レベルの場合、光を検出していない非検出の信号とすることによりデジタル信号に変換する。尚、図9の上部においては、受光レベルが低い、すなわち、光量が弱いほど高い値として表記され、受光レベルが高くなるにつれて、低い値として表記されている。また、図9の下部においては、光を検出した信号がLowであり、非検出の場合がHiとなっている。
【0063】
ステップS15において、通過判定部127は、A/D変換部126によりデジタル信号に変換された受光信号と、投光制御部112より供給されてくる制御信号とを比較し、受光信号における光を受光したタイミングと、制御信号における投光部111が投光するタイミングとが一致するか否かを判定する。
【0064】
より詳細には、例えば、図10の最上段で示されるように、センサ71の投光部111が、時刻t2乃至t3,t4乃至t5,t6乃至t7,t8乃至t9,t10乃至t11,t12乃至t13,t14乃至t15・・・において、点灯することで光路L1方向に投光し、時刻t0乃至t2,t3乃至t4,t5乃至t6,t7乃至t8,t9乃至t10,t11乃至t12,t13乃至t14・・・において消灯することにより、時刻t0乃至t6のタイミングにおいて、メダルMが通路26上を移動して、光路L1,L2を横切ったとき、受光部114においては、光路L1,L2を介して変調光が受光できない状態となる。このため、図10の上から2段目における時刻t0乃至t6で示されるように、受光部114においては光が非検出の状態となる。
【0065】
そこで、ステップS15において、通過判定部127は、投光部111により変調光が投光されるタイミングを示す制御信号と、受光部114により受光されるタイミングを示す受光信号とが一致しない場合、処理は、ステップS16に進む。尚、図10においては、1パルス単位で一致するか否かによりメダルMの通過の有無が判定されているが、実際には、通過判定部127は、パルス波として供給されてくる制御信号に対して、受光信号のうち直近の数パルス分の比較に基づいて、一致しているか否かを判定する。
【0066】
ステップS16において、通過判定部127は、受光信号と制御信号とが一致しない状態であること、すなわち、メダルMが検出された状態であることを示す通過信号をカウンタ131に通知する。尚、詳細には、受光部114が遮光状態であることのみが信号として通知される。カウンタ131は、受光信号と制御信号とが一致しない状態であること、すなわち、メダルMが検出された状態が所定時間以上継続しているか否かを判定する。すなわち、メダルMが通過する場合、受光信号と制御信号とが一致しない状態は、通過に要する所定時間、すなわち、数十パルス分の時間に限られるはずであるので、それ以上である場合は、何らかの不正行為がなされている可能性がある。
【0067】
そこで、ステップS16において、受光信号と制御信号とが一致しない状態が所定時間以上ではない場合、ステップS17において、カウンタ131は、メダルMの通過を認識し、2箇所あるセンサにおけるメダルMの通過を検出したタイミングの差分などからメダルMを計数する。そして、処理は、ステップS11に戻り、以降の処理が繰り返される。
【0068】
すなわち、カウンタ131は、図9の最下段で示されるように、時刻t0乃至t6において、メダルMの通路26の通過に要する時間は数パルス内であるので、メダルの通過が検出される。
【0069】
一方、ステップS15において、時刻t7以降のタイミングについては、メダルMが通路26上に存在せず、光路L1,L2を介して変調光が投光部111より投光され続けている場合、図9の3段目で示されるように、受光部114においては、光路L1,L2を介して変調光が受光できる状態が維持され、かつ、それぞれ時刻t6乃至t7,t8乃至t9,t10乃至t11,t12乃至t13,t14乃至t15・・・で示されるように、制御信号と受光信号とが一致するので、ステップS16,S17の処理がスキップされて、処理は、ステップS11に戻る。
【0070】
また、ステップS16において、所定時間以上であると判定された場合、不正がなされたものとみなし、ステップS17の処理がスキップされて、処理は、ステップS11に戻る。
【0071】
さらに、ステップS13において、不正が検出されていると判定された場合、ステップS18において、A/D変換部126は、アナログ受光波形を変換する際、非検出の信号のみのデジタル信号に変換する。この結果、ステップS15においては、投光部111にが投光するタイミングと同一のタイミングで、受光部114においては受光されていないと判定されることなる。さらに、非検出の状態が、所定時間以上継続することになるので、ステップS17の処理がスキップされ続けることになり、メダルMが通過されない状態となる。
【0072】
このように、不正が検出されない限り、制御信号と受光信号とが、所定時間だけ不一致であるとき(メダルMの通過に要する数パルス分の所定時間だけ遮光される状態であるとき)、メダルMの通過が検出されて、検出結果に基づいて、カウンタ131がメダルMを計数することが可能となる。また、不正が検出された際には、メダルMの通過が検出されない状態となるので、不正なメダルMの計数を抑制することが可能となる。
【0073】
尚、図10の最上段においては、投光部111の変調光の発光タイミング、すなわち、実質的に、投光制御部112からの制御信号が示されている。また、図10の2段目は、センサ71の受光部114により出力される受光信号がデジタル信号に変換された信号が示されている。また、図10の3段目は、通過判定部127の検出結果を示す信号が示されている。
【0074】
次に、図11のフローチャートを参照して、図8のフローチャートにおけるステップS12の不正判定動作について説明する。
【0075】
ステップS31において、閾値判定部121は、投光制御部112より供給されてくる制御信号に基づいて、投光部111が投光しているタイミングと同一のタイミングで、アナログ信号の受光信号における受光レベルが所定の閾値以上であるか否かを判定する。すなわち、閾値判定部121は、制御信号に基づいて、投光部111の投光タイミングと一致する、アナログ信号のパルス状の波形が検出できているかを判定する。
【0076】
ステップS31において、例えば、投光部111が投光しているタイミングと同一のタイミングで、アナログ信号の受光信号における受光レベルが所定の閾値以上ではない場合、不正判定動作はできないので、不正がないものとして処理は終了する。
【0077】
一方、ステップS31において、投光部111が投光しているタイミングと同一のタイミングで、アナログ信号の受光信号における受光レベルが所定の閾値以上であり、パルス状の波形が検出されたと判定された場合、処理は、ステップS32に進む。
【0078】
ステップS32において、受光波形パラメータ取得部123は、図12で示されるように、パルス状の波形として認識されたアナログ信号からなる受光信号の受光波形の立上り時間α、パルス幅β、立下り時間γ、および受光レベルδを受光波形パラメータα,β,γ,δとして取得すると共に、記憶部123aに記憶させる。すなわち、図12で示されるように、受光波形パラメータα,β,γ,δは、受光される波形の形状を特定するためのパラメータである。尚、記憶部123aに記憶できる受光波形パラメータは、所定数までであるので、最も古いパラメータを最も新しいパラメータに上書きして記憶していく。
【0079】
ステップS33において、受光波形パラメータ平均化部124は、受光波形パラメータ取得部123の記憶部123aに記憶されている受光波形パラメータが所定数記憶されているか否かを判定する。すなわち、受光波形パラメータ平均化部124は、受光波形パラメータα,β,γ,δのそれぞれについて、所定数分について平均値を求めるため、所定数の受光波形パラメータが記憶されているか否かを判定する。
【0080】
ステップS33において、例えば、受光波形パラメータが所定数記憶されていないと判定された場合、処理は終了する。すなわち、所定数が記憶されるまでは、不正判定動作はできないことになるので、不正はないものとして処理を終了する。
【0081】
一方、ステップS33において、受光波形パラメータが所定数記憶されていると判定された場合、ステップS34において、受光波形パラメータ平均化部124は、受光波形パラメータα,β,γ,δを、それぞれについて平均化し、平均受光波形パラメータαav,βav,γav,δavする。
【0082】
ステップS35において、比較判定部125は、受光波形パラメータ平均化部124により平均化された平均受光波形パラメータαav,βav,γav,δavと、基準波形パラメータα0,β0,γ0,δ0とをそれぞれ比較する。より具体的には、比較判定部125は、例えば、それぞれの差分また比などを求め、所定の閾値とを比較する。
【0083】
ステップS36において、比較判定部125は、比較結果から平均受光波形パラメータαav,βav,γav,δavと、基準波形パラメータα0,β0,γ0,δ0とが、それぞれ一致しているか否か、すなわち、受光信号における受光波形と基準波形とが一致しているか否かを判定する。ステップS36において、例えば、受光波形と基準波形とが一致していると判定された場合、投光部111からの変調光が受光されているものとみなし、ステップS37の処理がスキップされて、不正がないものとして不正判定動作が終了する。
【0084】
一方、ステップS36において、例えば、受光波形と基準波形とが一致していないと判定された場合(投光部111以外の投光部からの変調光が受光されている場合)、処理は、ステップS37に進む。
【0085】
ステップS37において、比較判定部125は、不正が検出されたものとみなし、不正発報部132に対してその旨を通知する。不正発報部132は、この通知に対応して不正が発生したことを画像、または、音声などにより発報する。
【0086】
以上のような処理により、図7で示されるセンサ71においては、例えば、図15で示されるように、投入口2より不正治具151が挿入されるような場合でも、誤動作による不正を防止することができる。
【0087】
ここで、不正治具151について説明する。不正治具151は、きしめん状の構造により、遊技機1の投入口2より通路26の縦辺部R1、湾曲部R3、および横辺部R2を介して、順次その先端部がセンサ71に到達する構成となっている。また、不正治具151の先端部分には、図10で示されるように、反射板113に受光口102より受光部114で受光可能な光を発する不正投光部161と、その背面であって、投光口101に対応する位置に投光口101からの光を受光する不正受光部162とが設けられている。不正投光部161は、不正受光部162により光が受光されたタイミングで発光し、光路L11で示される光を反射板113に投光する。したがって、投光口101より投光部111が投光する光と同一のタイミングで不正投光部161が発光されることで、受光部114は、あたかも通路26にメダルMが存在しない状態と同様の変調光を受光することになる。
【0088】
また、この投光部161は、図示せぬ制御装置により発光タイミングが制御され、メダルMが通路26を通過したときに光路L1が遮光されるときのように、所定時間遮光されたように消灯しつつ、受光部162により受光した投光部111から投光された変調光と同期して投光する処理を繰り返す。このため、受光部114には、メダルMが通路26を通過していないにもかかわらず、あたかもメダルMが通路26を通過しているかのような状態を示す変調光が受光される。
【0089】
ところで、投光部111および不正投光部161で使用されるようなLEDなどにおいては、個体差により受光部114により受光される波形が異なることが知られている。しかしながら、上述した不正検出処理を実行しない従来のセンサにおけるA/D変換処理では、単純に閾値Tを超えると検出信号とし、超えないときは非検出の信号に変換するといった処理がなされているため、図14の上部で示されるように、投光部111および投光部162におけるLEDなどの個体差により生じる明らかに異なる受光波形を構成する受光信号であっても、図14の下部で示されるように、同一のデジタル信号に変換されてしまう。このため、受光部114により受光されることにより発生される受光信号と、制御信号との比較により、不正にメダルMがカウントされてしまうことがあった。
【0090】
これに対して、本願の図7で示されるセンサ71は、不正判定動作により、例えば、図15の左上部の受光波形パラメータα1,β1,γ1,δ1と、図15左の右上部の受光波形パラメータα2,β2,γ2,δ2とをそれぞれ基準波形パラメータα,β,γ,δと比較するようにした。この結果、図12,図15の左上部で示されるように、基準波形パラメータα,β,γ,δと受光波形パラメータα1,β1,γ1,δ1とが一致した場合、図15の左下部で示されるように、アナログ信号の受光信号は、閾値Tよりも高い信号を検出信号に、閾値Tよりも低い信号を非検出信号にそれぞれ変換するので、適正なデジタル信号に変換される。一方、図12,図15の右上部で示されるように、基準波形パラメータα,β,γ,δと受光波形パラメータα2,β2,γ2,δ2とが一致しない場合、図15の右下部で示されるように、アナログ信号の受光信号は、非検出信号のみのデジタル信号に変換され続けることになるので、上述したように、メダルMの通過が検出されない状態となる。
【0091】
結果として、受光部111より受光される変調光のみが通過検出動作で使用できることになるので、不正治具151のようなものを使用した、不正なメダルMの計数を抑制することが可能となる。
【0092】
また、受光波形パラメータと基準波形パラメータとの比較により不正の有無を検出するようにしたので、外乱光による誤動作も防止することが可能となる。
【0093】
さらに、以上においては、複数の受光信号の受光波形パラメータにおける平均値と、基準波形パラメータとの比較に基づいて不正の有無を検出する例について説明してきたが、それぞれの受光波形パラメータと基準波形パラメータとの比較により、規定回数以上一致しない場合に、不正を検出するようにしても良い。
【0094】
以上によれば、不正治具により遊技機における遊技媒体の不正な計数行為を抑制することが可能になると共に、不正治具の使用を認識して、不正を検出することが可能となる。
【0095】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明を適用した遊技機の実施の形態の構成を示す概観斜視図である。
【図2】本発明を適用した遊技機の実施の形態の構成を示す概観図である。
【図3】セレクタの構成例を示す正面図である。
【図4】セレクタの構成例を示す背面図である。
【図5】セレクタの構成例を示す分解図である。
【図6】センサの構成例を示す概観図である。
【図7】第1の実施例のセンサの構成例を示す構成図である。
【図8】図7のセンサによる通過検出動作を説明するフローチャートである。
【図9】図7のセンサによる通過検出動作を説明する波形図である。
【図10】図7のセンサによる通過検出動作を説明する波形図である。
【図11】図7のセンサによる不正判定動作を説明するフローチャートである。
【図12】受光波形パラメータを説明する波形図である。
【図13】図7のセンサに不正治具が用いられた例を示す図である。
【図14】図7のセンサに不正治具が用いられた場合の波形図である。
【図15】図7のセンサによる不正判定動作を説明する波形図である。
【符号の説明】
【0097】
1 遊技機
10 メダルセレクタ
71 センサ
111 投光部
112 投光制御部
113 反射板
114 受光部
115 通過検出部
121 カウンタ
151 不正治具
161,161−1,161−2 不正投光部
162,162−1,162−2 不正受光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を検出する受光部と、
前記受光部により検出される受光レベルを波形情報として取得する波形情報取得部と、
前記受光部で検出可能な光を投光する投光部と、
前記投光部により投光される光が、前記受光部により検出されるときの受光レベルの波形の情報を基準波形情報として記憶する基準波形情報記憶部と、
前記波形情報取得部により取得された波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報とが一致するか否かにより不正の有無を検出する不正検出部と
を備える物体検出装置。
【請求項2】
所定の時間間隔で前記投光部を投光するための制御信号を発生する投光制御部と、
前記投光部と前記受光部との光路を遮光しながら円板状の物体を通過させる通過部と、
前記不正検出部により不正が検出されない場合、前記波形情報と、前記制御信号との比較により、前記円板状の物体の通過を検出する通過検出部をさらに含む
請求項1に記載の物体検出装置。
【請求項3】
前記基準波形情報は、前記基準波形の立上り時間、パルス幅、立下り時間、または受光レベルを示すパラメータを含む
請求項1,2に記載の物体検出装置。
【請求項4】
前記波形情報取得部により取得される複数の波形の波形情報を記憶する波形情報記憶部と、
前記波形情報記憶部に記憶されている前記複数の波形の波形情報の各パラメータを平均化する平均化部とをさらに含み、
前記不正検出部は、前記平均化部により平均化された各パラメータからなる波形情報と、前記基準波形情報記憶部に記憶されている基準波形情報における各パラメータとが一致するか否かにより不正の有無を検出する
請求項1乃至3に記載の物体検出装置。
【請求項5】
前記不正検出部は、前記波形情報取得部により取得される波形と、基準波形情報における各パラメータとが規定回数一致しないことで不正の有無を検出する
前記請求項1に記載の物体検出装置。
【請求項6】
請求項1乃至5に記載の物体検出装置を備えるメダル選別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−88658(P2010−88658A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−261701(P2008−261701)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】