説明

物品搬送設備

【課題】物品が集中する搬送経路を判別して物品の搬送効率の改善を図ることができる物品搬送設備を提供する。
【解決手段】複数の搬送元と複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、物品が搬送された搬送回数を計数して記憶し、その記憶されている情報に基づいて、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報を表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の搬送元と複数の搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられている物品搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる物品搬送設備は、管理手段からの搬送指令情報に基づいて、搬送制御手段が物品搬送手段の作動を制御して、物品搬送手段により複数の搬送元のいずれかに位置する物品を複数の搬送先のいずれかに搬送するものである。
そして、このような物品搬送設備において、従来では、物品搬送手段にて物品が搬送された搬送回数を計数して、その搬送回数を示す情報を表示手段に表示させるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、上記した従来の物品搬送設備では、搬送回数を表示手段に表示させることで、作業者が物品搬送手段のメンテナンス時期を判別し易くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−243704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
物品搬送手段にて複数の搬送元と複数の搬送先との間で物品を搬送する場合、搬送元から搬送先までの組み合わせにより複数の搬送経路が存在するが、その複数の搬送経路の一部に物品の搬送が集中する場合がある。そして、このように一部の搬送経路に物品の搬送が集中することで、その集中した搬送経路における搬送元への物品の供給や搬送先からの物品の払い出し等、物品に対する処理が追い付かなった場合には、搬送元から物品を受け取るときに待ち時間が生じることや、搬送先に物品を受け渡すときに待ち時間が生じることがあるために、物品搬送手段による物品の搬送効率が悪くなる。そこで、一部の搬送経路に物品の搬送が集中しないように、物品の搬送を他の搬送経路に適切に分散させて物品の搬送効率を改善させることが考えられる。
しかしながら、上記した従来の物品搬送設備では、表示手段に表示されているのは物品搬送設備全体の搬送回数であり、作業者は表示手段に表示されている内容から物品の搬送が集中している搬送経路を判別することができず、物品の搬送効率の改善を図ることができなかった。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、物品が集中する搬送経路を判別して物品の搬送効率の改善を図ることができる物品搬送設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる物品搬送設備は、複数の搬送元と複数の搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられているものであって、その第1特徴構成は、
前記複数の搬送元と前記複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、物品が搬送された搬送回数を計数して記憶する搬送回数計数手段と、
前記搬送回数計数手段に記憶されている情報に基づいて、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられている点にある。
【0007】
すなわち、表示手段には、搬送回数係数手段に記憶されている情報に基づいて、例えば複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報を一覧表示する等、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報が表示されている。そのため、作業者は、複数の搬送元と複数の搬送先との組み合わせに対応する搬送経路について、表示手段に表示されている搬送回数を示す情報から物品の搬送が集中している搬送元や搬送先を判別することができる。
よって、例えば、物品が集中する搬送元及び搬送先を作業者が判別することで、一部の搬送元や搬送先に物品の搬送が集中しないように、搬送が集中している搬送経路を搬送が集中していない別の搬送経路に変更させることで、物品の搬送を他の搬送経路に適切に分散させて、物品の搬送効率を改善させる等の対応をとることができる。
このように、表示手段に表示されている搬送回数を示す情報から物品の搬送が集中している搬送元や搬送先を判別して適切な対応をとることで物品の搬送効率を改善することができる物品搬送設備を提供することができるに至った。
【0008】
本発明にかかる物品搬送設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、搬送下流側端部が前記搬送元に設定された搬送元用コンベヤが複数設けられ、搬送上流側端部が前記搬送先に設定された搬送先用コンベヤが複数設けられ、前記物品搬送手段が、前記複数の搬送元用コンベヤの搬送下流側端部と前記複数の搬送先用コンベヤの搬送上流側端部との間で物品を搬送する物品搬送台車にて構成されている点にある。
【0009】
すなわち、複数の搬送元用コンベヤのいずれかにて、その搬送下流側端部まで物品が搬送されると、その搬送下流側端部に位置する物品を物品搬送台車にて複数の搬送先用コンベヤのいずれかの搬送上流側端部に搬送するように構成されている。つまり、搬送元用コンベヤと物品搬送台車と搬送先用コンベヤとの複数の搬送機器にて物品が搬送されるようになっている。
【0010】
そして、表示手段には、複数の物品機器の1つである物品搬送台車における複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報が表示されている。よって、作業者は、表示手段に表示されている内容から、物品搬送台車の物品の搬送において物品の搬送が集中している搬送元や搬送先を判別することができ、物品搬送台車による物品の搬送効率の改善を図ることができる。
【0011】
本発明にかかる物品搬送設備の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成において、前記表示制御手段が、前記複数の搬送元及び前記複数の搬送先を、その一方を示す情報を行方向に並べた状態で且つ他方を示す情報を列方向に並べた状態で前記表示手段に表示させ、前記複数の搬送元を示す情報と前記複数の搬送先を示す情報とが表示された行と列との交差箇所に、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成されている点にある。
【0012】
すなわち、搬送元を示す情報と搬送先を示す情報とが表示された行と列との交差箇所には、当該搬送元と搬送先との組み合わせに対応する搬送経路についての搬送回数を示す情報が表示されている。また、搬送元が同じ複数の搬送経路についての搬送回数を示す情報は同じ列又は行に表示されており、同様に搬送先が同じ複数の搬送経路についての搬送回数を示す情報は同じ行又は列に表示されている。
よって、複数の搬送元と複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路を行方向及び列方向に並べて一覧表示することができ、また、搬送元が同じ複数の搬送経路についての搬送回数を示す情報が同じ列又は行に表示され、搬送先が同じ複数の搬送経路についての搬送回数を示す情報が同じ行又は列に表示されていることで、複数の搬送経路の夫々についての搬送経路に示す情報を認識し易い。
【0013】
本発明にかかる物品搬送設備の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれか1つにおいて、前記表示制御手段が、前記搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、前記搬送回数計数手段にて記憶されている前記搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、前記搬送回数を示す情報として表示するように構成されている点にある。
【0014】
すなわち、表示手段には、搬送回数を示す情報として、搬送回数に対応する区分表示情報が選択されて表示される。この区分表示情報は、搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分夫々に対応して異なる表示形態となるように定めたものであるから、表示された区分表示情報から段階的に区分された大まかな搬送回数を素早く認識することができ、物品が集中する搬送経路を判別し易い。
【0015】
本発明にかかる物品搬送設備の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれか1つにおいて、前記搬送回数計数手段が、時系列的に並ぶ時間区分ごとに前記複数の搬送経路の夫々について前記搬送回数を計数して、その日時に対応付けて記憶するように構成され、前記表示制御手段が、表示対象期間が指定されると、その指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成されている点にある。
【0016】
すなわち、所定の表示対象期間が指定されると、表示手段には、指定された表示対象期間における搬送回数を示す情報が搬送経路の単位で表示される。よって、表示手段に表示させた内容から、表示対象期間内における搬送経路単位での搬送回数を認識することができるため、指定された表示対象期間内において物品の搬送が集中している搬送経路から物品の搬送が集中している搬送元や搬送先を判別することができ、作業者は所定の表示対象期間の単位で物品の搬送効率を改善することができる。
【0017】
本発明にかかる物品搬送設備の第6特徴構成は、第5特徴構成において、前記表示制御手段が、指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に一括的に表示させる経路別表示状態と、前記時間区分の夫々についての前記複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示させる合計表示状態とに、前記表示手段の表示状態を切り換え自在に構成されている点にある。
【0018】
すなわち、表示手段の表示状態を経路別表示状態に切り換えることで、指定された表示対象期間における搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報を表示手段に一括的に表示されるため、複数の搬送経路の夫々についての搬送経路に示す情報を認識し易い。また、表示手段の表示状態を合計表示状態に切り換えることで、時間区分の夫々について複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示されるため、合計搬送回数の推移から物品の搬送が効率よく行われていない時間区分を認識することができる。
【0019】
本発明にかかる物品搬送設備の第7特徴構成は、第6特徴構成において、前記表示制御手段が、前記合計表示状態において前記表示対象期間が指定されると、前記経路別表示状態に切り換えるように構成されている点にある。
【0020】
すなわち、総経路表示状態で表示されている総搬送回数の推移から物品の搬送が効率よく行われていない時間区分を判断して、物品の搬送が効率よく行われていないと思われる表示対象期間を指定することで、当該表示対象期間における搬送経路単位で搬送回数を表示させることができるため、物品の搬送が効率よく行われていない時間区分における物品の搬送が集中している搬送経路を判別し易い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】物品収納設備の平面図
【図2】制御ブロック図
【図3】合計表示状態を示す図
【図4】経路別表示状態を示す図
【図5】物品の搬送作用図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品搬送設備には、物品を収納する自動倉庫1、外部から搬入されてきた物品を搬送する搬入用コンベヤ2、外部に搬出する物品を搬送する搬出用コンベヤ3、及び、床面上を走行移動して自動倉庫1と搬入用コンベヤ2と搬出用コンベヤ3との間で物品を搬送する物品搬送手段としての物品搬送台車4が設けられている。
【0023】
そして、自動倉庫1には、物品を収納する収納部6を縦横に複数備えた物品収納棚7、自動倉庫1に入庫された物品を搬送する入庫用コンベヤ8、自動倉庫1から出庫する物品を搬送する出庫用コンベヤ9、及び、床面上を走行して物品収納棚7と入庫用コンベヤ8と出庫用コンベヤ9との間で物品を搬送するスタッカークレーン10が設けられている。
【0024】
このように、搬入用コンベヤ2、搬出用コンベヤ3、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、出庫用コンベヤ9及びスタッカークレーン10の複数の搬送機器が設けられた物品搬送設備では、次のようにして物品が搬送される。尚、図1において、各コンベヤにおける搬送方向を矢印で図示している。
【0025】
つまり、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合では、外部から搬入された物品は搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部aに載せられ、その載せられた物品は、搬入用コンベヤ2にてその搬送下流側端部bまで搬送される。そして、搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部bに位置する物品が物品搬送台車4に載せられ、その載せられた物品は自動倉庫1における入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aに卸すように物品搬送台車4にて搬送されて、物品が自動倉庫1に搬送されるようになっている。
【0026】
自動倉庫1に搬送された物品は、入庫用コンベヤ8にてその搬送下流側端部bまで搬送される。そして、搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部bに位置する物品がスタッカークレーン10にて掬われ、その掬われた物品は物品収納棚7の収納部6に卸すようにスタッカークレーン10にて搬送されて、物品が収納部6に収納されるようになっている。
このように、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合では、
搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、スタッカークレーン10の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
【0027】
また、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合では、収納部6から取り出して出庫用コンベヤ9の搬送上流側端部aに卸すようにスタッカークレーン10にて搬送され、出庫用コンベヤ9にてその搬送下流側端部bまで搬送される。そして、出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bに位置する物品が物品搬送台車4に載せられて、物品が自動倉庫1から搬送されるようになっている。
【0028】
自動倉庫1から搬送された物品は、搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部aに卸すように物品搬送台車4にて搬送され、その卸された物品は、搬出用コンベヤ3にてその搬送下流側端部bまで搬送された後、外部に搬出されるようになっている。
このように、収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合では、スタッカークレーン10、出庫用コンベヤ9、物品搬送台車4、搬出用コンベヤ3の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
【0029】
また、これら外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合や、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合の他に、搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、搬出用コンベヤ3の順に物品を順次受け渡すように搬送して、外部から搬入された物品を収納部6に収納することなく外部に搬出する場合や、スタッカークレーン10、出庫用コンベヤ9、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、スタッカークレーン10の順に物品を順次受け渡すように搬送して、収納部6から取り出した物品を別の自動倉庫1の収納部6に収納する場合がある。
【0030】
〔物品搬送台車による搬送〕
物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部b及び複数の出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bのいずれかを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部a及び複数の入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aのいずれかを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
つまり、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合は、物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の入庫用コンベヤ8のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
また、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合は、物品搬送台車4は、複数の出庫用コンベヤ9のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
【0031】
複数の搬入用コンベヤ2及び複数の出庫用コンベヤ9は、搬送下流側端部bが物品搬送台車4の搬送元Fに設定された搬送元用コンベヤに相当し、複数の搬出用コンベヤ3及び複数の入庫用コンベヤ8は、搬送上流側端部aが物品搬送台車4の搬送先Tに設定された搬送先用コンベヤに相当するものであり、物品搬送台車4は、複数の搬送元用コンベヤの搬送下流側端部b(搬送元F)と複数の搬送先用コンベヤの搬送上流側端部a(搬送先T)との間で物品を搬送するように構成されている。
【0032】
〔物品搬送設備の制御〕
図2に示すように、物品搬送設備には、自動倉庫1に収納されている物品の情報である物品収納情報を管理するとともに物品搬送設備に搬入された物品及び物品搬送設備から搬出する物品についての搬送指令情報を管理する管理手段Sと、図外の操作端末にて入力された搬入要求や搬出要求に基づいて物品の搬入指令情報及び物品の搬出指令情報を管理手段Sに送信する作業指令装置ERと、管理手段Sからの搬送指令情報に基づいて搬送機器の作動を制御する制御手段Cと、作業者の要求に応じて物品搬送設備の状態を表示する監視装置CDとが設けられている。
【0033】
管理手段Sは、作業指令装置ERからの搬入指令情報及び搬出指令情報に基づいて搬送指令情報を作成する作業管理部としての作業管理装置MSと、搬送指令情報に基づいて搬送指令情報を送信する制御手段Cを選択し且つ送信対象の制御手段Cに搬送指令情報を送信する搬送管理部としての搬送管理装置CSとを備えて構成されている。
【0034】
制御手段Cとして、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいてスタッカークレーン10の作動を制御するクレーン制御装置RCと、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9の作動を制御する入出庫制御装置WCと、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて物品搬送台車4の作動を制御する搬送制御手段としての台車制御装置SCと、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて搬入用コンベヤ2及び搬出用コンベヤ3の作動を制御する搬入出制御装置DCとが設けられている。尚、クレーン制御装置RCはスタッカークレーン10と同数の3台設けられ、入出庫制御装置WCは自動倉庫1の単位で設けられて自動倉庫1と同数の3台設けられ、台車制御装置SCは1台設けられ、搬入出制御装置DCは1台設けられている。
【0035】
そして、作業指令装置ER、作業管理装置MS、搬送管理装置CS、監視装置CD、クレーン制御装置RC、入出庫制御装置WC、台車制御装置SC及び搬入出制御装置DCは通信ラインLにて互いに情報を送受信可能に接続されている。
【0036】
作業管理装置MSについて説明を加える。
作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬入指令情報や搬出指令情報が送信されると、送信された指令情報と物品収納情報を参照して搬送指令情報を作成する。
ちなみに、搬入指令情報には、物品が搬入される搬入用コンベヤ2を示す情報及び物品情報(荷姿、商品名及び商品個数を示す情報)が含まれている。搬出指令情報には、物品を搬出する搬出用コンベヤ3を示す情報及び物品情報が含まれている。また、搬送指令情報には、搬送開始箇所を示す情報、搬送終了箇所を示す情報及び物品情報が含まれている。
【0037】
つまり、作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬入指令情報を受信すると、搬入指令情報に基づいて物品が搬入される搬入用コンベヤ2(搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部a)を搬送開始箇所に割り当て、搬送指令情報を参照して搬入された物品を収納する収納部6を搬送終了箇所に割り当てて搬送指令情報を生成し、その搬送指令情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されている。
また、作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬出指令情報を受信すると、搬出する物品が収納されている収納部6を搬送開始箇所に割り当て、物品を搬出する搬出用コンベヤ3(搬出用コンベヤ3の搬送下流側端部b)を搬送終了箇所に割り当てて搬送指令情報を作成し、その搬送指令情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されている。
尚、搬送開始箇所と搬送終了箇所とが決まれば、物品搬送台車4の搬送元Fと搬送先Tとは一義的に決まるものであるため、搬送指令情報は、搬送元Fに位置する物品についての搬送先Tを指定する情報に相当する。
【0038】
次に、搬送管理装置CSについて説明を加える。
搬送管理装置CSは、作業管理装置MSから搬送指令情報が送信されると、搬送指令情報に含まれている搬送開始箇所を示す情報及び搬送終了箇所を示す情報に基づいて、搬送指令情報を送信する制御手段Cを選択し、その選択された制御手段Cに対して搬送指令情報を送信するように構成されている。
【0039】
具体例を挙げて説明すると、例えば、図1における最も左側に位置する搬入用コンベヤ2が搬送開始箇所に割り当てられ、図1における最も右側に位置する物品収納棚7における収納部6が搬送終了箇所に割り当てられている場合では、搬入出制御装置DC、台車制御装置SC、最も右側に位置する自動倉庫1における入庫用コンベヤ8の作動を制御する入出庫制御装置WC及びスタッカークレーン10の作動を制御するクレーン制御装置RCを搬送指令情報を送信する制御手段Cとして選択するように構成されている。
【0040】
また、搬送管理装置CSは、作業管理装置MSから搬送指令情報が送信された時刻を当該搬送指令情報と関連付けて搬送ログとして記憶しており、監視装置CDからの要求或いは設定時間ごとに搬送ログを監視装置CDに送信するように構成されている。
【0041】
次に、監視装置CDについて説明を加える。
監視装置CDは、コンピュータ12と、表示手段としてもモニター13と、入力手段としてのキーボード14及びマウス15とを備えて構成されており、監視装置CDには、台車制御装置SCに送信される搬送指令情報と同じ搬送指令情報が搬送管理装置CSから送信されるように構成されている。
コンピュータ12には、複数の搬送元Fと複数の搬送先Tとの全ての組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて物品搬送台車4にて物品が搬送された搬送回数を計数して記憶する搬送回数計数手段16と、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報をモニター13に表示させる表示制御手段17とがプログラム形式で備えられている。
尚、搬送経路は搬送元Fと搬送先Tとの組み合わせで定めているため、搬送元Fと搬送先Tとが同じであれば異なる物品搬送台車4で物品を搬送したとしても同じ搬送経路として扱っている。
【0042】
図3及び図4に示すように、搬送回数計数手段16は、搬送管理装置CSからの搬送ログに基づいて時系列的に並ぶ時間区分ごとに複数の搬送経路の夫々について搬送回数を計数して、その日時に対応付けて記憶するように構成され、表示制御手段17が、表示対象期間が指定されると、その指定された表示対象期間における搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報をモニター13に表示させるように構成されている。
【0043】
そして、表示制御手段17は、指定された表示対象期間における搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報をモニター13に一括的に表示させる経路別表示状態と、時間区分の夫々についての複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示させる合計表示状態とに、モニター13の表示状態を切り換え自在に構成されている。
尚、図3には、表示対象期間を1日とし、時間区分を一時間単位で区分された時区分としている合計表示状態が表示されている。図4には、表示対象期間を1時間とした経路別表示状態が表示されている。
【0044】
〔合計表示状態〕
図3に示すように、表示制御手段17は、合計表示状態では、画面上下方向に沿って示される縦軸を搬送回数、画面左右方向に沿って示される横軸を時間とした折れ線グラフが示されている。
横軸における時間区分に対応する位置と縦軸における合計搬送回数に対応する位置との交差箇所に丸印が表示されている。そして、画面左右方向に隣接する丸印同士が、直線によって結ばれている。
【0045】
そして、表示対象期間を1日としている場合は、折れ線グラスが表示されている範囲の外側に、折れ線グラフで表示されている情報の表示対象期間に応じた「20××年」、「○○月」、「△△日」というような文字列が表示されている。ちなみに、表示対象期間を1月とした場合は、折れ線グラフで表示されている情報の表示対象期間に応じた年、月の文字列が表示される。
【0046】
〔経路別表示状態〕
図4に示すように、表示制御手段17は、複数の搬送元F及び複数の搬送先Tを、その一方を示す情報を行方向に並べた状態で且つ他方を示す情報を列方向に並べた状態でモニター13に表示させ、複数の搬送元Fを示す情報と複数の搬送先Tを示す情報とが表示された行と列との交差箇所に、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報をモニター13に表示させるように構成されている。
また、表示制御手段17は、搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、搬送回数計数手段16にて記憶されている搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、搬送回数を示す情報として表示するように構成されている。
【0047】
入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9については、搬送元F又は搬送先Tを示す情報として、自動倉庫1を示す数字90と複数のものを区別するために便宜上付した数字01〜03とを組み合わせた4桁の数字を表示している。つまり、同じ自動倉庫1に設けられている入庫用コンベヤ8と出庫用コンベヤ9とについては同じ4桁の数字が表示されている。
また、搬入用コンベヤ2については、搬送元Fを示す情報として、搬入用コンベヤ2を示す数字11と複数のものを区別するために便宜上付した数字01〜03を組み合わせた4桁の数字を表示している。また、搬出用コンベヤ3については、搬送先Tを示す情報として、搬出用コンベヤ3を示す数字12と複数のものを区別するために便宜上付した数字01及び02を組み合わせた4桁の数字を表示するように構成されている。
尚、図5には、搬入用コンベヤ2及び出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部b、及び、搬出用コンベヤ3及び入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aを図示するとともに、各コンベヤを示す4桁の数字を示している。
【0048】
そして、モニター13の画面上側から画面下側に向けて複数の出庫用コンベヤ9を示す情報(9001〜9003)、複数の搬入用コンベヤ2を示す情報(1101〜1103)、複数の搬出用コンベヤ3を示す情報(1201及び1202)の順に並べて、これらのコンベヤを示す情報の全てが一画面に収まるように列方向に並べた状態でモニター13に表示される。このように、複数の搬送元Fである複数の出庫用コンベヤ9を示す情報や複数の搬入用コンベヤ2を示す情報に加えて、搬送元Fではない複数の出庫用コンベヤ9を示す情報が列方向に並べた状態でモニター13に表示される。
【0049】
また、モニター13の画面左側から画面右側に向けて複数の入庫用コンベヤ8を示す情報(9001〜9003)、複数の搬入用コンベヤ2を示す情報(1101〜1103)、複数の搬出用コンベヤ3を示す情報(1201及び1202)の順に並べて、これらのコンベヤを示す情報の全てが一画面に収まるように行方向に並べた状態でモニター13に表示される。このように、複数の搬送先Tである複数の入庫用コンベヤ8を示す情報や複数の搬出用コンベヤ3を示す情報に加えて、搬送先Tではない複数の搬入用コンベヤ2を示す情報が行方向に並べた状態でモニター13に表示される。
尚、行方向と列方向には、コンベヤを示す4桁の数字が同じ順序で並んでいる。
【0050】
表示制御手段17は、搬送元Fを示す情報を表示した行と搬送先Tを示す情報を表示した列との交差箇所に位置するマスに、当該搬送元Fと当該搬送先Tとの組み合わせに対応する搬送経路についての搬送回数を示す情報を表示させるように構成されている。
そして、表示制御手段17は、搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、搬送回数計数手段16にて記憶されている搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、搬送回数を示す情報として表示するように構成されている。
【0051】
ちなみに、図4において矢印で示されているカーソルは、マウス15の操作によりモニター13の画面上で上下左右に移動操作可能である。そして、図4においてカーソルが位置している箇所は、出庫用コンベヤ9を示す情報(9001)と搬出用コンベヤ3を示す情報(1202)との交差箇所であり、図5に示すように、図面上で最も左側に位置する自動倉庫1の出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bを搬送元Fとし、図面上最も右側に位置する搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部aを搬送先Tとして、物品搬送台車4にて物品を搬送した回数を示している箇所である。
【0052】
区分表示情報としては、搬送回数が0回の場合は白、搬送回数が1回〜5回の場合は青色、搬送回数が6回〜10回の場合は緑色、搬送回数が11回〜15回の場合は黄色、搬送回数が16回〜20回の場合は橙色、搬送回数が21回以上の場合は赤色が定めされており、交差箇所のマスを搬送回数に対応する色で表示するようになっている。
ちなみに、搬送元Fを示す情報を表示した列と搬送先Tではない搬出用コンベヤ3を示す情報を示した行との交差箇所や、搬送先Tを示す情報を表示した行と搬送元Fではない入庫用コンベヤ8を示した行との交差箇所には、物品を搬送しない経路であることを示す情報として灰色を表示するようになっている。
【0053】
〔表示状態の切り換え〕
合計搬送状態では、丸印にカーソルを位置させた状態でマウス15を右クリックすると、「分別表示」及び「搬送経路別表示」の文字列が表示される。そして、「分別表示」の文字列にカーソルを合わせた状態でマウス15を右クリックする(以下、選択すると称する)と、カーソルが位置している丸印に対応する時間における分別の合計表示状態が表示される。また、「経路別経路表示」の文字列を選択すると、カーソルが位置している丸印に対応する時間における経路別表示状態が表示されるように構成されている。
【0054】
経路別表示状態では、搬送経路に対応する交差箇所のマスにカーソルを位置させた状態でマウス15を右クリックすると、「搬送回数」の文字列と当該搬送経路の搬送回数、及び、「平均搬送時間」の文字列と当該搬送経路において物品を搬送するのに要した搬送時間の平均時間が表示されるように構成されている。
また、合計表示状態及び経路別表示状態では、月日の文字列を選択することで、選択した月日の合計表示状態又は経路別表示状態が表示されるようになっている。
【0055】
経路別表示状態のモニター13には、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報が表示されている。そのため、作業者は、複数の搬送元Fと複数の搬送先Tとの全ての組み合わせに対応する搬送経路について、モニター13に表示されている搬送回数を示す情報から物品搬送台車4による物品の搬送が集中している搬送元Fや搬送先Tを判別することができるようになっている。
【0056】
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、搬送下流側端部bが搬送元Fに設定された搬送元用コンベヤを複数設け、搬送上流側端部aが搬送先Tに設定された搬送先用コンベヤを複数設けたが、物品を載置支持する箇所が搬送元Fに設定された搬送元用支持台を複数設け、物品を載置支持する箇所が搬送先Tに設定された搬送先用支持台を複数設けてもよい。
また、物品搬送手段として、物品搬送台車4を設けたが、物品搬送手段として、スタッカークレーン10を設けてもよい。また、物品搬送手段として、1つの搬送機器を設けたが、例えば、搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部aを搬送元Fとし、物品収納棚7の収納部6を搬送先Tとして、物品搬送手段として、搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8及びスタッカークレーン10を設ける等、物品搬送手段として、複数の搬送機器を設けてもよい。
【0057】
(2) 上記実施形態では、複数の区分の夫々に対応した異なる表示形態として、複数の区分の夫々に対応した異なる色を表示させたが、○、△、×のように、複数の区分の夫々に対応した異なるマークを表示させてもよい。また、搬送回数を示す情報として、搬送回数である数値を表示してもよい。
【0058】
(3) 上記実施形態では、表示制御手段17を、経路別表示状態と合計表示状態とに、表示手段の表示状態を切り換え自在に構成したが、表示制御手段17を、経路別表示状態と合計表示状態とのうちの経路別表示状態のみを表示手段に表示するように構成してもよい。また、表示制御手段17が、経路別表示状態の表示内容と合計表示状態の表示内容とを一画面に表示させて、表示手段の表示状態を切り換える必要がないように構成してもよい。
【0059】
(4) 上記実施形態では、搬送回数計数手段16が、時系列的に並ぶ時間区分ごとに複数の搬送経路の夫々について搬送回数を計数して、その日時に対応付けて記憶するように構成したが、搬送回数計数手段16が、単に複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を計数して記憶するように構成してもよい。
この場合、表示制御手段17は、搬送回数計数手段16が搬送回数の計数を開始してから現在までの搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報を表示手段に表示させるように構成する。
【0060】
(5) 上記実施形態では、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報とが表示された行と列との交差箇所に搬送回数を示す情報を表示させたが、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報と搬送回数を示す情報とを同じ行に表示する等、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報と搬送回数を示す情報とを表示する形態は適宜変更可能である。
【0061】
(6) 上記実施形態では、クレーン制御装置RCをスタッカークレーン10と同数設け、入出庫制御装置WCを自動倉庫1と同数設け、台車制御装置SCを複数の物品搬送台車4に対して1台設け、搬入出制御装置DCを1台設けたが、クレーン制御装置RCを複数のスタッカークレーン10に対して1台設ける、搬入出制御装置DCを、搬入用コンベヤ2及び搬出用コンベヤ3と同数の7台設ける、入出庫制御装置WCを入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9と同数の6台設ける等、制御手段Cが対応する搬送機器は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、複数の制御手段Cに対して1台の搬送管理装置CSを設けたが、制御手段Cの夫々に対して搬送管理装置CSを設けるように複数台の搬送管理装置CSを設けてもよい。
【符号の説明】
【0062】
2 搬送元用コンベヤ
3 搬送先用コンベヤ
4 物品搬送台車(物品搬送手段)
8 搬送先用コンベヤ
9 搬送元用コンベヤ
13 表示手段
16 搬送回数計数手段
17 表示制御手段
a 搬送上流側端部
b 搬送下流側端部
F 搬送元
T 搬送先
S 管理手段
SC 搬送制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の搬送元と複数の搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、
前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、
前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられている物品搬送設備であって、
前記複数の搬送元と前記複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、物品が搬送された搬送回数を計数して記憶する搬送回数計数手段と、
前記搬送回数計数手段に記憶されている情報に基づいて、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられている物品搬送設備。
【請求項2】
搬送下流側端部が前記搬送元に設定された搬送元用コンベヤが複数設けられ、
搬送上流側端部が前記搬送先に設定された搬送先用コンベヤが複数設けられ、
前記物品搬送手段が、前記複数の搬送元用コンベヤの搬送下流側端部と前記複数の搬送先用コンベヤの搬送上流側端部との間で物品を搬送する物品搬送台車にて構成されている請求項1記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記表示制御手段が、
前記複数の搬送元及び前記複数の搬送先を、その一方を示す情報を行方向に並べた状態で且つ他方を示す情報を列方向に並べた状態で前記表示手段に表示させ、前記複数の搬送元を示す情報と前記複数の搬送先を示す情報とが表示された行と列との交差箇所に、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1又は2記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記表示制御手段が、
前記搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、前記搬送回数計数手段にて記憶されている前記搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、前記搬送回数を示す情報として表示するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
【請求項5】
前記搬送回数計数手段が、
時系列的に並ぶ時間区分ごとに前記複数の搬送経路の夫々について前記搬送回数を計数して、その日時に対応付けて記憶するように構成され、
前記表示制御手段が、表示対象期間が指定されると、その指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
【請求項6】
前記表示制御手段が、
指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に一括的に表示させる経路別表示状態と、前記時間区分の夫々についての前記複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示させる合計表示状態とに、前記表示手段の表示状態を切り換え自在に構成されている請求項5記載の物品搬送設備。
【請求項7】
前記表示制御手段が、前記合計表示状態において前記表示対象期間が指定されると、前記経路別表示状態に切り換えるように構成されている請求項6記載の物品搬送設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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