説明

物品移送装置、物品移送装置を備えた包装装置、物品移送装置を備えた組合せ計量装置および計量包装システム

【課題】一塊の物品群の落下姿勢を安定させるとともに、高速処理化を実現できる物品移送装置、物品移送装置を備えた包装装置、物品移送装置を備えた組合せ計量装置および計量包装システムを提供することである。
【解決手段】物品移送装置100においては、筒状シュート400が下方向に延びて設けられる。遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631は、ストレート管450のスリット451,452の外側から内側に向けて斜め下方に延び、駆動部610,611およびリンク機構620,621により当該遮蔽板630,631がスリット451,452の外部または内部へ向けて移動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上方から落とされる物品を下方に移送する物品移送装置、物品移送装置を備えた包装装置、物品移送装置を備えた組合せ計量装置および計量包装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、帯状のフィルムを下方に移送しながら筒状に形成すると共に、その筒状のフィルムの下端部をシールした後、当該筒状のフィルム内に物品を投入し、その後、筒状のフィルムの上端部をシールすることにより、包装袋を形成する包装装置が知られている。
【0003】
また、特許文献1には、包装装置の上流に配置される組合せ計量装置の集合ホッパについて開示されている。特許文献1記載の集合ホッパは、集合シュートから排出される被計量物を収容して集合させる集合ホッパであって、水平方向に延びて、縁部同士が接触して前記集合ホッパの底壁を構成することにより、設置制約を緩和するものである。
【0004】
また、特許文献2には、包装装置の上流に配置される組合せ計量装置の集合ホッパについて開示されている。特許文献2記載の集合ホッパは、被計量物を貯留部で貯留し、この貯留した被計量物を、一対のゲートを開いたときに形成される下部開口から落下排出させることにより、下部開口の下方に配置された包装機の受入れ口へ供給する集合ホッパであって、貯留部が下方に向かうにつれて先細りの形状となり、かつ、貯留部を形成する各々のゲートの内面が曲面状となるように、一対のゲートが構成されたものであり、被計量物が微粉の発生しやすいスナック菓子などであってもゲートを開いたときに被計量物の粉が遅れて落下することによる包装機でのシール不良を防止できるとともに、包装機での被計量物の詰まりを防止することができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−268110号公報
【特許文献2】特開2010−137953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2のいずれにおいても、集合ホッパについて開示されており、集合ホッパの下方に配置される物品移送装置または製袋包装装置について開示されていない。特に、特許文献2における集合ホッパにおいては、被計量物の微粉が遅れて落下しないように考慮されているが、通常のホッパにさらに集合ホッパ53を設け、当該集合ホッパ53において被計量物が一旦溜められた後、制御部50の制御によって集合ホッパ53のゲートG1、G2が開かれて集合ホッパ53から被計量物が排出される(段落番号0033)ものであり、ホッパをさらに追加し、被計量物のすべてを貯留させることは、高速処理化を阻害する方向となり、好ましくない。
【0007】
また、集合ホッパ53のように左右に開閉するホッパの場合、ホッパの開閉動作により空気の流れが発生し、被計量物の姿勢に影響を与える。さらに、被計量物の集合ホッパから製袋包装装置の下端までは、距離があるため、途中で被計量物の姿勢が乱れる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、一塊の物品群の落下姿勢を安定させるとともに、高速処理化を実現できる物品移送装置、物品移送装置を備えた包装装置、物品移送装置を備えた組合せ計量装置および計量包装システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)
一局面に従う物品移送装置は、上方から落下される物品を下方に移送する物品移送装置であって、下方向に延びる筒状シュートと、筒状シュートに設けられたスリットと、スリットに設けられ、筒状シュートの外側から内側にむけて斜め下方向に延びる遮蔽シャッタと、遮蔽シャッタをスリットの外部または内部へ向けて移動させる駆動装置と、を含むものである。
【0010】
本発明に係る物品移送装置においては、筒状シュートが下方向に延びて設けられる。遮蔽シャッタは、筒状シュートのスリットの外側から内側に向けて斜め下方に延び、駆動装置により当該遮蔽シャッタがスリットの外部または内部へ向けて移動される。
【0011】
遮蔽シャッタが斜め下方に延びて設けられることにより、一塊の物品群の先端が傾斜形状に整えられた状態で筒状シュート内を落下させることができ、物品群の落下時の空気抵抗を少なくすることができる。また、物品群の落下時に下側の空気をスムーズに物品群の上側に逃がすことができる。その結果、該一塊の物品群の落下姿勢を安定させ、また物品群がバラバラになることを防止することができる。
【0012】
(2)
本発明に係る物品移送装置においては、駆動装置が遮蔽シャッタを筒状シュートの外部に移動させる場合に、遮蔽シャッタの下端部を斜め上方向に移動させる。
【0013】
この場合、遮蔽シャッタの下端部を斜め上方向に移動させることで、該一塊の物品群の先端が傾斜形状に整えられた状態で筒状シュート内を落下させることができる。その結果、物品群の落下時の空気抵抗を少なくすることができる。
【0014】
また、筒状シュートの外部に移動させる場合に、遮蔽シャッタの下端部を斜め上方向に移動させるので、筒状シュートの筒形状を大きく変化させることがない。例えば、両開きのホッパ(片開きのホッパも含む)を用いる場合と比較して、筒状シュートの断面形状の変化を防止することができる。
すなわち、両開きのホッパを用いた場合においては、開閉時に該一塊の物品群の周囲の断面形状の変化が大きくなったり、開放時に外部からの気流の影響を受けたりするため、開閉動作における空気の乱れが該一塊の物品群の姿勢を乱すという問題になる。
【0015】
一方、本発明においては、該一塊の物品群が通過する筒状シュートの断面形状の変化を防止できるとともに、外部からの気流の影響も防止できる。その結果、該一塊の物品群の落下姿勢を安定させることができる。
【0016】
(3)
本発明に係る物品移送装置においては、スリットの鉛直方向のスリット幅は、遮蔽シャッタの厚みと略同一であってもよい。
【0017】
この場合、スリットの鉛直方向のスリット幅が遮蔽シャッタの厚みと略同一であるので、スリットと遮蔽シャッタとの間から、物品または物品の細かな粉が筒状シュートの外側に出ることを防止することができる。また、外部から筒状シュートへ気流が吹き込むことを抑制し、物品群の姿勢が乱れることを防止できる。
【0018】
(4)
本発明に係る物品移送装置においては、筒状シュートは、遮蔽シャッタの上流側領域と、遮蔽シャッタの下流側領域とからなり、下流側領域の開口部形状は、上流側領域の開口部形状よりも大きい、または、略同一の大きさであってもよい。
【0019】
この場合、筒状シュートは、遮蔽シャッタの上流側領域と、遮蔽シャッタの下流側領域とからなる。下流側領域の開口部形状は、上流側領域の開口部形状よりも大きい、または、下流側領域の開口部形状は、上流側領域の開口部形状と略同一の大きさであるので、遮蔽シャッタが該外部に移動された場合であっても、上流側領域の開口部と、下流側領域の開口部との間から、物品または物品の細かな粉が筒状シュートの外側に出ることを防止することができる。
【0020】
(5)
本発明に係る物品移送装置においては、遮蔽シャッタは、複数枚からなってもよい。
【0021】
この場合、遮蔽シャッタは、複数枚から構成されるので、筒状シュートの両側からそれぞれ遮蔽シャッタを設けることにより、筒状シュートの内側から外側までの遮蔽シャッタの最下端の移動距離を短くすることができ、短時間で物品を下方に落下させることができる。
【0022】
(6)
本発明に係る物品移送装置においては、遮蔽シャッタが、直線板部材からなり、駆動装置は、遮蔽シャッタを斜め下方に向かって往復動させてもよい。
【0023】
この場合、遮蔽シャッタが直線板部材からなるので、駆動装置の往復動を一方向のみ(斜め下方向および斜め上方向の一の直線方向、アクチュエータ方向を一方向で対応可能)で対応させることができ、駆動装置の構成を簡素化するとともに、該一塊の物品群の先端が傾斜形状に整えられた状態で落下させることができるので、物品群の落下時の空気抵抗を少なくすることができる。
【0024】
(7)
本発明に係る物品移送装置においては、遮蔽シャッタが、湾曲板部材からなり、駆動装置は、遮蔽シャッタを斜め下方に向かって往復動させてもよい。
【0025】
この場合、遮蔽シャッタが湾曲板部材からなるので、該一塊の物品群の先端が湾曲形状に整えられた状態で落下させることができるので、物品群の落下時の空気抵抗を少なくすることができる。
【0026】
(8)
他の局面に従う物品移送装置を備えた包装装置においては、請求項1から7のいずれか1項に記載の物品移送装置と、物品移送装置の下流側に設けられ、フィルムを挟持して製袋する横シール装置とを含み、駆動装置は、鉛直上方から下方に向けて矢視した場合に、横シール装置のフィルムを挟持する方向と同一方向に遮蔽シャッタを移動させるものである。
【0027】
本発明に係る物品移送装置を備えた包装装置は、物品移動装置と、フィルムを挟持して製袋する横シール装置とを含む。駆動装置は、鉛直上方から下方に向けて矢視した場合に、横シール装置のフィルムを挟持する方向と同一方向に遮蔽シャッタを移動させる。
【0028】
この場合、横シール装置が一対のシール部を有し、互いに、近接または離間する場合には、遮蔽シャッタが2枚設けられ、互いに近接または離間する。その結果、一塊の物品群の先端がシール装置により形成される袋の底部と同じまたは近似した形状となる。また、平面矢視して同一方向に移動させるので、一塊の物品群の先端と、袋の最底部とが、上面矢視した際に、相対的に同一位置になる。したがって、一塊の物品群をスムーズに袋内に収容することができる。
【0029】
(9)
他の局面に従う物品移送装置を備えた組合せ計量装置は、物品を計量する複数の計量部と、計量部により計量された計量値にて組合せ演算を行い、所定目標重量となる組合せの物品が貯留されているホッパを選択する選択部と、選択部により選択されたホッパ内の物品を排出する排出部と、ホッパの下流側に設けられた請求項1から7のいずれか1項に記載の物品移送装置と、を含むものである。
【0030】
本発明に係る物品移送装置を備えた組合せ計量装置は、複数の計量部により物品が計量され、計量値にて組合せ演算を行い、選択部により所定目標重量となる組合せの物品が貯留されているホッパが選択される。選択部により選択されたホッパ内の物品が排出部により排出される。物品移送装置が排出部の下流側に設けられる。
【0031】
この場合、組合せ計量された所定目標重量の物品が、排出部より排出され、排出部の下方に設けられた物品移送装置により物品群の最下端を傾斜させることができる。その結果、空気抵抗を少なくすることができ、最下端が傾斜された物品群の姿勢が乱れることを防止できる。
【0032】
(10)
他の局面に従う計量包装システムは、物品を計量して、組合せ演算を行い、所定目標重量となる組合せの物品を選択して、排出する組合せ計量装置と、組合せ計量装置の下流側に設けられた請求項1から7のいずれか1項に記載の物品移送装置と、物品移送装置の下流側に設けられ、物品を充填して製袋する包装装置と、を含むものである。
【0033】
本発明に係る計量包装システムにおいては、組合せ計量装置により物品が計量され、組合せ演算を行い、所定目標重量となる組合せの物品が選択され、排出される。そして、組合せ計量装置の下流側に物品移送装置が設けられる。さらに、包装装置が物品移送装置の下流側に設けられ、物品が充填されて製袋される。
【0034】
この場合、組合せ計量装置から排出された物品群が、一塊の物品群となる。また、物品移送装置の遮蔽シャッタが斜め下方に延びて設けられることにより、該一塊の物品群の先端が傾斜形状に整えられた状態で筒状シュート内を落下させることができ、物品群の落下時の空気抵抗を少なくすることができる。また、物品群の落下時に下側の空気をスムーズに物品群の上側に逃がすことができる。その結果、該一塊の物品群の落下姿勢を安定させ、また物品群がバラバラになることを防止し、包装装置において製袋することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る第1実施形態に係る物品移送装置を備えた計量包装システムの全体構成の一例を示す模式的斜視図である。
【図2】図1に示した物品移送装置および包装装置の模式的斜視図である。
【図3】図1に示した物品移送装置および包装装置の模式的側断面図である。
【図4】遮蔽シャッタを取り外したストレート管の側断面図である。
【図5】図2に示した物品移送装置の遮蔽シャッタの模式的斜視図である。
【図6】図5に示した遮蔽シャッタの開放動作の模式的側面図である。
【図7】図5に示した遮蔽シャッタの閉塞動作の模式的側面図である。
【図8】遮蔽シャッタとスリットとの関係を示す図である。
【図9】図5から図7に示した遮蔽シャッタの効果を説明するための模式的側面図である。
【図10】図5から図7に示した遮蔽シャッタの効果を説明するための模式的側面図である。
【図11】図5に示した遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図12】図5に示した遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図13】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図14】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図15】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図16】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図17】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図18】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図19】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図20】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【図21】遮蔽シャッタのさらに他の例を示す模式図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
(第1実施形態)
<物品移送装置の全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係る物品移送装置100は、組合せ計量装置200および包装装置300の間に設けられる。物品移送装置100、組合せ計量装置200および包装装置300により計量包装システム1を構成する。当該物品移送装置100の上方(上流側)に配置された組合せ計量装置200により所定重量に計量された物品B(例えば、ポテトチップス等の複数の物品が一塊に封入される菓子)が、下方の物品移送装置100へ与えられる。そして、物品移送装置100は、当該物品移送装置100の下方(下流側)に配置された包装装置300に、物品Bを与える。当該包装装置300は、当該包装装置300により形成された筒状フィルムF内に当該物品Bを充填させる装置である。
【0037】
すなわち、組合せ計量装置200から物品Bが複数のホッパ210を介して物品Bの物品群となり、投下される。下方へ投下された物品Bの物品群は、物品移送装置100により下方に移送されて、包装装置300により形成される筒状フィルムFmc(図2参照)内に充填される。その結果、組合せ計量装置200、物品移送装置100および包装装置300の計量包装システムにより、短時間で多くの製品C(図2参照)が連続して製造される。
【0038】
<組合せ計量装置>
本実施形態の物品移送装置100の上方(上流側)に配置された組合せ計量装置200は、図1に示すように、複数のホッパ210において物品Bを計量した後、これらの計量値が所定の合計重量となるように複数のホッパ210の一部を組み合わせて順次下方へ排出する装置である。合計重量となった物品Bは、集合シュートを経由して、物品移送装置100に投下される。
【0039】
<包装装置>
本実施形態の物品移送装置100の下方(下流側)に配置された包装装置300は、図1および図2に示すように、帯状のフィルムFを袋状に成形する過程で筒状フィルムFmc内に物品Bを充填して密閉することによって製品Cを連続して製造する装置である。
【0040】
筒状フィルムFmc内には、物品Bの腐食や酸化を防止するために、窒素ガスおよび/またはアルゴンガス等の不活性ガスが注入される。包装装置300は、主として、帯状のフィルムFを供給するフィルム供給部310と、帯状で送られてくるフィルムFを筒状に成形するフォーマ320と、筒状となったフィルムFmcを下方に搬送するプルダウンベルト機構330と、筒状フィルムFmcの重ね合わせ部分を縦にシールする縦シール機構340と、筒状フィルムFmcを横にシールする横シール機構350と、製品Cを排出するための排出シュート360と、を備えている。
【0041】
<物品移送装置>
本実施形態の物品移送装置100は、物品移送装置100の上流側に配置される組合せ計量装置200の集合シュートから投下された物品Bの物品群を下方に移送させ、当該物品Bの物品群を物品移送装置100の下流側に配置された包装装置300のチューブに供給する装置である。この物品移送装置100は、組合せ計量装置200から投下された物品Bを下方へ移送する筒状シュート400と、当該一部の物品Bの落下を阻止する遮蔽シャッタ600と、を備える。次いで、当該物品移送装置100の筒状シュート400について説明を行い、その後、遮蔽シャッタ600の詳細について説明する。
【0042】
<筒状シュート>
図3に示すように、筒状シュート400は、上方から下方に向かって縮径する切頭逆円錐状の筒状部材と、同一径を維持する円筒部材と、を有する。組合せ計量装置200の複数のホッパ210から投下された物品Bは、筒状シュート400の内壁面を滑り落ちる。
筒状シュート400は、第1円筒部410、第2円筒部420、第3円筒部430、第4円筒部440、およびストレート管450を有する。
筒状シュート400は、それらの複数の第1円筒部410,〜,第4円筒部440およびストレート管450が連接することにより構成されている。また、ストレート管450の下方外側には、後述する遮蔽シャッタ600が設けられている。
【0043】
第1円筒部410,〜,第4円筒部440の各々は、上方から下方に向かって縮径する切頭逆円錐状の筒状部材であって、傾斜角は、各々異なっている。すなわち、第1円筒部410〜第4円筒部440およびストレート管450の継ぎ目である連接部分において、傾斜角が変化している。
【0044】
第1円筒部410は、組合せ計量装置200の集合シュートの直下に配置される部材である。第1円筒部410の上端部には、上側開口部411が形成されると共に、下端部には、下側開口部412が形成される。組合せ計量装置200の複数のホッパ210から投下された物品Bの物品群は、上側開口部411を通過して、第1円筒部410の内壁面を滑り落ち、第2円筒部420に移送される。
【0045】
第2円筒部420は、第1円筒部410の下方に配置される部材であって、その上端部は、第1円筒部410の下端部に接合されている。第2円筒部420の上端部には、上側開口部421が形成されると共に、下端部には、下側開口部422が形成される。第1円筒部410から投下される物品Bの物品群は、上側開口部421を通過して、第2円筒部420の内壁面424を滑り落ち、下側開口部422を通過して、第2円筒部420の下方に配置される第3円筒部430に移送される。
【0046】
第3円筒部430は、第2円筒部420の下方に配置される部材であって、その上端部は、第2円筒部420の下端部に接合されている。第3円筒部430の上端部には、上側開口部431が形成されると共に、下端部には、下側開口部432が形成される。第2円筒部420から投下される物品Bの物品群は、上側開口部431を通過して、第3円筒部430の内壁面434を滑り落ち、下側開口部432を通過して、第3円筒部430の下方に配置される第4円筒部440に移送される。
【0047】
第4円筒部440は、第3円筒部430の下方に配置される部材であって、その上端部は、第3円筒部430の下端部に接合されている。第4円筒部440の上端部には、上側開口部441が形成されると共に、下端部には、下側開口部442が形成される。第3円筒部430から投下される物品Bの物品群は、上側開口部441を通過して、第4円筒部440の内壁面444を滑り落ち、下側開口部442を通過して、第4円筒部440の下方に配置されるストレート管450に移送される。
【0048】
図3および図4に示すように、ストレート管450は、同一径の円筒管からなる。本実施の形態においては、ストレート管450の内径L451と内径L452は、同じ大きさである。
このストレート管450は、包装装置300のフォーマ320により筒状に成形されたフィルムFmcを垂直下方に搬送する役目を担うチューブに連設される。なお、チューブの下端には、排出口(図示せず)が設けられており、筒状シュート400により集合された物品Bの物品群は、チューブを通過して、当該排出口から筒状フィルムFmc内に充填される。
また、ストレート管450の下方(下流側)には、スリット451,452が設けられる(図4参照)。スリット451,452は、ストレート管450を水平方向から矢視して、V字状に形成されている。
【0049】
ストレート管450は、図3に示すように、第4円筒部440の下方に配置される部材であって、その上端部は、第4円筒部440の下端部に接合されると共に、下端部は、チューブの上端部に接合されている。図3に示すように、ストレート管450の上端部には、上側開口部455が形成されると共に、下端部には、下側開口部(図示せず)が形成される。第4円筒部440から投下される物品Bの物品群は、上側開口部455を通過して、ストレート管450の内部を落下し、下側開口部(図示せず)を通過して、ストレート管450の下方に配置される包装装置300のチューブに移送される。
【0050】
<遮蔽シャッタ>
図5に示すように、遮蔽シャッタ600は、主に駆動部610,611、リンク機構620,621、および遮蔽板630,631からなる。遮蔽シャッタ600は、ストレート管450の外側に設けられ、遮蔽板630,631は、平面板からなり、当該平面板の一部に長孔640,641が形成されている。
【0051】
また、図6および図7に示すように、遮蔽シャッタ600の駆動部610の軸612には、リンク機構620の一端側が接続されている。また、リンク機構620の他端側に丸筒622が設けられ、丸筒622が遮蔽板630の長孔640に挿入されている。
【0052】
また同様に、駆動部611の軸613には、リンク機構621の一端側が接続されている。また、リンク機構621の他端側に丸筒623が設けられ、丸筒623が遮蔽板630の長孔641に挿入されている。
【0053】
また、図7および図8に示すように、スリット451,452の鉛直方向のスリット幅L1は、遮蔽板630,631の厚みL2と略同一または、厚みL2以上で設けられる。すなわち、スリット幅L1と厚みL2との差が、物品の粉末以下のサイズで設けられる。
【0054】
したがって、図6に示すように、駆動部610,611が軸612,613を回転させ、リンク機構620,621が斜め下方向(矢印SL1,SL2)の方向に移動することにより、遮蔽板630,631が、ストレート管450の内部に向かって、矢印SL1,SL2の方向に移動する。
【0055】
また、図7に示すように、さらに、駆動部610,611が軸612,613を回転させ、リンク機構620,621が斜め上方向(矢印−SL1,−SL2)の方向に移動することにより、遮蔽板630,631が、ストレート管450の内部に向かって、矢印−SL1,−SL2の方向に移動する。
【0056】
この動作を繰り返す(駆動部610,611を回転させる)ことにより、遮蔽板630,631が、外部または内部に向かって、斜め上下方向(矢印SL1,SL2,−SL1,−SL2)への進退動作を繰り返して行うことができる(以下、往復動作と呼ぶ)。
【0057】
また、図2に示すように、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631は、横シール機構350を構成する一対のシールジョーの駆動方向と同じ方向(矢印HS1の方向)に配設されている。
【0058】
上記のように、遮蔽シャッタ600は、フィルムFの上方に位置するストレート管450に接続されている。すなわち、チューブの外周面には、フィルムFmcが巻き付けられているので、チューブには、遮蔽シャッタ600を配設することができない。そこで、本実施形態では、チューブの直上であるストレート管450の下方に遮蔽シャッタ600を配設している。
【0059】
<遮蔽シャッタの動作説明>
図9(a)に示すように、上方から下方に向けて、ストレート管450内を物品Bの物品群が落下する。この場合、物品Bの物品群の先頭(最下方)で落下する物品Bが、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631により保持される。
【0060】
次いで、物品Bの物品群の後尾(最上方)で落下する物品Bが、遮蔽シャッタ600の上方まで落下する前に、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631が矢印−SL1,−SL2の方向に移動する(図9(b)参照)。この場合、物品Bの物品群が一塊となり、さらに、一塊の物品Bの物品群(以下、単に一塊の物品群と呼ぶ。)の先頭(最下方)を傾斜させた状態(鋭角な状態)で落下させることができる。
【0061】
また、図9(c)に示すように、一塊の物品群の先頭を傾斜させた姿勢で落下させることができるので、チューブ内を通過する際に、チューブ内に充満する気体を矢印FLの方向に流すことができ、空気抵抗を減らすことができる。また、空気抵抗を減らすことができるので、一塊の物品群の姿勢を乱すことがない。特に、ポテトチップス等の平面を有する物品Bの場合、空気抵抗により落下姿勢が乱れやすいが、当該乱れを防止することができる。
【0062】
続いて、図10(d)に示すように、落下姿勢を維持した一塊の物品群が、チューブを抜けて筒状フィルムFmc内を落下する場合、横シール装置350が閉じる方向(矢印HS1,−HS1)に移動する。その際、横シール装置350により筒状フィルムFmcが高速で挟持されるので、下方から上方に向けて気体の流れが発生する。
【0063】
しかしながら、一塊の物品群は、先頭が傾斜した落下姿勢を維持できるので、当該気体の流れを矢印FLSの方向に流すことができる。その結果、空気抵抗を減らすことができるので、一塊の物品群の姿勢を乱すことがない。また、気体の流れは、遮蔽板630,631とスリット451,452との隙間から外部に排出することができる。
【0064】
次いで、図10(e)、図9(a)に示すように、一塊の物品群がフィルムFmc内を落下する。そして、図9(b)に示すように、横シール装置350が、矢印HS1,−HS1の方向に開かれる。そして、図9(c)に示すように、一塊の物品群が横シールされたフィルムFmcの下部に充填される。
【0065】
この場合、横シール装置350により矢印HS1の方向(図2参照)に挟持されたフィルムFmcの形状は、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631により形成された一塊の物品群の先頭が傾斜した落下姿勢と、同じV字状となり、上面矢視した場合に物品Bの物品群と同じ方向(水平面において矢印HS1の方向と垂直方向)にV字の溝が形成される。
【0066】
したがって、横シール装置350により形成された袋内にスムーズに一塊の物品群を充填することができる。すなわち、一塊の物品群の嵩高さを抑えることができるので、物品Bの噛み込みによるシール不良を防止することができる。
【0067】
次いで、図10(d)に示すように、横シール装置350がシールを行い、横シール装置350に内蔵されたカッタによりフィルムFmcが切断処理される。その結果、図10(e)に示すように、製品Cが製造される。
【0068】
なお、上記の実施の形態においては、横シール装置350がシール処理を終了し、横シール装置350が、矢印HS1,−HS1の方向に離間した後に、一塊の物品群が袋の底部に到達することとしているが、これに限定されず、横シール装置350がシール処理を終了し、横シール装置350が、矢印HS1,−HS1の方向に離間する前に、一塊の物品群が袋の底部に到達することとしてもよい。
【0069】
<遮蔽シャッタ片側タイプ>
続いて、遮蔽シャッタ600の他の例を、図面を用いて説明する。以下、遮蔽シャッタ600と主に異なる点について説明を行う。
【0070】
図11および図12に示すように、遮蔽シャッタ600aは、主に駆動部610a、リンク機構620a、および遮蔽板630aからなる。遮蔽シャッタ600aは、上述した遮蔽シャッタ600のうち片側のみで構成されるものである。
【0071】
また、図11および図12に示すように、遮蔽シャッタ600aの駆動部610aの軸612aには、リンク機構620aの一端側が接続されている。また、リンク機構620aの他端側に丸筒622aが設けられ、丸筒622aが遮蔽板630aの長孔640aに挿入されている。遮蔽板630aは、遮蔽板630よりも長く、リンク機構620aも同じくリンク機構620よりも大きいサイズで設けられている。
【0072】
したがって、図11に示すように、駆動部610aが軸612aを回転させ、リンク機構620aが斜め下方向(矢印SL1)の方向に移動することにより、遮蔽板630aが、ストレート管450の内部に向かって、矢印SL1の方向に移動する。
【0073】
また、図12に示すように、さらに、駆動部610aが軸612aを回転させ、リンク機構620aが斜め上方向(矢印−SL1)の方向に移動することにより、遮蔽板630aが、ストレート管450の内部に向かって、矢印−SL1の方向に移動する。
【0074】
この動作を繰り返す(駆動部610aを回転させる)ことにより、遮蔽板630aが、外部または内部に向かって、斜め上下方向(矢印SL1,−SL1)の往復動作を行う。
【0075】
このように、一塊の物品群の先端(最下端)を、傾斜させることができるので、空気抵抗を低減し、物品の落下姿勢の乱れを防止することができる。
【0076】
<遮蔽シャッタ凹曲面タイプ>
続いて、遮蔽シャッタ600,600aの他の例を、図面を用いて説明する。以下、遮蔽シャッタ600,600aと主に異なる点について説明を行う。
【0077】
図13および図14に示すように、遮蔽シャッタ600bは、主に駆動部610b,611b、遮蔽板630b,631bおよびローラ650b,651bからなる。
遮蔽シャッタ600bは、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631を凹曲板で構成したものである。また、リンク機構620,621の代わりに、ローラ650b,651bを設けたものである。ローラ650b,651bは、遮蔽板630b,631bのレール(図示省略)で接続されている。
【0078】
また、図13に示すように、駆動部610b,611bが軸612b,613bを回転(R10,R11の方向)させ、摩擦によりローラ650b,651bが矢印R20,R21の方向に回転することにより、遮蔽板630b,631bが、ストレート管450の内部に向かって、矢印SL1,SL2の方向に移動する。
【0079】
また、図14に示すように、さらに、駆動部610b,611bが軸612b,613bを回転(−R10,−R11の方向)させ、摩擦によりローラ650b,651bが矢印−R20,−R21の方向に回転することにより、遮蔽板630b,631bが、ストレート管450の内部に向かって、矢印−SL1,−SL2の方向に移動する。
この動作を繰り返す(駆動部610b,611bを回転させる)ことにより、遮蔽板630b,631bが、外部または内部に向かって、斜め上下方向(矢印SL1,SL2,−SL1,−SL2)の往復動作を行う。
【0080】
また、図15および図16に示すように、遮蔽板630b,631bを軸660,661に吊るし、回動保持板662,663を設けて遮蔽シャッタ600b´を構成してもよい。
【0081】
このように、一塊の物品群の先端(最下端)を、凹曲面に傾斜させることができるので、空気抵抗を低減し、物品の落下姿勢の乱れを防止することができる。
【0082】
<遮蔽シャッタ凸曲面タイプ>
続いて、遮蔽シャッタ600,600a,600bの他の例を、図面を用いて説明する。以下、遮蔽シャッタ600,600a,600cと主に異なる点について説明を行う。
【0083】
図17および図18に示すように、遮蔽シャッタ600cは、主に駆動部610c,611c、遮蔽板630c,631cおよびローラ650c,651cからなる。
遮蔽シャッタ600cは、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631を凸曲板で構成したものである。また、リンク機構620,621の代わりに、ローラ650c,651cを設けたものである。ローラ650c,651cは、遮蔽板630c,631cのレール(図示省略)で接続されている。
【0084】
また、図17に示すように、駆動部610c,611cが軸612c,613cを回転(R10,R11の方向)させ、摩擦によりローラ650c,651cが矢印R20,R21の方向に回転することにより、遮蔽板630c,631cが、ストレート管450の内部に向かって、矢印SL1,SL2の方向に移動する。
【0085】
また、図18に示すように、さらに、駆動部610c,611cが軸612c,613cを回転(−R10,−R11の方向)させ、摩擦によりローラ650c,651cが矢印−R20,−R21の方向に回転することにより、遮蔽板630c,631cが、ストレート管450の内部に向かって、矢印−SL1,−SL2の方向に移動する。
【0086】
この動作を繰り返す(駆動部610c,611cを回転させる)ことにより、遮蔽板630c,631cが、外部または内部に向かって、斜め上下方向(矢印SL1,SL2,−SL1,−SL2)の往復動作を行う。
【0087】
また、図19および図20に示すように、遮蔽板630c,631cを軸660,661で支持し、回動保持板662,663を設けて遮蔽シャッタ600c´を構成してもよい。
【0088】
このように、一塊の物品群の先端(最下端)を、凸曲面に傾斜させることができるので、空気抵抗を低減し、物品の落下姿勢の乱れを防止することができる。
【0089】
(複数枚の遮蔽シャッタ)
また、遮蔽シャッタ600は、図21に示すように、駆動装置(図示せず)を複数個設置し、4枚の遮蔽板を矢印SL11,SL12,SL13,SL14の方向に移動させることにより、遮蔽シャッタ600dを構成してもよい。
【0090】
(他の例)
上記の実施の形態においては、遮蔽シャッタ600,〜,600dについて説明をしたが、これに限定されず、3枚、5枚、6枚等、遮蔽板を任意の枚数で構成してもよい。
【0091】
また、遮蔽板630,631,または、遮蔽板631d,〜,634dの移動をアイリスシャッタのように、上方から下方を平面視して絞り機構のように動作させてもよい。
【0092】
なお、図4に示すように、本実施の形態においては、ストレート管450の内径L451と内径L452との大きさが、同一であることについて説明をしたが、これに限定されず、内径L452は、内径L451よりも大きくてもよい。
【0093】
<本実施の形態における効果>
以上のように、本実施の形態に係る物品移送装置100においては、遮蔽板630,631が斜め下方(矢印SL1,SL2の方向)に延びて設けられ、遮蔽板630,631の下端部を斜め上方向(矢印−SL1,−SL2の方向)に移動させることにより、一塊の物品群の先端が傾斜形状に整えられた状態でストレート管450内を落下させることができるので、物品群の落下時の空気抵抗を少なくすることができる。また、物品群の落下時に下側の空気をスムーズに物品群の上側に逃がすことができる。
その結果、該一塊の物品群の落下姿勢を安定させ、また物品群がバラバラになることを防止することができる。
【0094】
また、ストレート管450の外部に移動させる場合に、遮蔽板630,631の下端部を斜め上方向(矢印−SL1,−SL2の方向)に移動させるので、ストレート管450の筒形状(断面形状)を大きく変化させることがなく、該一塊の物品群が通過するストレート管450の断面形状の変化を防止できるとともに、外部からの気流の影響も防止できる。
【0095】
また、スリット451,452の鉛直方向のスリット幅L1が遮蔽板630,631の厚みL2と略同一であるので、スリット451,452と遮蔽板630,631との間から、物品または物品の細かな粉がストレート管450の外側に出ることを防止することができる。また、外部からストレート管450へ気流が吹き込むことを抑制し、物品群の姿勢が乱れることを防止できる。
【0096】
また、ストレート管450の内径L451は、ストレート管450の内径L451と略同一の大きさであるので、遮蔽板630,631が該外部(矢印−SL1,−SL2の方向)に移動された場合であっても、物品Bまたは物品Bの細かな粉がストレート管450の外側に出ることを防止することができる。
【0097】
さらに、遮蔽板630,631は、ストレート管450の両側からそれぞれ遮蔽板630,631を設けることにより、ストレート管450の内側から外側までの遮蔽板630,631の最下端の移動距離を半分にすることができ、短時間で物品を下方に落下させることができる。
【0098】
また、一塊の物品群の先端が横シール装置350により形成される袋の底部と同じまたは近似した形状となり、平面矢視して同一方向(矢印HS1の方向)に移動させるので、一塊の物品群の先端と、袋の最底部とが、上面矢視した際に、相対的に同一位置になる。したがって、一塊の物品群をスムーズに袋内に収容することができる。
【0099】
また、本実施の形態においては、組合せ計量装置200の下方に物品移送装置100が配置されるので、組合せ計量された所定目標重量の物品Bの物品群が、ホッパ210の開口部分より排出され、ホッパ210の下方に設けられた物品移送装置100により物品群の最下端を傾斜させることができる。その結果、物品群に対して空気抵抗を少なくすることができ、最下端が傾斜された物品群の姿勢が乱れることを防止できる。
【0100】
本発明においては、物品B、一塊の物品群が物品に相当し、物品移送装置100が物品移送装置に相当し、筒状シュート400、ストレート管450が筒状シュートに相当し、スリット451,452がスリットに相当し、矢印SL1,SL2の方向が筒状シュートの外側から内側にむけて斜め下方向に相当し、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631,630a,630b,631b,630c,631c,630d,631d,630c´,631c´,630d´,631d´が遮蔽シャッタに相当する。
【0101】
また、駆動部610,611およびリンク機構620,621が駆動装置に相当し、矢印−SL1,−SL2の方向が斜め上方向に相当し、図8のスリット幅L1がスリットの鉛直方向のスリット幅に相当し、図8の厚みL2が遮蔽シャッタの厚みに相当し、図4の内径L451のストレート管450が遮蔽シャッタの上流側領域および上流側領域の開口部形状に相当し、、図4の内径L452のストレート管450が遮蔽シャッタの下流側領域および下流側領域の開口部形状に相当し、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630,631,630aが直線板部材に相当し、遮蔽シャッタ600の遮蔽板630b,631b,630c,631c,630d,631d,630c´,631c´,630d´,631d´が湾曲板部材に相当し、横シール装置350が横シール装置に相当し、矢印HS1の方向が横シール装置のフィルムを挟持する方向に相当し、組合せ計量装置200が組合せ計量装置に相当し、計量包装システム1が計量包装システムに相当する。
【0102】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0103】
100 物品移送措置
200 組合せ計量装置
300 包装装置
350 横シール装置
400 筒状シュート
450 ストレート管
600 遮蔽シャッタ
630,631,630a,630b,631b,630c,631c,630d,631d,630c´,631c´,630d´,631d´ 遮蔽板
B 物品
C 製品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方から落とされる物品を下方に移送する物品移送装置であって、
下方向に延びる筒状シュートと、
前記筒状シュートに設けられたスリットと、
前記スリットに設けられ、前記筒状シュートの外側から内側にむけて斜め下方向に延びる遮蔽シャッタと、
前記遮蔽シャッタを前記スリットの外部または内部へ向けて移動させる駆動装置と、を含むことを特徴とする物品移送装置。
【請求項2】
前記駆動装置は、
前記遮蔽シャッタを前記スリットの外部へ向けて移動させる場合に、前記遮蔽シャッタの下端部を斜め上方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の物品移送装置。
【請求項3】
前記スリットの鉛直方向のスリット幅は、前記遮蔽シャッタの厚みと略同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の物品移送装置。
【請求項4】
前記筒状シュートは、前記遮蔽シャッタの上流側領域と、前記遮蔽シャッタの下流側領域とからなり、
前記下流側領域の開口部形状は、前記上流側領域の開口部形状よりも大きい、または、略同一の大きさであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項5】
前記遮蔽シャッタは、複数枚からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項6】
前記遮蔽シャッタは、直線板部材からなり、
前記駆動装置は、前記遮蔽シャッタを前記斜め下方に向かって往復動させることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項7】
前記遮蔽シャッタは、湾曲板部材からなり、
前記駆動装置は、前記遮蔽シャッタを前記斜め下方に向かって往復動させることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項8】
前記請求項1から7のいずれか1項に記載の物品移送装置と、
前記物品移送装置の下流側に設けられ、フィルムを挟持して製袋する横シール装置と、を含み、
前記駆動装置は、鉛直上方から下方に向けて矢視した場合に、前記横シール装置の前記フィルムを挟持する方向と同一方向に前記遮蔽シャッタを移動させることを特徴とする物品移送装置を備えた包装装置。
【請求項9】
物品を計量する複数の計量部と、
前記計量部により計量された計量値にて組合せ演算を行い、所定目標重量となる組合せの物品が貯留されているホッパを選択する選択部と、
前記選択部により選択されたホッパ内の物品を排出する排出部と、
前記排出部の下流側に設けられた前記請求項1から7のいずれか1項に記載の物品移送装置と、を含むことを特徴とする物品移送装置を備えた組合せ計量装置。
【請求項10】
物品を計量して、組合せ演算を行い、所定目標重量となる組合せの物品を選択して、排出する組合せ計量装置と、
前記組合せ計量装置の下流側に設けられた前記請求項1から7のいずれか1項に記載の物品移送装置と、
前記物品移送装置の下流側に設けられ、前記物品を充填して製袋する包装装置と、を含むことを特徴とする計量包装システム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−148801(P2012−148801A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9078(P2011−9078)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】