説明

物品移送装置

【課題】複数の定量の物品を一塊の状態で移送することができる物品移送装置を提供することである。
【解決手段】
本発明に係る物品加速装置400においては、筒部材430が下方向に延設され、第1筒部431と直筒部415とにより形成された環状間隙(以下、送風口と呼ぶ)が該筒部材430の上部に設けられ、筒部材430に沿った方向に送風し、第4筒部434と直筒部425とにより形成された環状間隙(以下、吸引口と呼ぶ)が送風口に対応した下方において送風口からの送風を吸引する。そして、送風口と吸引口とによって層流の気体FSを発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上方から落下させた物品を下方に移送させ、下流に配置した包装装置に充填させる物品移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、下流に配置した包装装置に充填させる物品移送装置に関して、日々研究および開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には,製袋に際しての袋形成時の内在空気の引き抜きに伴うシール部分に対する充填商品の噛み込み等の問題点を解決すべき技術課題とし、確実に袋内の空気を製袋時に引き抜くことが出来、しかも、商品の充填も充分に設計通りに行いながら微細な商品の破片等がシール部分に噛み込みを生じないようにする製袋充填包装装置について開示されている。
【0004】
特許文献1記載の製袋充填包装装置は、断面リング状の間隙を有した複重筒がその内筒上部に充填ホッパを有し、外筒の所定部位にフォーマを有すると共に、該フォーマの下部外側に縦シーラを、そして該縦シーラの下部にカッタを有する横シーラを有しており而して外筒に吸気口が設けられてブロワーに接続されている製袋充填包装装置において、上記複重筒が充填ホッパに接続された内筒と吸気ダクトを有する外筒と両者間の中筒の三重筒から成り、該中筒と内筒間の底部は閉塞され、上部は上記ブロワーに送気口を介して接続され、内筒には複数の噴気口が内側に連通して開口されていることを特徴とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平4−118304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、特許文献1記載の製袋充填包装装置においては、製袋に際しての袋形成時の内在空気の引き抜きに伴うシール部分に対する充填商品の噛み込みを解決することができる。
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の製袋充填包装装置においては、商品の破砕片や粉末等を排出循環することが目的とされており、前工程において計量された商品(複数の定量の物品)から破砕片や粉末を除去するため、現実に製袋された商品の量を保証することができないという問題が生じる。
【0008】
また、さらに近年、製袋包装技術分野においては、従来と比較して更なる高速包装が求められている。本願発明者は、高速包装の条件下で、複数の定量の物品を連続して製袋包装する場合、製袋を行う前に、該複数の定量の物品を一塊の状態で移送することが好ましいことを見出した。すなわち、一塊を形成する該物品の最上端から最下端までの距離(上下距離CL(図11参照))を短くすることが好ましいことを見出した。
【0009】
本発明の目的は、複数の定量の物品を一塊の状態で移送することができる物品移送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)
本発明に係る物品移送装置は、上方から落下させた物品を下方に移送させ、下流に配置した包装装置に当該物品を充填させる物品移送装置であって、下方向に延設された筒部材と、筒部材の上部に設けられた物品貯留部と、該物品貯留部の下方に設けられたシャッタと、を備え、物品貯留部は、水平面内を連続移動するものである。
【0011】
この場合、物品貯留部が水平面内で連続移動するので、物品群の一塊のかさ高さを低くすることができ、物品群の落下時の上下距離をより短くすることができる。ここで、水平面内における連続移動とは、例えば、回転移動および直線移動の少なくとも一方を含むことを意味する。
【0012】
(2)
物品移送装置において、物品貯留部を複数備え、上方からの物品を受け入れる受入場所と貯留された物品を排出する排出場所とを有し、受入場所から排出場所へ物品貯留部を移動させる途上で、物品貯留部の回転移動および直線移動の少なくとも一つを行う。
【0013】
この場合、物品貯留部を複数備え、該物品貯留部を受入場所から排出場所まで、移動させる間に、物品群の一塊のかさ高さを低くすることができ、物品群の落下時の上下距離をより短くすることができる。
【0014】
(3)
物品移送装置において物品貯留部を振動させる振動部をさらに備える。
【0015】
この場合、物品貯留部を振動させる振動部をさらに備えるので、物品貯留部内の物品を一塊にすることができる。その結果、物品群の一塊の落下時の上下距離を短くすることができる。
【0016】
(4)
物品移送装置において、物品貯留部の側壁は、筒状からなり、筒状の側壁は、下方に向かって口径が小さくなるように側壁が傾斜する。
【0017】
この場合、下方の口径が小さくなるため、物品群の落下速度を加速することができる。また、口径を小さくすることで、下方の筒部材の中央に物品を落下させることができ、筒部材の側壁に物品を接触させず、物品の落下速度を低下させることを防止できる。
【0018】
(5)
物品移送装置において、物品貯留部の側壁は、筒状からなり、筒状の側壁は、垂直である。
【0019】
この場合、落下物品が側壁に接触することを防止できるため、落下速度の低下を防止することができる。
【0020】
(6)
物品移送装置において、物品貯留部の側壁は複数個で形成され、各側壁により形成された断面は、各側壁が同期して拡縮移動するものである。
【0021】
この場合、貯留部を形成する各側壁が同期して拡縮移動するので、物品貯留部内の物品を一塊にすることができる。その結果、物品群の一塊の落下時の上下距離を短くすることができる。
【0022】
(7)
物品移送装置においては、筒部材上部に設けられ、該筒部材に沿った方向に送風させる送風口と、送風口に対応した下方において送風口からの送風を吸引する吸引口と、をさらに備え、送風口と吸引口とによって筒部材内部に層流を発生させる。
【0023】
この場合、筒部材の側壁に沿った層流を発生させることで落下中の物品とその物品の周りの空気を共に加速させることで、物品を下方に加速させることができる。さらに物品に当接する方向に風を発生させないため、物品の落下方向を変更または、物品群の場合に一塊となった物品群をバラバラにすることがなく、さらに下方で包装する場合に充填時の高さを抑制することができる。
【0024】
物品移送装置において送風口は、送風ガイドを有し、送風ガイドは筒部材と平行に、または筒部材方向に傾斜して設けられてもよい。
【0025】
この場合、筒部材の側壁に沿った層流を有効的に発生させるため、物品落下姿勢や塊の状態を乱すことがない。そのため下流に設けられた包装装置、例えば製袋包装装置において包装される場合に物品の充填時の高さを抑制することができ、さらに包装する場合のシール噛みを防止することができる。
【0026】
物品移送装置は、筒部材の側壁の下端部に延設され、筒部材の側壁の外周方向に傾斜した傾斜部を備えてもよい。
【0027】
この場合、筒部材の下端部において層流の方向を外周方向に変更させることができる。この層流の方向を変更させることで、重力加速度と異なった方向の遠心力を発生させることができる。その結果、遠心力により層流と物品とを分離させることができる。そのため、下流に設けられた包装装置の充填位置に送風を行わないため、物品の確実な製袋包装を実現することができる。
【0028】
物品移送装置において、吸引口が傾斜部の終端部外周側に設けられ、かつ、吸引口からの吸引を上方に向けて行ってもよい。
【0029】
この場合、上方から下方に向けて流れる層流の気体が、終端部外周側に設けられた吸引口から上方に向けて吸引される。したがって、鋭角に層流の流れを変更させることができる。その結果、気体の流れが鋭角に変化することにより、遠心力を働かせるとともに、物品の重力加速度の方向と、引きはなされるため、層流と物品とを確実に分離させることができる。そのため、下方の充填位置に送風されないため、確実な包装が可能となる。
【0030】
物品移送装置において、層流によって生じる従属流を傾斜部の終端部の側方にガイドする従属流ガイドを備えてもよい。
【0031】
この場合、従属流ガイドを設けることにより、層流によって生じる従属流を側方に確実に流すことができる。
【0032】
物品移送装置において、吸引口の角度が水平面に対して±30°以内であってもよい。
【0033】
この場合、吸引口の角度が水平面に対して±30°以内で設けられているので、吸引口から確実に層流を吸引することができる。
【0034】
物品移送装置において、物品は個々の物品が塊となった物品群であって、筒部材の側壁は断面円筒形であり、送風口および吸引口は側壁の円筒全周に設けられてもよい。
【0035】
この場合、物品群の外周全体に対して均等に加速度を与えるため、物品群の塊状態および物品群の落下姿勢を変更させることがない。そのため下方で包装する場合に充填時の高さを抑制することができ、包装時のシール噛みを防止することができる。
【0036】
物品移送装置において、吸引量は送風量以上であってもよい。
【0037】
この場合、吸引量と送風量とが等しい場合には層流が下方の包装物へ流れることがない。さらに吸引量が多くなると層流に伴う周りの空気である従属流も吸引することができるため、余分な空気の流れを下方の包装へ送ることを防止し、かつ従属流による物品群の落下速度を速くすることができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明に係る物品移送装置は、複数の定量の物品を一塊の状態で移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る物品移送装置を備えた縦型製袋包装機の一例を示す模式的外観図
【図2】縦型製袋包装機の一部の内部構造を示す模式図
【図3】上流拡縮チューブの外観を示す模式的斜視図
【図4】図3の上流拡縮チューブの駆動状態を説明するための模式図
【図5】図3の上流拡縮チューブの駆動状態を説明するための模式図
【図6】図3の上流拡縮チューブの駆動状態を説明するための模式図
【図7】図3の上流拡縮チューブの駆動状態を説明するための模式図
【図8】物品加速装置の側面図
【図9】物品加速装置の一部断面斜視図
【図10】図9のA−A線断面図
【図11】図10の一部拡大図
【図12】第2の実施の形態に係る製袋包装ユニットの例を示す模式図
【図13】上流拡縮チューブの一例を示す模式図
【図14】上流拡縮チューブの一例を示す模式図
【図15】上流拡縮チューブの一例を示す模式図
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明の実施形態に係る物品加速装置400について図面を参照しながら説明を行う。本実施の形態に係る物品加速装置400の使用状態の一例として、物品加速装置400を縦型製袋包装機100の一部の構成として使用した状態について説明を行う。
【0041】
図1は、本発明に係る物品加速装置400を備えた縦型製袋包装機100の一例を示す模式的外観図であり、図2は、縦型製袋包装機100の一部の内部構造を示す模式図である。
【0042】
図1に示すように、縦型製袋包装機100は、組合せ計量装置120、フィルム供給ユニット107、操作スイッチ類108および製袋包装ユニット200を主として備える。製袋包装ユニット200は、物品の袋詰めを行う部分である。
【0043】
また、図1および図2に示すように、製袋包装ユニット200は、漏斗209、上流拡縮チューブ300、アイリスシャッタ212、下流チューブ213、フォーマ222、プルダウンベルト223、縦シール装置224、横シール装置225、物品加速装置400および袋叩き装置500を備える。
【0044】
まず、図1に示すように、組合せ計量装置120は計量ホッパにおいて定重量ずつ物品の計量を行った後、計量結果に応じて合計重量になるように物品を組み合わせて、該組合された物品を同時に排出する。当該繰り返しにより連続して定重量の物品を排出することができる。
【0045】
また、フィルム供給ユニット107は、製袋包装ユニット200のフォーマ222にシート状の長尺フィルムFを供給するユニットであって、製袋包装ユニット200に隣接して設けられている。
具体的にフィルム供給ユニット107には長尺フィルムFが巻回された交換可能なフィルムロールがセットされ、当該フィルムロールから長尺フィルムFが繰出される。
【0046】
製袋包装ユニット200は、長尺フィルムFにより組合せ計量装置120からの合計重量の物品の袋詰めを行う。また、図1に示すように、製袋包装ユニット200の前面には操作スイッチ類108が配設されており、作業者が容易に操作できるよう配置されている。
【0047】
次に、図2に示すように、組合せ計量装置120の下方で、かつアイリスシャッタ212の上側に間隙を開けて漏斗(シュート)209および上流拡縮チューブ300が配される。また、アイリスシャッタ212の下側に物品加速装置400が配され、物品加速装置400の下方に下流チューブ213が配される。物品加速装置400の詳細については後述する。
【0048】
ここで、アイリスシャッタ212は、絞り開閉機構であり、短時間で開閉が可能であり、平面における開閉が直線的ではなく、放射状に開閉を実施できる構造を有する。それにより、アイリスシャッタ212から一塊の物品を短時間で、まとめて落下させることができる。
【0049】
さらに、下流チューブ213の下方にフォーマ222が設けられ、フォーマ222は、下流チューブ213の下端部近傍を取り囲むように形成されている。プルダウンベルト223は下流チューブ213を両側から挟むように設けられている。当該プルダウンベルト223は、バキュームポンプによるエアを利用した吸着機能を有するベルトおよびローラ223a,223bからなる。縦シール装置224は、製袋されるフィルムFの縦方向の重なり部分を内蔵されたヒータにより加熱および加圧しつつ、シールできる位置に設けられる。
【0050】
縦シール装置224の下方には、横シール装置225が設けられる。横シール装置225には、ヒータを内蔵する一対のシールジョ225a,225bからなり、製袋されるフィルムFの横方向をシールすることができる。さらに、横シール装置225の下方には、袋叩き装置500が設けられている。袋叩き装置500は、平板を用いて製袋された状態で、かつ内部に物品を収容した状態で製袋の底叩きを行い、物品のかさ高さを抑制するものである。
【0051】
続いて、図2を用いて縦型製袋包装機100における動作について説明を行う。図2に示すように、縦型製袋包装機100では、フィルム供給ユニット107(図1参照)によりフィルムFが供給され、フォーマ222により筒状フィルムFに成形される。そして、筒状フィルムFは、下流チューブ213の周囲で垂下し、プルダウンベルト223でさらに下方に搬送されながら、重なり合った縁部が縦シール装置224で加熱溶着されて縦にシールされる。その後、筒状フィルムFは、一対のシールジョ225a,225bからなる横シール装置225により加熱溶着されて横にシールされることによって袋Bが製造される。
【0052】
また、組合せ計量装置120により計量された合計重量の物品Cが漏斗209を介して、上流拡縮チューブ300およびアイリスシャッタ212により保持され、袋Bの下端部を横シールした後に、アイリスシャッタ212が開放され、物品加速装置400および下流チューブ213を通過した物品Cが袋Bに投入され充填される。
【0053】
(上流拡縮チューブ)
次に、上流拡縮チューブ300の構成について説明を行う。図3は、上流拡縮チューブ300の外観を示す模式的斜視図であり、図4〜図7は、図3の上流拡縮チューブ300の駆動状態を説明するための模式図である。
【0054】
図3に示すように、上流拡縮チューブ300は、4枚の湾曲板部材301,302,303,304、湾曲板部材301,302,303,304を駆動する駆動機構311,312,313,314、リニアモータ321,322,323,324、支持部材330および1個の駆動源340を有する。
【0055】
図3の上流拡縮チューブ300においては、駆動機構311,312,313,314の動きが、リンク機構を介して4枚の湾曲板部材301,302,303,304に与えられる。
また、駆動機構311,312,313,314は、リニアモータ321,322,323,324に支持されており、4枚の湾曲板部材301,302,303,304とともに駆動機構311,312,313,314を上下方向(矢印VMの方向)に移動させることができる。
【0056】
リニアモータ321,322,323,324は、支持部材330に支持されている。支持部材330は、駆動源340に設けられた伝達棒部材345にボールジョイント335で連結されている。そして、伝達棒部材345が駆動源340により垂直方向(矢印Vの方向)および水平方向(矢印Hの方向)に移動することにより、支持部材330が鉛直軸方向を中心とした揺動または振動(矢印YUの方向)および回転(矢印HRの方向)する。なお、支持部材330の他の角には、鉛直軸方向を中心とした揺動(矢印YU)のための回動自由端(図示省略)が設けられている。
【0057】
その結果、支持部材330を揺動、振動、回転および上下移動させることができるので、支持部材330に支持されている4枚の湾曲板部材301,302,303,304も、揺動、振動、回転および上下移動させることができる。なお、揺動(1秒間に1周期未満)、振動(1秒間に1周期以上)、回転および上下移動のいずれか1つの動きを実施してもよく、同時に複数または全部の動きを実施する場合もある。
【0058】
次に、図4および図6に示すように、上流拡縮チューブ300において、4枚の湾曲板部材301,302,303,304は、略筒状を形成するように配置されている。そして、駆動機構311,312,313,314が矢印R1の方向に回動する。その結果、湾曲板部材301,302,303,304が矢印R2の方向に移動し、図5および図7に示すように、4枚の湾曲板部材301,302,303,304から形成された略筒状の面積が狭くなる。そして、4枚の湾曲板部材301,302,303,304から形成された略筒状の面積が広くなる。本実施の形態においては、この動作を繰り返し行う。以下、当該動きを絞り駆動と呼ぶ。
【0059】
以上のように、上流拡縮チューブ300においては、物品Cが投入された際に、4枚の湾曲板部材301,302,303,304の絞り駆動により、略筒状の中央部に物品Cを集めることができる。また、支持部材330が矢印VM、矢印HR、矢印YUの方向に移動することにより、物品Cのかさ高さを抑制することができる。
【0060】
なお、本実施の形態においては、絞り駆動と、支持部材330が矢印VM、矢印HR、矢印YUの方向に全て移動する場合とについて説明を行っているが、これに限定されず、絞り駆動および支持部材330が垂直移動(上下移動、矢印VM)、回転移動(矢印HR)、揺動移動(矢印YU)に移動する状態のうち1または複数のみの構成を有する場合もある。
【0061】
具体的にポテトチップス等の平状の物品の場合、垂直移動(矢印VM)および回転移動(矢印HR)を実施した結果、物品Cのかさ高さを20%程度減少させることができ、垂直移動(矢印VM)のみを実施した場合には、物品Cのかさ高さを16%程度減少させることができた。
【0062】
また、上流拡縮チューブ300とアイリスシャッタ212との間には、間隙が設けられる。この間隙は、物品Cがこぼれない程度、例えば1mm〜2mm程度で設けられる。なお、間隙は、物品Cの大きさに依存するが、2mm以上10mm以下の大きさで設けることが好ましい。また、間隙は、上流拡縮チューブ300の全周にわたって形成してもよく、一部に間隙を設ける場合もある。この場合、アイリスシャッタ212が閉塞されている状態であっても、物品Cの落下による空気の流れが、間隙から外部に排出されるので、上流拡縮チューブ300内における物品Cの落下を早めることができる。
【0063】
なお、本実施の形態においては、上流拡縮チューブ300は、4枚の湾曲板部材301,302,303,304の部材からなることとしたが、これに限定されず、他の任意の形状および部材、または他の任意の枚数からなってもよい。また、絞り駆動を繰り返し行うこととしているが、これに限定されず、4枚の湾曲板部材301,302,303,304から形成された略筒状の面積を狭くした状態で、物品Cを落下させてもよい。
【0064】
(物品加速装置)
次いで、本実施の形態に係る物品加速装置400の構造の一例について説明を行う。図8は、物品加速装置400の側面図であり、図9は物品加速装置400の一部断面斜視図であり、図10は図9のA−A線断面図であり、図11は図10の一部拡大図である。
【0065】
まず、図8および図9に示すように、物品加速装置400は、吸気機構410、排気機構420および筒部材430からなる。
【0066】
吸気機構410および排気機構420は、略円筒形状の略閉塞空間からなる。吸気機構410は、アイリスシャッタ212の下方に設けられる。また、吸気機構410の中央部に筒部材430の一端側が嵌合され、筒部材430の他端側に排気機構420の中央部が嵌合される。
【0067】
図8および図9に示すように、吸気機構410は、水平面に沿って均等放射状に3個の吸気口411,412,413を有する。また、同様に排気機構420は、水平面に沿って均等放射状に3個の排気口421,422,423を有する。
【0068】
図9に示すように、吸気口411,412,413から吸気された気体FIは、排気口421,422,423から気体FOの方向に排気される。本実施の形態において、排気される気体FOは、吸気される気体FIと同等以上である。
【0069】
続いて、図10に示すように、筒部材430は、上方から下方にかけて順に第1筒部431、第2筒部432、第3筒部433および第4筒部434からなる。第1筒部431は直筒状からなり、第2筒部432は切頭逆円錐状からなり、第3筒部433は第1筒部431よりも小さい直径の直筒状からなり、第4筒部434は切頭円錐状からなる。第1筒部431、第2筒部432、第3筒部433および第4筒部434により連続した側壁が形成される。
【0070】
第1筒部431の内側には、吸気機構410の直筒部415が設けられている。また、第1筒部431には、複数のフィン431aが設けられている。
また、第3筒部433および第4筒部434の外側には、排気機構420の直筒部425が設けられている。
【0071】
ここで、図10に示すように、吸気機構410の吸気口412から吸気された気体FIは、第1筒部431と直筒部415とにより形成された送風口(環状間隙)から下方に流れる。この場合、複数のフィン431aにより吸気口412から吸気された気体FIが整流される。そして、気体FIは、第2筒部432の傾斜に接触し、層流の気体FSの状態で、第2筒部432の内周面を下方に流れる。
【0072】
次いで、上方から下方へ向けて層流の状態で流れた気体FSが、第3筒部433および第4筒部434を通過し、第3筒部433および第4筒部434と、直筒部425とにより形成された環状間隙から鋭角に曲げられて排気され、上方に向けて流れた後、水平方向に流れて排気口422から気体FOの方向に排出される。
【0073】
ここで、図11を用いて、本実施の形態における物品加速装置400の効果について説明を行う。
図11に示すように、層流の気体FSを形成することにより層流の気体FSの内側に存在する気体が従属流FJとなり、従属流FJが物品Cの落下速度を加速させる。すなわち、物品加速装置400内部における気体全部が下方に移動しているので、物品Cの落下速度Fに従属流FJの速度が追加され、物品Cは、重力加速度のみによる速度Fよりも速い速度(F+FJ)で落下される。
その結果、製袋された袋の底(密封された底)に向けて速度を重力加速度よりも速い速度で落下され、物品Cが製袋された袋の底に叩きつけられるので、袋内における物品Cのかさ高さを低減することができる。
【0074】
また、第2筒部433が切頭逆円錐状、すなわち絞り形状を有するので、物品Cの筒部材430の下方における速度をさらに高めることができる。なお、本実施の形態においては、第2筒部433が切頭逆円錐状からなることとしているが、これに限定されず、直筒状からなってもよい。
【0075】
さらに、第4筒部434が切頭円錐状からなっているので、層流の気体FSが第4筒部434に沿って流れることにより、コアンダ効果が生じる。すなわち、コアンダ効果により、層流の気体FSのみならず、従属流FJが第4筒部434の傾斜により外周方向へ引き寄せられる。また、第4筒部434の外周側に環状間隙からなる吸気口を形成しているので、気体FSおよび従属流FJの流れの方向が鋭角に変化する。その結果、物品Cの鉛直下方向の勢いと、層流の気体FSの遠心力とが生じて、層流の気体FSおよび従属流FJと、物品Cとを確実に分離させることができる。
【0076】
また、本実施の形態においては、排気機構420の排気口422の外周側に従属流ガイド426を設けているので、従属流FJを、排気機構420の下面である従属流ガイド426に沿って外部に排出させることができる。
【0077】
また、物品加速装置400においては、吸気機構410の直筒部415の開口直径および第3筒部433のいずれもが、アイリスシャッタ212の開口直径よりも0.5mm程度から2mm程度大きいため、物品Cが物品加速装置400の内周壁に接触することを防止することができる。
【0078】
(第2の実施の形態)
図12は、第2の実施の形態に係る製袋包装ユニット200aの例を示す模式図である。以下、図2で示した第1の実施の形態に係る製袋包装ユニット200と異なる点について説明を行う。
【0079】
第2の実施の形態に係る製袋包装ユニット200aは、上流拡縮チューブ300の代わりに、上流拡縮チューブ300aを備える。
【0080】
上流拡縮チューブ300aは、第1の実施の形態に示した上流拡縮チューブ300の構成にさらに底シャッタを有する上流拡縮チューブ391,上流拡縮チューブ392,上流拡縮チューブ393,上流拡縮チューブ394,上流拡縮チューブ395を備え、それぞれ中央部のモータ380に接続されている。すなわち、モータ380が回転することにより、上流拡縮チューブ391,392,393,394,395が水平面内の矢印R4の方向に回転する。
【0081】
図12に示すように、上流拡縮チューブ300aは、上流拡縮チューブ391,392,393,394,395のうち一の上流チューブ391が漏斗209の下方(図中位置A)に位置した場合、他の上流拡縮チューブ395がアイリスシャッタ212の上方(図中位置B)に位置するように形成されている。
【0082】
したがって、図12に示すように、位置Aにおいて漏斗209を介して物品Cが上流拡縮チューブ391に投入される。この場合、上流拡縮チューブ395の底シャッタが開放され、さらにアイリスシャッタ212が開放されることにより上流拡縮チューブ395内の物品Cが下方に排出される。
【0083】
続いて、モータ380により上流拡縮チューブ391,392,393,394,395が矢印R4の方向に移動され、位置Bに移動するまでの間に、図3〜図7に示した絞り駆動と、矢印VM、矢印HR、矢印YUの方向への移動とのうち少なくとも1の動きが行われる。そして、上流拡縮チューブ391が移動し、上流拡縮チューブ395が位置Aまで移動した場合、次の物品Cが上流拡縮チューブ395内に投入される。このように、上流拡縮チューブ300aは、連続して物品Cのかさ高さを減らし、下方へ物品Cを排出することができる。
【0084】
(第3の実施の形態)
続いて、第3の実施の形態に係る上流拡縮チューブ300bについて説明を行う。図13、図14および図15は、上流拡縮チューブ300bの一例を示す模式図である。以下、第1および第2の実施の形態に係る上流拡縮チューブ300、上流拡縮チューブ300aと異なる点について説明を行う。
【0085】
まず、図13に示すように、上流拡縮チューブ300bは、3枚の湾曲板部材301b,302b,303b、筒部材304b、スライド装置311b,312b,313b,321b,322b,323b、リニアモータ321,322,323、支持部材330a,330bおよび1個の駆動源340を有する。なお、上流拡縮チューブ300bの下方には、アイリスシャッタ212(図2参照)が設けられている。
【0086】
3枚の湾曲板部材301b,302b,303bは、筒部材304bの内側に挿入された状態で、かつ3枚の湾曲板部材301b,302b,303bにより形成される空間が漏斗状になるように配設される。また、支持部材330aおよび支持部材330bの間にリニアモータ321,322,323が設けられており、スライド装置311b,312b,313b,321b,322b,323bおよび支持部材330aを上下方向(矢印VMの方向)に移動させることができる。
【0087】
また、支持部材330bは、駆動源340に設けられた伝達棒部材345にボールジョイント335で連結されている。そして、伝達棒部材345が駆動源340により垂直方向(矢印Vの方向)および水平方向(矢印Hの方向)に移動することにより、支持部材330bが鉛直軸方向を中心とした揺動(矢印YUの方向)および回転(矢印HRの方向)する。なお、支持部材330bの他の角には、鉛直軸方向を中心とした揺動のための回動自由端(図示省略)が設けられている。
【0088】
続いて、上流拡縮チューブ300bの動作について説明を行う。まず、図13に示す状態から、物品Cが3枚の湾曲板部材301b,302b,303bおよび筒部材304b内に投入される。この場合、3枚の湾曲板部材301b,302b,303bが漏斗状であるので、物品Cの投入を容易にすることができる。
【0089】
次に、図14に示すように、スライド装置311b,312b,313bが矢印SR1の方向に伸長する。ここで、スライド装置321b,322b,323bは動作しない。その結果、3枚の湾曲板部材301b,302b,303bの下方を回転軸として3枚の湾曲板部材301b,302b,303bの上方側が矢印R5の方向にそれぞれ回動する。その結果、漏斗状の3枚の湾曲板部材301b,302b,303bが、直筒状となり、3枚の湾曲板部材301b,302b,303bの内壁により形成される円筒の直径は、φ300b1となる。
【0090】
次いで、図15に示すように、スライド装置311b,312b,313b,321b,322b,323bが矢印SR2(矢印SR1と逆方向)の方向に伸長する。その結果、3枚の湾曲板部材301b,302b,303bが平行に移動する。その結果、3枚の湾曲板部材301b,302b,303bにより形成される円筒の直径は、φ300b2(φ300b1<φ300b2)となる。その結果、物品Cを3枚の湾曲板部材301b,302b,303bに接触することなく落下させることができる。
【0091】
このように、第3の実施の形態に係る上流拡縮チューブ300bにおいては、物品Cを圧縮し、無駄な空間を除去することができる。その結果、物品Cのかさ高さを低くすることができる。したがって、落下中の一塊の物品Cの上下距離CL(図11参照)を最短にすることができる。
【0092】
<他の例>
なお、第1の実施の形態で説明した物品加速装置400においては、複数のフィン413aを鉛直方向に延在させることとしているが、これに限定されず、周方向に傾斜して設けることにより、層流の気体FSを筒部材430内において層流の渦状態にする場合もある。
【0093】
<さらに他の例>
また、第3の実施の形態においては、漏斗状に配置した3枚の湾曲板部材301b,302b,303bの状態で物品Cを受け取ることとしたが、これに限定されず、図15に示した直筒状で物品Cを受け取る場合もある。また図14および図15における直筒状の直径を変化させる動作を繰返す場合もある。
【0094】
本実施の形態に係る物品加速装置400においては、筒部材430の側壁に沿った気体FSの層流を有効的に発生させることで落下中の物品Cとその物品Cの周りの空気(従属流FJ)を共に加速させることができる。そして、物品Cの外周全体に対して均等に加速度を与えるため、物品Cを重力加速度F以上の速度(F+FJ)で下方に加速させることができる。さらに物品Cに当接する方向に風を発生させないため、物品Cの落下方向を変更または、一塊となった物品群(複数の物品C)の落下姿勢をバラバラにする(変化させる)ことがない。その結果、下流のフォーマ222、プルダウンベルト223、縦シール装置224、横シール装置225等において包装する場合に充填時の物品群の高さを抑制することができる。さらに塊を袋の底に速度(F+FJ)で当てて袋内でのかさ高さも抑制して、包装する場合のシール噛みを防止することができる。
【0095】
また、物品加速装置400においては、筒部材430の第4筒部434の下端部において気体FSの層流の方向を外周方向に変更させることができる。特に第4筒部434と直筒部425とにより形成された環状間隙の角度が水平面に対して±30°以内で設けられているので、第4筒部434と直筒部425とにより形成された環状間隙から確実に層流を吸引することができる。したがって、鋭角に気体FSの層流の方向を変更させることで、重力加速度と異なった方向の遠心力を発生させることができる。その結果、遠心力により気体FSの層流(従属流FJを含む)と物品Cとを分離させることができる。そのため、下流に設けられた製袋包装の充填位置に送風を行わないため、物品Cの確実な製袋包装を実現することができる。
【0096】
また、気体FSの層流によって生じる従属流FJは、従属流ガイド426により、外周側方に確実に流すことができる。さらに、筒部材430の下方の口径が小さくなるよう設計されているため、下方へ行くほど気体FSの層流が速くなり、物品群の落下速度を加速することができる。また、筒部材430の口径が略均一の場合であれば、落下物品Cが側壁に接触することを、より確実に防止できるため、落下速度の低下を防止することができる。
【0097】
物品加速装置400において、吸引量は送風量以上であるので、等しい場合には気体FSの層流が下方の包装物へ流れることがない。さらに吸引量が多くなると気体FSの層流に伴う周りの空気である従属流FJも吸引することができるため、余分な空気の流れを下方の包装へ送ることを防止し、かつ従属流FJによる物品群の落下速度を速くすることができる。
【0098】
また、上流拡縮チューブ300において、上流拡縮チューブ300を形成する各湾曲板部材301,302,303,304が同期して拡縮移動するので、上流拡縮チューブ300内の物品Cを一塊にすることができる。その結果、物品群の一塊の落下時の上下距離を短くすることができる。また、上流拡縮チューブ300が矢印HRの方向に回転移動、矢印YUの方向に揺動移動および矢印VMの方向に直線移動の少なくとも一方を行うことができるので、物品群の一塊のかさ高さを低くすることができ、物品群の落下時の上下距離CL(図11参照)をより短くすることができる。
【0099】
また、上流拡縮チューブ300aにおいて、複数の上流拡縮チューブ391,上流拡縮チューブ392,上流拡縮チューブ393,上流拡縮チューブ394,上流拡縮チューブ395を備え、該上流拡縮チューブを受入場所(位置A)から排出場所(位置B)まで、移動させる間に、物品群の一塊のかさ高さを低くすることができ、物品群の落下時の上下距離CLをより短くすることができる。
【0100】
駆動源340
本実施の形態においては、物品Cが物品、物品群に相当し、フォーマ222、プルダウンベルト223、縦シール装置224、横シール装置225等が包装装置に相当し、上流拡縮チューブ300および物品加速装置400の各々または両方が物品移送装置に相当し、筒部材430が筒部材に相当し、第1筒部431と直筒部415とにより形成された環状間隙が送風口に相当し、第4筒部434と直筒部425とにより形成された環状間隙が吸引口に相当し、気体FSの層流が層流に相当し、第4筒部434が傾斜部に相当し、従属流FJが従属流に相当し、従属流ガイド426が従属流ガイドに相当し、上流拡縮チューブ300,300a,300bが物品貯留部に相当し、駆動源340が振動部に相当し、アイリスシャッタまたは/および底シャッタがシャッタに相当し、4枚の湾曲板部材301,302,303,304および3枚の湾曲板部材301b,302b,303bが物品貯留部の側壁に相当し、位置Aが受入場所に相当し、位置Bが排出場所に相当し、矢印HRの方向への移動が回転移動に相当し、矢印VMの方向への移動が直線移動に相当し、矢印R2の方向への移動が拡縮移動に相当する。
【0101】
さらに、本発明の好ましい実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の主旨と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0102】
C 物品
222 フォーマ
223 プルダウンベルト
224 縦シール装置
225 横シール装置
300,300a,300b 上流拡縮チューブ
400 物品加速装置
430 筒部材
431 第1筒部
415,425 直筒部
434 第4筒部
FS 気体
FJ 従属流
426 従属流ガイド
212 アイリスシャッタ
301,302,303,304 湾曲板部材
301b,302b,303b 湾曲板部材
A 受入位置
B 排出位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方から落下させた物品を下方に移送させ、下流に配置した包装装置に当該物品を充填させる物品移送装置であって、
下方向に延設された筒部材と、
前記筒部材の上部に設けられた物品貯留部と、
該物品貯留部の下方に設けられたシャッタと、を備え、
前記物品貯留部は、水平面内を連続移動することを特徴とする物品移送装置。
【請求項2】
前記物品貯留部を複数備え、
上方からの物品を受け入れる受入場所と前記貯留された物品を排出する排出場所とを有し、
前記受入場所から前記排出場所へ前記貯留部を移動する途上で前記物品貯留部の回転移動および直線移動の少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1に記載の物品移送装置。
【請求項3】
前記物品貯留部を振動させる振動部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の物品移送装置。
【請求項4】
前記物品貯留部の側壁は、筒状からなり、前記筒状の側壁は、下方に向かって口径が小さくなるように傾斜していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項5】
前記物品貯留部の側壁は、筒状からなり、前記筒状の側壁は、垂直であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項6】
前記物品貯留部の側壁は、複数個で形成され、各側壁により形成された断面は、各側壁が同期して拡縮移動することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の物品移送装置。
【請求項7】
前記筒部材上部に設けられ、該筒部材に沿った方向に送風させる送風口と、
前記送風口に対応した下方において前記送風口からの送風を吸引する吸引口と、をさらに備え、
前記送風口と前記吸引口とによって前記筒部材内部に層流を発生させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の物品移送装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−1276(P2012−1276A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266405(P2010−266405)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】