説明

物品移送装置

【解決手段】 物品移送装置1は、物品2を搬送する平行に配置された2本の第1、第2中間コンベヤ5A,5Bと、第1、第2中間コンベヤの間に配置された合流コンベヤ6と、第1、第2中間コンベヤ上の物品2を押圧して合流コンベヤ6上に移載する第1、第2移載手段7A,7Bとを備えている。
上記第1中間コンベヤを、上記合流コンベヤおよび第2中間コンベヤよりも搬送面が上方に位置するように設けて、上記第2中間コンベヤに設けた第2移載手段が上記合流コンベヤ上に物品を移載すると、上記第1中間コンベヤに設けた第1移載手段が第2移載手段によって合流コンベヤ上に移載された物品の上段に物品を移載するようになっている。
【効果】 合流コンベヤにおいて中間コンベヤより移送された物品を積層させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物品移送装置に関し、詳しくは平行に配置された第1、第2中間コンベヤ上の物品を第1、第2移載手段によって押圧して、中間コンベヤの間に設けた合流コンベヤ上に移載する物品移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を搬送する平行に配置された第1中間コンベヤおよび第2中間コンベヤと、これら第1、第2中間コンベヤの間に配置された合流コンベヤと、上記第1中間コンベヤ上の物品を押圧して合流コンベヤ上に移載する第1移載手段と、上記第2中間コンベヤ上の物品を押圧して合流コンベヤ上に移載する第2移載手段とを備えた物品移送装置が知られている。
このような物品移送装置は、例えば上記第1、第2中間コンベヤの上流に設けた物品処理手段による物品の処理能力が、合流コンベヤの下流に設けた物品処理手段による物品の処理能力より低い場合などに利用され、上記第1、第2中間コンベヤの上流に2台の物品処理装置を設けて、下流側の物品処理装置の処理能力に合わせるようになっている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3122384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記合流コンベヤの下流に複数の物品をケースに収容するケーサを設けた場合に、一つのケース内に複数種類の物品を複数段に積層した状態で収容することが行われている。
しかしながら、上記特許文献1の構成では、上記第1、第2中間コンベヤにそれぞれ異なる物品を処理する物品処理手段を接続したとしても、第1、第2中間コンベヤから送られた物品を合流コンベヤにおいて積層させることはできず、別途集積や積層を行うための装置が必要となっていた。
このような問題に鑑み、本発明は上記合流コンベヤにおいて第1、第2中間コンベヤより移送された物品を積層させることが可能な物品移送装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、請求項1の発明は、物品を搬送する平行に配置された第1中間コンベヤおよび第2中間コンベヤと、これら第1、第2中間コンベヤの間に配置された合流コンベヤと、上記第1中間コンベヤ上の物品を押圧して合流コンベヤ上に移載する第1移載手段と、上記第2中間コンベヤ上の物品を押圧して合流コンベヤ上に移載する第2移載手段とを備え、
上記第1中間コンベヤを、上記合流コンベヤおよび上記第2中間コンベヤよりも搬送面が上方に位置するように設け、
上記第2移載手段が上記合流コンベヤ上に物品を移載すると、上記第1移載手段が第2移載手段によって合流コンベヤ上に移載された物品の上に物品を移載することを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、上記第1中間コンベヤに設けた第1移載手段が第2移載手段によって合流コンベヤ上に移載された物品の上に物品を移載するため、合流コンベヤは物品を積層した状態で搬送することができ、また第1、第2中間コンベヤがそれぞれ異なる種類の物品を搬送する場合には、上記合流コンベヤに2種類の物品を積層した状態で移載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施例に係る物品移送装置にかかる平面図
【図2】上記物品移送装置の一部を示す正面図
【図3】供給コンベヤとアキュームコンベヤとについての正面図
【図4】アキュームコンベヤから中間コンベヤにかけての正面図
【図5】アキュームコンベヤから中間コンベヤにかけての平面図
【図6】第1移載手段についての正面図
【図7】第1移載手段についての側面図
【図8】第1、第2中間コンベヤおよび合流コンベヤについての側面図
【図9】第1中間コンベヤおよび第2中間コンベヤがそれぞれ物品を積層させた状態で合流コンベヤに移送する場合についての動作説明図
【図10】合流コンベヤにおいて第1中間コンベヤの物品を第2中間コンベヤの物品の上部に積層する場合についての動作説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示実施例について説明すると、図1は本実施例に係る物品移送装置1の平面図を示し、本実施例の物品2は図5に示すような棒2aの付いたアイスキャンディーを包装したものとなっている。
上記物品移送装置1の図示左方に隣接する上流側には、アイスキャンディーを袋詰めする図示しない2台の包装装置が設けられ、図示右方に隣接する下流側には、所定個数の物品2をケースに箱詰めする図示しないケーサが設けられている。そして物品移送装置1は、上記包装装置より供給される物品2を所定個数ずつに集積し、これを上記ケーサへと移送する装置となっている。
上記物品移送装置1は、上記包装装置からの物品2を搬送する2つの第1、第2供給コンベヤ3A,3Bと、該第1、第2供給コンベヤ3A,3Bより供給された物品2を所定個数に集積する2つの第1、第2集積移載手段4A,4Bと、該第1、第2集積移載手段4A,4Bが集積した物品2を搬送する平行に設けられた2つの第1、第2中間コンベヤ5A,5Bと、上記第1、第2中間コンベヤ5A,5Bの間に設けられた合流コンベヤ6と、上記第1、第2中間コンベヤ5A,5Bに沿って設けられるとともに該第1、第2中間コンベヤ5A,5B上の物品2を押圧して合流コンベヤ6上に移載する2つの第1、第2移載手段7A,7Bとを備えている。
そして、図2は上記第1供給コンベヤ3A、第1集積移載手段4A、第1中間コンベヤ5A、第1移載手段7Aの正面図を、図3は上記第1集積移載手段4Aにおける上記第1供給コンベヤ3A側の拡大図を、図4は上記第1集積移載手段4Aおよび上記第1中間コンベヤ5Aの上流側の拡大図を、図5は上記第1集積移載手段4Aおよび第1中間コンベヤ5Aの上流側の平面図を、図6は上記第1移載手段7Aの正面図を、図7は上記第1移載手段7Aの側面図を、図8は第1、第2中間コンベヤ5A,5Bおよび合流コンベヤ6の側面図をそれぞれ示している。
なお、上記第2供給コンベヤ3B、第2集積移載手段4B、第2中間コンベヤ5B、第2移載手段7Bについては、構成が同様であるため詳細な説明は省略する。
【0009】
上記第1供給コンベヤ3Aは、上記包装装置が包装した上記物品2の棒2aを搬送方向に対して直交する方向を向いた状態で搬送するようになっており、物品2はこの第1供給コンベヤ3Aから上記第1中間コンベヤ5Aにかけて直線的に搬送されるようになっている。
また上記第1、第2供給コンベヤ3A,3Bには、それぞれ物品2の棒2aが同じ方向に突出するように載置されるようになっており、上記合流コンベヤ6に移載された際に全ての物品2が同じ方向を向くようになっている。
【0010】
上記第1集積移載手段4Aは、上記第1供給コンベヤ3Aから供給された物品2を一つずつ押圧する押圧コンベヤ11と、該押圧コンベヤ11より物品2を受け取るとともに、該物品2を上下方向に循環搬送するアキュームコンベヤ12と、所定個数の物品2を収容可能な回転バケット13を備えるとともに、各回転バケット13を上記アキュームコンベヤ12から上記第1中間コンベヤ5Aまで移動させる回転集積手段14とから構成されている。
図3に示すように、押圧コンベヤ11は、略3角形に配置されたベルトコンベヤ15と、上記ベルトコンベヤ15の上方に設けられて上記物品2を載置する載置プレート16と、上記ベルトコンベヤ15に等間隔に設けられた可倒式押圧部材17と、該可倒式押圧部材17の移動に伴って該可倒式押圧部材17を起立状態と倒伏状態とに切り換える図示しないカム機構とから構成されている。
上記ベルトコンベヤ15は、その上部において上記可倒式押圧部材17を水平に移動させるように設けられ、上記載置プレート16はこのベルトコンベヤ15よりも上方に離隔した位置に設けられている。
また上記載置プレート16は、上記第1供給コンベヤ3Aの搬送面よりも下方に設けられており、第1供給コンベヤ3Aによって搬送された物品2は、該第1供給コンベヤ3Aと押圧コンベヤ11の間に設けられたスロープ18を介してこの載置プレート16上に落下するようになっている。
【0011】
上記可倒式押圧部材17は、上記ベルトコンベヤに等間隔に固定されたステー19に対して揺動可能に設けられており、該ステー19と可倒式押圧部材17との間に設けた図示しないばねによって、常時起立状態となるように付勢されている。
上記カム機構は、上記可倒式押圧部材17に設けた図示しないカムフォロアと、ベルトに沿って設けた図示しないカムとから構成されており、カムの位置に応じて可倒式押圧部材17が起立状態または倒伏状態となるようになっている。
具体的には、上記第1供給コンベヤ3Aに隣接する位置から上記アキュームコンベヤ12に隣接する位置にかけて、カム機構は可倒式押圧部材17を起立状態に維持するようになっており、その際可倒式押圧部材17の先端は上記載置プレート16よりも上方に突出して、物品2を後方から押圧するようになっている。
そして可倒式押圧部材17がアキュームコンベヤ12に隣接した位置に達すると、上記カム機構がばねの付勢力に抗して可倒式押圧部材17を倒伏状態とし、可倒式押圧部材17の先端が上記アキュームコンベヤ12に干渉しないようにしている。
【0012】
図2に示すように、上記アキュームコンベヤ12は、昇降可能に設けられたフレーム21と、該フレーム21の外周を囲繞するように張設された2本のベルト22と、該2本のベルト22を個別に駆動する2つのプーリー23A,23Bと、上記ベルト22に所定間隔に設けられてそれぞれ物品2を収容する収容手段24と、上記収容手段24に収容された物品2を上記回転集積手段14へと排出する受け渡しプッシャ25とから構成されている。
上記フレーム21は上下方向に長く形成されており、その上端および下端に上記ベルト22を張設するためのスプロケット21aがそれぞれ2組ずつ設けられている。そして上記ベルト22はこの上記4つのスプロケット22によって上下に長い長方形に張設されるようになっている。
また、上記フレーム21は図示しないスライドレール等によって上下に昇降するようになっており、図2の実線で示す上昇端と、破線で示す下降端との間で昇降可能となっている。
上記2本のベルト22は平行に設けられており、上記プーリー21A,23Bはそれぞれアキュームコンベヤ12の本体部に固定された図示しないモータによって駆動され、一方のベルト22を駆動するプーリー23Aは上記押圧コンベヤ11側に設けられている、他方のベルト22を駆動するプーリー23Bは上記回転集積手段14側に設けられている。
【0013】
図5に示すように、上記2本のベルト22は各収容手段24にそれぞれ固定されており、収容手段24は上記プーリー23A,23Bによって上記フレーム21の外周を上下方向に循環搬送されることで、上記押圧コンベヤ11に隣接した供給位置と、上記回転集積手段14に隣接した受け渡し位置とに間欠的に停止されるようになっている。
上記押圧コンベヤ11のプーリー23Aは、各収容手段24を上記押圧コンベヤ11と同期するように移動させ、押圧コンベヤ11から各収容手段24に物品2が収容されると、収容手段24をひとつ分だけ上昇させて新たな収容手段24を供給位置に位置させるようになっている。
一方、上記回転集積手段14側のプーリー23Bは、各収容手段24を上記回転集積手段14と同期するように移動させ、上記受け渡しプッシャ25が各収容手段24に収容された物品2を回転集積手段14に受け渡すと、収容手段24をひとつ分またはふたつ分だけ下降させて2つの新たな収容手段24を受け渡し位置に位置させる。
このようにしてプーリー23A,23Bが収容手段24を移動させることにより、上記ベルト22における上記供給位置から受け渡し位置までの間に位置する収容手段24の数が増減することから、当該位置の間のベルト22の長さが変化して上記フレーム21を昇降させて、物品2の供給量と受け渡し量とを調整するようになっている。
つまり、上記押圧コンベヤ11からの物品2の供給量が上記回転集積手段14への受け渡し量よりも多い場合、供給位置から受け渡し位置までの間に位置する収容手段24の数が多くなるため、上記フレーム21が上昇することとなる。
逆に、上記押圧コンベヤ11からの物品2の供給量が上記回転集積手段14への受け渡し量よりも少ない場合、供給位置から受け渡し位置までの間に位置する収容手段24の数が少なくなるため、上記フレーム21が下降することとなる。
【0014】
各収容手段24は、図3に示すように、供給位置から図示左方に向けて突出するとともにその上面に上記物品2を載置可能な載置部材26と、該載置部材26に対して開閉可能に設けられた開閉部材27と、上記開閉部材27を閉鎖方向に付勢するばね28と、上記開閉部材27に設けられた図示しないカムフォロアとから構成され、図5に示すように物品2のアイス部分を挟持するようになっている。
上記開閉部材27の先端には載置部材26に向けて凸部27aが形成されており、開閉部材27が閉鎖されている状態において、物品2がこの凸部27aに当接することにより外側に脱落してしまうのを防止するようになっている。
そして上記収容手段24が上記供給位置に位置すると、該供給位置に設けられたカムに上記開閉部材に設けたカムフォロアが係合するようになっており、上記ばね28の付勢力に抗して上記開閉部材27が開き、上記押圧コンベヤ11によって押圧された物品2が収容されるようになっている。
一方、上記収容手段24が上記受け渡し位置に位置すると、上記ばね28の付勢力によって開閉部材27は閉鎖状態を維持しようとするが、受け渡しプッシャ25が物品2を押圧することで上記開閉部材27を開き、該物品2を上記回転集積手段14へと受け渡すようになっている。
なお上記収容手段24は、ベルト22によって搬送されて上記供給位置から受け渡し位置に移動すると、上記載置部材26と開閉部材27とが上下逆転するため、その際には上記開閉部材27に上記物品2が載置されるようになっている。
【0015】
上記受け渡しプッシャ25は、図3に示すように上記受け渡し位置の高さに設けられており、モータ29およびスライドレール30によって水平方向に進退動可能に設けられている。
図5に示すように、受け渡しプッシャ25の先端は通常、ベルト22と物品2との間に上記収容手段24と干渉しないように停止しており、上記収容手段24が上記受け渡し位置に停止すると、受け渡しプッシャ25が上記収容手段24に収容された物品2を上記回転集積手段14へと押圧して排出するようになっている。
また上記受け渡しプッシャ25は交換可能となっており、図3では上記受け渡し位置に上下に整列した2つの収容手段24から上下2段の物品2を排出させるようになっているが、後述するように上記回転バケット13に対してそれぞれ物品2を1段だけ受け渡すことも可能となっている。
その際、第1集積移載手段4Aの受け渡しプッシャ25は、受け渡し位置に位置している上方の収容手段24から物品2を排出させ、第2集積移載手段4Bの受け渡しプッシャ25は、下方の収容手段24から物品2を排出させるようになっている。
【0016】
回転集積手段14は、モータ31によって回転するとともに上記回転バケット13を保持する回転ホイール32と、上記アキュームコンベヤ12より供給される物品2の傾きを防止する迎えガイド33と、回転バケット13から上記中間コンベヤに物品2を排出するための排出プッシャ34と、排出プッシャ34に押圧される物品2の傾きを防止する排出ガイド35とから構成されている。
図5に示すように、上記モータ31の回転軸は搬送方向に直交するように設けられており、回転ホイール32を回転させることで上記回転バケット13を上記第1アキュームコンベヤ12の受け渡し位置に隣接した位置から、上記第1中間コンベヤ5Aに隣接した位置まで循環搬送するようになっている。
上記回転バケット13は、図3、図4に示すように、それぞれ5個の物品2を1列に収容するポケット13aを2つ備えており、上記アキュームコンベヤ12の受け渡し位置に隣接した位置と、上記第1中間コンベヤ5Aに隣接した位置とでは、上記ポケット13aは上下に2段整列するとともに、該ポケット13aに収容された物品2が水平方向に整列するようになっている。
上記ポケット13aの部分は軟質のウレタン等によって製造され、上記アキュームコンベヤ12の受け渡しプッシャ25が物品2を押圧すると、上記物品2がポケット13aを変形させながら圧入され、ポケット13aの内部で移動しないように保持されるようになっている。
また、図5に示すように、上記回転バケット13には上記迎えガイド33や排出プッシャ34の移動を許容する複数のスリット13bが物品2の圧入される方向に形成されている。
【0017】
上記迎えガイド33は、図5に示すように上記回転ホイール32を挟んで反対側に設けられたスライドレール36に沿って移動可能に設けられており、上記回転バケット13のスリット13bに沿って進退動するようになっている。
上記回転ホイール32が回転する間、迎えガイド33は上記回転バケット13の回転軌跡の内側に位置するようになっており、一方上記物品2が回転バケット13のポケット13aに供給される際には、上記回転バケット13のスリット13bに沿ってアキュームコンベヤ12側に移動し、その後上記受け渡しプッシャ25が押圧する物品2がポケット13aの内部で傾かないよう、物品2の前方に当接した状態で後退するようになっている。
【0018】
上記排出プッシャ34および排出ガイド35は、回転ホイール32を挟んで反対側に設けられたスライドレール37に沿って移動する保持部材38に設けられており、このうち上記排出プッシャ34は回転バケット13のスリット13bに沿って進退動し、回転バケット13のポケット13aに収容された物品2を進行方向の後方から押圧するようになっている。
上記回転ホイール32が回転する間、排出プッシャ34は上記回転バケット13の回転軌跡の内側に位置するようになっており、一方上記物品2を回転バケット13のポケット13aから上記第1中間コンベヤ5Aに排出する際には、上記回転バケット13のスリット13bに沿って第1中間コンベヤ5A側に移動することにより、物品2を後方から押圧するようになっている。
特に、上記回転バケット13の上下2段のポケット13aに物品2が収容されている際には、上記排出プッシャ34は上下2段の物品2を同時に後方から押圧するため、物品2は2段に積層された状態で排出されるようになっている。
上記排出ガイド35は、上記保持部材38に固定されたモータ39によって揺動されるアーム40の先端に設けられており、該モータ39およびアーム40は上記回転バケット13に干渉しないよう、回転ホイール32の反対側に設けられている。
そして排出ガイド35は、上記回転バケット13のポケット13aより物品2を排出する際には、上記アーム40がモータ39によって揺動することで閉鎖状態となり、上記排出プッシャ34が押圧する物品2の前方に当接して物品2の傾きを防止するようになっている。
一方、上記回転ホイール32が回転する間、排出ガイド35は開放状態となって、上記回転バケット13と干渉しないようにその回転軌跡の外側に位置するようになっている。
【0019】
第1中間コンベヤ5Aは、図示しないモータによって駆動されるベルトコンベヤ41と、該ベルトコンベヤ41に等間隔に設けられた複数のフィンガー42と、上記回転バケット13より排出される物品をベルトコンベヤ41の搬送面まで移載させる渡し板43とを備えている。
また第1、第2中間コンベヤ5A,5Bのうち、第1中間コンベヤ5Aは図8に示す昇降手段44によって昇降可能に設けられている。
搬送方向に隣接するフィンガー42の間には、上記回転バケット13より排出された物品2を載置するための収容空間が形成され、本実施例では5個の物品2が整列した長さと略同じ間隔となっている。
また上記フィンガー42には、上記回転集積手段14における上記排出ガイド35および渡し板43と干渉しないように複数のスリット42aが形成されている。
上記渡し板43は、上記回転バケット13の先端部から、ベルトコンベヤ41の搬送面の間に設けられており、回転バケット13より排出される物品2をベルトコンベヤ41上に移載する際に、該渡し板43上を物品2が移動するようになっている。
また渡し板43には、上記フィンガー42に干渉しないよう、複数のスリット43aが形成されている。
【0020】
上記昇降手段44は油圧シリンダによって構成され、上記ベルトコンベヤ41の搬送面を、上記合流コンベヤ6の搬送面よりも高い上昇位置と、上記合流コンベヤ6の搬送面と一致する下降位置との間で昇降させるようになっている。
また上記昇降手段44は上記ベルトコンベヤ41とともに上記渡し板43も昇降させるようになっており、上昇位置では該渡し板43の搬送面が上記回転バケット13における上段のポケット13aの高さに位置するようになっており、下降位置では下段のポケット13aの高さに位置するようになっている。
【0021】
上記合流コンベヤ6は図示しないモータによって駆動されるベルトコンベヤ45と、該ベルトコンベヤ45に一定の間隔で設けられた複数のフィンガー46とによって構成されている。
搬送方向に隣接するフィンガー46の間には、上記第1、第2中間コンベヤ5A,5Bのフィンガー42と同様、物品を収容するための収容空間が形成され、該収容空間の間隔は第1、第2中間コンベヤ5A,5Bの収容空間と同じ間隔となっている。
そして、上記合流コンベヤ6は上記第1、第2中間コンベヤ5A,5Bと同期運転されるようになっており、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bのフィンガー42と、合流コンベヤ6のフィンガー46とが搬送方向に対して直交する方向に一直線に整列した状態で移動し、このため第1、第2中間コンベヤ5A,5Bおよび合流コンベヤ6の収容空間が搬送方向に対して直交する方向に整列するようになっている。
【0022】
上記第1移載手段7Aは、上記第1中間コンベヤ5A上の物品2を合流コンベヤ6上へと押圧する移載プッシャ51と、該移載プッシャ51を移動させる移動手段52と、上記移動手段52によって移動するとともに、上記第1中間コンベヤ5A上に載置された物品2を整列させるならし手段53とを備えている。
上記移載プッシャ51は、上記第1中間コンベヤ5Aに設けられた2枚のフィンガー42の間を移動可能な長さを有しており、該移載プッシャ51は物品2の搬送方向に向けて2枚設けられている。
このような構成により、上記プッシャ51が移動手段52によって移動すると、第1中間コンベヤ5Aにおける2つの収容空間の物品2を同時に合流コンベヤ6の2つの収容空間へと移載することが可能となっている。
この移載プッシャ51は、後に詳述するように、ケーサにおいて収容する物品2の種類に応じて枚数や位置を異ならせることが可能となっており、具体的には図9および図10に示すように物品2の搬送方向に沿って2枚ないし4枚設けることが可能となっている。
【0023】
上記移動手段52は、物品2の搬送方向に設けられた第1移動機構54と、該第1移動機構54に沿って移動する保持部材55と、該保持部材55に固定されるとともに物品2の搬送方向に直交する方向に設けられた第2移動機構56と、上記第2移動機構56に沿って移動するとともに上下方向に設けられた第1スライドレール57と、該第1スライドレール57に沿って上記移載プッシャ51を昇降させる昇降機構58とから構成されている。
上記第1移動機構54は、図示しないモータと該モータによって駆動されるボールねじ54aとから構成されており、上記保持部材55に設けたナット55aを物品2の搬送方向に移動させて、上記保持部材55ごと移載プッシャ51を移動させるようになっている。
上記第2移動機構56は、上記保持部材55に固定されたモータ56aと、該モータ56aによって駆動されるボールねじ56bとから構成され、上記第1スライドレール57の下端部に設けたナット57aを物品2の搬送方向に直交する方向に移動させて、該第1スライドレール57ごと移載プッシャ51を移動させるようになっている。
【0024】
次に上記昇降機構58は、上記第1スライドレール57に沿って昇降可能に設けられるとともに上記移載プッシャ51の固定された移動部材59と、該移動部材59を物品2の搬送方向に直交する方向に移動させる第2スライドレール60と、上記保持部材55に設けられたモータ61と、該モータ61によって揺動するアーム62と、該アーム62の先端に設けられるとともに上記第2スライドレール60の下面に当接するカムフォロア63とから構成されている。
上記移動部材59は、第2移動機構56によって上記第1スライドレール57と一体的に物品2の搬送方向に直交する方向に移動し、その際移動部材59は上記第2スライドレール60に沿って移動するようになっている。
このとき、上記モータ61が上記アーム62を揺動させて上記カムフォロア63を昇降させると、上記第2スライドレール60と一体的に移動部材59が昇降するようになっている。
【0025】
そして上記構成を有する移動手段52によれば、上記移載プッシャ51は第1移動機構54により物品2の搬送方向に移動しながら、第2移動機構56よって物品2の搬送方向に直交する方向に移動することが可能となっており、これにより移載プッシャ51は第1中間コンベヤ5Aによって搬送される物品2に追従しながら搬送方向に移動しつつ、該物品2を搬送方向に直交する方向に押圧することが可能となっている。
そして押圧した物品2が第1中間コンベヤ5Aから合流コンベヤ6上に移載されると、移載プッシャ51は上記昇降機構58によって上記フィンガー42に干渉しない高さまで上昇され、その後上記第1、第2移動機構54,56によって、再び第1中間コンベヤ5Aにおける合流コンベヤ6とは反対側の位置に復帰するようになっている。
【0026】
上記ならし手段53は、上記移載プッシャ51に対して物品2の搬送方向上流側に設けられており、上記第2移動機構56の裏面側に固定されたステー64と、該ステー64の下面に固定されたエアシリンダ65と、該エアシリンダ65によって第1中間コンベヤ5Aの搬送方向に進退動するならし部材66とから構成されている。
上記ならし手段53は、上記第1移動機構54に沿って上記移載プッシャ51と間隔を保ちつつ第1中間コンベヤ5Aの搬送方向に沿って進退動し、また上記昇降機構58を構成する第1スライドレール57に沿って昇降するようになっている。
そして上記ならし部材66は、上記第1中間コンベヤ5Aを搬送される物品2の上方から当接するようになっており、その状態で上記エアシリンダ65により前後に移動されると、上記回転バケット13より第1中間コンベヤ5Aに供給された際に乱れた物品2の整列状態が整えられるようになっている。
【0027】
以下、上記構成を有する物品移送装置1の動作について説明する。
最初に、物品2を上記第1供給コンベヤ3Aから上記第1中間コンベヤ5Aまで搬送する際の動作について説明し、第2供給コンベヤ3Bから上記第2中間コンベヤ5Bまで搬送する際の動作については省略する。
図2に示すように、上記第1供給コンベヤ3Aは物品2を所定の間隔で搬送しており、その下流端から物品2はスロープ18を介して上記第1集積移載手段4Aを構成する押圧コンベヤ11に落下する。
このようにして物品2が押圧コンベヤ11の載置プレート16上に落下すると、図3に示すように上記ベルトコンベヤ15に設けた可倒式押圧部材17が載置プレート16の下方から突出して、物品2をひとつずつ後方から押圧する。
上記アキュームコンベヤ12は上記収容手段24を上記押圧コンベヤ11に隣接した供給位置に停止させており、具体的には上記載置プレート16の高さに上記収容手段24の載置部材26が位置するようになっている。
上記収容手段24は、上記供給位置において上記開閉部材27に設けたカムフォロアがカムに係合することで開放状態となるため、この状態で上記可倒式押圧部材17が物品2を押圧することで、物品2が載置部材26と開閉部材27との間に収容されるようになっている。
物品2が収容されると、上記プーリー23Aがベルト22を駆動して収容手段24を上方に移動させ、これにより上記カムフォロアがカムから離脱して、上記開閉部材27はばね28の付勢力によって物品2を脱落しないように保持する。
その後、上記プーリー23Aは収容手段24をひとつずつ間欠的に移動させて新たな収容手段24を上記供給位置に移動させ、各収容手段24にそれぞれひとつの物品2を収容させる。
【0028】
上記受け渡し位置では、上記収容手段24は上下に2つ整列した状態で停止するようになっており、一方上記回転集積手段14は上記回転バケット13を受け渡し位置に隣接した位置に停止させている。
これにより、上記回転バケット13における上下複数段のポケット13aの開口部は、上記受け渡し位置で上下に整列した各収容手段24の高さ位置に一致することとなる。
すると、上記受け渡しプッシャ25が2つの収容手段24に収容された物品2を後方から押圧し、これにより上下2つの収容手段34から2つの物品2が同時に回転バケット13における上下2段のポケット13aに受け渡されることとなる。
一方、回転集積手段14の迎えガイド33は、回転バケット13のスリット13bに沿って物品2の移動方向の前方に当接する位置まで移動しており、その後物品2が受け渡しプッシャ25によって押圧されると、これに同期して前方に移動し、受け渡しプッシャ25と迎えガイド33との間で物品2が傾くのを防止する。
このようにして上下2段の物品2が収容手段24から回転バケット13に受け渡されると、上記回転バケット13は停止した状態を維持する一方、上記プーリー23Bがベルト22を駆動して収容手段24を間欠的に2つ分移動させ、新たな物品2を上記受け渡し位置に位置させる。
そして上記受け渡しプッシャ25が作動して、再び上下2段の物品2を回転バケット13に受け渡す動作を行い、上下2段のポケット13aにそれぞれ3個ずつ物品2を収容させる。
続いて、上記プーリー23Bはベルト22を駆動して収容手段24を間欠的にひとつ分移動させ、上段のポケット13aの位置に物品2を収容した収容手段24が位置すると、上記受け渡しプッシャ25がこの収容手段24の物品2を回転バケット13の上段のポケット13aに受け渡し、これを2回繰り返す。
その結果、上記回転バケット13のポケット13aには、下段に3個、上段に5個の物品2が収容されることとなる。
【0029】
そして、上記押圧コンベヤ11、アキュームコンベヤ12、回転集積手段14は同期運転され、上記押圧コンベヤ11からアキュームコンベヤ12の収容手段24に物品2を収容する動作と、上記受け渡しプッシャ25が収容手段24から物品2を回転バケット13に受け渡す動作とが同時に行われるようになっている。
このとき、上記プーリー23A、23Bは個別に上記ベルト22を駆動するため、物品2の供給量と受け渡し量とのバランスが取れない場合であっても、供給位置から受け渡し位置の間に位置する収容手段24の数が変動するのに応じて上記フレーム21が昇降するため、上記押圧コンベヤ11や回転集積手段14の動作が妨げられないようになっている。
【0030】
このようにして回転バケット13に所定個数の物品2が収容されると、上記回転ホイール32が回転バケット13を回転させ、回転バケット13はアキュームコンベヤ11に隣接した位置から上記第1中間コンベヤ5Aに隣接した位置に搬送される。
その際、回転バケット13は回転により上下が反転されるため、下段のポケット13aに5個の物品2が収容され、上段のポケット13aに3個の物品2が収容されることとなる。
この状態で、上記排出プッシャ34が回転バケット13内の物品2を押圧し、閉鎖状態となった上記排出ガイド35が物品2の前方に当接した状態で移動する。
その結果、回転バケット13に形成された2段のポケット13aに受け渡された物品2は、該回転バケット13から2段に積層された状態で排出されることとなり、該物品2は上記渡し板43を介して第1中間コンベヤ5A上に移載される。
このとき、排出プッシャ34の位置と第1中間コンベヤ5Aのフィンガー42の位置とは同期しており、下段に位置する5個の物品2が隣接する2つのフィンガー42の間に供給されるようになっている。
そして上記排出プッシャ34と排出ガイド35とが物品2を第1中間コンベヤ5Aまで移動させると、上記排出ガイド35が開放状態となるとともに、上記排出プッシャ34は回転バケット13の回転軌跡の内側まで退避し、上記排出ガイド35は回転軌跡の外側に退避する。
【0031】
このようにして2段に積層された物品2が第1中間コンベヤ5A上を搬送されると、第1移載手段7Aにおける上記ならし手段53が上記移動手段52によって物品2に追従しながら移動し、物品2を上方から押圧してその整列状態を整えるようになっている。
さらに、物品2が上記移載プッシャ51の位置まで搬送されると、移載プッシャ51は上記移動手段52によって物品2に追従しながら搬送方向に移動しつつ、搬送方向に直交する方向に移動して第1中間コンベヤ5A上の物品2を2段に積層された状態を維持したまま合流コンベヤ6上へと移載する。
このとき、第1中間コンベヤ5Aと上記合流コンベヤ6とは同期運転されており、これらに設けたフィンガー42、46の位置が一致していることから、フィンガー42の間に位置する物品2は2段に積層された状態を維持したまま、合流コンベヤ6のフィンガー46の間に移載されることとなる。
一方、第2中間コンベヤ5Bも上記合流コンベヤ6と同期運転されていることから、該第2中間コンベヤ5Bのフィンガー42の間に位置する物品2は、2段に積層された状態を維持したまま、合流コンベヤ6のフィンガー46の間に移動されることとなる。
【0032】
次に図9、図10を用いて、上記構成を有する物品移載装置1の第1実施例にかかる動作と、第2実施例にかかる動作とについて説明する。
なお、図9、図10において、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bが搬送する複数の物品2はまとめて長方形で表示するものとし、さらに第1中間コンベヤ5Aが搬送する物品2には丸印を、第2中間コンベヤ5Bが搬送する物品2には×印を付すものとする。
最初に第1実施例にかかる図9は、上述したように上記回転バケット13の2つのポケット13aにそれぞれ物品2が収容され、第1、第2中間コンベヤ5a,5bにはそれぞれ2段に積層された物品2が供給されている場合の動作を説明するものとなっている。
このとき、上記第1、第2集積移載手段4A,4Bにおけるアキュームコンベヤ12の受け渡しプッシャ25は、上記受け渡し位置に停止した上下2つの収容手段24に収容された2段の物品2を押圧して、回転バケット13に物品2を2段に積層した状態で収容するようになっている。
また、上記第1中間コンベヤ5Aは上記昇降手段44によって下降位置に下降しており、第1中間コンベヤ5Aの搬送面と第2中間コンベヤ5Bおよび合流コンベヤ6の搬送面とは同じ高さとなっている。
さらに図9に示すように、上記第1移載手段7Aの移載プッシャ51と、第2移載手段7Bの移載プッシャ51とは、それぞれ搬送方向に対して同じ位置に設けられている。
【0033】
このような構成において、上記第1、第2集積移載手段4A,4Bの回転集積手段14は、上記回転バケット13から第1、第2中間コンベヤ5A,5Bにおける隣接したフィンガー42による物品2の収容空間ひとつおきに物品2を移載する(図9(a))。
かつ、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bには、上記物品2が搬送方向に直交した方向に整列しないよう、交互に物品2が搬送されるようになっている。
この状態で第1、第2移載手段7A,7Bの移載プッシャ51がそれぞれ第1、第2中間コンベヤ5A,5Bの物品2を合流コンベヤ6に向けて押圧すると、合流コンベヤ6における各フィンガー46の間に形成された収容空間に連続して物品2が移載されることとなる。
その結果、合流コンベヤ6は2段に積層された物品2を連続して上記ケーサへと搬送することが可能であり、本実施例の物品移送装置1によれば、上記回転バケット13において物品2を2段に積層した状態で集積することができることから、上記合流コンベヤ6から上記ケーサへと2段に積層した状態で物品2を供給することができる。
なお、第1、第2移載手段7A、7Bの移載プッシャ51をそれぞれ2つ配置して、上記合流コンベヤ6において両側から物品2を挟持するようにしているので、移載時に物品2の姿勢が崩れるのを抑えることができる。
【0034】
次に、第2実施例にかかる図10について説明する。
上記第1実施例では、物品2を2段に集積した状態で第1、第2中間コンベヤ5A、5Bへ受け渡し、その状態を維持したまま合流コンベヤ6へ移載していたが、第2実施例では、物品2を1段に集積した状態で第1、第2中間コンベヤ5A、5Bへと受け渡し、合流コンベヤ6において物品2を2段に積層させるようになっている。
このような第2実施例は、例えば上記第1、第2供給コンベヤ3A,3Bがそれぞれ異なる種類の物品2、例えば味や色が異なるアイスキャンディーを搬送し、上記ケーサではこの味や色の異なるアイスキャンディーをひとつのケースに収容する場合に使用される。
そしてこの第2実施例において、第1集積移載手段4Aにおけるアキュームコンベヤ12の受け渡しプッシャ25は、2つ同時に押圧する形態から回転バケット13の下段に位置する物品2のみを押圧する形態の受け渡しプッシャ25へと交換され、第2集積移載手段4Bにおけるアキュームコンベヤ12の受け渡しプッシャ25は、2つ同時に押圧する形態から回転バケット13の上段に位置する物品2のみを押圧する形態の受け渡しプッシャ25へと交換される。
また、上記第1中間コンベヤ5Aは上記昇降手段44によって上昇しており、第1中間コンベヤ5Aの搬送面は第2中間コンベヤ5Bおよび合流コンベヤ6の搬送面よりも高い位置に位置し、上記渡し板43の搬送面は、上記回転バケット13における上段のポケット13aの高さに位置している。
さらに、図10に示すように、上記第1、第2移載手段7A、7Bは、搬送方向に整列した位置にそれぞれ4つの移載プッシャ51を備えている。
【0035】
このような構成とすることにより、上記第1集積移載手段4Aでは、回転バケット13の下段のポケット13aにのみ物品2が収容されるようになっており、該回転バケット13が回転して第1中間コンベヤ5Aに隣接した位置に位置すると、物品2は回転バケット13の上段側に位置し、昇降手段44によって上昇している渡し板43を介して第1中間コンベヤ5A上に移載される。
一方上記第2集積移載手段4Bでは、回転バケット13の上段のポケット13aにのみ物品2が収容されるようになっており、該回転バケット13が回転して第2中間コンベヤ5Bに隣接した位置に位置すると、物品2は回転バケット13の下段側に位置することととなり、そのまま第2中間コンベヤ5B上に移載される。
つまり、この図10に示す動作においては、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bのいずれにおいても、物品2は2段に積層されておらず、1段だけで搬送されるようになっている。
【0036】
次に、第1、第2集積移載手段4A,4Bは、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bに対して、それぞれ隣接するフィンガー42の間に連続して物品2を移載するようになっている。
本実施例においては、上記第2中間コンベヤ5Bに対して先に物品2が移載されるようになっており、具体的には上記第1中間コンベヤ5Aよりも2つの収容空間分だけ先に物品2が移載されるようになっている。
このため、第2中間コンベヤ5Bによって搬送された物品が上記第2移載手段7Bにおける4枚の移載プッシャ51のうち上流側に位置する2枚の移載プッシャ51の位置に差し掛かると、上記合流コンベヤ6には最初に第2中間コンベヤ5B上の物品2だけが移載されることとなる(図10(a))。
その後、移載プッシャ51が合流コンベヤ6の反対側へと退避し、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bによって搬送される下流端の物品2に隣接した位置へと復帰する(図10(b))。
そして、上記第1、第2移載手段7A,7Bの移載プッシャ51が再度搬送方向に沿って移動しながら合流コンベヤ6に向けて移動すると、第1移載手段7Aの移載プッシャ51が物品2を合流コンベヤ6に向けて押圧する。
ここで、上記第1中間コンベヤ5Aは、上記昇降手段44によって上昇位置に位置していることから、第1移載手段7Aの移載プッシャ51が押圧した物品2は、直前に第2移載手段7Bが合流コンベヤ6上に移載した物品2の上段に移載されることとなる(図10(c))。
【0037】
これにより、上記合流コンベヤ6においては、第2中間コンベヤ5Bから移載された物品2の上段に、種類の異なる第1中間コンベヤ5Aから移載された物品2が積層されることとなる。
なお、この物品2が積層される位置の上流では、上述したように第2移載手段7Bによって第2中間コンベヤ5B上の物品2が合流コンベヤ6上に移載されている。
このように、本実施例によれば、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bによって搬送された物品2を合流コンベヤ6において積層させることができ、第1、第2中間コンベヤ5A,5Bが異なる種類の物品2を搬送した場合においても、これを合流コンベヤ6において積層させることができる。したがって、ケーサにおいて異なる種類の物品2をケースに収容することができる。
【0038】
このように、上記構成を有する物品移送装置1によれば、上記第1、第2集積移載手段4A,4Bにおいて物品2を予め積層させた状態で合流コンベヤ6へと移載することも、上記合流コンベヤ6において第2中間コンベヤ5Bから移載された物品2の上段に第1中間コンベヤ5Aから移載された物品2を積層させることも可能であり、多彩な物品2の集積が可能となっている。
【符号の説明】
【0039】
1 物品移載装置 2 物品
3A,3B 第1、第2供給コンベヤ 4A,4B 第1、第2集積移載手段
5A,5B 第1、第2中間コンベヤ 6 合流コンベヤ
7 第1、第2移載手段 12 アキュームコンベヤ
13 回転バケット 13a ポケット
14 回転集積手段 24 収容手段
44 昇降手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送する平行に配置された第1中間コンベヤおよび第2中間コンベヤと、これら第1、第2中間コンベヤの間に配置された合流コンベヤと、上記第1中間コンベヤ上の物品を押圧して合流コンベヤ上に移載する第1移載手段と、上記第2中間コンベヤ上の物品を押圧して合流コンベヤ上に移載する第2移載手段とを備え、
上記第1中間コンベヤを、上記合流コンベヤおよび上記第2中間コンベヤよりも搬送面が上方に位置するように設け、
上記第2移載手段が上記合流コンベヤ上に物品を移載すると、上記第1移載手段が第2移載手段によって合流コンベヤ上に移載された物品の上に物品を移載することを特徴とする物品移送装置。
【請求項2】
上記第1、第2中間コンベヤおよび上記合流コンベヤは、それぞれ物品を収容する収容空間を搬送方向に沿って複数備えるとともに、該第1、第2中間コンベヤおよび合流コンベヤはこれらの収容空間を整列させた状態で同期して移動させることを特徴とする請求項1に記載の物品移送装置。
【請求項3】
上記第1中間コンベヤと、上記合流コンベヤとを相対的に昇降させる昇降手段を設け、
上記昇降手段が上記第1中間コンベヤを合流コンベヤよりも上方に位置させた際には、
上記第1移載手段は上記合流コンベヤ上を搬送される上記第2移載手段によって移載された物品の上段に物品を移載し、
上記昇降手段が上記第1中間コンベヤを合流コンベヤと同じ高さに位置させた際には、
上記第2移載手段は、物品を上記合流コンベヤの収容空間へひとつおきに移載するとともに、上記第1移載手段は、物品を上記第2移載手段が移載しない収容空間へ移載することを特徴とする請求項2に記載の物品移送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−96860(P2012−96860A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244083(P2010−244083)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】