説明

物品積載回動枠の操作装置

【課題】 簡単な操作で安全、確実かつ短時間に物品の主体側への移載や位置変え作業等を行う物品積載回動枠の操作装置を提供する。
【解決手段】 回動枠は、主体の高位置に一端側を枢支され物品を積載した状態で他端側が少なくとも水平状態と鉛直状態との間を変位可能に回動する。回動枠の水平‐鉛直回動を支持する支持機構が設けられる。手動操作装置により、地上からの手動操作で直接に支持機構を駆動して回動枠を水平‐鉛直回動させる。地上側からの操作で、円滑、確実に物品の主体に対する位置変えを支持状態のままで行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主な装置や構造体に取り付けられる物品の回転変位を行わせ、目的に応じた作業を行いやすくする物品積載回動枠の操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば大型の装置や構造物の高位置(たとえば2m〜数mの高さ)で、それらの装置や構造物と協働して機能する物品やその他の物品、構造体等をそれらの装置や構造物への移載、位置変えを簡単に行えるようにしながら付設させたい場合がある。特に、それらの移載、位置変え等を簡単に行わせたい物品が重量物(例えば50kg以上の重量)で、しかも電子機器や精密機械等の高価品等の場合には地上からの高さにより、物品の破損の防止、作業者の人身事故発生のおそれ等を考慮して、大きな取り扱いや運搬上の慎重さや注意力が要求される。より具体的には、例えば半導体製造関連の機器は例えば地上高2メートル以上程度の大型品が中にはありそれらについては、さらにその上にそれらの装置を制御するための制御装置等が積載された状態で現場使用される場合がある。この場合、例えば主体としての塗布装置の本体ケース高さ2m、制御装置収容ケース高さを1mとすると、合計高さが3mとなり、これらをセット状態で搬送し納品する場合があり、この場合には塗布装置に対する制御装置の積載、取り外し作業は、例えば装置の周囲に脚立や足場を立てて、作業者数人が呼応しつつ重量品を分担して荷重支持しながら行っていた。さらに、これらの電子機器や精密機械等の本体主体に制御装置を付設した状態で、そのまま飛行機に積み込み、目的地でそれらの荷物を飛行機から降ろして移動させ、仕向地工場等で装置の使用可能状態に組み立て設置する場合、そのつど物品側を移載、位置変え等を行うこととなり、作業が極めて煩雑で、その作業中の労力、時間、事故の危険性、作業コストが大きな負担となるものであった。そして、従来、これらの作業を安全、迅速に行えるような低コストの装置の提案はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の、技術によれば、作業者の足場が基本的に不安定であり、物品の主体側への移載、位置変え作業時に作業者の落下人身事故、高価な制御装置の取り落とし事故が生じる懸念があるとともに、労力、作業時間がかかり、移載、位置変え作業効率が劣る問題があった。また、専用の移載、位置変え用の装置を製造すると、作業内容のわりには装置が高価となる難点があった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作で安全、確実かつ短時間に物品の主体側への移載や位置変え、あるいは付設状態の変位作業を行うことのできる物品積載回動枠の操作装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、簡単な構成で低コストの物品積載回動枠の操作装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は、主体1の高位置に一端側を枢支され(26)物品2を積載した状態で他端側が少なくとも水平状態と鉛直状態との間を変位可能に回動する回動枠12と、回動枠12の水平‐鉛直回動を支持する支持機構14と、地上からの手動操作で直接に支持機構14を駆動して回動枠12を水平‐鉛直回動させる手動操作装置16と、を備えた物品積載回動枠の操作装置10から構成される。回動枠の回動範囲は水平から垂直の90度の範囲ばかりでなく、360度以内の任意の角度への回動を行わせるものとするとよい。
【0006】
その際、支持機構14は、回動枠12と主体1との間に介設される複数のリンク杆36,37と作動杆38との組合せにより構成されたリンク操作装置40からなるようにしてもよい。
【0007】
また、リンク操作装置40は、それぞれの一端側を共通軸(51)で枢支連結されるとともに他端側を回動枠12側と主体1側とにそれぞれ枢支された第1、第2リンク杆36,37と、一端側が主体1側に枢支(53)されるとともに共通軸(51)に連係して第1、第2リンク杆のリンク角θを自在に変更する作動杆38と、を備えるとよい。
【0008】
また、作動杆38が共通軸(51)に対して相互に螺進退するねじ連結構造により接続されるとなおよい。作動杆の手元入力側の回転入力運動を直線運動に変換してリンク杆の共通軸部分を回動枠と主体壁との間隔の開閉を行わせるように変化させる。したがって、入力操作に労力がかからず、しかも回動枠の自由端側の下降、上昇移動を基本的に1人の作業者のみで行うことができる。
【0009】
また、手動操作装置16は、作動杆38に連結、離脱自在に連結される手元杆60と、作動杆に対する手元杆の接続角度のいかんに拘らず手元杆の軸回し力を作動杆に伝達して作動杆を軸回り方向に回転させる自在継手62と、を備えるようにするとよい。
【0010】
また、物品2を積載した状態で回動枠12の他端側が縦方向に変位した状態を係止ロック、解除自在に係止するロック装置66を設けると良い。
【0011】
また、物品2を積載した状態で回動枠12が水平状態となるときに、複数のリンク杆36,37が地上からの手動操作者側にリンク杆どうしの折れ角を向けるように180度方向から若干折曲状態で配置されるようにするとよい。
【0012】
また、作動杆38の主体1側に枢支される先端部分はねじ山がない直棒部58が形成されて主体1側との枢支状態を確保しつつ作動杆38の長手方向へのあそび移動が確保されており、回動枠12のロックと解除時に直棒部58によるあそび移動を介してロック装置66による係止ロック、解除動作が行われるようにするとよい。
【0013】
回動枠の自由端側が下降回動しロック位置に近づいたときに下降回動限位置で主体側から逆方向に付勢力を加えるように付勢ばねが設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。
【0014】
また、回動枠12は主体1側に取付固定される取付枠20と枢支されて予め組みつけられており、回動枠12と取付枠20との間に複数のリンク杆36,37が介設されて取付枠に対する開閉動作を行うようにするとよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の物品積載回動枠の操作装置によれば、主体の高位置に一端側を枢支され物品を積載した状態で他端側が少なくとも水平状態と鉛直状態との間を変位可能に回動する回動枠と、回動枠の水平‐鉛直回動を支持する支持機構と、地上からの手動操作で直接に支持機構を駆動して回動枠を水平‐鉛直回動させる手動操作装置と、を備えた構成であるから、例えば数メートルの高さ位置でも脚立等を用いることなく、地上からの操作で安全、確実に、かつ短時間に物品の主体に対する移載や位置変え、あるいは付設状態の変位作業を行うことが可能である。
【0016】
また、支持機構は、回動枠と主体との間に介設される複数のリンク杆と作動杆との組合せにより構成されたリンク操作装置からなる構成とすることにより、歯車連結等を用いることなく簡単な構造で安定した確実な回動枠の回動支持を実現することができる。また、装置メンテナンスが簡単で全体を軽量化でき、取り扱い性に優れた物品積載回動枠の操作装置を実現できる。
【0017】
また、リンク操作装置は、それぞれの一端側を共通軸で枢支連結されるとともに他端側を回動枠側と主体側とにそれぞれ枢支された第1、第2リンク杆と、一端側が主体側に枢支されるとともに共通軸に連係して第1、第2リンク杆のリンク角を自在に変更する作動杆と、を備えた構成とすることにより、簡単な構造で安定した確実な回動枠の回動支持を実現することができる。また、装置メンテナンスが簡単で全体を軽量化でき、取り扱い性に優れた物品積載回動枠の操作装置を実現できる。
【0018】
また、作動杆が共通軸に対して相互に螺進退するねじ連結構造により接続されていることにより、回転入力を直線運動に変換しながら、地上からの軽易な作業により例えば100kgあるいはそれ以上等の重量物について例えば水平状態と鉛直状態との回動変位を確実に行える。
【0019】
また、手動操作装置は、作動杆に連結、離脱自在に連結される手元杆と、作動杆に対する手元杆の接続角度のいかんに拘らず手元杆の軸回し力を作動杆に伝達して作動杆を軸回り方向に回転させる自在継手と、を備える構成とすることにより、回動枠と主体との間の角度を変化させながら手元杆からの回転入力を行うのを具体的に実現することができる。
【0020】
また、物品を積載した状態で回動枠の自由端側が回動して物品が縦方向に変位した状態で回動枠を係止ロック、解除自在に係止するロック装置が設けられている構成とすることにより、例えば主体と物品全体の高さを引くしてコンパクト化した状態で両者を仮固定した状態で、搬送したりでき、特に航空機輸送等の場合に便利である。輸送中に両者を固定状態にしているので、ガタツキ等により装置の破損や損傷を未然に防止できる。
【0021】
また、物品を積載した状態で回動枠が水平状態となるときに、複数のリンク杆が地上からの手動操作者側にリンク杆どうしの折れ角を向けるように180度方向から若干折曲状態で配置されるようにしているから、リンク杆どうしが180度、すなわち直線状に配置されるこで、作動杆の復帰回動時に抵抗となり、復帰回動操作が困難となるのを確実に防止して、復帰操作を迅速円滑に行わせることが可能である。
【0022】
また、作動杆の主体側に枢支される先端部分はねじ山がない直棒部が形成されて主体側との枢支状態を確保しつつ作動杆の長手方向へのあそび移動が確保されており、回動枠のロックと解除時に直棒部によるあそび移動を介してロック装置による係止ロック、解除動作が行われるようにした構成であるから、例えば回動枠の下降回動時に下降回動限位置を設定し、その状態から回動枠を主体側に強く押し付け動作をすることにより主体側と回動枠、すなわち物品側とを半固定状態にでき、輸送時等のガタツキ等を確実に防止できる。
【0023】
また、回動枠の自由端側が下降回動しロック位置に近づいたときに下降回動限位置で主体側から逆方向に付勢力を加えるように付勢ばねが設けられている構成とすることにより、回動枠の下降回動限位置を付勢ばね力による操作者側への反力の大きさの具合で分かるようにし、下降動作から、係止ロック動作へ円滑に移行して操作作業を遂行できる。
【0024】
また、回動枠は主体側に取付固定される取付枠と枢支されて予め組みつけられており、回動枠と取付枠との間に複数のリンク杆が介設されて取付枠に対する開閉動作を行うようにしているので、生産、販売管理上で一体的な管理ができて有利であると共に、使用上も、主体側に連結するための構成部材がないような場合にも、確実に装置を主体側に取り付けて使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。本実施形態において、例えば半導体製造関連装置の主装置を主体とし、その主体上面に移載、位置変え可能に制御装置としての物品を付設した場合について説明する。この場合、主装置及び物品は例えば直方体状のケースあるいは枠体により構成されており、主体に対して一部が枢支されて他端側が回動する支持枠体に物品が載置された状態で保持され、その状態で物品を担持した支持枠体が例えば水平状態から鉛直状態に変位し、物品の主体に対する取付位置を変位させるようにしている。
【0026】
図1ないし図8は、本発明の一実施形態に係る物品積載回動枠の操作装置10を示している。図1において、主装置としての主体1は、例えば高さが2メートル程度の直方体ケース枠に内蔵されており、例えば数百Kgの重量である。これに付設される例えば制御装置としての物品2は、例えば100Kg程度の重量を有しており、この重量物が図1上で、常時は破線示のように、主体1の真上に搭載した状態で使用される。そして、必要に応じて主体1を搬送、あるいは移動させる際に図1実線示から図8鎖線示のように回動変位させ、装置全体をコンパクト化できるようにしている。
【0027】
図1において、本実施形態の物品積載回動枠の操作装置10は、主体の高位置に一端側を枢支されて他端側(自由端側)を回動可能に設けられた回動枠12と、回動枠の回動を支持する支持機構14と、地上からの手動操作で直接に支持機構14を駆動して回動枠12を回動させる手動操作装置16と、を備えている。
【0028】
回動枠12は、主体1の設定された位置において、主体1側に固定的に取り付けられた枢支軸18により、少なくとも水平状態位置から鉛直状態位置に回動変位しうるように設けられており、その際にその上面側に物品2を離脱しないように載置させた状態で変位させ、これによって、主体1に対する物品2の相対付設位置を変化させることができる。本実施形態において、枢支軸18は、主体1の天壁の一端側に取り付けられており、回動枠12は、主体1の装置ケースの天壁と縦壁(側壁)との一端側隅部近傍に取付枠20を介して枢支されている。
【0029】
すなわち、図1,2において、取付枠20は、主体1の高位置の隅部近傍において、金属フレームからなる横長四角形枠21と、横長四角形枠21の一辺側長辺部の横杆21aから主体1側に延び、横杆に直角状に連結してその横杆の両端延長側が主体1の両端壁を挟持するように配設される挟持枠22と、横長四角形枠21の他辺側の横杆21bから主体1側に延びて横長四角形枠21と主体1の側壁との間隔を所要の間隔に設定する間隔保持杆23と、を含む。挟持枠22が主体1の両側壁を挟持した状態で主体1の他の縦壁側にボルト24により固定できるようになっており、取付枠20全体は、主体1に対して着脱可能に取り付け固定される。取付枠20の挟持枠22の一部には枢支軸18が横長四角形枠21の一辺(21a)両端側に対応する2箇所に外側に向けて突設されており、後述する回動枠12側のピン孔に挿嵌される。取付枠20は、本実施形態において、回動枠12と一体的に組みつけられている。機能的には、この取付枠20は、主体1側に回動枠12を枢支連結するための中継装置として機能する。回動枠と主体1側との枢支連結部分を主体1側に直接設ける場合には、この取付枠20は原理的には設けなくとも良い。
【0030】
図1において、回動枠12は、物品2をその上面に係止あるいは半固定的に載置させた状態で一端側を枢支させて片持ち支持状に取り付けたその自由端側を少なくとも水平状態位置から鉛直状態位置までの90度あるいはそれに近い範囲で回動変位するものであり、本実施形態において、枢支軸18を含む回動枢支部26を介して取付枠20に一端側を回動自在に接続されている。
【0031】
図2において、回動枠12は、取付枠20の横長四角形枠21の長辺部と同じ長さの一辺を有する金属製の略正方形枠体から構成されており、取付枠20の横長四角形枠21よりも大きな載置面積を確保しうるようになっている。回動枠12の主体1側寄りの1つの枠辺の両側位置にはその枠辺から直角状に主体1側に延びて(図1,3上、下方に突設)2個のブラケット27が回動枠12に連結固定されており、このブラケット27の先端側にピン孔28が穿孔されている。そして、このピン孔28に取付枠20の挟持枠22に設けられた枢支軸18が挿嵌し、これによって、回動枠12の一辺側が主体1の高位置に枢支されて他の片側の自由端側を回動自在に支持している。ピン孔28とこのピン孔28に挿嵌される枢支軸18とにより、取付枠20に対し回動枠12が片側枢支状態で他端(自由端)側を回動自在とさせる。ここに、枢支軸18とピン孔28とにより、回動枢支部26が構成される。回動枠12は、回動枢支部を介して水平状態となるときに主体1のケースの天壁と略面一となるように設定されている。図1ないし図3において、回動枠12には4個のローラ30が軸に支持されて転動自在に取り付けられているとともに、主体1のケースの天壁面にも図示しない同様のローラが取り付けられており、回動枠12上に水平状に載置された物品2は、図1の回動枠上の状態からローラ30や天壁側のローラに案内されて軽易な操作で主体1の天壁側、あるいは回動枠側相互に横移動しうるようになっている。図中、32は操作取っ手、33は物品2の受部であり、図8のように、回動枠を鉛直状態に倒した場合にその際の物品2の下端部を受ける。さらに、図中34は、回動枠12の自由端(回動端)寄り側に取り付けた支持フックであり、この支持フック34は、先端部を主体1側に向けた曲がりフック部35を有しており、主体1側から横移動させて受部33に物品の側壁が当たったときに、フック34が図示しない物品2のフック受けに挿入される。これによって、主体1の真上位置の載置状態から、横移動による外れ位置、さらにはその位置からの略90度回動による物品の倒し位置への変位操作を円滑に行えるようになっている。また、図2,3において、39は回動枠の正対両縦枠側に取付固定され回動枠12から外方に向けて先端部が突設したロックピンであり、後述するロック装置のロック作動装置にロック係合する。
【0032】
支持機構14は、回動枠12の水平ー鉛直回動をその静止位置から移動状態の全てにわたって支持する回動枠の支持駆動手段であり、本実施形態において、該支持機構14は、複数のリンク杆36、37と、作動杆38との組合せにより構成されたリンク操作装置40を含む。片持ち枢支の回動枠の支持機構としては、他に、ギア咬合、ラック・ピニオン、シリンダ機構等が考えられる。本実施形態のように、リンク杆と作動杆との組合せによらしめることにより、構造が簡単で低コストであり、しかも確実な操作による回動枠の回動操作を行わせることができる。
【0033】
図1,3,4において、リンク操作装置40は、複数のリンク連結されたリンク杆を操作してそれらが支持する回動枠12の自由端側を回動変位させる装置であり、本実施形態において、リンク操作装置40は、それぞれの一端側を共通軸で枢支連結されるとともに他端側を回動枠側と主体側とにそれぞれ枢支された第1、第2リンク杆36,37と、これらのリンク杆のリンク角を自在に調整変更する作動杆38と、を備えている。図2,3において、本実施形態のリンク操作装置40は、左右(倒した状態の回動枠に正対した状態における左右)のリンク支持部41,42と、これらのリンク支持部41,42に同時に連係する作動杆38と、を含む。左右のリンク支持部41,42は、それぞれ第1、第2リンク杆36,37を備えている。左右の第1リンク杆36、36は、他端が取付枠20の横長四角形枠21の縦辺側にピン及び孔からなる枢支部43においてそれぞれ枢支されており、一端側は長板状の連結枠50の両端に連結固定されている。すなわち、第1リンク杆36、36と連結枠50とは全体としてコ字枠状に一体化されており、したがって、コ字の開放側両先端部が枢支部43となって、その閉鎖側部分が枢支部43回りに回動自在に支持されている。
【0034】
左右の第2リンク杆37,37は、他端が回動枠12の縦辺側にピン及び孔からなる枢支部44においてそれぞれ枢支されており、一端側は第2リンク杆側の孔52に、第1リンク杆と連結した連結枠50の両端から突設された枢支ピン51を挿嵌させて枢着されている。これによって、第1、第2リンク杆36、37の一端側は連結枠50を介して間接的に枢支ピン51による共通軸で枢支連結され、両者の間に任意のリンク角θを形成するように、連続的に係合角度を変化させる。本実施形態において、第1、第2リンク杆は、回動枠12の水平状態から鉛直状態にわたる全ての回動範囲において、リンク角θ<180度のように、設定されている。
【0035】
作動杆38は、第1、第2リンク杆36,37に連係してリンク角θを変更するリンク角変更手段であり、本実施形態において、直棒状の作動杆38は、枢支ピン51を共通軸として第1、第2リンク杆36,37をリンク連結させる連結枠50を回動枠の回動枢支部26側に対して進退移動させることにより、リンク角θを変化させることで回動枠12を回動枢支部26回りに回動させる。すなわち、本実施形態において、作動杆の一端側は取付枠20の挟持枠22に自在枢支53されると共に、連結枠50に連係している。取付枠20自体は、主体1側に挟持枠22により固定的に取り付けられるものであり、この点から、作動杆38の一端側は主体側に枢支されているとしてもよい。図2において、作動杆38の一端側は挟持枠22に設けられた軸受ブラケット54、受軸55に連結して受軸55の軸回りに回動自在に支持されている。受軸55は軸受ブラケット54の軸孔に挿嵌されて回転自在に軸支されており、さらに受軸55の中孔を貫通し、先端に抜け止めストッパ56を取り付けて作動杆38が設けられている。作動杆38は、その長手方向軸回りに回転自在に受軸55に対して接続されている。作動杆38は、図2に示すように、回動枠を鉛直方向に倒した状態では正方形状の回動枠12の対向辺の中線を通るように設けられている。
【0036】
本実施形態において、作動杆38は共通軸に対して相互に螺進退するねじ連結構造により接続されている。すなわち、共通軸51を有する連結枠50には作動杆の長手方向に沿う方向に穿孔された通し孔が設けらており、この孔に直線状に貫通するように位置合わせされて内部に貫通孔の内壁にねじ溝を有するねじ筒57が同連結枠50の中間位置で固定されている。一方、本実施形態において、作動杆38は、周囲にほぼ全長にわたって連続してねじ山を形成した長いねじボルトからなり、この作動杆がねじ筒57のねじ孔を貫通螺合し、相互に螺進退自在に移動可能に設けられている。これによって、先端側を自在継手状に連結された作動杆38をその長手軸回りに回転させることによりその作動杆38に沿ってねじ筒57が直線的に移動することにより、例えば図3から、図4、図8のように、リンク杆のリンク角を変化させながら回動枠12を回動枢支部26回りに回動させる。すなわち、作動杆の先端側は主体1側に自在継手状枢支機構により、枢支されている。
【0037】
図2に示すように、作動杆38の一端側、すなわち、主体側に枢支された先端側の一部にはねじ山がない直棒部58が形成されている。そして、作動杆は、この直棒部58が受軸55の中孔を貫通している。したがって、この直棒部58部分の長さ範囲について、作動杆38はその長手方向への進退移動が可能となっている。これによって、作動杆38の主体側との枢支状態を確保しつつ作動杆の長手方向へのあそび移動が確保される。この作動杆の長手方向へのあそび移動により、例えば、リンク杆のリンク角θを0度とせず、少しのリンク角を残して回動枠を主体1の縦壁1a側に倒した状態を回動枠の倒し操作限界角として設定し、その後、さらに回動枠ごと主体1の縦壁1a側に押し付けて回動枠を縦壁1a寄り側に移動させることを可能とさせる。これによって、例えば後述する搬送時のガタツキを防止するような係止ロック操作を行えるようにしうる。
【0038】
図1,3に示すように、本実施形態において、物品2を積載した状態で回動枠12が水平状態となるときに、複数のリンク杆36,37のリンク角、すなわち折れ角θが180度より小さな角度となるように設定されている。例えば図示しないストッパ部により180度より小さな折れ角の状態でそれ以上に角度が広がらないように設定されている。これは、例えばリンク角を180度として、第1、第2リンク杆が略直線状態となるときに回動枠が水平状態となるように設定すれば、その状態からの回動枠の自由端側の下降回動復帰作動時にリンクが円滑に折れにくくなり、回動枠の倒し方向操作を簡単に行えなくするのを避けるためである。
【0039】
本実施形態において、手動操作装置16は、地上からの手動操作で直接に支持機構14を駆動して回動枠12を水平‐鉛直回動させる手動操作手段であり、例えば、複数のリンク杆に接続しうる長棒状の操作杆などが考えられる。例えば、上記の実施形態において、作動杆38を伸縮ロッドから構成し、必要に応じて伸長させて地上側の操作者が伸長端側を操作して支持機構を駆動させるようにしてもよい。
【0040】
本実施形態において、手動操作装置16は、作動杆38に連結、離脱自在に連結される手元杆60と、第2の自在継手62と、を含む。図1,3において、作動杆38には差込式継手部61を介して着脱自在に直棒状の手元杆60が連結可能となっており、差込連結した状態で例えば図示しないストッパピンにより、固定させる。作動杆38への手元杆60の連結により、作動杆38の全長長さを実質的に延長させ、地上側の操作者の手動操作により具体的に直接操作を行うことができる。本実施形態において、さらに、差込式継手部61のほかに、第2自在継手62が作動杆の共通軸との連係位置と手元側基部との中間に介設されている。第2自在継手は、作動杆38に対する手元杆60の接続角度のいかんに拘らず手元杆の軸回し力を作動杆に伝達して作動杆を軸回り方向に回転させることができる。特に、地上からの操作者が静止位置で手回し操作すると、作動杆の主体側枢支部53回りに回動し、その際に、作動杆と手元杆との接続角度も変化するので、これに追随して手元杆の手回し回転操作を円滑に行わせることができる。本実施形態では、手元杆の作動杆38との接続側寄りに差込受筒63を自在継手62を介して接続しており、必要時に差込式継手部61の差込受筒63に作動杆の基端側を差し込んで使用するようになっている。なお、図中、64は、手元杆60の基端側に取り付けられた手回しハンドルであり、その矢示回転方向に手動回転することにより、手元杆を介して作動杆38が軸周り回転し、作動杆とねじ筒57との螺合位置を直線的に変化させることにより、リンク角θを変化させて回動枠12の自由端側を回動操作させることができる。
【0041】
さらに、本実施形態において、物品を積載した状態で回動枠12の他端側が縦方向に変位した状態を係止ロックするロック装置66が設けられている。ロック装置66は、回動枠を略鉛直状態に変位させ、例えばこのまま装置全体を搬送等行う際に、ゆれや振動で主体1と物品とががたつきにより互いに衝突しないようにさせる物品の主体側への固定手段であり、物品を積載した回動枠12が、他端の自由端側を例えば図3上、矢示d方向に回動し図5のように、鉛直方向近くに達したときに、その縦方向に変位した状態を係止ロック、解除自在に係止させる。本実施形態において、ロック装置66は、回動枠側のロックピン39と、取付枠20の横長四角形枠21の縦辺両側に取り付けたロック作動装置67と、を含む。本実施形態において、ロック作動装置67は、公知のスナップロック式の作動装置であり、図7のように、本体69に開放、閉鎖の2つの位置を選択的にとるように付勢された、2つの爪部70,71を一体に有するスナップカム72と、スナップカム72の位置に対応してその開放作動準備位置に付勢される解除レバー73と、を備えている。そして、解除レバー73にはチェーンや紐等の索条74が吊支されており、その下端が地上からの作業者が届く位置まで垂下されている。本体69には、凹部75が設けられており、この凹部75に対し、2つの爪部70,71との二股部分が重なる位置と、逃げる位置とのいずれかの位置に選択的に位置するようにスナップカム72が付勢されている。回動枠のロックピン39が本体の凹部75に入出するように位置決め設置されることにより、手元杆60による回動枠の回動(倒し)限度位置で停止させ、さらにその位置から回動枠12を縦壁1a側に強く押し付けることにより、ロック装置によりロックされて、図8のような主体に倒した状態でしかもガタツキがない状態で固定させることができる。
【0042】
このとき、作動杆の長手方向へのあそび移動が確保されているので、回動枠12のロックと解除時に直棒部58によるあそび移動を介してロック装置による係止ロック、解除動作を行うことができる。また、図1,3,7において、取付枠20の横長四角形枠21には、回動枠12を主体1側すなわち、この取付枠20側に押し付けたときにその力に反発するように付勢力を生じさせる付勢ばね76が取り付けられている。この付勢ばね76は、回動枠12をロックするために取付枠側に強く押し付けてロックする際のロック操作を確実に行わせると共に、索条74を地面側に引いてロックを解除して回動枠12を起立回動させる場合にはその反発力で直ちに回動下限位置まで回動枠をあそび移動ぶんだけ移動させ、それ以降の手元杆等による手回しハンドル操作を楽に行えるようにする。すなわち、回動枠12と取付枠20との間に複数のリンク杆36,37を介設し、取付枠20に対する開閉動作を行うようにしているので、付加価値を向上させた製品として制作可能であり、また、製造、販売管理が楽であると共に、現地での取り付け作業も短時間にかつ簡単に行うことができる。
【0043】
次に、本実施形態の装置の作用について説明する。例えば、図1の主体1の装置の使用状態から制御装置等の物品2を縦にした状態でしかも主体1の縦壁に横付け状態で搬送し、搬送先で再び物品2を主体1の天壁上に移動設置する場合について、説明する。
【0044】
回動枠を主体1側に取り付けていない場合には、まず取付枠20を予めマーキング等により設定された主体の縦壁1aの隅部近傍位置にボルト固定する。着脱継手部としての差込式継手部61において、手元杆60を作動杆38に連結し、地上の作業者Mが手回しハンドル64を操作して手元杆を軸周りに回動させると作動杆38が共に軸回り回動し、リンク杆36,37間のリンク角θを変化させて回動枠の自由端側を回動させる。そして、リンク角を大きくするように手元杆を回動させて、回動枠12を水平状態にさせる。そして、図1の物品2を鎖線示から実線示状態に横移動し、物品2の側壁が受部33に当たり、回動枠の支持フック34を物品2側に挿嵌させて回動枠12上に物品2をフック係止状態で載置させる。物品2の横移動に際しては、下面側のローラの転動により軽易な操作で楽に移動可能である。主体1上に物品2が正しく配置されたら、取付枠20の挟持枠22を主体1から取り外し本操作装置全体を主体から離脱させて、それらが目的とする運転稼働あるいは使用が行われる。これらの主体1及び物品2を搬送、移動する場合には上記と逆の操作を行う。まず、本操作装置の取付枠を主体1の縦壁1aの隅部近傍位置にボルト固定し手元杆60、作動杆38を連結し、手元杆のハンドル64を軸周り回転させて回動枠12を主体1の隅部から横方向に張り出し突設させて水平状態に保持させる。その状態で物品2を横方向にスライド移動させ、回動枠上に移載し、ロック固定させる。その状態で、図1の実線示状態から手元杆60のハンドル64を地上の作業者が手回しハンドル64を逆回転操作して手元杆を軸周りに回動させると作動杆が回転枠の上昇時と反対方向に、軸回り回動し、リンク杆36,37間のリンク角θをより鋭角となるように変化させて回動枠の自由端側を下降方向(回動枢支部での反時計回り方向)に回動させる。このとき、作動杆38の長ねじ部と連結枠50に固定したねじ筒57とが螺合状態でねじ筒が作動杆に沿って直線状に移動し、さらに作動杆の先端側は取付枠を介して主体側に枢支53されているから、回動枠の自由端側の回動を軽い負荷でしかも確実に支持させた状態で、回動枠の上昇回動(回動枢支部での時計回り方向)並びに下降回動を行わせることができる。しかも、この操作自体は地上からの1人の作業者で実現し得る。ハンドル操作による下降回動限位置となる図5までくると、それ以上手回ししてもハンドルが重くなって回動しにくくなる。このとき、図5のように、主体1の縦壁1aと回動枠との間隔は例えば回動枠の下端側において大きくなるように設定され、さらにこの回動限位置で回動枠が取付枠側に設けた付勢ばね76に当たるように設定されている。この状態で作業者は回動枠12の操作取っ手32を把持して付勢ばね76の弾発力に抗して縦壁1a側に強く押し付けると、作動杆38先端部の直棒部58は自在枢支部53においてa方向に移動し、回動枠自由端側は縦壁1a側に移動する。このとき、図7に示すように、回動枠12のロックピン39がロック作動装置67の奥側の爪部71に当たってこれを押すと、スナップカム72は支軸68を介して反時計方向に回動し、このとき、本体の凹部75にロックピン39が嵌合するとともに、スナップカム72は図の実線示から鎖線示位置でバネ付勢されて係止ロック保持する。ここにおいて、図8の状態で、主体1側に物品2を確実に固定状態として装置全体高さを低くし、コンパクト化した状態で安全、確実に搬送、移動させることができる。
【0045】
移動先等で、再び物品2を主体1の真上位置に復帰移動させる場合には、索条74を作業者が下向きに引くと、解除レバー73がスナップカム72を開放側に動かすことによりロックが解除され、付勢ばね76の弾発力により、回動枠12はすぐに図5の回動限位置に変位する。この状態で、再び手元杆60を作動杆に連結して回動させ、リンク杆をそのリンク角を拡大するように作動させることにより、回動枠を図1、3の水平状態に復帰させることができる。これから、物品を単に横移動させるだけで簡単に主体1の真上位置に物品2を移載することができる。この回動枠の水平位置では、リンク杆のリンク角θ<180度の角度となっているので、この状態から回動枠の自由端側を下降回動させるときに、共通軸51部分においてねじ筒と作動杆のねじ部との螺進退の抵抗になることがなく、軽い操作で確実に可動回動させることができる。特に、回動枠の自由端側の下降回動時には、地上側での操作者の手元杆のハンドル操作についてはほとんど無負荷に近く、労力を要せずに短時間で下降動作を行わせることが可能である。
【0046】
上記の実施形態では、回動枠12と取付枠20とを回動枢支部26において、予め枢支連結して組み付けた状態としているので、製品の製造、管理、販売管理、現場での取り付け,取り外しを含む作業管理の上で有利である。
【0047】
以上説明した本発明の物品積載回動枠の操作装置は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の物品積載回動枠の操作装置は、ある程度の大型の装置の上に他の装置や物品を載置して使用するような場合で、載置物品の位置の変更等を必要とするような場合に用いて好適である。例えば、半導体製造、試験、精密機械、種々の工場での倉庫内あるいは、その他のすべての主体、物品間の位置変え作業等に有効に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1実施形態に係る物品積載回動枠の操作装置の主体、物品とともに示した概略側面説明図である。
【図2】図1の装置の回動枠を主体1の縦壁側に限界まで倒して回動枠の表面側から見た説明図である。
【図3】図1の一部拡大概略側面説明図である。
【図4】図1の装置の一部拡大作用説明図である。
【図5】図1の一部拡大作用説明図である。
【図6】図1の装置を鉛直方向に完全に倒した状態の説明図である。
【図7】図1の装置のロック装置部分の拡大作用説明図である。
【図8】図1の装置を鉛直方向に完全に倒した状態で物品を保持した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1 主体
1a 縦壁
2 物品
θ リンク角
10 物品積載回動枠の操作装置
12 回動枠
14 支持機構
16 手動操作装置
20 取付枠
26 回動枢支部
36 第1リンク杆
37 第2リンク杆
38 作動杆
39 ロックピン
40 リンク操作装置
50 連結枠
51 枢支ピン
53 自在枢支部
57 ねじ筒
58 直棒部
60 手元杆
62 第2自在継手
64 手回しハンドル
66 ロック装置
67 ロック作動装置
76 付勢ばね


【特許請求の範囲】
【請求項1】
主体の高位置に一端側を枢支され物品を積載した状態で他端側が少なくとも水平状態と鉛直状態との間を変位可能に回動する回動枠と、
回動枠の水平‐鉛直回動を支持する支持機構と、
地上からの手動操作で直接に支持機構を駆動して回動枠を水平‐鉛直回動させる手動操作装置と、を備えたことを特徴とする物品積載回動枠の操作装置。
【請求項2】
支持機構は、回動枠と主体との間に介設される複数のリンク杆と作動杆との組合せにより構成されたリンク操作装置からなる請求項1記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項3】
リンク操作装置は、それぞれの一端側を共通軸で枢支連結されるとともに他端側を回動枠側と主体側とにそれぞれ枢支された第1、第2リンク杆と、
一端側が主体側に枢支されるとともに共通軸に連係して第1、第2リンク杆のリンク角を自在に変更する作動杆と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項4】
作動杆が共通軸に対して相互に螺進退するねじ連結構造により接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項5】
手動操作装置は、作動杆に連結、離脱自在に連結される手元杆と、作動杆に対する手元杆の接続角度のいかんに拘らず手元杆の軸回し力を作動杆に伝達して作動杆を軸回り方向に回転させる自在継手と、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項6】
物品を積載した状態で回動枠の自由端側が回動して物品が縦方向に変位した状態で回動枠を係止ロック、解除自在に係止するロック装置が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項7】
物品を積載した状態で回動枠が水平状態となるときに、複数のリンク杆が地上からの手動操作者側にリンク杆どうしの折れ角を向けるように180度方向から若干折曲状態で配置されることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項8】
作動杆の主体側に枢支される先端部分はねじ山がない直棒部が形成されて主体側との枢支状態を確保しつつ作動杆の長手方向へのあそび移動が確保されており、
回動枠のロックと解除時に直棒部によるあそび移動を介してロック装置による係止ロック、解除動作が行われるようにしたことを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項9】
回動枠の自由端側が下降回動しロック位置に近づいたときに下降回動限位置で主体側から逆方向に付勢力を加えるように付勢ばねが設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。
【請求項10】
回動枠は主体側に取付固定される取付枠と枢支されて予め組みつけられており、回動枠と取付枠との間に複数のリンク杆が介設されて取付枠に対する開閉動作を行うようにしていることを特徴とする請求項2ないし9のいずれかに記載の物品積載回動枠の操作装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−201543(P2008−201543A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40248(P2007−40248)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(501381169)