説明

物品管理システム、物品管理装置、及び制御プログラム

【課題】商品棚に陳列される商品などの物品が、常に適切な場所に配置されるように物品を管理する。
【解決手段】陳列場所毎に設けられるタグ121と通信を行って前記タグの情報を読取る装置110と、前記各装置と接続されるサーバ200とを備える。各装置は、陳列場所に陳列されるべき商品の情報を予め記憶し、タグから商品を認識すると、その商品の情報を記憶部で記憶しているか判定し、記憶していないと、その商品の情報を位置情報とともにサーバに送信する。サーバは、各商品の商品名を記憶する記憶部212を有する。装置から商品及び位置情報を受信すると、記憶部212を検索して当該商品に関連付けられた商品名を読出しこの商品名を位置情報と共に報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小売店の売場に陳列される商品などの物品を管理する技術に関し、特に、誤った場所に配置された物品があることを報知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品棚にRFIDタグ読取用のアンテナを設け、商品棚に配置された商品に付されたRFIDタグが記憶する商品情報をアンテナで受信することによって、商品棚の在庫を管理する技術が知られていた(例えば、特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の在庫管理技術では、商品棚の在庫数の管理や不正陳列がされている商品棚の管理はできるものの、不正陳列されている商品の正しい陳列場所の報知はできなかった。
【0004】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、常に適切な場所に配置されるように物品を管理できる物品管理システム、物品管理装置、制御プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の一態様に係る物品管理システムは、各物品が配置される場所、例えば商品が陳列される商品棚毎に設けられ、各物品にそれぞれ付されるRFIDタグと無線通信を行って前記RFIDタグの情報を読み取る複数のRFID読取装置と、前記各RFID読取装置と通信回線を介して接続されるサーバとを備え、前記各RFID読取装置は、当該読取装置が設けられた陳列場所を正規の陳列位置とする物品の物品識別情報を記憶する正規物品記憶部と、前記RFIDタグから読み取った情報により当該読取装置が設けられた陳列場所に配置されている物品の物品識別情報を認識する物品認識手段と、前記正規物品記憶部で記憶していない物品識別情報が前記物品認識手段により認識されると、その物品識別情報を当該読取装置が設けられている陳列場所を特定する位置情報とともに前記サーバに送信する不正情報送信手段とを具備し、前記サーバは、各物品の物品識別情報とその物品固有の物品名情報とを関連付けて記憶する物品情報記憶部と、前記各RFID読取装置の不正情報送信手段により送信される物品識別情報及び位置情報を受信する受信手段と、この受信手段による受信情報中の前記物品識別情報で前記物品情報記憶部を検索して当該物品識別情報に関連付けられた物品名情報を読み出す物品情報読出手段と、この物品情報読出手段により読み出した物品名情報を前記受信情報中の位置情報とともに報知する報知手段とを具備したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、誤った場所に配置された物品を速やかに把握することができ、常に正しい場所に配置されるように物品を管理できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一態様に係る商品管理システムの概要図。
【図2】本発明の一態様に係る読取機のブロック図。
【図3】本発明の一態様に係るストアサーバの備えるデータベースを示す図。
【図4】本発明の一態様に係るストアサーバの表示部に表示される警告文の一例を示す図。
【図5】本発明の一態様に係るPOS端末の表示部に表示される警告文の一例を示す図。
【図6】本発明の一態様に係るRFID読取装置のフローチャート。
【図7】本発明の一態様に係るストアサーバのフローチャート。
【図8】本発明の一態様に係るストアサーバのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。なお、この実施の形態は、商品1品毎にそれぞれ無線タグが付された状態で、各商品が販売される形態の店舗に構築される商品管理システムに、本発明を適用した場合である。
【0009】
図1は、本実施形態の商品管理システムの構成図である。本実施形態に係る商品管理システムは、複数の区画(図中、区画A、区画B、区画Cとする)にそれぞれ配置された商品棚100、ストアサーバ200、POS(Point Of Sales)端末200、及び発注端末400を備える。商品棚100及びPOS端末300はそれぞれ売り場に配置される。またストアサーバ200はバックヤードに配置される。そして発注端末400は売り場の店員などが手にしている。
【0010】
複数の商品棚100とサーバ200とは有線LANで接続され、各々が保持するデータを授受可能とされる。具体的には後述する商品棚100に配置されたRFID読取装置110とサーバ200内に保持される通信インターフェース210とが有線LANにより接続される。
【0011】
<商品棚100について>
まず、商品棚100について図1を用いて説明する。以下特に区画Aに配置された商品棚100に注目して説明する。図1に示すように商品棚100には、商品120に装着されたRFIDタグ121と無線通信を行って当該タグ121に記憶された情報を非接触で読み取るRFID読取装置110が設けられている。
【0012】
RFIDタグ121は、図示せぬ内部アンテナとICチップとを備える。ICチップには、メモリや通信に必要な制御回路などが実装されており、メモリには、当該タグ固有のIDの他、装着される商品120に固有の識別コード(以下、商品コードと称する)が書き込まれている。
【0013】
次にRFID読取装置110について説明する。RFID読取装置110は、読取機111及びアンテナ112を備える。図2を用いて読取機111について説明する。図2に示すように読取機111は、制御部130、物品認識手段としての商品コード読取部131、正規物品記憶部としての正規商品記憶部132、及び不正情報送信手段としての不正情報送信部133を備えている。正規商品記憶部132には、当該RFID読取装置110が配置された区画Aの商品棚100に配置されるように設定された商品の商品コードが登録されている。
【0014】
商品コード読取部131は、制御部130により命令があるとアンテナ112からタグ問合せ用の電波を放射させる。そしてこの電波の交信領域内にRFIDタグ121が存在すると、このタグ121が活性化され、問合せに応答するので、商品コード読取部131は、応答があったRFIDタグ121とアンテナ112を介し無線通信を行い、当該タグ121のメモリに記憶されている情報を読み取り、その情報から商品コードを認識する。
【0015】
不正情報送信部133は、当該RFID読取装置110が設けられている区画を特定する位置情報として固有のアドレス(例えば、区画AにおけるRFID読取装置110はアドレスa)を有している。そして、制御部130の制御により送信が指令された商品コードをそのアドレスとともに前記サーバ200に送信する。
【0016】
制御部130は、上記説明した商品コード読取部131、正規商品記憶部132、及び不正情報送信部133をそれぞれ制御可能とする。つまり、制御部130は、商品コード読取部131にRFIDタグ121に問い合わせ用の電波を送信させる。そして、制御部130は商品コード読取部131が認識した商品コードが正規商品記憶部132にあるかを検索する。そして、その結果正規商品記憶部132にその商品コードがなければ、不正情報送信部133にその商品コード、及び固有アドレス(ここではアドレスa)をそれぞれサーバ200へと送信させる。
【0017】
以上、区画Aにおける商品棚100について説明したが、区画B、及び区画Cにおける商品棚1についても構成は同一であるため説明を省略する。すなわち区画Aの商品棚100に配置されたRFID読取装置110の正規商品記憶部132が保持する商品コードと例えば区画Bの商品棚100に配置されたRFID読取装置110の正規商品記憶部132が保持する商品コードとは異なる商品コードを保持することになる。同様に区画Cの商品棚100に配置されたRFID読取装置110の正規商品記憶部132は、上記区画A、区画BのRFID装置110の正規商品記憶部132が保持する商品コードとは異なる商品コードを備える。
【0018】
また、区画Bにおける不正情報送信部133についても該B区画を特定する位置情報として固有のアドレス(アドレスb)を有する。そして区画Cにおける不正情報送信部133についても該C区画を特定する固有のアドレス(アドレスc)を有する。
【0019】
<ストアサーバ200について>
次に図1に戻りストアサーバ200について説明する。物品管理装置としてのストアサーバ200は、受信手段としての通信インターフェース210、CPU(Central Processing Unit)211、記憶部212、及び報知手段としての表示部213を備える。
【0020】
通信インターフェース210は、読取機111から送信された信号(固有アドレス及び商品コード)を受信し、CPU211に供給する。また、POS端末300との間のデータ通信をも司る。なお、サーバ200は発注端末400とは無線通信モジュールを用いた無線通信が行われる。
【0021】
CPU211は、読取機111が送信した商品コードに基づいて、その商品が配置されるべき商品棚100の情報(以下、正規区画と称する)について、記憶部212が保持する商品データベースに基づき検索する。
【0022】
また、CPU211は、読取機111が上記商品コードとともに送信した固有アドレスに基づいて、その商品が現在配置されている商品棚100の情報(以下、不正区画と称する)を認識する。そして、その検索し、また認識した結果からなる情報を表示部213に出力する。出力内容としては、商品コード及びその商品名と、正規区画、並びに不正区画の情報である。
【0023】
記憶部212は、商品データベース及び上記CPU211によって実行が可能な制御プログラムを備える。図3に商品データベースのデータ構造を示す。図示するように、商品データベースでは、各商品を識別する商品識別情報である商品コードに関連付けて、その商品の商品名、区画及びアドレスを記憶する。区画は、対応する商品コードで特定される商品が正規に陳列される商品棚100の区画である。アドレスは、その区画に設けられたRFID読取装置110に設けられたアドレスである。商品データベースには、図1における区画A、区画B、及び区画Cの商品棚100に陳列された全ての商品のデータが記憶される。
【0024】
表示部213は、例えばディスプレイである。そして、表示部213は、CPU211から上記情報が供給されると、ディスプレイ上に警告画面を表示する。この警告画面が表示された様子を図4に示す。図示するように、警告画面には、不正区画の商品棚に置かれた商品を正規区画に戻すことを警告するメッセージがPOPUPウィンドウとして表示される。
【0025】
<POS端末300について>
次にPOS端末300について説明する。POS端末300は図示せぬ表示部を備える。またPOS端末300はストアサーバ200と有線LANで接続され、ストアサーバ200が保持する上記商品マスタから有線LANを介して商品コード、商品名、及び商品の配置・陳列情報などが送信されてくる。
【0026】
そして、POS端末300の表示部には、ストアサーバ200が備える表示部213と同様の内容が表示される。つまり、ストアサーバ200からPOS端末300に対し、表示部213に出力された情報と同一の情報が送信されると、POS端末300の表示部に、例えば図5に示すような内容の警告画面が表示される。
【0027】
<発注端末400について>
次に発注端末400について説明する。発注端末400は図示せぬ表示部を備える。発注端末400はストアサーバ200と無線通信可能な無線モジュールを備える。
【0028】
POS端末300と同様に発注端末400にも、ストアサーバ200から表示部213に出力された情報と同一の情報が送信される。この情報を受けて、発注端末400の表示部には、図5で説明したPOS端末300の表示部と同様の警告文が表示される。
【0029】
<RFID読取装置110の動作について(その1)>
次に、上記説明したRFID読取装置110の動作について図6を用いて説明する。図6は、RFID読取装置110の制御部130が実行する処理手順を示すフローチャートである。制御部130は、図示しない記憶部に記憶された制御プログラムに従い上記制御手順を実行する。ここで、区画Aに配置された商品棚100に注目して説明するが、区画B、及び区画Cに配置された商品棚100を対象とした動作についても以下と同様である。
【0030】
商品コード読取部131はアンテナ112からタグ問合せ用の電波を放射させる(ST1)。そして商品コード読取部131は応答があったRFIDタグ121と無線通信を行い、当該タグ121のメモリに記憶されている商品コードを読取る(ST2)。
【0031】
次に制御部130は、商品コード読取部131により読取られた商品コードが、正規商品記憶部132に登録されているか否かを検索する(ST3)。
【0032】
商品コードが正規商品記憶部132になかったならば(ST4、NO)、制御部130はフラグを‘1’に切替えるとともに(ST5)、ワークメモリにその商品コードを記憶させる(ST6)。制御部130は、RFIDタグ121からの応答を受信する毎に上記ステップST2からステップST6までの処理を繰り返す(ST7、NO)。そして、上記タグ121からの応答がなくなると(ST7、YES)、制御部130は不正情報送信部133を介し、ワークメモリ内の商品コードを不正報告情報として固有アドレスと共にサーバ200へと送信する(ST8)。ここで、商品コード読取部131は、上記ワークメモリ及びフラグをそれぞれ備える。ワークメモリは商品コードを格納し、フラグは‘0’または‘1’いずれかのデータを保持可能とする。そして、制御部130は上記フラグを‘0’に設定した後、上記タグ121へのタグ問い合わせを行う。
【0033】
<ストアサーバ200の動作について(その1)>
次に、ストアサーバ200の動作について図7を用いて説明する。図7は、ストアサーバ200のCPU211が実行する処理手順を示すフローチャートである。CPU211は、記憶部212に保持される物品管理プログラムに従い上記制御手順を実行する。
【0034】
まず、CPU211は、通信インターフェース210を介して不正報告情報(商品コード及び固有アドレス)を受信する(ST20)。
【0035】
そしてCPU211は、上記図3に示した記憶部212のデータベースを参照し、不正報告情報中の商品コードに対応する商品名、(正規)区画を検索する(ST21)。これによりCPU211は、商品コード、それに一致する商品名、その商品120が配置されるべき区画A〜区画Cいずれか商品棚100の情報を得る(物品情報読出手段)。
【0036】
更に、CPU211は不正報告情報中の固有アドレスに基づきRFID読取装置110が配置されている不正区画を認識する。つまり、商品120が現在どの区画の商品棚100に誤って配置・陳列されているかなどの情報を得る。
【0037】
そしてCPU211は、上記ステップST21及びST22の検索結果に基づき、商品名、不正区画、正規区画を示す警告メッセージを作成する(ST23)。そして、この警告メッセージを表示部213に出力する(ST24)。引き続きCPU211は、表示部213に出力した警告内容を、POS端末300と発注端末400とにそれぞれ送信する。
【0038】
<サーバ200の動作について(その2)>
次に、図8を用いて上記サーバ200がRFID読取装置110に正規商品情報を登録する際の動作について説明する。図8は、ストアサーバ200のCPU211が実行する処理手順を示すフローチャートである。CPU211は、毎営業日の開店前の予め決められた時刻になると、記憶部212に保持される物品管理プログラムに従い上記制御手順を実行する。
【0039】
まず、CPU211は、記憶部212内に区画別の振分テーブルを作成する(ST30)。そして、nをパラメータとして、そのnの値を‘0’にクリアする(ST31)。ここでパラメータnは、商品データベースに記憶された全ての商品コードの数までカウントアップされる値である。CPU211は、パラメータnを‘+1’カウントし(ST32)、パラメータnが最終行を示す値で無ければ(ST33、NO)、図3に示す商品データベース内からn番目(nはパラメータの値)の商品データを検出する(ST34)。そしてCPU211はそのn番目の商品データから商品コードと区画を取得する(ST35)。その後、ステップST34において取得した商品コードを当該区画に対応した振分テーブルに格納する(ST36)。
【0040】
CPU211は、パラメータnを‘+1’カウントして(ST32)、商品データベースの最後の行に達するまで上記ステップST34及びステップST35の処理を繰り返す(リスト作成手段)。そしてステップST32において、n=最終行とされると(ST33、YES、n=最終行)、CPU211は、それまで区画毎に振り分けたテーブルの商品データを、その区画に対応するアドレスが設定されたRFID読取装置110に配信する(ST37:リスト配信手段)。
【0041】
これにより、上記サーバ200から振分テーブルのデータを受信したRFID読取装置110の制御部130は、そのテーブル内のデータを正規商品記憶部132に上書きにより格納する。
【0042】
<本実施形態に係る効果>
本実施形態によると、商品120が本来配置・陳列されるべき区画の商品棚100とは異なる別の区画の商品棚100に置かれていた場合、POS端末300の表示部、発注端末400の表示部、及びストアサーバ200の例えば表示部213にその商品120が現在どの商品棚にあるのか、そして本来ならばどの商品棚100に配置・陳列されるべきなのかが表示される。つまりバックヤードだけではなく、売り場に居ながらにしてその情報を得ることが出来る。このため、これら情報をリアルタイムで監視することが出来、迅速な対応を取ることが出来る。つまり、商品120が適切な商品棚100に配置・陳列させることが出来、売り場を随時整った状態に保つことが可能となる。
【0043】
また、本実施形態は、ストアサーバ200の商品データベースに記憶されたデータにより、各商品棚100のRFID読取装置100が有する正規商品記憶部132で記憶される商品コードを振り分けて登録する機能を有している。したがって、商品の配置換え等により商品の正規区画が変更された場合でも、商品データベースを更新するだけでよく、迅速、かつミスなく対処できる。つまり、配置換えの際に不正区画に商品が陳列されたとしても、その情報をサーバ200の表示器213、POS端末300、及び発注端末400にて確認することができる。これにより、商品120が適切な商品棚100に配置・陳列させることが出来、売り場を随時整った状態に保つことが可能となる。
【0044】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0045】
例えば、前記実施形態では、商品の管理システムに本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図書館の書棚に配置される書籍やCDなどの物品を管理するシステムにも本発明を適用することができる。
【0046】
また、前記実施の形態では装置(ストアサーバ200)内部に発明を実施する機能(制御プログラム)が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【符号の説明】
【0047】
100…商品棚、110…無線ユニット、111…RFID読取装置、112アンテナ、120…商品、121…RFIDタグ、130…制御部、131…商品コード読取部、132…正規商品記憶部、133…不正情報送信部、200…ストアサーバ、210…アンテナ、211…CPU、212…記憶部、213…表示部、300…POS端末、400…発注端末
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】特開2001−31218号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の陳列場所毎に設けられ、物品に付されるRFIDタグに記憶される物品識別情報を読み取るRFID読取装置と、前記各RFID読取装置と通信を行なうサーバとを備え、
前記各RFID読取装置は、
当該読取装置が設けられた陳列場所を正規の陳列位置とする物品の物品識別情報を記憶する正規物品記憶部と、
前記RFIDタグから読み取った物品識別情報と、
前記正規物品記憶部に記憶される物品識別情報を比較し、前記正規物品記憶部に無い物品識別情報を当該読取装置が設けられている陳列場所の位置情報とともに前記サーバに送信する不正情報送信手段と、を具備し、
前記サーバは、
各物品の物品識別情報とその物品固有の物品名情報とその物品の正規の陳列場所を関連付けて記憶する物品情報記憶部と、
前記各RFID読取装置の不正情報送信手段により送信される物品識別情報及び位置情報を受信する受信手段と、
受信した前記物品識別情報で前記物品情報記憶部を検索して当該物品識別情報に関連付けられた物品名情報とその物品の陳列場所を読み出す物品情報読出手段と、
この物品情報読出手段により読み出した物品名情報とその物品の正規の陳列場所を受信した位置情報とともに報知する報知手段と、
を具備したことを特徴とする物品管理システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記物品情報記憶部で記憶する物品識別情報及びその物品の正規の陳列場所に基づいて、陳列場所別に物品の物品識別情報のリストを作成するリスト作成手段と、
このリスト作成手段により陳列場所別に作成した物品識別情報リストを、該当する陳列場所に設けられた前記RFID読取装置に配信するリスト配信手段と、をさらに具備し、
前記各RFID読取装置は、
前記サーバから配信される物品識別情報リストにより、前記正規物品記憶部の情報を更新する正規物品更新手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載の物品管理システム。
【請求項3】
各物品の物品識別情報とその物品固有の物品名情報とその物品の正規の陳列場所を特定する正規位置情報とを関連付けて記憶する物品情報記憶部と、
前記物品識別情報及びこの物品識別情報で特定される物品が実際に配置されている陳列場所を特定する配置位置情報とを受信する受信手段と、
この受信手段による受信情報中の前記物品識別情報で前記物品情報記憶部を検索して当該物品識別情報に関連付けられた物品名情報及び正規位置情報を読み出す物品情報読出手段と、
この物品情報読出手段により読み出した物品名情報及び正規位置情報を前記受信情報中の配置位置情報とともに報知する報知手段と、
を具備したことを特徴とする物品管理装置。
【請求項4】
前記報知手段は、前記物品名情報で特定される物品を前記配置位置情報で特定される陳列場所から前記正規位置情報で特定される陳列場所に移動させることを通知するメッセージを表示部に表示させることを特徴とする請求項3記載の物品管理装置。
【請求項5】
前記物品情報記憶部で記憶する物品識別情報及びその物品の正規の陳列場所に基づいて、陳列場所別に物品の物品識別情報のリストを作成するリスト作成手段と、
このリスト作成手段により陳列場所別に作成した物品識別情報リストを、該当する陳列場所に設けられたRFID読取装置に配信するリスト配信手段と、をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載の物品管理装置。
【請求項6】
各物品の物品識別情報とその物品固有の物品名情報とその物品の正規の陳列場所を特定する正規位置情報とを関連付けて記憶する物品情報記憶部を備えてなる物品管理装置を、
前記物品識別情報及びこの物品識別情報で特定される物品が実際に配置されている陳列場所を特定する配置位置情報とを受信する受信手段、
この受信手段による受信情報中の前記物品識別情報で前記物品情報記憶部を検索して当該物品識別情報に関連付けられた物品名情報及び正規位置情報を読み出す物品情報読出手段、及び
この物品情報読出手段により読み出した物品名情報及び正規位置情報を前記受信情報中の配置位置情報とともに報知する報知手段として機能させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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